JP3821776B2 - 幅狭折畳自転車 - Google Patents

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JP3821776B2 JP2002370544A JP2002370544A JP3821776B2 JP 3821776 B2 JP3821776 B2 JP 3821776B2 JP 2002370544 A JP2002370544 A JP 2002370544A JP 2002370544 A JP2002370544 A JP 2002370544A JP 3821776 B2 JP3821776 B2 JP 3821776B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトに格納しておくことができる折畳自転車に関し、更に詳細には、メインパイプ、前部フレーム、後部フレーム、サドル支持フレームを略平行になるように折り畳んで全体を幅狭にコンパクト化することが可能な幅狭折畳自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から提案されている折畳自転車は、一般に、前後部間を連結するメインパイプを中央部で側方に折り畳み自在に構成して、前後輪が重合するように折り畳んで構成されたもの(以下「第1従来自転車」という)と、2箇所以上において極めてコンパクトに折り畳みうるように構成されたもの(以下「第2従来自転車」という)とに大別される。
【0003】
第1従来自転車は、折り畳み幅(折り畳み状態における前後幅)が組み立て状態の精々1/2程度のものであるから、狭い場所に長期に亘って格納しておくには不便なものであるが、玄関先などの場所に一時的又は短期間的に簡易に格納しておく場合には便利なものである。
【0004】
しかし、このような玄関先などの場所は、一般に、上下方向にはスペース的に充分な余裕はあるが、水平方向には自転車を格納するためのスペースにさほど余裕がある訳ではない。
【0005】
この第1従来自転車は、前後輪を重合させた状態に折り畳むものであるから、折り畳み幅(折り畳んだ形態における左右)が大きいため、水平方向にスペース的なさほどの余裕がない玄関先などの場所に格納した場合、清掃や通行の邪魔になる。
【0006】
また、側方に折り畳むものであるために、折り畳み及び組み立てに要する水平方向スペースが大きくなり、折り畳み,組み立て作業を容易且つ迅速に行い難い欠点がある。
【0007】
一方、第2従来自転車は、第1従来自転車に比して極めてコンパクトな形態に折り畳みできるものであるから、狭いスペースにも良好に格納しておくことができる。しかし、折り畳み箇所が多く、折り畳み及び組み立てが極めて複雑であるから、長期期間の格納には適していても、玄関先などの場所に一時的又は短期間に亘って格納するものとしては当然に不適当なものである。また、折り畳み,組み立て工程が煩雑であるため、迅速な格納,乗車には適さず、実用性に乏しい。しかも、折り畳んだ状態では、前輪と後輪が前後方向に位置するので、前輪と後輪を合わせた幅寸法になって広い幅となり、その分、格納する場所のスペースを取ってしまうという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題を生じることなく、折り畳んだ状態では、車体を幅狭くでき、前輪と後輪も重なって平行に並んだ状態になってタイヤ1個分の幅になるように幅狭くでき、コンパクトに折り畳むことができ、折り畳み,組み立て作業を容易且つ迅速に行うことができる極めて実用的な幅狭折畳自転車を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、第1の発明は、メインパイプAを半割りにして互いに平行になるように折り畳むことが可能な第1折畳手段Bと、上下端部にハンドル及び前輪を設けた前部フレームCとメインパイプAとを略平行に折り畳み可能な第2折畳手段Dと、メインパイプAに連設されペダルクランク軸及び後輪を設けた後部フレームEと上部にサドルが取り付けられたサドル支持フレームFとを略平行に折り畳み可能な第3折畳手段Gとを備え、第1折畳手段Bと第2折畳手段Dと第3折畳手段GでメインパイプA、前部フレームC、後部フレームE、サドル支持フレームFを折り畳んだときに、全てのフレームが略平行にコンパクト化されるように構成された幅狭折畳自転車である。
