JP2002160689A - 携帯折畳み自転車 - Google Patents

携帯折畳み自転車

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JP2002160689A
JP2002160689A JP2001008581A JP2001008581A JP2002160689A JP 2002160689 A JP2002160689 A JP 2002160689A JP 2001008581 A JP2001008581 A JP 2001008581A JP 2001008581 A JP2001008581 A JP 2001008581A JP 2002160689 A JP2002160689 A JP 2002160689A
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tube
wire
posture
frame
seat
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Masao Kano
昌男 鹿野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 展開姿勢に姿勢変更されたフレームの姿勢ロ
ックおよび折畳み姿勢に姿勢変更するに際して行わなけ
ればならないロック解除を少ない操作で簡便に行うこと
ができるようにする。 【解決手段】 展開姿勢と折畳み姿勢との間で姿勢変更
可能なフレーム10と、このフレーム10内に曲折点を
通過するように内装されたワイヤー141と、フレーム
10の展開姿勢の維持および維持解除をワイヤー141
の締弛で行う締弛操作装置145とを有し、締弛操作装
置145を、フレーム10の展開姿勢が維持されるよう
にワイヤー141を緊張させ得るとともに、ワイヤー1
41を弛緩することによってフレーム10を折畳み姿勢
に姿勢変更させ得るように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯が便利な折畳
み式自転車の改良に関するものであり、特に展開姿勢の
設定が容易な携帯折畳み自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、折り畳むことによって携帯し得る
ようにコンパクト化される折畳み式自転車が知られてい
る。この折畳み式自転車は、フレームの適所が所定の軸
回りに回動自在になっており、展開した状態のフレーム
は、フレームの構成要素を上記軸回りに所定の方向に回
動させることによって折畳み姿勢に姿勢設定されるとと
もに、折畳み姿勢のフレームの構成要素を上記軸回りに
逆方向に回動させることにより、元の展開姿勢に戻すこ
とができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の折畳み式自転車にあっては、折畳み姿勢から展
開姿勢に姿勢変更した状態で、フレームの各構成要素の
適所をねじ止めあるいはボルト止めして展開姿勢をロッ
クしなければならない。また、展開姿勢から折畳み姿勢
に姿勢変更するに際しては、上記ロックを解除するため
にねじ止めまたはボルト止めを外さなければならない。
しかし、折り畳みのために設けられるフレームの曲折点
は複数存在するのが普通であるため、上記ロック操作お
よびロック解除操作が非常に面倒であるという問題点を
有していた。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、展開姿勢に姿勢変更された
フレームの姿勢ロックおよび折畳み姿勢に姿勢変更する
に際して行わなければならないロック解除を少ない操作
で簡便に行うことができる携帯折畳み自転車を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
展開姿勢と折畳み姿勢との間で姿勢変更可能なフレーム
と、このフレーム内に曲折点を通過するように内装され
たワイヤーと、フレームの展開姿勢を維持させ得る姿勢
維持手段とが備えられ、上記姿勢維持手段は、フレーム
の展開姿勢が維持されるように上記ワイヤーを緊張させ
得るとともに、ワイヤーを弛緩することによってフレー
ムを折畳み姿勢に姿勢変更させ得るように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0006】この発明によれば、姿勢維持手段の操作で
ワイヤーを緊張させることにより、展開姿勢に姿勢設定
されたフレームはその姿勢が維持されるため、自転車を
乗用に供することができる一方、フレームが展開姿勢に
姿勢設定された状態で姿勢維持手段の操作によりワイヤ
ーの緊張を解除することによってワイヤーが弛緩し、フ
レームは折り畳みが可能な状態になる。
【0007】このように、ワイヤーの緊張および弛緩に
よってフレームは展開姿勢および折畳み姿勢間で姿勢変
更させることができるため、折り畳まれた自転車を展開
した状態で、フレーム各所の曲折部分についてねじ止め
等の煩雑な操作を行う従来の不都合が解消され、自転車
の姿勢変更が極めて容易に行い得るようになる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記フレームは、頂部にサドルが取り付け
られるシートチューブと、このシートチューブの略中央
位置から前方に向けて延設されるトップチューブと、こ
のトップチューブの前端位置に取り付けられたヘッドチ
ューブと、このヘッドチューブから上方に突出したハン
ドルステムと、このハンドルステムと一体で上記ヘッド
チューブから下方に突出したフロントフォークと、上記
シートチューブの下端部から後方に向けて延設されたチ
ェーンステーと、このチェーンステーの略中央位置とシ
ートチューブの略中央位置との間に架設されたシートス
テーと、トップチューブとシートチューブの下端部との
間に架設されたブリッジステーとを備えて構成され、上
記曲折点は、トップチューブとヘッドチューブとの接合
点およびヘッドチューブとフロントフォークとの接合点
に形成され、上記シートチューブは伸縮可能に構成され
ているとともに、上記ブリッジステーはトップチューブ
に対してスライド可能に接合されていることを特徴とす
るものである。
【0009】この発明によれば、フレームがシートチュ
ーブ、トップチューブ、ヘッドチューブ、ハンドルステ
ム、フロントフォーク、チェーンステー、シートステー
およびブリッジステーとから構成され、通常の自転車の
フレームにおいてはシートチューブの下端部とヘッドチ
ューブとの間に存在するダウンチューブが設けられてい
ないため邪魔物がなく、トップチューブの前方下部に前
輪を収納する空間が確保され、自転車は折り畳みに適し
た形態になる。
【0010】また、トップチューブとヘッドチューブと
の接合点およびヘッドチューブとフロントフォークとの
接合点にワイヤーが通される曲折点が形成されているた
め、ワイヤーの緊張でヘッドチューブがトップチューブ
に対して展開姿勢に姿勢設定されるとともに、フロント
フォークがヘッドチューブに対して展開姿勢に姿勢設定
される。
【0011】さらに、シートチューブは伸縮可能になっ
ているとともに、ブリッジステーはトップチューブに対
してスライド可能に接合されているため、フレームの姿
勢変更時に、シートチューブの伸縮およびブリッジステ
ーのトップチューブに対するスライドでシートステー、
シートチューブおよびチェーンステーからなる三点支持
のフレーム構造、およびシートチューブ、トップチュー
