JP5871594B2 - 化粧用シート - Google Patents

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本発明は、顔面や手足の皮膚に貼付して使用する化粧用シートに関するものである。
近年、皺のばし、しみとり、肌荒れの手入れ又は皮膚の保湿などを目的として、皮膚に貼付するタイプの化粧用シートが用いられている。たとえば、特許文献1には、ナノファイバーよりなる繊維集積体に化粧料等を保持させた化粧用シートが提案されている(特許文献1)。
ナノファイバーよりなる繊維集積体は、その表面積が非常に大きいため、皮膚に密着しやすく化粧用シートとして好適なものである。しかしながら、皮膚に密着しやすいため、手指で掴んで顔面の皮膚等に適用しようとすると、適用する前に手指に密着してしまうということがあった。手指に密着した繊維集積体を引き離そうとしても、ナノファイバーで構成されているため簡単に破断し、顔面の皮膚等に適用することができないという欠点があった。特許文献1には、かかる欠点に関して何らの記載もない。
特開2008−179629号公報(請求項1)
本発明の課題は、ナノファイバーよりなる繊維集積体を手指で取り扱う際に、それが手指に密着したり、破断したりすることを防止することにある。
本発明は上記課題を解決するために、ナノファイバーよりなる繊維集積体の片面に特定の層を付加したものである。すなわち、本発明は、表面が平滑な多孔質支持体層と、該多孔質支持体層の該表面に積層されてなる、皮膚に貼付するためのナノファイバー層と、該多孔質支持体の裏面に接着剤で貼合されてなる嵩高短繊維不織布層とからなり、該嵩高短繊維不織布層は、手指で掴むことで、該多孔質支持体層と該嵩高短繊維不織布層とを該ナノファイバー層から剥離することを可能する厚み又は毛羽を持つことを特徴とする化粧用シートに関するものである。
本発明におけるナノファイバー層は、ナノファイバーよりなる繊維集積体である。ナノファイバーとは、繊維径が数nmから数千nmで繊維長が100μm以上の極細繊維のことを意味している。ナノファイバー層は、公知の方法で製造することができ、たとえば、特表2008−542571号公報に記載されている静電紡糸法(エレクトロスピニング法)で製造することができる。
本発明において、ナノファイバー層は皮膚に貼付するためのものであるから、皮膚に悪影響を与えないものであれば、公知のナノファイバー層を任意に用いることができる。具体的には、繊維径10〜500nmのナイロン6繊維が集積されてなるナイロン6繊維集積体からなるものを用いるのが好ましい。ナイロン6繊維は親水性であり、疎水性のものに比べて、皮膚に密着しやすいからである。また、美容成分を含む繊維径10nm〜5μmの水溶性繊維が集積されてなる水溶性繊維集積体と、繊維径10〜500nmのナイロン6繊維が集積されてなるナイロン6繊維集積体との積層物を用いるのも好ましい。かかる積層物を、水で湿らせて皮膚に貼付すれば、水溶性繊維が溶解して美容成分がナイロン6繊維集積体に保持されるので、別途、美容成分を使用しなくてもよいからである。
水溶性繊維の原料としては、水溶性高分子が用いられる。具体的には、ポリビニルアルコール、キトサン、コラーゲン、ポリエチレングリコール及び/又はシルクフィブリロン等が用いられる。また、本発明において、美容成分とは、保湿成分、ホワイトニング成分、美肌成分、しみ取り成分、防皺成分、抗炎症成分、血行促進成分及び/又は湿潤成分等のことであり、美容のために用いられるものである。美容成分の具体例としては、糖類、アミノ酸類、プラセンタエキス、ヒアルロン酸、トレハロース、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、シルク、オリーブオイル、セチルアルコール、ラノリン、ステアリルアルコール、ビタミンEやビタミンC等のビタミン類、グリチルリン酸等を挙げることができる。なお、コラーゲン、ポリエチレングリコール又はシルクは美容成分兼水溶性高分子であるから、美容成分を含む水溶性繊維として、コラーゲン繊維、ポリエチレングリコール繊維又はシルク繊維を用いることもできる。
