JP2000119973A - 生糸のセリシン定着法を用いて製造された織編物 - Google Patents

生糸のセリシン定着法を用いて製造された織編物

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JP2000119973A
JP2000119973A JP33531699A JP33531699A JP2000119973A JP 2000119973 A JP2000119973 A JP 2000119973A JP 33531699 A JP33531699 A JP 33531699A JP 33531699 A JP33531699 A JP 33531699A JP 2000119973 A JP2000119973 A JP 2000119973A
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Keiichiro Kanehisa
慶一郎 金久
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生糸のセリシン定着法を用いて、骨格トリア
ジン架橋反応を施して織編物の改質を行い、防縮性、防
シワ性及び形態安定性を改善・向上させた後、特殊な精
練を用いてセリシンを除去した織編物の製造方法及びそ
れによって製造された織編物を提供する。 【解決手段】 本発明の織編物の製造方法は、生糸のセ
リシン定着法を用いて、生糸及び/又はセルロース系繊
維を加工・処理する行程と、セリシン定着法により加工
・処理された生糸及び/又はセルロース系繊維を合糸撚
糸する行程と、合糸撚糸された糸を用いて製織編みする
工程と、槽内に浸して布を構成する織編物を膨潤する膨
潤行程と、そして、槽内で膨潤した織編物に対し酵素精
練を行う行程とを備え、それにより、織編物の防縮性、
防シワ性及び形態安定性を持たせたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生糸のセリシン定
着法を用いて製造された織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】天然素材である絹を用いた織物は伝統的
に継承され、独特の風合いと美しい光沢・やわらかさ、
更に特性面での通気性・吸湿性を兼ねそなえたものであ
る。絹糸は一対のフィブロインと、それを取り巻くセリ
シンから構成されている。絹(シルク)は、ニカワ質状
のタンパク質であるセリシンを除去したものであり、こ
れを製織編して絹製品が出来上がる。ところが絹製品の
構成要素であるフィブロインは、複数のフィブリルをエ
ステル結合したものと推察されているが、フィブリルの
分子間の結合が弱いため様々な問題点を有している。天
然素材としての絹は未だ科学的に完全に解明されたと言
う事はできず未知の分野が多い。更に、天然素材を原料
として製造されているセルロース系の繊維(セルロース
系繊維糸も含む)も同様である。
【0003】本発明は、生糸のセリシン定着法を用いて
生糸、セルロース系の繊維及びそれらの複合交撚糸を処
理・加工しそれらの中に骨格トリアジンを構成して防縮
性、防シワ性及び形態安定性を向上したものである。以
下、これらを用いて製織編した織編物を実証する。
【0004】生糸のセリシン定着には様々な加工・処理
方法があり、数多くの溶剤等が開発されてきた。しか
し、セリシンというニカワ質状のタンパク質は硬い手触
りでゴワゴワし光沢が鈍く、染色するとセリシンが溶解
してしまい衣料繊維として使用することは困難であっ
た。従って、「生絹(きぎぬ)」と呼ばれる特殊な織
物、例えば、シルクオーガンジー、シホン、篩絹、富士
絹等の織物に限定されており、セリシンを溶解したフィ
ブロインの絹を製織編した織編物とは一風異なった外
観、手触り、性能を持っている。
【0005】セリシン定着法には、 1.アルデヒド類 ホルマリン グルタルアルデヒド ジアルデヒドス
ターチ アクリルアルデヒド 2.重金属塩類 クロムミョウバン 重クロム酸塩+還元剤 アルミ
ミョウバン アクリルアルデヒド 3.タンニン 4.合成樹脂 メラミン DMEU エポキシド 5.塩化シアヌール及びジクロルトリアジン型反応染料 を用いるものがある。
【0006】これらセリシン定着法の内、ホルマリン、
グルタルアルデヒド、クロム塩及び塩化シアヌール及び
ジクロルトリアジン型反応染料を用いる方法が最も実用
性が高いことが従来から実証されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ホルマリン類
は、人体への影響が強く危険度が高く好ましい方法とは
言えない。更に、クロム塩法は、産業廃棄等の諸条件に
より、エポシキド樹脂は加工が未安定で皮膚障害等の人
体への影響が懸念されていることにより、それぞれ、最
