JP5892123B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、操作者を特定する情報を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された前記操作者を特定する情報に基づき、前記操作者を認証する操作者認証手段と、前記操作者認証手段によって認証された操作者の情報が継続して得られているか否かを判断する第1の判断手段と、確認者を特定する情報を取得する第2の取得手段と、操作者を識別する操作者識別情報と該操作者に対応する確認者を識別する確認者識別情報を記憶している記憶手段を用いて、前記操作者認証手段によって認証された操作者に対応する確認者を、前記第2の取得手段により取得された前記確認者を特定する情報に基づき、認証する確認者認証手段と、前記確認者認証手段によって認証された確認者の情報が継続して得られているか否かを判断する第2の判断手段と、前記操作者認証手段によって操作者が認証され、前記確認者認証手段によって確認者が認証されたことを条件として、該操作者の操作に基づいて、処理装置に処理を実行させるように制御する制御手段を具備し、前記制御手段は、前記処理装置によって処理が実行された後であって、前記第1の判断手段によって前記操作者の情報が継続して得られている又は前記第2の判断手段によって前記確認者の情報が継続して得られていると判断されていることを条件として、該処理装置による処理が継続されるように制御することを特徴とする情報処理装置である。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
操作パネル118は、操作受付モジュール128と接続されている。操作パネル118は、キーボード、マウス、タッチパネル等であって、操作者又は確認者による操作を受け付ける。例えば、操作者又は確認者による操作として、パスワード等の入力操作がある。また、プリンター182、スキャナー184に対する操作を受け付ける。具体的には、スキャン処理のスタート操作、複写処理の枚数設定、用紙の大きさ設定、スタート操作等がある。
操作受付モジュール128は、操作者確認・認証モジュール122、確認者確認・認証モジュール124、操作権限確認モジュール126、画像出力モジュール138、画像受付モジュール140、カード読取モジュール116、操作パネル118と接続されている。操作受付モジュール128は、カード読取モジュール116、操作パネル118から渡された情報にしたがって、他のモジュールに情報を渡す。例えば、ログイン処理である場合は、操作者確認・認証モジュール122、確認者確認・認証モジュール124へ渡し、プリンター182、スキャナー184に対する操作である場合は、画像出力モジュール138、画像受付モジュール140に渡す。
また、「カード読取モジュール116等を用いて操作者又は確認者の認証が行われ」とは、例えば、プリンター182、スキャナー184を使用するにあたって、操作者又は確認者の操作者ID又は確認者IDを記憶しているICカード等内の情報を読み取り、操作パネル118でパスワード等を入力させ、認証権限情報DB192で、その操作者又は確認者は、プリンター182、スキャナー184を使用することができるか否かを判断した結果、使用することができると判断することである。いわゆるログイン処理である。もちろんのことながら、ログイン処理として、ICカードを利用する以外に、ユーザID、パスワードの入力、生体情報の識別等を用いてもよい。
そして、「認証が行われた操作者又は確認者がプリンター182、スキャナー184の近辺にいること」を条件としているのは、最初のログイン処理は正式に行われたが、その後、操作者又は確認者がプリンター182、スキャナー184から離れることを防止するためである。具体的には、無線通信機112は、認証された操作者又は確認者が所有しているICカード、携帯機器(スマートフォン等を含む携帯電話等)等と近距離通信を行い、その近距離通信が行われている場合、又は近距離通信が距離を計測できるものである場合は、計測した距離が予め定められた値以下である場合は、「認証状態が維持されている」ことになる。また、カメラ114は、操作者又は確認者を撮影し、その撮影した顔画像を抽出して顔認識を行い、認証された操作者又は確認者が撮影している画像内にいる場合は、「認証状態が維持されている」ことになる。なお、無線通信機112、カメラ114は、プリンター182、スキャナー184に備え付けられているので、プリンター182、スキャナー184の近辺とは、無線通信機112、カメラ114の近辺と同じ意である。
