JP5874519B2 - 検出装置、給電装置、受電装置、給電システム及びプログラム - Google Patents

検出装置、給電装置、受電装置、給電システム及びプログラム Download PDF

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Description

本技術は、ケーブル等を介した電力供給に用いられる検出装置、給電装置、受電装置、給電システム、及びプログラムに関する。
例えば特許文献1に記載の表示装置では、パネル部と電源部とが電源ケーブルを介して接続される。パネル部の駆動電力は、電源部から電源ケーブルを介して供給される。この際、電源ケーブルの長さに応じた電圧降下が適宜検出される。そして電圧降下が補正された電圧が電源部から出力される。これにより任意の長さの電源ケーブルが使用された場合でも、パネル部に供給される電圧が許容電圧範囲内に収められる(特許文献1の段落[0004][0005]等参照)。
特許文献2には、ケーブルを介して電源装置からビデオカメラに電力を供給する給電システムが記載されている。このシステムでは、ビデオカメラの制御信号及びビデオ信号の伝送と、ビデオカメラの駆動電力の供給とが単一のケーブルにより行われる。ここではビデオカメラの動作に応じた必要最小限の電力を供給することにより、ビデオカメラ内での無駄な電力消費及び発熱が抑えられている(特許文献2の段落[0010][0033]等参照)。
特開平8−294273号公報 特開平7−87380号公報
上記したようなケーブルを介して所定のデバイスに電力を供給するシステムでは、操作性よく電力を供給可能であることが求められる。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、伝送路を介して電力を供給する操作性のよい給電システムを実現するための検出装置、給電装置、受電装置、プログラム、及びその給電システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る検出装置は、第1の取得部と、第2の取得部と、第3の取得部と、余裕度情報算出部とを具備する。
前記第1の取得部は、伝送路を介して受電装置に電力を供給する給電装置の供給可能電力の情報を取得する。
前記第2の取得部は、前記給電装置から出力される供給電圧の情報を含む、前記給電装置から出力される供給電力の情報を取得する。
前記第3の取得部は、前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電装置に印加される印加電圧の情報を取得する。
前記余裕度情報算出部は、前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する。
この検出装置では、給電装置の供給可能電力の情報と、給電装置から出力される供給電力の情報と、受電装置に印加される印加電圧の情報とがそれぞれ取得される。そして取得されたこれらの情報をもとに、供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報と、伝送路の電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報とが算出される。これら第1及び第2の余裕度情報を適宜用いることで、給電状況を把握することが可能となる。この結果、伝送路を介して電力を供給する操作性のよい給電システムを実現することが可能となる。
前記給電装置は、供給電圧として所定の固定電圧を出力してもよい。この場合、前記供給可能電力情報は、前記給電装置の供給可能電流の情報を含んでもよい。また前記供給電力情報は、前記給電装置から出力される供給電流の情報を含んでもよい。また前記余裕度情報算出部は、前記供給可能電流情報及び前記供給電流情報をもとに前記第1の余裕度情報を算出してもよい。
このように給電装置から固定電圧が出力される場合には、供給可能電力情報として供給可能電流情報が用いられてもよい。そして当該供給可能電流情報と、供給電力情報としての供給電流情報とをもとに第1の余裕度情報が算出されてもよい。
前記供給電圧情報は、前記固定電圧の情報を含んでもよい。この場合、前記余裕度情報算出部は、前記固定電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記第2の余裕度情報を算出してもよい。
このように固定電圧情報及び印加電圧情報をもとに第2の余裕度情報が算出されてもよい。
前記余裕度情報算出部は、前記固定電圧の半分の値と、前記受電装置が駆動するのに少なくとも必要な駆動電圧の値とのうち大きい方の値を用いて、前記第2の余裕度情報を算出してもよい。
このように、固定電圧の半分の値と、受電装置が駆動するのに少なくとも必要な駆動電圧の値とのうち大きい方の値を用いることで、第2の余裕度情報が算出されてもよい。
前記受電装置は、所定の電力を供給する電力制御部を有してもよい。この場合、前記検出装置は、前記電力制御部の供給可能電力の情報と、前記電力制御部から出力される供給電力の情報とを含む、電力制御部情報を取得する第4の取得部をさらに具備してもよい。また、前記余裕度情報算出部は、前記電力制御部情報をもとに、前記電力制御部の供給電力の余裕度を表す第3の余裕度情報を算出してもよい。
このように受電装置側の電力制御部による給電状況が第3の余裕度情報として算出されてもよい。これにより操作性のよい給電システムを実現することが可能となる。
前記第2の取得部は、前記供給電流情報を、前記供給電圧情報、前記印加電圧情報、及び前記伝送路の長さに応じた前記伝送路の抵抗の情報をもとに算出して取得してもよい。
このように供給電流情報が上記の情報をもとに算出されてもよい。例えば供給電流を検出することが難しい場合等に有効である。
前記伝送路の長さの情報は、前記受電装置の動作タイミングを制御するために前記給電装置から前記受電装置に伝送路を介して送信される基準同期信号の位相と、前記基準同期信号をもとに制御された動作タイミングで前記受電装置から前記給電装置に返された応答同期信号の位相との差をもとに算出されてもよい。
このように、供給電流情報の算出のための情報である伝送路の長さの情報が、基準同期信号と応答同期信号との位相差をもとに算出されてもよい。これにより容易に伝送路の長さを算出することができる。
前記基準同期信号及び前記応答同期信号は、それぞれフレーム同期信号であってもよい。
このように、フレーム同期信号を用いて伝送路の長さが算出されてもよい。これにより、伝送路の長さを算出するための新たな同期信号を設定する必要がなくなる。この結果、簡単に伝送路の長さを算出することが可能となる。
前記余裕情報算出部は、前記第1及び前記第2の余裕度情報の少なくとも1つを、表示部に表示される表示情報として出力してもよい。
これにより表示部を介して給電状況を把握することが可能となる。表示部は、検出装置に備えられてもよいし、検出装置の外部に外部機器として設けられてもよい。
本技術の一形態に係る給電装置は、電力供給部と、記憶部と、検出部と、取得部と、余裕度情報算出部とを具備する。
前記電力供給部は、伝送路を介して接続された受電装置に電力を供給する。
前記記憶部は、前記電力供給部の供給可能電力の情報を記憶する。
前記検出部は、前記電力供給部から出力される供給電圧の情報を含む、前記電力供給部から出力される供給電力の情報を検出する。
前記取得部は、前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電装置に印加される印加電圧の情報を取得する。
前記余裕度情報算出部は、前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する。
