JP6221931B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レバー式コネクタに関する。
特許文献1に記載のレバー式コネクタは、互いに嵌合可能な雌雄一対のハウジングと、レバーとを備えている。レバーは全体として門型をなし、操作部と、操作部の両端から互いに平行に突出する一対のカム板部とからなる。そして、レバーは、雌ハウジングを跨ぐように装着され、嵌合開始位置と嵌合完了位置との間を回動可能とされている。両カム板部には、仮係止片が設けられている。一方、雌ハウジングは、仮係止突部を有している。また、雄ハウジングは、解除突部を有している。
ここで、レバーの仮係止片が雌ハウジングの仮係止突部に弾性的に係止されることにより、レバーが嵌合開始位置に保持される。両ハウジングが浅く嵌合されると、雄ハウジングの解除突部が仮係止片と干渉して、仮係止片が仮係止突部との係止を解除する方向に撓み変形させられる。これにより、レバーが嵌合完了位置へ向けて回動可能な状態となる。その後、レバーが回動されると、レバーと雄ハウジングとの間にカム作用がはらたき、両ハウジングが低嵌合力で嵌合される。
特開2003−22874号公報
上記従来のレバー式コネクタの場合、嵌合開始位置における仮係止片と仮係止突部との係止箇所が一枚のカム板部に一箇所のみであるため、例えば、外部異物が仮係止片に干渉したりすると、仮係止片と仮係止突部との係止が不用意に外れるおそれがあった。これに鑑み、仮係止片と仮係止突部との係止箇所を一枚のカム板部に複数設け、嵌合開始位置におけるレバーの保持力を高めた構造にすることも可能である。しかし、カム板部に設けた複数の仮係止片と対応するように、雄ハウジングにも解除突部を複数設けるとなると、全体の構造が複雑になり好ましくないという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、構造が過度に複雑になるのを防止して、嵌合開始位置におけるレバーの保持力を高めることを目的とする。
本発明のレバー式コネクタは、解除部を有する第2ハウジングと、前記第2ハウジングに嵌合可能とされ、仮係止受部と補助係止受部とを有する第1ハウジングと、前記第1ハウジングの側面を覆うように配置される側板を有し、前記側板が前記第1ハウジングの側面に支持されて嵌合開始位置と嵌合完了位置とに回動可能とされ、前記嵌合開始位置にて前記側板が前記第2ハウジングと係合した状態で回動されることにより、前記第1、第2ハウジングの嵌合を進めることが可能なレバーとを備え、前記側板には、前記嵌合開始位置にて前記仮係止受部に係止され、前記第1、第2ハウジングの嵌合開始時には前記解除部によって押圧されて前記仮係止受部との係止を解除する方向に撓み変形させられる仮係止部と、前記嵌合開始位置にて前記補助係止受部に係止されて、前記仮係止部とともに前記レバーの前記嵌合完了位置への回動を規制し、前記第1、第2ハウジングの嵌合開始時には前記仮係止部が撓み変形させられるのに伴い前記側板が拡開させられることで、前記補助係止受部との係止を解除する方向に変位させられ、前記レバーの前記嵌合完了位置への回動を許容する補助係止部と、が設けられ、前記補助係止受部は、前記レバーが前記嵌合完了位置に回動する方向で前記補助係止部と当接する第1規制受面と、前記レバーが前記嵌合完了位置から反対方向に回動する方向で前記補助係止部と当接する第2規制受面とを有しているところに特徴を有する。
レバーが嵌合開始位置にあるときには、レバーの仮係止部が第1ハウジングの仮係止受部に係止されるのに加え、レバーの補助係止部が第1ハウジングの補助係止受部に係止される。このため、嵌合開始位置におけるレバーの保持力が高められる。
また、第1、第2ハウジングの嵌合開始時には、仮係止部が解除部によって押圧されて仮係止受部との係止を解除する方向に撓み変形させられ、それに伴い側板が拡開させられることで、補助係止部が補助係止受部との係止を解除する方向に変位させられる。このため、レバーに補助係止部が設けられるという事情があっても、第2ハウジングに補助係止部と補助係止受部との係止を外すための専用の解除構造を設ける必要がなく、構造が過度に複雑になるのを防止することができる。
また、補助係止受部の第2規制受面によってレバーが嵌合完了位置から反対方向へ回動するのも抑えられる。とくに、第1規制受面と第2規制受面とが補助係止受部にまとめて設けられることになるため、構造の複雑化を招くことがない
