JP6435611B2 - 車両用警告装置および車両用警告ユニット - Google Patents

車両用警告装置および車両用警告ユニット Download PDF

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Description

本発明は車両用警告装置および車両用警告ユニットに関する。
車両に搭載される装置の中には、車両周囲の情報や車両自体の情報に基づき運転者に警告を発して運転を支援する装置がある。
例えば特許文献1に開示された車両用の警告装置は、車両前方を撮像する撮像装置と、車両のフロントガラスの下方に配置された複数の微小光源と、各微小光源の明滅を制御する制御部とを備える。制御部は、撮像装置から得た映像データに基づき、微小光源のいずれを点灯させるかを決定し、点灯による光をフロントガラスに反射させてその反射光を運転者に視認させ、点灯している微小光源の虚像の位置によって運転者に車両前方の情報を警告するようにしている。
特開2009−123093号公報
しかし、特許文献1に記載されている警告装置は、フロントガラスの前方の景色に重ね合わせて表示される虚像によって情報を運転者に提供するため、例えば、太陽光直下等の外光が強い環境下では、情報が視認しづらくなる。そのため、運転者が車両の周囲や車両自体からの警告の有無を把握できずに見落とす場合があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、運転者が車両の周囲や車両自体からの警告の有無を直感的に把握できる車両用警告装置および車両用警告ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る車両用警告装置は、
二輪車に搭載され運転者の正面に設けられた計器ユニットと、前記計器ユニットの車両前方向に設けられた表示手段と、光源と、前記計器ユニット及び前記表示手段及び前記光源を制御する制御手段と、を備える車両用警告装置であって、
前記制御手段は、警告を報知するときに、前記表示手段を制御して当該警告を当該表示手段に表示するとともに、前記光源を制御して当該光源を点灯させるか当該光源の点灯色を変化させ、
前記光源は、点灯時において、前記表示手段の左右両側であって、風防用のカウルの背面側に設けられた、前記光源からの光を運転者側に向けて拡散反射する拡散反射部に向けて光を出射し、
前記拡散反射部は暗色系のスモークもしくは暗色系の不透過材で形成される
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る車両用警告ユニットは、前記車両用警告装置と、前記拡散反射部と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、運転者が車両の周囲や車両自体からの警告の有無を直感的に把握できる。
本発明の車両用警告装置の一実施形態に係る概略構成図であり、図3に示すA−A線概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る光源部分の拡大説明図である。 本発明の一実施形態に係る警告表示状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用警告装置の概略ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る警告表示状態の説明図である。 本発明の他の一実施形態に係る警告表示状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る警告表示状態の説明図である。 本発明の他の一実施形態に係る警告表示状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る警告表示状態の説明図である。 本発明の他の一実施形態に係る警告表示状態の説明図である。 本発明のさらに他の一実施形態に係る光源部分の拡大説明図である。 本発明の車両用警告装置の他の一実施形態に係る一部分を省略した概略構成図である。 本発明の車両用警告装置のさらに他の一実施形態に係る一部分を省略した概略構成図である。 本発明の車両用警告装置の他の一実施形態に係る一部分を省略した概略構成図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る車両用警告装置を図1〜図4を参照して説明する。なお、以下の説明では、車両用警告装置1を正面視したときの(つまり、ユーザー(運転者)が車両用警告装置1を正面から見て警告情報の存在を確認する場合の)手前側を「表」といい、奥側を「裏」という。
この実施形態にかかる車両用警告装置1は、例えば二輪車等の車両に搭載され、速度計やエンジン回転計などの複数の計器を組み合わせた計器ユニット(コンビネーションメータ)6の前方(運転席の前方)に配置され、運転席に搭乗した運転者に対して警告を報知する場合に、警告情報、例えば車両の周囲や車両自体からの警告(注意喚起も含む)情報の存在を拡散反射させた光で運転者に視認させる拡散反射部(1つの表示手段を構成)5と、例えばTFT液晶(Thin Film Transistor Liquid Crystal)ディスプレイなどで警告情報の内容を表示させて運転者に報知するディスプレイ装置(1つの表示手段を構成)15と、の2つの表示手段で警告情報を報知するものである。これにより、運転者が1つの表示手段による表示を見落としても、もう1つの表示手段の表示で警告情報の有無は、直感的に把握でき、警告情報の内容もディスプレイ装置15で把握できる。