このように給電装置に第1及び第2の余裕度情報を算出するための機能が備えられてもよい。
本技術の一形態に係る受電装置は、受電部と、第1の取得部と、第2の取得部と、検出部と、余裕度情報算出部とを具備する。
前記受電部は、伝送路を介して接続された給電装置から供給された電力を受け取る。
前記第1の取得部は、前記給電装置の供給可能電力の情報を取得する。
前記第2の取得部は、前記給電装置から出力される供給電圧の情報を含む、前記給電装置から出力される供給電力の情報を取得する。
前記検出部は、前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電部に印加される印加電圧の情報を検出する。
前記余裕度情報算出部は、前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する。
このように受電装置に第1及び第2の余裕度情報を算出するための機能が備えられてもよい。
本技術の一形態に係る給電システムは、給電装置と、受電装置と、検出装置とを具備する。
前記給電装置は、電力供給部と、記憶部と、第1の検出部とを有する。
前記電力供給部は、伝送路を介して電力を供給するためのものである。
前記記憶部は、前記電力供給部の供給可能電力の情報を記憶する。
前記第1の検出部は、前記電力供給部から出力される供給電圧の情報を含む、前記電力供給部から出力される供給電力の情報を検出する。
前記受電装置は、受電部と、第2の検出部とを有する。
前記受電部は、前記給電装置により前記伝送路を介して供給された電力を受け取る。
前記第2の検出部は、前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電部に印加される印加電圧の情報を検出する。
前記検出部は、前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する。
検出装置は、給電装置及び受電装置とそれぞれ個別に実現されてもよい。あるいは、給電装置及び受電装置のうちいずれか一方が、検出装置としての機能を有してもよい。
本技術の一形態に係るプログラムは、以下のステップをコンピュータに実行させる。
伝送路を介して受電装置に電力を供給する給電装置の供給可能電力の情報を取得するステップ。
前記給電装置から出力される供給電圧の情報を含む、前記給電装置から出力される供給電力の情報を取得するステップ。
前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電装置に印加される印加電圧の情報を取得するステップ。
前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出するステップ。
以上のように、本技術によれば、伝送路を介して電力を供給する操作性のよい給電システムを実現することができる。
第1の実施形態に係るカメラ制御システムの構成例を示す模式的な図である。 本実施形態の給電システムを実現するための構成例を示す模式的な図である。 給電システムを実現するためのソフトウェア構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る表示部に表示された余裕度情報を示す模式的な図である。 第2の実施形態のケーブル長情報の算出方法を説明するための模式図である。 基準同期信号及び応答同期信号の位相差を算出するための構成例を示す模式図である。 フレーム同期信号間で生じる位相差を説明するための模式的な図である。 給電装置であるCCUの構成の変形例を示す模式的な図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
[カメラ制御システム]
本実施形態に係る給電システムが用いられるカメラ制御システムの概要を説明する。図1は、そのカメラ制御システムの構成例を示す模式的なブロック図である。
カメラ制御システム500は、カメラコントロールユニット(以下、CCUと記載する)100と、CCU100にケーブル10を介して接続されたカメラ200とを有する。カメラ200は、撮像して得た映像データ(画像データ)を出力するビデオカメラである。CCU100は、カメラ200により撮影された映像データの記録、編集、表示等を実行する。またCCU100は、カメラ200の撮像動作等を制御する。
図1では、1台のCCU100に、ケーブル10を介して1台のカメラ200が接続されている。これに限定されず、1台のCCUに対して複数台のカメラが接続されてもよい。なおこのようなカメラ制御システム500が、1つのシステムカメラとして用いられることもある。
CCU100は、制御部101、電力供給部102、クロック信号生成部103、制御情報通信部104、タイミング制御部105、及び同期信号送信部106を有する。さらに、CCU100は、映像データ受信部107、FIFO108、映像データ処理部109、映像データ出力部110、表示部111、及び記憶部112を有する。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)113、RAM(Random Access Memory)114、及びROM(Read Only Memory)115を有し、CPU113がROM115に予め記録されている制御用プログラムをRAM114にロードして実行することにより、CCU100の各部を制御する。
電力供給部102は、例えばAC(alternating current)電源又はバッテリ等(いずれも不図示)を電源としてCCU100の各部に駆動電力を供給するとともに、ケーブル10を介し、カメラ200に駆動電力を供給する。電力供給部102については、後に詳しく説明する。
クロック信号生成部103は、クロック信号を生成し、生成したクロック信号をCCU100の各部に供給するとともに、ケーブル10を介してカメラ200に供給する。本実施形態では、クロック信号生成部により、74MHzのクロック信号が生成される。クロック信号の周波数は限定されない。
制御情報通信部104は、ケーブル10を介し、カメラ200との間で各種の制御情報を通信する。
タイミング制御部105は、映像データ処理部109が出力する同期信号(フレーム同期信号、垂直同期信号、及び水平同期信号)を所定の位相で同期信号送信部106に出力する。また、タイミング制御部105は、FIFO108に保持されている映像データの読み出しタイミングを制御する。
同期信号送信部106は、タイミング制御部105からの同期信号を、ケーブル10を介してカメラ200に送信する。映像データ受信部107は、ケーブル10を介し、カメラ200からの映像データを受信する。さらに、映像データ受信部107は、受信した映像データをFIFO108に出力してその書き込みタイミングを制御する。例えばFIFO108は、3原色RGBのそれぞれに対応して3分割されていてもよい。
映像データ処理部109は、FIFO108から出力される映像データに所定の映像処理を施して映像データ出力部110に出力する。映像データ出力部110は、映像処理後の映像データを表示部111及び記憶部112に供給する。また、映像データ出力部110は、映像処理後の映像データをCCU100の外部に出力する。
表示部111は、映像データ出力部110からの映像データに基づく映像(画像)を図示せぬディスプレイに表示する。また表示部111は、制御部101等から出力された種々の情報をディスプレイにUI(User Interface)表示させる。
記憶部112は、映像データ出力部110からの映像データを所定の方式に従って符号化し、その結果得られる符号化信号を図示せぬ記録媒体に記録する。また記憶部112は、ユーザからの設定情報等の種々の情報を記憶する。