良の方法とは言えない。本発明は、このような問題点を
持っていない塩化シアヌール系の骨格トリアジン構成に
よるセリシン定着法を採用した点に特徴を有している。
骨格トリアジンを構成させる方法では、セリシン定着と
フィブロインタンパクとが効率よく反応する事が証明さ
れている。セリシン定着加工法における骨格トリアジン
は、下記の様なものではないかと推察されている(特公
昭40ー8050号)。
【化1】
【0008】更に、特公昭40ー8050号に記載の発
明を改良したものに、特許第2559302号(特開平
4ー300359号)がある。簡単に述べると、特公昭
40ー8050号に記載の発明は、生糸にセリシン定着
を施し通常精練(熱湯水)、石けん精練、アルカリ精練
ではセリシンが溶解しないようにするセリシンの定着固
定法で、特許第2559302号の特許発明はセリシン
を除去したフィブロイン(シルク)の加工方法を提供し
ている。
【0009】さて、特公昭和40ー8050号には、シ
アヌール酸塩及びその誘導体あるいはシアヌール酸誘導
体の反応性染料によるセリシン定着法が記載されてい
る。前述のように、絹織物、絹繊維の表面にはセリシン
が被覆されている。セリシン定着加工を施していない絹
織物は、石けん、アルカリ精練により、セリシンが溶解
する。しかし、特殊な織物、オーガンジー、装飾織物等
は硬いまま使用することが望ましい。従って、石けん・
アルカリ精練では溶解し難い様に、セリシンを固定させ
る必要がある。セリシンを固定した織物特性ということ
で、農林省蚕糸昆虫農林技術研究所は、その特許製法に
より独自の風合いを持つ素材開発を行っており、又、そ
の素材の特性についても報告している(「第47回日蚕
関東」、1996年、P82〜83)。この報告書によ
れば、モノクロロトリアジン系反応染料とジクロロトリ
アジン系反応染料を使用して織物を製造し、各種の特性
を測定している。その防シワ率については、セリシン定
着が、すなわち、セリシンの残留度合いが多い程シワの
回復率も低い結果になっている。
【0010】特許第2559302号に係る発明「絹製
品の改質加工用組成物及びその改質加工方法」の審査過
程で、前述の特公昭40ー8050号が参考文献として
引用されている。この発明では、対象となるものは後染
めの絹製品と明記されている。すなわちフィブロインの
みの絹製品である。特公昭40−8050号に係る発明
品が持っている問題点を回避して、後染め絹製品に限定
した理由は次のように推察される。骨格トリアジンを構
成させるため、塩化シアヌールを、科糸の重量に対して
1%重量を施し、媒体に4塩化エチレンを使用してセリ
シン定着を実施する。
【0011】しかし、塩化シアヌールは水に不溶解のた
め水の使用はできない。その溶媒、誘導体は、4塩化エ
チレン、1・1・2・2テトラクロルエタン等を使用す
るが、これらの誘導体は、クロロホルム系の刺激臭があ
り取扱が困難である。更に、絹に対してセリシン定着を
加工処理すると、通常の石けん、アルカリ精練において
セリシンを溶解できないことが分っている。また、セリ
シンが充分溶解せず残留していると、防シワ性において
シワの回復力が低い点も、前述のように、実証されてい
る。従って、特許第2559302号に係る発明は、セ
リシンを通常の石けん、アルカリ精練おいて溶解し、フ
ィブロインのみとなったシルクの製造工程中に発生する
スレを、フィブロインとの架橋反応によって改質するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の従来技
術の問題点を解決、改善したもので、生糸のセリシン定
着法を用いて、骨格トリアジン架橋反応を施して織編物
の改質を行い、防縮性、防シワ性及び形態安定性を改善
・向上させた後、特殊な精練を用いてセリシンを除去し
た織編物の製造方法及びそれによって製造された織編物
を提供することを目的とする。すなわち、セリシン定着
法により改質された織編物は通常精練によってはセリシ
ンを100%溶解するのは不可能である。従って、本発
明者が開発し、既に、特許出願(特願平8−61825
号/対応国際特許出願PCT/JP96/01019)
した発明方法である膨潤工程、酵素精練工程を含む特殊
精練法においてセリシンを溶解する手段を採る。
【0013】本発明の第一の態様に係る発明は、生糸の
セリシン定着法を用いて、生糸及び/又はセルロース系
繊維を加工・処理する行程と、セリシン定着法により加
工・処理された生糸及び/又はセルロース系繊維を合糸
撚糸する行程と、合糸撚糸された糸を用いて製織編みす
る工程と、槽内に浸して布を構成する織編物を膨潤する
膨潤行程と、そして、槽内で膨潤した織編物に対し酵素
精練を行う行程とを備え、それにより、織編物の防縮
性、防シワ性及び形態安定性を持たせた織編物の製造方
法を提供する。製織編する前の時点で、生糸及び/又は
セルロース系繊維に対して生糸のセリシン定着法を実行