ブおよびブリッジステーからなる三点支持のフレーム構
造が変形可能になる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記姿勢維持手段は、一方の端部がハンド
ルステム内に固定されてトップチューブの位置で折り返
されるとともに、他方の端部がフロントフォーク内に固
定されるワイヤーと、上記トップチューブの位置で折り
返されたワイヤーに対して操作することによりワイヤー
を緊張状態と弛緩状態との間で切り換え操作する操作手
段とを備えて構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】この発明によれば、操作手段の操作でワイ
ヤーを緊張させれば、トップチューブに対してヘッドチ
ューブを介してハンドルステムが起されて展開姿勢に姿
勢設定されるとともに、ヘッドチューブに対してフォー
クステーが起されて展開姿勢に姿勢設定される一方、操
作手段の操作でワイヤーを弛緩させることにより、ワイ
ヤーの緊張が解かれてハンドルステムおよびフォークス
テーが折り畳み可能状態になる。
【0014】このように、1本のワイヤーの締弛操作で
2つの部材(ハンドルステムおよびフォークステー)が
同時に姿勢変更し得るようになり、フレームの展開およ
び折り畳み操作の迅速性が向上する。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記操作手段は、操作桿の往復操作で上記
ワイヤーを巻き取って緊張させるウインチ構造と、この
ウインチ構造によって巻き取られたワイヤーを巻き戻し
て弛緩させるワイヤー弛緩構造とを備えていることを特
徴とするものである。
【0016】この発明によれば、操作桿を操作すること
により、ワイヤーはウインチ構造に巻き取られて緊張状
態になり、フレームが展開姿勢に姿勢変更する一方、弛
緩構造を操作することにより、ワイヤーの緊張状態が解
消されてフレームは折り畳み得る状態になる。このよう
に、操作手段としてウインチ構造および弛緩構造を設け
ることにより、ワイヤーの締弛操作が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る携帯折畳み
自転車の一実施形態を示す展開姿勢の斜視図であり、図
2はその側面図、図3は図2に示す自転車が折畳み姿勢
に姿勢設定された状態を示す側面部である。
【0018】これらの図に示すように、本発明に係る折
り畳み式の携帯可能な自転車1は、車体を構成するフレ
ーム10と、このフレーム10の前方位置(図1および
図2の右方)および後方位置に設けられた前後一対の車
輪100(前輪101および後輪102)と、フレーム
10の前方上部に設けられたバーハンドル110と、フ
レーム10の中央上部に設けられたサドル120と、フ
レームの前後方向の中央部と後輪102との間に介設さ
れた駆動構造130と、フレーム10の展開姿勢を維持
する姿勢維持構造140とからなる基本構成を有してい
る。
【0019】上記フレーム10は、その中央部で上方に
向かって斜め後方に延びるように配設されたシートチュ
ーブ20と、このシートチューブ20の上下方向の略中
央部から前後方向に延びるように前方に向かって延設さ
れたトップチューブ30と、このヘッドチューブ40の
前端位置に接続され、かつ、上部が若干後方に向けて傾
斜したヘッドチューブ40と、このヘッドチューブ40
から上方に向けて突出した上記バーハンドル110を支
持するハンドルステム50と、ヘッドチューブ40から
下方に向けて突出した上記前輪101を支持するフロン
トフォーク60と、上記シートチューブ20の下端部か
ら前後方向に延びるように後方に向かって延設されたチ
ェーンステー70と、このチェーンステー70の略中間
位置と上記シートチューブ20の略中間位置との間に架
設されたシートステー80と、上記シートチューブ20
の下端部より若干上方位置と上記トップチューブ30と
の間に介設されたブリッジステー90とを備えて構成さ
れている。
【0020】上記シートチューブ20は、図1に示すよ
うに、パイプが逆U字状に折り曲げられることによって
形成した幅方向一対の大径チューブ21と、各大径チュ
ーブ21に摺接状態で嵌入された幅方向一対の小径チュ
ーブ22とからなっている。小径チューブ22は、その
下端部がチェーンステー70の前端部に上方に向けて突
設された第一ブラケット71に第一軸23回りに回動自
在に軸支されている。かかるシートチューブ20は、大
径チューブ21が小径チューブ22に外嵌された状態で
小径チューブ22に対して前後動することにより伸縮し
得るようになっている。
【0021】かかるシートチューブ20の頂部には一対
の大径チューブ21間に架橋された架橋部24(図1)
が設けられ、この架橋部24に上記サドル120が取り
付けられている。
【0022】上記トップチューブ30は、図1に示すよ
うに、前端部から二股状になって後方に向けて延びるよ
うに一対が設けられている。かかる各トップチューブ3
0は、それぞれの後端部が一対の大径チューブ21の略
中央部から前方に向かって突設された一対の第二ブラケ
ット25に第二軸31回りに回動自在に軸支されている
とともに、前端部には第三ブラケット32が固定されて
いる。この第三ブラケット32を介して上記ヘッドチュ
ーブ40がトップチューブ30に連結されている。
【0023】図4は、トップチューブ30とヘッドチュ
ーブ40との接続構造の一実施形態を示す斜視図であ
り、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組み立て斜視図であ
る。図4の(イ)に示すように、上記第三ブラケット3
2は、矩形状の基板33と、この基板33の幅方向両側
縁部から前方に向かって突設された幅方向一対の側板3
4とからなっている。基板33には、幅方向一対のねじ
孔33aが螺設されている一方、各トップチューブ30
の前端部には雄ねじ30aがそれぞれ螺設され、各雄ね
じ30aをねじ孔33aに螺着して締結することによ
り、第三ブラケット32がトップチューブ30に一体に
固定されるようになっている。
【0024】上記一対の側板34の上部位置の前端部に
は、互いに対向した挿通孔34aが穿設されている一
方、上記ヘッドチューブ40の上部位置には、幅方向に
延びる軸受筒41が溶接止めで固定されている。この軸
受筒41は、長さ寸法が第三ブラケット32の一対の側
板34間の内寸法より僅かに短く寸法設定されていると
ともに、内径寸法が側板34の挿通孔34aの孔径寸法
と略同一に寸法設定され、これによって軸受筒41を一
対の側板34間に嵌め込んだ状態でボルトからなる第三
軸42を挿通孔34aおよび軸受筒41に差し通し、ナ
ットで締結することによってヘッドチューブ40が第三
ブラケット32に連結されるようになっている。
【0025】また、一対の側板34は、前端の上隅部が
挿通孔34aの孔心を中心とする円弧状に形成された円
弧部34bを有しているとともに、この円弧部34bよ
り下部には前方に向かうように垂直線に対して略25°
に角度設定された傾斜部34cが形成されている。
【0026】一方、上記軸受筒41の直下のヘッドチュ
ーブ40外周面には、軸受筒41と平行に幅方向に延び
るストッパー板43が溶接止めで固定され、ヘッドチュ
ーブ40が第三軸42を介して第三ブラケット32に接
続された状態で、ヘッドチューブ40は、ストッパー板
43が傾斜部34cに当止することによりこれ以上の第
三軸42回りの時計方向に向かう回動が阻止されて、図
