JP2018192215A - 遊技機 - Google Patents

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洋一 小野
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Takushi Igawa
拓士 井川
恭好 森下
Yasuyoshi Morishita
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真寛 伊藤
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Satoshi Sugano
聡 菅野
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Shota Sugano
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優介 木村
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智哉 ▲高▼須
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Abstract

【課題】遊技性を向上することのできる遊技機を提供する。【解決手段】本発明の遊技機は、特典を付与するか否かを特典抽選で決定する特典抽選手段と、特典抽選の結果が当選となったことに基づいて特典を付与する特典付与手段と、第1状態(CZモード)を第2状態(第2特化モード)へ移行させるか否かを移行抽選で決定する移行抽選手段と、移行抽選で第2状態への移行が決定されたことに基づいて第2状態へ移行させる移行手段と、を備えている。特典付与手段は、第1状態において特典抽選の結果が不当選となった場合(S204でNo)であっても、移行抽選で第2状態への移行が決定された場合(S212でYes)には、第2状態への移行の決定に基づいて特典を付与するようにした。【選択図】図22

Description

本発明は、回胴式遊技機その他のスロットマシン等の遊技機に関する。
一般に、スロットマシン等の遊技機には、ストップボタンの操作順序を遊技者に示して遊技メダルの獲得を容易とさせるAT遊技を特典として遊技者に付与するものがある(例えば特許文献1)。特許文献1に記載の遊技機では、内部抽選で決定される役が複数種類設けられており、これら複数種類の役のうち特定役に当選したことに基づいて、AT遊技を付与可能にしている。このため、特定役の当選に遊技者の関心を惹き付けることができる。
特開2013−236717号公報
しかし、特許文献1に記載の遊技機では、単に、特定役の当選を待ち、特定役の当選に基づいてAT遊技の付与の可否をAT抽選で決定し、AT抽選で当選したことに基づいてAT遊技を付与する構成であるため、遊技性に乏しく、遊技者の興味を惹き付けることが困難である。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技性を向上することのできる遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、第1の発明は、遊技に関する特典を付与するか否かを特典抽選で決定する特典抽選手段と、前記特典抽選の結果が当選となったことに基づいて前記特典を付与する特典付与手段と、第1状態を第2状態へ移行させるか否かを移行抽選で決定する移行抽選手段と、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定されたことに基づいて前記第1状態を終了させて前記第2状態へ移行させる移行手段と、を備え、前記特典付与手段は、前記第1状態において前記特典抽選の結果が不当選となった場合であっても、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定された場合には、前記第2状態への移行の決定に基づいて前記特典を付与することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、第2の発明は、遊技に関する特典の処理を実行する実行手段と、前記特典の処理を実行する権利を付与するか否かを特典抽選で決定する特典抽選手段と、前記特典抽選の結果が当選となったことに基づいて前記権利を付与する権利付与手段と、前記権利の付与に基づいて特殊遊技を付与する特殊遊技付与手段と、第1状態を第2状態へ移行させるか否かを移行抽選で決定する移行抽選手段と、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定されたことに基づいて前記第1状態を終了させて前記第2状態へ移行させる移行手段と、を備え、前記権利付与手段は、前記第1状態において前記特典抽選の結果が不当選となった場合であっても、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定された場合には、前記第2状態への移行の決定に基づいて前記権利を付与し、前記実行手段は、前記特殊遊技付与手段により付与された特殊遊技の実行に基づいて前記特典の処理を実行することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、第3の発明は、遊技に関する特典の処理を実行する実行手段と、前記特典の処理を実行する権利を付与するか否かを特典抽選で決定する特典抽選手段と、前記特典抽選の結果が当選となったことに基づいて前記権利を付与する権利付与手段と、第1状態を第2状態へ移行させるか否かを移行抽選で決定する移行抽選手段と、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定されたことに基づいて前記第1状態を終了させて前記第2状態へ移行させる移行手段と、を備え、前記権利付与手段は、前記第1状態において前記特典抽選の結果が不当選となった場合であっても、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定された場合には、前記第2状態への移行の決定に基づいて前記権利を付与し、前記実行手段は、前記権利付与手段により付与された前記権利に基づいて、第1特典の付与の可否および前記第1特典と異なる第2特典の付与の可否の双方を決定することを特徴とする。
第1〜第3の発明によると、遊技に関する特典(特典の処理を実行する権利)は、特典抽選の当選のみならず、第2状態への移行の決定に基づいても付与されるため、特典付与の機会を確保して、遊技性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態例に係るスロットマシンの外観斜視図である。 リールの外周面に配列された図柄を示す図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 役を説明するための図である。 役を説明するための図である。 当選エリアを説明するための図である。 当選エリアを説明するための図である。 リールの停止態様を説明するための図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 演出モードの遷移を説明するための図である。 第1特化モード用の上乗せ抽選テーブルを説明するための図である。 特典付与に関する特典カウンタのテーブルを説明するための図である。 特典カウンタ抽選テーブルを説明するための図である。 特別CZ移行抽選テーブルを説明するための図である。 第2特化移行抽選テーブルを説明するための図である。 遊技の処理手順を示すフローチャートである。 図16に示す第1演出モード制御処理のフローチャートである。 図17に示すAT準備モード処理のフローチャートである。 図17に示す通常ATモード処理のフローチャートである。 図17に示す特殊ATモード処理のフローチャートである。 図17に示す第1特化モード処理のフローチャートである。 図17に示す通常CZモード処理のフローチャートである。 図17に示す特別CZモード処理のフローチャートである。 図17に示す第2特化モード処理のフローチャートである。 演出モードの遷移の具体例1を説明するための図である。 演出モードの遷移の具体例2を説明するための図である。 本発明の第2実施形態例に係るリールの外周面に配列された図柄を示す図である。 第2実施形態例に係る再遊技役を説明するための図である。 本発明の第2実施形態例に係る当選エリアを説明するための図である。 本発明の第2実施形態例に係る通常CZモード処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態例に係る特別CZモード処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態例に係る第2特化モード処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態例に係る特典制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態例に係るスロットマシンSは、筐体1と、筐体1の前面上部に開閉自在に取り付けられた上扉2と、筐体1の前面下部に開閉自在に取り付けられた下扉3と、上扉2の下部中央に形成された透明材料からなる表示窓4と、表示窓4に対応した筐体1の内部に配設されたリール5〜7と、下扉3の右上部に設けられたメダル投入口8と、各リール5〜7の回転を開始させると共に、役の当否を決定するためのスタートレバー9と、各リール5〜7の回転をそれぞれ停止させるためのストップボタン10〜12と、ストップボタン10〜12の操作順序に係る情報を表示するメインモニタ13と、遊技の進行に応じて演出を実行するランプ14、一対のスピーカ15およびサブモニタ16と、下扉3の下部中央に設けられたメダル払出口17と、メダル払出口17から払い出されたメダルを収容する受皿18と、を主に備えて構成されている。
各リール5〜7は、1つのリールユニットとして構成されており、ステッピングモータ(図示省略)の駆動によりそれぞれ回転する。リール5〜7が停止している状態では、各リール5〜7の外周面に配列されている連続する3つの図柄(以下、それぞれ上段図柄、中段図柄、下段図柄と言う。)が表示窓4にそれぞれ表示されて、遊技者は3行3列に配置された合計9個の図柄を目視することができる。
表示窓4には、各リール5〜7の上段図柄、中段図柄および下段図柄がそれぞれ停止する上段停止位置、中段停止位置および下段停止位置が設けられており、各リール5〜7の停止位置をそれぞれ組み合わせた有効ラインが設定されている。具体的には、有効ラインLは、左リール5の中段、中リール6の中段、右リール7の中段の各停止位置の組み合わせからなる。
図2に示すように、左リール5の外周面に左図柄列5a、中リール6の外周面に中図柄列6a、右リール7の外周面に右図柄列7aがそれぞれ付されており、これら図柄列5a〜7aは均等な20の領域(20コマ)にそれぞれ区画されている。図柄列の各領域に1個の図柄が配置され、各図柄に図柄番号0〜19がそれぞれ対応付けられている。
各図柄列5a〜7aには、白BAR、赤7、黒BAR、スイカ1、スイカ2、リプレイ、ベル、星、ピースおよびチェリーの合計10種類の図柄が配置されており、これら図柄の組合せが予め対応付けられた役が設けられている。
役は、規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を可能とさせる再遊技役、所定枚数のメダルを遊技者に払い出し可能な小役、後述のRBB作動への移行契機となるRBB役に大別される。役については詳しく後述する。
次に、図3を用いて、スロットマシンSを構成する各制御処理部について説明する。
主制御処理部100は、筐体1の内部に設けられており、メインCPU、メインROM、メインRAMを備えている。主制御処理部100には、メダル投入口8から投入されたメダルの通過を検知する投入メダルセンサ8a、リール5〜7、スタートレバー9、各ストップボタン10〜12、メインモニタ13、その他の装置(図示省略)が接続されている。
メインCPUは、主制御処理部100に接続された各装置からの信号や図示せぬタイマカウンタからの信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、メインROMに格納されたプログラムを読み出して様々な処理を実行したり、当該処理の結果に応じて副制御処理部200にコマンドを送信したりする。なお、メインRAMは、メインCPUの処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
主制御処理部100のメインROMには、規定数のメダルの投入によりスタートレバー9の操作を有効化させるスタートレバー有効化手段101、有効化されたスタートレバー9の操作に基づいて役の当否を内部抽選で決定する内部抽選手段102、内部抽選で決定された役の当選フラグを成立させる当選フラグ制御手段103、各リール5〜7の回転および停止を制御するリール制御手段104、内部抽選の結果およびリールの停止態様に応じてメダルを払い出すメダル払出手段105、内部抽選の結果およびリールの停止態様に応じて規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を開始可能とさせる再遊技を設定する再遊技設定手段106、遊技状態を制御する遊技状態制御手段107、メインモニタ13の表示を制御するメインモニタ制御手段108、演出モードを制御する演出モード制御手段110が構築されている。
副制御処理部200は、サブCPU、サブROM、サブRAMを備えており、主に遊技中に行われる各演出の実行を制御する。副制御処理部200は、主制御処理部100に対して主制御処理部100から副制御処理部200への一方向に通信可能に接続されている。
サブCPUは、主制御処理部100から送信されたコマンド等に基づいて、サブROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、ランプ14、一対のスピーカ15、サブモニタ16等の演出装置を制御する。なお、サブRAMは、サブCPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
副制御処理部200のサブROMには、主制御処理部100の指示に基づいて演出モードを移行させる演出モード移行手段201、演出を決定する演出決定手段202、決定した演出をサブモニタ16等の演出装置で実行する演出実行手段203が構築されている。
遊技状態は、図9に示すように、小役の当選確率に応じて、通常状態、RBB内部、RBB作動に大別されており、小役の当選確率は、通常状態およびRBB内部で約1/7に設定され、RBB作動で約1/1.1に設定されている。詳しくは後述するが、通常状態におけるRBB役の当選に基づいて、遊技状態が通常状態からRBB内部を経由してRBB作動に移行する。
通常状態は、再遊技役の当選確率に応じて、非RT、RT1、RT2、RT3に分別されており、再遊技役の当選確率は、非RTおよびRT1で約1/7.3に設定され、RT2およびRT3で約1/2に設定されている。再遊技役には、遊技状態の移行機能を有する再遊技役が含まれており、この再遊技役の当選に基づいて、遊技状態が非RT〜RT3の間で遷移する(詳しくは後述)。
演出モードは、図10に示すように、通常の遊技が行われる非ATモード、通常の遊技よりも遊技者に有利なAT遊技が行われるATモード、ATモードへの移行準備が行われるAT準備モードに大別されている。AT遊技とは、ストップボタンの操作順序をメインモニタ13およびサブモニタ16に表示してメダルの獲得を容易にさせる遊技のことをいう。なお、再遊技役の当選確率が高確率(約1/2)となるRT2およびRT3で行われるAT遊技のことをART遊技ともいう。
ATモードは、特典付与の観点に基づいて、通常ATモード、特殊ATモード、CZモード、第1特化モード、第2特化モードの5種類に分別されている。通常ATモードは、ATモード内における初期状態に相当する演出モードであって、特典付与の期待値が低い演出モードである。特殊ATモードは、通常ATモードの終了後に限り移行可能な演出モードであって、特典付与の期待値が高い第1特化モードやCZモードへの移行の前提となる演出モードである。第2特化モードは、CZモードからのみ移行可能な演出モードであって、特典付与の期待値がCZモードよりも高い演出モードである。
このように、ATモードには、特典付与の期待値が異なる5種類の演出モードが含まれており、演出モードの種別毎にサブモニタ16に異なる画像を表示して、特典獲得に対する期待値を遊技者に判別可能とさせている。そして、演出モードを通常ATモードから第1特化モードやCZモードに移行させて特典付与の期待値を高めるためには、まず、通常ATモードの終了後に、演出モードを特殊ATモードへ移行させる必要がある。
第1実施形態例では、演出モードを通常ATモードから特殊ATモードに移行させるためには、通常ATモードで実行可能な遊技回数(以下、通常AT回数と言う。)が残り「1」となる前までに、すなわち、通常ATモードの終了前までに、特典の付与に関する特典処理を実行する権利(以下、特典カウンタと言う。)を獲得する必要がある。そして、通常ATモードの終了前までに特典カウンタを獲得している場合には、演出モードを通常ATモードから特殊ATモードに移行させ、特殊ATモードで特典処理を実行する。一方、通常ATモードの終了前までに特典カウンタを獲得していない場合には、ATモードを終了させて演出モードを非ATモードに移行させている。つまり、特典カウンタは、演出モードを通常ATモードから特殊ATモードに移行させて、特殊ATモードで特典処理の実行を約束(予約)するものであり、特殊ATモードで実行可能なAT遊技を遊技者に付与するものである。そして、特典カウンタに基づいて行われた特典処理の結果に応じて、演出モードを特殊ATモードから第1特化モードやCZモードに移行させ、また、通常AT回数を加算(以下、適宜「上乗せ」と言う。)するように構成されているのである。これについては詳しく後述する。
まず、主制御処理部100のメインROMに構築された各手段について説明する。
スタートレバー有効化手段101は、通常状態、RBB内部およびRBB作動の全ての遊技状態において、3枚(規定数)のメダルの投入によりスタートレバー9の操作を有効化させる。
内部抽選手段102は、有効化されたスタートレバー9の操作(以下、遊技開始操作と言う。)タイミングで内部抽選用の乱数を取得し、この取得された乱数と現在の遊技状態の種類とに基づいて、再遊技役の対応付けられた当選エリア「リプレイ」、小役の対応付けられた当選エリア「ベル」、RBB役の対応付けられた当選エリア「RBB」を含む複数種類の当選エリアの中から1つの当選エリアを決定する。なお、当選エリアについては詳しく後述する。
当選フラグ制御手段103は、今回の遊技における内部抽選に基づいて成立させた(ONにセットした)当選フラグが小役または再遊技役の当選フラグである場合には、これらの当選フラグを次回の遊技に持ち越さないように、次回の遊技の開始前までにOFFにセットし、RBB役に係る当選フラグである場合には、RBB役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されるまで当該当選フラグを持ち越す。
リール制御手段104は、遊技開始操作に基づいて各リール5〜7の回転を一斉に開始させ、各リール5〜7が定常回転(約80回転/分)となるまでリールの回転を加速させ、各リールが定常回転に到達すると回転速度を維持すると共に、全てのストップボタン10〜12の操作を有効化させる。
また、リール制御手段104は、有効化されたストップボタン10〜12の操作態様に応じて対応するリールの回転を停止させる。具体的には、各ストップボタン10〜12の停止操作時から190ms以内に、押下操作されたストップボタンに対応するリールの回転を停止させる。ここで、各リールの定速回転数は約80回/分である。このため、定速回転数の下で各リールが一回転に要する時間は60s/約80回≒約750msとなり、1つの図柄が1コマ(1領域)分だけ移動するのに必要な時間は750ms/20図柄=37.5msとなる。よって、各リール5〜7は、対応するストップボタンの停止操作タイミングから最大で4図柄(4コマ)分(ストップボタンの押下タイミングで有効ラインに表示されていた図柄を含めると5コマ分)だけ回転可能となる((190ms/37.5ms)−1図柄≒4図柄)。
