JP5865647B2 - 防汚制菌性布帛およびその製造方法 - Google Patents

防汚制菌性布帛およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、耐湿熱性に優れる防汚制菌性布帛およびその製造方法に関する。
布帛に防汚性(布帛にいったん汚れが付着しても、洗濯により容易に汚れを落とすことができるという性能)を付与するために、従来から、種々の検討がなされている。一方、汎用されている布帛のなかでも、合成繊維からなる布帛は優れた強度的特性を有するものであるため、一般衣料用途においてはもちろんのこと、ユニフォーム衣料用途などにも広く用いられている。そして、合成繊維からなる布帛のなかでも、ポリエステル系繊維からなる布帛は疎水性であるため、セルロース繊維などからなる布帛などと比較すると、防汚性を付与することが困難である。したがって、ポリエステル繊維からなる布帛に対して防汚性を付与し、さらに種々の性能を維持させるために、種々の技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、ポリエステル系繊維布帛に対して、防汚性を付与させることを目的として、ポリアルキレングリコールと、芳香族ジカルボン酸およびアルキレングリコールのブロック共重合体と、変性オルガノシリケートと、アミノプラスト樹脂とを付着させることが開示されている。
また、特許文献2には、吸湿性を付与させることを目的として、ノニオン性の吸湿モノビニルモノマーとジビニルモノマーとが特定の質量比で重合された重合体を繊維表面に付着させてなる繊維構造体が開示されている。
さらにまた、特許文献3には、耐湿熱性を有する防汚性(湿熱処理後においても、防汚性が維持されるという性質)を付与させることを目的として、ビニル系モノマー、多官能反応性化合物および親水性ポリエステル系化合物が付与された繊維布帛が開示されており、さらに、該繊維布帛の製造方法が開示されている。
さらにまた、特許文献4には、耐湿熱性の向上を目的として、ビスオキサゾリン化合物を添加することによりカルボキシル末端基濃度が低減され、耐加水分解性能が高められたポリエステル繊維が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜4に開示された技術では、食品や医薬品製造現場、または医療機関などにおいて用いられるユニフォームに要望されるような、蒸気滅菌処理後においても、防汚性および制菌性に優れた(つまり、耐湿熱性に優れた)布帛を得ることは困難である。さらに、特許文献1〜4に開示された布帛などを得るためには、一般的な染色加工場に備わっていない特殊な設備が必要とされるため、工程が煩雑になったり、あるいはコストアップにつながったりするという問題がある。
特開平9−268472号公報 特開2003−213570号公報 特開2006−316360号公報 国際公開WO02/006573号
本発明の課題は、上記のような従来技術の欠点を解消することであり、蒸気滅菌などの過酷な条件における処理をおこなった後においても、防汚性および制菌性が維持された、つまり、耐湿熱性(耐久性)に優れた防汚性および制菌性を有する布帛を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、以下の内容を要旨とするものである。
(1)ピリジン系抗菌剤と親水性ポリマーとを吸尽したポリエステル繊維を含む布帛の表面に金属塩触媒及び親水性ポリマーを含有する樹脂被膜を備えてなる防汚制菌性布帛であって、
JIS L 1096記載のF−2法(中温ワッシャー法)に基づく洗濯を10回繰り返し自然乾燥した後、引き続き135℃で80分間蒸気滅菌処理し自然乾燥した後において評価された防汚性及び再汚染防止性が共に3−4級以上であり、
同様の処理を行った後におけるJIS L 1902に基づいて測定される殺菌活性値が0を超えることを特徴とする防汚制菌性布帛。
(2)ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度が25eq/t以下であることを特徴とする(1)の防汚制菌性布帛。
(3)上記(1)記載の防汚制菌性布帛を製造するための方法であって、下記(I)〜(IV)の工程をこの順に含むことを特徴とする防汚制菌性布帛の製造方法。
