JP2010108872A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】相手側コネクタとの嵌合を行うのに先立って、レバー式コネクタを構成している部品が正しく組み付けられているか否かを検知する。
【解決手段】レバー式コネクタ1は、電線カバー20(第1部材)にレバー40とハウジング10(第2部材)を取り付けて構成され、レバー40を初期位置から嵌合完了位置へ移動させることにより、相手側コネクタ51と嵌合される。電線カバー20とレバー40には、互いに係止することにより初期位置にあるレバー40の移動を規制する係止部(係止孔29、係止突起49)が形成され、ハウジング10には、ハウジング10が電線カバー20に対して正しく取り付けられたときにのみ、係止部同士の係止を解除してレバー40の移動を許容する解除部15が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、レバー式コネクタに関するものである。
特許文献1には、電線カバーと、電線カバーに対し初期位置と嵌合完了位置との間での回動を可能とされたレバーと、電線カバーに取り付けられるハウジングとを備えたレバー式コネクタが開示されている。このレバー式コネクタは、レバーを、相手側コネクタに係合させて初期位置から嵌合完了位置へ回動させることにより、相手側コネクタと嵌合されるようになっている。
特開2004−199990公報
上記のレバー式コネクタでは、電線カバーとハウジングとが正しく組み付けられていない状態のままで相手側コネクタとの嵌合を行おうとしたときに、相手側コネクタに係合されるレバーとこのレバーを支持する電線カバーは、相手側コネクタに対して正しい位置関係をとることができるのに対し、ハウジングは相手側コネクタに対して不正な位置関係となる。この場合、ハウジングが不正に位置にある状態のままで嵌合動作を無理に進めたときには、嵌合不良だけでなく、部品の損傷等の不具合を来たすことが懸念される。そのため、遅くとも相手側コネクタとの嵌合のためにレバーの回動を開始する時点で、電線カバーとハウジングが正しく組み付けられたかどうかを検知できるようにすることが望ましい。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、相手側コネクタとの嵌合を行うのに先立って、レバー式コネクタを構成している部品が正しく組み付けられているか否かを検知できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1部材と、前記第1部材に対し、初期位置と嵌合完了位置との間での移動を可能に取り付けられたレバーと、前記第1部材に取り付けられる第2部材とを備えて構成され、前記レバーを前記初期位置から前記嵌合完了位置へ移動させることにより、相手側コネクタと嵌合されるようになっているレバー式コネクタであって、前記第1部材と前記レバーには、互いに係止することにより前記初期位置にある前記レバーの移動を規制する係止部が形成され、前記第2部材には、前記第2部材が前記第1部材に対して正しく取り付けられたときにのみ、前記係止部同士の係止を解除して前記レバーの移動を許容する解除部が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第2部材が、電線の端末部に接続された端子金具を収容したハウジングであり、前記第1部材が、前記ハウジングから導出された前記電線を屈曲させた状態で収容する電線カバーであるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1部材が、電線の端末部に接続された端子金具が挿入されているハウジングであり、前記第2部材が、前記端子金具に対して抜止め状態に係止されるリテーナであるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記レバー側の前記係止部と前記第1部材側の前記係止部のうち少なくともいずれか一方の前記係止部は、相手側の前記係止部から解離する方向へ弾性撓み可能な弾性係止片となっており、前記レバー側の前記係止部と前記第1部材側の前記係止部のうち少なくともいずれか一方の前記係止部には、前記レバーの移動方向に対して傾斜したテーパ面が形成され、前記係止部同士の係止が解除されて前記レバーの移動が許容された状態では、前記テーパ面が相手側の前記係止部に係止することにより前記レバーが初期位置に保持されるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記第1部材には、前記レバーが前記嵌合完了位置に到達したときに前記レバー側の係止部を係止させることにより、前記レバーを前記嵌合完了位置に保持するロック部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1〜請求項3の発明>