リール制御手段104は、当選フラグの成立状態に応じて、メダル払出枚数の最も多い役に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインLに表示するようにリールを停止させる枚数優先制御、図柄組合せの個数が最も多くなる役に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインLに表示するようリールを停止させる個数優先制御、RBB役よりも再遊技役および小役に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインLに表示するようにリールを停止する役付け優先制御の何れかの制御により、最も引き込み優先順位の高い図柄を検索するロジック演算、および/または、予めメインROMに記憶された停止制御テーブル(図示省略)の参照に基づいて、成立している当選フラグに対応する役に係る図柄組合せのうち優先順位の最も高い図柄を有効ラインLに表示するように引き込み、かつ、成立している当選フラグ以外の当選フラグに係る役に対応付けられた図柄組合せを有効ラインLに表示しないよう蹴飛ばし、各ストップボタンに対応するリールを停止させる。
メダル払出手段105は、小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された(以下、「小役が入賞した」と言う。)場合に、小役に予め対応付けられた所定枚数のメダルを払い出す。
再遊技設定手段106は、再遊技役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された(以下、適宜、「再遊技役が入賞した」と言う。)場合に、規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を可能とさせる再遊技を設定する。
遊技状態制御手段107は、通常状態、RBB内部およびRBB作動の間で遊技状態の移行を制御する。以下に、役、当選エリア、遊技状態の遷移について図4〜9を用いて説明する。なお、図6,7中に示す打順とは、各ストップボタン10〜12の操作順序のことであり、打順1は左ストップボタン10→中ストップボタン11→右ストップボタン12の順序、これと同様に、打順2は左→右→中の順序、打順3は中→左→右の順序、打順4は中→右→左の順序、打順5は右→左→中の順序、打順6は右→中→左の順序を意味する。
複数種類の当選エリアは、図6,7に示すように、何れの役も対応付けられていない「不当選」、再遊技役(REP1〜12)の対応付けられた「リプレイ」、小役(NML1〜16)の対応付けられた「ベル」、RBB役の対応付けられた「RBB」の4種類に大別される。
RBB(44番〜50番)は、図7に示すように、RBB役が単独で対応付けられた「RBB1」と、RBB役と他の役とが重複して対応付けられた「RBB2」〜「RBB7」と、に分別される。
RBBは、通常状態(非RT、RT1〜3)で内部抽選の対象となっており、図9に示すように、通常状態におけるRBBの当選に基づいて遊技状態をRBB内部に移行させる(図9のA)。このとき、RBB1に当選した場合には、RBB役に係る当選フラグが単独で成立している状態となり、RBB役に対応する図柄組合せ(以下、RBB図柄組合せと言う。)を有効ラインLに表示させる態様でストップボタンが操作されることにより、有効ラインLにRBB図柄組合せを表示させて遊技状態をRBB作動に移行させる(図9のB)。一方、RBB2〜7の何れかに当選した場合には、RBB役および他の役に係る当選フラグが重複して成立している状態となり、役付け優先制御により、RBB役よりも他の役を優先させて、他の役を入賞可能に各リール5〜7を停止させて遊技状態をRBB内部で維持する。そして、RBB作動でメダル払出枚数が所定枚数(例えば、216枚)を超過した場合には、遊技状態をRBB作動から非RTに移行させる(図9のC)。
リプレイ(1番〜28番)は、図6に示すように、遊技状態の移行機能を有する「RT2リプ」および「RT3リプ」、特典カウンタの付与機能を有する「レアリプ」、特典カウンタの付与機能を有さない「白BAR煽り」、「通常リプ」および「7煽りリプ」に分別される。
RT2リプ(1番〜6番)には、RT2リプ1〜6が含まれており、これらRT2リプ1〜6にREP3等の再遊技役が対応付けられている。RT2リプは、RT1で内部抽選の対象となっており、RT2リプ当選時のストップボタンの打順に応じてREP3に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示してREP3を入賞させ、REP3の入賞に基づいて遊技状態をRT2に移行させる。
例えば、図9に示すように、RT1でRT2リプ1に当選した場合、打順1の停止操作に基づいてREP3を入賞させて遊技状態をRT2に移行させ(図9のE)、打順2〜6の停止操作に基づいてREP3以外のREP5等を入賞させて遊技状態をRT1で維持する。
RT3リプ(7番〜12番)には、RT3リプ1〜6が含まれており、これらRT3リプ1〜6にREP4等の再遊技役が対応付けられている。RT3リプは、RT2およびRT3で内部抽選の対象となっており、RT3リプ当選時のストップボタンの打順に応じてREP4に対応する図柄組合せを有効ラインLに表示してREP4を入賞させ、REP4の入賞に基づいて遊技状態をRT3に移行(維持)させる。
例えば、図6に示すように、RT2でRT3リプ1に当選した場合、打順1の停止操作に基づいてREP4を入賞させて遊技状態をRT3に移行させ(図9のF)、打順2〜6の停止操作に基づいてREP1を入賞させて遊技状態をRT1に移行させる((図9のG))。また、RT3でRT3リプ1に当選した場合、打順1の停止操作に基づいてREP4を入賞させて遊技状態をRT3で維持させ、打順2〜6の停止操作に基づいてREP1を入賞させて遊技状態をRT1に移行させる((図9のH))。
本実施形態例では、演出モードがAT準備モードに滞在している場合に、再遊技役の当選確率が約1/2に設定されているRT2に遊技状態を移行させるための打順に係る演出(以下、打順演出と言う。)をサブモニタ16等で実行する。具体的には、AT準備モードでRT2への移行機能を有するRT2リプの当選時に遊技状態をRT2に移行させるための打順演出を実行する。例えば、RT1におけるAT準備モードの滞在中にRT2リプ1に当選すると、打順1に係る打順演出を実行し、打順1の停止操作に基づいてREP3を入賞させて遊技状態をRT1からRT2に移行させる。このとき、遊技状態がRT1からRT2に移行したことに基づいて、演出モードを非ATモードからATモードに移行させる。
また、本実施形態例では、演出モードがATモードに滞在している場合には、再遊技役の当選確率が約1/7.3に設定されているRT1に遊技状態を移行させないような打順演出をサブモニタ16等で実行する。例えば、ATモードでRT2に滞在している場合において、RT3リプ1に当選すると、遊技状態をRT2で維持するための打順1に係る打順演出をサブモニタ16等で実行し、打順1でストップボタンが操作されると、REP4を入賞させて遊技状態をRT2で維持する。
このように、AT準備モードではRT2への移行機能を有するRT2リプの当選で打順演出を実行し、この打順演出に従ってストップボタンが操作されることにより演出モードをAT準備モードからATモードへ移行させる構成になっている。このため、AT準備モードにおけるRT2リプの不当選は、遊技状態を再遊技役の当選確率が低確率の約1/7.3に設定されているRT1で維持して、遊技者に有利なATモードへの移行を遅延させる要因となり、AT準備モードにおける遊技回数の増加により遊技者にメダルの消費を余儀なくさせて損失を与える虞がある。そこで、本実施形態例では、後述のように、ATモードへの移行遅延で発生する遊技者への損失に対する救済装置が講じられている。
図6に説明を戻し、レアリプ(13番〜15番)には、白BAR揃い1、白BAR揃い2、チャンスリプが含まれている。白BAR揃い1,2は、RT3で内部抽選の対象となっており、チャンスリプは、非RT〜RT3の全てにおいて内部抽選の対象となっている。
本実施形態例では、ATモード(CZモード,第2特化モード)におけるレアリプ(白BAR揃い,チャンスリプ)の当選に基づいて、特典処理の実行を予約する特典カウンタを獲得可能になっている(図13参照)。このため、レアリプの当選は、特典カウンタの獲得に対する期待感を遊技者に与えることができる。なお、レアリプの当選確率は、再遊技役の対応付けられた他の当選エリアの当選確率よりも低確率に設定されている。
白BAR揃い1(13番)には、REP4〜6、10〜12が重複して対応付けられている。白BAR揃い1に対応付けられた再遊技役のうち、REP6には、図4,8に示すように、左リール5の下段停止位置、中リール6の中段停止位置、右リール7の上段停止位置のそれぞれに「白BAR図柄」が表示される態様(以下、第1白BAR揃い態様と言う。)で各リール5〜7が停止する図柄組合せが対応付けられている(図8(1))。また、白BAR揃い1に対応付けられたREP10には、左リール5の上段停止位置、中リール6の中段停止位置、右リール7の下段停止位置のそれぞれに「白BAR図柄」が表示される態様(以下、第2白BAR揃い態様と言う。)で各リール5〜7が停止する図柄組合せが対応付けられている(図8(2))。
第1実施形態例では、図6に示すように、RT3における白BAR揃い1の当選時に、打順1,2でストップボタンが操作された場合には、REP10を他の再遊技役よりも優先的に入賞させ、打順3,4でストップボタンが操作された場合には、REP6を他の再遊技役よりも優先的に入賞させる。つまり、特典カウンタの獲得可能な白BAR揃い1の当選時に、打順1〜4の何れかでストップボタンが操作された場合には、REP6またはREP10を入賞させて、特徴的で遊技者に強い印象を与える第1白BAR揃い態様(図8(1))または第2白BAR揃い態様(図8(2))で各リール5〜7を停止させる。このため、第1白BAR揃い態様および第2白BAR揃い態様は、特典カウンタの獲得に対する期待感を遊技者に与えることができる。
白BAR揃い2(14番)には、図6に示すように、第1白BAR揃い態様でリールが停止するREP6と、第2白BAR揃い態様でリールが停止するREP10と、を含む複数種類の再遊技役が重複して対応付けられている。そして、RT3における白BAR揃い2の当選時に、打順1,2でストップボタンが操作された場合には、REP6を他の再遊技役よりも優先的に入賞させて各リール5〜7を第1白BAR揃い態様で停止させ、打順3,4でストップボタンが操作された場合には、REP10を他の再遊技役よりも優先的に入賞させて各リール5〜7を第2白BAR揃い態様で停止させる。このため、白BAR揃い1に当選した場合と同様に、特典カウンタの獲得可能な白BAR揃い2の当選時の打順に応じて、各リール5〜7を第1白BAR揃い態様または第2白BAR揃い態様で停止させて、特典カウンタの獲得に対する期待感を遊技者に与えることができる。
白BAR煽り(16番)は、特典カウンタの付与機能を有さない当選エリアであって、白BAR煽りには、REP4〜6、8,11が重複して対応付けられている。白BAR煽りに対応付けられた再遊技役のうち、REP11には、図4,8に示すように、左リール5の上段停止位置、右リール7の下段停止位置のそれぞれに「白BAR図柄」が表示されるが、中リール6の停止位置の何れにも「白BAR図柄」が表示されない態様(以下、第1白BAR煽り態様と言う。)で各リール5〜7が停止する図柄組合せ(図8(3))と、左リール5の下段停止位置、右リール7の下段停止位置のそれぞれに「白BAR図柄」が表示されるが、中リール6の停止位置の何れにも「白BAR図柄」が表示されない態様(以下、第2白BAR煽り態様と言う。)で各リール5〜7が停止する図柄組合せ(図8(3))が対応付けられている。
第1実施形態例では、図6に示すように、RT3における白BAR煽りの当選時に、打順1,2でストップボタンが操作された場合にREP11を他の再遊技役よりも優先的に入賞させて各リール5〜7を白BAR煽り態様(第1,第2白BAR煽り態様)で停止させ、打順3〜6でストップボタンが操作された場合にREP5を他の再遊技役よりも優先的に入賞させる。つまり、白BAR煽り態様は、左リール5および右リール7の停止位置のそれぞれに白BAR図柄が表示されて、白BAR図柄が所謂テンパイとなるものの、3つの白BAR図柄が直線状に揃うことのないリールの停止態様である。このため、特典カウンタを獲得不可能な白BAR煽り態様は、特典カウンタを獲得可能な白BAR揃い態様(第1,第2白BAR揃い態様)でリールを停止させるかのように見せかけて、特典カウンタの獲得に対する期待を煽ることができる。
ベル(19番〜43番)は、図7に示すように、ストップボタンの操作態様に拘わらず9枚のメダルを払い出す「共通ベル」および「9枚ベル」、ストップボタンの操作態様に拘わらず7枚のメダルを払い出す「7枚ベル」、ストップボタンの操作態様に応じてメダルを払い出し可能な「打順ベル」、特典カウンタの獲得契機となる「レア小役」に分別される。
打順ベル(22番〜39番)には、メダルの払出枚数が7枚のNML1やNML2(以下、7枚役と言う。)およびメダルの払出枚数が1枚の例えばNML9(以下、1枚役と言う。)の双方が対応付けられている(図5,7)。
第1実施形態例では、通常状態でATモードに滞在している場合には、打順ベルの当選時に7枚役の入賞を補助する打順に係る打順演出をサブモニタ16等で実行する一方、非ATモードに滞在している場合には、サブモニタ16等で打順演出を実行しないように制御する。このように、ATモードにおける打順演出に従ってストップボタンを操作することにより、ATモードでメダルの獲得を容易にさせている。
例えば、通常状態でATモードに滞在している場合において、打順ベル1(22番)に当選した場合には、7枚役の入賞を補助する打順1に係る打順演出を実行し、打順1でストップボタンが操作された場合には、7枚役を入賞させて7枚のメダルを払い出す。一方、非ATモードに滞在している場合において、打順ベル1に当選したとしても打順演出を実行しないようにし、打順1でストップボタンが操作された場合には、7枚役を入賞させて7枚のメダルを払い出し、打順2でストップボタンが操作された場合には、1枚役を入賞させて1枚のメダルを払い出し、打順3〜6でストップボタンが操作された場合には、ストップボタンの操作タイミングに応じて、1/2の確率で1枚役を入賞させて1枚のメダルを払い出し、残り1/2の確率で7枚役および1枚役の何れの小役も非入賞とさせる。このとき、何れの小役も非入賞となった場合には、図4に示すBLKに対応付けられた図柄組合せ(以下、「BLK図柄組合せ」と言う。)を有効ラインLに表示するよう各リールを停止させ、これに基づいて、遊技状態を非RTからRT1(図9のD)、RT1からRT1(図9のG)、RT3からRT1(図9のH)へそれぞれ移行させる。
レア小役(40番〜43)には、チェリー1、スイカ、チェリー2および強レアが含まれており、レア小役は、RBB作動を除くすべての遊技状態で内部抽選の対象となっている。
第1実施形態例では、ATモード(CZモード,第2特化モード)におけるレア小役の当選に基づいて特典カウンタを獲得可能になっている(図13参照)。このため、レア小役の当選は、特典カウンタの獲得に対する期待感を遊技者に与えることができる。なお、レア小役の当選確率は、小役の対応付けられた他の当選エリアの当選確率よりも低確率に設定されている。
図3に説明を戻し、メインモニタ制御手段108は、サブモニタ16等で打順演出が実行される場合に、打順演出に対応するストップボタンの打順に係る情報をメインモニタ13に表示するよう制御する。
次に、演出モードを制御する演出モード制御手段110について説明する前に、演出モードの概要について図10を用いて説明する。
一般的に、遊技者がスロットマシンSの前に着席して遊技を開始させたとき、演出モードは非ATモードに滞在している。この非ATモードでAT抽選に当選したことに基づいて演出モードをAT準備モードに移行させる(図10のA)。
第1実施形態例では、非ATモードでAT抽選に当選したことに基づいて、特典カウンタ(特典処理を実行する権利)を必ず1つ付与する。つまり、非ATモードからATモードへの初めての移行に基づいて特典カウンタを1つ付与する。なお、特典カウンタは、主制御処理部100のメインRAMに構築された遊技情報記憶領域140に累積的に加算記憶される。
特典カウンタには、特典処理で特典の付与率が低い特典カウンタAと、特典の付与率が通常の特典カウンタBと、特典付の与率が高い特典カウンタCの3種類の特典カウンタが設けられている(図12参照)。第1実施形態例では、非ATモードにおけるAT抽選の当選により特典カウンタAを付与するように構成されている。
AT準備モードでは、RT2リプの当選に基づいて、RT2への移行のための打順演出を実行し、この打順演出に従ってストップボタンが操作されると、REP3を入賞させて遊技状態をRT2へ移行させる。そして、AT準備モードで遊技状態がRT2に移行したことに基づいて、演出モードをAT準備モードから通常ATモードへ移行させる(図10のB)。このとき、通常ATモードで実行可能な遊技の回数(通常AT回数)を所定回数(例えば30回)に決定する。
第1実施形態例では、先述のように、AT準備モードからATモードへの移行遅延に対する救済装置が講じられている。具体的には、AT準備モードにおける遊技の回数(以下、AT準備回数と言う。)が40回を経過すると特典カウンタを1つ付与し、AT準備回数が50回、60回、70回・・・と、AT準備回数が40回を経過した後にAT準備モードで10回の遊技が行われる毎に、追加的に特典カウンタを1つ付与する構成になっている。
通常ATモードでは、遊技が行われる毎に通常AT回数から「1」を減算する。そして、通常AT回数が「0」となると通常ATモードを終了させる。
第1実施形態例では、通常ATモードの終了時に、遊技情報記憶領域140に特典カウンタが記憶されているか否かに応じて、移行先の演出モードが異なるように構成されている。具体的には、通常ATモードの終了時に遊技情報記憶領域140に特典カウンタが記憶されている場合には、特典カウンタを1つ抽出すると共に、演出モードを特殊ATモードに移行させ(図10のC)、特典カウンタが記憶されていない場合には、演出モードを非ATモードに移行させる(図10のN)。
特殊ATモードは、通常ATモードの終了時に遊技情報記憶領域140から抽出された特典カウンタに基づいて特典処理を実行する演出モードである。特典処理は特殊ATモードの最終遊技で行われ、この特典処理の結果はサブモニタ16等の演出装置で報知される。
第1実施形態例では、特殊ATモードで実行可能な遊技回数(以下、特殊AT回数と言う。)を予め「10」に設定しており、特殊ATモードで遊技が行われる後に特殊AT回数から1を減算する。そして、特殊AT回数が残り1回となった遊技の開始時、すなわち、特殊ATモードにおける最終遊技の開始時に、通常ATモードの終了時に予め抽出しておいた特典カウンタの種別に基づいて、通常ATモードで実行可能な遊技の回数(通常AT回数)を加算するか否かを決定する抽選(以下、上乗せ抽選と言う)と、特典付与の期待値の高いCZモードや第1特化モードへの移行の可否を決定する抽選(以下、有利AT移行抽選と言う。)の双方を実行するように構成されている。
このように、第1実施形態例では、通常ATモードの終了前までに特典カウンタを獲得(保持、所有)している場合には、演出モードを特殊ATモードに移行させて、特殊ATモードの最終遊技で特典抽選(上乗せ抽選、有利AT移行抽選)を実行するように構成されている(詳しく後述)。
なお、特殊ATモードの終了後に移行可能なCZモードや第1特化モードでは、白BAR揃い(13番,14番)の当選に基づいて、特典カウンタの獲得または通常AT回数の上乗せを実現可能としている。この白BAR揃いは、先述のように、RT3のみで内部抽選の対象となっており、その他の遊技状態では内部抽選の対象から除外されている。そして、CZモードおよび第1特化モードの移行の前提となる特殊ATモードでは、一般的に遊技状態はRT2に滞在している。このため、CZモードおよび第1特化モードで白BAR揃いを内部抽選の対象とするためには、演出モードをCZモードや第1特化モードに移行させる前に遊技状態をRT2からRT3に移行させる必要がある。そこで、第1実施形態例では、演出モードを特殊ATモードからCZモードへ移行させる前にCZ準備モード(図示省略)に移行させ、CZ準備モードで遊技状態がRT3に移行したことに基づいて、演出モードをCZモードに移行させる(図10のG)。同様に、演出モードを特殊ATモードから第1特化モードへ移行させる前に第1特化準備モード(図示省略)に移行させ、第1特化準備モードで遊技状態がRT3に移行したことに基づいて、演出モードを第1特化モードに移行させる(図10のE)。