(I)カルボキシル末端基濃度が25eq/t以下のポリエステル繊維を用いてポリエステル系繊維布帛を得る工程。
(II)工程(I)で得られたポリエステル系繊維布帛に対して、ピリジン系抗菌剤を含む浴を使用して温度120〜135℃で吸尽処理し、常温まで冷却させる工程。
(III)工程(II)を経たポリエステル系繊維布帛に対して、親水性ポリマーを含む浴を使用して温度100〜120℃で吸尽処理する工程。
(IV)工程(III)を経たポリエステル系繊維布帛に対して、親水性ポリマーと金属塩触媒とを含む浴を使用してパディング処理し、次いで、温度160〜190℃で熱処理する工程。
本発明の防汚制菌性布帛は、蒸気滅菌などの過酷な処理をおこなった後においても、防汚性および制菌性が維持されている。加えて、ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度を制御することで、同様の過酷な処理をおこなった後においても、防汚制菌性布帛の強度が維持され易くなる。したがって、厳しい条件で蒸気滅菌などがおこなわれるような、衛生管理の厳しい食品や医薬品製造現場、または医療機関などで着用される衣服などにおいて、好ましく用いられる。
さらに、本発明の製造方法によれば、低温プラズマ処理装置またはスチーム処理装置などの特別な設備が不要であり、通常の染色工場が保有する設備で、上記のような性能を有する防汚制菌性布帛を簡便に製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の防汚制菌性布帛は、ピリジン系抗菌剤を含有するポリエステル繊維を含む布帛の表面に金属塩触媒及び親水性ポリマーを含有する樹脂被膜を備えてなるものであり、耐湿熱性に優れる防汚制菌性能(防汚性および制菌性)を有するものである。
ポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル樹脂からなる繊維である。ポリエステル繊維におけるポリエステル樹脂の含有量は、布帛の強度向上の観点から、50質量%以上であることが好ましい。
ポリエステル繊維におけるカルボキシル末端基濃度は、25eq/t以下であることが好ましく、20eq/t以下であることがより好ましく、10eq/t以下であることがさらに好ましい。カルボキシル末端基濃度が25eq/tを超えると、蒸気滅菌処理後の強度を保持することができない場合がある。つまり、ポリエステル繊維の末端におけるカルボキシル基濃度が25eq/t以下であることで、JIS L 1096記載のF−2法(中温ワッシャー法)に基づく洗濯を10回繰り返し自然乾燥した後引き続き135℃で80分間蒸気滅菌処理し自然乾燥した後においても、良好な強度保持率を維持しうるという効果が奏される。
ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度を25eq/t以下に制御する方法として、例えば、該繊維を構成するポリエステル樹脂の重合時、あるいはポリエステル繊維の溶融紡糸時に、種々の添加剤を付加し、末端のカルボキシル基を封鎖する方法などが挙げられる。
上述の添加剤としては、フェニルグリシジルエーテル、N−グリシジルフタルイミドなどのエポキシ化合物;エチレンカーボネート、ポリカーボネートなどの環状炭酸エステル;モノカルボジイミド、ビスカルボジイミド、ポリカルボジイミドなどのカルボジイミド基を有する化合物;モノカルボジイミド化合物とヒンダードフェノール系安定剤との混合物;りん酸アルカリ金属塩;りん酸アルカリ金属塩およびりん酸の混合物;オキサゾリン化合物などが挙げられる。
また、ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度を25eq/t以下に制御するための別の方法として、該繊維を構成するポリエステル樹脂の重合時に、アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物、コバルト化合物、りん化合物などの重合触媒を添加する手法を採用してもよい。