車両用警告装置1は、運転者に警告を報知して運転支援を行う場合に、制御手段3により、光源2を所定の点灯色で点灯させる(あるいは点滅発光させる)ことで、表示光Lを運転席の前方の風防用のカウル(あるいはフロントガラス)4に設けた拡散反射部5に向けて出射し、拡散反射部5で運転者側に拡散反射させることで、運転者に警告のための警告情報の存在を視認させるとともに、制御手段3により、ディスプレイ装置15で警告情報の内容を表示させることで、運転者に警告の内容を報知するものである。これにより、運転者が拡散反射部5とディスプレイ装置15との2つの表示で、少なくとも直感的に警告情報の存在は把握することができ、見落としを防止することができる。そして、警告情報の内容は、運転者がディスプレイ装置15に視線を戻すことで、把握することができる。
なお、拡散反射部5と車両用警告装置1とで車両用警告ユニットは構成される。
運転者への警告により運転を支援する警告情報は、例えば、赤外線カメラによる道路上の障害物(例えば前方車両、後方からの接近車両)の存在の情報、ウインカーの消灯忘れの情報、予め設定した燃料消費量、車両速度やエンジン回転数に近づいていることや超えたことの情報などを挙げることができる。
まず、車両用警告装置1の構成について説明する。
車両用警告装置1は、例えば二輪車に搭載され、警告による運転支援を行うための光を発する光源2を備える。光源2は、例えば、速度計などの計器ユニット6内に収容され、後述する回路基板10に実装される。また、車両用警告装置1は、警告による運転支援を行うため警告情報の内容を表示するディスプレイ装置15を備え、車両に搭乗した運転者から見て計器ユニット6の前方(運転席の前方)の中央に配置される。ディスプレイ装置15は、例えばTFT液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで構成される。計器ユニット6は、制御手段3(図4参照)を備える。制御手段3は、計器ユニット6の動作を制御すると共に、所定の警告を行うときに光源2を点灯させたり、点灯色を変化させたり、点滅発光させ発光制御を行う。また、制御手段3により、所定の警告を行うときの警告の内容を表示するディスプレイ装置15での表示を制御する表示制御を行う。さらに、制御手段3は、発光制御と表示制御とに時間差を持たせる時間差制御を行い、後述するように、一方を先にし、他方を遅れて行うことで、見落としを防止するようにする。
計器ユニット6は、二輪車の車両速度やエンジン回転数などの車両情報を表示する計器を複数組み合わせたものであるが、各計器は、検出する車両情報が異なるだけで、同一構造であるので、エンジン回転計(タコメータ)部分を例に説明する。
計器ユニット6は、図1に示すように、表側から順に、ケース7、指針8、文字板9および回路基板10を備える。なお、図1では、後に説明する導光部材12等の詳細構造は省略している。
回路基板10は、ガラスエポキシ樹脂(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)からなる絶縁性を有する板状の基材に各種の配線がプリントされて構成される。図1に示すように、回路基板10の裏側には例えばステッピングモータからなる駆動部11が実装され、表側には光源2が実装されている。また、図示しないが制御手段3も回路基板10の適宜の位置に実装されている。
文字板9は、回路基板10の表側に位置し、例えばポリカーボネート(Polycarbonate)樹脂からなる透明に形成された板材に、遮光性の印刷層が形成されてなる。文字板9には、指針8の指示対象であって計測量を報知する指標となる指標部(目盛、数値等からなる)が設けられ、指針8の指示値の目安となる。
指針8は、文字板9の表側に位置し、文字板9に形成された指標部を指示する。指針8は、駆動部11の回転軸に連結されており、駆動部11の動力によって回転される。駆動部11は、制御手段3の制御のもとで計測量(エンジン回転数)に応じて回転軸を回転させるため、これに伴って指標部を指示する指針8も文字板9上で回転する。運転者は、指針8と指標部とを対比判読し、計測量を認識する。
ケース7は、上ケース7aと下ケース7bとで構成され、前述の指針8、文字板9及び回路基板10等を内部に収容する。したがって、回路基板10に実装されている光源2もケース7内に収容されている。また、ケース7内には、所定の樹脂で形成され、回路基板10を保持する保持部材7cが配置されている。保持部材7cは、下ケース7bの表側に位置する。下ケース7bは、所定の樹脂で形成され、遮光性を有する。上ケース7aは、保持部材7cの表側に位置し、下ケース7bと連結される。上ケース7aは、PMMA(Polymethyl Methacrylate)樹脂等で形成され、透光性を有する。上ケース7aは、無色もしくは暗色系スモーク色で形成されている。上ケース7aと下ケース7bとの間には、弾性変形可能なパッキンP(図2参照)が介在しており、各部材を内部に収容する略密閉状のケース7が構成されている。
このケース7で光源2を覆うことで、防水および防塵が図られ、特に屋根などがない二輪車において光源2の雨水などからの保護が図られている。
光源2は、例えばLED(Light Emitting Diode)から構成されている。光源2は、単数で1つの色調(点灯色)の光を発してもよいし、複数あり、各々が異なる色調(点灯色)の光を発してもよい。また、三原色の光源の組み合わせにより色調を変えるようにしても良い。
