JP5884711B2 - レバー式コネクタ - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、雌ハウジングひいてはレバー式コネクタの小型化を図るところにある。
雄ハウジングの嵌合凹部の内面にカム溝を設けた構造とした場合、このカム溝を形成するには、当該雄ハウジングを形成する前後一対の金型に加えて、スライド型が必要となる。
それに対して本発明では、嵌合側型抜き孔のうちカム溝を構成する部分と離脱側型抜き孔のうちカム溝を構成する部分とが、前後方向と直交する方向において互いに隣接して並んだ形態で形成されているから、前後の金型の対向面に、結果として各型抜き孔に挿通可能な形態において、各溝面を成形する成形部を突出形成することが可能となる。すなわち、スライド型を用いることなく前後一対の金型のみでカム溝を形成することができる。
(1)前記嵌合側溝面の前記嵌合側型抜き孔と、前記離脱側溝面の前記離脱側型抜き孔とは、前記カム溝の深さ方向においてずれた位置に形成されている。前後の金型には、各溝面を成形する成形部をカム溝の深さ方向にずらして設けるだけで良いから、比較的簡単な型構造で対応することができる。
本発明の実施形態1を図1ないし図20に基づいて説明する。本実施形態では、分割タイプの基板用コネクタに適用した場合を例示しており、図1に示すように、それぞれレバー20,20xを備えた2個の雌コネクタF,Fxと、各雌コネクタF,Fxを個別に嵌合する嵌合凹部35,35xを備えた雄コネクタMとから構成されている。
ここで、各雌コネクタF,Fxは極数が互いに異なっており、図7に示すように、極数が多い側(大型側)の雌コネクタFxでは、レバー20xにカム溝が形成されるとともに、対応する嵌合凹部35xの天井面に同カム溝に嵌るカムピン23xが突設された形式であり、一方、極数が少ない側(小型側)の雌コネクタFでは、レバー20にカムピン23が形成されるとともに、対応する嵌合凹部35の天井面にカム溝50が設けられた形式である。
また以下では、雌コネクタF並びに雄コネクタMについて、それぞれ嵌合面側を前方として説明する。
レバー収容部12の天井壁14における前端寄りの領域には、1/4円形をなすカム逃がし孔15が全幅に亘って切り欠き形成されている。このカム逃がし孔15の後方には、天井壁14から一段上がった形態で支持壁16が形成され、同支持壁16の後方(レバー収容部12の後端部)には、さらに一段上がった形態でストッパ壁17が形成されている。
レバー収容部12の底壁における支持壁16と対向する面の背面視で左端寄りの位置には、背の低い支持軸18が突出形成されている。
本体板21は詳細には、図5及び図6にも示すように、やや縦長で先端側が薄肉となった段付き状に形成され、先端面21Aがカム逃がし孔15の孔縁形状に倣った円弧形(1/4円)に形成されている。この本体板21の先端側における背面視左端寄りの位置には、背の低い円柱形をなすカムピン23が突出形成されている。
本体板21における厚肉部の右側領域には、奥側から手前側に延びた片持ち状のロックアーム26が形成されている。ロックアーム26は、先端側が本体板21の板厚方向に弾性変位可能となっており、上面の長さ方向の中央部にロック突部26Aが形成されているとともに、後端部が解除操作部27となって上記した操作部22の枠内に臨んでいる。
この回動終端位置では、ロックアーム26に設けられたロック突部26Aが、ストッパ壁17の下面に突設された係止突部19の前側に嵌って弾性的に係止され、これによりレバー20が回動始端側に回動することが規制されるようになっている。
左側の幅広の嵌合凹部35xには、大型の雌コネクタFxが嵌合可能であり、この嵌合凹部35xの天井面には、一部既述したように、雌コネクタFxに装着されたレバー20xの回動支持用の支持軸18x、同レバー20に形成されたカム溝に嵌合するカムピン23x等が形成されている。
この嵌合凹部35の天井面には、雌コネクタFに装着されたレバー20に設けられたカムピン23と係合するカム溝50が設けられており、以下それについて詳細に説明する。
溝構成用壁40の両側には、雌ハウジング10のレバー収容部12に形成されたガイド壁13が進入可能なガイド溝41が形成されているとともに、溝構成用壁40の奥側の低位面43の下面には、レバー収容部12の天井壁14が、また、手前側の高位面44の下面には、同レバー収容部12に設けられた支持壁16が、それぞれ進入可能となっている。
このカム溝50における全長が短い側の溝面が嵌合側溝面54であり、全長が長い側の溝面が離脱側溝面55となっている。