第1部材に第2部材を取り付けると、係止部同士の係止が解除部によって解除されるので、レバーは移動可能となる。また、第1部材に対する第2部材の取付けが不完全である場合には、係止部同士が係止した状態のままなので、レバーは移動を規制された状態のままである。レバーの移動が許容されたか否かに基づいて、第1部材に対する第2部材の取り付け状態を検知することができる。
<請求項4の発明>
レバーが初期位置に保持されている状態において、レバーに対してテーパ面と相手側の係止部との係止力を上回る操作力を付与すると、弾性係止片が弾性撓みしながらテーパ面と相手側の係止部との間で摺動することにより、レバーが初期位置から嵌合完了位置側へ移動する。
<請求項5の発明>
レバー側の係止部は、レバーを嵌合完了位置に保持するためのロック手段としての機能を兼ね備えているので、レバーに、係止部とは別に専用のロック手段を形成した場合に比べると、レバーの形状の簡素化を図ることができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態のレバー式コネクタ1は、合成樹脂製のハウジング10(本発明の構成要件である第2部材)と、ハウジング10と組み付けられる合成樹脂製の電線カバー20(本発明の構成要件である第1部材)と、電線カバー20に回動可能に取り付けられた合成樹脂製のレバー40とを備えて構成されている。
ハウジング10は、全体として、幅寸法が小さく、前後方向に長い方形状をなす。ハウジング10内には、上下方向に貫通する複数のキャビティ11が、前後方向に並んで形成されている。各キャビティ11内には、ハウジング10の上面側の開口から端子金具12が挿入されている。端子金具12には電線13が導通可能に接続され、電線13は、ハウジング10の上面から導出されている。ハウジング10の左右両外側面には、前後方向(電線カバー20とハウジング10との組付け方向と平行な方向)に直線状に延びてキャビティ11に連通する左右一対の連通溝14が形成されている。ハウジング10の前端面には、解除部15が突出形成されている。
電線カバー20は、左右一対の側壁21と、左右両側壁21の前端縁同士を連結する形態の前面壁22と、左右両側壁21の上端縁同士を連結する形態の上面壁23と、左右両側壁21の下端縁同士を連結する下面壁26とを一体に形成した形態であり、後面において外部へ開放された箱状をなしている。この電線カバー20の内部空間のうち下側の空間はハウジング10を収容するための収容空間24となっており、上側の空間は、ハウジング10から導出した電線13を曲げて配索するための配索空間25となっている。
左右両側壁21の内面のうち収容空間24と対応する高さには、前後方向に直線状に延びる左右一対の抜止めリブ27が突出形成されている。左右両側壁21の外面には、レバー40を回動可能に支持するための一対の支持軸28が突出形成されている。前面壁22には、前後方向に貫通する係止孔29(本発明の構成要件である係止部)が形成されている。上面壁23のうち前端側の部分は、レバー40との干渉を回避するために、前方に向かって下り勾配となるように傾斜している。上面壁23のうち前後方向中央いちよりも少し後方の位置には、上下方向に貫通するロック孔30(本発明の構成要件であるロック部)が形成されている。
レバー40は、板状をなす操作部41と、操作部41の左右両側縁から左右対称に延出した一対の板状のアーム部42とを備えて構成されている。左右両アーム部42には、左右方向に貫通する軸受孔43が形成されている。左右両アーム部42の外側面には、軸受孔43を中心として放射状(径方向外向き)に延びた形態の複数の係合爪を有するギヤ状のカム機能部44が形成されている。
レバー40は、アーム部42に形成した軸受孔43を支持軸28に嵌合することにより、電線カバー20に対し、図1〜4に示す初期位置と図5に示す嵌合完了位置との間での回動を可能に支持されている。レバー40が初期位置にある状態では、操作部41が、電線カバー20の前面壁22の外面(前面)に対してほぼ平行に重なるように対向する。レバー40が嵌合完了位置にある状態では、操作部41が、上面壁23の外面(上面)に対してほぼ平行に重なるように対向する。
