JP5873524B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、従来、上述したATやARTのゲーム数を上乗せ抽選は、当該ATやART開始後に所定の契機で行われる遊技機や、上乗せ抽選を行うための遊技状態中に行われる遊技機が知られている(特許文献1の段落番号「0301」、「0313」並びに図19参照)。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
ここで、「特別遊技」には、いわゆるARTなどの、当選役に関する報知が行われる演出状態を含むが、これに限定されず、遊技者に有利な遊技状態であれば良い。
また、「表示手段」には、液晶などの画像表示部84が含まれるが、これに限定されず、他の演出装置70、例えばランプ78やスピーカー72などであっても良い。
また、通常遊技中に上乗せ抽選の結果を表示することで、単調な遊技になりがちな通常遊技中であっても遊技者に期待を持続させたまま遊技を継続させることができる。
本発明は、通常遊技や特別遊技中などの遊技状態を問わず、上乗せ抽選を行うことができ、この結果、上乗せ抽選される回数が増加し、高確率で上乗せの利益を享受することができる遊技機を提供することができる。
また、通常遊技中に上乗せ抽選の結果を表示することで、単調な遊技になりがちな通常遊技中であっても遊技者に期待を持続させたまま遊技を継続させることができる遊技機を提供することができる。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像で報知させる演出装置70(図1及び図3参照)が形成されている。この演出装置70は、前扉14に配置されたスピーカー72(図1及び図3参照)と、画像表示部84(図1及び図3参照)と、ランプ78(図1及び図3参照)とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記画像表示部84は、表示手段を構成する一例であり、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行うための液晶表示装置を有する演出ユニットを構成するものである。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として後述するメダル投入口38から予めメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
そして、前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
図2に示すように、左リール64、中リール66及び右リール68の表面には、「赤7」、「青7」、「白7」、「ベル(BEL)」、「リプレイ(REP)」、「チェリー1(CH1)」、「チェリー2(CH2)」、「スイカ1(WM1)」、「スイカ2(WM2)」、「BAR」等の複数の種々の図柄650が形成されている。
遊技進行制御手段200は、役抽選手段210、リール制御手段220、遊技結果判定手段230、通常状態制御手段240、特定遊技制御手段250及びホッパー制御手段260の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、遊技進行制御手段200は、役の抽選を行い、リール62の回転及び停止を制御し、リール62がすべて停止したときに停止図柄判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技でのリール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべてのリール62の回転が開始する。
リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサによりリール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応したリール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべてのリール62の回転が停止する。
また、本実施の形態では、通常に行われる通常状態と、この通常状態よりも遊技者へ付与される利益がより大きくなり得る特定遊技状態、有利遊技状態及び特別遊技状態が設けられている。
前記特定遊技状態は、いわゆるリプレイタイム(RT)を実行可能なリプレイタイム遊技状態(RT遊技状態)がある。
前記有利遊技状態は、いわゆるアシストタイム(AT)を実行可能なアシストタイム遊技状態(AT遊技状態)がある。
