JP2009255811A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックを着座状態からウォークイン状態、さらに大倒し状態へと切り替え、その切り替えた大倒し状態でシートクッションのスライドのロックを所定の位置でのみ行うことができる車両用シートを提供することを課題とする。
【解決手段】シートバック3を着座状態からウォークイン状態に切り替えると、スライドロック機構はロック状態からロック解除状態となり、さらに、シートバック3をこのウォークイン状態から大倒し状態に切り替えた場合でも、スライドロック機構はロック解除状態となっており、この大倒し状態のまま、シートクッション2を後方にスライドさせシートクッション2が所定の位置に到達すると、スライドロック機構のロック解除状態がロック状態となるスライドロック解除保持機構を車両用シートは備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関し、詳しくは、シートクッションと、シートバックとから構成されており、シートバックをシートクッションに対して起立姿勢させた着座状態と、この着座状態からシートバックを前傾姿勢させたウォークイン状態と、このウォークイン状態からシートバックをシートクッションに対して重ね合わせ姿勢させた大倒し状態とに切り替え、その切り替えた各状態でそれぞれ保持可能な車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、例えば、特許文献1に開示された技術が既に知られている。この技術では、車両用シートは、シートクッションと、シートバックとから構成されており、シートバックをシートクッションに対して起立姿勢させた着座状態と、この着座状態からシートバックを前傾姿勢させたウォークイン状態と、このウォークイン状態からシートバックをシートクッションに対して重ね合わせ姿勢させた大倒し状態とに切り替え、その切り替えた各状態でそれぞれ保持可能な構造となっている。
特開2002−225598号公報
しかしながら、上述した車両用シートは、そのシートクッションが車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられており、そのシートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替えると、シートクッションのスライドロックがロック解除されシートクッションを前方に向けてスライドさせることができる構造となっている。そして、シートバックをウォークイン状態からさらに大倒し状態に切り替えると、シートクッションのスライドロックが再ロックされる構造となっている。
このようにシートバックが大倒し状態になると、シートクッションは着座状態のときより前方に保持される格好となるため、例えば、大倒し状態のときのシートバックの背面をテーブルとして使用する場合、この車両用シートの後部に配置されたシートの着座者にとって使い難い状態となっていた。そのため、この後部に配置されたシートの着座者は、一旦、シートクッションのスライドロックのロック解除を行って、シートクッションを後方にスライドさせ(自身の方に引き戻し)、そのスライド位置でシートクッションのスライドロックの再ロックを行わなければいけなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、シートバックを着座状態からウォークイン状態、さらに大倒し状態へと切り替え、その切り替えた大倒し状態でシートクッションのスライドのロックを所定の位置でのみ行うことができる車両用シートを提供することを課題とする。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに対して傾動可能に組み付けられたシートバックとから成り、シートクッションのスライドをロックするスライドロック機構を備え、シートバックをシートクッションに対して起立姿勢させた着座状態と、この着座状態からシートバックを前傾姿勢させたウォークイン状態と、このウォークイン状態からシートバックをシートクッションに対して重ね合わせ姿勢させた大倒し状態とに切り替え、その切り替えた各状態でそれぞれ保持可能な車両用シートであって、シートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替えると、スライドロック機構はロック状態からロック解除状態となり、さらに、シートバックをこのウォークイン状態から大倒し状態に切り替えた場合でも、スライドロック機構はロック解除状態となっており、この大倒し状態のまま、シートクッションを後方にスライドさせシートクッションが所定の位置に到達すると、スライドロック機構のロック解除状態がロック状態となるスライドロック解除保持機構を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、シートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替え、その切り替えたウォークイン状態で保持させるときにスライドロック機構のロック解除を行うと、その後に、シートバックをウォークイン状態から大倒し状態に切り替える場合でも、スライドロック機構はロック解除状態となっている。