本発明の実施例のレバー式コネクタにおいて、レバーが嵌合開始位置にあるときに、第1、第2ハウジングが浅く嵌合された状態を示す側面図である。 レバーが嵌合開始位置にある状態を示す第1ハウジングの正面視方向の断面図である。 レバーが嵌合開始位置にあるときに、第1、第2ハウジングが浅く嵌合された状態を示す第1ハウジングの正面視方向の断面図である。 レバーが嵌合完了位置に至り、第1、第2ハウジングが正規嵌合された状態を示す第1ハウジングの正面図である。 第1ハウジングの側面視方向の断面図である。 レバーが嵌合完了位置にあるときの第1ハウジングの側面図である。 図6のA−A線断面図である。 レバーの側面図である。 第1ハウジングの側面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す
前記補助係止受部は、前記レバーが前記嵌合完了位置に回動する方向で前記補助係止部と当接する第1規制受面を有し、この第1規制受面は、前記側板が拡開する方向でも前記補助係止部と当接するように逆テーパ状に形成されている。側板が拡開する方向でも補助係止受部の第1規制受面が補助係止部と当接するため、側板が外部異物等との干渉によって拡開するのが防止される。その結果、レバーが不用意に嵌合完了位置へ回動するのがいっそう確実に防止される。
前記側板は、前記嵌合開始位置から前記嵌合完了位置に至る過程で、拡開状態から元の自然状態に弾性的に復元されるようになっている。嵌合完了位置では、側板が自然状態に復元されているため、側板が第1ハウジングから外れるのを防止することができる。
<実施例>
本発明の実施例を図1〜図9によって説明する。本実施例のレバー式コネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジング10、60と、第1ハウジング10に回動可能に装着されるレバー80とを備えている。なお、以下の説明において、前後方向については、第1、第2ハウジング10、60が嵌合開始時に互いに対向する面側を前側とする。また、上下方向については、各図を基準とする。さらに、以下の説明において、幅方向とは、図2〜図4及び図7の左右方向と同義である。
第2ハウジング60は合成樹脂製であって、詳細は図示しないが、図1及び図3に示すように、略角ブロック状のハウジング本体61を有している。図3に示すように、ハウジング本体61には、複数の第2キャビティ62が前後に延出して設けられている。各第2キャビティ62には、後方から雌端子金具65(図5を参照)が挿入されて保持される。雌端子金具65は、電線63の端末部に接続されている。そして、雌端子金具65は、前端部に筒状の箱部64を有している。
図3に示すように、ハウジング本体61の両側面(幅方向両端面)には、一対のカムフォロア66が突出して設けられている。カムフォロア66は、略円柱状をなしている。また、ハウジング本体61の両側面には、一対の解除部67が突出して設けられている。解除部67は、小リブ状をなし、前後方向と交差する方向に沿った断面が略台形状に形成されている。
第1ハウジング10は合成樹脂製であって、図5及び図9に示すように、略角ブロック状の端子収容部11と、端子収容部11の前端外周から前方へ突出する筒状のフード部12とを有している。図5に示すように、端子収容部11には、複数の第1キャビティ13が前後に延出して設けられている。各第1キャビティ13には、後方から雄端子金具15が挿入されて保持される。雄端子金具15は、電線14の端末部に接続されている。雄端子金具15の前端部には、前方へ突出するタブ部16が設けられている。雄端子金具15が第1キャビティ13に正規挿入されると、タブ部16がフード部12内に突出して配置されるようになっている。また、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時には、タブ部16が第2ハウジング60に装着された雌端子金具65の箱部64に挿入されて接続されるようになっている(図5を参照)。
