JP4544482B1 - 情報処理システム及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンピュータ装置の表示手段における表示画面上の位置座標とのキャリブレーション処理を行うに際し、精度の高い位置合わせができるようにした情報処理システム及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム10は、位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーン4と、前記コード化パターンを読み取る読取手段1と、読取手段1から送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2からの画像信号を受信して、スクリーン4に画像を投影するプロジェクター3とを備える。スクリーン4にキャリブレーション用マークの画像を映し出させ、電子ペン1によるキャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、受信手段によって受信した情報から求め、ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置座標を示すコード化パターンを用いて情報を入力することができる情報処理システムに関し、特に、コード化パターンの位置座標とコンピュータ装置の表示画面の位置座標との位置合わせ(キャリブレーション)処理に関する。
近年、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto 社が開発した「アノトペン(Anoto pen )」が知られている。アノトペンは、所定のアルゴリズムによりパターン化された位置座標を示すドットパターンが印刷された専用紙とともに使用される。アノトペンは、ペン先部に、専用紙に印刷されたドットパターンを撮像するための小型カメラと、撮像したドットパターンから専用紙における位置座標を演算するプロセッサと、演算された位置座標等を外部機器へ送信するデータ通信ユニットとを搭載している。ユーザが専用紙上にアノトペンで文字等を書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを撮像し、プロセッサによって演算された連続する位置座標から、ユーザが書き込んだ文字、画像などの記入情報が認識される。そして、この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される(例えば、特許文献1参照)。
また、このような電子ペンと、コンピュータ、プロジェクター及びスクリーンを用いて、スクリーンに電子ペンで記入ないし走査すると、それに応じてコンピュータが所定の処理を行うとともに、コンピュータの表示画面をプロジェクターでスクリーンに投影するシステムが提案されている(例えば、特許文献2〜5)。電子ペンは、スクリーンに形成されたドットパターンを読み取り、コンピュータは、電子ペンから送信された情報に基づき、その位置座標を解析して、その位置座標に応じた処理を行うというものであり、これにより、インクのない電子ペンであっても、スクリーン上を電子ペンでなぞれば、その筆跡に応じて、プロジェクターから線が描画された画像を投影したり、画像の制御やソフトウェアを操作したりできるとされている。
また、ホワイトボードにパソコンの画面がプロジェクターによって投影され、ホワイトボードにマーカーで記入した座標を座標読取装置で超音波又は赤外線により読み取ってパソコンに送信することで、パソコンの画面上でクリックなどをすることができるシステムにおいて、最初にキャリブレーション用のポイントをプロジェクターにより投影し、マーカーでポイントを指示させることで、ホワイトボードの座標とパソコン画面の座標とをキャリブレーションすることも提案されている(特許文献6)。
また、コンピュータのディスプレイに、ドットパターンが印刷された透明シートを貼り付け、電子ペンで透明シートに手書きをすることにより、ドットパターンを電子ペンで読み取らせつつ、コンピュータに手書き入力することが提案されている(例えば、特許文献7)。さらには、コンピュータのディスプレイにおける位置座標と,そのディスプレイに貼り付けられた透明シートのドットパターンにおける位置座標とをキャリブレーションするために、ディスプレイの四隅付近のドットパターンを電子ペンで読み取らせることも提案されている(特許文献8)。
特表2003−511761号公報 特開2008−152755号公報 特開2002−149331号公報 特開2008−154211号公報 特表2003−508831号公報 特開2007−233999号公報 特開2003−256122号公報 特開2008−165384号公報
しかしながら、ドットパターンが形成されたスクリーンや透明シート上の位置座標と、コンピュータ装置の表示手段における表示画面上の位置座標とを正確に対応付けたうえでキャリブレーション処理を実行しなければ、キャリブレーション処理後にスクリーンや透明シートに電子ペン等の読取ツールで筆記操作をしても、スクリーンないし透明シートに筆記した筆跡と、コンピュータ装置により描画処理されてスクリーンないし透明シートに映し出されたストロークとがずれてしまう。
そこで、本発明は、位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンないし透明シートの位置座標と、コンピュータ装置の表示手段における表示画面上の位置座標とのキャリブレーション処理を行うに際し、精度の高い位置合わせができるようにした情報処理システム及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る情報処理システムは、位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムであって、
前記コンピュータ装置は、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え
前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする。
この情報処理システムによれば、電子ペンによってスクリーンに形成されたコード化パターンを読み取ると、電子ペンは、コンピュータ装置へコード化パターンに関する情報を送信する。コンピュータ装置は、スクリーンに画像を投影するプロジェクターへ画像信号を送信するとともに、電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信する。このような情報処理システムにおいて、スクリーンにキャリブレーション用マークの画像が映し出されたときに、ユーザはそのキャリブレーション用マークに電子ペンを当接させてペンアップすると、ペンアップの位置座標が求められ、当該ペンアップにおける位置座標がキャリブレーション処理に用いられる。したがって、ユーザが、キャリブレーション用マークに向けて電子ペンで当接した後に、ペン先がマーク位置からずれていたとしてもペン先を移動させて、できるだけ当該マークに一致させてからペンアップすることによって精度の高いキャリブレーション処理を行うことができる。そして、前記キャリブレーション用マークの画像を映し出させた時に、前記キャリブレーション用マークの基準点において電子ペンのペンアップを促すようにしたので、より分かりやすく、キャリブレーション用マークに対するペンアップを行うことができる。さらに、キャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の電子ペンによるスクリーンへの当接を認識した場合、いずれか一回の電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことにより、より正確なキャリブレーション処理を行うか、誤ったキャリブレーションを回避することができる。
