JP2015034627A - ガスホルダの修繕方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インナーシールとアウターシールを撤去する工程と、Tフェンダの上方に複数の昇降装置を装着し、昇降装置を作動させてTフェンダを上方に移動する工程と、ピストンフェンダの上部に複数のブラケットを設置し、昇降装置を作動させてTフェンダをブラケットの上面に上載する工程と、架台を撤去する工程と、下側側板を撤去する工程を有することことにより解決される。
【選択図】図8
Description
第1発明は、貯留空間内にガスを貯留するガスホルダの修繕方法であって、
前記ガスホルダは、底板と、底板の外周部に立設された複数の支柱と、支柱の内面に装着された側板と、支柱に支持された屋根で形成される中空構造体と、前記底板と、前記側板における下側側板と、前記底板に対向して配置されたピストンデッキとピストンデッキの外周部に立設されたピストンフェンダから形成されるピストンと、ピストンと連動して移動するピストンフェンダの外周に配置されたTフェンダと、Tフェンダとピストンフェンダを連接するインナーシールと、Tフェンダと下側側板を連接するアウターシールとで前記中空構造体内部に形成されるガスの貯留空間と、前記Tフェンダの下方にTフェンダを上載する架台を備え、
前記インナーシールと、アウターシールを撤去する工程と、
前記Tフェンダの上方に複数の昇降装置を装着し、昇降装置を作動させてTフェンダを上方に移動する工程と、
前記ピストンフェンダの上部に複数のブラケットを設置し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させてブラケットの上面に上載する工程と、
前記架台を撤去する工程と、
前記下側側板を撤去する工程を有することを特徴とする。
Tフェンダの上方に複数の昇降装置を装着し、昇降装置を作動させてTフェンダを上方に移動した後に、ピストンフェンダの上部に複数のブラケットを装着し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させてブラケットの上面に上載するので作業者の労力が軽減され、作業空間の安全性も高めることができる。
また、Tフェンダをブラケットの上面に上載した後に、全ての架台を撤去し、撤去後の空間に工事車両を搬入できることから作業者の労力が軽減され、修繕工期を大幅に短縮することができる。
前記昇降装置を作動させてTフェンダを上方に再び移動する工程と、
前記複数のブラケットを取外し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させ新たに設置した架台の上面に上載する工程を有することを特徴とする。
下側側板を撤去する工程の後に、架台を新たに設置する工程と、昇降装置を作動させてTフェンダを上方に再び移動する工程と、複数のブラケットを取外し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させ新たに設置した架台の上面に上載する工程を有しているので、架台等の設置を行なう後段工程における作業者の労力が軽減され、修繕工期を大幅に短縮することができる。
前記Tフェンダの底部を交換する工程を有することを特徴とする。
昇降装置を作動させてTフェンダを上方に再び移動する工程と、複数のブラケットを取外し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させ新たに設置した架台の上面に上載する工程の間に、Tフェンダの底部を交換する工程を有しているので、ガスに触れて特性が劣化しているTフェンダの底部を容易に交換することができる。
昇降装置の上端部を、それぞれ支柱の上部に延設された取付部に装着し、昇降装置の下端部を、それぞれTフェンダのTフェンダ支柱の上部に装着しているので、昇降装置を介してそれぞれの支柱に作用するTフェンダの荷重を分散でき支柱の坐屈、変形の発生を防止することができ、Tフェンダの自重によるTフェンダ自身の変形も防止することができる。
ブラケットを、それぞれピストンフェンダのピストンフェンダ支柱に設置しているので、ブラケットを介してそれぞれのピストンフェンダ支柱に作用するTフェンダの荷重を分散できピストンフェンダ支柱の変形の発生を防止することができ、Tフェンダも確実に上載することができる。
