JP5865449B2 - 捲縮性を有する絹糸の製造方法および絹織物の製造方法 - Google Patents

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本発明は、絹糸に捲縮性を付加して、恒久的な捲縮性を有する絹糸の製造方法および絹織物の製造方 法に関するものである。
従来からナイロンやポリエステル繊維などの熱可塑性を有する合成繊維には、撚糸加工と熱処理加工で繊維に恒久的な捲縮性を付与し、伸縮性に富んだ繊維の製造が可能である。しかしながら、熱可塑性を持たない絹繊維などには恒久的な捲縮性を付与することはできなかった。
従来、生糸に含まれるセリシンを残留させることで捲縮性を付与させる技術がある。例えば生糸を本練して、セリシン80〜90%除去後、樹脂加工を施し、 糸をS方向もしくはZ方向に弱撚後、さらに同方向に加撚してから、 圧蒸して、これを反対方向に撚戻して、無撚の状態よりさらに加撚し、糸を綛状にして不規則なストレッチ性を付与した後、飽和蒸気で加熱してセットしてから、 綛状の糸を前加工程における撚方向と反対方向に撚戻して、再度綛状とし、飽和蒸気で蒸熱処理をする方法がある(特許文献1)。
また生糸を数本合糸し、精練加工でセリシン90%前後除去した後、加撚し、次いで熱水中で加熱膨張後冷却し、高温高圧によって形体を与え自然乾燥後、解撚し、飽和蒸気で加熱する方法がある(特許文献2)。
更に、生糸原糸に対し、含有セリシン残存率が40%以上に維持されるよう規制して柔軟処理を施し、100℃未満の温水に浸漬、または通常の精練、染色工程によって捲縮構造が発現されると共に、伸縮性のあるバルキ−糸となるまでの気乾状態においては集束性が維持されようにした潜在捲縮性生糸(特許文献3)がある。しかしながら、セリシンを10%以上残留させることで捲縮性を付与させる従来の技術は、染色工程での熱水によりセリシンが溶出することで捲縮性がなくなる問題があった。
特公平37−16853号公報 特公昭47−14043号公報 特開平9−119033号公報
本発明は上記問題を改善し、最初に生糸からセリシン除去を行なわずに最終工程で全てのセリシン除去を行うことにより、絹糸に恒久的な捲縮性を付与できると共に、ソフトな風合いを有する絹糸の製造方法および絹織物の製造方法を提供するものである。
本発明の請求項1記載の捲縮性を有する絹糸の製造方法は、生糸に、絹繊維のセリシンを不溶化させる尿素または水溶性エポキシ樹脂、グリオキザ−ル系 加工剤、ポリアリルアミン系樹脂、塩化シアヌルの何れか1種を用いた改質剤を、溶液濃度3〜15%で含浸させた後、1,500〜3,000(T/m)で加撚加工を行い、次いで撚りを固定する熱処理を温度120〜140℃で10〜30分行なった後、加撚と逆方向へ撚る解撚を行ない、次いで0.6〜3.0g/lのタンパク質分解酵素に浸漬して精練し、絹糸に含まれるセリシンを取り除くことを特徴とするものである。
本発明の請求項2記載の捲縮性を有する絹織物の製造方法は、生糸に、絹繊維のセリシンを不溶化させる尿素または水溶性エポキシ樹脂、グリオキザ−ル系加工剤、ポリアリルアミン系樹脂、塩化シアヌルの何れか1種を用いた改質剤を、溶液濃度3〜15%で含浸させた後、1,500〜3,000(T/m)で加撚加工を行い、次いで撚りを固定する熱処理を温度120〜140℃で10〜30分行なった後、加撚と逆方向へ撚る解撚を行ない、次いでこの絹糸を製織して織物を形成した後、この織物を0.6〜3.0g/lのタンパク質分解酵素に浸漬して精練し、絹糸に含まれるセリシンを取り除くことを特徴とするものである。
本発明に係る請求項1記載の捲縮性を有する絹糸の製造方法によれば、最初に生糸に改質剤を含浸させることにより絹繊維内で分子構造が変化し、繊維内部で分子間の架橋反応等が起き、セリシンを不溶化させてから、加撚加工、熱処理、加撚と逆方向へ撚る解撚を行ない、最終工程でタンパク質分解酵素により精練してセリシンを全て除去することにより、絹糸に恒久的な捲縮性を付与できると共に、ソフトな風合いを有するニット用の絹糸を製造することができる。
更に、絹繊維のセリシンを不溶化させる改質剤として、尿素または水溶性エポキシ樹脂、グリオキザ−ル系加工剤、ポリアリルアミン系樹脂、塩化シアヌルの何れか1種を用い、溶液濃度を3〜15%とすることにより、絹繊維内で分子構造が変化し、繊維内部で分子間の架橋反応が起き、セリシンの不溶化を行なうことができると共に、加撚加工を1,500〜3,000(T/m)で行うことにより絹糸に恒久的な捲縮性を付与することができる。
