JP2003022874A - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ

Info

Publication number
JP2003022874A
JP2003022874A JP2001206289A JP2001206289A JP2003022874A JP 2003022874 A JP2003022874 A JP 2003022874A JP 2001206289 A JP2001206289 A JP 2001206289A JP 2001206289 A JP2001206289 A JP 2001206289A JP 2003022874 A JP2003022874 A JP 2003022874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
locking
fitting
guide
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001206289A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Furuya
貢 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2001206289A priority Critical patent/JP2003022874A/ja
Publication of JP2003022874A publication Critical patent/JP2003022874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り付けの作業性を向上させる。 【解決手段】 レバー30を雌ハウジング10に組み付
ける場合、畳まれたような予備係止位置で係止可能とさ
れる。仮係止片38の鈎部39が規制突部53に当たっ
てレバー30の時計回り方向の回動が、またガイド溝3
4に設けられた予備係止片50の突起51がガイド突部
14に当たることで反時計回り方向の回動がそれぞれ規
制されて保持される。雌雄のハウジングの嵌合に先だっ
て、レバー30を嵌合開始位置に戻すには、操作部32
に指を掛けてレバー30を反時計回り方向に回動する。
そのとき、予備係止片50の突起51がガイド突部14
に当たって撓み変形しながらそれを乗り越えて係止が解
除され、レバー30が同方向に回動される。突起51の
ガイド突部14に突き当たる面がテーパ状でセミロック
構造となっているから、比較的小さな力で係止の解除が
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レバー式コネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】レバー式コネクタの一般的な構造は、互
いに嵌合可能な雌雄一対のコネクタハウジングのうち、
例えば雌ハウジングにカム溝を設けたレバーが回動可能
に軸支されるとともに、相手の雄ハウジングにカム溝に
嵌合可能なフォロワピンが設けられており、レバーが雌
ハウジングとの間に設けられた仮係止手段により起立し
た嵌合開始位置に保持された状態でカム溝にフォロワピ
ンが導入され、続いてレバーが傾倒した嵌合完了位置へ
向けて回動操作されることにより、カム溝とフォロワピ
ンとの間のカム作用を介して両ハウジングが次第に嵌合
されるようになっている。両ハウジングが正規嵌合した
時には、レバーは例えば雌ハウジングとの間に設けられ
た本係止手段によって嵌合完了位置に係止され、これに
より両ハウジング間がロックされる。なお、この種のレ
バー式コネクタは、例えば特開2000−252007
号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のレ
バー式コネクタの取り付けを行う際には、通常雌ハウジ
ングに対してレバーを嵌合開始位置に組み付けた状態で
現場に搬入し、相手側の雄ハウジングとの嵌合を行うの
であるが、例えば取り付けの形態がパネルを挟んで両者
を嵌合させるような形態であると、嵌合前に、雌ハウジ
ングをパネルに開口された取付孔を通して反対側に挿通
する作業が必要な場合がある。その際、取付孔が小さい
と、上記のように起立して組み付けられたレバーが邪魔
になって、雌ハウジングの挿通がし難いという問題があ
った。本発明は上記のような事情に基づいて完成された
ものであって、その目的は、取り付けの作業性を向上さ
せるところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な
一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウ
ジングには、カム溝を設けたレバーが回動可能に軸支さ
れるとともに、他方のコネクタハウジングには前記カム
溝に嵌合可能なフォロワピンが設けられ、前記レバーが
前記一方のコネクタハウジングとの間に設けられた仮係
止手段により起立した嵌合開始位置に保持された状態で
前記カム溝に前記フォロワピンが導入され、続いてレバ
ーが傾倒した嵌合完了位置へ向けて回動操作されること