4の(ロ)に実線で示すように展開姿勢に姿勢設定され
る一方、円弧部34bの存在で第三軸42回りに反時計
方向に回動することができ、これによって、図4の
(ロ)に二点鎖線で示すように、折畳み姿勢に姿勢設定
されるようになっている。
【0027】また、ヘッドチューブ40のストッパー板
43より若干下方位置には、開口が後方に向いた引出し
孔44が穿設されている。この引出し孔44は、ハンド
ルステム50およびフロントフォーク60に内装される
後述のワイヤー141を外部に引き出すためのものであ
る。
【0028】図5は、ハンドルステム50およびフロン
トフォーク60を示す一部切欠き斜視図である。この図
に示すように、ハンドルステム50とフロントフォーク
60とはヘッドチューブ40の下端外方で互いに連結さ
れ、これによってハンドルステム50の軸心回りの回動
が直接フロントフォーク60に伝達されるようになって
いる。
【0029】上記ハンドルステム50は、筒状体からな
り、その下端部に平板状の第四ブラケット51が溶接止
めで固定されている。この第四ブラケット51は、後端
部に下方に向けて突設された幅方向一対の軸受部52を
有しているとともに、中央部にはハンドルステム50に
連通する連通孔53が穿設されている。この連通孔53
は、後述するワイヤー141を挿通するためのものであ
る。上記軸受部52は、フロントフォーク60の架設板
62を軸支するための第四軸54を架橋状態で支持する
ものである。
【0030】上記フロントフォーク60は、幅方向一対
の中空状のフォーク本体61と、このフォーク本体61
の上端部間に架設された架設板62とからなっている。
フォーク本体61は前輪101を支持するものであり、
前輪101はこれら一対のフォーク本体61に挟持され
た状態でその中心位置に車輪軸103が挿通されてその
両端部が各フォーク本体61の下端部に固定され、これ
によって前輪101が車輪軸103回りに回転し得るよ
うになっている。
【0031】上記架設板62は、平面形状がハンドルス
テム50の第四ブラケット51と同一になるように形状
設定されている。かかる架設板62は、後方の角部に上
記一対の軸受部52が嵌り込む幅方向一対の切欠き部6
3を有しているとともに、これら一対の切欠き部63間
に、上記一対の軸受部52間に嵌り込む突出部64が形
成され、この突出部64が軸受部52間に嵌め込まれた
状態で第四軸54が一対の軸受部52および突出部64
に貫通されることにより、フロントフォーク60が第四
軸54回りに回動可能にハンドルステム50に連結され
るようになっている。
【0032】そして、フロントフォーク60は、図5に
実線で示すように、展開姿勢に姿勢設定された状態で
は、架設板62の上面が第四ブラケット51の下面に当
止して展開姿勢が維持される一方、この状態で第四軸5
4回りに反時計方向に回動することにより、図5に二点
鎖線で示すように、後方に向かって延びる折畳み姿勢に
姿勢設定されるようになっている。
【0033】上記チェーンステー70は、図1に示すよ
うに幅方向一対で設けられている。かかるチェーンステ
ー70は、上記第一ブラケット71の他に、前後方向の
略中央位置に上方に向かって突設された第五ブラケット
72を有している。一方、上記シートチューブ20の略
中央位置には、後方に向かって突設された第六ブラケッ
ト26を有している。そして、上記シートステー80
は、下端部が第五ブラケット72に支持された第五軸8
1回りに回動自在に軸支されているとともに、上端部が
第六ブラケット26に支持された第六軸82回りに回動
自在に軸支されている。
【0034】かかるチェーンステー70は、図2に示す
ように、展開姿勢に姿勢設定されたシートチューブ20
に対して突支棒の役割を果し、これによってシートチュ
ーブ20の展開姿勢が安定して維持されるようになって
いる。また、展開姿勢に姿勢設定されたシートチューブ
20の大径チューブ21を同小径チューブ22から引き
抜く方向に移動させることにより、シートチューブ20
は、シートステー80が第五軸81および第六軸82の
双方の回りに回動しつつ第一軸23回りに反時計方向に
回動し、折畳み姿勢に向かうようになっている。
【0035】上記ブリッジステー90は、幅方向一対で
設けられ、図1および図2に示すように、下端部が一対
の大径チューブ21の下部から前方に向かって突設され
た第七ブラケット27にそれぞれ第七軸91回りに回動
自在に連結されているとともに、上端部が環状連結体9
2を介してトップチューブ30にスライド自在に連結さ
れている。
【0036】上記環状連結体92は、トップチューブ3
0に摺接状態で外嵌される環状体と、この環状体の外周
面から径方向の外方に向かって突設された突片とを有
し、ブリッジステー90は、その上端部がこの突片に第
八軸93回りに回動自在に軸支されることによってシー
トチューブ20とトップチューブ30との間に架設され
た状態になるようにしている。
【0037】一方、上記トップチューブ30の外周面に
は、ブリッジステー90が第七軸91から真上に向けて
立設された状態における環状連結体92の若干前方位置
に環状連結体92の前動を阻止するストッパー片37
(図1、図2)が突設されている。このストッパー片3
7の存在でブリッジステー90が第七軸91回りに時計
方向に回動して前倒するような不都合が回避されるよう
になっている。
【0038】かかるブリッジステー90の架設構造によ
れば、図2に示すフレーム10の展開状態において、ブ
リッジステー90に第七軸91回りに反時計方向に向か
う力を加えながら、トップチューブ30を第二軸31回
りに時計方向に回すことにより、ブリッジステー90が
第七軸91および第八軸93回りに回動しながら展開姿
勢に姿勢設定されていたシートチューブ20とトップチ
ューブ30とは互いに折り畳まれて図3に示すように折
畳み姿勢になる。
【0039】図6は、バーハンドル110の一実施形態
を示す背面図(自転車1の後方からバーハンドル110
を見た図)であり、(イ)は、バーハンドル110が展
開姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、バーハンドル
110が折畳み姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示
している。図6に示すように、バーハンドル110は、
幅方向一対のハンドルバー111と、各ハンドルバー1
11の基端部外周面から径方向の外方に向けて突設され
た第八ブラケット112とからなっている。
【0040】一方、上記ヘッドチューブ40の上端部に
は、その外周面から径方向の外方に向かって突設された
幅方向一対の第九ブラケット45が設けられている。そ
して、上記各第八ブラケット112は、対応した第九ブ
ラケット45に積層された状態で両者に差し通された第
九軸113回りに回動自在に軸支されている。従って、
バーハンドル110は、各ハンドルバー111を互いに
反対方向に上方に向かって第九軸113回りに回動させ
ることにより、図6の(イ)に示すように、展開姿勢に
姿勢設定される一方、各ハンドルバー111を第九軸1
13回りに下方に向かうように回動させることにより、
図6の(ロ)に示すように、折畳み姿勢に姿勢設定され
るようになっている。
【0041】上記駆動構造130は、図2に示すよう
に、大径チェーンリング131と、小径チェーンリング
132と、これら両チェーンリング131,132間に
張設された無端チェーン133と、大径チェーンリング
