JP3640838B2 - コネクタの結合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタ保持部材に保持される第1コネクタと、該第1コネクタに嵌合される第2コネクタとを備えたコネクタの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコネクタの結合構造としては、特開平10−21992号公報記載に係る技術が知られている。この従来技術は、図22〜図26に示すような構成を備えている。以下、図22〜図26を用いて従来のコネクタ結合機構について説明する。
【0003】
このコネクタ結合機構は、図22に示すような自動車のステー部材などの被取付け部1に形成された装着孔1Aに取り付けられるホルダ(コネクタ保持部材に相当)2と、このホルダ2内にスライド可能に嵌め込まれる第1コネクタ3と、電子ユニット4側に接続され、第1コネクタ3に対して嵌合される第2コネクタ5とから構成されている。第1コネクタ3には、第2コネクタ5を第1コネクタ3に結合させる方向に駆動する揺動レバー6が、枢支軸6Aによって回動自在に軸支されている。
【0004】
ホルダ2は略角筒形状をなし、図22に示すように、上下一対の水平板7、8と、左右一対の側板9、10とを備えている。ホルダ2は、上記した被取付け部1に形成された装着孔1Aに挿入された状態で、ビスなどの固定手段により固定される。
【0005】
ホルダ2の側板9、10の内壁面には、第1コネクタ3をスライド自在に案内するガイド溝11、12が前後方向に沿って形成されている。また、水平板7には、揺動レバー6の後端部上面に突設された係合ピン6Bが係合して案内される案内溝13が形成されている。この案内溝13は、ホルダ2の前端部からその後方に延びる導入部13Aと、この導入部13Aの端部から後部内方側に延びる円弧状の駆動溝部13Bと、この駆動溝部13Bの端部から後方側に延びる係止溝部13Cとを備える。駆動溝部13Bは、第1コネクタ3がホルダ2内に挿入される動作に伴って、係合ピン6Bを円弧を描くように案内し、この係合ピン6Bの動作によって揺動レバー6を回転駆動する。
【0006】
揺動レバー6の前端部下面には、第2コネクタ5に突設された被駆動ピン5Aが係合される係合溝16が形成されている。この係合溝16は、図26に示すように、被駆動ピン5Aの導入案内部となる開口部16Aと、この開口部16Aに連続して揺動レバー6の後部内方側に延びる作動溝部16Bとを備える。
【0007】
この作動溝部16Bは、その前端部から後端部にかけて揺動支点である枢支軸6Aとの間隔が次第に小さくなるように、枢支軸6Aに対する距離が設定されており、それにより、前記駆動溝部13Bから揺動レバー6に入力された駆動力を第2コネクタ5に伝達して、この第2コネクタ5を、第1コネクタ3に結合する方向に移動させる。
【0008】
即ち、第1、第2コネクタ3、5の結合時には、第1コネクタ3がホルダ2内に押し込まれてスライド変位するのに従って、揺動レバー6の回動により、作動溝部16Bが、前記被駆動ピン5Aを枢支軸6A側に引き寄せ、それにより、第2コネクタ5を第1コネクタ2側つまり結合側に移動させる。
【0009】
ここで、ホルダ2内に押し込まれる第1コネクタ3の移動量に比べて、結合方向への第2コネクタ5の移動量が小さくなるように、枢支軸6Aに対する案内溝13の駆動溝部13Bおよび係合溝16の作動溝部16Bの位置並びに形状が設定されており、それにより、結合時のスライド操作によって揺動レバー6に入力された駆動力を増大させて、作動溝部16Bから第2コネクタ5の被駆動ピン5Aに伝達するようになっている。
【0010】
なお、揺動レバー6は第1コネクタ3の他方の側面(図22の下面側)にも設けられ、この他方の側面の揺動レバー6に対応するように、第2コネクタ5の他方の側面にも、図示しない被駆動ピン5Aが突設されている。
【0011】
また、図22中、符号3Aは第1コネクタ3の両側部の後端に突設されたスライド突起である。このスライド突起3Aは、上記したホルダ2の両側板9、10の内壁に形成されたガイド溝11、12で案内されるようになっている。
【0012】
これら一対のスライド突起3A、3Aの間には、図22及び図24に示すように、ホルダ2の前端開口部周縁の突部2Bに仮止めされる仮止め部3Bが形成されている。また、図22及び図23に示すように、第1コネクタ3の上下面の後端両側部には、ホルダ2の前端開口部周縁の抜け止め部2Aに抜け止めされる抜け止め用の突部3Cが設けられている。
【0013】
次に作用を説明する。
【0014】
上記構成の第1コネクタ3と第2コネクタ5とを結合する場合には、第1コネクタ3を、ホルダ2の先端開口部に対向させた状態でホルダ2に挿入する。すると、挿入操作に応じて、第1コネクタ3の突部3Cがホルダ2の抜け止め部2Aを乗り越え(図23参照)、第1コネクタ3の仮止め部3Bがホルダ2の突部2Bに当たる(図24参照)。これにより、ホルダ2に対して第1コネクタ3が抜け止めされた状態で仮止めされる。同時に、揺動レバー6の後端部に突設された係合ピン6Bが、ホルダ2の案内溝13内に導入される。
【0015】
この段階で、ホルダ2を車体側の被取付け部1に固定する。図25はその状態を示している。この段階では、ホルダ2に対して第1コネクタ3が仮止めされ、第1コネクタ3がホルダ2から突出した形になっている。