または、本発明に係る情報処理システムは、位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムであって、
前記コンピュータ装置は、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を前記プロジェクターに映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え、
前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする。
この情報処理システムによれば、電子ペンによってスクリーンに形成されたコード化パターンを読み取ると、電子ペンは、コンピュータ装置へコード化パターンに関する情報を送信する。コンピュータ装置は、スクリーンに画像を投影するプロジェクターへ画像信号を送信するとともに、電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信する。このような情報処理システムにおいて、スクリーンにキャリブレーション用マークの画像が映し出されたときに、ユーザはそのキャリブレーション用マークに電子ペンを当接させてペンアップすると、ペンアップの位置座標が求められ、当該ペンアップにおける位置座標がキャリブレーション処理に用いられる。したがって、ユーザが、キャリブレーション用マークに向けて電子ペンで当接した後に、ペン先がマーク位置からずれていたとしてもペン先を移動させて、できるだけ当該マークに一致させてからペンアップすることによって精度の高いキャリブレーション処理を行うことができる。さらに、キャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の電子ペンによるスクリーンへの当接を認識した場合、いずれか一回の電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことにより、より正確なキャリブレーション処理を行うか、誤ったキャリブレーションを回避することができる。
または、本発明に係る情報処理システムは、位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムであって、
前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、前記コンピュータ装置は、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え
前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする。
この情報処理システムによれば、電子ペンによって透明シートに形成されたコード化パターンを読み取ると、電子ペンは、コンピュータ装置へコード化パターンに関する情報を送信する。コンピュータ装置は、透明シートに画像を投影するプロジェクターへ画像信号を送信するとともに、電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信する。このような情報処理システムにおいて、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像が映し出されたときに、ユーザはそのキャリブレーション用マークに電子ペンを当接させてペンアップすると、ペンアップの位置座標が求められ、当該ペンアップにおける位置座標がキャリブレーション処理に用いられる。したがって、ユーザが、キャリブレーション用マークを電子ペンで当接後にペンアップすることによって精度の高いキャリブレーション処理を行うことができる。そして、前記キャリブレーション用マークの画像を映し出させた時に、前記キャリブレーション用マークの基準点において電子ペンのペンアップを促すようにしたので、より分かりやすく、キャリブレーション用マークに対するペンアップを行うことができる。さらに、キャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の電子ペンによる透明シートへの当接を認識した場合、いずれか一回の電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことにより、より正確なキャリブレーション処理を行うか、誤ったキャリブレーションを回避することができる。
または、本発明に係る情報処理システムは、位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムであって、
前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、前記コンピュータ装置は、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え、
前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする。
この情報処理システムによれば、電子ペンによって透明シートに形成されたコード化パターンを読み取ると、電子ペンは、コンピュータ装置へコード化パターンに関する情報を送信する。コンピュータ装置は、透明シートに画像を投影するプロジェクターへ画像信号を送信するとともに、電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信する。このような情報処理システムにおいて、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像が映し出されたときに、ユーザはそのキャリブレーション用マークに電子ペンを当接させてペンアップすると、ペンアップの位置座標が求められ、当該ペンアップにおける位置座標がキャリブレーション処理に用いられる。したがって、ユーザが、キャリブレーション用マークを電子ペンで当接後にペンアップすることによって精度の高いキャリブレーション処理を行うことができる。さらに、キャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の電子ペンによる透明シートへの当接を認識した場合、いずれか一回の電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことにより、より正確なキャリブレーション処理を行うか、誤ったキャリブレーションを回避することができる。
また、上記情報処理システムにおいて、前記処理手段は、前記キャリブレーション用マークから所定範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記当接を認識した場合は、新しく取得された前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標をキャリブレーション処理に用いるよう構成するとよい。この構成により、新しく取得された位置座標を用いてより正確にキャリブレーション処理を行うことができる。