131を人力駆動するペダル部材134とからなってい
る。
【0042】上記大径チェーンリング131は、図1に
示すように、シートチューブ20の第七ブラケット27
の左側においてブリッジステー90を軸支する第七軸9
1に同心で一体回転可能に取り付けられている。すなわ
ち第七軸91は、駆動構造130において駆動軸の役割
を果しているとともに、ペダル部材134においてクラ
ンク軸の役割を果している。また、上記小径チェーンリ
ング132は、図1に示すように、一対のチェーンステ
ー70の後端部間に架設された、後輪102を軸支する
従動軸104と一体回転するように当該従動軸104の
左端部に同心で固定されている。また、従動軸104
は、後輪102と一体回転するようになっている。
【0043】そして、大径チェーンリング131および
小径チェーンリング132間に無端チェーン133が張
設されることにより、駆動軸としての第七軸91の自軸
心回りの回転が大径チェーンリング131および無端チ
ェーン133を介して小径チェーンリング132に伝達
され、これによる後輪102の回転で自転車1が推進す
るようになっている。
【0044】図7は、ペダル部材134の一実施形態を
示す斜視図であり、(イ)は、ペダル136が開放姿勢
に姿勢設定された状態、(ロ)は、ペダル136が折畳
み姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
【0045】図7に示すように、ペダル部材134は、
ブリッジステー90が軸支される第七軸91の両端部に
基端側が一体に固定される幅方向一対のクランク板13
5と、このクランク板135の先端側に折り畳み可能に
連結されるペダル136とからなっている。なお、図7
では、図示の都合上右側のペダル部材134のみ示して
いるが、左側のペダル部材134は、図1に示すよう
に、右側のものと180°の位相ずれで第七軸91の左
端部に固定されている。
【0046】クランク板135の表面側の先端位置に
は、幅方向(自転車1の幅方向ではなくクランク板13
5の幅方向)一対のクランク側蝶番筒137が互いに離
間状態で溶接止めで固定されている一方、ペダル136
の基端側には、同幅方向の中央位置に一対のクランク側
蝶番筒137間に嵌め込まれるペダル側蝶番筒138が
溶接止めで固定されている。
【0047】そして、ペダル側蝶番筒138の一方の端
面と、この端面と対向するクランク側蝶番筒137の端
面との間に圧縮コイルばね139aが介設された状態
で、一対のクランク側蝶番筒137並びにこれらに挟持
された圧縮コイルばね139aおよびペダル側蝶番筒1
38に蝶番軸139が挿通されてかしめ止めされること
により、クランク板135とペダル136とが互いに連
結されたペダル部材134が得られるようになってい
る。
【0048】かかるペダル部材134の構成によれば、
図7の(イ)に示すように、ペダル136が外方に向け
て開いた展開姿勢に姿勢設定された状態で、ペダル13
6に対して蝶番軸139回りに反時計方向に向かう力を
加えることにより、ペダル136は蝶番軸139回りに
反時計方向に回動し、図7の(ロ)に示すように、クラ
ンク板135に積層された折畳み姿勢に姿勢設定され
る。
【0049】そして、クランク側蝶番筒137およびペ
ダル側蝶番筒138は、圧縮コイルばね139aの付勢
力によって常に押圧された状態になっているため、この
押圧力による摩擦力によってペダル136は折畳み姿勢
に姿勢設定された状態が維持されることになる。
【0050】図8は、姿勢維持構造140の一実施形態
を説明するための側面視の説明図であり、図9は、ワイ
ヤー141の配線図である。以下、図8および図9並び
に必要に応じて図1〜図7を参照しながら姿勢維持構造
140について説明する。因みに、図8および図9にお
いては、姿勢維持構造140の説明を容易にするため
に、フレーム10およびフレーム10の各所に設けられ
た曲折点について模式的に描いている。従って、図9に
おいては、ワイヤー固定用プーリー146およびワイヤ
ー巻取り用プーリー150があたかも図9で図示してい
ないトップチューブ30内に存在するように見えるが、
ワイヤー固定用プーリー146およびワイヤー巻取り用
プーリー150は、実際には図10に示すように、トッ
プチューブ30の外側で、かつ、一対のトップチューブ
30間に設けられている。
【0051】図8および図9に示すように、姿勢維持構
造140は、フレーム10の内外の所定位置に配設され
たワイヤー141と、一対の第二ブラケット25間に介
設された上記ワイヤー141を締弛操作する締弛操作装
置145とを備えて構成されている。なお、図8および
図9では、フレーム10が展開姿勢に姿勢設定された状
態を示している。
【0052】上記ワイヤー141は、フレーム10の前
方位置に配設される第一ワイヤー142と、この第一ワ
イヤー142の略中間位置に接続されて後方に向けて引
き延ばされた第二ワイヤー143とからなっている。
【0053】上記第一ワイヤー142は、図9に示すよ
うに、2本が採用され、各上端部142aが各ハンドル
バー111内の適所にそれぞれ固定され、ハンドルステ
ム50内を通って下方に引き延ばされた後にヘッドチュ
ーブ40内に引き入れられ、ヘッドチューブ40の引出
し孔44から外部に引き出されて折返し部142cが形
成された状態で折り返され、再度引出し孔44からヘッ
ドチューブ40内に引き入れられた後に下方に向かって
各フロントフォーク60内に引き入れられ、それぞれの
下端部142bが各フロントフォーク60内の適所に固
定されている。なお、図8では、図示の簡略化のために
第一ワイヤー142がハンドルバー111、ハンドルス
テム50およびフロントフォーク60の外側を通るよう
に描いている。
【0054】また、第二ワイヤー143は、図9に示す
ように、1本のみが採用され、右側(図9では左側)の
端部が締弛操作装置145の右側に引き入れられた状態
で右側のトップチューブ30内に配線され、図8に示す
トップチューブ30の下面前部に穿設された引出し孔3
5から外部に導出された後、上記一対の第一ワイヤー1
42と折返し部142cでクロスされた後、左側(図9
では右側)の引出し孔35を通って左側のトップチュー
ブ30内に引き入れられ、左端部が締弛操作装置145
内に引き入れられている。
【0055】また、ワイヤー141の曲折位置にはロー
ラ144が設けられ、これらのローラ144にワイヤー
141を回し掛けすることにより、ワイヤー141の曲
折点に応力の集中が生じることを防止し、これによって
ワイヤー141の断線を防止するようにしている。具体
的には、ハンドルステム50内の上部位置に幅方向一対
の第一ローラ144aが所定の支持軸回りに回転自在に
設けられているとともに、ヘッドチューブ40内には上
下に対向した第二ローラ144bおよび第三ローラ14
4cが所定の支持軸回りに回転自在に設けられている。
また、第一ワイヤー142が引出し孔44から外部に引
き出されて形成した折返し部142cは、第四ローラ1
44dに掛け回されているとともに、この第四ローラ1
44dには中心位置に貫通孔144eが穿設され、この
貫通孔144eに上記第二ワイヤー143が差し通され
ている。
【0056】そして、本実施形態においては、フレーム
10が展開姿勢に姿勢設定された状態で、左側(図9で
は右側)の第二ワイヤー143が締弛操作装置145内
に引き込まれ、これによる第二ワイヤー143の緊張、
およびこの緊張による第四ローラ144dを介した第一
