JP5811739B2 - 情報処理システム、コンピュータ装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、教材から穴埋め問題を作成する技術分野に関する。
従来から、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。例えば、特許文献1には、アノトペンが、用紙に印刷された所定のドットパターンを読み取って記入情報を生成し、当該記入情報を端末装置に送信することが記載されている。また、特許文献2には、ドットパターンに対向する電子ペンの角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能が記載されている。
他方で、教材から穴埋め問題を作成する技術が知られている。例えば、特許文献3には、パソコン上で、教材から穴埋め問題を作成する技術が記載されている。また、特許文献4には、コンピュータ上で教材コンテンツから穴埋め問題を作成し、手書文字を文字認識処理して、答え合わせを行う技術が記載されている。また、特許文献5には、正答率が低いものを選択した問題を作成する技術が記載されている。
特許第3842283号公報 特表2003−529853号公報 特開平7−302036号公報 特表2008−146382号公報 特開2009−251292号公報
ところで、複数のユーザが種々の穴埋め問題を作成した場合に、それらの穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析することができれば便宜である。そこで、本発明は、複数のユーザによって作成された穴埋め問題について、複数の穴埋め箇所ごとに正答率を適切に分析すること可能な情報処理システム、及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、複数の第1コンピュータ装置と、前記複数の第1コンピュータ装置から情報を受信して処理を行う第2コンピュータ装置とを有する情報処理システムにおいて、前記第1コンピュータ装置は、ユーザによって指定された教科書の文字を穴埋め箇所に設定することで、穴埋め問題を作成する第1穴埋め問題作成手段と、前記第1穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題と、前記穴埋め問題に対する解答又は当該解答の正誤とを含む情報を、前記第2コンピュータ装置に送信する第1送信手段と、を備え、前記第2コンピュータ装置は、複数の前記第1コンピュータ装置の前記第1送信手段によって送信された前記情報を受信する第2受信手段と、前記第2受信手段によって受信された前記情報に含まれる前記穴埋め問題と前記解答又は前記正誤とに基づいて、前記穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析する分析手段と、前記分析手段によって分析された前記穴埋め箇所ごとの前記正答率について、所定範囲ごとの色分けを示す正答率色分け表示領域と、新たな穴埋め問題を作成するため前記正答率の所定範囲ごとに選択を受け付けるための正答率選択領域とを表示させるとともに、前記教科書の文字のうち前記穴埋め箇所に設定された文字をその正答率に対応した色で表示させ、またはその正答率に応じた色で枠囲い表示させる表示制御手段と、前記正答率選択領域への入力により受け付けられた正答率に該当する文字により、新たな穴埋め問題を作成する第2穴埋め問題作成手段と、を備える。
上記の情報処理システムは、複数の第1コンピュータ装置と、複数の第1コンピュータ装置から情報を受信して処理を行う第2コンピュータ装置とを有する。第1コンピュータ装置は、ユーザによって指定された教科書の文字を穴埋め箇所に設定することで穴埋め問題を作成し、穴埋め問題と、当該穴埋め問題に対する解答又は当該解答の正誤とを含む情報を、第2コンピュータ装置に送信する。第2コンピュータ装置は、第2受信手段と、分析手段と、表示制御手段と、第2穴埋め問題作成手段と、を備え、複数の第1コンピュータ装置によって送信された情報に基づいて、穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析する。具体的には、分析手段が、第2受信手段によって受信された情報に含まれる穴埋め問題と解答又は正誤とに基づいて、穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析する。分析手段は、解答を受信した場合には、解答から正誤を求めて(つまり答え合わせを行う)、正答率を分析する。表示制御手段は、分析手段によって分析された穴埋め箇所ごとの正答率について、所定範囲ごとの色分けを示す正答率色分け表示領域と、新たな穴埋め問題を作成するため正答率の所定範囲ごとに選択を受け付けるための正答率選択領域とを表示させるとともに、教科書の文字のうち穴埋め箇所に設定された文字をその正答率に対応した色で表示させ、またはその正答率に応じた色で枠囲い表示させる。第2穴埋め問題作成手段は、正答率選択領域への入力により受け付けられた正答率に該当する文字により、新たな穴埋め問題を作成する。上記の情報処理システムによれば、第2コンピュータ装置にて、複数の第1コンピュータ装置で用いられた穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を、適切に分析することができる。
なお、上記の「教科書」は、紙に内容が印刷された印刷物だけでなく、内容が電子データ化された電子教科書も含まれるものとする。また、穴埋め箇所に設定する「文字」には、数字や記号など、種々のものが含まれるものとする。また、「解答の正誤」は、正答であったか又は誤答であったかを示す情報であり、ここでいう「誤答」には、解答が間違っていた場合だけでなく、無解答であった場合も含むものとする。加えて、「正答率」は、対象としている穴埋め箇所を設定した全ユーザの数に対して、その穴埋め箇所の問題を正解したユーザの数が占める割合を意味する。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記第2穴埋め問題作成手段は、前記第1コンピュータ装置で用いられた前記穴埋め問題に設定された前記複数の穴埋め箇所のうちで、ユーザによって選択された範囲内の前記正答率が得られた穴埋め箇所を、前記新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定する。これにより、難易度を種々に設定した穴埋め問題を容易に作成することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記第2穴埋め問題作成手段は、ユーザによって選択された範囲内の前記正答率が得られた前記穴埋め箇所に加えて、ユーザによって追加で指定された穴埋め箇所も、前記新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定する。これにより、正答率に応じた穴埋め箇所だけでなく、ユーザによって指定された穴埋め箇所も、新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記第2穴埋め問題作成手段は、前記穴埋め箇所に対して問題番号を付す。これにより、穴埋め問題の利便性を向上させることができる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記第2コンピュータ装置は、前記第2穴埋め問題作成手段によって作成された前記新たな穴埋め問題の情報を、前記第1コンピュータ装置に送信する第2送信手段を更に備える。これにより、第2コンピュータ装置によって作成された新たな穴埋め問題を、第1コンピュータ装置のユーザに供給することができる。
また好適には、前記第2コンピュータ装置は、前記第2穴埋め問題作成手段によって作成された前記新たな穴埋め問題における前記穴埋め箇所を解答欄とし、前記解答欄ごとに異なるコード化パターンが割り当てられた解答用紙を印刷させるための印刷指示を出力する第2印刷指示手段を更に備える。これにより、第2コンピュータ装置によって作成された新たな穴埋め問題を印刷した解答用紙を、第1コンピュータ装置のユーザに配布することができる。また、穴埋め箇所(解答欄)ごとに異なるコード化パターンが形成された穴埋め問題を、解答用紙として適切に印刷させることができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記第1穴埋め問題作成手段は、ユーザによって指定された前記文字と同じ文字を、全て前記穴埋め箇所に設定する。これにより、ユーザによって指定された文字と同じ文字が複数存在する場合に、一部の文字しか穴埋め箇所に設定されなかったために答えが見えてしまうことを防止することができる。また、穴埋め箇所とすべき同じ文字の全てを穴埋め箇所に設定するための、ユーザの作業を省くことができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記第1穴埋め問題作成手段は、前記穴埋め箇所に対して問題番号を付す。これにより、穴埋め問題の利便性を向上させることができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記第1コンピュータ装置は、前記第1穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題に対する解答を取得し、当該解答の答え合わせを実行する答え合わせ手段を更に備え、前記第1送信手段は、前記答え合わせ手段による前記答え合わせの結果に基づいて、前記解答の正誤を含む前記情報を前記第2コンピュータ装置に送信する。これにより、第1コンピュータ装置では、ユーザが手作業で答え合わせを行う手間を省くことができ、また、第2コンピュータ装置では、第1コンピュータ装置から受信した解答の正誤をそのまま用いて正答率を分析することができる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記第1コンピュータ装置は、電子ペンによって読み取られた、前記穴埋め問題に解答するための解答用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する第1受信手段を更に備え、前記答え合わせ手段は、前記記入情報に基づいて、前記電子ペンによって前記解答用紙に記入された解答を文字認識により特定することで、前記答え合わせを実行する。これにより、穴埋め問題に対する解答の答え合わせを適切に自動で実行することができる。
