JP5882985B2 - 難燃剤 - Google Patents

難燃剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5882985B2
JP5882985B2 JP2013501818A JP2013501818A JP5882985B2 JP 5882985 B2 JP5882985 B2 JP 5882985B2 JP 2013501818 A JP2013501818 A JP 2013501818A JP 2013501818 A JP2013501818 A JP 2013501818A JP 5882985 B2 JP5882985 B2 JP 5882985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aryl
alkyl
different
same
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013501818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013527859A5 (ja
JP2013527859A (ja
Inventor
ハーン,クラウス
フクス,ザビネ
ベリン,インゴ
シュピース,パトリック
ホフマン,マクスィミーリアーン
デグルマン,ペーター
マソネ,クレーメンス
デネケ,ハルトムート
フレケンシュタイン,クリストフ
ヤンセンス,ゲールト
デリング,マンフレート
ツィーズイールスキー,ミヒャエル
ヴァーグナー,ヨッヘン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2013527859A publication Critical patent/JP2013527859A/ja
Publication of JP2013527859A5 publication Critical patent/JP2013527859A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5882985B2 publication Critical patent/JP5882985B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K21/00Fireproofing materials
    • C09K21/06Organic materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0066Flame-proofing or flame-retarding additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols
    • C08K5/372Sulfides, e.g. R-(S)x-R'
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K21/00Fireproofing materials
    • C09K21/06Organic materials
    • C09K21/12Organic materials containing phosphorus

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

本発明は、リン化合物を含みまた硫黄化合物を含む難燃剤と、該難燃剤を含むポリマー組成物、特に発泡体状のポリマー組成物と、該ポリマー組成物の製造方法、該ポリマー組成物発泡体の絶縁材料としての利用に関する。
ポリマーへの、特に発泡体への難燃剤の添加は、広い用途において重要であり、例えば、発泡性ポリスチレン(EPS)からなるポリスチレン成形発泡体、または建築物絶縁用のポリスチレン押出発泡シート(XPS)において重要である。
現在プラスチックに使用されている難燃剤は、主にポリハロゲン化炭化水素であり、必要に応じて適当なシナージスト、例えば有機過酸化物または含窒素化合物と組み合わせて使用されている。これらの既存の難燃剤の典型例が、例えばポリスチレン中で使用されているヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)である。生体蓄積性の理由のため、またいくつかのポリハロゲン化炭化水素には残留性の問題があるため、プラスチック産業は、ハロゲン化難燃剤の代替品を得ようと懸命な努力を払っている。
DE−A1694945には、ポリスチレン発泡体用難燃剤として、硫黄とブロム化合物との組み合わせ、またリン化合物との組合せが提案されている。
EP−A0806451には、ポリスチレン発泡体(EPSやXPS)中での使用のための有機リン難燃剤用のシナージストとして、元素状硫黄とともにジアルキルポリスルフィドが開示されている。WO2009/035881には、必要によってはジスルフィド基またはポリスルフィド基をもつリン−硫黄化合物が記述されている。
既知の系でも良好な結果が達成されているが、未だに改善の余地はかなりあり、特に生産や性能、保護の必要な材料中の添加物との相互作用において改善の余地がある。例えば、チョークやグラファイトなどの不透熱性物質が共存する場合には、既存の難燃剤HBCDを多量に使用する必要がある。
DE−A1694945 EP−A0806451 WO2009/035881
したがって本発明の目的は、少なくともいくつかの分野において、既知の系の改善をもたらす、あるいは既知の系の欠点から免れることのできる他の難燃剤を提供することである。
有機リン化合物に加えて芳香族または複素環末端基を有するジスルフィドまたはポリスルフィドを含む難燃剤が、特にポリマー発泡体中で使用された場合に、優れた性質を示すことが明らかとなった。
本発明は、したがって
a)少なくとも1種の式(I)で表される硫黄化合物:

1−(Z1m−(S)n−(Z2p−A2 (I)

[式中、記号と添字の定義が以下の通りである:
1とA2は、同一であるか異なって、C6−C12−アリール、シクロヘキシル、Si(ORa3、飽和、部分的不飽和あるいは芳香族の、3〜12員のモノシクロ環またはビシクロ環で、NとSとOからなる群の1個以上のヘテロ原子を有し、この系が無置換であるか、又はO、OH、S、SH、COORb、CONRcd、C1−C18−アルキル、C1−C18−アルコキシ、C1−C18−チオアルキル、C6−C12−アリール、C6−C12−アリールオキシ、C2−C18−アルケニル、C2−C18−アルケノキシ、C2−C18−アルキニル、及びC2−C18−アルキンオキシの群の1個以上の置換基を有する基であり;
1とZ2は、同一であるか異なって、−CO−または−CS−であり;
aはC1−C18−アルキルであり;
b、Rc、及びRdは、同一であるか異なって、H、C1−C18−アルキル、C6−C12−アリール、または3〜12員の芳香族モノシクロ環またはビシクロ環で、NとSとOの群の一個以上のヘテロ原子を有する基であり、
m及びpは、同一であるか異なって、0または1であり、
nは2〜10の自然数である]と、
b)少なくとも1種のハロゲン非含有有機リン化合物であって、リン含量がそのリン化合物に対して5〜80質量%の範囲にある化合物とを、
a:bの質量比が1:10〜10:1で含むことを特徴とする難燃剤を提供する。
本発明はまた、成分a)とb)の混合物の難燃剤としての使用方法を提供する。
本発明はまた、100質量部のポリマーに対して0.1〜15質量部の本発明の難燃剤を含むポリマー組成物、好ましくはポリマー発泡体、特に好ましくはスチレンポリマー系のポリマー発泡体を提供する。
本発明はまた、ポリマーの溶融物を製造してこれを本発明の難燃剤と混合する本発明のポリマー組成物の製造方法を提供する。
本発明はまた、本発明のポリマー組成物の絶縁材料としての、特に建設業での絶縁材料としての利用を提供する。
本発明の難燃剤の特徴は、例えば、スチレンポリマー系発泡体の製造時の優れた加工性である。特に低密度発泡体の保護に適している。
不透熱性化合物の添加が通常難燃作用に悪影響を与えないことが有利である。
本発明の難燃剤は、1種以上の、好ましくは1〜3種の、特に好ましくは1種の式(I)の化合物を含む。
式(I)の記号と添字の定義は、好ましくは次の通りである。
1とA2は、同一であるか異なって、好ましくはフェニル、ビフェニル、ナフチル、NとOとSの群の1個または2個のヘテロ原子をもつ5〜8員飽和環、又はNとSとOの群の1〜4個のヘテロ原子をもつ5員〜10員のモノシクロあるいはビシクロ芳香族環である(なお、上記の5個の環系は、同一であるか異なって、無置換であるか、O、OH、C1−C12−アルコキシ、C2−C12−アルケニルオキシ、及びCOORbの群の1個以上の置換基で置換されている)。
1とZ2は、同一であるか異なって、好ましくは−CO−または−CS−である。
bは、好ましくはH、C1−C12−アルキル、C6−C10−アリール、またはNとSとOの群の1個以上のヘテロ原子を持つ芳香族の5員環または6員環である。
mとpは、好ましくは0または1である。
nは、好ましくは2〜10の自然数である。
記号と添字の定義が、上の好ましい定義である式(I)の化合物が好ましい。
式(I)中の記号の定義は、特に好ましくは次の通りである。
1とA2は、同一であるか異なって、特に好ましくは以下の基である。
Figure 0005882985
1とZ2は、特に好ましくは−CS−である。
mとpは、特に好ましくは0または1である。
nは、特に好ましくは2、4、または6である。
記号と添字の全ての定義が、上の特に好ましい定義である式(I)の化合物が特に好ましい。
以下の式(I)の化合物が極めて好ましい。
Figure 0005882985
式(I)の化合物は既知であり、市販されているか、当業界の熟練者には既知の通常の方法で製造可能である。例えばN−ポリスルフィド(例えば、I−3とI−4)は、Houben−Weyl, “Methoden der organischen Chemie” [有機化学の方法]、volume 11/2, 1958, pp. 747 and 749の方法で、有機ジスルフィドとジオルガノジスルフィド(例えば、I−1、I−2、I−5)は、Houben−Weyl, “Methoden der organischen Chemie” [有機化学の方法]、volume E11、1985、pp. 129〜149の方法で、また高級のジオルガノポリスルフィド(例えば、I−6)はHouben−Weyl、“Methoden der organischen Chemie” [有機化学の方法]、volume E11、1985、pp. 157の方法で製造可能である。
上述の化合物の詳細な合成が以下の文献に記載されている:
化合物I−1:
Figure 0005882985
Zysman−Colman, EH; Harpp, David N.; Journal of Organic Chemistry (2003), 68(6), 2487−2489.
化合物I−2:
Figure 0005882985
Bergfeld、Man fred; Eisenhuth、Ludwig.(Akzo Patente Gmbh、Germany). Ger. Offen.(1992)、DE4032680A1 19920416.
化合物I−3:
Figure 0005882985
例えば、ラシヒ社(ルートヴィヒスハーフェン、ドイツ)から入手可能
化合物I−4:
Figure 0005882985
Sun,Ranfeng; Zhang, Yonglin; Chen, Li; Li− Yongqiang; Li, Qingshan; Song, Haibin; Huang,Runqiu; Bi, Fuchun; Wang, Qingmin. Journal of Agricultural and Food Chemistry (2009), 57(9), 103661−3668.
化合物I−5:
Figure 0005882985
Naimi−Jamal, M.Reza; Hamzeali, Hamideh; Mokhtari, Javad; Boy, Jurgen; Kaupp, Gerd.; ChemSusChem (2009), 2(1), 83−88、及びOzen, Recep; Aydin, Fatma; Monatshefte fur Chemie (2006), 137(3), 307−310.
化合物I−6:
Figure 0005882985
Yoshigaki, Satoru; Anzai, Kunitomo; Kawasaki, Tsuneo. (Ouchi Shinko Chemical Industrial Co., Ltd., Japan). Jpn. Kokai Tokkyo Koho (1989)JP 01261361 A 19891018, 及びLevi, T. G. Gazzetta Chimica Itallana (1931), 61373−82.
化合物I−7:
Figure 0005882985
シグマアルドリッチヘミエ社(スタインハイム、ドイツ)から入手可能。
硫黄化合物とリン化合物b)の質量比は1:10〜10:1であり、好ましくは1:6〜6:1、特に好ましくは1:3〜3:1である。
本発明の難燃剤は、成分b)として、一種以上の、好ましくは1〜3種、特に好ましくは1または2種、特に1種のリン化合物であり、リン化合物に対して5〜80質量%の範囲のリン含量を有する化合物を含んでいる。
式(II)のリン化合物が好ましい。