そのため、シートバックを大倒し状態のまま、シートクッションを後方にスライドさせたい場合でも、スライドロック機構のロック解除を行う必要がない。なお、シートクッションを大倒し状態のまま、シートクッションをスライドさせてシートクッションを、例えば、スライド範囲の後端に到達させると、スライドロック機構のロック解除状態が解消されロック状態となる。そのため、シートバックを着座状態からウォークイン状態、さらに大倒し状態へと切り替え、その切り替えた大倒し状態でシートクッションのスライドのロックを所定の位置(この場合、スライド範囲の後端位置)でのみ行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートであって、スライドロック機構は、シートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替えてロック解除状態になると、その後に、シートバックをウォークイン状態から大倒し状態に切り替えるまでの間も、ロック解除状態が解消されることなく保持されていることを特徴とする。
この構成によれば、シートバックをウォークイン状態から大倒し状態に切り替える場合でも、スライドロック機構はロック解除状態のまま保持されているため、切り替えた大倒し状態のまま、シートクッションをスムーズにスライドさせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜10を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に係る車両用シートの概略側面図であり、シートバックが着座状態のときを示している。図2は、図1におけるシートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替え、さらにシートクッションを前方にスライドさせたときを示している。図3は、図2におけるシートバックをウォークイン状態から大倒し状態に切り替えたときを示している。
図4は、図3におけるシートバックを大倒し状態のまま、シートクッションを後方にスライドさせたとき(シートクッションを戻したとき)を示している。図5は、図1の着座状態におけるスライドロック解除保持機構の模式図である。図6は、図2のウォークイン状態におけるスライドロック解除保持機構の模式図である。図7は、図2のウォークイン状態から図3の大倒し状態に切り替えるために、第2のノブ72を操作した瞬間のスライドロック解除保持機構の模式図である。
図8は、図7の切り替え途中のスライドロック解除保持機構の模式図である。図9は、図3の大倒し状態におけるスライドロック解除保持機構の模式図である。図10は、図4の大倒し状態のまま、シートクッションを後方にスライドさせたとき(シートクッションを戻したとき)のスライドロック解除保持機構の模式図である。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図1〜4に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シートを基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1、図5を参照して、本発明の実施例に係る車両用シートを説明する。この車両用シートの例として、例えば、車両に配置されたセカンドシート1(例えば、助手席の後部に配置されたシート)を例に説明する。また、このセカンドシート1の後方には、サードシート(図示しない)が配置されているものとする。セカンドシート1は、主として、シートクッション2と、シートバック3とから構成されている。以下に、これらの構成部材のうち、シートクッション2とシートバック3の詳細な構造を個別に説明していく。
はじめに、シートクッション2から説明する。シートクッション2は、その輪郭を形成する矩形枠状のクッションフレーム10と、このクッションフレーム10に対して包着状に組み付けられるパッド部材(図示しない)と、このパッド部材をカバーリングするカバー部材(図示しない)とから構成されている。
