JP5851954B2 - 光アセンブリ、光コネクタ及び光アセンブリの清掃方法 - Google Patents

光アセンブリ、光コネクタ及び光アセンブリの清掃方法 Download PDF

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本発明は、光ファイバ端末と光電変換素子との間を光学的に結合させる光アセンブリ、及び光コネクタに関する。
特許文献1には、光電変換素子を内蔵する光コネクタが示されている。この種の光コネクタは、光電変換素子を含む光アセンブリと、この光アセンブリを収容するハウジングとを備えており、光ケーブル端末に設けられている相手側のコネクタと嵌合される構造となっている。
光コネクタが相手側と嵌合されると、光アセンブリの光電変換素子と、相手側の光ケーブル端末にある光ファイバとが、光アセンブリが備えている光透過性の樹脂部品(光接続部品)を介して互いに光学的に結合される。その際、前記樹脂部品中には、前記光ファイバの端末と前記光電変換素子との間を移動する光の通路(光路)が形成されることになる。
相手側が備えている前記光ファイバの端末には、円柱状をなしたフェルールが取り付けられている。光ファイバ端末は、フェルールの中心軸を貫通する形で前記フェルールに挿着されている。
前記樹脂部品は、前記フェルールが挿入される有底の円筒状のスリーブ部と、このスリーブ部の反対側にあり、前記光電変換素子を収容する収容部(基部)とを備えている。そして、前記スリーブ部と前記収容部との間の部分は、前記光路が形成される部分となっている。
特開2012−53244号公報
ところで、相手側と嵌合される前に、円筒状の前記スリーブ部の内側に塵や埃等の小さなゴミが入り込んでしまうことがある。前記スリーブ部の内側にある孔部は、非常に小さいため、一旦、前記スリーブ部の内側にゴミが入り込んでしまうと、そのゴミを前記スリーブ部の内側から除去することが難しく問題となっている。前記スリーブ部の内側にゴミが入り込むと、そのゴミがスリーブ部の内周面や底等に付着して、前記光ファイバ端末と前記光電変換素子との間の光学的な結合を妨げる(つまり、伝送損失が発生する)虞があり、問題となっている。
本発明の目的は、エアを利用してスリーブ部の内側に侵入した塵や埃等のゴミを容易に除去可能な光接続部品を備えた光アセンブリ等を提供することである。
本発明に係る光アセンブリは、光電変換素子と、前記光電変換素子が実装される回路基板と、光ファイバ端末を挿着したフェルールが挿入される孔部、前記孔部を取り囲むと共に前記フェルールを保持する筒状の保持部、及び前記保持部の一端を塞ぐ形で配されると共に前記フェルールの端面と当接する底部を含むスリーブ部と、前記孔部と前記スリーブ部の外側とを連絡するように前記スリーブ部を貫通する孔からなる第1貫通孔とを有し、前記光電変換素子を覆うように前記回路基板上に載せられた状態で前記光電変換素子と前記光ファイバ端末との間を光学的に結合させる光接続部品と、を備える。
前記光アセンブリにおいて、前記孔部側に配される前記第1貫通孔の一方の開口端が、前記底部に隣接する形で配されることが好ましい。
前記光アセンブリにおいて、前記第1貫通孔は、前記スリーブ部の内側を前記フェルールの挿入方向から見た際、前記孔部側から前記スリーブ部の外側に向かって下るように傾斜することが好ましい。
本発明に係る他の光アセンブリは、光電変換素子と、前記光電変換素子が実装される回路基板と、光ファイバ端末を挿着したフェルールが挿入される孔部と、前記孔部を取り囲むと共に前記フェルールを保持する筒状の保持部と、前記保持部の一端を塞ぐ形で配されると共に前記孔部に連続する前記孔部よりも小径な小孔部が内側に形成される筒状底部であって、内周面が前記保持部の内周面よりも内側に張り出した形で前記小孔部を取り囲むと共に前記保持部に接続する筒状の底周壁部、前記保持部側に配される前記底周壁部の一端からなり前記フェルールの端面と当接する環状の当接部、及び前記底周壁部の他端を塞ぐ形で配され前記フェルールに挿着された光ファイバ端末と対向する対向部を含む筒状底部とを有するスリーブ部と、前記小孔部と前記スリーブ部の外側とを連絡するように前記スリーブ部を貫通する孔からなる第2貫通孔とを備え、前記光電変換素子を覆うように前記回路基板上に載せられた状態で前記光電変換素子と前記光ファイバ端末との間を光学的に結合させる光接続部品と、を備える。
前記光アセンブリにおいて、前記小孔部側に配される前記第2貫通孔の一方の開口端が、前記対向部と隣接する形で配されることが好ましい。
前記光アセンブリにおいて、前記第2貫通孔は、前記スリーブ部の内側を前記フェルールの挿入方向から見た際、前記小孔部側から前記スリーブ部の外側に向かって下るように傾斜することが好ましい。
本発明に係る光コネクタは、前記光アセンブリを備える。
本発明によれば、エアを利用してスリーブ部の内側に侵入した塵や埃等のゴミを容易に除去可能な光接続部品を備えた光アセンブリ等を提供することができる。