具体的には、特殊ATモードの最終遊技で行われる特典処理において、CZモードへの移行が決定された場合には、特殊ATモードの終了後にCZ準備モードに移行させ、CZ準備モードでRT3への移行機能を有するRT3リプ(7番〜12番)に当選した場合に、RT3リプに対応付けられたREP4を入賞させるための打順演出を実行し、REP4の入賞に基づいて遊技状態をRT3に移行させ、RT3への移行に基づいて演出モードをCZ準備モードからCZモードに移行させる。同様に、第1特化モードへの移行が決定された場合には、特殊ATモードの終了後に第1特化準備モードに移行させ、第1特化準備モードでRT3リプに当選した場合に、REP4を入賞させるための打順演出を実行し、REP4の入賞に基づいて遊技状態をRT3に移行させ、RT3への移行に基づいて演出モードを第1特化準備モードから第1特化モードに移行させる。
第1特化モードは、ATモードの中で通常AT回数の加算(上乗せ)に対する期待値の最も高い演出モードである。第1特化モードでは、第1特化モード専用の上乗せ抽選テーブル(図11)を参照して、遊技の実行毎に上乗せ抽選を実行する。
第1特化モードにおける上乗せ抽選の当選確率は、内部抽選の結果に応じて異なるように構成されている。具体的には、図11に示すように、白BAR揃い(13番,14番)の当選で通常AT回数を必ず上乗せし(図11(b))、レア小役(40〜43番)やチャンスリプ(15番)等の当選で通常AT回数の上乗せを可能としているが(図11(a),(d))、白BAR煽り(16番)の当選で通常AT回数を上乗せすることはない(図11(c))。なお、第1特化モードでは、白BAR揃いの当選に基づいて白BAR揃い態様でリールが停止する打順を報知し、この打順に従ってストップボタンが操作されることにより、リールを白BAR揃い態様で停止させている。
第1特化モードでは、第1特化モードで実行可能な遊技回数(以下、第1特化回数と言う。)を予め「5」に設定しており、遊技の実行毎に第1特化回数から「1」を減算する。そして、第1特化回数が「0」となると、上乗せに特化した第1特化モードを終了させて、再び初期状態の通常ATモードに移行させる(図10のF)。ただし、第1特化モードで通常AT回数の上乗せが行われない白BAR煽りに当選した場合に限り、第1特化回数から「1」を減算しないようにして、現状の第1特化回数を維持するように構成されている。
CZモードは、特典カウンタを獲得可能な演出モードであり、CZモードでは、内部抽選の結果に基づいて特典カウンタの付与の可否を特典カウンタ抽選で決定する。
また、CZモードでは、CZモードよりも特典カウンタの獲得に特化した第2特化モードへの移行の可否を第2特化移行抽選で決定しており、第2特化移行抽選に当選した場合には、演出モードをCZモードから第2特化モードに移行させる(図10のK)。
第1実施形態例では、CZモードは、第2特化モードへの移行の容易性の観点で、通常CZモードと、特別CZモードとに分別されている。特殊ATモードからCZモードへの移行当初、演出モードは通常CZモードに滞在し、この通常CZモードでは内部抽選の結果に基づいて、特別CZモードへの移行の可否を決定する特別CZモード移行抽選が行われる。この特別CZモード移行抽選に当選した場合には、演出モードを通常CZモードよりも第2特化モードへ移行しやすい特別CZモードへ移行させる(図10のJ)。
このように、第1実施形態例に係るスロットマシンSは、AT準備モードやATモード等で特典カウンタを獲得し、獲得した特典カウンタに基づいて、通常AT回数の上乗せに特化した第1特化モードや、特典カウンタを獲得可能なCZモードや第2特化モードへ移行させることにより、ATモードの滞在期間を長期化させて、多くのメダルを獲得することを目的としたゲーム性を有している。以下に、演出モードを制御する演出モード制御手段110について、図3を用いて説明する。
演出モード制御手段110は、ATモードへの移行の可否をAT抽選で決定するAT抽選手段111、各演出モードにおける遊技の回数をカウントする遊技回数カウント手段112、演出モードの移行を制御する演出モード移行制御手段113、特典カウンタの付与に関する特典処理を行う特典処理手段120、を備えている。
AT抽選手段111は、非ATモードにおける内部抽選の結果、非ATモードで所定回数(例えば120回)の遊技が連続して行われる一定の周期毎、あるいは、非ATモードで特定の連続演出が実行されること等を契機にAT抽選を実行する。
遊技回数カウント手段112は、非ATモードにおける遊技の回数、AT準備モードにおける遊技の回数(AT準備回数)、通常ATモードにおける遊技の回数(通常AT回数)、特殊ATモードにおける遊技の回数(特殊AT回数)、CZモードにおける遊技の回数(以下、CZ回数と言う。)、第1特化モードにおける遊技の回数(第1特化回数)、第2特化モードにおける遊技の回数(以下、第2特化回数と言う。)をそれぞれカウントする。
演出モード移行制御手段113は、AT抽選の当選に基づいて、演出モードを非ATモードからAT準備モードに移行させる。また、演出モード移行制御手段(移行手段,特殊遊技付与手段)113は、特殊ATモードで行われる特典処理(有利AT移行抽選)の結果に基づいてATモード内における演出モードの移行を制御するが、これについては後述する。
特典処理手段120は、特典カウンタを遊技情報記憶領域140から抽出する特典カウンタ抽出手段121と、抽出した特典カウンタの種別に応じて特典カウンタテーブルを選択する特典カウンタテーブル選択手段122と、通常AT回数の上乗せの可否を上乗せ抽選で決定する上乗せ抽選手段123と、有利ATモード(CZモード,第1特化モード)への移行の可否を有利AT移行抽選で決定する有利AT移行抽選手段124と、特典カウンタの付与の可否を特典カウンタ抽選で決定する特典カウンタ抽選手段125と、特典カウンタ抽選の当選に基づいて特典カウンタの種別を決定する特典カウンタ種別決定手段126と、決定された種別の特典カウンタを付与する特典カウンタ付与手段127と、特別CZモードへの移行の可否を特別CZ移行抽選で決定する特別CZ移行抽選手段128と、第2特化モードへの移行の可否を第2特化移行抽選で決定する第2特化移行抽選手段129と、を備えている。
特典カウンタ抽出手段121は、通常ATモードの終了時に、遊技情報記憶領域140に特典カウンタが記憶されている場合には、遊技情報記憶領域140から特典カウンタを1つ抽出する。なお、演出モード移行制御手段(特殊遊技付与手段)113は、通常ATモードの終了時に、特典カウンタが抽出された場合には、特殊ATモードへの移行を決定し、遊技情報記憶領域140に特典カウンタが記憶されていないことにより特典カウンタが抽出されなかった場合には、非ATモードへの移行を決定する。
特典カウンタテーブル選択手段122は、通常ATモードの終了時に、特典カウンタ抽出手段121によって抽出された特典カウンタの種別に基づいて、特典カウンタテーブルを選択する。
具体的には、特典カウンタには、特典付与率が低い特典カウンタA、特典付与率が通常の特典カウンタB、特典付与率が高い特典カウンタCが含まれており、特典カウンタテーブル選択手段122は、特典カウンタAの抽出に基づいて特典カウンタテーブルA、特典カウンタBの抽出に基づいて特典カウンタテーブルB、特典カウンタCの抽出に基づいて特典カウンタテーブルCをそれぞれ選択する(図12)。
上乗せ抽選手段(実行手段)123は、特殊ATモードの最終遊技における遊技開始操作に基づいて、通常ATモードの終了時に選択された特典カウンタテーブルを参照して、上乗せ抽選を実行する。なお、上乗せ抽選で決定された上乗せ数(通常AT回数)は、遊技情報記憶領域140に記憶される。
具体的には、通常ATモードの終了時に特典カウンタテーブルA(図12(a))が選択されている場合には、上乗せ数「20」を100%の選択確率で、上乗せ数「50」および「100」を0%の選択確率でそれぞれ選択する。同様に、特典カウンタテーブルB(図12(b))が選択されている場合には、上乗せ数「20」を49%の選択確率で、上乗せ数「50」を50%の選択確率で、上乗せ数「100」を1%の選択確率でそれぞれ選択し、特典カウンタテーブルC(図12(c))が選択されている場合には、上乗せ数「20」を0%の選択確率で、上乗せ数「50」を95%の選択確率で、上乗せ数「100」を5%の選択確率でそれぞれ選択する。
このように、第1実施形態例では、特殊ATモードの最終遊技で何れの特典テーブルが参照されて上乗せ抽選が行われる場合であっても、通常AT回数を必ず上乗せするように構成されており、特典カウンタテーブルAよりも特典カウンタテーブルB、特典カウンタテーブルBよりも特典カウンタテーブルCが参照されて上乗せ抽選が行われる方が、多くの通常AT回数を上乗可能に構成されている。つまり、上乗せ抽選において、最も遊技利益の低い特典カウンタは特典カウンタAであり、最も遊技利益の高い特典カウンタは特典カウンタCである。
また、上乗せ抽選手段123は、第1特化モードで遊技が行われる毎に、遊技開始操作に基づいて、第1特化モード専用の上乗せ抽選テーブル(図11)を参照して、上乗せ抽選を実行する。
具体的には、第1特化モードで行われた内部抽選の結果がレア小役(40番〜43番)またはチャンスリプ(15番)の当選である場合に図11(a)に示すテーブル、白BAR揃いの当選である場合に図11(b)に示すテーブル、白BAR煽りの当選である場合に図11(c)に示すテーブル、レア小役、チャンスリプ、白BAR揃い、白BAR煽り以外の当選である場合に図11(d)に示すテーブルをそれぞれ参照して上乗せ抽選を実行する。
図11から明らかなように、白BAR揃いの当選で必ず通常AT回数が「100」加算(上乗せ)され、白BAR煽り以外の当選エリアの当選で通常AT回数が加算される可能性があり、白BAR揃いの当選で通常AT回数が加算される可能性がない。このため、第1特化モードにおける白BAR煽りの当選は、遊技者を落胆させることになるが、白BAR煽りに当選した場合に限り、第1特化回数を減算しないようにして、次の遊技においても第1特化モードを維持するように構成されている。
有利AT移行抽選手段(実行手段)124は、特殊ATモードの最終遊技における遊技開始操作に基づいて、通常ATモードの終了時に選択された特典カウンタテーブルを参照して、有利AT移行抽選を実行する。
具体的には、通常ATモードの終了時に特典カウンタテーブルA(図12(a))が選択されている場合には、通常ATモードを90%の選択確率で、第1特化モードを4%の選択確率で、CZモードを6%の選択確率で、それぞれ選択する。同様に、特典カウンタテーブルB(図12(b))が選択されている場合には、通常ATモードを70%の選択確率で、第1特化モードを10%の選択確率で、CZモードを20%の選択確率で、特典カウンタテーブルC(図12(c))が選択されている場合には、通常ATモードを0%の選択確率で、第1特化モードを40%の選択確率で、CZモードを60%の選択確率で、それぞれ選択する。
なお、演出モード移行制御手段113は、有利AT移行抽選で通常ATモードが選択された場合に通常ATモードへの移行を決定し、第1特化モードが選択された場合に第1特化モードへの移行を決定し、CZモードが選択された場合にCZモードへの移行を決定する。
このように、有利AT移行抽選は、特殊ATモードの終了後に移行する演出モードの種別を決定するものであり、第1特化モードおよびCZモードは、特殊ATモードを経由しなければ移行することのできない演出モードである。そして、図12から明らかなように、特典カウンタテーブルAが参照されて有利AT移行抽選が行われる場合には、特典付与の期待値が低い通常ATモードへの移行の可能性が高く、特典カウンタテーブルCが参照されて有利AT移行抽選が行われる場合には、特典付与の期待値が低い通常ATモードへの移行の可能性が無く、特典付与の期待値が高い第1特化モードおよびCZモードの何れかに必ず移行するように構成されている。つまり、有利AT移行抽選において、最も遊技利益の低い特典カウンタは特典カウンタAであり、最も遊技利益の高い特典カウンタは特典カウンタCである。
特典カウンタ抽選手段(特典抽選手段)125は、CZモードおよび第2特化モードにおける内部抽選の結果に基づいて特典カウンタを付与するか否かを特典カウンタ抽選で決定する。
具体的には、図13に示すように、特典カウンタ抽選手段125は、通常CZモードで、共通ベル、9枚ベル、7枚ベルおよび打順ベル(以下、通常ベルと言う。)の何れかに当選した場合に5%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、レア小役およびチャンスリプの何れかに当選した場合に20%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、白BAR揃いに当選した場合に100%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、その他の当選エリアに当選した場合には1%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行する。
また、特典カウンタ抽選手段125は、特別CZモードで、通常ベルに当選した場合に10%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、レア小役およびチャンスリプの何れかに当選した場合に30%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、白BAR揃いに当選した場合に100%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、その他の当選エリアに当選した場合には5%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行する。
同様に、特典カウンタ抽選手段125は、第2特化モードで、通常ベルに当選した場合に30%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、レア小役およびチャンスリプの何れかに当選した場合に70%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、白BAR揃いに当選した場合に100%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行し、その他の当選エリアに当選した場合には20%の当選確率で特典カウンタ抽選を実行する。
図13から明らかなように、通常CZモードよりも特別CZモードの方が特典カウンタ抽選に当選する可能性が高く、CZモード(通常CZモード,特別CZモード)よりも第2特化モードの方が特典カウンタ抽選に当選する可能性が高い。そして、CZモードおよび第2特化モードの何れの演出モードであっても、白BAR揃いに当選した場合には、必ず特典カウンタ抽選に当選する。なお、CZモードおよび第2特化モードでは、白BAR揃いの当選時に、白BAR揃い態様でリールが停止するストップボタンの打順演出がサブモニタ16等で実行され、この打順演出に従ってストップボタンが操作されると、リールを白BAR揃い態様で停止させて特典カウンタ抽選の当選を報知する。
特典カウンタ種別決定手段126は、CZモードおよび第2特化モードで行われる特典カウンタ抽選の当選に基づいて、特典カウンタA〜Cの中から、遊技者に付与する特典カウンタの種別を決定する。また、図示を省略するが、特典カウンタ種別決定手段126は、70%の当選確率で特典カウンタAに決定し、20%の当選確率で特典カウンタBに決定し、10%の当選確率で特典カウンタCに決定する。
特典カウンタ付与手段(特典付与手段,権利付与手段)127は、非ATモードにおけるAT抽選に当選、AT準備モードにおけるAT準備回数「40」の到達、AT準備モードでAT準備回数「40」経過後にAT準備回数が「10」増加する毎、CZモードおよび第2特化モードにおける特典カウンタ抽選の当選、のそれぞれに基づいて特典カウンタを1つ付与する。
さらに、第1実施形態例では、特典カウンタ付与手段127は、第2特化モードへの移行の決定(詳しく後述)に基づいて、特典カウンタを1つ付与するが、これについては詳しく後述する。
特別CZ移行抽選手段128は、通常CZモードにおける内部抽選の結果に基づいて、特別CZモードへの移行の可否を特別CZ移行抽選で決定する。具体的には、図14に示すように、レア小役およびチャンスリプの何れかに当選した場合に30%の当選確率で特別CZ移行抽選を実行し、白BAR揃いに当選した場合に100%の当選確率で特別CZ移行抽選を実行し、その他の当選エリアに当選した場合には0%の当選確率で特別CZ移行抽選を実行する。
なお、演出モード移行制御手段113は、通常CZモードで特別CZ移行抽選に当選した場合には、特別CZモードへの移行を決定する。ただし、後述するように、通常CZモードでは、CZモードよりも遊技者に有利な第2特化モードへの移行の可否を決定する第2特化移行抽選も実行されており、この第2特化移行抽選は、特別CZ移行抽選の当選を契機に行われる。つまり、通常CZモードでは、レア小役またはチャンスリプの当選で特別CZ移行抽選を実行し、この特別CZ移行抽選に当選した場合には、特別CZ移行抽選の当選後に続けて第2特化移行抽選を実行するように構成されている。そして、特別CZ移行抽選のみならず第2特化移行抽選にも当選した場合には、特別CZモードへの移行を省略(中止)して、特典カウンタの獲得に特化した第2特化モードへの移行を決定する。このとき、第2特化モードへの移行の決定により、特典カウンタ付与手段127は、特典カウンタを1つ付与するように構成されている。なお、図14に示すように、通常CZモードで白BAR揃いに当選した場合には、必ず特別CZ移行抽選に当選し、第2特化移行抽選が行われる。
第2特化移行抽選手段(移行抽選手段)129は、通常CZモードおよび特別CZモードで第2特化モードへの移行の可否を第2特化移行抽選で決定する。なお、演出モード移行制御手段113は、第2特化移行抽選に当選に基づいて第2特化モードへの移行を決定し、特典カウンタ付与手段127は、第2特化モードへの移行の決定に基づいて特典カウンタを付与する。
具体的には、図15に示すように、第2特化移行抽選手段129は、通常CZモードにおいて、レア小役およびチャンスリプの何れかに当選した場合に5%の当選確率で第2特化移行抽選を実行し、白BAR揃いに当選した場合に20%の当選確率で第2特化移行抽選を実行し、その他の当選エリアに当選した場合に0%の当選確率で第2特化移行抽選を実行する。同様に、第2特化移行抽選手段129は、特別CZモードにおいて、レア小役およびチャンスリプの何れかに当選した場合に15%の当選確率で第2特化移行抽選を実行し、白BAR揃いに当選した場合に100%の当選確率で第2特化移行抽選を実行し、その他の当選エリアに当選した場合に0%の当選確率で第2特化移行抽選を実行する。
図15から明らかなように、通常CZモードよりも特別CZモードの方が第2特化移行抽選に当選する可能性が高く、特別CZモードで白BAR揃いに当選した場合には、必ず第2特化移行抽選に当選する。
このように、第1実施形態例では、特典処理の実行を予約する特典カウンタは、非ATモードにおけるAT抽選に当選、AT準備モードにおけるAT準備回数「40」の到達、AT準備モードでAT準備回数「40」経過後にAT準備回数が「10」増加する毎、CZモードおよび第2特化モードにおける特典カウンタ抽選の当選、第2特化モードへの移行の決定の何れかで付与され、特典カウンタの付与に基づいて、特殊ATモードの最終遊技で2つの異なる特典抽選(上乗せ抽選、有利AT移行抽選)を実行し、この特典抽選(特典処理)の結果に応じて、通常AT回数の加算と、有利ATモード(第1特化モード,CZモード)への移行とを実現可能としている。これら特典抽選は特典カウンタの種別(特典カウンタA〜C)に応じて行われ、少なくとも通常AT回数を上乗せするように、遊技者に何らかの特典を必ず付与するようにして(図12参照)、遊技性を高めるように構成されている。そして、第1特化モード、CZモードおよび第2特化モードで白BAR揃いに当選した場合には、白BAR揃い態様で各リール5〜7を停止させるように、白BAR揃い態様の停止を実現させる打順演出を実行し、白BAR揃い態様でリールを停止させることにより、遊技者に何らかの恩恵が与えられたことを報知するように構成されているのである。
