JP5865546B2 - 蓄電デバイス電力量推定装置および蓄電デバイス電力量推定方法 - Google Patents

蓄電デバイス電力量推定装置および蓄電デバイス電力量推定方法 Download PDF

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Description

この発明は、蓄電デバイスの電力量を推定する、蓄電デバイス電力量推定装置および蓄電デバイス電力量推定方法に関する。
蓄電デバイスの充放電を制御するためには、放電可能電力および充電可能電力を正確に把握する必要がある。すなわち、開放電圧(開回路電圧)、内部抵抗、およびSOC(State Of Charge:充電状態)を正確に把握する必要がある。
蓄電デバイスの充電状態を直接測定することは困難である。しかし、蓄電デバイスのSOCと開放電圧との間には、ある程度の相関関係が認められている。そこで特許文献1に開示される電気自動車用二次電池のSOC演算方法においては、所定抵抗値、電池温度に基づく第1の抵抗比、および所与の基準充電状態に基づく第2の抵抗比を乗算し、二次電池の電池内部抵抗を算出する。そして、算出された電池内部抵抗と充放電時の電池の電流および電圧とから開放電圧を算出し、開放電圧とSOCの相関関係に基づき、電池のSOCを算出する。
特許文献2に開示される電池残存容量検出装置は、二次電池に負荷抵抗を接続し、定電流放電させ、定電流放電開始直後および一定時間経過後の端子間電圧に基づいて、二次電池における電極内反応物質が反応部位まで移動する動き易さに基づく内部物質移動支配の分極値または内部物質移動支配の抵抗値を検出する。そして、内部物質移動支配の分極値または内部物質移動支配の抵抗値に基づき二次電池のSOCを検出する。
特許文献3に開示される電池劣化測定装置は、異なる充電電流値を供給した場合の電池電圧に基づき電池の内部抵抗を算出し、初期状態の内部抵抗との比に基づき電池セルの劣化率を算出する。
特許文献4に開示されるバッテリの劣化度推定装置は、異なる劣化度ごとに電荷量と開放電圧値との関係をあらかじめ測定して得た関係データを用い、電流センサで検出した充放電電流値を時間積算して算出したバッテリの電荷に基づきバッテリの劣化度を算出する。
特開2000−258513号公報 特開2007−017357号公報 特開2008−123961号公報 特開2012−057956号公報
例えば電池内部の充放電可能な反応点の一部において機械的損傷や剥離が生じたために、蓄電デバイスの容量が減少する劣化が起きることがある。その場合には、特許文献1、2に開示される技術のように、内部抵抗に基づき蓄電デバイスの劣化を推定する方法では、蓄電デバイスの劣化の推定が困難になる。
特許文献3に開示される電池劣化測定装置では、蓄電デバイスの容量の劣化と内部抵抗の増大が同時に進行しない場合には、蓄電デバイスの劣化の推定が困難になる。
特許文献4に開示されるバッテリの劣化度推定装置では、予め劣化度ごとに電荷量と開放電圧の関係を取得するため、実使用条件での様々な劣化のメカニズムを事前に予測してデータを取得することが必要である。しかし、実使用条件での劣化のメカニズムを十分に予測することは困難である。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、蓄電デバイスの電力量を推定する精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の蓄電デバイス電力量推定装置は、充放電回路、スイッチ、電圧検出部、電流検出部、回路選択部、電気量推定部、内部抵抗推定部、および電力量推定部を備える。充放電回路は、抵抗を備え、蓄電デバイスに接続される。スイッチは、充放電回路の電路を切り替えて充放電回路の抵抗値を変更する。電圧検出部は、蓄電デバイスの電圧を検出する。電流検出部は、蓄電デバイスを流れる電流を検出する。回路選択部は、電圧が第1の閾値以上の状態で蓄電デバイスの放電を開始してから、電圧が第2の閾値以下となるまで、または、電圧が第3の閾値以下の状態で蓄電デバイスの充電を開始してから、電圧が第4の閾値以上となるまで、の間に充放電回路の抵抗値が少なくとも1度は変わるようにスイッチを切り替える。電気量推定部は、放電または充電の開始時点から任意に定めた時点までの電流を時間積分して電気量を算出し、電気量と電圧との関係を算出する。内部抵抗推定部は、放電または充電の開始以降の充放電回路の抵抗値が異なる時点の、電圧および電流に基づき、蓄電デバイスの内部抵抗を算出する。電力量推定部は、電気量と電圧との関係、電流および内部抵抗に基づき、電気量と蓄電デバイスの開放電圧との関係を算出し、電気量と開放電圧との関係、内部抵抗、および放電または充電の際に蓄電デバイスを流れる電流に基づき、蓄電デバイスの電力量を推定する。