また、確認者確認・認証モジュール124は、処理装置に実行させる処理内容が、予め定められた条件を満たす場合に、確認者を認証する処理を行う。例えば、処理装置が、プリンター182、スキャナー184である場合は、その予め定められた条件として、(1)処理する画像データ量が予め定められた値以上又はよりも多いこと、(2)処理時間が予め定められた値以上又はよりも多いこと、(3)処理装置によって処理が行われている間に、操作者の予定があること、のいずれか1つ又はこれらの組み合わせであることである。
そして、操作権限確認モジュール126は、処理装置によって処理が実行された後であって、操作者確認・認証モジュール122によって操作者の認証状態が維持されている又は確認者確認・認証モジュール124によって確認者の認証状態が維持されていると判断されていることを条件として、処理装置による処理が継続されるように制御する。
また、操作権限確認モジュール126は、操作者権限取得モジュール130からの情報に基づいて、その操作者に与えられている権限(例えば、プリンター182の1回の印刷における印刷原稿量の閾値等)として、操作者による操作で指定された処理内容は、認められているものであるか否かを判断するようにしてもよい。
また、操作権限確認モジュール126は、確認者権限取得モジュール132からの情報に基づいて、その確認者に与えられている権限(例えば、許可できるプリンター182の1回の印刷における印刷原稿量の閾値等)として、操作者による操作で指定された処理内容は、その確認者に認められているものであるか否かを判断するようにしてもよい。
確認者権限取得モジュール132は、操作権限確認モジュール126、認証権限状態保持モジュール134と接続されている。確認者権限取得モジュール132は、認証権限状態保持モジュール134から、対象となっている確認者に与えられている権限を取得し、操作権限確認モジュール126に渡す。
認証権限状態保持モジュール134は、操作者確認・認証モジュール122、確認者確認・認証モジュール124、操作者権限取得モジュール130、確認者権限取得モジュール132、ネットワーク接続モジュール136と接続されている。認証権限状態保持モジュール134は、操作者を識別する操作者識別情報(操作者ID)とその操作者に対応する確認者を識別する確認者識別情報(確認者ID)を記憶している。また、操作者、確認者に与えられている権限等を記憶している。例えば、認証情報テーブル900を記憶している。図9は、認証情報テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。
認証情報テーブル900は、操作者欄910、操作者の認証状態欄920、印刷原稿量閾値欄930、読み取り原稿量閾値欄940、予定(操作者)欄950、確認者欄960、確認者の認証状態欄970、予定(確認者)欄980を有している。操作者欄910は、操作者IDを記憶している。操作者の認証状態欄920は、その操作者の認証状態を記憶している。印刷原稿量閾値欄930は、その操作者における印刷原稿量の閾値を記憶している。読み取り原稿量閾値欄940は、その操作者における読み取り原稿量の閾値を記憶している。予定(操作者)欄950は、その操作者の予定を記憶している。確認者欄960は、確認者IDを記憶している。確認者の認証状態欄970は、その確認者の認証状態を記憶している。予定(確認者)欄980は、その確認者の予定を記憶している。また、その確認者に与えられている権限(印刷原稿量閾値欄930、読み取り原稿量閾値欄940に相当するもの)を記憶していてもよい。
画像出力モジュール138は、操作権限確認モジュール126、操作受付モジュール128、プリンター182と接続されている。画像出力モジュール138は、操作受付モジュール128から受け取った操作内容にしたがって、プリンター182に処理を実行させる。ただし、その処理を行うか否かについては、操作権限確認モジュール126からの指示にしたがう。
画像受付モジュール140は、操作権限確認モジュール126、操作受付モジュール128、スキャナー184と接続されている。画像受付モジュール140は、操作受付モジュール128から受け取った操作内容にしたがって、スキャナー184に処理を実行させる。ただし、その処理を行うか否かについては、操作権限確認モジュール126からの指示にしたがう。
スキャナー184は、画像受付モジュール140と接続されている。スキャナー184は、画像受付モジュール140の制御にしたがってスキャン処理等を実行する。なお、プリンター182、スキャナー184は、一体に構成されている画像処理装置400としてもよい。いわゆる複合機(スキャナー、プリンター、複写機、ファクシミリ等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)としてもよい。なお、プリンター182、スキャナー184による処理は、ジョブ、サービス等と呼ばれることもある。