ケーブル10は、例えば光伝送ラインと、制御ラインと、電力供給ラインとが1本のケーブルとして束ねられたものが用いられる。光伝送ラインは、光ファイバケーブルよりなる。制御ラインと電力供給ラインとは、それぞれ複数本の銅線よりなる。これらのラインが、それぞれ別のケーブルとして設けられてもよい。
光伝送ラインは、主として映像信号の伝送に用いられる。例えばカメラ200で撮像して得られた映像データが光伝送ラインを介してCCU100へ伝送される。またCCU100からの戻りの映像信号(RET信号)や他のカメラにより撮像された映像データ等が、光伝送ラインを介してカメラ200に伝送される。
制御ラインは、主として制御情報等の伝送に用いられる。例えばCCU100で生成された制御情報が、制御ラインを介してカメラ200へ伝送される。また制御情報に対する応答等の各種の情報が、制御ラインを介して、カメラ200からCCU100へ伝送される。これらの制御情報等は、上記した光伝送ラインにより伝送されてもよい。例えば制御情報等は、光伝送ラインにより伝送される情報に多重化されて伝送されてもよい。この場合、制御ラインは省略されてもよい。
電力供給ラインは、CCU100の電力供給部102からカメラ200に対して供給される駆動電力の伝送に用いられる。
ケーブル10内において、上記した映像データ、同期信号、制御情報、クロック信号等を、それぞれ所定の通信速度(Mbps)で送信するための複数のラインが設けられてもよい。例えば電力供給路、クロック信号供給路、高速信号伝送路、超高速信号伝送路といった複数の伝送ラインを有するケーブルが用いられてもよい。その他、ケーブル10の構成は限定されない。
カメラ制御システム500において用いられるケーブル10の長さは限定されない。例えばカメラ制御システム500を構築するために、数十メートル、数百メートルの長さのケーブル10が用いられる。あるいは数キロメートルもの長さを有するケーブル10が用いられることもある。
カメラ200は、CCU100から供給される駆動電力とクロック信号に基づき、CCU100からの制御に従って撮像を行い、撮像結果として得られる映像データを、ケーブル10を介してCCU100に出力するようになされている。
カメラ200は、電力制御部201、クロック信号受信部202、制御情報通信部203、同期信号受信部204、イメージセンサ205、映像データ送信部206、及び表示部207を有する。
電力制御部201は、CCU100の電力供給部102からケーブル10を介して供給される駆動電力を、カメラ200の各部に供給する。クロック信号受信部202は、CCU100のクロック信号生成部103からケーブル10を介して伝送されるクロック信号を受信し、受信したクロック信号をカメラ200の動作周波数に分周して制御情報通信部203に供給する。
制御情報通信部203は、CCU100の制御情報通信部104からケーブル10を介して送信される制御情報を受信する。また、制御情報通信部203は、クロック信号受信部202からのクロック信号、及び同期信号受信部204からの同期信号に基づき、CCU100からの制御情報に従ってイメージセンサ205を制御する。さらに、制御情報通信部203は、CCU100に通知すべき制御情報を生成し、ケーブル10を介してCCU100の制御情報通信部104に送信する。
同期信号受信部204は、CCU100の同期信号送信部106からの同期信号を、ケーブル10を介して受信し、受信した同期信号を制御情報通信部203に供給する。
イメージセンサ205は、映像データを生成して映像データ送信部206に供給する。イメージセンサとしては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Devices)センサ等が用いられる。例えば3原色RGBにそれぞれ対応した3つのイメージセンサが用いられてもよい。
映像データ送信部206は、イメージセンサ205からの映像データをケーブル10を介して、CCU100の映像データ受信部107に送信する。
表示部207は、イメージセンサ205により生成された映像データに基づく映像を図示せぬディスプレイに表示する。また表示部207は、CCU100から出力された種々の情報をディスプレイにUI表示させる。
[給電システム]
上記の構成を有するカメラ制御システム500に用いられる、本実施形態に係る給電システムについて説明する。図2は、本実施形態に係る給電システム300を実現するための構成例を示す模式的な図である。図3は、給電システム300を実現するためのソフトウェア構成の一例を示す模式的なブロック図である。
給電システム300において、CCU100は給電装置として機能する。カメラ200は受電装置として機能する。そしてケーブル10は、伝送路に相当する。上記したようにケーブル10に含まれる電力供給ラインが個別の1つのケーブルとして設けられる場合、当該電力供給ラインが伝送路として機能してもよい。
図2に示すように、給電システム300は、CCU100の電力供給部102(Camera-Power-Supply-Unit)と、CCU100に設けられた電流検出部116(Current Detect-H)とを有する。また給電システム300は、カメラ200の電力制御部201(Camera-Power-Unit)と、カメラ200に設けられた電圧検出部208(Voltage Detect-I)と、電流検出部209(Current Detect-L)とを有する。
電力供給部102は、定格給電電圧として240Vの交流電圧を出力可能である。また最大供給電流として、1.7Aの電流を出力可能である。また電力供給部102は、240Vの交流電圧を固定電圧として出力する(図2の(High-Voltage-Power-Supply)参照)。従って本実施形態では、定格給電電圧が、給電装置から出力される給電電圧、及び所定の固定電圧に相当する。また最大供給電流は、供給可能電流に相当する。
本実施形態では、定格給電電圧及び最大供給電流が電力供給部102の給電能力の情報となり、給電可能電力の情報に含まれる情報となる。また定格給電電圧が固定電圧として出力されるので、当該定格給電電圧は、給電装置から出力される供給電力の情報に含まれる情報ともなる。
CCU100に設けられた電流検出部116は、電力供給部102から出力される供給電流を検出する。例えばケーブル10に接続される図示しない出力端を流れる電流値が検出される。電流検出部116としては、従来から知られている直流電流又は交流電流を検出するための任意の電流検出デバイスが用いられてよい。また電流検出のための任意の方法が用いられてよい。
カメラ200に設けられた電圧検出部208は、ケーブル10の電圧降下を受けてカメラ200に印加される印加電圧を検出する。本実施形態では、カメラ200の図示しない入力端に印加される受電端電圧が、上記の印加電圧として検出される。電圧検出部208としては、従来から知られている直流電圧又は交流電圧を検出するための任意の電圧検出デバイスが用いられてよい。また電圧検出のための任意の方法が用いられてよい。
電力制御部201は、CCU100から供給された電力をもとにカメラ200の各部に所定の電力を供給する。例えば電力制御部201により、カメラ200のレンズや光学ファインダ、又はカメラ200に接続される外部機器等に電力を供給する。電力制御部201の給電対象となるアクセサリの数や種類等は限定されない。
本実施形態に係る電力制御部201は、最大供給電流である10Aまでの直流電流を出力することが可能である(図2の(DC-Current-Power-Supply)参照)。最大供給電流は、電力制御部201の供給可能電力の情報に含まれる情報である。