参考例1に係る光コネクタの斜視図 光コネクタの分解斜視図 発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光コネクタの断面図 発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光アセンブリの断面図 図4のA−A’線断面図 スリーブ部内にエアを供給するエア供給装置の斜視図 スリーブ部内の清掃方法を模式的に表した説明図 実施形態2に係る発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光アセンブリの断面図 参考例3に係る発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光アセンブリの断面図 実施形態4に係る発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光アセンブリの断面図 参考例5に係る発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光アセンブリの断面図 実施形態6に係る発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光アセンブリの断面図 実施形態7に係る発光用光接続部品の軸線を含む平面で切断された光アセンブリの断面図 アダプタを利用したスリーブ部内の清掃方法を模式的に表した説明図
参考例1
参考例1を、図1乃至図7を参照しつつ説明する。図1は、参考例1に係る光コネクタ10の斜視図であり、図2は、光コネクタ10の分解斜視図であり、図3は、発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)Lを含む平面で切断された光コネクタ10の断面図である。本参考例に係る光コネクタ10は、車両(不図示)に搭載されるものであり、プリント配線技術により導電路(不図示)が形成された外部回路基板11に実装された状態で利用される。以下の説明においては、図3における上方を上方とし、その下方を下方として説明する。また、図3における左方を前方とし、その右方を後方として説明する。
光コネクタ10は、主として、合成樹脂製のハウジング12と、このハウジング12の内部に収容される光アセンブリ30と、ハウジング12に外嵌される金属製の外部シールド部20とを備えている。
ハウジング12は、全体的には、前方が開口した箱状をなしている。ハウジング12は、2部品からなり、上方に開口する開口部14を有するハウジング本体部15と、このハウジング本体部15に組み付けられて開口部14を塞ぐ蓋部16とを備えている。ハウジング本体部15は、前方に開口すると共に、相手側コネクタが前方から嵌合されるフード部17を有している。
外部シールド部20は、金属板材を所定形状にプレス加工したものからなり、フード部17を除く領域を覆う形で、ハウジング12に外嵌されている。外部シールド部20は、前面及び下面が開口された形をなしており、この外部シールド部20によって、ハウジング12の前面と下面とを除く面が電磁的にシールドされている。外部シールド部20の下端縁には、爪部21(図2参照)が突出して形成されており、この爪部21がハウジング12の下面側に折り返されることにより、外部シールド部20がハウジング12に組み付けられるようになっている。また、外部シールド部20の下端縁には、下方に突出する複数の接続脚部22が形成されている。この接続脚部22は、外部回路基板11に貫通されて、半田付け等の公知の手法により、外部回路基板11の導電路に接続される。
光アセンブリ30は、主として、光接続部品32と、光電変換素子27と、光電変換回路基板13と、フレキシブル基板26と、内部回路基板23等を備えている。
図3に示されるように、ハウジング本体部15の内部には、内部回路基板23が収容されている。この内部回路基板23は、光アセンブリ30の後方に配されており、フレキシブル基板(Flexible Printed Circuit Board)26の上面及び下面の双方に、絶縁基板の表面にプリント配線技術により導電路が形成された回路基板23a、23bが積層されたものからなる。なお、フレキシブル基板26の上側に形成されている回路基板23aの上面、及びフレキシブル基板26の下側に形成されている回路基板23bの下面には、それぞれ電子部品が実装されている。
内部回路基板23の後端部寄りの位置には、棒状をなす複数の金属製の端子24における一方の端部が内部回路基板23に貫通された状態で、内部基板23に形成された導電路に接続されている。端子24の他方の端部は、ハウジング本体部15の底壁に形成された端子挿通孔25内に圧入されて、ハウジング本体部15の底壁から下方に突出している。端子24の他方の端部は、更に、外部回路基板11を貫通した状態で外部回路基板11に形成された導電路に、半田付け等の公知の手法により接続されている。
図2に示されるように、内部回路基板23の前端縁からは、二股に分かれたフレキシブル基板26が前方に延出されている。二股に分かれたフレキシブル基板26は、それぞれ下方に向かう形で屈曲されている。下方に屈曲された各フレキシブル基板26の前面には、光電変換素子27が実装された光電変換回路基板13が積層されている。このようにフレキシブル基板26は、内部回路基板23と、光電変換回路基板13とを電気的に接続する中継部材とされている。また、下方に屈曲された各フレキシブル基板26の後面には、副基板28が積層されている。なお、副基板28の後面には、電子部品(不図示)が実装されている。
光電変換回路基板13の前面には、光電変換素子27が実装されている。フレキシブル基板26は、光電変換回路基板13の後面(光電変換素子27が実装された面と反対側の面)全体を覆うように積層されている。なお、図示されないが、フレキシブル基板26には、2層の導電路が、絶縁フィルムによって互いに絶縁された状態で形成されている。これらのうち、一方の導電路は、フレキシブル基板26の全面に亘って形成されたシールド層として機能する。本参考例においては、フレキシブル基板26の後ろ側に形成された導電路がシールド層として利用されている。この導電路からなるシールド層によって、光電変換素子27の後方が電磁的にシールドされている。なお、他の実施形態においては、フレキシブル基板26の前側に形成された導電路がシールド層として利用されてもよい。