操作部41は、左右一対の板状をなす本体部45と、左右両本体部45の間に配置された板状の弾性係止片46(本発明の構成要件である係止部)と、左右両本体部45と弾性係止片46とを連結するヒンジ部47とから構成される。本体部45は、その外側の側縁においてアーム部42に対して直角に連なっている。ヒンジ部47は、弾性係止片46の左右両側縁のうちレバー40の回動方向における中央に近い位置に配置されている。
レバー40の回動方向における弾性係止片46の両端部のうち、レバー40が嵌合完了位置から初期位置へ回動するときの移動方向前方側の端部は、係止端部48となっている。この係止端部48のうち電線カバー20との対向面には係止突起49が形成されている。また、弾性係止片46のうちレバー40が初期位置から嵌合完了位置へ回動するときの移動方向前方側の端部は、電線カバー20から遠ざかるように傾斜した解除操作片50となっている。
弾性係止片46は、常には、図3に示す係止姿勢に保たれているが、ヒンジ部47を弾性変形させながらヒンジ部47を支点として図4に示す解除姿勢へとシーソー状に傾動変位し得るようになっている。
レバー40が初期位置にあり、弾性係止片46が係止姿勢をとるときには、係止突起49が係止孔29と係止可能となる。レバー40が初期位置にあり、弾性係止片46が係止姿勢にある状態で、解除操作片50の外面を押し操作すると、係止突起49が係止孔29から解離する方向へ変位する。
レバー40が嵌合完了位置にあり、レバー40が係止姿勢をとるときには、係止突起49がロック孔30と係止可能となる。レバー40が嵌合完了位置にあり、弾性係止片46が係止姿勢にある状態で、解除操作片50の外面を押し操作すると、係止突起49がロック孔30から解離する方向へ変位する。
次に、本実施形態の作用を説明する。レバー式コネクタ1を組み付ける際には、電線カバー20とハウジング10を組み付ける前の状態において、電線カバー20にレバー40を取り付ける。このとき、レバー40は初期位置に変位させておく。すると、係止突起49が係止孔29に係止するので、レバー40は、嵌合完了位置側への回動が規制されて初期位置にロックされる。このとき係止突起49は、その突出方向におけるほぼ全領域が係止孔29と係止するので、係止代が大きく、確実にロックされる。
一方、ハウジング10においては、キャビティ11に端子金具12を挿入し、電線13がハウジング10の上面から外部へ導出する状態とする。全ての端子金具12が挿入されると、ハウジング10と端子金具12との組付けが完了する。この後、ハウジング10を、電線カバー20に対して後方から組み付けて、収容空間24内に嵌入する。組付けに際しては、ハウジング10の連通溝14に電線カバー20の抜止めリブ27を嵌合し、これにより、上下方向(ハウジング10の組付け方向と直交する方向)においてハウジング10が電線カバー20に対して位置決めされる。また、左右両側壁21がハウジング10の外側面に摺接することにより、左右方向(ハウジング10の組付け方向と直交する方向)においてもハウジング10が電線カバー20に対して位置決めされる。
ハウジング10を組み付ける工程において、もし、複数の端子金具12のうちいずれかの端子金具12の挿入状態が不完全であった場合には、端子金具12の先端の角筒部12aが、上方へ位置ずれして連通溝14と対応する状態となるので、この角筒部12aが抜止めリブ27と干渉し、この干渉によってハウジング10のそれ以上の組付け動作が規制される。したがって、ハウジング10の組付けが動作途中で規制された場合には、半挿入状態の端子金具12が存在していることを検知できる。
ハウジング10が電線カバー20に対して正規の位置まで組み付けられると、ハウジング10の前面が電線カバー20の前面壁22に突き当たって前止まりされるとともに、図示しない抜止め手段によってハウジング10の後方への離脱が規制される。ハウジング10内では、電線カバー20の抜止めリブ27が端子金具12の角筒部12aに係止することにより、端子金具12が抜止め状態に保持される。また、ハウジング10から上向きに導出されている複数本の電線13は、電線カバー20の配索空間25内で後方へ屈曲され、電線カバー20の後面の開口から電線カバー20外へ導出される。以上により、ハウジング10の組付け作業が完了し、レバー式コネクタ1が完成する。