【0016】
次に、第2コネクタ5を第1コネクタ3に嵌合させる。
【0017】
その際、まず、第2コネクタ5によって第1コネクタ3が後方に押されることで、第1コネクタ3の仮止めが外れる。そして、第1コネクタ3がホルダ2の奥にスライドすると共に、第2コネクタ5の被駆動ピン5Aが揺動レバー6の係合溝16内に導入されて、被駆動ピン5Aと揺動レバー6とが係合状態となる。
【0018】
この状態から、第2コネクタ5を更に第1コネクタ3に押し付けることで、第1コネクタ3がホルダ2の奥にスライド変位すると、この動きに応じて、揺動レバー6の係合ピン6Bが、ホルダ2の案内溝13の円弧状の駆動溝部13Bに沿って摺動することにより、回転力が発生して揺動レバー6が回動する。そして、揺動レバー6が回動するのに伴って、第2コネクタ5の被駆動ピン5Aが、係合溝16の作動溝部16Bに沿って摺動することにより、被駆動ピン5Aが、揺動支点である枢支軸6A側に引き寄せられて、第2コネクタ5が、第1コネクタ3側つまり結合する側に移動されることになる。
【0019】
このとき、上述したように、揺動レバー6を揺動変位させる第1コネクタ3のスライド変位量に比べて、揺動レバー6によって駆動される第2コネクタ5の結合方向への移動量が小さくなるように、案内溝13及び係合溝16が構成されているため、揺動レバー6に入力された駆動力は、増大された上で、係合溝16から被駆動ピン5Aに伝達されることになる。その結果、第1コネクタ3に対する第2コネクタ5の結合が、小さな操作力でありながらも、容易に行われることになる。
【0020】
次に、第1コネクタ3と第2コネクタ5の結合を解除する場合には、第2コネクタ5を手前に引く。そうすると、案内溝13を係合ピン6Bが摺動することにより、揺動レバー6が結合操作時と逆方向に回動し、係合溝16から被駆動ピン5Aが抜ける。このときも、案内溝13と係合溝16の関係から、引き抜き力を増大した押し戻し力で、結合解除が容易に行われる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のコネクタの結合機構では、図25に示すように、第1コネクタをホルダ2に仮止めした状態のときに、第1コネクタ3がホルダ2から大きく突出した形になっているので、その状態から第2コネクタ5を嵌合する際に、第1コネクタ3にぶつかったりする等して不用意に第1コネクタ3に過大な外力を与えてしまうおそれがある。つまり、第1コネクタ3が大きく前側に張り出しているので、作業状態によっては、第2コネクタ5の嵌合の際に、第1コネクタ3に不安定な力を加えてしまいやすく、仮止めが外れたりして、確実な嵌合が行い難いという問題があった。
【0022】
本発明は、コネクタ嵌合時に不用意に無理な力がかからないようにし、安定した仮止め状態を維持しながらの確実な嵌合を行えるようにするコネクタの結合構造を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、コネクタ保持部材に保持される第1コネクタと、この第1コネクタに嵌合される第2コネクタとを有するコネクタの結合構造において、前記コネクタ保持部材の前面壁に凹所を設け、該凹所の内周壁を、前記第2コネクタを第1コネクタに嵌合する際の嵌合案内用のフード部として、該凹所の底壁に第1コネクタを配置し、前記第1コネクタの前端を、前記コネクタ保持部材の前面壁と等しいか、それより凹所内に引っ込んだ位置に設け、前記第1コネクタに、該第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させる前はコネクタ保持部材に仮係合し、且つ、第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させることでコネクタ保持部材に本係合する係合手段が設けられ、前記係合手段として、前記第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させる前はコネクタ保持部材に仮係合し、且つ、第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させた際に、その嵌合動作により回動させられてコネクタ保持部材に本係合する回動レバーが設けられ、前記回動レバーの一端に、前記凹所の底壁の前面側と背面側に位置して該底壁を挟持することで前記コネクタ保持部材に係合する一対の挟持突起が設けられ、回動レバーの回動位置による該一対の挟持突起の位置関係により、前記コネクタ保持部材に対する仮係合及び本係合が行われることを特徴とする。
【0024】
この構成では、第2コネクタを位置ずれした状態で第1コネクタに嵌合しようとしても、コネクタ保持部材の前面壁やフード部としての凹所の内周壁等に最初に第2コネクタが当たる。そして、フード部としての凹所の内周壁によって第2コネクタが案内されることで、第1コネクタが仮止めされている場合であっても、仮止めが外れたりせずに、適正な力の加減及び力の方向で、第2コネクタを凹所内の第1コネクタに嵌合することができる。
【0026】
また、この構成では、第1コネクタを、コネクタ保持部材の前面壁よりも凹所内に引っ込ませて配置しているので、第2コネクタを嵌合する際に、不注意により第1コネクタに第2コネクタをぶつけたりして、第1コネクタに横方向の過大な力を加えてしまうようなことがなくなる。