光電変換素子27は、受光素子(不図示)と、発光素子27Bとからなる。受光素子としてはフォトダイオードが用いられ、発光素子27BとしてはVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)が用いられている。また、光電変換回路基板(回路基板の一例)13は、受光素子が実装された受光回路基板13Aと、発光素子27Bが実装された発光回路基板13Bとからなる。受光回路基板13Aと発光回路基板13Bとは、別体に形成されており、互いに分離されている。図2に示されるように、前方から見て右側に受光回路基板13Aが配され、左側に発光回路基板13Bが配されている。
受光回路基板13Aの前面には、受光素子が実装されていると共に、この受光素子に電気的に接続されるトランスインピーダンスアンプ(不図示)が実装されている。また、受光回路基板13Aの前側の板面には、受光素子を覆うように、光透過性の合成樹脂(ポリエーテルイミド(以下、PEI)、ポリカーボネート(以下、PC)、ポリメチルメタクリレート(以下、PMMA)等)からなる受光用光接続部品32Aが取り付けられている。なお、本明細書における「光透過性」の「光」とは、光通信に利用される光(通信光)のことである。また、「光透過性」とは、光を透過させることができる性質を意味し、光を100%透過させる場合のみならず、光通信において許容される程度の割合で透過させる場合をも含む。
これに対して、発光回路基板13Bの前面には、発光素子27Bが実装されていると共に、この発光素子27Bに電気的に接続されるドライバ(不図示)が実装されている。また、発光回路基板13Bの前側の板面には、発光素子27Bを覆うように、光透過性の合成樹脂(PEI、PC、PMMA等)からなる発光用光接続部品32Bが取り付けられている。
光接続部品32は、上述したように、受光用光接続部品32Aと、発光用光接続部品32Bとの2種類のものからなる。ここで、発光用光接続部品32Bを例に挙げて、光接続部品32について説明する。図4は、発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)Lを含む平面で切断された光アセンブリ30の断面図であり、図5は、図4のA−A’線断面図である。
発光用光接続部品32Bは、主として、光電変換素子27である発光素子27Bを覆うように発光回路基板13Bに取り付けられると共に、前記発光素子27Bを収容する素子収容部(基部)33Bと、この素子収容部33Bの前方に突出した形で配される略円筒状をなしたスリーブ部34Bとを備えている。
素子収容部33Bは、スリーブ部34Bの径方向に突出して形成されており、概ね直方体形状をなしている。素子収容部33Bには、発光回路基板13Bと対向する面が陥没されており、発光素子27Bを収容するための空間が形成されている。この素子収容部33B内には、金属板材を所定形状にプレス加工してなる内部シールド部35Bが配設されている。スリーブ部34Bと、素子収容部33Bとを備える発光用光接続部品32Bは、光透過性の合成樹脂(例えば、PEI、PC、PMMA)が、所定の金型を用いて一体的に成形されたものからなる。なお、内部シールド部35Bと、発光用光接続部品32Bとは、インサート成形時に、互いに固定される。
内部シールド部35Bは、発光素子27B等を前方側から覆う天板部35aと、この天板部35aから発光回路基板13B側に向けて延びる側板部35bとを備えている。天板部35aは、前方から見て略長方形状をなしており、発光素子27Bと対向すると共に、後述するレンズ部39Bと対向する部分に、貫通孔状の窓部35cが設けられている。側板部35bの下端縁には、下方に延びる基板接続部35dが形成されている。この基板接続部35dが、発光回路基板13B、フレキシブル基板26及び副基板28からなる積層基板が備えているスルーホール51内に挿入された状態で、スルーホール51の導電路及びランド(不図示)と半田付けされている。スルーホール51内には、溶融後に固化した半田53が充填されている。
発光用光接続部品32B内に配設された内部シールド部35Bによって、発光素子27B及び上述したドライバ等の電子部品の前面が電磁的にシールドされる。なお、他の実施形態においては、内部シールド部35Bは、発光素子27Bのみを電磁的にシールドする構成であってもよい。
スリーブ部34Bは、素子収容部33B側から前方に延びた形をなしている。そして、スリーブ部34Bの軸線方向は、発光回路基板13Bの板面に対して垂直に配されている。なお、スリーブ部34Bの軸線方向は、外部回路基板11の板面に対して平行に配されている。
スリーブ部34Bは、最も前方に配され先端が開口した筒状の保持部36Bと、この保持部36Bの後端側を塞ぐ形で配される筒状の底部(筒状底部の一例)37Bとを備えている。なお、スリーブ部34Bの後端には中継部38Bが接続され、更に、この中継部38Bの後端にはレンズ部39Bが接続されている。
保持部36Bは、全体的には、前後方向に延びた略円筒状をなしている。保持部36Bの先端(開口端)には、挿入口36aが設けられている。また、保持部36Bの内側には、この挿入口36aから後方に向かって延びる孔部(大孔部)36bが設けられている。この孔部36bは、相手側のコネクタ(不図示)が備えているフェルール67が挿入される部分となっている。そして、孔部36bに挿入されたフェルール67は、保持部36Bの内壁側で保持される。
なお、相手側が備えているフェルール67は、略円筒状の部材であり、その軸線に沿った貫通孔を備えている。そして、この貫通孔に、相手側が備えている光ファイバ66の端末(先端)が挿し通された状態で固定されている。このようにして、フェルール67に、光ファイバ66の端末が装着(挿着)されている。フェルール67の先端面(挿入側の端面)中央からは、光ファイバ66の端部(端面)が露出している。