本発明に係る請求項2記載の捲縮性を有する絹織物の製造方法によれば、最初に生糸に改質剤を含浸させることにより絹繊維内で分子構造が変化し、繊維内部で分子間の架橋反応が起き、セリシンを不溶化させてから、加撚加工、熱処理、加撚と逆方向へ撚る解撚を行ない、次いでこの絹糸を製織して織物を形成した後、最終工程でタンパク質分解酵素により精練してセリシンを全て除去することにより、絹織物に恒久的な捲縮性を付与できると共に、ソフトな風合いを有するシャツやブラウス用などの絹織物を製造することができる。
更に、絹繊維のセリシンを不溶化させる改質剤として、尿素または水溶性エポキシ樹脂、グリオキザ−ル系加工剤、ポリアリルアミン系樹脂、塩化シアヌルの何れか1種を用い、溶液濃度を3〜15%とすることにより、絹繊維内で分子構造が変化し、繊維内部で分子間の架橋反応が起き、セリシンの不溶化を行なうことができると共に、加撚加工を1,500〜3,000(T/m)で行うことにより絹織物に恒久的な捲縮性を付与することができる。
以下、本発明方法を詳細に説明する。本発明はJISL1013 8−11 A法による20%程度の伸縮弾性伸長率( 伸び) と、90%程度の伸縮弾性率( 回復力) を有する絹糸を得ることを目的としている。ここで伸縮弾性率は、指定荷重を負荷した時の長さで算出する。また切断強度については、加工前の糸に比べ70%程度までを目標とする。
また絹繊維のセリシンを不溶化させる改質剤としては、尿素または水溶性エポキシ樹脂、グリオキザ−ル系加工剤、ポリアリルアミン系樹脂、塩化シアヌルの何れか1種を用いる。またエポキシ系、グリオキ系は架橋を促進させる触媒を添加した方が良く、この触媒としては、グリオキザ−ル樹脂については金属塩系が良く、エポキシ系については、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウムなど中性塩を使用する。このように生糸を改質剤溶液に浸漬することにより絹繊維内で分子構造が変化(変性)し、繊維内部で分子間の架橋反応等が起き、セリシンの不溶化(耐アルカリ性の向上)が起きると考えられる。
この改質剤の溶液濃度は3〜15%が望ましく、3%未満の場合には捲縮効果が不十分で、形状がセットされない。また15%を越えると繊維強度が低下し、風合いが固くなる問題がある。また改質効果を増す触媒の溶液濃度は0.5〜10%が望ましく、処理溶液の環境(PHや他のイオン等) に左右されず再現性があることが考えられる。0.5未満の場合には改質効果の向上が認められず、また10%を越えると効果の向上がなく、無駄になる。また触媒が20%以上と極端に多い場合は、繊維そのもの強度低下につながる問題がある。
加撚加工はS撚りまたはZ撚りで、その撚数は1,500〜3,000T/m
が望ましい。1,500(T/m)未満の場合セットされず、伸縮性が不十分となる。また3,000(T/m)を越えると、繊維強度が低下すると共に、解除斑(解撚されないところが出てくる)が発生する。
撚りを固定する熱処理について、熱処理を温度120〜140℃で10〜30分行なうのが望ましい。120℃未満で10分未満の場合、セットが不十分となり、目標とした伸縮性が得られない。また140℃、30分を越えると、黄変すると共に、繊維の強度が低下し、解撚時に解除斑が生ずる恐れがある。また加撚と逆方向へ撚る解撚工程での撚数は、加撚数と同等か、それ以上が望ましい。
精練して絹糸に含まれるセリシンを除去する工程では、タンパク質分解酵素を使用する。タンパク質分解酵素としてはアルカリプロテア−ゼや中性プロテア−ゼ、パパイン系を用いることができる。またこの時、ph調整剤として炭酸水素ナトリウムを添加すると良い。
この場合のタンパク質分解酵素の最適な濃度範囲は0.6〜3.0 g/lである。0.6g/l未満の場合、精練斑を生じたり、セリシン残留により、風合いが固くなったりして捲縮性が低下する問題がある。また3.0 g/lを越えると、強度が低下する問題がある。またph調整剤として用いる炭酸水素ナトリウムの濃度範囲は1.0〜6.0g/lが望ましい。
請求項1、2の発明は図1に示すように、解撚工程に引き続いて、タンパク質分解酵素により絹糸に含まれるセリシンを除去する精練工程を行ない、得られた絹糸は、ニット用として用いられる。
請求項3、4の発明で解撚工程に引き続いて、請求項1、2で製造した精練前の絹糸を用いて図2に示すように製織し、織物を形成してから最後にタンパク質分解酵素により絹糸に含まれるセリシンを除去する工程を行なう。このようにして製造された織物は伸縮性に優れ、風合いの良い絹織物が得られる。
