JP2007156128A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを抑えながら、光コネクタを接続する際に発生あるいは混入したゴミによって光コネクタのフェルール端面やコア端面部分が損傷することを防止できる光モジュールを提供する。
【解決手段】光モジュール1は、光コネクタ2のフェルール24を位置決めおよび保持するスリーブ11と、フェルール11の端面に接触する光学基準面とを有するレセプタクルである。ここで、光学基準面は、開口部12bをもちスリーブ11の内部で突出した突出部12の端面12aとする。発生あるいは混入したゴミTは、突出部12とスリーブ内側壁11aとの間に挟まれるようになる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光コネクタを接続するための光モジュールに関する。
光ファイバを用いた光通信に用いられる光モジュールでは、光デバイスから発せられた光信号を光ファイバへ伝達させ、または光ファイバを伝達してきた光を光デバイスに集光させている。発光素子である光デバイス(主にLD:Laser Diode)からの光は、光ファイバの導波路であるコアに集光させる必要がある。また、受光素子である光デバイス(主にPD)では、光ファイバのコアを伝達してきた光をレンズ等により集光し、光デバイスへ受光され電気信号に変換される。
光ファイバのコアは非常に直径が小さく、例えばマルチモード光ファイバ(MMF)では63μm以下、シングルモード光ファイバ(SMF)であれば10μm以下の直径であるため、そのコアに微少なゴミ・異物(例えば数μmから数十μm)が付着するだけで光パワーが劣化してしまい、伝送不良の要因となってしまう。そのため、光ファイバの端面であるフェルール端面に付着するゴミ・異物は極力排除する必要がある。
また、フェルール端面にゴミ、異物が付着した状態で、他のフェルール端面に接触させてしまうと、そのゴミを押しつけてしまい、ゴミの形状が他のフェルール端面へ転写されてしまい、フェルール端面を不良にしてしまう。微小なゴミ、異物によって光パワーの劣化が生じてしまう光ファイバでは、その端面の外観仕様が厳しく規定されており、わずかな傷の転写でも製品を不良として扱わなければならない。
ゴミ・異物の発生要因としては、外部からの混入以外に、フェルールとスリーブの挿抜により発生する磨耗痕などがある。光コネクタと光モジュールは、光モジュールに組み込まれた高精度で加工されたスリーブを介して高精度で位置決めされる。光コネクタのフェルールに用いられる材料は、例えばジルコニアなどのセラミックスが主流であるが、その他の材料としては金属、エンジニアリングプラスチック等がある。光モジュールのスリーブに用いられる材料も同様に、セラミックス、金属、エンプラ等である。これら材料には、光コネクタの挿抜を考慮して、高硬度、高摺動性を有する材料が用いられているが、それでもコネクタ挿抜による部品同士の破損・摩耗などによるゴミの発生を抑制することは非常に困難である。
図4は、従来技術による光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造を示す模式図で、図5は、図4の光コネクタを光モジュールに挿入する際に発生するゴミ発生要因を説明するための模式図で、図6は、図5で説明した要因により発生するゴミの付着場所及びゴミの影響を説明するための模式図である。
光コネクタ2は、光ファイバ21を樹脂で被覆してなる光ファイバケーブル22の先端部分に、フェルール押さえ23によってフェルール24が接続されて構成される。このような光コネクタ2を接続するための光モジュール3は、ステム34にホルダ33が取り付けられ、ホルダ33の先端には、フェルール24を挿入するためのフェルール24の径よりわずかに大きい内径をもつスリーブ31が形成されている。例えば受光モジュールでは、ホルダ33の先端部分には、光コネクタ2を接続したときの光ファイバ21からの光を貫通させるための開口部(孔)33bが設けられ、その光軸上にボールレンズ35並びに光デバイス37が設けられている。発光モジュールでは、光デバイス37からの光が光軸上に配置されたボールレンズ35によって集光され開口部(孔)33bを通り光ファイバ21に集光される。開口部33bが設けられたホルダ33の先端部は、光学基準面33aとなる。ボールレンズ35はホルダ33内のレンズキャップ36を介してステム34に固定され、光デバイス37もステム34に固定されている。