本発明によれば、蓄電デバイスの電力量を推定する精度を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における蓄電デバイスを流れる電流と蓄電デバイスの電圧の変化の例を示す図である。 実施の形態1における電気量の算出の例を示す図である。 実施の形態1における電気量の算出の例を示す図である。 実施の形態1における電気量と蓄電デバイスの電圧との関係および電気量と内部抵抗との関係の例を示す図である。 実施の形態1における蓄電デバイスの電力量の推定の例を示す図である。 実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う測定の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う電力量推定の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における蓄電デバイスを流れる電流と蓄電デバイスの電圧の変化の異なる例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2における蓄電デバイスの温度と内部抵抗との関係の例を示す図である。 実施の形態2における電気量と内部抵抗との関係の例を示す図である。 実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う測定の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う電力量推定の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置の構成例を示すブロック図である。蓄電デバイス劣化推定装置1は、電圧検出部11、電流検出部12、回路選択部13、電気量推定部14、内部抵抗推定部15、電力量推定部16、抵抗R1、R2、およびスイッチS1、S2を備える。蓄電デバイス2は二次電池であり、例えばニッケル水素電池、リチウムイオン電池などである。蓄電デバイス2の充放電を繰り返すと、充放電の繰り返しに伴う劣化により、蓄電デバイス2の容量が減少し、蓄えられる電力量が減少する。蓄電デバイス劣化推定装置1は、蓄電デバイス2の劣化を推定、すなわち蓄電デバイス2の電力量を推定する。
抵抗R1およびスイッチS1からなる回路と、抵抗R2およびスイッチS2からなる回路とで構成される充放電回路17の一端は蓄電デバイス2の正極に接続され、他端は蓄電デバイス2の負極に接続される。抵抗R1、R2の一端は、蓄電デバイス2の正極に接続され、他端はスイッチS1、S2に接続される。スイッチS1、S2は、任意のスイッチング素子であり、例えばトランジスタを用いることができる。図1の例では、スイッチS1、S2のコレクタ端子は、抵抗R1、R2にそれぞれ接続され、スイッチS1、S2のエミッタ端子は、電流検出部12を介して蓄電デバイス2の負極に接続されている。スイッチS1、S2のベース端子は、回路選択部13に接続されている。スイッチS1、S2のオンとオフが切り替わることで、電路が切り替わり、充放電回路17の抵抗値が変化する。
電圧検出部11は、蓄電デバイス2の正極と負極との間の電圧(以下、単に電圧という)を検出する。電流検出部12は、蓄電デバイス2を流れる電流(以下、単に電流という)を検出する。回路選択部13は、任意に定めた制御パターンに従ってスイッチS1、S2にゲート信号を出力し、スイッチS1、S2のオンとオフを切り替える。スイッチS1、S2の制御パターンは、充放電中に少なくとも1度は充放電回路17の抵抗値が変化するように、任意に定めた制御パターンである。電気量推定部14は、蓄電デバイス2の放電または充電の開始時点から任意に定めた時点までの、電流を時間積分して、放電または充電された電気量(単位:Ah)を算出し、電気量と電圧との関係を算出する。
内部抵抗推定部15は、充放電回路17の抵抗値が異なる時点の、電圧および電流に基づき、蓄電デバイス2の内部抵抗を算出する。電力量推定部16は、電気量推定部14で算出した電気量と電圧との関係、電流および内部抵抗に基づき、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係を算出する。