ブラケットを、それぞれピストンフェンダのピストンフェンダ支柱とピストンフェンダ補助支柱に設置しているので、さらにブラケットを介してそれぞれのピストンフェンダ支柱に作用するTフェンダの荷重を分散できピストンフェンダ支柱の変形の発生を防止することができ、作業時の発生する振動によるTフェンダの移動も防止することができる。
(作用効果)
Tフェンダ支柱とピストンフェンダ支柱を、支柱と対向する部位に配置しているので、Tフェンダの昇降がスムーズに行なえ、ブラケットの上面に上載したTフェンダを水平姿勢に維持することができる。
また、Tフェンダ7の底部25と側板4の下側上部は、Tフェンダ7の外周面と側板4の内周面の間に形成される隙間からのガス漏れを防止するために、ゴム製のアウターシール31により連接されている。なお、便宜上、側板4におけるアウターシール31が装着された部位よりも上側の部位を、上側側板4Bと呼び、側板4におけるアウターシール31が装着された部位よりも下側の部位を、下側側板4Cと呼ぶものとする。
ピストンフェンダ支柱21Aは、外周部に配置された外側支柱21aと、外側支柱21aの上端部から内周に向かって後下がり傾斜し、その後、下方に向かって延設する内側支柱21bとから形成され、ピストンフェンダ支柱21Aの変形を防止するために、外側支柱21aと内側支柱21bは、トラス構造に配置された連結片21cを介して相互に固着されている。また、ピストンフェンダ補助支柱21Bは、外周部に配置された外側支柱21dと、外側支柱21dの上端部から内周に向かって後下がり傾斜し、その後、下方に向かって延設する内側支柱21eとから形成され、ピストンフェンダ補助支柱21Bの変形を防止するために、外側支柱21dと内側支柱21eは、トラス構造に配置された連結片21fを介して相互に固着されている。
ところで、ピストンフェンダ支柱21Aと、ピストンフェンダ補助支柱21Bとは、ピストン6の上昇時にTフェンダ7の荷重を受け止めるだけの機械強度が求められる。従って、ピストンフェンダ支柱21Aと、ピストンフェンダ補助支柱21Bとは、同一の機械強度を有する構造体であっても良い。
なお、本実施形態にあっては、底板2の外周部に26本の支柱3が立設されていることから、26本のピストンフェンダ支柱21Aを支柱3と対向する部位に配置し、26本のピストンフェンダ補助支柱21Bを隣接するピストンフェンダ支柱21A,21Aの周方向の中間に配置している。すなわち、ガスホルダの中心から各支柱3に放射線状に延びる仮想直線上に、各ピストンフェンダ支柱21Aが配置されている。また、ピストンフェンダ21は、1本のピストンフェンダ支柱21Aと1本のピストンフェンダ補助支柱21Bを有する26個の部位を円周方向に固着して形成されており、ピストンフェンダ21A等の本数は、ガスホルダの容量により適宜設定することが可能である。
Tフェンダ支柱26Aは、外周部に配置された外側支柱26aと、外側支柱26aの内周側に所定の間隔をもって配置された内側支柱26bとから形成され、Tフェンダ支柱26Aの変形を防止するために、外側支柱26aと内側支柱26bは、トラス構造を構成する連結片26cを介して相互に固着されている。また、外側支柱26aの下部は、底部25の外周部に固着され、内側支柱26bの下部は、底部25の内周部に固着され、外側支柱26aと内側支柱26bの上部は、連結部26Gを介して相互に固着されている。
Tフェンダ補助支柱26Bは、外周部に配置された外側支柱26dと、外側支柱26dの内周側に所定の間隔をもって配置された内側支柱26eとから形成され、Tフェンダ補助支柱26Bの変形を防止するために、外側支柱26dと内側支柱26eは、トラス構造を構成する連結片26fを介して相互に固着されている。また、外側支柱26dの下部は、底部25の外周部に固着され、内側支柱26eの下部は、底部25の内周部に固着され、外側支柱26dと内側支柱26eの上部は、連結部26Hを介して相互に固着されている。
ところで、Tフェンダ支柱26Aと、Tフェンダ補助支柱26Bとは、ピストン6の上昇時にTフェンダ7の下部と側壁1の間に取り付けられたアウターシール31を引き上げるだけの機械強度が求められる。従って、Tフェンダ支柱26Aと、Tフェンダ補助支柱26Bとは、同一の機械強度を有する構造体であっても良い。
なお、本実施形態にあっては、底板2の外周部に26本の支柱3が立設されていることから、26本のTフェンダ支柱26Aを支柱3と対向する部位に配置し、26本のTフェンダ補助支柱26Bを隣接するTフェンダ支柱26A,26Aの周方向の中間に配置している。すなわち、ガスホルダの中心から各支柱3に放射線状に延びる仮想直線上に、各Tフェンダ支柱26Aが配置されている。また、Tフェンダ7は、1本のTフェンダ支柱26Aと1本のTフェンダ補助支柱26Bを有する26個の部位を円周方向に固着して形成されており、Tフェンダ支柱26A等の本数は、ガスホルダの容量により適宜設定することが可能である。
