JP5854853B2 - Cvd装置 - Google Patents

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本発明は、超電導薄膜をテープ状基材の表面に形成するCVD装置に関する。
従来、液体窒素温度(77K)以上で超電導を示す高温超電導体の一種として、RE系超電導体(RE:希土類元素)が知られている。特に、化学式YBa2Cu37-Yで表されるイットリウム系酸化物超電導体(以下YBCO)が代表的である。このYBCO薄膜の形成には、例えば、基材の表面に原料ガスを供給して化学反応させることにより超電導層を成膜する化学気相成長法(CVD法:Chemical Vapor Deposition method)が利用される。具体的には、Y,Ba,Cuそれぞれのβジケトン金属錯体をテトラヒドロフラン(THF)などに溶解させ、これらの溶液を所定量ずつ混合して気化した原料ガスを基材の表面に吹き付けることにより行われる。
この種のCVD法を利用するCVD装置(気相成長装置)として、従来、原料ガスを反応室内に噴出する原料ガス噴出部と、反応室内で長尺の超電導用基材(テープ状基材)を支持するサセプタと、このサセプタを加熱するヒータとを備え、当該サセプタからの伝熱によりテープ状基材を加熱しつつ、このテープ状基材の表面に原料ガスを供給して超電導線材を製造するコールドウォール型(内熱型)のCVD装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−256160号公報
この種のCVD装置では、テープ状基材の成膜に寄与する原料ガスの量を増加させ、原料収率の向上を図ることが望ましい。このため、テープ状基材よりも幅広に形成され、原料ガス噴出部から噴出された原料ガスをテープ状基材の表面に案内する延長ノズルを設けた構成が模索されている。
しかしながら、上記した構成では、成膜に寄与しない未反応の原料ガスは、テープ状基材の幅方向における外側のサセプタ上で分解して結晶化し、当該サセプタ上に堆積して堆積物(異常成長層)を形成する。この堆積物は、延長ノズルとサセプタの間における隙間の狭い部分に形成され易く、成膜時間が長くなるにつれて当該堆積物は拡大し、延長ノズルから上記隙間を通じて外側に排出される排気ガスの流れを妨げる傾向にある。
また、成長した堆積物がテープ状基材上に進出することにより、テープ状基材の幅方向の端部付近の成膜を阻害、あるいは、当該テープ状基材表面の超電導層の異常成長を引き起こすおそれがある。
このため、超電導層の成膜が長時間に及んだ場合、上記した堆積物が拡大することにより、テープ状基材の表面において、超電導層の結晶異常が生じるようになり、製造した超電導線材の超電導特性が低下するといった問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、原料収率の向上を図るとともに、テープ状基材の表面への超電導層の成膜を安定して行うことができるCVD装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、原料ガスを噴出する原料ガス噴出部と、テープ状基材を支持するとともに伝熱により前記テープ状基材を加熱するサセプタと、前記原料ガス噴出部から噴出された前記原料ガスを前記テープ状基材の表面に案内する原料ガス輸送路と、を備え、前記サセプタは、前記テープ状基材を支持する支持部の前記テープ状基材の幅方向における両側であって、前記原料ガス輸送路の路壁の先端と対向する位置に、当該支持部よりも高さの低い低部を備えたことを特徴とする。
この構成において、前記低部は、前記原料ガス輸送路の路壁の先端の厚みよりも幅広に形成されていても良い。また、前記サセプタは、前記支持部の両側に前記テープ状基材に沿って延びる一対の溝部を備え、前記低部は、少なくとも前記溝部の底面を含む構成としても良い。また、前記低部には、前記サセプタよりも温度が低い低温部材が配置されていても良い。
