JP5889681B2 - 回転光学要素の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光フィルタのように光路上への挿入状態で光軸中心に回転させることで所要の光学的効果を生じ、かつ光路上への挿入動作と光路からの離脱動作が可能な回転光学要素の駆動装置に関する。
このような回転光学要素を駆動するための駆動装置が特許文献1で提案されている。具体的には、撮影光学系の光軸と平行な回動軸によって軸支された挿脱枠が、回転光学要素の挿入位置と離脱位置に往復回動可能に支持されており、回転光学要素は挿脱枠とは別の環状保持枠に保持されている。環状保持枠は挿脱枠に対して光軸と平行な回動中心で相対回動可能に支持されている。挿脱枠の軸支部には、モータの駆動力を伝える遊星ギヤ機構の太陽ギヤが同軸に支持されており、この太陽ギヤに噛合する遊星ギヤが挿脱枠上に支持されている。環状保持枠の外周に周面ギヤが形成され、挿脱枠上には、この周面ギヤと遊星ギヤの間で回転力を伝達可能なギヤ列が配されている。ギヤ列の構成ギヤには回転に対する所定の大きさのフリクションが付与されている。挿脱枠の回動が規制されない状態では、このフリクションによってギヤ列のギヤの回転が制限されており、太陽ギヤを回転させるとその周囲を遊星ギヤが移動(公転)して、挿脱枠が回動する。挿脱枠は挿入位置と離脱位置でそれ以上の回動が規制される。挿脱枠の回動が規制された状態でさらに継続して同方向へ太陽ギヤを回転させると、挿脱枠に対する回動抵抗(回動規制)の力がギヤ列のフリクションを上回り、遊星ギヤが公転せずに回転(自転)してギヤ列の構成ギヤを回転させる。その結果、周面ギヤに駆動力が伝えられた環状保持枠が挿脱枠に対して回転する。挿脱枠の挿入位置でこの環状保持枠の回転動作を行わせることで、環状保持枠上の回転光学要素(偏光フィルタなど)の所要の光学的効果を得ることができる。
特許文献2の偏光フィルタの駆動装置は、モータによって光軸中心に回転される駆動環と、この駆動環に対して相対回転可能な回転基盤とを備え、回転基盤上に偏光フィルタを軸支すると共に、駆動環の内周面に形成した内歯部に対して偏光フィルタ上のセクタギヤを噛合させている。偏光フィルタは回転基盤に形成した2つのピンに当接することで、光路への挿入位置と光路からの離脱位置に保持される。偏光フィルタがそれぞれのピンによる回動規制を受けない方向へ駆動環を回転駆動すると、その回転駆動力がギヤによって偏光フィルタに伝えられて、回転基盤を回転させずに偏光フィルタが挿入位置と離脱位置の間で回動する。一方、挿入位置を決めるピンに対して偏光フィルタが当接する状態で、偏光フィルタに対してさらに挿入方向への力を付与する方向へ駆動環を回転駆動すると、回転基盤に対するそれ以上の相対回動が規制された偏光フィルタが回転基盤と共に光軸中心に回転される。
特開2006-337695号公報 特開平3-192231号公報
特許文献1の回転光学要素の駆動装置によれば、1つのモータで回転光学要素の挿脱動作と光路上での回転動作とを行わせることで、駆動装置の簡略化や小型化を図ることができる。一方、以下の点で改善の余地があった。第1に、駆動機構を構成するギヤ列などを挿脱枠上に支持した構造であるため、挿脱動作部分の小型化や軽量化については制約があった。また、挿脱枠に対して環状保持枠を回転可能に支持させる部分は、光軸と平行な軸を中心とする筒状面(厳密には光軸に対するごく僅かなテーパーを有する円錐面)同士を摺接させるものであり、光軸方向にある程度の長さが必要である。そのため、挿脱枠と環状保持枠の光軸方向における薄型化についても制約があった。第2に、挿脱枠上に支持されるギヤ列が減速ギヤとして作用する構成であるため、環状保持枠を回転させる際のトルクが大きくなりがちで、高速回転を行わせることが難しいという制約があった。
特許文献2の回転光学要素の駆動装置では、光路に対する挿脱動作を行う部位である偏光フィルタについては、ギヤ列やその他の可動部を有さないシンプルな構成であるため、小型軽量化や駆動負荷の低減を図ることができる。一方、光軸を中心とする回転方向のいずれの位置からも偏光フィルタの挿脱方向移動が可能な構成であるため、回転基盤や駆動環を全周的に、偏光フィルタの離脱位置に対応させた大径の部材として形成する必要があり、駆動装置が径方向に大型化してしまうおそれがあった。また、偏光フィルタの挿脱動作に際して、回転方向の異なる位置で挿入位置や離脱位置に到達すると、位置検出用の手段の構成が難しく、位置検出の難度が高くなるという問題もある。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、撮影光路に対する挿脱動作と挿入状態での回転動作とを回転光学要素に行わせる駆動装置において、回転光学要素の駆動性の向上と、装置の小型化を達成することを目的とする。
本発明は、撮影光学系の光路上に挿脱可能で、かつ光路上への挿入状態で撮影光学系の光軸を中心として回転可能な回転光学要素の駆動装置において、支持部材と、この支持部材に光軸を中心とする方向へ回転可能に支持され、駆動源によって光軸を中心とする回転方向に回転駆動される原動回転部材と、原動回転部材に対して光軸を中心とする回転方向に相対回転が可能に支持部材に支持された従動回転部材と、従動回転部材に回転抵抗を与える抵抗付与手段と、原動回転部材に係合して回転方向の力を伝達され、かつ回転伝達部材に対する軸支部を中心とする正逆方向の回動によって回転光学要素を光路上に挿脱させる回転光学要素の保持部材と、保持部材を光路上への挿入位置で回動規制する挿入制御手段と、保持部材に対し、光軸を中心とする回転方向の特定位置で光路からの完全離脱位置までの移動を許し、回転方向の特定位置以外で完全離脱位置よりも離脱方向への移動量が小さい制限離脱位置で回動規制する離脱制御手段とを備える。保持部材が挿入制御手段と離脱制御手段による回動規制を受けない方向に原動回転部材を回転させることにより、抵抗付与手段による回転抵抗を受ける従動回転部材と原動回転部材との間で回転方向の差動が生じて保持部材が軸支部を中心とする挿脱方向の回動を行う。保持部材が挿入位置にあるときに、保持部材が挿入制御手段による回動規制を受ける方向へ原動回転部材を回転させることにより、抵抗付与手段による回転抵抗に抗して従動回転部材と保持部材が光軸を中心として原動回転部材と共に回転する。さらに、保持部材が制限離脱位置にあるときに、保持部材が離脱制御手段による回動規制を受ける方向へ原動回転部材を回転させることにより、抵抗付与手段による回転抵抗に抗して従動回転部材と保持部材が原動回転部材と共に回転し、回転方向の特定位置で保持部材が完全離脱位置まで回動される。
原動回転部材と従動回転部材を回転可能に支持する支持部材に離脱制御手段を形成するとよい。例えば、光軸を中心とする一定径の円筒壁部と、この円筒壁部に連続して光軸から離れる外径方向に突出する収納壁部を支持部材に形成し、円筒壁部に対して当接することによって制限離脱位置に保持させる離脱規制部を保持部材に設けるとよい。この離脱規制部が収納壁部に対応する回転方向位置に達すると、保持部材が完全離脱位置まで回動可能になる。
この形態では、原動回転部材に光軸を中心とする径方向への長穴を形成し、保持部材の回転伝達部は、長穴に対して回転方向への相対移動を規制されかつ径方向への相対移動を許容して挿入された突起部として形成するとよい。この突起部を支持部材側の円筒壁部に当接させることで、回転伝達部と離脱規制部を兼用させることができる。
異なる形態として、保持部材に離脱規制部を直接的に設ける代わりに、従動回転部材に対して光軸と平行な回転軸により軸支された揺動部材を用いてもよい。揺動部材は、円筒壁部に対して当接可能な離脱規制部と、保持部材に係合する連係部とを有しており、離脱規制部を円筒壁部に当接させることによって、保持部材を制限離脱位置に保持させる。揺動部材の離脱規制部が収納壁部に対応する回転方向位置に達すると、保持部材が完全離脱位置まで回動可能になる。支持部材の収納壁部には、揺動部材の離脱規制部を当接させて保持部材を完全離脱位置に保持させる機能を持たせてもよい。
この形態では、揺動部材の連係部を、光軸と平行な方向に突出する連係突起として構成し、保持部材における回転伝達部として、この連係突起が摺動可能に挿入される長穴を形成するとよい。また、原動回転部材に光軸を中心とする径方向への長穴を形成し、この原動回転部材の長穴に対して回転方向への相対移動を規制されかつ径方向への相対移動を許容して挿入された回転伝達突起を揺動部材に形成するとよい。回転伝達突起を支持部材側の円筒壁部に当接させることで、離脱規制部として機能させることができる。
支持部材における収納壁部には、保持部材や揺動部材の離脱規制部を摺接させて、保持部材を制限離脱位置から完全離脱位置まで案内するガイド面を設けてもよい。
抵抗付与手段として、従動回転部材を光軸方向に付勢し、従動回転部材と支持部材との間に摩擦抵抗を作用させる付勢部材を用いることができる。
挿入制御手段は、保持部材と従動回転部材、保持部材と原動回転部材、従動回転部材と原動回転部材のいずれかに設けた相互当接可能な当接部として構成することができる。
本発明で駆動される回転光学要素は任意のものを選択することができるが、例えば偏光フィルタの駆動装置として好適である。
