JP5880346B2 - 光学フィルムの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
本発明の光学フィルムの製造方法は、熱可塑性樹脂を含む溶融物を流延ダイからキャストローラの表面にフィルム状に押し出す流延工程と、前記流延工程で押し出されたフィルム状の溶融物を、前記キャストローラとタッチローラとの挟圧部で挟圧する挟圧工程とを有する光学フィルムの製造方法であって、間隙調整手段によって、当該流延ダイと当該キャストローラとの最短距離D1と当該流延ダイと当該タッチローラとの最短距離D2をそれぞれ3〜30mmの範囲内とし、かつ当該最短距離の比D1/D2の値を0.5〜2.0の範囲内とすることを特徴とする。
本発明に係る流延ダイA、キャストローラB及びタッチローラCの位置関係は、流延ダイとキャストローラとの最短距離D1と流延ダイとタッチローラとの最短距離D2がそれぞれ3〜30mmの範囲内であり、かつ当該最短距離の比D1/D2の値が0.5〜2.0の範囲内であることを特徴とする。
図4は、本発明の光学フィルムの製造方法の実施形態を示す概略図である。
本発明による光学フィルムの主材料である熱可塑性樹脂は、製造が容易であること、光学的に透明であること、位相差を制御し易いことなどが好ましい要件として挙げられる。
本発明に好ましく用いられるセルロースエステル系樹脂としては、特に限定されないが、エステル基は炭素数2〜22程度の直鎖又は分岐のカルボン酸エステルであることが好ましく、これらのカルボン酸は環を形成してもよく、芳香族カルボン酸のエステルでもよい。なお、これらのカルボン酸は置換基を有してもよい。セルロースエステル系樹脂としては、特に炭素数が6以下の低級脂肪酸エステルであることが好ましい。
式(ii):0≦X≦2.5
(式中、Xはアセチル基の置換度を示す。Yはプロピオニル基の置換度を示す。)
これらアシル基の置換度の測定方法はASTM−D817−96に準じて測定することができる。
カラム:Shodex K806、K805、K803G(昭和電工(株)製を3本接続して使用する)
カラム温度:25℃
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ:L6000(日立製作所(株)製)
流量:1.0ml/min
校正曲線:標準ポリスチレンSTK standard ポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=1000000〜500の13サンプルによる校正曲線を使用する。13サンプルは、ほぼ等間隔に用いる。
本発明に用いられるアクリル樹脂には、メタクリル樹脂も含まれる。アクリル樹脂としては、特に制限されるものではないが、メチルメタクリレート単位が50〜99質量%、及びこれと共重合可能な他の単量体単位の総量が1〜50質量%からなるものが好ましい。
本発明に好ましく用いられる環状オレフィン系樹脂(シクロオレフィン系樹脂ともいう。)の具体的としては、好ましくはノルボルネン系樹脂である。環状オレフィン系樹脂は、環状オレフィンを重合単位として重合される樹脂の総称であり、例えば、特開平1−240517号公報、特開平3−14882号公報、特開平3−122137号公報等に記載されている樹脂が挙げられる。具体例としては、環状オレフィンの開環(共)重合体、環状オレフィンの付加重合体、環状オレフィンとエチレン、プロピレン等のα−オレフィンとその共重合体(代表的にはランダム共重合体)、及び、これらを不飽和カルボン酸やその誘導体で変性したグラフト重合体、並びに、それらの水素化物などが挙げられる。環状オレフィンの具体例としては、ノルボルネン系モノマーが挙げられる。
可塑剤としては、特に限定しないが、好ましく用いられる可塑剤としては、リン酸エステル系では、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェート等、フタル酸エステル系では、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート等、グリコール酸エステル系では、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリルブチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート等を使用するのが好ましい。