する。これにより、合糸撚糸行程において、糸を強撚す
ることができ製織編された織編物に、優れた防縮性、防
シワ性及び形態安定性を持たせる。さらに、本発明者が
開発した膨潤工程、酵素精練工程を含む特殊精練法によ
り、織編物の一部のセリシン以外のセリシンを除去し、
フィブロインを露出させてシルク本来の特徴を引き出さ
せる。一方、織編物の一部のセリシンは、フィブロイン
の周囲に残留して、織編物の優れた防縮性、防シワ性及
び形態安定性を維持させる。
【0014】請求項2に記載の発明は、製織編工程前
に、さらに、生糸又はセルロース系繊維を染色する工程
を備えて構成されてなることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明は、セリシン定着法
を用いた加工処理行程は、シアヌール酸塩及びその誘導
体、あるいは、シアヌール酸誘導体の反応性染料により
行われることを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の発明は、酵素精練行程後
に、さらに、織編物に付着した酵素を洗い流す仕上げ精
練工程を備え、この仕上げ精練工程の中で柔軟処理、撥
水処理を併せて行うようにしてなることを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の発明は、酵素精練行程後
に、さらに、精練された織編物を染色する工程を備えて
構成されてなることを特徴とする。
【0018】本発明の第二の態様に係る発明は、前述の
いずれか1項に記載の織編物の製造方法によって製造さ
れた織編物を提供する。
【0019】本発明の第三の態様に係る発明は、前述の
本発明の第一の態様に係る発明が製織編前に、糸にセリ
シン定着法を用いて加工・処理するのに対し、製織編し
て織編物とした後にセリシン定着法を用いて加工・処理
する点を特徴とする。
【0020】本発明の第四の態様に係る発明は、本発明
の第三の態様に係る織編物の製造方法によって製造され
た織編物を提供する。
【0021】本発明の第五の態様に係る発明は、前述の
本発明の第一の態様に係る発明が生糸及び/又はセルロ
ース系繊維を用いるのに対し、生糸とセルロース系繊維
との複合交撚糸を少なくとも経糸又は緯糸に用いる点を
特徴とする。
【0022】本発明の第六の態様に係る発明は、本発明
の第五の態様に係る織編物の製造方法によって製造され
た織編物を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る生糸のセリシン定着
糸、セルロース系繊維又はそれらの複合交撚糸を用いた
防縮性、防シワ性及び形態安定性の優れた織編物の製造
方法及びそれによって製造された織編物について詳細に
説明する。図1に示されているように、本発明に係る織
編物の製造方法は、概略的に、糸材料の用意工程(ステ
ップ1)と、セリシン定着法を用いた加工・処理行程
(ステップ2)と、合糸撚糸行程(ステップ3)と、製
織編工程(ステップ4)と、織編物の膨潤行程(ステッ
プ5)と、そして、織編物の酵素精練行程(ステップ
6)とを備えている。
【0024】糸材料としては、生糸又はセルロース系繊
維、それらの複合交撚糸を用いる。これらの糸材料は、
セリシン定着法を用いて加工・処理される。セリシン定
着法としては、前述のように各種のものがあるが、特公
昭40ー8050号及び特許第2559302号に係る
発明で用いられているシアヌール酸塩及びその誘導体、
あるいは、シアヌール酸誘導体の反応性染料を用いる方
法が好適である。
【0025】セリシン定着法により加工・処理された生
糸及び/又はセルロース系繊維は、合糸撚糸される。例
えば、生糸の場合、フィブロインの周囲にセリシンが定
着されているため、糸を強撚することができる利点を有
する。これら合糸撚糸された糸を、経糸及び/又は緯
糸、絵糸として用いて製織編みされる。製織編された織
編物は、従って、優れた防縮性、防シワ性及び形態安定
性を持っている。
【0026】この状態の織編物は、セリシンがフィブロ
インの表面に定着してごわごわしており、シルク独特の
光沢やしなやかさはない。そこで、セリシンを除去する
ため、本発明者が開発した膨潤工程、酵素精練工程を含
む特殊精練法を実行し、織編物の一部のセリシン以外の
セリシンを除去し、フィブロインを露出させる。一方、
織編物の一部のセリシンは、フィブロインの周囲に残留
して、織編物の優れた防縮性、防シワ性及び形態安定性
を維持させる。
【0027】ステップ4の製織編工程前、好ましくは、
ステップ2のセリシン定着法を用いた加工・処理行程と
同時に、染色工程を加えることができる。セリシン定着
前であると、染色が均一に且つきれいに仕上がるからで
ある。その代りに、又は、製織編工程前の染色に加えて
ステップ6の酵素精練行程後に、精練された織編物を染
色する工程を付加することができる。織編物の表裏面に