(実施例1)
改質剤として尿素を使用した場合の実施例
尿素6%溶液に生糸21中×4本( 下撚りS撚り 150T/m)を浸漬し、溶液を充分含浸させた後、乾燥させ、この後S撚り2,200T/mで加撚加工を行ない、次いで130℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、Z撚り2,350T/m(下撚りの150T/mを考慮)で解撚加工を行なった後、タンパク質分解酵素による精練加工を行なった。この精練加工は温水洗浄した後、2g/lのエンチロンSAL−300、ph調整剤として4g/lの炭酸水素ナトリウムの混合溶液で50℃、60分処理して精練を行なった後、80℃、20分間加熱して酵素失活処理を行なってから洗浄した。得られた絹糸の伸縮伸長率は36.4%、伸縮弾性率は90.9%であった。
(実施例2)
グリオキザ−ル系樹脂を使用した場合の実施例
溶液濃度12%のグリオキザ−ル系樹脂(DIC社製ベッカミンNS−20L)12%と溶液濃度3.6%の複合金属塩系触媒(DIC社製キャタリストX−60)を使用し、この溶液に実施例1の下撚りした生糸を浸漬した後、乾燥させた。この後、S撚り2,200T/mで加撚加工を行ない、次いで130℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、Z撚り2,350T/m(下撚りの150T/mを考慮)で解撚加工を行なった後、実施例1と同様にタンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は29.5%、伸縮弾性率は92.9%であった。
(比較例1)
改質剤なしの場合の比較例
下撚りした生糸21中×4S 150T/mをS撚り2,200T/mで加撚加工を行ない、次いで130℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後2,350T/mで解撚加工を行なった後、Z撚り2,350T/mで解撚加工を行なった後、実施例1と同様にタンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は0.5%、伸縮弾性率は99.5%であった。
(比較例2)
改質剤の濃度を変えた場合
溶液濃度60%のグリオキザ−ル系樹脂(DIC社製ベッカミンNS−20L)と溶液濃度18%の複合金属塩系触媒(DIC社製キャタリストX−60)を使用し、この溶液に実施例1の下撚りした生糸を浸漬した後、乾燥させた。この後、S撚り2,200T/mで加撚加工を行ない、次いで130℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、Z撚り2,350T/mで解撚加工を行なった後、実施例1と同様にタンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は12.5%、伸縮弾性率は90.0%であった。
(実施例3)
改質剤として水溶性エポキシ系樹脂を使用した場合の実施例
溶液濃度3.0%のグリセノ−ルポリグリシジルエ−テル(ナガセケムテックス社製デナコ−ルEX313)、触媒として溶液濃度0.5%のチオ硫酸ナトリウムを使用し、この溶液に実施例1の下撚りした生糸を浸漬した後、乾燥させた。この後、S撚り2,200T/mで加撚加工を行ない、次いで130℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、Z撚り2,350T/mで解撚加工を行なった後、実施例1と同様にタンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は27.0%、伸縮弾性率は90.6%であった。
(比較例3)
熱処理温度が低い場合
改質剤としてグリオキザ−ル系樹脂を使用した上記実施例において100℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、実施例と同様に解撚加工を行なった後、タンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は0.5%、伸縮弾性率は99.5%であった。
(比較例4)
熱処理温度が高い場合
改質剤として水溶性エポキシ系樹脂を使用した上記実施例3において180℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、実施例3と同様に解撚加工を行なった後、タンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は30.0%、伸縮弾性率は92.6%であったが、強伸度が加工前に比べて50%に低下し、ニット用の絹糸としては使用不可能であった。