本発明の回転光学要素の駆動装置によれば、回転光学要素の保持部材の小型軽量化が可能で駆動性に優れており、さらに光軸を中心とする回転方向の特定位置でのみ保持部材の完全離脱位置への移動を行わせるため、駆動装置全体もコンパクトに構成することができる。
本発明を適用した回転光学要素の駆動装置を搭載したズームレンズ鏡筒の一実施形態を示す撮影状態(ズーム域)での断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納(沈胴)状態での断面図である。 同ズームレンズ鏡筒を構成する2群レンズブロックの斜視図である。 2群レンズブロックの分解斜視図である。 2群レンズブロックに含まれる偏光フィルタユニットの分解斜視図である。 偏光フィルタ離脱状態の偏光フィルタユニットをモータ支持部材を省略して光軸方向前方から見た正面図である。 偏光フィルタ離脱状態の偏光フィルタユニットをベース部材を省略して光軸方向後方から見た背面図である。 図6のVIII- VIII線に沿う断面図である。 偏光フィルタ挿入状態の偏光フィルタユニットをモータ支持部材を省略して光軸方向前方から見た正面図である。 偏光フィルタ挿入状態の偏光フィルタユニットをベース部材を省略して光軸方向後方から見た背面図である。 図10のXI-XI線に沿う断面図である。 図10のXII-XII線に沿う断面図である。 図10のXIII-XIII線に沿う断面図である。 図9のXIV-XIV線に沿う断面図である。 偏光フィルタを離脱状態から挿入状態にさせ、さらに挿入状態の偏光フィルタを光軸中心に回転させる動作を(A)から(F)の順に示した正面図である。 偏光フィルタを離脱状態から挿入状態にさせ、さらに挿入状態の偏光フィルタを光軸中心に回転させる動作を(A)から(E)の順に示した背面図である。 偏光フィルタを挿入状態から離脱状態にさせる動作を(A)から(F)の順に示した正面図である。 図1及び図2のズームレンズ鏡筒を搭載するカメラの電気部品の一部を概念的に示すブロック図である。 フィルタ枠の挿入制御手段の異なる実施形態を示す、偏光フィルタユニットをベース部材を省略して光軸方向後方から見た背面図である。 フィルタ枠の挿入制御手段の異なる実施形態を示す、偏光フィルタユニットをベース部材を省略して光軸方向後方から見た背面図である。 フィルタ枠の挿入制御手段の異なる実施形態を示す、偏光フィルタユニットをベース部材を省略して光軸方向後方から見た背面図である。 フィルタ枠の離脱制御手段の異なる実施形態を示す、偏光フィルタ離脱状態の偏光フィルタユニットをモータ支持部材を省略して光軸方向前方から見た正面図である。 図22の偏光フィルタユニットにおける偏光フィルタ挿入状態を示す、光軸方向前方から見た正面図である。 図23のXXIV-XXIV線に沿う断面図である。 図24のモータ支持部材を光軸方向後方から見た背面図である。 偏光フィルタユニットのさらに異なる実施形態を示す、偏光フィルタ離脱状態の偏光フィルタユニットをモータ支持部材を省略して光軸方向前方から見た正面図である。 図26の偏光フィルタユニットにおける偏光フィルタ挿入状態を示す、光軸方向前方から見た正面図である。 図26の3つのXXVIII線に沿う断面位置を合成して示した偏光フィルタユニットの複合断面図である。
図1及び図2は、本発明を適用した沈胴式ズームレンズ鏡筒ZLの一実施形態を示している。このズームレンズ鏡筒ZLの撮像光学系は、物体(被写体)側から順に第1レンズ群LG1、シャッタS、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタ25及び撮像素子26を備えている。また、第2レンズ群LG2の前方の光路上に挿脱可能な偏光フィルタ(回転光学要素)43を有する。以下の説明中で光軸方向とは、この撮影光学系の光軸Oと平行な方向を意味し、前方とは光軸方向の前方(被写体側)、後方とは光軸方向の後方(像面側)を意味する。また、光軸Oを中心とする径方向において、光軸Oに近い側を内径側、光軸Oから遠い側を外径側とする。
ズームレンズ鏡筒ZLは固定部材として筒状のハウジング22を有し、ハウジング22の後部に撮像素子ホルダ21が固定される。ローパスフィルタ25と撮像素子26はユニット化されて撮像素子ホルダ21の前面部に固定されている。
第3レンズ群LG3は、ズームレンズ鏡筒ZLにおけるフォーカスレンズ群であり、3群レンズ枠51に保持されている。3群レンズ枠51は、図示を省略するガイド軸を介して光軸方向に直進移動可能に支持されており、AFモータ160(図18)の駆動力によって前後に移動させることができる。
ハウジング22の内側には、3群レンズ枠51の支持駆動手段とは別に、鏡筒駆動モータ150(図18)により駆動制御される変倍群(カム環)ブロックが支持されている。変倍群(カム環)ブロックは、カム環11、繰出筒12、直進案内環13及び2群レンズブロック80を含んでいる。
カム環11は、繰出筒12と共にズームレンズ鏡筒ZLの外観筒を構成しており、ハウジング22の内周面に形成したカム環ガイド溝22aに対して摺動可能に嵌るガイド突起(不図示)を有する。カム環11は、鏡筒駆動モータ150により回転駆動されるズームギヤ(不図示)の駆動力を受けて回転され、カム環ガイド溝22aの案内により回転しながら光軸方向に移動する。ハウジング22内には直進案内環13が支持されている。直進案内環13は、ハウジング22の内面に形成した直進案内溝を介して光軸方向に直進移動可能に案内されており、カム環11とは相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように結合されている。
図3及び図4に示すように、2群レンズブロック80は2群レンズ移動環8の前部に偏光フィルタユニット40を固定した構成であり、2群レンズ移動環8の本体部分を構成する筒状部8aの後端付近から外径方向に突出する直進案内キー8bを、直進案内環13に形成した光軸方向への長穴である直進案内スロット(不図示)に対して摺動可能に係合させることにより光軸方向へ直進案内されている。直進案内キー8bは周方向に位置を異ならせて3つ設けられており、図3及び図4にはそのうちの2つが示されている。
第2レンズ群LG2は、2群レンズ移動環8の筒状部8a内に形成した保持枠部8cによって保持されている。2群レンズ移動環8の前部には、偏光フィルタユニット40とシャッタユニット81が取り付けられる。シャッタユニット81は内部に開閉可能なシャッタS(図1、図2)を有し、アクチュエータによってシャッタSを開閉駆動する。偏光フィルタユニット40は、光軸Oを通る光路上に偏光フィルタ43を挿脱させ、かつ挿入した偏光フィルタ43を光軸Oを中心として回転させることが可能であり、その詳細については後述する。
2群レンズ移動環8の3つの直進案内キー8b上にはそれぞれ2群用カムフォロア8dが固定されている。2群用カムフォロア8dは、カム環11の内周面に形成した2群制御カム溝CG2に対して摺動可能に係合している。2群レンズ移動枠8(2群レンズブロック80)は直進案内環13を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、2群用カムフォロア8dが2群制御カム溝CG2の案内を受けて、2群レンズ移動枠8(2群レンズブロック80)が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
繰出筒12内には第1レンズ群LG1が保持されている。繰出筒12は内面側に設けた直進案内キー(不図示)を直進案内環13に形成した直進案内溝(不図示)に対して摺動可能に係合させることで光軸方向へ直進案内されている。繰出筒12の後端付近の外周面上には1群用カムフォロア12aが設けられ、この1群用カムフォロア12aがカム環11の内周面に形成した1群制御カム溝CG1に対して摺動可能に係合している。繰出筒12は直進案内環13を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、1群用カムフォロア12aが1群制御カム溝CG1の案内を受けて、繰出筒12が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
図18はズームレンズ鏡筒ZLを搭載するカメラの電気部品の一部を概念的に示したものである。鏡筒駆動モータ150、AFモータ160、シャッタユニット81は制御回路70によって制御される。さらに制御回路70は偏光フィルタユニット40に関して後述する制御を行う。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒ZLは次のように動作する。図1に示す撮影状態(ズーム域)では、ハウジング22に対してカム環11が光軸方向前方に繰り出され、カム環11の繰り出し量はカム環ガイド溝22aの軌跡により制御される。第1レンズ群LG1を支持する繰出筒12と、第2レンズ群LG2を支持する2群レンズブロック80はそれぞれ、カム環11の回転に応じてカム溝CG1、CG2の案内を受けて光軸方向に相対移動する。