【0028】
また、この構成では、第1コネクタに係合手段を設けているので、この係合手段により、第2コネクタ嵌合前にコネクタ保持部材に対して第1コネクタを仮係合することができる。また、第2コネクタを第1コネクタに嵌合させることで、係合手段によって、第1コネクタをコネクタ保持部材に本係合することができる。
【0030】
また、この構成では、係合手段として設けた回動レバーの回動位置により、仮係合と本係合を分けて行うことができる。
【0032】
また、この構成では、回動レバーに設けた一対の挟持突起で凹所底壁を挟持することにより、第1コネクタをコネクタ保持部材に係合させることができる。しかも、コネクタ保持部材に仮係合した回動レバーを、第2コネクタの嵌合動作によって回動させることにより、コネクタ保持部材に本係合させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0034】
図1は実施形態のコネクタ結合構造の斜視図である。このコネクタの結合構造は、図1中二点鎖線で示すコネクタ保持部材30と、第1コネクタ50と、第2コネクタ90とからなる。ここでは、第1コネクタ50は雌コネクタ、第2コネクタ90は雄コネクタよりなる。
【0035】
コネクタ保持部材30は、例えば自動車のステー部材等に固定される樹脂成形品であり、平坦な前面壁31に、第1コネクタ50を収容するための凹所32を有し、凹所32の底壁である保持壁33に対して、第1コネクタ50を装着できるようになっている。
【0036】
第1コネクタ50は、多数の雌型端子金具が収容される第1コネクタ本体51と、第1コネクタ本体51の後部に装着された右左一対の回動レバー70A、70Bとからなる。
【0037】
第2コネクタ90は、雄型端子金具が装着されるもので、その本体部分が、フード上壁90a、フード下壁90b、フード左右側壁90c、90dとからなる角筒フード形状に形成されている。
【0038】
これらの第1コネクタ本体51、回動レバー70A、70B、第2コネクタ90も樹脂成形品よりなる。
【0039】
以下に各部品の詳細を説明する。
【0040】
〔第1コネクタ本体〕
図2は第1コネクタ本体51の構成を示す。図2の(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【0041】
第1コネクタ本体51は略直方体形状をなしており、前端部左右側縁に相手コネクタを嵌合案内する面取部51aを有すると共に、前端部上下縁から上下面にかけての範囲に、相手コネクタを嵌合案内する案内段部52を有している。案内段部52は、第1コネクタ本体51の上面及び下面より一段高く盛り上がっており、前端面が相手コネクタを嵌合案内できるように斜面で構成されている。この案内段部52は左右に分かれて形成されており、中央部には中央切欠53が確保されている。案内段部52の左右側縁には、上下方向に突出し且つ前後方向に延在するガイド突部54が設けられている。また、案内段部52には、第1コネクタ本体51の上下面との間に円弧溝58aを形成する円弧縁壁58が設けられている。
【0042】
第1コネクタ本体51の上面及び下面の後端部近傍の左右所定箇所には、回動レバー70A、70B(図1参照)を枢支するための回動ピン55、55が突設されている。また、左右の回動ピン55、55の間の領域には、左右一対の第1係止突起56、56と、中央1個の第2係止突起57が設けられている。この場合、第1の係止突起56の前側には下り傾斜面が設けられている。
【0043】
また、第1コネクタ本体51には、前後方向に貫通する複数の端子収容室59が形成されている。これら端子収容室59には雌型端子金具が収納配置される。これら雌型端子金具には電線がそれぞれ接続され、これらの電線は第1コネクタ本体51の後端部側から導出され、コネクタ保持部材30の装着用開口37(後述からステー部材等)の裏面側へ配索される。
【0044】
〔回動レバー〕
図3は図1における左側の回動レバー70Bの構成を示す。図3の(a)は平面図、(b)は(a)図のIIIb−IIIb矢視図、(c)は(a)図のIIIc−IIIc矢視図である。右側の回動レバー70Aは、左側の回動レバー70Bと左右対称形状であるので、その説明はここでは省略し、代表として左側の回動レバー70Bの説明を行う。
【0045】
回動レバー70Bは、第1コネクタ本体51の上下面に配される上下一対のレバープレート71、71と、これらを連結する連結板79とからなる側面視コ字形をなしている。2枚のレバープレート71、71は表と裏の関係で対称形状をなしているので、ここでは片側のレバープレート71についてのみ構成を説明する。
【0046】
レバープレート71は略中心部にピン孔72を有し、図1に示すように、上下のレバープレート71、71のピン孔72を、第1コネクタ本体51の上下面の回動ピン55に嵌めることで、回動レバー70Bが、第1コネクタ本体51に回動可能に装着されている。
【0047】
これからレバープレート71の構成を説明する上で、便宜上、その方向性を次のように定義する。ここでは、2つの回動レバー70A、70Bを第1コネクタ本体51に装着した図1の初期状態で、回動レバー70A、70B同士の隣接する側を「レバー内側」といい、その反対側を「レバー外側」という。また、第1コネクタ本体51の前端側に位置する方を「レバー前側」といい、その反対を「レバー後側」という。