位置するセリシンは、フィブロインの周囲から除去され
ているため、織編物が綺麗に染め上がる利点がある。
【0028】また、ステップ6の酵素精練行程後に、織
編物に付着した酵素を洗い流す仕上げ精練工程を加える
こともできる。柔軟処理、撥水処理は、この仕上げ精練
工程の中で併せて行うことが好ましい。
【0029】次に、本発明の第三の態様に係る織編物の
製造方法について第2図を参照して説明する。この発明
の特徴は、前述の本発明の第一の態様に係る発明が製織
編前に、糸をセリシン定着法を用いて加工・処理するの
に対し、糸を製織編して織編物とした後にセリシン定着
法を用いて加工・処理する点にある。すなわち、この態
様に係る織編物の製造方法は、概略的に、製織編工程
(ステップ11)と、セリシン定着法を用いた加工・処
理行程(ステップ12)と、織編物の膨潤行程(ステッ
プ13)と、そして、織編物の酵素精練行程(ステップ
14)とを備えている。
【0030】織編物は、生糸又はセルロース系繊維、そ
れらの複合交撚糸を用いて、従来周知の所定の工程を、
例えば、ソーキング乾燥、糸繰り、下撚り、合糸撚糸及
び上撚り・セット工程等を経て製織編される。かかる織
編物を生糸のセリシン定着法を用いて加工・処理する。
セリシン定着法を用いた加工・処理工程、織編物の膨潤
行程、酵素精練行程、染色工程及び仕上げ精練工程は、
前述した第一の態様のものと同一とすることができる。
【0031】
【実施例】まず、従来と同様に生糸並び生糸とセルロー
ス系の繊維の複合交撚糸を用意した(ステップ1)。 a)生糸の31/2本 駒糸(S1800t/m)×2本(Z1800t/
m) b)生糸の31/6本 諸糸(S1800t/m)×2本(Z1800t/
m)×3本(S600t/m) c)生糸の21/6本 地緯SZ21D/3(2800t/m)×2本S
Z(600t/m) d)生糸の21D/3×シルマックス(レーヨン)75DSZ1
600t/m e)生糸の21D/3×キュプラ(ベンベルグ)80DSZ160
0t/m 上記a〜dの糸を綛揚状態、コーン状態又はチーズ状態
にする。かかる糸を湯槽内に浸して、セリシン定着加工
を施した(ステップ2)。一方、上記a,d及びeの糸
を整経した。
【0032】前述のように、セリシンを溶解してしまっ
た生糸はフィブリル同志の水素結合が弱いため、摩擦さ
れた場合、フィブリルが剥がれ易く分繊しやすいため、
高速製織は実施することができない。従って、本発明の
織編物の製造方法に従い、セリシン定着法を用いてフィ
ブロインを保護しつつ、合糸撚糸した後(ステップ
3)、スレの原因を回避しながら高速製織した(ステッ
プ4)。しかし、一旦、セリシン定着法を実施すると、
通常の石けん、アルカリ精練ではセリシンの溶解ができ
なくなるため、本発明者が開発した膨潤工程(ステップ
5)、酵素精練工程(ステップ6)を含む特殊精練法に
よってセリシンを溶解した。すなわち、ステップ5で
は、これらの織物をアルカリ重炭酸ソーダ(ラーゼンパ
ワーI,II等の溶剤を溶かした湯)に浸して膨潤し、
糸の体積を大きくした。ステップ6では、セリシンを分
解できる酵素、例えば、アルカラーゼ、セリアーゼ等の
助剤を用いてセリシンを溶解して、その後、仕上げ精練
を実施した。
【0033】表1は、京都府織物指導所(京都府中郡峰
山町字丹波/担当・清水)において以下の各布について
実施した収縮率試験の結果であり、第3図及び第4図は
防シワ試験の絶対値及び時間経過における変化を表した
ものである。尚、各試験は下記の方法によった。 1 収縮率は JIS L1042C法 2 防シワ試験 JIS L1059D法 サンレイ法 シワ付け条件 温湿度 24℃ 70% 時間1時間 荷重6Kg シワ付け後の回復状態 3・10・30・60・180
分 資料数 6点 A 経糸31/2駒;緯糸31/6諸;21/6地緯(セリシ
ン定着未処理糸使用) 駒朱子 (特殊精練、膨潤、酵素精練) B 経糸31/2駒;緯糸31/6諸;21/6地緯(セリシ
ン定着未処理糸使用) 駒朱子 (通常の石けん、アルカリ精練) C 経糸31/2駒(セリシン定着未処理糸); 緯糸31/6諸;21/6地緯(シアヌール塩酸、セリシン定
着糸) 駒朱子 (特殊精練、膨潤、酵素精練) D 経糸31/2駒;21/6地緯(セリシン定着未処理
糸) 31/6諸(シアヌール塩酸、セリシン定着糸) 駒朱子 (特殊精練、膨潤、酵素精練) E Cと同様の糸(但し、高圧精練) (特殊精練、膨潤、酵素精練) それぞれ、上述した糸を使用して株式会社津田駒の織機
(ジャガード)にて毎分126回転にて製織した。経糸
は、31/2 駒(セリシン定着未処理糸)で共通としたし
た。その結果、通常の石けん、アルカリ精練を実施した
旧来の後染め織物(試料片B)に比べて、本発明方法に
よって製造された織編物(試料片C,D,E)は、収縮
率、防シワ試験とも改善・向上された。緯糸にセリシン