さらにまた、ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度を25eq/t以下に制御するための別の方法として、ポリエステル繊維を含む布帛(以下、「ポリエステル系繊維布帛」と称する場合がある)を、カルボジイミド化合物、オキサゾリン化合物およびエポキシ化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物を含有する処理液に投入することにより、浴中加工して末端のカルボキシル基を封鎖する方法が用いられてもよい。さらに、浴中加工の後に、必要に応じて、乾燥処理、熱処理または蒸熱処理などがほどこされてもよい。
ポリエステル系繊維布帛には、ポリエステル繊維以外の繊維(その他の繊維)が含有されていてもよい。その他の繊維としては、例えば、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維;アクリル系繊維;ポリウレタン系繊維;綿、獣毛繊維、絹、麻、竹などの天然繊維;ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維などの再生繊維;アセテートなどの半合成繊維などが挙げられる。
ポリエステル繊維とその他の繊維とは、交撚、混紡、混繊、交織または交編するなどして用いられることができる。
ポリエステル繊維、その他の繊維の形態は、長繊維、短繊維の何れであってもよい。また、それらの断面形状も特に限定されず、いずれの断面形状であってもよい。さらに、ポリエステル繊維、およびその他の繊維には、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて、二酸化チタン、二酸化ケイ素、顔料などが含まれていてもよい。
ポリエステル系繊維布帛の形態は、特に限定されず、織物、編物あるいは不織布などが挙げられる。また、その製法も特に限定されず、公知のものを採用できる。
また、ポリエステル繊維には、ピリジン系抗菌剤が含有される。
ピリンジン系抗菌剤は、ピリジン系化合物を主成分とする抗菌剤である。ピリジン系化合物としては、例えば、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−メトキシピリジン、2−クロロ−6トリクロロメチルピリジン、ジ(4−クロロフェニル)ピリジルメタノール、2,3,5,−トリクロロ−4−(n−プロピルスルフォニル)ピリジン、2−ピリンジンチオール−1−オキシドナトリウム、1,4−(1−ジヨードメチルスルフォニル)ベンゼン、10,10’−オキシビスフェノキシアルシン、6−(2−チオフェンカルボニル)−1H−2−ベンズイミダゾールカルバニン酸メチル、5−クロロ−2メチル−4−イソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。なかでも、耐湿熱性に優れた制菌性を具現する観点から、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛が好ましい。
なお、広く一般に使用される抗菌剤として、第4級アンモニウム塩化合物や無機系抗菌剤などが挙げられる。しかしながら、これらを用いた場合は、以下のような問題が発現する。第4級アンモニウム塩化合物はカチオン性であるため、これを使用すると、布帛の防汚性が低下してしまう。一方、無機系抗菌剤を使用する場合は、バインダー成分を併用しなければならず、工業洗濯や蒸気滅菌処理の度に、バインダー成分が脱落する結果として、制菌性が低下する。加えて、同処理により繊維が加水分解し、これにより発生したイオンによって布帛が汚れを吸着し易くなってしまう。つまり、本発明においては、ピリジン系抗菌剤を用いることにより、蒸気滅菌処理などの過酷な処理をおこなった場合においても、優れた防汚性および制菌性を両立させることができる。
上記のようなピリジン系抗菌剤としては、例えば、特開2000−8275号公報に記載されたようなものが使用できる。
ポリエステル系繊維布帛へのピリジン系抗菌剤の含有量は、該ポリエステル系繊維布帛の質量に対し0.01〜10質量%であることが好ましく、0.05〜5質量%であることがより好ましい。ピリジン系抗菌剤の含有量が0.01質量%未満であると、制菌性が発現しない場合がある。一方、10質量%を超えると、耐光堅牢度が悪化する場合があり、またコストアップにもつながる場合がある。
本発明の防汚制菌性布帛は、布帛の表面に、金属塩触媒及び親水性ポリマーを含有する樹脂被膜が形成された構成を有する。樹脂被膜を形成することで、得られる布帛は蒸気滅菌処理後においても、防汚性が維持されるものとなり、かつピリジン系抗菌剤が布帛から脱離しにくくなるため、優れた制菌性が維持されるという効果が奏される。