により、前記カム溝とフォロワピンとの間のカム作用を
介して両コネクタハウジングが嵌合されるようにしたレ
バー式コネクタにおいて、前記レバーと前記他方のコネ
クタハウジングとの間には、両ハウジングの正規嵌合時
に前記レバーを前記嵌合完了位置に係止可能な本係止手
段が設けられるとともに、前記レバーと前記一方のコネ
クタハウジングとの間には、前記レバーを前記嵌合開始
位置から前記嵌合完了位置側へ傾倒させた予備係止位置
に係止可能な予備係止手段が、前記仮係止手段の構成部
位の一部を利用して設けられている構成としたところに
特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記レバーには、前記一方のコネクタハウジ
ングに突設されたガイド突部を嵌めてこのレバーを回動
案内するガイド溝が設けられ、前記ガイド突部がガイド
溝の一端に当たることで前記レバーが前記嵌合開始位置
で回動規制されるようになっており、前記ガイド溝内に
は、前記レバーが前記予備係止位置に傾倒された場合に
前記ガイド突部に弾性的に係止して前記嵌合開始位置側
への戻り回動を規制する予備係止片が設けられていると
ころに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記レバーには、前記一方のコネクタハウジ
ングに突設されたガイド突部を嵌めてこのレバーを回動
案内するガイド溝が設けられ、前記ガイド突部がガイド
溝の一端に当たることで前記レバーが前記嵌合開始位置
で回動規制されるようになっており、前記一方のコネク
タハウジングには、前記レバーが前記予備係止位置に傾
倒された場合に前記ガイド溝に嵌まって、その前記一端
に係止することにより前記嵌合開始位置側への戻り回動
を規制する予備係止突部が設けられているところに特徴
を有する。
【0007】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のものにおいて、前記レバーには、
前記一方のコネクタハウジングに突設された仮係止突部
に弾性的に係止して、このレバーを前記嵌合開始位置に
おいて前記嵌合完了位置側への回動を規制して保持する
仮係止片が設けられており、前記一方のコネクタハウジ
ングには、前記レバーが前記予備係止位置に傾倒された
場合に前記仮係止片に係止して回動規制する規制突部が
設けられているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用および効果】<請求項1の発明>両コネク
タハウジングの正規嵌合時には、レバーと相手側の他方
のコネクタハウジングとの間に設けられた本係止手段に
よってレバーが嵌合完了位置に係止され、両コネクタハ
ウジング間がロックされる。取付作業の際には、レバー
と一方のコネクタハウジングとの間に設けられた予備係
止手段によって、レバーを倒した予備係止位置に係止し
ておくことができるから、一方のコネクタハウジングを
パネルの取付孔に挿通する等の作業を円滑に行うことが
でき、また予備係止手段の係止力を本係止手段のそれと
比べて小さく設定しておけば、嵌合前にレバーを嵌合開
始位置に戻す作業も比較的簡単に行え、全体として取付
の作業性を向上させることができる。しかも予備係止手
段は、既存の仮係止手段の一部を利用しているから、構
造変更を最小限に抑えて比較的安価に対応することがで
きる。
【0009】<請求項2の発明>ガイド溝とガイド突部
とがレバーを嵌合開始位置に係止する仮係止手段の一部
を構成しており、そのガイド溝内に設けた予備係止片
と、ガイド突部とで予備係止手段が構成されている。仮
係止手段の一部を利用して予備係止手段が構成されてい
る。 <請求項3の発明>ガイド溝とガイド突部とがレバーを
嵌合開始位置に係止する仮係止手段の一部を構成してお
り、そのガイド溝と、一方のコネクタハウジングに設け
た予備係止突部とで予備係止手段が構成されている。同
じく仮係止手段の一部を利用して予備係止手段が構成さ
れている。 <請求項4の発明>仮係止片と仮係止突部とがレバーを
嵌合開始位置に係止する仮係止手段の一部を構成してお
り、その仮係止片と、一方のコネクタハウジングに設け
た規制突部とで予備係止手段が構成されている。同じく
仮係止手段の一部を利用して予備係止手段が構成されて
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
6によって説明する。この実施形態のレバー式コネクタ
は、図1及び図2に示すように、雌側のコネクタハウジ
ング10(以下、雌ハウジングという)と、この雌ハウ
ジング10と嵌合可能な雄側のコネクタハウジング20
(以下、雄ハウジングという)とを備えており、雌ハウ
ジング10に対して、両ハウジング10,20の嵌合と
離脱操作を助勢するためのレバー30が装着されてい
る。
【0011】雌ハウジング10は、合成樹脂材によって
略直方体状に形成されており、その内部には複数のキャ
ビティ11が2列に分かれて形成され、各キャビティ1
1内に、雌側端子金具(図示せず)が上面側から挿入さ
れて収容されるようになっている。雄ハウジング20は
同じく合成樹脂材によって形成され、上方に開口するフ
ード部21を備えて、ここに雌ハウジング10が嵌合可