さらに、上記情報処理システムにおいて、前記電子ペンは、ペンダウンからペンアップまでの間、所定間隔でコード化パターンを読み取って、各読取毎にコード化パターンに関する情報を送信するものであり、前記処理手段は、電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報の中から、ペンアップの位置座標を求めるよう構成するとよい。
また、上記情報処理システムにおいて、前記処理手段は、キャリブレーション処理による座標変換関数が定義されていない場合か、キャリブレーション処理の指示を認識した場合に、キャリブレーション処理を開始するよう構成するとよい。
また、本発明に係るプログラムは、位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を前記プロジェクターに映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とする。
または、本発明に係るプログラムは、位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を前記プロジェクターに映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とする。
または、本発明に係るプログラムは、位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とする。
または、本発明に係るプログラムは、位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とする。
上記プログラムは、前記キャリブレーション用マークから所定範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記当接を認識した場合は、新しく取得された前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標をキャリブレーション処理に用いるように構成するとよい。
さらに前記電子ペンは、ペンダウンからペンアップまでの間、所定間隔でコード化パターンを読み取って、各読取毎コード化パターンに関する情報を送信するものであり、上記プログラムにおいて、前記処理手段は、電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報の中から、ペンアップの位置座標を求めるよう構成するとよい。
また、上記プログラムにおいて、前記処理手段は、キャリブレーション処理による座標変換関数が定義されていない場合か、キャリブレーション処理の指示を認識した場合に、キャリブレーション処理を開始するよう構成するとよい。
上記プログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、上記のコンピュータ装置を実現し、情報処理システムを構成することができる。
本発明によれば、位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンないし透明シートの位置座標と、コンピュータ装置の表示手段における表示画面上の位置座標との間で精度の高いキャリブレーション処理を行うことができる。
第1実施形態における情報処理システムのシステム構成図である。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置の機能ブロック図である。 第1実施形態におけるキャリブレーション起動処理のフロー図である。 第1実施形態におけるキャリブレーション処理のフロー図である。 第1実施形態においてスクリーンに投影されたキャリブレーション用マークの画像を示す図である。 ペンアップの様子を示す説明図である。 コンピュータ装置の表示画面上における表示基準点の位置座標を示す図である。 スクリーン上における認識基準点の位置座標と同一認識範囲について示す図である。 キャリブレーション処理後のスクリーンにおけるストローク描画を示す図である。 第1実施形態の変形例におけるキャリブレーション処理のフロー図である。 本第2実施形態における情報処理システムのシステム構成図である。 第2実施形態において透明シートに映し出されたキャリブレーション用マークを示す画像である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な情報処理システムについて詳細に説明する。
<第1実施形態>
[情報処理システムのシステム構成]
図1は、本第1実施形態における情報処理システム10のシステム構成図である。図1に示すように、本第1実施形態における情報処理システム10は、ユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2のディスプレイ(表示手段)26をスクリーン4に投影するプロジェクター3とから構成される。
[スクリーン]
まず、スクリーン4について説明する。スクリーン4は、電子ペン1に十分に筆圧がかかる程度に硬いマグネット板(ホワイトボード)401の前面に、後述するドットパターン(コード化パターン)が印刷により全面に形成された用紙402を上からマグネットで押さえ付けたり、あるいは糊、粘着剤あるいは接着剤等で貼りつけたりしたものである。なお、マグネット板401の代わりに部屋の壁面等を利用してもよい。また、用紙402の代わりに、ドットパターンが印刷されたプラスチック製のシートでもよく、あるいは、マグネット板(ホワイトボード)401にドットパターンを直接形成してもよい。ユーザが電子ペン1によってスクリーン4に文字などを書くと、電子ペン1は、ペン先部の移動軌跡に沿って、用紙402に印刷されたドットパターンを局所的、連続的に読み取り、スクリーン4におけるその局所位置の座標を算出し、その電子データ(記入情報)をコンピュータ装置2へ送信する。一方、プロジェクター3は、コンピュータ装置2から画像信号を受信して、表示手段26に表示された画像と同じ画像をスクリーン4に領域403に投影する。
スクリーン4には、用紙402の外側に、キャリブレーション処理を行うための入力設定エリア(キャリブレーション指示エリア)として、ドットパターンが印刷された指示用紙5が貼り付けられている。この指示用紙5は、あらかじめスクリーン4の構成において必須なものではなく、シール等にしておき、後からユーザが任意にスクリーン4や手持ちのノート等に貼付できるようにしておいてもよい。また、用紙402における一部分のドットパターンの領域を、キャリブレーション処理を行うための入力設定エリアと規定してもよい。
指示用紙5が表す入力設定エリアは、スクリーン4の用紙402上のドットパターン(コード化パターン)で規定される位置座標と、コンピュータ装置2の表示手段26における表示画面(ディスプレイ)上の位置座標とのキャリブレーション処理をコンピュータ装置2に実行させるためのエリアである。この入力設定エリア内にも勿論、ドットパターンが印刷されている。なお、指示用紙5は、コンピュータ装置2の表示画面内への記入(座標入力)と混同誤認しないようにするため、プロジェクター3によってスクリーン4に画像が投影される領域403の範囲外に設けられる。そして、ユーザが、指示用紙5を電子ペン1で指示することによって任意にキャリブレーション処理を開始させることができる。
