JP5850254B2 - 仮設屋根の設置方法 - Google Patents
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Description
また、建物の改修現場においても、屋根を改修する場合には改修対象の屋根を覆うように仮設屋根(この場合は素屋根と称される)を設置することが必要となる場合もある。
(a)前記建物の頂部に昇降機構を配置するとともに、該昇降機構を挟んでその両側の外壁の位置に前記ユニットの両端部を支持するための支柱をそれぞれ設置する工程、
(b)前記ユニットを巻き取った状態として前記昇降機構に搭載し、該昇降機構を上昇させて前記ユニットを架設するべき高さまで揚重する工程、
(c)前記昇降機構の頂部と前記支柱との間にガイドケーブルを架設する工程、
(d)前記ユニットを前記ガイドケーブルにより支持しつつ両側に展開して、該ユニットの両端部をそれぞれ前記支柱に対して連結して支持する工程、
(e)前記ユニットに空気を充填して膨張させることにより、該ユニットを上方に湾曲させて前記支柱の間に自立せしめる工程、
(f)前記昇降機構および前記ガイドケーブルを撤去する工程。
また、本発明においては、前記ユニットに対する空気の充填を、前記支柱の上部に設置したエアポンプによって行うことが好適である。
図5は、解体対象の建物1(図5ではその時点の頂部の3層程度のみを示して下部の図示は省略している)を頂部から下部に向かって順次解体していくに際し、その時点の頂部に外周仮囲い2および仮設屋根3を設置した状態を示すものである。
それら支柱4の上端部はこの時点での屋上面を貫通して上方に突出せしめられていて、各支柱4の上端部の外側に上記の外周仮囲い2が吊り支持されて設置されていて、外周仮囲い2によってこの時点における頂部付近の外壁面が全周にわたって取り囲まれた状態で覆われている。
また、建物1の両側の外壁の位置に対向配置されている対の支柱4の間には上記の仮設屋根3がアーチ状をなすように架設され、その仮設屋根3によって建物1全体が上方から覆われている。
そして、上記の支柱4、外周仮囲い2、仮設屋根3の全体を、解体作業の進捗に伴って順次下階に盛り代えていくことにより、建物1全体の解体を単純な繰り返し作業によって効率的に実施することが可能である。
そのユニット5は、図6に示すように所定の幅寸法を有し、かつ図5に示したように解体対象の建物1の相対向する外壁間にわたる長さを有する長尺のものであって、本実施形態ではそのユニット5を図7(b)に示すように幅方向(図7において紙面の左右方向、図5においては紙面に直交する方向)に多数連結して支柱4の間において上方に湾曲するアーチ状に架設することによって、仮設屋根3の全体を構成するものである。
連結部7も本体部6と同様に気密性を有しかつ巻き取り可能な柔軟性を有する素材により二重膜として形成されたものであるが、一方の連結部7はテーパ状の凸部7aとして形成されているとともに、他方の連結部7はその凸部7aが嵌合する凹部7bとして形成されている。
そして、図7(a)に示すように、本体部6および連結部7をいずれも萎ませた状態(空気を抜いた状態)として隣り合うユニット5どうしを連結部7により連結し(つまり凹部7bに凸部7aを挿入し)、その状態から図7(b)に示すように本体部6および連結部7に同時に空気を充填してそれらの全体を膨らませることにより、連結部7どうしの嵌合によって各ユニット5どうしが堅固に連結されてそれらの全体で仮設屋根3が形成されるようになっている。
また、昇降機構8を挟んでその両側の外壁の位置に、ユニット5の両端部を支持するための支柱4をそれぞれ設置し、各支柱4の上部には後段においてユニット5に空気を充填するためのエアポンプ9を予め設置しておく。
なお、場合によってはユニット5を支持するための専用の支柱を設置することでも良いが、通常は上述したようにユニット5と外周仮囲い2を吊り支持するための支柱4を兼用すれば良い。換言すれば、外周仮囲い2を吊り支持するために設置される支柱4を利用してユニット5の両端部を支持すれば良く、その場合は相対向して設置される2本の支柱4の間に上記の昇降機構8を配置すれば良い。
なお、昇降機構8を上昇させる先立ってその頂部に予めガイドケーブル10を連結しておいても良い。
そして、各ユニット5にエアポンプ9を接続し、エアポンプ9によって各ユニット5に対して空気を充填することにより、図7(b)に示したように各ユニット5を同時に膨張させ、それにより図4に示すように各ユニット5を上方にアーチ状に湾曲させて支柱4の間に自立せしめる。