また、本発明は、原料ガスを噴出する原料ガス噴出部と、テープ状基材を支持するとともに伝熱により前記テープ状基材を加熱するサセプタと、前記原料ガス噴出部から噴出された前記原料ガスを前記テープ状基材の表面に案内する原料ガス輸送路と、を備え、前記サセプタは、前記テープ状基材を支持する支持部の前記テープ状基材の幅方向における両側であって、前記原料ガス輸送路の路壁の先端と対向する位置に、当該支持部よりも温度の低い低温部を備えたことを特徴とする。
また、前記低温部には、前記サセプタよりも温度が低い低温部材が配置されていても良い。また、前記低温部材は、前記サセプタを形成する材料よりも熱伝導率の小さな材料で形成されていても良い。また、前記低温部材の表面の高さ位置は、前記支持部上に支持される前記テープ状基材の表面の高さ位置よりも低くしても良い。
本発明によれば、原料ガス噴出部から噴出された原料ガスを超電導用基材の表面に案内する原料ガス輸送路を備えるため、超電導用基材の成膜に寄与する原料ガスの量を増加させることができ、原料収率の向上を図ることができる。さらに、前記サセプタは、前記テープ状基材を支持する支持部の両側であって、前記原料ガス輸送路の路壁の先端と対向する位置に、当該支持部よりも高さの低い低部を備えるため、この低部の上に堆積した堆積物がテープ状基材の上まで成長することを抑制することができる。従って、堆積物が超電導層の成膜を阻害することを防止でき、テープ状基材の表面への超電導層の成膜を安定して行うことができる。
また、本発明によれば、原料ガス噴出部から噴出された原料ガスを超電導用基材の表面に案内する原料ガス輸送路を備えるため、超電導用基材の成膜に寄与する原料ガスの量を増加させることができ、原料収率の向上を図ることができる。さらに、前記サセプタは、前記テープ状基材を支持する支持部の両側であって、前記原料ガス輸送路の路壁の先端と対向する位置に、当該支持部よりも温度の低い低温部を備えるため、この低温部の表面における原料ガスの分解が抑制されることにより、当該低温部上への堆積物の形成を抑制することができる。従って、低温部の上に堆積した堆積物がテープ状基材の上まで成長することを抑制することができるため、堆積物が超電導層の成膜を阻害することを防止でき、テープ状基材の表面への超電導層の成膜を安定して行うことができる。
本発明の第一実施形態のCVD装置の概略構成を示す図である。 テープ状基材の配置構成を示す平面図である。 成長チャンバの内部構造を示す側断面図である。 図3のA−A断面図である。 図4の部分拡大断面図である。 サセプタに形成された低部の変形例1を示す部分拡大断面図である。 サセプタに形成された低部の変形例2を示す部分拡大断面図である。 第二実施形態の成長チャンバの内部構造を示す部分拡大断面図である。 サセプタに形成された低温部の変形例3を示す部分拡大断面図である。 サセプタに形成された低温部の変形例4を示す部分拡大断面図である。 サセプタに形成された低温部の変形例5を示す部分拡大断面図である。 第三実施形態の成長チャンバの内部構造を示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態にかかるCVD装置10の概略構成を示す図であり、図2は、テープ状基材Tの配置構成を示す平面図である。
図1に示すように、CVD装置10は、長尺のテープ状に形成された超電導用基材(以下、テープ状基材Tという)を巻き取り走行させる基材搬送部11と、超電導薄膜の原料を供給する原料溶液供給部15と、原料溶液を気化させる気化器17と、気化された原料ガス、及び、テープ状基材Tがそれぞれ供給され、テープ状基材Tの表面に薄膜を形成する成長チャンバ(反応室)19とを備えて構成されている。この成長チャンバ19にはリールチャンバ21,21が連結され、これら成長チャンバ19及びリールチャンバ21,21内に上記したテープ状基材Tが走行する閉空間が形成される。