また上記の情報処理システムにおいて好適には、前記答え合わせ手段は、前記文字認識により、前記解答用紙に記入された解答を特定すると共に前記解答用紙に記入された解答番号を特定して、前記解答と前記解答番号とを対応付け、特定した前記解答と、当該解答に対応付けられた前記解答番号に対応する前記穴埋め箇所に設定された文字とを対比することで、前記答え合わせを実行する。これにより、解答用紙に解答番号が印刷されていないような場合であっても、記入された解答と解答番号とを対応付けることで、答え合わせを適切に自動で実行することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記第1コンピュータ装置は、前記第1穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題における前記穴埋め箇所に対して、当該穴埋め箇所に設定された文字に関するヒントを付加するヒント付加手段と、ユーザからの指示に応じて、前記ヒント付加手段によって付加された前記ヒントを表示させるヒント表示手段と、を更に備える。これにより、穴埋め問題の穴埋め箇所に対して適切にヒントを付加することができると共に、付加したヒントを適切に表示させることができる。よって、穴埋め問題の利便性をより向上させることができる。
本発明の他の観点では、コンピュータ装置は、複数の解答者の教科書の穴埋め問題に対する解答又は当該解答の正誤に関する情報を受信する受信手段と、前記信手段によって受信された前記情報に含まれる前記穴埋め問題と前記解答又は前記正誤とに基づいて、前記穴埋め問題に設定された埋め箇所ごとの正答率を分析する分析手段と、前記分析手段によって分析された前記穴埋め箇所ごとの前記正答率にいて、所定範囲ごとの色分けを示す正答率色分け表示領域と、新たな穴埋め問題を作成するため前記正答率の所定範囲ごとに選択を受け付けるための正答率選択領域とを表示させるとともに、前記教科書の文字のうち前記穴埋め箇所に設定された文字をその正答率に対応した色で表示させ、またはその正答率に応じた色で枠囲い表示させる表示制御手段と、前記正答率選択領域への入力により受け付けられた正答率に該当する文字により、新たな穴埋め問題を作成する埋め問題作成手段と、を備える。
上記の情報処理システムによれば、ンピュータ装置にて、穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析し、分析された正答率に応じた穴埋め問題を適切に作成することが可能となる。
上記の情報処理システムの一態様では、前記埋め問題作成手段は、記穴埋め問題に設定された前記埋め箇所のうちで、ユーザによって選択された範囲内の前記正答率が得られた穴埋め箇所を、前記新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定する。これにより、難易度を種々に設定した穴埋め問題を容易に作成することができる。
また、本発明の他の観点では、コンピュータ装置を、上記の情報処理システムにおける第2コンピュータ装置、又は、上記のコンピュータ装置として機能させるプログラムを提供することができる。
本発明によれば、複数のユーザによって作成された穴埋め問題について、複数の穴埋め箇所ごとに正答率を適切に分析することができる。
本実施形態における情報処理システムのシステム構成図である。 生徒が使用するコンピュータ装置にて構成されるシステムを示す。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)はドットパターンを模式的に示し、(b)はそれに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 生徒が使用するコンピュータ装置の機能ブロック図である。 先生が使用するコンピュータ装置の機能ブロック図である。 穴埋め問題を作成するために生徒が行う作業を説明するための図を示す。 穴埋め問題作成モードにて表示される画面例を示す。 問題演習モードに係る機能を説明するための図を示す。 答え合わせモードに係る機能を説明するための図を示す。 再チャレンジ演習モードに係る機能を説明するための図を示す。 正答率の分析結果の表示画面例を示す。 先生側のコンピュータ装置によって作成された穴埋め問題の表示画面例を示す。 変形例1において、生徒が使用するコンピュータ装置にて構成されるシステムを示す。 変形例1に係る解答用紙の利用方法を説明するための図を示す。 変形例2によって印刷された解答用紙の具体例を示す。 変形例2において穴埋め問題作成モードにて表示される画面例を示す。 ヒント付加モードにて表示される画面例を示す。 変形例3において問題演習モードにて表示される画面例を示す。 変形例4において、生徒が使用するコンピュータ装置にて構成されるシステムを示す。 変形例4における穴埋め問題作成モードに係る機能を説明するための図を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
[情報処理システムの全体構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの構成を示す。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システムは、各生徒によって使用されるコンピュータ装置2A、2B、2C、…(2)と、先生によって使用されるコンピュータ装置7と、コンピュータ装置7からの印刷指示(出力命令)に従って印刷を行うプリンタ8とを有する。
コンピュータ装置2は、例えば静電容量方式のタッチパネルなどを有するタブレットPCで構成される。1つの例では、コンピュータ装置2として、「iPad(登録商標)」が用いられる。コンピュータ装置7は、複数のコンピュータ装置2から情報を受信して種々の処理を行う。コンピュータ装置7も、コンピュータ装置2と同様のタブレットPCにて構成しても良い。なお、コンピュータ装置2は、本発明における「第1コンピュータ装置」に相当し、コンピュータ装置7は、本発明における「第2コンピュータ装置」に相当する。
ここで、本実施形態に係る情報処理システムの動作について簡単に説明する。コンピュータ装置2は、生徒によって指定された教科書の文字を穴埋め箇所に設定することで、穴埋め問題を作成する。例えば、コンピュータ装置2は、記憶している電子教科書の画面を表示し、生徒は、当該画面を参照して、入力手段を用いて、穴埋め箇所に設定する文字を指定する。そして、コンピュータ装置2は、このように作成した穴埋め問題を生徒が解いた場合に、その正答状況を示す情報を、穴埋め問題に関する情報とともにコンピュータ装置7に送信する。
コンピュータ装置7にも、コンピュータ装置2と同様の電子教科書のデータが記憶されている。コンピュータ装置7は、上記のように複数のコンピュータ装置2によって送信された正答状況を示す情報及び穴埋め問題に関する情報に基づいて、穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析して表示する。そして、先生は、このように表示された正答率を参照することで正答率の範囲を選択し、コンピュータ装置7は、先生によって選択された範囲内の正答率が得られた穴埋め箇所を用いて、新たな穴埋め問題を作成する。この後、コンピュータ装置7は、新たに作成した穴埋め問題の情報を、コンピュータ装置2に送信したり、プリンタ8に出力したりする。
[生徒側のシステム構成]
図2は、生徒が使用するコンピュータ装置2にて構成されるシステムを示す。図2に示すように、当該システムは、生徒が使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2と、ドットパターン(コード化パターン)が形成された解答用紙4と、を有する。
解答用紙4は、解答番号が印刷されていると共に、各解答番号に対応する解答欄41a〜41f(41)が設けられている。解答欄41a〜41fには、それぞれで異なる座標範囲のドットパターンが形成されている。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷される。他方で、解答番号や枠線などは、赤外域に吸収性を持たないインクにより印刷される。
コンピュータ装置2は、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイなどを有し、電子ペン1から記入情報等を受信して種々の処理を行う。コンピュータ装置2は、電子教科書(教材コンテンツ)についての画面をディスプレイ上に表示する。電子教科書は、サーバからダウンロードしたり、CDからインストールしたりすることで取得される。なお、以下では、電子教科書のことを単に「教科書」とも呼ぶ。
なお、図2では、説明の便宜上、解答用紙4は一枚しか示していないが、実際には、解答用紙4は複数枚用意される。この場合、複数枚の解答用紙4のそれぞれで異なる座標範囲のドットパターンを形成しても良いし、複数枚の解答用紙4で同じ座標範囲のドットパターンを形成しても良い。また、解答用紙4に、6つの解答欄41を設けることに限定はされない。
