JP5880093B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内の運転者に情報提示するための車両用表示装置に関する。
車両前方をカメラで撮影し、その撮影画像を所定の表示部に表示することにより運転を支援する技術はすでに開発されている。その撮影画像の表示部としては、例えば車両のナビ画面等を利用することができる(特許文献1)。こうした運転支援技術においては、車両前方の映像を表示させることよりもむしろ、車外における歩行者等の注意対象を運転者がすばやく察知できるようにすることが重要である。特に、車両の運転者の死角に存在する注意対象については、よりすばやく、より直感的に察知できることが重要となる。
特開2010−165087号公報
しかしながら、上記のような注意対象を運転者に察知させるための注意喚起表示を行うためには、注意喚起を行う表示装置を車室内のどこに配置するかが問題となる。注意喚起表示は、運転者がより素早く直感的に察知できる位置であることが望ましいが、近年の車両には、車室内に既に多くの機器が搭載されているため、それらを避けて配置するとなると、配置位置は限られてしまう。
本発明の課題は、安価で車両搭載への制約が少なく、運転者に対し効果的に注意喚起をすることができる車両用表示装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用表示装置の第一は、
光源を有し、その光源の光を、車両の空調装置の空調気流が通過するエアコンダクトのデフロスタ部内を通って、最下流のデフロスタ吹き出し口から車室内へと出射し、その光を運転者に視認させる光源装置と、
車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段と、
前記障害物が検出された場合に、光源を点灯させて注意喚起を行わせる制御手段と、
を備え、前記デフロスタ吹き出し口は、仕切り部により仕切られる形で横並びに複数設けられるとともに、前記光源は、それら複数のデフロスタ吹き出し口にそれぞれ対応して設けられ、対応するデフロスタ吹き出し口に向けて光を照射するものであり、
前記光源装置は、前記デフロスタ吹き出し口それぞれに対応して設けられた前記光源と、それら光源が横並びに実装される回路基板と、それら光源を被覆する光透過性を有したアッパーケースと、を備えることを特徴とする。
本発明の車両用表示装置の第二は、
光源を有し、その光源の光を、車両の空調装置の空調気流が通過するエアコンダクトのデフロスタ部内を通って、最下流のデフロスタ吹き出し口から車室内へと出射し、運転者に視認させる光源装置と、
車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段と、
前記障害物が検出された場合に、運転者に注意喚起を促すために前記光源を点灯させる制御手段と、
を備え、前記デフロスタ吹き出し口は、前記車両のインパネ前方側にて、車両左右方向にそれぞれ別に設けられ、前記障害物検出手段は、前記障害物を車両の左右方向においてそれぞれ検出するものであり、前記制御手段は、前記障害物が検出された場合に、前記車両の左右方向においてその障害物が検出された側の前記デフロスタ吹き出し口から光が出射されるように、前記光源を点灯させることを特徴とする。
上記本発明の構成を有する車両用表示装置であれば、多様な車種のほぼ全てにおいて、制約を受けることなく配置することができる。車両のインパネ上面にはデフロスタ部の吹き出し口が設けられるため、そこから吹き出される空調気流の流れを妨げるような大掛かりな表示装置は配置できないが、デフロスタ部が配置されるインパネ内の深部であれば、他の機器による配置の制約を受け難い。また、デフロスタ部の吹き出し口は、フロントガラスの縁部に沿って形成されるため、光源からの光は運転者の正面側に存在するため、運転者の視認性も高く、車両前方の視界を妨げることも無く、運転者への注意喚起には適する。また、フロントガラスの縁部に沿って表示されることになるため、デザイン的にも従来にない特徴的なものとなる。
また、エアコンダクトのデフロスタ部において、前記空調気流が通過する流路内に光源装置から出射される光の光路を形成するにあたっては、光源装置から出射される光が、デフロスタ吹き出し口に、ミラーやレンズ等の光学装置を介することなく、直接照射されるよう構成するとよい。即ち、デフロスタ部における空調気流の流路の少なくとも中心部(流路の垂直断面の中心部)において、空調気流の流れを乱す構造物(例えばミラーやレンズといった光学装置等)を非配置とすることにより、その流路を通過する空調気流の流れを光源装置等の構造物が妨げることがない。これにより、吹き出し風量や吹き出し温度が所望の値どおりに吹き出し口から吹き出すことが可能となる。
本発明の一実施形態である車両用表示装置の構成を簡略的に示すブロック図。 図1の車両用表示装置を搭載した車両の車室内内観図。 図1の車両用表示装置における光源の配置を簡略的に説明するための模式図。 図3のA−A断面図。 図1の車両用表示装置における光源装置の平面図。 図6のB−B断面図。 図3におけるデフロスタダクト屈曲部を拡大した断面図。 図1の車両用表示装置を搭載した車両における障害物検出の一例を説明するための模式図。 注意喚起表示制御の流れを示すフローチャート。 危険レベルと光源の点灯条件との対応関係の第一例を示す図。 光源の点滅制御を示す図。 図9とは異なる注意喚起表示制御の流れを示すフローチャート。 障害物検出部による障害物種別の特定方法を説明する第一の図。 障害物検出部による障害物種別の特定方法を説明する第二の図。 危険レベルと光源の点灯条件との対応関係の第二例を示す図。 障害物の種別と光源の点灯条件との対応関係を示す図。 図1とは異なる本発明の車両用表示装置の構成を簡略的に示すブロック図。 注意喚起表示制御の実行を決定する処理の流れを示すフローチャート。 図5の光源装置の変形例を示す平面図。 図19の光源装置を有する車両用表示装置を搭載した車両の車室内内観図。 図7のデフロスタダクト屈曲部に、図7とは異なる光源装置を配置した断面図。 図8の障害物検出の変形例を説明するための模式図。 発光部による表示の変形例を説明するための模式図。 危険レベルと光源の点灯条件との対応関係の第三例を示す図。