原料溶液供給部15は、テープ状基材Tの表面に形成される薄膜の原料溶液(例えば、YBCOの原料であるY,Ba,Cuのジケトンによるそれぞれの金属錯体を適宜な分量のテトラヒドロフラン(THF)に溶解させた溶液)を各々所定の分量ずつ混合して気化器17へ供給する。
気化器17は、原料溶液供給部15から供給された原料溶液を、キャリアガス供給部29から供給されるキャリアガス(例えばアルゴンAr)とともに噴霧して加熱することにより気化させる。この気化した原料ガスは、酸素供給部31から供給される酸素(O2)と混合された後に成長チャンバ19へと供給される。
基材搬送部11は、テープ状基材Tが巻き掛けられる一対の基材用リール23,23を備え、成長チャンバ19内においてテープ状基材Tを所定速度(1〜100m/h)で搬送する。基材用リール23,23は、それぞれリールチャンバ21,21内に配置されており、正転又は逆転駆動可能である。本実施形態では、原料ガスが供給された成長チャンバ19内にテープ状基材Tを往復搬送させることにより、当該テープ状基材Tの表面に所定の膜厚(例えば0.5μm〜3μm)の超電導層を効率よく成膜することができる。なお、超電導層が成膜されたテープ状基材Tは、その後、スパッタ装置により超電導層の上に安定化層が形成されて超電導線材が製造される。
テープ状基材Tは、幅10mm程度のテープ形状を有し、例えば、100μmの厚さの金属基板上に中間層を形成したものが用いられる。金属基板の材料としては、例えば、強度及び耐熱性に優れた、Mo,Ta,Ag,Cu,Fe,Nb,Ni,W,Mn,Cr等の金属又はこれらの合金を用いることができる。この中間層は、超電導体の結晶粒を2軸配向して成膜させるためのものである。
テープ状基材Tは、低磁性の無配向金属基板を用いて、IBAD(Ion Beam Assisted Deposition)法と呼ばれるイオンビームアシストを用いたスパッタ装置により、無配向金属基板上に単層あるいは多層の2軸配向した中間層を形成したものを用いることができ、2軸配向した中間層上に、更にスパッタ装置またはPLD(Pulse Laser Deposition)装置により、複数の中間層を形成したものでもよい。
また、テープ状基材Tとして、ニッケル(Ni)合金からなり、還元雰囲気で配向熱処理により、表面酸化膜の除去と同時に2軸配向を行った配向金属基板を用いて、中間層を配向金属基板上に形成したものを用いてもよい。
成長チャンバ19は、気化器17から供給された原料ガスを、内部を走行するテープ状基材Tに向けて噴出して化学反応させることにより、テープ状基材Tの表面に超電導層を成膜する。また、成長チャンバ19は、図2に示すように、テープ状基材Tを支持するとともに伝熱により加熱する金属(例えばステンレススチール)製のサセプタ33と、このサセプタ33を加熱するヒータ35とを備えている。すなわち、CVD装置10は、コールドウォール型のCVD装置である。
次に、成長チャンバ19の内部構造について説明する。
図3は、成長チャンバ19の内部構造を示す側断面図であり、図4は図3のA−A断面の模式図である。成長チャンバ19は横長の直方体形状を有しているものとし、成長チャンバ19の短手方向(テープ状基材Tの走行方向に直交する方向)を幅方向という。
図3及び図4に示すように、成長チャンバ19の底壁19Aには開口部37が形成されており、この開口部37にサセプタ33が配設されている。サセプタ33は、図4に示すように、走行するテープ状基材Tを支持する支持部33Aを備え、この支持部33A上に位置するテープ状基材Tを伝熱により加熱する熱伝導プレートである。支持部33Aは、サセプタ33の幅方向略中央に形成され、この支持部33Aに相当する領域がテープ状基材Tの走行領域となる。
サセプタ33は、図3及び図4に示すように、周縁部が成長チャンバ19の底壁19Aから所定の間隙34をもって離間した状態で配設される。テープ状基材Tに超電導層を成膜する際、サセプタ33を700〜800℃で保持する必要があるが、成長チャンバ19の底壁19Aとサセプタ33が密接していると、サセプタ33から底壁19Aへの伝熱によりサセプタ33の高温保持が困難となるためである。