次に、本実施形態例のスロットマシンSに係る遊技の処理手順について図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1〜S5)
規定数のメダルがスロットマシンSに投入されると(S1)、スタートレバー9が有効化される(S2)。かかる後に、スタートレバー9が操作されると(S3)、内部抽選が行われる(S4)。そして、内部抽選で決定された役に対応する当選フラグがONにセットされる(S5)。なお、ステップS5において、ONにセットされている当選フラグの情報を含む演出コマンドが副制御処理部200に送信されると、当選フラグの情報および演出モードの種別に基づいて様々な演出(例えば、打順演出等)がサブモニタ16等で実行される。
(ステップS100)
次に、演出モードの種別に応じて第1演出モード制御処理を実行し、この処理の実行が終了するとステップS6に処理を移す。なお、第1演出モード制御処理については後述する。
(ステップS6〜S8)
次に、前回の遊技における各リール5〜7の回転開始時点から所定時間(例えば4.1秒)の経過を条件に各リール5〜7の回転を一斉に開始し(S6)、全てのリールが定常回転に達した後に全てのストップボタンの操作を有効化する(S7)。そして、有効化されたストップボタンの操作に基づいて対応するリールを停止させる(S8)。
(ステップS9〜S13)
次に、ステップS4の内部抽選で決定された当選エリアに対応付けられた役に係る図柄組合せが有効ラインLに表示されているか否かの遊技結果判定処理を行い(S9)、この遊技結果判定処理に応じて、小役の入賞によるメダル払出処理(S10)、再遊技役の入賞による再遊技設定処理(S11)、遊技状態を通常状態内で移行させる役として機能する再遊技役やRBB役に係る図柄組合せが有効ラインLに表示されたこと等による遊技状態の移行処理(S12)、遊技結果判定処理の結果に応じて当選フラグのON・OFFを制御する当選フラグ制御処理(S13)を行う。
(ステップS200)
次に、演出モードの種別に応じて第2演出モード制御処理を実行し、この処理の実行が終了すると遊技を終了させる。なお、第2演出モード制御処理については後述する。
このように、第1実施形態例では、規定数のメダルの投入下におけるスタートレバー9の遊技開始操作に基づいて複数種類の当選エリアの当否を決定する内部抽選を行うと共に、各リール5〜7の回転を開始させ、有効化されたストップボタン10〜12の操作および内部抽選の結果に基づいて各リール5〜7の回転を停止させて1回の遊技を行う。
次に、第1演出モード制御処理(S100)について図17〜24を用いて以下に説明する。
(ステップS101〜S240)
第1演出モード制御処理では、滞在している演出モードの種別に応じて対応する処理を実行する。具体的には、非ATモードに滞在している場合(S101でYes)、非ATモード処理を行い、AT準備モードに滞在している場合(S103でYes)、AT準備モード処理を行い(S120)、通常ATモードに滞在している場合(S104でYes)、通常ATモード処理を行い(S140)、特殊ATモードに滞在している場合(S105でYes)、特殊ATモード処理を行い(S160)、第1特化モードに滞在している場合(S106でYes)、第1特化モード処理を行い(S180)、通常CZモードに滞在している場合(S107でYes)、通常CZモード処理を行い(S200)、特別CZモードに滞在している場合(S108でYes)、特別CZモード処理を行い(S220)、第2特化モードに滞在している場合(S109でYes)、第2特化モード処理を行う(S240)。なお、図示を省略するが、非ATモードに滞在している場合には、所定条件の成立に基づいてAT抽選を実行し、AT抽選に当選した場合には、AT準備モードへの移行を決定する。
次に、AT準備モード処理(S120)について図18を用いて以下に説明する。
(ステップS121〜S122)
まず、AT準備回数に「1」を加算し(S121)、次に、AT準備モードで特典カウンタが既に付与されていることを示す特典カウンタ付与フラグがONにセットされているか否かを判断する(S122)。このとき、特典カウンタ付与フラグがONにセットされていない場合(S122でNo)には、ステップS123に処理を移し、特典カウンタ付与フラグがONにセットされている場合(S122でYes)には、ステップS127に処理を移す。
(ステップS123〜S126)
ステップS122でNoの場合、すなわち、特典カウンタ付与フラグがOFFにセットされている場合には、AT準備回数が40であるか否かを判断する(S123)。このとき、AT準備回数が40の場合(S123でYes)には、特典カウンタを「1」加算(付与)し(S124)、加算した特典の種別を決定すると共に、この特典の種別を遊技情報記憶領域140に記憶する(S125)。そして、特典カウンタ付与フラグをONにして(S126)AT準備モード処理を終了する。一方、AT準備回数が40でない場合(S123でNo)には、特典カウンタを加算することなく、AT準備モード処理を終了させる。
(ステップS127〜S129)
ステップS122でYesの場合、すなわち、特典カウンタ付与フラグがONである場合には、AT準備回数が10の倍数であるか否かを判断する(S127)。このとき、AT準備回数が10の倍数である場合(S127でYes)、すなわち、AT準備回数「40」の経過後にAT準備回数が「10」増加した場合、特典カウンタを「1」追加加算し(S128)、加算した特典の種別を決定すると共に、この特典の種別を遊技情報記憶領域140に記憶して(S129)、AT準備モード処理を終了させる。一方、AT準備回数が10の倍数でない場合(S127でNo)には、特典カウンタを追加加算することなく、AT準備モード処理を終了させる。
次に、通常ATモード処理(S140)について図19を用いて以下に説明する。
(ステップS141〜S146)
まず、通常AT回数から「1」を減算し(S141)、通常AT回数が「0」、すなわち、通常ATモードの最終遊技であるか否かを判断する(S142)。このとき、通常AT回数が「0」である場合(S142でYes)には、遊技情報記憶領域140に特典カウンタが「1」以上記憶されているか否かを判断し(S143)、特典カウンタが「1」以上記憶されている場合(S143でYes)には、遊技情報記憶領域140から特典カウンタを1つ抽出し(S144)、抽出した特典カウンタの種別に基づいて特典カウンタテーブルを決定する(S145)。かかる後に、特殊ATモードへの移行を決定し(S146)、通常ATモード処理を終了させる。
(ステップS147)
ステップS142でNoの場合、すなわち、通常AT回数が「0」でない場合、通常ATモードの維持を決定し(S147)、通常ATモード処理を終了する。
(ステップS148)
ステップS143でNoの場合、すなわち、遊技情報記憶領域140に特典カウンタが記憶されていない場合、非ATモードへの移行を決定し(S148)、通常ATモード処理を終了させる。
次に、特殊ATモード処理(S160)について図20を用いて以下に説明する。
(ステップS161〜S165)
まず、特殊AT回数から「1」を減算し(S161)、特殊AT回数が「0」、すなわち、特殊ATモードの最終遊技であるか否かを判断する(S162)。このとき、特殊AT回数が「0」である場合(S162でYes)には、通常ATモードの最終遊技で決定した特典カウンタテーブルに基づいて上乗せ抽選を実行し(S163)、上乗せ抽選で決定した通常AT回数の上乗せ数(加算数)を遊技情報記憶領域140に記憶する(S164)。そして、通常ATモードの最終遊技で選択した特典カウンタテーブルに基づいて有利AT移行抽選を実行する(S165)。
(ステップS166〜S170)
次に、有利AT移行抽選で第1特化モードへの移行が決定されているか否かを判断する(S166)。このとき、第1特化モードへの移行が決定されている場合(S166でYes)、第1特化モードへの移行を決定して(S167)、特殊ATモードを終了させる。一方、第1特化モードへの移行が決定されていない場合(S166でNo)、ステップS168に処理を移し、有利AT移行抽選で通常CZモードへの移行が決定されているか否かを判断する(S168)。このとき、通常CZモードへの移行が決定されている場合(S168でYes)、通常CZモードへの移行を決定して(S169)、特殊ATモードを終了させ、通常CZモードへの移行が決定されていない場合(S168でNo)、すなわち、通常ATモードへの移行が決定されている場合、通常ATモードへの移行を決定して(S170)、特殊ATモード処理を終了させる。
次に、第1特化モード処理(S180)について図21を用いて以下に説明する。
(ステップS181〜S183,S187)
まず、ステップS4の内部抽選で白BAR煽りに当選したか否かを判断する(S181)。このとき、白BAR煽りに当選していない場合には(S181でNo)、第1特化回数から「1」を減算して(S182)ステップS183に処理を移し、図11に示す第1特化モード専用の上乗せ抽選テーブルを参照して、上乗せ抽選を実行する(S183)。一方、白BAR煽りに当選している場合には(S181でNo)、第1特化回数から「1」を減算することなく、演出モードを第1特化モードで維持することを決定し(S187)、第1特化モード処理を終了させる。
(ステップS184〜S187)
次に、ステップS183の上乗せ抽選で決定した通常AT回数の上乗せ数(加算数)を遊技情報記憶領域140に記憶し(S184)、ステップS185に処理を移して、第1特化回数が「0」であるか否かを判断する(S185)。このとき、第1特化回数が「0」である場合(S185でYes)には、通常ATモードへの移行を決定して(S186)、第1特化モード処理を終了させ、第1特化回数が「0」でない場合(S185でNo)には、演出モードを第1特化モードで維持することを決定して(S187)、第1特化モード処理を終了させる。
次に、通常CZモード処理(S200)について図22を用いて以下に説明する。
(ステップS201〜S203)
まず、CZ回数から「1」を減算し(S201)、CZモードで特典カウンタが既に付与されていることを示す特典カウンタ付与フラグがONであるか否かを判断する(S202)。このとき、特典カウンタ付与フラグがONでない場合(S202でNo)には、ステップS4の内部抽選の結果に応じて特典カウンタ抽選を実行し(S203)、特典カウンタ付与フラグがONの場合(S202でYes)には、ステップS208に処理を移す。
なお、通常CZモードでは、特典カウンタが付与されていない状態(S201でNo)では、通常ベル(5%の当選確率)、レア小役およびチャンスリプ(20%の当選確率)、白BAR揃い(100%の当選確率)、その他の当選エリア(1%の当選確率)の当選で特典カウンタ抽選を実行する。つまり、通常CZモードでは、特典カウンタが付与されるまで遊技の実行毎に特典カウンタ抽選を実行する。
(ステップS204〜S207)
次に、ステップS203で行われた特典カウンタ抽選に当選したか否かを判断し(S204)、特典カウンタ抽選に当選した場合には(S204でYes)、特典カウンタを「1」加算し(S205)、加算した特典カウンタの種別を決定すると共に、この種別を遊技情報記憶領域140に記憶する(S206)。かかる後に、特典カウンタ付与フラグをONにして(S207)、ステップS208に処理を移す。一方、ステップS204の特典カウンタ抽選に当選しなかった場合には(S204でNo)、ステップS208に処理を移す。
(ステップS208〜S209)
次に、ステップS4の内部抽選で白BAR揃い、レア小役、チャンスリプのうち何れかの当選エリアに当選したか否かを判断し(S208)、これらの当選エリアに当選している場合(S208でYes)には、特別CZ移行抽選を実行し(S209)、これらの当選エリアに当選していない場合(S208でNo)には、ステップS217に処理を移す。
なお、特別CZ移行抽選は、図14に示すテーブルが参照されて行われ、内部抽選で白BAR揃いに当選している場合には、特別CZ移行抽選の結果が必ず当たりとなる。
(ステップS210〜S211)
次に、ステップS209で行われた特別CZ移行抽選に当選したか否かを判断し(S210)、特別CZ移行抽選に当選している場合(S210でYes)には、図15に示すテーブルを参照して第2特化移行抽選を実行する(S211)。一方、特別CZ移行抽選に当選しなかった場合(S210でNo)には、第2特化移行抽選を実行することなくステップS217に処理を移す。
(ステップS212〜S216)
次に、ステップS211で行われた第2特化移行抽選に当選したか否かを判断し(S212)、第2特化移行抽選に当選した場合(S212でYes)には、特典カウンタを「1」加算し(S213)、加算した特典カウンタの種別を決定すると共に、この種別を遊技情報記憶領域140に記憶する(S214)。このとき、特別CZ移行抽選および第2特化移行抽選の双方に当選しているが、第2特化移行抽選の当選を優先させて、第2特化モードへの移行を決定し(S215)、通常CZモード処理を終了させる。一方、第2特化移行抽選に当選しなかった場合(S212でNo)には、特典カウンタを付与することなく、特別CZモードへの移行を決定して(S216)、通常CZモード処理を終了させる。
(ステップS217〜S219)
次に、ステップS208でNoおよびステップS210でNoの何れかの場合には、CZ回数が「0」であるか否かを判断する(S217)。このとき、CZ回数が「0」の場合(S217でYes)には、通常ATモードへの移行を決定して(S218)、通常CZモード処理を終了させ、CZ回数が「0」でない場合(S217でNo)には、通常CZモードの維持を決定して(S219)、通常CZモード処理を終了させる。
次に、特別CZモード処理(S220)について図23を用いて以下に説明する。なお、通常CZモード処理と特別CZモード処理とでは、一部の処理が共通しているため、異なる処理についてのみ説明する。また、特別CZモードにおいて、特典カウンタが付与されていない状態(S221でNo)では、通常ベル(10%の当選確率)、レア小役およびチャンスリプ(30%の当選確率)、白BAR揃い(100%の当選確率)、その他の当選エリア(5%の当選確率)の当選で特典カウンタ抽選を実行する(S223)。つまり、特別CZモードでは、通常CZモードと同様に、特典カウンタが付与されるまで状態遊技の実行毎に特典カウンタ抽選を実行する。
(ステップS228〜S229)
ステップS4の内部抽選で白BAR揃い、レア小役、チャンスリプのうち何れかの当選エリアに当選したか否かを判断し(S228)、これらの当選エリアに当選した場合には、第2特化移行抽選を実行し(S229)、これらの当選エリアに当選しなかった場合には、ステップS234に処理を移す。
なお、第2特化移行抽選は、図15に示すテーブルが参照されて行われ、特別CZモードにおける内部抽選で白BAR揃いに当選している場合には、第2特化移行抽選の結果が必ず当たりとなる。
(ステップS230〜S233)
次に、ステップS229で行われた第2特化移行抽選に当選したか否かを判断し(S230)、第2特化移行抽選に当選している場合(S230でYes)には、第2特化モードへの移行を決定する(S231)。かかる後に、特典カウンタを「1」加算し(S232)、加算した特典カウンタの種別を決定すると共に、この種別を遊技情報記憶領域140に記憶して(S233)、特別CZモード処理を終了させる。一方、第2特化移行抽選に当選しなかった場合(S230でNo)には、ステップS234に処理を移す。
(ステップS234〜S236)
次に、ステップS228でNoおよびステップS230でNoの何れかの場合には、CZ回数が「0」であるか否かを判断する(S234)。このとき、通常CZ回数が「0」の場合(S234でYes)には、通常ATモードへの移行を決定して(S235)、特別CZモード処理を終了させ、CZ回数が「0」でない場合(S234でNo)には、特別CZモードの維持を決定して(S236)、特別CZモード処理を終了させる。
次に、第2特化モード処理(S240)について図24を用いて以下に説明する。
(ステップS241〜S245)
まず、第2特化回数から「1」を減算し(S241)、特典カウンタ抽選を実行する(S242)。そして、特典カウンタ抽選に当選したか否かを判断し(S243)、特典カウンタ抽選に当選している場合(S243でYes)には、特典カウンタを「1」加算し(S244)、加算した特典カウンタの種別を決定すると共に、この種別を遊技情報記憶領域140に記憶する(S245)。一方、特典カウンタ抽選に当選しなかった場合(S243でNo)には、特典カウンタを加算することなくステップS246に処理を移す。
第2特化モードでは、通常ベル(30%の当選確率)、レア小役およびチャンスリプ(70%の当選確率)、白BAR揃い(100%の当選確率)、その他の当選エリア(20%の当選確率)の当選で特典カウンタ抽選を実行する。つまり、第2特化モードでは、CZモードと異なり、第2特化モードで特典カウンタが付与されているか否かに拘わらず、遊技の実行毎に特典カウンタ抽選を実行する。
(ステップS246〜S248)
次に、第2特化回数が「0」であるか否かを判断し(S246)、第2特化回数が「0」である場合(S246でYes)には、通常ATモードへの移行を決定して(S247)、第2特化モードを終了させ、第2特化回数が「0」でない場合(S246でNo)には、第2特化モードの維持を決定して(S248)、第2特化モードを終了させる。
次に、遊技終了の際に行われる第2演出モード制御処理について(S200)について説明する。
第2演出モード制御処理についての図示は省略するが、第1演出モード制御処理における演出モードの移行の決定に基づいて、移行先の演出モードの情報を含む演出コマンドを副制御処理部200に送信し、副制御処理部200の演出モード移行手段201は、演出コマンドに含まれている演出モードの情報に基づいて演出モードを移行させる。例えば、通常ATモードの終了時に、特殊ATモードへの移行が決定されている場合に、特殊ATモードの情報を含む演出コマンドを副制御処理部200に送信し、この演出コマンドの受信に基づいて、演出モード移行手段201は、演出モードを通常ATモードから特殊ATモードへ移行させる。また、第2演出モード制御処理において、すなわち、遊技終了の際に、演出モードがAT準備モードに滞在している場合には、滞在している遊技状態の種別を判断し、RT1に滞在している場合には、演出モードをAT準備モードで維持することを決定し、RT2に滞在している場合には、演出モードを通常ATモードに移行することを決定する。そして、AT準備モードで通常ATモードへの移行を決定したとき、特典カウンタ付与フラグをONにセットしている場合には、この特典カウンタ付与フラグをOFFにセットする。同様に、CZモード(通常CZモード,特別CZモード)で、CZモード以外の他の演出モードへの移行を決定したとき(S215、S218、S231、S235)、特典カウンタ付与フラグをONにセットしている場合には、この特典カウンタ付与フラグをOFFにセットする。なお、第1実施形態例では、CZモード(第2特化モード)および第1特化モードで白BAR揃いおよび白BAR煽りを内部抽選の対象とするために、演出モードを特殊ATモードからCZモードへ移行させる前にCZ準備モードに移行させ、演出モードを特殊ATモードから第1特化モードへ移行させる前に第1特化準備モードに移行させる。そして、CZ準備モードおよび第1特化準備モードで遊技状態がRT3に移行したことに基づいて、演出モードをCZ準備モードからCZモード、または、第1特化準備モードから第1特化モードに移行させることを決定する。
次に、演出モードの遷移の具体例について図25を用いて説明する。図25に示す具体例は、特殊ATモードで行われた特典処理に基づいて、通常AT回数の上乗せに特化した第1特化モードに移行した場合の例である。
図25(1)に示すように、非ATモードでAT抽選に当選した。これにより、演出モードが非ATモードからAT準備モードに移行した。このとき、特典カウンタAが1つ付与された。