ナノファイバー層の目付は、0.1〜1g/m2程度であるのが好ましい。ナノファイバー層の目付が0.1g/m2未満になると、ナノファイバー相互間に形成される間隙が少なくなり、美容成分を多量に保持しにくくなる傾向が生じる。また、ナノファイバー層の目付が1g/m2を超えると、皮膚の動きに追従しにくくなり、違和感を感じやすくなり、さらに、美容成分を含む水を付与して皮膚に貼付したとき、外観上、目立ちやすくなる。
ナノファイバー層は、表面が平滑な多孔質支持体層の表面に積層されている。ナノファイバー層は表面積が大きいので、単に積層しただけで、多孔質支持体層の表面に密着し、取り扱い時に容易に剥離しない。支持体層が多孔質である理由は、美容成分を透過させるためである。また、多孔質支持体層の表面が平滑であるとは、極端な凹凸や毛羽がないということである。極端な凹凸があると、ナノファイバー層にも凹凸が生じ、皮膚に密着しにくくなるので好ましくない。また、毛羽があると、ナノファイバーが毛羽と絡み合って、ナノファイバー層を皮膚に密着させた後に多孔質支持体層を剥離する際、多孔質支持体層と共に皮膚から取り除かれてしまうので好ましくない。表面が平滑な多孔質支持体層としては、紙又は不織布が用いられる。特に、不織布としては、スパンボンド法で得られたポリプロピレン長繊維ウェブを、加熱された平滑ロールを通して得られた長繊維不織布を用いるのが好ましい。この不織布は長繊維で構成されているため、自由端が殆どなく、毛羽が発生しにくいからである。また、ポリプロピレン長繊維は疎水性であるため、ナノファイバー層を皮膚に密着させた後、ナノファイバー層から取り除かれやすいからである。なお、多孔質支持体層は、ナノファイバー層に追従する柔軟性を持つものが好ましく、目付が10〜70g/m2程度、より好ましくは15〜40g/m2程度で、剛軟度が150mm以下程度、より好ましくは130mm以下のものである。
表面が平滑な多孔質支持体層の裏面には、嵩高短繊維不織布層が貼合されている。嵩高短繊維不織布とは、単位面積当たりの短繊維量が少なく、かつ、多数の大きな空隙を持つ不織布のことである。具体的には、嵩高短繊維不織布の密度が0.07g/cm3以下(すなわち、空隙率が93%以上)のものが好ましく、特に0.05g/cm3以下(すなわち、空隙率が95%以上)のものがより好ましい。また、嵩高短繊維不織布の厚みは1〜6mmであるのが好ましい。厚みが1〜6mmと厚いので、この嵩高短繊維不織布は手指で掴むことができる。また、嵩高短繊維不織布の表面には、短繊維の自由端が多数、毛羽となって存在しているため、この毛羽を手指で掴むことができる。
嵩高短繊維不織布層は、従来公知の製造方法で得ることができる。たとえば、短繊維群をカーディングして得られた短繊維ウェブに、ニードルパンチを施したニードルパンチ不織布や、バインダー液を噴霧して短繊維相互間をバインダーで結合したバインダーボンド不織布等を用いることができる。また、熱接着性短繊維を含む短繊維群をカーディングして得られた短繊維ウェブに、熱接着性短繊維が溶融又は軟化する温度で熱処理して、短繊維相互間を熱接着性短繊維で接着したサーマルボンド不織布を用いることもできる。もちろん、熱処理前に、短繊維ウェブにニードルパンチを施して、サーマルボンド兼ニードルパンチ不織布としてもよい。嵩高短繊維不織布層も、ナノファイバー層に追従する柔軟性を持つものが好ましく、目付が50〜150g/m2程度がよく、剛軟度が150mm以下程度がよい。
嵩高短繊維不織布層は、多孔質支持体層の裏面に接着剤によって貼合されている。たとえば、多孔質支持体層の裏面に接着剤液を塗布して嵩高短繊維不織布を貼合してもよい。また、多孔質支持体層の裏面にホットメルト接着剤を塗布し、嵩高短繊維不織布を積層した後、加熱処理して貼合してもよい。また、嵩高短繊維不織布中に熱接着性短繊維を混合しておき、多孔質支持体層の裏面に嵩高短繊維不織布を積層した後、加熱処理して熱接着性短繊維を溶融又は軟化させて、貼合してもよい。接着剤による貼合で、嵩高短繊維不織布層と多孔質支持体層とは強固に接着され、容易に剥離しない。なお、嵩高短繊維不織布層と多孔質支持体層を積層したものの剛軟度も150mm以下程度がよい。