能とされている。フード部21の奥面からはタブ状をな
す雄側端子金具(図示せず)が上方へ突設され、雌雄両
ハウジング10,20が正規嵌合された際には、雌雄の
端子金具同士が電気的に接続されるようになっている。
【0012】雌ハウジング10には、上記のようにレバ
ー30が装着されている。レバー30は、同じく合成樹
脂製であって、雌ハウジング10の両側面に密着した一
対のカム板部31と、その先端同士を連結する操作部3
2とを備え、全体として門形に形成されている。このレ
バー30は、雌ハウジング10を跨ぐようにして装着さ
れ、両カム板部31に開口された軸孔33を雌ハウジン
グ10の両側面に立てられた支持軸13に嵌合すること
で、支持軸13回りに回動可能に支持されている。
【0013】カム板部31には、操作部32の設けられ
た先端側に寄った位置に、軸孔33を中心とした円弧形
をなす所定長さのガイド溝34が貫通状に形成されてい
るとともに、雌ハウジング10の両側面の上縁位置に
は、上記のガイド溝34に摺動可能に嵌合するガイド突
部14が突設されている。このガイド突部14は、図2
の下面側が切り立った面とされ、上面側がテーパ面とさ
れている。そしてレバー30は、ガイド突部14がガイ
ド溝34に沿って摺動することで案内されつつ、図2に
示す嵌合開始位置と、図6に示す嵌合完了位置との間で
回動されるようになっている。図2の嵌合開始位置で
は、ガイド突部14がガイド溝34の始端34Aに当た
って回動が停止され、操作部32が雌ハウジング10に
対して斜め上方に持ち上げられた起立姿勢をなし、一
方、図6の嵌合完了位置では、ガイド突部14がガイド
溝34の終端34Bに当たって回動が停止され、ほぼ水
平な傾倒姿勢を取るようになっている。
【0014】カム板部31における操作部32とはほぼ
反対側の位置の外面側には、軸孔33からの距離が漸減
する曲線形状のカム溝36が凹み形成されている。一
方、雄ハウジング20には、フード部21の両内側面
に、カム溝36に嵌合可能なフォロワピン23が突設さ
れている。カム溝36の始端36Aには、周縁に開口し
た入口37が連設されており、レバー30が上記した嵌
合開始位置に持ち来されると、カム溝36の入口37が
下方を向いて開放し、フォロワピン23を導入可能とな
っている。そして、レバー30の回動操作に伴ってフォ
ロワピン23がカム溝36内を移動し、その間のカム作
用によって両ハウジング10,20の嵌合または離脱操
作が助勢されるようなっている。レバー30が嵌合完了
位置に回動されたときには、フォロワピン23がカム溝
36の終端36Bに達して両ハウジング10,20が正
規に嵌合された状態になる。
【0015】カム板部31には、入口37を挟んでカム
溝36とは反対側の位置に、仮係止片38が設けられて
いる。この仮係止片38は、軸孔33を中心とする略円
弧状をなして入口37側に向けて片持ち状に延出され、
先端側が内外に撓み変形可能となっている。この仮係止
片38の先端には、外側に出っ張った鈎部39が形成さ
れており、図2に示すようにレバー30が嵌合開始位置
にある場合に、鈎部39が雌ハウジング10の両側面の
下縁側に設けられた仮係止突部15に係止することで、
レバー30が嵌合完了位置側に回動することが停止され
るようになっている。
【0016】また、仮係止片38の先端縁からは被押圧
部40が突設されているとともに、雄ハウジング20に
おけるフード部21の内側面には、フォロワピン23の
直ぐ隣りに並んで解除突部24が突設されている。この
解除突部24は、フォロワピン23とほぼ同じ突出高さ
で、フォロワピン23とともにカム溝36に進入可能と
されている。この解除突部24は、後記するように両ハ
ウジング10,20が初期嵌合された場合に、仮係止片
38の被押圧部40を押圧して仮係止片38を強制的に
撓み変形させ、仮係止突部15に対する係止を解除する
機能を有している。
【0017】レバー30の操作部32には、下向きに本
係止片42が形成されている。この本係止片42は、係
止溝43を有して撓み変形となっている。一方、雄ハウ
ジング20には、フード部21における後面(図2の右
側)の上縁に、本係止突部26が形成されている。上記
のように、レバー30が嵌合完了位置に回動されたとき
に、本係止突部26が本係止片42の係止溝43に嵌合
可能となっている。ここで、本係止突部26における係
止溝43の端縁に係止する面(下側の面)は、切り立っ
た面に形成され、大きな係止力が発揮される構造となっ
ている。
【0018】さてこの実施形態では、レバー30を雌ハ
ウジング10に組み付けた状態において、図3に示すよ
うに、レバー30がほぼ水平な傾倒姿勢を取って折り畳
まれたような予備係止位置に係止する手段が備えられて
いる。なお、この予備係止位置は、レバー30と雌ハウ
ジング10だけの位置関係を見れば、上記した嵌合終了
位置と同じである。上記の予備係止手段として、レバー
30の両カム板部31には、図2及び図3に示すよう
に、ガイド溝34における終端34B側(同図の上側)
の外方の側縁に、予備係止片50が一体形成されてい
る。
【0019】予備係止片50は、薄肉とされて上方に向
けて片持ち状に延出して形成され、その内側の辺に沿っ