図1に示す撮影状態から鏡筒駆動モータ150を鏡筒収納方向に駆動させると、カム環ガイド溝22aの案内を受けたカム環11が回転しながら光軸方向後方へ移動される。繰出筒12と2群レンズブロック80(2群レンズ移動枠8)は、カム環11上のカム溝CG1、CG2の軌跡による所定の相対移動を伴いつつ、カム環11と共に光軸方向後方へ移動する。やがて図2の鏡筒収納状態まで達すると、鏡筒駆動モータ150の鏡筒収納方向の駆動が停止される。また、第3レンズ群LG3を保持する3群レンズ枠51も、図2に示す後退位置になるようにAFモータ160によって位置制御される。
偏光フィルタユニット40に保持された偏光フィルタ43は、第2レンズ群LG2の前方へ任意に挿脱させ、かつ光軸Oを中心とする回転を行わせることができる。この偏光フィルタ43の保持と駆動を行う偏光フィルタユニット40の詳細構造を説明する。図5に示すように、偏光フィルタユニット40は、ベース部材(支持部材)100とモータ支持部材(支持部材)41の間に、フィルタ枠(保持部材)42、偏光フィルタ43、環状摩擦板(従動回転部材)44、回転環(従動回転部材)45、原動環(原動回転部材)46、摩擦シート47、保護シート(従動回転部材)48、抵抗付与バネ(抵抗付与手段、付勢部材)49といった部材を保持した構成になっている。
ベース部材100は、光軸Oを中心とする円形状の中央開口100aを囲む環状をなし、中央開口100aの周囲に、光軸Oに対して略直交する支持面100bが前方に向けて形成され、支持面100bの外側に外囲壁部(離脱制御手段、円筒壁部)100cを有する。外囲壁部100cは支持面100bから前方に突出し、光軸Oを中心とした一定径の内壁面(内周面)を有する円筒状の壁部である。この外囲壁部100cに連続してフィルタ収納壁部(離脱制御手段、収納壁部)100dが形成されている。フィルタ収納壁部100dは外囲壁部100cよりも外径方向に突出しており、外囲壁部100cに比して曲率の大きい部分円筒状の内壁面(内周面)を有する壁部である。図6と図9に示すように、このフィルタ収納壁部100dと外囲壁部100cとの境界付近に、径方向に貫通するセンサ用穴100eが形成されている。外囲壁部100cのうちセンサ用穴100eに臨む縁部に、外囲壁部100cの一部として規制壁部100iが形成されている。規制壁部100iの外側には薄板状のセンサ支持片100jが形成されている。また、外囲壁部100cの外周側には周方向位置を異ならせて3つの係止片100fと、3つの係止突起100hが設けられている。それぞれの係止片100fは前方に突出し、径方向に貫通する穴を有する。
ベース部材100の後部にシャッタユニット81が固定されている。シャッタユニット81はベース部材100の外囲壁部100cとほぼ同径の外径サイズの環状部を有し、シャッタSは開かれるとこの環状部内に格納され、閉じられるときに環状部から内径方向に突出する。シャッタユニット81の環状部の後部に、シャッタSを駆動させるシャッタアクチュエータ82が突出している(図1、図2)。図1と図2ではベース部材100とシャッタユニット81が一体的に描かれているが、ベース部材100とシャッタユニット81は別部材として形成されてから固定される。なお、本発明ではシャッタユニット81を省略可能であり、シャッタユニット81と一体化させずに偏光フィルタユニット40を単独で構成してもよい。
モータ支持部材41は、ベース部材100に対応する外径サイズの環状部材であり、内周側には中央開口100aよりも大径の前方開口41aが形成され、外周上には、ベース部材100のセンサ用穴100eに対応する位置にセンサ支持部41bが形成され、3つの係止片100fに対応する位置に3つの係止突起41cが形成されている。この3つの係止突起41cをそれぞれ対応する係止片100fの穴に係合させて、モータ支持部材41とベース部材100が組み合わされる。モータ支持部材41のセンサ支持部41bにはフィルタ検知センサ65が保持される。フィルタ検知センサ65は、後述するモータ支持部材41とベース部材100の組み合わせ状態で、ベース部材100の規制壁部100iとセンサ支持片100jによる支持も受ける。フィルタ検知センサ65は、光軸方向に離間する発光部と受光部を有するフォトインタラプタであり、発光部から受光部への光の入射の有無を検出して制御回路70へ出力する。
図11ないし図14に示すように、モータ支持部材41の内周部には、前方開口41aの後方に位置させて挿入規制面41dが形成され、挿入規制面41dの後方には、径方向と光軸方向に位置を異ならせて回転案内面41eと回転案内面41fが形成されている。回転案内面41eと回転案内面41fはいずれも光軸Oを中心とする円筒の内面であり、光軸方向の前方に位置する回転案内面41eよりも光軸方向の後方に位置する回転案内面41fの方が大径になっている。回転案内面41fの外周側には、ベース部材100の外囲壁部100cの前端が嵌合する外周嵌合部41gが形成されている。また、回転案内面41eと回転案内面41fの間の光軸方向位置には、当付凸部41hが後方に向けて突設されている。当付凸部41hは、光軸Oを中心とする環状の領域に形成された後方への突出部である。
モータ支持部材41のモータ支持部41iとベース部材100のギヤ支持部100gとの間に光軸Oと平行なギヤ支持軸60a、61aが設けられ、ギヤ支持軸60aに第1ギヤ60、ギヤ支持軸61aに第2ギヤ61がそれぞれ軸支されている(図14)。モータ支持部41iの前面側には、制御回路70によって駆動制御されるフィルタ駆動モータ(回転光学要素の駆動源)180が支持される。フィルタ駆動モータ180は光軸Oと平行な方向に回転軸を突出させたステッピングモータであり、この回転軸上にピニオン180aが設けられ、モータ本体のうち回転軸が突出する側の端部に支持板180bが設けられている。フィルタ駆動モータ180はモータ支持部41iに対して支持板180bを当接させてモータ支持部材41に固定され、図14に示すように、この固定状態でピニオン180aが第1ギヤ60に噛合する。第1ギヤ60は大径ギヤと小径ギヤからなる2段ギヤであり、ピニオン180aは第1ギヤ60の大径ギヤに噛合し、第1ギヤ60の小径ギヤが第2ギヤ61に噛合する。第2ギヤ61は原動環46の外周に形成した周縁ギヤ46aに噛合する。
原動環46は、周縁ギヤ46aの内側に光軸Oを中心とする環状の回転ガイド部46bを有し、回転ガイド部46bの前端付近の外周部がモータ支持部材41の回転案内面41eに対して摺動可能に支持されている。この回転案内面41eの案内を受けることにより、原動環46は光軸Oを中心とする回転が可能に支持される。モータ支持部材41内の挿入規制面41dに対して回転ガイド部46bの前端部が当接することにより、原動環46はモータ支持部材41に対する前方への移動が規制される。原動環46にはさらに、回転ガイド部46bの内径側に光軸Oと直交する方向に延びる環状フランジ46cが形成され、環状フランジ46c上に光軸方向に貫通する回転伝達穴(長穴)46d(図6、図9、図11)が形成される。環状フランジ46cの内縁部は、ベース部材100の中央開口100aよりも大径の中央開口46fとなっている。また、環状フランジ46cの後面側には、周方向に位置を異ならせて3つの後方突出部46e(図7、図10、図12)が形成されており、後方突出部46eをベース部材100の支持面100bに当接させることで、原動環46の後方への移動が規制される(図12)。つまり、原動環46は、挿入規制面41dと支持面100bに挟まれてモータ支持部材41とベース部材100に対する光軸方向の移動が規制され、光軸Oを中心とする回転は可能となっている。
図11ないし図14に示すように、回転環45は原動環46の回転ガイド部46bの外側を囲む位置に配された環状部材であり、その外周部がモータ支持部材41の回転案内面41fに対して摺動可能に支持されている。この回転案内面41fの案内を受けることにより、回転環45は光軸Oを中心とする回転が可能に支持される。回転環45の前方に環状摩擦板44が位置し、環状摩擦板44の前方には摩擦シート47が位置する。環状摩擦板44と摩擦シート47はそれぞれ光軸Oを中心とする薄板の環状部材であり、回転環45に対応する径サイズを有する。回転環45の外周部に設けた係合突起45aと、環状摩擦板44に設けた係合片部44aを係合させることで環状摩擦板44と回転環45が結合される(図12)。より詳しくは、係合片部44aには係合突起45aを挿入させるスリットが形成され、このスリットは、光軸方向への係合突起45aの若干の相対移動を許す長さになっている。一方、光軸Oを中心とする周方向へは、係合片部44aのスリットに対して係合突起45aが移動を規制されて係合している。つまり、回転環45と環状摩擦板44は、回転方向には一体化され、光軸方向には若干の相対移動が許容された状態で結合されている。摩擦シート47は、環状摩擦板44とモータ支持部材41の当付凸部41hとの間に挿入されており、摩擦シート47が当付凸部41hに当接することで、環状摩擦板44(環状摩擦板44と回転環45の結合体)の前方への移動が規制される。