制御手段3は、CPU(Central Processing Unit)、グラフィックディスプレイコントローラ(GDC:Graphics Display Controller))、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有するマイクロコンピュータからなる。制御手段3は、車両用警告装置1が搭載された車両の車両ECU(Electronic Control Unit)20(図4参照)から車両に関する各種情報を取得し、取得した情報とROMなどの記憶部に予め設定してある警告すべき情報に基づいて、警告する必要があるか否かを判別する。そして、警告する必要があると判別した場合、警告の内容に応じて、光源2を点灯(点滅も含む)させたり、点灯色を変更したり、光源2の点灯間隔を変化させたりする発光制御を行う。また、制御手段3は、警告する必要があると判別した場合、警告の内容をディスプレイ装置15で表示するための表示制御を行う。例えば、制御手段3は、車両ECU20のうちエンジンECUからエンジン回転数を示す情報を取得し、エンジン回転数がROMなどの記憶部に予め定められた値を超えていた場合は、光源2を所定の色(例えば、赤色)で点灯(または点滅させる)。また、エンジン回転数を示す情報をディスプレイ装置15で数値など(数値のほか、棒グラフなどのグラフなど)で表示する表示制御を行う。なお、車両ECU20側で警告が必要であるかを判別し、制御手段3は、車両ECU20から警告が必要である旨の情報を取得したことに応じて、光源2を発光制御し、ディスプレイ装置15での表示制御をしてもよい。また、制御手段3は、光源2の発光制御とディスプレイ装置15の表示制御とに時間差を持って一方を先に行い、遅れて他方を行う時間差制御も行う。さらに、制御手段3は、前述のように計器ユニット6の駆動部11を駆動し、指針8を計測量に応じて回転させる。
制御手段3が取得する警告情報としては、車両周囲の情報と車両自体の情報とがある。
車両周囲の情報としては、例えば、車両の前方に障害物があること、車両の後方から接近する車両があること等である。これらの情報は、例えば赤外線カメラによる道路上の前方の障害物の画像情報や後方からの接近車両などの撮影情報をそれぞれ画像処理することにより得られる。
また、車両自体の情報としては、例えば、ウインカーの消灯忘れの情報、車両の燃費効率が所定値内であることや所定値を超えたことを知らせる情報、車両速度が所定値(例えば、法定速度)を超えた(または近づいた)ことを知らせる情報、エンジン回転数が所定値を超えた(または近づいた)ことを知らせる情報等である。これら所定値は、予め制御手段3に記憶されており、制御手段3は、車両ECU20側から取得した、瞬間燃費、車両速度、エンジン回転数と比較することで、これらの警告の必要があるかを判別する。
さらに、車両が右折したり左折する進路変更地点に接近したことを警告することも挙げることができ、カーナビゲーション装置からの情報を取得して接近を警告する。
光源2から発せられる表示光Lは、例えば、図2に示すように、計器ユニット6のケース7の上ケース7aと一体に形成された導光部材12を介してケース7の外側に導光される。また、導光部材12は、ケース7の外側への導光に加えて、左右方向(計器ユニット6の左右方向で車両の横方向)に広げて出射する。導光部材12が上ケース7aと一体に形成されることにより、防水・防塵構造を新たに設けなくても済む。そのため、防水・防塵構造を考慮しても組み付けの構造が複雑化することを回避できる。このように上ケース7aと一体に形成された導光部材12によれば、簡単な構造で光源2からの光をケース7の外側に導光することを実現できる。
導光部材12は、図2に示すように、光源2から表側に発せられる表示光Lを、計器ユニット6の前方側(運転者から見ての前方側)に導き、さらに、前方側から表側に導光して出射するように、断面形状が略S字状に形成してある。
また、導光部材12は、光を集光/拡散するため、光源2からの光の入射面、または出射面が、例えば半円状の溝を並設した形状や半円状の突条を並設した形状などの凹凸形状(図示せず)に形成される。これにより、導光部材12から出射する表示光Lは、左右方向(横方向)に拡散されて出射される。この導光して出射される表示光Lは、導光部材12で車両の前後方向を中心とした左右対称の2箇所に出射される。また、導光して出射される表示光Lは、別々の光源からの光を左右2箇所に別々に出射するようにし、左右で異なる表示光Lで表示するようにすることができる。
このような導光部材12により、光源2から発する表示光Lの方向(表側や前方側)にかかわらず、出射方向を所定の方向に変えて左右対称の2箇所に横方向に広げて出射したり、左右対称の2箇所に別々に出射することができる。
光源2から導光部材12を介して出射される表示光Lは、車両に搭乗した運転者から見て計器ユニット6の前方に設けられる風防用のカウル4の背面(運転者側の面)の2箇所の拡散反射部5(図3参照)に向けて出射される。なお、ディスプレイ装置15は、2箇所の拡散反射部5の間に配置されている。
風防用のカウル4は、例えばポリカーボネート樹脂からなり、車両前方に配置され、計器ユニット6やハンドルなどにおいて、運転の妨げとなる要因、例えば風雨の影響をなくすためのものである。カウル4は、暗色系のスモークもしくは暗色系の不透過材で形成され、拡散反射部5に出射される光が車両の前方に突き抜けることを防止し、他者、特に対向車の搭乗者への表示光Lの影響を回避する。
拡散反射部5は、光源2からの表示光Lを運転者側に拡散反射するもので、表面が拡散反射面としてある。この拡散反射面は、例えば表面にシボによる凹凸が形成されたり、ダイヤカットなどの凹凸が形成されている。拡散反射面は、他の表面加工や表面処理であっても良く、光源2からの表示光Lを拡散し反射することができるものであれば良い。また、拡散反射部5を蒸着等により鏡面としても良い。拡散反射部5は、二輪車の場合に、風防用のカウル4の背面に設けているが、風防用のカウルがない四輪車の場合には、フロントガラスの背面(運転者側)に設けたり、車両のフロントガラスやカウルとは別に専用のパネルなどを設けて拡散反射部5を配置しても良い。
拡散反射部5で拡散反射された表示光Lは、直接運転者に視認される。この拡散反射された表示光Lは、図3に示すように、カウル4の背面と計器ユニット6との間を照明することで警告による運転を支援する警告情報の発光表示Xとして運転者に視認される。