上述のように算出した値に基づき、蓄電デバイス2を放電または充電する際に、電力量推定部16は、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係、内部抵抗、および蓄電デバイス2を放電または充電する際の電流に基づき、蓄電デバイス2の電力量を推定する。
図2は、実施の形態1における蓄電デバイスを流れる電流と蓄電デバイスの電圧の変化の例を示す図である。上段が電流を示し、下段が電圧を示す。横軸が時間であり、上段の縦軸が電流であり、下段の縦軸が電圧である。電圧が第1の閾値以上の状態で放電を開始し、電圧が第2の閾値以下となるまで放電を継続する場合を例にして説明する。なお第1の閾値および第2の閾値は、任意に定めることができる。例えば第1の閾値を蓄電デバイス2の上限電圧とし、第2の閾値を蓄電デバイス2の下限電圧とする。なお放電電流を正で表している。図2に示すように、電圧は上限電圧VULから、下限電圧VLLまで変化する。
電圧が上限電圧VULである状態であって、スイッチS1、S2がオフの状態から、時刻T1において、スイッチS1をオンにし、蓄電デバイス2の放電を開始する。時刻T1から時刻T2までの間、電流はI11であり、時刻T1から時刻T2にかけて電圧はV11まで減少する。時刻T2において、さらにスイッチS2をオンにすると、電流はI21となり、電圧はV21となる。時刻T2から時刻T3までの間、電流はI21であり、時刻T2から時刻T3にかけて電圧は減少する。時刻T3においてスイッチS2をオフにすると、電流はI12となり、電圧はV21程度まで増加する。時刻T3から時刻T4までの間、電流はI12であり、時刻T3から時刻T4にかけて電圧はV12まで減少する。時刻T4においてスイッチS2をオンにすると、電流はI22となり、電圧はV22となる。時刻T4以降、電圧が下限電圧に達するまで、電圧検出部11および電流検出部12は、任意に定めた間隔で電圧および電流を検出する。
内部抵抗推定部15は、充放電回路17の抵抗値が互いに異なる時点、例えば時刻T2の直前と直後における、電圧および電流に基づき、蓄電デバイス2の内部抵抗を算出する。時刻T2の直前と直後の電圧および電流に基づく内部抵抗RB1は、RB1=|V11−V21|/|I11−I21|で表される。また時刻T4の直前と直後の電圧および電流に基づく内部抵抗RB2は、RB2=|V12−V22|/|I12−I22|で表される。スイッチS1、S2を切り替える任意の時点の直前の電圧をV1n、直前の電流をI1nとし、直後の電圧をV2n、直後の電流をI2nとすると、任意の時点の直前と直後における電圧および電流に基づく内部抵抗RBnは、RBn=|V1n−V2n|/|I1n−I2n|で表される。
図3および図4は、実施の形態1における電気量の算出の例を示す図である。電気量推定部14は、放電を開始した時刻T1から、例えば時刻T2までの電流を時間積分して電気量を算出する。時刻T1から時刻T2までの電流に基づき算出した電気量Qは、図3において斜線で表される部分の面積に相当する。また電気量推定部14は、放電を開始した時刻T1から、例えば時刻T4までの電流を時間積分して電気量を算出する。時刻T1から時刻T4までの電流に基づき算出した電気量Qは、図4において斜線で表される部分の面積に相当する。
電気量推定部14は、時刻T2の直前における電圧V11と時刻T1から時刻T2までの電流に基づく電気量Qを対応付け、時刻T4の直前における電圧V12と時刻T1から時刻T4までの電流に基づく電気量Qを対応付ける。電気量推定部14は、上述のように放電の開始時点から任意に定めた時点までの電流に基づき電気量を算出し、電気量と電圧との関係を算出する。図5は、実施の形態1における電気量と蓄電デバイスの電圧との関係および電気量と内部抵抗との関係の例を示す図である。図5の上段の実線のグラフは電気量と電圧との関係を示す。電気量推定部14は、例えば図5の上段の実線のグラフのような電気量と電圧との関係を算出する。
時刻T1から時刻T2までの電流に基づく電気量はQであり、時刻T1から時刻T4までの電流に基づく電気量はQである。また時刻T2の直前と直後の電圧および電流に基づく内部抵抗はRB1であり、時刻T4の直前と直後の電圧および電流に基づく内部抵抗はRB2である。したがって、内部抵抗と電気量との関係は、図5の下段のように表される。内部抵抗推定部15が所定のタイミングの電圧と電流に基づき算出した内部抵抗を基準とし、補間処理を行うと、例えば図5の下段のグラフのような電気量と内部抵抗との関係が得られる。