認証権限情報DB192は、通信回線198を介してネットワーク接続モジュール136と接続されている。認証権限情報DB192は、ユーザ(操作者、確認者を含む)についての認証情報、プリンター182、スキャナー184に対する権限情報等を管理している。
スケジュールDB194は、通信回線198を介してネットワーク接続モジュール136と接続されている。スケジュールDB194は、ユーザについての電子的なスケジュール情報を管理している。例えば、ユーザ毎に、日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)とその日時に行われる予定を対応付けて記憶している。
操作者は、ICカード等でカード読取モジュール116、操作パネル118を用いた認証操作を行う。認証操作が行われると操作受付モジュール128から操作者確認・認証モジュール122を経て認証権限情報DB192とスケジュールDB194から図9に例示する認証情報テーブル900を構築し、認証権限状態保持モジュール134に保存する。その後、操作者が処理を実行しようとした場合、操作受付モジュール128を経由して画像受付モジュール140、画像出力モジュール138から処理情報を取り出し、操作権限確認モジュール126で認証情報テーブル900の各閾値を超えていないか判断する。超えていなければ、通常に操作することが可能になり、その操作の処理が行われる。超えていた場合は、確認者の認証が必要である。操作受付モジュール128から確認者確認・認証モジュール124を経由して認証し、認証権限情報DB192とスケジュールDB194から認証情報を更新する。そして、確認者の認証が必要である処理については、その処理が実行された後は、操作者確認・認証モジュール122、確認者確認・認証モジュール124によって、操作者、確認者のいずれか一方が、プリンター182、スキャナー184の近辺にいることを認証状態が維持されているとして、その処理を継続する。また、操作者と確認者の両方が、プリンター182、スキャナー184の近辺にいない場合は、認証状態が維持されていないとして、その処理を中止する。
なお、認証後に再度処理を実行しようとした場合に、操作権限確認モジュール126で再度権限を確認した上で処理を実行するようにしてもよい。
認証権限状態保持モジュール134で保持する認証情報は操作者・確認者のスケジュールの変更及び操作者・確認者がプリンター182、スキャナー184の前から離れることにより、都度更新される。
ステップS202では、操作者認証を行う。
ステップS204では、認証がOKである否かを判断し、OKである場合はステップS206へ進み、それ以外の場合はステップS214へ進む。
ステップS206では、対応する確認者要であるか否かを判断し、確認者要である場合はステップS208へ進み、それ以外の場合はステップS212へ進む。
ステップS208では、確認者認証を行う。
ステップS210では、認証がOKである否かを判断し、OKである場合はステップS212へ進み、それ以外の場合はステップS214へ進む。
ステップS212では、成功(処理可能)であるとする。
ステップS214では、失敗であるとする。つまり、操作者の認証ができない場合、確認者を必要とする場合であって確認者の認証ができない場合、処理装置における操作を不可とする。
ステップS302では、操作者認証を行う。
ステップS304では、認証がOKである否かを判断し、OKである場合はステップS306へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS399)。
ステップS306では、プリント/コピーorスキャン/ファクシミリの判断を行い、プリント/コピーの場合はステップS308へ進み、スキャン/ファクシミリ送信である場合はステップS310へ進む。
ステップS308では、プリント枚数が多いか否かを判断し、多い場合はステップS312へ進み、それ以外の場合はステップS318へ進む。
ステップS310では、スキャン/ファクシミリ原稿量が多いか否かを判断し、多い場合はステップS312へ進み、それ以外の場合はステップS318へ進む。
ステップS312では、対応する確認者要であるか否かを判断し、確認者要である場合はステップS314へ進み、それ以外の場合はステップS318へ進む。なお、ステップS312で確認者要である場合、つまり、操作者だけが認証された状態で、ステップS308、ステップS310のYesとなった場合、操作者に対応する確認者に対して立会を促す通知を行うようにしてもよい。例えば、確認者宛てに、その旨の内容を含む電子メール、音声合成によって電話等をする。
ステップS314では、確認者認証を行う。