本発明に係る化粧シートの使用方法は、以下のとおりである。ナノファイバー層が、繊維径10〜500nmのナイロン6繊維が集積されてなるナイロン6繊維集積体からなる場合、皮膚に美容成分を塗布し、その後、嵩高短繊維不織布層を手指で掴んで、ナノファイバー層が皮膚に当接するようにして密着させる。ナノファイバー層を皮膚に密着させた後、嵩高短繊維不織布層を手指で掴んで、皮膚から離れる方向に引っ張る。そうすると、ナノファイバー層の皮膚への密着力及び嵩高短繊維不織布層と多孔質支持体層との接着力は、いずれも、表面が平滑な多孔質支持体層とナノファイバー層との積層による密着力よりも高いので、嵩高短繊維不織布層と多孔質支持体層とが皮膚から取り除かれ、ナノファイバー層だけが皮膚上に残存する。そして、ナノファイバー層には皮膚に塗布した美容成分が保持されているため、所望の効果が得られる。また、皮膚に美容成分を塗布せずに、この化粧シートを皮膚に適用した後、嵩高短繊維不織布層及び多孔質支持体層を取り除く前に、嵩高短繊維不織布層及び多孔質支持体層を通して、美容成分を供給してもよい。さらに、嵩高短繊維不織布層及び多孔質支持体層を取り除いた後に、美容成分をナノファイバー層に供給してもよい。
ナノファイバー層が、美容成分を含む繊維径10nm〜5μmの水溶性繊維が集積されてなる水溶性繊維集積体と、繊維径10〜500nmのナイロン6繊維が集積されてなるナイロン6繊維集積体との積層物からなる場合、皮膚に水を塗布し、その後、嵩高短繊維不織布層を手指で掴んで、ナノファイバー層が皮膚に当接するようにして密着させる。そして、前記した場合と同様に、嵩高短繊維不織布層と多孔質支持体層とを取り除く。水溶性繊維集積体中の水溶性繊維は皮膚に塗布した水によって徐々に溶解し、美容成分はナイロン6繊維集積体中に保持され、所望の効果が得られるのである。また、皮膚に水を塗布せずに、前記と同様に、嵩高短繊維不織布層及び多孔質支持体層を通して、水を供給してもよい。さらに、嵩高短繊維不織布層及び多孔質支持体層を取り除いた後に、水をナノファイバー層に供給してもよい。
不織布に係る化粧用シートは、多孔質支持体層の平滑な表面に皮膚に貼付するためのナノファイバー層が積層されており、多孔質支持体層の裏面に手指で掴みうる厚み又は毛羽を持つ嵩高短繊維不織布層が接着剤で強固に接着されている。したがって、嵩高短繊維不織布層を手指で掴んで、ナノファイバー層を皮膚に貼付することができる。また、嵩高短繊維不織布層を手指で掴んで引っ張ることにより、ナノファイバー層のみを皮膚上に残すことができる。したがって、ナノファイバー層を皮膚に貼付する際に、ナノファイバー層が手指に付着することも、破断することもなく、綺麗にナノファイバー層を皮膚に貼付しうるという効果を奏する。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明は、ナノファイバー層のみを皮膚に綺麗に貼付するために、ナノファイバー層を多孔質支持体層の平滑な表面に積層し、多孔質支持体層の裏面に嵩高短繊維不織布層を接着剤で貼合するという構成を採用したものと解釈されるべきである。
実施例1
[嵩高短繊維不織布の準備]
繊度1.7デシテックスの高融点ポリエステル短繊維50質量%、鞘成分が低融点ポリエステルで芯成分が高融点ポリエステルよりなる繊度2.2デシテックスの芯鞘型複合短繊維(I)20質量%及び鞘成分がポリエチレンで芯成分が高融点ポリエステルよりなる繊度2.2デシテックスの芯鞘型複合短繊維(II)30質量%とが混合されてなる短繊維群をカーディングして、目付100g/m2の短繊維ウェブを得た。この短繊維ウェブにニードルパンチを施した後、芯鞘型複合短繊維(I)中の低融点ポリエステル及び芯鞘型複合短繊維(II)中のポリエチレンが溶融又は軟化する温度に加熱して、短繊維相互間を結合して嵩高短繊維不織布を得た。この嵩高短繊維不織布の厚みは4mmであり、密度は0.025g/cm3であった。