これらの構成部材のうち、クッションフレーム10について詳述すると、クッションフレーム10は、レッグ32、32を介して車両フロアFに組み付けられたロアレール34と、このロアレール34に摺動可能なアッパレール36とから構成されているスライド機構30を介して車両フロアFに組み付けられている。これにより、シートバック3と共にシートクッション2(セカンドシート1)を前後方向にスライドさせることができる。このスライド機構30には、ロアレール34に対してアッパレール36の摺動を規制する公知のスライドロック機構(図示しない)が組み付けられている。これにより、シートクッション2を所望するスライド位置でロックさせることができる。
このロアレール34には、シートクッション2を前側から後側にスライドさせ、このスライドによってシートクッション2がスライド範囲の後端に到達したとき、後述するインターロックレバー58の他端58bとスライドレバー54の段差54dが係合状態にあることによって、スライドロック機構のロック解除状態が保持されていると、インターロックレバー58のアーム58cを前方に押し込んでインターロックレバー58を回動(図1において、時計回り方向へ回動)させ、この回動によってスライドロック機構のロック解除状態の保持を解消するブラケット34aが固着されている。なお、このように、「シートクッション2がスライド範囲の後端に到達したとき」の記載が、特許請求の範囲に記載の「シートクッションを後方にスライドさせシートクッションが所定の位置に到達すると」の記載に相当する。
クッションフレーム10のアウタ側(図1において、手前側)の内面には、スライドロック解除保持機構40が組み付けられている。スライドロック解除保持機構40は、第1のストップレバー42と、第1の切替レバー46と、第2の切替レバー50と、スライドレバー54と、インターロックレバー58と、第2のストップレバー62とから構成されている。以下に、これら各構成部材42、46、50、54、58、62を個別に説明していく。
まず、第1のストップレバー42を説明する。第1のストップレバー42は、シートバック3を着座状態から前傾姿勢させたウォークイン状態に切り替えたとき、そのウォークイン状態で保持するための略クランク状に形成されたレバー部材である。この第1のストップレバー42には、その一端(図5において、下端)42aに第1の長孔42cが形成され、その他端(図5において、上端)42bに第2の長孔42dが形成されている。
そして、第1のストップレバー42は、クッションフレーム10のアウタ側の内面の後側に左右方向(車幅方向)を軸方向とする軸回りに枢着される格好で組み付けられている。このとき、第1のストップレバー42は、トーションばね44によって時計回り方向(図5において、矢印A方向)に付勢された状態で組み付けられている。なお、このように付勢されていても、第1のストップレバー42は、その両端42a、42bが略上下方向を向いた状態で保持されるように第1のクッションストッパー12によって規制されている。
また、第1のストップレバー42は、筒状に形成されたアウタケーブル82と、このアウタケーブル82の内部を挿通可能なインナケーブル84とから構成される第1の操作ケーブル80を介してシートバック3の肩口に組み付けられた第2のノブ72と締結されている。すなわち、このアウタケーブル82の一端は、クッションフレーム10のアウタ側の内面の後側に固着されたフック10aに掛着され、同他端は、バックフレーム20のアウタ側の内面の上端に固着されたフック(図示しない)に掛着されている。また、インナケーブル84の一端は、第1のストップレバー42に形成された第2の長孔42d内を移動可能に掛着され、同他端は、第2のノブ72に掛着されている。これにより、第2のノブ72を操作すると、インナケーブル84に張力が作用して第1のストップレバー42を反時計周り方向に回動させることができる構造となっている。
次に、第1の切替レバー46を説明する。第1の切替レバー46は、シートバック3をウォークイン状態に保持させたときに、第2の切替レバー50と共にスライドロック機構のロック解除を行うためにスライドレバー54を作動させるための略L字状に形成されたレバー部材である。この第1の切替レバー46には、その一端(図5において、上端)46aにストッパー46cが形成され、その他端(図5において、前端)46bに長孔46dが形成されている。
そして、第1の切替レバー46は、第1のストップレバー42と隣り合うように、クッションフレーム10のアウタ側の内面の後側に左右方向を軸方向とする軸回りに枢着される格好で組み付けられている。このとき、第1の切替レバー46は、トーションばね48によって反時計回り方向(図5において、矢印B方向)に付勢された状態で組み付けられている。なお、このように付勢されていても、第1の切替レバー46は、その両端46a、46bが略上方向と略前方向を向いた状態で保持されるように第2のクッションストッパー14によって規制されている。
