JP5868353B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、耐摩耗性を確保しつつ、耐久性を向上させた、重荷重用空気入りタイヤに関する。
建設・鉱山車両、トラック・バス等用の重荷重用空気入りタイヤは、様々な路面条件下においてトラクション性能を発揮することを求められる。この要求に応えるため、トレッドの踏面に、トレッド幅方向に延びる多数本のラグ溝をトレッド周方向について一定の間隔で設けたパターン(ラグパターン)を有する空気入りタイヤが、重荷重用空気入りタイヤとして広く用いられている(特許文献1参照)。
一方、この重荷重用空気入りタイヤは、過酷な路面条件下において長期間に亘って使用するために、耐摩耗性を向上させることが望まれる。この所望に対しては、トレッドをタイヤ径方向に厚くしたり、トレッドの踏面のネガティブ率を低減させたりすることにより、ラグ溝により区画される陸部の剛性を高めることが効果的であるとされている。
特開2008−062706号公報
しかしながら、上記手段を用いて耐摩耗性を向上させた場合には、トレッドの体積が増大して、タイヤの負荷転動時のトレッドゴムの伸縮に起因する、トレッドでの発熱量が増加する。この発熱量の増加によりトレッドの温度が上昇し、例えば、ゴムのセパレーションなどの熱による劣化を招き、その結果、タイヤの耐久性が低下する。
そのため、ラグパターンを有する重荷重用空気入りタイヤについて、耐摩耗性と耐久性とのバランスを好適にして、両性能を両立させることが望まれている。そこで、本発明は、耐摩耗性を確保しつつ、耐久性を向上させた重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下の通りである。
本発明の重荷重用空気入りタイヤは、タイヤのトレッドの踏面に、トレッド幅方向に延び、一端がトレッド接地端に開口する複数本のラグ溝にて区画される陸部を有する重荷重用空気入りタイヤであって、タイヤ赤道をトレッド幅方向の中心として、トレッド接地幅Twの30%の幅を有する踏面領域であるトレッドセンター側領域において、ネガティブ率Ncが2〜10%であり、前記ラグ溝の深さをda、前記陸部の幅をRw、タイヤ赤道とトレッド接地端との間で前記陸部のトレッド周方向幅の中点を結んだ陸部中心線Pの長さである陸部の延在長さをLとしたときに、Rw/daが1.3〜2.5である前記陸部中心線部分が0.5L以上の長さを有し、タイヤ赤道方向に対する傾斜角度αが60°以下である前記陸部中心線部分が0.3L以上の長さを有し、前記陸部中心線は、延在方向が異なる複数の陸部中心線部分を有し、前記陸部中心線部分が、第一の部分と、タイヤ赤道方向に対する傾斜角度が前記第一の部分より小さい、トレッド幅方向に前記第一の部分より外側に位置する第二の部分とを含むことを特徴とする。
前記第一の部分がトレッド幅方向にタイヤ赤道から最も近い部分であり、前記第二の部分がトレッド幅方向外側に前記第一の部分と隣接する部分であることが好ましい。
本発明の重荷重用空気入りタイヤによれば、タイヤの耐摩耗性を確保しつつ、タイヤの耐久性を向上させることができる。
なお、「トレッドの踏面」とは、タイヤを適用リムに装着し、所定空気圧とし、静止した状態で平板に対し垂直に置き、所定の質量に対応する負荷を加えたときの平板との接触面を指す。因みに、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARD MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOK等に規定されたリムを指し、「所定空気圧」とは、適用サイズのタイヤにおける所定の質量に対応する単輪の負荷に対応する空気圧(最高空気圧)を指し、「所定の質量に対応する負荷」とは、上記JATMA等の規格の単輪のタイヤ最大負荷を指す。
またなお、「トレッド接地端」とは、トレッドの踏面のトレッド幅方向両端を指す。
更になお、本発明の重荷重用空気入りタイヤの諸寸法は、特に断りのない限り、タイヤを適用リムに装着し、所定空気圧とし、無負荷状態としたときの諸寸法を指す。更になお、「トレッド幅方向に延びる」とは、厳密にトレッド幅方向に平行な方向に延びることを意味するものでなく、トレッド幅方向の成分を有する方向に延びることを意味する。更になお、「トレッド接地幅Tw」とは、トレッドの踏面のトレッド幅方向の最大直線距離を指す。更になお、「ネガティブ率」とは、トレッドの踏面の面積に対する、溝の面積の割合を指す。
更になお、「ラグ溝の深さda」は、陸部中心線上の任意の点ごとに定めることができ、該点における「ラグ溝の深さda」とは、該点を通り該陸部中心線に垂直である面による端面図において、その陸部を区画する2本のラグ溝のそれぞれの最大深さを平均した値を指す。上記陸部中心線と直交する直線が、陸部を画定する2本のラグ溝のうち1本としか交わらない場合には、「ラグ溝の深さda」は、上記端面図におけるその1本のラグ溝の最大深さをラグ溝の深さとする。更になお、「陸部の幅Rw」は、陸部中心線上の任意の点ごとに定めることができ、該点における「陸部の幅Rw」とは、該点を通り該陸部中心線に垂直である面による端面図における幅を指す。