以下、本発明の車両用表示装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態である車両用表示装置1は、図1に示すように、注意喚起表示を行うための光源装置12と、車両周辺の障害物3を検出する障害物検出部(障害物検出手段)13と、障害物3の検出結果に基づいて光源装置12の点灯制御を行う制御部(制御手段)10と、を備えて構成される。
光源装置12は、図3及び図4に示すように、車両2の空調装置5の空調気流が通過するエアコンダクト5Aのデフロスタダクト(デフロスタ部)5D内から、最下流にて車室内への吹き出し口となるデフロスタ吹き出し口5Hに向けて光が照射されるように配置された光源121を有する。光源121から出射される光の光路となるデフロスタダクト5Dの内部において、空調気流が通過する流路の少なくとも中心部5C(流路の垂直断面の中央領域で、断面中心位置からダクト内壁面5dまでの断面幅9割までの領域:図7参照)において、上流から下流に流れる空調気流の流れを乱す構造物(ミラーやレンズ等といった光路形成のための各種光学装置等)が非配置とされており、デフロスタ吹き出し口5Hに向けて光が直接照射される。そして、デフロスタ吹き出し口5Hから出射されるその光が上記注意喚起表示として運転者4Dに視認される。
デフロスタ吹き出し口5Hは、図2及び図3に示すように、車両2においてメーター類やオーディオやエアコン等を収納する、フロントガラス2Gの下側で前席正面の部位を形成するインパネ(インストルメントパネル)2Iの上面2Iaにおいて、各々が四角形状をなす形で、なおかつフロントガラス2Gの下縁に沿って横並びに区画される形で複数形成される。それら横並びの複数のデフロスタ吹き出し口5Hから出射される光源121からの光は、図2に示すように、ライン状に並んだ輝点2GL,2GRとして運転者4Dに視認される。
本実施形態においては、図2に示すように、デフロスタ吹き出し口5Hそのものは運転者4Dからは視認できないが、図4に示すように、デフロスタ吹き出し口5Hから出射される光が車両2のフロントガラス2Gにて反射して、その反射光を運転者4Dは視認できる。デフロスタダクト5D内を通過して運転者4Dに視認されるその光は、フロントガラス2Gでの反射を除いては、ミラーやレンズ等といった光路形成のための各種光学装置を介することなく、運転者4Dまで到達するように構成されており、非常にシンプルに光路が形成されている。
なお、デフロスタダクト5D及びデフロスタ吹き出し口5Hは、フロントガラス2Gの下側において、車両左右方向にそれぞれ設けられており、光源121を有する光源装置12は、デフロスタダクト5Dのうち左側のデフロスタダクト5DLに設けられる左側光源装置12Lと、右側のデフロスタダクト5DRに設けられる右側光源装置12Rとを有する。それら左右のデフロスタダクト5DL,5DR及び光源装置12L,12Rの構造及び構成は、互いが左右対象をなしている点において異なるものの、基本的には共通の構造及び構成を有する。
デフロスタダクト5Dにおける空調気流の流路は、図4に示すように、車両2の前方上向きに斜めに延出する上流側流路5D1から、車両後方上向きに斜めに延出する下流側流路5D3へと屈曲した流路形態をなす。デフロスタ吹き出し口5Hから吹き出される空調気流はフロントガラス2Gに向かうが、フロントガラス2Gに対し平行に近い角度をなして向かい、フロントガラス2Gに沿って上方へと流れる。上流側流路5D1と下流側流路5D3との間には屈曲部5D2を有する。
光源装置121は、図4及び図7に示すように、デフロスタダクト5D内への光の出射面(光出射面)12aが、空調気流の流路を取り囲む壁部の壁面(ダクト内壁面)5dの一部となるよう設けられる。本実施形態の光源装置12は、この屈曲部5D2において、上流側流路5D1へとつながる車両後方下向きに斜めに延出する上流側のダクト内壁面5dのうちの底面5d1から、下流側流路5D3の先のデフロスタ吹き出し口5Hに向けて光が出射されるように傾斜配置される。光源121は、デフロスタ吹き出し口5Hからより多くの光を出射するために、デフロスタ吹き出し口5Hを臨むように配置される必要があるから、当該底面5d1への配置がより適する。
デフロスタ吹き出し口5Hは、図2及び図3に示すように、ルーバー(仕切り部)5Lにより仕切られる形で横並びに複数設けられる。光源121は、それら複数の吹き出し口5Hにそれぞれ対応して設けられ、対応する吹き出し口5Hに向けて光を照射する。デフロスタダクト5Dは、図3に示すように、ルーバー5Lにより仕切られた横並びの流路全ての、その横並び方向における流路幅が、デフロスタ吹き出し口5Hに近づくに従って拡大していく形で、吹き出し口5Hに向かう流路が放射状に形成される。光源121は、それら流路にそれぞれ配置されており、それら光源121から出射される光の光路も放射状に照射されて、各光が対応する吹き出し口5Hへと向かう。
ルーバー5Lは、図3に示すように、フロスタダクト5Dの最下流となるデフロスタ吹き出し口5Hから、少なくとも、光源装置12おいて光源121からの光が出射する光出射面12aが存在する位置まで延出する形で形成される。具体的に言えば、図4に示すように、ルーバー5Lは、デフロスタダクト5Dの屈曲部5D2まで達する形で形成されており、車両左右方向において各光源121からの光が他の流路に進入しないよう仕切って分断している。これにより、各光源の点灯非点灯を個別に制御することで、上記各輝点2GL,2GRの発光状態を個別に変化させることができる。