(X1)s=PR123 (II)
なお、式(II)中の記号と添字の定義は、次の通りである。
1は、C1−C16−アルキル、C1−C10−ヒドロキシアルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、C2−C16−アルケノキシ、C3−C10−シクロアルキル、C3−C10−シクロアルコキシ、C6−C10−アリール、C6−C10−アリールオキシ、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、C6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシ、SR9、COR10COOR11、またはCONR1213であり;
2は、C1−C16−アルキル、C1−C10−ヒドロキシアルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、C2−C16−アルケノキシ、C3−C10−シクロアルキル、C3−C10−シクロアルコキシ、C6−C10−アリール、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、C6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシ、SR9、COR10、COOR11、またはCONR1213であり;
3は、H、SH、SR4、OH、OR5、または
−(Y1n−[P(=X2u6−(Y2nm−P(=X3t78基であり;
または基R1とR2とR3の二つのが、それに結合したリン原子と共に、環系を形成してもよく;
1とX2とX3は、同一であるか異なって、相互に独立してOまたはSであり;
1とY2は、同一であるか異なって、OまたはSであり;
4とR5、R9、R10、R11、R12、R13は、同一であるか異なって、C1−C12−アルキル、C3−C8−シクロアルキル(無置換であっても、置換基として1種以上C1−C4−アルキル基で置換されていてもよい)、またはC2−C12−アルケニル、C2−C12−アルキニル、C6−C10−アリール、またはC6−C10−アリール−C1−C4−アルキルであり;
6とR7とR8は、同一であるか異なって、相互に独立して、C1−C16−アルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、C2−C16−アルケノキシ、C3−C10−シクロアルキル、C3−C10−シクロアルコキシ、C6−C10−アリール、C6−C10−アリールオキシ、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、C6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシ、SR9、COR10、COOR11、またはCONR1213であり;
nは、Y1とY2がそれぞれOの場合は0または1であり、
1とY2がそれぞれSの場合は1、2、3、4、5、6、7または8であり;
mは、0〜100の整数であり;
sとtとuは、相互に独立して、0または1である。
式(II)の記号と添字の定義が次の通りであることが好ましい。
1は、好ましくは、C1−C16−アルキル、C1−C10−ヒドロキシアルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、C2−C16−アルケノキシ、C3−C10−シクロアルキル、C3−C10−シクロアルコキシ、C6−C10−アリール、C6−C10−アリールオキシ、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、またはC6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシである。
2は、好ましくは、C1−C16−アルキル、C1−C10−ヒドロキシアルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、C2−C16−アルケノキシ、C3−C10−シクロアルキル、C3−C10−シクロアルコキシ、C6−C10−アリール、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、またはC6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシである。
3は、好ましくは、H、SH、SR4、OH、OR5、または
−(Y1n−[P(=X2u6−(Y2nm−P(=X3t78基である。
1とX2とX3は、好ましくは同一であるか異なって、相互に独立してOまたはSである。
1とY2は、好ましくは同一であるか異なって、OまたはSである。
4とR5は、好ましくは同一であるか異なって、C1−C12−アルキル、C3−C8−シクロアルキル(無置換であっても、置換基として1種以上のC1−C4−アルキル基で置換されていてもよい)、またはC2−C12−アルケニル、またはC12−アルキニル、C6−C10−アリール、またはC6−C10−アリール−C1−C4−アルキルである。
6とR7とR8は、好ましくは同一であるか異なって、相互に独立して、C1−C16−アルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、C2−C16−アルケノキシ、C3−C10−シクロアルキル、C3−C10−シクロアルコキシ、C6−C10−アリール、C6−C10−アリールオキシ、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、C6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシ、SR9、COR10、COOR11、またはCONR1213である。
nは、好ましくは、Y1とY2がそれぞれOの場合は1であり、
2がSの場合は1か2であり、
mは、好ましくは0〜10の整数である。
sとtとuは、好ましくは1である。
記号と添字の定義が上の好ましい定義である式(II)の化合物が好ましい。
1、R2またはR3の二つの基が共に環系を形成しない式(II)の化合物も好ましい。
式(II)の記号と添字の定義が以下のものであることが特に好ましい。
1は、特に好ましくは、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルコキシ、シクロヘキシル、フェニル、フェノキシ、ベンジル、又はベンジルオキシである。
2は、特に好ましくは、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルコキシ、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、またはベンジルオキシである。
3は、特に好ましくは、H、SH、SR4、OH、OR5、または
−(Y1n−P(=X3t78基である。
1とX3は、特に好ましくは同一であるか異なって、OまたはSである。
1は、特に好ましくは、OまたはSである。
4とR5は、特に好ましくは同一であるか異なって、C1−C8−アルキル、シクロヘキシル、フェニル、またはベンジルである。
7とR8は、特に好ましくは同一であるか異なって、C1−C8−アルキル、C1−C8−アルコキシ、シクロヘキシル、フェニル、フェノキシ、ベンジル、またはベンジルオキシである。
nは、特に好ましくは、Y1がOの場合は1であり、Y1がSの場合は1または2である。
sとtは、特に好ましくは1である。
記号と添字の定義が上の特に好ましい定義である式(II)の化合物が特に好ましい。
式(II)中の記号と添字は以下の通りであることが特に好ましい。
1は、特に好ましくはフェニル−フェノキシである。
2は、特に好ましくはフェニルである。
3は、特に好ましくはH、SH、SR4、OH、OR5、または−(Y1n−P(=X3t78基である。
1とX3は、特に好ましくは、同一であるか異なって、OまたはSである。
Yは、特に好ましくはOまたはSである。
4とR5は、特に好ましくは、同一あるいは異なって、シクロヘキシル、フェニル、またはベンジルである。
7とR8は、特に好ましくは、同一あるいは異なって、フェニルまたはフェノキシである。
nは、特に好ましくは、Y1がOの場合は1であり、Y1がSの場合は1または2である。
sとtは、特に好ましくは1である。
記号と添字が上の特に好ましい定義である式(II)の化合物が特に好ましい。
以下の群の式(II)の化合物がさらに好ましい。
S=PR12H (IIa)
S=PR12−SH (IIb)
S=PR12−OH (IIe)
S=PR12−S−フェニル (IId)
S=PR12−O−フェニル (IIe)
S=PR12−S−ベンジル (IIf)
S=PR12−O−ベンジル (IIg)
S=PR12−P(=S)R78 (IIh)
S=PR12S−P(=S)R78 (IIi)
S=PR12S−S−p(=S)R78 (IIj)
S=PR12−O−P(=S)R78 (IIk)
O=PR12−H (IIl)
O=PR12−SH (IIm)
O=PR12−OH (IIn)
O=PR12−S−フェニル (IIo)
O=PR12−O−フェニル (IIp)
O=PR12−S−ベンジル (IIq)
O=PR12−P(=S)R78 (IIr)
O=PR12S−P(=S)R78 (IIs)
O=PR12S−S−P(=S)R78 (IIt)
O=PR12−O−P(=S)R78 (IIu)
O=PR12−P(=O)R78 (IIv)
O=PR12−S−P(=O)R78 (IIw)
O=PR12−S−S−P(=O)R7a(IIx)
O=PR12−O−P(=O)R78 (IIy)
なお、記号の定義は、式(I)で述べたものと同じである。
以下の成分b)が特に好ましい。
Figure 0005882985
式(III)のリン化合物がさらに好ましい。
Figure 0005882985
なお、式(III)中の記号と添字は次の通りである。
Bは次の基である;
Figure 0005882985
16は、−P(=X5c1718、H、直鎖または分岐状のC1−C12−アルキル基、C5−C6−シクロアルキル、C6−C12−アリール、またはベンジルであり(なお、後ろの四個の基は、無置換であっても、C1−C4−アルキルとC1−C4−アルケニルの群から選ばれる1種以上の基で置換されていてもよい);