更になお、「陸部中心線部分が0.5L以上/0.3L以上の長さを有する」とは、必ずしも連続的な一つの陸部中心線部分が上記長さを有することに限定されず、断続的な複数の陸部中心線部分を加えたものが上記長さを有することであってもよい。更になお、「陸部中心線部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度」とは、陸部中心線部分の延在方向とタイヤ赤道とのなす角度のうち小さい方の角度を指す。また、陸部中心線部分が曲率を持つ場合には、曲率を有する部分の始点と終点とを結ぶ直線の方向とタイヤ赤道とのなす角度のうち小さい方の角度を指す。
なお、本明細書では上記の発明のほか、タイヤのトレッドの踏面に、トレッド幅方向に延び、一端がトレッド接地端に開口する複数本のラグ溝にて区画される陸部を有する重荷重用空気入りタイヤであって、タイヤ赤道をトレッド幅方向の中心として、トレッド接地幅Twの30%の幅を有する踏面領域であるトレッドセンター側領域において、ネガティブ率Ncが2〜10%であり、前記ラグ溝の深さをda、前記陸部の幅をRw、タイヤ赤道とトレッド接地端との間で前記陸部のトレッド周方向幅の中点を結んだ陸部中心線Pの長さである陸部の延在長さをLとしたときに、Rw/daが1.3〜2.5である前記陸部中心線部分が0.5L以上の長さを有し、タイヤ赤道方向に対する傾斜角度αが60°以下である前記陸部中心線部分が0.3L以上の長さを有する重荷重用空気入りタイヤについても説明する。
また、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、前記トレッドセンター側領域における前記ラグ溝の幅Gwが4〜20mmであることが好ましい。上記構成とすれば、タイヤの耐久性を更に向上させることができ、また、タイヤの耐摩耗性を確保するという効果が得られやすい。
更に、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、前記ラグ溝の深さdaが50〜150mmであることが好ましい。上記構成とすれば、タイヤの耐久性を更に向上させることができ、タイヤの耐摩耗性を確保するという効果が得られやすい。
更に、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、前記トレッドセンター側領域よりトレッド幅方向外側の踏面領域であるトレッドショルダー側領域において、ネガティブ率Nsが10〜35%であることが好ましい。上記構成とすれば、タイヤの耐久性を更に向上させつつ、タイヤのトラクション性能や牽引力を確保することができる。
更に、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、前記陸部中心線は、延在方向が異なる複数の陸部中心線部分を有し、該部分のうちトレッド幅方向外側に位置する部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度が、該部分のうちタイヤ赤道側に位置する部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度と比較して、小さいことが好ましい。上記構成とすれば、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。
更に、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、前記トレッドショルダー側領域において、トレッド周方向に沿って延びる第一リブ溝を更に有し、前記第一リブ溝の深さdiが前記ラグ溝の深さdaの0.3〜0.7daであることが好ましい。上記構成とすれば、タイヤの耐久性を更に向上させることができ、また、溝を流出入する空気の容量を確保しつつ、陸部の剛性を確保することができる。
なお、「トレッド周方向に沿って延びる溝」とは、必ずしもトレッド周方向に平行な直線形状を有する溝に限定されず、ジグザグ形状や波形形状等の形状を有して、タイヤ全体としてトレッド周方向に一周する溝も指す。またなお、「第一リブ溝の深さdi」とは、第一リブ溝の溝底から踏面輪郭線までのタイヤ径方向距離のうち、第一リブ溝中で最も大きい距離を指す。
更に、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、前記トレッドセンター側領域に、トレッド周方向に沿って延び、前記ラグ溝の他端が開口する第二リブ溝を更に有し、前記第二リブ溝の深さDrが前記第一リブ溝の深さdiと比較して大きいことが好ましい。上記構成とすれば、タイヤの耐久性を更に向上させることができ、また、上記熱放出の効果が得られやすい。
なお、「第二リブ溝の深さDr」とは、第二リブ溝の溝底から踏面輪郭線までのタイヤ径方向距離のうち、第二リブ溝中で最も大きい距離を指す。
更に、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、タイヤ赤道に関して両側に、前記第二リブ溝を有し、タイヤ赤道に関して片側にあるトレッド接地端に一端が開口する前記ラグ溝の他端は、タイヤ赤道に関して該ラグ溝と同じ側にある前記第二リブ溝のみに開口することが好ましい。上記構成とすれば、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。