サセプタ33の直下には、サセプタ33より一回り小さいヒータ(例えばSiC製のセラミックヒータ)35が配設されている。このヒータ35でサセプタ33が所定の温度に加熱されることにより、テープ状基材Tの表面が適切な温度(超電導層の成膜温度)に保持される。
また、成長チャンバ19の底壁19Aとサセプタ33との間隙34からは不活性ガス(例えばN2)が導入される。この不活性ガスは、原料ガスが間隙34からヒータ35の設置空間に流入することにより、ヒータ35が劣化するのを防止するために導入される。つまり、成長チャンバ19は、間隙34を導入口とする不活性ガス導入部36(図4)を有している。
成長チャンバ19の上部には、上記した気化器17(図1)から連結管18を介して接続される原料ガス噴出部41が配設されている。原料ガス噴出部41は、成長チャンバ19の上壁の幅方向中央に形成された矩形状の原料ガス噴出口41aを有している。この原料ガス噴出口41aには、多数の細孔(例えばφ1.5mm)が形成されたメッシュ板が配設され、このメッシュ板の細孔から原料ガス及びキャリアガスが所定の噴出速度で噴出される。テープ状基材Tに超電導層を成膜する場合、原料ガスの噴出速度は10m/s以上に設定される。
また、原料ガス噴出部41には、原料ガス噴出口41aから噴出された原料ガスをテープ状基材Tの表面に案内する延長ノズル(原料ガス輸送路)43が設けられている。この延長ノズル43は、テープ状基材Tの幅方向に沿って対向配置される第1遮蔽板43a,43aと、当該テープ状基材Tの走行方向に沿って対向配置される第2遮蔽板43b,43bとを備えて角筒形状に形成されている。これら第1遮蔽板43a及び第2遮蔽板43bは、超電導層を成膜するための成膜温度に対して耐熱性を有するとともに、原料ガスと反応しない材料(例えばSUS)で構成される。
このように、本構成では、原料ガス噴出口41aから噴出された原料ガスをテープ状基材Tの表面に案内する延長ノズル43を設けることにより、テープ状基材Tの成膜に寄与する原料ガスの量を増加させることができ、原料収率の向上を図ることができる。さらに、本構成では、図3に示すように、延長ノズル43の2枚の第1遮蔽板43a,43aで挟まれた成長領域Lにおいて、テープ状基材Tに超電導層が成膜される。つまり、第1遮蔽板43a,43aで原料ガスの長手方向の拡散を抑制することにより、成長領域Lにおいて良質な超電導層が成膜することができる。
また、成長チャンバ19の底壁19Aには、サセプタ33の幅方向両側に、成長領域Lに対応する長さの排気口45aを有する排気部45が配設されている。排気部45は、排気ポンプ(図示略)を備え、未反応の原料ガスやキャリアガス等を成長チャンバ19の外部に排気する。
延長ノズル43は、図3及び図4に示すように、サセプタ33の上面(テープ状基材Tが配置された面)から所定間隔hだけ離間して配設されている。この延長ノズル43は、上述のように、原料ガス噴出口41aから噴出された原料ガスをテープ状基材Tの表面に案内することで、テープ状基材Tの成膜に寄与する原料ガスの量を増加させ、原料収率の向上を図るものである。従って、所定間隔hは、テープ状基材Tの走行を妨げない程度に小さい方が、より原料収率を向上することができるから望ましいと考えることもできる。しかし、所定間隔hを小さくし過ぎる(延長ノズル43とサセプタ33とが近すぎる)と、延長ノズル43がサセプタ33からの輻射熱により加熱されやすくなる。そうすると、延長ノズル43を通過する原料ガスがテープ状基材Tに到達する前に輻射熱によって加熱されてしまった部分で反応してしまうおそれがあり、原料収率が低下する要因となる。そこで、延長ノズル43とサセプタ33との所定間隔hは、10mm以下であることが望ましい。
延長ノズル43を流れる原料ガスは、主として第2遮蔽板43bとサセプタ33との間の所定間隔hを通じて、排気部45に向けて排気される。本構成では、成膜に寄与しない未反応の原料ガスは、テープ状基材Tの幅方向における支持部33Aの外側のサセプタ33上で結晶化し、当該サセプタ33上に堆積して堆積物(異常成長層)を形成することが判明した。