て上記したガイド突部14が摺接し得るように、ガイド
溝34に倣った円弧状に形成されており、先端側が板厚
方向に撓み変形可能となっている。この予備係止片50
の上端には、内方に突出した突起51が形成されてお
り、レバー30が予備係止位置に回動されたときには、
ガイド突部14が予備係止片50の突起51の上部側に
嵌まり込み、レバー30に対して嵌合開始位置側への回
動が規制されるようになっている。
【0020】なお、予備係止片50の突起51は、ガイ
ド突部14に係止する上面側が、下面側と同様にテーパ
面とされており、したがって予備係止片50による係止
力は、上記した本係止手段(本係止片42と本係止突部
26)のそれよりも小さく留められている。また、雌ハ
ウジング10の両側面には、レバー30が予備係止位置
に回動された場合に上記した仮係止片38の鈎部39を
突き当てて、その回動を規制する規制突部53が形成さ
れている。
【0021】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。コネクタの取付作業を行う
に当たっては、雌ハウジング10では、雌側端子金具が
キャビティ11内に収容されるとともに、レバー30が
装着される。そのときレバー30は、図3に示すよう
に、予備係止位置に組み付けられる。この状態では、ガ
イド突部14がガイド溝34の終端34Bに当たること
に加え、仮係止片38の鈎部39が規制突部53に当た
ることで、レバー30が同図の時計回り方向に回動する
ことが規制され、一方、レバー30のガイド溝34に設
けられた予備係止片50の突起51がガイド突部14に
当たることで、レバー30が同図の反時計回り方向に回
動することが規制される。このようにレバー30が予備
係止位置に保持されると、レバー30が雌ハウジング1
0に対して畳まれた状態となって全体がコンパクトにま
とまり、したがって取付現場において、パネルの小さな
取付孔にレバー30ともども雌ハウジング10を通す作
業も、容易に行うことができる。
【0022】次に、雌雄のハウジング10,20を嵌合
するが、それに先だって、予備係止位置にあるレバー3
0を嵌合開始位置に戻す。それには、図3の状態から操
作部32に指を掛けて、レバー30を同図の反時計回り
方向に回動する。それに伴い、ガイド突部14が突起5
1を押して予備係止片50をガイド突部14を乗り越え
るように撓み変形させることで係止が解除され、レバー
30は同方向に回動される。ここで、予備係止片50の
突起51におけるガイド突部14に突き当たる面がテー
パ状に形成され、いわばセミロック構造となっているか
ら、比較的小さな力で係止の解除が行われる。
【0023】レバー30の反時計回り方向の回動が終盤
近くとなると、仮係止片38が撓み変形しつつ仮係止突
部15に乗り上げ、ガイド溝34の始端34Aがガイド
突部14に突き当たって同方向の回動が停止されると、
鈎部39が仮係止突部15を乗り越えるから、図2に示
すように、仮係止片38が復元変形しつつ鈎部39が仮
係止突部15に係止し、時計回り方向の回動も停止され
る。これにより、レバー30が起立姿勢をなす嵌合開始
位置に保持された状態となる。なお、パネルの取付孔の
大きさに余裕があったり、取付孔への挿通作用が不要な
場合には、レバー30を雌ハウジング10に対して、初
めから図2に示す嵌合開始位置に組み付けておいてもよ
い。
【0024】レバー30が嵌合開始位置に保持された
ら、図2の矢線に示すように、雌ハウジング10を雄ハ
ウジング20に対して上方から接近させ、フード部21
内に嵌合する。これにより、図4に示すように、フォロ
ワピン23が入口37からカム溝36の始端36A側に
導入されるとともに、解除突部24が被押圧部40を押
し上げるために、仮係止片38が上方に撓み変形して仮
係止突部15に対する係止が解除される。続いて、操作
部32を押し下げてレバー30を同図の時計回り方向に
回動させると、解除突部24がフォロワピン23ととも
にカム溝36内に進入し、仮係止片38は仮係止突部1
5に乗り上げて通過したのち復元変形する。
【0025】レバー30の回動に伴ってフォロワピン2
3がカム溝36内を移動し、その間のカム作用によって
両ハウジング10,20が次第に嵌合される。レバー3
0が嵌合完了位置に近付くと、図5に示すように、本係
止片42の先端が本係止突部26に当たり、さらに回動
されると、本係止片42が撓み変形しつつ本係止突部2
6を乗り越える。一方、予備係止片50は撓み変形しつ
つガイド突部14を乗り越える。
【0026】レバー30が嵌合完了位置まで回動される
と、図6に示すように、ガイド突部14がガイド溝34
の終端34Bに当たる等で、同図の時計回り方向の回動
が停止される。一方、本係止片42の先端が本係止突部
26を乗り越えるため、復元変形して本係止突部26が
係止溝43内に嵌まり、嵌合開始位置側への戻り回動が
規制される。これによりレバー30が嵌合完了位置に係
止され、両ハウジング10,20が正規の嵌合状態にロ
ックされる。
【0027】以上説明したように本実施形態によれば、
両ハウジング10,20の正規嵌合時には、レバー30
と相手の雄ハウジング20との間に設けられた本係止手
段(本係止片42と本係止突部26)によってレバー3