自転車全体の横幅を小さい幅にできるとともに、前輪と後輪も重なって平行に並んだ状態でタイヤ1個分の幅になるように幅狭くできて、コンパクトに折り畳むことが可能で持ち運びが行い易く、しかも、折り畳み,組み立て作業を容易且つ迅速に行うことができる。したがって、自動車のトランクに簡単に格納することができるとともに、電車やバス内での移動でも邪魔になることなく持ち運びやすい。
【0010】
第2の発明は、第1折畳手段Bは、メインパイプAの中間部に設けられた蝶板部Hで構成され、第2折畳手段Dは、メインパイプAと前部フレームCとの間に架け渡されてメインパイプAと前部フレームCとが近接離反される第1クランク部材Iで構成され、第3折畳手段Gは、サドル支持フレームFと後部フレームEとの間に架け渡されてサドル支持フレームFと後部フレームEとが近接離反される第2クランク部材Jとで構成された幅狭折畳自転車である。
各折畳手段B、D、Gが蝶板部H、第1クランク部材I、第2クランク部材Jで構成されていて簡単な構造とすることが可能で、且つ自転車の各部をコンパクトに簡単且つ迅速に折り畳みすることが可能である。したがって、メインパイプAを第1折畳手段Bの蝶番部Hを中心に半割り状態に折り畳み、メインパイプAと前部フレームCを第2折畳手段の第1クランク部材Iで略平行になるように折り畳み、サドル支持手段Fと後部フレームEを第3折畳手段Gの第2クランク部材で略平行に折り畳んで、自転車全体を簡単にコンパクトに折り畳んで持ち運び及び格納することができる。
【0011】
第3の発明は、第1折畳手段Bは、蝶板部Hを閉じた状態で固定することが可能な第1固定保持手段を有し、第2折畳手段Dは第1クランク部材Iが引き延ばされた状態で固定することが可能な第2固定保持手段を有し、第3折畳手段Gは第2クランク部材Jが引き延ばされた状態で固定することが可能な第3固定保持手段を有し、第1、第2、第3固定保持手段をそれぞれ固定することによって、メインパイプAは横向きに連設固定状態とされ、前部フレームCとサドル支持フレームFとは縦向きに立設状態とされて、全体が走行可能な状態となるように構成した幅狭折畳自転車である。
第1、第2、第3固定保持手段でメインパイプAは横向きに連設固定状態とされ、前部フレームCとサドル支持フレームFとは縦向きに立設状態とされて、それぞれ強固に固定することが可能で、走行時に支障をきたすようなことがなくて安全に走行することが可能である。即ち、走行中に第1、第2、第3固定手段の固定状態が不用意に解除されるようなことがなく、安全な状態で走行することができる。
【0012】
第4の発明は、メインパイプAの半割した箇所の蝶板部Hは、左右に開閉可能な蝶番形状とされ、この蝶番形状部の両側は、平板部に形成されていて、一方の平板部の外端部には、貫通孔を有する一対のリブが突設され、この貫通孔に軸部材が挿入されてその軸方向中央部に第1固定手段が設けられ、他方の平板部の外端部には、一方の平板部の一対のリブが入り込む間隔をもって貫通孔を有する一対のリブが突設され、蝶板形状部を中心として閉められたときに、他方の平板部の一対のリブの間に一方の平板部の一対のリブが入り込み、一方の平板部の一対のリブに挿入されている軸部材が他方の平板部のリブの貫通孔に入り込んで第1固定手段で固定することによって、これらの平板部が開閉不能に固定されて、メインパイプAと後部フレームEとが横向きに連設固定されるように構成した幅狭折畳自転車である。
メインパイプAと後部フレームEを簡単且つ迅速に横向きに連設状態にして第1固定手段で固定することが可能で、折り畳むときには、第1固定手段の固定状態を解除して蝶板部Hを折り畳むだけで簡単に且つ迅速にコンパクトに折り畳み状態にすることが可能である。折り畳み操作が簡単で、折り畳んだ状態で持ち運び、格納も容易に行うことができる。
【0013】