架台支柱35Aは、外周部に配置された外側支柱35aと、外側支柱35aの内周側に所定の間隔をもって配置された内側支柱35bとから形成され、外側支柱35aと内側支柱35bは、上端部と高さ方向の中間部に配置された連結片35cを介して相互に固着されている。また、架台補助支柱35Bは、外周部に配置された外側支柱35dと、外側支柱35dの内周側に所定の間隔をもって配置された内側支柱35eとから形成され、外側支柱35dと内側支柱35eは、上端部と高さ方向の中間部に配置された連結片35fを介して相互に固着されている。
ところで、架台支柱35Aと、架台補助支柱35Bとは、上載するTフェンダ7の荷重を受け止めるだけの機械強度が求められる。従って、Tフェンダ支柱26Aと、Tフェンダ補助支柱26Bとは、同一の機械強度を有する構造体であっても良い。
なお、本実施形態にあっては、底板2の外周部に26本の支柱3が立設されていることから、26本の架台支柱35Aを支柱3と対向する部位に配置し、26本の架台補助支柱35Bを隣接する架台支柱35A,35Aの周方向の中間に配置している。また、架台8は、1本の架台支柱35Aと1本の架台補助支柱35Bを有する26個の部位を円周方向に固着して形成されており、架台支柱35A等の本数は、ガスホルダの容量により適宜設定することが可能である。
図6は、ガスホルダ1の停止状態におけるピストン6とTフェンダ7の状態を図示している。
ガスホルダ1の停止状態、すなわち、外部からガスが供給されない状態にあっては、ピストン6は、下降して底板2の上側に上載され、Tフェンダ7は、ピストン6に連動して下降して、底板2の外周部に立設された架台8の上側に上載される。
ガスホルダ1の運転状態、すなわち、側板4の下部に設けられた供給口(図示省略)からガスの供給が開始された状態にあっては、先ず、ピストン6が上方に向かって上昇を開始し、ピストン6のピストンフェンダ21の上端部が、Tフェンダ7の上端部に設けられた係合部26K,26Lに係合する位置(図7にAで指示した位置)まで上昇する。なお、この場合、Tフェンダ7は、底板2の外周部に立設された架台8の上側に上載されている。
また、ピストン6等の上昇時には、ピストン6等の上昇をスムーズに行なうために、ピストン6の上側にある空気は、上述した屋根換気口15を介して外部に排出され、ピストン6等で区画された貯留空間S内のガス圧が所定の設定ガス圧よりも高圧になった場合には、機器の破損を防止するために、貯留空間S内のガスは、上述した放散弁11を介して外部に排出される。
ガスホルダ1を長期に亘って使用するために、約30年経過した後に実施する修繕作業においては、ガスホルダ1の使用によりガスに触れて特性が劣化した架台8と、側板4における下側側板4Cと、Tフェンダ7の底部25と、インナーシール30と、アウターシール31の交換作業を行なう。
前段工程は、図8に示すように、ガスホルダ1の貯留空間S内に貯留したガスを排出する工程(以下、工程1と呼ぶ。)と、ピストン6とTフェンダ7を連接するインナーシール30と、側板4とTフェンダ7を連接するアウターシール31を撤去する工程(以下、工程2と呼ぶ。)と、支柱3の上部に設けられた取付部3Aに設置した昇降装置40によりTフェンダ7を上方に移動させる工程(以下、工程3と呼ぶ。)と、ピストンフェンダ21の上部に設置したブラケット22によりTフェンダ7を支持する工程(以下、工程4と呼ぶ。)と、Tフェンダ7を上載する架台8を撤収する工程(以下、工程5と呼ぶ。)と、側板4の下側側板4Cを撤収する工程(以下、工程6と呼ぶ。)と、Tフェンダ7の底部25を撤去する工程(以下、工程7と呼ぶ。)からなる。
なお、工程2では、ガスホルダ1の外周部に配置されたアウターシール31を撤収し、次にアウターシール31よりも内側に配置されているインナーシール30を撤収しているが、インナーシール30を撤収し、次にアウターシール31を撤収することもできる。
また、工程2では、インナーシール30とアウターシール31の上側部位を固定する締結部材を取外して、次に、下側部位を固定する締結部材を取外しているが、下側部位を固定する締結部材を取外し、次に上側部位を固定する締結部材を取外すこともできる。