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系の化合物が適当であり、その具体例としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン及びトリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト等を挙げることができる。特に2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕及びトリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が好ましい。また例えば、N,N′−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン等のヒドラジン系の金属不活性剤やトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等のリン系加工安定剤を併用してもよい。これらの化合物の添加量は、その効果を得るために、熱可塑性樹脂に対し、質量割合で1ppm〜1.0%の範囲が好ましく、10〜1000ppmの範囲が特に好ましい。
酸掃去剤とは製造時から持ち込まれる熱可塑性樹脂中に残留する酸(プロトン酸)をトラップする役割を担う剤である。また、熱可塑性樹脂を溶融するとポリマー中の水分と熱により側鎖の加水分解が促進し、CAPならば酢酸やプロピオン酸が生成する。酸と化学的に結合できればよく、エポキシ、3級アミン、エーテル構造等を有する化合物が挙げられるが、これに限定されるものでない。
光学フィルムには、紫外線吸収剤を添加することが好ましい。ここで、紫外線吸収剤としては、液晶の劣化防止の点より波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の点より波長400nm以上の可視光の吸収が可及的に少ないものが、好ましく用いられる。
本発明において、溶融粘度を低減する目的として、水素結合性溶媒を添加することができる。水素結合性溶媒とは、J.N.イスラエルアチビリ著、「分子間力と表面力」(近藤保、大島広行訳、マグロウヒル出版、1991年)に記載されるように、電気的に陰性な原子(酸素、窒素、フッ素、塩素)と電気的に陰性な原子と共有結合した水素原子間に生ずる、水素原子媒介「結合」を生ずることができるような有機溶媒、すなわち、結合モーメントが大きく、かつ水素を含む結合、例えば、O−H(酸素水素結合)、N−H(窒素水素結合)、F−H(フッ素水素結合)を含むことで近接した分子同士が配列できるような有機溶媒をいう。これらは、セルロースエステル系樹脂の分子間水素結合よりもセルロースとの間で強い水素結合を形成する能力を有するもので、本発明で行う溶融流延製膜法においては、用いるセルロースエステル系樹脂単独のガラス転移温度よりも、水素結合性溶媒の添加によりセルロースエステル系樹脂組成物の溶融温度を低下することができる、又は同じ溶融温度においてセルロースエステル系樹脂よりも水素結合性溶媒を含むセルロース樹脂組成物の溶融粘度を低下することができる。
本発明の光学フィルムの製造方法を用いて製造された光学フィルムは、リターデーションを制御するために、欧州特許第911,656A2号明細書に記載されているような、二つ以上の芳香族環を有する芳香族化合物をリターデーション制御剤として使用することもできる。また2種類以上の芳香族化合物を併用してもよい。該芳香族化合物の芳香族環には、芳香族炭化水素環に加えて、芳香族性ヘテロ環を含む。芳香族性ヘテロ環であることが特に好ましく、芳香族性ヘテロ環は一般に不飽和ヘテロ環である。中でも1,3,5−トリアジン環を有する化合物が特に好ましい。
光学フィルムには、フィルム同士の張り付きを防止したり、滑り性を付与したりして、ハンドリングしやすくするために、マット剤として微粒子を添加してもよい。
本発明の光学フィルムの製造方法を用いて製造された光学フィルムは、偏光板の保護フィルムに好適である。偏光板は、例えばポリビニルアルコールフィルムの如き延伸配向可能なフィルムを、沃素のような二色性染料で処理して延伸した偏光子の表裏に、当該光学フィルムを保護フィルムとして貼合して構成される。
上記本発明の製造方法を用いて製造された光学フィルムを具備した偏光板を液晶セルの少なくとも一方の面に貼合した液晶表示装置とすることによって、表示ムラがなく視認性に優れた液晶表示装置を作製することができる。本発明の製造方法で製造された光学フィルムは反射型、透過型、半透過型LCDあるいはTN型、STN型、OCB型、HAN型、VA型(PVA型、MVA型)、IPS型等の各種駆動方式のLCDで好ましく用いられる。特に画面が30型以上の大画面の表示装置では、色ムラや波打ちムラが少なく、長時間の鑑賞でも目が疲れないという効果があった。