上述したスリーブ部34Bの保持部36Bには、孔部36bと保持部36Bの外側とを連絡する複数の排出路(第1貫通孔)40が設けられている。排出路40は、エアを利用したスリーブ部34Bの清掃時に、保持部36Bの内側等に付着した塵や埃等のゴミを外部へ排出する際に、利用される。本参考例の場合、排出路40は、保持部36Bをその厚み方向(軸線Lに対して垂直な方向)に沿って貫通する孔からなる。また、図5に示されるように、保持部36Bには、4つの排出路40が形成されている。これらの排出路40は、保持部36Bを、周方向において4等分するような位置に配されている。
排出路40の一方の開口端40aは、保持部36Bの内周面(内面)(孔部36b側)に配されており、孔部36bの後方(奥側)に配されている。また、排出路40の他方の開口端40bは、保持部36Bの外周面(外面)に配されており、保持部36Bの厚み方向において前記開口端40aと重畳している。これらの開口端40a,40bは、共に円形状であり、互いに同じ大きさに設定されている。排出路40の直径は、一方の開口端40aから他方の開口端40bにかけて一定であり、孔部36bの直径(保持部36Bの内径)よりも小さく設定されている。排出路40の大きさ(直径)、及び本数等の諸条件は、保持部36の内側等に侵入したゴミを排出できるように適宜、設定されている。排出路40は、所定の金型を利用して光接続部品32全体を成型する際に、保持部36の所定個所に形成してもよいし、或いは、排出路40が形成されていない状態で成型された筒状の保持部36Bに後から孔をあけて、排出路40を形成してもよい。
底部(筒状底部)37Bは、保持部36Bの後端側に配されており、筒状の保持部36Bの一端を閉塞する部分となっている。また、底部37Bは、孔部36bに挿入されて保持部36Bの内面で保持されているフェルール67の先端面と対向する部分となっている。
底部37Bは、スリーブ部34B(光接続部品32B)の軸線方向に対して垂直に配された平坦な円環状の面からなる当接部37aを含んでいる。この当接部37aは、フェルール67の先端面周縁と当接する部分となっている。また、底部37bは、保持部36Bの内側にある孔部(大孔部)36bよりも小径な小孔部37bを含んでいる。この小孔部37bは、孔部(大孔部)36bの奥側(後方)に配されており、孔部36bと繋がっている。この小孔部37bは、底部37Bが、フェルール67に挿着されている光ファイバ端末と干渉することを防止するため等に設けられている。
底部37Bは、更に、小孔部37bの周りを取り囲む筒状の底周壁部37cと、この底壁部37cの他端を塞ぐ形で配される対向部37dとを備えている。底周壁部37cは、保持部36Bに接続している。底周壁部37cの内周面は、保持部36Bの内周面よりも内側に張り出しており、そして、底周壁部37cの厚みは、保持部36Bの厚みよりも大きくなっている。なお、上述した当接部37aは、保持部36B側に配される底周壁部37cの一端からなる。対向部(鏡面)37dは、フェルール67に挿着された光ファイバ66の端末と対向する部分となっている。対向部37dは、光ファイバ66の端末に対して間隔を保った状態で対向するように設定されている。
レンズ部39B(39)は、スリーブ部34Bの軸線上であって、発光素子27Bに対して所定間隔を保った状態で対向する位置に配されている。レンズ部39Bは、発光用光接続部品32Bのうち、発光素子27Bと対向する面に、発光素子27Bに向かって凸状に膨出して形成されている。レンズ部39Bの光軸は、スリーブ部34Bの軸線上に配置されている。このレンズ部39Bは、発光素子27Bから発せられた光出力を、保持部36Bで保持されたフェルール67が有する光ファイバ66の端面に集光させるように構成されている。発光素子27Bは、スリーブ部34Bの軸線上に配されるように、発光回路基板13B上に実装されている。
中継部38B(38)は、底部37Bとレンズ部39Bとの間を繋ぐ部分となっており、前後方向に延びた略円柱状をなしている。発光素子27Bから発せられた光出力が、レンズ部39Bで集光された後、中継部38Bを通って底部37Bへ移動する。つまり、中継部38B内には、光路が形成されている。
なお、発光用光接続部品32Bは、レンズ部39Bの周縁から素子収容部33Bに向かって延びる筒状の根元部41B(41)を備えている。この根元部41Bの前側の端部は、レンズ部39Bの周縁に配されており、その後側の端部は、内部シールド部35Bが有する窓部35cを囲む形で、素子収容部33Bに接続されている。
根元部41Bの外面には、スリーブ部34Bの径方向の外側に突出する係合リブ42B(42)が形成されている。また、係合リブ42Bと、素子収容部33Bの前面との間には、スリーブ部34Bの周方向に沿った溝部43B(43)が形成されている。なお、ハウジング本体部15の底壁には、上方に突出すると共に、ハウジング12内で下側に配されている部分の溝部43Bと嵌合する下側保持リブ15aが形成されている。下側保持リブ15aの上面は、根元部41Bにおける下側の外面(周面)と当接する部分となっており、半円形状に形成されている。また、蓋部16の内面には、ハウジング12内で上側に配されている溝部43Bと嵌合する上側保持リブ16aが形成されている。上側保持リブ16aの下面は、根元部41Bにおける上側の外面(周面)と当接する部分となっており、半円形状に形成されている。