本実施形態の雄ハウジング30を成形する成形金型は、図12に示すように、固定の上型100と、同上型100と対向して昇降する下型101と、上下の型100,101の間で水平方向に開閉する一対の前型102と後型103とを備えており、型閉じすることによって形成されたキャビティ内に溶融樹脂材を注入して固化させることで雄ハウジング30が成形され、型開きしたのち型外に取り出されるようになっている。
カム溝50の形状については、図10に示すように、離脱側溝面55のうち正面視で略左半分の領域55Aが、嵌合側溝面54と前後に対向している。ここで、図7及び図8に示すように、嵌合側溝面54の深さ(溝壁の厚さ)は、離脱側溝面55の対向領域の深さ(溝壁の厚さ)の半分に留められている。この嵌合側溝面54の開口縁の下方には、所定の厚さ寸法(背が低くされた分に相当する寸法)を有する下部型抜き孔56が、前方に開口した形態で形成されている。一方、離脱側溝面55の対向領域55Aでは、溝底側(天井面側)において、嵌合側溝面54の深さ寸法に匹敵した厚さ寸法を有する上部型抜き孔57が、基盤31の後方に開口した形態で形成されている。
一方、前型102には、同図に示すように、離脱側溝面55を形成するべく成形面107を先端面に形成した略1/4円状をなす第2成形部106が突出形成されている。第2成形部106の成形面107における上部型抜き孔57と対向した範囲には、第1成形部104が進入可能な逃がし凹部108が形成され、逆に第2成形部106における逃がし凹部108の下面部106Aが、結果として、下部型抜き孔56に進入可能となっている。
また、前型102には、ガイド溝41等を成形するべくガイド成形部109が形成されている。
カム溝50の形状は改めると、全長が短い嵌合側溝面54では深さが浅く(下部型抜き孔56が形成)、それに対して全長が長い離脱側溝面55では深さが深いものの、嵌合側溝面54の後方に対向する領域55Aでは上部型抜き孔57が形成された形状となっている。
図1に示すように、雌コネクタFに対してレバー20を回動始端位置に組み付けた状態において、同雌コネクタFを相手の雄コネクタMの嵌合凹部35内に前方から挿入する。雌コネクタFは、ガイド壁13を嵌合凹部35の天井面のガイド溝41に沿わせつつ押し込まれ、図17に示すように、レバー20の本体板21の左側縁の基端部がストッパ壁17の左側縁に当たったところで、一旦押し込みが停止される。このとき、レバー20に突設されたカムピン23がカム溝50の始端部51に入り込む。
レバー20の同方向の回動が進んで、図19に示すように操作部22が真横を向いてストッパ壁17の右側縁に当たったところでそれ以上の回動操作が停止される。このとき、雌コネクタFが嵌合凹部35内に正規量押し込まれた状態となり、カムピン23がカム溝50における横向きの終端部52に嵌った状態となって、手前側に抜け止めされる。併せて、レバー20のロックアーム26に設けられたロック突部26Aが、ストッパ壁17の下面に突設された係止突部19の前側に係止されることで、レバー20が回動始端側に回動することが規制される。この状態において、図20にも示すように、雌コネクタFが相手の嵌合凹部35内に正規嵌合された状態でロックされる。
それに対して本実施形態では、カム溝50の嵌合側と離脱側の各溝面54,55における前後方向に対向した領域では、それぞれ前後方向を向いた型抜き孔56,57が、カム溝50の深さ方向においてずれた形態で形成されている。そのため、前後の型102,103の対向面に、結果として各型抜き孔56,57に挿通可能な形態において、各溝面55,54を成形する成形部106(106A),104を突出形成することができる。すなわち、スライド型を用いることなく前後一対の型102,103のみでカム溝50を形成することができ、製造コストの低減に寄与し得る。
特に、両型抜き孔56,57が、カム溝50の深さ方向においてずれた形態で形成された構造としたから、前後の型102,103には、各溝面55,54を成形する成形部106(106A),104をカム溝50の深さ方向にずらして設けるだけで良く、より簡単な型構造で対応できる。
次に、本発明の実施形態2を図21ないし図26によって説明する。この実施形態2では、カム溝60の金型による成形構造について変更が加えられている。以下には、主に変更部分について説明し、上記実施形態1と共通の構造等については、同一符号を付すことで、説明を省略または簡略化する。
図24に示すように、カム溝60の離脱側溝面65のうち、嵌合側溝面64と前後に対向した領域65Aでは、前後方向を向いた溝状をなす図示4本の型抜き孔67(以下、離脱側型抜き孔67)が、左右方向に所定の間隔を開けて後面に開口した形態で形成されている。