(ペレットの準備1)
下記に示す樹脂混合物1をV型混合機で30分混合した後、ストランドダイを取り付けた二軸押出し機(PCM30(株)池貝社製)を用いて窒素雰囲気下で230℃で溶融させ、長さ4mm、直径3mmの円筒形のペレットを作製しNo.1−1とした。得られたペレットのガラス転位点(Tg)は、135℃であった。また、この時のせん断速度は、25(/s)に設定した。
セルロースアセテートプロピオネート(アセチル基置換度1.4、プロピオニル基置換度1.35、数平均分子量60000) 89質量%
トリメチロールプロパントリベンゾエート (可塑剤、融点85℃) 9質量%
IRGANOX XP 420/FD(酸化防止剤、BASFジャパン社製)
0.25質量%
TINUVIN 928(紫外線吸収剤、BASFジャパン社製、融点115℃)
1.6質量%
シーホスターKEP−30(マット剤(シリカ微粒子)、日本触媒株式会社製、平均粒径0.3μm) 0.15質量%
なお、セルロースアセテートプロピオネートのアセチル基、プロピオニル基等のアシル基の置換度の測定は、ASTM−D817−96に規定の方法に準じて測定した。
下記に示す樹脂混合物2をV型混合機で30分混合した後、ストランドダイを取り付けた二軸押出し機を用いて窒素雰囲気下で230℃で溶融し、長さ4mm、直径3mmの円筒形のペレットを作製しNo.1−2とした。得られたペレットのガラス転位点(Tg)は、135℃であった。
アクリル系樹脂(樹脂にラクトン環構造を有するアクリル系重合体) 89質量%
トリメチロールプロパントリベンゾエート (可塑剤、融点85℃) 9質量%
IRGANOX XP 420/FD(酸化防止剤、BASFジャパン社製)
0.25質量%
TINUVIN 928(紫外線吸収剤、BASFジャパン社製、融点115℃)
1.6質量%
シーホスターKEP−30(マット剤(シリカ微粒子)、日本触媒株式会社製、平均粒径0.3μm) 0.15質量%
(アクリル系樹脂の合成)
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管を付した30L反応釜に、8000gのメタクリル酸メチル(MMA)、2000gの2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル(MHMA)、10000gの4−メチル−2−ペンタノン(メチルイソブチルケトン、MIBK)、5gのn−ドデシルメルカプタンを仕込み、これに窒素を通じつつ、105℃まで昇温し、還流したところで、開始剤として5.0gのターシャリーブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(アクゾ化薬製、商品名:カヤカルボンBic−75)を添加すると同時に、10.0gのターシャリーブチルパーオキシイソプロピルカーボネートと230gのMIBKからなる溶液を2時間かけて滴下しながら、還流下(約105〜120℃)で溶液重合を行い、さらに4時間かけて熟成を行った。
下記に示す樹脂混合物3をV型混合機で30分混合した後、ストランドダイを取り付けた二軸押出し機を用いて窒素雰囲気下で235℃で溶融し、長さ4mm、直径3mmの円筒形のペレットを作製しNo.1−3とした。得られたペレットのガラス転位点(Tg)は、131℃であった。
シクロオレフィン系樹脂(日本ゼオン(株)、ゼオノア1420R、ガラス転移温度140℃) 89質量%
トリメチロールプロパントリベンゾエート(可塑剤、融点85℃) 9質量%
IRGANOX XP 420/FD(酸化防止剤、BASFジャパン社製)
0.25質量%
TINUVIN 928(紫外線吸収剤、BASFジャパン社製、融点115℃)
1.6質量%
シーホスターKEP−30(マット剤(シリカ微粒子)、日本触媒株式会社製、平均粒径0.3μm) 0.15質量%
<光学フィルム101の製造:本発明>
準備したペレットNo.1−1を、100℃で5時間乾燥させ、含水率100ppmとし、図4に示すフィルム製膜装置を使用して下記に示す条件で光学フィルムを製造した。その際、エアギャップを120mmに調整し、かつ図2の(a)に示す様に、流延ダイAに金属製の部材Eを装着し、流延ダイの位置及び部材Eの厚さを調整して、当該流延ダイと当該キャストローラとの最短距離D1と当該流延ダイと当該タッチローラとの最短距離D2をそれぞれ3mm、D1/D2=1.0とした。