第5の発明は、第1クランク部材Iは、前部フレームCに一端が回転可能に取り付けられ、長孔とこの長孔の他端側に連設された係止孔とが設けられた長板材と、メインパイプAに取り付けられ長板材の長孔内を移動可能に挿入された短軸と、この短軸に取り付けられた第2固定手段とで構成された幅狭折畳自転車である。
構造が簡単であり、走行時には第1クランク部材Iを引き延ばして第2固定手段で固定することによって、簡単且つ迅速に走行可能状態とすることが可能で、折り畳むときには、第1クランク部材Iの短軸を長板材の長孔に沿って折り畳む方向に移動させるだけで、簡単且つ迅速にコンパクトに折り畳むことが可能である。折り畳み操作と引き延ばし操作を簡単に行うことができ、持ち運び、格納も容易に行うことができる。
【0014】
第6の発明は、第2クランク部材Jは、サドル支持フレームFに沿うように取り付けられ長孔が穿設された左右一対の長板と、下端が後部フレームEの下部側に枢着され上端がサドル支持フレームF側の左右一対の長板の間に上下移動可能に嵌め入れられた支持材と、この支持材におけるサドル支持フレームF側の左右一対の長板の間に嵌め入れられた部分に設けられた短軸と第3固定手段とで構成された幅狭折畳自転車である。
構造が簡単であり、走行時には、第2クランク部材Jを引き延ばして第3固定手段で固定することによって、簡単且つ迅速に走行可能状態とすることが可能で、折り畳むときには、支持材の短軸を長板の長孔に沿って折り畳む方向に移動させるだけで、簡単且つ迅速にコンパクトに折り畳むことが可能である。折り畳み操作と引き延ばし操作を簡単に行うことができ、持ち運び、格納も容易に行うことができる。
【0015】
第7の発明は、第1、第2、第3固定手段は、前記軸部材及び短軸に回転可能に取り付けられた円形本体部と、この円形本体部に設けられた偏心軸孔に挿入された軸材と、円形本体部から延設されたロック用のハンドル部とで構成された幅狭折畳自転車である。
第1、第2、第3固定手段を簡単な構造とすることが可能で、しかもこの第1、第2、第3固定手段で確実且つ強固に固定することが可能であり、不用意に固定状態が解除されることがなく安全である。ロック用のハンドル部をロック方向に回転操作するだけで簡単に固定することができ、またロック用のハンドル部をロック解除方向に回転操作するだけで簡単に固定状態を解除することができる。
【0016】
第8の発明は、メインパイプA、前部フレームC、後部フレームE、サドル支持フレームFの全てのフレームが略平行に近接されて、全体の横幅がコンパクトにされた状態で、相対する端部に剥離可能な接着部を有する横向き略H字形のベルトで上下部分を締め付けるようにした幅狭折畳自転車である。
ベルトで締め付けることで、自転車全体が折り畳んだ状態から不用意に開いたりすることがなくて安全に持ち運ぶことが可能である。また、ベルトが横向き略H字形であるので、折り畳まれた自転車にこのベルトを簡単に巻き付けることができて、締め付けも容易にでき、接着部を接着させることで、このベルトが不用意に外れることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る幅狭折畳自転車の実施の形態を、添付する図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明に係る幅狭折畳自転車の実施形態における走行時の状態を示す側面図であり、図2は同幅狭折畳自転車のメインパイプと前部フレーム及びサドル支持フレームを折り畳んだ状態の側面図であり、図3は同幅狭折畳自転車における図2に示す状態からメインパイプを半割りして折り畳んだ状態を示す側面図である。
【0019】
本発明に係る幅狭折畳自転車は、これらの図に示すように、ハンドル1及び前輪2を設けた前部フレームCと、サドル3を設けたサドル支持フレームFと、ペダルクランク軸4及び後輪5を設けた後部フレームEと、前部フレームCの高さ方向略中央から後部フレームEとの間に架け渡されて両フレームC、Eを連結する側面視略へ字形のメインパイプAとを具備している。
【0020】
メインパイプAはその一端が前部フレームCの高さ方向略中央に枢着され、その他端が後部フレームEと一体に連設されている。
【0021】