14、R15、R17、及びR18は、同一であるか異なって、水素、OH、C1−C16−アルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、C2−C16−アルケノキシ、C3−C10−シクロアルキル、C3−C10−シクロアルコキシ、C6−C10−アリール、C6−C10−アリールオキシ、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、C6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシ、SR23、COR24、COOR25、またはCONR2627であり、あるいはR14とR15とR17とR18の二つの基が、そこに結合するリン原子とともに、またはP−O−B−O−P基で環系を形成してもよい;
19、R20、R21、及びR22は、同一であるか異なって、H、C1−C16−アルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、またはC2−C16−アルケノキシであり;
23、R24、R25、R26、及びR27は、同一であるか異なって、H、C1−C16−アルキル、C2−C16−アルケニル、C6−C10−アリール、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、またはC6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシであり;
4とX5は、同一であるか異なって、SまたはOであり;
bとcは、同一であるか異なって、好ましくは同一であり、0または1であり;
6、X7、X8、及びX9は、同一であるか異なって、SまたはOであり、
aは1〜50の自然数である。
式(III)中の記号の定義が以下の通りであることが好ましい。
Bは、好ましくは式(IV)、(V)、または(VI)の基である。
16は、好ましくは(X5rPR1718またはHである。
14、R15、R17、及びR18は、同一であるか異なって、好ましくはC6−C10−アリール、C6−C10−アリールオキシ、C6−C10−アリール−C1−C16−アルキル、またはC6−C10−アリール−C1−C16−アルコキシである。
15、R20、R21、及びR22は、好ましくはH、C1−C16−アルキル、C2−C16−アルケニル、C1−C16−アルコキシ、またはC2−C16−アルケノキシである。
4とX5は、同一であるか異なって、好ましくはSまたはOである。
bとcは、好ましくは0または1である。
6、X7、X8、及びX9は好ましくはOである。
aは、好ましくは1〜30の自然数である。
記号の定義が上の好ましい定義である式(III)の化合物が好ましい。
式(III)の記号の定義が次の通りであることが特に好ましい。
Bは、特に好ましくは式(IV)、(V)、または(VI)の基である。
16は、特に好ましくは、(X5rPR1718である。
14、R15、R17、及びR18は、同一であるか異なって、特に好ましくはフェニル、フェノキシ、フェニル−C1−C16−アルキル、またはフェニル−C1−C16−アルコキシである。
19、R20、R21、及びR22は、特に好ましくはHである。
4とX5は、同一であるか異なって、特に好ましくはSまたはOである。
bとcは、特に好ましくはOまたはSである。
6、X7、X8、及びX9は、特に好ましくはOである。
aは、特に好ましくは1である。
記号と添字の定義が上の特に好ましい定義である式(III)の化合物が特に好ましい。
14とR15が同じである式(III)の化合物が好ましい。
14とR17、またはR14とR18が同じである式(III)の化合物がさらに好ましい。
15とR17、またはR15とR18が同じである式(III)の化合物が特に好ましい。
14、R15、R17、及びR18が同じである化合物がさらに好ましい。
式(III)中の記号と添字の定義は、特に好ましくは次の通りである。
Bは、特に好ましくは、式(IV)、(V)、または(VI)の基である。
16は、特に好ましくは、(X5rPR1718である。
14とR15、R17、R18は、特に好ましくは、フェニルまたはフェノキシである。
19とR20、R21、R22は、特に好ましくはHである。
4とX5は、特に好ましくはSまたはOである。
bとcは、特に好ましくは0か1である。
6とX7、X8、X9は、特に好ましくは酸素である。
aは、特に好ましくは1である。
特に好ましい式(III)の化合物は、記号と添字の全ての定義が上の特に好ましい定義であるものである。
基R14、R15、R17、及びR18のそれぞれ二つが、それに結合した燐原子とともに、またはP−O−B−O−P基で、3員環〜12員の環系を形成している式(III)の化合物が好ましい。
基R14、R15、R17、及びR18が環系を形成していない式(III)の化合物がさらに好ましい。
さらに好ましい化合物は次のものである。
Figure 0005882985
Figure 0005882985
式(III)の化合物のいくつかは、文献から既知である。これらは、例えば塩基の存在下で、相当するフラン系またはチオフェン系の母体ジオール構造をクロロリン化合物と反応させて合成される。このプロセスの基礎となる反応の種類は、クロロリン化合物とアルコールの反応であり、これは文献に広く記載されている[例えば、WO−A2003/062251; Dhawan, Balram;Redmore, Derek. J. Org. Chem. (1986), 51(2)− 179−83; WO96/17853; Kumar, K. Ananda; Kasthuraiah, M.;Reddy, C. Suresh; Nagaraju, C, Heterocyclic Communications (2003), 9(3), 313−318; Givelet, Cecile; Tinant, Bernard; Van Meervelt, Luc; Buffeteau, Thierry; Marchand−Geneste, Nathalie; Bibal, Brigitte. J. Org. Chem. (2009), 74(2), 652−659を参照]。
フラン系またはチオフェン系の母体ジオール構造は、ほとんど市販されているか、糖類から出発して文献から既知の方法で製造可能である[例えば、WO2006/063287(2,5−ビス(ヒドロキシメチル)−テトラヒドロフランの製造); Cottier, Louis; Descotes, Gerard; Soro, Yaya. Synth. Comm. (2003), 33(24), 4285− 4295, (2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フランの製造); CA2196632, Katritzky, AlanR.; Zhang, Zhongxing; Lang, Hengyuan; Jubran, Nusrallah; Leichter, Louis M.; Sweeny, Norman. J. Heterocycl. Chem. (1997), 34(2), 561−565を参照]。
2,5−置換フラン系誘導体の製造も文献から既知である(R5〜R8は、完全にあるいはある程度に同一であるか異なって、Hではない):
−例えば、α2,α5−アリール化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フランの製造: Ishii, Akihiko; Horikawa, Yasuaki; Takaki, lkuo; Shibata, Jun; Nakayama, Juzo; Hoshino, Masamatsu. Tetrahedron Lett (1991), 32(34), 4313−16; Jang, Yong−Sung; Kim, Han−Je; Lee, Phil− Ho; Lee, Chang−Hee. Tetrahedron Lett (2000), 41(16), 2919−2923、または
−例えば、α2,α5−アルキル化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フランの製造: Krauss, Juergen; Unterreitmeier, Doris; Antlsperger, Dorothee. Archiv der Pharmazie (2003), 336(8), 381−384
−例えば、α2,α5−アルキル化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフランの製造: Walba, D. M.; Wand, M. D.; Wilkes, M. C. J. Am. Chem. Soc. (1979), 101(15), 4396− 4397.
−例えば、α2,α5−アルケニル化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフランの製造: Morimoto, Yoshiki; Kinoshita, Takamasa; Iwai, Toshiyuki. Chirality (2002), 14(7), 578− 586.
この種類の非対照的に2,5−置換されたフラン系ジオールの合成も、文献から既知である。例えば、α2−アルキル化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフランの製造: Donohoe, Timothy J.; Williams, Oliver; Churchill, Gwydian H. Angew. Chem. Int. Ed. (2008), 47(15), 2869−2871; あるいは2−アルキル化, α5−アルキニル化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフランの合成;Abe, Masato; Kubo, Akina; Yamamoto, Shuhei; Hatoh, Yoshinori; Murai, Masatoshi; Hattori, Yasunao; Makabe, Hidefumi; Nishioka, Takaaki; Miyoshi, Hideto. Biochemistry (2008), 47(23), 6260−6266;
または、α2−アルコキシル化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フランの製造: Lu, Dan; Li, Pingya; Liu, Jinping; Li, Haijun, CN 101544624 A.
(II)のチオ類似体(X=S)の合成も文献から既知である[Kuszmann, J.; Sohar, P. CarbohydrateResearch (1972), 21(1), 19−27参照]。
Figure 0005882985
