JP2011095209A - 放電量推定装置および放電量推定プログラム - Google Patents

放電量推定装置および放電量推定プログラム Download PDF

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Abstract


【課題】 複雑な演算を要さず、かつ、正確に二次電池の放電量および残存容量を算出する。
【解決手段】 装置は、バッテリーの等価回路モデルに基づき開路電圧値を推定する開路電圧推定部12と、開路電圧値と、バッテリーの放電量に関する指標値との組であって、少なくとも充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組とを格納したテーブルを含む記憶装置18と、バッテリーの充放電電流の積分値を積算することにより放電量を算出する放電量算出部14と、
推定された開路電圧値に基づき、テーブルを参照することにより得られる第1の指標値と、算出された放電量に基づく第2の指標値との比較に基づいて、テーブル中の指標値を補正するテーブル補正処理部16とを有し、補正されたテーブルを参照することにより、補正された放電量に関する指標値が算出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バッテリー、たとえば、リチウムイオンバッテリーの放電量を推定する装置およびプログラムに関する。
リチウムイオンバッテリーなどバッテリーの放電量、残存容量、或いは、SOC(State of Charge:充電率)を推定するために、テーブル参照方式、電流積分方式、および、これらを併用した方式が知られている。
テーブル参照方式においては、バッテリーの開路電圧(無負荷端子電圧)と、SOCとの間が一定の関係を持っており、開路電圧が決まればSOC値が決まることから、開路電圧に基づいて、当該開路電圧に対応するSOC値を得るものである。たとえば、特許文献1には、詳細な等価回路のモデルにしたがって開路電圧を推定し、推定された開路電圧にしたがってSOC値を演算する充電率推定装置が開示されている。
また、電流積分方式は、バッテリーに流れる電流を微小時間ごとに積分して、SOCを得るものである。SOCは、以下の式で表される。
SOC[%]=充電量[Ah]/残存容量[Ah]×100
充電量変化分[Ah]=∫Idt/3600
ただし、Iは、バッテリー充放電電流[A]
特開2003−75518号公報 特開2006−267014号公報 特開2008−199723号公報 特開平11−218567号公報
テーブル参照方式においては、微小時間ごとの電流を積分していくことにより蓄積される誤差(積分誤差)は発生しない。また、バッテリーの劣化や環境変化、特に温度変化により容量[Ah]の変動の影響を受けないという利点がある。しかしながら、開路電圧の適切な推定は複雑であり、得られた開路電圧も誤差を含みやすいという問題点があった。
電流積分方式においては、上述したように充電量の変化分を算出し、変化分を元のSOCから加減算することで新たなSOCを求めることができる。したがって、演算が簡単であるという利点がある。その一方、バッテリーの劣化や温度変化により容量[Ah]に変化がある場合に対応することが困難であるという問題点、および、バッテリーを最初に使用する場合や新たに電源をONした場合のSOC初期値の取得や積分誤算の補正が必須であるという問題点があった。
そこで、特許文献2には、電流積分方式を用いて、充放電電流に基づく積算演算を実行して、電流積分方式によるSOC値を算出し、その一方、これと並行して、端子電圧を開路電圧とみなして、開路電圧に基づいて、テーブル参照方式によるSOC値を演算し、これらを切り替えるような残存容量推定方法が開示されている。
さらに、上記SOC値を正確に推定するために、本出願人は、テーブル参照方式および電流積分方式のSOC値の切り替えを適正化した電池の残容量を推定する装置を提案している(特許文献3)。
また、SOCが100%〜0%となるまでの放電量が、残存容量と称される。この残存容量にSOCを乗じることにより、完全放電するまでの充電残量を知ることができる。したがって、残存容量を正確に把握することも重要である。残存容量は、放電量と充電残量との和であり、正確な放電量を算出することも重要となる。
特許文献2においては、二次電池において充電と放電とが切り替わるタイミングを検出し、そのタイミングにおいて、端子電圧に基づく残存容量が算出される、また、当該タイミングの直前の一定期間における電流積算による積算値を算出して、積算値に基づいて補正値が算出され、上記残存容量が補正値により補正される。さらに、二次電池の経年劣化に対して、特許文献4においては、放電電圧と放電電流との間の関係を、温度補正係数、内部抵抗劣化補正係数、に基づいて算出することで、残存容量を算出する技術が開示されている。しかしながら、特許文献4に開示された技術では、演算が複雑となるという問題点がある。
本発明は、複雑な演算を要さず、かつ、正確に二次電池の放電量を算出することが可能な放電量推定装置および放電量推定プログラムを提供することを目的とする。
