JP5884364B2 - コンピュータ装置及びプログラム - Google Patents
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Description
まず、本発明に係る第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示す。図1に示すように、第1実施形態に係る情報処理システムは、ユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2と、ドットパターン(コード化パターン)が形成された教科書3と、ドットパターン(コード化パターン)が形成された解答用紙4と、を有する。
次に、図2と図3を参照しながら、教科書3及び解答用紙4に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図2は、教科書3及び解答用紙4に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、教科書3や解答用紙4上の位置座標が決定されるように構成されている。
次に、電子ペン1について図4を用いて説明する。図4は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端はペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を教科書3や解答用紙4に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入したり、電子ペン1のペン先部103を教科書3や解答用紙4に当接させて、タップ(ペン先部103による教科書3や解答用紙4への軽叩)したりする。ここで、電子ペン1のペン先部103が教科書3や解答用紙4に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。インクカートリッジ104のインクは、赤外線を吸収する材料を含まないので、プロセッサ103によるドットパターンの読取りを阻害しない。
次に、コンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。図5は、コンピュータ装置2の機能ブロック図である。コンピュータ装置2は、機能的には、入力手段21、通信手段22、処理手段24、記憶手段25及び表示手段26を備える。
図6及び図7は、穴埋め問題作成モードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。
図8は、問題演習モードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。図8に示すように、ユーザは、コンピュータ装置2の表示手段26に表示された穴埋め問題を参照して、解答用紙4の解答欄41に電子ペン1によって解答を記入する。具体的には、ユーザは、穴埋め問題に付された問題番号に従って、対応する解答番号の解答欄41に解答を記入する。この際に、コンピュータ装置2では、処理手段24の答え合わせ手段242が、電子ペン1からの記入情報と、記憶手段25に記憶された、解答用紙4に形成されたドットパターンに関する座標定義情報とに基づいて、電子ペン1により解答用紙4に記入された解答を表示手段26に表示させる。具体的には、答え合わせ手段242は、電子ペン1で解答用紙4に記入されたストロークに対して文字認識処理を行うことで得られた文字(テキストデータ)を、電子ペン1で記入された解答欄41の解答番号に対応する問題番号が付された穴埋め箇所に表示させる。図8では、ユーザが、解答番号が「1」である解答欄41aに「1850」といった解答を記入し、コンピュータ装置2の処理手段24が、問題番号が「1」である穴埋め箇所に「1850」といった文字を表示させている例を示している。なお、上記のようにストロークに対して文字認識処理を行うことで得られた文字を表示させることに限定はされず、電子ペン1で解答用紙4に記入されたストロークをそのまま表示させても良い。
図9は、答え合わせモードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。図9は、図8に示したボタンA4が選択された場合に表示される画面例を示している。答え合わせ手段242は、電子ペン1からの記入情報に基づいて、ユーザにより電子ペン1で解答用紙4に記入された解答に対して答え合わせを実行する。具体的には、答え合わせ手段242は、記憶手段25に記憶された正答情報に基づいて、上記のように解答用紙4に記入されたストロークに対して文字認識処理を行うことで特定された解答と、正答とを対比することで、答え合わせを実行する。この場合、答え合わせ手段242は、特定した解答と、その解答の解答番号に対応する問題番号の正答とを対比することで、答え合わせを実行する。そして、図9に示すように、答え合わせ手段242は、各穴埋め箇所について、解答の正誤に応じた採点記号を表示させると共に、各穴埋め箇所における解答の正誤から正答率を求め、当該正答率を表示させる。また、答え合わせ手段242は、正答である解答の文字と誤答である解答の文字とを異なる色で表示させる。なお、正答率の代わりに点数を表示させても良い。
図10は、再チャレンジ演習モードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。図10は、図9に示したボタンA5が選択された場合に表示される画面例を示している。当該ボタンA5が選択されると、図10に示すように、穴埋め問題作成手段241は、答え合わせ手段242によって誤答と判断された箇所(解答が間違っていた箇所だけでなく、無解答であった箇所も含む)を穴埋め箇所に設定した、新たな穴埋め問題を自動で作成する。この場合、穴埋め問題作成手段241は、新たな穴埋め問題に設定された穴埋め箇所に対して、新たな問題番号を先頭から順に付し直す。その結果、図8に示した元の穴埋め問題では、問題数が6つであったが、図10に示す新たな穴埋め問題では、問題数が4つに減少している。ここで、ユーザは、穴埋め問題作成手段241によって作成された新たな穴埋め問題に対して解答する場合、新たな解答用紙4を用意して電子ペン1で解答を記入する。なお、ユーザの電子ペン1による教科書3への指示により、穴埋め問題作成手段241は、他の文字を穴埋め問題に加えることができるようにしてもよい。
