JPH10184037A - 有水式ガスホルダーの工法 - Google Patents

有水式ガスホルダーの工法

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JPH10184037A
JPH10184037A JP35576396A JP35576396A JPH10184037A JP H10184037 A JPH10184037 A JP H10184037A JP 35576396 A JP35576396 A JP 35576396A JP 35576396 A JP35576396 A JP 35576396A JP H10184037 A JPH10184037 A JP H10184037A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりで高い仮設足場を必要とすること
なく、危険を伴う高所での作業がなく、火花等落下物の
大掛かりで高い防護対策を必要とすることもなく、また
大形の重機等を必要とすることなく、広い作業場所や移
動通路を必要とすることもなく、かつ安全で作業能率が
良く経済性の高い、有水式ガスホルダーの解体及び組立
ての工法を提供する。 【解決手段】 有水式ガスホルダーの基柱を空気圧を
受けたガス槽で支持した状態で、基柱を含む架構を解体
又は組立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水槽内にガスを
封入して浮かぶガス槽の上下動を案内する複数の基柱が
水槽の側壁外周に固定支持、又は水槽の外側地面の基礎
に固定支持して設けられている有水式ガスホルダーの、
基柱を含む架構を解体又は組立てる有水式ガスホルダー
の工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有水式ガスホルダー1の一般例を図7に
基づいて説明する。有水式ガスホルダー1は、円盤状の
底壁6と円筒状の側壁5とからなる水槽2に水封用の水
を溜め、この水槽2内に単数、又は少なくとも内外槽を
備えた複数槽(図示例は内外槽と中槽よりなる3槽の複
数槽)の有頂円筒形のガス槽3を浮かべて形成され、こ
の水封されたガス槽3内にガス出入管15を連通しガス
の供給と排出が行われる。図7の有水式ガスホルダー1
は、ガス槽3が最内部の内槽3A,中間部の中槽3B,
最外部の外槽3Cの3槽からなり、その各ガス槽間はシ
ール水を封入したシール部(図示省略)で接続された比
較的大形の有水式ガスホルダー1の場合である。
【0003】有水式ガスホルダー1には、水槽2の側壁
5から所定間隔をおいた外側の周囲に隔接して複数の基
柱4が設けられている。図7に示す一般例は、各基柱4
の下部を水槽2の側壁5周囲に複数の基柱支持サポー
ト、つまり基柱取付部9で固定支持されている場合を示
している。この他に各基柱4の固定支持方法として地面
の基礎に直接固定する場合もある。基柱4は、I形鋼や
H形鋼等の断面H形状の部材等で一定間隔を置いて立設
され、この基柱4を支持枠にして全体周囲に、ガスの供
給と排出によって上下動するガス槽3を支える架構14
が形成されている。この架構14は、全体が所定強度と
所定間隔で全体形状を維持するように、水平状及び斜交
するアングル部材、チャンネル部材等よりなるブレーシ
ング11やガーダー12などの補強材を基柱4間に張設
接続して形成されている。
【0004】また水槽2の上部周囲、及び上昇したガス
槽3各槽の境界部に位置する周囲の基柱4間に、チャン
ネル材やアングル材等の型鋼材、及び鋼板材などで形成
された水槽歩廊10、ガス槽歩廊13及び昇降用階段
(図示省略)等の架構が架設されている。またガス槽3
の上下動を円滑にするために、各槽のガス槽3の下端部