なお、コンピュータ装置2においてキャリブレーション処理が実行されると、コンピュータ装置2の表示画面に対応する位置座標を、スクリーン4上で電子ペン1により正確に入力可能な座標入力領域403が定義され、その定義情報がコンピュータ装置2の記憶手段25に記憶される。
[ドットパターン]
続いて、スクリーン4の用紙402や指示用紙5に印刷されているアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図2は、用紙402に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、スクリーン4上の位置座標が決定されるよう構成されている。このドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含有するインクによって印刷されている。
図3(a)は、ある位置のドットパターンの配列を示している。図3(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、スクリーン4上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは、用紙402における相対的な位置座標及びドットパターンアドレス(コード化パターンアドレス)を保持している。図3(b)は、図3(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に、電子ペン1について説明する。図4は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、ペン部104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。ペン部104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103をスクリーン4の用紙402や指示用紙5に当接させて、文字等のストロークを記入したり、タップ(ペン先部103によるスクリーン4への軽叩)したりする。ここで、電子ペン1のペン先部103が用紙402等に最初に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。なお、電子ペン1は、プロジェクター3により投影されるスクリーン4に、タップしたり文字を記入したりするのに用いるものであるので、ペン部104は、インクが充填されたものでなくともよい。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1によりスクリーン4に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からペン部104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切換える。即ち、ユーザが電子ペン1でスクリーン4に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1をスクリーン4から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、スクリーン4上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103がスクリーン4に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。したがって、CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図3(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)のスクリーン4上におけるX,Y座標(単に「位置座標」、「座標データ」とも呼ぶ)とスクリーン4に固有のドットパターンアドレス(コード化パターンアドレス)とを連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図3(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図3(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値及びY座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データ及びドットパターンアドレスを演算する。そしてプロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ、ドットパターンアドレス及びX,Y座標データとを関連付ける。なお、スクリーン4における6×6のドットパターンは、スクリーン4内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置がスクリーン4のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンID(電子ペン識別情報)と、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、ドットパターンアドレスと、X,Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。
[コンピュータ装置]
次に、コンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。図5は、コンピュータ装置2の機能ブロック図である。コンピュータ装置2は、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段21、受信手段22、処理手段24、記憶手段25、表示手段26及び送信手段27を備える。そして、コンピュータ装置2は、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて所定の処理を行う。
受信手段22は、アンテナや受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、処理手段24に伝送する。送信手段27は、処理手段24の指示によって、表示手段26の画像表示に用いられる画像信号をプロジェクター3に送信するもので、プロジェクター3へのデータ送信方式は、有線式であっても無線式であってもよい。表示手段26は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段24によって指示された内容を表示する。
記憶手段25は、ハードディスクやROM、RAMといったメモリによって構成される。記憶手段25には、スクリーン4上のドットパターン(コード化パターン)における位置座標とコンピュータ装置2の表示手段26における表示画面上の位置座標とのキャリブレーション処理を行うためのプログラムが記憶されている。このプログラムに関して、記憶手段25は、キャリブレーション処理の際に表示される表示基準点、認識基準点等の位置座標やキャリブレーション用マークの画像等を記憶する。さらに、記憶手段25には、電子ペン1でスクリーン4に手書きを行うことによって生成された記入情報を処理するプログラム等も記憶されている。