ワイヤー142の緊張によってフレーム10の展開状態
が維持されるようになっている。
【0057】図10は、締弛操作装置145の一実施形
態を示す斜視図である。この図に示すように、締弛操作
装置145は、上記一対の第二ブラケット25間に架設
された第二軸31に各種の部材が取り付けられて構成さ
れている。
【0058】すなわち、締弛操作装置145は、第二軸
31の右側部(図10では左側部)に取り付けられた第
二ワイヤー143の一方の端部を支持するためのワイヤ
ー固定用プーリー146と、このワイヤー固定用プーリ
ー146に隣接配置された締結操作部材147と、この
締結操作部材147に隣接配置された第二軸31と一体
同心のラチェット歯車148と、このラチェット歯車1
48に噛合するラチェット爪部材149と、上記ラチェ
ット歯車148に隣接して第二軸31の左端部(図10
では右端部)に同心で固定されたワイヤー巻取り用プー
リー150とを備えて構成されている。
【0059】上記第二ワイヤー143は、一方の端部が
一対のトップチューブ30の後部周面の対向位置に穿設
された引出し孔36の一方から外部に引き出された状態
でワイヤー固定用プーリー146に掛け回されて固定さ
れているとともに、他方の端部が他方の引出し孔36か
ら外部に引き出された状態でワイヤー巻取り用プーリー
150に掛け回され、これによって各端部が締弛操作装
置145に装着された状態になっている。
【0060】上記締結操作部材147は、中央位置が第
二軸31に外嵌固定された菱形形状の被回転子147a
と、この被回転子147aに外嵌される内歯ギヤー14
7bと、この内歯ギヤー147bの外周面から下向きで
斜め前方に突設された締結操作レバー147cとからな
っている。被回転子147aの両端部は、互いに点対称
位置にある内歯ギヤー147bの内歯147d間に嵌り
込むように寸法設定されている。
【0061】上記ラチェット歯車148は、外周面に周
方向所定ピッチで形成された複数のラチェット歯148
aを有している。各ラチェット歯148aは、反時計方
向に向いた面が径方向に延びるように面設定されている
一方、時計方向に向いた面が径方向に対して傾斜した傾
斜面になっている。
【0062】上記ラチェット爪部材149は、径寸法が
ラチェット歯車148の径寸法より若干大きめの円弧状
に形成されてラチェット歯148aの後方斜め上部に覆
い被さった円弧部149aと、この円弧部149aから
前方に向けて延設された長尺板状の操作板149bと、
上記円弧部149aの後端部から後方に向けて延設され
た短尺板状の軸支部149cとを備えている。
【0063】上記軸支部149cは、両端部が各第二ブ
ラケット25に支持された支持軸151が摺接状態で幅
方向に貫通され、これによって支持軸151が回りに回
動自在になっている。また、円弧部149aの下面に
は、前方に向かう面が上記ラチェット歯148aの後方
に向かう面に面接触するように形状設定されたラチェッ
ト爪149dを有しており、このラチェット爪149d
がラチェット歯148aに噛合することによってラチェ
ット歯車148の第二軸31回りの反時計方向に向かう
回転が阻止されるのに対し、同時計方向に向かう回転は
許容されるようになっている。
【0064】また、円弧部149aの後方位置とそれよ
り下部の第二ブラケット25と一体の部材との間には、
コイルスプリング152が張設され、このコイルスプリ
ング152の付勢力でラチェット爪部材149は支持軸
151が回りに時計方向に向かう付勢力が付与されるよ
うになっている。
【0065】そして、本発明のウインチ構造は、上記締
結操作部材147と、上記ラチェット歯車148と、上
記ラチェット爪部材149とで構成されているととも
に、本発明のワイヤー弛緩構造は、上記ラチェット歯車
148と、上記ラチェット爪部材149と、上記ワイヤ
ー巻取り用プーリー150とで構成されている。
【0066】かかる締弛操作装置145の構成によれ
ば、内歯147dを被回転子147aに噛合させた状態
で締結操作レバー147cを第二軸31回りに時計方向
に操作することにより、内歯ギヤー147bが第二軸3
1回りに時計方向に回転し、被回転子147aは、この
回転によってラチェット歯車148を介して第二軸31
と一体回転する。この一体回転によってワイヤー巻取り
用プーリー150が時計方向に第二軸31と一体回転
し、引出し孔36がワイヤー巻取り用プーリー150に
巻き取られる。
【0067】ついで、内歯ギヤー147bを被回転子1
47aから一旦外して元の位相に戻し、内歯147dを
被回転子147aに再度噛合させて同様の操作を行う。
かかる操作を繰り返すことにより、ワイヤー巻取り用プ
ーリー150が間欠的に時計方向に回転して第二ワイヤ
ー143を巻き取るため、第二ワイヤー143は緊張す
る。
【0068】この第二ワイヤー143の緊張を解除する
ときは、内歯147dを被回転子147aから外した状
態でコイルスプリング152の付勢力に抗して操作板1
49bを上方に向けて操作し、ラチェット爪部材149
を支持軸151回りに反時計方向に回動させればよい。
こうすることによってラチェット爪149dのラチェッ
ト歯148aに対する噛合が解除され、ワイヤー141
の張力によってワイヤー巻取り用プーリー150が反時
計方向に回転してワイヤー141は弛緩する。
【0069】そして、上記ハンドルステム50には、図
2に示すように自転車1が折り畳まれた状態で、この折
畳み姿勢が元の展開姿勢に戻らないように締結する締結
部材160が設けられている。この締結部材160は、
棒状の締結ロッド161と、この締結ロッド161の上
端部をハンドルステム50に巻き付けて固定するバンド
体162と、締結ロッド161の下部をハンドルステム
50に係着する係着突起163と、締結ロッド161に
下端部に設けられた鈎形係止突片164と、上記バンド
体162に取り付けられた把手165とからなってい
る。
【0070】上記締結ロッド161は、長さ寸法が折畳
み姿勢に姿勢設定されたフレーム10(図3)における
ハンドルステム50と第五軸81との間の距離に等しく
寸法設定され、これによってフレーム10が折畳み姿勢
になった状態で、鈎形係止突片164の開口部が第五軸
81に対向し得るようになっている。
【0071】上記係着突起163は、フレーム10が展
開姿勢に姿勢設定された状態(図1、図2)で、締結ロ
ッド161がバンド体162から垂下して揺動するのを
防止するためのものであり、ハンドルステム50の対応
位置に穿設された所定の装着孔に圧入し得るようになっ
ている。
【0072】上記鈎形係止突片164は、フレーム10
が折畳み姿勢に姿勢設定された状態(図3)で第五軸8
1に係止するためのものであってU字形状を呈し、この
U字形状の開口部を第五軸81に外嵌することによって
ハンドルステム50とチェーンステー70とが互いに締
結され、これによってフレーム10の折畳み姿勢が維持
されるようになっている。
【0073】上記把手165は、折畳み姿勢に設定され
た自転車1を携帯するときに把持するためのものであ
る。かかる把手165の存在で自転車1の持ち運びが容
易になる。
【0074】以下、図11および必要に応じて図1〜図
10を参照しながら本発明に係る自転車1の折り畳み構
造の作用について説明する。図11は、上記実施形態の
折畳み構造の作用を説明するための説明図であり、
(イ)は、自転車1が展開姿勢に姿勢設定された状態、
(ロ)は、自転車1が折り畳まれつつある状態、(ハ)