また、前記特別遊技状態は、ATとRTとを組合せたいわゆるアシストリプレイタイム(ART)を実行可能なアシストリプレイタイム遊技状態(ART遊技状態)とがある。
役抽選手段210は、遊技進行制御手段200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選データを備えており、遊技進行制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段210による処理は、後述するステップ112(図17参照)において行われる。
リール制御手段220は、遊技進行制御手段200が備える手段であり、各リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応するリール62の回転位置とに基づいて、各リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(停止操作順番)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップ113(図17参照)において行われる。
なお、遊技者のストップスイッチ50の停止操作順番通りにリール62の回転を停止させるが、本実施の形態では、演出制御手段300の演出状態がAT中でないときには、左リール64を第一停止しない場合には所定のペナルティを与えるようにして、左リール64を第一停止させるように設定されている。
遊技結果判定手段230は、遊技進行制御手段200が備える手段であり、すべてのリール62が停止した際における有効ライン86上の図柄の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、遊技結果判定手段230による処理は、後述するステップ114(図17参照)において行われる。
通常状態制御手段240は、通常状態の進行を制御するものである。
ここで、通常状態とは、後述する特定遊技制御手段250によるリプレイタイム(RT)以外の遊技状態をいう。
特定遊技制御手段250は、特別遊技制御手段を構成する一例であり、特定遊技、本実施の形態ではリプレイタイム「RT」の進行を制御するものである。
ホッパー制御手段260は、遊技結果判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。ホッパー制御手段260は、遊技結果判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
演出制御手段300は、通常遊技制御手段310、有利遊技制御手段320、遊技区間管理手段330、遊技区間上乗せ決定手段340、上乗せ決定結果表示制御手段350の各手段を有する。手段の詳細については後述する。なお、有利遊技制御手段320、遊技区間管理手段330、遊技区間上乗せ決定手段340、上乗せ決定結果表示制御手段350は、演出制御手段300ではなく、遊技進行制御手段200が有しても良い。
以上の構成をもって、演出制御手段300は、演出の有無、態様を決定し、遊技の状態に応じた演出を制御する手段として機能することとなる。
演出制御手段300は、所定の演出を実行することが決定された場合に演出を実行するためのものである。
具体的には、演出制御手段300は、ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、画像表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
通常遊技制御手段310は、通常遊技の進行を制御するものである。
ここで、通常遊技とは、後述する有利遊技制御手段320によるアシストタイム(AT)、アシストリプレイタイム(ART)以外の遊技状態をいう。
有利遊技制御手段320は、特別遊技制御手段を構成する一例であり、所定の遊技区間の間、通常遊技より有利な有利遊技の進行を制御するものである。
ここで、通常遊技より有利な有利遊技には、本実施の形態では上述したようにATが含まれる。
具体的には、有利遊技制御手段320は、ARTへの移行抽選や、ATへの移行、AT中のストップスイッチ50停止操作順を画像表示部84などを用いて報知などをするものである。
なお、有利遊技はATに限定されず、他の遊技であっても良い。
そして、有利遊技制御手段320は、遊技進行制御手段200の遊技状態が、特定遊技制御手段250により制御されるRTである場合は、特別遊技として、ARTを制御するようにされている。
遊技区間管理手段330は、特別遊技(ART)の遊技区間を管理するものであり、遊技数カウンタを備え、特別遊技(ART)が進むにつれ、予め定められた特別遊技(ART)のゲーム回数が記憶されたカウンタ値を減算していくように設定されている。