ステップS316では、認証がOKである否かを判断し、OKである場合はステップS318へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS399)。つまり、操作者の認証ができない場合、確認者を必要とする場合であって確認者の認証ができない場合、処理装置における操作を不可とする。
ステップS318では、処理を実行する。
図4(a)に示す例は、操作者480を認証したことを示している。なお、画像処理装置400は、プリンター182、スキャナー184、カード読取モジュール116、操作パネル118、情報処理装置100を組み合わせたものである。そして、操作者480は、確認者490の認証を必要とするものである。又は、操作者480の操作によって行う処理内容は、確認者490の認証を必要とするものである。図4(b)の例に示すように、確認者490を認証後に、画像処理装置400での処理が実行される。ここまでは、図2、図3の例に示したように、操作者480、確認者490が認証された前提において、操作者480の処理実行指示に従った処理を行う。
そして、図4(c)の例に示すように、処理が実行されている間に、例えば、操作者480のスケジュールの都合により途中で画像処理装置400の場所から不在になった場合、確認者490の有無を確認する。確認者490がいれば、処理は継続される。また途中で操作者480が戻り、確認者490が不在となった場合でも処理は継続する。
つまり、処理実行550の開始時である時点506では、操作者480は認証状態582であり、確認者490は認証状態594である。処理実行550の途中の時点508で、操作者480は未認証状態584となるが、確認者490は認証状態594のままであり、また、処理実行550の途中の時点512で確認者490は未認証状態596となるが、操作者480は認証状態586のままであるので、処理実行550は終了の時点514まで継続する。
この一時中断する場合について、図6の例を用いて説明する。操作者480は、認証状態682、未認証状態684、認証状態686と推移する。認証状態682は時点602から時点608までで、未認証状態684は時点608から時点612までで、認証状態686は時点612から時点614までである。確認者490は、未認証状態692、認証状態694、未認証状態696と推移する。未認証状態692は時点602から時点604までで、認証状態694は時点604から時点610までで、未認証状態696は時点610から時点614までである。処理実行650は、時点606から時点610までである。
つまり、処理実行650の開始時である時点606では、操作者480は認証状態682であり、確認者490は認証状態694である。処理実行650の途中の時点608で、操作者480は未認証状態684となるが、確認者490は時点610まで認証状態694のままである。処理実行650は、時点608後も継続する。しかし、確認者490は、時点610で認証状態694が終了し、未認証状態696となってしまうので、処理は一時中断652となる。つまり、時点610では、操作者480は未認証状態684となり、確認者490も未認証状態696となり、両者とも未承認状態となったので、処理実行650は時点610で一時中断652となる。
ステップS702では、操作者・確認者の認証がOKとなる。
ステップS704では、処理実行の指示を行う。
ステップS706では、処理実行が完了したか否かを判断し、完了した場合は処理を終了し(ステップS799)、それ以外の場合はステップS708へ進む。
ステップS708では、操作者が不在であるか否かを判断し、不在である場合はステップS710へ進み、それ以外の場合はステップS706へ戻る。
ステップS710では、確認者が不在であるか否かを判断し、不在である場合はステップS712へ進み、それ以外の場合はステップS706へ戻る。
ステップS712では、処理実行を停止し、操作者・確認者に通知する。
なお、ステップS708とステップS710の処理は、いずれが先であってもよいし、並列的に処理を行ってもよい。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態を障害者に適用したケースである。第2の実施の形態は、図1の例に示した第1の実施の形態と同等のモジュール構成を有している。つまり、操作者を障害者、確認者を介助者と読み替えればよい。
そして、操作者確認・認証モジュール122は、さらに、操作者が介助を要する障害者(具体的には、車椅子利用者)であることを認識する。この認識処理については、図10〜14の例を用いて後述する。