は、自転車1が折り畳まれた状態をそれぞれ示してい
る。
【0075】まず、図11の(イ)に示す自転車1のフ
レーム10が折り畳まれた状態においては、締弛操作装
置145の操作によりワイヤー141が緊張した状態に
なっており、第四ローラ144dが第二ワイヤー143
によって後方に引っ張られることによって第一ワイヤー
142の第二ローラ144bより上方部分が下方に向か
って引かれ、かつ、第一ワイヤー142の第三ローラ1
44cより下方部分が上方に向かって引かれた状態にな
っている。
【0076】そして、この状態では、第一ワイヤー14
2の上端部142aがバーハンドル110内の適所に固
定されていることにより、バーハンドル110は、第一
ワイヤー142に引かれて第九軸113回りに時計方向
に向かう力を受け、その展開姿勢が維持されている。
【0077】また、ヘッドチューブ40は第三軸42回
りに時計方向に向かう力を受け、これによってストッパ
ー板43が、図4の(ロ)に示すように、第三ブラケッ
ト32の一対の側板34の前方下縁部に当止して展開姿
勢が維持された状態になっている。
【0078】さらに、フロントフォーク60は、第一ワ
イヤー142の下端部142bがフロントフォーク60
内の適所に固定されていることにより、第一ワイヤー1
42に引かれた第四軸54回りに反時計方向に向かう力
を受け、架設板62が第四ブラケット51に当止して展
開姿勢が維持された状態になっている。
【0079】また、シートチューブ20は、第一軸23
回りに時計方向に向けた回動操作が行われることによ
り、所定角度で斜め後方に向かう展開姿勢に姿勢設定さ
れている。この状態では、ブリッジステー90が第七軸
91から垂直よりも若干前倒した位置でトップチューブ
30のストッパー片37当接している(なお、図11の
(イ)では、ブリッジステー90の前倒量が僅かである
から、前倒していないように見えるが実際は前倒してい
る)。この状態でサドル120に跨って全体重をシート
チューブ20に加えると、シートチューブ20は、第一
軸23回りに反時計方向に回動しようとし、このとき環
状連結体92がブリッジステー90を介して下方に向か
う力を受けて前動しようとするが、ストッパー片37に
阻止されるため、シートチューブ20が折り畳まれてし
まう不都合が回避される。
【0080】また、たとえ環状連結体92がトップチュ
ーブ30に対する垂直位置より後方に位置していても、
環状連結体92の内周面とトップチューブ30の外周面
との間に生じる摩擦抵抗が作用してシートチューブ20
の第七軸91回りの回動を阻止するため、大径チューブ
21が下降する不都合は回避される。
【0081】ついで、展開状態のフレーム10を折り畳
むに際しては、図11の(イ)に示す状態において、締
弛操作装置145の操作板149bを、上方に引き上げ
る。そうすると、図10に示すラチェット爪部材149
のラチェット爪149dがラチェット歯車148のラチ
ェット歯148aから外れるため、ラチェット歯車14
8は第二軸31回りに反時計方向に回動可能になり、ラ
チェット歯車148と一体のワイヤー巻取り用プーリー
150が第二ワイヤー143の張力によって第二軸31
回りに反時計方向に回転し、ワイヤー141が弛緩状態
になる。
【0082】この状態でハンドルステム50を第三軸4
2回りに反時計方向に回動させ、かつ、フロントフォー
ク60を第四軸54回りに時計方向に回動させることに
より、ハンドルステム50およびフロントフォーク60
は、図11の(ロ)に示すように、順次折畳み姿勢に向
かうことになる。
【0083】また、これと並行して環状連結体92をト
ップチューブ30に沿って後方に向けて移動させながら
シートチューブ20の大径チューブ21を同小径チュー
ブ22から引き抜く方向に移動させることにより、シー
トチューブ20は伸長することで第一軸23回りに反時
計方向に回動し、図11の(ロ)に示すように、順次折
畳み姿勢に向かうことになる。
【0084】そして、フレーム10が折畳み姿勢に姿勢
設定された状態では、図11の(ハ)に示すように、ハ
ンドルステム50がトップチューブ30と並行になると
ともに、前輪101がトップチューブ30の前部の下に
潜り込んだ状態になり、さらに後輪102がトップチュ
ーブ30の後部の下に潜り込んだコンパクトな状態にな
る。この状態で上記締結部材160をハンドルステム5
0とチェーンステー70との間に架設することにより、
自転車1は携帯可能な折り畳み状態になる。
【0085】つぎに、図11の(ハ)に示すように折り
畳まれた状態の自転車1を展開するに際しては、まず締
結部材160による締結状態を解消した上で、ハンドル
ステム50を第三軸42回りに時計方向に回動させると
ともに、フロントフォーク60を第四軸54回りに反時
計方向に回動させる。また、環状連結体92をトップチ
ューブ30に沿って前方に向けて移動させながらシート
チューブ20を第一軸23回りに時計方向に回動させ
る。
【0086】こうすることによって、フレーム10は、
図11の(ロ)に示す状態を経て図11の(イ)に示す
展開姿勢に姿勢設定されるが、このままではワイヤー1
41が弛緩したままであるため、展開姿勢が安定しな
い。そこで、先に詳細に説明したように、締結操作レバ
ー147cが操作されてワイヤー141が緊張され、こ
れによってフレーム10の展開姿勢が安定する。
【0087】以上詳述したように、本発明の自転車1
は、展開姿勢と折畳み姿勢との間で姿勢変更可能なフレ
ーム10と、このフレーム10内に曲折点を通過するよ
うに内装されたワイヤー141と、フレーム10の展開
姿勢の維持および維持解除をワイヤー141の締弛で行
う締弛操作装置145とを有し、上記締弛操作装置14
5を、フレーム10の展開姿勢が維持されるようにワイ
ヤー141を緊張させ得るとともに、ワイヤー141を
弛緩することによってフレーム10を折畳み姿勢に姿勢
変更させ得るように構成しているため、締弛操作装置1
45の操作でワイヤー141を緊張させることにより、
展開姿勢に姿勢設定されたフレーム10はその姿勢が維
持され、自転車1を乗用に供することができる一方、フ
レーム10が展開姿勢に姿勢設定された状態で締弛操作
装置145の操作によりワイヤー141の緊張を解除す
ることによってワイヤー141が弛緩し、フレーム10
を折り畳み可能な状態にすることができる。
【0088】このように、ワイヤー141の緊張および
弛緩によってフレーム10は展開姿勢および折畳み姿勢
間で姿勢変更させることができるため、折り畳まれた自
転車1を展開した状態で、フレーム10各所の曲折部分
についてねじ止め等の煩雑な操作を行う従来の不都合が
解消され、自転車1の姿勢変更を極めて容易に行うこと
ができる。
【0089】そして、上記フレーム10を、頂部にサド
ル120が取り付けられるシートチューブ20と、この
シートチューブ20の略中央位置から前方に向けて延設
されるトップチューブ30と、このトップチューブ30
の前端位置に取り付けられたヘッドチューブ40と、こ
のヘッドチューブ40から上方に突出したハンドルステ
ム50と、このハンドルステム50と一体で上記ヘッド
チューブ40から下方に突出したフロントフォーク60
と、上記シートチューブ20の下端部から後方に向けて
延設されたチェーンステー70と、このチェーンステー
70の略中央位置とシートチューブ20の略中央位置と
の間に架設されたシートステー80と、トップチューブ
30とシートチューブ20の下端部との間に架設された
ブリッジステー90とを備えて構成し、上記曲折点は、