親水性ポリマーとしては、本発明の効果を損なわない範囲であれば特に限定されないが、具体的には、ポリエステルポリエーテルブロック共重合体が好ましい。ポリエステルポリエーテルブロック共重合としては市販のものを使用することが使用でき、例えば、特開平6−41872号公報に記載されたものなどを使用することが使用できる。
一方、金属塩触媒としては、特に限定されないが、例えば、ホウ弗化アンモニウム、ホウ弗化ナトリウム、ホウ弗化カリウム、ホウ弗化亜鉛、ホウ弗化マグネシウム等のホウ弗化化合物、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウムなどが挙げられる。
また、本発明では、必要に応じて無機酸触媒や助触媒などを併用してもよい。無機酸触媒としては、燐酸、塩酸、硫酸、亜硫酸、次亜硫酸、ホウ酸などが挙げられる。助触媒としては、クエン酸、酒石酸、林檎酸、マレイン酸などが挙げられる。
上記の金属塩触媒の使用量としては、親水性ポリマーに対して、1〜30質量%が好ましく、1〜6質量%がより好ましい。触媒の使用量が1質量%未満であると、防汚性能の耐久性が低下する場合がある。一方、30質量%を超えると、親水性ポリマーを含有する浴の安定性が低下する場合がある。
樹脂被膜の付着量としては、得られる防汚制菌性布帛の全質量に対し、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましい。付着量が0.01質量%未満であると、防汚性能が低下する場合がある。一方、5質量%を超えると、得られる防汚制菌性布帛の湿潤堅牢度が悪化する場合がある。
樹脂被膜は、単層であってもよいし、複数の被膜が積層されてなるものであってもよい。蒸気滅菌処理後における防汚性および制菌性の維持の観点からは、樹脂被膜は2層以上の積層構造をなすものが好ましい。
本発明の防汚制菌性布帛は、耐湿熱性に優れる防汚制菌性能を有するものである。
防汚性能については、具体的には、JIS L 1096記載のF−2法(中温ワッシャー法)に基づく洗濯を10回繰り返し自然乾燥した後、引き続き135℃で80分間蒸気滅菌処理し自然乾燥した後において評価された防汚性及び再汚染防止性が、共に3−4級以上である必要がある。この洗濯・滅菌にかかる処理は、本発明の布帛が医療機関で着用される衣服に適用された場合を想定して定められたものである。
防汚性および再汚染防止性は、5等級で評価されるものであり、1級が最も悪い評価であり、5級が最も良い評価である。これらの等級が3−4級未満であると、洗濯しても汚れが残留したり洗濯槽に残留している油汚れなどが再付着されたりして、徐々に黒ずんでいくという問題が発生する。
ここで、防汚性等級とは、以下のようにして判定された残留汚染レベルを示す。つまり、布帛に対して廃エンジンオイルを0.2mL滴下し、30分間放置した後、JIS L0217 103法に従って1回洗濯し、乾燥した後、JIS L 0805汚染用グレースケールを使用して留汚染レベルを判定する。
また、再汚染防止性等級とは、以下のようにして判定された残留汚染レベルを示す。つまり、B重油0.3g/Lに界面活性剤0.3g/Lと温水を加えて混合乳化し、得られた乳化物に浴比が1:100となるように布帛を投入し、80℃で10分間攪拌する。次いで、湯洗い、水洗いおよび乾燥した後、JIS L0805汚染用グレースケールを使用して残留汚染レベルを判定する。なお、B重油とは、JIS K 2205に記載された第2種の重油を指す。
他方、制菌性能については、具体的には、JIS L 1096記載のF−2法(中温ワッシャー法)に基づく洗濯を10回繰り返し自然乾燥した後引き続き135℃で80分間蒸気滅菌処理し自然乾燥した後において、JIS L 1902に基づいて測定される殺菌活性値が、0を超える必要がある。この殺菌活性値が0よりも大きいと、蒸気滅菌処理後における制菌性が維持されているものと判断できる。なお、本発明では、繊維評価技術協議会で定められているJAFET標準配合洗剤による高温加速洗濯法50回後においても、同様の制菌性能を発揮することが好ましい。この評価方法は、制菌性能の耐湿熱性を評価する方法として広く一般に採用されるものであり、このような評価方法においても所定の制菌性能を発揮するのが好ましいことはいうまでもない。