AT準備モードでは、RT2リプの当選時にRT2への移行機能を有するREP3の入賞を補助する打順演出が行われるが、図25(1)に示すように、AT準備モードで40回の遊技(AT準備回数)が行われる前まで、RT2リプに当選することなく、遊技状態がRT1で維持された。
そして、AT準備回数が「40」に到達したとき、図示を省略するが、内部抽選の結果が打順ベルとなった。これにより、演出モードがAT準備モードで維持されて、ATモードへの移行遅延が生じたため、図25(1)に示すように、特典カウンタBが付与された。
第1実施形態例では、特典カウンタの付与は演出装置で報知されるが、付与した特典カウンタの種別は遊技者に秘匿にされる。これにより、特典カウンタの種別に遊技者の興味を惹き付けることができる。なお、第1実施形態例において、特典カウンタの種別を報知する構成であっても良い。
図25(1)に示すように、AT準備回数が「50」に到達してもなおRT2リプに当選することなく、遊技状態がRT1で維持されて、さらなるATモードへの移行遅延が生じた。これにより、特典カウンタCが追加的に1つ付与された。
このように、第1実施形態例では、ATモードへの移行準備が行われるAT準備モード(第1状態)でREP3の対応付けられたRT2リプ(1番〜6番)の当選(特定条件が成立)に基づいて、AT準備モードを終了させてATモード(第2状態)に移行させる。このAT準備モードは、再遊技役の当選確率が約1/7と低確率に設定されているRT1に滞在し、REP3の入賞で移行するATモードは、再遊技役の当選確率が約1/2と高確率に設定されているRT2やRT3に滞在する。このため、RT2リプの非当選でAT準備モードの滞在期間が長期化してATモードへの移行遅延が生じると、AT準備モードでメダルの消費を余儀なくされて遊技者に不利益を与えてしまう虞がある。第1実施形態例では、AT準備モードにおける遊技の回数(AT準備回数)が40回を経過すると特典カウンタを1つ付与する構成、すなわち、AT準備モードに滞在してから40回の遊技で構成された第1特定期間を経過したとき未だAT準備モードに滞在している場合に特典を付与する構成になっている。これにより、AT準備モードの滞在期間が長期化してATモードへの移行遅延が発生することによる不利益を特典の付与で救済することができるため、遊技性の低下を防止することができる。
また、第1実施形態例では、AT準備回数が40回を経過した後に、AT準備モードで10回の遊技が行われる毎に特典カウンタを1つ付与する構成になっている。すなわち、AT準備モードに滞在してから40回の遊技で構成された第1特定期間を経過した後に、第1特定期間よりも短い10回の遊技で構成された第2特定期間をさらに経過したとき、未だAT準備モードに滞在している場合には、特典カウンタを追加的に付与する構成になっている。このように、AT準備モードで最初に特典カウンタを付与した後は、最初の特典カウンタを付与するために必要な40回の遊技よりも少ない遊技の回数で追加的に特典カウンタを付与するため、AT準備モードの滞在期間のさらなる長期化により、ATモードへの移行遅延で発生する不利益を十分に補填できる特典を付与することが可能となり、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
なお、AT準備モードにおける特典付与の間隔を、例えば、AT準備回数「40」(第1特定期間)の経過、「60」(第2特定期間)の経過、「70」(第3特定期間)の経過、「75」(第4特定期間)の経過、「77」(第5特定期間)の経過とする構成、すなわち、特典付与の間隔が次第に短くなる構成であっても良いし、その逆の構成、すなわち、特典付与の間隔が次第に長くなる構成であっても良い。
また、第1実施形態例では、AT準備モードの滞在期間の長期化で付与する特典カウンタの数を制限する構成になっていないが、AT準備モードで付与する特典カウンタの上限を例えば10個などの特定数に制限する構成であっても良い。これにより、AT準備モードで過剰に特典カウンタが付与されることを防止することができる。
また、第1実施形態例では、特定期間(AT準備回数40,10)の経過毎に1つの特典カウンタを付与する構成になっているが、特定期間の経過毎に付与する特典カウンタの数を増加させたり、減少させたりする構成であっても良い。例えば、AT準備回数40回(第1特定期間)の経過で3つの特典を付与し、第2特定期間の経過で2つ、第3特定期間の経過で1つ、それ以降の特定期間の経過で1つの特典を付与するようにし、あるいは、第1特定期間の経過で1つの特典を付与し、第2特定期間の経過で2つ、第3特定期間の経過で3つ、それ以降の特定期間の経過で3つの特典を付与するようにしても良い。
また、第1実施形態例において、RBB作動に対応する演出モード(以下、RBBモードと言う。)を設け、ATモードの滞在中に、遊技状態がRBB作動から通常状態の非RTに移行したことに基づいて(図9のC)、演出モードをRBBモードからAT準備モードに移行させ、このAT準備モードでATモードへの移行遅延が発生した場合に、第1実施形態例と同様に、ATモードへの移行遅延に対する救済として、特典カウンタを付与する構成であっても良い。
上記変形例では、演出モードがRBBモードからAT準備モードに移行したとき、遊技状態は非RTに滞在している。このため、AT準備モードをATモードに移行させるためには、遊技状態を非RTからRT1に移行させた後に、このRT1でRT2リプの当選を待ち、RT2リプの当選により、遊技状態をRT1からRT2に移行させる必要がある。具体的には、まず、RBBモード終了後のAT準備モードにおける非RTにおいて、打順ベル当選時に何れの小役も非入賞となって有効ラインLにBLKに対応する図柄組合せ(図4)を表示させて遊技状態を非RTからRT1に移行させ、次に、AT準備モードにおけるRT1におけるRT2リプの当選時にREP3を入賞させて遊技状態をRT1からRT2に移行させなければならない。先述のように、非ATモードでAT抽選に当選したことにより、演出モードが非ATモードからAT準備モードに移行してきたときには、遊技状態は非RTではなく少なくともRT1に滞在しているため、この場合には、AT準備モードでRT2リプの当選を待つのみで演出モードをATモードに移行させることができる。これに対し、ATモード内でRBBに当選したことによりATモードが一時中断されて演出モードがRBBモードに移行した場合には、RBBモードの終了後に滞在するAT準備モード内で、遊技状態を非RT→RT1→RT2の順番で移行させる必要性があるため、ATモードへの移行遅延が発生しやすい。このように、当該変形例では、ATモードへの移行遅延が発生しやすいが、このような場合にも、ATモードへの移行遅延に対する救済として特典カウンタを付与することができるため好適である。
なお、上記変形例において、RBBモードからAT準備モードに移行した場合(以下、第1のケースと言う。)と、非ATモードからAT準備モードに移行した場合(以下、第2のケースと言う。)とでATモードへの移行遅延に対する救済内容を異なるように構成しても良い。例えば、第1のケースでは、AT準備回数「N」の経過で初めて特典カウンタを1つ付与し、第2のケースでは、AT準備回数「M」(但しM>N)の経過で初めて特典カウンタを1つ付与する構成であっても良いし、その逆の構成、N>Mであっても良い。また、例えば、第1のケースでは、AT準備回数「N」経過後の「P回」の遊技の実行毎に特典カウンタを追加的に1つ付与し、第2のケースでは、AT準備回数「M」経過後の「Q回」(但しQ>P)の遊技の実行毎に特典カウンタを追加的に1つ付与する構成であっても良いし、その逆の構成、P>Qであっても良い。
また、第1実施形態例において、CZ準備モード(第1特化準備モード)でCZモード(第1特化モード)への移行遅延が生じた場合にも、第1実施形態例と同様に、特典カウンタを付与する構成であっても良い。なお、CZ準備モード(第1特化準備モード)では再遊技役の当選確率が高確率(約1/2)のRT2に滞在し、このCZ準備モード(第1特化準備モード)でRT3への移行機能を有するREP4が入賞することにより移行するCZモード(1特化モード)では、CZ準備モード(第1特化準備モード)における再遊技役の当選確率と同じ確率のRT3に滞在する。このため、CZ準備モード(第1特化準備モード)で移行遅延が生じたとしても、AT準備モードからATモードへの移行遅延が発生した場合のように、メダルの消費による損失を与えることはないが、CZモード(第1特化モード)への移行遅延が生じた場合に特典カウンタを付与するようにすると、CZモードにおける遊技の回数に遊技者の興味を惹き付けて、遊技性を向上させることができる。
図25に説明を戻し、AT準備モードに移行してから55回目の遊技(AT準備回数「55」)の開始時にRT2リプに当選した。これにより、REP3の入賞を補助する打順演出が実行され、この打順演出に従ってストップボタンが操作されたことにより、REP3が入賞となった。これにより、遊技状態がRT1からRT2に移行して、演出モードがAT準備モードから通常ATモードに移行した。
図25(2)に示すように、通常ATモードでは遊技毎に通常AT回数が「1」減算され、通常AT回数が残り「1」となった。このとき、遊技情報記憶領域140に特典カウンタA、B、Cがそれぞれ1つ記憶されている。これにより、特典処理の行われる特殊ATモードへの移行が決定され、遊技情報記憶領域140から特典カウンタCが1つ抽出され、特典カウンタCに対応する特典カウンタテーブルCが選択された。
第1実施形態例では、遊技情報記憶領域140に複数種類の特典カウンタが記憶されている場合には、これら複数種類の特典カウンタのうち最も遊技利益の高い特典カウンタを優先的に抽出する。ただし、この構成に限られず、遊技情報記憶領域140に記憶されている複数種類の特典カウンタの中から何れか一の特典カウンタを抽選で抽出する構成であっても良いし、遊技利益の低い特典カウンタを優先的に抽出する構成であっても良いし、遊技情報記憶領域140に記憶された順番で、古い特典カウンタから順番に、あるいは、新しい特典カウンタから順番に抽出する構成であっても良い。
図25(2)に示すように、通常ATモードで特典カウンタが抽出されたことに基づいて、演出モードが通常ATモードから特殊ATモードに移行した。言い換えると、通常ATモードで抽出された特典カウンタに基づいて、特殊ATモードで実行可能なAT遊技(特殊遊技)が所定回数付与された。
特殊ATモードでは、遊技毎に特殊AT回数が「1」減算され、特殊AT回数が残り「1」となった。このとき、図25(2)に示すように、通常ATモードの最終遊技で選択された特典カウンタテーブルCを参照して上乗せ抽選および有利AT移行抽選の双方(特典処理)が行われた。この特典処理により、通常AT回数「50」の上乗せと第1特化モードへの移行との双方が決定され、特殊ATモードの終了時に特典処理の結果が演出装置で報知された。
第1実施形態例では、通常ATモードの最終遊技で抽出した特典カウンタの種別を遊技者に秘匿にした状態で、演出モードを特殊ATモードに移行させ、特殊ATモードの移行後も引き続き特典カウンタの種別を予測不能とする演出を実行し、特殊ATモードの終了時に特典処理の結果を演出装置で報知する。これにより、特殊ATモードの最終遊技に遊技者の関心を強く惹きつけることができる。
なお、第1実施形態例において、通常ATモードの最終遊技で抽出した特典カウンタの種別を特殊ATモードで示唆または報知する構成であっても良い。例えば、特殊ATモードへの移行当初、抽出された特典カウンタの種別を判別不可能とする演出を実行し、特殊ATモードで遊技が進行するに従って、特典カウンタの種別を判別可能とするような演出を実行する構成であっても良いし、また、例えば、スロットマシンSに演出ボタン(図示省略)を設け、特殊ATモードで特典カウンタの種別を演出ボタンの操作で判別可能とする演出を実行する構成であっても良い。
また、第1実施形態例では、特殊ATモードで実行可能な遊技回数(特殊遊技、特殊AT回数)は予め「10」(所定回数)に設定されており、この特殊ATモードの滞在期間は不変であるが、この構成に限られず、特殊ATモードの滞在期間が変動する構成であっても良い。例えば、特殊ATモードの終了時に特殊ATモードの継続の可否を継続抽選で決定し、継続抽選の当選で特殊ATモードを継続させ、継続抽選の非当選で特殊ATモードを終了させる構成であっても良い。
さらに、第1実施形態例において、通常ATモードの最終遊技で遊技情報記憶領域140から抽出される特典カウンタの種別に基づいて特殊ATモードの滞在期間、すなわち、特殊AT回数(特殊遊技)を複数の中から一の回数に決定する特殊AT回数決定手段を備える構成であっても良い。例えば、特殊AT回数決定手段は、通常ATモードの最終遊技で抽出された特典カウンタの種別が特典カウンタAの場合に、特殊AT回数を90%の確率で5回、10%の確率で10回にそれぞれ決定し、特典カウンタBの場合に、特殊AT回数を50%の確率で5回、40%の確率で10回、10%の確率で15回にそれぞれ決定し、特典カウンタCの場合に、特殊AT回数を10%の確率で5回、70%の確率で10回、20%の確率で15回、にそれぞれ決定するようにする。そうすると、特殊ATモードの滞在期間に基づいて、特殊ATモードの最終遊技で行われる特典処理の結果(特典カウンタの種別)を遊技者に推測させることが可能である。
また、第1実施形態例では、特典付与率が低い特典カウンタA、特典付与率が通常の特典カウンタB、特典付与率が高い特典カウンタCが含まれており、特典カウンタ抽選の当選時に、単に、70%の確率で特典カウンタA、20%の確率で特典カウンタB、10%の確率で特典カウンタCにそれぞれ決定する構成になっているが、この構成に限られず、特典カウンタ抽選に当選したときの遊技状況に応じて、特典カウンタの種別を決定する構成であっても良い。例えば、特典カウンタ抽選に当選した時の内部抽選の結果に応じて特典カウンタの種別を決定する構成(例えば、白BAR揃いの当選で必ず特典カウンタCに決定する構成や、打順ベルの当選よりもレア役の当選の方が遊技利益の高い特典カウンタを決定しやすい構成)であっても良いし、特典カウンタ抽選に当選した時の演出モードの種別に応じて特典カウンタの種別を決定する構成(例えば、特典カウンタの付与がCZモードやAT準備モードで付与された場合よりも第2特化モードで行われた場合の方が遊技利益の高い特典カウンタを決定しやすい構成)であっても良いし、特典カウンタ抽選に当選した時の通常AT回数やCZ回数または第2特化回数に応じて特典カウンタの種別を決定する構成(例えば、第2特化モードにおける最終遊技で特典カウンタ抽選に当選した場合には必ず特典カウンタCに決定する構成)であっても良い。
また、第1実施形態例では、特殊ATモードの最終遊技で特典処理(上乗せ抽選および有利AT移行抽選の双方)を実行するよう構成され、この特典処理は、通常ATモードの最終遊技で抽出された特典カウンタの種別、すなわち、特典カウンタテーブルの種別に基づいて行われる構成になっているが、この構成に限られず、特殊ATモードの最終遊技における内部抽選の結果と、特典カウンタテーブルの種別との双方に基づいて、特典処理を実行する構成であっても良い。例えば、特殊ATモードの最終遊技で、特典カウンタテーブルA(図12(a))を参照して特典処理を行う場合、打順ベル等よりも内部抽選の当選確率が低確率に設定されて稀にしか当選しないレア小役等の当選に基づいて、参照する特典カウンタテーブルAを特典カウンタテーブルBに変更可能とし、参照する特典カウンタテーブルを特典カウンタテーブルBに変更した場合には、このテーブルBに基づいて特典処理を実行し、例えば打順ベルの当選に基づいて、参照する特典カウンタテーブルを変更することなく、特典カウンタの種別で決定された特典カウンタテーブルAに基づいて特典処理を実行するようにする。このように、特殊ATモードの最終遊技における内部抽選の結果を加味して特典処理を行うことで、内部抽選の結果に遊技者を注目させることが可能になり、また、内部抽選で稀にしか当選しないレア小役等の当選で参照する特典テーブルを遊技利益の高い上位のテーブルに変更可能として、レア小役等の当選にも拘わらず、特典処理の結果が例えば特典付与率の低い通常ATモードへの移行となって所謂引き損となり遊技意欲が低下することを防止することができる。
第1実施形態例では、特典カウンタ付与手段(権利付与手段)127は、CZモード(第1状態)で行われる特典カウンタ抽選(特典抽選)に当選していない状態であっても、第2特化移行抽選(移行抽選)に当選したことにより第2特化モード(第2状態)への移行が決定された場合には、この第2特化モードへの移行の決定に基づいて特典カウンタ(特典の処理を実行する権利)を付与し、上乗せ抽選手段123および有利AT移行抽選手段124(以下、特典処理実行手段と言う。)は、特殊ATモードで特殊AT回数が残り「1」となった遊技の開始時に(特殊遊技の終了条件を満たしたときに)、特典処理(上乗せ抽選、有利AT移行抽選)を実行するように構成されている。ただし、この構成に限られず、特典処理実行手段(実行手段)は、特殊ATモードで特殊AT回数が残り「1」となった遊技の終了時(特殊遊技の終了条件を満たしたとき)、特殊ATモードで特殊AT回数が「3」や「5」等の奇数回数になったこと、「2」や「4」等の偶数回数になったこと等、特殊遊技(特殊ATモードにおける遊技)の実行に基づいて特典処理を実行する構成であっても良い。
図25に説明を戻し、演出モードが特殊ATモードから第1特化モードに移行した。第1特化モードでは、実行可能な遊技の回数(第1特化回数)が予め有限の「5回」に定められており、第1特化モードにおける遊技の実行毎に上乗せ抽選を行うように構成されている。
図25(3)に示すように、第1特化回数「5」で打順ベルに当選し、第1特化回数「4」で通常リプに当選し、第1特化回数「3」で打順ベルに当選し、第1特化回数「2」でRT3リプに当選した結果、それぞれの遊技で通常AT回数が上乗せされ、通常AT回数の累計値が「100」となった。
第1特化モードにおける最終遊技、すなわち、第1特化回数「1」で白BAR煽りに当選した。このとき、有効ラインLに白BAR図柄を表示可能な操作態様(以下、特殊操作態様と言う。)でストップボタンの操作を促す演出(以下、特殊演出と言う。)が実行され、この特殊演出に従ってストップボタンが操作された。これにより、リールは白BAR煽り態様で停止して、通常AT回数の上乗せが否定された。
図25(3)に示すように、前回の遊技で白BAR煽りに当選したため、第1特化回数が「1」で維持されて、今回の遊技でも第1特化モードに滞在した。そして、今回の遊技で白BAR揃いに当選した。このとき、白BAR煽りに当選した場合と同様に、特殊演出が実行され、この特殊演出に従ってストップボタンが操作された。これにより、リールは白BAR揃い態様で停止して、通常AT回数「100」の上乗せが行われた。その結果、通常AT回数の累計値が「200」となって、大幅に通常ATモードの滞在期間が延長された。
第1実施形態例では、特殊ATモードからのみ移行可能な第1特化モード(特定状態)は、通常AT遊技の上乗せ(特典の付与)に特化した演出モードであり、第1特化回数が予め有限の「5回」に定められている。そして、第1特化モードでは、内部抽選の結果に基づいて遊技毎に上乗せ抽選を実行するように構成されている。このため、第1特化モードにおける5回の遊技の内部抽選の結果に遊技者の関心を強く惹きつけることができる。
そして、第1特化モードでは、通常AT回数「100」を必ず上乗せする白BAR揃い(特殊エリア以外の他の当選エリア)の当選時に、3つの白BAR図柄が並列して揃う白BAR揃い態様(特殊停止態様以外の他の停止態様)でリールを停止可能に構成され、通常AT回数の上乗せを必ず「0」とする白BAR煽り(特殊エリア)の当選時に、あたかも、白BAR揃い態様でリールが停止するかのように遊技者を煽る白BAR煽り態様(特殊停止態様)でリールを停止可能に構成されている。このため、白BAR煽りの当選(白BAR煽り態様)は、遊技者の遊技意欲を低下させる要因となり得るが、白BAR煽りの当選では、第1特化回数から「1」を減算することなく(パラメータ値を更新することなく)第1特化モードを必ず継続させている。このため、白BAR煽りの当選で上乗せが行われない場合であっても、第1特化モードを継続させて次遊技の上乗せに期待を持たせることが可能であり、遊技性の向上を図ることができる。