本発明の目的は、バッテリーの等価回路モデルに基づき開路電圧値を推定する開路電圧推定手段と、
開路電圧値と、バッテリーの放電量に関する指標値との組であって、少なくとも充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組とを格納したテーブルを含む記憶装置と、
前記バッテリーの充放電電流の積分値を積算することにより放電量を算出する放電量算出手段と、
前記開路電圧推定手段により推定された開路電圧値に基づき、前記テーブルを参照することにより得られる第1の指標値と、前記放電量算出手段により算出された放電量に基づく第2の指標値との比較に基づいて、前記テーブル中の指標値を補正する補正手段と、
前記開路電圧値に基づき、前記補正手段により補正されたテーブルを参照することにより、補正された放電量に関する指標値を算出する補正放電量算出手段と、を備えたことを特徴とする放電量推定装置により達成される。
好ましい実施態様においては、前記補正手段が、補正値として、(第2の指標値−第1の指標値)×K(K<1)を算出し、充電率が100パーセントのときの指標値を除く指標値に、前記補正値を加算するように構成されている。
別の好ましい実施態様においては、前記テーブルが、P(開路電圧値V(i),指標値D(i))を格納し(i=0〜N、Pは、充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、Pは、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組)、
前記補正手段が、推定された開路電圧値Vについて、V(k−1)≦V≦V(k)となるようなkを特定し、
かつ、第1の補正値として、(第2の指標値−第1の指標値)×K(K<1)を算出するとともに、第2の補正値として、(第2の指標値−第1の指標値)×K×K(K<1、K<1)を算出し、
D(k)(i≧k)について、指標値に前記第1の補正値を加算し、D(i)(1<i≦k−1)について、指標値に前記第2の補正値を加算するように構成されている。
より好ましい実施態様においては、前記補正手段が、D(k−j)(j=1,2,・・・,k−1)について、
=Kref (KrefはKの初期値)
となるKを算出して、前記第2の補正値を算出するように構成されている。
さらに別の好ましい実施態様においては、前記補正手段が、前記テーブル中、前記推定された開路電圧値の前後の2つの開路電圧値を特定し、当該2つの開路電圧値、対応する2つの指標値、および、前記推定された開路電圧値に基づいて、線形補間によって、前記第1の指標値を算出するように構成されている。
また、本発明の目的は、請求項1ないし6の何れか一項に記載の放電量算出装置を備え、
前記補正手段が、前記充電率が0パーセントのときの補正された指標値を、前記バッテリーの残存容量に関する指標値として、前記記憶装置に記憶することを特徴とする残存容量推定装置により達成される。
さらに、本発明の目的は、開路電圧値と、バッテリーの放電量に関する指標値との組であって、少なくとも充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組とを格納したテーブルを含む記憶装置を備えたコンピュータにおいて、前記コンピュータに、
バッテリーの等価回路モデルに基づき開路電圧値を推定する開路電圧推定ステップと、
前記バッテリーの充放電電流の積分値を積算することにより放電量を算出する放電量算出ステップと、
前記開路電圧推定ステップにおいて推定された開路電圧値に基づき、前記テーブルを参照することにより得られる第1の指標値と、前記放電量算出ステップにおいて算出された放電量に基づく第2の指標値との比較に基づいて、前記テーブル中の指標値を補正する補正ステップと、
前記開路電圧値に基づき、前記補正手段により補正されたテーブルを参照することにより、補正された放電量に関する指標値を算出する補正放電量算出ステップと、を実行させることを特徴とする放電量推定プログラムにより達成される。
また、本発明の目的は、開路電圧値と、バッテリーの放電量に関する指標値との組であって、少なくとも充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組とを格納したテーブルを含む記憶装置を備えたコンピュータにおいて、前記コンピュータに、
バッテリーの等価回路モデルに基づき開路電圧値を推定する開路電圧推定ステップと、
前記バッテリーの充放電電流の積分値を積算することにより放電量を算出する放電量算出ステップと、
前記開路電圧推定ステップにおいて推定された開路電圧値に基づき、前記テーブルを参照することにより得られる第1の指標値と、前記放電量算出ステップにおいて算出された放電量に基づく第2の指標値との比較に基づいて、前記テーブル中の指標値を補正する補正ステップと、
前記開路電圧値に基づき、前記補正手段により補正されたテーブルを参照することにより、補正された放電量に関する指標値を算出する補正放電量算出ステップと、を実行させ、