一方、回転環45は後面側に設けた複数の後方突出部45bをベース部材100の支持面100bに当接させることで、後方への移動が規制される(図12)。つまり、回転環45はモータ支持部材41の当付凸部41hとベース部材100の支持面100bの間に挟まれる光軸方向位置にあり、当付凸部41hと回転環45の間に環状摩擦板44と摩擦シート47が挿入された関係にある。回転環45には、前方に向けて開口するバネ支持穴45cが周方向位置を異ならせて3つ形成され、それぞれのバネ支持穴45c内に抵抗付与バネ49が挿入されている(図12)。抵抗付与バネ49は、前端部を環状摩擦板44に当接させ、後端部をバネ支持穴45cの底面に当接させた圧縮バネであり、環状摩擦板44と回転環45を光軸方向における離間方向に付勢している。すなわち、環状摩擦板44を前方、回転環45を後方に付勢している。この抵抗付与バネ49の付勢力によって、摩擦シート47が当付凸部41hに対して押し付けられ、回転環45の後方突出部45bが支持面100bに対して押し付けられ、環状摩擦板44と回転環45の結合体に対して光軸Oを中心とする回転方向へ所定の大きさの摩擦抵抗が付与される。なお、摩擦シート47は環状摩擦板44に対する摩擦の大きさを調整するものであり、環状摩擦板44と当付凸部41hの間で十分な摩擦力が得られる場合には摩擦シート47を省略することも可能である。
フィルタ枠42は概ね半月状の形状をなす薄板部材であり、一端部付近に前方へ突出する第1支持軸(軸支部)42aと第2支持軸(回転伝達部、突起部)42bが形成され、他端部に内径方向へ折れる鈎状のストッパ突起(挿入制御手段、当接部)42cが設けられている。フィルタ枠42の中央部分には円形のフィルタ開口42dが形成され、フィルタ開口42dを挟んだ外径側と内径側に、外径方向に突出する円弧状をなす外径側縁部(離脱制御手段、離脱規制部)42eと、概ね直線状をなす内径側縁部42fが形成されている。また、外径側縁部42eに隣接する位置にセンサ通過片42gが形成されている。センサ通過片42gは、フィルタ枠42の本体部分と一体に形成され、光軸Oと直交する平面に沿って延設された突出部である。フィルタ枠42の前面側に偏光フィルタ43が固定される。偏光フィルタ43は、フィルタ開口42dの全体を覆い、かつ第1支持軸42a、第2支持軸42b、ストッパ突起42c及びセンサ通過片42gとは重ならない形状をなしている。
図11に示すように、フィルタ枠42の第1支持軸42aは、回転環45に形成した軸穴45eに対して挿入されている。第1支持軸42aは円筒状の外周面形状を有し、軸穴45eはこれに対応する円筒状の内周面形状を有する。これにより、フィルタ枠42は回転環45に対して第1支持軸42aを中心とする回動(揺動)が可能に支持されている。フィルタ枠42の第2支持軸42bは、原動環46に形成した回転伝達穴46dに対して嵌合している。図6や図9に示すように、第2支持軸42bは円筒状の外周面形状を有する一方、回転伝達穴46dは光軸Oを中心とする径方向への長穴として形成されており、回転伝達穴46dの対向する一対の内面によって第2支持軸42bを挟むことにより、原動環46の回転力を第2支持軸42bに伝える。つまり、第2支持軸42bと回転伝達穴46dの嵌合関係により、フィルタ枠42は原動環46と共に光軸Oを中心として回転する。回転伝達穴46dが径方向への長穴であるため、原動環46に対するフィルタ枠42の径方向への若干量の相対移動が許容される。
フィルタ枠42は、後述する回転環45と原動環46の動作によって、フィルタ開口42dの中心を光軸Oと一致させる挿入位置(図9、図10、図15(B)ないし(F)、図16(C)ないし(E)、図17(A))と、光軸Oを通る光路上からフィルタ開口42dを離脱させた完全離脱位置(図6、図7、図15(A)、図16(A)、図17(F))との間で移動可能である。フィルタ枠42の完全離脱位置では、外径側縁部42eがフィルタ収納壁部100dの内周面に近接しており、さらなる離脱方向(外径方向)へのフィルタ枠42の回動が、外径側縁部42eとフィルタ収納壁部100dとの当接によって規制される。外径側縁部42eがフィルタ収納壁部100dに対応しない回転方向位置にあるときは、図17(B)ないし(D)のように、外径側縁部42eが外囲壁部100cの内周面に当接することによって、完全離脱位置よりも手前(内径側)の制限離脱位置で、光軸Oからの離脱方向(外径方向)へのフィルタ枠42の回動が制限される。図12に示すように、回転環45と原動環46にフィルタ枠42を支持させた状態で、フィルタ枠42と回転環45の後方突出部45bは光軸方向における同位置にあり(共通の光軸直交平面内に位置し)、フィルタ枠42を挿入位置に回動させると、図10のように複数の後方突出部45bのうちの1つに対してストッパ突起42cが当接して、フィルタ枠42のそれ以上の挿入方向への回動が規制される。このフィルタ枠42の挿入位置でのストッパ突起42cの当接対象である後方突出部45bをストッパ部(挿入制御手段、当接部)45b-1と呼ぶ。なお、ストッパ部45b-1は、他の後方突出部45bのようにベース部材100の支持面100bへ当接させず、フィルタ枠42の回動規制のみを行う部位とすることも可能である。
回転環45及び原動環46とフィルタ枠42との間には、薄板状の保護シート48が支持される。保護シート48は、回転環45及び原動環46に対するフィルタ枠42の引っ掛かりを防いでスムーズな動作を行わせる機能を有しており、光軸Oが通る中央付近から外径側に向けて貫通する開放開口48aを有するC字状の形状をなしている。開放開口48aを挟んで一対の位置決め穴48bが形成され、それぞれの位置決め穴48bに対して回転環45に突設した位置決め突起45d(図7、図10)が係合することにより、保護シート48は回転環45に対して固定的に支持されている。保護シート48には、開放開口48aの周囲に周方向に位置を異ならせて3つの周方向長穴48cが形成されている。それぞれの周方向長穴48cは光軸Oを中心とする円弧状の長穴であり、各周方向長穴48cに対して原動環46の後方突出部46eが挿入されている。周方向長穴48cは後方突出部46eよりも周方向に長く、保護シート48及び回転環45に対する原動環46の所定量の相対回転を許す。3つの周方向長穴48cのうちの1つに連通させて、第1支持軸42aや第2支持軸42bとの干渉を防ぐ逃げ穴48dが形成されている(図5、図10、図11)。また、保護シート48は、回転環45の後方突出部45bと重なる位置に複数の切欠き48eを有しており、回転環45の後部に支持させたときに後方突出部45bと干渉しない。
偏光フィルタユニット40を組み立てる際には、モータ支持部材41に対して後方側から各部材を組み付け、最後にモータ支持部材41の後部にベース部材100を取り付ける。詳細には、まず原動環46の回転ガイド部46bの前端部を、モータ支持部材41の挿入規制面41dに当接させる。これにより原動環46は、モータ支持部材41に対する前方への移動が規制されると共に、回転案内面41eに沿う光軸中心の回転が可能に支持される。続いて、環状摩擦板44とモータ支持部材41の当付凸部41hの間に摩擦シート47を挟持させつつ、環状摩擦板44と回転環45の結合体をモータ支持部材41に組み付ける。これにより環状摩擦板44と回転環45は、モータ支持部材41に対する前方への移動が規制されると共に、回転案内面41fに沿う光軸中心の回転が可能に支持される。なお、環状摩擦板44と回転環45は、抵抗付与バネ49を互いの間に挿入したアッセンブリとして予め組み立てておくことが望ましい。さらに回転環45の後部に保護シート48が取り付けられ、保護シート48に形成した周方向長穴48cに対して原動環46の後方突出部46eが挿入される。この段階で、回転環45の軸穴45eと原動環46の回転伝達穴46dが後方に向けて露出しており、軸穴45eと回転伝達穴46dに対してそれぞれに対応する第1支持軸42aと第2支持軸42bを挿入させてフィルタ枠42を組み付ける。フィルタ枠42には偏光フィルタ43を予め取り付けておく。
最後に、外周嵌合部41gに対して外囲壁部100cの前端を嵌合させ、かつ3つの係止突起41cと係止片100fを係合させて、モータ支持部材41の後部にベース部材100を固定する。各係止突起41cは、後方から前方に進むにつれて外径方向への突出量を大きくするテーパー面を有し、モータ支持部材41に対してベース部材100を相対的に前方に移動させると、係止片100fが弾性変形しながら係止突起41cのテーパー面を乗り越え、係止片100fの穴が係止突起41cに対応する位置まで達すると、係止片100fの弾性変形が解除されて係止突起41cとの係合状態が維持される。こうしてモータ支持部材41とベース部材100を組み合わせた状態では、モータ支持部材41内に組み付けた各部材の後方への脱落が、ベース部材100の支持面100bによって防がれる。つまり、モータ支持部材41とベース部材100の間に各部材が保持される。また、抵抗付与バネ49が環状摩擦板44と回転環45の間で圧縮された状態になり、環状摩擦板44と回転環45に対して前述した摩擦抵抗が作用するようになる。
以上のように組み立てた偏光フィルタユニット40(シャッタユニット81を含む)は、筒状部8aの前端部に形成した挿入規制部8e(図1、図2、図4)に対してシャッタユニット81の後部を当接させて、2群レンズ移動環8の前部に固定される。2群レンズ移動環8は筒状部8aから前方に突出する3つの係止片8fを有し、この係止片8fをそれぞれベース部材100の係止突起100hに係合させることで、偏光フィルタユニット40が固定される。各係止片8fは、径方向に貫通する穴を有している。各係止突起100hは、後方から前方に進むにつれて外径方向への突出量を大きくするテーパー面を有し、偏光フィルタユニット40に対して2群レンズ移動環8を相対的に前方に移動させると、係止片8fが弾性変形しながら係止突起100hのテーパー面を乗り越え、係止片8fの穴が係止突起100hに対応する位置まで達すると、係止片8fの弾性変形が解除されて係止突起100hとの係合状態が維持される。