この堆積物は、時間が経過するにつれて成長する傾向にあり、上記した延長ノズル43とサセプタ33との所定間隔hに対する当該堆積物の高さの割合が増加すると、製造した超電導線材の臨界電流Icの値が大きく低下し、超電導特性が悪化することが判明した。
このため、本実施形態では、サセプタ33は、テープ状基材Tの幅方向における上記支持部33Aの両側に、それぞれテープ状基材Tに沿って延びる溝部(堆積回避部)38,38を備え、この溝部38の底面が低部として機能する。
これら溝部38,38は、図5に示すように、断面矩形状であって、延長ノズル43の第2遮蔽板(路壁)43bの真下に形成されている。第2遮蔽板43bの真下は、原料ガスが流れる経路の内、最も狭い部分であるため、原料ガスが通過する際に分解して堆積しやすいことが実験等により判明している。このため、本構成では、延長ノズル43の第2遮蔽板43bの下端部(先端)43b1が溝部38の真上に(溝部38の幅内に対向して)形成されることにより、形成された堆積物50を溝部38内に収容することができる。これによれば、堆積物50がある程度成長したとしても、この堆積物50と第2遮蔽板43bの下端部43b1との間隔を確保することができ、当該堆積物50により上記間隔を通じて外側に排出される原料ガスの流れを阻害することが防止される。
さらに、溝部38内に堆積物50を堆積させることにより、この溝部38内の堆積物50がテープ状基材Tの上まで成長することを抑制できる。従って、堆積物50が超電導層の成膜を阻害することを防止でき、テープ状基材Tの表面への超電導層の成膜を安定して行うことができる。
溝部38は、この溝部38の幅W1が第2遮蔽板43bの下端部43b1の厚みW2よりも幅広であって、第2遮蔽板43bが当該溝部38の幅W1内に位置するように形成される。さらに、溝部38は、図3に示すように、テープ状基材Tの走行方向の長さが、少なくとも、延長ノズル43の成長領域Lよりも長大に形成されている。この構成によれば、第2遮蔽板43bは、溝部38に対向して配置されることにより、第2遮蔽板43bの下端部43b1とサセプタ33との距離が狭まることを防止できる。また、溝部38の深さDは、図5に示すように、テープ状基材Tの厚み(例えば、0.1mm)よりも大きく(例えば、2mm)形成されている。
また、支持部33Aは、テープ状基材Tの幅方向における両縁部からそれぞれ所定間隔Pだけ大きく形成されている。テープ状基材Tは、走行時に幅方向に振れて(蛇行して)走行することがある。この場合、テープ状基材Tが溝部38内を走行すると、テープ状基材Tの表面の成膜品質に影響を及ぼすおそれがあるため、所定間隔Pは、予想される幅方向のぶれ量よりも大きな値(本実施形態では1〜2mm)に設定されている。
本実施形態によれば、原料ガスを噴出する原料ガス噴出部41と、テープ状基材Tを支持するとともに伝熱によりテープ状基材Tを加熱するサセプタ33と、サセプタ33を加熱するヒータ35と、原料ガス噴出部41から噴出された原料ガスをテープ状基材Tの表面に案内する延長ノズル43とを備え、テープ状基材Tの成膜に寄与する原料ガスの量を増加させることができ、原料収率の向上を図ることができる。
さらに、サセプタ33は、テープ状基材Tを支持する支持部33Aの両側であって、延長ノズル43の第2遮蔽板43bの下端部43b1と対向する位置に、当該支持部33Aよりも高さの低い溝部38を備えるため、形成された堆積物50を溝部38内に収容することができる。これによれば、堆積物50がある程度成長したとしても、この堆積物50と第2遮蔽板43bの下端部43b1との間隔を確保することができ、当該堆積物50により上記間隔を通じて外側に排出される原料ガスの流れを阻害することが防止される。
また、溝部38内に堆積物50を堆積させることにより、この溝部38内の堆積物50がテープ状基材Tの上まで成長することを抑制できる。従って、堆積物50が超電導層の成膜を阻害することを防止でき、テープ状基材Tの表面への超電導層の成膜を安定して行うことができる。