電力量推定部16は、図5の上段に実線で示す電気量と電圧との関係、電流および内部抵抗に基づき、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係を算出する。電気量Qに対応する蓄電デバイス2の開放電圧Eは、E=V11+I11・RB1で表される。また電気量Qに対応する蓄電デバイス2の開放電圧Eは、E=V12+I12・RB2で表される。任意の時点の直前と直後における電圧および電流に基づく内部抵抗RBnに対応する電気量をQとすると、電気量Qに対応する蓄電デバイス2の開放電圧Eは、E=V1n+I1n・RBnで表される。電力量推定部16は、上述のように電気量に対する開放電圧を求め、図5の上段に破線で示すように電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係を算出する。
上記のように算出した値に基づき、電力量推定部16は蓄電デバイス2の使用時に、使用条件に基づいて蓄電デバイス2の電力量を推定する。電力量の推定について以下に説明する。蓄電デバイス2の電圧が上限電圧である状態から放電電流を一定値Iとして電圧が下限電圧に到達するまで蓄電デバイス2の放電を行う場合を例にして説明する。電力量推定部16は、放電電流値Iを取得し、放電時の蓄電デバイス2の上限電圧VUL’および下限電圧VLL’を取得する。図6は、実施の形態1における蓄電デバイスの電力量の推定の例を示す図である。破線のグラフは、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係を示す。放電電流をIとすると、電圧降下が生じるため、電気量Qに対応する蓄電デバイス2の電圧Vは、V=E−I・RB1で表される。また電気量Qに対応する蓄電デバイス2の電圧Vは、V=E−I・RB2で表される。
同様に、電気量に対応する蓄電デバイス2の電圧を算出する。例えば電気量Qに対応する蓄電デバイス2の電圧Vは、V=E−I・RBnで表される。上述のように、電力量推定部16は、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係、内部抵抗および放電電流Iに基づき、電気量と放電電流を一定値Iとした場合の放電中の蓄電デバイス2の電圧との関係を算出する。放電電流を一定値Iとした場合の放電中の蓄電デバイス2の電圧は、図6の実線で示すグラフのように変化する。電力量推定部16は、上限電圧VUL’および下限電圧VLL’で定められる範囲内において、電気量に対する放電電流を一定値Iとした場合の放電中の蓄電デバイス2の電圧を積分し、蓄電デバイス2の電力量(単位:Wh)を推定する。蓄電デバイス2の電力量は、図6において斜線で示す部分の面積に相当する。
なお電力量推定部16は、蓄電デバイス2の電圧を充電する際にも上述の例と同様に、充電の条件に応じて、蓄電デバイス2の電力量を推定することができる。充電電流をIとすると、Iは負の値であるため、電気量Qに対応する蓄電デバイス2の電圧Vは、V=E+I・RB1で表される。また電気量Qに対応する蓄電デバイス2の電圧Vは、V=E+I・RB2で表される。なお積分の対象となる範囲は、電気量に基づき決定してもよい。
実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置1によれば、電圧検出部11および電流検出部12で測定した電圧および電流に基づき電気量と開放電圧との関係を算出し、内部抵抗による電圧降下の影響を除いて、放電または充電条件ごとに蓄電デバイス2の電力量を推定することができるため、蓄電デバイス2の電力量の推定精度を向上させることが可能となる。
図7は、実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う測定の動作の一例を示すフローチャートである。蓄電デバイス2の電圧が第1の閾値以上の状態で放電を開始し、蓄電デバイス2の電圧が第2の閾値以下となるまで放電を行う場合を例にして説明する。蓄電デバイス2の電圧が上限電圧に達している状態であって、スイッチS1、S2がオフの状態から、スイッチS1をオンにし、蓄電デバイス2の放電を開始する(ステップS110)。電圧検出部11は蓄電デバイス2の電圧を検出し、電流検出部12は蓄電デバイス2を流れる電流を検出する(ステップS120)。電圧が下限電圧に達していない間は(ステップS130;N)、ステップS120の処理を繰り返す。