(比較例5)
熱処理温度が低い場合
改質剤として水溶性エポキシ系樹脂を使用した上記実施例3において熱処理を100℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、実施例3と同様に解撚加工を行なった後、タンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は5.7%、伸縮弾性率は100%であった。
(比較例6)
撚り数を低くした場合
改質剤として水溶性エポキシ系樹脂を使用した上記実施例3において、下撚りした生糸を水溶性エポキシ系樹脂に浸漬した後、乾燥させた。この後、S撚り1,500T/mで加撚加工を行ない、次いで130℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、Z撚り1,650T/m(下撚りの150T/mを考慮)で解撚加工を行なった後、実施例1と同様にタンパク質分解酵素による精練加工を行なった。得られた絹糸の伸縮伸長率は7.0%、伸縮弾性率は97.1%であった。これらの実施例と比較例の結果は表1に示す通りである。



(実施例4)
製織してから精練する実施例
溶液濃度3.0%のグリセノ−ルポリグリシジルエ−テル(ナガセケムテックス社製デナコ−ルEX313)、触媒として溶液濃度0.5%のチオ硫酸ナトリウムを使用し、この溶液に生糸21中×4本( 下撚りS撚り 150T/m)を常温で浸漬し、溶液を充分含浸させた後、乾燥させた。この後、S撚り2,200T/mで加撚加工を行ない、次いで130℃で、10分間加熱して熱処理を行なった。この後、Z撚り2,350T/mで解撚加工を行なった後、平織で製織( 条件 経糸密度:14本/cm、緯糸密度:24本/cm) した。この後、タンパク質分解酵素による精練加工を行なった。この精練加工は温水洗浄した後、2g/lのエンチロンSAL−300、ph調整剤として4g/lの炭酸水素ナトリウムの混合溶液で50℃、60分処理して精練を行なった後、80℃、20分間加熱して酵素失活処理を行なってから洗浄した。得られた絹織物の収縮率を測定すると、経:12.5%、緯:23%となった。この収縮率は精練前後の絹織物の、経緯の収縮率を測定したものである。
(比較例7)
無撚糸を用いて製織した絹織物の場合
上記実施例4において加撚加工、熱処理、解撚加工を行なわない無撚糸を用いて同様に平織し、その後、タンパク質分解酵素による精練加工を行なった。この絹織物の収縮率を精練前後の絹織物で測定したところ経:4.5%、緯:5%であった。
(比較例8)
精練した糸を用いて製織した比較例
実施例3によりタンパク質分解酵素による精練加工を行なった絹糸を平織( 条件経糸密度:14本/cm、緯糸密度:24本/cm) して織ると、経糸の糸切れが発生して製織できなかった。
本発明の捲縮性を有する絹糸の製造工程を示す工程図である。 本発明の捲縮性を有する絹織物の製造工程を示す工程図である。

Claims (2)

  1. 生糸に、絹繊維のセリシンを不溶化させる尿素または水溶性エポキシ樹脂、グリオキザ−ル系 加工剤、ポリアリルアミン系樹脂、塩化シアヌルの何れか1種を用いた改質剤を、溶液濃度3〜15%で含浸させた後、1,500〜3,000(T/m)で加撚加工を行い、次いで撚りを固定する熱処理を温度120〜140℃で10〜30分行なった後、加撚と逆方向へ撚る解撚を行ない、次いで0.6〜3.0g/lのタンパク質分解酵素に浸漬して精練し、絹糸に含まれるセリシンを取り除くことを特徴とする捲縮性を有する絹糸の製造方法。
  2. 生糸に、絹繊維のセリシンを不溶化させる尿素または水溶性エポキシ樹脂、グリオキザ−ル系加工剤、ポリアリルアミン系樹脂、塩化シアヌルの何れか1種を用いた改質剤を、溶液濃度3〜15%で含浸させた後、1,500〜3,000(T/m)で加撚加工を行い、次いで撚りを固定する熱処理を温度120〜140℃で10〜30分行なった後、加撚と逆方向へ撚る解撚を行ない、次いでこの絹糸を製織して織物を形成した後、この織物を0.6〜3.0g/lのタンパク質分解酵素に浸漬して精練し、絹糸に含まれるセリシンを取り除くことを特徴とする捲縮性を有する絹織物の製造方法。
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