処理手段24は、CPU等のプロセッサによって構成され、受信手段22により電子ペン1から受信した記入情報に基づいて、表示手段26に対して種々の形態で記入内容を表示させたり、記憶手段25に記憶されたキャリブレーション処理を行うプログラムを起動させて、キャリブレーション処理を行ったりする。また、処理手段24は、表示手段26に表示させる画像と同じ画像を同期させてプロジェクター3に投影させるための画像信号を、送信手段27に対してプロジェクター3へ送信させる。
プロジェクター3は、コンピュータ装置2の送信手段27から受信した画像信号に基づいて、表示手段26に表示された画像と同様の画像をスクリーン4の領域403に投影して映し出す。
<キャリブレーション起動処理のフロー>
次に、図6を参照して、情報処理システム10におけるキャリブレーション起動処理について説明する。
図6は、キャリブレーション起動処理のフロー図である。まず、ユーザが、電子ペン1を用いて、スクリーン4の用紙402上に記入ないしタップを行う。すると、電子ペン1は、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたことにより用紙402への接触を検出し、LED105によって赤外線を照射しつつカメラ106によって筆跡に沿ってドットパターンを撮像し、プロセッサ108によって、撮像されたドットパターンの画像データから筆跡に沿った位置座標を連続的に演算し、当該位置座標、リアルタイムクロック110により発信された現在時刻、筆圧データ(以上、「ストローク情報」)及びペンIDと関連付けて、記入情報として即時且つ逐次的にコンピュータ装置2へ送信する(ステップS101)。
コンピュータ装置2では、受信手段22が、電子ペン1から記入情報(ストローク情報及びペンID)を受信すると、その記入情報を記憶手段25に記憶する(ステップS201)。そして、処理手段24は、キャリブレーション処理を行うための座標変換関数が定義されているか否かを確認する(ステップS202)。処理手段24は、座標変換関数が定義されていないと認識した場合は(ステップS202:No)、キャリブレーション処理を開始する(ステップS205)。したがって、キャリブレーション処理が実行されていない状態のときに、ユーザが、電子ペン1でスクリーン4に書き込もうとすれば、キャリブレーション処理が開始される。
一方、処理手段24は、座標変換関数が定義されていると認識した場合(ステップS202:Yes)、電子ペン1から送信された記入情報から、指示用紙5(入力設定エリア)が電子ペン1により指示されたか否かを判定する(ステップS203)。そして、処理手段24は、指示用紙5(入力設定エリア)が指示されたと認識した場合(ステップS203:Yes)、キャリブレーション処理を開始し(ステップS205)、指示用紙5(入力設定エリア)が指示されたと認識しない場合(ステップS203:No)、受信した記入情報のスクリーン4上のドットパターンによる位置座標を、座標変換関数を用いて、ディスプレイ201上の位置座標に変換して、ストロークを描画する(ステップS204)。
<キャリブレーション処理>
次に、図6のステップS202において座標変換関数が定義されていないと認識した場合、あるいは、ステップS203において指示用紙5(入力設定エリア)が指示されたと認識した場合に行われるキャリブレーション処理について、図7〜図12を参照しつつ説明する。
図7は、キャリブレーション処理のフロー図である。図8は、スクリーン4に投影されたキャリブレーション用マークを示す画像である。
処理手段24は、キャリブレーション処理を開始すると、表示手段26の表示画面201に第1キャリブレーション用マーク601を表示させるとともに、図8に示すように、プロジェクター3に対して、スクリーン4上に、第1キャリブレーション用マーク601を投影させて、ユーザに電子ペン1による第1キャリブレーション用マーク601の基準点(同心円の中心)でのペンアップを促す(ステップS301)。例えば、図8のように、処理手段24は、「ペン先が的の中心に触れたところで上げてください」といった指示メッセージを表示させたり、同様の音声による指示を出力させたりする。
続いて、図9に示すように、ユーザが電子ペン1を用いて、ペンダウンした状態で第1キャリブレーション用マーク601が投影された位置(同心円の中心)までペン先を移動させてからペンアップする。すると、電子ペン1は、ストローク情報を生成し、ペンIDと関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する(ステップS401)。このように、電子ペン1が、記入情報をコンピュータ装置2へ送信すると、コンピュータ装置2では、受信手段22が、電子ペン1から記入情報(ストローク情報及びペンID)を受信し、その記入情報を記憶手段25に記憶する(ステップS302)。処理手段24は、電子ペン1より記入情報を受信手段22によって受信すると、記入情報のうち、ペンアップの位置座標を抽出して、第1キャリブレーション用マーク601が投影された位置宛てに指示された用紙402上の第1認識基準点として、記憶手段25に記憶する(ステップS303)。
さらに、処理手段24は、表示手段26の表示画面201に第2キャリブレーション用マーク602を表示させるとともに、プロジェクター3に対して、スクリーン4上に、第2キャリブレーション用マーク602を投影させて(図8参照)、ユーザに電子ペン1による第2キャリブレーション用マーク602が投影された位置でのペンタッチとそれに続くペンアップを促す(ステップS304)。
続いて、ユーザが電子ペン1を用いて、図9に示したのと同様に、第2キャリブレーション用マーク602が投影された位置(同心円の中心)にペン先が当接した後でペンアップすると、電子ペン1は、ストローク情報を生成し、ペンIDと関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する(ステップS402)。このように、電子ペン1が、記入情報をコンピュータ装置2へ送信すると、コンピュータ装置2では、受信手段22が、電子ペン1から記入情報(ストローク情報及びペンID)を受信し、その記入情報を記憶手段25に記憶する(ステップS305)。
処理手段24は、受信した記入情報からペンアップの位置座標を抽出し、そのペンアップの位置座標が第1認識基準点の同一認識範囲外にあるか否かを判定する(ステップS306)。ここで、同一認識範囲というのは、ユーザが意識せずに同じキャリブレーション用マークを二回以上ペンタッチしてしまったと認識できる範囲であり、スクリーン4の大きさなどに応じて、用紙402上に印刷されたドットパターン座標上の数値範囲(例えば数cm)を設定するとよい。そして、処理手段24が、ペンアップの位置座標は第1認識基準点の同一認識範囲内にあると判定した場合(ステップS306:No)、そのペンアップの位置座標は第2認識基準点として採用することができないため、処理フローを終了するが、ペンアップの位置座標が第1認識基準点の同一認識範囲外にあると判定した場合(ステップS306:Yes)、処理手段24は、そのペンアップの位置座標を、第2キャリブレーション用マーク602が投影された位置宛てに指示された用紙402上の第2認識基準点として、記憶手段25に記憶する(ステップS307)。