勿論、解体工事進捗に伴う下階への盛り代え工事も、上記の一連の工程を単純に繰り返すことにより容易にかつ短時間で実施することが可能である。
また、上記のように所定幅寸法のユニット5を多数連結して用いることにより、様々な面積の仮設屋根3に対応可能であることはもとより、個々のユニット5を小面積で軽量のものとできてコンパクトに巻き取ることができるから輸送時や揚重時の取り扱いも容易である。また、各ユニット5を膨張させるためのエアポンプ9の容量も小さくて済み、ユニット5が万一破損した場合にも仮設屋根3全体の機能が直ちに損なわれることはなく破損したユニット5のみを交換することで容易に修復可能である。勿論、上記のユニット5は汎用の仮設資材として他の現場においても繰り返し転用できるものである。
逆に、仮設屋根3が大面積であるような場合において、仮設屋根3の所要スパンが特に大きいような場合には、複数のユニット5を幅方向のみならず長さ方向にも連結して用いることでも良い。但し、その場合は長さ方向に連結した複数のユニット5の全体で安定に自立可能であることが条件となる。
また、上記実施形態のように各ユニット5を連結してからそれらの全体を同時に膨張させることに代えて、可能であれば各ユニット5を個々に順次膨張させて自立させてから、隣接するユニット5どうしを連結することも考えられる。
図8に示すものは、(a)に示すように本体部6の両側にそれぞれ設けた連結片11を重ね合わせたうえで各種の連結具12により連結するようにしたもので、(b)は双方の連結片11を連結具12としてのワイヤーにより縫い込むもの、(c)は連結具12としてのボタンにより止着するもの、(d)は連結具としてのボルトにより締結するもの、(e)は連結具12としての磁石や接着テープ、粘着テープ、面ファスナー等により連結するものである。
また、図9は連結片11の先端縁どうしを連結具12としての線ファスナー(いわゆるチャック)により連結するようにしたものである。
勿論、ユニットの形状に応じてユニットの寸法やユニットどうしの連結パターンは適切に設定すれば良く、仮設屋根3の全体の平面形状や規模によっては仮設屋根3を全体としてドーム状に架設することも考えられる。
2 外周仮囲い
3 仮設屋根
4 支柱
5 ユニット
6 本体部
7 連結部
7a 凸部
7b 凹部
8 昇降機構
9 エアポンプ
10 ガイドケーブル
11 連結片
12 連結具
Claims (3)
- 建物の屋根または建物全体を覆う仮設屋根を設置するための方法であって、
前記仮設屋根を構成する屋根材として巻き取り可能な柔軟性を有するとともに空気の充填により膨張可能な二重膜による空気膜構造のユニットを用いて、前記仮設屋根を以下の(a)〜(f)工程により設置することを特徴とする仮設屋根の設置方法。
(a)前記建物の頂部に昇降機構を配置するとともに、該昇降機構を挟んでその両側の外壁の位置に前記ユニットの両端部を支持するための支柱をそれぞれ設置する工程、
(b)前記ユニットを巻き取った状態として前記昇降機構に搭載し、該昇降機構を上昇させて前記ユニットを架設するべき高さまで揚重する工程、
(c)前記昇降機構の頂部と前記支柱との間にガイドケーブルを架設する工程、
(d)前記ユニットを前記ガイドケーブルにより支持しつつ両側に展開して、該ユニットの両端部をそれぞれ前記支柱に対して連結して支持する工程、
(e)前記ユニットに空気を充填して膨張させることにより、該ユニットを上方に湾曲させて前記支柱の間に自立せしめる工程、
(f)前記昇降機構および前記ガイドケーブルを撤去する工程。 - 請求項1記載の仮設屋根の設置方法であって、
前記屋根材として、膨張状態で長尺帯状をなしかつ幅方向に連結可能なユニットを用いることを特徴とする仮設屋根の設置方法。 - 請求項1または2記載の仮設屋根の設置方法であって、
前記ユニットに対する空気の充填を、前記支柱の上部に設置したエアポンプによって行うことを特徴とする仮設屋根の設置方法。
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JP2012151218A JP5850254B2 (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | 仮設屋根の設置方法 |
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