定着法を実施するだけで、これらの効果が得られたこと
が実証された。
【0034】同様にして、経糸31/2 駒を、セリシンを
練り減り24%で先練糸を作製し、同様の駒朱子を株式
会社津田駒の織機(ジャガード)にて毎分126回転に
て製織した。表2は、以下の各布について実施した収縮
率試験の結果であり、第5図及び第6図は防シワ試験の
絶対値及び時間経過における変化を表したものである。 B 経糸31/2駒(先練り糸) 緯糸31/6諸;21/6地緯(セリシン定着未処理糸) (通常の石けん、アルカリ精練) A 経糸31/2駒(先練り糸);緯糸31/6諸(先練り
糸) 21/6地緯(セリシン定着未処理糸) (通常の石けん、アルカリ精練、但し、高圧精練) C 経糸31/2駒(先練り糸) 緯糸31/6諸;21/6地緯(セリシン定着糸) (特殊精練、膨潤、酵素精練) D 経糸31/2駒(先練り糸);緯糸31/6諸(先練り
糸) 21/6地緯(シアヌール塩酸、セリシン定着糸) (特殊精練、膨潤、酵素精練) その結果、経糸31/2駒及び緯糸31/6諸の先練り糸を使
用した従来法による布(試料片A)は、同じく従来法に
よる布(試料片B)に比べて、経糸の収縮率において効
果がある。シワ回復率は、表1のBより著しく劣ってい
る。
【0035】しかし、本発明方法に従って緯糸にセリシ
ン定着加工を施すと、シワ回復率が91%を越え顕著に
改善・向上される。同様にして、シルク21/3×レーヨ
ン(シルマックス、ブライト)75D、重量比コンポジ
ションでシルク38%レーヨン62%の糸を用い、この
糸をS.Z1600t/mに撚糸加工し、その後、コーン状態
にてセリシン定着加工して経糸を製造し、ピカノールG
T−Sのドビー織機にて40羽/インチ3本入、オサ通
し巾68インチ、経糸総本数8,160本、織卸し84/イン
チにて絹織Wジョーゼットを毎分340回転/ 分にて製
織した(試料片A)。
【0036】また、シルク21/3×キュプラ(ベンベル
グ)40D×2、重量比コンポジションでシルク34%
キュプラ64%の糸を用い、この糸をS.Z1600t/mに
撚糸加工し、その後、コーン状態にてセリシン定着加工
して経糸を製造し、ピカノールGT−Sのドビー織機に
て40羽/インチ3本入、オサ通し巾68インチ、経糸
総本数8,160本、織卸し84/インチにて絹織Wジョーゼ
ットを毎分340回転/分にて製織した(試料片B)。
これらを、特殊精練(膨潤、酵素精練)にて処理し、表
1及び表2と同様に試験を試みた。表3は、上記の各布
について実施した収縮率試験の結果であり、第7図及び
第8図は防シワ試験の絶対値及び時間経過における変化
を表したものである。
【0037】その結果、セルロース系繊維からなるいず
れの布も、タテ方向の収縮率は強撚糸使用のためそれ程
ではないが防シワ試験については驚異的な回復率を示
し、シルクだけでなくセルロース系繊維にも骨格トリア
ジンの形成は有利である事が実証された。
【0038】次に、変り無地ちりめんを下記の生糸を使
用して製織し、その織物に対してセリシン定着法を試み
た。 経糸 生糸27デニール 8,320本 (2、080本 × 4) オサ通し巾 40.5cm 緯糸 (地緯) a生糸21デニール×9本に3,000t/m へS方向に撚糸
をかける。() 生糸21デニール×3本に2,800t/m へZ方向に撚糸を
かけ生糸27デニール1本を合糸し、S方向へ撚糸をか
ける。() とを合糸して400t/mのZ方向に撚糸をかけ
る。 b同様の逆撚糸を製造する。 (絵緯) c生糸21デニール×6本に500t/mのS方向に撚糸を
かける。() 生糸21デニール×9本に500t/mのS方向に撚糸をか
ける。() とを合糸して400t/mのZ方向に撚糸をかけ
る。 この様に製造されたabcの地緯を、平織にて、abc
bの順番にて、地緯、絵緯を毎分150回転にて、株式
会社津田駒のドビー織機にて丹後ちりめん(変り無地ち
りめん)を製造した。 A 変り無地ちりめんを旧来の伝統的な石けん、アルカ
リ精練 B 変り無地ちりめんへセリシン定着を加工・処理。 (10%重量比加工) 特殊精練、膨潤、酵素精練 C 変り無地ちりめんへセリシン定着を加工・処理。 (20%重量比加工) 特殊精練、膨潤、酵素精練 D 変り無地ちりめんへセリシン定着を加工・処理。 (20%重量比加工) 特殊精練、膨潤、酵素精練(高圧精練) E 変り無地ちりめんC糸において塩化シアヌール、セ
リシン定着加工処理 経糸 4本 4本へ交互に塩化シアヌール、セリシン定
着加工 緯糸 地緯へ前述のセリシン定着加工 絵緯へ前述のセリシン定着加工 特殊精練、膨潤、酵素精練 表4は、上記の各布について実施した収縮率試験の結果
であり、第9図及び第10図は防シワ試験の絶対値及び
時間経過における変化を表したものである。
【0039】この様に旧来の変り無地ちりめんは様々な
伝統的な複雑な工程をへて製造されシボのある、しなや