カメラ200に設けられた電流検出部209は、電力制御部201から出力される供給電流を検出する。例えば電力制御部201の図示しない出力端を流れる電流値が検出される。この供給電流は、電力制御部201から出力される供給電力の情報に含まれる情報である。
電力制御部の供給可能電力情報と、電力制御部201から出力される供給電力情報とは、電力制御部の情報に含まれる。従って、最大供給電流と供給電流とは、電力制御部情報に含まれる情報となる。
図3に示すソフトウェア構成は、CCU100の制御部101により実現される。すなわち制御部101のCPU113が制御用プログラムを実行することにより実現される。
第1の取得部117は、ケーブル10を介してカメラ200に電力を供給するCCU100の供給可能電力の情報を取得する。従って本実施形態では、第1の取得部117により、定格給電電圧及び最大供給電流の情報が取得される。これらの情報は、第1の取得部により、余裕度情報算出部121に出力される。
定格給電電圧及び最大供給電流の情報は、典型的にはCCU100の記憶部112に予め記憶されている。従って、例えば記憶部112が第1の取得部117の代わりに、これらの情報を余裕度情報算出部121に送信してもよい。
第2の取得部118は、CCU100から出力される供給電圧情報を含む、CCU100から出力される供給電力情報を取得する。従って本実施形態では、第2の取得部118により、定格給電電圧及び供給電流の情報が取得される。これらの情報は、第2の取得部118により、余裕度情報算出部121に出力される。
供給電流の情報は、電流検出部116により検出される。従って第2の取得部118は、電流検出部116から供給電流の情報を取得する。例えば電流検出部116が第2の取得部の代わりに動作してもよい。すなわち電流検出部116により、検出された供給電流の情報と、記憶部112等に記憶された定格給電電圧の情報とが、余裕度情報算出部121に送信されてもよい。この場合、電流検出部116は、検出部(第1の検出部)として機能する。
第3の取得部119は、ケーブル10の電圧降下を受けてカメラ200に印加される印加電圧の情報を取得する。従って本実施形態では、第3の取得部119により、受電端電圧の情報が取得される。受電端電圧の情報は、第3の取得部119により、余裕度情報算出部121に出力される。
受端電電圧の情報は、カメラ200に設けられた電圧検出部208により検出される。従って第3の取得部119は、ケーブル10を介して、電圧検出部208から受電端電圧の情報を取得する。例えば図1に示す制御情報通信部104及び203が、受電端電圧情報の伝送に用いられる。あるいは、受電端電圧情報を伝送するためのモジュール等が設けられてもよい。
第4の取得部120は、カメラ200の電力制御部201の情報である電力制御部情報を取得する。従って本実施形態では、第4の取得部120により、電力制御部201の最大供給電流と、電力制御部201から出力される供給電流の情報とが取得される。これらの情報は、第4の取得部120により、余裕度情報算出部121に出力される。
最大供給電流の情報は、典型的には、カメラ200の図示しない記憶部等に記憶される。また供給電流情報は、カメラ200に設けられた電流検出部209により検出される。従って第4の取得部120は、ケーブル10を介して、記憶部や電流検出部209から、上記の情報を取得する。そのための方法は限定されない。
余裕度情報算出部121は、第1〜第4の取得部117〜120により取得された種々の情報をもとに、以下に説明する第1〜第3の余裕度情報を算出する。これら第1〜第3の余裕度情報は、給電限界までの余裕度を表す情報である。すなわち第1〜第3の余裕度情報により、現状の給電状況を把握することが可能となり、あとどれぐらい給電に関して余裕があるのかを認識することが可能となる。
余裕度情報算出部121は、供給可能電力情報及び供給電力情報をもとに供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出する。本実施形態では、CCU100の供給電流と、CCU100の最大供給電流とを用いて、以下の式により第1の余裕度情報が算出される。
Figure 0005874519
第1の余裕度情報は、CCU100の電力供給部102の給電能力に対する現状の給電状況を表す情報である。従って第1の余裕度情報により、電力供給部102の給電限界までの余裕度を確認することができる。
本実施形態では、電力供給部102により、240Vの固定電圧が出力される。従って最大供給電力は、最大供給電流とほぼ同義となる。従って上記の式のように、最大供給電流に対する供給電流の割合(%表示)が、第1の余裕度情報として算出される。例えば第1の余裕度情報が100%に近い場合は、電力供給部102がほぼ限界に近い能力で給電を行っていることが分かる。一方、第1の余裕度情報の値が低い場合には、電力供給部102の給電に十分の余裕があることが分かる。
また余裕度情報算出部121は、供給電圧情報及び印加電圧情報をもとに電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する。本実施形態では、定格給電電圧と、受電端電圧とを用いて、以下の式により第2の余裕度情報が算出される。
Figure 0005874519
第2の余裕度情報は、ケーブル10の長さに応じた電圧降下の許容限界に対する現状の電圧降下の割合を示す。すなわちこれ以上電圧降下の値が大きくなると給電が停止してしまうという値を電圧降下の許容限界とし、当該許容限界に対する電圧降下の余裕度が、第2の余裕度情報として算出される。
電圧降下の許容限界を設定する方法は限定されない。本実施形態では、上記の式に示すように、電圧降下の許容限界の設定に最小動作受電端電圧というパラメータが用いられる。
最小動作受電端電圧は、固定電圧の半分の値と、カメラ200が駆動するのに少なくとも必要な駆動電圧(以下、必要駆動電圧と記載する)の値とのうち大きい方の値である。従って本実施形態では、定格給電電圧の240Vの半分の120Vと、必要駆動電圧との大きい方の値が最小動作受電端電圧となる。
固定電圧の半分の値というのは、最大電力供給の定理及び供給電力最大の法則をもとにして設定された値である。すなわちケーブル10による損失と、カメラ側へ印加される受電端電圧とが等しくなる状況以上には、給電能力を上げることができないという考えをもとに設定された値である。従って固定電圧の半分が電圧降下により損失される状況が、1つの給電限界としてみなされているのである。
一方、受電端電圧が、カメラ200が動作するための必要駆動電圧以下となってしまうと、給電が停止(ブレイクダウン)してしまう。例えば受電端電圧が、固定電圧の半分の値よりも大きい場合でも、必要駆動電圧よりも小さければ給電が停止してしまう。従って、固定電圧の半分の値と、最小駆動電圧の値とのうち大きい方の値が最小動作受電端電圧として設定され、上記の式にて第2の余裕度情報が算出される。本実施形態では、最小駆動電圧は130Vとされており、この値が最小動作受電端電圧として設定されている。
例えば第2の余裕度情報が100%に近い場合は、電圧降下として許される限界に近いことが分かる。例えばケーブル10の長さが限界に近いというようなことが分かる。一方、第1の余裕度情報の値が低い場合には、まだ電圧降下が許される状況であることが分かる。例えばケーブル10の長さに余裕があるというようなことが分かる。また例えばケーブル10の抵抗に関する異常等を発見することも可能である。
また余裕度情報算出部121は、電力制御部情報をもとに、電力制御部201の供給電力の余裕度を表す第3の余裕度情報を算出する。本実施形態では、カメラ200側での最大供給電流(DC)と、供給電流(DC)とを用いて、以下の式により第3の余裕度情報が算出される。