同様に、(III)のチオ類似体(X=S)の合成も公知であり[Garngues, Bernard. Phosphorus, Sulfur and Silicon (1990), 53(1−4), 75−9を参照]、またIIIの置換チオ類似体、例えばα2,α5−アリール化2,5−ビス(ヒドロキシmethyI)チオフェンの合成も公知である[Kumaresan, D.; Agarwal, Neeraj; Gupta, Iti;Ravikanth, M. Tetrahedron (2002), 58(26), 5347−5356を参照]。
(IV)のチオ類似体(X=S)とIVの置換チオ類似体、例えばα2、α5−アルキル化2,5−ビス(ヒドロキシメチル)テトラヒドロチオフェンの合成も公知である[Luttringhaus, A.; Merz, H. Archiv der Pharmazie und Berichte der Deutschen Pharmazeutischen Gesellschaft [Archive of pharmacy andReports of the German Pharmaceutical Society] (1960), 293,881−890と、Block, Eric; Ahmad, Saleem. Phosph. Sulfur and theRelated Elements (1985), 25(2), 139−145を参照]。
フラン系またはチオフェン系ジオールのいくつかは、エナンチオマー的またはジアステレオマー的に純粋な形で生成する。これらのフラン系またはチオフェン系ジオールは、これらの純粋なエナンチオマーまたはジアステレオマーの形で使用できる。しかしながら、それぞれの幾何的異性体の混合物が好ましい。
これらの難燃剤アゴニストの合成に必要なクロロリン誘導体は、通常市販されているか、文献から既知の合成経路で製造可能である[Science of Synthesis (旧名:Houben Weyl) 42 (2008); Houben Weyl El−2 (1982); Houben Weyl 12 (1963−1964)を参照]。
本発明の難燃剤の一般的な使用量は、そのポリマーに対して0.2〜10質量部の範囲である。
特に発泡性スチレンポリマーの発泡体の場合では、そのポリマーに対して2〜15質量部の量で、好ましくはそのポリマーに対して2.5〜10質量部の量で、十分な難燃性が付与できる。
特記しない場合、本明細書の目的では、質量部のデータは、100質量部の難燃化される化合物、特にポリマーに対する値であり、いずれの添加物をも無視した値である。
他の適当な難燃剤シナージストを添加して本発明の難燃剤の効力をさらに改善することができる。その例としては、熱的フリーラジカル発生剤であるジクミルパーオキサイドやジ−tert−ブチルパーオキシド、ジクミルがあげられる。その場合、難燃剤シナージストの通常の使用量はポリマーに対して0.05〜5質量部である。
さらに、メラミンやメラミンシアヌレート、金属酸化物、金属水酸化物、リン酸塩、ホスホン酸塩、ホスフィン酸塩、発泡性グラファイトなどの他の難燃剤や、あるいはSb23やSn化合物などのシナージスト、またはニトリキシル基を含有するか遊離させる化合物をさらに使用することもできる。適当な他のハロゲンフリー難燃剤の例としては、市販製品であるエキソリットOP930や、エキソリットOP1312、HCA−HQ、シアガードRF−1243、フィロールPMP、ホスライトIP−A、メラプール200、メラプールMC、ブディット833があげられる。
完全にハロゲンを除く必要がない場合には、本発明の難燃剤を使用し、比較的少量のハロゲンを含む難燃剤、特に臭素化難燃剤を、例えばヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)または臭素化スチレンホモ−またはコポリマー/オリゴマー(例えば、WO−A20077058736に記載のスチレン−ブタジエンコポリマー)を、好ましくは(ポリマーに対して)0.05〜1質量部、特に0.1〜0.5質量部の範囲の量で添加して、低ハロゲン含量の材料を製造することもできる。
ある好ましい実施様態においては、本発明の難燃剤がハロゲンフリーである。
ポリマーと難燃剤と他の添加物とからなる組成物がハロゲンフリーであることが特に好ましい。
本発明においては、本発明の難燃剤(即ち、成分aとbの組合せ)は、単独で及び/又はシナージストとの混合物中で及び/又は他の難燃性物質との混合物中で、難燃性材料、好ましくは難燃性未発泡及び/又は発泡ポリマー、特に難燃性熱可塑性ポリマーの製造に使用される。このために、溶融状態にある相当ポリマーに物理的にこの難燃剤を混合し、次いでまず、リン含量が(そのポリマーに対して)0.05質量部から5質量部であるポリマー混合物の形で完全配合プロセスにかけ、次いでさらに、この混合物を同一のポリマーまたは他のポリマーとともに加工することが好ましい。
本発明はまた、本発明の難燃剤(A)とポリマー成分(B)とを含む、好ましくは熱可塑性のポリマー組成物を提供する。
使用可能な熱可塑性ポリマーの例としては、発泡または非発泡のスチレンポリマー(例えば、ABS、ASA、SAN、AMSAN等)、ポリエステル、ポリイミド、ポリスルホン、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレンやポリプロピレン)、ポリアクリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルフイドがあげられ、これらは個別に使用しても、ポリマーブレンドの形の混合物として使用してもよい。
個別のあるいはポリマーブレンドの形の混合物である、発泡または非発泡のスチレンホモポリマーと発泡または非発泡のスチレンコポリマーが好ましい。
難燃性ポリマー発泡体が好ましく、特に難燃性スチレンポリマー系のもの、好ましくは難燃性EPSとXPSが好ましい。
これらの難燃性ポリマー発泡体の密度は、好ましくは5〜150kg/m3の範囲であり、特に好ましくは範囲10〜50kg/m3の範囲である。発泡体の独立気泡含量は、好ましくは80%より多く、特に好ましくは90〜100%である。
本発明の難燃剤や発泡性スチレンポリマー(EPS)、押出スチレンポリマー発泡体(XPS)は、発泡剤と本発明の難燃剤を混合してポリマー溶融物とし、加圧下で押出およびペレット化を行って発泡ペレット(EPS)に加工でき、あるいは適当な形の金型を用いて押出と減圧を行って発泡シート(XPS)または発泡押出物に加工することができる。
本発明において、「スチレンポリマー」は、スチレン、α−メチルスチレン、またはスチレンとα−メチルスチレンの混合物系のポリマーを含む。これは、同様にSANやAMSAN、ABS、ASA、MBS、MABS中のスチレン内容物にも当てはまる(以下参照)。
ある好ましい実施様態においては、この発泡体が発泡性ポリスチレン(EPS)である。
もう一つの好ましい実施様態においては、この発泡体が押出スチレンポリマー発泡体(XPS)である。
発泡性スチレンポリマーの、ポリスチレン標準品を使用して屈折率(RI)検出型のゲル浸透クロマトグラフィーで求めたモル質量Mwは、好ましくは120000〜400000g/molの範囲であり、特に好ましくは180000〜300000g/molの範囲である。剪断及び/又は温度の影響でモル質量が低下するため、この発泡性ポリスチレンのモル質量は、一般的には使用したポリスチレンのモル質量より約10000g/mol小さい。
使用が好ましいスチレンポリマーには、無色透明ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、アニオン重合ポリスチレンまたは耐衝撃性ポリスチレン(AIPS)、スチレン−α−メチルスチレンコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマー(ABS)、スチレン−アクリロニトリルコポリマー(SAN)、アクリロニトリル−α−メチルスチレンコポリマー(AMSAN)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート(ASA)、アクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン(MBS)、メタクリル酸メチル−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(MABS)コポリマー、またはこれらの混合物、またはポリフェニレンエーテル(PPE)との混合物が含まれる。
機械的性質または熱安定性を向上させるために、上記のスチレンポリマーを、熱可塑性ポリマーと、例えばポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)などのポリオレフィン、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などのポリアクリレート、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリエーテルケトンまたはポリエーテルスルフイド(PES)またはこれらの混合物と、一般的には総量で、ポリマーに対して最大30質量%まで、好ましくは1〜10質量%の範囲で、必要なら相溶化剤と共にブレンドすることができる。例えば、疎水的に変性された、あるいは官能化されたポリマーやオリゴマーや、ポリアクリレートやなどのゴム、例えばスチレン−ブタジエンブロックコポリマーなどのポリジエン、または生分解性脂肪族または脂肪族/芳香族のコポリエステルとの上記範囲の量内での混合物も可能である。
好適な相溶化剤の例としては、無水マレイン酸変性スチレンコポリマーやエポキシ基含有ポリマー、有機シランがあげられる。
このスチレンポリマー溶融物は、上述の熱可塑性ポリマーの回収ポリマー、特にスチレンポリマーと発泡性スチレンポリマー(EPS)の回収ポリマーの混合物を、これらの性質に実質的に悪影響を与えない量で、一般的には最大50質量%で、特に1〜20質量%の量で受け入れることができる。
この発泡剤を含有するスチレンポリマー溶融物は、一般的には発泡剤含有スチレンポリマー溶融物に対して総量で2〜10質量%、好ましくは3〜7質量%の量で、均一分布した一種以上の発泡剤を含んでいる。通常EPS中で使用するのに好適な発泡剤は、物理発泡剤であり、例えば、2〜7個の炭素原子をもつ脂肪族炭化水素、アルコール、ケトン、エーテル、またはハロゲン化炭化水素である。イソブタンやn−ブタン、イソペンタン、n−ペンタンの使用が好ましい。XPSには、CO2又はCO2とアルコール及び/又はC2−C4カルボニル化合物、特にケトンとの混合物の使用が好ましい。