図18に示すように、ズームレンズ鏡筒ZLが搭載されるカメラには、偏光フィルタユニット40に関する操作手段として、フィルタ挿入スイッチ71、フィルタ離脱スイッチ72、フィルタ回転スイッチ73が設けられている。
以上の構成による偏光フィルタユニット40の動作を説明する。前述のように、偏光フィルタユニット40は、モータ支持部材41とベース部材100の間に、環状摩擦板44、回転環45、原動環46、摩擦シート47、保護シート48といった環状の部材を保持しており、これらの各部材が光路(光軸O)上に有する開口よりもベース部材100の中央開口100aの方が小径である(図11ないし図14参照)。つまり、フィルタ枠42と偏光フィルタ43を除いた偏光フィルタユニット40における光路上の最小開口は、ベース部材100の中央開口100aによって規定される。偏光フィルタ43は、この中央開口100aの前方に進出する挿入状態と、中央開口100aの外径側に離脱する離脱状態にすることが可能であり、さらに挿入状態では光軸Oを中心とする回転(自転)を行うことができる。光路に対する偏光フィルタ43の挿脱は、前述したフィルタ枠42の挿入位置と完全離脱位置との回動によって行われ、挿入状態での偏光フィルタ43の回転は、回転環45と原動環46の回転によって行われる。
図6、図7、図15(A)、図16(A)、図17(F)は偏光フィルタ43の離脱状態を示している。フィルタ枠42は、ベース部材100のフィルタ収納壁部100d内に進入した完全離脱位置にあり、フィルタ収納壁部100dの内壁面に沿って外径側縁部42eが位置し、フィルタ枠42のそれ以上の離脱位置方向(外径方向)への回動が規制される。フィルタ枠42の内径側縁部42fはベース部材100の中央開口100aよりも外径側に位置していて、フィルタ枠42が中央開口100aを通る光束を遮ることがない。フィルタ枠42のセンサ通過片42gが、センサ用穴100eを通して、フィルタ検知センサ65を構成するフォトインタラプタの発光部と受光部の間に進入している。センサ通過片42gによってフォトインタラプタの受光部への光の入射が遮られることで、フィルタ枠42が完全離脱位置にあることが検出される。
フィルタ挿入スイッチ71の操作によって偏光フィルタ43の挿入動作が実行される。偏光フィルタ43の挿入時には、フィルタ駆動モータ180によって原動環46が図15及び図16のN1方向に回転される。N1は、偏光フィルタ43を挿入させる方向の回転である。原動環46がN1方向に回転すると、回転伝達穴46dの側面からフィルタ枠42の第2支持軸42bに対して光軸中心の回転方向の力が伝えられる。ここで、フィルタ枠42の第1支持軸42aを軸穴45eで支持する回転環45には、抵抗付与バネ49の付勢力によって回転方向への摩擦抵抗が作用しており、第1支持軸42aと偏心した位置にある第2支持軸42bを原動環46によってN1方向に押圧されたフィルタ枠42が、第1支持軸42aと軸穴45eの軸線を中心として、完全離脱位置から挿入位置方向へ回動しようとする。しかし、センサ用穴100eに挿入されたフィルタ枠42のセンサ通過片42gに対向して、光軸Oに近い径方向内側にベース部材100の規制壁部100iが位置しており、センサ通過片42gと規制壁部100iの当接によって挿入位置方向へのフィルタ枠42の回動が規制される。すると、第1支持軸42aと軸穴45eの嵌合によってフィルタ枠42から回転環45に伝達されるN1方向の回転駆動力が、抵抗付与バネ49の付勢力による摩擦抵抗を上回り、回転環45(環状摩擦板44と回転環45と保護シート48の結合体)が原動環46と共にN1方向に回転する。回転環45に伴ってフィルタ枠42もN1方向に回転し、センサ通過片42gがセンサ用穴100eから抜ける。
これにより、規制壁部100iによる規制が解除されてフィルタ枠42が挿入位置へ回動可能になる。抵抗付与バネ49の付勢力は、フィルタ枠42の挿脱方向の回動が規制されない状態では、フィルタ枠42のみを挿脱方向に回動させて回転環45を回転させない摩擦抵抗を与える大きさに設定されている。よって、センサ通過片42gがセンサ用穴100eから抜けると、回転環45が原動環46と連れ回りせずに停止した状態になり、第2支持軸42bを原動環46によってN1方向に押圧されたフィルタ枠42が、第1支持軸42aと軸穴45eの軸線を中心として、完全離脱位置から挿入位置方向への回動を開始する(図16(B))。この回転環45に対する原動環46の相対回動時には、後方突出部46eが周方向長穴48c内を周方向に移動し、保護シート48が原動環46の回転を妨げない。
フィルタ枠42が図9、図10、図15(B)、図16(C)の挿入位置まで達すると、回転環45に設けたストッパ部45b-1(複数の後方突出部45bのうちの1つ)に対してストッパ突起42cが当接する。このときフィルタ枠42のフィルタ開口42dの中心が光軸Oと一致し、偏光フィルタ43がベース部材100の中央開口100aの前方の光路上に挿入された状態になる。ストッパ突起42cがストッパ部45b-1に当接すると、回転環45に対するフィルタ枠42の挿入位置方向への回動が規制される。
フィルタ枠42が挿入位置にある状態で、フィルタ回転スイッチ73の操作に応じて偏光フィルタ43を光軸中心に回転させることができる。偏光フィルタ43の光軸中心の回転を行わせるときには、フィルタ駆動モータ180によって原動環46がN1方向に回転される。すると、回転伝達穴46dと第2支持軸42bとの嵌合関係によってフィルタ枠42に対してN1方向の回転力が伝えられる。ここで、ストッパ突起42cとストッパ部45b-1の当接によって回転環45に対するフィルタ枠42の挿入位置方向への回動が規制されているため、第1支持軸42aと軸穴45eの嵌合によってフィルタ枠42から回転環45に伝達されるN1方向の回転駆動力が、抵抗付与バネ49の付勢力による摩擦抵抗を上回り、回転環45(環状摩擦板44と回転環45と保護シート48の結合体)が原動環46と共にN1方向に回転する(図15(C)〜(F)、図16(D)〜(E))。回転環45と原動環46が連れ回りする状態では、フィルタ枠42の第1支持軸42aと第2支持軸42bが挿入する軸穴45eと回転伝達穴46dの相対位置が変化しないため、フィルタ枠42は偏光フィルタ43を光路上に挿入した挿入位置を保ちつつ、回転環45及び原動環46と共に光軸Oを中心として回転する。つまり、偏光フィルタ43が光軸Oを中心として回転される。フィルタ駆動モータ180を停止させると偏光フィルタ43の回転が停止する。
フィルタ離脱スイッチ72の操作によって偏光フィルタ43の離脱動作が実行される。偏光フィルタ43の離脱時には、フィルタ駆動モータ180によって原動環46が図17のN2方向に回転される。N2は、偏光フィルタ43を離脱させる方向の回転である。原動環46のN2方向の回転力が回転伝達穴46dと第2支持軸42bを介してフィルタ枠42に対して伝えられると、回転環45に対してフィルタ枠42が、第1支持軸42aと軸穴45eの軸線を中心として、ストッパ突起42cをストッパ部45b-1から離間させる方向、すなわち挿入位置から離脱位置方向へ回動される。このとき回転環45には抵抗付与バネ49の付勢力による摩擦抵抗が作用しており、回転環45は原動環46と連れ回りせずに停止した状態を保つ。
フィルタ枠42が離脱位置方向へ向けて回動すると、図17(B)のように、フィルタ枠42の外径側縁部42eがベース部材100の外囲壁部100cの内壁面に当接し、フィルタ枠42が完全離脱位置よりも離脱量の小さい制限離脱位置で停止される。この状態で原動環46をさらにN2方向に回転させると、フィルタ枠42の第1支持軸42aと軸穴45eの嵌合によって回転環45に伝達されるN2方向の回転駆動力が、抵抗付与バネ49の付勢力による摩擦抵抗を上回り、回転環45(環状摩擦板44と回転環45と保護シート48の結合体)が原動環46と共に回転する。回転環45と原動環46がN2方向に連れ回りすると、図17(C)〜(D)のように外囲壁部100cに対して外径側縁部42eを摺接させながら、フィルタ枠42が光軸Oを中心とするN2方向の回転動作を行う。