Figure 0005874519
第3の余裕度情報は、カメラ200の電力制御部201の給電能力に対する現状の給電状況を表す情報である。従って第3の余裕度情報により、電力制御部201の給電限界までの余裕度を確認することができる。例えば第3の余裕度情報が100%に近い場合は、電力制御部201がほぼ限界に近い能力で給電を行っていることが分かる。一方、第3の余裕度情報の値が低い場合には、電力制御部201の給電に十分の余裕があることが分かる。
例えばカメラ200のレンズや光学ファインダ、又はカメラ200に接続される外部機器等の種類や数等によって、これらが消費する電力は異なってくる。カメラ200に多くのアクセサリが備えられることにより、電力制御部201による給電能力が限界となってしまう場合がある。この場合、カメラ制御システム500全体の動作が停止してしまう。例えば第3の余裕度情報を参照することで、このようなことを未然に防ぐことができる。
余裕度情報算出部121は、算出した第1〜第3の余裕度情報の少なくとも1つを、表示部111に表示される表示情報として出力する。これにより表示部111を介して給電状況を把握することが可能となる。例えばCCU100の外部に外部機器として設けられた表示装置に余裕度情報が出力されてもよい。
第1〜第3の余裕度情報をもとにした表示情報が、ケーブル10を介してカメラ200に送信されてもよい。これによりカメラ200側でも、表示部207を介して給電状況を把握することが可能となる。
例えば第1〜第3の余裕度情報のうち、最も値が大きい余裕度情報が表示部111に出力されて表示されてもよい。第1〜第3の余裕度情報の全てが表示部111に表示情報として出力されて表示されてもよい。
図4は、本実施形態に係る表示部111に表示された余裕度情報を示す模式的な図である。以下この余裕度情報が表示された画面を、余裕度情報画面と記載する。
本実施形態では、余裕度情報画面125に、第1〜第3の余裕度情報のうち、最も値が大きい余裕度情報である最大値余裕度情報127が表示される。図4に示すように、当該最大値余裕度情報127は、電力供給限界(Power-Supply Limit)として表示される。また最大値余裕度情報127の値が、横向きの棒グラフ126で表示されている。なお最大値余裕度情報127の値が数値でそのまま表示されてもよい。またこれらの表示がユーザにより選択可能であってもよい。図4では、「INDEX-BAR DISPLAY」という項目が「DISPLAY」に設定され、棒グラフ表示が選択されている。
図4に示す棒グラフ126は、100%以上を表示可能となっている。これは余裕度情報の値が100%となった場合でも、即座には給電が停止することなく、給電システム300の動作が継続されることがあり得るためである。
また本実施形態では、余裕度情報画面125に、定格給電電圧(「VOLTAGE(POINT of SUPPLY)」)、電力供給部102からの供給電圧(「VOLTAGE(POINT of RECEIPT)」)、ケーブル10の抵抗値(「CAMERA CABLE RESISTANCE」)、ケーブル10の長さ(「CAMERA CABLE LENGTH」)、電力供給部102からの供給電流(「DEMAND CURRENT」)、及び電力制御部201の最大供給電流(「Unreg DC Power (Max10A)」)が表示される。
このように、取得された種々の情報が、余裕度情報とともに余裕度情報画面125に表示されてもよい。これにより給電状況をより具体的に把握することが可能となる。その意味では、第1〜第3の余裕度情報の全てが表示されることで給電状況が詳しく把握可能となってもよい。一方、最大値余裕度情報127のみを表示すると、余裕度情報画面125が見やすくなり、給電状況の把握が容易となる。
例えば余裕度情報の値が100%付近になった場合に、所定のUIやアラーム音等により、そのことが報知されてもよい。
なお、本実施形態では、定格給電電圧と、ケーブル10の抵抗値とが、ユーザにより入力可能となっている。また入力した情報をクリアするといったことも可能である。余裕度情報画面125のUIの構成や、余裕度情報画面125に表示させる情報の種類、またユーザにより入力可能な項目等は限定されず、適宜設定されてよい。
以上、この給電システム300では、CCU100により、CCU100の供給可能電力の情報と、CCU100から出力される供給電力の情報と、カメラ200に印加される印加電圧の情報とがそれぞれ取得される。そして取得されたこれらの情報をもとに、供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報と、ケーブル10の電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報とが算出される。これら第1及び第2の余裕度情報を適宜用いることで、給電状況を把握することが可能となる。この結果、ケーブル10を介して電力を供給する操作性のよい給電システム300を実現することが可能となる。
また本実施形態では、CCU100により、カメラ200側の電力制御部201による給電状況が第3の余裕度情報として算出される。これによりさらに操作性のよい給電システム300を実現することが可能となる。
本実施形態で説明したようなカメラ制御システム500において、長さの大きいケーブル10によりCCU100とカメラ200とが接続されることも多い。そのような場合、給電システム300は、いわゆる長距離給電を伴うシステムとなる。特にそのような長距離給電が行われる場合、距離に対する給電能力の限界値や、受電側での消費電力の余力を、正しく把握することが難しかった。
その理由としては、例えば給電可能な最大の距離である最大給電距離は、負荷側である受電側の消費電力に著しく影響を受けることが挙げられる。例えば受電側がカメラであるカメラ制御システムでは、大型のレンズでのズーム操作やタリーランプの点灯等により、消費電力の変動が非常に激しくなる。また給電側の給電限界を決定する要因が一つではないことも理由として挙げられる。
従って、例えば負荷側(カメラ、受電側)の仕様状況に合わせて、最大負荷が算出される。そして所定の負荷条件のもと、予め最大給電距離が算出され、その距離範囲内でシステムが運用されるといったことが行われる。このようにして実際に運用される場合、運用中に給電限界に達してパワーダウン(ブレイクダウン)してしまうことは許されない。そのため最大給電距離等の算出式には、ワーストケースを織り込み、実運用に対して余裕を持たせる必要があった。
このような運用では、あくまで計算式上において給電限界が定められ、当該給電限界以内での運用となるので、実際の状況把握は出来ていないことになる。従って、給電ケーブル(カメラケーブル)等の品質において、想定以上に送電抵抗負荷が増大している場合には、計算上で定められた給電限界以内での運用でも、パワーダウンしてしまう。負荷側の条件においても、想定以上の負荷が加えられると、同様にパワーダウンしてしまう。
これに対して本実施形態に係る給電システム300では、CCU100の電力供給部102の電力供給能力の情報や、電力が給電されている状況での供給電圧や供給電流等の情報をもとに、第1〜第3の余裕度情報が算出される。従って第1〜第3の余裕度情報は、給電状況を表すリアルタイムの情報として算出されることになる。これらの情報は、上記した余裕度情報画面125に適宜表示される。
この結果、実際の給電状況が表示部111に表示されユーザにより認識可能となる。また例えば想定外の状況(ケーブルのインピーダンスが高い、あるいはカメラのアクセサリの負荷電力が大きい等)が発生しても、その影響をリアルタイムでモニタリングすることができる。また例えば長距離で給電が行われている状況や、負荷側に高い負荷が加えられている状況等であっても、実際の給電状況や負荷状況が把握できるので、必要以上に運用上の余裕度を加味しなくてもよくなる。従って給電システム300の給電能力を十分に発揮させることが可能となる。