本発明の重荷重用空気入りタイヤによれば、耐摩耗性を確保しつつ、耐久性を向上させることができる。
(A)は、本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の部分展開図である。(B)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線I−Iに沿って切断したときの端面図である。 (A)は、本発明の第二実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の部分展開図である。(B)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線I−Iに沿って切断したときの端面図である。 (A)は、本発明の第三実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の部分展開図である。(B)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線I−Iに沿って切断したときの端面図である。(C)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線II−IIに沿って切断したときの端面図である。 (A)は、本発明の第四実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の部分展開図である。(B)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線I−Iに沿って切断したときの端面図である。(C)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線II−IIに沿って切断したときの端面図である。(D)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線III−IIIに沿って切断したときの端面図である。 (A)は、本発明の第五実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の部分展開図である。(B)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線I−Iに沿って切断したときの端面図である。(C)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線II−IIに沿って切断したときの端面図である。(D)は、(A)に示す重荷重用空気入りタイヤを、線III−IIIに沿って切断したときの端面図である。
以下、図面を参照して、本発明の重荷重用空気入りタイヤの実施形態について詳細に、例示説明する。
図1(A)に、本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の一部を示す。
本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤ10は、トレッド接地端TG間に位置するトレッドの踏面2に、トレッド幅方向に延びる複数本のラグ溝3を有し、ラグ溝3の一端はトレッド接地端に開口し、他端はタイヤ赤道CL付近に終端する。そして、この踏面2では、ラグ溝3により陸部4が区画されている。なお、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、他端は陸部内に終端していても、終端していなくてもよい。
ここで、図1(A)に示すように、タイヤ赤道CLとトレッド接地端TGとの間で陸部4のトレッド周方向幅の中点を結んだ線を陸部中心線Pとし、該陸部中心線Pの長さを陸部4の延在長さLとする。また、図1(B)に、陸部中心線P上の任意の点を通り該陸部中心線Pに垂直である面による端面図(図中、線I−Iに沿う図)を示し、ラグ溝3の深さをdaとし、陸部4の幅をRwとする。
このとき、この空気入りタイヤ10では、Rw/daが1.3〜2.5である陸部中心線部分が0.5L以上の長さを有することを必要とする(図1(A)に特に図示せず)。
Rw/daを1.3以上である陸部中心線部分が0.5L以上の長さを有することによって、陸部の剛性を確保することができ、耐摩耗性能を確保することができる。また、Rw/daを2.5以下である陸部中心線部分が0.5L以上の長さを有することによって、陸部の体積を抑制することができ、トレッドでの発熱量を抑制することができる。
ここで、陸部中心線Pのタイヤ赤道方向に対する傾斜角度を一般にαとする。この空気入りタイヤ10では、陸部中心線Pは、互いに異なる傾斜角度α(図1(A)では、α1〜α3)を有する、すなわち延在方向が互いに異なる陸部中心線部分P1〜P3からなる。
このとき、この空気入りタイヤ10では、αが60°以下である陸部中心線部分(図1(A)では陸部中心線部分P2)が0.3L以上の長さを有することを必要とする。