ハウジング10が正しく組み付けられた状態では、ハウジング10の解除部15が、係止孔29内に後方から進入し、係止孔29内の係止突起49を前方へ押すので、弾性係止片46が解除姿勢へ弾性変位する。このとき、解除部15の前端面は、前面壁22の外面(前面)よりも後方で止まっているので、係止突起49の一部(突出端部)は係止孔29内に進入した状態に保たれる。このときの係止突起49と係止孔29との係止代は、ハウジング10が組み付けられる前の状態に比べて減少しているので、係止突起49と係止孔29との係止力は、ハウジング10の組付け前の係止力よりも低下している。しかし、この係止力であれば、レバー40を初期位置に保持することは可能である。
このレバー式コネクタ1は、上向きのフード部52を有する相手側コネクタ51と嵌合される。嵌合に際しては、フード部52内に電線カバー20を上から浅く嵌入し、フード部52内に形成したカムフォロア(図示せず)にカム機能部44を係止させる。次に、レバー40の操作部41に指を掛けてレバー40を嵌合完了位置側へ回動させる。このとき、操作部41に対し係止突起49と係止孔29との係止力を上回る操作力を付与するか、解除操作片50を押し操作して係止突起49を係止孔29から解離させれば、レバー40の回動が開始される。
レバー40の回動過程では、カム機能部44とカムフォロアとの係合によるカム作用により、レバー式コネクタ1と相手側コネクタ51との嵌合が進む。そして、レバー40が嵌合完了位置に到達すると、両コネクタ1,51が正規の嵌合状態に至り、ハウジング10内の端子金具12と、フード部52内に配置されている相手側端子53とが導通可能に接続される。また、レバー40が嵌合完了位置に到達すると、係止突起49がロック孔30に係止し、この係止作用により、レバー40が嵌合完了位置にロックされ、ひいては、両コネクタ1,51が嵌合状態にロックされる。
上述のように本実施形態においては、電線カバー20とレバー40には、互いに係止することにより初期位置にあるレバー40の回動を規制する係止部(係止孔29と弾性係止片46)が形成され、ハウジング10には、ハウジング10が電線カバー20に対して正しく取り付けられたときにのみ、係止孔29と弾性係止片46の係止を解除してレバー40の回動を許容する解除部15が形成されている。
この構成によれば、電線カバー20にハウジング10を取り付けると、解除部15が係止突起49を押すことによって係止孔29と弾性係止片46との係止が解除されるので、レバー40は回動可能となる。また、電線カバー20に対するハウジング10の取付けが不完全である場合には、係止突起49が解除部15で押されないので、係止突起49と係止孔29とが大きな係止代をもって係止状態を保ち、レバー40は回動を規制された状態にロックされたままとなる。したがって、レバー40の移動が許容されたか否かに基づいて、電線カバー20に対するハウジング10の取り付け状態を検知することができる。
また、電線カバー20には、レバー40が嵌合完了位置に到達したときにレバー40の係止突起49を係止させることにより、レバー40を嵌合完了位置に保持するロック孔30が形成されている。このように、レバー40の係止突起49(弾性係止片46)は、レバー40を嵌合完了位置に保持するためのロック手段としての機能を兼ね備えているので、レバー40に、係止部とは別に専用のロック手段を形成した場合に比べると、レバー40の形状の簡素化が実現されている。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図7〜図14を参照して説明する。本実施形態2のレバー式コネクタ2は、電線カバー60(本発明の構成要件である第1部材)側の係止部、レバー70の操作部71、レバー70側の係止部、及びハウジング65(本発明の構成要件である第2部材)の解除部66を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
電線カバー60の左右両側壁61における前端部には、左右一対の係止孔62(本発明の構成要件である係止部)が、左右に貫通する形態(側壁61の外面から内面まで貫通する形態)で形成されている。ハウジング65の左右両外面壁における前端部は、後述する弾性係止片73を係止姿勢から解除姿勢へ弾性変位させるための左右一対の解除部66となっている。