また、車両用警告装置1は、拡散反射部5の後方中央(カウル4の背面で、計器ユニット6の前方)に位置するディスプレイ装置15によって警告情報の内容が表示され、この表示によって警告情報の存在と警告情報の内容を運転者に報知することができる。ディスプレイ装置15は、例えばTFT液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。ディスプレイ装置15は、例えば計器ユニット6に備えられた制御手段3(図4参照)により、所定の警告を行うときの警告情報の内容をディスプレイ装置15で文字表示Y及び画像表示Zで表示する場合の表示制御を行う。また、ディスプレイ装置15は、カーナビゲーション装置のディスプレイと兼用して警告情報の存在と内容を表示するように制御手段3で制御するようにしても良い。
このように構成した車両用警告装置1による運転者への運転支援のための警告を行う場合について説明する。
道路上の障害物、例えば前方の車両の存在を警告する場合には、制御手段3は、車両に搭載した赤外線カメラからの画像情報を取得し、公知の画像処理により前方車両の存在を検知する。制御手段3は、検知した前方車両の存在に基づき、光源2の点灯もしくは、点滅発光を行う。これにより光源2から出射された表示光Lは、導光部材12に導かれ、カウル4の背面側に位置する拡散反射部5に到達する。拡散反射部5は表面が拡散反射面としてあるので、光源2からの表示光Lが拡散されて反射され、広い照射面で点灯もしくは点滅発光した状態の発光表示Xとなる。これにより、運転者は、カウル4の背面の拡散反射部5の点灯状態の広い照射面の表示光Lもしくは、点滅発光した状態の広い照射面の表示光L(警告表示)による発光表示Xを直接視認することができ、警告情報の存在を知ることができる。
そして、この車両用警告装置1で、道路上の障害物の存在の警告情報の表示を、予め光源2の点灯もしくは、点滅発光の何れかとし、その場合の色調を予め定めておき、例えば赤色の点滅としておくことで、運転者は、警告情報が道路上の障害物の存在であるかを知ることができる。また、この場合に前方車両が右側前方である場合には、右側の拡散反射部5のみを点灯、もしくは点滅させ、左側前方の前方車両の存在を警告する場合には、左側の拡散反射部5のみを点灯、もしくは点滅させることで、左右の方向性も表示することもできる。
また、制御手段3は、道路上の障害物、例えば前方車両の存在を警告する場合には、制御手段3は、取得した前方車両の存在の警告情報に基づき、ディスプレイ装置15に警告情報の内容を文字表示Y及び画像表示Zで表示させる。ディスプレイ装置15での警告情報の画像表示Zは、例えば図5に示すように、中央前方に赤い文字による「WARNING」(警告)の文字表示Yとともに、車両の画像表示(二輪車の走行画像)及びその右側の直角2等辺三角形状の帯状など赤色の画像による画像表示Zが表示され、車両の右側前方の道路上に障害物が存在することを知らせることができる。
これら拡散反射部5での光源2の点灯もしくは、点滅発光の何れかによる発光による警告情報の存在の発光表示Xと、ディスプレイ装置15による警告情報の内容を表示する文字表示Y及び画像表示Zとは、制御手段3によって時間差を持って表示が行われる。例えば、図5(a)(表示順1)に示すように、拡散反射部5での発光による警告情報の存在の発光表示Xを先に行い、その後、同図(b)(表示順2)に示すように、ディスプレイ装置15による文字表示Yと画像表示Zとが行われる。
これにより、拡散反射部5での点灯や点滅の発光表示Xにより、運転者は、直感的に警告情報の存在を認識でき、その後、ディスプレイ装置15により車両右側前方に障害物があることを文字表示Y及び画像表示Zから判読することができる。
一方、逆に、図6(a)(表示順1)に示すように、先にディスプレイ装置15による文字表示Yと画像表示Zとが行われ、その後、同図(b)(表示順2)に示すように、拡散反射部5での発光による警告情報の存在の発光表示Xを行うようにすることもできる。
これにより、運転者がディスプレイ装置15による文字表示Y及び画像表示Zから警告情報を判読できなくとも、拡散反射部5での点灯による発光表示Xにより運転者は瞬時に警告情報の存在を認識でき、その後、視線をディスプレイ装置15に移してディスプレイ装置15による文字表示Y及び画像表示Zを判読しに行けるため、見落としを防止し、警告情報を確実に認識することができる。
なお、道路上の障害物、例えば前方車両の存在の警告は、制御手段3での車両に搭載した赤外線カメラからの画像情報の取得がなされなくなったことが、公知の画像処理により検知されると、拡散反射部5での発光による警告情報の存在の点灯表示Xおよびディスプレイ装置15による文字表示Yと画像表示Zとが終了する。また、警告の終了を、運転者からの制御手段3への信号の入力操作によって行うようにすることもできる。
また、警告情報の表示例として、例えば車両、二輪車での燃費効率が所定値内であることや所定値を超えたことを知らせる情報を表示する場合には、図7に示すように、制御手段3は、例えば車両ECU20側から瞬間燃費を取得する。制御手段3に、瞬間燃費の所定値を予め記憶させておき、取得した燃費と所定値とを比較することで、これらの警告の必要があるかを判別する。例えば、制御手段3では、燃費効率が所定値より良い場合と、燃費効率が一定の範囲内にある場合と、燃費効率が所定値より悪い場合とに分けて表示を変化させる。したがって、制御手段3には、2つの所定値を設定する。
これらの燃費効率の表示は、例えば表示色の変化で認識させるようにし、燃費効率が良い場合をグリーンGの発光色での点灯による発光表示X、一定の範囲内の場合をブルーグリーンBGの発光色での点灯による発光表示X、燃費効率が悪い場合をブルーBの発光色での点灯による発光表示Xとして拡散反射部5での点灯による発光表示Xを変化させる。これらの燃費効率の拡散反射部5での発光表示Xととともに、具体的な瞬間燃費の値がディスプレイ装置15で文字表示Yで表示される。