上記陸部中心線部分P2においてα2を60°以下とすれば、陸部4の延在長さLを比較的大きくすると同時に、この陸部部分P2を区画するラグ溝3の延在長さを比較的大きくすることができる。そして、陸部4の表面積を増大させることができ、陸部4において発生した熱を、ラグ溝3を介して効率的に放出することができる。そのため、タイヤの熱による劣化を低減することができ、タイヤの耐久性を向上させることができる。
また、この空気入りタイヤ10では、α2を30°以上とすることが好ましい。α2を30°以上とすれば、トラクション性能と、溝内への空気の流入及び溝からの空気の流出の効果とを両立させることができる。
上記の理由により、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、0.3L以上の長さを有する陸部中心線部分において、30°≦α≦60°であることが好ましい。
なお、この空気入りタイヤ10では、陸部中心線Pは、延在方向が異なる複数の陸部中心線部分P1〜P3を有するが、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、陸部中心線は延在方向が一方向である直線形状であってもよい。またなお、陸部中心線が曲線形状を有する場合には、その曲線の変曲点を陸部中心線部分の境界とすることができる。
また、この空気入りタイヤ10では、トレッドセンター側領域におけるラグ溝の幅Gwが4〜20mmである。なお、「ラグ溝の幅Gw」とは、ラグ溝の延在方向と直交する方向の幅を指す。
Gwを4mm以上とすれば、トレッドにおいて発生した熱を系外に放出する経路が確保されるため、トレッドに溜まる熱が低減し、タイヤの熱による劣化が低減される。そのため、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。また、Gwを20mm以下とすれば、トレッドの剛性の低下を抑制することができるため、タイヤの耐摩耗性を確保するという効果が得られやすい。このように、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、ラグ溝の幅が上記範囲であることが好ましい。
更に、この空気入りタイヤ10では、ラグ溝3の深さdaが50〜150mmである。
daを50mm以上とすれば、ラグ溝の溝壁の面積を含めた陸部の表面積を十分にすることができ、陸部において発生した熱を効率的に放出することができる。そのため、タイヤの熱による劣化を更に低減することができ、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。また、daを150mm以下とすれば、陸部の剛性を確保することができる。そのため、タイヤの耐摩耗性を確保するという効果が得られやすい。このように、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、ラグ溝の深さは上記範囲であることが好ましい。
更に、本発明の第一実施形態の空気入りタイヤ10では、タイヤ赤道CLをトレッド幅方向の中心として、トレッド接地幅Twの30%の幅を有する踏面領域、すなわちセンター側領域Rcにおいて、ネガティブ率Ncが2〜10%であることを必要とする。
センター側領域Rcにおいてネガティブ率Ncを2%以上とすれば、トレッドにおいて発生した熱を系外に放出する経路が確保されるため、トレッドに溜まる熱が低減し、タイヤの熱による劣化が低減される。そのため、タイヤの耐久性を向上させることができる。また、Ncを10%以下とすれば、トレッドの剛性の低下を抑制することができるため、タイヤの耐摩耗性を確保することができる。そして、一般に、荷重負荷が集中するトレッドのセンター側領域RcにおいてNcを上記範囲とすることによって、上記効果が得られやすくなる。このように、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、トレッドのセンター側領域において、ネガティブ率は上記範囲であることを必要とする。
なお、この空気入りタイヤ10では、タイヤ赤道CLをトレッド幅方向の中心として、トレッド接地幅Twの15%の幅を有する二つの踏面領域においても、ネガティブ率は2%〜10%である。
そして、この空気入りタイヤ10では、タイヤ赤道CLからトレッド幅方向外側にトレッド幅の15%の距離にある位置から、トレッド接地端TGまでの踏面領域、すなわち、ショルダー側領域Rsにおいて、ネガティブ率Nsが10〜35%である。
ショルダー側領域Rsにおいてネガティブ率Nsを10%以上とすれば、タイヤの転動時にラグ溝の一端(トレッド接地端側の端)からラグ溝内に流入する空気量を増加させることができ、陸部において発生した熱を効率的に放出することができる。そのため、タイヤの熱による劣化を更に低減することができ、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。また、Nsを35%以下とすれば、ラグパターンに特有の、トラクション性能や非舗装路での牽引力を確保することができる。このように、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、トレッドのショルダー側領域において、ネガティブ率が10〜35%であることが好ましい。