0が嵌合完了位置に係止され、両ハウジング10,20
間がロックされる。取付作業の際には、レバー30と雌
ハウジング10との間に設けられた予備係止手段(予備
係止片50とガイド突部14、並びに仮係止片38と規
制突部53)によってレバー30を倒した予備係止位置
に係止しておくことができるから、雌ハウジング10を
パネルの取付孔に挿通する等の作業を円滑に行うことが
できる。また、予備係止片50とガイド突部14との間
の係止力を本係止手段のそれと比べて小さく設定してお
けば、嵌合前にレバー30を嵌合開始位置に戻す作業も
比較的簡単に行え、全体として取付の作業性を向上させ
ることができる。
【0028】しかも、予備係止手段を構成する部位のう
ち、ガイド突部14と仮係止片38とは既設の仮係止手
段に備えられたものを利用しているから、構造変更を最
小限に抑えて比較的安価に対応することが可能となる。
また、レバー30を畳んで組み付ける必要が無い場合に
は、初めから嵌合開始位置に組み付けることが可能であ
るから、必要に応じて使い分けることができで便利であ
る。
【0029】<第2実施形態>本発明の第2実施形態を
図7及び図8によって説明する。この第2実施形態は、
レバーを予備係止位置に係止する手段の一部に変更が加
えられており、以下には主に第1実施形態との相違点を
説明し、第1実施形態と同一機能を有する部位について
は適宜に同一符号を付すことで重複した説明は省略す
る。この実施形態では、予備係止手段として、雌ハウジ
ング10の両側面に、レバー30Aのガイド溝34内に
嵌合可能で、かつガイド溝34の始端34Aに当たって
係止することに機能する予備係止突部55が突設されて
いる。予備係止突部55はより詳細には、レバー30A
が予備係止位置に持ち来された場合に、ガイド溝34の
始端34Aに嵌合可能な位置に配され、また両側をテー
パ面とした山形に形成されている。
【0030】レバー30Aは雌ハウジング10に対し
て、予め図8に示すように予備係止位置に組み付けられ
る。この状態では、ガイド突部14がガイド溝34の終
端34Bに当たることに加え、仮係止片38の鈎部39
が規制突部53に当たることで、レバー30Aが同図の
時計回り方向に回動することが規制され、一方、予備係
止突部55がガイド溝34内に嵌まってその始端34A
に当たることで、レバー30Aが同図の反時計回り方向
に回動することが規制される。このようにレバー30A
が予備係止位置に保持されることで、レバー30Aが雌
ハウジング10に対して畳まれた状態となって全体がコ
ンパクトにまとめられる。
【0031】雌雄のハウジング10,20を嵌合する前
に、予備係止位置にあるレバー30Aを嵌合開始位置に
戻すには、図8の状態からレバー30Aを同図の反時計
回り方向に回動する。それに伴い、ガイド溝34の始端
34Aが予備係止突部55を乗り越え、すなわち係止を
解除し、予備係止突部55をガイド溝34から外しつ
つ、レバー30Aは同方向に回動される。ここで、予備
係止突部55におけるガイド溝34の始端34Aに突き
当たる面がテーパ状に形成され、セミロック構造となっ
ているから、比較的小さな力で係止の解除が行われる。
【0032】レバー30Aが嵌合開始位置まで回動され
ると、図7に示すように、ガイド溝34の始端34Aが
ガイド突部14に突き当たって反時計回り方向の回動が
停止され、また、仮係止片38の鈎部39が仮係止突部
15に係止することで時計回り方向の回動も停止され
て、レバー30Aが起立姿勢をなす嵌合開始位置に保持
される。その後は、第1実施形態で説明したと同様に、
雌雄のハウジング10,20を初期嵌合したのち、レバ
ー30Aを嵌合完了位置に回動することで両ハウジング
10,20が次第に嵌合され、正規に嵌合されると、本
係止手段(本係止片42と本係止突部26)によりロッ
クされる。
【0033】この第2実施形態でも、レバー30Aと雌
ハウジング10との間に設けられた予備係止手段(予備
係止突部55とガイド溝34の始端34A、並びに仮係
止片38と規制突部53)によってレバー30Aを倒し
た予備係止位置に係止しておくことができるから、雌ハ
ウジング10をパネルの取付孔に挿通する等の作業を円
滑に行うことができ、また、予備係止突部55とガイド
溝34の始端34Aとの間の係止力を本係止手段のそれ
て比べて小さく設定しておけば、嵌合前にレバー30A
を嵌合開始位置に戻す作業も比較的簡単に行え、全体と
して取付の作業性を向上させることができる。同じく、
予備係止手段を構成する部位のうち、ガイド溝34と仮
係止片38とは既設の仮係止手段に備えられたものを利
用しているから、構造変更を最小限に抑えて比較的安価
に対応することが可能となる。もちろん、レバー30A
を予備係止位置に畳んで組み付けることと、初めから嵌
合開始位置に組み付けることとを、必要に応じて使い分
けることができる。
【0034】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態とは逆に、レバーを雄ハウジング側
に、フォロワピンを雌ハウジング側に設けた形式のもの
にも、本発明は同様に適用可能である。 (2)上記実施形態では、レバーの予備係止位置と嵌合