レバー70の操作部71は、係止孔62との係止手段を有していない。左右両アーム部72における操作部71に近い位置には、左右対称であって操作部71に向かって片持ち状に延出した形態の一対の弾性係止片73(本発明の構成要件である係止部)が形成されている。この弾性係止片73の延出方向は、レバー70の回動方向と交差する方向となっている。弾性係止片73の延出端部における内面には、係止突起74が形成されている。上記実施形態1では弾性係止片46が弾性変位するのに伴って係止突起49が支持軸28の軸線と交差する方向に変位していたのに対し、本実施形態2では、弾性係止片73が係止姿勢から解除姿勢へ弾性変位するのに伴い、係止突起74が支持軸63の軸線と略平行な方向へ変位する。
この係止突起74の上面と下面には、係止面75とテーパ面76とが形成されている。係止面75は、レバー70の回動方向と直角な平面であり、係止突起74における基端部側の領域に形成されている。テーパ面76は、係止突起74における先端側の領域に形成されている。テーパ面76は、レバー70の回動方向と直角ではなく、レバー70の回動方向と直角な面に対して傾斜している。
電線カバー60にハウジング65を組み付ける前の状態では、図7及び図13に示すように、レバー70は、係止突起74の係止面75と係止孔62の内面との係止作用により、初期位置において回動方向を規制された状態にロックされる。係止面75と、係止孔62のうち係止面75に当接する内面は、レバー70の回動方向と直角な面であるから、レバー70は確実に回動規制される。また、係止突起74と係止孔62は、左右2カ所で係止しているので、係止機能の信頼性が高い。このとき、係止突起74のうちテーパ面76の形成されている先端側の部分は、係止孔62を貫通して連通溝内へ進出している。また、実施形態2の弾性係止片73は、レバー70を嵌合完了位置にロックする為の機能は兼ね備えていない。
電線カバー60にハウジング65を組み付けると、図11に示すように、左右両解除部66が係止突起74に当接して左右方向外方へ押すので、係止突起74のうち係止面75が形成されている基端部は、係止孔62から外方へ外れる。しかし、図14に示すように、係止突起74のテーパ面76が係止孔62の孔縁に当接可能に対応しており、係止突起74のテーパ面76が係止孔62の孔縁に当接したときには、係止突起74側から係止孔62側へ弾性係止片73の弾性復元力が作用してセミロック状態となる。このセミロック作用により、レバー70は初期位置に保持される。
また、係止孔62の孔縁に当接可能なテーパ面76は、レバー70の回動方向に対して斜め方向であるから、テーパ面76と係止孔62との係止力、即ちこの係止を解除するために必要な操作力は、実施形態1に比べて小さい。テーパ面76と係止孔62との係止力を上回る回動方向の操作力をレバー70に付与すると、テーパ面76と係止孔62の孔縁とが摺動して係止突起74が係止孔62から解離する方向へ変位し、レバー70が嵌合完了位置側への回動を開始する。
<実施形態3>
次に、本発明を具体化した実施形態3を図15〜図19を参照して説明する。本実施形態3のレバー式コネクタ3は、合成樹脂製のハウジング80(本発明の構成要件である第1部材)と、ハウジング80に取り付けられる合成樹脂製のリテーナ90(本発明の構成要件である第2部材)と、ハウジング80に回動可能に取り付けられた合成樹脂製のレバー70と、ハウジング80に取り付けられる電線カバー99とを備えて構成されている。
ハウジング80は、全体として、幅寸法が小さく、前後方向に長い方形状をなす。ハウジング80内には、上下方向に貫通する複数のキャビティ81が、前後方向に並んで形成されている。各キャビティ81内には、ハウジング80の上面側の開口から端子金具82が挿入されている。端子金具82には電線83が導通可能に接続され、電線83は、ハウジング80の上面から導出されている。ハウジング80の内部には、前後方向(ハウジング80に対するリテーナ90の組付け方向と平行な方向)に直線状に延びてキャビティ81に連通する左右一対の連通溝84が形成されている。この連通溝84は、ハウジング80の後端面に開放されている。
ハウジング80の前端部には、その左右両外側面から連通溝84内に貫通する形態の左右一対の係止孔85(本発明の構成要件である係止部)が形成されている。また、ハウジング80の後端部には、その左右両外側面から連通溝84内に貫通する前後一対ずつの位置決め孔86が形成されている。さらに、ハウジング80の左右両外側面には、一対の支持軸87が形成されている。この支持軸87には、レバー70が初期位置と嵌合完了位置との間で回動可能に支持されている。弾性係止片73(本発明の構成要件である係止部)を含むレバー70の基本構成は、実施形態2と同一である。