【0048】
図3(a)に示すように、レバープレート71の周縁の前側で外側部分には、ピン孔72を中心とした円弧突縁73が設けられている。この円弧突縁73は、第1コネクタ本体51に設けた案内段部52の円弧縁壁58の円弧溝58a内に摺動可能に挿入されるようになされている。
【0049】
レバープレート71の周縁の内側部分には、レバー前側方向から順に係止アーム83と、大きめの第1の係止用切欠81と、小さめの第2の係止用切欠82とが設けられている。係止アーム83の前端下縁には傾斜面83aが形成されている。
【0050】
また、図3(a)に示すように、ピン孔72の斜め後方のレバー外側に位置する表面には、第1の挟持突起74が突設されている。この第1の挟持突起74の周面には、ピン孔72の反対側に位置する円筒挟持面74aと、該円筒挟持面74aと滑らかに連続し且つピン孔72を通る直径とほぼ平行な平坦面よりなるフラット挟持面74bとが設けられている。
【0051】
また、第1の挟持突起74のレバー後側には、第1の挟持突起74と所定の間隔をおいて第2の挟持突起75が突設されている。この第2の挟持突起75は、平面視形状がレバープレート71の左右方向(前後方向と直交する方向)に長い長方形状のもので、その前側側面には弾性腕76が設けられている。
【0052】
この弾性腕76は、レバー内側に位置する一端を支点として、他端である自由先端部をレバー外側に向けて延ばしたものであり、レバー前後方向(図3(a)における上下方向)に弾性変形できるようになっている。そして、その弾性腕76の自由先端部の前面側には、平面視略半円形状の係止突部77が設けられ、該係止突部77の前側周面が円筒挟持面77aとされている。
【0053】
また、ピン孔72よりもレバー内側のレバープレート71の表面には、ピン孔72から所定の距離をおいて駆動突起80が突設されている。この駆動突起80の前側周面は円筒面で構成されている。
【0054】
また、レバープレート71の前端部表面側には、ピン孔72のちょうど前方に位置させて係止突起85が設けられている。この係止突起85の前側は下り傾斜した案内斜面85aで構成されている。また、この係止突起85の裏側には、切欠斜面87が設けられている。
【0055】
なお、ピン孔72から駆動突起80までの距離と、ピン孔72から第2の挟持突起75の係合凸部77までの距離を比べた場合、前者の方が後者よりもかなり小さく設定されている。この理由は後述するが、梃子の作用で、コネクタ引き抜き力に比して、大きなコネクタ離脱力を発生させるためである。
【0056】
また、図3(b)、(c)に示すように、駆動突起80と係止突起85は高さが低く設定され、第1、第2の挟持突起75、74はそれよりも高さが高く設定されている。
【0057】
以上のように構成された左右一対の回動レバー70A、70Bは、図1に示すように、第1コネクタ本体51の上下面に突設した回動ピン55に、各レバープレート71のピン孔72を嵌めることで、第1コネクタ本体51に回動自在に装着されており、それにより第1コネクタ50が構成されている。
【0058】
そして、初期状態では、第1の係止用切欠81に第1係止突起56が係合し、第2の係止用切欠82に第2係止突起57が係合することで、左右の回動レバー70A、70Bが左右いずれの方向にも、不用意に回らないように回転止めされている。
【0059】
〔コネクタ保持部材〕
次にコネクタ保持部材30の構成を主として図4、図5を用いて説明する。図4は正面方向から見た斜視図、図5は背面方向から見た斜視図である。
【0060】
コネクタ保持部材30は、図4に示すように、平坦な前面壁31に、正面から見て長方形の凹所32を形成したものである。この凹所32は、三つの周壁(上壁32a、下壁32b、左側壁32c)と、凹所底壁に相当する保持壁33とで大略画成されている。図5にも示されるように、凹所32の周壁のうち正面から見て右側の側壁は取り除かれており、その部分は開放側面34とされ、前面壁31の後側に配したコ字状枠35で補強されている。また、左側壁32cは、前面壁31の背面に垂直に交わる左側板45の一部として構成されており、この左側板45とコ字状枠35とが、凹所32の底壁である保持壁33の背後に配した連結部46によって互いに連結されることで、コネクタ保持部材30全体が一体成形品として構成されている。
【0061】
前記凹所底壁に相当する保持壁33には、高さ方向中央に、左側壁32cから開放面部34までの全範囲にわたり、横長のコネクタ装着用開口37が形成されている。この装着用開口37の上下幅は、第1コネクタ本体51に回動レバー70A、70Bを装着して構成した第1コネクタ50を、ほとんど通過させ得る寸法に設定されているが、回動レバー70A、70Bの上下面に突設した第1、第2の挟持突起74、75だけは、そのままでは通過できないような寸法、つまり第1、第2の挟持突起74、75だけが、装着用開口37の上下の保持壁33に当たるような寸法に設定されている。
【0062】
ところで、本実施形態のコネクタ結合構造では、第1コネクタ50をこのコネクタ保持部材30に装着する場合に、前記第1、第2の挟持突起74、75で保持壁33を挟持するのであるが、その際、第2の挟持突起75を、保持壁33の背面側に位置させなくてはならない。
【0063】