上記の殺菌活性値の測定方法については、JIS L 1902(2002)「繊維製品の抗菌性試験方法・抗菌効果」に規定されている菌液吸収法に準ずるものとし、菌種として黄色ぶどう球菌、肺炎かん菌、MRSAの3種を使用する。本発明の制菌性防汚性布帛では、当該3種のいずれの菌を用いても、殺菌活性値が0を超えることが可能である。
さらに、本発明の制菌性防汚布帛は、上記と同様の蒸気滅菌処理後において強度にも優れていることが好ましい。
具体的には、JIS L 1096記載のストリップ法にしたがって引張強さを求め、上記と同様の蒸気滅菌処理後の引張強さに対する強度保持率が、80%以上であることが好ましい。なお、強度保持率の求め方については、実施例において詳述する。
これらの指標を満足することにより、本発明の防汚制菌性布帛は医薬品製造現場や、医療機関で着用される衣服など、蒸気滅菌処理後も、すぐれた制菌性、防汚性および強度が保持されることが望まれる用途において好ましく用いられることができる。加えて、本発明の防汚制菌性布帛は、洗濯・滅菌して繰り返し使用できる点で製品寿命を長く保つことができるため、結果として廃棄物を減らす点で有効である。
次に、本発明の防汚制菌性布帛の製造方法について述べる。
本発明の製造方法は、下記(I)〜(IV)の工程をこの順に含むものである。
(I)カルボキシル末端基濃度が25eq/t以下のポリエステル繊維を用いてポリエステル系繊維布帛を得る工程。
(II)工程(I)で得られたポリエステル系繊維布帛に対して、ピリジン系抗菌剤を含む浴を使用して温度120〜135℃で吸尽処理し、常温まで冷却させる工程。
(III)工程(II)を経たポリエステル系繊維布帛に対して、親水性ポリマーを含む浴を使用して温度100〜120℃で吸尽処理する工程。
(IV)工程(III)を経たポリエステル系繊維布帛に対して、親水性ポリマーと金属塩触媒とを含む浴を使用してパディング処理し、次いで、温度160〜190℃で熱処理する工程。
工程(I)は、上記のようなポリエステル繊維、必要に応じてその他の繊維を含む布帛(織物、編物、不織布など)を作製するものである。ポリエステル系繊維布帛の作製には、公知の方法や装置を適宜使用することができる。また、得られたポリエステル系繊維布帛には、精練などの公知の処理をおこなってもよい。
工程(II)は、ポリエステル繊維にピリジン系抗菌剤を含有させるためのものである。具体的には、ピリンジン系抗菌剤を分散させた浴中に、ポリエステル系繊維布帛を投入し、120℃〜135℃で15分〜60分間吸尽させる方法(浴中吸尽処理法);ポリエステル系繊維布帛をピリジン系抗菌剤の水溶液に浸漬し取り出した後、マングルで絞り、160〜190℃で30秒〜3分間の熱処理をほどこす方法などが挙げられる。なかでも、耐久性や染色堅牢度の観点から、浴中吸尽処理法が好ましい。これらの方法は併用されてもよい。
浴中吸尽処理法を用いてポリエステル繊維にピリジン系抗菌剤を含有させる場合、ピリジン系抗菌剤のみが分散された浴中で吸尽させてもよいし、工程の簡略化の観点から、ポリエステル系繊維布帛への染色加工中に、該抗菌剤と染料とを同時に吸尽させてもよい。
工程(III)は、ポリエステル繊維内部に親水性ポリマーを吸尽させると共に、ポリエステル系繊維布帛表面に親水性ポリマーを含有する樹脂被膜を形成するためのものである。
親水性ポリマーとしては、例えば、大原パラヂウム化学社製、商品名「パラソルブPET2」;高松油脂社製、商品名「SR6200」などが挙げられる。
具体的には、工程(III)においては、親水性ポリマーを含む浴中に、工程(II)を経たポリエステル系繊維布帛を投入し、温度100〜120℃で吸尽処理する。ここで温度が120℃を超えると、親水性ポリマーが加水分解し、抗菌剤や染料などと凝集するため、オイルスポット様の汚れが発生する。また、100℃未満の温度であると、親水性ポリマーが繊維内部にまで浸透することができず、耐久性ある防汚性が具現できないという問題がある。
なお、親水性ポリマーを、染料やピリジン系抗菌剤と同時に吸尽させることは工程の簡略化からは好ましい。しかしながら、親水性ポリマーの多くは、120℃を超える温度においては加水分解してしまうため、上述のようなオイルスポット様の汚れが発生してしまう。したがって、まず染料やピリジン系抗菌剤を浴中にて吸尽させ、その後常温まで冷却した後、親水性ポリマーを投入し100〜120℃にて処理することが好ましい。