そして、処理手段24は、ドットパターンの演算による用紙402上の第1,第2認識基準点の座標値(投影された第1,第2キャリブレーション用マーク601,602の同心円の中心点における座標値)と、表示手段26の表示画面201上における第1,第2キャリブレーション用マーク601,602の同心円の中心点である第1,第2表示基準点における座標値)とに基づいて、用紙402上の位置座標から、コンピュータ装置2における表示画面201上の位置座標を演算するための座標変換関数を求めて定義し、記憶手段25に記憶する(ステップS308)。それとともに、処理手段24は、キャリブレーション処理の結果、電子ペン1によりスクリーン4上で位置座標が表示画面201に対応して正確に入力可能な座標入力領域403を確定し、その座標領域を定義して、記憶手段25に記憶する。
ここで、キャリブレーション用の演算式の求め方について、図10及び図11を参照して説明する。
図10は、コンピュータ装置2の表示画面201上における第1,第2表示基準点の位置座標を示す図である。図10に示すように、コンピュータ装置2の表示手段(ディスプレイ)26の表示画面201において、X軸を右方向、Y軸を下方向にとり、以下の座標を次のようにする。
左上端点:座標202(Xamin ,Yamin )、
右下端点:座標203(Xamax ,Yamax )、
第1表示基準点:座標204(Xa1 ,Ya1 )、
第2表示基準点:座標205(Xa2 ,Ya2 )、
ただし、Xamin ≦ Xa1< Xa2≦ Xamax、
Yamin ≦ Ya1< Ya2≦ Yamax、
図11は、スクリーン4の用紙402上における第1,第2認識基準点の位置座標を示す図である。第1,第2認識基準点は、コンピュータ装置2の表示画面201上における第1,第2表示基準点がスクリーン4に投影され、電子ペン1によって指示されたドットパターン(コード化パターン)の解析に基づく位置座標である。図11に示すように、プロジェクター3によってスクリーン4に投影される座標入力領域403において、X軸を右方向、Y軸を下方向にとり、以下の座標を次のようにする。
左上端点:座標404(Xb0 ,Yb0 )、
座標入力領域403の左上端点:座標405(Xbmin ,Ybmin )、
座標入力領域403の右下端点:座標406(Xbmax ,Ybmax )、
第1認識基準点:座標407(Xb1 ,Yb1 )、
第2認識基準点:座標408(Xb2 ,Yb2 )、
ただし、Xb0 ≦ Xbmin< Xb1 < Xb2 ≦ Xbmax、
Yb0 ≦ Ybmin< Yb1 < Yb2 ≦ Ybmax、
すると、コンピュータ装置2の表示領域201における第1表示基準点の座標204(Xa1 ,Ya1 )及び第2表示基準点の座標205(Xa2 ,Ya2 )が、スクリーン4の用紙402上のドットパターンにおける第1認識基準点の座標407(Xb1 ,Yb1 )及び第2認識基準点の座標408(Xb2 ,Yb2 )にそれぞれ対応する。そして、スクリーン4に投影される座標入力領域403を規定する左上端点座標405(Xbmin ,Ybmin )及び右下端点座標406(Xbmax ,Ybmax )(長方形状の座標入力領域403における対角の各頂点)は次の数式で表すことができる。

[数式1] Xbmin= Xb1−(Xa1 − Xamin)×(Xb2 − Xb1)/(Xa2 − Xa1)
[数式2] Ybmin= Yb1−(Ya1 − Yamin)×(Yb2 − Yb1)/(Ya2 − Ya1)

[数式3] Xbmax= Xb2+(Xamax − Xa2)×(Xb2 − Xb1)/(Xa2 − Xa1)
[数式4] Ybmax= Yb2+(Yamax − Ya2)×(Yb2 − Yb1)/(Ya2 − Ya1)

この座標値を対頂角点とする長方形状の領域から、図6のステップS204における座標入力領域403を規定することができる。
そして、スクリーン4の用紙402上のドットパターンで規定される位置座標(Xbn ,Ybn )から、コンピュータ装置2の表示手段26における表示画面201上の位置座標(Xan ,Yan )は、次の式で求めることができる。

[数式5] Xan= Xamin+[ Xbn −(Xbmin−Xb0 )] ×(Xa2 − Xa1)/(Xb2 −Xb1)
[数式6] Yan= Yamin+[ Ybn −(Ybmin−Yb0 )] ×(Ya2 − Ya1)/(Yb2 −Yb1)

よって、処理手段24は、上式により、スクリーン4上の位置座標(Xbn ,Ybn )を、コンピュータ装置2の表示画面201上の位置座標(Xan ,Yan )に変換して、各種処理を行っていく。なお、スクリーン4に対するプロジェクター3の角度によって、演算式の項に歪みを補正する所定の係数をかけるようにしてもよい。
キャリブレーション処理後、スクリーン4上で位置座標が表示画面201に対応して正確に入力可能であるとして定義された座標入力領域403内において、ユーザが、電子ペン1を用いて文字等を書き込む。すると、電子ペン1は、筆跡のストロークに応じたストローク情報を生成し、ペンIDと対応付けた記入情報をコンピュータ装置2へ送信する(ステップS101)。コンピュータ装置2では、受信手段22によって記入情報を受信すると、処理手段24は、その記入情報を記憶手段25に記憶し(ステップS201)、座標変換関数が定義されていると判断し(ステップS202:Yes)、受信した記入情報は、指示用紙5(入力設定エリア)内の情報ではないと判断する(ステップS203:No)。さらに、処理手段24は、取得された記入情報のストローク情報に含まれる位置座標(Xbn ,Ybn )を、キャリブレーション処理によって得られた座標変換関数を用い、コンピュータ装置2の表示画面201上の位置座標(Xan ,Yan )に変換して、ストロークを描画したり、各種処理を行ったりしていく。
つまり、図12に示すように、ユーザが、スクリーン4の座標入力領域403内に電子ペン1で文字等を記入すると、コンピュータ装置2は、筆跡に応じたストロークの線分を描画し、スクリーン4上の筆跡とずれることなく、ストロークの線分をプロジェクター3によって投影させる。また、キャリブレーション処理によって、スクリーン4上の位置座標とコンピュータ装置2の表示手段26における表示画面201上の位置座標とが座標変換関数による座標変換によりキャリブレーションされているため、スクリーン4の座標入力領域403内に投影されたメニューやアイコンを電子ペン1で選択することにより、アプリケーションを操作したり起動させたりすることも可能となる。
<本第1実施形態の作用効果>
本第1実施形態における情報処理システム10においては、処理手段24によってキャリブレーション処理を実行する際、電子ペン1をペンアップした座標を基準として認識することで、より精度の高い座標入力面と座標表示面との相対位置座標の定義(座標変換関数の定義)が実現できる。また、キャリブレーション処理を実行する際に基準点として取得する座標が、すでに基準点として記憶されている座標の同一認識範囲内の座標に含まれるか否かを判定することによって、ユーザの連続的な筆記操作による誤設定を防止したり、再設定がすぐに実施できたりし、利便性が向上する。
〔変形例〕
なお、上記第1実施形態は次のように構成してもよい。