ベース部材100の外囲壁部100cとフィルタ収納壁部100dの境界部を超える位置までフィルタ枠42がN2方向に回転されると、フィルタ枠42は、外囲壁部100cによる制限離脱位置での保持が解除され、図17(E)のように外径側縁部42eをフィルタ収納壁部100dの内壁面に当接させる位置まで離脱位置方向へ回動され、外径側縁部42eをフィルタ収納壁部100dの内壁面に対して摺接させながら引き続きN2方向に回転される。外囲壁部100cの内壁面は光軸Oを中心とする円筒面であるため、フィルタ枠42が外囲壁部100cに対して外径側縁部42eを摺接させている図17(C)〜(D)の状態では、回転環45と原動環46は一体的に回転されている。一方、フィルタ収納壁部100dの内壁面は、外囲壁部100cの内壁面よりも曲率の大きい曲面であるため、外径側縁部42eをフィルタ収納壁部100dの内壁面に沿って移動させるときのフィルタ枠42は、光軸Oを中心とするN2方向への回転動作(原動環46に伴う回転)に加えて、第1支持軸42aと軸穴45eの軸線を中心とする回動(回転環45に対する相対回動)も行う。この回転環45に対するフィルタ枠42の相対回動時には、N2方向への回転を継続する原動環46と、抵抗付与バネ49による摩擦抵抗で回転停止しようとする回転環45との間で単位時間あたりの回転量に差が生じ、回転環45よりも原動環46の方が回転量が大きくなる。これによりフィルタ枠42が完全離脱位置まで回動される。つまり、フィルタ収納壁部100dの内壁面が、フィルタ枠42を制限離脱位置から完全離脱位置まで案内するガイド面として機能する。そして、フィルタ枠42の離脱動作の最終段階で、センサ通過片42gがセンサ用穴100eを通してフィルタ検知センサ65の発光部と受光部の間に進入し、フィルタ枠42の完全離脱位置への到達が検出される。このセンサ検出に応じてフィルタ駆動モータ180が停止され、偏光フィルタ43の離脱動作が完了する(図17(F))。換言すれば、フィルタ枠42は、フィルタ収納壁部100dの内壁面によって案内されるときの光軸中心(N2方向)回転と第1支持軸42aを中心とする回動との複合動作によって、確実に完全離脱位置まで到達すると共に、センサ通過片42gをフィルタ検知センサ65による検出位置まで進入させるようになっている。
なお、特定の回転方向位置からフィルタ枠42の離脱動作を開始した場合は、外径側縁部42eが外囲壁部100cに当接する制限離脱位置の段階を経ずに、最初から図17(E)のようにフィルタ収納壁部100dの内壁面に当接する。この場合も離脱動作の最終段階は前述と同様であり、フィルタ枠42は、第1支持軸42aを中心とする回動を行いながらN2方向に回転し、センサ通過片42gをセンサ用穴100eに進入させて完全離脱位置に達する。
以上の実施形態に係る偏光フィルタユニット40では、原動環46をN1方向に回転させたとき、ストッパ突起42cがストッパ部45b-1に当接するまでは、抵抗付与バネ49の力によって回転環45は回転せずに停止しており、ストッパ突起42cがストッパ部45b-1に当接すると、原動環46の回転に伴って回転環45が回転される。つまり、原動環46の挿入方向回転時に、回転環45と原動環46の相対回転状態と一体回転状態を切り替えさせる挿入制御手段としてフィルタ枠42のストッパ突起42cと回転環45のストッパ部45b-1を用いている。これと異なるタイプの挿入制御手段を備えた別実施形態を図19ないし図21に示す。
図19の偏光フィルタユニット140では、フィルタ枠42に、先の実施形態のストッパ突起42cよりも内径方向への突出量が小さいストッパ突起(挿入制御手段、当接部)42hが形成されている。図19のように原動環46のN1方向への回転に応じてフィルタ枠42が完全離脱位置から挿入位置まで回動されると、ストッパ突起42hが原動環46の3つの後方突出部46eのうちの1つであるストッパ部(挿入制御手段、当接部)46e-1に当接し、原動環46に対するフィルタ枠42の挿入位置方向への回動が規制される。すると、原動環46と共にフィルタ枠42がN1方向に回転されるようになり、第1支持軸42aと軸穴45eの嵌合関係によって回転環45もN1方向に連れ回りする。
図20の偏光フィルタユニット240では、原動環46をN1方向に回転させたときに、原動環46の後面側に設けた後方突出部(挿入制御手段、当接部)46gが当接するストッパ凸部(挿入制御手段、当接部)45fを回転環45の後面側に備えている。図20のように、原動環46のN1方向への回転に応じてフィルタ枠42が挿入位置まで回動されると、後方突出部46gがストッパ凸部45fに当接する。すると、原動環46の回転が回転環45に伝わり、原動環46と共に回転環45がN1方向に回転されるようになる。なお、図20では原動環46の3つの後方突出部46gに対応させて回転環45に3つのストッパ凸部45fを設けているが、当接箇所として少なくとも1つの後方突出部46gと1つのストッパ凸部45fがあれば回転環45と原動環46を連れ回りさせることが可能であり、後方突出部46gやストッパ凸部45fの数は3つに限定されない。
図21の偏光フィルタユニット340では、保護シート48に、先の実施形態の周方向長穴48cよりも周方向長の短い周方向長穴(挿入制御手段、当接部)48fが形成されている。図21のように、原動環46のN1方向への回転に応じてフィルタ枠42が挿入位置まで回動されると、原動環46の後面側に設けた後方突出部(挿入制御手段、当接部)46hが周方向長穴48fの一端部に当接する。すると、原動環46の回転が保護シート48に伝わり、保護シート48を支持する回転環45が原動環46と共にN1方向に回転されるようになる。なお、図21では3つの後方突出部46hがそれぞれ対応する周方向長穴48fの端部に同時に当接する構造としているが、当接箇所として少なくとも1つの後方突出部46hと1つの周方向長穴48fがあれば、回転環45と原動環46を連れ回りさせることができる。例えば、保護シート48に形成する3つの周方向長穴のうち、2つを周方向長の長い周方向長穴48c(図7、図10)とし、残る1つを周方向長の短い周方向長穴48f(図21)として、この1つの周方向長穴48fの端部に対してのみ後方突出部46hが当接するように構成してもよい。あるいは、回転環45側に形成する複数の後方突出部46hの周方向長に変化を持たせて、保護シート48側に当接するものと当接しないものを形成してもよい。
また、先に説明した偏光フィルタユニット40では、フィルタ枠42を挿入位置から完全離脱位置に回動させるときに、完全離脱位置よりも内径側の制限離脱位置でフィルタ枠42の外径側縁部42eがベース部材100の外囲壁部100cやフィルタ収納壁部100dの内壁面に対して摺接することでフィルタ枠42の位置を制御しているが、これと異なるタイプの離脱制御手段を備えた別実施形態を図22ないし図27に示す。
図22ないし図24の偏光フィルタユニット440では、図25に示すように、ベース部材100と共にユニットの支持部材を構成するモータ支持部材41にフィルタ制御カム(離脱制御手段)41jが形成されている。図24と図25に示すように、フィルタ制御カム41jは、中央開口100aの前方に位置し内径側を向く周面カムとして形成されており、光軸Oを中心とする一定径の定径カム部(離脱制御手段、円筒壁部)41kと、定径カム部41kから外径方向へ突出し該定径カム部41kよりも曲率の大きい円弧状の収納カム部(離脱制御手段、収納壁部)41mとを含んでいる。
フィルタ枠42の第2支持軸(回転伝達部、離脱制御手段、離脱規制部、突起部)42iは、先に説明した実施形態の第2支持軸42bよりも光軸方向に長く形成されており、図24に示すように、原動環46の回転伝達穴46dを貫通して、フィルタ制御カム41jに当接可能な位置まで前方に延設されている。回転伝達穴46dは、第2支持軸42iをフィルタ制御カム41jに当接可能にさせる外径側位置まで延設されている。よって、フィルタ枠42は、第1支持軸42aを中心とする回動によって、第2支持軸42iをフィルタ制御カム41jに対して接離させる。図23に示すように、フィルタ枠42が挿入位置にあるときには、第2支持軸42iがフィルタ制御カム41jから離間している。図23のN2方向に原動環46が回転されると、フィルタ枠42が挿入位置から離脱位置方向に回動され、フィルタ枠42が所定量回動すると第2支持軸42iがフィルタ制御カム41jに当接する。このとき第2支持軸42iの当接対象が、フィルタ制御カム41jにおける定径カム部41kと収納カム部41mのいずれになるかは、フィルタ枠42の離脱位置方向への回動が開始されたときの原動環46の回転方向位置によって決まる。第2支持軸42iが定径カム部41kに当接した場合は、フィルタ枠42が完全離脱位置よりも内径側の制限離脱位置に保持され、定径カム部41kに対して第2支持軸42iを摺接させながら、フィルタ枠42と回転環45が原動環46と共にN2方向へ回転される。やがて第2支持軸42iが定径カム部41kから収納カム部41mの位置まで達すると、フィルタ枠42は、第2支持軸42iを収納カム部41mに摺接させて、N2方向へ回転しながら第1支持軸42aを中心とする回動を行い、収納カム部41mに案内されて図22に示す完全離脱位置まで移動される。第2支持軸42iが最初から収納カム部41mに当接した場合は、以上の動作から定径カム部41kに対して第2支持軸42iを摺接させる段階(フィルタ枠42の制限離脱位置での保持)が省略され、収納カム部41mの案内によってフィルタ枠42が図22の完全離脱位置まで移動される。
図26ないし図28の偏光フィルタユニット540では、駆動レバー(離脱制御手段、揺動部材)50を用いてフィルタ枠42の位置制御を行なっている。先に説明した偏光フィルタユニット440と同様に、モータ支持部材41にはフィルタ制御カム(離脱制御手段)41nが形成されている。フィルタ制御カム41nは、光軸Oを中心とする一定径の定径カム部(離脱制御手段、円筒壁部)41pと、該定径カム部41pよりも外径方向に突出する収納カム部41q(離脱制御手段、収納壁部)を有している。収納カム部41qは、定径カム部41pから離れるにつれて徐々に外径方向への突出量を大きくする緩斜面の最奥部として構成されている。