かな着物が製造されている。ところが旧来の伝統的な織
物は石ケン、アルカリ精練で、セリシンを溶解している
ためシワの回復力と防縮性とも、改善されていない。と
ころが、セリシン定着を布地に施した本発明品はシワ回
復力、防縮性とも形態安定性が向上していることを実証
した。
【0040】更に、これらの織物の堅ろう度試験を実施
した。 A 従来の変り無地ちりめんを石けん、アルカリ精練
の後、旧来の直接染料にて染色した黒の喪服。 B 塩化シアヌール、セリシン定着法にて経糸と緯糸
(絵緯)にセリシン定着処理を施し、地緯は従来の前述
の地緯を使用して、特殊精練、膨潤、酵素精練を実施し
た。地緯へは酸性染料にてオーバーバイ染色した色無地
とした。 C 塩化シアヌール、セリシン定着法にて経糸と緯糸
ともセリシン定着処理を施し、その後、反応染料(Su
mifix BlockExgran)を用いて製織
し、特殊精練、膨潤、酵素精練を実施した黒の喪服。 表5〜7は、上記各布の堅ろう度試験の結果を示したも
のである。この結果、セリシン定着法によって実施され
た織物はシルクの特性をそこなう事なしに、旧来の織物
より、堅ろう度が数段、向上・改善され、更に、絹織物
に対しても反応染料を実施することにより更なる形態安
定が実証されている。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】
【発明の効果】本発明方法によれば生糸のセリシン定着
法は、防縮性及び防シワ性並び形態を改善・向上させる
事が実証できた。第1に和装業界における市場のニーズ
に即応した着物の新商品の開発テーマは、新形質絹糸の
開発にある。従来の和装品の欠点は、伝統的な石けん、
アルカリ精練によって製造された絹製品(着物)、すな
わち、後染め織物では、防シワ性、防縮性、形態安定並
び堅ろう度に欠けていることである。農林水産省の蚕糸
昆虫農業技術研究所にて、セリシン定着糸の研究がなさ
れているが、セリシン定着糸の強伸度には問題はない
が、織物性状はセリシンの固定度合に大きく左右され、
シワ回復率についても、残留セリシン定着が多い場合
は、シワ回復が遅いとの研究発表がなされている。
【0049】本発明のセリシン定着法における骨格トリ
アジンへの架橋反応は、本発明方法による特殊精練、膨
潤、酵素精練と共同して、新形質糸においての防縮性、
防シワ性及び形態安定性を改善・向上させ得る製造方法
であることを実証した。
【0050】第2に、絹のみならずセルロース系繊維へ
もこのセリシン定着法は応用可能であることを実証し、
お互いの繊維の持っている特性を改善・向上させる結果
となった。
【0051】第3に、新形質の織物加工には、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂加工がある。更に、ホルマリン、ア
ンモニア等を使用した記憶形状織物もある。しかし、こ
れらの織物の処理加工方法は人体への影響や地球環境、
オゾン層の破壊等により有用ではない。これに対して、
本発明方法によって製造された織物について、皮膚貼布
試験を20名の試験者に対して行なったところ準陰性の
判定結果を得ており、人体への影響はないことが確認さ
れている(日本産業皮膚衛生協会:京都市下京区西七条
南野町60/河合産業皮膚医学研究所:京都市下京区西
七条南野町60作成の皮膚貼布試験判定表/登録番号1
3617−1)。
【0052】第4に、このセリシン定着法は、ジクロロ
トリアジン・モノクロロトリアジン系の反応染料を使用
することにより変退色、汚染等の改善・向上が実証され
るなど、本発明の産業上の利用価値は極めて高いもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る織編物の製造方法の一実施形態を
示すフローチャートである。
【図2】本発明の他の態様に係る織編物の製造方法の一
実施形態を示すフローチャートである。
【図3】防シワ試験の絶対値を表したものである。
【図4】防シワ試験の時間経過における変化を表したも
のである。
【図5】防シワ試験の絶対値を表したものである。
【図6】防シワ試験の時間経過における変化を表したも
のである。
【図7】防シワ試験の絶対値を表したものである。
【図8】防シワ試験の時間経過における変化を表したも
のである。
【図9】防シワ試験の絶対値を表したものである。
【図10】防シワ試験の時間経過における変化を表した
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 101:12

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生糸のセリシン定着法を用いて、生糸単
    独又は生糸とセルロース系繊維とから構成される繊維を
    加工・処理する行程と、 セリシン定着法により加工・処理された生糸及び/又は