光コネクタ2と光モジュール3とを接続する際、フェルール24がスリーブ31に対して平行かつ同軸に挿入された場合は問題ないが、通常は光コネクタと光モジュールは図5(A)で示すように軸ずれのある状態や、図5(B)で示すように傾きを有した状態で挿入されてしまうことがある。そのような場合、フェルール24の端面とスリーブ31の端面との接触、すなわちフェルール24とスリーブ31の干渉が発生してしまい、スリーブ31のエッジ部もしくはフェルール24の角部がゴミ発生の要因となってしまう。そして、図6(A),(B)に示すようにエッジ部(点線で囲った部分)で生じた破片Tが、スリーブ31の側面(内壁面)31aに付着する、もしくはフェルール24の端面に付着する、といった事態が生じ得る。
このような状態のまま光コネクタ2の挿入を強行すると、図6(C)の点線で囲った部分で示すように、スリーブ側面31aやフェルール24の端面や外周部分に付着したゴミ(破片T)が光学基準面33aまで運ばれてしまい、フェルール24の端面と光学基準面33aの間に挟まって押しつけられる。フェルール24の端面やフェルール24の外周部分は、導波路ではないため、外周部分に発生したゴミおよびそのゴミによる傷は、光パワーの劣化や伝送不良の要因となることはない。しかし、そのゴミが光コネクタ2の挿抜により図6(C)の矢視方向に移動して、最終的に開口部33bに達して光ファイバのコア端面を遮蔽もしくは傷つけてしまうと、光パワー劣化や伝送不良となってしまう。
そのため、部品の干渉により生じたゴミを排除する、もしくは発生したゴミにより軸ずれが発生することをなくすために、様々な工夫がなされている。
図7は、従来技術による光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造を示す模式図である。図7で示すスリーブ構造は、図4の光モジュールにおいてスリーブ31の側面に空気抜き穴Hを有するものである。このように空気抜き穴Hを設けることによって、スリーブ31の端部(破損部分K)によってスリーブ31の内部に生じたゴミ(破片)Tを、空気圧により外部に排出することができるようになる。
また、特許文献1には、部品の干渉により生じたゴミを排除するための光モジュール装置および光コネクタ接続装置が開示されている。図8は、従来技術(特許文献1)による光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造を示す模式図である。特許文献1の光モジュール(レセプタクル型モジュール)4は、スリーブ41において、フェルール24が挿入される内壁部41aの形状を単純な円筒形状ではなくゴミ等を排除できるような溝41bを設ける。光コネクタ2の挿抜により発生したゴミがフェルール24に付着した場合でも、その溝41bを有する内壁に沿ってフェルール24が挿入されることで、ゴミはその溝41bあるいは光学基準面43a上の溝41cの溝に回収され、ゴミを排除することができる。なお、図8において、25はフェルール24の先端カット面、42はネジ部、44はレセプタクル、44aはフランジ部、Lはカット面25のカット長である。
特開平09−033753号公報
上述のごとく、光モジュール内に発生したゴミ(異物や塵埃も含む)は、スリーブ内壁、フェルール側面、フェルール端面に付着する可能性がある。そのうちフェルール端面に付着したゴミは、光コネクタを光モジュールに挿入することにより、フェルール端面と光学基準面に挟まれることになり、フェルール端面を傷つけてしまう。フェルールとスリーブの干渉において発生するゴミは、フェルール端面の外周部分に付着する可能性が高い。初期のコネクタ挿抜では、フェルール端面の外周部分を傷つけるのみであるが、光コネクタの挿抜を繰り返した場合、その異物が、フェルールと光学基準面の繰り返し衝突により移動し、コア端面を傷づけてしまう可能性があった。
また、図7で説明した構造であっても、スリーブ側面に設けた空気抜き穴Hの近傍のみ気圧が高くなる構造であるため、ゴミを排出するための十分な空気圧を確保できず、空気抜き穴Hの近傍のゴミしか排出できない。
さらに、特許文献1で開示されているスリーブ形状は、内径精度が必要なスリーブ内壁にさらなる追加工を施すことになるので、加工が難しくコスト増につながってしまう。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、製造コストを抑えながら、光コネクタを接続する際に発生あるいは混入したゴミで光コネクタのフェルール端面やコア端面部分が損傷することを防止することが可能な光モジュールを提供することをその目的とする。
本発明による光モジュールは、光コネクタのフェルールを保持しその位置を決定するスリーブと、フェルールの端面に接触する光学基準面とを有する光モジュールであって、光学基準面は、開口部をもちスリーブ内部で突出した突出部の端面であることを特徴としている。ここで、スリーブの外壁に光学基準面よりもフェルールの挿入方向奥側に位置する空気抜き穴を有するようにしてもよい。