典型的には、カメラ制御システム500がセットアップされたさいに、上記の処理が実行され余裕度情報画面125が表示される。そして給電システム300の給電状況がリアルタイムで確認される。しかしながら、その他のタイミングで余裕度情報画面125が表示されてもよい。
<第2の実施形態>
本技術に係る第2の実施形態の給電システムについて説明する。これ以降の説明では、上記の実施形態で説明した給電システム300における構成及び作用と同様な部分については、その説明を省略又は簡略化する。
本実施形態に係る給電システムでは、上記の給電システム300と比べて、第2の取得部による供給電流情報の取得方法が異なる。供給電流情報は、CCUの電力供給部から出力される供給電流の情報である。
本実施形態に係る第2の取得部は、供給電流情報を、供給電圧情報、印加電圧情報、及び伝送路の長さに応じた伝送路の抵抗の情報をもとに算出して取得する。本実施形態では、供給電圧と、受電端電圧と、ケーブル(伝送路)の単位長さの抵抗である単位インピーダンスと、ケーブル長(伝送路長)とを用いて、以下の式により供給電流が算出される。
Figure 0005874519
このように供給電流情報が上記の情報をもとに算出されてもよい。これにより図2に示すようなCCU100に設けられる電流検出部116が不要となる。上記の実施形態で説明したような240Vの高電圧が供給される場合に、出力される供給電流を検出するのは難しい場合がある。すなわち、電流検出部を実現するために、高電圧下における電流検出のための特別な回路構成が必要であったり、高電圧に耐え得る特別な部品等が必要であるといったことがあり得る。この結果、例えば特別の回路構成として面積の大きいものが必要となりCCUが大型化してしまうことや、特別な部品等を準備するためにコストがかかってしまうといった問題が起こり得る。本実施形態では、このような問題が発生する可能性をなくすことができる。
上記の情報のうち、供給電圧と受電端電圧は、第1の実施形態で説明したのと同様な方法で取得される。ケーブルの単位インピーダンスは、典型的には、ユーザにより入力される。ケーブル長の取得方法は限定されないが、本実施形態では、以下のようにしてケーブル長の情報が算出される。
図5は、本実施形態に係るケーブル長情報の算出方法を説明するための模式的な図である。第1の実施形態で説明したのと同様に、CCU600の映像データ処理部により、同期信号(フレーム同期信号、垂直同期信号、及び水平同期信号)が所定の位相で出力される。またクロック信号生成部により、74MHzのクロック信号が生成される。同期信号及びクロック信号はケーブルを介してカメラ700に送信される。同期信号は、例えばRET信号に載せられてカメラに送信される。
CCU600からカメラ700に送信される同期信号は、本実施形態において、受電装置(カメラ700)の動作タイミングを制御するために給電装置(CCU600)から受電装置に伝送路(ケーブル)を介して送信される基準同期信号に相当する。以下、CCU600からカメラ700に送信される同期信号を基準同期信号と記載する。
カメラ700側では、送信された基準同期信号及びクロック信号に基づき、イメージセンサが制御される。すなわち所定のタイミングで映像データが読み出され、この映像データを含む本線信号がCCU600に送信される。本線信号には同期信号が載せられており、CCU600から出力された基準同期信号の位相と、本線信号に載せられた同期信号の位相とが同相となるように、本線信号がCCU600に送信される。
カメラ700からCCU600に送信される基準信号は、本実施形態において、基準同期信号をもとに制御された動作タイミングで受電装置から給電装置に返された応答同期信号に相当する。
ここでケーブル長の影響により、基準同期信号の送信及び応答同期信号の送信にそれぞれ遅延が発生する。この結果、所定の位相で送信された基準同期信号の位相と、CCU600に到達した応答同期信号の位相との間で差が生じる。本実施形態では、この基準同期信号の位相と、応答同期信号の位相との差をもとに、ケーブル長の情報が算出される。
図5に示すように、本実施形態では、位相を比較する基準同期信号及び応答同期信号として、フレーム同期信号(F-sync A及びF-sync B参照)が用いられる。以下、基準同期信号及び応答同期信号をそれぞれフレーム同期信号A及びフレーム同期信号Bと記載する。なお、基準同期信号及び応答同期信号として、垂直同期信号又は水平同期信号が用いられてもよい。
図6は、基準同期信号及び応答同期信号の位相差を算出するための構成例を示す模式的な図である。CCU600に、フレーム同期信号Aを検出する検出部601と、フレーム同期信号Bを検出する検出部602と、双方の同期信号を受信し、その位相を比較して差を算出する同期信号比較部603とが設けられる。
カメラ700には、フレーム同期信号Aの位相を検出する検出部701と、検出部701で検出された同期信号をもとに本線信号を出力するための出力制御部702とが設けられる。これらのブロックは、PIL(Programmable Logic Device)により実現されるが、これに限定されるわけではない。
CCU600の検出部601は、RET信号に載せられたフレーム同期信号Aを検出して、同期信号比較部603に出力する。RET信号は、E/O変換器(Electronic/Optical signal converter)604及びO/E変換器(Optical/Electronic signal converter)704を介してカメラ700に送信される。
カメラ700の検出部701は、カメラ700が受信したRET信号からフレーム同期信号Aを検出して、出力制御部702に出力する。出力制御部702は、受信したフレーム同期信号Aをもとに、フレーム同期信号Bが載せられた本線信号を所定のタイミングで出力する。本線信号は、E/O変換器705及びO/E変換器605を介してCCU600に送信される。
CCU600の検出部602は、本線信号に載せられたフレーム同期信号Bを検出して、同期信号比較部603に出力する。同期信号比較部603は、フレーム同期信号A及びフレーム同期信号Bの位相差を算出する。
図7は、フレーム同期信号Aとフレーム同期信号Bとの間で生じる位相差を説明するための模式的な図である。CCU600から送信されるフレーム同期信号A(検出部601により検出)と、カメラ700が受信したフレーム同期信号A(検出部701により検出)との間には、CCU600からカメラ700への伝送にともなう遅延分の位相差Hが生じる。この遅延は、フレーム長に応じて生じる。
カメラ700が受信したフレーム同期信号Aと、カメラ700の出力制御部702により送信されるフレーム同期信号Bとの間には、カメラ700でのデジタル信号処理にともなう遅延分の位相差Iが生じる。この遅延は、フレーム長とは関係なく生じるものなので、位相差Iはオフセット値として設定される。
カメラ700から送信されたフレーム同期信号Bと、CCU600が受信したフレーム同期信号B(検出部602により検出)との間には、カメラ700からCCU600への伝送にともなう遅延分の位相差Jが生じる。この遅延は、フレーム長に応じて生じる。
これらの位相差H、I、Jを合わせた位相差Kが、基準同期信号及び応答同期信号の位相差として、同期信号比較部603により算出される。位相差Kは、74MHzのクロック信号のカウント数で表される。このカウント数の値が以下の式で換算されることにより、ケーブル長が算出される。