トップチューブ30とヘッドチューブ40との接合点、
シートチューブ20とトップチューブ30との接合点、
シートチューブ20とチェーンステー70との接合点、
シートステー80とチェーンステー70との接合点およ
びシートステー80とシートチューブ20との接合点に
形成し、シートチューブ20は伸縮可能に構成するとと
もに、ブリッジステー90はトップチューブ30に対し
てスライド可能に接合するようにしている。
【0090】そして、通常、シートチューブ20の下端
部とヘッドチューブ40との間に存在するダウンチュー
ブが設けられているのが一般的であるが、本発明ではか
かるダウンチューブが設けられていないため邪魔物がな
く、トップチューブ30の前方下部に前輪101を収納
する空間が確保され、自転車1を折り畳みに適した形態
にすることができる。
【0091】また、トップチューブ30とヘッドチュー
ブ40との接合点、シートチューブ20とトップチュー
ブ30との接合点、シートチューブ20とチェーンステ
ー70との接合点、シートステー80とチェーンステー
70との接合点およびシートステー80とシートチュー
ブ20との接合点に折り畳み用の曲折点が形成されてい
るため、これらの曲折点を折り畳み方向に折り曲げるこ
とにより、自転車1を携帯可能に小さく折り畳むことが
できる。
【0092】さらに、シートチューブ20は伸縮可能に
なっているとともに、ブリッジステー90はトップチュ
ーブ30に対してスライド可能に接合されているため、
フレーム10の折り畳み時に、シートチューブ20の伸
縮およびブリッジステー90のトップチューブ30に対
するスライドで、三点支持のフレーム構造を変形可能な
ものにすることができる。
【0093】また、姿勢維持構造140を、一方の端部
がハンドルステム50内に固定されてトップチューブ3
0の位置で折り返されるとともに、他方の端部がフロン
トフォーク60内に固定される上記ワイヤー141と、
トップチューブ30の位置で折り返されたワイヤー14
1に対して操作することによりワイヤー141を緊張状
態と弛緩状態との間で切り換え操作する上記締弛操作装
置145とを備えて構成したため、ワイヤー141の緊
張状態でフレーム10が展開姿勢になり得るように各所
の曲折点を設定することにより、締弛操作装置145の
操作でワイヤー141を緊張させれば、トップチューブ
30に対してヘッドチューブ40およびシートチューブ
20を起した状態でかつこの状態を維持させることがで
きるとともに、締弛操作装置145の操作でワイヤー1
41を弛緩させることにより、フレーム10は緊張が解
かれて折り畳み可能状態になる。
【0094】そして、締弛操作装置145を、締結操作
レバー147cの往復操作でワイヤー141をワイヤー
巻取り用プーリー150に巻き取って緊張させる一方、
ワイヤー巻取り用プーリー150よって巻き取られたワ
イヤー141を操作板149bの操作で巻き戻して弛緩
させるようにしたため、ワイヤー141の締弛操作を容
易に行うことができる。
【0095】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0096】(1)上記の実施形態においては、自転車
1にブレーキ機構が設けられていないが、本発明は、自
転車1にブレーキ機構が存在しないことに限定されるも
のではなく、ブレーキ機構を設けてもよい。
【0097】(2)上記の実施形態においては、自転車
1に変速機構が設けられていないが、本発明は、自転車
1に変速機構が存在しないことに限定されるものではな
く、変速機構を設けてもよい。
【0098】(3)上記の実施形態においては、第一ワ
イヤー142が2本採用される例について説明したが、
本発明は、第一ワイヤー142が2本であることに限定
されるものではなく1本であってもよい。ただし、第一
ワイヤー142が1本のときは、その上端部を2本に分
岐させてそれらの1本を一方のハンドルバー111内に
引き入れるとともに、他の1本を他方のハンドルバー1
11内に引き入れ、さらに第一ワイヤー142の下端部
も2本に分岐させてそれらの1本を一方のフロントフォ
ーク60内に引き入れるとともに、他の1本を他方のフ
ロントフォーク60内に引き入れる必要がある。
【0099】(4)上記の実施形態においては、締結操
作部材147の被回転子147aと、ラチェット歯車1
48とは互いに別体として形成されているが、こうする
代わりに被回転子147aをラチェット歯車148の側
面に固定して両者を一体に形成してもよい。
【0100】(5)上記の実施形態においては、ワイヤ
ー固定用プーリー146およびワイヤー巻取り用プーリ
ー150がいずれもトップチューブ30の外側に設けら
れているが、図12に示すようにワイヤー固定用プーリ
ー146およびワイヤー巻取り用プーリー150をトッ
プチューブ30の二股状になっている部分に介設しても
よい。こうすることによって、ワイヤー141がトップ
チューブ30の引出し孔36の部分で曲折せず、従って
引出し孔36の縁部でこすられて損傷するような不都合
が回避される。なおこの場合は、各第二ブラケット2
5′をそれぞれ二股状に構成し、この二股状の第二ブラ
ケット25′でトップチューブ30を挟持させるように
することが好ましい。
【0101】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ワイヤー
の緊張および弛緩によってフレームを展開姿勢および折
畳み姿勢間で姿勢変更させることができるため、折り畳
まれた自転車を展開した状態で、フレーム各所の曲折部
分についてねじ止め等の煩雑な操作を行う従来の不都合
が解消され、自転車の姿勢変更を極めて容易に行うこと
ができる。
【0102】請求項2記載の発明によれば、フレームが
シートチューブ、トップチューブ、ヘッドチューブ、ハ
ンドルステム、フロントフォーク、チェーンステー、シ
ートステーおよびブリッジステーとから構成され、通常
の自転車のフレームにおいてはシートチューブの下端部
とヘッドチューブとの間に存在するダウンチューブが設
けられていないため邪魔物がなく、トップチューブの前
方下部に前輪を収納する空間が確保され、自転車を折り
畳みに適した形態にすることができる。
【0103】また、トップチューブとヘッドチューブと
の接合点およびヘッドチューブとフロントフォークとの
接合点にワイヤーが通される曲折点が形成されているた
め、ワイヤーの緊張でヘッドチューブをトップチューブ
に対して展開姿勢に姿勢設定することができるととも
に、フロントフォークをヘッドチューブに対して展開姿
勢に姿勢設定することができる。
【0104】さらに、シートチューブは伸縮可能になっ
ているとともに、ブリッジステーはトップチューブに対
してスライド可能に接合されているため、フレームの姿
勢変更時に折り畳み時に、シートチューブの伸縮および
ブリッジステーのトップチューブに対するスライドで、
フレーム構造の三点支持になっている部分を変形可能に
することができる。
【0105】請求項3記載の発明によれば、各所の曲折
点を適正に設定することにより、操作手段の操作で1本
のワイヤーを緊張させれば、トップチューブに対してヘ
ッドチューブを起した状態にすることができ、同時にヘ
ッドチューブに対してフロントフォークを起した状態に
することができるとともに、操作手段の操作でワイヤー
を弛緩させることにより、ヘッドチューブおよびフロン
トフォークを折り畳み可能状態にすることができる。
【0106】このように、1本のワイヤーの締弛操作で