更に、このメインパイプAは、その中間部の頂点部分で蝶板部Hからなる第1折畳手段Bで半割り状態に折り畳み可能とされ、このメインパイプAと前部フレームCとは第2折畳手段Dで略平行になるように折り畳み可能とされ、メインパイプAに連設された後部フレームEとサドル支持フレームFとが第3折畳手段Gで折り畳み可能とされている。
【0022】
図4は同幅狭折畳自転車における蝶番部からなる第1折畳手段が設けられている部分を示す部分斜視図である。
【0023】
略へ字形のメインパイプAの第1折畳手段Bを構成する蝶板部Hは、左右に開閉可能な蝶番形状とされ、この蝶番形状部6の両側は、平板部7、8に形成されている。
【0024】
一方の平板部7の外端部には、貫通孔9を有する一対のリブ10、10が突設され、この貫通孔9に軸部材11が挿入されてその軸方向中央部に後述する第1固定手段12が設けられて、他方の平板部8の外端部には、一方の平板部7の一対のリブ10、10が入り込む間隔をもって貫通孔13を有する一対のリブ15、15が突設されている。
【0025】
そして、蝶板形状部6を中心として閉められたときに、他方の平板部8の一対のリブ15、15の間に一方の平板部7の一対のリブ10、10が入り込み、一方の平板部7の一対のリブ10、10に挿入されている軸部材11が他方の平板部8のリブ15の貫通孔13に入り込んで後述する第1固定手段12で固定することによって、これらの平板部7、8が開閉不能に固定されて、メインパイプAと後部フレームEとが横向きに連設固定されるようになっている。
【0026】
また、第1固定手段12による固定状態を解除することにより折り畳み可能状態になるようにされている。
【0027】
図5は同幅狭折畳自転車における第1クランク部材からなる第2折畳手段が設けられている部分を示す部分斜視図である。
【0028】
前部フレームCは、図5に示すように、ヘッドパイプ14と、このヘッドパイプ14の上端に上下伸長伸縮自在に嵌め入れられたハンドルポスト16と、ヘッドパイプ14と一体に設けられ前輪2をハンドルポスト16の回転操作でヘッドパイプ14を介して一定角度の範囲で回転自在に支持する前フォーク17とから構成されている。
【0029】
ハンドルポスト16はヘッドパイプ14に、このヘッドパイプ14の上端の固定部18で相対回転自在且つ固定可能になるように嵌挿保持されている。ハンドルポスト16にはその上端部にハンドル1が取り付けられている。
【0030】
この前部フレームCとメインパイプAとは、上記したように第2折畳手段Dで折り畳み可能とされていて、この第2折畳手段Dは、第1クランク手段Iで構成されている。
【0031】
この第1クランク手段Iは、前部フレームCに一端が回転可能に取り付けられ、長孔19とこの長孔19の他端側に連設された係止孔20とが設けられた長板材21と、メインパイプAに取り付けられ長板材21の長孔19内を移動可能に挿入された短軸22と、この短軸22に取り付けられた後述する第2固定手段23とで構成されている。
【0032】
図6は同幅狭折畳自転車における第2クランク部材からなる第3折畳手段が設けられている部分を示す部分斜視図である。
【0033】
サドル支持フレームFは、図6に示すように、サドル3を取り付けたサドル支持パイプ24とこれを上下移動可能に嵌挿保持するサドル本体パイプ25とからなり、サドル支持パイプ24は、これとサドル本体パイプ25との間に介設した適宜の固定手段(図示せず)により、サドル本体パイプ25に対する固定位置を変更できるようになっており、サドル高さを段階的又は無段階的に調整できるように構成されている。
【0034】
このサドル支持フレームFは、上記したように、第3折畳手段Gで後部フレームEと略平行に折り畳み可能とされていて、この第3折畳手段Gは、第2クランク部材Jで構成されている。
【0035】
この第2クランク部材Jは、サドル支持フレームFに沿うように取り付けられ長孔26が穿設された左右一対の長板27、27と、下端が後部フレームEの下部側に枢着され上端がサドル支持フレームF側の左右一対の長板27、27の間に上下移動可能に嵌め入れられた支持材28と、この支持材28におけるサドル支持フレームF側の左右一対の長板27、27の間に嵌め入れられた部分に設けられその端部が長孔26に挿入された短軸29と後述する第3固定手段30とで構成されている。