Figure 0005874519
すなわち総カウント値からケーブル長と無関係のオフセット値分が差し引かれる。そしてケーブル長に応じたカウント数から、周期及び速度の情報を用いて距離が算出される。算出された距離は、往復分の距離なので、2で割ることによりケーブル長が算出される。
このように、供給電流情報の算出のための情報であるケーブル50の長さの情報が、基準同期信号と応答同期信号との位相差をもとに算出されてもよい。これにより容易にケーブル50の長さを算出することができる。また基準同期信号及び応答同期信号として、フレーム同期信号が用いられる。すなわち本実施形態では、ビデオ制御システムにおいて既に用いられている信号を適宜援用することで、ケーブル50の長さが算出される。これによりケーブル50の長さを算出するための新たな同期信号を設定する必要がなく、簡単にケーブル50の長さを算出することができる。
上記では、第2の取得部により、供給電流情報及びケーブル長情報が算出された。しかしながら供給電流情報やケーブル長情報を算出するためモジュール等が、第2の取得部とは別に設けられてもよい。
<変形例>
本技術に係る実施形態は、上記で説明した実施形態に限定されず種々変形される。
上記では、給電装置であるCCUの電力供給部から、供給電圧から固定電圧が出力された。しかしながら給電装置の供給可能電力として出力される電圧及び電流の形態は限定されない。例えば電力供給部として上記のような一定の電圧を出力する定電圧電源が用いられてもよいし、一定の電流を出力する定電流電源が用いられてもよい。また出力される電圧や電流は、交流及び直流のいずれでもよい。
例えば図8に示すように、CCU800に、電力供給部802から出力される供給電圧を検出する電圧検出部830が設けられてもよい。これにより例えば供給電圧が固定電圧ではない場合等に、電力供給部802による給電状況を確認することが可能となる。また給電電圧が固定電圧であった場合でも、給電電圧に変動が生じる場合がある。例えば電力供給部802としてトランスを有する電源が用いられた場合等には、そのようなことが起こり得る。このような場合、電圧検出部830を設けることで、供給電圧を正確に算出することができ、高精度な余裕度情報を算出することが可能となる。
上記の実施形態では、給電装置であるCCUが、第1〜第4の取得部と、余裕度情報算出部とを備える、本実施形態に係る検出装置としても機能した。また上述したように、記憶部が第1の取得部の代わりに機能し、電流検出部が第2の取得部の代わりに機能することで、給電装置に検出装置の機能が備えられてもよい。
一方で、受電装置であるカメラが、第1〜第4の取得部と、余裕度情報算出部とを備える、本実施形態に係る検出装置として機能してもよい。例えばカメラが有する制御部等により、図3に示すソフトウェア構成が実現されてもよい。また電力制御部が受電部として機能し、電圧検出部が第3の取得部の代わりに機能することで、受電装置に検出装置の機能が備えられてもよい。この場合、電圧検出部は、検出部(第2の検出部)として機能する。
あるいは、給電装置及び受電装置とは別個に、第1〜第4の取得部と、余裕度情報算出部とを備える本実施形態に係る検出装置が設けられてもよい。例えばケーブルを介して検出装置が、給電装置及び受電装置にそれぞれ接続されてもよい。また給電のためのケーブルとは異なる通信路等にて、検出装置が接続されてもよい。
第1〜第3の取得部と、余裕度情報算出部とを備える検出装置が、本実施形態に係る検出装置として用いられてもよい。すなわち第1〜第3の取得部にて取得された第1及び第2の余裕度情報のみが算出されることでも、給電システムの給電状況を十分に把握することができる。
上記で説明したカメラ制御システムの構成は限定されない。また本実施形態に係る給電システムは、カメラ制御システム以外のシステムにも適用可能である。例えば受電装置として映像編集装置や所定の中継装置等が用いられてもよい。すなわち給電装置から伝送路を介して受電装置に電力を供給するシステムであれば、本給電システムは適宜適用可能である。
上述した種々の処理は、ハードウェアにより実行されてもよいし、ソフトウェアにより実行されてもよい。上述した処理をソフトウェアにより実行する場合には、例えばそのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータに、プログラム記録媒体からインストールされて実行される。あるいはネットワーク等を介してプログラムがインストールされてもよい。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであってもよいし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。例えば上記の第1〜第4の取得部の処理が所定の順序で実行されてもよいし、あるいは並列に実行されてもよい。
また、プログラムは、1台のコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)伝送路を介して受電装置に電力を供給する給電装置の供給可能電力の情報を取得する第1の取得部と、
前記給電装置から出力される供給電圧の情報を含む、前記給電装置から出力される供給電力の情報を取得する第2の取得部と、
前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電装置に印加される印加電圧の情報を取得する第3の取得部と、
前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する余裕度情報算出部と
を具備する検出装置。
(2)(1)に記載の検出装置であって、
前記給電装置は、供給電圧として所定の固定電圧を出力し、
前記供給可能電力情報は、前記給電装置の供給可能電流の情報を含み、
前記供給電力情報は、前記給電装置から出力される供給電流の情報を含み、
前記余裕度情報算出部は、前記供給可能電流情報及び前記供給電流情報をもとに前記第1の余裕度情報を算出する
検出装置。
(3)(2)に記載の検出装置であって、
前記供給電圧情報は、前記固定電圧の情報を含み、
前記余裕度情報算出部は、前記固定電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記第2の余裕度情報を算出する
検出装置。
(4)(3)に記載の検出装置であって、
前記余裕度情報算出部は、前記固定電圧の半分の値と、前記受電装置が駆動するのに少なくとも必要な駆動電圧の値とのうち大きい方の値を用いて、前記第2の余裕度情報を算出する
検出装置。
(5)(1)から(4)のうちいずれか1つに記載の検出装置であって、
前記受電装置は、所定の電力を供給する電力制御部を有し、
前記検出装置は、前記電力制御部の供給可能電力の情報と、前記電力制御部から出力される供給電力の情報とを含む、電力制御部情報を取得する第4の取得部をさらに具備し、
前記余裕度情報算出部は、前記電力制御部情報をもとに、前記電力制御部の供給電力の余裕度を表す第3の余裕度情報を算出する
検出装置。
(6)(2)から(5)のうちいずれか1つに記載の検出装置であって、
前記第2の取得部は、前記供給電流情報を、前記供給電圧情報、前記印加電圧情報、及び前記伝送路の長さに応じた前記伝送路の抵抗の情報をもとに算出して取得する
検出装置。
(7)(6)に記載の検出装置であって、
前記伝送路の長さの情報は、前記受電装置の動作タイミングを制御するために前記給電装置から前記受電装置に伝送路を介して送信される基準同期信号の位相と、前記基準同期信号をもとに制御された動作タイミングで前記受電装置から前記給電装置に返された応答同期信号の位相との差をもとに算出される
検出装置。