ハウジング本体部15の内部に、発光用光接続部品32Bが正規位置に収容された状態で、蓋部16がハウジング本体部15に取り付けられると、下側保持リブ15a及び上側保持リブ16aが、それぞれ係合リブ42Bと素子収容部33Bの前面との間にある溝部43Bに挿入される。下側保持リブ15aの上面と、上側保持リブ16aの下面との間で囲まれた空間は、前後方向から見た断面が円形状をなしており、それら上面と下面とからなる面は、発光用光接続部品32Bの外面に倣った形状となっている。このような下側保持リブ15aの上面と上側保持リブ16aの下面との間において、発光用光接続部品32Bは、ハウジング12内において挟まれた状態で固定されている。
このような発光用光接続部品32Bでは、発光素子27Bからの光出力が、レンズ部39Bで集光されると共に、レンズ部39Bからスリーブ部34B側に入射される。そして、入射された光出力は、先ず、中継部38Bを通過し、更に底部37Bへ移動する。そして、その光出力は、底部37Bの対向部(鏡面)37dから、保持部36Bの内側に収容されている相手側のフェルール67の先端面に向けて出射される。出射された光出力は、フェルール67の先端面にある光ファイバ66の端面から入って、光ファイバ66内を進行する。このようにして、発光用光接続部品32Bは、相手側のフェルール67に挿着されている光ファイバ66と、発光素子27Bとの間を光学的に結合させている。
これに対して、受光用光接続部品32Aは、光電変換素子27として受光素子(不図示)が実装されている受光回路基板13Aに取り付けられて使用されるものである。つまり、受光用光接続部品32Aを備える光アセンブリ30は、使用される光電変換素子及び光電変換素子が実装される回路基板等の種類(構造)が、発光用のものと異なっており、光の移動方向が逆向きになっている。また、受光用光接続部品32Aは、発光用光接続部品32Bに対して、鏡像対称的な構造を備えている。しかしながら、これら以外の点では、基本的に、受光用光接続部品32Aと、発光用光接続部品32Bとは、互いに共通した構造を備えている。そのため、受光用光接続部品32Aの詳細な説明は、省略する。
以上のような構成を備えている光コネクタ10は、相手側のコネクタと嵌合させて使用される前等において、エアを利用して光接続部品32のスリーブ部34内を清掃する必要がある場合がある。例えば、光コネクタ10を、相手側と嵌合させない状態で、長時間放置した場合、スリーブ部34の内側に塵や埃等の微小なゴミが入り込んでしまうことがある。このような場合、スリーブ部34の内側がエアを利用して清掃される。ここで、図6及び図7を参照しつつ、光接続部品32のスリーブ部34の清掃方法について説明する。
図6は、スリーブ部34内にエアを供給するエア供給装置80の斜視図であり、図7は、スリーブ部34内の清掃方法を模式的に表した説明図である。図6に示されるエア供給装置80は、細長く延びたストロー状のノズル83から、エア(気体)を放出するエアゾール式スプレー装置であり、一般的には、エアダスター等と称されるものである。エア供給装置80は、エアが高圧縮されてなる液体を収容する本体部(スプレー缶)81と、本体部81内からノズル83に供給されるエアの流量を調節する押下ボタン式の調節弁82と、この調節弁82に接続し、先端からエアを放出する細長く延びたノズル83とを備えている。
ノズル83は、細長く延びた円筒状(ストロー状)をなしており、内側に細長く延びたエア供給路83aを備えている。ノズル83は、合成樹脂や金属材料等を所定形状に加工したものからなり、その外径は、例えば、ノズル83が保持部36の内面に対して略隙間なく密着しつつ孔部36bに挿入できる程度の大きさに設定されている。そのため、本参考例の場合、ノズル83から放出されたエアが保持部36の挿入口36a側から排出されることが抑制されている。
図7に示されるように、先ず、スリーブ部34が備えている保持部36の内側(つまり、孔部36b)に、エア供給装置80のノズル83が挿入される。その際、図7に示されるように、ノズル83の先端位置は、保持部36に設けられている排出路40の開口端40aを塞がないように、排出路40の開口端40aよりも手前側(挿入口36a側)に設定される。
次いで、エア供給装置80の調節弁82が押し下げられると、本体部81内の液体が気化したエアが調節弁82を介してノズル83のエア供給路83aに供給される。その後、エア供給路83a内を通過して、ノズル83の先端からエアが、保持部36の奥側に配されている底部37側に向かって勢いよく放出される。すると、底部37の当接部37aや、保持部36の内周面等に付着していた小さな塵等のゴミが、排出路40を通ってエアと共に外部へ排出される。
なお、底部37の底周壁部37cの内周面や、対向部(鏡面)37d等に付着していたゴミも、エアによって舞い上がる等して排出路40内に入り、エアと共に外部へ放出されることになる。本参考例の場合、排出路40を通って保持部36の外側に排出されたゴミは、光コネクタ10のハウジング12内や、更にハウジング12のフード部17内を通過して外側へ排出されることになる。
エア供給装置80によるスリーブ部34内へのエア供給は、スリーブ部34内のゴミが除去されるまで、所定時間行われる。その後、ノズル83は、保持部36の内側から引き抜かれて、光接続部品32のスリーブ部34内の清掃が完了する。