そこで、装着用開口37の上下の保持壁33の縁部(上側の保持壁33の下縁と下側の保持壁33の上縁)には、右左の回動レバー70A、70Bの第2の挟持突起75を、保持壁33の背面側に通過させるための第1、第2の切欠41、42が設けられている。
【0064】
第1の切欠41は、右側の回動レバー70Aの第2の挟持突起75を保持壁33の背面側に通すためのもので、開放側面34に近い側に配されている。また、第2の切欠42は、左側の回動レバー70Bの第2の挟持突起75を保持壁33の背面側に通すためのもので、開放側面34から遠い側に配されている。また、第2の切欠42の更に左隣りには、第1、第2の切欠41、42よりも小さな逃げ用の切欠43が形成されている。これは、駆動突起80が保持壁33に当たらないように逃がすためのものである。
【0065】
また、図6に保持壁33の背面側の構成を示すように、保持壁33の背面には第1の位置規制凸部48と第2の位置規制凸部49とが設けられている。保持壁33を正面から見た場合、第1の位置規制凸部48は、第1の切欠41よりも左側で第2の切欠42よりも右側の所定位置に配置されている。また、第2の位置規制凸部49は、第2の切欠42の左隣りにある第3の切欠43よりも左側の所定位置に配されている。
【0066】
ここで、正面から見て右側に位置する第1の位置規制凸部48は、右側の回動レバー70Aの第2の挟持突起75と係合して、第1コネクタ50の左方向への移動を規制するものである。また、正面から見て左側に位置する第2の位置規制凸部49は、左側の回動レバー70Bの第2の挟持突起75と係合して、第1コネクタ50の右方向への移動を規制するものである。
【0067】
図7、図8、図9に示すように、右左の回動レバー70A、70Bの第2の挟持突起75、75は、それぞれ第1の切欠41、第2の切欠42を通して保持壁33の背面側に挿入され、その上で、保持壁33の背面に沿って左側にスライドさせられる。そのため、右側の回動レバー70Aの第2の挟持突起75の係止凸部77は、第1の位置規制凸部48を乗り越える必要はないが、左側の回動レバー70Bの第2の挟持突起75の係止凸部77は、第2の位置規制凸部49を乗り越える必要がある。
【0068】
そこで、係止凸部77が乗り越える必要のない第1の位置規制凸部48は、断面矩形の大きな凸部として形成され、係止凸部77が乗り越える必要のある第2の位置規制凸部49は、乗り越えやすいように、断面半円形の小さな凸部として形成されている。
【0069】
〔第2コネクタ〕
次に第2コネクタ90の構成を図1及び図14〜図18を参照して説明する。図14〜図18における第2コネクタ90は、図1のX−X矢視断面で示す。
【0070】
第2コネクタ90は、第1コネクタ50に嵌合するフード部分が、フード上壁90a、フード下壁90b、フード左右側壁90c、90dとから構成されている。フード部分の奥には隔壁90eが設けられ、ここに雄端子金具(図示略)の先端が挿入される貫通孔(図示略)が形成されている。
【0071】
フード上壁90aとフード下壁90bの左右幅方向の両端の前端部には、第2コネクタ90を第1コネクタ50に嵌合した最終段階で、図17、図18に示すように、回動レバー70A、70Bの第1の挟持突起74が嵌まる合わせ用切欠98が設けられている。
【0072】
また、フード上壁90aの左右幅方向の両端内面には、図15に示すように、第1コネクタ本体51の両サイドの上面に突設したガイド突部54が挿入案内される案内溝94が形成されている。
【0073】
図1に示すように、フード上壁90aとフード下壁90bの内面には、幾種類かの凹凸部が形成されている。これらの凹凸部は、第2コネクタ90の幅方向の中央部を基準にして左右対称に形成されると共に、フード上壁90a側とフード下壁90b側で対称に形成されている。ここでは、第2コネクタ90の幅方向中央側を内側と呼び、その反対側を外側と呼んで、凹凸部について説明する。
【0074】
フード上壁90aとフード下壁90bの内面には、該内面よりも一段低まった凹所95と、一段高まった中央凸部97とが設けられている。凹所95は、中央凸部97の両側に形成されている。凹所95は、第2コネクタ90の前端側に島のような形で山形凸部96を残した状態で、一定幅で第2コネクタ90の前端から後端まで形成されており、後端が、隔壁90eに形成した型抜き孔90fに連通している。
【0075】
このような形で凹所95を形成することにより、図14に示すように、山形凸部96の外側には、凹所95内に回動レバー70A、70Bの係止突起85が導入される導入溝部95aが確保されている。また、山形凸部96は、回動レバー70A、70Bの駆動突起80に対応する位置にあり、第2コネクタ90の前端面によって構成される山形凸部96の前端面96aが、コネクタ嵌合時に駆動突起80が当たる面となっている。また、山形凸部96の山形周面96bが、係止突起85と係合する面となっている。
【0076】
一方、中央凸部97は、第1コネクタ本体51の中央切欠53(図1参照)を通過して、嵌合最終段階において、その前端で、第1コネクタ本体51の上面に突設した第2係止突起57に当たり、この第2係止突起57を押し移動するようになっている。
【0077】
〔作用〕
次に作用を説明する。
【0078】