操作権限確認モジュール126は、処理装置に処理を実行させるために、操作者(障害者)によって、その操作者の介助を要する操作が行われた場合は、確認者確認・認証モジュール124による介助者の認証が行われていることを条件として、その処理装置に処理を実行させるように制御する。操作者の介助を要する操作としては、図3の例で示したステップS308、ステップS310の判断等が該当する。つまり、(1)処理する画像データ量が予め定められた値以上であること、(2)処理時間が予め定められた値以上であること、(3)処理装置によって処理が行われている間に、操作者の予定があること、のいずれか1つ又はこれらの組み合わせである。(1)、(2)の場合は、紙詰まり、用紙不足等の事象が発生しやすく、操作者のみでは対処できず、介助者が必要となる場合が多いからである。
そして、操作権限確認モジュール126は、処理装置によって処理が実行された後であって、確認者確認・認証モジュール124によって介助者の認証状態が維持されていると判断されたことを条件として、その処理装置による処理が継続されるように制御する。つまり、操作者が介助を要する状況にある場合に、介助者が処理装置の前にいなければ操作を継続できない。
ステップS802では、操作者(障害者)の認証がOKとなる。
ステップS804では、介助の要・不要の判定を行う。ここでは、操作者が介助を要する障害者であることを認識した結果を用いる。この認識処理については、図10〜14の例を用いて後述する。
ステップS806では、介助の必要な処理実行であるか否かを判断し、介助の必要な処理実行である場合はステップS808へ進み、それ以外の場合はステップS810へ進む。ここでの判断は、図3の例で示したステップS308、ステップS310の判断等が該当する。つまり、(1)処理する画像データ量が予め定められた値以上であること、(2)処理時間が予め定められた値以上であること、(3)処理装置によって処理が行われている間に、操作者の予定があること、のいずれか1つ又はこれらの組み合わせである。
ステップS808では、介助者の認証を行う。
ステップS810では、処理実行を指示する。
ステップS812では、処理実行が完了したか否かを判断し、完了した場合は処理を終了し(ステップS899)、それ以外の場合はステップS814へ進む。
ステップS814では、介助の必要な事象が発生したか否かを判断し、介助の必要な事象が発生した場合はステップS816へ進み、それ以外の場合はステップS812へ戻る。
ステップS816では、介助者は認証状態であるか否かを判断し、認証状態である場合はステップS812へ戻り(発生した事象を解決する)、それ以外の場合はステップS818へ進む。
ステップS818では、介助者の認証を行う。介助者の認証ができた場合は、その介助者は近くにいるのであるから、処理を継続(発生した事象を解決)する。
ステップS820では、処理実行処理実行を停止し、操作者・確認者に通知する。
なお、例えば、予め画像処理装置400にプリントジョブを投入・保存した上で、画像処理装置400の前で操作することによってプリントするオンデマンドプリントの場合について説明する。そのオンデマンドプリントにおいて使用される用紙サイズは予め分かっていることから、異なる用紙サイズがセットされている場合に、操作者480が画像処理装置400に接近する状況を察知し、さらに操作者480に対応する介助者が、画像処理装置400の近辺にいる場合は、画像処理装置400のディスプレイに用紙トレイを交換しておくように指示するメッセージを表示することも可能である。
図10は、ユーザが車椅子利用者であることを認識するための車椅子利用者認識システムについて説明した図である。
車椅子利用者認識システムSは、操作者確認・認証モジュール122の一部の例である。そして図示するように車椅子利用者認識システムSは、画像処理装置400と、画像処理装置400にて原稿を配置するユーザが車椅子利用者1090であることを認識する認識部の一例としての認識装置1000とから構成されている。そして認識装置1000は、ユーザを撮影する撮影部の一例としてのカメラ1010と、カメラ1010により撮影された画像に基づいてユーザが車椅子利用者であるか否かを認識する処理部の一例としての車椅子利用者認識装置1020とを備える。
図11は、カメラ1010の構成例を示す図である。
カメラ1010は、入射した光を収束する光学系1111と、光学系1111により収束された光を検出する撮像手段であるイメージセンサ1112とを備える。
光学系1111は、単一のレンズ又は複数のレンズを組み合わせて構成される。レンズの組み合わせ及びレンズ表面に施されたコーティング等により、各種の収差を適切に除去されている。
イメージセンサ1112は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を配列して構成される。