次に、第2の切替レバー50を説明する。第2の切替レバー50は、既に説明したように、シートバック3をウォークイン状態に保持させたときに、第1の切替レバー46と共にスライドロック機構のロック解除を行うためにスライドレバー54を作動させるための略L字状に形成されたレバー部材である。この第2の切替レバー50には、その一端(図5において、上端)50aにピン50cが形成されている。
そして、第2の切替レバー50は、第1の切替レバー46の一端46aに左右方向を軸方向とする軸回りに枢着される格好で組み付けられている。このとき、第2の切替レバー50は、トーションばね52によって時計回り方向(図5において、矢印C方向)に付勢された状態で組み付けられている。なお、このように付勢されていても、第2の切替レバー50は、その両端50a、50bが略上方向と略前方向を向いた状態で保持されるように第1の切替レバー46のストッパー46cによって規制されている。
次に、スライドレバー54を説明する。スライドレバー54は、ベース部54aと、このベース部54aと一体に成形されたフック部54bとから構成されている略C字状のレバー部材である。このベース部54aの前側の外周には、後述するインターロックレバー58の他端58bと係合可能な段差54dが形成されている。一方、フック部54bは、その先端54eがスライドロック機構のアーム(図示しない)を押し込んでスライドロック機構のロック解除を行うために、ベース部54aに対して厚み方向にズレが生じた位置で一体に成形されている。
そして、スライドレバー54は、クッションフレーム10のアウタ側の内面の前側に左右方向を軸方向とする軸回りに枢着される格好で組み付けられている。このとき、スライドレバー54は、トーションばね56によって時計回り方向(図5において、矢印D方向)に付勢された状態で組み付けられている。なお、このように付勢されていても、スライドレバー54は、そのフック部54bの先端54eが略下方向を向いた状態で保持されるように第3のクッションストッパー16によって規制されている。
また、スライドレバー54は、筒状に形成されたアウタケーブル88と、このアウタケーブル88の内部を挿通可能なインナケーブル90とから構成される第2の操作ケーブル86を介して第1の切替レバー46と締結されている。すなわち、このアウタケーブル88の一端は、クッションフレーム10のアウタ側の内面の前側に固着されたフック10bに掛着され、同他端は、クッションフレーム10のアウタ側の内面の後側に固着されたフック10aに掛着されている。また、インナケーブル90の一端は、スライドレバー54に形成された長孔54c内を移動可能に掛着され、同他端は、第1の切替レバー46に形成された長孔46d内を移動可能に掛着されている。これにより、第1の切替レバー46が時計回り方向に回動すると、インナケーブル90に張力が作用してスライドレバー54を反時計周り方向に回動させることができる構造となっている。
次に、インターロックレバー58を説明する。インターロックレバー58は、スライドレバー54をスライドロック機構のロック解除状態に保持させるためのレバー部材である。このインターロックレバー58には、その他端(図5において、下端)58bにアーム58cが形成されている。
そして、インターロックレバー58は、既に説明したように、その他端58bがスライドレバー54の段差54dと係合可能に、クッションフレーム10のアウタ側の内面の前側に左右方向を軸方向とする軸回りに枢着される格好で組み付けられている。このとき、インターロックレバー58は、トーションばね60によって反時計回り方向(図5において、矢印E方向)に付勢された状態で組み付けられている。なお、このように付勢されていても、インターロックレバー58は、その両端58a、58bが略上下方向を向いた状態で保持されるように後述する第2のストップレバー62のピン62cによって規制されている。
次に、第2のストップレバー62を説明する。第2のストップレバー62は、インターロックレバー58をスライドレバー54に係合させるための略クランク状に形成されたレバー部材である。この第2のストップレバー62には、その一端(図5において、後端)62aにピン62cが形成され、その他端(図5において、前端)62bに長孔62dが形成されている。