[ドットパターン]
次に、図3と図4を参照しながら、解答用紙4に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図3は、解答用紙4に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、解答用紙4上の位置座標が決定されるように構成されている。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、解答用紙4上のどの部分から6×6ドットを取っても、ユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが解答用紙4上のどの位置にあるのか)を保持している。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて、対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に、電子ペン1について図5を用いて説明する。図5は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図5に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端はペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を解答用紙4に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入したり、電子ペン1のペン先部103を解答用紙4に当接させて、タップ(ペン先部103による解答用紙4への軽叩)したりする。ここで、電子ペン1のペン先部103が解答用紙4に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。インクカートリッジ104のインクは、赤外線を吸収する材料を含まないので、プロセッサ103によるドットパターンの読取りを阻害しない。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1により解答用紙4に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からインクカートリッジ104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1により解答用紙4に文字など書いたりタップしたりすると、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報PDと、後述するペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を解答用紙4から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報とペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、解答用紙4上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が解答用紙4に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。したがって、解答用紙4に文字や枠線などが印刷されていた場合でも、印刷したインクは赤外域に吸収性を持たないため、プロセッサ108は、ドットパターンを認識することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)の解答用紙4上におけるX、Y座標(以後、単に「位置座標」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能を備えており、座標演算の際、その機能を発揮させる。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、解答用紙4における6×6のドットパターンは、解答用紙4内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が解答用紙4のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されてコンピュータ装置2に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、コンピュータ装置2によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、コンピュータ装置2は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。このように、ユーザの一つのストロークの記入により、電子ペン1によって生成される座標属性情報の集合を「ストローク情報」と呼ぶ。
[コンピュータ装置]
次に、コンピュータ装置2及びコンピュータ装置7について説明する。
まず、生徒が使用するコンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、ハードウェアとして、電子ペン1やコンピュータ装置7とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。図6は、コンピュータ装置2の機能ブロック図である。コンピュータ装置2は、機能的には、入力手段21、通信手段22、処理手段24、記憶手段25及び表示手段26を備える。
入力手段21は、各種コマンドやデータを入力するためのマウスやキーボードなどから構成されている。なお、表示手段26がタッチパネル方式である場合には、表示手段26の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力手段21として機能する。通信手段22は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、処理手段24に伝送する。また、通信手段22は、コンピュータ装置7との間で情報の授受を行う。なお、通信手段22は、本発明における「第1送信手段」及び「第1受信手段」に相当する。表示手段26は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段24によって指示された内容を表示する。なお、コンピュータ装置2と電子ペン1との通信がBluetooth(登録商標)方式によるものであり、コンピュータ装置2とコンピュータ装置7との通信がWi−Fi方式によるものであれば、通信手段22は、異なる方式の通信手段を有することとなる。
記憶手段25は、ハードディスクやROM、RAMといったメモリによって構成される。記憶手段25は、解答用紙4に印刷されたドットパターンの座標範囲に関する座標定義情報を記憶している。具体的には、記憶手段25は、解答欄41a〜41fの各々に割り当てられた、それぞれで異なるドットパターンの座標範囲を記憶している。また、記憶手段25は、サーバからダウンロードしたり、CDからインストールしたりすることで取得された電子教科書のデータを記憶している。
更に、記憶手段25は、処理手段24の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶し、さらに、処理手段24の指示により、記憶領域を確保して、ペンダウンからペンアップまでの記入情報に含まれる座標属性情報をストローク情報としてペンID毎に記憶する。上記以外にも、記憶手段25は、処理手段24の指示により、プログラムの実行により生成される各種情報を記憶する。
処理手段24は、CPU等のプロセッサによって構成され、コンピュータ装置2の全体の制御を行う。具体的には、処理手段24は、穴埋め問題作成手段241及び答え合わせ手段242を有する。
穴埋め問題作成手段241は、教科書の内容が表示された画面を参照してユーザが入力手段21を用いて指定した文字を、穴埋め箇所に設定することで、穴埋め問題を作成する。この場合、穴埋め問題作成手段241は、作成した穴埋め問題を、表示手段26に表示させる。具体的には、穴埋め問題作成手段241は、ユーザによって指定された複数の文字を空欄にて表示させると共に、このような空欄に対して問題番号を付して表示させる。また、穴埋め問題作成手段241は、穴埋め問題を作成する対象となっている教科書の範囲において、ユーザによって指定された文字と同じ文字を、全て穴埋め箇所に設定すると共に、当該穴埋め箇所に対して同じ問題番号を付す。そして、穴埋め問題作成手段241は、複数の穴埋め箇所と、複数の穴埋め箇所のそれぞれに設定された文字(つまり穴埋め問題として設定された文字)とを対応付けた情報、具体的には問題番号と正答とを関連付けた情報(以下、単に「正答情報」と呼ぶ。)を作成し、このような正答情報を記憶手段25に記憶させる。なお、穴埋め問題作成手段241は、本発明における「第1穴埋め問題作成手段」に相当する。
答え合わせ手段242は、通信手段22によって受信された、電子ペン1による解答用紙4への記入に対応する記入情報に基づいて、穴埋め問題作成手段241によって作成された穴埋め問題に対する解答に対して答え合わせを実行する。具体的には、答え合わせ手段242は、ユーザによって電子ペン1を用いて解答用紙4に記入された解答を文字認識により特定し、記憶手段25に記憶された正答情報に基づいて、特定した解答と正答とを対比することで答え合わせを実行する。この場合、答え合わせ手段242は、解答の正誤に応じた採点記号や、正答率及び/又は点数などを、表示手段26に表示させる。