なお、工程(III)の処理時間としては、生産性と防汚性の観点から、10〜60分間程度であることが好ましい。さらには、工程(III)の後に、適宜の予備乾燥などがほどこされていてもよい。
さらに、工程(IV)は、親水性ポリマーと金属塩触媒とを含む浴を使用して、工程(III)を経たポリエステル系繊維布帛をパディング処理し、後に温度160〜190℃で熱処理するものである。なお、パディング処理とは、含浸、絞り、乾燥をこの順でおこなう工程をいう。本発明の製造方法では、工程(III)により被膜の基礎(土台もしくは下地)を形成し、その上から、工程(IV)により、さらに樹脂を被覆させることで、やや厚みのある被膜を形成することができる。それにより、耐湿熱性に優れた防汚性、および制菌性を付与することができる。
工程(IV)では、金属塩触媒を使用することにより、工程(III)で形成された被膜基礎と、第2の樹脂被膜に含有される親水性ポリマーとが熱により混ざり合うことを抑制し、さらに熱処理により樹脂被膜を強固に形成させることができるため、湿熱後の防汚性や制菌性の耐久性をより向上させることが可能となる。
上記の工程(IV)を繰り返すことで、樹脂被膜をさらに積層し、目的とする防汚制菌性布帛としてもよい。
本発明の防汚制菌性布帛は、蒸気滅菌処理後も強度低下が少なく、また、防汚性が大きく低下せず、制菌性能の耐久性にも優れている。したがって、衛生管理の厳しい食品や医薬品の製造現場、または医療機関などで着用される衣服に好適に用いられる。また、本発明の防汚制菌性布帛の製造方法によれば、低温プラズマまたはスチーム処理装置などの特別な設備が不要であり、また、低コストで一般的な染色工場が保有する設備で、該防汚制菌性布帛を簡便に製造することができる。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本発明の評価は下記の方法で実施した。
(1)防汚性
布帛に廃エンジンオイルを0.2mL滴下し、30分間放置した後、JIS L0217 103法に従って1回洗濯し、乾燥後、JIS L0805汚染用グレースケールに従って判定をおこなった。試料として、JIS L 1096記載のF−2法(中温ワッシャー法)に基づく洗濯を10回繰り返し自然乾燥した後引き続き135℃で80分間蒸気滅菌処理し自然乾燥した後のもの(以下、「10洗後」と称する場合がある)、並びに当該洗濯・滅菌にかかる処理をおこなう前のもの(以下、「未洗」と称する場合がある)の2種を用意した。
(2)再汚染防止性
B重油0.3g/Lに界面活性剤0.3g/Lと温水を加えて混合乳化し、得られた乳化物に浴比が1:100となるように試料を投入し、80℃で10分間攪拌し、湯洗い、水洗い、乾燥させた。その後、JIS L0805汚染用グレースケールに従って判定をおこなった。試料として未洗及び10洗後のものを用意した。
(3)強度保持率
未洗試料をA、10洗後試料をBとして、AおよびBについて、JIS L−1013に記載の標準試験に従い、引張強さを測定し、下記式により算出した。
強度保持率(%)=(B/A)×100
(4)ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度(eq/t)
150mgのポリエステル繊維を細かく切断し、ベンジルアルコール10mLに溶解させた後、クロロホルム10mLを加えた。これを1/10規定の水酸化カリウムベンジルアルコール溶液で滴定し、ブランクとの滴定量の差よりカルボキシル基濃度を算出した。
(5)殺菌活性値
JIS L 1902(2002)「繊維製品の抗菌性試験方法・抗菌効果」に規定されている菌液吸収法に従って殺菌活性値を求めた。なお、試験菌体としては、肺炎かん菌を用いた。また、殺菌活性値を測定する試料として、未洗及び10洗後のものと共に、繊維評価技術協議会で定められているJAFET標準配合洗剤による高温加速洗濯法50回後のもの(以下、「50回後」と称する場合がある)を用意した。
(実施例1)
エチレンテレフタレートを常法により重縮合反応させてポリエチレンテレフタレート(PET)を得た後、これにポリカーボネート(住友ダウ社製、商品名「カリバー301−30」)を全体量の5質量%となるように添加し、溶融混練した。溶融混練物からチップを得、このチップを常法にて溶融紡糸した。次いで、仮撚り加工をおこない、カルボキシル末端基濃度が15eq/tであるポリエステルマルチフィラメント加工糸(167dtex/48f)を得た。