    セルロース系繊維を合糸撚糸する行程と、 合糸撚糸された糸を用いて製織編みする工程と、 槽内に浸して布を構成する織編物を膨潤する膨潤行程
    と、そして、 槽内で膨潤した織編物に対し酵素精練を行う行程とによ
    って製造され、 それにより、織編物の防縮性、防シワ性及び形態安定性
    を持たせた織編物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の織編物において、製織
    編工程前に、さらに、生糸単独又は生糸とセルロース系
    繊維とから構成される繊維を染色する工程を備えて製造
    されてなることを特徴とする織編物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の織編物において、セリ
    シン定着法を用いた加工処理行程は、シアヌール酸塩及
    びその誘導体、あるいは、シアヌール酸誘導体の反応性
    染料により行われてなることを特徴とする織編物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の織編物において、酵素
    精練行程後に、さらに、織編物に付着した酵素を洗い流
    す仕上げ精練工程を備え、この仕上げ精練工程の中で柔
    軟処理、撥水処理を併せて行うようにしてなることを特
    徴とする織編物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の織編物において、酵素
    精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色する工
    程を備えて製造されてなることを特徴とする織編物。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の織編物において、酵素
    精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色する工
    程を備えて製造されてなることを特徴とする織編物。
  7. 【請求項7】 生糸単独又は生糸とセルロース系繊維と
    から構成される繊維を用いて織編物を製織編する工程
    と、 織編物を生糸のセリシン定着法を用いて加工・処理する
    工程と、 槽内において布を構成する織編物を膨潤する膨潤行程
    と、 槽内で膨潤した織編物に対し酵素精練を行う行程とによ
    って製造され、それにより、織編物の防縮性、防シワ性
    及び形態安定性を持たせた織編物。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の織編物において、生糸
    単独又は生糸とセルロース系繊維とから構成される繊維
    は所望の色に予め染色されていることを特徴とする織編
    物。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の織編物において、セリ
    シン定着法を用いた加工処理行程は、シアヌール酸塩及
    びその誘導体、あるいは、シアヌール酸誘導体の反応性
    染料により行われてなることを特徴とする織編物。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の織編物において、酵
    素精練行程後に、さらに、織編物に付着した酵素を洗い
    流す仕上げ精練工程を備え、この仕上げ精練工程の中で
    柔軟処理、撥水処理を併せて行うようにしてなることを
    特徴とする織編物。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の織編物において、酵
    素精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色する
    工程を備えて製造されてなることを特徴とする織編物。
  12. 【請求項12】 請求項8に記載の織編物において、酵
    素精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色する
    工程を備えて製造されてなることを特徴とする織編物。
  13. 【請求項13】 生糸のセリシン定着法を用いて、生糸
    とセルロース系繊維との複合交撚糸を加工・処理する工
    程と、 加工・処理された糸を合糸撚糸する行程と、 合糸撚糸された糸を少なくとも経糸又は緯糸に用いて製
    織編する工程と、 槽内に浸して布を構成する織編物を膨潤する膨潤行程
    と、 湯槽内で膨潤した織編物に対し酵素精練を行いセリシン
    を分解する行程とによって製造され、それにより、織編
    物の防縮性、防シワ性及び形態安定性を持たせた織編