にはガス槽3及び水槽2の内壁に設けたガイド(図示せ
ず)に接する下部ローラー7が設けられており、かつ各
槽のガス槽3の上端部には放射状にガイドアームを張り
出しその先端位置に基柱4と接触し案内する上部ローラ
ー8が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような図7に示す
有水式ガスホルダー1は、長期間使用され老朽化などし
て解体する必要が生じた場合、ガス槽3と水槽2の解体
は、ガスを排出しガス槽3を水槽2内に降下させ水槽2
の水を抜いた後に、水槽2内の空間及び水槽2周囲の低
所で安全に解体作業ができた。しかしながら、水槽2と
ガス槽3の周囲の基柱4を含む架構14の解体作業は、
架構14が大きくて高い構築物であるために、解体作業
が大掛かりでかつ危険を伴う大変な作業となった。つま
り、水槽2の外側周囲に高く立設されている架構14の
内外周囲に沿って全体に高く大きい仮設足場等を構築
し、その仮設足場に作業員が乗って、順次上部から下部
に向かって架構14の大規模な解体作業が進められてい
た。
【0006】上述のような高所仮設足場や大形重機等を
使用する従来の有水式ガスホルダーの解体工法は、水槽
2の側壁5から所定間隔をおいた外側の周囲に隔接して
立設された高く大きな基柱4を含む架構14を上部から
下部に向かって順次切断し解体作業をするために、大掛
かりでかつ高所での危険な作業であった。また、高く大
きく仮設された解体作業用の足場の周囲全体に落下防止
用安全ネット等を張りめぐらすなど、高所作業用の安全
対策が必要であった。また、高所作業に適する熟練した
多数の作業員を必要とした。また、高い場所で火気を使
用し切断作業をするため、火花や溶断片が周辺に飛散し
たり落下するのを防止するための対策、つまり周囲に高
い防炎シートや防護壁等の火気養生などの大掛かりな防
護対策を必要とした。さらにまた、周囲に他の設備や構
築物等が接近している場合には、他の設備や構築物等へ
火花等が飛散したり解体物等が接触などしないように配
慮し、それらの防護対策が必要となった。
【0007】また、解体した基柱4、ブレーシング1
1、ガーダー12、ガス槽歩廊13等よりなる基柱4を
含む架構14の重量物を、降下可能な大きさに切断し高
い場所から吊りながら降ろすために、大型レッカー、大
型クレーン及び吊り装置等の大形の重機が必要で、これ
らの大形重機を稼働させるための広い作業場所と移動用
の広い通路を必要とした。また、周囲に既設構築物等が
接近しているような狭い場所では、作業規模の制約など
が生じ作業能率が低下し、解体作業も困難であった。
【0008】また、図7に示す有水式ガスホルダー1を
新規に組立て構築する場合にも、上記解体する場合と同
様に、ガス槽3と水槽2の組立ては、水槽2内の空間及
び水槽2周囲の低所で安全に組立作業ができた。しかし
ながら、水槽2とガス槽3の周囲の基柱4を含む架構1
4の組立作業は、架構14が大きくて高い構築物である
ために、組立作業が大掛かりでかつ危険を伴う大変な作
業となった。つまり、水槽2の外側周囲に沿って全体に
高く大きい仮設足場等を構築し、その仮設足場に作業員
が乗って、順次下部から上部に向かって基柱4を含む架
構14の大規模な組立作業が進められていた。
【0009】上述のような高所仮設足場等を使用する従
来の有水式ガスホルダーの組立工法は、水槽2の側壁5
から所定間隔をおいた外側の周囲に隔接して高く大きな
基柱4を含む架構14を下部から上部に向かって順次組
立作業をするために、大掛かりでかつ高所での危険な作
業であった。つまり、高く大きく仮設された組立作業用
の足場の周囲全体に落下防止用安全ネット等を張りめぐ
らすなど、高所作業用の安全対策が必要であった。ま
た、高所作業に適する熟練した多数の作業員を必要とし
た。