そして、上記加工糸の単糸(167dtex/48f)を経糸に、双糸(334dtex/96f)を緯糸に用いて綾織物(経糸密度128本/2.54cm、緯糸密度58本/2.54cm)を得、通常の方法で精練リラックスをおこなった。ここまでは、工程(I)である。
次に、この綾織物を、下記処方1からなる浴に投入し(浴比1:10)、135℃で45分間吸尽処理をおこない、その後、常温まで温度を下げた。これは、工程(II)である。続いて下記処方2からなる浴に投入し、120℃で30分間吸尽処理をおこなった。これは工程(III)である。
<処方1>
ピリジン系抗菌剤(大阪化成社製、商品名「マルカサイドYPDP」) 3%owf
<処方2>
親水性ポリマー(大原パラヂウム化学社製、商品名「パラソルブPET2」) 4%owf
その後、脱水・乾燥させ、下記処方3からなる浴に含浸した後、マングルで絞り(絞り率:80質量%)、130℃で60秒間の予備乾燥をおこなった。そして、この綾織物に対して170℃で60秒熱処理をおこない[これは、工程(IV)である]、本発明の防汚制菌性布帛を得た。
<処方3>
親水性ポリマー(高松油脂社製、商品名「SR6200」) 30g/L
金属塩触媒(高松油脂社製、商品名「SRCA−1」) 10g/L
(実施例2)
トータル繊度を84dtex/36fに変更する以外は、実施例1の場合と同様にして、ポリエステルマルチフィラメント加工糸を得た。また、溶融紡糸の後、単繊維を38mm長にカットする以外、実施例1の場合と同様におこなってポリエステル短繊維を得、後に常法に従ってポリエステル短繊維65質量%、綿35質量%の混紡糸(45番手)となした。そして、上記の上記加工糸を経糸に、上記混紡糸を緯糸に用い、綾織物(経糸密度128本/2.54cm、緯糸密度86本/2.54cm)を得、これに対し通常の方法で精練リラックスをおこなった。ここまでは、工程(I)である。以降は、実施例1の場合と同様におこない、本発明の防汚制菌性布帛を得た。
(実施例3、4)
ポリカーボネートの添加量を調整してカルボキシル基濃度を38eq/tとした以外は、実施例1と同様におこない、実施例3の防汚制菌性布帛を得た。同じく、カルボキシル基濃度を38eq/tとした以外は実施例2と同様におこない、実施例4の防汚制菌性布帛を得た。
(実施例5、6)
ポリカーボネートの添加量を調整してカルボキシル基濃度を25eq/tとした以外は、実施例1と同様におこない、実施例5の防汚制菌性布帛を得た。同じくカルボキシル基濃度を25eq/tとした以外は実施例2と同様におこない、実施例6の防汚制菌性布帛を得た。
(実施例7、8)
処方1において、ピリジン系抗菌剤(商品名「マルカサイドYPDP」)に代えて、ピリジン系抗菌剤としての2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジンを用いる以外は、実施例1と同様におこない、実施例7の防汚制菌性布帛を得た。同じくピリジン系抗菌剤を2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジンに代えた以外は、実施例2と同様におこない、実施例8の防汚制菌性布帛を得た。
(実施例9、10)
処方2において、親水性ポリマー(商品名「パラソルブPET2」)を4%owf用いることに代えて日華化学社製の親水性ポリマー(親水性ポリエステル系化合物、商品名「ナイスポールPR99」)を3%owf用い、かつ、処方3において、商品名「SR6200」を30g/L用いることに代えて、高松油脂社製の親水性ポリマー(商品名「SR1000」)を30g/L用いる以外は、実施例1と同様におこない、実施例9の防汚制菌性布帛を得た。同じく、日華化学社製の親水性ポリマー(親水性ポリエステル系化合物、商品名「ナイスポールPR99」)を3%owf用い、かつ高松油脂社製の親水性ポリマー(商品名「SR1000」)を30g/L用いる以外は、実施例2と同様におこない、実施例10の防汚制菌性布帛を得た。
(実施例11、12)
実施例1、2で得た各防汚制菌性布帛に、それぞれ実施例1、2における工程(IV)をさらにほどこして、実施例11、12の防汚制菌性布帛を得た。
(比較例1〜4)