このような燃費効率は、上記の良否及びその間の値に分ける場合には、常時何れかの表示が行われることになることから、他の警告情報の表示が行われない場合に何れかを表示するようにしたり、あるいは、燃費効率が悪い場合にのみ表示するようにすることもできる。特に、燃費効率が悪い場合を警告する場合には、拡散反射部5での点灯による発光表示Xとディスプレイ装置15での文字表示Yなど(文字表示と棒グラフなどの表示など)とに時間差を持たせて表示することで、運転者の見落としを防止して直感的に認識させて警告することができる。なお、燃費効率の拡散反射部5での点灯による発光表示Xは、左右の拡散反射部5で同時に行うようにしたり、左右を交互に行うようにすればよい。
また、警告(注意喚起)情報の表示例として、例えば車両、二輪車でのエンジン回転数が所定値を超えたことを知らせる情報を表示する場合には、図8に示すように、制御手段3は、例えば車両ECU20側からエンジン回転数を取得する。制御手段3に、エンジン回転数の所定値を予め記憶させておき、取得したエンジン回転数と所定値とを比較することで、警告の必要があるかを判別する。そして、制御手段3は、エンジン回転数が所定値より高いと判断し、警告を行う場合には、例えば、光源2を点灯(点滅も含む)させたり、点灯色を変更したり、光源2の点灯間隔を変化させたりする発光制御を行い、拡散反射部5での点灯による発光表示Xを行う。また、制御手段3は、警告する必要があると判別した場合、取得したエンジン回転数を示す情報をディスプレイ装置15で、警告情報がエンジン回転数であることを示す「Engine rev」の文字と数値による文字表示Yを行う。なお、車両ECU20側で警告が必要であるかを判別し、制御手段3は、車両ECU20から警告が必要である旨の情報を取得したことに応じて、光源2を発光制御し、ディスプレイ装置15での表示制御を行うようにしてもよい。
また、制御手段3は、拡散反射部5での点灯による発光表示Xの発光制御とディスプレイ装置15の文字表示Yの表示制御とに時間差を持って行い、例えば発光表示Xを先に行い、遅れてディスプレイ装置15での内容を文字表示Yによる表示を行う。
これにより、運転者は、拡散反射部5で運転者側に拡散反射させて警告情報の存在を表示することで、広い照射面積を確保して太陽光の直下等、外光が強い環境下であっても確実に反射した表示光Lの点灯や点滅発光、点灯色の変更や点滅発光の周期の変更による発光表示Xから運転者が直接視認して警告情報の存在を知ることができる。これにより、運転者が車両からの警告を直感的に容易に把握できる。さらに、運転者は、ディスプレイ装置15でのエンジン回転数の数値などの文字表示Yによって、警告時のエンジン回転数の値を具体的に知ることができる。
また、警告(注意喚起)情報の表示例として、例えば車両、二輪車での車両速度が所定値を超えたことを知らせる情報を表示する場合には、図9に示すように、制御手段3は、例えば車両ECU20側から車両速度を取得することで、エンジン回転数の場合と同様にして拡散反射部5での点灯による発光表示Xとディスプレイ装置15での「EXCEEDING LIMT SPEED」および「120km/h」による車両速度であること及び車両速度の具体的な値との文字表示Yで、運転者に車両速度が所定の値を超えたことを直感的に把握させることおよび具体的な車両速度も認識させることができる。
また、拡散反射部5での点灯による発光表示Xとディスプレイ装置15での文字表示Yとを時間差を持って行うことで、運転者は、一方を見落としても他方の表示で警告情報の存在を把握することができ、見落としを無くして確実に警告情報の存在及びその内容を文字表示Yから把握することができる。
また、警告(注意喚起)情報の表示例として、例えば車両、二輪車での進路変更地点に接近したことを知らせる情報を表示する場合には、図10に示すように、制御手段3は、例えば、車両に搭載したカーナビゲーション装置からのナビゲーション情報として進路変更(例えば右折や左折)地点に接近したことの情報を取得する。そして、制御手段3では、ナビゲーション情報に基づき、ナビゲーション情報による方向指示に合わせて一方側、例えば右側の拡散反射部5での点灯による発光表示(点滅表示を含む)Xを行う。この場合、ディスプレイ装置15は、カーナビゲーション装置のディスプレイと兼用し、「120m」に接近していることの文字表示Y及び例えば、「直進から右方への直角の矢印」による画像表示Zによって、警告情報の存在と具体的な警告情報の内容とを表示する。これにより、運転者に進路変更地点への接近を直感的に把握させることができ、具体的な進路変更の方向もカーナビゲーション装置のディスプレイと兼用したディスプレイ装置15で認識させることができる。
また、拡散反射部5での点灯による発光表示Xとディスプレイ装置15での内容を文字表示Y及び画像表示Zとを時間差を持って行うことで、一方を見落としても他方の表示で警告表示の存在を把握することができ、運転者は、見落としを無くして確実に警告情報の存在とその内容を把握することができる。なお、カーナビゲーション装置を車両に搭載することなく、スマートフォンのGPS(Global Positioning System)機能を利用するようにし、制御手段3に情報を無線などで入力しても良く、ディスプレイ装置15は、スマートフォンのものを兼用したり、別に設けるようにしても良い。
また、警告情報の表示例として、例えば二輪車でのウインカーの消灯忘れを警告する場合には、制御手段3は、ウインカーのON動作と連動させて光源2を点灯(点滅も含む)させる。これにより、上述したのと同様に、光源2からの表示光Lは、ウインカーが点灯している側の一方の拡散反射部5で反射し、運転者に発光表示Xとして視認される。また、制御手段3は、ディスプレイ装置15でウインカーのON動作と連動させて「ウインカー点灯」の文字表示Yと「矢印」などの画像表示Zを表示させる。そして、拡散反射部5での点灯による発光表示Xとディスプレイ装置15で文字表示Yおよび画像表示Zを制御手段3で時間差を持って行い、例えば拡散反射部5での点灯による発光表示Xを先に行い、遅れてディスプレイ装置15での文字表示Y及び画像表示Zを行う。これにより、運転者は、カウル4の背面の拡散反射部5の点灯状態の広い照射面の表示光L(警告表示)もしくは、点滅発光した状態の広い照射面の表示光L(警告表示)を直接視認することができ、警告情報の存在を直感的に知ることができる。また、この拡散反射部5での点灯による発光表示Xを見落としても、遅れて表示されるディスプレイ装置15での文字表示Y及び画像表示Zによってウインカーの消し忘れと、左右どちらのウインカーであるかの具体的な警告情報までも判読することができる。