リテーナ90は、合成樹脂製であり、前後方向に細長い板状をなす。リテーナ90には、各キャビティ81と対応して上下方向に貫通した複数の貫通孔91が形成されている。各貫通孔91の内周には、端子金具82の角筒部に係止可能な抜止部92が突出形成されている。リテーナ90の左右両側面部における前端部は、左右一対の解除部93となっている。また、リテーナ90の後端部における左右両側縁部には、左右一対の位置決め突起95が形成されている。
レバー式コネクタ3を組み付ける際には、まず、ハウジング80にレバー70を取り付ける。取り付けられたレバー70は、弾性係止片73の係止突起74が係止孔85に係止することにより、初期位置において回動規制された状態にロックされる。また、ハウジング80にはリテーナ90が取り付けられる。取り付けられたリテーナ90は、その位置決め突起95を後側の位置決め孔86に係止させることにより、仮係止位置(図示省略)に保持される。リテーナ90が仮係止位置にある状態では、各貫通孔91がキャビティ81と対応し、抜止部92はキャビティ81から後方へ外れた位置にある。また、解除部93は、係止孔85に係止している係止突起74よりも後方に位置し、係止突起74とは非接触の状態である。したがって、係止面75と係止孔85の内面とが当接し、レバー70は確実に初期位置にロックされる。
この後、ハウジング80に端子金具82を挿入する。このとき、抜止部92はキャビティ81内(つまり、端子金具82の挿入経路)の外部へ退避しているので、端子金具82の挿入は支障なく行われる。全ての端子金具82の挿入が完了したら、リテーナ90を、前方へ押し動かして図18に示す本係止位置へ移動させる。すると、位置決め突起95が前側の位置決め孔86に係止することにより、リテーナ90は、本係止位置に保持される。また、抜止部92が端子金具82の角筒部82aに係止する状態となるので、端子金具82がリテーナ90によって抜止め状態となる。
また、リテーナ90が本係止位置へ移動するのに伴い、リテーナ90の解除部93が係止突起74に当接して外側へ押すので、係止突起74のうち係止面75の形成されている基端部が係止孔85よりも外側へ外れ、テーパ面76が係止孔85の孔縁に当接するセミロック状態となり、レバー70が初期位置に保持される。レバー70を初期位置に保持するためのセミロック構造は、実施形態2と同じである。
リテーナ90の取付けが済んだら、ハウジング80にはその上面(電線83の導出面)を覆い隠すように電線カバー99を取り付ける。電線カバー99は、下面と後面に開放された箱状をなし、電線カバー99をハウジング80に取り付けた状態では、ハウジング80から上向きに導出した電線83が、後方へ屈曲され、電線カバー99の後面の開口から外部へ導出される。
その他の構成については実施形態1及び実施形態2と同様であるため、構造、作用及び効果の説明は省略する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、レバーに形成したギヤ状のカム機能部を相手側コネクタに係合させることによってカム作用が発揮されるようにしたが、レバーは、溝状のカム機能部を相手側コネクタに係合させることによってカム作用が発揮される形態のものであってもよい。
(2)上記実施形態では、レバーの移動形態が回動である場合について説明したが、本発明は、レバーが平行移動(スライド)する場合にも適用できる。
(3)上記実施形態では、レバー側の係止部のみを弾性係止片としたが、第1部材側の係止部のみを弾性係止片としてもよく、レバー側の係止部と第1部材側の係止部の両方を弾性係止片としてもよい。
(4)上記実施形態では、レバー側の係止部が、レバーを嵌合完了位置に保持するためのロック手段としての機能を兼ね備えるようにしたが、レバーに、係止部とは別に専用のロック手段を形成してもよい。
(5)上記実施形態2、3では、レバー側の係止部のみにテーパ面を形成したが、テーパ面は、第1部材(ハウジング)側のみに形成してもよく、レバー側と第1部材側の両方に形成してもよい。
(6)上記実施形態2、3では、弾性係止片のみにテーパ面を形成したが、テーパ面は、弾性係止片ではない係止部のみに形成してもよく、弾性係止片と弾性係止片ではない係止部との両方に形成してもよい。
(7)上記実施形態2、3のセミロック構造(即ち、レバー側の係止部と第1部材側の係止部のうち少なくともいずれか一方の係止部が弾性係止片となっていて、レバー側の係止部と第1部材側の係止部のうち少なくともいずれか一方の係止部に、レバーの移動方向に対して傾斜したテーパ面が形成され、係止部同士の係止が解除されてレバーの回動が許容された状態では、テーパ面が相手側の係止部に係止することによりレバーが初期位置に保持される構造)は、実施形態1にも適用することができる。