電圧が下限電圧に達した場合には(ステップS130;Y)、内部抵抗推定部15は、充放電回路17の抵抗値が互いに異なる時点の、電圧および電流に基づき、蓄電デバイス2の内部抵抗を算出する(ステップS140)。電気量推定部14は、放電の開始時点から任意に定めた時点までの電流を時間積分して電気量を算出し、電気量と電圧との関係を算出する(ステップS150)。電力量推定部16は、電気量と電圧との関係、電流および内部抵抗に基づき、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係を算出する(ステップS160)。ステップS160の処理が完了すると、蓄電デバイス劣化推定装置1は、測定処理を終了する。ステップS140の内部抵抗算出処理、およびステップS150の電気量算出処理の実行の順序は任意であり、並行して処理を行ってもよい。
図8は、実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う電力量推定の動作の一例を示すフローチャートである。電力量推定部16は、充放電電流を取得し、充放電時の蓄電デバイス2の上限電圧および下限電圧を取得する(ステップS210)。電力量推定部16は、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係、内部抵抗および充放電電流に基づき、電気量と充放電中の蓄電デバイス2の電圧との関係を算出する(ステップS220)。電力量推定部16は、上限電圧および下限電圧で定められる範囲内において、電気量に対する充放電中の蓄電デバイス2の電圧を積分し、蓄電デバイス2の電力量を推定する(ステップS230)。
上述の例では、蓄電デバイス2の放電中に検出した電圧および電流に基づき、内部抵抗および電気量と開放電圧との関係を算出したが、蓄電デバイス2の充電中に検出した電圧および電流に基づき、内部抵抗および電気量と開放電圧との関係を算出してもよい。図9は、実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置の異なる構成例を示すブロック図である。蓄電デバイス2は、充電装置3によって充電される。図9に示す蓄電デバイス劣化推定装置1の各部の動作は、図1に示す蓄電デバイス劣化推定装置1と同様である。
図10は、実施の形態1における蓄電デバイスを流れる電流と蓄電デバイスの電圧の変化の異なる例を示す図である。上段が電流を示し、下段が電圧を示す。横軸が時間であり、上段の縦軸が電流であり、下段の縦軸が電圧である。電圧が第3の閾値以下の状態で充電を開始し、電圧が第4の閾値以上となるまで充電を行う場合を例にして説明する。なお第3の閾値および第4の閾値は、任意に定めることができる。例えば第3の閾値を蓄電デバイス2の下限電圧とし、第4の閾値を蓄電デバイス2の上限電圧とする。なお充電電流を負で表している。図10に示すように、電圧は下限電圧VLLから、上限電圧VULまで変化する。
電圧が下限電圧VLLである状態であって、スイッチS1、S2がオフの状態から、時刻T1において、スイッチS1をオンにし、蓄電デバイス2の充電を開始する。時刻T1から時刻T2までの間、電流は−I11であり、時刻T1から時刻T2にかけて電圧はV11まで増加する。時刻T2において、さらにスイッチS2をオンにすると、電流は−I21となり、電圧はV21となる。時刻T2から時刻T3までの間、電流は−I21であり、時刻T2から時刻T3にかけて電圧は増加する。時刻T3においてスイッチS2をオフにすると、電流は−I12となり、電圧はV21程度まで減少する。時刻T3から時刻T4までの間、電流は−I12であり、時刻T3から時刻T4にかけて電圧はV12まで増加する。時刻T4においてスイッチS2をオンにすると、電流は−I22となり、電圧はV22となる。時刻T4以降、電圧が上限電圧に達するまで、電圧検出部11および電流検出部12は、任意に定めた間隔で電圧および電流を検出する。
内部抵抗推定部15は、上述した放電の場合と同様に、充放電回路17の抵抗値が互いに異なる時点、例えば時刻T2の直前と直後における、電圧および電流に基づき、蓄電デバイス2の内部抵抗を算出し、時刻T4の直前と直後における、電圧および電流に基づき、蓄電デバイス2の内部抵抗を算出する。電気量推定部14は、充電を開始した時刻T1から、例えば時刻T2までの電流の絶対値を時間積分して電気量を算出する。また電気量推定部14は、充電を開始した時刻T1から、例えば時刻T4までの電流の絶対値を時間積分して電気量を算出する。電気量推定部14は、上述した放電の場合と同様に、電気量と電圧との関係を算出する。