また、本実施形態によれば、溝部38は、延長ノズル43の第2遮蔽板43bの下端部43b1先端の厚みW2よりも幅広に形成されているため、第2遮蔽板43bの下端部43b1とサセプタ33との距離が狭まることを防止でき、第2遮蔽板43bとサセプタ33との間の原料ガスの流れを阻害することが防止される。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
[変形例1]
上記した実施形態では、溝部38は、断面矩形状に形成されていたが、これに限るものではなく、図6に示すように、上面側の幅W1を底面側の幅W3よりも大きく形成した断面略台形状の溝部38を形成しても良い。各溝部38は、底面から上面に向かって傾斜する傾斜面38A,38Aをそれぞれ備える。その他の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
この構成によれば、溝部38を延長ノズル43の第2遮蔽板43bの下端部43b1先端の厚みW2よりも簡単に幅広に形成することができるとともに、原料ガスが溝部38の各傾斜面38Aに沿って流れることにより、第2遮蔽板43bの下端部43b1とサセプタ33との隙間を流れる際の流通抵抗を低減することができる。
[変形例2]
また、上記した実施形態では、サセプタ33に溝部38を形成していたが、これに限るものではなく、図7に示すように、支持部33Aの幅方向両側に、この支持部33Aよりも高さの低い低部39を形成した構成としても良い。この低部39は、支持部33Aの幅方向両縁からサセプタ33の両縁まで略同一高さに形成されている。
この構成によれば、サセプタ33の上面に形成される凹凸を抑えることができるため、第2遮蔽板43bの下端部43b1とサセプタ33との隙間を原料ガスが流れる際の流通抵抗をより一層低減することができる。
[第二実施形態]
図8は、第二実施形態にかかる成長チャンバの内部構造を示す部分断面図であって、図5に相当する図である。
この第二実施形態では、サセプタ33は、支持部33Aの幅方向両側に形成された溝部38に冷却材(低温部材)52が配置されている点で、上記した第一実施形態と構成を異にする。本実施形態では、冷却材52は支持部33Aよりも低温となる低温部55として機能する。また、その他の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
冷却材52は、板状に形成された部材であって、上記溝部38に嵌る形状及び大きさに形成されている。本実施形態では、溝部38は、断面矩形状に形成されているため、冷却材52も溝部38と略同一の形状に形成される。
冷却材52は、サセプタ33を構成するステンレススチールに比べて、熱伝導率が小さく、放射率が大きな材料(例えば、石英、アルミナ等)で形成されるため、ヒータ35(図4)によって加熱されたサセプタ33の熱が冷却材52に伝達されにくく、かつ、冷却材52の放出されやすいため、この冷却材52をサセプタ33よりも低温に保つことが可能となる。
実験によれば、延長ノズル43の第2遮蔽板43bの下端部43b1に対向する溝部38に冷却材52を配置したことにより、この冷却材52の表面温度が、サセプタ33の支持部33Aの表面温度に比べて50℃以上低下することが判明した。
本実施形態によれば、原料ガスを噴出する原料ガス噴出部41と、テープ状基材Tを支持するとともに伝熱によりテープ状基材Tを加熱するサセプタ33と、サセプタ33を加熱するヒータ35と、原料ガス噴出部41から噴出された原料ガスをテープ状基材Tの表面に案内する延長ノズル43とを備え、テープ状基材Tの成膜に寄与する原料ガスの量を増加させることができ、原料収率の向上を図ることができる。