図9に示すように、フード部12の前端部には、上壁19から両側壁20(幅方向両側壁)の上端部にかけて、切欠部17が前方に開放して設けられている。フード部12の両側壁20の外面には、一対の支軸18が突出して設けられている。支軸18は、略円柱状をなし、端子収容部11寄りの位置に配置されている。また、フード部12の両側壁20には、一対の本係止受部21が設けられている。本係止受部21は、前後に延出してフード部12の前縁に開口する溝状の形態とされている。この本係止受部21は、支軸18とほぼ同じ高さ位置に配置されている。図2、図4及び図7に示すように、本係止受部21の上側の溝縁には、フード部12の外面から内面側へ向けて上向きに傾斜する本係止受縁22が設けられている。
また、図9に示すように、フード部12の両側壁20には、一対の仮係止受部23が設けられている。仮係止受部23は、前後に短く延出してフード部12の前縁に開口する切欠状の形態とされている。この仮係止受部23は、側面視矩形状をなし、本係止受部21の下方で本係止受部21と間隔をあけて並んで配置されている。図2及び図3に示すように、仮係止受部23の上側の溝縁には、フード部12の外面から内面側へ向けて上向きに傾斜する仮係止受縁24が設けられている。また、仮係止受部23の下側の溝縁には、フード部12の外面から内面側へ向けて下向きに傾斜する対向縁25が設けられている。
さらに、図2及び図3に示すように、フード部12の両側壁20には、一対の補助係止受部26が突出して設けられている。補助係止受部26は、角ブロック状をなし、実質的に撓み変形不能とされている。そして、図9に示すように、補助係止受部26は、仮係止受部23の下方で仮係止受部23と間隔をあけて並んで配置されている。具体的には、補助係止受部26は、フード部12の前端下縁の一角近傍に配置されている。
図9に示すように、補助係止受部26の上面(補助係止受部26の突出端面と交差する4つの面のうち、レバー80の後述する嵌合完了位置への回動方向で仮係止部と対向する面)は、前後方向に沿った第1規制受面27として構成されている。また、図2及び図3に示すように、補助係止受部26の第1規制受面27は、基端から突出端にかけて上向きに傾斜する逆テーパ状の形態とされている。そして、図9に示すように、補助係止受部26の後面は、第1規制受面27と隣接し、且つ第1規制受面27と略直交する高さ方向に沿った第2規制受面28として構成されている。なお、補助係止受部26の突出量(側壁20の外面からの突出量)は、レバー80の後述する側板81の板厚よりも充分に小さくされている。
続いて、レバー80について説明する。レバー80は同じく合成樹脂製であって、図2〜図4に示すように、全体として門型をなし、一対の側板81と、両側板81間に架設された連結部82とからなる。このレバー80は、第1ハウジング10に跨るように装着される。
連結部82は、両側板81に連なる幅方向両端から中央へ向けて次第に薄肉となるアーチ状の形態になっている。
両側板81は、互いに平行に配置され、第1ハウジング10の両側面を覆うように配置される。そして、図8に示すように、側板81には、軸受孔83が貫通して設けられている。かかるレバー80は、図1及び図6に示すように、第1ハウジング10の支軸18が側板81の軸受孔83に嵌合支持された状態で、第1ハウジング10に対し、支軸18を中心として嵌合開始位置(図1〜図3を参照)と嵌合完了位置(図4、図6及び図7を参照)との間を回動可能とされている。嵌合開始位置では、図1に示すように、連結部82が第1ハウジング10の図示上後方に配置され、嵌合完了位置では、図6に示すように、連結部82が第1ハウジング10の図示上前方に配置される。このため、レバー80は、嵌合開始位置から嵌合完了位置にかけて概ね180度近く回動させられる。
図2及び図3に示すように、側板81の内面には、カム溝84が設けられている。カム溝84は、詳細は図示しないが、所定方向に延出して側板81の外周縁に開口する形態になっている。第1、第2ハウジング10、60の嵌合過程で、第2ハウジング60のカムフォロア66が側板81のカム溝84の溝縁を摺動することにより、第1、第2ハウジング10、60の嵌合が低操作力で進行するようになっている。