処理手段24は、このような答え合わせ手段242による答え合わせの結果に応じて、穴埋め問題に設定された穴埋め箇所ごとの正答状況を示す情報を、穴埋め問題に関する情報とともに、通信手段22を介してコンピュータ装置7に送信させる。具体的には、処理手段24は、教科書において複数の穴埋め箇所に設定された文字を示す情報と、複数の穴埋め箇所ごとの正誤を示す情報(正答であったか、又は誤答であったかを示す情報)とを送信させる。なお、「誤答」には、解答が間違っていた場合だけでなく、無解答であった場合も含むものとする。
また、上記のように答え合わせ手段242が答え合わせを実行した後に、穴埋め問題作成手段241は、答え合わせ手段242によって誤答と判断された箇所(解答が間違っていた箇所だけでなく、無解答であった箇所も含むものとする)を穴埋め箇所に設定した、新たな穴埋め問題を作成する。この場合、穴埋め問題作成手段241は、新たな穴埋め問題に設定された穴埋め箇所に対して、問題番号を新たに付し直す。なお、穴埋めにされた文字と同じ文字は全て穴埋め箇所として設定すること、及び、それらの穴埋め箇所に対して同じ問題番号を付すことは、上記と同様である。
次に、先生が使用するコンピュータ装置7について説明する。コンピュータ装置7は、ハードウェアとして、コンピュータ装置2とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。図7は、コンピュータ装置7の機能ブロック図である。コンピュータ装置7は、機能的には、入力手段71、通信手段72、処理手段74、記憶手段75、表示手段76及び印刷出力手段77を備える。
入力手段71は、各種コマンドやデータを入力するためのマウスやキーボードなどから構成されている。なお、表示手段76がタッチパネル方式である場合には、表示手段76の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力手段71として機能する。通信手段72は、アンテナ受信回路等により構成され、コンピュータ装置2との間で情報の授受を行う。なお、通信手段72は、本発明における「第2送信手段」及び「第2受信手段」に相当する。表示手段76は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段74によって指示された内容を表示する。印刷出力手段77は、処理手段74から印刷指示(出力命令)をプリンタ8に送信する。なお、プリンタ8へのデータ送信方式は、有線式であっても無線式であってもよい。
記憶手段75は、ハードディスクやROM、RAMといったメモリによって構成される。記憶手段75は、処理手段74の指示により、プログラムの実行により生成される各種情報を記憶する。また、記憶手段75は、サーバからダウンロードしたり、CDからインストールしたりすることで取得された電子教科書のデータを記憶している。更に、記憶手段75は、後述する穴埋め問題作成手段743によって作成された穴埋め問題を解答用紙に印刷する際に、当該解答用紙の各解答欄に割り当てるドットパターンの座標範囲に関する座標定義情報を記憶している。
処理手段74は、CPU等のプロセッサによって構成され、コンピュータ装置7の全体の制御を行う。具体的には、処理手段74は、分析手段741、表示制御手段742及び穴埋め問題作成手段743を有する。
分析手段741は、通信手段72によって受信された、コンピュータ装置2の通信手段22によって送信された情報に基づいて、穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析する。具体的には、分析手段741は、複数のコンピュータ装置2によって送信された穴埋め問題に関する情報に基づいて、全ての生徒によって設定された穴埋め箇所を全て特定し、そして、複数のコンピュータ装置2によって送信された正答状況を示す情報に基づいて、特定した全ての穴埋め箇所の各々について正答率を分析する。「正答率」は、対象としている穴埋め箇所を設定した全生徒数に対して、その穴埋め箇所の問題を正解した生徒数が占める割合に相当する。
表示制御手段742は、分析手段741による分析結果に基づいて、複数の穴埋め箇所ごとの正答率を、当該正答率の違いを判別可能な態様で、複数の穴埋め箇所に設定された文字とともに表示手段76に表示させる。具体的には、表示制御手段742は、正答率を複数の範囲に分割して、各範囲ごとに所定の色を割り当て、上記のように分析手段741によって特定された全ての穴埋め箇所に対応する文字について、それぞれの正答率が含まれる範囲に応じた色を用いて表示させる。例えば、表示制御手段742は、穴埋め箇所に設定された文字を、その正答率が含まれる範囲に応じた色で表示させると共に、当該色の枠で囲んで表示させる。
穴埋め問題作成手段743は、分析手段741による分析結果に基づいて、複数のコンピュータ装置2で使用された穴埋め問題から、新たな穴埋め問題を作成する。具体的には、穴埋め問題作成手段743は、表示制御手段742によって表示された画面を参照することで先生によって選択された正答率の範囲を取得し、複数のコンピュータ装置2で使用された穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所のうちで、先生によって選択された範囲内の正答率が得られた穴埋め箇所を、新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定する。また、穴埋め問題作成手段743は、このように先生によって選択された範囲内の正答率が得られた穴埋め箇所に加えて、先生によって追加で指定された穴埋め箇所も、新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定する。なお、穴埋め問題作成手段743は、本発明における「第2穴埋め問題作成手段」に相当する。
処理手段74は、このように穴埋め問題作成手段743によって作成された穴埋め問題の情報を、通信手段72を介してコンピュータ装置2に送信させる。また、処理手段74(第2印刷指示手段に相当する)は、作成された穴埋め問題を印刷させるための印刷指示を印刷出力手段77に供給する。1つの例では、処理手段74は、穴埋め問題作成手段743によって作成された穴埋め問題における穴埋め箇所を解答欄とし、解答欄ごとに異なる座標範囲のドットパターンが割り当てられた解答用紙を印刷させるための印刷指示を出力する。
[生徒側のコンピュータ装置の機能]
次に、生徒側のコンピュータ装置2に係る機能について具体的に説明する。ここでは、コンピュータ装置2において、穴埋め問題を作成する場合に設定されるモードを「穴埋め問題作成モード」と呼び、穴埋め問題を用いて演習を行う場合に設定されるモードを「問題演習モード」と呼び、問題演習モードでの解答に対して答え合わせを行う場合に設定されるモードを「答え合わせモード」と呼ぶ。また、答え合わせモードでの答え合わせの結果に応じて新たに作成された穴埋め問題を用いて、演習を再度行う場合に設定されるモードを「再チャレンジ演習モード」と呼ぶ。以下では、これらのモードに係る機能について説明する。
(穴埋め問題作成モード)
図8及び図9は、穴埋め問題作成モードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。
図8は、穴埋め問題を作成するためにユーザが行う作業を具体的に説明するための図を示している。図8に示すように、ユーザ(生徒)は、穴埋め問題を作成する対象とした教科書の範囲において、穴埋め問題における穴埋め箇所として設定する文字を、入力手段21を用いて指定する作業を行う。具体的には、ユーザは、タッチパネル上を指でなぞったり、マウスでカーソルをドラッグしたりすることで、穴埋め箇所として設定する文字を指定する。この際に、コンピュータ装置2では、処理手段24の穴埋め問題作成手段241が、ユーザによって指定された文字を例えば反転表示させる。図8では、「1853」及び「ペリー」の文字が、ユーザによって指定されている例を示している。
そして、ユーザは、穴埋め箇所として設定する全ての文字を指定する作業が完了すると、「穴埋め設定完了」と表示されたボタンA1を、マウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択する。そうすると、穴埋め問題作成手段241は、上記の作業によりユーザによって指定された文字を穴埋め箇所として設定した穴埋め問題を表示させる(図9参照)。
図9は、穴埋め問題作成モードにて表示される画面例を示している。具体的には、図9は、図8に示したボタンA1が選択された場合に表示される画面例を示している。当該ボタンA1が選択されると、図9に示すように、穴埋め問題作成手段241は、穴埋め問題を作成する対象となっている教科書の範囲に対応する画像において、上記の作業によりユーザによって指定された文字を、穴埋め箇所として表示させる(つまり空欄化する)。この場合、穴埋め問題作成手段241は、記憶手段25に記憶された電子教科書のデータに基づいて、ユーザによって指定された文字を特定して、特定した文字を穴埋め箇所として設定する。また、穴埋め問題作成手段241は、こうして設定した複数の穴埋め箇所に、先頭から順に問題番号を付して表示させる。詳しくは、穴埋め問題作成手段241は、穴埋め問題を作成する対象となっている教科書の範囲において、ユーザによって指定された文字と同じ文字を、全て穴埋め箇所に設定すると共に、当該穴埋め箇所に対して同じ問題番号を付す。図9に示す例では、全ての「ペリー」の文字が、穴埋め箇所に設定されていると共に、問題番号として「2」が付されている。