発泡性を改善するために、スチレン高分子マトリックス中に内部に水を含む微分散液滴を投入してもよい。このための方法の一例は、溶融スチレン高分子マトリックス中に水を添加することである。水の添加位置は、発泡剤供給位置の上流であっても、同一場所でも、下流であってもよい。水の均一分布を、ダイナミックミキサーまたはスタチックミキサーを用いて行ってもよい。水の適量は、一般的にはスチレンポリマーに対して0〜2質量%であり、好ましくは0.05〜1.5質量%である。
少なくとも90%の内部水を直径が0.5〜15μmの範囲にある内部水の液滴の形で含む発泡性スチレンポリマー(EPS)は、発泡すると、適当な数のセルを持ちまた均一な発泡体構造をもつ発泡体を形成する。
発泡剤と水の添加量は、発泡前の嵩密度/発泡後の嵩密度で定義される発泡性スチレンポリマー(EPS)の膨張率αが最大でも125となるように、好ましくは15〜100となるように選ばれる。
本発明の発泡性スチレンポリマーペレット(EPS)の嵩密度は、一般的には大きくても700g/lであり、好ましくは590〜660g/lの範囲である。充填剤を使用する場合、充填剤の種類や量により590〜1200g/lの範囲の嵩密度が得られる。
添加物、核剤、充填剤、可塑剤、可溶性および不溶性の無機及び/又は有機染顔料、例えば不透熱性物質、即ちカーボンブラック、グラファイトまたはアルミニウム粉末などのIR吸収剤を、例えばミキサーや補助エクストルーダーを用いて、スチレンポリマー溶融物に、同時にあるいは空間的に分離して添加してもよい。染顔料の添加量は一般的には0.01〜30質量部の範囲であり、好ましくは1〜5質量部の範囲である。スチレンポリマー中で顔料を均一に単分散分布させるために、有機シランやエポキシ基含有ポリマー、無水マレイン酸でグラフトしたスチレンポリマーなどの分散剤を使用することが好ましい。好ましい可塑剤は、鉱油やフタール酸誘導体であり、これらはスチレンポリマーに対して0.05〜10質量部の量で使用できる。
本発明の発泡性スチレンポリマーを製造するために、発泡剤をポリマー溶融物に混合して投入できる。一つの可能なプロセスは、以下の工程からなる:a)溶融物の形成、b)混合、c)冷却、d)輸送、e)ペレット化。これらの工程はそれぞれ、プラスチック加工の分野では公知の一台以上の装置で実施できる。スタチックミキサーまたはダイナミックミキサーが、例えばエクストルーダーが、この混合工程に好適である。このポリマー溶融物は、重合器から直接取り出してもよいが、混合エクストルーダー中で直接製造しても、別の溶融エクストルーダー中でポリマーペレットを溶融させて生産してもよい。溶融物の冷却は混合装置中で行なわれても、別の冷却器中で行なわれてもよい。使用可能なペレタイザーの例としては、加圧型水中ペレタイザーや、回転刃をもち温度コントロール液体の噴霧ができるペレタイザー、噴霧ペレタイザーがあげられる。本方法の実施に適当な装置配列の例は次の通りである。
a)重合機−スタチックミキサー/冷却器−ペレタイザー
b)重合機−エクストルーダー−ペレタイザー
c)エクストルーダー−スタチックミキサー−ペレタイザー
d)エクストルーダー−ペレタイザー
この配列は、さらに添加物の、例えば固体やまたは感熱性の添加物を投入するための補助エクストルーダーを有していてもよい。
発泡剤含有スチレンポリマー溶融物のダイプレート通過中の温度は、一般的には140〜300℃の範囲であり、好ましくは160〜240℃の範囲である。ガラス転移温度の領域にまで冷却する必要はない。
ダイプレートは、少なくとも発泡剤含有ポリスチレン溶融物の温度にまで加熱される。ダイプレート温度が、発泡剤含有ポリスチレン溶融物の温度より0〜100℃高いことが好ましい。これにより、ポリマーの金型内部での析出を防ぎ、問題なくペレット化ができるようになる。
販売可能なペレットサイズを得るためには、金型出口の穴の直径(D)が0.2〜1.5mmの範囲にある必要があり、好ましくは0.3〜1.2mmの範囲、特に好ましくは0.3〜0.8mmの範囲にある必要がある。これにより、金型の膨張後でもペレットサイズを2mm未満に、特に0.4〜1.4mmの範囲にコントロールすることができる。
以下の工程からなるハロゲンフリーの方法で、難燃性の発泡性スチレンポリマー(EPS)を製造する方法が特に好ましい。
a)スタチックミキサーまたはダイナミックミキサーを用いて、少なくとも150℃の温度で、ポリマー溶融物中に有機発泡剤と1〜25質量%の本発明の難燃剤を混合して投入する工程
b)この発泡剤を含有するスチレンポリマー溶融物を少なくとも120℃の温度までの冷却する工程、
c)ダイ出口の直径が大きくても1.5mmである穴を持つダイプレートから放出する工程、
d)ダイプレートの直後に、1〜20barの範囲の圧力下の水中で発泡剤含有溶融物をペレット化する工程。
本発明の難燃剤と有機発泡剤が存在する水性懸濁液中での懸濁重合により本発明の発泡性スチレンポリマー(EPS)を製造することもできる。
この懸濁重合法では、スチレンのみをモノマーとして使用することが好ましい。しかしながら、その質量の最大20%を、他のエチレン性不飽和モノマーで、例えばアルキルスチレン、ジビニルベンゼン、アクリロニトリル、1,1−ジフェニルエーテルまたはα−メチルスチレンで置き換えてもよい。
この懸濁液重合プロセス中で、通常の助剤を、例えば過酸化物開始剤や懸濁液安定剤、発泡剤、連鎖移動剤、発泡助剤、核剤、可塑剤を添加することができる。この重合プロセスで添加される本発明の難燃剤の量は0.5〜25質量%であり、好ましくは5〜15質量%である。加える発泡剤の量は、モノマーに対して3〜10質量%である。これらの添加物は、懸濁液の重合前、重合中、または重合後に添加できる。好適な発泡剤の例は、4〜6個の炭素原子をもつ脂肪族炭化水素である。無機ピッカリング分散剤を懸濁液安定剤として使用することが好ましい。その一例は、ピロリン酸マグネシウムまたはリン酸カルシウムである。
この懸濁重合プロセスで、平均径が0.2〜2mmのほぼ球状のビーズ状粒子が得られる。
加工性を改善するために、最終の発泡性スチレンポリマーペレットを、グリセロールエステル、帯電防止剤または凝結防止剤で被覆させてもよい。
これらのEPSペレットは、グリセロールモノステアレートGMS(通常0.25%)、グリセロールトリステアレート(通常0.25%)、アエロジルR972微粒子シリカ(通常0.12%)、またはステアリン酸Zn(通常0.15%)、あるいは帯電防止剤で被覆できる。
第一の工程で熱風または水蒸気により、本発明の発泡性スチレンポリマーペレットを前発泡させて、密度が5〜150kg/m3の範囲、特に10〜50kg/m3の範囲にある発泡体ビーズとし、第二の工程で密閉金型中で溶融して成形粒子を与えることもできる。
この発泡性ポリスチレン粒子は、(ISO845により測定した)密度が8〜150kg/m3である、好ましくは10〜50kg/m3であるポリスチレン発泡体に加工することができる。このために発泡性ビーズは前発泡させられる。これは主にいわゆる前発泡装置中でビーズをスチーム加熱して行われる。次いで得られる前発泡ビーズを溶融して成形物とする。このために、この前発泡ビーズを機密シールされていない金型に入れ、スチームで処理する。これらの成形物は冷却後に取り出すことができる。
もう一つの好ましい実施様態においては、この発泡体が、以下の工程で得られる押出ポリスチレン(XPS)である。
a)ポリマー成分Pを加熱してポリマー溶融物を形成する工程、
b)発泡剤成分Tをポリマー溶融物に投入して発泡性溶融物を形成する工程
c)発泡性溶融物を比較的低圧の領域に押し出し、発泡させて押出発泡体を形成する工程、
d)なお、工程a)及び/又はb)の少なくとも一つで、本発明の難燃剤と、必要なら他の助剤や添加物を添加する。
本発明のスチレンポリマー系発泡体、特にEPSやXPSは、例えば絶縁材料用途に、特に建設業での絶縁材料用途に好適である。好ましい用途は、ハロゲンフリー絶縁材料、特に建設業におけるハロゲンフリー絶縁材料である。
本発明の発泡体、特にスチレンポリマー系発泡体(例えば、EPSやXPS)の火落時間(DIN4102B2、発泡体密度が15g/l、養生時間が72時間での燃焼試験)は、好ましくは≦15秒であり、特に好ましくは≦10秒である。したがって、これらは、火焔の高さが該基準で規定する試験レベルを超えない限り上述の燃焼試験の条件を満たす。
以下の実施例により本発明をさらに説明するが、これらは本発明を制限するものではない。
成分a)ジスルフィド及びポリスルフィド
Figure 0005882985
成分b)リン化合物
Figure 0005882985
実施例で使用した有機リン化合物(PC1〜7)は、既知の方法で製造するか購入した。
PC1:ABCRから購入
PC2:
イソソルビドビス(ジフェニルホスフェート)の合成:
装置:
4000mlの攪拌装置、アルゴンで不活性化
混合物:
298.2g(2.0mol)のイソソルビド、98%
506g(5.0mol)のトリエチルアミン
2000mlのトルエン、
1120g(4.0mol)のクロロジフェニルホスフェート、96%
4Lの標準的な攪拌装置中で、室温で溶融イソソルビド(298.2g、2mol)をトルエン(2000ml)に投入する。この過程でイソソルビドのほとんどが再沈殿する。この混合物を80℃に加熱する(90%のイソソルビドが溶解)。次いでこの溶液を室温にまで戻す。クロロジフェニルホスフェート(1120g、4.0mol)を、5時間以内に22〜42℃で滴下させる。濁った黄色混合物の攪拌を室温で一夜継続する。31P−NMRで反応を追跡すると定量的な変換を示す。
沈殿したトリエチルアンモニウムクロリドを、(窒素で不活性化された)シュレンク・フリットを用いて吸引濾過で除き、次いでトルエンで洗浄する(1×300ml)。濾液を飽和Na2CO3水溶液(2×500mL)とともに振り混ぜ、次いで水で洗浄(2×500mL)し、Na2SO4上で一夜乾燥させる。Na2SO4を吸引濾過で除き、トルエンで洗浄する(1×300mL)。濾液を、ロータリーエバボレータで減圧濃縮(65℃、77mbar)し、4時間オイルポンプで真空として80℃で乾燥させる。
純度>96%(31P−NMRによる)の生成物が、朱茶油の形で得られる(1046g、理論量の86%)。生成物の水エマルジョンのpHは5.0であった。
分析データ:
31P−NMR(トルエンd8)、[ppm]:−11.2 (d、3P,H=7Hz)、−11.9 (d、3P,H=7Hz)(2異性体)