なお、本実施の形態では、50回が特別遊技(ART)の初期ゲーム数として設定されているが、これに限定されず、抽選により決定されるようにしても良い。
また、遊技区間管理手段330は、後述する遊技区間上乗せ決定手段340によりゲーム回数が上乗せされた場合は、上乗せされたゲーム数が累積的に記憶されるようにされている。
遊技区間上乗せ決定手段340は、通常遊技中及び特別遊技中を問わず、特別遊技(ART)の所定の遊技区間の上乗せを行うか否か、及び上乗せする遊技区間、本実施の形態では、上乗せするゲーム数を決定するものである。
なお、遊技区間上乗せ決定手段340は、通常遊技中及び特別遊技中の毎ゲーム、上乗せ抽選を行うか否かの抽選を行っているが、所定の役に当選した場合にのみ抽選を行うようにしても良い。また、遊技区間上乗せ決定手段340は、通常遊技制御手段310による通常遊技中にのみ、上乗せ抽選を行うようにしても良い。更に、後述する準備状態中も上乗せ抽選を行うようにしても良い。
上乗せ決定結果表示制御手段350は、遊技区間上乗せ決定手段340により決定された決定結果を画像表示部に表示させるものである。
具体的には、上乗せ決定結果表示制御手段350は、後述する図15及び図16に示すように、予め定められた特別遊技の初期ゲーム数と、遊技区間上乗せ決定手段340により決定された上乗せゲーム数と、初期ゲーム数と上乗せゲーム数とを累積した累積ゲーム数とをそれぞれ表示させるようにしている。
なお、「ANY」は、どのような図柄が入賞ライン上に揃っても良いことを示す。
例えば、NRP2の場合は、順押し(左リール第1停止)・中押し(中リール第1停止)であれば中段にリプレイ図柄が揃う再遊技役である中段リプレイが成立し、逆押し(右リール第1停止)であれば、青7が揃う再遊技役である青7揃いリプレイが成立する停止制御が行われる。
そして、図12に示すように、ストップスイッチの停止操作順序に応じて、成立するAT役が異なるように、停止制御を行う。
例えば、PRL1の場合は、順押し・中押しであれば1枚AT役が成立し、逆押しであれば、8枚AT役(AT32)が成立する停止制御が行われる。
図13は、遊技進行制御手段200側で管理している遊技状態の移行状態の一例を示しており、遊技状態として、通常状態、RT状態がある。
なお、RT状態は、ゲーム数で管理されているRTではなく、移行条件が成立したときのみ他の遊技状態に移行するいわゆる無限RTである。
図13に示す、各遊技状態の移行は、遊技移行手段を構成する遊技進行制御手段200により行われる。
なお、図示しないが、通常状態へは、電源投入後、設定変更後、RT状態においてストップスイッチ50の停止操作順が設定されている役に当選した場合に当該停止操作順に従わなかった後、などに移行される。
通常状態における役抽選手段210による役抽選により所定の役、本実施の形態では、NRP4に当選し、7こぼしリプレイ(RP02、06、08、11〜13、15、16、28、29)が入賞した場合は、通常状態からRT状態に移行する。
移行は、遊技進行制御手段200により行われる。
すなわち、ART遊技の初期ゲーム数と、遊技区間上乗せ決定手段340により決定された上乗せゲーム数が記憶されている場合は当該上乗せゲーム数とを累積した累積ゲーム数の間、ART遊技状態となる。
図14は、演出制御手段300側で管理している遊技状態の移行状態を示している。
通常モードでは、図示しないが、特別遊技(ART)当選の期待度の異なる5つのステージが備えられており、各ステージは、特別遊技から通常モードへ戻る際の特別遊技終了時の抽選により決定される。
通常モード中に、前兆モードへの移行抽選を行う。そして、前兆モードへの移行抽選に当選した場合には、特別遊技(ART)に当選している場合と当選していない場合とが含まれている。
図14に示す、各遊技状態への移行抽選及び移行制御は、遊技移行手段を構成する演出制御手段300により行われる。
また、通常モード中に、毎ゲーム所定のポイント抽選を行い、ポイントが所定のポイント数に達した場合に、短縮ゾーンに移行する。
前兆モードへの移行抽選に当選した場合は、当該当選時に決定されたゲーム数の間、特別遊技(ART)への移行抽選に当選している可能性を示唆する前兆演出を行う前兆モードへ移行する。
また、上述したように前兆モードへ移行した場合であっても、特別遊技状態(ART)への移行抽選に当選している場合と、特別遊技状態(ART)への移行抽選に当選していない場合とが含まれ、前兆モードへの移行時に決定されたゲーム数に達した場合に、特別遊技状態(ART)への移行抽選に当選している場合は、後述する準備状態へ移行し、特別遊技状態(ART)への移行抽選に当選していない場合は、通常モードへ戻る。