ここで、ユーザが、「穴埋め設定完成」と表示されたボタンA2を、マウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択すると、穴埋め問題作成手段241は、穴埋め問題を完成させる。この場合、穴埋め問題作成手段241は、問題番号と正答とを関連付けた正答情報を作成し、当該正答情報を記憶手段25に記憶させる。他方で、ユーザが、「穴埋め問題作成モード」と表示されたボタンA3を、マウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択すると、穴埋め問題作成手段241は、全ての穴埋め箇所の設定をクリアする。この場合には、空欄化や問題番号の付与が行われていない、初期の状態における画面が表示される。
(問題演習モード)
図10は、問題演習モードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。図10に示すように、ユーザは、コンピュータ装置2の表示手段26に表示された穴埋め問題を参照して、解答用紙4の解答欄41に電子ペン1によって解答を記入する。具体的には、ユーザは、穴埋め問題に付された問題番号に従って、対応する解答番号の解答欄41に解答を記入する。この際に、コンピュータ装置2では、処理手段24の答え合わせ手段242が、電子ペン1からの記入情報と、記憶手段25に記憶された、解答用紙4に形成されたドットパターンに関する座標定義情報とに基づいて、電子ペン1により解答用紙4に記入された解答を表示手段26に表示させる。具体的には、答え合わせ手段242は、電子ペン1で解答用紙4に記入されたストロークに対して文字認識処理を行うことで得られた文字(テキストデータ)を、電子ペン1で記入された解答欄41の解答番号に対応する問題番号が付された穴埋め箇所に表示させる。図10では、ユーザが、解答番号が「1」である解答欄41aに「1850」といった解答を記入し、コンピュータ装置2の処理手段24が、問題番号が「1」である穴埋め箇所に「1850」といった文字を表示させている例を示している。なお、上記のようにストロークに対して文字認識処理を行うことで得られた文字を表示させることに限定はされず、電子ペン1で解答用紙4に記入されたストロークをそのまま表示させても良い。
ここで、ユーザが、解答用紙4に解答を書き終えて、「答え合わせ」と表示されたボタンA4を、マウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択すると、答え合わせ手段242は、ユーザによって記入された解答に対して答え合わせを実行する(図11参照)。
(答え合わせモード)
図11は、答え合わせモードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。図11は、図10に示したボタンA4が選択された場合に表示される画面例を示している。答え合わせ手段242は、電子ペン1からの記入情報に基づいて、ユーザにより電子ペン1で解答用紙4に記入された解答に対して答え合わせを実行する。具体的には、答え合わせ手段242は、記憶手段25に記憶された正答情報に基づいて、上記のように解答用紙4に記入されたストロークに対して文字認識処理を行うことで特定された解答と、正答とを対比することで、答え合わせを実行する。この場合、答え合わせ手段242は、特定した解答と、その解答の解答番号に対応する問題番号の正答とを対比することで、答え合わせを実行する。そして、図11に示すように、答え合わせ手段242は、各穴埋め箇所について、解答の正誤に応じた採点記号を表示させると共に、各穴埋め箇所における解答の正誤から正答率を求め、当該正答率を表示させる。また、答え合わせ手段242は、正答である解答の文字と誤答である解答の文字とを異なる色で表示させる。なお、正答率の代わりに点数を表示させても良い。
ここで、ユーザが、「再チャレンジ!」と表示されたボタンA5を、マウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択すると、穴埋め問題作成手段241は、答え合わせ手段242によって誤答と判断された箇所を穴埋め箇所に設定した、新たな穴埋め問題を作成する(図12参照)。
(再チャレンジ演習モード)
図12は、再チャレンジ演習モードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。図12は、図11に示したボタンA5が選択された場合に表示される画面例を示している。当該ボタンA5が選択されると、図12に示すように、穴埋め問題作成手段241は、答え合わせ手段242によって誤答と判断された箇所を穴埋め箇所に設定した、新たな穴埋め問題を自動で作成する。この場合、穴埋め問題作成手段241は、新たな穴埋め問題に設定された穴埋め箇所に対して、新たな問題番号を先頭から順に付し直す。その結果、図10に示した元の穴埋め問題では、問題数が6つであったが、図12に示す新たな穴埋め問題では、問題数が4つに減少している。ここで、ユーザは、穴埋め問題作成手段241によって作成された新たな穴埋め問題に対して解答する場合、新たな解答用紙4を用意して電子ペン1で解答を記入する。
なお、穴埋めにされた文字と同じ文字は、全て穴埋め箇所に設定して、同じ問題番号を付すことは、上記と同様である。また、新たな穴埋め問題に対する解答は、上記の[問題演習モード]で述べた手順と同様である。また、新たな穴埋め問題に対する解答の答え合わせも、上記の[答え合わせモード]で述べた手順と同様である。この場合、ユーザが、「答え合わせ」と表示されたボタンA6を、マウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択すると、答え合わせ手段242が答え合わせを実行する。
加えて、新たな穴埋め問題に対する解答の答え合わせの結果に応じて、更に新たな穴埋め問題を作成しても良い。つまり、答え合わせ手段242によって誤答と判断された箇所を穴埋め箇所に設定した、新たな穴埋め問題を更に作成しても良い。これにより、全問正解となるまで、穴埋め問題を繰り返し作成することができる。よって、ユーザは、全問正解となるまで、再チャレンジを繰り返すことができる。なお、ユーザの入力手段21による指示により、穴埋め問題作成手段241は、他の文字を穴埋め問題に加えることができるようにしてもよい。
[先生側のコンピュータ装置の機能]
次に、図13及び図14を参照して、先生側のコンピュータ装置7に係る機能について具体的に説明する。
図13は、生徒側のコンピュータ装置2から正答状況を示す情報を受信した場合に、先生側のコンピュータ装置7において表示される画面例を示している。上記したように、コンピュータ装置7は、複数のコンピュータ装置2によって送信された正答状況を示す情報及び穴埋め問題に関する情報を受信する。そして、コンピュータ装置7では、処理手段74の分析手段741が、これらの情報に基づいて、穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を分析する。具体的には、分析手段741は、複数のコンピュータ装置2によって送信された穴埋め問題に関する情報に基づいて、全ての生徒によって設定された穴埋め箇所を全て特定する。そして、分析手段741は、複数のコンピュータ装置2によって送信された正答状況を示す情報に基づいて、特定した全ての穴埋め箇所の各々について、正答した生徒数の割合を示す正答率(つまり、対象としている穴埋め箇所を設定した全生徒数に対して、その穴埋め箇所の問題を正解した生徒数が占める割合)を分析する。なお、生徒は、コンピュータ装置2上で「再チャレンジ演習」を繰り返して、最終的には全問正解に達していることもあるため、コンピュータ装置7の分析手段741は、「再チャレンジ演習」をする前の最初の解答における正答状況を、正答率を分析する対象とするとよい。
この後、処理手段74の表示制御手段742が、分析手段741による分析結果に応じた画面を表示手段76に表示させる。表示制御手段742は、正答率を複数の範囲に分割して、各範囲ごとに所定の色を割り当て、このような色を用いて、複数の穴埋め箇所に設定された文字をそれぞれ表示する。具体的には、表示制御手段742は、上記のように分析手段741によって特定された全ての穴埋め箇所に対応する文字を、それらの正答率が含まれる範囲に応じた色で表示させると共に、当該色の枠で囲んで表示させる。図13に示す例では、破線領域(正答率色分け表示領域)B1に示すように、表示制御手段742は、0〜24%の範囲、25〜49%の範囲、50〜74%の範囲及び75〜100%の範囲といった4つの範囲にて正答率を分割し、0〜24%の範囲には赤色を割り当て、25〜49%の範囲には橙色を割り当て、50〜74%の範囲には青色を割り当て、75〜100%の範囲には緑色を割り当てている。そして、表示制御手段742は、符号B2a、B2b、B2cに示す文字は赤色で表示させると共に赤色の枠で囲んで表示させ、符号B2dに示す文字は橙色で表示させると共に橙色の枠で囲んで表示させ、符号B2e、B2fに示す文字は青色で表示させると共に青色の枠で囲んで表示させ、符号B2g、B2h、B2iに示す文字は緑色で表示させると共に緑色の枠で囲んで表示させる。
また、表示制御手段742は、図13に示すように、チェックボックス(正答率選択領域)B3と、「穴埋め問題作成」と示されたボタンB4と、「穴埋め箇所追加」と示されたボタンB5とを表示させる。チェックボックスB3は、新たな穴埋め問題を作成する際に用いる正答率の範囲を選択させるためのボックスである。図13では、0〜24%の範囲と25〜49%の範囲とが選択された例を示している。ボタンB4は、チェックボックスB3にて選択された正答率の範囲を用いて新たな穴埋め問題を作成するためのボタンである。ボタンB5は、新たな穴埋め問題に用いる穴埋め箇所として、選択された正答率の範囲にて設定される穴埋め箇所以外に、穴埋め箇所を別途追加するためのボタンである。