【0036】
後部フレームEは、メインパイプAに一体に延設されていて、左右のペダル31を有する一対のクランク32及び駆動スプロケットホイール33とが取り付けられたペダルクランク軸4が軸受支持されている支持部(図示略)と、後輪5と従動スプロケットホイール34とが設けられた後輪軸35が支持されている一対の後輪支持フレーム36と、駆動スプロケットホイール33と従動スプロケットホイール34との間に架け渡されている無端チェーン37とから構成されている(図1参照)。
【0037】
次に上記した第1、第2、第3固定手段12、23、30について、図4、図5、図6に基づいて説明すると、これらの第1、第2、第3固定手段12、23、30は、軸部材11に取り付けられた長軸47及び短軸22、29に回転可能に取り付けられた円形本体部38と、この円形本体部38に設けられた偏心軸孔39に挿入された軸材40と、円形本体部38から延設されたロック用のハンドル部41とで構成されている。
【0038】
ハンドル部41をロックする方向に回転させることによって、円形本体部38が偏心軸孔39を中心に偏心回転してロック状態となるように構成されている。
【0039】
図7は同幅狭折畳自転車における図3に示す折り畳み状態の自転車を締め付けて縛るためのベルトの斜視図である。
【0040】
このベルト42は、横向き略H字形に形成されていて、上下の各片には、相対する端部に剥離可能な接着部43、44、45、46が設けられている。
【0041】
以上のように構成された幅狭折畳自転車にあっては、各部が第1折畳手段B(図4参照)と第2折畳手段D(図5参照)と第3折畳手段G(図6参照)によって折り畳まれない状態では、図1に示すように、メインパイプAは横向きに連設固定状態とされ、前部フレームCとサドル支持フレームFは縦向きに立設状態とされて、全体が乗車走行可能な状態となる。
【0042】
第2折畳手段Dと第3折畳手段で各部を折り畳むと、図2に示すように、前部フレームCがメインパイプAの前部側に対して略平行になるように折り畳まれ、サドル支持フレームFがメインフレームAの後部側に対して略平行になるように折り畳まれる。
【0043】
次に、メインパイプAを第1折畳手段Bで半割りにして平行になるように折り畳むと、図3に示すように、各部が互いに密接して横幅が狭くなるように折り畳まれる。
【0044】
この時、前輪2と後輪5は平行な向きとなってタイヤ1個分の幅となり、ハンドル1とサドル3の向きも同じ平行な向きにして自転車全体が極めてコンパクトな折り畳み状態となる。
【0045】
また、図3に示すようなコンパクトな折り畳み状態で、図4に示す横向き略H字形のベルト42で締め付けて縛るとより一層持ち運びやすくできる。即ち、締め付けた後に、これらの相対する接着部43、44、45、46を接着させることによって、コンパクトに折り畳まれた状態の自転車を縛って持ち運ぶことができるようになる。
【0046】
このように、本発明の実施形態の幅狭折畳自転車は、自転車全体の横幅を小さい幅にしてコンパクトに折り畳むことができ、且つ前輪と後輪とが、平行な向きとなってタイヤ1個分の幅にすることができ、しかも、折り畳み,組み立て作業を容易且つ迅速に行うことができる極めて実用的な幅狭折畳自転車である。
【0047】
そして、このようにコンパクトに折り畳むことによって、容易に持ち運ぶことができ、玄関先などの狭いスペースにも容易に格納することができて清掃や通交の邪魔にならない。
【0048】
本発明は上記実施形態や変形例や応用例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々の変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