以上のように、本参考例の光コネクタ10は、相手側のフェルールが挿入されるスリーブ部34の先側部分を、エアを利用して容易に清掃することができる。つまり、スリーブ部34の先端部分である筒状の保持部36には、排出路40が設けられているため、この排出路40を利用して保持部36の内側等に侵入した塵や埃等からなるゴミをエアと共に外部へ排出することができる。その結果、スリーブ部34の先側部分内のゴミに因る光接続部品32の光接続損失(伝送損失)を抑制することができる。なお、エアによるスリーブ部34内の清掃は、光アセンブリ30を、ハウジング12内に組み付ける前等に行ってもよい。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図8を参照しつつ説明する。図8は、実施形態2に係る発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)を含む平面で切断された光アセンブリ130の断面図である。本実施形態の光アセンブリ130は、光接続部品32Bのスリーブ部34Bに設けられる排出路140(第1貫通孔)を、参考例1の物から変更したものである。なお、光アセンブリ130のその他の構造は、参考例1の光アセンブリ30と同様である。
本実施形態の排出路140は、保持部36Bの内面(孔部36b側)に配されている一方の開口端140aが、底部37Bの当接部37aに隣接している。開口端140aと当接部37aとは、互いに略垂直に交わるように配されている。
本実施形態においても、参考例1と同様にしてエアを用いてスリーブ部34B内の清掃を行うと、底部37Bに付着しているゴミ(特に、当接部37aに付着しているゴミ)が、排出路140から外部へ排出され易くなっている。何故ならば、排出路140の開口端140aが底部37Bの当接部37aに隣接配置されているため、当接部37aから開口端140aにゴミがエアによって入り易くなっているからである。
また、本実施形態の排出路140は、一方の開口端140aよりも、スリーブ部34Bの外側(本実施形態の場合、底周壁部37cの外面付近)に配されている他方の開口端140bが、発光回路基板13Bに近付く形で、保持部36Bの厚み方向に対して傾斜している。つまり、排出路140は、保持部36Bを先側(挿入口36a側)から底部37B側を見た場合、内側の開口端140aから外側の開口端140bに向かって下るように傾斜しつつスリーブ部34Bを貫通している。このように、排出路140が傾斜していると、スリーブ部34B内をエアで掃除する際に、保持部36Bの挿入口36aから供給されたエアが、排出路140を伝って外部へ流れやすくなる。参考例1の排出路40のように保持部36Bの厚み方向に沿って真っ直ぐに排出路40が形成されている場合と比べて、本実施形態の排出路140は、保持部36Bの内側から外側に、ゴミを排出し易くなっている。
特に、本実施形態のように、開口端140aが底部37Bの当接部37aに隣接すると共に、排出路140が上述したように傾斜していると、保持部36Bの内側や、底部37Bの当接部37a等に付着しているゴミが、エアと共に開口端140aから排出路140内に入り易く、かつエアの流れに乗って排出路140を通ってスリーブ部34Bの外側へ排出され易くなる。
参考例3
次いで、参考例3を、図9を参照しつつ説明する。図9は、参考例3に係る発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)を含む平面で切断された光アセンブリ230の断面図である。本参考例の光アセンブリ230は、光接続部品32Bのスリーブ部34Bに設けられる排出路240(第1貫通孔)を、参考例1のものから変更したものである。なお、光アセンブリ230のその他の構造は、参考例1の光アセンブリ30と同様である。
本参考例の排出路240は、保持部36Bの内面(孔部36b側)に配されている一方の開口端240aよりも、保持部36Bの外側(つまり、保持部36Bの外面)に配されている他方の開口端240bが、大きく設定されている。その結果、一方の開口端240aよりも、他方の開口端240bの方が、発光回路基板13Bに近付く形となっており、排出路240が、保持部36Bの厚み方向に対して傾斜した状態となっている。つまり、排出路240は、保持部36Bを先側(挿入口36a側)から底部37B側を見た場合、内側の開口端240aから外側の開口端240bに向かって直径が大きくなりつつ、下るように傾斜した状態で保持部36Bを貫通している。本参考例のような傾斜した排出路240を利用して、保持部36Bの内側や、底部37Bの内側等に付着したゴミを、外部へ排出してもよい。
<実施形態4>
次いで、本発明の実施形態4を、図10を参照しつつ説明する。図10は、実施形態4に係る発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)を含む平面で切断された光アセンブリ330の断面図である。本実施形態の光アセンブリ330は、光接続部品32Bのスリーブ部34Bに設けられる排出路340(第1貫通孔)を、参考例1の物から変更したものである。なお、光アセンブリ330のその他の構造は、参考例1の光アセンブリ30と同様である。
本実施形態の排出路340は、孔部36b側に配されている一方の開口端340aが、底部37Bの当接部37aに隣接している。なお、開口端340aは、平坦な環状の当接部37aの一部がくり抜かれて形成されおり、開口端340aと当説明37aとは、互いに同一面上に配されている。
本実施形態においても、参考例1と同様にしてエアを用いてスリーブ部34B内の清掃を行うと、底部37Bに付着しているゴミ(特に、当接部37aに付着しているゴミ)が、排出路340から外部へ排出され易くなっている。何故ならば、排出路340の開口端340aが底部37Bの当接部37aに隣接配置されているため、当接部37aから開口端340aにゴミがエアによって入り易くなっているからである。
また、本実施形態の排出路340は、一方の開口端340aよりも、スリーブ部34Bの外側(本実施形態の場合、底周壁部37cの外面)に配されている他方の開口端340bが、発光回路基板13Bに近付く形で、底周壁部37cの厚み方向に対して傾斜している。つまり、排出路340は、保持部36Bを先側(挿入口36a側)から底部37B側を見た場合、内側の開口端340aから外側の開口端340bに向かって下るように傾斜しつつリーブ部34Bを貫通している。