ここで、ユーザ(先生)が、チェックボックスB3にて正答率の範囲を選択した後にボタンB4を選択すると、穴埋め問題作成手段743は、選択された正答率の範囲内にある正答率が得られた穴埋め箇所を、新たな穴埋め箇所として穴埋め問題を作成する。また、ユーザが、ボタンB5を選択して穴埋め箇所を別途追加した場合には、穴埋め問題作成手段743は、選択された正答率の範囲内にある正答率が得られた穴埋め箇所に加えて、別途追加された穴埋め箇所を、新たな穴埋め箇所として穴埋め問題を作成する。
図14は、穴埋め問題作成手段743によって作成された穴埋め問題の表示画面例を示している。ここでは、チェックボックスB3にて0〜24%の範囲と25〜49%の範囲とが選択された場合に作成された穴埋め問題を例示している。図14に示すように、穴埋め問題作成手段743は、0〜24%の範囲内及び25〜49%の範囲内にある正答率が得られた穴埋め箇所を、新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として表示させる。また、穴埋め問題作成手段743は、穴埋め問題に設定した複数の穴埋め箇所に、先頭から順に問題番号を付して表示させる。詳しくは、穴埋め問題作成手段743は、穴埋め問題を作成する対象となっている教科書の範囲において、穴埋め箇所とすべき同一の文字が複数存在する場合には、それらの全てを穴埋め箇所に設定すると共に、当該穴埋め箇所に対して同じ問題番号を付す。
ここで、ユーザ(先生)が、「印刷」と表示されたボタンB6を選択すると、処理手段74(第2印刷指示手段に相当する)は、穴埋め問題作成手段743によって作成された穴埋め問題をプリンタ8で印刷させるための印刷指示を、印刷出力手段77に供給する。例えば、処理手段74は、作成された穴埋め問題における穴埋め箇所を解答欄とし、解答欄ごとに異なる座標範囲のドットパターンが割り当てられた解答用紙を印刷させるための印刷指示を出力する。他方で、ユーザが、「送信」と表示されたボタンB7を選択すると、処理手段74は、穴埋め問題作成手段743によって作成された穴埋め問題の情報を、通信手段72を介してコンピュータ装置2に送信させる。他方で、ユーザが、「戻る」と表示されたボタンB8を選択すると、処理手段74は、図13に示した表示画面に戻す処理を行う。
なお、複数のコンピュータ装置2では、各生徒が、同じ教科書の範囲を用いて上記したようなモードを実行し、コンピュータ装置7では、そのような場合に、正答率を分析したり、正答率に応じた穴埋め問題を作成したりする処理を行うものとする。
また、穴埋め問題作成手段743によって作成された穴埋め問題が生徒に供給された場合(プリンタ8で印刷された穴埋め問題が生徒に配布された場合、及び穴埋め問題の情報が生徒側のコンピュータ装置2に送信された場合の両方を含む)にも、前述した問題演習モード、答え合わせモード及び再チャレンジ演習モードに係る機能が同様に適用される。つまり、コンピュータ装置2では、コンピュータ装置7で作成された穴埋め問題についても、答え合わせを行ったり、再チャレンジするための新たな穴埋め問題を作成したりすることができる。
[本実施形態による作用効果]
以上説明した本実施形態によれば、コンピュータ装置7の分析手段741は、複数のコンピュータ装置2で用いられた穴埋め問題に設定された複数の穴埋め箇所ごとの正答率を、適切に分析することができる。また、表示制御手段742は、分析手段741による分析結果に基づいて、複数の穴埋め箇所ごとの正答率を、正答率の違いを判別可能な態様で、複数の穴埋め箇所に設定された文字とともに表示させることができる。これにより、複数の生徒が設定した穴埋め箇所を容易に把握することができると共に、各穴埋め箇所についての正答状況を容易に判別することができる。
更に、コンピュータ装置7の穴埋め問題作成手段743は、ユーザ(先生)によって選択された範囲内の正答率が得られた穴埋め箇所を用いて、新たな穴埋め問題を適切に作成することができる。これにより、難易度を種々に設定した穴埋め問題を容易に作成することができる。
他方で、コンピュータ装置2の穴埋め問題作成手段241は、ユーザ(生徒)によって指定された文字を穴埋め箇所に設定した穴埋め問題を、適切に作成することができる。また、穴埋め問題作成手段241は、設定した穴埋め箇所に対して問題番号を付すことができる。これにより、穴埋め問題の利便性を向上させることができる。具体的には、問題番号を用いることで、解答用紙4に記入された解答が、どの問題に対応するものなのかを容易に特定することが可能となる。つまり、穴埋め箇所に設定された問題と、解答用紙4に記入された解答とを適切に対応付けることが可能となる。
更に、コンピュータ装置2の穴埋め問題作成手段241は、穴埋め問題を作成する対象となっている教科書の範囲において、ユーザによって指定された文字と同じ文字を、全て穴埋め箇所に設定することができる。これにより、ユーザによって指定された文字と同じ文字が複数存在する場合に、一部の文字しか穴埋め箇所に設定されなかったために答えが見えてしまうことを防止することができる。また、穴埋め箇所とすべき同じ文字の全てを穴埋め箇所に設定するための、ユーザの作業を省くことができる。更に、穴埋め問題作成手段241は、ユーザによって指定された文字と同じ文字に対して、同じ問題番号を付すことができる。これにより、ユーザによって指定された文字と同じ文字を、全て同じ問題として自動で設定することができる。
更に、コンピュータ装置2の穴埋め問題作成手段241は、答え合わせ手段242によって誤答と判断された箇所を穴埋め箇所に設定した、新たな穴埋め問題を適切に作成することができる。これにより、ユーザは、間違えた問題に対して容易に再チャレンジすることができる。また、穴埋め問題作成手段241は、新たな穴埋め問題に設定された穴埋め箇所に対して問題番号をふり直すため、新たな穴埋め問題の利便性を確保することができる。
[変形例]
次に、上記した実施形態の変形例について説明する。なお、変形例は、コンピュータ装置2側の機能に関するものである。
以下では、上記実施形態と異なる構成について主に説明を行い、当該実施形態と同様の構成については適宜説明を省略する。つまり、特に説明しない機能や構成要素などについては、上記実施形態と同様であるものとする。
また、変形例同士は、適宜組み合わせて実施することができる。
(変形例1)
まず、変形例1について説明する。変形例1は、解答用紙の構成が上記実施形態と異なる。具体的には、変形例1に係る解答用紙は、上記実施形態に係る解答用紙4のように解答欄41や解答番号が印刷されていない。
図15は、変形例1において、生徒が使用するコンピュータ装置2にて構成されるシステムを示す。図15に示すように、変形例1に係るシステムは、解答用紙4の代わりに解答用紙4aを有する点で、上記実施形態と異なる。解答用紙4aは、上記実施形態に係る解答用紙4のように解答欄41や解答番号が印刷されておらず、概ね全面にドットパターン(コード化パターン)が印刷されている。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷される。
なお、図15では、説明の便宜上、解答用紙4aは一枚しか示していないが、実際には、解答用紙4aは複数枚用意される。この場合、複数枚の解答用紙4aのそれぞれで異なる座標範囲のドットパターンを形成しても良いし、複数枚の解答用紙4aで同じ座標範囲のドットパターンを形成しても良い。
図16は、変形例1に係る解答用紙4aの利用方法などを説明するための図を示している。図16に示すように、解答用紙4aを用いた場合には、ユーザは、解答番号及び解答を電子ペン1によって解答用紙4aに記入する。この場合、ユーザは、解答番号順に解答を記入する必要はなく、例えば分かった問題の順に解答を記入することができる。こうして記入された解答は、上記の[問題演習モード]で述べたように、表示手段26に表示される(図10参照)。そして、ユーザが、解答用紙4aに解答を書き終えて、図10に示したボタンA4を選択すると、答え合わせ手段242が答え合わせを実行する。
変形例1では、答え合わせ手段242は、電子ペン1からの記入情報に基づいて、電子ペン1で解答用紙4aに記入されたストロークに対して文字認識処理を行うことで、解答番号及び解答を特定し、特定した解答番号と解答とを対応付けてから、答え合わせを行う。図16に示す例では、答え合わせ手段242は、解答番号「2」と解答「ペルー」とを対応付け、解答番号「1」と解答「1850」とを対応付け、解答番号「3」と解答「浦賀」とを対応付ける。
1つの例で、答え合わせ手段242は、ストロークの位置関係が近い解答番号と解答とを対応付ける。他の例では、答え合わせ手段242は、電子ペン1による記入時刻(記入情報に含まれる時刻情報(タイムスタンプ)より特定できる)が近い解答番号と解答とを対応付ける。更に他の例では、答え合わせ手段242は、解答用紙4aの同じ行に記入されたものとして扱うことができる解答番号と解答とを対応付ける。この例では、答え合わせ手段242は、解答用紙4aの縦方向にy軸を規定し、y軸上の位置が概ね等しい解答番号と解答とを対応付ける。
このように解答番号と解答とを対応付けた後に、答え合わせ手段242は、記憶手段25に記憶された正答情報に基づいて、特定した解答と、当該解答に対応付けられた解答番号に対応する問題番号の正答とを対比することで、答え合わせを実行する。
以上説明した変形例1によれば、解答欄41や解答番号が形成されていない解答用紙4aを用いた場合であっても、記入された解答と解答番号とを対応付けることで、答え合わせを適切に自動で実行することができる。また、解答欄41や解答番号が形成されていない解答用紙4aを用いることで、ユーザは自由に解答を記入することができる。例えば、ユーザは、解答番号順ではなく、分かった問題の順に解答を自由に記入することができる。
なお、解答用紙4aに解答番号が記入されなかった場合には、答え合わせ手段242は、問題番号の若いものから順に、ストロークの時間的・位置的に近いまとまり(あるいは行ごと)にて解答が記入されているものとして取り扱って、答え合わせを実行することができる。