1H−NMR(トルエンd8)、[ppm]:7.37−7.22(m、8H、ar)、7.16−7.00(m、8H、ar)、7.00−6.89(m、4H、ar)、5.15−5.01(m、1H、CHisosorbide)、4.95−4.82(m、1H、CHisosorbide)、4.62−4.52(m、1H−CHisosorbide), 4.50−4.40 (m, 1H, CHisosorbide), 4.08−3.96 (m, 1H, CHisosorbide), 3.83−3.71 (m, 1H, CHisosorbide), 3.69−3.59 (m, 1H, CHisosorbide), 3.59−3.47 (m, 1H, CHisosorbide).
PC3: M. G. Zimin; N. G. Zabirov; V. Smirnov. Zhoumal Obschei Khimii; 1980; 50; 1; 24− 30.
PC4:ランクセス社のディスフラモールTP
PCs: W. Kuchen、H. Buchwald. Chem. Ber.、1958, 91, 2871−2877.
PC6: サンコ社HCA
PC6:
2,3,4,5−テトラヒドロフラン−2,5−イルジメチル2,5−ビス(ジフェニルチオホスフィネート)の製造
装置:
精密擦りガラス攪拌器と、気泡カウンターおよびAr供給口の付いた還流冷却器、温度計、滴下ロートを備えた1Lの4つ口丸底フラスコ
混合物:
29.1g(0.22mol)の2,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロフラン
116.0g(0.45mol、2.08当量)のジフェニルチオホスフィノイルクロリド
36.9g(0.45mol、2.08当量)のN−メチルイミダゾール
300mlのトルエン
方法:
2,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2)3,4,5−テトラヒドロフラン(29g、0.22mol)を、300mlのトルエンに溶解する。この溶液にN−メチルイミダゾール(36.9g、0.45mol、2.1当量)を加え、ジフェニルチオホスフィノイルクロリド(116.0g、0.45mol、2.1当量)を45分間以内に滴下する。この過程で、温度が24℃から43℃へ上昇する。この混合物を100℃で24時間加熱する。次いでこの溶液を室温まで冷却させる。N−メチルイミダゾール塩酸塩の析出後、フラスコを傾けて液体を除き、有機相をまず1.5%強度のHCl溶液(150mL)で洗浄し、次いで水(200mL)、最後に7.5%強度のNaHCO3溶液(2×150mL)で洗浄する。この有機相をNa2SO4上で乾燥させる。乾燥剤を濾過で除き、真空で溶媒を除く。粗生成物の朱褐色油状の固体(129.6g、104%)をシリカゲル濾過(溶離液:ノルマルヘキサン/EE=1:0〜1:1)で精製する。
純度(31P−NMRによる)が97%の生成物が、褐色油の形で得られる(88.1g、71%)。
分析データ:
1H−NMR (360MHz、CDCl3, 300K): =1.65−1.80 (m、2H、CH2、THF), 1.82−2.00 (m、2H、CH2,THF), 3.90−4.04 (m、4H、CH2,methylene)、4.15−4.30 (m、2H、CHTHF)、7.32−7.43 (m、12H、CHm,p)、7.82−7.93 (m、8H、CHo) ppm.
13C−NMR (125MHz、CDCl3, 300K):δ=5−27.45 (s、CH2,THF)、66.33 (d、CH2,methylene2c-p= 6.0Hz)、78.14 (d、CHTHF3c-p=8.6Hz)、128.23 (d、CHm,isomer1/23c-p=4.6Hz)、128.34 (d、CHm,isomer1/23c-p=4.0Hz)、130.94 (d、CHp,isomer1/22c-p=13.8Hz)、131.03 (d、CHo,isomer1/23c-p=13.8Hz)、131.70 (d、CHp,isomer1/24c-p=2.9Hz)、131.74 (d、CHp,isomer1/24c-p=2.9Hz)、133.62 (d、CHi、isomer1/21c-p=27.0Hz)、134.50 (d、CHi,isomer1/21c-p=27.0Hz) ppm
31P−NMR(145MHz、CDCl3, 300K): δ=83.225 (m) ppm.
ESI(+)−HRMS (m/Z):計算値:533.1647 [C303152
測定値:533.1629 [M+H]+
PC7:フラン−2,5−イルジメチル2,5−ビス(ジフェニルホスフィネート)の製造
装置:
精密擦りガラス攪拌器と、気泡カウンターおよびAr供給口の付いた還流冷却器、温度計、滴下ロートを備えた1Lの4つ口丸底フラスコ
混合物:
23.0g(0.18mol)の2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フラン
86.9g(0.36mol、2.0当量)のジフェニルホスフィノイルクロリド
40.6g(0.40mol、2.2当量)のトリエチルアミン
300mlのトルエン
方法:
300mlのトルエンに、2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フラン(23g、0.18mol)をほとんど溶解させる(しかし完全溶解ではない)。トリエチルアミン(40.6g、0.4mol、2.2当量)をこの懸濁液に添加し、ジフェニルホスフィノイルクロリド(87g、0.36mol、2.0当量)を滴下する。25分以内(約1/3を滴下)に温度が23℃から33℃へ上昇する。次いでこの混合物を冷水で27℃まで冷却し、27℃が維持できるように滴下速度を調整する。この混合物を室温で合計3日間攪拌する。
後処理のため、この混合物を7.5%強度のNaHCO3溶液(2×250mL)と水(250mL)で洗浄し、次いでNa2SO4上で乾燥させ、最後に溶媒を真空下で除く。粗生成物を、もう一度300mLのCH2Cl2に溶解し、500mLの7.5%強度NaHCO3溶液と3時間攪拌する。相分離し、有機相をNa2SO4上で乾燥させる。溶媒を真空下で除くと、純度(31P−NMRによる)が>99%の生成物が、褐色固体の形で得られる(79g、83%)。
分析データ:
1H−NMR (500MHz、トルエン−d8, 300K): =4.789 (d、4H、CH23P-H = 8.2Hz)、5.892 (s、2H、CHfuran)、7.01〜7.07 (m、12H、CHm,p)、7.82〜7.87 (m、8H、CHo) ppm.
13C−NMR (125MHz、トルエン−d8, 300K): δ=58.13 (d、CH22c-p=5.2Hz)、111.57 (s、CH)、128.58 (d、CHm、3C-P=13.2Hz)、131.91 (d、CHp4C-P=2.9Hz)、132.05 (d、CHo2C-P=9.7Hz)、133.02(d、CHi1C-P=135.4Hz) ppm.
31P−NMR(145MHz、トルエン−d8,300 K):δ=31,167(m)ppm.
ESI(+)−HRMS(m/Z): 計算値: 529.1334 [C302752+
測定値: 529.1328 [M+H]+
TGA(アルゴン下): 155℃(2%の質量減少)、160℃(5%質量減少)、200℃(10%質量減少)
実施例では、硫黄化合物SC1〜SC6を用いた。実施例で使用した有機ポリスルフィドは、既知の方法で製造するか購入した。
SC1:
ジフェニルテトラスルフィドの製造
Zysman−Colman, Eli; Harpp, David N. J. Org. Chem; 2003; 68; 6; 2487−2489に記載の方法のようにして実施
SC2:ABCR社から購入
SC3:ラシヒ社から購入
SC4:ABCR社から購入
SC5:ABCR社から購入
SC6:ファルツアンドバウワー社から購入
試験方法:
DIN4102(B2燃焼試験)により、発泡シートの燃焼性を発泡体密度が15kg/m3で測定した。
ヘキサブロモシクロドデカン(以降、HBCDと称す)を比較例として用いた。
発泡性スチレンポリマー
固有粘度IVが83ml/gであるBASF社製PS148H(Mw=240000g/mol、Mn=87000g/mol、GPC、RI検出器、PS標準品で測定)のポリスチレン溶融物に、7質量部のn−ペンタンを混合して投入した。この発泡剤含有溶融物が260℃から190℃の温度に下がった後、補助のエクストルーダーを用いて、表に記載の難燃剤を含むポリスチレン溶融物を混合して主たる流れに投入した。
量(質量部)は、ポリスチレンの総量に対するものである。
このポリスチレン溶融物と発泡剤と難燃剤とからなる混合物を、60Kg/hの速度で32個の穴(ダイ径:0.75mm)をもつダイプレートを通過させた。加圧下での水中ペレット化で、分布の狭い緻密なペレットが得られた。
このペレットのモル質量は、それぞれ220000g/mol(Mw)と80000g/mol(Mn)であった(GPC、RI検出器、PS標準品で測定)。スチーム流に暴露してこのペレットを前発泡させ、12時間保管後に密閉金型中でさらにスチームで処理して密度が15kg/m3の発泡体スラブとした。72時間保管後に、発泡体密度が15kg/m3でこれらの発泡シートの燃焼性をDIN4102により測定した。
表1にその結果を示す。
Figure 0005882985
Figure 0005882985
Figure 0005882985
Figure 0005882985
ポリスチレン押出発泡シート
100質量部の、固有粘度が98ml/gのBASF社製ポリスチレン158K(Mw=261000g/mol、Mn=77000g/mol、GPC、RI検出器、PS標準品で測定)と、0.1部のセルの大きさを制御するための核剤であるタルクと、表中に示す数の難燃剤と、必要なら硫黄とを、内部スクリュー径が120mmのエクストルーダーに連続的に投入した。3.25質量部のエタノールと3.5質量部のCO2とからなる発泡剤混合物を、このエクストルーダー中に連続的に供給口から同時に注入した。エクストルーダー中で180℃で均一に練られたゲルを緩和ゾーンに導き、15分の滞留時間後に105℃の吐出温度で、幅が300mmで高さが1.5mの金型から雰囲気中に押し出した。この発泡体を、エクストルーダーに連結された校正器に導いた。その上で、得られた発泡シートのウェブの断面は650mm×50mmであり、密度は35g/lであった。このポリスチレンのモル質量は、それぞれ240000g/mol(Mw)と70000g/mol(Mn)であった(GPC、RI検出器、PS標準品で測定)。この生成物を切断してシートとした。30日の保存期間後に、厚みが10mmのこの試料の燃焼性をDIN4102により測定した。
表5に、実施例の結果を示す。
Figure 0005882985