車椅子利用者認識装置1020は、例えばパーソナルコンピュータにより実現される。そして図12に示したように、カメラ1010により撮影された画像の中から移動物を検出する移動物検出モジュール1221と、移動物検出モジュール1221により検出された移動物の輪郭を抽出する輪郭抽出モジュール1222と、輪郭抽出モジュール1222により抽出された輪郭内の面積を求める面積算出モジュール1223と、面積算出モジュール1223により求められた面積を基にして移動物が車椅子利用者であるか否かを判断する車椅子利用者判断モジュール1224と、移動物が車椅子利用者であった場合にユーザが向く向きを判断する向き判断モジュール1225と、車椅子利用者判断モジュール1224と向き判断モジュール1225の判断結果を画像処理装置400に送信する送信モジュール1226とを備える。
以下、図12と図13に基づき、車椅子利用者認識装置1020の動作の概略を説明する。
まず移動物検出モジュール1221がカメラ1010により撮影された画像を取得し、画像の中に移動物があるか否かを判断する(ステップS1302)。そして移動物検出モジュール1221が移動物を検出しない場合(ステップS1302でNo)は、ステップS1302に戻る。
一方、移動物検出モジュール1221が移動物を検出した場合(ステップS1302でYes)は、次に輪郭抽出モジュール1222が移動物の輪郭を抽出する(ステップS1304)。そして面積算出モジュール1223が、輪郭抽出モジュール1222により抽出された輪郭に囲まれた部分の面積を算出する(ステップS1306)。
図14(a)〜(c)は、ユーザが車椅子利用者1090だった場合に、画像処理装置400の前におけるユーザ及び車椅子の向きについて説明した図である。
ユーザが車椅子利用者1090だった場合、画像処理装置400の前において、図14(a)〜(c)に示す3通りの向きのいずれかを採ることが多い。
このうち図14(a)は、車椅子に乗ったユーザが画像処理装置400の方向を正面とした場合に左向きに向いている場合を示す。すなわち、この場合、ユーザ及び車椅子は、画像処理装置400に対し左向きに向いている。
また図14(b)は、車椅子に乗ったユーザが画像処理装置400の方向を正面とした場合に右向きに向いている場合を示す。すなわち、この場合、ユーザ及び車椅子は、画像処理装置400に対し右向きに向いている。
さらに図14(c)は、車椅子に乗ったユーザが画像処理装置400の方向に向いている場合を示す。すなわち、この場合、ユーザ及び車椅子は、画像処理装置400に対し正面を向いている。
一方、車椅子利用者判断モジュール1224の判断結果が、車椅子利用者でない場合は、ユーザが車椅子利用者ではない旨の情報を情報処理装置100に送信する。
これにより情報処理装置100(操作者確認・認証モジュール122)は、ユーザが車椅子利用者であるか否かを検知することができる。
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…操作者・確認者情報取得モジュール
112…無線通信機
114…カメラ
116…カード読取モジュール
118…操作パネル
122…操作者確認・認証モジュール
124…確認者確認・認証モジュール
126…操作権限確認モジュール
128…操作受付モジュール
130…操作者権限取得モジュール
132…確認者権限取得モジュール
134…認証権限状態保持モジュール
136…ネットワーク接続モジュール
138…画像出力モジュール
140…画像受付モジュール
182…プリンター
184…スキャナー
192…認証権限情報DB
194…スケジュールDB
198…通信回線
400…画像処理装置
1020…車椅子利用者認識装置
Claims (8)
- 操作者を特定する情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記操作者を特定する情報に基づき、前記操作者を認証する操作者認証手段と、
前記操作者認証手段によって認証された操作者の情報が継続して得られているか否かを判断する第1の判断手段と、
確認者を特定する情報を取得する第2の取得手段と、
操作者を識別する操作者識別情報と該操作者に対応する確認者を識別する確認者識別情報を記憶している記憶手段を用いて、前記操作者認証手段によって認証された操作者に対応する確認者を、前記第2の取得手段により取得された前記確認者を特定する情報に基づき、認証する確認者認証手段と、
前記確認者認証手段によって認証された確認者の情報が継続して得られているか否かを判断する第2の判断手段と、
前記操作者認証手段によって操作者が認証され、前記確認者認証手段によって確認者が認証されたことを条件として、該操作者の操作に基づいて、処理装置に処理を実行させるように制御する制御手段
を具備し、