第1の発明によれば、第1折畳手段Bと第2折畳手段Dと第3折畳手段GでメインパイプA、前部フレームC、後部フレームE、サドル支持フレームFを折り畳んだときに、全てのフレームが略平行にコンパクト化されるようにした幅狭折畳自転車が提供される。折り畳んだ状態で、自転車全体の横幅を小さい幅にできるとともに、前輪と後輪も重なって平行に並んだ状態でタイヤ1個分の幅になるように幅狭くできて、コンパクトに折り畳むことができて持ち運びが行い易く、しかも、折り畳み,組み立て作業を容易且つ迅速に行うことができる。
【0050】
第2の発明によれば、第1折畳手段Bは蝶板部Hからなり、第2折畳手段Dは第1クランク部材Iからなり、第3折畳手段Gは第2クランク部材Jからなる幅狭折畳自転車が提供される。各折畳手段B、D、Gが蝶板部H、第1クランク部材I、第2クランク部材Jで構成されていて簡単な構造とすることができ、且つ自転車の各部をコンパクトに簡単且つ迅速に折り畳みすることができる。
【0051】
第3の発明によれば、第1折畳手段Bは第1固定保持手段を有し、第2折畳手段Dは第2固定保持手段を有し、第3折畳手段Gは第3固定保持手段を有する幅狭折畳自転車が提供される。
【0052】
第1、第2、第3固定保持手段でメインパイプAは横向きに連設固定状態とされ、前部フレームCとサドル支持フレームFとは縦向きに立設状態とされて、それぞれ強固に固定することができ、走行時に支障をきたすようなことがなくて安全に走行することができる。
【0053】
第4の発明によれば、蝶板部Hは蝶番形状部と一方及び他方の平板部と、一方の平板部に設けられ、第1固定手段を有する軸部材が挿入された貫通孔を有する一対のリブが他方のリブの間隙に入り込み、軸部材が他方のリブの貫通孔に入り込んで第1固定手段で固定されることで両平板部が開閉不能に固定されて、メインパイプAと後部フレームEとが横向きに連設固定される幅狭折畳自転車が提供される。
【0054】
メインパイプAと後部フレームEを簡単且つ迅速に横向きに連設状態にして第1固定手段で固定することができ、折り畳むときには、第1固定手段の固定状態を解除して蝶板部Hを折り畳むだけで簡単に且つ迅速にコンパクトに折り畳み状態にすることができる。
【0055】
第5の発明によれば、第1クランク部材Iが、前部フレームCに一端が回転可能に取り付けられた長板材の長孔と係止孔とをメインパイプAの短軸が移動されて係止孔に入り込んだときに第2固定手段で固定されるようになされた幅狭折畳自転車が提供される。
【0056】
構造が簡単であり、走行時には第1クランク部材Iを引き延ばして第2固定手段で固定することによって、簡単且つ迅速に走行可能状態とすることができる。折り畳むときには、第1クランク部材Iの短軸を長板材の長孔に沿って折り畳む方向に移動させるだけで、簡単且つ迅速にコンパクトに折り畳むことができる。
【0057】
第6の発明によれば、第2クランク部材Jが、サドル支持フレームFの左右一対の長板の長孔に、下端が後部フレームEの下部側に枢着された支持材の短軸が長板の長孔に嵌め入れられて、上下移動され引き延ばされたときに第3固定手段で固定されるようになされた幅狭折畳自転車が提供される。
【0058】
構造が簡単であり、走行時には、第2クランク部材Jを引き延ばして第3固定手段で固定することによって、簡単且つ迅速に走行可能状態とすることができ、折り畳むときには、支持材の短軸を長板の長孔に沿って折り畳む方向に移動させるだけで、簡単且つ迅速にコンパクトに折り畳むことができる。
【0059】
第7の発明によれば、第1、第2、第3固定手段が、円形本体部が軸部材及び短軸に回転可能に取り付けられ、円形本体部の偏心軸孔に挿入された軸材を軸にしてロック用のハンドル部をロック方向に回転することで固定するようになされた幅狭折畳自転車が提供される。
【0060】
第1、第2、第3固定手段を簡単な構造とすることができる。しかもこの第1、第2、第3固定手段で確実且つ強固に固定することができ、不用意に固定状態が解除されることがなく安全である。
【0061】
第8発明によれば、略平行に近接して折り畳まれ、全体の横幅がコンパクトにされたメインパイプA、前部フレームC、後部フレームE、サドル支持フレームFを略H字形のベルトで締め付けて、このベルトの相対する端部の剥離可能な接着部を接着させて締め付け固定するようになされた幅狭折畳自転車が提供される。ベルトで締め付けることで、自転車全体が折り畳んだ状態から不用意に開いたりすることがなくて安全に持ち運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る幅狭折畳自転車の実施形態における走行時の状態を示す側面図である。