なお、この空気入りタイヤ10では、タイヤ赤道に関して両側にある二つのショルダー側領域においても、ネガティブ率は10〜35%である。
以上から、本発明の重荷重用空気入りタイヤを、タイヤのトレッドの踏面に、トレッド幅方向に延び、一端がトレッド接地端に開口する複数本のラグ溝にて区画される陸部を有し、タイヤ赤道をトレッド幅方向の中心として、トレッド接地幅Twの30%の幅を有する踏面領域であるトレッドセンター側領域において、ネガティブ率Ncが2〜10%であり、ラグ溝の深さをda、陸部の幅をRw、タイヤ赤道とトレッド接地端との間で前記陸部のトレッド周方向幅の中点を結んだ陸部中心線Pの長さである陸部の延在長さをLとしたときに、Rw/daが1.3〜2.5である陸部中心線部分が0.5L以上の長さを有し、タイヤ赤道方向に対する傾斜角度αが60°以下である前記陸部中心線部分が0.3L以上の長さを有する構成とすれば、タイヤの耐摩耗性を確保しつつ、タイヤの耐久性を向上させることができる。
この空気入りタイヤ10のトレッドパターンは、タイヤ赤道上の点に関して点対称であるが、本発明の重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンは、タイヤ赤道CLに関して線対称であってもよく、また、対称性がなくてもよい。
図2(A)に、本発明の第二実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の一部を示す。以下では、図1(A)に示す本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本発明の第二実施形態の重荷重用空気入りタイヤ20は、ラグ溝の構成については、本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤ10と異なっているが、他の構成については、本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤ10と同様である。
この空気入りタイヤ20では、陸部中心線Pは、互いに異なった傾斜角度α(α1、α2)を有する陸部中心線部分P1、P2からなる。
このとき、この空気入りタイヤ20でも、αが60°以下である前記陸部中心線部分(図2(A)では陸部中心線部分P2)が0.3L以上の長さを有することを必要とする。
そして、この空気入りタイヤ20では、陸部中心線部分のうちトレッド幅方向外側に位置する部分P2のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度α2が、陸部中心線部分のうちタイヤ赤道側に位置する部分P1のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度α1と比較して、小さい。
上記構成とすれば、タイヤの転動時にラグ溝の一端(トレッド接地端側の端)からラグ溝内に、空気を効果的に流入させることができ、陸部において発生した熱を効率的に放出することができる。そのため、タイヤの熱による劣化を更に低減することができ、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。
同様の理由により、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、トレッド幅方向外側に位置する陸部中心線部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度が、タイヤ赤道側に位置する陸部中心線部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度と比較して、小さいことが好ましい。
図3(A)に、本発明の第三実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の一部を示す。以下では、図1(A)に示す本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本発明の第三実施形態の重荷重用空気入りタイヤ30は、下記の第一リブ溝の構成については、本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤ10と異なっているが、他の構成については、本発明の第一実施形態の重荷重用空気入りタイヤと同様である。
この空気入りタイヤ30では、タイヤ赤道CLの両側のショルダー側領域Rsに、トレッド周方向に沿って延びる第一リブ溝5を1本ずつ有する。
図3(C)に、この空気入りタイヤ30を、タイヤ子午線に沿って切断したときの端面図(図中、線II−IIに沿う図)を示し、第一リブ溝5の深さをdiとする。このとき、第一リブ溝5の深さdiが0.3〜0.7daである。
ラグ溝3と連通する第一リブ溝5を更に備えることにより、タイヤの負荷転動時にラグ溝3内に流入する空気量を増加させることができ、陸部4において発生した熱を効率的に放出することができる。そのため、タイヤの熱による劣化を更に低減することができ、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。
