JP2014025282A - 梁部材の架設方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】構造体1の屋根部を構築する際、まず、構造体1のクレーンガーター13上でスライド台21、屋根梁31e、作業台24を順に構築しスライドステージ2を形成する。次に、このスライドステージ2上で、新たな梁部材31aを組立てて構築する。その後、スライドステージ2をクレーンガーター13上で移動させ、梁部材31aを構造体1に取り付ける。以下、スライドステージ2を移動しつつ梁部材31b〜31cの構築と取付を行い、最後に、スライドステージ2に用いた梁部材31eを構造体1に取り付ける。
【選択図】図3
Description
また、作業用ステージ上で梁部材を構築し、これを取り付けるので、下からのベントを最小限として梁部材の構築および取付ができ、屋根架構と低層階での躯体構築の並行作業が可能となる。さらに、作業用ステージを活用して堅牢な足場上で作業ができるので、墜落防止に役立つとともに飛来物落下による災害も軽減できる。
作業用ステージを移動可能とすると、例えば梁部材等の構築のため作業クレーンを別に設置する場合に、該作業クレーンの届く範囲で構築した梁部材を該範囲の外に移動させて別の位置に取り付けたり、作業用ステージを作業クレーンの届く範囲まで移動させその上で梁部材の構築と取付を行うことができる。従って、構造体の周囲にスペースがない場合に作業クレーンの数を減らしたり、作業クレーンの揚重能力、可動範囲が限定的なものであっても容易に施工ができ、前記のような作業用ステージの構成と相まって、作業性をさらに高めることができる。
このように、梁部材の間に空間を設けておき、クレーンの搬入に用いることで、クレーンガーター上への本設のクレーンの配置が容易になる。
これにより、作業用ステージをクレーンガーターの上で滑らせて移動させることができる。従って、作業用ステージの移動をジャッキ等を用いて容易に行うことができる。
梁部材の取付のため構造体にブラケットを設ける場合には、上記の構成とすることで、端部のブラケットに取り付ける梁部材を作業用ステージで移動させる際、この梁部材が他のブラケットに干渉することがなくなる。
作業用ステージに用いた梁部材を取り付けるためには、これを引き上げる必要があるが、この際、構造体の上部に揚重部を取り付けてこれを用いると容易に作業ができる。ただし、揚重に伴う反力により構造体が内に回転しこれが梁部材の引き上げを妨げる恐れがあるので、上記のように梁部材の端部に滑動部を設け、これにより構造体を押し広げつつ構造体上を滑らせることで、梁部材の引き上げを容易に行うことができる。
図1は、本実施形態において、屋根部を構成する梁部材の架設を行う構造体1を示す図である。図1(a)、(b)は構造体1の側面を図1(c)の矢印A、Bの方向からそれぞれ見た図である。図1(c)は構造体1を上から見た図である。また、図2(a)〜(d)は、図1(c)の線A1−A1’、A2−A2’、B1−B1’、B2−B2’に沿って下部構造11等の位置を示した図である。
(1.スライドステージ2の構築と梁部材31aの構築)
図3に示すように、本実施形態では、まず構造体1の梁架設位置(構造体1の上端)の下方で、両側のクレーンガーター13に架け渡すようにスライドステージ2を構築する。なお、図3において、(a)は構造体1を上から見た図であり、(b)は(a)の線C−C’に沿って梁部材等の位置を示した図である。以下、図5、8〜11、13、14において同様である。
次に、図5に示すように、スライドステージ2をクレーンガーター13に沿って奥にスライドさせ、その端部にある架設位置まで梁部材31aを移動させる。なお、この位置は、前記した作業クレーンの可動範囲外にある。
上記のように梁部材31aを架設した後、図8に示すように手前側にスライドステージ2を移動させ、そのスライドステージ2上で、前記の作業クレーン等を用いて梁部材31bを構築し、該梁部材31bを構造体1に取り付ける。
上記のようにして梁部材31a〜31dを架設した後、図11に示すように、梁部材31aと梁部材31cの間にある次の梁部材の架設位置までスライドステージ2を移動させる。その後、スライドステージ2として用いた前記の梁部材31eを構造体1に取り付ける作業に移る。