完了位置とが同じ位置に設定されているが、両位置は必
ずしも同じ位置でなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の分解斜視図
【図2】雌雄のハウジングの嵌合前の状態を示す一部切
欠側面図
【図3】レバーが予備係止位置にある状態の雌ハウジン
グの一部切欠側面図
【図4】雌雄のハウジングの嵌合初期状態を示す一部切
欠側面図
【図5】嵌合終盤の状態を示す一部切欠側面図
【図6】雌雄のハウジングが正規嵌合した状態を示す一
部切欠側面図
【図7】第2実施形態に係るレバーが嵌合開始位置にあ
る状態の雌ハウジングの一部切欠側面図
【図8】そのレバーが予備係止位置にある状態の雌ハウ
ジングの一部切欠側面図
【符号の説明】
10…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング) 13…支持軸 14…ガイド突部(仮係止手段、予備係止手段) 15…仮係止突部(仮係止手段) 20…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング) 23…フォロワピン 26…本係止突部(本係止手段) 30…レバー 31…カム板部 32…操作部 34…ガイド溝(仮係止手段、予備係止手段) 34A…(ガイド溝34の)始端 36…カム溝 38…仮係止片(仮係止手段、予備係止手段) 39…鈎部 42…本係止片(本係止手段) 50…予備係止片(予備係止手段) 51…突起 53…規制突部(予備係止手段) 30A…レバー 55…予備係止突部(予備係止手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジ
    ングのうちの一方のコネクタハウジングには、カム溝を
    設けたレバーが回動可能に軸支されるとともに、他方の
    コネクタハウジングには前記カム溝に嵌合可能なフォロ
    ワピンが設けられ、前記レバーが前記一方のコネクタハ
    ウジングとの間に設けられた仮係止手段により起立した
    嵌合開始位置に保持された状態で前記カム溝に前記フォ
    ロワピンが導入され、続いてレバーが傾倒した嵌合完了
    位置へ向けて回動操作されることにより、前記カム溝と
    フォロワピンとの間のカム作用を介して両コネクタハウ
    ジングが嵌合されるようにしたレバー式コネクタにおい
    て、 前記レバーと前記他方のコネクタハウジングとの間に
    は、両ハウジングの正規嵌合時に前記レバーを前記嵌合
    完了位置に係止可能な本係止手段が設けられるととも
    に、前記レバーと前記一方のコネクタハウジングとの間
    には、前記レバーを前記嵌合開始位置から前記嵌合完了
    位置側へ傾倒させた予備係止位置に係止可能な予備係止
    手段が、前記仮係止手段の構成部位の一部を利用して設
    けられていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記レバーには、前記一方のコネクタハ
    ウジングに突設されたガイド突部を嵌めてこのレバーを
    回動案内するガイド溝が設けられ、前記ガイド突部がガ
    イド溝の一端に当たることで前記レバーが前記嵌合開始
    位置で回動規制されるようになっており、前記ガイド溝
    内には、前記レバーが前記予備係止位置に傾倒された場
    合に前記ガイド突部に弾性的に係止して前記嵌合開始位
    置側への戻り回動を規制する予備係止片が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記レバーには、前記一方のコネクタハ
    ウジングに突設されたガイド突部を嵌めてこのレバーを
    回動案内するガイド溝が設けられ、前記ガイド突部がガ
    イド溝の一端に当たることで前記レバーが前記嵌合開始
    位置で回動規制されるようになっており、前記一方のコ
    ネクタハウジングには、前記レバーが前記予備係止位置
    に傾倒された場合に前記ガイド溝に嵌まって、その前記
    一端に係止することにより前記嵌合開始位置側への戻り
    回動を規制する予備係止突部が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記レバーには、前記一方のコネクタハ
    ウジングに突設された仮係止突部に弾性的に係止して、
    このレバーを前記嵌合開始位置において前記嵌合完了位
    置側への回動を規制して保持する仮係止片が設けられて
    おり、前記一方のコネクタハウジングには、前記レバー
    が前記予備係止位置に傾倒された場合に前記仮係止片に
    係止して回動規制する規制突部が設けられていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    レバー式コネクタ。