まず、図1に示すように、第1コネクタ本体51の回動ピン55に、左右の回動レバー70A、70Bのピン孔72を嵌めることで、第1コネクタ50を組み立てる。このとき、回動レバー70A、70B側の第1の係止用切欠81及び第2の係止用切欠82を、それぞれ第1コネクタ本体51側の第1係止突起56及び第2係止突起57に係合させることで、図の初期状態を作り上げる。この初期状態を作ることで、回動レバー70A、70Bは不用意に回らなくなる。
【0079】
次いで、図7に示すように、上記のように組み立てた第1コネクタ50を、コネクタ保持部材30の凹所32に後部側から挿入し、第1コネクタ50の後部に位置する左右の回動レバー70A、70Bの各第2の挟持突起75、75を、凹所底壁に相当する保持壁33に設けた第1、第2の切欠41、42に位置合わせする。そして、図中矢印Y1で示すように、各第2の挟持突起75を保持壁33の背面側に挿入する。
【0080】
次に、図8に示すように、第1コネクタ50を図中矢印Y2で示すように左側に移動する。そうすると、保持壁33の背面に沿って各第2の挟持突起75がスライドし、第2の挟持突起75に設けた弾性腕76の係止凸部77が、保持壁33の背面上を摺動する。このとき、右左の回動レバー70A、70Bの第1の挟持突起74と第2の挟持突起75の弾性腕76とが、保持壁33を挟持する形になる。
【0081】
所定量だけ第1コネクタ50を左側にスライドさせると、図9、図13に示すように、左側の回動レバー70Bの係止凸部77が第2の位置規制凸部49を乗り越え、更にそれ以上スライドさせようとすると、こんどは右側の回動レバー70Aの係止凸部77が、図12に示すように、第1の位置規制凸部48に当たって、それ以上スライドさせることができなくなる。
【0082】
この状態で、第1コネクタ50は、第1の位置規制凸部48によって左側への移動が制限され、第2の位置規制凸部49によって右側への移動が制限される。この場合、各係止凸部77と位置規制凸部48、49との間には、遊びC1、C2が確保されていることにより、合計C1+C2分だけ第1コネクタ50は左右方向へ位置調整できる。
【0083】
このように、保持壁33の表面側と背面側に位置する挟持突起74、75で保持壁33を挟持することにより、第1コネクタ50は、図9、図10、図11に示すようにほぼ定位置に仮係合される。
【0084】
この状態のとき、図9に示すように、保持壁33の背面側には、弾性腕76の係止凸部77の円筒挟持面77aが当たり、表面側には、第1の挟持突起74の円筒挟持面74aが当たっている。また、図9、図10に示すように、第1コネクタ50は、コネクタ保持部材30の凹所32の内部に隠れるように収容され、第1コネクタ50の前端が凹所32内に引っ込んだ形(前端が前面壁31と等しい場合も含む)になる。
【0085】
〔嵌合時の作用〕
次に、このようにコネクタ保持部材30に装着した第1コネクタ50に対して第2コネクタ90を嵌合する場合の作用を説明する。
【0086】
第2コネクタ90を嵌合する場合には、図14に示すように、まず、第2コネクタ90の前面を、コネクタ保持部材30の凹所32に対向させる。そして、第2コネクタ90を、凹所32内に仮止めされている第1コネクタ50に向けて押し入れる。
【0087】
その際、第1コネクタ50が凹所32内に収容されていて、外部に突出した形で露出していないので、もし第2コネクタ90を位置ずれした状態で嵌合しようとしても、コネクタ保持部材30の前面壁31やフード部としての凹所32の内周壁(上壁32a、下壁32b、左側壁32c)等に最初に第2コネクタ90が当たるので、それらの部分で、不用意に加えられた力を吸収することができる。また、フード部としての凹所32の内周壁(上壁32a、下壁32b、左側壁32c)によって第2コネクタ90が案内されることになるので、第1コネクタに不適切な横方向の力が加わらず、第1コネクタ50の仮止め状態が外れることもない。
【0088】
従って、作業状態に拘わらず、適正な力の加減及び力の方向で、第2コネクタ90を、凹所32内の第1コネクタ50に向けて押し進めることができる。
【0089】
また、この嵌合時に、第1コネクタ50は、前述の遊びC1+C2によって若干左右方向に位置調整できるようになっているので、調芯機構による作用で両コネクタ50、90の芯合わせも容易に行われる。
【0090】
次に、第2コネクタ90を第1コネクタ50に嵌合し始めると、図15に示すように、第2コネクタ90の案内溝94に第1コネクタ50のガイド突部54が挿入されて案内されながら、第1コネクタ50の回動レバー70A、70Bの係止突起85が、第2コネクタ90の凹所95の導入溝部95aに挿入される。
【0091】
更に嵌合を進めると、図16に示すように、第2コネクタの山形凸部96の前端面96a(図1参照)が回動レバー70A、70Bの駆動突起80に当たり、駆動突起80が後方に押し移動される。それにより、右左逆方向の回転モーメントが各回動レバー70A、70Bに発生して、係止アーム83が第1係止突起57を乗り越え、回動レバー70A、70Bが、回動ピン55を中心に回動し始める。
【0092】
この回動レバー70A、70Bの動きにより、係止突起85は山形凸部96の山形周壁96b(図1参照)上を摺動し、凹所95内に入り込む。また、保持壁33を表裏面から挟持している第1、第2の挟持突起74、75の位置関係が動き、それに伴い、第1コネクタ50が保持壁33側に変位する。