短縮ゾーンは、予め定められたいわゆる天井までゲーム回数を短縮させる状態である。
短縮ゾーンへの移行時に、短縮ゾーンのゲーム回数が抽選され、当該短縮ゾーンのゲーム回数に達するまで、毎ゲーム、天井までのゲーム回数を短縮するゲーム数が抽選される。
具体的には、天井までのゲーム回数が500回残っている状態の場合に、短縮ゲーム数として100回が抽選により決定された場合は、天井までのゲーム回数が、500−100の400回となる。
そして、短縮ゾーンのゲーム回数に達した際に、天井までのゲーム回数が0になっていた場合(短縮ゲームの合計が、天井までのゲーム回数を上回った場合)は、短縮ゾーンから準備状態に移行し、0になっていなかった場合は、通常モードに戻り、短縮ゾーン中に短縮されたゲーム回数で天井までのゲーム回数が計測されることとなる。
準備状態は、特別遊技状態(ART)を実行するための準備状態であり、図3の有利遊技制御手段320により制御される。
準備状態へ移行した後、所定の契機、本実施の形態では、所定の役に当選した場合に、ATが開始されるように設定されている。
そして、AT開始後、所定の役、本実施の形態では、NRP4に当選した場合は、押し順をナビすることで、7こぼしリプレイに入賞させて、後述する特別遊技状態(ART)に移行させる。
特別遊技状態は、準備状態でATに移行した場合のストップスイッチ50の停止操作順番の報知により、遊技進行制御手段200の遊技状態がRT状態に移行することにより特別遊技としてのARTが実行される遊技状態であり、図3の有利遊技制御手段320により制御される。
特別遊技状態は、予め定められたゲーム数、本実施の形態では、50回行われる。
また、特別遊技状態のゲーム数は、遊技区間上乗せ決定手段340によりゲーム数が上乗せされた場合があり、当該上乗せされた場合は、上乗せされたゲーム数分、ゲーム数が累積的に増加する。
特別遊技上乗せ特化ゾーンは、特別遊技の上乗せ抽選を行う遊技状態であり、図3の遊技区間上乗せ決定手段340により制御される。
そして、特別遊技上乗せ特化ゾーンへは、特別遊技中の特別遊技上乗せ特化ゾーン移行抽選に当選するか、特別遊技中に抽選により決定された特別遊技のゲーム回数に達することにより移行する。
モード1は、毎ゲーム、役抽選手段210による役抽選の結果に応じて、当該モード1の継続抽選と特別遊技の上乗せ抽選とが行われるモードである。
モード1は、当該モード1の開始後、3回目の「再遊技役」「ハズレ」が成立した次の遊技以降の「再遊技役」「ハズレ」成立時に、モード1を継続するかの抽選を行い、継続しないことが決定された場合に終了し、特別遊技状態に戻る。
また、モード1では、役抽選手段210による役抽選の抽選結果が、モード1の継続抽選の契機となる「再遊技役」「ハズレ」以外である場合に上乗せゲーム数の抽選を行う。
尚、上乗せゲーム数が抽選されるまでにモード1の継続抽選が開始されることはないように設定されている。
そして、抽選により決定された上乗せゲーム数の合計が、所定の回数、本実施の形態では30回以下の場合は30回が上乗せされ、31回以上の場合は当該合計数が上乗せされる。
上乗せタイムは、モード2終了後、次のゲームが開始されるまでの状態であり、モード2開始後、予め定められたゲーム数の間、上乗せタイムの継続率を加算する抽選に当選するごとに、上乗せタイムの継続率が加算されていくように設定されており、モード2の終了時の上乗せタイムの継続率で、上乗せタイムが開始される。
具体的には、上乗せタイム中は、チャンススイッチが操作されるごとに上乗せ抽選と、当該上乗せタイムの継続抽選が行われ、上乗せタイムの継続抽選の当選が連続すると、上乗せ抽選が継続することとなる。
そして、上乗せタイムの継続抽選にハズレた場合や、上乗せタイム継続中に次のゲームのスタートスイッチが操作された場合に、上乗せタイムが終了され、特別遊技状態に戻る。
また、モード2中の抽選により決定された上乗せゲーム数の合計が、所定の回数、本実施の形態では30回以下の場合は30回と、上乗せタイム中に決定された上乗せゲーム数との合計が上乗せされ、31回以上の場合は当該予め定められたゲーム数の間に獲得した上乗せゲーム数の合計数と上乗せタイム中に決定された上乗せゲーム数との合計が上乗せされる。
ここで、モード3の遊技履歴は、モード3開始後、「再遊技役」「ハズレ」以外の役の連続当選回数を意味し、当該連続当選回数が多くなるほど、上乗せ抽選の当選の期待度が高くなるように設定されている。
そして、「再遊技役」「ハズレ」の場合には、連続当選回数がリセットされる。
また、モード3は、モード3開始後、所定ゲーム数経過した後に、「再遊技役」「ハズレ」が成立することで終了する。