前記制御手段は、前記処理装置によって処理が実行された後であって、前記第1の判断手段によって前記操作者の情報が継続して得られている又は前記第2の判断手段によって前記確認者の情報が継続して得られていると判断されていることを条件として、該処理装置による処理が継続されるように制御する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記確認者認証手段は、前記処理装置に実行させる処理内容が、予め定められた条件を満たす場合に、前記確認者を認証する処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記処理装置は、画像処理装置であって、
前記予め定められた条件は、(1)処理する画像データ量が予め定められた値以上又はよりも多いこと、(2)処理時間が予め定められた値以上又はよりも多いこと、(3)前記処理装置によって処理が行われている間に、前記操作者の予定があること、のいずれか1つ又はこれらの組み合わせである
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 操作者を認証する操作者認証手段と、
前記操作者が介助を要する障害者であることを認識する認識手段と、
操作者を識別する操作者識別情報と該操作者に対応する介助者を識別する介助者識別情報を記憶している記憶手段を用いて、前記操作者認証手段によって認証された操作者に対応する介助者を認証する介助者認証手段と、
処理装置に処理を実行させるために、前記操作者によって、該操作者の介助を要する操作が行われた場合は、前記介助者認証手段による介助者の認証が行われていることを条件として、該処理装置に処理を実行させるように制御する制御手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 介助者を特定する情報を取得する第2の取得手段と、
前記介助者認証手段によって認証された介助者の情報が継続して得られているか否かを判断する第2の判断手段
をさらに具備し、
前記制御手段は、前記処理装置によって処理が実行された後であって、前記第2の判断手段によって前記介助者の情報が継続して得られていると判断されたことを条件として、該処理装置による処理が継続されるように制御する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記処理装置において前記操作者が介助を要する事象が発生した後であって、該事象が解除された場合は、前記介助者の情報が継続して得られていなくても、該処理装置による処理が継続されるように制御する
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
操作者を特定する情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記操作者を特定する情報に基づき、前記操作者を認証する操作者認証手段と、
前記操作者認証手段によって認証された操作者の情報が継続して得られているか否かを判断する第1の判断手段と、
確認者を特定する情報を取得する第2の取得手段と、
操作者を識別する操作者識別情報と該操作者に対応する確認者を識別する確認者識別情報を記憶している記憶手段を用いて、前記操作者認証手段によって認証された操作者に対応する確認者を、前記第2の取得手段により取得された前記確認者を特定する情報に基づき、認証する確認者認証手段と、
前記確認者認証手段によって認証された確認者の情報が継続して得られているか否かを判断する第2の判断手段と、
前記操作者認証手段によって操作者が認証され、前記確認者認証手段によって確認者が認証されたことを条件として、該操作者の操作に基づいて、処理装置に処理を実行させるように制御する制御手段
として機能させ、
前記制御手段は、前記処理装置によって処理が実行された後であって、前記第1の判断手段によって前記操作者の情報が継続して得られている又は前記第2の判断手段によって前記確認者の情報が継続して得られていると判断されていることを条件として、該処理装置による処理が継続されるように制御する
ことを特徴とする情報処理プログラム。 - コンピュータを、
操作者を認証する操作者認証手段と、
前記操作者が介助を要する障害者であることを認識する認識手段と、
操作者を識別する操作者識別情報と該操作者に対応する介助者を識別する介助者識別情報を記憶している記憶手段を用いて、前記操作者認証手段によって認証された操作者に対応する介助者を認証する介助者認証手段と、
処理装置に処理を実行させるために、前記操作者によって、該操作者の介助を要する操作が行われた場合は、前記介助者認証手段による介助者の認証が行われていることを条件として、該処理装置に処理を実行させるように制御する制御手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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