さらに、サセプタ33は、テープ状基材Tを支持する支持部33Aの両側であって、延長ノズル43の第2遮蔽板43bの下端部43b1と対向する位置に、当該支持部33Aよりも高さの低い溝部38を備え、この溝部38に当該支持部33Aよりも温度の低い冷却材52を配置したため、原料ガスが冷却材52の表面で熱分解することを抑制することができ、当該冷却材52の表面上への堆積物50の形成を抑制することができる。従って、冷却材52の上に堆積した堆積物がテープ状基材Tの上まで成長することを抑制することができるため、堆積物が超電導層の成膜を阻害することを防止でき、テープ状基材Tの表面への超電導層の成膜を安定して行うことができる。
また、冷却材52は、サセプタ33を形成する材料よりも熱伝導率の小さな材料で形成されているため、簡単な構成で、冷却材52の表面温度をサセプタ33の支持部33Aの表面温度よりも低く保持することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
[変形例3]
上記した実施形態では、溝部38に配置された冷却材52は、サセプタ33の支持部33Aと略同一の高さに形成されていたが、これに限るものではなく、図9に示すように、冷却材52の上面52Aを支持部33Aの上面から突出させて配置しても良い。
この構成では、冷却材52の上面52Aは、支持部33A上に位置するテープ状基材Tの表面高さよりも低い高さ位置に設定されている。これによれば、冷却材52がテープ状基材Tよりも高くなることが防止され、テープ状基材Tの表面から冷却材52の上面52Aに原料ガスをスムーズに流すことができ、第2遮蔽板43bの下端部43b1と冷却材52との隙間を流れる際の流通抵抗を低減することができる。
なお、この構成では、第2遮蔽板43bの下端部43b1と冷却材52との所定間隔hは、上記した実施形態と同程度に設定することが望ましい。
[変形例4]
また、本実施形態では、溝部38は、断面矩形状に形成されていたが、これに限るものではなく、図10に示すように、上面側の幅W1を底面側の幅W3よりも大きく形成した断面略台形状の溝部38を形成し、この溝部38に略同形状をした冷却材52を配置する構成としても良い。
この構成では、上記した実施形態の構成に比べて、サセプタ33の表面における低温となる領域の面積を拡大することができるため、サセプタ33の表面上への堆積物の形成をより抑制することができる。
[変形例5]
また、本実施形態では、サセプタ33に溝部38を形成していたが、これに限るものではなく、図11に示すように、支持部33Aの幅方向両側に、この支持部33Aよりも高さの低い低部39を形成し、この低部39に冷却材52を配置する構成としても良い。低部39は、支持部33Aの幅方向両縁からサセプタ33の両縁まで略同一高さに形成されている。
この構成によれば、冷却材52の形状を溝部38と合致させる必要はないため、この冷却材52の形状の自由度が向上し、冷却材52の成型を容易に行うことができる。なお、この構成では、上記した変形例3に示したように、テープ状基材Tの表面(上面)よりも低い範囲内で、冷却材52の上面52Aを支持部33Aの上面から突出させても良い。
[第三実施形態]
図12は、第三実施形態にかかる成長チャンバの内部構造を示す部分断面図であって、図5に相当する図である。
上記した第二実施形態では、サセプタ33は、図12に示すように、支持部33Aの幅方向両側に、溝部38(低部39)を備え、この溝部38(低部39)に冷却材52を配置する構成としていたが、これに限るものではなく、サセプタ56は、テープ状基材Tを支持する支持部56Aの幅方向両側に冷却材52を配置した構成としても良い。