そして、モード3中に、上乗せ抽選に当選しなかった場合には、所定の回数、本実施の形態では、100回が上乗せされ、又、モード3中の抽選により決定された上乗せゲーム数の合計が、所定の回数、本実施の形態では30回以下の場合は、50回が上乗せされる。
モード4は、予め定められた初期値のゲーム数に達した場合に終了するが、予め定められたゲーム数に達する前に、モード4の巻き戻し抽選に当選した場合は、予め定められたゲーム数までの残りゲーム数を初期値のゲーム数に戻し、モード4が継続される。
そして、モード4中に、上乗せ抽選に当選しなかった場合には、所定の回数、本実施の形態では、100回が上乗せされ、又、モード4中の抽選により決定された上乗せゲーム数の合計が、所定の回数、本実施の形態では30回以下の場合は、50回が上乗せされる。
図15、図16に基づいて、通常遊技中の遊技区間上乗せ決定手段340による特別遊技の開始ゲーム数を示す上乗せ抽選結果の表示について説明する。
なお、上乗せ抽選結果の表示は、通常遊技中に限定されず、RT中や、AT中であっても、通常遊技中と同様に表示するようにしても良い。
なお、上乗せ抽選結果の表示態様は、図に示すものに限定されない。
なお、本実施の形態では、初期ゲーム数と、上乗せゲーム数とを同時に表示するようにしているが(図15(a))、まず、初期ゲーム数のみを表示した後、上乗せゲーム数を表示するようにしても良いし、上乗せゲーム数のみを表示した後、初期ゲーム数を表示するようにしても良い。
なお、この矢印は上乗せゲーム数の移動方向を示すものであり、実際に表示されるものではないが、実際に表示するようにしても良い。
すなわち、まず、図16(a)に示すように、遊技区間上乗せ決定手段340による上乗せ抽選の当選が2回目の場合は、画像表示部84の左上に、ART開始時のゲーム数(累積ゲーム数)として図15(c)に表示された「60G」が表示され、右下に上乗せゲーム数として「10G」が表示される。
なお、本実施の形態では、累積ゲーム数と、上乗せゲーム数とを同時に表示するようにしているが(図16(a))、まず、累積ゲーム数のみを表示した後、上乗せゲーム数を表示するようにしても良いし、上乗せゲーム数のみを表示した後、累積ゲーム数を表示するようにしても良い。
なお、この矢印は上乗せゲーム数の移動方向を示すものであり、実際に表示されるものではないが、実際に表示するようにしても良い。
なお、本実施の形態では、ART開始時のゲーム数(累積ゲーム数)と、上乗せゲーム数とを同時に表示するようにしているが(図16(a))、まず、ART開始時のゲーム数(累積ゲーム数)のみを表示した後、上乗せゲーム数を表示するようにしても良いし、上乗せゲーム数のみを表示した後、ART開始時のゲーム数(累積ゲーム数)を表示するようにしても良い。
なお、通常遊技中における特別遊技の開始ゲーム数の上乗せ抽選について説明したが、準備状態中にも特別遊技の開始ゲーム数の上乗せ抽選を行っても良い。
図17に示すフローチャートに基づいて、遊技進行制御手段200が1回の遊技毎に実行する遊技制御処理について説明する。
先ず、ステップ110において、賭け数設定処理が行われる。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、遊技進行制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数に達しているか否かの判定が行われる。本実施の形態では、規定の賭け数は、2枚又は3枚である。このため、所定数の賭け数が設定された場合に、次のステップ111に進む。所定数の賭け数が設定されていない場合には当該ステップにとどまることになる。
ステップ111において、遊技進行制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、遊技進行制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップ112に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップ111となる。
ステップ113において、リールユニット60におけるリール62の回転変動処理が行われる。リール62が所定の回転速度に達した後、遊技進行制御手段200により、回転中のリール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する停止操作順番は、遊技進行制御手段200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。ここで、第3番目のストップスイッチ50の停止操作が行われると、遊技進行制御手段200から演出制御手段300へ全リール62の回転停止情報が送信される。そして、全てのリール62の回転変動処理が終了すると、次のステップ114に進む。