光源装置12は、図7に示すように、光源121からの光が出射する光出射面12aが、デフロスタダクト5Dの内部において、空調気流の流路を形成するダクト内壁面5dの一部をなすように配置される。即ち、デフロスタダクト5Dのダクト内壁面5dには光源配置用の開口5hが形成されており、その開口5Hが光出射面12a(光透過部12A)により塞がれる形で光源装置12が配置される。
光源装置12は、図5〜図7に示すように、光源121をなす発光素子(ここでは赤・緑・青の三色の発光ダイオードを有する)と、それら発光素子121を実装する点灯駆動用の回路基板122と、これらを収納する筐体120と、を有して構成される。回路基板122は、上記制御部10を形成する図示しない回路基板と接続し、上記制御部10からの制御信号(点灯指令)に基づいて発光(点灯)可能であり、さらにはその制御信号に基づいて、上記三色の発光ダイオードによる各種合成色での発光表示や輝度調整が、それら発光素子121ごとに個別に可能である。
光源121は、図5及び図6に示すように、各デフロスタ吹出し口5Hの並びに対応して、横長の回路基板122上に横並びに複数配列される。一方で、筐体120は、それら光源121を被覆する光透過性を有したアッパーケース120Uと、回路基板122を裏面側で支持するロアーケース120Dと、が係合固定される形で組み付けられてなる。アッパーケース120Uには、各光源121に対応する光透過部12Aが設けられるとともに、それら光透過部12Aを取り囲む形で光不透過部12Bが設けられる。これにより、各光透過部が分断され、各光源121からの光が、対応する流路(ルーバー5Lにより仕切られた流路)が他の流路へと進入しないようになっている(図7参照)。これにより、上記各輝点2GL,2GRの発光状態を個別に変化させ、その個別の発光状態の違いを運転者4Dに明確に示すことができる。
光透過部12Aは、図5に示すように、ルーバー5Lにより仕切られた横並びの吹き出し口5Hのうち、対応するデフロスタ吹き出し口5Hから見たときに円形状に視認されるよう円形状をなして形成される。その結果、フロントガラス2Gに反射した際にも、円形状の輝点(発光図形)2Gl,2GRが運転者4Dに視認される。
光出射面12aは、図7に示すように、湾曲面をなす形で形成されており、デフロスタダクト5D内に形成される流路内へとその湾曲面が突出している。つまり、光出射面12aは、デフロスタダクト5Dを形成する壁部の内壁面(ダクト内壁面)5dに対し、流路内向きに突出して配置される。ただし、光出射面12aは、流路中心部5Cには達しておらず、空調気流の流れを大きく乱すことはない。また、湾曲面形状をして突出しているため、空調気流はほとんど乱れることが無い。
障害物検出部13は、車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段であり、本実施形態では、車外の左右それぞれに存在する運転者4Dの死角領域130L,130Rにおいて、障害物3を検出する。具体的に言えば、図8に示すように、障害物検出部13は、検出エリアが運転者4Dの死角領域130L,130Rを含むように車両2に対し取り付けられる。本実施形態においては、運転者4Dよりも前側に位置する前側死角領域130L,130Rにおいて存在する障害物3を検出できるよう、車外左右のそれぞれの前側死角領域130L,130Rに対し障害物検出部13R,13Lがそれぞれ対応して設けられている。
これにより、運転者4Dよりも前側に位置する死角領域130L,130Rの障害物3を注意対象物として検出し、検出された注意対象物3を、同じく運転者4Dよりも前側に位置するフロントガラス2Gの下部のライン状に並んだ発光部(輝点)2GL,2GRにおいて注意喚起表示ができるから、前方側に注意対象物3を運転者4Dが、よりすばやく、より直感的に察知することが可能となる。また、車両2の車外前側の左右の死角領域、即ち車外斜め前方の死角領域において存在する注意対象物3を、同様に運転者4Dの斜め前方に位置する発光部(輝点)2GL,2GRを用いて注意喚起表示することにより、さらにいえば、それら発光部2GL,2GRのうち注意対象物3が検出された側の発光部2GL,2GRを用いて注意喚起表示することにより、車外左右の前側に位置する注意対象物3の存在をより直感的に察知することが可能となる。
なお、検出対象となる障害物3は、歩行者、二輪車、自動車等の予め定められた移動体のみでもよいし、道路わきに固定設置される電柱等のような予め定められた固定障害物でもよいし、それら双方を含んでもよい。
また、障害物検出部13の死角領域130L,130Rについては、本来であれば車両2の形状ごとに定められるべきものであるが、ここでは図8に示すように、車両2の左右外側に位置する領域であって、車両2の左右側双方のほぼ最前端となる位置から車両左右方向に延びる直線と、それら双方の最前端位置を中心に当該直線から車両前方側に20度をなす領域を、各車両における共通の死角領域として定めている。
なお、本実施形態の障害物検出部13L,13Rは、予め定められた検出波を送出し、その反射波の受信の有無に基づいて障害物3を検出するものである。また、検出波を送出してからその反射波を受信するまでの時間に基づいて、障害物3までの距離を算出することも可能である。ここでの障害物検出部13L,13Rは、特定の障害物3を検出できるものであればよく、検出波としてミリ波やレーダー波を用いる検出波送受信装置でもよいが、ここではそれらよりも歩行者等の障害物3も高精度に検出できるレーザーレーダ13R,13L(レーザー光を検出波として出力しその反射光を受光する)を採用しており、車両前方のバンパー部2Bの左右にそれぞれ設けられている。