前記補正ステップにおいて、前記充電率が0パーセントのときの補正された指標値を、前記バッテリーの残存容量に関する指標値として、前記記憶装置に記憶するステップを含むことを特徴とする残存容量推定プログラムにより達成される。
本発明によれば、複雑な演算を要さず、かつ、正確に二次電池の放電量を算出することが可能な放電量推定装置および放電量推定プログラムを提供することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる残存容量推定装置の概略を示すブロックダイヤグラムである。 図2は、本実施の形態にかかる残存容量推定装置のハードウェア構成を示すブロックダイヤグラムである。 図3は、リチウムイオンバッテリーを充放電する際の電流電圧波形を示すグラフである。 図4は、リチウムイオンバッテリーの等価回路モデルの例を示す図である。 図5は、本実施の形態にかかる放電形状テーブルおよび放電カーブを説明する図である。 図6は、放電形状テーブルのうち、初期テーブルの例を示す図である。 図7は、本実施の形態にかかる補正量算出処理の例を示すフローチャートである。 図8は、本実施の形態にかかる補正処理の例を示すフローチャートである。 図9は、本実施の形態にかかる放電形状テーブルの更新を説明する図である。 図10は、放電カーブを用いた、本実施の形態にかかる補正量算出処理および補正処理を説明する図である。 図11は、放電カーブを用いた、本実施の形態にかかる補正量算出処理および補正処理を説明する図である。 図12は、放電カーブを用いた、本実施の形態にかかる補正量算出処理および補正処理を説明する図である。 図13は、放電カーブを用いた、本実施の形態にかかる補正量算出処理および補正処理を説明する図である。 図14は、本実施の形態にかかる残存容量推定装置を搭載した鉄道車両の例を示すブロックダイヤグラムである。 図15は、放電カーブおよび残存電力量を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる残存容量推定装置の概略を示すブロックダイヤグラムである。本実施の形態においては以下に述べるリチウムイオン二次電池の放電カーブに基づいて、正確な放電量および残存容量を算出する。
リチウムイオン二次電池は、図5の符号500に示すような放電カーブを描く。そこで、開路電圧に基づいて放電量を算出することが可能である。充電率(SOC:State of Charge)が100%であるときには、放電量が0[Ah]となる。その一方、充電率が0%であるときの放電量Q[Ah]とすると、このときの放電量Qが、残存容量に相当する。また、残存容量は、ある時点における放電量と充電残量との和である。したがって、上述した開路電圧に基づいて放電量を算出することにより、充電残量を得ることもできる。
そこで、本実施の形態においては、放電カーブの形状を、開路電圧および放電量との組み合わせによるテーブルとして記憶装置に保持し、かつ、電池の経年劣化による放電カーブの形状の変化(収縮)に対応してテーブルを更新する。
図1に示すように、本実施の形態にかかる残存容量推定装置10は、開路電圧値を推定する開路電圧推定部12と、電流積分方式によって放電量を算出する放電量算出部14と、放電カーブの形状を開路電圧値および放電量の組み合わせにより保持している放電形状テーブルを補正するための演算を実行する補正処理部16と、各種パラメータ、テーブルおよびデータを格納する記憶装置18と、補正された放電形状テーブル(補正テーブル)に基づいて、放電量やSOCを算出するデータ更新部20と、得られた放電量データやSOCデータの値などに基づく画像を生成するデータ表示処理部22と、を有している。
また、記憶装置18には、開路電圧推定部12による開路電圧の推定に用いられる電圧推定用パラメータ23、放電量算出部14による放電量の算出に用いられる電流積算用パラメータ24、放電形状テーブル25、テーブル補正処理部16における補正演算において用いられる補正用パラメータ26が格納される。また、放電形状テーブル27は、電池の使用前の初期的な放電カーブに基づく初期テーブル27と、テーブル補正処理部16により補正された値が格納される補正テーブル28とを含む。
さらに、記憶装置18には、データ更新部20により算出された放電量データ、SOCデータ29、および、開路電圧推定部20や放電量算出部14により算出された演算結果30も格納される。
図2は、本実施の形態にかかる残存容量推定装置のハードウェア構成を示すブロックダイヤグラムである。図2に示すように、本実施の形態にかかる残存容量推定装置10は、CPU32、ROM34、RAM36、各種センサ38、入力装置40、表示装置42および大規模記憶装置44を備える。たとえば、本実施の形態にかかる残存容量推定装置10は、路面電車などの鉄道車両、ハイブリッド乗用車に搭載されたコンピュータにより実現される。本例では、リチウムイオンバッテリーの電力により走行する鉄道車両に本実施の形態にかかる残存容量推定装置10が搭載されている。