上記第1実施形態では、ステップS306において、処理手段24が、ペンアップの位置座標が第1認識基準点の同一認識範囲7内(図11参照、ここでは第1認識基準点を中心点とする所定半径の円内)にあると判定した場合、キャリブレーション処理を終了するようにしたが、図13に示すように、コンピュータ装置2は第1キャリブレーション用マーク601に対する再設定を行ったと判断して(ステップS306:No)、新しく取得したペンアップの位置座標を第1認識基準点として更新して記憶させてもよい(ステップS309)。コンピュータ装置2は、ステップS306にて同一範囲内の座標を取得したか否かを判定することで、第2認識基準点の指定時に、電子ペン1を連続的にスクリーンへ当接させる筆記誤動作をした場合でも、取得されたペンアップの位置座標を第1認識基準点の再設定の座標と判断して、第1認識基準点の座標として更新して記憶することができるからである。そして、ステップS309からステップS304に戻れば、続けて、第2キャリブレーション用マークを表示して(ステップS304)、第2認識基準点を得ることができる(ステップS307)。
なお、第1認識基準点の同一認識範囲に対して、電子ペン1によるペンタッチが複数回行われた場合に、上記変形例の他、いずれか一つのペンタッチのペンアップにおける位置座標を第1認識基準点として採用するようにしてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態における情報処理システム100を説明する。第2実施形態の説明では、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。また、第2実施形態において、第1実施形態と同じ符号を付している構成は、特に言及しないものについては、第1実施形態と同様の構成である。
図14は、本第2実施形態における情報処理システム100のシステム構成図である。第1実施形態においては、情報処理システム10を、プロジェクター3を用いて構成したが、本第2実施形態では、図14に示すように、情報処理システム100では、電子ペン1によって読取可能なドットパターン(コード化パターン)を透明シート8に印刷し、その透明シート8をコンピュータ装置2の表示画面201に貼り付けている。さらに、コンピュータ装置2の操作面に、キャリブレーション処理のための入力設定エリアとして、ドットパターンが印刷された指示用紙5が貼り付けられている。この指示用紙5は、シール等にしておき、後からユーザが任意にコンピュータ装置2や手持ちのノート等に貼付できるようにしておいてもよい。また、透明シート8の一部分の領域におけるドットパターンをキャリブレーション処理のための入力設定エリアと規定してもよい。
このような構成としたとき、キャリブレーション処理を行う場合には、図15に示すように、電子ペン1を表示画面201に対してストローク記入、タップ等して操作することができる。この第2実施形態において、キャリブレーション処理は第1実施形態と同様にして行われる。
この場合、赤外線を選択的に反射する特性を有するインキにより透明シート8にドットパターンを印刷し、電子ペン1では、プロセッサ108には、CMOSカメラ106によって撮像された画像データから、赤外線反射の強い部分領域をドットであると認識するよう閾値を設けて判定させてもよい。その閾値は、ディスプレイから透明シート8を透過してくる赤外線と、ドットによって反射される赤外線とを区別できるよう設定する。
<本第2実施形態の作用効果>
本第2実施形態における情報処理システム100においても、第1実施形態における上方処理システム10と同様の作用効果を奏するとともに、電子ペン1によって読取可能なドットパターン(コード化パターン)を印刷した透明シート8をコンピュータ装置2の表示画面201に貼り付けているため、ユーザがコンピュータ装置2にタップすることにより手元で操作を行うことができる。
〔変形例〕
本第2実施形態においても、第1実施形態と同様の変形的な構成を採用することができる。
また、上記第1,第2実施形態では、2点の位置座標に基づいて、キャリブレーション処理を行ったが、3点以上の位置座標に基づいて、キャリブレーション処理を行ってもよい。また、上記第1実施形態では、プロジェクター3として、フロントタイプのプロジェクターを例に挙げたが、リアプロジェクターにも適用することができる。また、ドットパターン(コード化パターン)は、アノト方式に限らなくともよい。
また、上記第1,第2実施形態において、電子ペン1はインクカートリッジを有していないものとしたが、ペン部104をインクカートリッジとして電子ペン1で用紙402に直接文字等を書くことができるようにしてもよい。この場合、コンピュータ装置2では、電子ペン1で描かれたストロークを表示手段26には表示するが、プロジェクター3では投影しないような画像信号をコンピュータ装置2からプロジェクター3へ出力するようにするとよい。また、電子ペン1のCMOSカメラ106によって撮像された画像データからドットを認識しやすくするため、CMOSカメラ106に照射される光が赤外線だけとなるように、赤外線透過フィルターを電子ペン1の開口部102付近に設けてもよい。
本情報処理システムは、学校の授業や企業での会議室、講演会、プレゼンテーションなどで利用することができる。
1…電子ペン
2…コンピュータ装置
21…入力手段
22…受信手段
24…処理手段
25…記憶手段
26…表示手段
27…送信手段
201…表示画面
202…表示画面の左上端点座標
203…表示画面の右下端点座標
204…第1表示基準点の座標
205…第2表示基準点の座標
3…プロジェクター
4…スクリーン
401…マグネット板(ホワイトボード)
402…用紙
403…画像投影領域・座標入力領域
404…左上端点座標
405…座標入力領域の左上端点座標
406…座標入力領域の右下端点座標
407…第1認識基準点の座標
408…第2認識基準点の座標
5…指示用紙(入力設定エリア)
601…第1キャリブレーション用マーク
602…第2キャリブレーション用マーク
7…同一認識範囲
8…透明シート
10,100…情報処理システム

Claims (14)

  1. 位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、
    前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、
    前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムであって、
    前記コンピュータ装置は、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、
    前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を前記プロジェクターに映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え
    前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする情報処理システム。
  2. 位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、
    前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、
    前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムであって、
    前記コンピュータ装置は、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、