制御部10は、周知のCPU,ROM,RAM等を備える通常のコンピュータとして構成される制御手段であり、図1に示すように、上述した光源装置12と、障害物検出部13L,13Rと、さらに車両2の速度(車速)を検出する車速センサ(車速検出手段)14と接続する形で構成される。制御部10は、ROMや外部の記憶装置(図示なし)等に記憶されたプログラムおよびデータに基づいて各種の制御を行うものであり、ここでは、障害物検出部13L,13Rが取得する検出情報(受信した反射波の波形情報及び送受信タイミング等)に基づく検出結果を特定し、その検出結果に応じた表示出力を、発光部2GL,2GRにおいて実行させる注意喚起表示制御を実行する。
図9は、制御部10が実行する注意喚起表示制御の流れを示すフローチャートである。なお、この制御は所定周期にて繰り返し実行される。
まずS1にて、制御部10は、車速センサ14が検出した車速が、予め定められた第一の基準速度(ここでは時速5km等の低速度)を下回った否かを判定する。第一の基準速度を下回った場合はS2に進み、障害物検出部13L,13Rを駆動状態とし、障害物の検出を開始(検出波の出力を開始)して、S3に進む。他方、第一の基準速度を下回っていない場合はS10に進み、障害物検出部13L,13Rを駆動停止状態とし、障害物の検出を停止(検出波の出力を停止(禁止))して、本処理を終了する。
S3では、制御部10が、車速センサ14が検出した車速が、予め定められた第二の基準速度(ここでは第一の基準速度よりも低速となる時速0km等の低速度)を下回った否かを判定する。第二の基準速度を下回った場合はS4に進み、下回っていない場合はS11に進む。
S4では、制御部10が、S2にて開始された障害物検出による検出情報(受信した反射波の波形情報)を取得し、障害物検出部13L,13Rが障害物3を検出したか否かを判定する。障害物3が検出された場合にはS5に進み、検出されなければS11に進む。
S5では、制御部10が、検出された障害物が、車両の左右いずれに存在するかを特定する(障害物存在側特定手段)。ここでは、車両左右の障害物検出部13L,13Rのうちのどちらが取得した検出情報に基づいて障害物ありと判定したかによって特定する。即ち、検出情報には、障害物検出部13L,13Rが送信した検出波に対する反射波の受信の有無を示す受信有無情報が含まれており、当該受信有無情報に基づいて障害物3があるか否かを特定する。
S6では、制御部10が、特定された障害物検出部13と同じ側にある発光部2GL,2GRを特定し、特定された発光部2GL,2GRを、注意喚起表示(発光)を行う対象とする。
S7では、制御部10が、検出された障害物の危険レベルを判定するためのレベル判定情報を取得する(レベル判定情報取得手段)。ここでは、S2において検出波の出力開始に伴い時間カウントを開始し、S4においてその検出波の反射波を受信(障害物3を検出)までのカウント値(時間)を計時して、そのカウント値(時間)に基づいて、障害物3と自車両2との間の距離を特定する。つまり、検出波の送信から反射波の受信までの送受信間の時間を距離情報として取得し(距離情報取得手段)、その時間に基づいて、障害物3と自車両2との間の距離を特定する(距離特定手段)。障害物3までの距離は、検出波の送信から受信までの時間が長くなるほどそれに比例して長くなるため、ここではその比例関係を示す情報を、制御部10又は外部の記憶装置(図示なし)に予め記憶し、これを参照する形で、送受信間の時間に基づく距離の算出がなされる。このように本実施形態の障害物検出部13L,13Rは障害物検出手段だけでなくレベル判定情報取得手段(ここでは距離情報取得手段)としても機能する。
S8では、制御部10が、障害物3が検出された側の発光部2GL,2GRによる注意喚起表示の表示状態(発光状態)を定める光源121の点灯条件(光源点灯条件)を決定する。本実施形態の制御部10は、注意喚起のために光源121を点灯して発光部2GL,2GRを形成させるが、その発光による表示状態は、障害物3の危険レベルが高いほど強調される。ここでは、検出された障害物3と車両2との間の距離が近いほど危険レベルが高いと定められているため、その距離(S7で特定された距離)に応じて危険レベルを判定し(危険レベル判定手段)、判定された危険レベルに応じて発光部2GL,2GRによる表示状態が変化するよう、光源121の点灯条件を決定し、それに従う点灯制御を実行する。
本実施形態においては、制御部10又は外部の記憶装置(図示なし)には、図10に示すように、各危険レベル(ここでは距離)に対応する表示状態(光源点灯条件)を定めた情報が予め記憶されている。具体的に言えば、危険レベルが高いほど点滅速度が速くなって輝度が増し、発光色が黄色から赤へ変化するように定められている。制御部10は、これを参照することにより、判定された危険レベルに対応する表示状態(光源点灯条件)を特定する(点灯条件特定手段)。
S9では、制御部10が、特定された表示状態(光源点灯条件)にて発光部2GL,2GRによる注意喚起表示を実行させる表示指令(光源点灯指令)を、S6で特定された発光部2GL,2GRの光源装置12L,12Rに対し出力し、その指令に従った表示(光源点灯)を実行させる。なお、S9にてこの表示指令を出力した後、本処理は終了となるが、所定周期後には再びS1が実行される。先の処理で送信されたS9での表示指令と、その次の処理で送信されるS9での表示指令とにおいて、その指令内容(光源点灯条件)が異なる場合には、発光部2GL,2GRにおける表示状態(発光状態)が変化することになる。
なお、S3において、車速が第二の基準速度(例えば時速0km等の低速度)を下回っていないと判定された場合、あるいはS4において、障害物3が検出されていないと判定された場合には、発光部2GL,2GRでの表示を終了する。仮に発光部2GL,2GRでの点灯表示がなされていればその点灯表示を終了し、点灯表示がなされていないならばその非点灯状態を保持する。そしてその後、本処理は終了となる。