[多孔質支持体の準備]
目付20g/m2のポリプロピレン系長繊維不織布を準備した。
上記嵩高短繊維不織布と上記多孔質支持体を積層した後、135℃に加熱された熱ロールに通して、嵩高短繊維不織布を構成している芯鞘型複合短繊維(II)中のポリエチレンを溶融させ、これを接着剤として嵩高短繊維不織布と多孔質支持体とを貼合した。貼合品の厚みは3mmであり、このうち嵩高短繊維不織布の厚みは2.8mmであった。また、貼合品中の多孔質支持体表面は、熱ロールにより平滑になっていた。
一方、酢酸:蟻酸=2:1(質量比)の割合で混合した溶媒に、ナイロン6ポリマーを溶解させて、濃度15質量%のナイロン6溶液を作成した。ナイロン6溶液をノズル4の中に入れ、ノズル4の下端から10cm下方に貼合品5を置いた(図2)。貼合品5は、多孔質支持体1表面がノズル4に対向するようにし、かつ、貼合品5の裏側には収集電極6が位置する状態で置いた。そして、ノズル4と収集電極6との間に、25kVの直流電極を印加した。この結果、貼合品5の多孔質支持体1表面に、繊維径100〜300nmのナイロン6繊維が集積された。ナイロン6繊維集積体の目付は0.3g/m2であった。以上のようにして、貼合品5の多孔質支持体1表面にナノファイバー層2が積層された化粧用シートが得られた。
実施例2
ナイロン6繊維集積体の目付を0.7g/m2に変更する他は、実施例1と同一の方法で化粧用シートを得た。
実施例3
多孔質支持体1であるポリプロピレン系長繊維不織布の目付を70g/m2に変更する他は、実施例1と同一の方法で化粧用シートを得た。
実施例4
実施例1と同一の方法でナイロン6繊維を集積させた後、さらに以下の方法を適用した。すなわち、精製水を溶媒として、ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製、商品名「N−300)及びヒアルロン酸の濃度が2質量%である混合溶液を作成した。混合溶液を、ノズル4の中に入れ、ノズル4の下端から10cm下方に、貼合品5に積層されたナイロン6繊維集積体を置いた。ナイロン6繊維集積体がノズル4に対向するようにし、かつ、貼合品5の裏面側に収集電極6が位置する状態で置いた。そして、ノズル4と収集電極6との間に、25kVの直流電圧を印加した。この結果、ナイロン6繊維集積体上に、繊維径100〜500nmのポリビニルアルコール繊維が集積された。このポリビニルアルコール繊維には美容成分であるヒアルロン酸が含まれていた。また、ポリビニルアルコール繊維集積体の目付は0.5g/m2であった。以上のようにして、ヒアルロン酸を含む繊維径100〜500nmのポリビニルアルコール繊維が集積されてなるポリビニルアルコール繊維集積体と、繊維径100〜300nmのナイロン6繊維が集積されてなるナイロン6繊維集積体との積層物からなるナノファイバー層2が、貼合品5の多孔質支持体1表面に積層された化粧用シートが得られた。
実施例5
混合溶液を以下のものに変更する他は、実施例4と同一の方法により化粧用シートを得た。すなわち、精製水を溶媒として、ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製、商品名「N−300)、分子量約30万のコラーゲン及び分子量約50万のポリエチレングリコールを溶解させ、ポリビニルアルコールの濃度が9質量%、コラーゲンの濃度が1質量%及びポリエチレングリコールの濃度が0.5質量%の混合溶液を用いた。
この結果、コラーゲン及びポリエチレングリコールを含む繊維径100〜500nmのポリビニルアルコール繊維が集積されてなる目付0.4g/m2のポリビニルアルコール繊維集積体と、繊維径100〜300nmのナイロン6繊維が集積されてなる目付0.3g/m2のナイロン6繊維集積体との積層物からなるナノファイバー層2が、貼合品5の多孔質支持体1表面に積層された化粧用シートが得られた。