【0093】
その際、両挟持突起74、75の円筒挟持面74a、77aが、保持壁33の表裏面に接触していることと、背面側の円筒挟持面77aが弾性腕76に設けられていることによって、回動レバー70A、70Bは、ガタつきなく、スムーズに回動する。
【0094】
この図16に示す状態で、第1コネクタ50と第2コネクタ90は互いに嵌合し、電気的に導通関係になる。
【0095】
そして、更に第2コネクタ90を押し込むことにより、回動レバー70A、70Bが回動して、図17、図18に示す嵌合保証状態になる。
【0096】
即ち、更に第2コネクタ90を押し込むと、第2コネクタ90の中央凸部97が回動レバー70A、70Bの第2係止突起57を押し移動し、それにより、第1コネクタ50が更に保持壁33側に押し移動される。そうすると、回動レバー70A、70B上の第1の挟持突起74のフラット挟持面74b全体が、保持壁33の表面に密着することで、回動レバー70A、70Bがコネクタ保持部材30の保持壁33に本係合すると共に、係止突起85が山形凸部96の頂点を超えた位置まで移動し、第1、第2コネクタ50、90の嵌合状態が保証される。
【0097】
このとき、保持壁33を第1の挟持突起74のフラット挟持面74bと、第2の挟持突起75の弾性腕76の円筒挟持面77aとで挟持しているので、ガタつきなく、第1コネクタ50、及び、第1コネクタ50と嵌合する第2コネクタ90を確実に保持することができ、振動等で嵌合状態が悪化するようなこともなくなる。
【0098】
〔離脱〕
次に嵌合状態から第2コネクタ90を離脱する場合の作用を説明する。
【0099】
離脱するには、第2コネクタ90に引き抜き力を与える。そうすると、前記と逆に回動レバー70A、70Bが回動して、駆動突起80が第2コネクタ90の前端(山形凸部の前端面96a)に当たる。
【0100】
図19はその状態を拡大して簡略化して示している。
【0101】
引き抜き力Fを与えると、その力Fは、保持壁33の背面に当接している第1の挟持突起75に伝わる。その力の加わる点をP1(係合点)とし、P1と回動ピン55の中心O間の距離をL1とすると、前記力Fの分力Faにより、回動ピン55の中心Oの回りには、回転モーメント(Fa×L1)が発生する。
【0102】
一方、駆動突起80が第2コネクタ90の前端面に当たる点をP2とし、その点P2と中心O間の距離をL2(L1>L2)とすると、駆動突起80から第2コネクタ90に伝わる力Rは、だいたいR=(Fa×L1)/L2となる。
【0103】
ここで、L1はL2に対して十分に大きく設定されているので、梃子(てこ)の作用により、引き抜き力Fを増大した力(離脱のための補助力)Rが、第2コネクタ90の前端に伝達されることになり、第2コネクタ90が第1コネクタ50から容易に離脱可能となる。
【0104】
この場合、図20、図21に示すように、湾曲部を有する案内溝と、それに沿って摺動するピンの組み合わせによっても、上記と似たような作用を得ることはできる。図20、図21において、190は第2コネクタ、195は第2コネクタ190側の案内溝、195aは導入溝部、195bは湾曲溝部、170A、170Bは回動レバー、155は回動ピン、174は第1の挟持突起、175は第2の挟持突起、185は案内溝195を摺動するピンを示す。
【0105】
しかしながら、案内溝195を使った構造は、どうしても案内溝195の寸法や形状を厳密に設定する必要があるので、樹脂成形する場合の加工性に難があった。それに対し、上記実施形態のように、駆動突起80を直接第2コネクタ90の前端面に当てる構造は、案内溝を形成する必要がないので、加工がたやすくでき、特に樹脂成形する場合に有利である。
【0106】
なお、本実施形態では、図1に示すように、第2コネクタ90に凹所95を形成して、これに係止突起85を導入するようにしているが、この部分は、回動レバー70A、70Bに回転駆動力を与えたり、前述した離脱のための補助力を発生したりする部分ではないので、案内溝状に形成する必要はなく、後端側を型抜き孔90fに連通させることで、開放した形状に形成することができる。このため、成形時の型抜きの問題も生じず、良好な加工性を保証することができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明のように、請求項1の発明によれば、コネクタ保持部材の前面壁に、フード部としての機能を果たす凹所を設け、その凹所の底壁に第1コネクタを配置したので、フード部としての凹所の内周壁による案内作用により、コネクタに不用意で過大な力が加わらないようにすることができる。従って、第1コネクタを仮止めした場合でも、仮止めが外れるおそれがなく、作業状態に拘わらずに、確実なコネクタの嵌合を行うことができる。
【0108】
また、請求項1の発明によれば、第1コネクタを、コネクタ保持部材の前面壁よりも凹所内に引っ込ませて配置しているので、第2コネクタ嵌合時等に加わるおそれのある不用意な力から第1コネクタを保護することができ、確実な嵌合を保証することができる。
【0109】
また、請求項1の発明によれば、第1コネクタに設けた係合手段により、第2コネクタ嵌合前にコネクタ保持部材に対して第1コネクタを仮係合することができるので、第2コネクタを嵌合させる際の位置決めが容易にできるようになる。また、第2コネクタを第1コネクタに嵌合させることで、係合手段により、第1コネクタをコネクタ保持部材に本係合することができるので、第1コネクタ及びそれと嵌合した第2コネクタを、確実にコネクタ保持部材によって保持することができる。