これにより、車両2の左右のうち障害物3が検出された側の発光部2GL,2GRにおいて注意喚起表示が実行される。例えば、車両の右側において障害物3が検出された場合には、図2の右側の発光部2GRが発光する注意喚起表示がなされ、車両の左側において障害物3が検出された場合には、図2の左側の発光部2GLが発光する注意喚起表示がなされる。車両の左右双方において障害物3が検出された場合には、図2の左右両側の発光部2GL,2GRが共に発光する注意喚起表示がなされる。ただし、双方の発光部12L,12Rにおける表示状態(光源点灯条件)は、双方それぞれの側で検出された障害物3の危険レベルに応じて決定されるから、同じ表示状態(発光状態)の場合もあれば異なる表示状態となる場合もある。
また、障害物3の検出は、図1に示すように、車両前方の死角領域130(130R,130L)を含んだ障害物検出手段13L,13Rの検出エリア内でなされ、その検出エリアは、運転者4D(運転席6D)よりも前方に位置している。このため、運転者にとっては、車両の左右双方の斜め前方側の死角に存在する障害物3を、同じように車両の左右双方の斜め前方側に位置する発光部2GL,2GRにおいて報知するように構成されるから、障害物3の存在位置を直感的に把握しやすい。
なお、発光部2GL,2GRによる注意喚起表示における表示状態(発光状態)の違いは、車両2の危険レベル、ここでは障害物3と車両2との距離に応じて、輝度や表示色、表示周期(点灯周期、即ち点滅速度)を変化させる等の形で行うことができる。
例えば、図9の処理のS8にて、障害物3と車両2との距離が予め定められた基準距離よりも近い場合を予め定められた輝度での表示とし、該基準距離よりも近くない場合を当該輝度よりも低い輝度での表示とする等、距離に応じた表示状態(光源点灯条件)を定めることができる。
また、図9の処理のS8にて、障害物3と車両2との距離が予め定められた基準距離よりも近い場合を予め定められた警告色(例えば赤色)、該基準距離よりも近くない場合を予め定められた注意色(例えば黄色)として、距離に応じた表示状態(光源点灯状態)を定めてもよい。
また、図9の処理のS8にて、障害物3と車両2との距離が予め定められた基準距離よりも近い場合を常時表示、該基準距離よりも近くない場合を点滅表示にて行わせてもよい。また、点滅表示に関しても、障害物3と車両2との距離が予め定められた基準距離よりも近い場合の点滅速度を、該基準距離よりも近くない場合よりも早くするように行わせてもよい。具体的に言えば、障害物3と車両2との距離が近いほど点滅速度を増し、最大危険レベルとなる所定の近接距離範囲内において点灯速度最大(常時点灯)されるように光源点灯条件を定めることができる。
また、本実施形態においては、発光部2GL,2GRにおける注意喚起用の点滅表示に関して、図11のような形で、制御部10から光源装置2GL,2GRへと点灯指令がなされる。即ち、周期的な点灯を行うにあたって、各点灯タイミングでの光源121の点灯を、その輝度が時間経過に伴い段階的に下がっていく形で行うようにする。ここでは時間経過に伴い段階的に光源121への通電電流を減じる。図9の場合、1回の点灯は、点滅における最大輝度となる第一輝度が指示されるのに続いて、それよりも低輝度の第二輝度が指示され、さらにこれに続いてさらに低輝度の第三の輝度が指示される形でなされ、その上で消灯状態となる。点灯消灯が繰り返される点滅表示において、1回の点灯が上記のようになされることで、ON、OFFの単純な点滅ではなく、点灯状態が動的に変化するような点滅表示となるから、表示がより強調され、運転者4Dは障害物3の存在位置をよりすばやく把握できる。
また、本実施形態の注意喚起用表示制御においては、車速が予め定められた基準速度(例えば時速5kmや時速0km等)を下回った場合に、注意喚起用の表示として発光部2GL,2GRを発光させている。運転者4Dが死角の障害物3に注意を払うべき状況とは、車両2の低速時、特に車両の停止時から加速をする状況であるから、これにより、それ以外の状況における無駄な表示(発光)を省略できる。
また、本実施形態においては、第一の基準速度と第二の基準速度とを設けて、障害物3の検出開始タイミングと、注意喚起表示の表示開始タイミングとの双方を別に定め、先に障害物3の検出が開始されている前提で、注意喚起表示が開始される。この構成によれば、注意喚起用の表示を実行するタイミングとなった時にはすでに、障害物3の検出結果が得られた状態となっているので、障害物3の検出から注意喚起用の表示がなされるまでの時間差が少なくて済む。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではない。例えば上記実施形態において一部の構成要件を省略する、さらには他の構成要件を追加する等、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。これは以下で述べる上記実施形態とは異なる実施形態でも同様である。
以下、上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。ただし、共通の構成要件については同じ符号を付するのみとする等、説明を省略する。
上記実施形態においては、発光部2GL,2GRによる注意喚起表示の表示状態(発光状態)が、検出される障害物3と車両2との間の距離、即ち接近度合いにより定めていたが、検出される障害物3の種別を判別して(障害物判別手段)、判別された障害物3の種別に応じて、注意喚起表示における表示状態が異なるようにしてもよい。この場合、どのような種別の障害物が死角に存在しているかを把握できるから、その障害物に対する注意レベルを直感的に把握可能となる。
即ち、制御部10や外部の記憶装置の所定の記憶部に、障害物3の各種の種別に対しそれぞれ、発光部2GL,2GRによる表示状態(光源121の点灯条件)を対応付けて記憶する。障害物3の種別が判別されたときには、判別された障害物3の種別に対応する発光部2GL,2GRによる表示状態(発光状態)となるよう、光源121(光源装置12L,12R)を点灯制御する。障害物3の種別としては、例えば、歩行者、自転車(二輪車)、自動車等を定めることができ、それぞれに対応する発光部2GL,2GRによる表示状態として、それぞれで互いの発光色が異なるようにする、あるいは点滅速度を異なるようにすることができる。