diを0.3da以上とすれば、溝内に流入又は溝から流出する空気の容量を確保することができ、また、diを0.7da以下とすれば、陸部の剛性を確保することができる。
このように、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、ショルダー側領域に、トレッド周方向に延びる第一リブ溝を更に有し、第一リブ溝の深さがラグ溝の深さの0.3〜0.7であることが好ましい。
なお、この空気入りタイヤ30では、タイヤ赤道CLに関して両側にあるショルダー側領域Rsに第一リブ溝5を2本有しているが、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、このショルダー側領域Rsに設けられる第一リブ溝は1本であっても、3本以上であってもよい。
またなお、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、第一リブ溝は、タイヤ赤道からトレッド幅方向外側にトレッド幅の50%の距離にある位置から、タイヤ赤道からトレッド幅方向外側にトレッド幅の80%の距離にある位置までの間に設けられることが好ましい。
図4(A)に、本発明の第四実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の一部を示す。以下では、図1(A)及び図3(A)に示す本発明の第一及び第三実施形態の重荷重用空気入りタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本発明の第四実施形態の重荷重用空気入りタイヤ40は、下記の第二リブ溝の構成については、本発明の第三実施形態の重荷重用空気入りタイヤ30と異なっているが、他の構成については、本発明の第三実施形態の重荷重用空気入りタイヤ30と同様である。
この空気入りタイヤ40は、タイヤ赤道CLを含むセンター側領域Rcに、トレッド周方向に沿って延びる1本の第二リブ溝6を更に有する。ここで、ラグ溝3の一端3aは、タイヤ赤道CLに関して片側にあるトレッド接地端TGに開口し、ラグ溝3の他端3bは、タイヤ赤道に関して同じ側にある第二リブ溝に開口している。
図4(D)に、この空気入りタイヤ40を、タイヤ子午線に沿って切断したときの端面図(図中、線III−IIIに沿う図)を示し、第二リブ溝6の深さをDrとする。このとき、第二リブ溝6の深さDrがdiと比較して大きい。
ラグ溝3と連通する第二リブ溝6を更に備えることにより、タイヤの負荷転動時に、空気がラグ溝3の一端3aと他端3bとの間を通過することができ、陸部4において発生した熱を効果的に放出することができる。そのため、タイヤの熱による劣化を更に低減することができ、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。また、Dr>diとすれば、上記熱放出の効果が得られやすい。このように、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、陸部に、トレッド周方向に沿って延び、ラグ溝の他端が開口する第二リブ溝を更に有し、第二リブ溝の深さが第一リブ溝の深さと比較して大きいことが好ましい。
なお、この空気入りタイヤ40では、ラグ溝3aの全ての他端3bが第二リブ溝6に開口しているが、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、他端3bの一部のみが第二リブ溝に開口していてもよい。またなお、この空気入りタイヤ40では、第二リブ溝は1本であるが、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、第二リブ溝は複数本であってもよい。
更になお、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、第二リブ溝は、タイヤ赤道からトレッド幅方向外側にトレッド幅の0%の距離にある位置から、タイヤ赤道からトレッド幅方向外側にトレッド幅の15%の距離にある位置までの間に設けられることが好ましい。
図5(A)に、本発明の第五実施形態の重荷重用空気入りタイヤのトレッドの踏面の一部を示す。以下では、図1(A)及び図4(A)に示す本発明の第一及び第四実施形態の重荷重用空気入りタイヤと同様の要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本発明の第五実施形態の重荷重用空気入りタイヤ50は、下記の第二リブ溝の構成については、本発明の第四実施形態の重荷重用空気入りタイヤ40と異なっているが、他の構成については、本発明の第四実施形態の重荷重用空気入りタイヤ40と同様である。
この空気入りタイヤ50は、タイヤ赤道CLに関して両側に、第二リブ溝6a、6bを1本ずつ有し、それらの間にトレッド周方向に連続して延びる陸部が区画されている。そして、タイヤ赤道CLに関して一方側にあるトレッド接地端TGから始端するラグ溝3と、タイヤ赤道CLに関して他方側にあるトレッド接地端TGに開口するラグ溝3’とに着目したときに、ラグ溝3の全ては、タイヤ赤道CLに関して一方側、すなわちラグ溝3と同じ側にある第二リブ溝6aに開口し、ラグ溝3’の全ては、タイヤ赤道CLに関して他方側、すなわちラグ溝3’と同じ側にある第二リブ溝6bに開口している。