このように排出路340が傾斜していると、スリーブ部34B内をエアで掃除する際に、挿入口36aから供給されたエアが、排出路340を伝って外部へ流れやすくなり、その結果、そしてスリーブ部34Bの内側から外側に、ゴミが排出され易くなる。
特に、本実施形態のように、開口端340aが底部37Bの当接部37aに隣接すると共に、排出路340が上述したように傾斜していると、保持部36Bの内側や、底部37Bの当接部37a等に付着しているゴミが、エアと共に開口端340aから排出路340内に入り易く、かつエアの流れに乗って排出路340を通って保持部36Bの外側へ排出され易くなる。特に、本実施形態の場合、開口端340aは、挿入口36aの正面に配されているため、清掃時に挿入口36aからエアが供給されると、実施形態2の場合と比べて、エアは更に、勢いよく排出路340を通過することになる。その結果、当接部37a等に付着したゴミを効率良く、スリーブ部34Bの外部へ排出し易くなっている。
参考例5
次いで、参考例5を、図11を参照しつつ説明する。図11は、参考例5に係る発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)を含む平面で切断された光アセンブリ430の断面図である。本参考例の光アセンブリ430は、排出路440(第2貫通孔)が、参考例1とは異なり、小孔部37bとスリーブ部34Bの外側と連絡するように、スリーブ部34B(底周壁部37c)を貫通する孔からなる。なお、光アセンブリ430のその他の構造は、参考例1の光アセンブリ30と同様である。
本参考例の排出路440は、小孔部37cの周りに4個設けられている。これらの排出路440は、保持部36Bの挿入口36a側から見た際、十字状に配設されている。小孔部37b側に配されている排出路440の一方の開口端440aは、対向部37dに隣接配置している。配向端440aと対向部37dとは、互いに略垂直に交わるように配されている。開口端440aは、底部37Bの最も奥側に配されている。また、排出路440の他方の開口端440bは、スリーブ部34B(底周壁部37c)の外面に配されている。排出路440は、底周壁部37cの厚み方向に沿って真っ直ぐに貫通する孔からなる。
本参考例においても、参考例1と同様にしてエアを用いてスリーブ部34B内の清掃を行うと、スリーブ部34Bの内側に付着している塵等の微小なゴミが、排出路440から外部へ排出され易くなっている。本参考例の場合、排出路440は小孔部37bに繋がっているため、挿入口36aからエアが供給されると、スリーブ部34Bの内側のゴミは、エアと共に排出路440を通って外部へ押し出されることになる。
本参考例の場合、特に、排出路440の一方の開口端440aが対向部(鏡面)37dに隣接配置されているため、対向部37d上のゴミが効率良く、エアの流れに乗って排出路440内に入ることになる。なお、エアの供給量等によっては、底部37Bの最も奥側にある対向部37d上に、塵等のゴミが集まることがある。しかしながら、供給路440は、対向部37dに隣接配置されているため、スリーブ部34B内のゴミを、供給路440を利用して効率良く外部へ排出することができる。
本参考例の場合、開口端440aは、フェルールと接触しない部分に設けられている。そのため、開口端440aの周りにバリ等が生じていても、フェルールと接触しないため、フェルールを傷つけることも抑制される。
<実施形態6>
次いで、本発明の実施形態6を、図12を参照しつつ説明する。図12は、実施形態6に係る発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)を含む平面で切断された光アセンブリ530の断面図である。本実施形態の光アセンブリ530は、排出路540(第2貫通孔)が、上述した参考例5と同様、小孔部37bとスリーブ部34Bの外側と連絡するように、スリーブ部34B(底周壁部37c)を貫通する孔からなる。なお、光アセンブリ530のその他の構造は、参考例1の光アセンブリ30と同様である。
本実施形態の排出路540は、参考例5と同様、小孔部37b側に配される一方の開口端540aが、対向部37に隣接配置している。そして、排出路540は、一方の開口端540aよりも、スリーブ部34Bの外側に配される他方の開口端540bの方が、回路基板13Bに近付く形で、底周壁部37cの厚み方向に対して傾斜している。つまり、スリーブ部34Bの内側を、フェルールの挿入方向(保持部36の挿入口36a側)から見た際、排出路540は、小孔部37b側からスリーブ部34Bの外側に向かって下るように傾斜している。
本実施形態のように、排出路540が上述したように傾斜していると、保持部36Bの挿入口36aから供給されたエアが、排出路540に沿って流れ易くなる。そして、スリーブ部34B内のゴミがエアの流れに乗って排出路540を通過し、外部へ排出され易くなる。本実施形態の排出路540は、参考例5の排出路と比べて、排出路が傾斜しているため、ゴミを排出し易くなっている
<実施形態7>
次いで、本発明の実施形態7を、図13を参照しつつ説明する。図13は、実施形態7に係る発光用光接続部品32Bの軸線(光軸)を含む平面で切断された光アセンブリ630の断面図である。本実施形態の光アセンブリ630は、排出路640(第2貫通孔)が、上述した参考例5と同様、小孔部37bとスリーブ部34Bの外側と連絡するように、スリーブ部34B(底周壁部37c)を貫通する孔からなる。なお、光アセンブリ530のその他の構造は、参考例1の光アセンブリ30と同様である。