電力量推定部16は、上述した放電の場合と同様に、電気量と電圧との関係、電流および内部抵抗に基づき、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係を算出する。そして算出した値に基づき、電力量推定部16は蓄電デバイス2の使用時に、使用条件に基づいて蓄電デバイス2の電力量を推定する。蓄電デバイス2の充電中に算出した値に基づいても、上述した放電の場合と同様に蓄電デバイス2の電力量を推定することができる。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置1によれば、蓄電デバイス2の電力量の推定精度を向上させることが可能となる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置1は、実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置1の構成に加え、温度検出部18をさらに備える。実施の形態1と異なる蓄電デバイス劣化推定装置1の動作について説明する。
温度検出部18は、任意に定めた時点における蓄電デバイス2の表面温度を検出、または蓄電デバイス2の内部温度を推定する。温度検出または温度推定には、任意の従来技術を用いる。温度検出部18は、例えば内部抵抗の算出時点にあわせて、蓄電デバイス2の表面温度を検出する。電圧および電流が図2のように変化する場合には、温度検出部18は、例えば時刻T2における蓄電デバイス2の表面温度を検出する。
内部抵抗推定部15は、実施の形態1と同様に内部抵抗を算出する。温度が異なる条件において、内部抵抗の算出を行い、温度検出部18で検出した温度と内部抵抗との関係を算出する。図12は、実施の形態2における蓄電デバイスの温度と内部抵抗との関係の例を示す図である。内部抵抗推定部15は、図12に黒丸で示すように、各温度に対する内部抵抗を得る。内部抵抗推定部15は、得られた内部抵抗の値を補間して、図12に実線のグラフで示すように、温度と内部抵抗との関係を算出する。
あるいは、内部抵抗推定部15は、予め定めた温度と内部抵抗との関係を、温度検出部18で検出した温度と実施の形態1と同様に算出した内部抵抗に基づき補正する。図12に破線のグラフで示すように、内部抵抗推定部15は、予め定めた温度と内部抵抗の関係を保持している。温度検出部18で検出した温度がTh1である場合における、電圧および電流に基づき算出した内部抵抗と、予め定めた温度と内部抵抗との関係に基づく内部抵抗と、の差Rに基づき、予め定めた温度と内部抵抗との関係を補正し、図12に実線のグラフで示すように、温度と内部抵抗との関係を得る。
上記のように算出した値に基づき、電力量推定部16は蓄電デバイス2の使用時に、使用条件に基づいて蓄電デバイス2の電力量を推定する。電力量の推定について以下に説明する。電力量推定部16は、放電または充電の際の蓄電デバイス2の温度、および算出した温度と内部抵抗との関係または補正した温度と内部抵抗との関係に基づき、内部抵抗を補正する。蓄電デバイス2の電圧が上限電圧である状態から放電電流を一定値Iとして電圧が下限電圧に到達するまで蓄電デバイス2の放電を行う場合を例にして説明する。放電開始時の温度をTh2とすると、図12に示す算出した温度と内部抵抗との関係または補正した温度と内部抵抗との関係に示すように、内部抵抗はRB1’である。
図13は、実施の形態2における電気量と内部抵抗との関係の例を示す図である。電力量推定部16は、放電開始時の温度Th2および図12に示す算出した温度と内部抵抗との関係または補正した温度と内部抵抗との関係に基づき、図13に破線で示す電気量と内部抵抗との関係を補正し、図13に実線で示す電気量と内部抵抗との関係を算出する。実施の形態1と同様に、電力量推定部16は、放電電流値Iを取得し、放電時の蓄電デバイス2の上限電圧VUL’および下限電圧VLL’を取得する。放電電流をIとすると、電圧降下が生じるため、電気量Qに対応する蓄電デバイス2の電圧Vは、V=E−I・RB1’で表される。また電気量Qに対応する蓄電デバイス2の電圧Vは、V=E−I・RB2’で表される。RB1’およびRB2’は、図13に示すように、放電開始時の温度に基づき補正された内部抵抗である。なお放電開始時の温度に限らず、放電開始から任意に定めた時間経過後の温度や放電開始から一定時間の温度の平均値に基づき、電気量と内部抵抗との関係を補正してもよい。