Claims (14)

  1. a) 少なくとも1種の式(I)の硫黄化合物

    −(Z−(S)−(Z−A (I)

    [式中、記号と添字の定義が以下の通り:
    とAは、同一であるか異なって、C−C12−アリール、飽和、部分的不飽和あるいは芳香族の、3〜12員のモノシクロ環またはビシクロ環で、NとOとSからなる群の1個以上のヘテロ原子を有し、この系が無置換であるか、又はO、OH、S、SH、COOR、CONR、C−C18−アルキル、C−C18−アルコキシ、C−C18−チオアルキル、C−C12−アリール、C−C12−アリールオキシ、C−C18−アルケニル、C−C18−アルケノキシ、C−C18−アルキニル、及びC−C18−アルキンオキシの群の1個以上の置換基を有する基であり;
    とZは、同一であるか異なって、−CO−又は−CS−であり
    、R、及びRは、同一であるか異なって、H、C−C18−アルキル、C−C12−アリール、または3〜12員の芳香族モノシクロ環又はビシクロ環で、NとOとSの群の1個以上のヘテロ原子を有する基であり、
    m及びpは、同一であるか異なって、0又は1であり、
    nは2〜10の自然数である]と、
    b)少なくとも1種のハロゲン非含有有機リン化合物であって、リン含量が該リン化合物に対して5〜80質量%の範囲にある化合物とを、
    a:bの質量比が1:10〜10:1で含み、
    前記リン化合物は、
    トリフェニルホスフェートと、
    下記式の化合物:
    Figure 0005882985

    と、
    下記式の化合物:
    Figure 0005882985
    と、
    下記式の化合物:
    Figure 0005882985
    と、
    下記式の化合物:
    Figure 0005882985
    と、
    下記式(II)

    (X 1 ) s =PR 1 2 3 (II)

    [式(II)の記号と添字の定義が次の通り:
    は、C −C 16 −アルキル、C −C 10 −ヒドロキシアルキル、C −C 16 −アルケニル、C −C 16 −アルコキシ、C −C 16 −アルケノキシ、C −C 10 −シクロアルキル、C −C 10 −シクロアルコキシ、C −C 10 −アリール、C −C 10 −アリールオキシ、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルキル、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルコキシ、SR 、COR 10 、COOR 11 、又はCONR 12 13 であり;
    は、C −C 16 −アルキル、C −C 10 −ヒドロキシアルキル、C −C 16 −アルケニル、C −C 16 −アルコキシ、C −C 16 −アルケノキシ、C −C 10 −シクロアルキル、C −C 10 −シクロアルコキシ、C −C 10 −アリール、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルキル、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルコキシ、SR 、COR 10 、COOR 11 、又はCONR 12 13 であり;
    は、H、SH、SR 、OH、OR 、又は
    (Y −[P(=X −(Y −P(=X 基であり;
    、X 、及びX は、同一であるか異なって、相互に独立してO又はSであり;
    とY は、同一であるか異なって、O又はSであり;
    4、 、R 、R 10 、R 11 、R 12 、及びR 13 は、同一であるか異なって、C −C 12 −アルキル、C −C −シクロアルキル(無置換であっても、置換基として1種以上C −C −アルキル基で置換されていてもよい)、又はC −C 12 −アルケニル、C −C 12 −アルキニル、C −C 10 −アリール、またはC −C 10 −アリール−C −C −アルキルであり;
    、R 、及びR は、同一であるか異なって、相互に独立して、C −C 16 −アルキル、C −C 16 −アルケニル、C −C 16 −アルコキシ、C −C 16 −アルケノキシ、C −C 10 −シクロアルキル、C −C 10 −シクロアルコキシ、C −C 10 −アリール、C −C 10 −アリールオキシ、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルキル、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルコキシ、SR 、COR 10 、COOR 11 、又はCONR 12 13 であり;
    nは、Y とY がそれぞれOの場合は0または1であり、Y とY がそれぞれSの場合は1、2、3、4、5、6、7又は8であり;
    mは、0〜100の整数であり;
    s、t、及びuは、相互に独立して、0または1である]
    で表される化合物と、
    下記式(III):
    Figure 0005882985
    [式(III)の記号の定義が次の通り:
    Bは次の基であり;
    Figure 0005882985
    16 は、−P(=X 17 18 、H、直鎖又は分岐状のC −C 12 −アルキル基、C −C −シクロアルキル、C −C 12 −アリール、またはベンジルであり、
    (なお、上記の後ろ4個の基は、無置換であるか、又はC −C −アルキルとC −C −アルケニルの群から選ばれる1種以上の基で置換されている);
    14 、R 15 、R 17 、及びR 18 は、同一であるか異なって、水素、OH、C −C 16 −アルキル、C −C 16 −アルケニル、C −C 16 −アルコキシ、C −C 16 −アルケノキシ、C −C 10 −シクロアルキル、C −C 10 −シクロアルコキシ、C −C 10 −アリール、C −C 10 −アリールオキシ、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルキル、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルコキシ、SR 23 、COR 24 、COOR 25 、又はCONR 26 27 であり、あるいはR 14 とR 15 とR 17 とR 18 の2個の基が、そこに結合するリン原子とともに、又はP−O−B−O−P基で環系を形成しており;
    19 、R 20 、R 21 及びR 22 は、同一であるか異なって、H、C −C 16 −アルキル、C −C 16 −アルケニル、C −C 16 −アルコキシ、又はC −C 16 −アルケノキシであり;
    23 、R 24 、R 25 、R 26 及びR 27 は、同一であるか異なって、H、C −C 16 −アルキル、C −C 16 −アルケニル、C −C 10 −アリール、C −C 10 −アリール−C −C 16 −アルキル、又はC −C 10 −アリール−C −C 16 −アルコキシであり;
    とX は、同一であるか異なって、S又はOであり;
    bとcは、同一であるか異なって、0又は1であり;
    、X 、X 、及びX は、同一であるか異なって、S又はOであり;
    aは、1〜50の自然数である]で表されるリン化合物と、
    から選択されることを特徴とする難燃剤。
  2. 上記式(I)の記号と添字の定義が次の通り:
    とAは、同一であるか異なって、フェニル、ビフェニル、ナフチル、NとSとOの群の1個または2個のヘテロ原子を有する5〜8員飽和環、又はNとSとOの群の1〜4個のヘテロ原子をもつ5員〜10員のモノシクロあるいはビシクロ芳香族環であり(なお、上記の5個の環系は、同一であるか異なって、無置換であるか、又はO、OH、C−C12−アルコキシ、C−C12−アルケニルオキシ、及びCOORの群の1個以上の置換基で置換されている);
    とZは、同一であるか異なって、−CO−又は−CS−であり;
    は、H、C−C12−アルキル、C−C10−アリール、またはNとOとSの群の1個以上のヘテロ原子を持つ芳香族の5員環又は6員環であり;
    mとpは、0又は1であり;
    nは、2〜10の自然数である
    請求項1に記載の難燃剤。
  3. 式(I)の記号と添字の定義が次の通り:
    とAが、同一であるか異なって、以下の基であり;
    Figure 0005882985
    とZが−CS−であり;
    mとpが、0または1であり;
    nが2、4または6である
    請求項1又は2に記載の難燃剤。
  4. 式(I)の化合物が次の化合物:
    Figure 0005882985
    から選択される請求項1〜3のいずれか一項に記載の難燃剤。
  5. 発泡ポリマー又は非発泡ポリマーを難燃化させる方法であって、ポリマーの溶融物を製造し、該溶融物と請求項1〜いずれか一項に記載の難燃剤とを混合することを特徴とする方法。
  6. 1種以上のポリマーと請求項1〜のいずれか一項に記載の難燃剤とを含むポリマー組成物。
  7. 0.2〜10質量部(ポリマー100質量部に対して)の難燃剤を含む請求項に記載のポリマー組成物。
  8. ハロゲンフリーである請求項6又は7に記載のポリマー組成物。
  9. スチレンポリマーを含む請求項6〜8のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
  10. 上記ポリマーが発泡体である請求項6〜9のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
  11. 上記ポリマー発泡体の密度が5〜150g/lである請求項10に記載のポリマー組成物。
  12. 発泡性スチレンポリマー(EPS)の形体である請求項に記載のポリマー組成物。
  13. 押出スチレンポリマー発泡体(XPS)の形体である請求項9〜11のいずれか一項に記載のポリマー組成物。
  14. 請求項13に記載のポリマー組成物及び/又は請求項12に記載のポリマー組成物を含む絶縁材料。
JP2013501818A 2010-04-01 2011-03-30 難燃剤 Active JP5882985B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10158989 2010-04-01
EP10158989.3 2010-04-01
PCT/EP2011/054874 WO2011121001A1 (de) 2010-04-01 2011-03-30 Flammschutzmittel