この冷却材52は、テープ状基材Tから所定間隔Pをあけて、支持部56Aと略同一の高さ位置に配置され、この冷却材52の厚みD1は、テープ状基材Tの厚みよりも小さく形成されている。本実施形態では、冷却材52が低温部として機能する。また、その他の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、サセプタ56は、テープ状基材Tを支持する支持部56Aの両側であって、延長ノズル43の第2遮蔽板43bの下端部43b1と対向する位置に、当該支持部56Aよりも温度の低い冷却材52を備えたため、原料ガスが冷却材52の表面で熱分解することを抑制することができ、当該冷却材52の表面上への堆積物50の形成を抑制することができる。従って、冷却材52の上に堆積した堆積物がテープ状基材Tの上まで成長することを抑制することができるため、堆積物が超電導層の成膜を阻害することを防止でき、テープ状基材Tの表面への超電導層の成膜を安定して行うことができる。
さらに、本実施形態では、サセプタ56は、支持部56Aに溝部を設ける必要はなく、サセプタ56の構成を簡素化するとともに、冷却材52を簡単に配置することができる。
以上、本発明を一実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、成長チャンバ19内を一本のテープ状基材Tが往復する構成としたが、これに限るものではなく、当該テープ状基材Tを成長チャンバ19内で複数回反転させるマルチターン方式としても良い。この構成では、成長チャンバ19内で並設されるテープ状基材Tを支持する支持部の両側に低部もしくは低温部が形成される。
10 CVD装置
19 成長チャンバ(反応室)
33、56 サセプタ
33A、56A 支持部
35 ヒータ
36 不活性ガス導入部
38 溝部(低部)
39 低部
41 原料ガス噴出部
43 延長ノズル(原料ガス輸送路)
43b 第2遮蔽板(路壁)
50 堆積物
52 冷却材
52A 上面
55、57 低温部
T テープ状基材

Claims (8)

  1. 原料ガスを噴出する原料ガス噴出部と、
    テープ状基材を支持するとともに伝熱により前記テープ状基材を加熱するサセプタと、
    前記原料ガス噴出部から噴出された前記原料ガスを前記テープ状基材の表面に案内する原料ガス輸送路と、を備え、
    前記サセプタは、前記テープ状基材を支持する支持部の前記テープ状基材の幅方向における両側であって、前記原料ガス輸送路の路壁の先端と対向する位置に、当該支持部よりも高さの低い低部を備えたことを特徴とするCVD装置。
  2. 前記低部は、前記原料ガス輸送路の路壁の先端の厚みよりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のCVD装置。
  3. 前記サセプタは、前記支持部の両側に前記テープ状基材に沿って延びる一対の溝部を備え、前記低部は、少なくとも前記溝部の底面を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のCVD装置。
  4. 前記低部には、前記サセプタよりも温度が低い低温部材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のCVD装置。
  5. 原料ガスを噴出する原料ガス噴出部と、
    テープ状基材を支持するとともに伝熱により前記テープ状基材を加熱するサセプタと、
    前記原料ガス噴出部から噴出された前記原料ガスを前記テープ状基材の表面に案内する原料ガス輸送路と、を備え、
    前記サセプタは、前記テープ状基材を支持する支持部の前記テープ状基材の幅方向における両側であって、前記原料ガス輸送路の路壁の先端と対向する位置に、当該支持部よりも温度の低い低温部を備えたことを特徴とするCVD装置。
  6. 前記低温部には、前記サセプタよりも温度が低い低温部材が配置されていることを特徴とする請求項5に記載のCVD装置。
  7. 前記低温部材は、前記サセプタを形成する材料よりも熱伝導率の小さな材料で形成されていることを特徴とする請求項4または6に記載のCVD装置。
  8. 前記低温部材の表面の高さ位置は、前記支持部上に支持される前記テープ状基材の表面の高さ位置よりも低いことを特徴とする請求項4、6、7のいずれかに記載のCVD装置。
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