ROM34には、種々の処理のためのプログラムが格納される。RAM36においては、処理の過程で生成されるパラメータ等が一時的に記憶される。各種センサ38には、バッテリーの端子電圧、充放電電流、温度などを検出するセンサ、車両のドアの開閉を検知するセンサ、演算周期Tを計測するタイマなどが含まれる。入力装置40には、たとえば車両の運転台の操作子が含まれる。また、表示装置42には、車両の運転台の液晶表示装置が含まれる。ドアの開閉を検知するセンサは、ドア開閉スイッチの状態を検知できるものであれば良い。また、大規模記憶装置44には、ハードディスク装置や取り外し可能な記憶媒体(メモリスティック)などが含まれる。
CPU32が、ROM34に記憶されたプログラムを実行することで、残存容量推定装置10を、図1に示す開路電圧推定部12、放電量算出部14、補正処理部16、データ更新部20、データ表示処理部22として機能させることができる。また、図1の記憶装置18は、図2におけるROM32,RAM36および大規模記憶装置44により実現される。
次に、本実施の形態にかかる開路電圧推定部12および放電量算出部14における演算についてより詳細に説明する。図3は、リチウムイオンバッテリーを充放電する際の電流電圧波形を示すグラフ、図4は、リチウムイオンバッテリーの等価回路モデルの例を示す図である。図3に示すように、充放電時の端子電圧波形(符号301〜303参照)は、図4の内部抵抗RおよびRと、電池充放電電流Iと、時定数τ=Cとにより決定される。したがって、リチウムイオンバッテリーの充放電の電流電圧波形に基づいて、図4の等価回路における回路定数が決定される。本実施の形態において、回路定数は、電圧推定用パラメータ23および電流積算用パラメータ24として記憶装置18に格納されている。
図4に示す等価回路から、内部抵抗Rの電圧Vd2について、(1)式が成立する。また、Vd2をサンプリング周期Tの台形積分で離散化すると(2)式に示すようになる。ここで、(n)は、離散時間データにおける第n番サンプルであることを示す。たとえば、V(n)は、第n番サンプルの開路電圧推定値となる。
Figure 2011095209
同様に、内部抵抗Rの電圧Vd1については、(3)式が成立する。
d1(n)=R(n) ・・・(3)
推定開放電圧Vは、以下の(4)式で表される。
V(n)=V(n)−Vd1(n)−Vd2(n) ・・・(4)
したがって、現在の端子電圧V(n)、現在の電池充放電電流I(n)、前回の処理において得られた電池充放電電流I(n−1)、時定数τ=C、内部抵抗Rにより、推定開放電圧Vを算出することができる。時定数τ=C、内部抵抗Rは、電圧推定用パラメータ23として記憶装置18に記憶される。前回の処理において得られた電池充放電電流I(n−1)は、演算結果30の一部として記憶装置18に記憶される。また、現在の端子電圧V(n)、現在の電池充放電電流I(n)は、センサ38からの値として取得され得る。
開路電圧推定部12は、上記記憶装置18に記憶されたパラメータやセンサ38から取得した値に基づいて、開路電圧値を推定する。
なお、現実の開路定数には、温度依存性などがあるため、特許文献3に記載されたように、温度依存性などを考慮して開路電圧を推定しても良い。無論、他の手法を用いて開路電圧値を推定しても良いことは言うまでもない。
また、サンプリング周期Tにおける放電量の変化分ΔD[Ah]は、以下のように算出される。
ΔD=(1/3600)・∫−Idt ・・・(5)
したがって、第n番のサンプルにおける電流積分による放電量D(n)は、以下のように表すことができる。
D(n)=D(n−1)−(T/3600)×I(n) ・・・(6)
ここに、放電量D(n)は、後述する図8のステップ808で補正後のテーブル参照値Dが算出された場合には、Dが代入される。システム起動直後の初期値D(1)は、V(1)=V(1)としてテーブルを参照することにより得られた値が代入される。
次に、放電形状テーブル25について説明する。図5は、本実施の形態にかかる放電形状テーブルおよび放電カーブを説明する図である。先に示すように、リチウムイオン二次電池は、符号500に示すような放電カーブを描く。図5に示す放電カーブは、未使用のリチウムイオン二次電池のものである。放電カーブは経年劣化により収縮する。図10は、経年劣化による放電カーブの例を示す図である。図10において、初期の放電カーブは図5と同様に符号500で示している。図10に示すように、リチウムイオン二次電池は、経年劣化によって、同一の開路電圧推定値に対応する放電量が小さくなる。これを本明細書においては収縮と称している。たとえば、P1はP1’、P2はP2’、P3はP3’・・・P6はP6’というように対応する座標の位置が左側(放電量が小さくなる側)に移動している(矢印1001参照)。また、収縮の度合いは非線形である。そこで、後述する補正値算出処理において、放電形状テーブルの値を適切に補正することにより、経年劣化に応じた放電カーブに整合させている。