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013527859A JP2013527859A (ja) 2013-07-04
JP2013527859A5 JP2013527859A5 (ja) 2014-05-15
JP5882985B2 true JP5882985B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=44201061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013501818A Active JP5882985B2 (ja) 2010-04-01 2011-03-30 難燃剤

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP2553008B1 (ja)
JP (1) JP5882985B2 (ja)
KR (1) KR101824277B1 (ja)
CN (1) CN102918096B (ja)
ES (1) ES2605327T3 (ja)
PL (1) PL2553008T3 (ja)
RU (1) RU2012146394A (ja)
WO (1) WO2011121001A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101951964B1 (ko) * 2010-12-27 2019-02-25 바스프 에스이 난연제 시스템
WO2013017417A1 (de) 2011-07-29 2013-02-07 Basf Se Polymeres flammschutzmittel
WO2013135701A1 (de) * 2012-03-13 2013-09-19 Basf Se Synthese von polyphenoldisulfiden
EP2733166A1 (de) 2012-11-20 2014-05-21 Basf Se Verfahren zur herstellung von expandierbaren styrolpolymergranulaten und styrolpolymerschaumstoffen mit verringertem restmonomerengehalt
EP2871208A1 (en) * 2013-11-08 2015-05-13 Carl-Eric Wilen Sulfenamides, sulfinamides and sulfonamides as flame retardants
KR102295665B1 (ko) 2018-12-17 2021-08-31 주식회사 엘지화학 비할로겐 난연성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 난연성 수지 성형품
CN110396284B (zh) * 2019-07-12 2021-06-29 南京理工大学 一种膨胀型阻燃剂、阻燃聚乳酸材料及其制备方法
DE102019135325A1 (de) 2019-12-19 2021-06-24 Hochschule Hamm-Lippstadt, Körperschaft des öffentlichen Rechts Flammgeschützte Copolymere und Formmassen
WO2022128001A1 (de) 2020-12-17 2022-06-23 Hochschule Hamm-Lippstadt Brandhindernde copolymere und formmassen

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1107237A (en) 1966-11-29 1968-03-27 Shell Int Research Process for the manufacture of cellular structures of synthetic macromolecular substances with decreased inflammability
JPH01261361A (ja) 1988-04-13 1989-10-18 Oouchi Shinko Kagaku Kogyo Kk ジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィドの製造法
DE4032680A1 (de) 1990-10-15 1992-04-16 Akzo Gmbh Verfahren zur herstellung von 2-aminodithiothiazolen und 2-aminotrithiothiazolen
WO1996017853A1 (en) 1994-12-07 1996-06-13 Akzo Nobel N.V. Process for making hydrocarbyl (dihydrocarbyl) phosphates
US5846901A (en) 1996-03-01 1998-12-08 Minnesota Mining And Manufacturing Company Color-forming compounds and their use in carbonless imaging
CA2203306A1 (en) 1996-05-06 1997-11-06 Albemarle Corporation Flame retardant compositions for use in styrenic polymers
AR038161A1 (es) 2002-01-24 2004-12-29 Basf Ag Procedimiento para separar acidos de mezclas de reaccion quimicas con la ayuda de liquidos ionicos
JP2004277609A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 難燃性熱可塑性樹脂組成物および発泡体
US7393963B2 (en) 2004-12-10 2008-07-01 Archer-Daniels-Midland Company Conversion of 2,5-(hydroxymethyl)furaldehyde to industrial derivatives, purification of the derivatives, and industrial uses therefor
ES2336951T3 (es) 2005-11-12 2010-04-19 Dow Global Technologies Inc. Copolimeros de butadieno/vinilo aromaticos bromados, mezclas de tales copolimeros con un polimero aromatico vinilico, y espumas polimericas formadas a partir de tales mezclas.
WO2009035881A2 (en) 2007-09-13 2009-03-19 Dow Global Technologies, Inc. Phosphorus-sulfur fr additives and polymer systems containing same
CN101544624B (zh) 2009-05-11 2011-06-08 吉林大学 5-羟甲基糠醛缩-5-糠醛甲醇及其制备方法及其医药用途
CN102597091A (zh) 2009-07-03 2012-07-18 森波尔塑料有限责任公司 阻燃可膨胀聚合物
WO2011029901A1 (de) * 2009-09-14 2011-03-17 Basf Se Halogenfreie, flammgeschützte polymerschaumstoffe, enthaltend mindestens eine oligophosphorverbindung
ES2523351T3 (es) * 2009-09-24 2014-11-25 Sunpor Kunststoff Gmbh Polímeros de estireno expandibles

Also Published As

Publication number Publication date
CN102918096B (zh) 2014-09-17
EP2553008A1 (de) 2013-02-06
EP2553008B1 (de) 2016-08-24
PL2553008T3 (pl) 2017-02-28
RU2012146394A (ru) 2014-05-10
KR20130044230A (ko) 2013-05-02
CN102918096A (zh) 2013-02-06
JP2013527859A (ja) 2013-07-04
KR101824277B1 (ko) 2018-01-31
WO2011121001A1 (de) 2011-10-06
ES2605327T3 (es) 2017-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5882985B2 (ja) 難燃剤
JP5917410B2 (ja) 難燃剤
US9115312B2 (en) Flame retardant
JP6118265B2 (ja) 難燃剤系
KR101786505B1 (ko) 방염성의 발포성 중합체
EP2478044B1 (de) Halogenfreie, flammgeschützte polymerschaumstoffe, enthaltend mindestens eine oligophosphorverbindung
US20120184635A1 (en) Flameproof expandable polymerizates
US20110196052A1 (en) Flame retardants
US20120172467A1 (en) Flame retardant system
JP2013518959A (ja) 難燃剤
CA2698602A1 (en) Expanded styrenic polymers containing aromatic phosphonate fr additives
TW201207092A (en) Flame retardant
US20240101905A1 (en) Reactive flame-proof composition
CN107109008A (zh) 阻燃性聚苯乙烯组合物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141224

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150319

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150423

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5882985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250