そして、この車両用警告装置1では、ウインカーの消灯忘れの警告情報の表示を、予め光源2の点灯もしくは、点滅発光の何れかとし、その場合の色調を予め定めておき、例えば黄色の点滅としておくことで、運転者は、警告情報がウインカーの消灯忘れであるかを点灯による発光表示Xから知ることができる。
なお、警告情報の表示は、表示すべき種類に応じて色調(点灯色)を変えたり、点灯と点滅発光、点滅発光の点滅周期を変えることを組合わせることで、複数の異なる警告情報を区別して表示することができる。例えば、運転の支援の必要性に応じて、燃費情報などの注意を喚起すればよい情報については、グリーン系やブルー系の色を用い、障害物やエンジン回転数、車両速度などの警告すべき情報については、レッド系やオレンジ系の色を用いるようにすることで、情報の重要度も合わせて表示し、認識させることができる。
このような車両用警告装置1によれば、計器ユニット6とは別に、カウル4の背面の拡散反射部5に光源2からの表示光Lを出射して、運転者側に拡散反射させて警告情報の存在を発光表示Xで表示するようにしたので、広い照射面積を確保して太陽光の直下等、外光が強い環境下であっても確実に反射した表示光Lの点灯や点滅発光、点灯色の変更や点滅発光の周期の変更から運転者が直接視認して警告情報の存在を知ることができる。これにより、運転者が車両からの警告を直感的に把握できる。
また、車両用警告装置1によれば、拡散反射部5での点灯による発光表示Xに加えて、ディスプレイ装置15により警告情報の内容を文字表示Y及び画像表示Zで表示するようにしたので、運転者は警告情報の存在を直感的に把握することができるだけでなく具体的な警告情報の内容をディスプレイ装置15の文字表示Yや画像表示Zで把握することができる。
さらに、車両用警告装置1によれば、光源2や制御手段3を計器ユニット6の回路基板10に実装してケース7で覆ってあるので、防水性や防塵性を確保することができ、二輪車でも支障なく搭載することができる。
また、光源2からの表示光Lを導光部材12を介して拡散反射部5に出射することで、導光部材12により光を屈折させたり、反射させて導光することができ、回路基板10への光源2の実装方向にかかわらず、光源2から拡散反射部5への表示光Lの出射方向を自由に設定することができる。
さらに、車両用警告装置1によれば、拡散反射部5での点灯による発光表示Xと、ディスプレイ装置15による警告情報の内容の文字表示Y及び画像表示Zとを、制御手段3によって時間差を持って表示するようにしたので、一方の表示を見落としても運転者は警告情報の存在を他方の表示で把握することができ、見落としを極力防止することができ、警告情報の存在を把握した後は、ディスプレイ装置15の文字表示Y及び画像表示Zを見直すことで具体的な警告情報の内容を把握することができる。
また、カウル4の背面の拡散反射部5に光源2から出射される光を左右別々とし、点灯、点滅発光などの制御を制御手段3で行うようにしたので、ウインカーの消灯忘れが左右のいずれであるかを警告表示できるとともに、前方の障害物が車両の左右のいずれの側であるかを警告表示でき、方向性のある警告表示を行うことができる。
次に、この発明の車両用警告装置の他の実施形態について、図11により説明する。なお、既に説明した実施形態と同一部分には同一記号を記し、重複する説明は省略する。
この車両用警告装置1では、光源2からの表示光Lを計器ユニット6のケース7外に出射するための導光部材12Aの構成が異なる。この導光部材12Aは、計器ユニット6のケース7の上ケース7aと一体的に形成され、ケース7の外側への表示光Lの導光に加えて左右方向(計器ユニット6の左右方向で車両の横方向)に広げて出射する。導光部材12Aは、図11に示すように、光源2から回路基板10と平行に前方(運転者からみて前方)に出射される表示光Lを、ケース7の外側に導光し、拡散反射部5に向けて出射するように、断面形状が略直角台形状に形成してある。導光部材12Aにも、光を集光/拡散するため、光源2からの表示光Lの入射面、または出射面が、例えば半円状の溝を並設した形状や半円状の突条を並設した形状などの凹凸形状(図示せず)に形成される。これにより、導光部材12Aから出射する光は、左右方向(横方向)に広げられて出射される。この導光して出射される表示光Lは、導光部材12Aで車両の前後方向を中心とした左右対称の2箇所に出射される。導光して出射される表示光Lは、独立した2つの光源から車両の左右対称の2箇所に独立して出射させるようにしても良い。
このような導光部材12Aにより、光源2から発する表示光Lの方向が回路基板10と平行な方向(例えば、運転者からみて前方向)であっても、出射方向を所定の方向に変えて左右対称の2箇所に横方向に広げて出射することができる。
なお、この車両用警告装置1は、導光部材12A以外の構成は、既に説明した上記の実施の形態と同一である。
このような導光部材12Aを備えた車両用警告装置1によれば、カウル4の背面の拡散反射部5に光源2からの表示光Lを出射して、運転者側に拡散反射させて警告情報の存在を発光表示Xで表示することができる。また、表示光Lは、広い照射面積を確保して表示することができ、これにより、運転者は、太陽光の直下等、外光が強い環境下であっても確実に反射した表示光Lの点灯や点滅発光、点灯色の変更や点滅発光の周期の変更から直接視認して警告情報の存在を発光表示Xから知ることができる。
また、光源2や制御手段3を計器ユニット6の回路基板10に実装してケース7で覆ってあるので、防水性や防塵性を確保することができ、二輪車でも支障なく搭載することができる。