【0110】
また、請求項1の発明によれば、回動レバーの回動位置によって仮係合と本係合を行うことができるので、係合手段を1個の回動レバーに統一することができて、簡単な構成とすることができる。
【0111】
また、請求項1の発明によれば、回動レバーに設けた一対の挟持突起で凹所底壁を挟持することにより、コネクタ保持部材に対する係合を行うようにし、しかも、回動レバーの回動位置により、仮係合と本係合を使い分けるようにしたので、簡単な構成で確実な係合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のコネクタ結合構造において、コネクタ同士を嵌合する前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1の第1コネクタを構成する第1コネクタ本体の構成図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図3】図1の第1コネクタを構成する左側の回動レバーの構成図で、(a)は平面図、(b)は(a)図のIIIb−IIIb矢視図、(c)は(a)図のIIIc−IIIc矢視図である。
【図4】図1のコネクタ保持部材の構成を示す正面側から見た斜視図である。
【図5】図1のコネクタ保持部材の構成を示す背面側から見た斜視図である。
【図6】図4のコネクタ保持部材における保持壁の背面側の構成を示す斜視図である。
【図7】前記第1コネクタをコネクタ保持部材に装着する際の初期の状態を示す一部断面とした平面図である。
【図8】図7の次の工程を示す一部断面とした平面図である。
【図9】図8の次の工程を実施して、第1コネクタをコネクタ保持部材の保持壁に仮止めした状態を示す一部断面とした平面図である。
【図10】図9と同じ状態を示す側面図である。
【図11】図9と同じ状態を示す正面図である。
【図12】図9と同じ状態における保持壁の背面側の構成の一部を示す斜視図である。
【図13】図9と同じ状態における保持壁の背面側の構成の他の一部を示す斜視図である。
【図14】前記コネクタ保持部材に装着した第1コネクタに第2コネクタを嵌合する場合の初期の状態を示す一部断面とした平面図である。
【図15】図14の次の工程を示す一部断面とした平面図である。
【図16】図15の次の工程を示す一部断面とした平面図である。
【図17】図16の次の工程を示す一部断面とした平面図である。
【図18】図17にて隠れている部分を示す一部断面とした平面図である。
【図19】図17、図18に示す嵌合状態から第2コネクタを離脱させる際の力の関係を示す模式図である。
【図20】本発明の実施形態の比較例として示す構造の平面図である。
【図21】図20の状態より更に第2コネクタを押し込んだときの状態を示す平面図である。
【図22】従来のコネクタ結合構造を示す分解斜視図である。
【図23】従来のコネクタ結合構造の部分断面図である。
【図24】従来のコネクタ結合構造の別の部分断面図である。
【図25】従来のコネクタ結合構造の第2コネクタ嵌合前の状態を示す斜視図である。
【図26】従来のコネクタ結合構造の要部機構の関係を示す平面図である。
【符号の説明】
30 コネクタ保持部材
31 前面壁
32 凹所
32a 上壁
32b 下壁
32c 側壁
33 保持壁(底壁)
50 第1コネクタ
70A,70B 回動レバー
74 第1の挟持突起
75 第2の挟持突起
90 第2のコネクタ
Claims (1)
- コネクタ保持部材に保持される第1コネクタと、この第1コネクタに嵌合される第2コネクタとを有するコネクタの結合構造において、
前記コネクタ保持部材の前面壁に凹所を設け、該凹所の内周壁を、前記第2コネクタを第1コネクタに嵌合する際の嵌合案内用のフード部として、該凹所の底壁に第1コネクタを配置し、前記第1コネクタの前端を、前記コネクタ保持部材の前面壁と等しいか、それより凹所内に引っ込んだ位置に設け、前記第1コネクタに、該第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させる前はコネクタ保持部材に仮係合し、且つ、第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させることでコネクタ保持部材に本係合する係合手段が設けられ、
前記係合手段として、前記第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させる前はコネクタ保持部材に仮係合し、且つ、第1コネクタに対して第2コネクタを嵌合させた際に、その嵌合動作により回動させられてコネクタ保持部材に本係合する回動レバーが設けられ、
前記回動レバーの一端に、前記凹所の底壁の前面側と背面側に位置して該底壁を挟持することで前記コネクタ保持部材に係合する一対の挟持突起が設けられ、回動レバーの回動位置による該一対の挟持突起の位置関係により、前記コネクタ保持部材に対する仮係合及び本係合が行われることを特徴とするコネクタの結合構造。
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