2つの部材(ハンドルステムおよびフォークステー)を
同時に姿勢変更させることができ、フレームの展開およ
び折り畳み操作の迅速性を向上させることができる。
【0107】請求項4記載の発明によれば、操作桿を操
作することにより、ワイヤーはウインチ構造に巻き取ら
れて緊張状態になってフレームが展開姿勢に姿勢変更す
る一方、弛緩構造を操作することにより、ワイヤーの緊
張状態が解消されてフレームを折り畳み得る状態にする
ことができる。このように、操作手段としてウインチ構
造および弛緩構造を設けることにより、ワイヤーの締弛
操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯折畳み自転車の一実施形態を
示す展開姿勢の斜視図である。
【図2】図1に示す自転車の側面図である。
【図3】図2に示す自転車が折畳み姿勢に姿勢設定され
た状態を示す側面部である。
【図4】トップチューブとヘッドチューブとの接続構造
の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は分解斜視
図、(ロ)は組み立て斜視図である。
【図5】ハンドルステムおよびフロントフォークを示す
一部切欠き斜視図である。
【図6】バーハンドルの一実施形態を示す背面図であ
り、(イ)は、バーハンドルが展開姿勢に姿勢設定され
た状態、(ロ)は、バーハンドルが折畳み姿勢に姿勢設
定された状態をそれぞれ示している。
【図7】ペダル部材の一実施形態を示す斜視図であり、
(イ)は、ペダルが開放姿勢に姿勢設定された状態、
(ロ)は、ペダルが折畳み姿勢に姿勢設定された状態を
それぞれ示している。
【図8】姿勢維持構造の一実施形態を説明するための側
面視の説明図である。
【図9】ワイヤーの配線図である。
【図10】締弛操作装置の一実施形態を示す斜視図であ
る。
【図11】折畳み構造の作用を説明するための説明図で
あり、(イ)は、自転車が展開姿勢に姿勢設定された状
態、(ロ)は、自転車が折り畳まれつつある状態、
(ハ)は、自転車が折り畳まれた状態をそれぞれ示して
いる。
【図12】ワイヤー固定用プーリーおよびワイヤー巻取
り用プーリーの取付け構造の他の例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 自転車 10 フレーム 20 シートチューブ 21 各大径チューブ 21 大径チューブ 22 小径チューブ 23 第一軸 24 架橋部 25 第二ブラケット 26 第六ブラケット 27 第七ブラケット 30 トップチューブ 31 第二軸 32 第三ブラケット 33 基板 33a ねじ孔 34b 円弧部 34c 傾斜部 34 側板 34a 挿通孔 35 引出し孔 36 引出し孔 40 ヘッドチューブ 41 軸受筒 42 第三軸 43 ストッパー板 44 引出し孔 45 第九ブラケット 50 ハンドルステム 51 第四ブラケット 52 軸受部 53 連通孔 54 第四軸 60 フロントフォーク 61 フォーク本体 62 架設板 63 切欠き部 64 突出部 70 チェーンステー 71 第一ブラケット 72 第五ブラケット 80 シートステー 81 第五軸 82 第六軸 90 ブリッジステー 91 第七軸 92 環状連結体 93 第八軸 100 車輪 101 前輪 102 後輪 103 車輪軸 104 従動軸 110 バーハンドル 111 ハンドルバー 112 第八ブラケット 113 第九軸 120 サドル 130 駆動構造 131 大径チェーンリング 132 小径チェーンリング 133 無端チェーン 134 ペダル部材 135 クランク板 136 ペダル 137 クランク側蝶番筒 138 ペダル側蝶番筒 139 蝶番軸 140 姿勢維持構造 141 ワイヤー 142a 第一ワイヤーの上端部 142b 第一ワイヤーの下端部 142c 第一ワイヤーの折返し部 142 第一ワイヤー 143 第二ワイヤー 144 ローラ 144a 第一ローラ 144c 第三ローラ 144d 第四ローラ 144b 第二ローラ 144e 貫通孔 145 締弛操作装置 146 ワイヤー固定用プーリー 147 締結操作部材 147a 被回転子 147b 内歯ギヤー 147c 締結操作レバー 147d 内歯 148 ラチェット歯車 148a ラチェット歯 149 ラチェット爪部材 149a 円弧部 149b 操作板 149c 軸支部 149d ラチェット爪 150 ワイヤー巻取り用プーリー 151 支持軸 152 コイルスプリング 160 締結部材 161 締結ロッド 162 バンド体 163係着突起 164 鈎形係止突片 165把手

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 展開姿勢と折畳み姿勢との間で姿勢変更
    可能なフレームと、このフレーム内に曲折点を通過する
    ように内装されたワイヤーと、フレームの展開姿勢を維
    持させ得る姿勢維持手段とが備えられ、上記姿勢維持手
    段は、フレームの展開姿勢が維持されるように上記ワイ
    ヤーを緊張させ得るとともに、ワイヤーを弛緩すること
    によってフレームを折畳み姿勢に姿勢変更させ得るよう
    に構成されていることを特徴とする携帯折畳み自転車。
  2. 【請求項2】 上記フレームは、頂部にサドルが取り付
    けられるシートチューブと、このシートチューブの略中
    央位置から前方に向けて延設されるトップチューブと、
    このトップチューブの前端位置に取り付けられたヘッド
    チューブと、このヘッドチューブから上方に突出したハ
    ンドルステムと、このハンドルステムと一体で上記ヘッ
    ドチューブから下方に突出したフロントフォークと、上
    記シートチューブの下端部から後方に向けて延設された
    チェーンステーと、このチェーンステーの略中央位置と
    シートチューブの略中央位置との間に架設されたシート
    ステーと、トップチューブとシートチューブの下端部と
    の間に架設されたブリッジステーとを備えて構成され、 上記曲折点は、少なくともトップチューブとヘッドチュ
    ーブとの接合点およびヘッドチューブとフロントフォー
    クとの接合点に形成され、 上記シートチューブは伸縮可能に構成されているととも
    に、上記ブリッジステーはトップチューブに対してスラ
    イド可能に接合されていることを特徴とする請求項1記
    載の携帯折畳み自転車。
  3. 【請求項3】 上記ワイヤーは、一方の端部がハンドル
    ステム内に固定されてトップチューブの位置で折り返さ
    れるとともに、他方の端部がフロントフォーク内に固定
    され、上記姿勢維持手段は、上記トップチューブの位置
    で折り返されたワイヤーに対して操作することによりワ
    イヤーを緊張状態と弛緩状態との間で切り換え操作する
    操作手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の
    携帯折畳み自転車。
  4. 【請求項4】 上記操作手段は、操作桿の往復操作で上
    記ワイヤーを巻き取って緊張させるウインチ構造と、こ
    のウインチ構造によって巻き取られたワイヤーを巻き戻
    して弛緩させるワイヤー弛緩構造とを備えていることを
    特徴とする請求項3記載の携帯折畳み自転車。
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