    前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を前記プロジェクターに映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え、
    前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする情報処理システム。
  3. 位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、
    前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムであって、
    前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、
    前記コンピュータ装置は、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、
    前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え
    前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする情報処理システム。
  4. 位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、
    前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムであって、
    前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、
    前記コンピュータ装置は、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、
    前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いる処理手段とを備え、
    前記処理手段は、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないことを特徴とする情報処理システム。
  5. 前記処理手段は、前記特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記当接を認識した場合は、新しく取得された前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記電子ペンは、ペンダウンからペンアップまでの間、所定間隔でコード化パターンを読み取って、各読取毎にコード化パターンに関する情報を送信するものであり、
    前記処理手段は、電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報の中から、ペンアップの位置座標を求める
    ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の情報処理システム。
  7. 前記処理手段は、キャリブレーション処理による座標変換関数が定義されていない場合か、キャリブレーション処理の指示を認識した場合に、キャリブレーション処理を開始することを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. 位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を前記プロジェクターに映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とするプログラム。
  9. 位置座標を示すコード化パターンが形成されたスクリーンと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、前記コンピュータ装置からの画像信号を受信して、前記スクリーンに画像を投影するプロジェクターとを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記スクリーンにキャリブレーション用マークの画像を前記プロジェクターに映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記スクリーンへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とするプログラム。
  10. 位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させて前記キャリブレーション用マークの基準点における前記電子ペンのペンアップを促し、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とするプログラム。
  11. 位置座標を示すコード化パターンが形成された透明シートと、前記コード化パターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信して、当該情報に応じた処理を行うコンピュータ装置とを備える情報処理システムにおける前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    前記透明シートは前記コンピュータ装置の表示手段の表示画面に貼付されており、前記電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報を受信手段により受信させるとともに、前記透明シートにキャリブレーション用マークの画像を前記表示画面から映し出させ、前記電子ペンによる前記キャリブレーション用マークへの当接後におけるペンアップの位置座標を、前記受信手段によって受信した情報から求め、当該ペンアップにおける位置座標をキャリブレーション処理に用いるものであって、特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記透明シートへの当接を認識した場合は、いずれか一回の前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いるか、キャリブレーション処理を行わないよう処理することを特徴とするプログラム。
  12. 前記特定のキャリブレーション用マークから同一認識範囲内に2回以上の前記電子ペンによる前記当接を認識した場合は、新しく取得された前記電子ペンによる当接のペンアップの位置座標を、前記特定のキャリブレーション用マークに対応する位置座標としてキャリブレーション処理に用いることを特徴とする請求項11のうちいずれか一項に記載のプログラム。
  13. 前記電子ペンは、ペンダウンからペンアップまでの間、所定間隔でコード化パターンを読み取って、各読取毎にコード化パターンに関する情報を送信するものであり、
    前記処理手段は、電子ペンから送信されたコード化パターンに関する情報の中から、ペンアップの位置座標を求める
    ことを特徴とする請求項12のうちいずれか一項に記載のプログラム。
  14. 前記処理手段は、キャリブレーション処理による座標変換関数が定義されていない場合か、キャリブレーション処理の指示を認識した場合に、キャリブレーション処理を開始することを特徴とする請求項13のうちいずれか一項に記載のプログラム。
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