【0010】また、架構14を構成する基柱4、ブレー
シング11、ガーダー12、ガス槽歩廊13等をそれぞ
れ幾つかの枠組み単位に形成した重量物を、高い場所ま
で吊り上げるために、大型レッカー、大型クレーン及び
吊り装置等の大形の重機が必要であり、これらの大形重
機を稼働させるための広い作業場所と移動用の広い通路
を必要とした。また、周囲に既設構築物等が接近してい
るような狭い場所では、作業能率が低下し、組立作業も
困難であった。
【0011】この発明は、従来技術の有する上述の問題
点に鑑みてなされたもので、大掛かりで高い仮設足場を
必要とすることなく、危険を伴う高所での作業がなく、
火花等落下物の大掛かりで高い防護対策を必要とするこ
ともなく、また大形の重機等を必要とすることなく、広
い作業場所や移動通路を必要とすることもなく、かつ安
全で作業能率が良く経済性の高い、有水式ガスホルダー
の解体及び組立ての工法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の有水式ガスホ
ルダーの工法は、有水式ガスホルダーの基柱を空気圧を
受けたガス槽で支持した状態で、基柱を含む架構を解体
又は組立てるものである。
【0013】また、この発明による有水式ガスホルダー
の解体工法は、基柱の降下を垂直に案内する複数の基柱
ガイドを水槽の側壁の上下方向に所定間隔をおいて設
け、ガス槽の上部と接続するエアーリフト用部材を基柱
の最上部に取付け、ガス槽のガス出入管からガス槽へ空
気を送ってガス槽を最上部まで上昇させ上記エアーリフ
ト用部材にガス槽の上部を接続して基柱にかかる荷重を
保持し、この基柱を保持した状態で水槽側壁周囲に固定
した基柱取付部を切断除去して基柱にかかる荷重を支持
し、上記ガス槽で基柱を支持した状態で上記基柱ガイド
より下方に位置する所定高さ分の基柱を地面上にて降下
可能に切断除去するとともに水槽の歩廊上にてこの所定
高さ分のブレーシング等の基柱に接続した架構を切断除
去する工程と、ガス槽の空気を抜いて上記所定高さの切
断除去分だけ上記基柱ガイドに案内させて基柱を降下さ
せる工程とを設け、上記ガス槽で基柱を支持した状態で
所定高さ分の下部基柱等を切断除去する工程とガス槽の
空気排出で基柱等を降下する工程を順次繰り返しながら
基柱を含む架構を下部から解体するものである。
【0014】また、この発明による有水式ガスホルダー
の組立工法は、基柱の上昇を垂直に案内する複数の基柱
ガイドを上記水槽の側壁の上下方向に所定間隔をおいて
設け、この基柱ガイドに案内させて基柱を地面又は水槽
側壁から水槽の歩廊上の所定高さ位置まで立設し、この
基柱に上部のガーダー及びブレーシング等の基柱に接続
する架構を水槽の歩廊上にて組立て、この基柱最上部に
ガス槽の上部と接続するエアーリフト用部材を取付け、
ガス槽のガス出入管からガス槽へ空気を送ってガス槽を
上昇させ上記エアーリフト用部材に接続し基柱にかかる
荷重を支持してガス槽と共に基柱を所定高さ分だけ上記
基柱ガイドに案内させて上昇させる工程と、上記基柱を
ガス槽で支持した状態で上記上昇させた所定高さ分だけ
上記基柱ガイドより下部に基柱を地面上にて組立て接続
するとともに水槽歩廊上にて所定高さ分のブレーシング
等の基柱に接続する架構を組立て接続する工程とを設
け、上記ガス槽への空気の供給で基柱を支持し所定高さ
分上昇させる工程とこのガス槽による支持状態で上昇分
の下部基柱等を組立て接続する工程を順次繰り返しなが
ら基柱を含む架構を上部から組立てるものである。
【0015】また、この発明による有水式ガスホルダー
の解体工法は、少なくとも内外槽を備えた複数のガス槽
を有する有水式ガスホルダーを解体する工法において、
基柱の降下を垂直に案内する複数の基柱ガイドを上記水
槽の側壁の上下方向に所定間隔をおいて設け、上記ガス