また、放電カーブのグラフにおいて、放電カーブ、縦軸(開路電圧値)および横軸(放電量)により画定される領域の面積が、残存電力量[Wh]となる。図15の放電カーブにおいて、斜線で示した部分(符号1500参照)が、残存電力量を示す。残存電力量は、二次電池の使用可能時間や、二次電池が搭載された車両の走行可能距離を予測するために利用することができる。残存電力量を算出するためにも、残存容量Qを正確に把握する必要がある。
図6は、放電形状テーブルのうち、初期テーブルの例を示す図である。本実施の形態においては、放電形状テーブル25では初期テーブル27、補正テーブル28の双方とも、放電カーブ上の所定の座標(図5では、P0〜P6)のそれぞれについて、開路電圧推定値と放電量との組を格納している。図5の例において、座標番号が末尾の座標(P6)は、SOCが0%であるときの開路電圧推定値および放電量の組に関している。したがって、P6における放電量が残存容量となる。
図7は、本実施の形態にかかる補正量算出処理の例を示すフローチャートである。図7に示すように、開路電圧推定部12は、センサ38から取得した値および電圧推定用パラメータ23を参照して、現在の開路電圧推定値V(n)を取得する(ステップ701)。算出された開路電圧推定値V(n)は、演算結果30として記憶装置18に格納されるとともに、テーブル補正処理部16に与えられる。テーブル補正処理部16は、補正テーブル28(1回目の処理では初期テーブル27:以下、単に放電形状テーブル25と称する。)を参照して、開路電圧推定値V(k−1)≧V(n)≧V(k)であるような座標P(k−1)、P(k)を特定する(ステップ702)。
次いで、テーブル補正処理部16は、放電形状テーブルを参照して、座標P(k−1)に対応する放電量D(k−1)および座標P(k)に対応する放電量D(k)を取得し、これら放電量に基づき、補間により、放電量のテーブル参照値Dを算出する(ステップ703)。本実施の形態においては、直線補間を用いて隣接する放電量D(k−1)および放電量D(k)から以下のようにテーブル参照値Dが算出される。
=D(k−1)+{(D(k)−D(k−1))/(V(k)−V(k−1))}×(V(n)−V(k−1)) ・・・(7)
次いで、放電量算出部14は、前回の処理による演算結果30、センサ38から取得した値および電流積算用パラメータ24を参照して、電流値の積算による放電量Dを取得する(ステップ704)。テーブル補正処理部16は、積算による放電量Dとテーブル参照による放電量Dとの差(ΔD=D−D)を算出し(ステップ705)、ΔDが、Dth1<ΔD<Dth2で規定される範囲内であるかを判断する(ステップ706)。ここで、Dth1は、負の第1の閾値、Dth2は正の第2の閾値である。ステップ706でYesと判断された場合には処理を終了する。その一方、ステップ706でNoと判断された場合には、補正量の算出(ステップ707、708)に進む。すなわち、誤差であるΔDが「0(ゼロ)」の前後所定の範囲を超えた場合に、以下に述べる補正量の算出やテーブルの更新が行なわれる。
ステップ706でNoと判断された場合、補正処理部16は、第1の補正量Drev1=ΔD×Kを算出する(ステップ607)。また、補正処理部16は、第2の補正量Drev2=ΔD×K×Kを算出する(ステップ608)。第1の補正量は、放電形状テーブル25において、座標番号k以上の座標についての放電量に加えられる。また、第2の補正量は、座標番号k−1以下の座標についての放電量に加えられる。本実施の形態において、第1の補正量で用いられる係数Kは一定値(たとえば、0.5)である。係数Kは、誤差ΔDをそのまま使って補正を行なうのではなく、その一部(たとえば、半分)だけを利用して補正することを意味している。さらに、座標番号k−1以下の座標、つまり、放電カーブにおいて過去の時点における放電量については、さらに「1」より小さい第2の係数Kを乗じて、補正量を小さくしている。本実施の形態においては、座標P(k−p)のそれぞれについて、K=0.2である。
その後、補正処理部16は、補正処理を実行する。図8は、本実施の形態にかかる補正処理の例を示すフローチャートである。補正処理部16は、パラメータiを「1」に初期化し(ステップ801)、放電形状テーブル25における座標P(i)の放電量D(i)を取得する(ステップ802)。なお、1回目の補正処理においては、放電量を取得する放電形状テーブルは初期テーブル27であり、2回目以降の補正処理において、放電量を取得する放電形状テーブルは補正テーブル28である。
次いで、補正処理部16は、パラメータiが、上記座標番号k以上であるかを判断する(ステップ803)
ステップ803でYesと判断された場合には、補正処理部16は、放電量D(i)=D(i)+Drev1を算出して、算出された新たなD(i)を放電形状テーブル25に格納する(ステップ804)。ステップ803でNoと判断された場合には、補正処理部16は、放電量D(i)=D(i)=Drev2を算出して、算出された新たなD(i)を放電形状テーブル25に格納する(ステップ805)。