なお、ここで特に説明していない機能については、上記実施形態で示した穴埋め問題作成モード、問題演習モード、答え合わせモード及び再チャレンジ演習モードに係る機能と同様であるものとする。
(変形例2)
次に、変形例2について説明する。変形例2は、穴埋め問題作成手段241によって作成された穴埋め問題を印刷する点で、上記実施形態と異なる。具体的には、変形例2では、穴埋め問題における穴埋め箇所を解答欄とし、解答欄ごとに異なる座標範囲のドットパターンが割り当てられた解答用紙を作成する。
図17は、変形例2によって印刷された解答用紙4bの具体例を示している。図17に示すように、コンピュータ装置2は、解答用紙4bを印刷させるための印刷指示(出力命令)をプリンタ5に送信する。プリンタ5へのデータ送信方式は、有線式であっても無線式であってもよい。具体的には、コンピュータ装置2の処理手段24(第1印刷指示手段に相当する)は、穴埋め問題作成手段241によって作成された穴埋め問題における穴埋め箇所を解答欄とし、解答欄ごとに異なる座標範囲のドットパターンが割り当てられた解答用紙4bを印刷させるための印刷指示を出力する。これにより、穴埋め箇所が解答欄となっており、解答欄ごとに異なる座標範囲のドットパターンが形成された解答用紙4bが印刷される。基本的には、解答用紙4bは、コンピュータ装置2の表示手段26に表示された穴埋め問題と概ね同様の内容が印刷される。このような解答用紙4bを用いた場合、解答用紙4bの各解答欄に形成されたドットパターンに関する座標定義情報を記憶手段25に記憶させておけば、当該座標定義情報に基づいて、上記したように、解答用紙4bに記入された解答を表示したり、解答用紙4bに記入された解答に対する答え合わせを実行したりすることができる。
以上説明した変形例2によれば、穴埋め箇所(解答欄)ごとに異なるドットパターンが形成された穴埋め問題を、解答用紙4bとして適切に印刷させることができる。
なお、図17に示したような解答用紙4bでは、同じ解答番号の解答欄(つまり正答が同じである解答欄)が複数存在するが、答え合わせ手段242は、同じ解答番号を有する解答欄のそれぞれに対して答え合わせを行うことができる。例えば、同じ解答番号を有する解答欄に異なる解答が記入された場合にも、答え合わせ手段242は、各解答欄ごとに答え合わせを行うことができる。
なお、穴埋め問題作成手段241によって最初に作成された穴埋め問題を印刷させることに限定はされず、答え合わせ手段242による答え合わせの結果に応じて新たに作成された穴埋め問題(例えば図12参照)を印刷させても良い。また、他の変形例では、コンピュータ装置7から送信された穴埋め問題(例えば図14参照)を印刷させても良いし、図2に示したような解答番号や解答欄41のみが形成された解答用紙4を印刷させても良い。
なお、ここで特に説明していない機能については、上記実施形態で示した穴埋め問題作成モード、問題演習モード、答え合わせモード及び再チャレンジ演習モードに係る機能と同様であるものとする。
(変形例3)
次に、変形例3について説明する。変形例3は、穴埋め問題の穴埋め箇所に対して、穴埋め箇所に設定された文字に関するヒントを付加し、ユーザからの指示に応じて、付加されたヒントを表示させる点で、上記実施形態と異なる。
図18乃至図20を参照して、変形例3に係るヒントの付加及びヒントの表示について具体的に説明する。
図18は、変形例3において穴埋め問題作成モードにて表示される画面例を示している。図18に示すように、変形例3では、穴埋め問題作成モードでの画面上に、「ヒント付加」と示されたボタンA7が表示される。ユーザが、このボタンA7をマウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択すると、穴埋め問題の穴埋め箇所に対してヒントを付加するための画面が表示される(図19参照)。
図19は、ヒントを付加する場合のモード(ヒント付加モード)にて表示される画面例を示している。具体的には、図19は、図18に示したボタンA7が選択された場合に表示される画面例を示している。図19に示すように、ヒント付加モードでは、コンピュータ装置2の処理手段24(ヒント付加手段に相当する)は、穴埋め箇所ごとに、つまり問題番号ごとに、穴埋め箇所に設定された文字に関するヒントを入力させるための入力欄を表示させる。ユーザは、キーボードを用いてキー入力したり、タッチペンでタッチパネルに記入したりすることで、入力欄にヒントを入力する。そして、処理手段24は、こうして入力されたヒントを、穴埋め箇所に対応付けて、つまり問題番号に対応付けて、記憶手段25に記憶させる。なお、タッチペンにてヒントが記入された場合には、文字認識処理によって記入されたヒントを特定すれば良い。
図20は、変形例3において問題演習モードにて表示される画面例を示している。図20に示すように、変形例3では、ユーザが、問題演習モードにおける画面上を指でタッチしたりカーソルを当てたりして穴埋め箇所を指定すると、コンピュータ装置2の処理手段24(ヒント表示手段に相当する)は、指定された穴埋め箇所に付加されたヒントを表示させる。具体的には、処理手段24は、記憶手段25に記憶された、穴埋め箇所とヒントとが対応付けられた情報に基づいて、ユーザによって指定された穴埋め箇所に対応付けられたヒントを表示させる。なお、指定された穴埋め箇所にヒントが付加されていない場合には、ヒントは表示されない。
以上説明した変形例3によれば、穴埋め問題の穴埋め箇所に対して適切にヒントを付加することができると共に、付加したヒントを適切に表示させることができる。よって、穴埋め問題の利便性をより向上させることができる。
なお、ここで特に説明していない機能については、上記実施形態で示した穴埋め問題作成モード、問題演習モード、答え合わせモード及び再チャレンジ演習モードに係る機能と同様であるものとする。
(変形例4)
次に、変形例4について説明する。変形例4では、ドットパターン(コード化パターン)が形成された教科書を用い、当該教科書への電子ペン1による記入に基づいて穴埋め問題を作成する点で、上記実施形態と異なる。つまり、変形例4では、電子ペン1による教科書への記入に対応する記入情報に基づいて、ユーザによって電子ペン1を用いて指定された教科書の文字を穴埋め箇所に設定することで、穴埋め問題を作成する。
図21は、変形例4において生徒が使用するコンピュータ装置2にて構成されるシステムを示す。図21に示すように、変形例4に係るシステムは、印刷物としての教科書3を有する点で、上記実施形態と異なる。教科書3は、各ページの概ね全面に、各ページごとに異なる座標範囲のドットパターンが形成されている。教科書3には、資料集や参考書などの種々の教材が含まれるものとする。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷される。他方で、教科書3内の文字や図形などは、赤外域に吸収性を持たないインクにより印刷される。なお、このような教科書3に印刷されたドットパターンの座標範囲は、コンピュータ装置2の記憶手段25に記憶されている。具体的には、記憶手段25は、教科書3の各ページに割り当てられた、それぞれのページごとに異なるドットパターンの座標範囲を記憶している。
図22は、変形例4における穴埋め問題作成モードに係る機能を具体的に説明するための図を示している。図22に示すように、ユーザは、穴埋め問題を作成する対象とした教科書3の範囲について、穴埋め問題における穴埋め箇所として設定する文字を、電子ペン1によって囲む作業を行う。つまり、ユーザは、穴埋め箇所として設定する文字に対して、電子ペン1で丸を記入することで囲む作業を行う。この際に、コンピュータ装置2では、処理手段24の穴埋め問題作成手段241が、電子ペン1からの記入情報と、記憶手段25に記憶された、教科書3に形成されたドットパターンに関する座標定義情報とに基づいて、電子ペン1により教科書3に記入されたストローク(つまり文字を囲った丸)を表示手段26に表示させる。具体的には、穴埋め問題作成手段241は、穴埋め問題を作成する対象とされた教科書3の範囲に対応する画像に対して、電子ペン1により教科書3に記入されたストロークを重ねて表示させる。これにより、ユーザは、画面に表示されたストロークを確認しながら、穴埋め箇所として設定する文字を電子ペン1で囲む作業を行うことができる。
ユーザは、穴埋め箇所として設定する全ての文字を電子ペン1によって囲む作業が完了すると、「穴埋め設定完了」と表示されたボタンA1を、マウスでクリックしたりタッチパネルでタッチしたりすることで選択する。そうすると、穴埋め問題作成手段241は、上記の作業によりユーザによって指定された文字を穴埋め箇所として設定した穴埋め問題を表示させる。この場合、図9に示した画面と同様の画面が表示される。
なお、上記では、電子ペン1によって文字を囲むことで、穴埋め箇所として設定する文字を指定する例を示したが、これに限定はされない。他の例では、電子ペン1によって文字に下線(アンダーライン)を引くことで、穴埋め箇所として設定する文字を指定することができる。
以上説明した変形例4によれば、電子ペン1による教科書3への記入に基づいて、穴埋め箇所が適切に設定された穴埋め問題を作成することができる。これにより、ユーザは、例えば授業中に教科書3に記入したメモ書などを参照しながら、穴埋め箇所とすべき箇所を教科書3上で指定して、穴埋め問題を容易に作成することができる。
なお、ここで特に説明していない機能については、上記実施形態で示した穴埋め問題作成モード、問題演習モード、答え合わせモード及び再チャレンジ演習モードに係る機能と同様であるものとする。
(変形例5)