槽の内槽上部と接続するエアーリフト用部材を基柱の所
定高さ位置、つまり内槽の最上昇時の位置に取付け、ガ
ス槽のガス出入管から内槽へ空気を送って内槽を最上昇
位置まで上昇させ上記エアーリフト用部材に接続して基
柱にかかる荷重を保持し、この基柱を保持した状態で水
槽側壁周囲に固定した基柱取付部を切断除去して基柱に
かかる荷重を支持し、上記内槽で基柱を支持した状態で
上記基柱ガイドより下方に位置する所定高さ分の基柱を
降下可能に地面上にて切断除去するとともに水槽の歩廊
上にてこの所定高さ分のブレーシング等の基柱に接続し
た架構を切断除去する工程と、内槽の空気を抜いて上記
切断除去分だけ上記基柱ガイドに案内させて基柱を降下
させる工程と、上記基柱下端を地面又は水槽側壁に支持
した状態で再び上記エアーリフト用部材を基柱の所定高
さ位置まで移設する工程とを設け、上記内槽への空気の
供給で基柱を支持した状態で所定高さ分の下部基柱等を
切断除去する工程と内槽の空気排出で基柱を降下させる
工程とこの地面又は水槽側壁に支持状態でエアーリフト
用部材を移設する工程を順次繰り返しながら基柱を含む
架構を下部から解体するものである。
【0016】また、この発明による有水式ガスホルダー
の組立工法は、少なくとも内外槽を備えた複数のガス槽
を有する有水式ガスホルダーを組立てる工法において、
基柱の上昇を垂直に案内する複数の基柱ガイドを上記水
槽の側壁の上下方向に所定間隔をおいて設け、この基柱
ガイドに案内させて基柱を地面又は水槽側壁から水槽の
歩廊上の所定高さ位置まで立設し、この基柱に上部のガ
ーダー、ブレーシング等の基柱に接続する架構を水槽の
歩廊上にて組立て接続し、この基柱の所定高さ位置、つ
まりガス槽の内槽の最上昇時の位置にエアーリフト用部
材を取付け、ガス槽のガス出入管から内槽へ空気を送っ
て内槽を最上昇位置まで上昇させ上記エアーリフト用部
材に接続し基柱にかかる荷重を支持して内槽と共に基柱
を所定高さ分だけ上記基柱ガイドに案内させて上昇させ
る工程と、上記基柱を支持した状態で上記基柱ガイドよ
り下部に基柱を地面上にて組立て接続するとともに水槽
の歩廊上にてブレーシング等の基柱に接続する架構を組
立て接続する工程と、内槽の空気を抜いて上記基柱下端
を地面又は水槽側壁に支持した状態で再び上記エアーリ
フト用部材を基柱の所定高さ位置まで移設する工程とを
設け、上記内槽への空気の供給で基柱を支持し所定高さ
分上昇させる工程とこの支持状態で上昇分の下部基柱等
を組立て接続する工程と内槽の空気の排出で基柱下端を
地面又は水槽側壁で支持した状態でエアーリフト用部材
を移設する工程を順次繰り返しながら基柱を含む架構を
上部から組立てるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図6に基づいて、この発
明に係る有水式ガスホルダーの解体工法と組立工法につ
いて説明する。
【0018】図1乃至図3は有水式ガスホルダー1の基
柱4を含む架構14を順次解体する手順を示している。
なおこの有水式ガスホルダー1は、ガス槽3が1つの単
槽の事例を示しているが、ガス槽3が少なくとも内外槽
を備えた複数槽の場合にも以下詳述する単槽の手順と同
様の手順で行う。基柱4を含む架構14を解体するに当
たり、各基柱4が傾くことなく降下を垂直に案内するよ
うに、基柱4に沿わせ上下方向に所定間隔をおいて複数
の基柱ガイド16を水槽2の側壁5に設ける。また、基
柱4にかかる荷重、つまり基柱4、ブレーシング11、
ガーダー12、ガス槽歩廊13等よりなる架構14の重
量を支持するようにガス槽3上部と係合又は結合等で接
続するエアーリフト用部材17を設ける。なお、図のエ
アーリフト用部材17は、ガス槽3の上部ローラー8が
当接するように、基柱4の最上部でガーダー12の近傍
に取付けた場合を示す。