回転環45には内径方向へ突出する支持腕部45gが形成されており、駆動レバー50は、この回転環45の支持腕部45g上に設けた回転軸50aを中心として揺動可能に支持されている。駆動レバー50には、回転軸50aによる軸支部分から異なる方向に延出された一対のレバー部の先端にそれぞれ第1連動ピン(連係部、連係突起)50bと第2連動ピン(離脱規制部、回転伝達突起)50cが設けられている。第1連動ピン50bと第2連動ピン50cはそれぞれ、光軸Oと平行な方向に突出する円筒状の突部であり、図28に示すように第1連動ピン50bは光軸方向後方、第2連動ピン50cは光軸方向前方に突出している。
フィルタ枠42には、第1支持軸42aの近傍にスリット(回転伝達部、長穴)42jが形成されており、このスリット42jに対して駆動レバー50の第1連動ピン50bが挿入されている。スリット42jは第1支持軸42aを中心とする径方向に形成された長穴であり、第1連動ピン50bは、スリット42jに対してその長手方向に摺動可能で、幅方向には相対移動が規制されている。
原動環46の環状フランジ46cにはスリット(長穴)46iが形成されており、このスリット46iに対して駆動レバー50の第2連動ピン50cが挿入されている。スリット46iは、中央開口46fに臨む環状フランジ46cの内周部から光軸Oを中心とする外径方向に向けて形成された長穴であり、第2連動ピン50cをフィルタ制御カム41nに当接可能にさせる外径側位置まで延設されている。第2連動ピン50cは、スリット46iに対してその長手方向に摺動可能で、幅方向には相対移動が規制されている。
図27に示すように、フィルタ枠42が挿入位置にあるときには、駆動レバー50の第2連動ピン50cがフィルタ制御カム41nから内径方向に離間している。図27のN2方向に原動環46が回転されると、スリット46iの内面が第2連動ピン50cを押圧して、駆動レバー50が回転軸50aを中心として図27中の反時計方向に回転される。すると、第1連動ピン50aがスリット42jの内面を押圧して、フィルタ枠42が第1支持軸42aを中心として挿入位置から離脱位置方向に回動される。フィルタ枠42が所定量回動すると、第2連動ピン50cがフィルタ制御カム41nに当接する。このとき第2連動ピン50cの当接対象が、フィルタ制御カム41nにおける定径カム部41pと収納カム部41qのいずれになるかは、フィルタ枠42の離脱位置方向への回動が開始されたときの原動環46の回転方向位置によって決まる。第2連動ピン50cが定径カム部41pに当接した場合は、その時点で駆動レバー50の反時計方向回転が制限され、駆動レバー50に連動するフィルタ枠42が完全離脱位置よりも内径側の制限離脱位置に保持される。そして、定径カム部41pに対して第2連動ピン50cを摺接させながら、フィルタ枠42と回転環45と駆動レバー50が一体となって原動環46と共にN2方向へ回転される。第2連動ピン50cが収納カム部41qの位置まで達すると、第2連動ピン50cのさらなる外径方向移動が許され、スリット46iの内面によって第2連動ピン50cをN2方向に押圧される駆動レバー50が、回転軸50aを中心として図27中の反時計方向に回転する。これによって第1連動ピン50aがスリット42jの内面を押圧して、図26に示すようにフィルタ枠42が完全離脱位置まで回動される。このとき第2連動ピン50cは収納カム部41qに係合して、駆動レバー50が一定位置に保持される。つまりフィルタ枠42が完全離脱位置で保持される。第2連動ピン50cが最初から収納カム部41qに当接した場合は、以上の動作から定径カム部41pに対して第2連動ピン50cを摺接させる段階(フィルタ枠42の制限離脱位置での保持)が省略され、駆動レバー50がフィルタ枠42を図26の完全離脱位置まで直接移動させる。収納カム部41qは、先の実施形態の収納カム部41mと形状は異なるが、第2連動ピン50cを摺動案内して、フィルタ枠42を制限離脱位置から完全離脱位置まで動作させるガイド面として機能する。
図26の完全離脱位置から同図のN1方向に原動環46を回転させると、スリット46iの内面が第2連動ピン50cを押圧して、駆動レバー50が回転軸50aを中心として図26中の時計方向に回転される。すると、第1連動ピン50aがスリット42jの内面を押圧して、フィルタ枠42が、センサ通過片42gをセンサ用穴100eから離脱させるN1方向への回転を回転環45と共に行ってから、第1支持軸42aを中心として完全離脱位置から挿入位置へ回動される。よって、駆動レバー50は、フィルタ枠42の制限離脱位置や完全離脱位置を決める離脱制御手段としての機能に加えて、原動環46の回転駆動力をフィルタ枠42に伝達する回転伝達手段としても機能しており、フィルタ枠42におけるスリット42jは、駆動レバー50を介して原動環46の回転駆動力を受ける回転伝達部となっている。
以上の各実施形態の偏光フィルタユニットでは、光路上への偏光フィルタ43の挿脱動作と光路上での偏光フィルタ43の回転動作を、回転環45と原動環46の相対回転と一体回転の切り替えによって行わせており、偏光フィルタ43を保持して挿脱方向に移動されるフィルタ枠42は、複雑な可動部を備えない小型軽量な薄板部材となっている。そのため、偏光フィルタ43の駆動機構の光軸方向での薄型化を図ることができる。また、偏光フィルタ43を動作させる際の駆動負荷を小さく抑えることができ、省電力性や動作の応答性についても優れている。
さらに、偏光フィルタ43を離脱移動させる際に、光路上から完全に離脱される完全離脱位置には特定の回転方向位置でのみ移動可能とし、それ以外の回転方向位置では、完全離脱位置よりも離脱量の小さい制限離脱位置でフィルタ枠42の回動を規制しながら、フィルタ枠42の光軸中心の回転動作を許す構造としている。これにより、偏光フィルタユニットの径サイズを全周に亘って完全離脱位置に対応する大きさにせずに済み、径方向における偏光フィルタユニットの大型化を防ぐことができる。また、フィルタ枠42の完全離脱位置が回転方向の特定位置に設定されているため、フィルタ検知センサ65による簡略な構成で確実に離脱状態を検出することができる。フィルタ枠42に対してこのような離脱動作制御を行わせる部位は、偏光フィルタユニットを構成する可動部材に対する支持部材であるベース部材100やモータ支持部材41に壁面やカム面の形態で形成されているため、構造的には省スペースかつ簡易なものであり、低コストに製造することができる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明は図示実施形態に限定されるものではなく、偏光フィルタ43の駆動装置の細部に関し、発明の要旨を逸脱しない範囲で図示実施形態と異なる構成を採用することも可能である。
例えば、図示実施形態の偏光フィルタユニットでは、フィルタ枠42が完全離脱位置にあるときに、センサ通過片42gとベース部材100の規制壁部100iとの係合によって、フィルタ枠42が挿入位置方向へ回動することを規制しているが、こうした規制壁部100iによる離脱保持構造を省略しても本発明は有効である。この場合、図6や図26のフィルタ離脱状態で原動環46を同図のN1方向に回転駆動させると、回転環45を回転させずに、第1支持軸42aを中心としてフィルタ枠42の挿入位置への回動を直ちに開始させることができる。
また、図示実施形態では、フィルタ挿入スイッチ71、フィルタ離脱スイッチ72及びフィルタ回転スイッチ73の操作によって偏光フィルタ43の挿脱動作と光路上での回転動作を行わせるとしているが、これ以外の操作手段によって偏光フィルタの動作を行わせてもよい。あるいは、手動操作によらず自動制御で偏光フィルタ43を動作させるタイプの光学機器にも適用が可能である。
また、図示実施形態は回転光学要素として偏光フィルタ43を適用しているが、偏光フィルタ以外にもクロスフィルタや多面効果フィルタなど、光路上に挿入された状態で回転することにより光学的効果を生ずる光学要素の駆動装置であれば、本発明は適用可能である。
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
O 光軸
S シャッタ
ZL ズームレンズ鏡筒
8 2群レンズ移動環
8e 挿入規制部
8f 係止片
11 カム環
12 繰出筒
13 直進案内環
21 撮像素子ホルダ
22 ハウジング
26 撮像素子
40 140 240 340 440 540 偏光フィルタユニット
41 モータ支持部材(支持部材)
41a 前方開口
41b センサ支持部
41c 係止突起
41d 挿入規制面
41e 41f 回転案内面
41g 外周嵌合部
41h 当付凸部
41i モータ支持部
41j フィルタ制御カム(離脱制御手段)
41k 定径カム部(離脱制御手段、円筒壁部)
41m 収納カム部(離脱制御手段、収納壁部)
41n フィルタ制御カム(離脱制御手段)
41p 定径カム部(離脱制御手段、円筒壁部)
41q 収納カム部(離脱制御手段、収納壁部)
42 フィルタ枠(保持部材)
42a 第1支持軸(軸支部)
42b 第2支持軸(回転伝達部、突起部)
42c ストッパ突起(挿入制御手段、当接部)
42d フィルタ開口