そして、第1実施形態例では、白BAR煽り以外の全ての当選エリア(特殊エリア以外の他の当選エリア)で通常AT回数の上乗せを実現可能に構成され(図11参照)、白BAR煽り以外の他の当選エリアの当選で第1特化回数から「1」を減算して第1特化モードを終了可能に構成されている。つまり、第1実施形態例では、上乗せを実現可能な当選エリアの当選で第1特化モードを終了可能とし、上乗せを実現不可能な白BAR煽り(特殊エリア)の当選で第1特化モードを必ず継続させるといったように、通常AT回数の上乗せを実現できるか否かに応じて、第1特化モードの滞在期間を変動させることができる。
第1実施形態例では、白BAR揃い(13番,14番)に白BAR揃い態様でリールを停止させる再遊技役(REP6,10)が対応付けられ、白BAR煽り(16番)に白BAR煽り態様でリールを停止させる再遊技役(REP11)が対応付けられ、白BAR揃い当選時に、白BAR図柄を有効ラインLに表示させる特殊操作態様でストップボタンを操作することにより、REP6等を入賞させて、白BAR揃い態様でリールを停止させ、白BAR煽り当選時の特殊操作態様でREP11を入賞させて、白BAR揃い態様を煽る白BAR揃い態様でリールを停止させる構成になっている。つまり、第1実施形態例では、白BAR揃い態様でリールを停止させる当選エリア(白BAR揃い)と、白BAR煽り態様でリールを停止させる当選エリア(白BAR煽り)とを個別に有する構成となっているが、この構成に限られず、ストップボタンの操作態様に応じて、白BAR揃い態様および白BAR煽り態様の何れかでリールを停止させる当選エリア(この段落において、特殊エリアと言う。)を1つだけ有する構成であっても良い。すなわち、複数種類の当選エリアに特殊エリアが含まれており、特典を付与可能な特定状態(第1特化モード)において、特殊エリア当選時の第1操作態様(特殊操作態様,例えば打順5,6)に基づいてリールを第1停止態様(他の停止態様,白BAR揃い態様)で停止させると共に特典を付与し、特殊エリア当選時の第2操作態様(他の操作態様,例えば打順1〜4)に基づいてリールを第2停止態様(特殊停止態様,白BAR煽り態様)で停止させると共に特典を付与しないようにし、特殊エリア当選時の第1操作態様(特殊操作態様)で特定状態を終了可能とし、特殊エリア当選時の第2操作態様(他の操作態様)で特定状態を継続させるように構成されていても良い。
なお、第1実施形態例では、第1特化モードにおいて、白BAR煽り以外の他の当選エリアの当選で第1特化回数を減算して第1特化モードを終了可能とし、白BAR煽りの当選で第1特化回数を減算しないようにして第1特化モードを維持する構成、すなわち、遊技に関するパラメータ値(第1特化回数)を更新する更新手段(遊技回数カウント手段112)を備え、更新手段は、特定状態(第1特化モード)において、特殊エリア(白BAR煽り)以外の他の当選エリアの当選でパラメータ値を更新する一方、特殊エリアの当選でパラメータ値を更新しないようにし、移行手段(演出モード移行手段201)は、特定状態において、更新手段によりパラメータ値が特定値(第1特化回数「0」)に更新されたことに基づいて特定状態を終了させ、更新手段によりパラメータ値が特定値に更新されなかったことに基づいて特定状態を継続させるように構成されている。ただし、この構成に限られず、第1特化モードにおいて、内部抽選の結果に拘わらず、第1特化回数を「1」減算し、内部抽選で白BAR煽りに当選した場合に限り、第1特化回数を「1」加算して、第1特化モードを維持する構成であっても良い。
なお、図25(3)において、詳細な説明は省略するが、第1特化モードの終了時に通常AT回数が「200」となっているため、第1特化モードの終了後に演出モードが通常ATモードに移行し、少なくとも通常ATモードで「200回」のAT遊技が行われるまで、非ATモードに移行することなく通常ATモードに滞在することになる。そして、図25に示す具体例では、第1特化モードの終了後に遊技情報記憶領域140に特典カウンタA,Bが記憶されているため、当該通常ATモードの終了時に再び遊技情報記憶領域140に記憶されている特典カウンタが抽出され、この抽出された特典カウンタに基づいて特典の付与に関する特典処理が行われることになる。
なお、第1実施形態例において、第1特化モードで白BAR煽りの当選が連続した場合や、第1特化モードにおける白BAR煽りの当選回数が特定回数(例えば3回)に到達した場合には、特典カウンタを付与可能としたり、第1特化モード終了後にCZモードや第2特化モードへ移行可能としたりする構成であっても良い。
次に、演出モードの遷移の具体例について図26を用いて説明する。図26(1)〜(3)に示す具体例は、特殊ATモードの最終遊技(特殊AT回数「1」)で、特典処理(上乗せ抽選および有利AT移行抽選)が行われ、この特典処理でCZモードへの移行が決定された場合の例であって、CZモードの移行後に特典カウンタの獲得に特化した第2特化モードにさらに移行した場合の例である。
まず、図26(1)の具体例について説明する。図26(1)は、通常CZモードでレア小役に当選したことにより特別CZモード移行抽選が行われ、この特別CZモード移行抽選に当選して特別CZモードに移行し、この特別CZモードで再びレア小役に当選し、このレア小役の当選で行われた第2特化移行抽選に当選したことにより、第2特化モードに移行した場合の例である。
図26(1)に示すように、CZモードにおける1回目の遊技(CZ回数「5」)で打順ベルに当選した。CZモードでは、何れの当選エリアに当選した場合であっても特典カウンタ抽選を実行可能としている(図13,図22参照)。そして、CZモードにおける3回目の遊技(CZ回数「3」)でレア小役に当選したことに基づいて、特典カウンタ抽選および特別CZ移行抽選の双方が実行され(S203,S209)、特典カウンタ抽選の結果はハズレとなったが、特別CZ移行抽選の結果は当たりとなった(S210でYes)。このとき、特別CZ移行抽選に当選したことにより続けて第2特化移行抽選が行われたが(S211)、第2特化移行抽選の結果がハズレとなった(S211でNo)。これにより、特別CZモードへの移行が決定されて(S216)、演出モードが通常CZモードから特別CZモードに移行した。
図26(1)に示すように、CZモードにおける5回目の遊技(CZ回数「1」)でレア小役に当選したことに基づいて、特典カウンタ抽選および第2特化移行抽選の双方が行われた(S223,S229)。その結果、特典カウンタ抽選の結果はハズレとなったが、第2特化移行抽選の結果が当たりとなって、演出モードが特別CZモードから第2特化モードへ移行した。
第1実施形態例では、図26(1)に示すように、特典カウンタ抽選の結果は一度も当たりとなっていないが、第2特化モードへの移行が決定されたことにより、特典カウンタ抽選の結果を当たりに書き換えて、特典カウンタを1つ付与するように構成されている。なお、第1実施形態例において、第2特化モードへの移行の決定により、特典カウンタ抽選の結果を当たりに書き換えることなく、単に、特典カウンタを1つ付与する構成であっても良い。
このように、図26(1)は、通常CZモードにおけるレア小役の当選で特別CZモードに移行し、特別CZモードで再びレア小役に当選したことに基づいて第2特化モードに移行した場合の例であり、特典カウンタの付与の可否を決める特典カウンタ抽選にCZモードで一度も当選しなかったにも拘わらず、第2特化モードへの移行の可否を決める第2特化モード抽選に当選したことに基づいて、特典カウンタが付与された場合の例である。
次に、図26(2)の具体例について説明する。詳細な説明は省略するが、図26(2)に示すように、通常CZモードにおける白BAR揃いの当選で特典カウンタ抽選、特別CZ移行抽選および第2特化移行抽選の全ての抽選が行われた(S203、S209、S211)。その結果、特典カウンタ抽選に当選(図13参照、特典カウンタ抽選の当選確率100%)して特典カウンタの付与が確定し、特別CZ移行抽選に当選(図14参照、特別CZ移行抽選の当選確率100%)して特別CZモードへの移行が確定したが、第2特化移行抽選の結果がハズレとなった(S212でNo)。これにより、演出モードが通常CZモードから特別CZモードに移行し、この特別CZモードにおけるレア小役の当選で第2特化移行抽選に当選して(S230でYes)、第2特化モードへの移行が決定された。この第2特化モードへの移行の決定により、特典カウンタが付与されて第2特化モードに移行した。
このように、図26(2)は、通常CZモードにおける白BAR揃いの当選で特典カウンタが付与されて特別CZモードに移行し、特別CZモードでレア小役に当選したことに基づいて第2特化モードに移行した場合の例であり、特典カウンタ抽選の当選と第2特化移行抽選の当選とで、CZモード中に2つの特典カウンタが付与された場合の例である。
次に、図26(3)の具体例について説明する。詳細な説明は省略するが、図26(3)は、通常CZモードにおけるレア小役の当選で特別CZ移行抽選に当選して特別CZモードに移行し、特別CZモードにおける白BAR揃いの当選で特典カウンタ抽選および第2特化移行抽選の双方に当選し、この特典カウンタ抽選の当選により特典カウンタが1つ付与されるのみならず、第2特化移行抽選の当選による第2特化モードへの移行決定で特典カウンタがさらに1つ付与されて、第2特化モードに移行した場合の例である。
次に、図26(4)の具体例について説明する。詳細な説明は省略するが、図26(4)は、通常CZモードにおける白BAR揃いの当選に基づいて、特典カウンタ抽選の当選と特別CZ移行抽選の当選とが確定し、特別CZ移行抽選の当選に基づいて行われた第2特化移行抽選にも当選して、特別CZモードを経由することなく、演出モードが通常CZモードから第2特化モードに移行した場合の例である。この場合、図26(3)の具体例と同様に、特典カウンタ抽選の当選で特典カウンタが1つ付与され、第2特化移行抽選の当選で特典カウンタが1つ付与される。
第1実施形態例では、CZモード(第1状態)で特典カウンタ抽選(特典抽選)を実行し、特典カウンタ抽選の当選で特典カウンタ(特典)を付与する。特典カウンタ抽選は、内部抽選の結果に基づいて行われ、CZモードでは、内部抽選で何れの当選エリアに当選した場合であっても、特典カウンタ抽選が実行される(図13)。このため、CZモードでは、何れの当選エリアに当選した場合であっても特典カウンタ抽選の当選に対する期待感を遊技者に与えることができる。
そして、CZモードは、特典カウンタ抽選の当選確率が通常の通常CZモードと、特典カウンタ抽選の当選確率が高確率の特別CZモードとで構成されており(図13)、通常CZモードにおけるレア役(レア小役、チャンスリプ)の当選で特別CZ移行抽選が行われ、特別CZ移行抽選の当選で演出モードを特別CZモードに移行させる。一方で、通常CZモードで白BAR揃いに当選した場合にも、特別CZモード移行抽選が行われるが、この場合、必ず特別CZモード移行抽選に当選するため、白BAR揃いの当選は、特別CZモードへの移行を報知することができる。
また、第1実施形態例では、特典カウンタの獲得に特化した第2特化モード(第2状態)が設けられ、この第2特化モードには、CZモードからのみ移行可能になっている。そして、CZモード(通常CZモード、特別CZモード)では、第2特化モードへの移行の可否を第2特化移行抽選(移行抽選)で決定している。この第2特化移行抽選の実行契機は、通常CZモードと特別CZモードとで異なる構成になっており、通常CZモードでは、特別CZモード移行抽選の当選時に限り第2特化移行抽選は実行され(S210でYes)、特別CZモードでは、レア役(レア小役、チャンスリプ)および白BAR揃いの当選時に実行され(S228でYes)、特別CZモードで白BAR揃いに当選した場合には必ず第2特化モードへの移行が確定する。つまり、第2特化モードへの移行パターンは複数設けられ、1つ目は、通常CZモードで特別CZ移行抽選に当選したが、この特別CZ移行抽選の当選に基づいて行われた第2特化移行抽選で不当選となって、特別CZモードに移行し、特別CZモードで第2特化移行抽選に当選するパターン(図26(1),(2),(3))、2つ目は、通常CZモードで特別CZ移行抽選に当選し、かつ、この特別CZ移行抽選の当選に基づいて行われた第2特化移行抽選で当選するパターン(図26(4))である。このように、第1実施形態例では、特典カウンタの獲得に特化した第2特化モードへの移行パターンが複数設けられているため、遊技のバリエーションを豊富なものにすることができる。
さらに、第1実施形態例では、CZモード(第1状態)で特典カウンタ抽選(特典抽選)が複数回行われ、この複数回の結果が全て不当選となっている状態であっても(S202でYes,S232でYes)、第2特化移行抽選(移行抽選)の結果が当選となって(S212でYes,S230でYes,)、第2特化モード(第2状態)への移行を決定した場合には、この決定に基づいて、特典カウンタ抽選の結果を不当選から当選に書き換えて、特典カウンタを付与する構成になっている(S213,S232)。このように、第1実施形態例では、特典カウンタの付与の可否を決定する特典カウンタ抽選に当選しない場合であっても、第2特化モードへの移行の可否を決定する第2特化移行抽選に当選したことに基づいて、特典カウンタを付与する構成になっているため、特典付与の機会を確保して遊技性を高めることができる。
仮に、第2特化モードの滞在中に特典カウンタを獲得することができなかった場合であっても、第1実施形態例では、第2特化モードへの移行の決定に基づいて特典カウンタを付与する構成になっているため、特典カウンタの獲得に特化した第2特化モードで特典カウンタを獲得することができないことによる遊技意欲の低下を防止することができる。
なお、第1実施形態例において、特別CZモードにおけるレア役(レア小役、チャンスリプ)の当選で第2特化移行抽選を実行しない構成、すなわち、特別CZモードでは、白BAR揃いの当選のみで第2特化移行抽選を実行する構成であっても良い。
また、第1実施形態例では、通常CZモードで白BAR揃いに当選した場合に100%の当選確率で特別CZ移行抽選を実行し、特別CZモードで白BAR揃いに当選した場合に100%の当選確率で第2特化移行抽選を実行するように構成されているが、この構成に限られず、通常CZモードで白BAR揃いに当選した場合に特別CZ移行抽選を実行することなく特別CZモードへの移行を決定し、特別CZモードで白BAR揃いに当選した場合に第2特化移行抽選を実行することなく第2特化移行モードへの移行を決定する構成であっても良い。
また、第1実施形態例では、通常CZモードと特別CZモードとで、特典カウンタ抽選の当選確率が異なるように構成されているが、この構成に限られず、通常CZモードと特別CZモードとで、特典カウンタ抽選の当選確率が同じであっても良い。なお、このように構成した場合には、CZモードを通常CZモードと特別CZモードとに分別せずに一のCZモードとしても良い。このように構成する場合には、CZモードにおける第1特定役(レア役,白BAR揃い)の当選で特別CZ移行抽選の替わりに所定抽選を実行し、所定抽選の当選に基づいて第2特化移行抽選を実行し、第2特化移行抽選の当選に基づいて演出モードをCZモードから第2特化モードへ移行させるようにする。そして、第1実施形態例と同様に、CZモードで白BAR揃いに当選した場合には、所定抽選の当選を確定させて第2特化移行抽選を実行するようにし、第1特定役(レア役,白BAR揃い)の当選で所定抽選に当選したが、第2特化移行抽選に当選しなかった場合には、これ以降のCZモードでは、所定抽選の当選が確定している状態(以下、所定抽選当選状態と言う。)を維持し、この所定抽選当選状態で第2特定役(レア役)に当選した場合には、所定抽選を実行しないようにして、再度、第2特化移行抽選のみを実行する。一方、所定抽選当選状態で白BAR揃いに当選した場合には、第2特化移行抽選の当選を確定させるようにして、演出モードをCZモードから第2特化モードへ必ず移行させるようにする。これにより、第2特化モードへの移行ルートを複数確保することが可能になり、遊技のバリエーションを豊富なものにすることができる。
また、第1実施形態例では、CZモードで特典カウンタ抽選に当選していない場合であっても、第2特化モードへの移行の決定に基づいて特典カウンタを付与する構成になっているが、この構成に限られず、演出モードが第2特化モードに移行したことに基づいて特典カウンタを付与する構成であっても良い。すなわち、特典を付与するか否かを特典抽選(特典カウンタ抽選)で決定する特典抽選手段と、特典抽選の当選に基づいて特典を付与する特典付与手段と、第1状態(CZモード)を第2状態(第2特化モード)へ移行させるか否かを移行抽選(第2特化移行抽選)で決定する移行抽選手段と、移行抽選の当選に基づいて第1状態(CZモード)を終了させて第2状態(第2特化モード)へ移行させる移行手段と、特典抽選の結果を書き換える書換手段と、を備え、書換手段は、第1状態(CZモード)において特典抽選の結果が不当選となった場合であっても、移行抽選の結果が当選となって演出モードが第2状態(第2特化モード)に移行した場合には、第2状態に移行したことに基づいて特典抽選の結果を不当選から当選に書き換えるものであっても良い。
第1実施形態例では、レア役(レア小役,チャンスリプ)および白BAR図柄の何れかの当選に基づいて、第2特化モードへの移行の可否を決定する第2特化移行抽選を実行するように構成され、打順ベルや通常リプ等の当選では第2特化移行抽選を実行しない構成、すなわち、打順ベルや通常リプ等の当選では第2特化モードへの移行を実現することができない構成になっているが、この構成に限られず、レア役および白BAR揃い以外の他の当選エリア(以下、特別エリアと言う。)の当選に基づいて、第2特化モードへの移行を実現可能に構成しても良い。このようにすると、第2特化モードへの移行機会を確保して遊技性を向上させることができる。以下に、特別エリアの当選で第2特化モードへの移行を実現可能な変形例について説明をする。
第1の変形例として、CZモードにおける特別エリアの当選に基づいて、第2特化モードへの移行契機となる遊技ポイントを付与する付与手段と、付与された遊技ポイントを遊技情報記憶領域140に累積的に加算記憶する記憶手段と、を備え、演出モード移行制御手段は、遊技情報記憶領域140に記憶された遊技ポイントが特定値(例えば10000ポイント)に到達したことに基づいて、演出モードを第2特化モードに移行させるようにする。なお、当該変形例において、遊技ポイントが特定値に到達したことに基づいて、演出モードを第2特化モードへ必ず移行させる構成であっても良いし、第2特化移行抽選を実行し、この抽選で当選した場合に第2特化モードへ移行させる構成であっても良い。
第2の変形例として、第1の変形例において、遊技ポイントの付与率を変動させる変動手段をさらに備える構成とし、変動手段は、CZモードの種別に応じて、遊技ポイントの付与率を変動させる構成であっても良い。つまり、第2の変形例では、通常CZモードと特別CZモードとで、遊技ポイントの付与率を変動させるようにする。
先述のように、通常CZモードでは、白BAR揃いやレア役(レア小役,チャンスリプ)の当選(S208でYes)、特別CZ移行抽選の当選(S210でYes)、第2特化移行抽選の当選(S212でYes)の全てを満たした場合に限り、演出モードを通常CZモードから第2特化モードへ移行させることが可能である(図22)。これに対し、特別CZモードでは、白BAR揃いやレア役の当選(S228でYes)と第2特化移行抽選の当選(S230でYes)を満たすことにより、演出モードを特別CZモードから第2特化モードへ移行させることが可能である(図23)。このように、第2特化モードへの移行確率(第2特化モードへの移行の期待値)は、通常CZモードよりも特別CZモードの方が高い。つまり、第2の変形例では、第2特化モードへの移行の期待値に応じて、遊技ポイントの付与率を変動させる。
第2の変形例について、図示を省略するが、例えば、通常CZモードでは、特別エリアの当選に基づいて、70%の確率で遊技ポイント「10」を付与し、30%の確率で遊技ポイント「50」を付与し、0%の確率で遊技ポイント「100」を付与し、特別CZモードでは、特別エリアの当選に基づいて、10%の確率で遊技ポイント「10」を付与し、50%の確率で遊技ポイント「50」を付与し、40%の確率で遊技ポイント「100」を付与するように、CZモードの種別に応じて、遊技ポイントの付与率を変動させるようにする。
このように、第2の変形例では、第2特化モードへの移行契機となる遊技ポイントの付与率は、通常CZモードよりも特別CZモードの方が高いため、第2特化モードへの移行の期待値が高い特別CZモードにおいて、白BAR揃いやレア役に当選することなく第2特化移行抽選が行われなかったり(S228でNo)、白BAR揃いやレア役に当選したとしても第2特化移行抽選の結果がハズレとなったりすることにより(S230でNo)、第2特化モードへの移行に対する期待が裏切られて、遊技意欲が低下することを防止することができる。