なお、本実施形態にあっては、昇降時に支柱3に作用する応力を分散させるために、26個の昇降装置40を使用し、各昇降装置40のワイヤ40Bを底板2の外周部に立設された26本の支柱3の取付部3Aに捲着している。また、昇降時にTフェンダ7に作用する応力を分散させるために、各昇降装置40のワイヤ40Cを支柱3に対向する位置に配置されているTフェンダ7のTフェンダ支柱26Aの上部の係合部に捲着している。
本実施形態にあっては、ブラケット22に作用するTフェンダ7の荷重によるブラケット22の変形を防止するために、26個のブラケット22を支柱3に対向する位置に配置されているピストンフェンダ21のピストンフェンダ支柱21Aに近接した部位に固着し、26個のブラケット22をピストンフェンダ21のピストンフェンダ補助支柱21Bに近接した部位に固着している。
また、工程3において、作業者の労力を削減し、修繕工期を短縮するために、ピストンフェンダ20の上方にブラケット22を設置するための作業空間を確保するのが望ましいが、ブラケット22を設置する部位に対向する架台8の上部を裁断しながら、ブラケット22をピストンフェンダ20の上部に設置することもできる。
なお、工程5においては、Tフェンダ7をピストンフェンダ21に設置されたブラケット22に上載し、且つ、昇降装置40を介して支柱3に支持しているために、Tフェンダ7の下方に配置された全ての架台8を撤去することができ、また、架台8を撤去してできた空間には、工事車両を搬入して部材等の搬入等を行なうことができる。従来の修繕方法では、支柱3間に対応するTフェンダ7の下方に配置された架台8の部位と、側板4の下側側板4Cの部位の撤収を繰返し行なう必要があったが、本実施形態の修繕方法では、工程5において全ての架台8を撤去し、架台8を撤去してできた空間に工事車両を搬入できることから、作業者の労力を大幅に削減し、修繕工期を大幅に短縮することができる。
なお、修繕工期を短縮するためには、全ての下側側板4Cを撤収することが望ましいが、頻繁に地震が発生する日本においては、支柱3に作用する円周方向の引張り力等による支柱3の変形を防止するために、平面視において下側側板4Cを4〜26区分に分割して各区分毎に撤去するのが好適である。なお、分割数は、4分割以上であって支柱3の本数以下であれば良い。
また、本実施形態にあっては、架台8を撤去する工程5の後に、下側側板4Cを撤去する工程6を行なっているが、修繕工期を短縮するために、工程5と工程6を同時に行なうこともできる。
本実施形態にあっては、昇降装置40の昇降部40Aを駆動させてTフェンダ7を上方に移動させた状態で、Tフェンダ7の底部25を裁断しているが、平面視においてTフェンダ7を時計回りに12時から3時の第1区分と、3時から6時の第2区分と、6時から9時の第3区分と、9時から12時の第4区分に分割し、Tフェンダ7の対向する第1区分と第3区分、第2区分と第4区分毎に底部25を裁断して撤去するのが好適である。
つまり、昇降装置40の昇降部40AによりTフェンダ7を上昇させた後、第1区分と第3区分のピストンフェンダ20に設置されたブラケット22を取外し、再び、昇降部40AによりTフェンダ7を下降させて第2区分と第4区分のピストンフェンダ20に設置されたブラケット22の上面に上載せた後に、第1区分と第3区分に対向するTフェンダ7の底部25を裁断して撤去する。
次に、昇降部40AによりTフェンダ7を上昇させた後、第1区分と第3区分のピストンフェンダ20にブラケット22を設置し、第2区分と第4区分のピストンフェンダ20に設置されたブラケット22を取外し、再び、昇降部40AによりTフェンダ7を下降させて第1区分と第3区分のピストンフェンダ20に設置されたブラケット22の上面に上載せた後に、第2区分と第4区分に対向するTフェンダ7の底部25を裁断して撤去する。
後段工程は、図9に示すように、側板4に新規な下側側板4Cを設置する工程(以下、工程11と呼ぶ。)と、Tフェンダ7の下方に新規な架台8を設置する工程(以下、工程12と呼ぶ。)と、Tフェンダ7に新規な底部25を固着する工程(以下、工程13と呼ぶ。)と、ピストンフェンダ21に設置されたブラケット22を撤収してTフェンダ7を新規な架台8に上載する工程(以下、工程14と呼ぶ。)と、ピストン6とTフェンダ7を新規なインナーシール30で連接し、側板4とTフェンダ7を新規なアウターシール31で連接する工程(以下、工程15と呼ぶ。)と、支柱3の上部に設置した昇降装置40を撤収する工程(以下、工程16と呼ぶ。)と、ガスホルダ1の貯留空間S内にガスを供給する工程(以下、工程17と呼ぶ。)からなる。