上記構成とすれば、第二リブ溝から流入し、ラグ溝の一端(トレッド接地端側の端)から流出する空気の流れによる熱放出の効果、及びラグ溝の一端から流入し、第二リブ溝から流出する空気の流れによる熱放出の効果を同時に得ることが可能となる。そのため、タイヤの熱による劣化を更に低減することができ、タイヤの耐久性を更に向上させることができる。このように、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、第二リブ溝について上記構成とすることが好ましい。
なお、この空気入りタイヤ50では、ラグ溝3の全ての他端3b、3b’が第二リブ溝6a、6bに開口しているが、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、他端3b、3b’それぞれの一部のみが第二リブ溝に開口していてもよい。またなお、この空気入りタイヤ50では、第二リブ溝6は6a、6bの2本であるが、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、第二リブ溝は3本以上あってもよい。
またなお、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、ラグ溝の幅は、30〜150mmとすることができる。第一リブ溝の幅は、10〜50mmとすることができ、第二リブ溝の幅は、5〜30mmとすることができる。ここで、第一リブ溝及び第二リブ溝の幅とは、溝の延在方向に直交する方向の幅を指す。
更になお、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、各溝の深さは、その溝の全長に亘って一定であっても一定でなくてもよい。更になお、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、陸部中心線又は陸部中心線部分の延在方向のタイヤ赤道に対する傾斜角度α、α1〜α3は、30〜90°とすることができる。更になお、本発明の第一実施形態〜第五実施形態の重荷重用空気入りタイヤでは、多数本のラグ溝がトレッド周方向に一定のピッチQで設けられている。この構成とすれば、タイヤのトラクション性能や非舗装路における牽引力を向上させることができる。ここで、ピッチQは、100〜250mmとすることができる。
本発明の重荷重用空気入りタイヤは、例えば、トレッド部と、該トレッド部の両側部からタイヤ径方向内方に延びる一対のサイドウォール部と、各サイドウォール部からタイヤ径方向内方に延びるビード部とに渡ってトロイド状に延びるカーカスと、該カーカスのタイヤ径方向外方に配置されたベルトとを有する一般的な構造とすることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
本実施例では、重荷重用空気入りイヤ(53/80R63)を用いた。
実施例1では、表1に示す諸元の重荷重用空気入りタイヤを作製し、該空気入りタイヤを用いて、下記の評価を行った。比較例1では、表1に示す諸元の重荷重用空気入りタイヤを作製し、該空気入りタイヤを用いて、実施例1と同様に下記の評価を行った。
(性能評価)
作製した重荷重用空気入りタイヤを、JATMA規格に定める適用リム(36.00/5.0)に装着して、リム組みした重荷重用空気入りタイヤを作製した。この上記重荷重用空気入りタイヤを、内圧600kPa、荷重80tの条件下で、車両に装着し、以下(1)及び(2)に示す試験を行い、重荷重用空気入りタイヤの性能を評価した。
(1)耐摩耗性試験
タイヤの耐摩耗性に関わるトレッドの剛性を、タイヤのコーナリングパワーにより評価した。ドラム試験機において、上記重荷重用空気入りタイヤを、キャンバー角度を0°として、直径7mのドラム上を速度20km/時で24時間走行させた。そして、コーナリングアングルを5°としたときのコーナリングパワーを測定して重荷重用空気入りタイヤを評価した。具体的には、比較例1の評価結果を100とした相対評価となる指数を算出した。評価結果を表1に示す。指数が大きいほど、重荷重用空気入りタイヤのコーナリングパワーが良好、すなわち耐摩耗性が良好であることを示す。
(2)耐久性試験
試験に用いる重荷重用空気入りタイヤのトレッドに、タイヤ温度を測定するための小穴を空けた。ドラム試験機において、上記重荷重用空気入りタイヤを、直径7mのドラム上を速度20km/時で24時間走行させた。そして、走行後の重荷重用空気入りタイヤの、タイヤ赤道からトレッド接地幅の30%の距離、ベルトからタイヤ径方向外方に5mmの距離の位置における温度を、該位置に設けた小穴に温度計の温度プローブを挿入することによって測定し、温度低減幅を測定して評価した。具体的には、比較例1の評価結果を0とした相対評価となる指数を算出した。評価結果を表1に示す。指数が小さいほど重荷重用空気入りタイヤの発熱性が小さく、耐久性が良好であることを示す。
