JP5863707B2 - 燻液の製造装置及び燻液の製造方法 - Google Patents
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Description
1.燻液の製造装置
1−1.第1の実施の形態
1−2.第2の実施の形態
2.燻液の製造方法
2−1.第1の実施の形態
2−2.第2の実施の形態
3.燻液以外の有効成分を抽出する抽出装置及び抽出方法
4.実施例
<1−1.第1の実施の形態>
図1に燻液の製造装置1を示す。燻液の製造装置1は、燻材10を密閉し、燻材10を減圧環境下で加熱する減圧加熱炉11と、減圧加熱炉11内の気体を排出することにより減圧する真空ポンプ12とを備えている。さらに、燻液の製造装置1は、減圧加熱炉11と真空ポンプ12とを連結する配管に、減圧加熱炉11から気体を排出する量を調整する圧力調整弁13を備えている。また、燻液の製造装置1は、減圧加熱炉11と圧力調整弁13とを連結する配管に、燻材10から発生した煙を冷却凝縮して燻液にする凝縮器14と、生成した燻液を回収する容器15とを備えている。
さらに、燻液の製造装置としては、燻液の製造装置1に限らず、図2の燻液の製造装置2としてもよい。燻液の製造装置1と燻液の製造装置2の同じ構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
<2−1.第1の実施の形態>
次に、図1に示す燻液の製造装置1を用いた燻液の製造方法について説明する。燻液の製造装置1を用いた燻液の製造方法を実施するに際しては、減圧加熱炉11内に燻材10を入れて密閉し、減圧加熱炉11において燻材10を減圧環境下にて加熱し、燻材10から発生した煙を凝縮器14によって液化し、容器15で燻液として回収する。
次に、図2に示す燻液の製造装置2を用いた燻液の製造方法の第2の実施の形態について説明する。燻液の製造装置2を用いた燻液の製造方法を実施するに際しては、減圧加熱炉11内の燻材10を加熱することで発生した煙を、分解触媒23に接触させた後、凝縮器14により凝縮し、凝縮して得られた燻液を容器15に貯留し回収する。この燻液の製造方法ではさらに、容器15で回収しきれなかった煙を凝縮器21で常圧のもと液化し、容器22で燻液として回収する。凝縮器21で燻液とならなかった気体は、フィルタ25を通して大気へと排出される。
以上で燻液の製造装置及び燻液の製造方法について説明したが、この燻液の製造装置及び製造方法は、一例であり、燻液の製造装置1と同様の構成を持つ有効成分の抽出装置3を用いることで、燻材以外の固形物26からも有効成分を取り出すことができる。
以下、本発明の実施例について説明するが本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1として図2に示す燻液の製造装置2を用いて、燻材から燻液を製造した。まず、燻材10として1000gのスモークチップを減圧加熱炉11内の金属製容器20へ入れ、減圧加熱炉11を密閉した。次に、真空ポンプ12により減圧加熱炉11、凝縮器14、容器15を6kPまで減圧した後、ヒータ17により減圧加熱炉11を250℃に加熱した。その後、3〜4時間の間、減圧加熱炉11内の圧力を6kPaに維持しながら加熱し、スモークチップから発生させた煙を凝縮器14及び凝縮器21によって冷却し、燻液を容器15及び容器22に回収した。このとき、スモークチップの温度は255℃であった。減圧加熱炉11、凝縮器14、容器15を常圧に戻した後、燻液を取り出した。燻液の製造に要した時間は3.2時間であった。
実施例2として、スモークチップ1000gの代わりにコーヒー抽出かす500gを使用し、手順は実施例1と同様に行った。このとき、コーヒー抽出かすの温度は253℃であった。コーヒー抽出かすからコーヒー成分の抽出に要した時間は3.8時間であった。
実施例3として、スモークチップ1000gの代わりに茶がら500gを使用し、手順は実施例1と同様に行った。このとき、茶がらの温度は253℃であった。茶がらから茶エキスの抽出に要した時間は3.8時間であった。
実施例4として、図2に示す燻液の製造装置2を用いて、燻液の製造をした。まず、減圧加熱炉11に、スモークチップ430gを入れた金属製容器20を配置し、分解触媒23として710gのアルミナを充填した。減圧加熱炉11を密閉した後、真空ポンプ12により、減圧加熱炉11、分解触媒23、凝縮器14、容器15内を6kPaまで減圧した。次いで、ヒータ17により減圧加熱炉11の加熱を開始し、スモークチップを加熱し、ヒータ24により分解触媒23の加熱を開始した。その後3〜4時間の間、6kPa前後に減圧を維持しながら減圧加熱炉11を400℃まで加熱し、スモークチップから発生させたガスを分解触媒23に接触させてオイルやタール成分を分解除去した。さらに煙を凝縮器14及び凝縮器21により冷却して液化させ、燻液を容器15及び容器22に回収した。スモークチップとアルミナの温度はそれぞれ407℃と420℃であった。減圧加熱炉11、分解触媒23、凝縮器14、容器15内の圧力を常圧に戻し、燻液を取り出した。燻液の製造に要した時間は5.5時間であった。
実施例5として、スモークチップ430gの代わりにコーヒー抽出かす430gを使用し、手順は実施例4と同様に行った。このとき、コーヒー抽出かすの温度は410℃であった。コーヒー抽出かすからコーヒー成分の抽出に要した時間は5.5時間であった。
実施例6として、スモークチップ430gの代わりに茶がら430gを使用し、手順は実施例4と同様に行った。このとき、茶がらの温度は410℃であった。茶がらから茶エキスの抽出に要した時間は5.2時間であった。
Claims (8)
- 減圧環境下で燻材を加熱することで煙を発生させる減圧加熱炉と、
上記減圧加熱炉を減圧する真空ポンプと、
上記減圧加熱炉から発生した煙を凝縮する凝縮器と、
上記凝縮器で生成された液体を貯留する容器とを備える燻液の製造装置。 - 上記加熱は室温から270℃未満で行う請求項1記載の燻液の製造装置。
- 上記減圧加熱炉から発生した煙中の不純物成分を除去するフィルタを備える請求項1又
は2記載の燻液の製造装置。 - 上記燻材とともに燻液を加熱する請求項1乃至3の何れかに記載の燻液の製造装置。
- 減圧環境下で燻材を加熱することで煙を発生させる工程と、
上記減圧環境下で発生した煙を凝縮し貯留する工程とを有する燻液の製造方法。 - 上記加熱は室温から270℃未満で行う請求項5記載の燻液の製造方法。
- 上記減圧環境下で発生した煙中の不純物成分を除去する工程を有する請求項5又は6記
載の燻液の製造方法。 - 上記燻材とともに燻液を加熱する請求項5乃至7の何れかに記載の燻液の製造方法。
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