また、スライドステージ2上で梁部材31a〜31dを構築し、これを架設するので、下からのベントを最小限として梁部材31a〜31dの構築および架設ができ、屋根架構と低層階での躯体構築の並行作業が可能となる。さらに、スライドステージ2を活用して堅牢な足場上で作業ができるので、墜落防止に役立つとともに飛来物落下による災害が軽減できる。
このようにスライドステージ2を移動可能とすると、例えば作業クレーンの届く範囲で構築した梁部材31aを該範囲の外に移動させて別の位置に取り付けたり、スライドステージ2を作業クレーンの届く範囲まで移動させその上で梁部材31b〜31dの構築と取付を行うことができる。従って、構造体1の周囲に作業スペースがない場合に作業クレーンの数を減らしたり、作業クレーンの揚重能力、可動範囲が限定的なものであっても容易に施工ができ、スライドステージ2に本設の梁部材31eを用いる構成と相まって、作業性をさらに高めることができる。ただし、これに限ることはなく、クレーンガーター13以外の手段で移動させることなども可能である。
例えば、本発明の梁部材の架設方法が適用される構造体は実施形態で説明したようなタービン棟に限ることはない。本発明はその他様々な構造体に適用することができ、大規模な梁を架設する必要がある場合には特に有効である。
2:スライドステージ
13:クレーンガーター
13a、213b:摺動材
15:柱
15a:ブラケット
17:梁
19:クレーン
21:スライド台
24:作業台
31a〜31e、33a〜33c:梁部材
61:揚重部
63:滑動部
Claims (6)
- 構造体の屋根部を構成する梁部材の架設方法であって、
梁部材を梁架設位置よりも下方において構築する工程と、
前記梁部材と仮設材からなる作業用ステージ上で、新たな梁部材を構築する工程と、
前記新たな梁部材を前記構造体に取り付ける工程と、
前記作業用ステージに用いられた梁部材を前記構造体に取り付ける工程と、
を有することを特徴とする梁部材の架設方法。 - 前記構造体は、クレーンガーターを有し、
前記作業用ステージが、前記クレーンガーター上を移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の梁部材の架設方法。 - 前記新たな梁部材および前記作業用ステージに用いられた梁部材の前記構造体への取付時には、いずれか2つの梁部材の間で、クレーンの搬入のための空間が設けられるようにしておき、
前記クレーンを前記空間から搬入して前記クレーンガーター上に配置する工程をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の梁部材の架設方法。 - 前記クレーンガーターの前記作業用ステージに接する面、および、前記作業用ステージの前記クレーンガーターに接する面のそれぞれに、摺動材が設けられることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の梁部材の架設方法。
- 前記構造体の外周部には、梁部材の端部を取り付けるための、内側方向に突出するブラケットが、前記作業用ステージの移動方向に沿って複数設けられており、
前記作業用ステージの移動方向に沿った一方の端部にあるブラケットの突出する長さが、それ以外のブラケットより長いことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の梁部材の架設方法。 - 前記作業用ステージに用いられた梁部材を前記構造体に取り付ける際は、当該梁部材の端部に滑動部を設けるとともに、前記構造体の外周部の上部に設けた揚重部により前記滑動部と前記構造体とが接した状態で引き上げていくことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の梁部材の架設方法。
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JP2019199725A (ja) * | 2018-05-15 | 2019-11-21 | 有限会社 伊藤 | セントル支持装置の組立方法及び連結部材 |
CN113958133A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-01-21 | 中铁三局集团建筑安装工程有限公司 | 钢结构厂房屋架梁施工方法 |
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