そして、第2のストップレバー62は、そのピン62cがインターロックレバー58の一端58aと係合可能に、クッションフレーム10のアウタ側の内面の前側に左右方向を軸方向とする軸回りに枢着される格好で組み付けられている。このとき、第2のストップレバー62は、トーションばね64によって時計回り方向(図5において、矢印F方向)に付勢された状態で組み付けられている。なお、このように付勢されていても、第2のストップレバー62は、その両端62a、62bが略後方向と略前方向を向いた状態で保持されるように第4のクッションストッパー18によって規制されている。
また、第2のストップレバー62は、筒状に形成されたアウタケーブル94と、このアウタケーブル94の内部を挿通可能なインナケーブル96とから構成される第3の操作ケーブル92を介して第1のストップレバー42と締結されている。すなわち、このアウタケーブル94の一端は、クッションフレーム10のアウタ側の内面の前側に固着されたフック10bに掛着され、同他端は、クッションフレーム10のアウタ側の内面の後側に固着されたフック10aに掛着されている。また、インナケーブル96の一端は、第2のストップレバー62に形成された長孔62d内を移動可能に掛着され、同他端は、第1のストップレバー42に形成された第1の長孔42c内を移動可能に掛着されている。これにより、第1のストップレバー42が反時計回り方向に回動すると、インナケーブル96に張力が作用して第2のストップレバー62を反時計周り方向に回動させることができる構造となっている。
このように構成された第1のストップレバー42と、第1の切替レバー46と、第2の切替レバー50と、スライドレバー54と、インターロックレバー58と、第2のストップレバー62とによってスライドロック解除保持機構40は構成されている。
続いて、シートバック3を説明する。シートバック3は、その輪郭を形成する略コ字状のバックフレーム20と、このバックフレーム20に対して包着状に組み付けられるパッド部材(図示しない)と、このパッド部材をカバーリングするカバー部材(図示しない)とから構成されている。
これらの構成部材のうち、バックフレーム20について詳述すると、バックフレーム20は、公知のリクライニング機構Rを介してクッションフレーム10に対して傾動可能に組み付けられている。このリクライニング機構Rによって、バックフレーム20(シートバック3)をクッションフレーム10(シートクッション2)に対して起立姿勢させた着座状態でロックすることができる。また、このリクライニング機構Rによって、バックフレーム20を前倒れ方向に付勢させているため、リクライニング機構Rと締結された第1のノブ70の操作を行うと、バックフレーム20を前倒れ方向へ回動させることができる。
このように構成されたシートクッション2と、シートバック3とによって、セカンドシート1は構成されている。
続いて、上述した構成から成るセカンドシート1の作用を説明する。なお、この説明をするにあたって、セカンドシート1のクッションフレーム10(シートクッション2)がスライド機構30のスライド範囲のうち後端位置でスライドロック機構によってロック状態となっており、さらに、バックフレーム20(シートバック3)が着座状態にあるときから説明することとする(図1、図5参照)。また、この説明をするにあたって、サードシートの乗員がセカンドシート1を操作する場合を例に説明する。
まず、サードシートの乗員は第1のノブ70の操作を行うと、リクライニング機構Rのロックが解除されると共にその付勢力によって、バックフレーム20は前倒れ方向に回動していく。すると、バックフレーム20の第1のバックストッパー22がクッションフレーム10の第1のストップレバー42に干渉し、この干渉によってバックフレーム20の前傾姿勢が保持される。このようにして、バックフレーム20(シートバック3)を着座状態からウォークイン状態に切り替え、この切り替えたウォークイン状態で保持させることができる(図6参照)。
このとき、図6からも明らかなように、バックフレーム20の第2のバックストッパー24が第2の切替レバー50のピン50cに干渉し、この干渉によって第2の切替レバー50は時計回り方向に回動していく。すると、第2の切替レバー50の他端50bが第1の切替レバー46のストッパー46cに係合状態となっているため、この係合によって第1の切替レバー46も時計回り方向に回動していく。これにより、第2の操作ケーブル86のインナケーブル90に作用する張力によって、スライドレバー54は反時計回り方向に回動するため、スライドロック機構のロック状態が解除される。この解除が行われると、クッションフレーム10は、付勢手段(図示しない)によって前方向へスライドしていく(図2参照)。
このようにバックフレーム20がウォークイン状態に保持され、この保持状態でクッションフレーム10が前方向へスライドした状態になると、サードシートへの乗降がし易くなり、サードシートの乗員にとって便利な状態となる。