また、図8に示すように、側板81には、連結部82と軸受孔83との間に、略U字形の第1、第2切り込み85、86が入れられている。そして、側板81には、第1、第2切り込み85、86内に、本係止部87が設けられている。本実施例の場合、本係止部87は、両側板81のうちの一方の側板81のみに設けられている。本係止部87は、第1、第2切り込み85、86の相互の両端間に区画された一対の翼部88を支点として撓み変形可能とされている。本係止部87の両自由端部のうち、第1切り込み85内にて嵌合開始位置で上方を向く端部には、本係止突起89が設けられている。図7に示すように、本係止突起89は、側板81の内側(両側板81の互いに対向する面間)に突出する形態とされている。レバー80が嵌合完了位置に至ると、本係止部87の撓み動作を伴った後、本係止突起89が本係止受部21の本係止受縁22に掛け止められる。
図7に示すように、本係止突起89は、嵌合完了位置にて本係止受部21の本係止受縁22の傾斜方向に沿って傾斜する逆テーパ状の本係止縁79を有している。図1及び図8に示すように、本係止部87の両自由端部のうち、第2切り込み86内にて嵌合開始位置で下方を向く端部には、解除操作部90が設けられている。解除操作部90は、幅方向両側に張り出し、且つ外側(両側板81の互いに対向する面とは反対側)に膨出する形態とされている。レバー80が嵌合完了位置にあるときに、解除操作部90を押圧すると、本係止部87が撓み変形させられ、本係止突起89と本係止受部21との係止を外すことが可能となっている。
また、図1及び図8に示すように、側板81には、軸受孔83を挟んで本係止部87と反対側の位置に、略U字形の第3切り込み91が入れられている。そして、側板81には、第3切り込み91内に、仮係止部92が設けられている。仮係止部92は、側板81における第3切り込み91の両端間の基端部93を支点として撓み変形可能とされている。図1に示すように、仮係止部92の自由端部は、嵌合開始位置で下方を向いて配置されるようになっている。そして、図2及び図3に示すように、仮係止部92の自由端部には、仮係止突起94が設けられている。仮係止突起94は、爪状をなし、側板81の内側に突出する形態とされている。図2に示すように、レバー80が嵌合開始位置に至ると、仮係止部92の撓み動作を伴った後、仮係止突起94が仮係止受部23の仮係止受縁24に掛け止められる。これにより、レバー80が嵌合完了位置へ向けて回動するのが阻止されるようになっている。
図2及び図3に示すように、仮係止突起94は、嵌合開始位置にて仮係止受部23の仮係止受縁24の傾斜方向に沿って傾斜する逆テーパ状の仮係止縁95を有している。図8に示すように、仮係止部92には、仮係止縁95を外側に露出させるノッチ96が切り込むように設けられている。
さらに、図1及び図8に示すように、側板81には、軸受孔83を挟んで連結部82と反対側の端部に、補助係止部97が設けられている。補助係止部97は、側面視略L字形の切欠凹状をなし、図1に示すように、嵌合開始位置では下方に開放され、図6に示すように、嵌合完了位置では斜め上後方に開放されている。補助係止部97自身は実質的に撓み変形不能とされている。具体的には、図1に示すように、補助係止部97は、嵌合開始位置で下方を向く幅方向に沿った第1規制面98と、嵌合開始位置で前方を向く上下方向に沿った第2規制面99とによって区画されている。
図1に示すように、レバー80が嵌合開始位置に至ると、補助係止部97の第1規制面98が補助係止受部26の第1規制受面27に対面してこの第1規制受面27に沿って当接可能に配置される。図2に示すように、補助係止部97の第1規制面98は、嵌合開始位置にて補助係止受部26の第1規制受面27の傾斜方向に沿って傾斜する形態になっている。また、図1に示すように、レバー80が嵌合開始位置に至ると、補助係止部97の第2規制面99が補助係止受部26の第2規制受面28に対面してこの第2規制受面28に沿って当接可能に配置される。
以上が本実施例のレバー式コネクタの構造であり、続いて、レバー式コネクタの作用効果を説明する。
まず、レバー80が第1ハウジング10に組み付けられる。図2に示すように、レバー80が嵌合開始位置に組み付けられると、レバー80の仮係止部92が第1ハウジング10の仮係止受部23に弾性的に係止される。このとき、仮係止部92の仮係止受部23の仮係止受縁24が仮係止突起94の仮係止縁95に沿って当接することにより、レバー80が嵌合完了位置へ向けて図1の時計回りに回動するのが規制される。