補正処理部16は、新たな放電量D(i)の算出および値の更新が、座標番号1以降の全ての放電量(D(1)〜D(N))について実行されたかを判断する(ステップ806)。ステップ806でNoと判断された場合には、補正処理部16は、パラメータiをインクリメントして(ステップ807)、ステップ802に戻る。その一方、ステップ806でYesと判断された場合には、補正処理部16は、新たな放電量D(k−1)およびD(k)を用いて、補正後の放電量のテーブル参照値Dを算出する(ステップ808)。
ステップ703と同様に、補正後のテーブル参照値Dは、
=D(k−1)+{(D(k)−D(k−1))/(V(k)−V(k−1))}×(V(n)−V(k−1)) ・・・(8)
この補正後のテーブル参照値Dが、今回の処理時の放電量データ(図1の符号29参照)として記憶装置18に格納される。また、必須ではないが、補正後のテーブル参照値Dに基づくSOC値も算出される。このSOC値は、補正処理により得られた新たな放電量D(N)(これが新たな残存容量Q’に相当する)と、新たなテーブル参照値Dとにより、
SOC値=D/D(N) ・・・(9)
として得ることができる。この得られたSOC値も、今回の処理時のSOCデータ(符号29参照)として記憶装置18に格納される。
図9は、本実施の形態にかかる放電形状テーブルの更新を説明する図である。補正前の放電形状テーブルは符号900で示されている。この放電形状テーブルにおいて、放電量(符号910参照)のうち、D(0)を除く、D(1)〜D(6)が補正される。この例では、開路電圧推定値V(n)が、補正前の放電形状テーブルにおいて、V(k−1)=V(3)=590≧V(n)≧V(k)=V(4)=560であり、また、ΔD=D−D=−10である。
補正処理部16による補正値算出処理により、第1の補正量Drev1=ΔD×K=10×0.5=−5が算出される(符号901参照)。また、補正処理部16による補正値算出処理により、第2の補正量Drev2=ΔD×K×K=−10×0.5×0.2(4−k)が算出される(符号902参照)。補正処理において、i≧k、つまり、i≧4のD(i)については、第1の補正量が加算される。また、1≦i≦k−1、つまり、1≦i≦3のD(i)については、第2の補正量が加算される。これにより、補正された放電量D(i)が算出され、放電形状テーブルが更新される(符号911参照)。
以下、図11〜図13を参照して、リチウムイオン二次電池の放電カーブ上における補正処理の意義について説明する。ある処理時(第n番のサンプルの取得時)において、開路電圧推定値V(n)および電流値の積算による放電量Dにより決定される座標が符号1102であるとする。また、図11において、曲線1101は、それ以前の開路電圧推定値および電流値の積算による放電量Dにより決定される座標をトレースしたものである。
放電カーブ500において、開路電圧推定値V(n)に対応する放電量D(テーブル参照値)が、座標P2およびP3における開路電圧値および放電量から算出することができる。ΔD=D−Dが、所定の閾値の範囲を超えている場合には、第1の補正量および第2の補正量が算出され、座標P1、P2にかかる放電量については、第2の補正量ΔD×K×Kが加算される(座標P1’、P2’参照)。その一方、座標P3〜P6にかかる放電量については、第1の補正量ΔD1×Kが加算される。このようにして、補正後の座標を得ることができる(図13の符号P0〜P6参照)。
補正後の座標の値(放電量)に基づいて、補正後のテーブル参照値Dが得られ、これが今回の処理にて得られた放電量データ(第n番のサンプルの放電量)D(n)として記憶装置18に格納される。また、補正後の座標を結ぶことにより、補正後の放電カーブを得ることもできる。また、補正後の座標P6に対応する新たな放電量Q’が、残存容量の更新値となる。
次に、本実施の形態にかかる残存容量推定装置の適用例について説明する。図14は、本実施の形態にかかる残存容量推定装置を搭載した鉄道車両の例を示すブロックダイヤグラムである。図14に示すように、鉄道車両1400には、車輪1406を駆動するための種々の装置が搭載されている。鉄道車両1400は、残存容量推定装置1401のほか、バッテリー1402、チョッパ制御装置等を含む電力制御装置1403、インバータ等を含むモータ駆動装置1404およびモータ1405を備える。また、鉄道車両1400の運転台付近には表示器1407やドア開閉スイッチ1408が設けられる。また、バッテリー1402のみでモータ1405を駆動しない場合には、補助的な動力源1409が設けられる。補助的な動力源には、たとえば、ディーゼル発電機が含まれる。或いは、パンタグラフ1410を介して架線から電力供給が可能であるような構成を採用しても良い。鉄道車両1400は、上記構成を備え、バッテリー1402から供給される電力によってモータ1405を回転させ、車輪1406を回転させることにより軌道上を走行することができる。鉄道車両1406は、減速時には、回生電力を回収してバッテリー1402に戻すことができる。さらに、本実施の形態においては、車両の停車時に、パンタグラフ1410を介して充電のための電力を受け入れバッテリー1402への急速充電ができるようになっている。