また、本発明による他の光モジュールは、光ファイバを保持するフェルールを受納することにより光ファイバとの間で光結合を実現する光モジュールであって、ステムとステム上に搭載された光デバイスと、光デバイスを封止するキャップとを有するアセンブリと、さらに、光コネクタのフェルールを保持しその位置を決定するスリーブと、スリーブとアセンブリとを接続するホルダとを備え、このホルダはスリーブ内に突出する突出部を有し、突出部の外径はスリーブの内径より小さいことを特徴している。ここでスリーブの外壁に空気抜き穴を有し、空気抜き穴は突出部の側方に位置しているようにしてもよい。
本発明によれば、光モジュールにおいて、製造コストを抑えながら、光コネクタを接続する際に発生あるいは混入したゴミで、光コネクタのフェルール端面やコア端面部分が損傷することを防止できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造の一例を示す模式図、図2は、図1の光モジュールにおいてゴミが付着した光コネクタを挿入した場合を説明するための模式図である。
光コネクタ2は、光ファイバ21を樹脂で被覆してなる光ファイバケーブル22の先端部分に、フェルール押さえ23によってフェルール24が接続されて構成される光コンポーネントである。後述する本発明に係る光モジュール1に挿入する対象となる光コネクタは、図示したものに限らず、スリーブ11の内側壁11aに嵌合する形状のフェルールを備えていればよい。
光モジュール1は、ステム14にホルダ13が取り付けられ、ホルダ13の先端には、フェルール24の径よりわずかに大きい内径をもつスリーブ11が形成されている。スリーブ11は、光コネクタ2のフェルール24の挿入をガイドし、光デバイス17とフェルール24を位置決めして保持するためのものである。
ホルダ13の先端部分(先端面13a)には、図1の点線で囲んだ部分で示すように、突出部12が設けられている。突出部12には、光コネクタ2を接続したときの光ファイバ21からの光を貫通させるための開口部(孔)12bが設けられ、その光軸上には、ボールレンズ15並びに光デバイス17が設けられている。開口部12bは突出部12の端面12aに設けられており、この端面12aは光モジュールの光学基準面となる。さらに、突出部12の外径はスリーブ11の内径より狭く、突出部12からスリーブ11の内面までには隙間が存在する。また、ボールレンズ15はホルダ13内のレンズキャップ16を介してステム14に固定され、光デバイス17もステム14に固定されている。光コネクタ2のフェルール24は、スリーブ11の内側壁11aに嵌合し、光学基準面12aまで挿入されることで、光デバイス17と光学的に結合できる。
このように、本発明に係る光モジュール1は、スリーブ11と、フェルール24の端面に接触する光学基準面とを有するレセプタクルである。そして、本発明において光学基準面は、上述のごとく、開口部12bをもちスリーブ11の内部で突出した突出部12の端面12aとなる。ここで、突出部12の最外形はスリーブ11の内径(側壁面11aの形状)よりも小さくなる。従って、光学基準面12aを形成する突出部12を例えば小径の円筒形状として、その外周とスリーブ11の内側壁11aとの間に空間を形成した構造となる。なお、光モジュール1の形状も図示したものに限定されるものではない。
このような光コネクタ2と光モジュール1との接続を行う際、光コネクタ2と光モジュール1が図5(A),(B)で例示したように軸ずれや傾きを有した状態で挿入されてしまうことがある。このような状態のまま光コネクタ2の挿入を強行した場合、図2の点線で囲った部分で示すように、スリーブ11の端部(破損部分K)などで発生しスリーブ内側壁11aやフェルール24の端面や外周部分に付着したゴミ(破片)Tが挿入方向奥側に運ばれてしまう。
しかしながら、本発明では、ゴミTがフェルール24の端面と光学基準面12aの間に挟まるのではなく、フェルール24の端面とホルダ13の先端面13aとの間に挟まることとなる。すなわち、光学基準面12aをスリーブ11の内部で突出した構成とすることで、光コネクタ2を接続する際などに発生あるいは混入したゴミ(異物や塵埃も含む)Tは、その空間、すなわち突出部12とスリーブ内側壁11aとの間に挟まれるようになる。
このように、フェルール24の端面の外周部分に付着したゴミTは、光コネクタ2のフェルール24の端面が光モジュール1の光学基準面12aに接触した場合に、光学基準面12aの円筒形状外周部分に空間を設けることによってゴミTをその空間に逃がすことができ、ゴミTが開口部12bに達して光ファイバのコアを遮蔽する、もしくはフェルール24の端面を傷つけてしまうといった事態が生じ得ず、光パワー劣化や伝送不良となることを防ぐことができる。