実施形態1のレバー式コネクタの斜視図 ハウジングが取り付けられる前であって、レバーが初期位置に保持されている状態をあらわす正面図 図2のA−A線断面図 ハウジングが取り付けられて、レバーが嵌合完了位置側への回動を許容された状態をあらわす断面図 レバーを嵌合完了位置へ回動させて相手側コネクタと嵌合した状態をあらわす側面図 図5のB−B線断面図 実施形態2においてハウジングが取り付けられる前であって、レバーが初期位置に保持されている状態をあらわす側面図 図7のC−C線断面図 ハウジングの側面図 ハウジングが取り付けられて、レバーが嵌合完了位置側への回動を許容された状態をあらわす側面図 図10のD−D線断面図 レバーを嵌合完了位置へ回動させて相手側コネクタと嵌合した状態をあらわす側面図 図7のE−E線断面図 図10のF−F線断面図 実施形態3においてリテーナが取り付けられる前であって、レバーが初期位置に保持されている状態をあらわす側面図 図15のG−G線断面図 リテーナが取り付けられて、レバーが嵌合完了位置側への回動を許容された状態をあらわす側面図 図17のH−H線断面図 図17のI−I線断面図
符号の説明
1…レバー式コネクタ
10…ハウジング(第2部材)
12…端子金具
13…電線
15…解除部
20…電線カバー(第1部材)
29…係止孔(係止部)
30…ロック部
40…レバー
46…弾性係止片(係止部)
2,3…レバー式コネクタ
60…電線カバー(第1部材)
62,85…係止孔(係止部)
65…ハウジング(第2部材)
66,93…解除部
70…レバー
73…弾性係止片(係止部)
76…テーパ面
80…ハウジング(第1部材)
82…端子金具
83…電線
90…リテーナ(第2部材)

Claims (5)

  1. 第1部材と、
    前記第1部材に対し、初期位置と嵌合完了位置との間での移動を可能に取り付けられたレバーと、
    前記第1部材に取り付けられる第2部材とを備えて構成され、
    前記レバーを前記初期位置から前記嵌合完了位置へ移動させることにより、相手側コネクタと嵌合されるようになっているレバー式コネクタであって、
    前記第1部材と前記レバーには、互いに係止することにより前記初期位置にある前記レバーの移動を規制する係止部が形成され、
    前記第2部材には、前記第2部材が前記第1部材に対して正しく取り付けられたときにのみ、前記係止部同士の係止を解除して前記レバーの移動を許容する解除部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第2部材が、電線の端末部に接続された端子金具を収容したハウジングであり、
    前記第1部材が、前記ハウジングから導出された前記電線を屈曲させた状態で収容する電線カバーであることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記第1部材が、電線の端末部に接続された端子金具が挿入されているハウジングであり、
    前記第2部材が、前記端子金具に対して抜止め状態に係止されるリテーナであることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  4. 前記レバー側の前記係止部と前記第1部材側の前記係止部のうち少なくともいずれか一方の前記係止部は、相手側の前記係止部から解離する方向へ弾性撓み可能な弾性係止片となっており、
    前記レバー側の前記係止部と前記第1部材側の前記係止部のうち少なくともいずれか一方の前記係止部には、前記レバーの移動方向に対して傾斜したテーパ面が形成され、
    前記係止部同士の係止が解除されて前記レバーの移動が許容された状態では、前記テーパ面が相手側の前記係止部に係止することにより前記レバーが初期位置に保持されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記第1部材には、前記レバーが前記嵌合完了位置に到達したときに前記レバー側の係止部を係止させることにより、前記レバーを前記嵌合完了位置に保持するロック部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
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