また、図2に示すように、仮係止受部23の仮係止受縁24が仮係止突起94の仮係止縁95に外側から当接可能に配置されることで、レバー80の側板81が第1ハウジング10の側面から離間する方向へ拡開するのが抑えられる。さらに、仮係止受部23の対向縁25が仮係止受部23の下縁(仮係止縁95とは反対側の縁部)に沿って当接可能に配置される。
ところで、レバー80が嵌合開始位置に組み付けられる過程では、レバー80の側板81が第1ハウジング10の補助係止受部26に乗り上げられ、側板81が外側へ弾性的に拡開させられる。レバー80が嵌合開始位置に組み付けられると、側板81が弾性的に復帰し、図1及び図2に示すように、第1ハウジング10の補助係止受部26がレバー80の補助係止部97に嵌り込む。このとき、補助係止部97の第1規制面98が補助係止受部26の第1規制受面27に前後方向に沿って当接することで、レバー80が図1の時計回りに回動するのが規制される。また、補助係止部97の第2規制面99が補助係止受部26の第2規制受面28に高さ方向に沿って当接することで、レバー80が図1の反時計回りに回動するのも規制される。したがって、本実施例によれば、仮係止部92と仮係止受部23との係止作用に加え、補助係止部97と補助係止受部26との係止作用によって、レバー80が嵌合完了位置及び嵌合完了位置とは反対方向へ向けて回動するのが確実に阻止される。この場合、例えば、図示しない外部異物がレバー80の仮係止部92に当接して仮係止部92が損傷等しても、補助係止部97と補助係止受部26との係止が維持される限り、レバー80が嵌合完了位置へ不用意に回動することはない。なお、図2に示すように、レバー80が嵌合開始位置にあるとき、レバー80のカム溝84の入り口は、フード部12の本係止受部21と連通しつつ前方を向いて配置される。
続いて、第1ハウジング10のフード部12内に第2ハウジング60のハウジング本体61が浅く嵌合される。すると、第2ハウジング60のカムフォロア66が本係止受部21を介してカム溝84の入り口に進入する。また、図3に示すように、第2ハウジング60の解除部67が仮係止部92の仮係止突起94と干渉して、仮係止部92が外側へ撓み変形させられる。これにより、仮係止部92が仮係止受部23から解離して仮係止受部23との係止が外れる。そして、仮係止部92が解除部67に押圧されて外側へ撓み変形させられるのに伴い、側板81も外側へ弾性的に拡開させられる。
ここで、側板81の端部における拡開量は、補助係止受部26の突出量と同じか、あるいは補助係止受部26の突出量を少し超える程度とされている。このため、図3に示すように、側板81が外側へ拡開させられると、側板81の端部に設けられた補助係止部97が補助係止受部26を乗り越え可能となるまで変位する。よって、仮係止部92と仮係止受部23との係止が外れるのとほぼ同時に、補助係止部97と補助係止受部26との係止も自動的に外れる。かくして、レバー80の嵌合完了位置への回動が許容される。
続いて、レバー80が嵌合完了位置へ向けて図1の時計回りに回動される。レバー80が回動されるに伴い、カムフォロア66がカム溝84の溝縁を摺動して、レバー80と第2ハウジング60との間にカム作用が発揮される。レバー80が嵌合完了位置に至るまでの間に、仮係止部92が解除部67から解離し、側板81が弾性的に復元して元の自然状態に戻る(図4を参照)。そして、第1、第2ハウジング10、60が嵌合完了位置に達すると、図7に示すように、本係止部87が本係止受部21に弾性的に係止される。このとき、本係止受部21の本係止受縁22が本係止突起89の本係止縁79に沿って当接することで、レバー80が嵌合開始位置へ戻る方向に回動するのが規制される。
以上説明したように、本実施例によれば、図2に示すように、レバー80が嵌合開始位置にあるときに、レバー80の仮係止部92が第1ハウジング10の仮係止受部23に係止されるのに加え、レバー80の補助係止部97が第1ハウジング10の補助係止受部26に係止される。このため、嵌合開始位置におけるレバー80の保持力が高められる。また、第1、第2ハウジング10、60の嵌合開始時には、図3に示すように、仮係止部92が解除部67によって押圧されて仮係止受部23との係止を解除する方向となる外側へ撓み変形させられ、それに伴い側板81が拡開させられることで、補助係止部97が補助係止受部26との係止を解除する方向に変位させられる。このため、レバー80に補助係止部97が設けられるという事情があっても、第2ハウジング60に補助係止部97と補助係止受部26との係止を外すための専用の解除構造を設ける必要がなく、構造が過度に複雑になるのを防止することができる。