(8)(7)に記載の検出装置であって、
前記基準同期信号及び前記応答同期信号は、それぞれフレーム同期信号である
検出装置。
(9)(1)から(8)のうちいずれか1つに記載の検出装置であって、
請求項1に記載の検出装置であって、
前記余裕情報算出部は、前記第1及び前記第2の余裕度情報の少なくとも1つを、表示部に表示される表示情報として出力する
検出装置。
H、I、J、K…位相差
10、50…ケーブル
100、600、800…CCU
101…制御部
102、802…電力供給部
107…映像データ受信部
109…映像データ処理部
110…映像データ出力部
111…表示部
112…記憶部
116…電流検出部
117…第1の取得部
118…第2の取得部
119…第3の取得部
120…第4の取得部
121…余裕度情報算出部
125…余裕度情報画面
200、700…カメラ
201…電力制御部
206…映像データ送信部
208…電圧検出部
209…電流検出部
300…給電システム
500…カメラ制御システム
601、602、701…フレーム同期信号検出部
603…同期信号比較部
702…出力制御部

Claims (13)

  1. 伝送路を介して受電装置に電力を供給する給電装置の供給可能電力の情報を取得する第1の取得部と、
    前記給電装置から出力される供給電圧の情報を含む、前記給電装置から出力される供給電力の情報を取得する第2の取得部と、
    前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電装置に印加される印加電圧の情報を取得する第3の取得部と、
    前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する余裕度情報算出部と
    を具備する検出装置。
  2. 請求項1に記載の検出装置であって、
    前記給電装置は、供給電圧として所定の固定電圧を出力し、
    前記供給可能電力情報は、前記給電装置の供給可能電流の情報を含み、
    前記供給電力情報は、前記給電装置から出力される供給電流の情報を含み、
    前記余裕度情報算出部は、前記供給可能電流情報及び前記供給電流情報をもとに前記第1の余裕度情報を算出する
    検出装置。
  3. 請求項2に記載の検出装置であって、
    前記供給電圧情報は、前記固定電圧の情報を含み、
    前記余裕度情報算出部は、前記固定電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記第2の余裕度情報を算出する
    検出装置。
  4. 請求項3に記載の検出装置であって、
    前記余裕度情報算出部は、前記固定電圧の半分の値と、前記受電装置が駆動するのに少なくとも必要な駆動電圧の値とのうち大きい方の値を用いて、前記第2の余裕度情報を算出する
    検出装置。
  5. 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の検出装置であって、
    前記受電装置は、所定の電力を供給する電力制御部を有し、
    前記検出装置は、前記電力制御部の供給可能電力の情報と、前記電力制御部から出力される供給電力の情報とを含む、電力制御部情報を取得する第4の取得部をさらに具備し、
    前記余裕度情報算出部は、前記電力制御部情報をもとに、前記電力制御部の供給電力の余裕度を表す第3の余裕度情報を算出する
    検出装置。
  6. 請求項2から5のうちいずれか1項に記載の検出装置であって、
    前記第2の取得部は、前記供給電流情報を、前記供給電圧情報、前記印加電圧情報、及び前記伝送路の長さに応じた前記伝送路の抵抗の情報をもとに算出して取得する
    検出装置。
  7. 請求項6に記載の検出装置であって、
    前記伝送路の長さの情報は、前記受電装置の動作タイミングを制御するために前記給電装置から前記受電装置に伝送路を介して送信される基準同期信号の位相と、前記基準同期信号をもとに制御された動作タイミングで前記受電装置から前記給電装置に返された応答同期信号の位相との差をもとに算出される
    検出装置。
  8. 請求項7に記載の検出装置であって、
    前記基準同期信号及び前記応答同期信号は、それぞれフレーム同期信号である
    検出装置。
  9. 請求項1から8のうちいずれか1項に記載の検出装置であって、
    前記余裕情報算出部は、前記第1及び前記第2の余裕度情報の少なくとも1つを、表示部に表示される表示情報として出力する
    検出装置。
  10. 伝送路を介して接続された受電装置に電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部の供給可能電力の情報を記憶する記憶部と、
    前記電力供給部から出力される供給電圧の情報を含む、前記電力供給部から出力される供給電力の情報を検出する検出部と、
    前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電装置に印加される印加電圧の情報を取得する取得部と、
    前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する余裕度情報算出部と
    を具備する給電装置。
  11. 伝送路を介して接続された給電装置から供給された電力を受け取る受電部と、
    前記給電装置の供給可能電力の情報を取得する第1の取得部と、
    前記給電装置から出力される供給電圧の情報を含む、前記給電装置から出力される供給電力の情報を取得する第2の取得部と、
    前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電部に印加される印加電圧の情報を検出する検出部と、
    前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する余裕度情報算出部と
    を具備する受電装置。
  12. 伝送路を介して電力を供給するための電力供給部と、
    前記電力供給部の供給可能電力の情報を記憶する記憶部と、
    前記電力供給部から出力される供給電圧の情報を含む、前記電力供給部から出力される供給電力の情報を検出する第1の検出部と、
    を有する給電装置と、
    前記給電装置により前記伝送路を介して供給された電力を受け取る受電部と、
    前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電部に印加される印加電圧の情報を検出する第2の検出部と、
    を有する受電装置と、
    前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出する検出装置と
    を具備する給電システム。
  13. 伝送路を介して受電装置に電力を供給する給電装置の供給可能電力の情報を取得するステップと、
    前記給電装置から出力される供給電圧の情報を含む、前記給電装置から出力される供給電力の情報を取得するステップと、
    前記伝送路の電圧降下を受けて前記受電装置に印加される印加電圧の情報を取得するステップと、
    前記供給可能電力情報及び前記供給電力情報をもとに前記供給電力の余裕度を表す第1の余裕度情報を算出し、前記供給電圧情報及び前記印加電圧情報をもとに前記電圧降下に関する余裕度を表す第2の余裕度情報を算出するステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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