【0019】上述のように、基柱ガイド16及びエアー
リフト用部材17を取付けた後、図1に示すように、ガ
ス槽3のガス出入管15を利用してガス槽3内へ、エア
ーリフト用に設置した送風機又はブロアー等の送気設備
(図示せず)を使用して、空気を送って空気圧でガス槽
3を最上部まで上昇させ、上記エアーリフト用部材17
に上部ローラー8を当接し基柱4にかかる荷重を保持す
る。このようにガス槽3で基柱4を保持した状態で、水
槽2側壁5周囲に固定した基柱支持サポート、つまり基
柱取付部又は地面の基礎との取合部(図示せず)を切断
除去する。また、ガス槽3の空気圧を受けて基柱4を支
持した状態で上記基柱ガイド16より下方に位置する所
定高さ分の基柱4A(図の斜線マーキング部)を地面上
にて降下可能に切断除去する。また同時に、水槽2の歩
廊10上にてこの所定高さ分、例えば手の届く程度の高
さ範囲のブレーシング11A等の基柱4に接続した架構
14(図の斜線マーキング部)を切断除去する。
【0020】続いて、図2に示すように、ガス槽3の空
気を抜いて上記所定高さの切断除去分だけ上記基柱ガイ
ド16に案内させて基柱4を降下させる。図2に示す状
態で、再び基柱ガイド16より下方に位置する所定高さ
分の基柱4B(図の斜線マーキング部)を地面上にて降
下可能に切断除去するとともに、水槽2の歩廊10上に
て所定高さ分のブレーシング11B等の基柱4に接続し
た架構14(図の斜線マーキング部)を切断除去する。
【0021】さらに続いて、図3に示すように、再びガ
ス槽3の空気を抜いて上記所定高さの切断除去分だけ上
記基柱ガイド16に案内させて基柱4を降下させる。図
3に示す状態で、再び基柱ガイド16より下方に位置す
る所定高さ分の基柱4C(図の斜線マーキング部)を地
面上にて降下可能に切断除去するとともに、水槽2の歩
廊10上にてブレーシング11C等の基柱4に接続した
架構14(図の斜線マーキング部)を切断除去する。こ
のように、空気圧を受けたガス槽3で基柱4を支持した
状態で、地面上と水槽2の歩廊10上にて、切断除去と
降下の工程を順次繰り返して、基柱4を含む架構14を
下部から解体撤去する。
【0022】また、有水式ガスホルダー1の基柱4等を
組み立てる際には、上述の解体工法の手順とは全く逆
に、図3から図1に至る手順に従って施工する。つま
り、基柱4、ブレーシング11、ガーダー12等よりな
る基柱4を含む架構14を組み立てるに当たり、各基柱
4が傾くことなく上昇を垂直に案内するように、基柱4
に沿わせ上下方向に所定間隔をおいて複数の基柱ガイド
16を水槽2の側壁5に設ける。次に、地面上で基柱4
を組立て、水槽2の歩廊10上にて、ブレーシング1
1、ガーダー12等の基柱4に接続する架構14の上方
部分を組み立てる。続いて、ガス槽3の上部ローラー8
が当接するように、基柱4の最上部でガーダー12の近
傍位置にエアーリフト用部材17を取付ける。
【0023】続いて、図3に示すように、ガス槽3のガ
ス出入管15からガス槽3内へ空気を送って空気圧でガ
ス槽3を上昇させ、上記エアーリフト用部材17に上部
ローラー8を当接して、基柱4を基柱ガイド16に沿っ
て上昇させ、所定高さ位置、例えば手の届く高さで基柱
4にかかる荷重を保持する。このようにガス槽3で基柱
4を保持した図3の状態で、基柱ガイド16より下方に
位置する所定高さ分の基柱4Cを地面上にて組立て接続
するとともに、水槽2の歩廊10上にて上記所定高さ範
囲のブレーシング11C等の基柱4に接続する架構14
を組立て接続する。
【0024】さらに続いて、図2乃至図1に示すよう
に、ガス槽3に空気を供給して基柱4を支持し、順次所
定高さ分だけ上記基柱ガイド16に案内させて基柱4を
上昇させる。図2乃至図1に示す状態で、再び基柱ガイ
ド16より下方に位置する所定高さ分の基柱4B,4A