また、レバー80の嵌合完了位置への回動を規制する第1規制受面27と、レバー80の嵌合完了位置とは反対方向への回動を規制する第2規制受面28とが、補助係止受部26にまとめて設けられているため、構造の複雑化を招くことがない。
さらに、補助係止受部26の第1規制受面27が側板81の拡開方向でも補助係止部97と当接するように逆テーパ状に形成されているため、側板81が外部異物等との干渉によって拡開するのが防止される。その結果、レバー80が不用意に嵌合完了位置へ回動するのがいっそう確実に防止される。
さらにまた、レバー80が嵌合完了位置に至るまでの間に、側板81が自然状態に復元されるため、側板81が第1ハウジング10から外れるのをより確実に防止することができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を説明する。
(1)両側板のうちのいずれか一方の側板のみに仮係止部が設けられる構成であってもよい。同様に、両側板のうちのいずれか一方の側板のみに補助係止部が設けられる構成であってもよい。
(2)レバーは、一枚の側板のみからなる構成であってもよい。
(3)レバーが装着される第1ハウジングは、雌端子金具が装着される雌型のコネクタハウジングであってもよい。
(4)補助係止部と補助係止受部のいずれか一方は、撓み変形可能な形態であってもよい。
(5)上述した本実施例とは逆に、補助係止部が凸状に形成され、補助係止受部が凹状に形成されるものであってもよい。
10…第1ハウジング
11…フード部
23…仮係止受部
26…補助係止受部
27…第1規制受面
28…第2規制受面
60…第2ハウジング
67…解除部
80…レバー
81…側板
92…仮係止部
97…補助係止部
98…第1規制面
99…第2規制面

Claims (3)

  1. 解除部を有する第2ハウジングと、
    前記第2ハウジングに嵌合可能とされ、仮係止受部と補助係止受部とを有する第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングの側面を覆うように配置される側板を有し、前記側板が前記第1ハウジングの側面に支持されて嵌合開始位置と嵌合完了位置とに回動可能とされ、前記嵌合開始位置にて前記側板が前記第2ハウジングと係合した状態で回動されることにより、前記第1、第2ハウジングの嵌合を進めることが可能なレバーとを備え、
    前記側板には、
    前記嵌合開始位置にて前記仮係止受部に係止され、前記第1、第2ハウジングの嵌合開始時には前記解除部によって押圧されて前記仮係止受部との係止を解除する方向に撓み変形させられる仮係止部と、
    前記嵌合開始位置にて前記補助係止受部に係止されて、前記仮係止部とともに前記レバーの前記嵌合完了位置への回動を規制し、前記第1、第2ハウジングの嵌合開始時には前記仮係止部が撓み変形させられるのに伴い前記側板が拡開させられることで、前記補助係止受部との係止を解除する方向に変位させられ、前記レバーの前記嵌合完了位置への回動を許容する補助係止部と、が設けられ
    前記補助係止受部は、前記レバーが前記嵌合完了位置に回動する方向で前記補助係止部と当接する第1規制受面と、前記レバーが前記嵌合完了位置から反対方向に回動する方向で前記補助係止部と当接する第2規制受面とを有していることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記補助係止受部は、前記レバーが前記嵌合完了位置に回動する方向で前記補助係止部と当接する第1規制受面を有し、この第1規制受面は、前記側板が拡開する方向でも前記補助係止部と当接するように逆テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネク
  3. 前記側板は、前記嵌合開始位置から前記嵌合完了位置に至る過程で、拡開状態から元の自然状態に弾性的に復元されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載のレバー式コネクタ。
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