以上説明した第1実施形態によれば、穴埋め問題作成手段241は、電子ペン1による教科書3への記入に基づいて、穴埋め箇所が適切に設定された穴埋め問題を作成することができる。これにより、ユーザは、例えば授業中に教科書3に記入したメモ書などを参照しながら、穴埋め箇所とすべき箇所を教科書3上で指定して、穴埋め問題を容易に作成することができる。また、穴埋め問題作成手段241は、設定した穴埋め箇所に対して問題番号を付すことができる。これにより、穴埋め問題の利便性を向上させることができる。具体的には、問題番号を用いることで、解答用紙4に記入された解答が、どの問題に対応するものなのかを容易に特定することが可能となる。つまり、穴埋め箇所に設定された問題と、解答用紙4に記入された解答とを適切に対応付けることが可能となる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。第2実施形態は、解答用紙の構成が第1実施形態と異なる。具体的には、第2実施形態に係る解答用紙は、第1実施形態に係る解答用紙4のように解答欄41や解答番号が印刷されていない。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。第3実施形態は、穴埋め問題作成手段241によって作成された穴埋め問題を印刷する点で、第1及び第2実施形態と異なる。具体的には、第3実施形態では、穴埋め問題における穴埋め箇所を解答欄とし、解答欄ごとに異なる座標範囲のドットパターンが割り当てられた解答用紙を作成する。
次に、本発明に係る第4実施形態について説明する。第4実施形態は、穴埋め問題の穴埋め箇所に対して、穴埋め箇所に設定された文字に関するヒントを付加し、ユーザからの指示に応じて、付加されたヒントを表示させる点で、第1乃至第3実施形態と異なる。
上記では、穴埋め問題に対する解答を、電子ペン1によって解答用紙4、4a、4bに記入する実施形態を示したが、これに限定はされない。他の例では、このような解答用紙4、4a、4bや電子ペン1を用いずに、キーボードやタッチペンなどを用いて、穴埋め問題に対する解答をコンピュータ装置2に直接入力することとしても良い。タッチペンにて解答が記入された場合には、文字認識処理によって記入された解答を特定すれば良い。
2…コンピュータ装置
3…教科書
4、4a、4b…解答用紙
5…プリンタ
21…入力手段
22…通信手段
24…処理手段
25…記憶手段
26…表示手段
Claims (6)
- 電子ペンによって読み取られた、教科書に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する受信手段と、
前記記入情報に基づいて、ユーザによって前記電子ペンを用いて指定された前記教科書の文字を、問題番号を付して穴埋め箇所に設定することで、穴埋め問題を作成する穴埋め問題作成手段と、
前記穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題における前記穴埋め箇所を解答欄とし、前記解答欄ごとに異なるコード化パターンが割り当てられた解答用紙を印刷させるための印刷指示を出力する印刷指示手段とを備え、
前記受信手段は、前記電子ペンによって読み取られた、前記穴埋め問題に解答するための解答用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を更に受信し、さらに、
前記穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題に対する解答を取得し、前記受信手段により受信した前記電子ペンによる前記解答用紙への記入に対応する前記記入情報に基づいて、前記解答用紙に記入された解答を文字認識により特定して、当該解答の答え合わせを実行する答え合わせ手段と備え、
前記穴埋め問題作成手段は、前記答え合わせ手段によって誤答と判断された箇所を、問題番号を新たに付し直して、新たな穴埋め問題を作成し、
前記印刷指示手段は、前記穴埋め問題作成手段により作成された新たな穴埋め問題に対応して、解答欄ごとに異なるコード化パターンが割り当てられた解答用紙を印刷させるための印刷指示を出力する
ことを特徴とするコンピュータ装置。 - 電子ペンによって読み取られた、教科書に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する受信手段と、
前記記入情報に基づいて、ユーザによって前記電子ペンを用いて指定された前記教科書の文字を、問題番号を付して穴埋め箇所に設定することで、穴埋め問題を作成する穴埋め問題作成手段とを備え、
前記受信手段は、前記電子ペンによって読み取られた、前記穴埋め問題に解答するための解答用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を更に受信し、さらに、
前記穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題に対する解答を取得し、前記受信手段により受信した前記電子ペンによる前記解答用紙への記入に対応する前記記入情報に基づいて、文字認識により、前記解答用紙に記入された解答番号と解答とを認識して、当該解答の答え合わせを実行する答え合わせ手段と
を備えることを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記穴埋め問題作成手段は、前記答え合わせ手段によって誤答と判断された箇所を、問題番号を新たに付し直して、新たな穴埋め問題を作成することを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ装置。
- 前記穴埋め問題作成手段は、前記電子ペンを用いて指定された前記文字と同じ文字を、全て前記穴埋め箇所に設定すると共に、当該穴埋め箇所に対して同じ問題番号を付すことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
- 前記穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題における前記穴埋め箇所に対して、当該穴埋め箇所に設定された文字に関するヒントを付加するヒント付加手段と、
ユーザからの指示に応じて、前記ヒント付加手段によって付加された前記ヒントを表示させるヒント表示手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。 - コンピュータ装置を、請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のコンピュータ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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