上述のように、電力量推定部16は、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係、放電開始時の温度に基づき補正された内部抵抗および放電電流Iに基づき、電気量と放電電流を一定値Iとした場合の放電中の蓄電デバイス2の電圧との関係を算出する。電力量推定部16は、実施の形態1と同様に、上限電圧VUL’および下限電圧VLL’で定められる範囲内において、電気量に対する放電電流を一定値Iとした場合の放電中の蓄電デバイス2の電圧を積分し、蓄電デバイス2の電力量を推定する。
なお電力量推定部16は、蓄電デバイス2の電圧を充電する際にも上述の例と同様に、充電の条件に応じて、蓄電デバイス2の電力量を推定することができる。実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置1によれば、電圧検出部11および電流検出部12で測定した電圧および電流に基づき電気量と開放電圧との関係を算出し、蓄電デバイス2の温度によって変化する内部抵抗による電圧降下の影響を除いて、放電または充電条件ごとに蓄電デバイス2の電力量を推定することができるため、蓄電デバイス2の電力量の推定精度を向上させることが可能となる。
図14は、実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う測定の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS110〜S160は、図7に示す実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置1が行うステップS110〜160の処理と同様である。内部抵抗推定部15は、温度検出部18で検出した温度と実施の形態1と同様に算出した内部抵抗との関係を算出、または、予め定めた温度と内部抵抗の関係を、温度検出部18で検出した温度と実施の形態1と同様に算出した内部抵抗に基づき補正する(ステップS170)。
図15は、実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置が行う電力量推定の動作の一例を示すフローチャートである。電力量推定部16は、放電開始時の温度、および、算出した温度と内部抵抗との関係または補正した温度と内部抵抗との関係に基づき、電気量と内部抵抗との関係を補正する(ステップS201)。ステップS210の処理は、図8に示す実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置1が行う動作と同様である。電力量推定部16は、電気量と蓄電デバイス2の開放電圧との関係、放電開始時の温度に基づき補正された内部抵抗および充放電電流に基づき、電気量と充放電中の蓄電デバイス2の電圧との関係を算出する(ステップS221)。ステップS230の処理は、図8に示す実施の形態1に係る蓄電デバイス劣化推定装置1が行う動作と同様である。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態2に係る蓄電デバイス劣化推定装置1によれば、蓄電デバイス2の電力量の推定精度を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。充放電回路17の構成は、図1の構成に限られず、充放電回路17の抵抗値を変更できる任意の回路を用いることができる。抵抗R1、R2の抵抗値は、蓄電デバイス2の規模に合わせて定めた任意の値である。蓄電デバイス2は、単一のセルまたは複数のセルを備える。またスイッチS1、S2を切り替える時点や順番も上述の実施の形態に限られず、任意である。
上述の実施の形態においては、電気量推定部14は電気量の単位としてAhを用いたが、電気量の単位はAhに限られず、蓄電デバイス2の充放電レートにあわせた単位を用いることができる。例えば蓄電デバイス2の内部抵抗が非常に小さく、充放電レートが比較的高い場合には、数時間の測定時間は必要ないため、AsやAminを用いることができる。回路選択部13は、電気量推定部14で算出した電気量が任意に定めた閾値に到達した時点で、スイッチS1、S2を切り替えるようにしてもよい。
蓄電デバイス2が電気鉄道車両、自動車などを駆動する場合には、例えば夜間の数時間の停車時間を利用して、蓄電デバイス2の電力量を日毎に算出することで、日毎の蓄電デバイス2の劣化の程度を正確に把握することができる。
上記実施の形態は、いずれも本発明の趣旨の範囲内で各種の変形が可能である。上記実施の形態は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。本発明の範囲は実施形態よりも添付した請求項によって示される。請求項の範囲内、および発明の請求項と均等の範囲でなされた各種変形は本発明の範囲に含まれる。