さらに、光源2からの表示光Lを導光部材12Aを介して拡散反射部5に出射することで、導光部材12Aにより表示光Lを屈折させたり、反射させて導光することができ、回路基板10への光源2の実装方向にかかわらず、光源2から拡散反射部5への表示光Lの出射方向を自由に設定することができる。
次に、この発明の車両用警告装置のさらに他の実施形態について、図12により説明する。なお、既に説明した各実施形態と同一部分には同一記号を記し、重複する説明は省略する。
この車両用警告装置1では、拡散反射部5での反射効率を高めることで、運転者の視認性を高めたものである。
車両用警告装置1では、既に説明したように、拡散反射部5で拡散反射された表示光Lは、カウル4の背面と計器ユニット6との間を照明することで、直接運転者に視認される。この表示光Lは、拡散反射部5に入射する光と拡散反射して出射する光の光軸のなす角度を鈍角とすることで反射損失を抑えている。
そこで、この車両用警告装置1では、図12に示すように、光源2から拡散反射部5に出射される表示光Lの光軸と拡散反射される表示光Lの光軸のなす角度を鈍角とするように、例えば、断面形状が略L字状に成形した導光部材12Bを用いる。この導光部材12Bは、例えば、ケース7とは別体に成形され、上ケース7aと下ケース7bとの間に挟まれて略密閉状態で固定される。導光部材12Bは、入射光と反射光との光軸のなす角度が鈍角となるように導光するのに加え、左右方向(計器ユニット6の左右方向で車両の横方向)に広げて出射する。この導光して出射される表示光Lは、導光部材12Bで車両の前後方向を中心とした左右対称の2箇所に出射される。なお、導光部材12Bは、ケース7の上ケース7aと一体に形成してもよい。導光して出射される表示光Lは、独立した2つの光源から車両の左右対称の2箇所に独立して出射させるようにしても良い。
この導光部材12Bにより、拡散反射部5に単に光源2からの表示光Lを入射する場合に比べて反射損失を抑えることができ、運転者は表示光Lによる発光表示Xを確実に視認することができる。これにより、運転者が車両からの警告の存在を容易に把握できる。
なお、この車両用警告装置1は、導光部材12Bを用いて光源からの表示光Lの入射角を調整して設定する以外の構成は、既に説明した上記の実施の形態と同一である。
このような導光部材12Bを備えた車両用警告装置1によれば、カウル4の背面の拡散反射部5に光源2からの入射光と拡散反射部5で拡散反射される表示光Lの光軸のなす角度を鈍角とすることで、反射損失を抑えて拡散反射させることができる。これにより、運転者に確実に警告情報の存在を発光表示Xで視認させることができる。また、反射効率が高く広い照射面積の表示光Lとなり、太陽光の直下等の外光が強い環境下であっても確実に表示光Lの点灯や点滅発光、点灯色の変更や点滅発光の周期の変更による発光表示Xから運転者が警告情報の存在を知ることができる。
また、導光部材12Bをケース7に挟んで固定してケース7内を略密閉状態にでき、光源2や制御手段3を計器ユニット6の回路基板10に実装してケース7で覆ってあるので、防水性や防塵性を確保することができ、二輪車でも支障なく搭載することができる。
次に、この発明の車両用警告装置のさらに他の実施形態について、図13により説明する。なお、既に説明した各実施形態と同一部分には同一記号を記し、重複する説明は省略する。
この車両用警告装置1では、光源2から発せられる表示光Lの光軸方向が異なり、拡散反射部5に入射する表示光Lと拡散反射部5で反射する表示光Lの光軸のなす角度を鈍角とする導光部材12Cの形状が変えてある。
この車両用警告装置1では、回路基板10に実装された光源2から発せられる光の光軸は、回路基板10と垂直な表側の方向とされている。導光部材12Cは、光源2から表側に出射される表示光Lの光軸と拡散反射部5で反射する表示光Lの光軸のなす角度が鈍角となるように、例えば断面形状が略S字状に形成されている。導光部材12Cは、例えば、ケース7とは別体に成形され、上ケース7aと下ケース7bとの間に挟まれて略密閉状態で固定される。導光部材12Cは、入射光と反射光との光軸のなす角度が鈍角となるように導光するのに加え、左右方向(計器ユニット6の左右方向で車両の横方向)に広げて出射する。この導光して出射される表示光Lは、導光部材12Cで車両の前後方向を中心とした左右対称の2箇所に出射される。なお、導光部材12Cは、ケース7の上ケース7aと一体に形成してもよい。導光して出射される表示光Lは、独立した2つの光源から車両の左右対称の2箇所に独立して出射させるようにしても良い。
この導光部材12Cにより、拡散反射部5に単に光源2からの表示光Lを入射する場合に比べて反射損失を抑えることができ、運転者は表示光Lによる発光表示Xを確実に視認することができる。これにより、運転者が車両からの警告を容易に把握できる。
なお、この車両用警告装置1は、導光部材12Cを用いて光源からの表示光Lの入射角を調整して鈍角に設定する以外の構成は、既に説明した上記の実施の形態と同一である。
このような導光部材12Cを備えた車両用警告装置1によれば、カウル4の背面の拡散反射部5に光源2からの入射光と拡散反射部5で拡散反射される表示光Lの光軸のなす角度を鈍角とすることで、反射損失を抑えて拡散反射させることができる。これにより、運転者に確実に警告情報の存在を発光表示Xで視認させることができる。また、反射効率が高く広い照射面積の表示光Lとなり、太陽光の直下等の外光が強い環境下であっても確実に表示光Lの点灯や点滅発光、点灯色の変更や点滅発光の周期の変更による発光表示Xから運転者が警告情報の存在を知ることができる。
また、導光部材12Cをケース7に挟んで固定してあり、ケース7内を略密閉状態にでき、光源2や制御手段3を計器ユニット6の回路基板10に実装してケース7で覆ってあるので、防水性や防塵性を確保することができ、二輪車でも支障なく搭載することができる。