次に、この状態から、サードシートの乗員は第2のノブ72の操作を行うと、第1の操作ケーブル80のインナケーブル84に作用する張力によって、第1のストップレバー42は反時計回り方向へ回動していく。すると、第3の操作ケーブル92のインナケーブル96に作用する張力によって、第2のストップレバー62も反時計回り方向へ回動していき、この回動に伴ってインターロックレバー58も反時計回りに回動していく。これにより、インターロックレバー58の他端58bがスライドレバー54の段差54dに係合し、この係合によってスライドレバー54の回動状態が保持されるため、スライドロック機構のロック解除状態も保持される(図7参照)。
このとき、バックフレーム20の第1のバックストッパー22とクッションフレーム10の第1のストップレバー42との干渉も回避されるため、バックフレーム20は前倒れ方向に回動していく。すると、バックフレーム20の第2のバックストッパー24がクッションフレーム10の第2の切替レバー50のピン50cを乗り越える。これにより、第2の切替レバー50と共に第1の切替レバー46はトーションばね48の付勢力によって反時計回り方向へ回動していく(戻される方向へ回動していく)。
このように回動すると、第2の操作ケーブル86のインナケーブル90の張力が作用しなくなる。しかし、この場合でも、インターロックレバー58の他端58bとスライドレバー54の段差54dとの係合によってスライドレバー54の回動状態が保持されているため、スライドロック機構のロック解除状態も保持されている(図8参照)。
やがて、バックフレーム20の第1のバックストッパー22がクッションフレーム10の大倒しストッパー(図示しない)に干渉し、この干渉によってバックフレーム20のシートクッション2に対する重ね合わせ姿勢が保持される。このようにして、バックフレーム20(シートバック3)をウォークイン状態から大倒し状態に切り替え、この切り替えた大倒し状態で保持させることができる(図3、図9参照)。
続いて、この状態から、サードシートの乗員はシートクッション2(セカンドシート1)をスライド範囲の後端までスライドさせていく。すると、既に説明したように、ロアレール34のブラケット34aによってインターロックレバー58のアーム58cが前方に押し込まれる(図10参照)。これにより、スライドロック機構のロック解除状態の保持が解消されスライドロック機構はロック状態となる。すなわち、シートクッション2(セカンドシート1)がスライドすることがないようにロックさせることができる(図4参照)。
このようにバックフレーム20(シートバック3)が大倒し状態に保持され、この保持状態でクッションフレーム10(シートクッション2)がスライド範囲の後端までスライドした状態になると、例えば、シートバック3の背面をテーブルとして使用する場合、サードシートの乗員にとって使い易い状態となる。
なお、この状態から、バックフレーム20を着座状態に戻す場合、サードシートの乗員は第2のノブ72の操作を行いながらバックフレーム20を起こしていけばよい。すると、バックフレーム20がクッションフレーム10に対して起立姿勢になると、リクライニング機構Rの初段ロック状態となり、バックフレーム20(シートバック3)を着座状態に保持させることができる。
本発明の実施例に係る車両用シートは、上述したように構成されている。この構成によれば、シートバック3を着座状態からウォークイン状態に切り替え、その切り替えたウォークイン状態で保持させるときにスライドロック機構のロック解除を行うと、その後に、シートバック3をウォークイン状態から大倒し状態に切り替える場合でも、スライドロック機構はロック解除状態となっている。そのため、シートバック3を大倒し状態のまま、シートクッション2を後方にスライドさせたい場合でも、スライドロック機構のロック解除を行う必要がない。なお、シートクッション2を大倒し状態のまま、シートクッション2をスライドさせてシートクッション2をスライド範囲の後端に到達させると、インターロックレバー58のアーム58cがブラケット34aに干渉するため、スライドロック機構のロック解除状態が解消されロック状態となる。そのため、シートバック3を着座状態からウォークイン状態、さらに大倒し状態へと切り替え、その切り替えた大倒し状態でシートクッション2のスライドのロックを所定の位置(この実施例の場合、スライド範囲の後端位置)でのみ行うことができる。
また、この構成によれば、シートバック3をウォークイン状態から大倒し状態に切り替える場合でも、スライドロック機構はロック解除状態のまま保持されているため、切り替えた大倒し状態のまま、シートクッション2をスムーズにスライドさせることができる。