ステップ115において、ホッパー制御手段260により、遊技結果判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、判定結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理が終了する。
図18に示すフローチャートに基づいて、通常遊技中の遊技区間上乗せ決定手段340による特別遊技の開始ゲーム数の上乗せ抽選処理について説明する。
先ず、ステップ210において、遊技区間上乗せ決定手段340による上乗せ抽選を実行し、当該抽選に当選した場合は、次のステップ211に進む。一方、上乗せ抽選に当選しなかった場合は、処理を終了する。
ステップ211において、遊技区間上乗せ決定手段340により、上乗せゲーム数を抽選する。そして、次のステップ212に進む。
ステップ212において、上乗せ決定結果表示制御手段350により演出制御手段300の演出状態が通常遊技状態であるか否かが判定される。通常遊技状態であると判定された場合は、次のステップ213に進む。一方、通常遊技状態であると判定されなかった場合は、処理を終了する。
ステップ214において、遊技区間管理手段330により上乗せゲーム数を遊技数カウンタに記憶する処理が行われる。具体的には、次回の特別遊技の開始時のゲーム数が記憶される。そして当該処理を終了する。
なお、ステップ214の上乗せゲーム数の記憶は、ステップ213の上乗せゲーム数の表示の前であっても良い。
なお、通常遊技中における特別遊技の開始ゲーム数の上乗せ抽選について説明したが、準備状態中にも特別遊技の開始ゲーム数の上乗せ抽選を行っても良い。
14 前扉 16 図柄表示窓部
20 上パネル 22 下パネル
24 ホッパーユニット 26 メダル受け皿
28 メダル払出口 30 操作部
32 マックスベットスイッチ 34 チャンススイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 62 リール
63 リールテープ 64 左リール
66 中リール 68 右リール
70 演出装置 72 スピーカー
74 上部スピーカー 76 下部スピーカー
78 ランプ 80 上部ランプ
82 下部ランプ 84 表示手段
86 有効ライン
100 遊技制御手段 200 遊技進行制御手段
210 役抽選手段 220 リール制御手段
230 遊技結果判定手段 240 通常状態制御手段
250 特定遊技制御手段 260 ホッパー制御手段
300 演出制御手段 310 通常遊技制御手段
320 有利遊技制御手段 330 遊技区間管理手段
340 遊技区間上乗せ決定手段 350 上乗せ決定結果表示制御手段
650 図柄
Claims (1)
- 複数種類の図柄を変動表示可能な複数のリールと、
遊技者の操作により、前記リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数のリールにそれぞれ対応して設けられ、前記リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により、前記リールの図柄の変動表示を個別に停止可能な複数のストップスイッチと、
前記複数のリールの駆動源、前記スタートスイッチ及び前記複数のストップスイッチにそれぞれ接続され、遊技の進行及び演出を制御する遊技制御手段と、
を備える遊技機において、
前記遊技制御手段には、
複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行う役抽選手段と、
通常遊技の進行を制御する通常遊技制御手段と、
所定の遊技区間の間、前記通常遊技より有利な特別遊技の進行を制御する特別遊技制御手段と、
所定の条件が成立した場合、前記通常遊技から前記特別遊技に移行させる遊技移行手段と、
前記通常遊技及び前記特別遊技中を問わず、前記所定の遊技区間の上乗せを行うか否かの決定を実行する遊技区間上乗せ決定手段と、
を備え、
前記遊技区間上乗せ決定手段は、
前記通常遊技において、前記所定の条件の成立の有無に関わらず、前記所定の遊技区間の上乗せを行うか否かの決定を実行するようにしており、
前記遊技機には、
前記遊技区間上乗せ決定手段により決定された決定結果を表示可能な表示手段を備え、
前記遊技制御手段には、
前記通常遊技中に、前記表示手段に前記決定結果を表示させる上乗せ決定結果表示制御手段を備えていることを特徴とする遊技機。
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