ここで障害物3の種別判別方法について説明する。
障害物3の種別判別方法としては、カメラによる撮影画像に対しパターンマッチングを行って種別を判別する方法もあるが、本実施形態においては、検出波の反射を利用して障害物を検出する障害物検出部13により、検出した障害物3の種別を判別するものとする。
即ち、障害物検出部13を、図13に示すように、検出波の反射波を受信する受信面13Aを、予め複数の受信セル13aを敷き詰める形で構成し、各々の受信セル13aにおいて受信した反射波の各波形情報を制御部10に送信する。そして、制御部10において、各々の受信セル13aにおける反射波の受信強度(受信波の振幅)を特定する。その結果、制御部10は、検出波が送信された後、図14の左側に示すように、各受信セル13aにおける反射波の受信強度の分布を得ることができる。なお、図14の左側の図においては、縦横に配列された各マスが、受信面13Aに敷き詰められる各受信セル13aに対応しており、マス内のドットの密度が高いほど、対応する受信セル13aにおける反射波の受信強度が高いことを示している。障害物3に反射した反射波は、その障害物の形状に応じて反射方向が変わるため、各受信セル13aにおける反射波の受信強度の分布は、図14の左側に示すように、障害物の種別に応じた特有の分布パターンを有したものとなる。そのため、制御部10又は外部の記憶装置(図示なし)に、障害物3の各種種別に対応する反射波の受信強度の分布パターンをモデル情報として予め記憶しておき、検出波を送信した後に反射波を受信するに伴い、制御部10は、各受信セル13aにおける反射波の受信強度の分布を特定し、その受信強度の分布が予め定められた基準レベル以上で一致する分布パターンを、上記モデル情報を参照して特定する。そして、制御部10は、基準レベル以上で一致する分布パターンが特定された場合に、検出された障害物3を、その一致した分布パターンに対応する種別の障害物と特定する。なお、本実施形態における障害物検出部13は、検出波の送信面と受信面を共通の面13Aとした構成としている。
図12は、障害物3の種別を判別する場合の注意喚起表示制御の流れを示すフローチャートである。
S101〜S106及びS111,S112の処理は、図9のS1〜S6及びS10,S11と同様の処理である。
車両2が所定速度以下である状態で、S104にて制御部10が障害物3を検出したと判定すると、S105にてその障害物が車両2の左右いずれに存在するかが特定され、S106にて、それと同じ側の発光部2GL,2GRを、注意喚起表示を行う対象として特定する。
続くS107では、制御部10が、検出された障害物3の種別を判別するための種別判別情報(ここでは、各受信セル13aにおける反射波の受信強度の分布)を取得して、その種別判別情報に基づいて、当該障害物の種別を判別する(障害物判別手段)。
続くS108では、S7と同様、制御部10が、障害物3と自車両2との間の距離を特定するための距離情報を取得して、その距離情報に基づいて障害物3と自車両2との間の距離を特定する(距離特定手段)。
続くS109では、制御部10が、判別された障害物3の種別と、特定された障害物3までの距離とに応じた発光部2GL,2GRの表示状態(光源点灯条件)を決定する。ここでは、図15及び図16に示すように、制御部10又は外部の記憶装置(図示なし)には、障害物3の各種別と発光部2GL,2GRの表示状態(光源点灯条件)との対応関係を示す情報と、障害物3までの各距離範囲と発光部2GL,2GRの表示状態(光源点灯条件)との対応関係を示す情報が記憶されており、制御部10は、これらを参照する形で、発光部2GL,2GRの表示状態(光源点灯条件)を決定する。
なお、障害物までの距離に応じて危険レベルが定められるだけでなく、障害物の種別に応じても危険レベルが定められてもよく、それら距離と種別とから判定される危険レベルに応じて、発光部2GL,2GRの表示状態(光源点灯条件)を決定するようにしてもよい。
続くS110では、S9と同様、制御部10が、特定された表示状態(点灯条件)にて発光部2GL,2GRが発光するよう、光源装置12L,12Rに対する点灯指令を出力する。これにより、光源121が点灯して、障害物3が検出された側の発光部2GL,2GRが発光し、運転者4Dへの注意喚起表示がなされる。なお、この後、本処理は終了となるが、所定周期後には再びS101が実行される。
ところで、上記実施形態においては、第一の基準速度と第二の基準速度を設けて、障害物3の検出開始タイミングと、注意喚起表示の表示開始タイミングとの双方を定めているが、車両用ナビゲーション装置90と連携することにより、制御部10は、車両2が予め定められた道路区間もしくは車両駐停車エリア内に存在する否かを判定し、存在するという場合には(S201:Yes)、上述した注意喚起表示制御を行わせるが(S202)、存在しないという場合には(S201:No)、上述した注意喚起表示制御が禁止される(中断される:S203)ように構成することができる(図18参照)。
なお、予め定められた道路区間とは、例えば交差点手前や停止線手前の定められた区間、横断歩道や信号機の手前の定められた区間等であり、予め定められた車両駐停車エリアとは、駐車場等とすることができる。これらの道路区間やエリアでは、車両が低速で走行する可能性が高いため、障害物3に注意を払う必要性が高い。
この場合、図17に示すように、制御部10を、ナビゲーション装置90の制御部91と、例えば車載LAN等の車載通信手段を介して接続するように構成する。ナビゲーション装置90は、車両2の現在位置を特定する位置検出器(現在位置特定手段)92を備えるので、その制御部91に、車両2の現在位置が、予め定められた道路区間もしくは予め定められた車両駐停車エリア内に存在しているか否かを判定させ(エリア判定手段)、その判定結果を制御部10に送信するよう構成できる。そして、その判定結果に基づいて、制御部10は、障害物検出部13L,13Rによる障害物3の検出を開始させ、その結果に基づいて光源装置12の点灯・発光による注意喚起表示を行わせるように構成できる。