なお、第2の変形例において、遊技ポイントの付与率を変動させる変動手段は、特別CZモードよりも通常CZモードの方が、遊技ポイントの付与率が高くなるように遊技ポイントの付与率を変動させる構成であっても良い。このようにすると、通常CZモードにおける遊技性を高めることができる。
第1,第2の変形例では、特別エリアの当選に基づいて遊技ポイントを付与することにより、第2特化モードへの移行を実現可能に構成しているが、この構成に限られず、内部抽選の結果を用いずに遊技ポイントを付与する構成であっても良い。以下に、当該変形例(第3の変形例)について以下に説明する。
第3の変形例として、第2特化モードへの移行契機となる遊技ポイントを付与するか否かを決定するポイント付与決定手段と、遊技ポイントの付与の決定により付与する遊技ポイント(値)を決定するポイント決定手段と、決定した遊技ポイントを付与する付与手段と、付与された遊技ポイントを累積的に記憶する記憶手段と、を備えている。ポイント付与決定手段は、CZモードから通常ATモードへの移行に基づいて遊技ポイントの付与を決定する。より具体的には、ポイント付与決定手段は、通常CZモードで第2特化モードへの移行が否定されて(S210でNo)、演出モードが通常CZモードから通常ATモードへ移行したこと(S218)に基づいて遊技ポイントの付与を決定し、また、特別CZモードで第2特化モードへの移行が否定されて(S230でNo)、演出モードが特別CZモードから通常ATモードへ移行したこと(S235)に基づいて、遊技ポイントの付与を決定する。そして、ポイント決定手段は、通常CZモードから通常ATモードへの移行に基づいて遊技ポイントの付与が決定された場合と、特別CZモードから通常ATモードへの移行に基づいて遊技ポイントの付与が決定された場合と、で異なる付与する遊技ポイントを異なるように決定する。具体的には、ポイント決定手段は、通常CZモードから通常ATモードへの移行に基づいて、付与する遊技ポイントを第1ポイント(例えば100ポイント)に決定し、特別CZモードから通常ATモードへの移行に基づいて、付与する遊技ポイントを第1ポイントよりも多い第2ポイント(例えば500ポイント)に決定する。このようにすると、特典カウンタの付与に特化した第2特化モードへの移行に失敗した場合であっても、遊技ポイントが付与されるため、遊技意欲の低下を防止することができる。また、第2特化モードへの移行の期待値に応じて、異なる遊技ポイントを付与することができるため、CZモードにおける遊技性を向上させることができる。
なお、第3の変形例において、ポイント決定手段は、通常CZモードから通常ATモードへの移行に基づいて第2ポイント(例えば500ポイント)付与し、特別CZモードから通常ATモードへの移行に基づいて遊技ポイントを第1ポイント(例えば100ポイント)付与する構成であっても良い。
また、第1〜第3の変形例では、特典カウンタの付与に特化した第2特化モードへの移行に関する遊技ポイントを付与する構成になっているが、この構成に限られず、AT遊技(通常AT回数)の上乗せに特化した第1特化モードへの移行に関する遊技ポイントを付与する構成であっても良い。以下に、当該変形例(第4の変形例)について以下に説明する。
第4の変形例では、第1特化モードへの移行契機となる遊技ポイントを付与するか否かを決定するポイント付与決定手段と、遊技ポイントの付与の決定により付与する遊技ポイントを決定するポイント決定手段(ポイント変動手段)と、決定した遊技ポイントを付与する付与手段と、付与された遊技ポイントを累積的に記憶する記憶手段と、を備えている。ポイント付与決定手段は、AT遊技(通常AT回数)の上乗せの期待値が通常の通常ATモードと、AT遊技の上乗せの期待値が通常ATモードよりも高い特殊ATモードとで、所定条件が成立したことに基づいて、遊技ポイントの付与を決定する。そして、ポイント決定手段は、通常ATモードと特殊ATモードとで遊技ポイントの付与率が異なるように、遊技ポイントを決定する。つまり、AT遊技の上乗せの期待値(特典付与の期待値)に応じて、第1特化モードへの移行契機となる遊技ポイントの付与率を変動させる。
第4の変形例について、図示を省略するが、例えば、通常ATモードで所定条件が成立(例えば所定役の当選、特定役の非当選、所定抽選の結果がハズレ等)した場合には、10%の確率で遊技ポイント「10」を付与し、90%の確率で遊技ポイント「100」を付与する一方、特殊ATモードで所定条件が成立した場合には、10%の確率で遊技ポイント「10」を付与し、90%の確率で遊技ポイント「100」を付与するようにする。つまり、通常ATモードよりも特殊ATモードの方が、遊技ポイントの付与率が高くなるように、遊技ポイントの付与率を変動させる。そして、第1〜第3変形例と同様に、遊技情報記憶領域140に記憶された遊技ポイントが特定値に到達したことに基づいて演出モードを第1特化モードに移行させるようにする。
また、第1実施形態例において、RBB作動における白BAR揃いの当選に基づいて特典カウンタを付与する構成であっても良い。例えば、RBB作動で白BAR揃いおよび白BAR煽りの何れか一方に当選した場合には、ストップボタンの操作で白BAR図柄を有効ラインLに表示させることを促す打順演出を実行し、白BAR揃いに当選している場合には、白BAR揃い態様でリールを停止させ、白BAR煽りに当選している場合には、白BAR煽り態様でリールを停止させるようにする。
続いて、本発明の第2実施形態例に係るスロットマシンについて説明する。第2実施形態例に係るスロットマシンは、第1実施形態例に係るスロットマシンSと比較して、主として、各リール5〜7の外周面に配列された図柄の種類(図27)、役に対応付けられた図柄組合せ(図28)、当選エリア(図29)および、CZモードおよび第2特化モードにおける処理(図30〜32)がそれぞれ異なる。そこで、第1実施形態例と相違する部分について説明をし、同じ部分については説明を省略する。
第2実施形態例では、第1実施形態例と同様に、通常ATモードの終了前までに特典カウンタを獲得している場合には、演出モードを通常ATモードから特殊ATモードに移行させ(図10のC)、特殊ATモードの最終遊技で特典処理(上乗せ抽選および有利AT移行抽選の双方)を実行し、特典処理の結果に応じて、通常AT回数を上乗せし、また、演出モードを特典カウンタの獲得に特化したCZモード等に移行させることにより、ATモードの滞在期間を長期化させて、多くのメダルを獲得することを目的としている。
第1実施形態例では、CZモードおよび第2特化モードにおいて、主として、内部抽選で「白BAR揃い」に当選したことに基づいて、特典カウンタを付与する構成になっているが、第2実施形態例では、CZモードおよび第2特化モードにおいて、主として、後述する当選エリア「ベル」の当選、後述する当選エリア「レア役」の当選、後述する「黒揃い態様」でリールが停止したことに基づいて、特典カウンタを付与する構成になっている。
図27に示すように、各図柄列5a〜7aには、赤7、黒BAR、白BAR、黒丸1〜4、星、ベル、リプレイの合計10種類の図柄が配置されている。図27,28に示すように、第2実施形態例では、第1実施形態例と同様に、複数種類の再遊技役(REP1〜16)が設けられており、これら複数種類の再遊技役には、黒BAR、黒丸1、黒丸2、黒丸3および黒丸4の各図柄(以下、黒図柄と言う。)のうち何れか3つの黒図柄が直線状に揃う態様(黒揃い態様)でリールが停止する図柄組合せが対応付けられた再遊技役(以下、特殊再遊技役と言う。)が含まれている。
特殊再遊技役(REP8〜16)は、CZモードおよび第2特化モードで特典カウンタを付与可能とする再遊技役として機能し、図29に示すように、当選エリア「下段黒1」(14番)〜「右下黒6」(37番)(以下、「黒揃いリプ」と言う。)に対応付けられている。
黒揃いリプ(14番〜37番)には、特殊再遊技役の他にも黒揃い態様でリールが停止しない図柄組合せが対応付けられた再遊技役(以下、通常再遊技役と言う。例えばREP1やREP4等)が対応付けられており、黒揃いリプの当選時に、予め定められた所定打順(以下、正解打順と言う。)でストップボタンが操作されたことに基づいて、特殊再遊技役を通常再遊技役よりも優先させて特殊再遊技役を入賞させ、前記所定打順以外の打順(以下、不正解打順と言う。)でストップボタンが操作されたことに基づいて、通常再遊技役を特殊再遊技役より優先させて通常再遊技役を入賞させる。
図29に示すように、例えば、内部抽選における下段黒1(14番)の当選時に、打順1,5,6のうち何れかの正解打順でストップボタンが操作された場合には、特殊再遊技役(REP11等)を入賞させて黒揃い態様(図28(4)等)でリールを停止させ、打順2〜4のうち何れかの不正解打順でストップボタンが操作された場合には、通常再遊技役(REP1等)を入賞させて黒揃い態様以外の態様でリールを停止させる。
第2実施形態例では、内部抽選で黒揃いリプに当選した場合に、滞在しているATモードの種別に応じて、黒揃い態様でリールが停止する正解打順をサブモニタ16等で報知する。具体的には、通常ATモード、特殊ATモードおよびCZモードでは、リールを黒揃い態様で停止させる正解打順を秘匿とし、第1特化モードおよび第2特化モードでは、リールを黒揃い態様で停止させる正解打順を報知する。そして、黒揃いリプ当選時にリールが黒揃い態様で停止したことに基づいて、特典カウンタを付与する。
黒揃煽り(44番)は、第2特化モードへの移行機能を有しており、中リール6および右リール7の停止位置のそれぞれに黒図柄が表示されて黒図柄が所謂テンパイとなるものの、3つの黒図柄が直線状に揃うことのない態様(以下、黒煽り態様と言う。)でリールが停止する図柄組合せが対応付けられた再遊技役(例えばREP2)が含まれている。
ベル(45番〜54番)は、特典カウンタの付与機能を有しており、NML1(第1役)等を含む複数種類の小役が対応付けられている。また、レア役(55番,56番)は、特別CZモードへの移行機能および特典カウンタの付与機能の双方を有しており、NML15(第2役)等の小役が対応付けられている。
次に、特典カウンタの付与等に関する特典処理を行う特典処理手段120について説明する。
第2実施形態例に係る特典処理手段120は、第1実施形態例と同様に、図3に示す特典カウンタ抽出手段121等の各手段を備えており、詳細な説明を省略するが、特典カウンタ抽選手段(第1抽選手段)125は、CZモードで当選エリア「ベル」(45番〜54番)に当選したことに基づいて、特典カウンタ(特典、特典処理を実行する権利)の付与の可否を決定する特典カウンタ抽選(第1抽選)を実行し、特別CZ移行抽選手段128は、通常CZモード(第1状態)で当選エリア「レア役」(55番,56番)に当選したことに基づいて、特別CZモード(第2状態)への移行の可否を決定する特別CZ移行抽選(第2抽選)を実行し、特典カウンタ付与手段(付与手段、権利付与手段)127は、CZモード(通常CZモード,特別CZモード)および第2特化モードでリールの停止態様が「黒揃い態様」となったことや、当選エリア「ベル」の当選で行われる特典カウンタ抽選に当選したことに基づいて特典カウンタを付与し、第2特化移行抽選手段129は、CZモードで黒揃煽り(44番)に当選したことに基づいて、第2特化モードへの移行の可否を決定する第2特化移行抽選を実行する。なお、演出モード移行制御手段113は、第1実施形態例と同様に、通常ATモードで最終遊技が行われる前までに、特典カウンタを獲得している場合には、獲得している特典カウンタに基づいて、演出モードを特殊ATモードに移行させ(特殊ATモードで実行可能なAT遊技を所定回数付与し)、特典カウンタを獲得していない場合には、ATモードを終了させて(特殊ATモードで実行可能なAT遊技を所定回数付与しないようにして)、非ATモードに移行させる構成になっている。
また、第2実施形態例では、特典カウンタ付与手段127は、未だ特典カウンタ抽選に当選していない状況下において、特別CZモードでレア役に当選した場合には特別CZ移行抽選を実行することなく特典カウンタを付与し、また、通常CZモードにおけるレア役の当選で特別CZ移行抽選に2回当選した場合にも、特典カウンタを付与する。
なお、第1実施形態例では、通常CZモードから特別CZモードへの一方向にのみ移行可能であるが(図10)、第2実施形態例では、通常CZモードと特別CZモードとは相互に移行可能に構成されている。そして、第2実施形態例では、通常CZモードから特別CZモードへの移行で特典カウンタ抽選の当選確率が高確率に変動するように構成されており、第2実施形態例に係る演出モード移行制御手段113は、特別CZモードで1回の遊技が行われたことに基づいて特別CZモードを終了させて、演出モードを通常CZモードに移行させるようになっている。つまり、特別CZモードは、1回の遊技(所定期間)に限り滞在する演出モードであって、通常CZモードよりも特典カウンタ抽選の当選に期待の持てる演出モードである。
次に、第2実施形態例に係る通常CZモード処理、特別CZモード処理および第2特化モード処理について図30〜32を用いて説明する。なお、これら各処理は、第1演出モード制御処理内(図16のS100)で行われる処理、すなわち、遊技の開始時に行われる処理である。
まず、通常CZモード処理について図30を用いて説明する。なお、図示を省略するが、第1実施形態例と同様に、CZモード(通常CZモード、特別CZモード)で実行可能な遊技の回数(CZ回数)は予め所定回数(例えば7回)に規定されている。
(ステップS301)
まず、CZモードで既に特典カウンタが付与されていることを示す特典カウンタ付与フラグがONであるか否かを判断する(S301)。このとき、特典カウンタ付与フラグがONの場合(S301でYes)には、ステップS314に処理を移し、特典カウンタ付与フラグがONでない場合(S301でNo)には、ステップS302に処理を移す。
(ステップS302〜S305)
次に、内部抽選でベル(45番〜54番)に当選したか否かを判断し(S302)、ベルに当選した場合(S302でYes)には、特典カウンタ抽選を実行する(S303)。このとき、特典カウンタ抽選に当選した場合(S304でYes)には、特典カウンタを1つ付与して、特典カウンタ付与フラグをONにセットする(S305)。一方、ベルに当選しなかった場合(S302でNo)および特典カウンタ抽選に当選しなかった場合(S304でNo)には、ステップS306に処理を移す。
なお、図示を省略するが、ステップS305で特典カウンタを付与した場合には、第1実施形態例と同様に、遊技情報記憶領域140に特典カウンタ「1」を加算し、加算した特典カウンタの種別を決定すると共に、この種別を遊技情報記憶領域140に記憶する。
(ステップS306〜S307)
次に、内部抽選で黒揃いリプに当選したか否かを判断し(S306)、黒揃いリプに当選していない場合(S306でNo)には、ステップS308に処理を移し、黒揃いリプに当選した場合(S306でYes)には、黒揃い態様でリールが停止する正解打順を秘匿にすることを決定して(S307)ステップS308に処理を移す。
なお、図示を省略するが、ステップS307において、正解打順の秘匿を決定した場合には、当該遊技の開始時に、サブモニタ16で正解打順を秘匿とする秘匿演出(例えば、「?」や「???」等の画像を含む演出)を実行する。
このように、第2実施形態例では、通常CZモードで黒揃いリプに当選した場合には、黒揃い態様でリールが停止する正解打順を秘匿とする秘匿演出を実行する。このとき、秘匿演出の実行にも拘わらず、正解打順でストップボタンが操作された場合には、先述のように、黒揃い態様でリールを停止させて、特典カウンタを1つ付与する(図33参照)。
(ステップS308〜S313)
次に、内部抽選でレア役(55番、56番)に当選したか否かを判断し(S308)、レア役に当選していない場合(S308でNo)には、ステップS314に処理を移し、レア役に当選している場合(S308でYes)には、特別CZ移行抽選を実行する(S309)。このとき、特別CZ移行抽選に当選していない場合(S310でNo)には、ステップS314に処理を移す一方、特別CZ移行抽選に当選した場合(S310でYes)には、特別CZモードへの移行が既に行われたことを示す特別CZ移行済フラグがONにセットされているか否かを判断する(S311)。そして、特別CZ移行済フラグがONにセットされていない場合(S311でNo)には、特別CZモードへの移行を決定して(S312)、ステップS314に処理を移し、特別CZ移行済フラグがONにセットされている(S311でYes)場合、すなわち、特別CZモードで1回の遊技が行われた後に通常CZモードに移行してきて、当該通常CZモードで再び特別CZ移行抽選に当選したことにより、合計で特別CZ移行抽選に2回当選した場合には、特典カウンタを1つ付与して、特典付与フラグをONにセットする(S313)。
(ステップS314〜S317)
次に、内部抽選で黒揃煽りに当選したか否かを判断し(S314)、黒揃煽りに当選していない場合(S314でNo)には、通常CZモード処理を終了させ、黒揃煽りに当選している場合(S314でYes)には、例えば30%の当選確率で第2特化移行抽選を実行する(S315)。このとき、第2特化移行抽選に当選した場合(S316でYes)には、第2特化モードへの移行を決定して(S317)、通常CZモード処理を終了させる。一方、第2特化移行抽選に当選していない場合(S316でNo)には、第2特化モードへの移行を決定することなく、通常CZモード処理を終了させる。
次に、特別CZモード処理について図31を用いて説明する。特別CZモードは、通常CZモードと異なり、1回の遊技に限り滞在可能な演出モードであり、CZモードにおける特別CZモードへの移行は1回に限定されている。なお、通常CZモード処理と特別CZモード処理とでは、一部の処理(S351〜356)が共通しているため、異なる処理についてのみ説明する。
(ステップS357〜S358)
ステップS357において、内部抽選でレア役(55番、56番)に当選したか否かを判断し、レア役に当選していない場合(S357でNo)には、ステップS359に処理を移す。一方、レア役に当選している場合(S357でYes)には、特典カウンタの付与の可否を決定する特典カウンタ抽選を実行することなく、特典カウンタを1つ付与して、特典付与フラグをONにセットする(S358)。
このように、第2実施形態例では、1回の遊技のみ滞在可能な特別CZモードにおけるレア役の当選で必ず特典カウンタを付与する構成になっている。
(ステップS359〜S364)
次に、内部抽選で黒揃煽りに当選したか否かを判断し(S359)、黒揃煽りに当選している場合(S359でYes)には、通常CZモードで行われる第2特化移行抽選の当選確率よりも高確率の例えば50%の当選確率で第2特化移行抽選を実行する(S360)。このとき、第2特化移行抽選に当選した場合(S361でYes)には、第2特化モードへの移行を決定し(S362)、特別CZモード処理を終了させる。一方、黒揃煽りに当選していない場合(S359でNo)には、特別CZ移行済フラグをONにセットし(S363)、通常CZモードへの移行を決定して(S364)、特別CZモード処理を終了させる。
次に、第2特化モード処理について図32を用いて説明する。なお、図示を省略するが、第1実施形態例と同様に、第2特化モードで実行可能な遊技の回数(第2特化回数)は予め所定回数(例えば5回)に規定されている。
(ステップS371〜S374)
まず、内部抽選で黒揃いリプ以外の当選エリアに当選したか否かを判断し(S371)、黒揃いリプ以外の当選エリアに当選している場合(S371でYes)には、特典カウンタ抽選を実行する(S372)。このとき、特典カウンタ抽選に当選した場合(S373でYes)には、特典カウンタを1つ付与する(S374)。一方、特典カウンタ抽選に当選していない場合(S373でNo)には、ステップS375に処理を移す。
(ステップS375〜S376)
次に、内部抽選で黒揃いリプに当選したか否かを判断し(S375)、黒揃いリプに当選していない場合(S375でNo)には、第2特化モード処理を終了させ、黒揃いリプに当選している場合(S375でYes)には、黒揃い態様でリールが停止する正解打順を報知することを決定して(S376)、第2特化モード処理を終了させる。