実施例6
混合溶液を以下のものに変更する他は、実施例4と同一の方法により化粧用シートを得た。すなわち、酢酸:精製水=2:1(質量比)の割合で混合した溶媒に、キトサン(キミカ社製)及び分子量約50万のポリエチレングリコールを溶解させ、キトサンの濃度が8質量%でポリエチレングリコールの濃度が0.5質量%の混合溶液を用いた。
この結果、ポリエチレングリコールを含む繊維径50〜300nmのキトサン繊維が集積されてなる目付0.3g/m2 のキトサン繊維集積体と、繊維径100〜300nmのナイロン6繊維が集積されてなる目付0.3g/m2のナイロン6繊維集積体との積層物からなるナノファイバー層2が、貼合品5の多孔質支持体1表面に積層された化粧用シートが得られた。
実施例7
混合溶液を以下の溶液に変更する他は、実施例4と同一の方法により化粧用シートを得た。すなわち、精製水を溶媒として、シルクフィブロイン(プロライフ社製)を溶解させ、シルクフィブロインの濃度が30質量%の溶液を用いた。
この結果、繊維径300nm〜3μmのシルク繊維が集積されてなる目付0.3g/m2のシルク繊維集積体と、繊維径100〜300nmのナイロン6繊維が集積されてなる目付0.3g/m2のナイロン6繊維集積体との積層物からなるナノファイバー層2が、貼合品5の多孔質支持体1表面に積層された化粧用シートが得られた。
使用例1
顔面の皮膚に美容成分を含む液を塗布した後、実施例1〜3に係る化粧用シートのナノファイバー層2を液を塗布した箇所に当接すると、ナノファイバー層2は皮膚に密着した。そして、化粧用シートの嵩高短繊維不織布層3を手指で摘んで引っ張ると、嵩高短繊維不織布層3及び多孔質支持体層1が取り除かれ、皮膚上にナノファイバー層2が残った。皮膚に密着したナノファイバー層2は透明であり、外観上、殆ど目立たないものであった。
使用例2
顔面の皮膚に水を塗布した後、実施例4〜8に係る化粧用シートのナノファイバー層2を水を塗布した箇所に当接すると、ナノファイバー層2は皮膚に密着した。そして、化粧用シートの嵩高短繊維不織布層3を手指で摘んで引っ張ると、嵩高短繊維不織布層3及び多孔質支持体層1が取り除かれ、皮膚上にナノファイバー層2が残った。皮膚に密着したナノファイバー層2は透明であり、外観上、殆ど目立たないものであった。
本発明の一例に係る化粧用シートの模式的断面図である。 実施例に係る化粧用シートを製造する際に用いた装置の模式的側面図である。
1 多孔質支持体層
2 ナノファイバー層
3 嵩高短繊維不織布層
4 ノズル
5 嵩高短繊維不織布と多孔質支持体との貼合品
6 収集電極

Claims (7)

  1. 表面が平滑な多孔質支持体層と、
    該多孔質支持体層の該表面に積層されてなる、皮膚に貼付するためのナノファイバー層と、
    該多孔質支持体の裏面に接着剤で貼合されてなる嵩高短繊維不織布層とからなり、
    該嵩高短繊維不織布層は、手指で掴むことで、該多孔質支持体層と該嵩高短繊維不織布層とを該ナノファイバー層から剥離することを可能する厚み又は毛羽を持つことを特徴とする化粧用シート。
  2. ナノファイバー層は、繊維径10〜500nmのナイロン6繊維が集積されてなるナイロン6繊維集積体からなる請求項1記載の化粧用シート。
  3. ナノファイバー層は、美容成分を含む繊維径10nm〜5μmの水溶性繊維が集積されてなる水溶性繊維集積体と、繊維径10〜500nmのナイロン6繊維が集積されてなるナイロン6繊維集積体との積層物からなる請求項1記載の化粧用シート。
  4. 多孔質支持体層が長繊維不織布からなる請求項1記載の化粧用シート。
  5. 長繊維不織布がポリプロピレン系長繊維不織布である請求項4記載の化粧用シート。
  6. 嵩高短繊維不織布層がニードルパンチ不織布からなる請求項1記載の化粧用シート。
  7. 嵩高短繊維不織布層の厚みが1〜6mmである請求項記載の化粧用シート。
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