次に、この発明の車両用警告装置の他の実施形態について、図14により説明する。なお、既に説明した各実施形態と同一部分には同一記号を記し、重複する説明は省略する。
この車両用警告装置1では、拡散反射部5での反射効率を一層高めるため、拡散反射部5で全反射させるものである。
そこで、この車両用警告装置1では、カウル4の背面に別体に成形した突出部材14が取り付けてあり、突出部材14に拡散反射部5が設けられる。この突出部材14は、拡散反射部5での法線に対して表示光Lの入射角と反射角がほぼ同一となるように、横断面形状が略3角形状とされて底辺部分がカウル4の背面に取り付けられて運転者側に突き出している。突出部材14の1つの辺部分に拡散反射部5が設けられ、光源2と運転者の視線方向との間に配置され、拡散反射部5で全反射させる。これにより、表示光Lを効率よく反射させることができ、運転者は強い表示光Lによる発光表示Xで確実に警告情報の存在を視認することができる。なお、突出部材14は、カウル4とは別体に成形したものをカウル4に取り付けたり、カウル4と一体に成形したもののいずれでも良い。また、突出部材14に一体に拡散反射部5を設けても良く、別体したものを設けても良い。
なお、この車両用警告装置1は、突出部材14に拡散反射部5を設けて光源からの表示光Lの入射角と反射角を調整して全反射させる以外の構成は、既に説明した上記の実施の形態と同一である。
このような突出部材14を介して全反射させる拡散反射部5を備えた車両用警告装置1によれば、カウル4の背面の拡散反射部5に光源2からの表示光Lを出射して、運転者側に全反射により高効率で拡散反射させて警告情報の存在を発光表示Xで表示することができる。また、反射効率が高く広い照射面積の表示光Lとなり、太陽光の直下等の外光が強い環境下であっても確実に表示光Lの点灯や点滅発光、点灯色の変更や点滅発光の周期の変更による発光表示Xから運転者が警告情報の存在を知ることができる。
なお、上記の拡散反射部を変えた実施の形態では、光源2からの表示光Lを左右対称の2箇所に拡散反射させるようにしたが、左右の2箇所の表示光Lは、同一の発光色の点灯や点滅の発光表示であっても良く、異なる発光色の点灯や点滅の発光表示とすることで、左右で異なる方向性のある警告の存在を報知することができる。
また、上記実施の形態では、車両用警告装置1を構成する制御手段3を計器ユニット6のメータ用の制御部と兼用して、光源2の点灯、点滅発光などを制御するようにしたが、別に用意した制御手段を回路基板10などに実装するようにしても良い。
また、光源2からの光を運転者側に拡散反射させる拡散反射部5は、必ずしも計器ユニット6の前方のカウル4の背面でなくとも良く、運転者側から視認できるカウル4の背面やフロントガラス、あるいはこれらカウルやフロントガラスとは独立したパネルの背面などで運転者が和から視認できるものであれば良い。
また、導光部材12、12A、12B、12Cの形状は、上記の形状に限らず、光源2からの表示光Lを、ケース7の外側の所定の方向に導光できるものであれば良い。また、導光部材を、ケース7と別に成形した場合には、上下のケースの間に挟み込んで固定する場合に限らず、他の固定方法でも良く、光源2からの表示光Lを、所定の方向に導光できるものであれば良い。
また、計器ユニット6はコンビネーションメータでなくとも良く、他のメータであっても良い。
光源2は、LED光源を用いる場合に限らず、他の光源であっても良く、3色の光源を組合わせることで、色調を変えるようにすることもできる。
表示手段を構成するディスプレイ装置は、計器ユニットの前方側に配置したが、運転者の前方で視認できる位置であれば良く、計器ユニットの計器の中間や計器ユニット内のコンビネーションメータの中間に収納するようにしても良い。
1 車両用警告装置
2 光源
3 制御手段
4 カウル
5 拡散反射部
6 計器ユニット
7 ケース
7a 上ケース
7b 下ケース
7c 保持部材
8 指針
9 文字板
10 回路基板
11 駆動部
12 導光部材
12A 導光部材
12B 導光部材
12C 導光部材
14 突出部材
15 ディスプレイ装置
20 車両ECU
L 表示光
P パッキン
X 発光表示
Y 文字表示
Z 画像表示

Claims (4)

  1. 二輪車に搭載され運転者の正面に設けられた計器ユニットと、前記計器ユニットの車両前方向に設けられた表示手段と、光源と、前記計器ユニット及び前記表示手段及び前記光源を制御する制御手段と、を備える車両用警告装置であって、
    前記制御手段は、警告を報知するときに、前記表示手段を制御して当該警告を当該表示手段に表示するとともに、前記光源を制御して当該光源を点灯させるか当該光源の点灯色を変化させ、
    前記光源は、点灯時において、前記表示手段の左右両側であって、風防用のカウルの背面側に設けられた、前記光源からの光を前記運転者側に向けて拡散反射する拡散反射部に向けて光を出射し、
    前記拡散反射部は暗色系のスモークもしくは暗色系の不透過材で形成される
    ことを特徴とする車両用警告装置。
  2. 前記制御手段は、前記拡散反射部による前記警告の点灯表示、前記表示手段による前記警告の表示より先に行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用警告装置。
  3. 前記制御手段で制御される前記光源は、前記計器ユニット内に収納され、前記光源からの光は、前記計器ユニットのケースと一体に形成された導光部材を介して前記拡散反射部に出射される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用警告装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用警告装置と、前記拡散反射部と、を備える、
    ことを特徴とする車両用警告ユニット。
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