上記では、穴埋め問題に対する解答を、電子ペン1によって解答用紙4、4a、4bに記入する例を示したが、これに限定はされない。変形例5では、このような解答用紙4、4a、4bや電子ペン1を用いずに、キーボードやタッチペンなどを用いて、穴埋め問題に対する解答をコンピュータ装置2に直接入力することができる。タッチペンにて解答が記入された場合には、文字認識処理によって記入された解答を特定すれば良い。
(変形例6)
上記では、コンピュータ装置2が、穴埋め問題に対する解答の正誤を示す情報(つまり正答状況を示す情報)をコンピュータ装置7に送信し、コンピュータ装置7が、このような解答の正誤を示す情報に基づいて正答率を分析する例を示したが、これに限定はされない。変形例6では、コンピュータ装置2が、穴埋め問題に対する解答を示す情報をコンピュータ装置7に送信し、コンピュータ装置7が、このような解答を示す情報から、解答の正誤を求めて(つまり答え合わせを行う)、求めた正誤に基づいて正答率を分析することができる。
(変形例7)
上記では、複数のユーザが教科書の文字を指定することで作成された穴埋め問題を用いる例を示したが、これに限定はされない。変形例7では、このように穴埋め問題を作成せずに、複数のユーザで共通の穴埋め問題(例えば事前に用意された問題)を用いることができる。この場合にも、コンピュータ装置7は、複数のユーザによる共通の穴埋め問題に対する解答の正誤に基づいて、正答率を分析したり、正答率に応じた新たな穴埋め問題を作成したりすることができる。
(変形例8)
上記では、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いていたが、アノト方式を用いることに限定はされない。
1…電子ペン
2、7…コンピュータ装置
3…教科書
4、4a、4b…解答用紙
5、8…プリンタ
21、71…入力手段
22、72…通信手段
24、74…処理手段
25、75…記憶手段
26、76…表示手段
77…印刷出力手段

Claims (16)

  1. 複数の第1コンピュータ装置と、前記複数の第1コンピュータ装置から情報を受信して処理を行う第2コンピュータ装置とを有する情報処理システムであって、
    前記第1コンピュータ装置は、
    ユーザによって指定された教科書の文字を穴埋め箇所に設定することで、穴埋め問題を作成する第1穴埋め問題作成手段と、
    前記第1穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題と、前記穴埋め問題に対する解答又は当該解答の正誤とを含む情報を、前記第2コンピュータ装置に送信する第1送信手段と、を備え、
    前記第2コンピュータ装置は、
    複数の前記第1コンピュータ装置の前記第1送信手段によって送信された前記情報を受信する第2受信手段と、
    前記第2受信手段によって受信された前記情報に含まれる前記穴埋め問題と前記解答又は前記正誤とに基づいて、前記穴埋め問題に設定された埋め箇所ごとの正答率を分析する分析手段と、
    前記分析手段によって分析された前記穴埋め箇所ごとの前記正答率について、所定範囲ごとの色分けを示す正答率色分け表示領域と、新たな穴埋め問題を作成するため前記正答率の所定範囲ごとに選択を受け付けるための正答率選択領域とを表示させるとともに、前記教科書の文字のうち前記穴埋め箇所に設定された文字をその正答率に対応した色で表示させ、またはその正答率に応じた色で枠囲い表示させる表示制御手段と、
    前記正答率選択領域への入力により受け付けられた正答率に該当する文字により、新たな穴埋め問題を作成する第2穴埋め問題作成手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記第2穴埋め問題作成手段は、前記第1コンピュータ装置で用いられた前記穴埋め問題に設定された前記複数の穴埋め箇所のうちで、ユーザによって選択された範囲内の前記正答率が得られた穴埋め箇所を、前記新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  3. 前記第2穴埋め問題作成手段は、ユーザによって選択された範囲内の前記正答率が得られた前記穴埋め箇所に加えて、ユーザによって追加で指定された穴埋め箇所も、前記新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  4. 前記第2穴埋め問題作成手段は、前記穴埋め箇所に対して問題番号を付すことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記第2コンピュータ装置は、
    前記第2穴埋め問題作成手段によって作成された前記新たな穴埋め問題の情報を、前記第1コンピュータ装置に送信する第2送信手段を更に備えることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記第2コンピュータ装置は、
    前記第2穴埋め問題作成手段によって作成された前記新たな穴埋め問題における前記穴埋め箇所を解答欄とし、前記解答欄ごとに異なるコード化パターンが割り当てられた解答用紙を印刷させるための印刷指示を出力する第2印刷指示手段を更に備えることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  7. 前記第1穴埋め問題作成手段は、ユーザによって指定された前記文字と同じ文字を、全て前記穴埋め箇所に設定することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. 前記第1穴埋め問題作成手段は、前記穴埋め箇所に対して問題番号を付すことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  9. 前記第1コンピュータ装置は、
    前記第1穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題に対する解答を取得し、当該解答の答え合わせを実行する答え合わせ手段を更に備え、
    前記第1送信手段は、前記答え合わせ手段による前記答え合わせの結果に基づいて、前記解答の正誤を含む前記情報を前記第2コンピュータ装置に送信することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  10. 前記第1コンピュータ装置は、
    電子ペンによって読み取られた、前記穴埋め問題に解答するための解答用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する第1受信手段を更に備え、
    前記答え合わせ手段は、前記記入情報に基づいて、前記電子ペンによって前記解答用紙に記入された解答を文字認識により特定することで、前記答え合わせを実行することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  11. 前記答え合わせ手段は、
    前記文字認識により、前記解答用紙に記入された解答を特定すると共に前記解答用紙に記入された解答番号を特定して、前記解答と前記解答番号とを対応付け、
    特定した前記解答と、当該解答に対応付けられた前記解答番号に対応する前記穴埋め箇所に設定された文字とを対比することで、前記答え合わせを実行することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  12. 前記第1コンピュータ装置は、
    前記第1穴埋め問題作成手段によって作成された前記穴埋め問題における前記穴埋め箇所に対して、当該穴埋め箇所に設定された文字に関するヒントを付加するヒント付加手段と、
    ユーザからの指示に応じて、前記ヒント付加手段によって付加された前記ヒントを表示させるヒント表示手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  13. 複数の解答者の教科書の穴埋め問題に対する解答又は当該解答の正誤に関する情報を受信する信手段と、
    前記信手段によって受信された前記情報に含まれる前記穴埋め問題と前記解答又は前記正誤とに基づいて、前記穴埋め問題に設定された埋め箇所ごとの正答率を分析する分析手段と、
    前記分析手段によって分析された前記穴埋め箇所ごとの前記正答率にいて、所定範囲ごとの色分けを示す正答率色分け表示領域と、新たな穴埋め問題を作成するため前記正答率の所定範囲ごとに選択を受け付けるための正答率選択領域とを表示させるとともに、前記教科書の文字のうち前記穴埋め箇所に設定された文字をその正答率に対応した色で表示させ、またはその正答率に応じた色で枠囲い表示させる表示制御手段と、
    前記正答率選択領域への入力により受け付けられた正答率に該当する文字により、新たな穴埋め問題を作成する埋め問題作成手段と、
    を備えることを特徴とするコンピュータ装置
  14. 前記埋め問題作成手段は、記穴埋め問題に設定された前記埋め箇所のうちで、ユーザによって選択された範囲内の前記正答率が得られた穴埋め箇所を、前記新たな穴埋め問題の穴埋め箇所として設定することを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ装置
  15. コンピュータ装置を、請求項1〜12のうちいずれか一項に記載の情報処理システムにおける第2コンピュータ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  16. コンピュータ装置を、請求項13又は14に記載のコンピュータ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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