なお、ガスホルダ1の運転中にTフェンダ7を架台8の上面に繰返して上載するために、架台8の外周面と固着されている側板4の部位には、繰返し荷重が作用して側板4に亀裂が生じる虞があるために、架台8の架台支柱35Aと架台補助支柱35Bの側板4の内周面への固着位置を上下方向に所定間隔ずらしながら固着するのが好適である。
本発明に係る修繕方法により修繕工事を行う場合、修繕工事に要する日数は、70日であり、作業に要する総工数は、2500人・日となる。
従来技術とは、図15に示すように、架台にTフェンダを上載した状態で、底板の外周部に立設された複数の支柱における1本の支柱と該支柱に隣接する支柱により周方向に区画される部位に対向する架台と側板を撤去して、該部位に新規な架台と新規な側板を設置する。次に、前記区画に隣接する区画の架台と側板を撤去して、該部位に新規な架台と新規な側板を設置することを繰り返しながら、ガスホルダの架台と側板の修繕を行う方法である。
従来工法により修繕工事を行う場合、修繕工事に要する日数は、110日であり、作業に要する総工数は、4100人・日となる。
よって、本発明に係る修繕方法は、大幅な工期短縮および工数削減を達成することが可能となる。
2 底板
3 支柱
3A 取付部
4C 下側側板
5 屋根
6 ピストン
7 Tフェンダ
8 架台
20 ピストンデッキ
21 ピストンフェンダ
21A ピストンフェンダ支柱
21B ピストンフェンダ補助支柱
22 ブラケット
25 底部
26A Tフェンダ支柱
30 インナーシール
31 アウターシール
40 昇降装置
S 貯留空間
Claims (7)
- 貯留空間内にガスを貯留するガスホルダの修繕方法であって、
前記ガスホルダは、底板と、底板の外周部に立設された複数の支柱と、支柱の内面に装着された側板と、支柱に支持された屋根で形成される中空構造体と、前記底板と、前記側板における下側側板と、前記底板に対向して配置されたピストンデッキとピストンデッキの外周部に立設されたピストンフェンダから形成されるピストンと、ピストンと連動して移動するピストンフェンダの外周に配置されたTフェンダと、Tフェンダとピストンフェンダを連接するインナーシールと、Tフェンダと下側側板を連接するアウターシールとで前記中空構造体内部に形成されるガスの貯留空間と、前記Tフェンダの下方にTフェンダを上載する架台を備え、
前記インナーシールと、アウターシールを撤去する工程と、
前記Tフェンダの上方に複数の昇降装置を装着し、昇降装置を作動させてTフェンダを上方に移動する工程と、
前記ピストンフェンダの上部に複数のブラケットを設置し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させてブラケットの上面に上載する工程と、
前記架台を撤去する工程と、
前記下側側板を撤去する工程を有することを特徴とするガスホルダの修繕方法。 - 前記下側側板を撤去する工程の後に、前記架台を新たに設置する工程と、
前記昇降装置を作動させてTフェンダを上方に再び移動する工程と、
前記複数のブラケットを取外し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させ新たに設置した架台の上面に上載する工程を有する請求項1記載のガスホルダの修繕方法。 - 前記昇降装置を作動させてTフェンダを上方に再び移動する工程と、前記複数のブラケットを取外し、昇降装置を作動させてTフェンダを下方に移動させ新たに設置した架台の上面に上載する工程の間に、
前記Tフェンダの底部を交換する工程を有する請求項2記載のガスホルダの修繕方法。 - 前記昇降装置の上端部を、それぞれ支柱の上部に延設された取付部に装着し、前記昇降装置の下端部を、それぞれTフェンダのTフェンダ支柱の上部に装着した請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスホルダの修繕方法。
- 前記ブラケットを、それぞれピストンフェンダのピストンフェンダ支柱に設置した請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスホルダの修繕方法。
- 前記ブラケットを、それぞれピストンフェンダのピストンフェンダ支柱とピストンフェンダ補助支柱に設置した請求項5記載のガスホルダの修繕方法。
- 前記Tフェンダ支柱とピストンフェンダ支柱を、前記支柱と対向する部位に配置した請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスホルダの修繕方法。
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