なお、ナビゲーション装置90は、位置検出器92、表示器(液晶ディスプレイ等)93、音声出力部(音声合成回路及びスピーカ等)94、操作入力部(メカニカルスイッチ、タッチスイッチ、リモコン、音声入力部等)95、及び記憶装置装置(ハードディスクドライブ等)96が,制御部91と接続する形で構成される。
位置検出器1は、車両2の現在位置を特定する現在位置特定手段であり、周知の地磁気センサ,車両2の回転角速度を検出するジャイロスコープ,車両2の走行距離を検出する距離センサ,及び衛星からの電波に基づいて車両2の位置を検出するGPS受信機を有した周知のものである。
制御部91は、周知のCPU,ROM,RAMを備えて構成される通常のコンピュータで有り、そのCPUは、記憶装置96に記憶されたナビプログラムおよびデータに基づく制御を行うことで、例えば目的地までの経路案内を、表示器93での表示や音声出力部94からの音声出力によって行うことができる。
記憶装置96には、上記経路案内等を実行する周知のナビプログラムの他に、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データベースである地図データが記憶される。地図データは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。また、記憶装置96には、上述の道路区間や車両駐停車エリアが記憶されると共に、ナビゲーション装置90の動作に必要なデータや各種情報も記憶される。
ところで、上記実施形態において、運転者4Dよりも後ろ側に位置する車外左右の死角領域において存在する障害物3を検出する障害物検出部を設けてもよい。この場合、障害物3が、運転者4Dよりも後ろ側に位置する車外左右の死角領域のうちいずれかで検出された場合には、検出された側の発光部2GL,2GRにて、上記実施形態と同様の注意喚起表示を行うことができる。
また、運転者4Dの死角外においても障害物3を検出するようにして、検出された側の発光部2GL,2GRにて、上記実施形態と同様の注意喚起表示を行うようにしてもよい。例えば、図22に示すように、車両2の前方左右の領域130L、130Rだけでなく、車両2の正面領域130Cの障害物3を検出する障害物検出部13C、車両2の後方領域130Bの障害物3を検出する障害物検出部13B、車両2の左右側面側領域13Sの障害物を検出する障害物検出部13S等を設けて、検出された側の発光部2GL,2GRにて上記実施形態と同様の注意喚起表示を行うようにしてもよい。なお、車両2の正面領域130C及び背面領域130B(図27の2つの領域130Bの真ん中)において、障害物3が検出された場合には、発光部2GL,2GRを双方にて注意喚起表示を行う、あるいは左右側の領域で障害物3が検出された場合とは異なる表示状態(光源点灯条件)にて注意喚起表示を行う。
また、上記実施形態においては、光学装置12における光透過部12Aの光出射面12aがデフロスタダクト5D内に突出していたが、図21の場合、デフロスタダクト5Dのダクト内壁面5dと面一となる形で設けられる。これにより、デフロスタダクト5D内の空調気流を乱すことが無い。
以下、発光部2GL,2GRによる注意喚起表示の変形例を説明する。
図19及び図20の場合、発光部2GL,2GRは運転者4Dに四角形状に視認される。ここでは、光学装置12における光透過部12Aが、ルーバー5Lにより仕切られた横並びのデフロスタ吹き出し口5Hのうち、対応するデフロスタ吹き出し口5Hから見たときに四角形状に視認されるような形状で形成されており、その結果、フロントガラス2Gに反射して映る輝点2GL,2GRが四角形状の輝点(発光図形)として運転者4Dに視認される。
図23の場合、制御部10は、注意喚起表示としての光源装置12の点灯制御を、デフロスタ吹き出し口5Hにおいて車両左右方向に並ぶ各吹き出し口5Hのうち、車両外側の吹き出し口5Hから内側の吹き出し口5Hへ、あるいは車両内側の吹き出し口5Hから外側の吹き出し口5Hへと順に、光が出射される吹き出し口5Hが移動するように、横並びに配列された光源121のうち隣接する1以上の光源121からなる光源群を、端から順次点灯させ、これを繰り返す。これにより、フロントガラス2Gに映し出される輝点2GL,2GRは、車両左右方向において外側から内側へ、あるいは内側から外側へと移動して、運転者4Dに視認される。輝点2GL,2GRが車両左右方向において外側から内側へと移動していく場合は特に、障害物3が車両2に近づいてきていることを、運転者4Dはより直感的に把握しやすい。
また、輝点2GL,2GRが車両左右方向において外側から内側へと移動していく場合は、上記実施形態において、距離などに基づいて判定される障害物3の危険レベルに応じて、その移動速度を変化させることができる。例えば図24に示すように、危険レベルが増すほど移動速度を増すように、光源121の点灯条件を定めることができる。これにより、障害物3が車両2に近づいてきているだけでなく、その危険レベルまでも、運転者4Dはより直感的に把握しやすい。
また、デフロスタダクト5D内を通ってデフロスタ吹き出し口5Hから出射される光を、運転者4Dに直接視認させてもよい。また、デフロスタ吹き出し口5Hから出射される光と、フロントガラスに反射した光との双方を、運転者4Dに視認させてもよい。
1 車両用表示装置
2 車両
2G フロントガラス
2GR,2GL 発光部
4D 運転者
5D デフロスタダクト
5D1 デフロスタダクトの上流側流路
5D1 デフロスタダクトの屈曲部
5D1 デフロスタダクトの下流側流路
5H デフロスタ吹き出し口