残存容量推定装置1401は、バッテリー1402から、電池端子電圧、電池充放電電流、さらにはバッテリー平均温度などを取得する。また、開閉スイッチ1408からドアの開閉状態を示す情報を取得する。また、残存容量推定装置1401において、算出されたSOC値、放電量、残存容量は、表示器1407の画面上に表示することができる。
本実施の形態においては、たとえば、鉄道車両1400が停車して、ドアが閉状態から開状態となったときに、図7に示す補正量算出処理および図8に示す補正処理が実行される。ドアの状態は、ドア開閉スイッチ1408からの信号により、残存容量推定装置1401において検出することができる。また、ドアが開くタイミングに限定されず、車両の速度がゼロになった直後などを補正量算出処理および補正処理の開始トリガーとしても良い。
また、データ更新部20は、放電量データ、SOCデータに加えて、残存電力量を算出しても良い。残存電力量は、たとえば、図15において、隣接する座標と、縦軸および横軸により画定されるほぼ台形形状の領域(たとえば、P0、P1にて画定される領域1501、P1、P2にて画定される領域1502、・・・、P5、P6にて画定される領域1506)の面積を算出し、これら領域の面積の総和を算出すれば良い。このようにして算出された残存電力量のデータも、記憶装置18中に格納される。残存電力量データは、放電量データ、SOCデータなどとともに、データ表示処理部22により読み出され、画像表示のための処理を施されて表示装置42の画面上に表示され得る。
本実施の形態によれば、経年劣化による放電カーブの多様な収縮を、複雑な演算を経ることなく把握することにより、正確な放電量を推定することができる。また、正確な放電カーブを把握することで、正確な残存容量を推定することができる。
特に、本実施の形態においては、テーブル補正処理部16は、推定された開路電圧値Vについて、放電形状テーブルにおいてV(k−1)≦V≦V(k)となるような番号kを特定し、放電量の変化分ΔDにK(K<1)を乗じて第1の補正値を算出するとともに、放電量の変化分ΔDに、K×K(K<1、K<1)を乗じて第2の補正値を算出し、テーブル中の放電量D(k)(i≧k)について、第1の補正値を加算し、D(i)(0<i≦k−1)について、第2の補正値を加算する。これにより、放電カーブの非線形な収縮に沿った補正が実現される。
また,たとえば、電池納入直後の試験走行中に、係数K、Kを通常より大きく設定しておくことで、速やかに放電量が補正され適切な補正テーブル28を作成することも可能である。これにより、電池の出荷前または交換後における初期テーブルの値の測定・設定作業を軽減することも可能となる。
さらに、正確な残存容量が求まれば、電池の寿命を正確に予測・判断することができる。正確な残存電力量が求まれば、電池の使用時間や走行距離の残量の予測に寄与することとなる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
たとえば、前記実施の形態においては、残存容量推定装置を、鉄道車両に搭載しているが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンバッテリーなどを搭載した乗用車、たとえば、ハイブリッドカーに搭載しても良い。
また、本実施の形態においては、二次電池としてリチウムイオン電池を利用しているが、他の電池にも本発明が適用できることはいうまでも無い。
また、前記実施の形態においては、放電形状テーブルにおいて、開路電圧値と放電量との組を格納しているがこれに限定されるものではない。たとえば、放電量の代わりに、残存容量や、SOC値、DOD値(放電深度:Depth of Discharge)などを格納していても良い。
10 残存容量推定装置
12 開路電圧推定部
14 放電量算出部
16 テーブル補正処理部
18 記憶装置
20 データ更新部
22 データ表示処理部
23 電圧推定用パラメータ
24 電流積算用パラメータ
25 放電形状テーブル
26 補正用パラメータ

Claims (8)

  1. バッテリーの等価回路モデルに基づき開路電圧値を推定する開路電圧推定手段と、
    開路電圧値と、バッテリーの放電量に関する指標値との組であって、少なくとも充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組とを格納したテーブルを含む記憶装置と、
    前記バッテリーの充放電電流の積分値を積算することにより放電量を算出する放電量算出手段と、
    前記開路電圧推定手段により推定された開路電圧値に基づき、前記テーブルを参照することにより得られる第1の指標値と、前記放電量算出手段により算出された放電量に基づく第2の指標値との比較に基づいて、前記テーブル中の指標値を補正する補正手段と、