本発明によれば、フェルール24に付着したゴミを逃がす空間を光学基準面12aより挿入方向奥側に設けることによって、光コネクタ2の挿抜によって発生したゴミによりフェルール24の端面の中央部にゴミが付着することを抑制することができる。換言すると、本発明では、光学基準面12aの形状を、フェルール24の端面の外周部にゴミが付着したまま光コネクタ2を挿抜した場合でも、光学基準面12aとフェルール24の端面の外周部が干渉しない形状としている。スリーブ11の内壁の形状は円筒の単純形状とするなどして加工難易度を低くし、容易に部品コストを低減できる。ここで、円筒の単純形状としなくても、構成部品の形状が容易に加工できる形状とすることで、低コストで製造することができる。また、本発明によれば、光コネクタ2を接続する際に発生あるいは混入したゴミが原因となり、光コネクタ2のコア部分が損傷すること、並びにフェルール24の端面を傷つけてしまうことを抑制することができる。
次に、図1および図2で説明した光モジュール1および光コネクタ2の好適な形状について、フェルール24、スリーブ11、および突出部12の形状が円筒である場合を例に挙げて説明する。
フェルール24は、図8のカット面25で例示したように、端面から円筒側面にかけてのエッジが面取りされている。このようにすることで、そのエッジ角度は鈍角(90度以上)となり、スリーブ11とフェルール24のエッジ部が干渉することによるゴミの発生自体を抑える構造にできる。しかし、実際問題としては、その端面と面取り部のエッジ部(鈍角)がスリーブ11の先端部に干渉するとゴミが発生してしまう。フェルール24のエッジ部がスリーブ11を削り発生したゴミは、フェルール24の挿入とともにエッジ部からフェルール24の面取り部、もしくはフェルール24の円筒側面に移動することになる。そこで、突出部12(小径円筒)の外径をフェルール24のエッジ部の直径よりも小さく設計することで、突出部12の端面である光学基準面12aにゴミが転写される可能性を低減することができる。LCコネクタの場合、エッジ部Aの直径は0.6mmMinと規定されており、小径円筒の外径は0.6mm未満に設計することが好ましい。
また、突出部(小径円筒)12の突き出し量Bは、スリーブ内径Cと小径円筒外径Dによりできるクリアランスよりも大きいB>(C−D)/2ことが好ましい。そのように設計することで、コネクタ着脱により発生したゴミが小径円筒の外部に落ち込んだ場合に再度フェルール24の端面に付着する可能性を抑えることができる。
突出部12の中心に設けた開口部(中空部)12bの内径は、例えばTOSA(Transmitter Optical Sub−Assembly)の場合はLDから出射された光がレンズにより集光されてフェルール内の光ファイバに結合され、ROSA(Receiver Optical Sub−Assembly)の場合は光ファイバ21から出射された光がレンズにより集光されて受光素子に結合されるので、その光を遮断しないように内径値を設計する必要がある。その内径値は、開口数NA(TOSAの場合はレンズによって集光された光、ROSAの場合は光ファイバから出射される光)に依存するが、NA×(中空部12bの長さ)よりも大きい必要がある。
図3は、本発明の他の実施形態に係る光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造の一例を示す模式図で、図1および図2で説明した実施形態において、その側面に空気抜き穴Hを有したスリーブ構造を示す図である。
本実施形態においては、空気抜き穴Hは光学基準面12aよりも後ろ(奥側)に配置している。すなわち、本実施形態では、スリーブ11の外壁に空気抜き穴Hを設け、その空気抜き穴Hは、光学基準面12aよりもフェルール24の挿入方向奥側(光コネクタ開口部の反対側)に位置するようにしている。
光学基準面12aよりも後ろでは、空間が狭くなっているため空気圧が高くなり、その空間に存在するゴミは効率的に空気抜き穴Hを介して外部に排出することができる。従って、空気抜き穴Hを設けることによって、スリーブ11の端部(破損部分K)によってスリーブ11の内部に生じたゴミ(破片)Tを、空気圧により外部に排出することができるようになる。このように、本発明によれば、空気抜き穴を介してゴミを排出する設計を考えた場合に、狭空間を設けることで空気圧を上げ、ゴミ排出の効率を向上させることができる。