比較例2、3、実施例2〜4では、表1に示す諸元の重荷重用空気入りタイヤを作製し、該重荷重用空気入りタイヤを用いた以外は、実施例1と同様に上記の性能評価を行った。
Figure 0005868353
*1:タイヤ赤道からトレッド接地幅の25%の距離にある位置におけるda
*2:タイヤ赤道からトレッド接地幅の25%の距離にある位置までの領域におけるネガティブ率
本発明の重荷重用空気入りタイヤによれば、耐摩耗性を確保しつつ、耐久性を向上させることができる。
10〜50:重荷重用空気入りタイヤ、 2:トレッドの踏面、 3、3’:ラグ溝、 3a:ラグ溝の一端、 3b:ラグ溝の他端、 4:陸部、 5:第一リブ溝、 6:第二リブ溝、 6a、6b:第二リブ溝、 da:ラグ溝の深さ、 di:第一リブ溝の深さ、 Dr:第二リブ溝の深さ、 L:陸部中心線の長さ、 Nc:センター領域のネガティブ率、 Ns:ショルダー領域のネガティブ率、 P:陸部中心線、 P1〜P3:陸部中心線部分、 Rc:センター領域、 Rs:ショルダー領域、 Rw:陸部の幅、 TG:トレッド接地端、 Tw:トレッド接地幅、 α:陸部中心線のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度、 α1〜α3:陸部中心線部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度

Claims (9)

  1. タイヤのトレッドの踏面に、トレッド幅方向に延び、一端がトレッド接地端に開口する複数本のラグ溝にて区画される陸部を有する重荷重用空気入りタイヤであって、
    タイヤ赤道をトレッド幅方向の中心として、トレッド接地幅Twの30%の幅を有する踏面領域であるトレッドセンター側領域において、ネガティブ率Ncが2〜10%であり、
    前記ラグ溝の深さをda、前記陸部の幅をRw、タイヤ赤道とトレッド接地端との間で前記陸部のトレッド周方向幅の中点を結んだ陸部中心線Pの長さである陸部の延在長さをLとしたときに、Rw/daが1.3〜2.5である前記陸部中心線部分が0.5L以上の長さを有し、
    タイヤ赤道方向に対する傾斜角度αが60°以下である前記陸部中心線部分が0.3L以上の長さを有し、
    前記陸部中心線は、延在方向が異なる複数の陸部中心線部分を有し、
    前記陸部中心線部分が、第一の部分と、タイヤ赤道方向に対する傾斜角度が前記第一の部分より小さい、トレッド幅方向に前記第一の部分より外側に位置する第二の部分とを含むことを特徴とする、重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記第一の部分がトレッド幅方向にタイヤ赤道から最も近い部分であり、前記第二の部分がトレッド幅方向外側に前記第一の部分と隣接する部分である請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッドセンター側領域における前記ラグ溝の幅Gwが4〜20mmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 前記ラグ溝の深さdaが50〜150mmであることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッドセンター側領域よりトレッド幅方向外側の踏面領域であるトレッドショルダー側領域において、ネガティブ率Nsが10〜35%であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  6. 前記陸部中心線は、延在方向が異なる複数の陸部中心線部分を有し、該部分のうちトレッド幅方向外側に位置する部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度が、該部分のうちタイヤ赤道側に位置する部分のタイヤ赤道方向に対する傾斜角度と比較して、小さいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッドショルダー側領域において、トレッド周方向に沿って延びる第一リブ溝を更に有し、
    前記第一リブ溝の深さdiが前記ラグ溝の深さdaの0.3〜0.7daであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  8. 前記トレッドセンター側領域に、トレッド周方向に沿って延び、前記ラグ溝の他端が開口する第二リブ溝を更に有し、
    前記第二リブ溝の深さDrが前記第一リブ溝の深さdiと比較して大きいことを特徴とする、請求項7に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  9. タイヤ赤道に関して両側に、前記第二リブ溝を有し、
    タイヤ赤道に関して片側にあるトレッド接地端に一端が開口する前記ラグ溝の他端は、タイヤ赤道に関して該ラグ溝と同じ側にある前記第二リブ溝のみに開口することを特徴とする、請求項8に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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