JP2001206289A 2001-07-06 2001-07-06 レバー式コネクタ Pending JP2003022874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001206289A JP2003022874A (ja) 2001-07-06 2001-07-06 レバー式コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001206289A JP2003022874A (ja) 2001-07-06 2001-07-06 レバー式コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003022874A true JP2003022874A (ja) 2003-01-24

Family

ID=19042449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001206289A Pending JP2003022874A (ja) 2001-07-06 2001-07-06 レバー式コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003022874A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008041417A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Japan Aviation Electronics Industry Ltd レバー式コネクタ
JP2014154252A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Idec Corp 電気機器
JP2014207169A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP2015220075A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
WO2022097451A1 (ja) * 2020-11-05 2022-05-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 レバー式コネクタ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008041417A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Japan Aviation Electronics Industry Ltd レバー式コネクタ
JP2014154252A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Idec Corp 電気機器
JP2014207169A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP2015220075A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
WO2022097451A1 (ja) * 2020-11-05 2022-05-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 レバー式コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4285376B2 (ja) レバー式コネクタ
US7255581B2 (en) Lever-type connector
JP4558583B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JP4966622B2 (ja) レバー式コネクタ
EP2276123B1 (en) Lever type connector
JPH04133370U (ja) レバー付コネクタ
JP3420918B2 (ja) 半嵌合防止コネクタ
US8419462B2 (en) Lever type connector
JP2003036927A (ja) レバー式コネクタ
JPH05290921A (ja) レバー式コネクタの誤作動防止機構
JPH08162207A (ja) コネクタレバーのロック機構
JPH06290832A (ja) レバー式コネクタ
JPH08180930A (ja) レバー式コネクタ
JPH0513129A (ja) レバー付コネクタ
JPH11297421A (ja) ロック部材付きコネクタ
JP2002359028A (ja) レバー式コネクタ
JP2604520Y2 (ja) レバー式コネクタ
JP3882135B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2003022874A (ja) レバー式コネクタ
US7625225B2 (en) Lever-type connector
JP3804558B2 (ja) レバー式コネクタ
JP3864691B2 (ja) レバー式コネクタ
JP3573280B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2002025696A (ja) レバー式コネクタ
JP2003178837A (ja) レバー式コネクタ