本発明は、蓄電デバイスの電力量を推定する蓄電デバイス劣化推定装置に好適に採用され得る。
1 蓄電デバイス劣化推定装置、2 蓄電デバイス、3 充電装置、11 電圧検出部、12 電流検出部、13 回路選択部、14 電気量推定部、15 内部抵抗推定部、16 電力量推定部、17 充放電回路、18 温度検出部、R1、R2 抵抗、S1、S2 スイッチ。

Claims (3)

  1. 抵抗を備え、蓄電デバイスに接続される充放電回路と、
    前記充放電回路の電路を切り替えて前記充放電回路の抵抗値を変更するスイッチと、
    前記蓄電デバイスの電圧を検出する電圧検出部と、
    前記蓄電デバイスを流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧が第1の閾値以上の状態で前記蓄電デバイスの放電を開始してから、前記電圧が第2の閾値以下となるまで、または、前記電圧が第3の閾値以下の状態で前記蓄電デバイスの充電を開始してから、前記電圧が第4の閾値以上となるまで、の間に前記充放電回路の抵抗値が少なくとも1度は変わるように前記スイッチを切り替える回路選択部と、
    前記放電または前記充電の開始時点から任意に定めた時点までの前記電流を時間積分して電気量を算出し、前記電気量と前記電圧との関係を算出する電気量推定部と、
    前記放電または前記充電の開始以降の前記充放電回路の抵抗値が異なる時点の、前記電圧および前記電流に基づき、前記蓄電デバイスの内部抵抗を算出する内部抵抗推定部と、
    前記電気量と前記電圧との関係、前記電流および前記内部抵抗に基づき、前記電気量と前記蓄電デバイスの開放電圧との関係を算出し、前記電気量と前記開放電圧との関係、前記内部抵抗、および放電または充電の際に前記蓄電デバイスを流れる電流に基づき、前記蓄電デバイスの電力量を推定する電力量推定部と、
    を備える蓄電デバイス電力量推定装置。
  2. 前記蓄電デバイスの温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記内部抵抗推定部は、値が異なる、前記温度および前記内部抵抗に基づき補間を行って温度と内部抵抗との関係を算出し、または、予め定めた温度と内部抵抗との関係を前記温度および前記内部抵抗に基づき補正し、
    前記電力量推定部は、放電または充電の際の前記蓄電デバイスの温度、および前記算出した温度と内部抵抗との関係または前記補正した温度と内部抵抗との関係に基づき、前記内部抵抗を補正し、前記電気量と前記蓄電デバイスの開放電圧との関係、前記補正した前記内部抵抗、および放電または充電の際に前記蓄電デバイスを流れる電流に基づき、前記蓄電デバイスの電力量を推定する、
    請求項1に記載の蓄電デバイス電力量推定装置。
  3. 抵抗を備え、蓄電デバイスに接続される充放電回路と、
    前記充放電回路の電路を切り替えて前記充放電回路の抵抗値を変更するスイッチと、
    を備える蓄電デバイス電力量推定装置が行う蓄電デバイスの電力量推定方法であって、
    前記蓄電デバイスの電圧を検出する電圧検出ステップと、
    前記蓄電デバイスを流れる電流を検出する電流検出ステップと、
    前記電圧が第1の閾値以上の状態で前記蓄電デバイスの放電を開始してから、前記電圧が第2の閾値以下となるまで、または、前記電圧が第3の閾値以下の状態で前記蓄電デバイスの充電を開始してから、前記電圧が第4の閾値以上となるまで、の間に前記充放電回路の抵抗値が少なくとも1度は変わるように前記スイッチを切り替える回路選択ステップと、
    前記放電または前記充電の開始時点から任意に定めた時点までの前記電流を時間積分して電気量を算出し、前記電気量と前記電圧との関係を算出する電気量推定ステップと、
    前記放電または前記充電の開始以降の前記充放電回路の抵抗値が異なる時点の、前記電圧および前記電流に基づき、前記蓄電デバイスの内部抵抗を算出する内部抵抗推定ステップと、
    前記電気量と前記電圧との関係、前記電流および前記内部抵抗に基づき、前記電気量と前記蓄電デバイスの開放電圧との関係を算出し、前記電気量と前記開放電圧との関係、前記内部抵抗、および放電または充電の際に前記蓄電デバイスを流れる電流に基づき、前記蓄電デバイスの電力量を推定する電力量推定ステップと、
    を備える蓄電デバイス電力量推定方法。
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