このとき、スライドロック機構は、シートバック3がウォークイン状態にあるときから、バックフレーム20の第2のバックストッパー24が第2の切替レバー50のピン50cを乗り越えるまでの間、第2の操作ケーブル86によってロック解除状態に保持されている。また、このとき、スライドロック機構は、シートバック3がウォークイン状態から大倒し状態に切り替え始めたときから、大倒し状態に切り替わって大倒し状態に保持された状態のまま、シートクッション2がスライド範囲の後端に到達するまでの間、インターロックレバー58によってロック解除状態に保持されている。
このように、スライドロック機構は、インターロックレバー58によってロック解除状態に保持され始めてからも、未だ第2の操作ケーブル86によってもロック解除状態に保持されているため、これら両者によってロック解除状態が保持される格好となっている。そのため、スライドロック機構のロック解除状態の保持が第2の操作ケーブル86によって行われる状態からインターロックレバー58によって行われる状態へと切り替わるとき、ロック解除状態が解消されることなくロック解除状態が継続される格好で行われるため、シートクッション2をスムーズにスライドさせることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、車両用シートがセカンドシート1である場合を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、車両用シートがファーストシート(例えば、助手席)であっても構わない。
図1は、本発明の実施例に係る車両用シートの概略側面図であり、シートバックが着座状態のときを示している。 図2は、図1におけるシートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替え、さらにシートクッションを前方にスライドさせたときを示している。 図3は、図2におけるシートバックをウォークイン状態から大倒し状態に切り替えたときを示している。 図4は、図3におけるシートバックを大倒し状態のまま、シートクッションを後方にスライドさせたとき(シートクッションを戻したとき)を示している。 図5は、図1の着座状態におけるスライドロック解除保持機構の模式図である。 図6は、図2のウォークイン状態におけるスライドロック解除保持機構の模式図である。 図7は、図2のウォークイン状態から図3の大倒し状態に切り替えるために、第2のノブ72を操作した瞬間のスライドロック解除保持機構の模式図である。 図8は、図7の切り替え途中のスライドロック解除保持機構の模式図である。 図9は、図3の大倒し状態におけるスライドロック解除保持機構の模式図である。 図10は、図4の大倒し状態のまま、シートクッションを後方にスライドさせたとき(シートクッションを戻したとき)のスライドロック解除保持機構の模式図である。
符号の説明
1 セカンドシート(車両用シート)
2 シートクッション
3 シートバック
40 スライドロック解除保持機構
F 車両フロア

Claims (2)

  1. 車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに対して傾動可能に組み付けられたシートバックとから成り、シートクッションのスライドをロックするスライドロック機構を備え、シートバックをシートクッションに対して起立姿勢させた着座状態と、この着座状態からシートバックを前傾姿勢させたウォークイン状態と、このウォークイン状態からシートバックをシートクッションに対して重ね合わせ姿勢させた大倒し状態とに切り替え、その切り替えた各状態でそれぞれ保持可能な車両用シートであって、
    シートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替えると、スライドロック機構はロック状態からロック解除状態となり、
    さらに、シートバックをこのウォークイン状態から大倒し状態に切り替えた場合でも、スライドロック機構はロック解除状態となっており、
    この大倒し状態のまま、シートクッションを後方にスライドさせシートクッションが所定の位置に到達すると、スライドロック機構のロック解除状態がロック状態となるスライドロック解除保持機構を備えていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    スライドロック機構は、シートバックを着座状態からウォークイン状態に切り替えてロック解除状態になると、その後に、シートバックをウォークイン状態から大倒し状態に切り替えるまでの間も、ロック解除状態が解消されることなく保持されていることを特徴とする車両用シート。





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