    物。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の織編物において、
    製織編工程前に、さらに、糸を染色する工程を備えて製
    造されてなることを特徴とする織編物。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の織編物において、
    セリシン定着法を用いた加工処理行程は、シアヌール酸
    塩及びその誘導体、あるいは、シアヌール酸誘導体の反
    応性染料により行われてなることを特徴とする織編物。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の織編物において、
    酵素精練行程後に、さらに、織編物に付着した酵素を洗
    い流す仕上げ精練工程を備え、この仕上げ精練工程の中
    で柔軟処理、撥水処理を併せて行うようにしてなること
    を特徴とする織編物。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の織編物において、
    酵素精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色す
    る工程を備えて製造されてなることを特徴とする織編
    物。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載の織編物において、
    酵素精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色す
    る工程を備えて製造されてなることを特徴とする織編
    物。
  19. 【請求項19】 生糸とセルロース系繊維との複合交撚
    糸を少なくとも経糸又は緯糸に用いて織編物を製織編す
    る工程と、 織編物を生糸のセリシン定着法を用いて加工・処理する
    工程と、 槽内において布を構成する織編物を膨潤する膨潤行程
    と、 槽内で膨潤した織編物に対し酵素精練を行う行程とによ
    って製造され、それにより、織編物の防縮性、防シワ性
    及び形態安定性を持たせた織編物。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の織編物において、
    複合交撚糸は所望の色に予め染色されていることを特徴
    とする織編物。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の織編物において、
    セリシン定着法を用いた加工処理行程は、シアヌール酸
    塩及びその誘導体、あるいは、シアヌール酸誘導体の反
    応性染料により行われてなることを特徴とする織編物。
  22. 【請求項22】 請求項19に記載の織編物において、
    酵素精練行程後に、さらに、織編物に付着した酵素を洗
    い流す仕上げ精練工程を備え、この仕上げ精練工程の中
    で柔軟処理、撥水処理を併せて行うようにしてなること
    を特徴とする織編物。
  23. 【請求項23】 請求項19に記載の織編物において、
    酵素精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色す
    る工程を備えて製造されてなることを特徴とする織編
    物。
  24. 【請求項24】 請求項20に記載の織編物において、
    酵素精練行程後に、さらに、精練された織編物を染色す
    る工程を備えて製造されてなることを特徴とする織編
    物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013535659A (ja) * 2010-07-05 2013-09-12 アチラ ラボズ プライベート リミテッド 診断装置の製造方法及び診断装置
JP5824131B1 (ja) * 2014-10-08 2015-11-25 森博多織株式会社 生糸によるパイル織製品の製造方法及びパイル織製品
JP2016023389A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 福島県 捲縮性を有する絹糸の製造方法および絹織物の製造方法
CN108085816A (zh) * 2018-01-18 2018-05-29 达利丝绸(浙江)有限公司 桑蚕丝多色并网加工工艺
CN111809283A (zh) * 2020-07-16 2020-10-23 苏州市星京泽纤维科技有限公司 一种对蚕桑深度开发的混纺纱线及纺纱工艺
CN113463386A (zh) * 2021-08-18 2021-10-01 浙江丝绸科技有限公司 一种可机洗防灰伤的真丝或含丝织物

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