一方、嵌合側溝面64には、同じく前後方向を向いた溝状をなす図示3本の型抜き孔66(以下、嵌合側型抜き孔66)が、上記した離脱側溝面65の対向領域65Aにおいて残った3面と正対する位置ごとに、前面に開口した形態で形成されている。
一方、前型112には、離脱側溝面65の一部を形成するべく成形面117を先端面に形成した図示3本の第2成形ピン116が突出形成されており、これらの第2成形ピン116は、結果として、嵌合側型抜き孔66に進入可能な形態となっている。
カム溝60の形状は改めると、嵌合側溝面64と、離脱側溝面65のうち同嵌合側溝面64と対向した領域では、それぞれ複数本ずつの型抜き孔66,67が、左右方向にずれた形態で形成された形状となっている。
特に嵌合側溝面64、離脱側溝面65とも所定深さ(高さ)が確保でき、ひいてはカムピン23との掛かり代を全長に亘って確保することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)レバーは雌コネクタの下面に装着され、カム溝は雄コネクタの嵌合凹部の底面に形成された構造であってもよい。
(2)実施形態2において、型抜き孔の数は複数である限り任意であり、型抜き孔が小幅でその数が多くなるほど、カムピンをよりスムーズに溝面に摺接させることができる。
(3)上記実施形態では、雄コネクタに設けられた2個の嵌合凹部のうち1個の嵌合凹部についてのみ本発明を適用した場合を例示したが、両嵌合凹部に適用することも可能である。また、3以上並んで設けられた嵌合凹部のすべてについて本発明を適用したものであってもよい。逆に、単一の嵌合凹部のみを備えた雄コネクタについても適用することができる。
(4)本発明は、上記実施形態に例示した基板用コネクタに限らず、ワイヤ−ワイヤの形式のコネクタにも同様に適用することが可能である。
M…雄コネクタ
10…雌ハウジング
18…支持軸
20…レバー
22…カムピン
30…雄ハウジング
35…嵌合凹部
50…カム溝
54…嵌合側溝面
55…離脱側溝面
55A…(離脱側溝面55の)対向領域
56…下部型抜き孔(離脱側型抜き孔)
57…上部型抜き孔(嵌合側型抜き孔)
60…カム溝
64…嵌合側溝面
65…離脱側溝面
66…嵌合側型抜き孔
67…離脱側型抜き孔
102…前型
103…後型
104…第1成形部
106…第2成形部
106A…下面部
112…前型
113…後型
114…第1成形ピン
116…第2成形ピン
Claims (3)
- 雌ハウジングと、この雌ハウジングが嵌合される前面開口の嵌合凹部を有する雄ハウジングとが備えられ、
前記雌ハウジングの外面には、カムピンを有するレバーが支持軸を中心として回動可能に設けられる一方、前記雄ハウジングの前記嵌合凹部における前記レバーと対向した内面には、前記カムピンが嵌合するカム溝が形成され、
前記カム溝を構成する溝面は、嵌合側溝面と離脱側溝面とを備え、前記レバーの回動操作による前記カムピンと前記嵌合側溝面の係合に伴うカム作用によって前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとの嵌合が行われ、前記カムピンと前記離脱側溝面の係合に伴うカム作用によって前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとの離脱が行われるようになっており、
前記嵌合側溝面から前記カム溝の一部を含んで後方に開口した領域に嵌合側型抜き孔が設けられ、前記離脱側溝面から前記カム溝の一部を含んで前方に開口した領域に離脱側型抜き孔が設けられ、前記嵌合側型抜き孔のうち前記カム溝を構成する部分と前記離脱側型抜き孔のうち前記カム溝を構成する部分とは、前後方向と直交する方向において互いに隣接して並んだ形態で形成されていることを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記嵌合側溝面の前記嵌合側型抜き孔と、前記離脱側溝面の前記離脱側型抜き孔とは、前記カム溝の深さ方向においてずれた位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
- 前記嵌合側溝面の前記嵌合側型抜き孔と、前記離脱側溝面の前記離脱側型抜き孔とは、それぞれ複数ずつが当該溝面の長さ方向に沿って間隔を開けて形成されていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
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