    前記開路電圧値に基づき、前記補正手段により補正されたテーブルを参照することにより、補正された放電量に関する指標値を算出する補正放電量算出手段と、を備えたことを特徴とする放電量推定装置。
  2. 前記補正手段が、補正値として、(第2の指標値−第1の指標値)×K(K<1)を算出し、充電率が100パーセントのときの指標値を除く指標値に、前記補正値を加算するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の放電量推定装置。
  3. 前記テーブルが、P(開路電圧値V(i),指標値D(i))を格納し(i=0〜N、Pは、充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、Pは、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組)、
    前記補正手段が、推定された開路電圧値Vについて、V(k−1)≦V≦V(k)となるようなkを特定し、
    かつ、第1の補正値として、(第2の指標値−第1の指標値)×K(K<1)を算出するとともに、第2の補正値として、(第2の指標値−第1の指標値)×K×K(K<1、K<1)を算出し、
    D(k)(i≧k)について、指標値に前記第1の補正値を加算し、D(i)(1<i≦k−1)について、指標値に前記第2の補正値を加算するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の放電量推定装置。
  4. 前記補正手段が、D(k−j)(j=1,2,・・・,k−1)について、
    =Kref (KrefはKの初期値)
    となるKを算出して、前記第2の補正値を算出するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の放電量推定装置。
  5. 前記補正手段が、前記テーブル中、前記推定された開路電圧値の前後の2つの開路電圧値を特定し、当該2つの開路電圧値、対応する2つの指標値、および、前記推定された開路電圧値に基づいて、線形補間によって、前記第1の指標値を算出するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の放電量推定装置。
  6. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の放電量算出装置を備え、
    前記補正手段が、前記充電率が0パーセントのときの補正された指標値を、前記バッテリーの残存容量に関する指標値として、前記記憶装置に記憶することを特徴とする残存容量推定装置。
  7. 開路電圧値と、バッテリーの放電量に関する指標値との組であって、少なくとも充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組とを格納したテーブルを含む記憶装置を備えたコンピュータにおいて、前記コンピュータに、
    バッテリーの等価回路モデルに基づき開路電圧値を推定する開路電圧推定ステップと、
    前記バッテリーの充放電電流の積分値を積算することにより放電量を算出する放電量算出ステップと、
    前記開路電圧推定ステップにおいて推定された開路電圧値に基づき、前記テーブルを参照することにより得られる第1の指標値と、前記放電量算出ステップにおいて算出された放電量に基づく第2の指標値との比較に基づいて、前記テーブル中の指標値を補正する補正ステップと、
    前記開路電圧値に基づき、前記補正手段により補正されたテーブルを参照することにより、補正された放電量に関する指標値を算出する補正放電量算出ステップと、を実行させることを特徴とする放電量推定プログラム。
  8. 開路電圧値と、バッテリーの放電量に関する指標値との組であって、少なくとも充電率が100パーセントのときの指標値を含む値の組と、充電率が0パーセントであるときの指標値を含む値の組とを格納したテーブルを含む記憶装置を備えたコンピュータにおいて、前記コンピュータに、
    バッテリーの等価回路モデルに基づき開路電圧値を推定する開路電圧推定ステップと、
    前記バッテリーの充放電電流の積分値を積算することにより放電量を算出する放電量算出ステップと、
    前記開路電圧推定ステップにおいて推定された開路電圧値に基づき、前記テーブルを参照することにより得られる第1の指標値と、前記放電量算出ステップにおいて算出された放電量に基づく第2の指標値との比較に基づいて、前記テーブル中の指標値を補正する補正ステップと、
    前記開路電圧値に基づき、前記補正手段により補正されたテーブルを参照することにより、補正された放電量に関する指標値を算出する補正放電量算出ステップと、を実行させ、
    前記補正ステップにおいて、前記充電率が0パーセントのときの補正された指標値を、前記バッテリーの残存容量に関する指標値として、前記記憶装置に記憶するステップを含むことを特徴とする残存容量推定プログラム。
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