実施例1〜4における工程(I)の後、得られた各綾織物を、下記処方4からなる浴にそれぞれ含浸し、マングルで絞り(絞り率:80質量%)、その後、130℃で60秒間予備乾燥した。そして、それぞれの綾織物に、上記条件1で示す低温プラズマ処理をほどこして、モノマーを重合させ、順に比較例1〜4の布帛を得た。
<処方4>
ビニル系モノマー(第一工業製薬社製、商品名「ポリエチレングリコール600ジアクリレート」) 100g/L
親水性ポリエステル系化合物(日華化学社製、商品名「ナイスポールPR−99」)30g/L
<条件1>
ガス種:空気
真空度:133Pa
周波数:13.56MHz
高周波電力:1.0W/cm
処理時間:60秒
(比較例5、6)
工程(IV)を省く以外は、実施例1と同様におこない、比較例5の布帛を得た。同じく、工程(IV)を省く以外は、実施例2と同様におこない、比較例6の布帛をそれぞれ得た。
(比較例7、8)
工程(II)を省くと共に、工程(IV)の後、大和化学社製の第4級アンモニウム塩化合物(商品名「アモルデンMG590」)を50g/L含む浴に綾織物を含浸し、マングルで絞り(絞り率:80質量%)、その後、130℃で60秒間乾燥した以外は、実施例1と同様におこない、比較例7の布帛を得た。さらに、上記の操作をおこなった以外は実施例2と同様にして、比較例8の布帛を得た。
実施例1〜12で得られた防汚制菌性布帛の評価結果を表1に、比較例1〜8で得られた布帛の評価結果を表2に示す。
Figure 0005865647
Figure 0005865647
なお、表2における殺菌活性値の欄の「−」は、制菌加工を施していないため測定されていないことを示す。
表1から明らかなように、実施例1〜2、5〜12で得られた防汚制菌性布帛は、所定の洗濯・滅菌処理を施した後でも、防汚性、制菌性および強度保持率に優れているものであった。
実施例3および4で得られた防汚制菌性布帛は、ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度が25eq/tを超えるものであったため、洗濯・滅菌処理した後の強度保持率に改善の余地を残すものであったが、防汚性、制菌性が優れており、十分に実用に耐えうるものであった。
比較例1〜4で得られた布帛においては、抗菌加工が施されなかったため、制菌性が発現しなかった。
比較例1〜6で得られた布帛においては、樹脂被膜中に金属塩触媒が含まれていないため、耐久性のある防汚性が発現しなかった。
比較例7および8で得られた布帛においては、抗菌剤として、ピリジン系抗菌剤ではなく第4級アンモニウム塩化合物を用いたため、防汚性に劣るものであった。

Claims (3)

  1. ピリジン系抗菌剤と親水性ポリマーとを吸尽したポリエステル繊維を含む布帛の表面に金属塩触媒及び親水性ポリマーを含有する樹脂被膜を備えてなる防汚制菌性布帛であって、
    JIS L 1096記載のF−2法(中温ワッシャー法)に基づく洗濯を10回繰り返し自然乾燥した後、引き続き135℃で80分間蒸気滅菌処理し自然乾燥した後において評価された防汚性及び再汚染防止性が共に3−4級以上であり、
    同様の処理を行った後におけるJIS L 1902に基づいて測定される殺菌活性値が0を超えることを特徴とする防汚制菌性布帛。
  2. ポリエステル繊維のカルボキシル末端基濃度が25eq/t以下であることを特徴とする請求項1に記載の防汚制菌性布帛。
  3. 請求項1記載の防汚制菌性布帛を製造するための方法であって、下記(I)〜(IV)の工程をこの順に含むことを特徴とする防汚制菌性布帛の製造方法。
    (I)カルボキシル末端基濃度が25eq/t以下のポリエステル繊維を用いてポリエステル系繊維布帛を得る工程。
    (II)工程(I)で得られたポリエステル系繊維布帛に対して、ピリジン系抗菌剤を含む浴を使用して温度120〜135℃で吸尽処理し、常温まで冷却させる工程。
    (III)工程(II)を経たポリエステル系繊維布帛に対して、親水性ポリマーを含む浴を使用して温度100〜120℃で吸尽処理する工程。
    (IV)工程(III)を経たポリエステル系繊維布帛に対して、親水性ポリマーと金属塩触媒とを含む浴を使用してパディング処理し、次いで、温度160〜190℃で熱処理する工程。
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