【図2】同幅狭折畳自転のメインパイプと前部フレーム及びサドル支持フレームを折り畳んだ状態の側面図である。
【図3】同幅狭折畳自転車における図2に示す状態からメインパイプを半割りして折り畳んだ状態を示す側面図である。
【図4】同幅狭折畳自転車における蝶番部からなる第1折畳手段の部分を示す部分斜視図である。
【図5】同幅狭折畳自転車における第1クランク部材からなる第2折畳手段が設けられている部分を示す部分斜視図である。
【図6】同幅狭折畳自転車における第2クランク部材からなる第3折畳手段が設けられている部分を示す部分斜視図である。
【図7】同幅狭折畳自転車における図3に示す折り畳み状態の自転車を締め付けて縛るためのベルトの斜視図である。
【符号の説明】
Aはメインパイプ、Bは第1折畳手段、Cは前部フレーム、Dは第2折畳手段、Eは後部フレーム、Fはサドル支持フレーム、Gは第3折畳手段、Hは蝶板部、Iは第1クランク部材、Jは第2クランク部材、1はハンドル、2は前輪、3はサドル、4はペダルクランク軸、5は後輪、6は蝶番形状部、7は平板部、8は平板部、9は貫通孔、10はリブ、11は軸部材、12は第1固定手段、13は貫通孔、14はヘッドパイプ、15はリブ、16はハンドルポスト、17は前フォーク、18は固定部、19は長孔、20は係止孔、21は長板材、22は短軸、23は第2固定手段、24はサドル支持パイプ、25はサドル本体パイプ、26は長孔、27は長板、28は支持材、29は短軸、30は第3固定手段、31はペダル、32はクランク、33は駆動スプロケットホイール、34は従動スプロケットホイール、35は後輪軸、36は後輪支持フレーム、37は無端チェーン、38は円形本体部、39は偏心軸孔、40は軸材、41はロック用のハンドル部、42は横向き略H字形のベルト、43、44、45、46は接着部。

Claims (3)

  1. メインパイプAを半割りにして互いに平行になるように折り畳むことが可能な第1折畳手段Bと、上下端部にハンドル及び前輪を設けた前部フレームCとメインパイプAとを略平行に折り畳み可能な第2折畳手段Dと、メインパイプAに連設されペダルクランク軸及び後輪を設けた後部フレームEと上部にサドルが取り付けられたサドル支持フレームFとを略平行に折り畳み可能な第3折畳手段Gとを備え、第1折畳手段Bと第2折畳手段Dと第3折畳手段GでメインパイプA、前部フレームC、後部フレームE、サドル支持フレームFを折り畳んだときに、全てのフレームが略平行にコンパクト化されるように構成し、前記第1折畳手段Bは、メインパイプAの中間部に設けられた蝶板部Hで構成され、前記第2折畳手段Dは、メインパイプAと前部フレームCとの間に架け渡されてメインパイプAと前部フレームCとが近接離反される第1クランク部材Iで構成され、前記第3折畳手段Gは、サドル支持フレームFと後部フレームEとの間に架け渡されてサドル支持フレームFと後部フレームEとが近接離反される第2クランク部材Jとで構成されており、前記第1クランク部材Iは、前部フレームCに一端が回転可能に取り付けられ、長孔とこの長孔の他端側に連設された係止孔とが設けられた長板材と、メインパイプAに設けられ長板材の長孔に移動可能に挿入された短軸と、この短軸に取り付けられた第2固定手段とで構成されていることを特徴とする幅狭折畳自転車。
  2. 前記第2クランク部材Jは、サドル支持フレームFに沿うように取り付けられ長孔が穿設された長板と、下端が後部フレームEの下部側に枢着され上端が前記長板に対して移動可能に配設された支持材と、この支持材に設けられ前記長板の長孔に移動可能に挿入された短軸と第3固定手段とで構成される請求項1に記載の幅狭折畳自転車。
  3. 前記長板は左右一対設けられ、前記支持材の上端は前記左右一対の長板の間に上下移動可能に嵌入されている請求項2に記載の幅狭折畳自転車。
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