単軸押出し機:スクリュー径90mm、L/D=30(L:スクリュー長を示す)
キャストローラ5:表面温度100℃、表面粗さは最大高さRyで0.1μm以下のステンレス鋼、ローラ径は400mmに設定した。
流延ダイ:コートハンガータイプで、内壁にハードクロムメッキを施しており、面粗度0.1Sの鏡面に仕上げられている。流延ダイのリップ間隙は2mmに設定した。
第2冷却ローラの表面温度は30℃
フィルムの搬送速度:30m/min
TD延伸装置:ピンテンター
MD延伸率:1.5倍
TD延伸率:1.5倍
巻き取り時の張力:150N/m
<光学フィルム102〜121の作製:本発明>
光学フィルム101の作製において、ペレットの種類をNo.1−1に加えて、No.1−2及びNo.1−3を用い、エアギャップの長さを表1記載のように調整しながら、当該流延ダイAに金属製の部材Eを装着し、流延ダイの位置と高さ及び部材Eの厚さを調整して、当該流延ダイと当該キャストローラとの最短距離D1と当該流延ダイと当該タッチローラとの最短距離D2を表1のように変化させた以外は同様にして、光学フィルム102〜121を作製した。なお、それぞれのローラ径は上記間隙の距離を調整する際に、適宜変更した。
光学フィルム101の作製において部材を装着せず、エアギャップの長さを表1記載のように調整しながら、当該流延ダイと当該キャストローラとの最短距離D1と当該流延ダイと当該タッチローラとの最短距離D2を表1に記載の距離に調整した以外は同様にして、樹脂ペレット違いの比較例の光学フィルム122〜124、127〜129、及び132〜134を作製した。
光学フィルム101の作製において、エアギャップの長さを表1記載のように調整しながら、当該流延ダイAに金属製の部材Eを装着し、流延ダイの位置と高さ及び部材Eの厚さを調整して、当該流延ダイと当該キャストローラとの最短距離D1と当該流延ダイと当該タッチローラとの最短距離D2を、表1のように変化させた以外は同様にして、樹脂ペレット違いの比較例の光学フィルム125、126、130、131、135、及び136を作製した。
(液晶表示装置の表示ムラの評価)
〈偏光板の作製〉
厚さ120μmの長尺ロール状ポリビニルアルコールフィルムを沃素1質量部、ホウ酸4質量部を含む水溶液100質量部に浸漬し、50℃で6倍に搬送方向に延伸して偏光子を作製した。
下記の各成分を混合した後、脱泡して、活性エネルギー線硬化性接着剤液を調製した。なお、トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェートは、50%プロピレンカーボネート溶液として配合し、下記にはトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェートの固形分量を表示した。
エポリードGT−301(ダイセル化学社製の脂環式エポキシ樹脂) 40質量部
1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル 15質量部
トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート 2.3質量部
9,10−ジブトキシアントラセン 0.1質量部
1,4−ジエトキシナフタレン 2.0質量部
〈液晶表示装置の作製〉
市販の37型TFT型カラー液晶ディスプレーブラビア(ソニー社製)の視認側の偏光板を注意深く剥離し、上記作製した偏光板を、偏光方向を合わせて張り付けて、液晶表示装置を作製した。
この様にして作製した各液晶表示装置について、目視にて、正面及び斜めから見たときの白っぽく見えるムラの有り無しにつき下記評価基準で観察した。
○:製品としては使えるレベルのムラが散見される
△:製品としては使えるレベルのムラが見られる
×:製品として影響を及ぼすムラが認められる
得られた結果を表1に示す。
間隙調整手段として、エアギャップの長さを表2記載のように調整しながら、図2(b)で示すように、流延ダイAを鉛直方向から±10°の範囲内で傾斜させた以外は、本発明の光学フィルム101〜121と同様に流延ダイとキャストローラとの最短距離D1と流延ダイとタッチローラとの最短距離D2を変化させて光学フィルムを作製し、実施例1と同様に表示ムラの評価をして表2に示した。