なお、図示を省略するが、ステップS375において、黒揃い態様でリールが停止する正解打順の報知が決定された場合には、遊技の開始時に、内部抽選で決定された黒揃いリプの種別に対応する正解打順に係る打順演出をサブモニタ16で実行する。この打順演出に従ってストップボタンが操作されると、黒揃い態様でリールを停止させる。
次に、黒揃い態様でリールが停止したことにより特典を付与する特典制御処理について図33を用いて説明する。なお、特典制御処理は、第2演出モード制御処理(図16のS200)で行われる処理、すなわち、遊技終了の際に行われる処理である。
(ステップS401〜S402)
まず、黒揃い態様でリールが停止しているか否かを判断する(S401)。このとき、黒揃い態様でリールが停止している場合(S401でYes)には、特典カウンタを1つ付与して、ステップS403に処理を移し、黒揃い態様でリールが停止していない場合(S401でNo)には、特典カウンタを付与することなく特典制御処理を終了させる。
(ステップS403〜S404)
次に、滞在している演出モードの種別がCZモード(通常CZモード,特別CZモード)であるか否かを判断する(S403)。このとき、CZモードである場合(S403でYes)には、特典カウンタ付与フラグをONにセットして特典制御処理を終了させ、CZモードでない場合(S403でNo)、すなわち、滞在している演出モードの種別が第2特化モードである場合には、特典カウンタ付与フラグをONにセットすることなく特典制御処理を終了させる。
第2実施形態例では、通常CZモードで特典カウンタが付与されていない状態、すなわち、特典カウンタ付与フラグがOFFの状態(S301でNo)で、レア役に当選した場合に限り(S308でYes)、特別CZモードへの移行が可能であり(S312)、特典カウンタ付与フラグがONの状態(S301でYes)では、特別CZモードへの移行が不可能である。つまり、特別CZモードに移行した当初、特典カウンタ付与フラグはOFFにセットされていることになる。このため、特別CZモードでは、特典カウンタ付与フラグのON・OFFを確認する処理を行うことなく、ベルの当選(S351でNo)で特典カウンタ抽選を実行するように構成されているのである(S352)。そして、CZモードの滞在中に特典カウントが付与されて特典カウンタ付与フラグがONにセットされると(S301でYes)、ベルに当選したとしても特典カウンタ抽選を実行しないように構成されている。これに対し、第2特化モードでは、特典カウンタが付与されているか否かに拘わらず、黒揃いリプ以外の当選エリアの当選に基づいて特典カウンタ抽選を実行し、黒揃いリプの当選に基づいて特典カウンタを必ず付与するように構成されているのである。
このように、第2実施形態例では、特典カウンタが付与される前のベル(第1役)の当選で特典カウンタ抽選を実行するため(S303、S353)、特典カウンタが付与される前のベルの当選に遊技者の興味を惹き付けることができる。
そして、第2実施形態例では、特典カウンタが付与される前のレア役(第2役)の当選で特別CZ移行抽選を実行し(S309)、特別CZ移行抽選の当選で特別CZモード(第2状態)に移行させ、特別CZモードでは、特典カウンタ抽選の当選確率および第2特化移行抽選の当選確率の双方が通常CZモードよりも高確率となる。このため、通常CZモードにおけるレア役の当選は、特典カウンタの付与に対する期待感を与えることができる。
また、第2実施形態例では、特典カウンタ抽選の当選確率および第2特化移行抽選の当選確率の双方が高確率となる特別CZモードに1回の遊技に限り滞在可能になっているため、特別CZモードをワンチャンス的な演出モードとして、その存在価値を高めて遊技性を向上させることができる。
なお、第2実施形態例において、通常CZモードから特別CZモードの移行後に再び通常CZモードに移行可能となるように演出モードが遷移することを前提に、特別CZモードの滞在期間を2回の遊技が行われる期間や3回の遊技が行われる期間にする構成であっても良い。
さらに、第2実施形態例では、通常CZモード(第1状態)におけるレア役(第2役)の当選で特別CZモード(第2状態)へ移行させた後、1回の遊技に限り滞在する特別CZモードで再びレア役に当選したこと(第2条件の成立、S357でYes)に基づいて、特典カウンタを付与する構成、すなわち、特典カウンタ付与フラグがOFFの状態(第1条件の不成立状態)で、レア役に2度連続して当選した場合には、特典カウンタ抽選を実行することなく、特典カウンタを付与する構成になっている。言い換えると、レア役の連続当選で特典カウンタ抽選の結果をハズレから当りに書き換える(特典付与フラグをOFFからONにセットする)構成になっているため、レア役の当選に遊技者の関心を強く惹きつけることができる。
なお、第2実施形態例では、特別CZモードでレア役に当選して(レア役の連続当選で)特典カウンタが付与されると再び通常CZモードに移行し、この通常CZモードでレア役に当選したとしても特典の付与に関する処理が行われない構成、すなわち、レア役に3回連続して当選したことに対する恩恵を遊技者に与える構成になっていないが、この構成に限られず、3回以上のレア役連続当選で、例えば特典カウンタを追加的に付与する構成であっても良いし、特典カウンタの獲得に特化した第2特化モードに移行させる構成であっても良い。
また、第2実施形態例では、黒揃い態様でリールが停止したことに基づいて特典カウンタを付与するため、遊技者に強い印象を与える黒揃い態様は特典カウンタの付与を確実に報知することができる。
そして、CZモードでは、黒揃いリプの当選時に、黒揃い態様でリールが停止する正解打順を遊技者に秘匿としているため、CZモードにおける黒揃い態様の出現率が高くならないようにして、CZモードで特典カウンタが過剰に付与されることを防止している。これに対し、第2特化モードでは、黒揃いリプの当選時に、黒揃い態様でリールが停止する正解打順を遊技者に報知することにより、第2特化モードにおける黒揃い態様の出現率をCZモードよりも高確率なものにして、特典カウンタの付与率を高めている。このように、第2実施形態例では、黒揃い態様でリールが停止する正解打順の報知の有無により、特典カウンタの付与率を変動させて、特典カウンタの付与率が通常のCZモードと、特典カウンタの付与率が高確率の第2特化モードとを創出している。よって、CZモードから第2特化モードへの移行に伴い、黒揃いリプの当選確率を変動させることなく、特典カウンタの付与率を変化させることができる。
また、第2実施形態例では、CZモードにおけるベルの当選(S301,S351)、CZモードにおける黒揃いリプ当選時のストップボタンの操作順序(S306,S356,S401)、第2特化モードにおける黒揃いリプ以外の当選エリアの当選(S371)で特典カウンタを付与可能とし、特別CZモードにおけるレア役の当選(S357)、第2特化モードにおける黒揃いリプの当選(S357)で、必ず特典カウンタを付与する構成になっているため、特典カウンタの付与の機会を十分に確保して遊技性を高めることができる。
なお、第2実施形態例では、CZモードを通常CZモードと特別CZモードに分けて、特典カウンタ抽選に当選していない状態であっても、レア役の連続当選により特典カウンタを付与する構成になっているが、CZモードを通常CZモードと特別CZモードとに分けない構成であっても良い。このように構成した場合であっても、レア役の連続当選により特典カウンタを付与する構成とする。すなわち、CZモードにおける特典カウンタ抽選の当選(第1条件の成立)に基づいて特典カウンタ(特典)を付与する付与手段と、CZモードにおけるレア役の当選(第2条件の成立)に基づいて特別フラグを設定し、特別フラグの設定から例えば1回の遊技が行われる期間(所定期間)を経過したことに基づいて特別フラグを解除するよう制御する制御手段と、を備え、付与手段は、特別フラグが設定されている状態でレア役に当選(第2条件が成立)したことに基づいて、特典カウンタ抽選に当選していない状態(第1条件が成立していない状態)であっても特典を付与する。
また、第2実施形態例では、3つの黒図柄が直線状に揃う黒揃い態様でリールが停止したことに基づいて特典カウンタを付与し、3つの黒図柄が直線状に揃うことのない黒煽り態様でリールが停止したこと(黒揃煽り(44番)の当選)に基づいて第2特化移行抽選を実行するため、2つのリールが停止し1つのリールが回転している状態で、2つの黒図柄が所謂テンパイとなると、特典カウンタの付与および第2特化移行抽選の実行の一方が確定することになる。これにより、リールの停止態様に遊技者を注目させて遊技性を向上させることができる。
なお、第2実施形態例では、特典カウンタ付与手段(権利付与手段)127は、通常CZモード(第1状態)で「ベル」の当選により行われる特典カウンタ抽選に未だ当選していない状態であったとしても(第1条件の成立に拘わらず)、特別CZモード(第2状態)で「レア役」に当選した(第2条件が成立した)ことに基づいて、特典カウンタ(特典の処理を実行する権利)を付与し、上乗せ抽選手段123および有利AT移行抽選手段124(以下、特典処理実行手段と言う。)は、特殊ATモードで特殊AT回数が残り「1」となった遊技(特殊ATモードにおける最終遊技)の開始時に(特殊遊技の終了条件を満たしたときに)、特典処理(上乗せ抽選、有利AT移行抽選)を実行するように構成されているが、この構成に限られず、特典処理実行手段は、特殊ATモードにおける最終遊技の終了時(特殊遊技の終了条件を満たしたときに)、特殊ATモードで特殊AT回数が「1」や「7」等の奇数回数になったこと、特殊ATモードで特殊AT回数が「4」や「6」等の偶数回数になったことなど、特殊遊技(特殊ATモードにおける遊技)の実行に基づいて特典処理を実行する構成であっても良い。
また、第1,第2実施形態例では、特殊ATモードで実行可能な遊技(特殊遊技)の回数(特殊AT回数)を予め所定回数(例えば10回)に定め、この特殊AT回数が残り「1」となったことに基づいて、すなわち、特殊ATモードの終了条件(特殊遊技の終了条件)を満たしたことに基づいて特典処理(上乗せ抽選、有利AT移行抽選)を実行する構成になっているが、この構成に限られず、特殊ATモードで実行可能なストップボタンの操作順序を報知する回数(打順演出の実行回数、所謂ナビ回数)を予め所定回数(例えば10回)に定め、特殊ATモードで前記打順演出の実行回数が上限の所定回数に到達した(特殊遊技の終了条件を満たした)ことに基づいて特典処理を実行し、特典処理の実行後に特殊ATモードを終了させる構成であっても良いし、特殊ATモードで行われた前記打順演出の実行回数が「1」や「3」等の奇数回数や、「2」や「4」等の偶数回数に到達したこと等、特殊ATモード中に特典処理を実行する構成、すなわち、特殊遊技の実行に基づいて特典処理を実行するよう構成であっても良い。
また、第1,第2実施形態例において、先述のように、特殊ATモードで所定条件が成立したこと(例えば、所定役に当選したこと)に基づいて特殊ATモードを継続させるか否かの継続抽選(特殊ATモードを終了させるか否かの終了抽選)を実行し、この継続抽選に非当選となった場合(終了抽選に当選した場合)に特殊ATモードを終了させる構成を採用した場合、特殊ATモードで継続抽選に非当選となった(特殊遊技の終了条件を満たした)こと(終了抽選に当選したこと)に基づいて、特典処理(上乗せ抽選、有利AT移行抽選)を実行するようにしても良い。
また、第1,第2実施形態例では、特殊ATモードで実行可能な遊技(特殊遊技)の回数(特殊AT回数)を予め規定し、この規定した特殊AT回数が残り「1」となったことに基づいて特典処理(上乗せ抽選、有利AT移行抽選)を実行すると共に、特殊ATモードを終了させる構成になっているが、この構成に限られず、特殊ATモードを通常AT回数(通常ATモードにおけるAT遊技の実行可能回数)の減算を中断する演出モードに設定し、通常ATモードの終了時に遊技情報記憶領域140に特典カウンタが記憶されている場合には、通常ATモードの終了後に特殊ATモードに移行させて、特殊ATモードで通常AT回数の減算を中断し、特殊ATモードの終了時に特典処理を実行する構成、すなわち、特典カウンタ(特典の処理を実行する権利)の付与に基づいて、通常AT回数の減算を中断する特殊遊技を所定回数(例えば10回)遊技者に付与する構成(通常AT回数の減算を中断する特殊ATモードに移行させる構成)としても良い。この場合、特殊ATモードで特殊遊技を上限である所定回数実行したことや、特殊ATモードで特殊遊技を偶数回数や奇数回数等の特定回数実行したこと等、特殊遊技の実行に基づいて特典処理を実行するようにする。
また、第1,第2実施形態例では、特殊ATモードの最終遊技において、通常ATモードで実行可能な通常AT回数(第1特典)を加算するか否かを決定する上乗せ抽選と、特典付与の期待値の高いCZモードや第1特化モードへの移行(第2特典)の可否を決定する有利AT移行抽選との双方を、特典カウンタに基づいて実行するように構成されているが、この構成に限られず、上乗せ抽選および有利AT移行抽選の何れか一方に替えて、特典カウンタの付与の可否を決定する特典カウンタ抽選を実行する構成、すなわち、通常AT回数(第1特典)の付与の可否および特典カウンタ(第2特典)の付与の可否の双方を実行する構成、あるいは、特典カウンタ(第1特典)の付与の可否および第1特化モードへの移行(第2特典)の可否の双方を実行する構成であっても良いし、特殊ATモードの最終遊技において、通常AT回数(第1特典)の付与の可否、第1特化モードへの移行(第2特典)の可否、特典カウンタ(第3特典)の付与の可否の全てを実行する構成であっても良い。
なお、第1,第2実施形態例では、ATモード内で遷移可能な演出モードとして、第1特化モードや第2特化モード等を設ける構成としたが、この構成に限られず、第1特化モードや第2特化モード等を非ATモード内で遷移可能な演出モードとしても良い。具体的には、非ATモードを、通常非ATモード、特殊非ATモード、第1特化モード、CZモード、第2特化モードに分け、通常非ATモードでは、初期値(例えば「500」)のパラメータ値を遊技の実行毎に変動させ、パラメータ値が特定値(例えば「0」や「1000」等)になったことを契機に、ATモードへの移行の可否を決定するAT抽選を実行するように構成し、特殊非ATモードでは、獲得した特典カウンタに基づいて、パラメータ値を特定値に近づけるように変動させる変動抽選と、特殊非ATモードの終了後に、AT抽選の実行に特化した第1特化モードまたは特典カウンタの獲得可能なCZモードへの移行を実現可能な報酬抽選との双方を実行する特典処理を実行し、この特典処理において、変動抽選の結果に応じてパラメータ値を特定値に近づけるように変動させて、通常非ATモードで行われるAT抽選の実行時期を早め、報酬抽選の結果に応じて特殊非ATモードの終了後に第1特化モードまたはCZモードに移行可能とし、第1特化モードに移行した場合には、第1特化モードで遊技を実行する毎にAT抽選を実行し、CZモードに移行した場合には、第1,第2実施形態例と同様に、内部抽選の結果に応じて、特典カウントの付与の可否を決定する特典カウンタ抽選と、CZモードよりも特典カウンタの獲得に特化した第2特化モードへの移行の可否を決定するようにする。このようにすると、非ATモードにおける演出モードの遷移を多様化させて、非ATモードにおける遊技性を向上させることができる。
また、第1,第2実施形態例において、上述のように、特殊ATモード、第1特化モード、CZモードおよび第2特化モードを非ATモード内で遷移可能な演出モードとした場合に、第1実施形態例における第1〜第4の変形例と同様に、非ATモード内における通常非ATモード、特殊非ATモード、第1特化モード、CZモード、第2特化モードのうち何れかの演出モードへの移行契機となる遊技ポイントを他の演出モードで付与する構成であっても良い。具体的には、特典付与の期待値が互いに異なる第1演出モード(例えば、通常非ATモードおよび特殊非ATモード)で所定条件が成立したことに基づいて、第2演出モード(例えば、第1特化モード、CZモード、第2特化モード)への移行契機となる遊技ポイントを付与するか否かを決定する決定手段と、遊技ポイントの付与の決定により遊技ポイントを付与する付与手段と、付与された遊技ポイントを累積的に記憶する記憶手段と、遊技ポイントの付与率を変動させる変動手段と、を備え、変動手段は、特典付与の期待値の低い通常非ATモードよりも、特典付与の期待値の高い特殊非ATモードで付与される遊技ポイントの方が、遊技ポイントの付与率が高くなるように遊技ポイントの付与率を変動させ、あるいは、特殊非ATモードよりも通常非ATモードで付与される遊技ポイントの方が、遊技ポイントの付与率が高くなるように遊技ポイントの付与率を変動させる。このようにすると、特典付与の期待値に応じて、遊技ポイントの付与率を変動させることができるため、非ATモードにおける遊技性を更に向上させることができる。
S スロットマシン(遊技機)
113 演出モード移行制御手段(移行手段,特殊遊技付与手段)
123 上乗せ抽選手段(実行手段)
124 有利AT移行抽選手段(実行手段)
125 特典カウンタ抽選手段(特典抽選手段)
127 特典カウンタ付与手段(特典付与手段,権利付与手段)
129 第2特化移行抽選手段(移行抽選手段)

Claims (3)

  1. 遊技に関する特典を付与するか否かを特典抽選で決定する特典抽選手段と、前記特典抽選の結果が当選となったことに基づいて前記特典を付与する特典付与手段と、第1状態を第2状態へ移行させるか否かを移行抽選で決定する移行抽選手段と、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定されたことに基づいて前記第1状態を終了させて前記第2状態へ移行させる移行手段と、を備え、
    前記特典付与手段は、前記第1状態において前記特典抽選の結果が不当選となった場合であっても、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定された場合には、前記第2状態への移行の決定に基づいて前記特典を付与する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技に関する特典の処理を実行する実行手段と、前記特典の処理を実行する権利を付与するか否かを特典抽選で決定する特典抽選手段と、前記特典抽選の結果が当選となったことに基づいて前記権利を付与する権利付与手段と、前記権利の付与に基づいて特殊遊技を付与する特殊遊技付与手段と、第1状態を第2状態へ移行させるか否かを移行抽選で決定する移行抽選手段と、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定されたことに基づいて前記第1状態を終了させて前記第2状態へ移行させる移行手段と、を備え、
    前記権利付与手段は、前記第1状態において前記特典抽選の結果が不当選となった場合であっても、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定された場合には、前記第2状態への移行の決定に基づいて前記権利を付与し、
    前記実行手段は、前記特殊遊技付与手段により付与された特殊遊技の実行に基づいて前記特典の処理を実行する
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技に関する特典の処理を実行する実行手段と、前記特典の処理を実行する権利を付与するか否かを特典抽選で決定する特典抽選手段と、前記特典抽選の結果が当選となったことに基づいて前記権利を付与する権利付与手段と、第1状態を第2状態へ移行させるか否かを移行抽選で決定する移行抽選手段と、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定されたことに基づいて前記第1状態を終了させて前記第2状態へ移行させる移行手段と、を備え、
    前記権利付与手段は、前記第1状態において前記特典抽選の結果が不当選となった場合であっても、前記移行抽選で前記第2状態への移行が決定された場合には、前記第2状態への移行の決定に基づいて前記権利を付与し、
    前記実行手段は、前記権利付与手段により付与された前記権利に基づいて、第1特典の付与の可否および前記第1特典と異なる第2特典の付与の可否の双方を決定する
    ことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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