42e 外径側縁部(離脱制御手段、離脱規制部)
42f 内径側縁部
42g センサ通過片
42h ストッパ突起(挿入制御手段、当接部)
42i 第2支持軸(回転伝達部、離脱制御手段、離脱規制部、突起部)
42j スリット(回転伝達部、長穴)
43 偏光フィルタ(回転光学要素)
44 環状摩擦板(従動回転部材)
44a 係合片部
45 回転環(従動回転部材)
45a 係合突起
45b 後方突出部
45b-1 ストッパ部(挿入制御手段、当接部)
45c バネ支持穴
45d 位置決め突起
45e 軸穴
45f ストッパ凸部(挿入制御手段、当接部)
45g 支持腕部
46 原動環(原動回転部材)
46a 周縁ギヤ
46b 回転ガイド部
46c 環状フランジ
46d 回転伝達穴(長穴)
46e 後方突出部
46e-1 ストッパ部(挿入制御手段、当接部)
46f 中央開口
46g 後方突出部(挿入制御手段、当接部)
46h 後方突出部(挿入制御手段、当接部)
46i スリット(長穴)
47 摩擦シート
48 保護シート(従動回転部材)
48a 開放開口
48b 位置決め穴
48c 周方向長穴
48d 逃げ穴
48e 切欠き
48f 周方向長穴(挿入制御手段、当接部)
49 抵抗付与バネ(抵抗付与手段、付勢部材)
50 駆動レバー(離脱制御手段、揺動部材)
50a 回転軸
50b 第1連動ピン(連係部、連係突起)
50c 第2連動ピン(離脱規制部、回転伝達突起)
51 3群レンズ枠
60 第1ギヤ
60a ギヤ支持軸
61 第2ギヤ
61a ギヤ支持軸
65 フィルタ検知センサ
70 制御回路
71 フィルタ挿入スイッチ
72 フィルタ離脱スイッチ
73 フィルタ回転スイッチ
80 2群レンズブロック
81 シャッタユニット
82 シャッタアクチュエータ
100 ベース部材(支持部材)
100a 中央開口
100b 支持面
100c 外囲壁部(離脱制御手段、円筒壁部)
100d フィルタ収納壁部(離脱制御手段、収納壁部)
100e センサ用穴
100f 係止片
100g ギヤ支持部
100h 係止突起
100i 規制壁部
100j センサ支持片
150 鏡筒駆動モータ
160 AFモータ
180 フィルタ駆動モータ(回転光学要素の駆動源)
180a ピニオン
180b 支持板

Claims (14)

  1. 撮影光学系の光路上に挿脱可能で、かつ上記光路上への挿入状態で上記撮影光学系の光軸を中心として回転可能な回転光学要素の駆動装置において、
    支持部材;
    上記支持部材に上記光軸を中心とする方向へ回転可能に支持され、駆動源によって上記光軸を中心とする回転方向に回転駆動される原動回転部材;
    上記支持部材に上記光軸を中心とする方向へ回転可能に支持され、上記原動回転部材に対して上記光軸を中心とする回転方向に相対回転が可能な従動回転部材;
    上記従動回転部材に回転抵抗を与える抵抗付与手段;
    上記回転光学要素を保持し、上記原動回転部材から上記回転方向の力を伝達される回転伝達部と、上記従動回転部材に対する軸支部とを有し、上記軸支部を中心とする正逆方向の回動によって上記回転光学要素を上記光路上に挿脱させる保持部材;
    上記保持部材を上記光路上への挿入位置で回動規制する挿入制御手段;及び
    上記保持部材に対し、上記光軸を中心とする回転方向の特定位置で上記光路からの完全離脱位置までの移動を許し、上記回転方向の特定位置以外で上記完全離脱位置よりも離脱方向への移動量が小さい制限離脱位置で回動規制する離脱制御手段;を備え、
    上記保持部材が上記挿入制御手段と上記離脱制御手段による回動規制を受けない方向に上記原動回転部材を回転させることにより、上記抵抗付与手段による回転抵抗を受ける上記従動回転部材と上記原動回転部材との間で上記回転方向の差動が生じて上記保持部材が上記軸支部を中心とする挿脱方向の回動を行い、
    上記保持部材が上記挿入位置にあるときに、上記保持部材が上記挿入制御手段による回動規制を受ける方向へ上記原動回転部材を回転させることにより、上記抵抗付与手段による回転抵抗に抗して上記従動回転部材と上記保持部材が上記光軸を中心として上記原動回転部材と共に回転し、
    上記保持部材が上記制限離脱位置にあるときに、上記保持部材が上記離脱制御手段による回動規制を受ける方向へ上記原動回転部材を回転させることにより、上記抵抗付与手段による回転抵抗に抗して上記従動回転部材と上記保持部材が上記原動回転部材と共に回転し、上記回転方向の特定位置で上記保持部材が上記完全離脱位置まで回動されることを特徴とする回転光学要素の駆動装置。
  2. 請求項1記載の回転光学要素の駆動装置において、上記支持部材に上記離脱制御手段が形成されている回転光学要素の駆動装置。
  3. 請求項2記載の回転光学要素の駆動装置において、上記離脱制御手段は、
    上記支持部材に形成した、上記光軸を中心とする一定径の円筒壁部と、上記円筒壁部に連続して上記光軸から離れる外径方向に突出する収納壁部;及び
    上記保持部材に設けられ、上記円筒壁部に対して当接することにより上記保持部材を上記制限離脱位置に保持させる離脱規制部;
    を有し、
    上記離脱規制部が上記収納壁部に対応する回転方向位置にあるとき、上記保持部材が上記完全離脱位置まで回動可能になる回転光学要素の駆動装置。
  4. 請求項3記載の回転光学要素の駆動装置において、
    上記原動回転部材は上記光軸を中心とする径方向への長穴を有し、
    上記保持部材の上記回転伝達部は、上記長穴に対して上記回転方向への相対移動を規制されかつ上記径方向への相対移動を許容して挿入された突起部からなり、
    上記突起部が上記離脱規制部を構成する回転光学要素の駆動装置。
  5. 請求項2記載の回転光学要素の駆動装置において、上記離脱制御手段は、
    上記支持部材に形成した、上記光軸を中心とする一定径の円筒壁部と、上記円筒壁部に連続して上記光軸から離れる外径方向に突出する収納壁部;及び
    上記従動回転部材に対して上記光軸と平行な回転軸により軸支され、上記円筒壁部に対して当接可能な離脱規制部と、上記保持部材に係合する連係部を有する揺動部材;
    を有し、
    上記揺動部材の上記離脱規制部が上記円筒壁部に当接することにより上記保持部材が上記制限離脱位置に保持され、上記揺動部材の上記離脱規制部が上記収納壁部に対応する回転方向位置にあるとき、上記保持部材が上記完全離脱位置まで回動可能になる回転光学要素の駆動装置。
  6. 請求項5記載の回転光学要素の駆動装置において、上記支持部材の上記収納壁部に対して上記揺動部材の上記離脱規制部が当接することにより、上記保持部材が上記完全離脱位置に保持される回転光学要素の駆動装置。
  7. 請求項5または6記載の回転光学要素の駆動装置において、
    上記揺動部材の上記連係部は上記光軸と平行な方向に突出する連係突起からなり、
    上記保持部材の上記回転伝達部は、上記揺動部材の上記連係突起を摺動可能に挿入させる長穴からなる回転光学要素の駆動装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項記載の回転光学要素の駆動装置において、
    上記原動回転部材は上記光軸を中心とする径方向への長穴を有し、
    上記揺動部材は、上記原動回転部材の上記長穴に対して上記回転方向への相対移動を規制されかつ上記径方向への相対移動を許容して挿入された回転伝達突起を有し、
    上記回転伝達突起が上記離脱規制部を構成する回転光学要素の駆動装置。
  9. 請求項3ないし8いずれか1項記載の回転光学要素の駆動装置において、上記収納壁部は、上記離脱規制部を摺接させて上記保持部材を上記制限離脱位置から上記完全離脱位置まで案内するガイド面を有する回転光学要素の駆動装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項記載の回転光学要素の駆動装置において、上記抵抗付与手段は、上記従動回転部材を光軸方向に付勢して、上記従動回転部材と上記支持部材との間に摩擦抵抗を生じさせる付勢部材を有している回転光学要素の駆動装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項記載の回転光学要素の駆動装置において、上記挿入制御手段は、上記保持部材と上記従動回転部材とに設けた相互当接可能な当接部を有する回転光学要素の駆動装置。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項記載の回転光学要素の駆動装置において、上記挿入制御手段は、上記保持部材と上記原動回転部材とに設けた相互当接可能な当接部を有する回転光学要素の駆動装置。
  13. 請求項1ないし10のいずれか1項記載の回転光学要素の駆動装置において、上記挿入制御手段は、上記従動回転部材と上記原動回転部材とに設けた相互当接可能な当接部を有する回転光学要素の駆動装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項記載の回転光学要素の駆動装置において、上記回転光学要素は偏光フィルタである回転光学要素の駆動装置。
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