10 制御部(制御手段)
12(12L,12R) 光源装置
121 光源
120 筐体
13(13L,13R) 障害物検出部(障害物検出手段)
130L,130R 運転者の死角領域
14 車速センサ(車速検出手段)

Claims (14)

  1. 光源を有し、該光源の光を、車両の空調装置の空調気流が通過するエアコンダクトのデフロスタ部内を通って、最下流のデフロスタ吹き出し口から車室内へと出射し、運転者に視認させる光源装置と、
    車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物が検出された場合に、運転者に注意喚起を促すために前記光源を点灯させる制御手段と、
    を備え、前記デフロスタ吹き出し口は、仕切り部により仕切られる形で横並びに複数設けられるとともに、前記光源は、それら複数のデフロスタ吹き出し口にそれぞれ対応して設けられ、対応するデフロスタ吹き出し口に向けて光を照射するものであり、
    前記光源装置は、前記デフロスタ吹き出し口それぞれに対応して設けられた前記光源と、それら光源が横並びに実装される回路基板と、それら光源を被覆する光透過性を有したアッパーケースと、を備えることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記光源からの出射光は、前記デフロスタ吹き出し口から出射してフロントガラスにて反射し、その反射光が運転者に視認される請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記光源装置は、前記エアコンダクトのデフロスタ部において、前記空調気流が通過する流路の少なくとも中心部において、空調気流の流れを乱す構造物が非配置とされている請求項1又は請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記エアコンダクトのデフロスタ部における前記空調気流の流路は、車両前方上向きに斜めに延出する上流側流路から、車両後方上向きに斜めに延出する下流側流路へと屈曲した形状をなし、その屈曲部における上流側の底面から前記下流側流路の先の前記デフロスタ吹き出し口に向けて光が出射されるように前記光源装置が配置されている請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記光源装置は、前記エアコンダクトのデフロスタ部内への光の出射面が、前記空調気流の流路を取り囲む壁部の壁面(屈曲部における上流側の底面)の一部となるよう設けられている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  6. 前記出射面は、前記壁部の壁面と面一となる形で設けられている請求項5に記載の車両用表示装置。
  7. 前記出射面は、湾曲面をなす形で前記流路内に突出している請求項5に記載の車両用表示装置。
  8. 前記アッパーケースは、各前記光源に対応する光透過部が設けられるとともに、それら光透過部を取り囲む形で光不透過部が設けられることにより、それら各光透過部が分断されている請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  9. 前記光透過部は、前記仕切り部により仕切られた横並びのデフロスタ吹き出し口のうち対応するデフロスタ吹き出し口から見たときに円形状に視認される請求項8に記載の車両用表示装置。
  10. 前記光透過部は、前記仕切り部により仕切られた横並びのデフロスタ吹き出し口のうち対応するデフロスタ吹き出し口から見たときに四角形状に視認される請求項8に記載の車両用表示装置。
  11. 前記デフロスタ吹き出し口は、前記車両のインパネ前方側にて、車両左右方向にそれぞれ別に設けられ、
    前記障害物検出手段は、前記障害物を車両の左右方向においてそれぞれ検出するものであり、
    前記制御手段は、前記障害物が検出された場合に、前記車両の左右方向においてその障害物が検出された側の前記デフロスタ吹き出し口から光が出射されるように、前記光源を点灯させるものである請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  12. 光源を有し、該光源の光を、車両の空調装置の空調気流が通過するエアコンダクトのデフロスタ部内を通って、最下流のデフロスタ吹き出し口から車室内へと出射し、運転者に視認させる光源装置と、
    車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物が検出された場合に、運転者に注意喚起を促すために前記光源を点灯させる制御手段と、
    を備え、前記デフロスタ吹き出し口は、前記車両のインパネ前方側にて、車両左右方向にそれぞれ別に設けられ、前記障害物検出手段は、前記障害物を車両の左右方向においてそれぞれ検出するものであり、前記制御手段は、前記障害物が検出された場合に、前記車両の左右方向においてその障害物が検出された側の前記デフロスタ吹き出し口から光が出射されるように、前記光源を点灯させることを特徴とする車両用表示装置。
  13. 前記障害物検出手段は、運転者が死角領域に位置する前記障害物を検出するものである請求項11又は請求項12に記載の車両用表示装置。
  14. 前記車両に接近する障害物の危険レベルを判定するためのレベル判定情報を取得するレベル判定情報取得手段と、
    取得したレベル判定情報に基づいて、前記障害物の危険レベルを判定する危険レベル判定手段と、
    を備え、前記制御手段は、判定された前記危険レベルに応じて、前記光源による点灯表示形態が変化するよう、該光源の点灯制御を行うものである請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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