また、本実施形態の排出路640は、参考例5等と同様、小孔部37b側の開口端640aが、対向部37dに隣接配置している。なお、本実施形態の場合、外側の開口端640bは、内側の開口端640aと比べて、直径が大きくなっている。そのため、排出路640は、一方の開口端640aよりも、スリーブ部34Bの外側に配される他方の開口端640bの方が、回路基板13Bに近付く形で、底周壁部37cの厚み方向に対して傾斜している。つまり、スリーブ部34Bの内側を、フェルールの挿入方向(保持部36の挿入口36a側)から見た際、排出路640は、小孔部37b側からスリーブ部34Bの外側に向かって下るように傾斜している。本実施形態のような傾斜した排出路640を利用してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記参考例1において、光樹脂部品32のスリーブ部34内をエアで清掃する際、保持部36の挿入口36aから孔部36bに、エア供給装置80のノズル83を直接、挿し込んでいた。他の実施形態においては、例えば、図14に示されるような、筒状のアダプタ90をノズル83の先端に取り付けた状態で、スリーブ部34の内側にエアを供給してもよい。アダプタ90は、例えば、ゴム等からなり、全体的には、略円筒状をなしている。アダプタ90は、略円筒状の本体部90aと、この本体部90aの一端に設けられると共にノズル83の先端が挿し込まれるノズル用孔部90bと、本体部90aの他端に設けられると共に、スリーブ部34の先端に被せられる凹部状の接続部90dと、ノズル用孔部90bと接続部90dとを繋ぐ孔状の通路90cとを備えている。このようなアダプタ90を利用すれば、スリーブ部34内におけるノズル83の先端位置を適宜、調節する必要がない。
(2)排出路は、上述したように4個の場合に限られず、例えば、3個以下、又は5個以上であってもよい。
10…光コネクタ、11…外部回路基板、12…ハウジング、13…光電変換回路基板(回路基板)、27…光電変換素子、30,130,230,330,430,530,630…光アセンブリ、32…光接続部品、33…素子収容部、34…スリーブ部、35…内部シールド部、36…保持部、36a…挿入口、36b…孔部(大孔部)、37…底部(筒状底部)、37a…当接部、37b…小孔部、37c…底周壁部、37d…対向部(鏡面)、38…中継部、39…レンズ部、40,140,240,340…排出路(第1貫通孔)、440,540,640…排出路(第2貫通路)

Claims (4)

  1. 光電変換素子と、
    前記光電変換素子が実装される回路基板と、
    光ファイバ端末を挿着したフェルールが挿入される孔部、前記孔部を取り囲むと共に前記フェルールを保持する筒状の保持部、及び前記保持部の一端を塞ぐ形で配されると共に前記フェルールの端面と当接する底部を含むスリーブ部と、前記孔部と前記スリーブ部の外側とを連絡するように前記スリーブ部を貫通する孔からなる複数の第1貫通孔とを有し、前記光電変換素子を覆うように前記回路基板上に載せられた状態で前記光電変換素子と前記光ファイバ端末との間を光学的に結合させる光接続部品と、を備え、
    複数の前記第1貫通孔は、周方向において前記保持部を等分するような位置に配され、
    前記孔部側に配される複数の前記第1貫通孔の一方の各開口端が、前記底部に対して垂直に交わりつつ隣接する形で、又は前記底部と同一面上に配され、
    複数の前記第1貫通孔は、前記スリーブ部の内側を前記フェルールの挿入方向から見た際、前記孔部側から前記スリーブ部の外側に向かってそれぞれ下るように傾斜する光アセンブリ。
  2. 光電変換素子と、
    前記光電変換素子が実装される回路基板と、
    光ファイバ端末を挿着したフェルールが挿入される孔部と、前記孔部を取り囲むと共に前記フェルールを保持する筒状の保持部と、前記保持部の一端を塞ぐ形で配されると共に前記孔部に連続する前記孔部よりも小径な小孔部が内側に形成される筒状底部であって、内周面が前記保持部の内周面よりも内側に張り出した形で前記小孔部を取り囲むと共に前記保持部に接続する筒状の底周壁部、前記保持部側に配される前記底周壁部の一端からなり前記フェルールの端面と当接する環状の当接部、及び前記底周壁部の他端を塞ぐ形で配され前記フェルールに挿着された光ファイバ端末と対向する対向部を含む筒状底部とを有するスリーブ部と、前記小孔部と前記スリーブ部の外側とを連絡するように前記スリーブ部を貫通する孔からなる複数の第2貫通孔とを備え、前記光電変換素子を覆うように前記回路基板上に載せられた状態で前記光電変換素子と前記光ファイバ端末との間を光学的に結合させる光接続部品と、を備え、
    複数の前記第2貫通孔は、周方向において前記保持部を等分するような位置に配され、
    前記小孔部側に配される複数の前記第2貫通孔の一方の各開口端が、前記対向部に対して垂直に交わりつつ隣接する形で配され、
    複数の前記第2貫通孔は、前記スリーブ部の内側を前記フェルールの挿入方向から見た際、前記小孔部側から前記スリーブ部の外側に向かって下るように傾斜する光アセンブリ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光アセンブリを備えた光コネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の光アセンブリの清掃方法であって、
    前記フェルールが挿入されていない状態で、前記光接続部品の前記孔部から前記保持部内にエアを供給しつつ、前記第1貫通孔、又は前記第2貫通孔から前記エアを外部へ排出する工程を備える光アセンブリの清掃方法。
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