ここで、空気抜き穴Hの好適な構造について詳細に説明する。スリーブ11の内径の断面積をE、空気抜き穴Hの断面積(複数の穴Hを設けた場合はその総和)をF、突出部(小径円筒)12の外部の空間の断面積をGとする。ある圧力により発生する機体の流速は通過する空間の断面積に反比例する。
図7で説明したような従来の構造では、E>>Fという関係になっており、その場合空気抜き穴Hの近傍のみ極度に流速が高くなるため、スリーブ内部に発生したゴミを外部に排出する力は空気抜き穴Hの近傍のみで生じ、それ以外の部分ではほとんどその効果が得られない。
一方、本実施形態では、E>G>Fという関係になっており、フェルール24が挿入されることによって発生した圧力は、断面積Gの部分で適度に流速が高められた上で、断面積Fの部分でさらに流速が高められることになり、速度分布が段階的に高められることになり、スリーブ24内で発生したゴミが外部に排出される効果が大幅に増大する。
また、空気抜き穴Hの開口数は、2箇所以上(好ましくは3箇所以上)を円周方向に等間隔に設けることが好ましい。そのように設計することで、小径円筒の外周部に生じる流速分布の速度差を低減でき、スムーズな流速変化による排出効果を得ることが可能となる。
また、空気抜き穴Hの総断面積Fは、断面積Gに対する断面積Fの面積比率を、断面積Eに対する断面積Gの面積比率よりも小さく設計することが好ましい。そのように設計することで、高い排出効果を得ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造の一例を示す模式図である。 図1の光モジュールにおいてゴミが付着した光コネクタを挿入した場合を説明するための模式図である。 本発明の他の実施形態に係る光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造の一例を示す模式図である。 従来技術による光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造を示す模式図である。 図4の光コネクタを光モジュールに挿入する際に発生するゴミ発生要因を説明するための模式図である。 図5で説明した要因により発生するゴミの付着場所及びゴミの影響を説明するための模式図である。 従来技術による光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造を示す模式図である。 従来技術による光モジュール及びそれに挿入する光コネクタの断面構造を示す模式図である。
符号の説明
1…光モジュール、2…光コネクタ、11…スリーブ、11a…スリーブ内側壁、12…突出部、12a…突出部の端面(光学基準面)、12b…開口部、13…ホルダ、13a…ホルダの先端面、14…ステム、15…ボールレンズ、16…レンズキャップ、17…光デバイス、21…光ファイバ、22…光ファイバケーブル、23…フェルール押さえ、24…フェルール、K…破損部分、T…破片(ゴミ)、H…空気抜き穴。

Claims (4)

  1. 光コネクタのフェルールを保持しその位置を決定するスリーブと、前記フェルールの端面に接触する光学基準面とを有する光モジュールであって、
    前記光学基準面は、開口部をもち前記スリーブ内部で突出した突出部の端面であることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記スリーブの外壁に空気抜き穴を有し、該空気抜き穴は、前記光学基準面よりも前記フェルールの挿入方向奥側に位置することを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 光ファイバを保持するフェルールを受納することにより該光ファイバとの間で光結合を実現する光モジュールであって、
    ステムと該ステム上に搭載された光デバイスと、該光デバイスを封止するキャップとを有するアセンブリと、
    さらに、光コネクタのフェルールを保持しその位置を決定するスリーブと、該スリーブと該アセンブリとを接続するホルダとを備え、
    該ホルダは該スリーブ内に突出する突出部を有し、該突出部の外径は該スリーブの内径より小さいことを特徴とする光モジュール。
  4. 該スリーブの外壁に空気抜き穴を有し、該空気抜き穴は該突出部の側方に位置していることを特徴とする請求項3に記載の光モジュール。
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JP6062076B2 (ja) * 2014-09-19 2017-01-18 オリンパス株式会社 ユニット、モジュールとコネクタとの接続方法、および内視鏡システム

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