間隙調整手段として、エアギャップの長さを表3記載のように調整しながら、図3(a)で示すようにタッチローラのキャストローラに対する高さを変えた以外は、本発明の光学フィルム101〜121と同様にD1、D2の値を変化させて光学フィルムを作製し、実施例1と同様に表示ムラの評価をして表3に示した。
間隙調整手段として、エアギャップの長さを表4記載のように調整しながら、図3(b)で示すように流延ダイAを非対称形状にした以外は、本発明の光学フィルム101〜121と同様にD1、D2の値を変化させて膜厚30μmの光学フィルムを作製し、実施例1と同様に表示ムラの評価をして表4に示した。
B キャストローラ
C タッチローラ
E 部材
P フィルムとキャストローラの接触点
r リボン
1 押出し機
2 フィルタ
3 スタチックミキサー
4 流延ダイ
5 キャストローラ、回転支持体、冷却ローラ
6 タッチローラ、挟圧回転体
7、8 冷却ローラ
9 剥離ローラ
10 縦延伸装置
17 フィルム
19 スリッター
20 横延伸装置
52 バックローラ
53 エンボスリング
60 巻取り装置
Claims (13)
- 熱可塑性樹脂を含む溶融物を流延ダイからキャストローラの表面にフィルム状に押し出す流延工程と、前記流延工程で押し出されたフィルム状の溶融物を、前記キャストローラとタッチローラとの挟圧部で挟圧する挟圧工程とを有する光学フィルムの製造方法であって、間隙調整手段によって、当該流延ダイと当該キャストローラとの最短距離D1と当該流延ダイと当該タッチローラとの最短距離D2をそれぞれ3〜30mmの範囲内とし、かつ当該最短距離の比D1/D2の値を0.5〜2.0の範囲内とすることを特徴とする光学フィルムの製造方法。
- 前記間隙調整手段が、前記流延ダイと前記キャストローラ、又は前記流延ダイと前記タッチローラとの少なくとも一方の間隙に部材を装着して調整する手段であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記間隙調整手段が、前記流延ダイを鉛直方向から±10°の範囲内で傾斜して調整する手段であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記間隙調整手段が、前記キャストローラと前記タッチローラの少なくとも一方の高さを可変して調整する手段であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記間隙調整手段が、前記キャストローラ側と前記タッチローラ側で非対称な形状を持つ流延ダイを用いる手段であることを特徴とする請求項1に記載した光学フィルムの製造方法。
- 前記タッチローラが、弾性タッチローラであることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記キャストローラの直径が、前記タッチローラの直径より1.1倍以上大きいことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂が、セルロースエステル系樹脂、アクリル系樹脂及び環状オレフィン系樹脂から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の光学フィルムの製造方法。
- 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の光学フィルムの製造方法に用いる光学フィルムの製造装置であって、前記流延ダイと前記キャストローラとの最短距離D1と前記流延ダイと前記タッチローラとの最短距離D2をそれぞれ3〜30mmの範囲内とし、かつ当該最短距離の比D1/D2の値を0.5〜2.0の範囲内とする間隙調整手段を具備していることを特徴とする光学フィルムの製造装置。
- 前記間隙調整手段として、前記流延ダイと前記キャストローラ、又は前記流延ダイと前記タッチローラとの少なくとも一方の間隙に部材が装着されていることを特徴とする請求項9に記載の光学フィルムの製造装置。
- 前記間隙調整手段として、前記流延ダイが鉛直方向から±10°の範囲内で傾斜していることを特徴とする請求項9に記載の光学フィルムの製造装置。
- 前記間隙調整手段として、前記キャストローラと前記タッチローラの少なくとも一方の高さが可変であることを特徴とする請求項9に記載の光学フィルムの製造装置。
- 前記間隙調整手段として、前記キャストローラ側と前記タッチローラ側で非対称な形状を持つ流延ダイを具備していることを特徴とする請求項9に記載した光学フィルムの製造装置。
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