を地面上にて順次組立て接続するとともに、水槽2の歩
廊10上にて所定高さ分のブレーシング11B,11A
等の基柱4に接続する架構14を順次組立て接続する。
このように、基柱4を空気圧を受けたガス槽3で支持し
た状態で、地面上と水槽2の歩廊10上にて、基柱4及
び基柱4に接続するブレーシング11等の架構14の組
立て接続と上昇を繰り替えし、最後に、基柱4の下部を
水槽2側壁5周囲の基柱支持サポート、つまり基柱取付
部又は地面の基礎部(図示せず)で固定し基柱4を含む
架構14全体を構築する。
【0025】エアーリフト用部材17の事例を図4に基
づいて説明する。エアーリフト用部材17は、チャンネ
ル材やアングル材等を用いてブラケット状に形成し、基
柱4内面側のフランジ面に固着し、基柱4をガス槽3、
つまりガス槽の内槽3Aの上部に接続し、基柱4にかか
る荷重を伝達するように形成する。図4の事例では、エ
アーリフト用部材17は、ガス槽の内槽3Aに上部ロー
ラー8、つまり最上部ローラー8Aを介して係合し接続
するように形成した場合を示した。また、基柱4と内槽
3A上部を接続するその他の接続方法としては、上部ロ
ーラー8Aを取付けている張り出しアーム、内槽3Aの
屋根板、又は内槽3A上の別途補強部材等に、係合や固
着などによって接続するように、エアーリフト用部材1
7を張り出して形成してもよい。なお、後述する図6に
示す複数のガス槽3を有する有水式ガスホルダー1を解
体する実施形態例のように、エアーリフト用部材17を
移設し繰り返して使用するような場合には、この固着部
は、ボルトやクランプ等の螺着構造の固定具などで着脱
及び再使用が容易な取付構造にする。
【0026】基柱ガイド16の事例を図5に基づいて説
明する。基柱4は、平行辺部材の基柱フランジと、この
平行する両基柱フランジ間を接続する基柱ウエブとから
なる断面H形状のI形鋼やH形鋼で形成した場合を示し
ている。この基柱4の降下、又は上昇を垂直方向に円滑
に案内するように基柱ガイド16を、水槽2の側壁5の
外周に上下方向に所定間隔をおいて溶接等で固着して設
ける。図5に示す基柱ガイド16は、基柱4を挿通し遊
嵌するように押え部材18,18と案内ローラー19,
19で形成した場合を示す。つまり基柱フランジの外側
面に当接させた状態で案内ローラー19,19を設け、
チャンネル部材等で形成した押え部材18,18に長穴
を設け、軸心をボルト等の固定具で調整して取付ける。
基柱ガイド16に挿通された基柱4の基柱フランジの外
側面は、基柱4が降下又は上昇する際に、この押え部材
18と案内ローラー19によって傾いたりねじれたりす
ることのないように規制され、基柱4は垂直方向に円滑
に導かれ案内される。
【0027】このような案内ローラー19を設けた場合
には、基柱4は傾いたりねじれたりする動きが規制され
るとともに抵抗が一層少なく円滑に導かれて降下する。
なお、このローラの軸心は、押え部材18,18に設け
た長穴にボルト等の固定具で間隔を調整自在に形成す
る。また、ローラーの軸心にスプリングバネ等を取付け
て、ローラーが基柱フランジに弾力をもって当接し、強
い押圧力が働くことなく円滑に回転するように形成して
もよい。なお、図5に示した事例では基柱フランジの両
外側面にそれぞれ案内ローラー19,19を設けた場合
を示したが、基柱4にかかる荷重が小さい場合や高さが
低い場合等で、基柱4が傾く恐れの少ない場合には、基
柱フランジのいずれか一方の外側面だけに案内ローラー
19を設け、他方の外側面にはアングル部材等の案内部
材を設けるなどすると基柱ガイド16を簡略化すること
ができる。また、基柱ガイド16に滑りの良い、例えば
シリコン合成樹脂材等の摩擦抵抗の少ない材料よりなる
部材を設けたり、また基柱4と基柱ガイド16との間に
スプリング等の弾力性のある部材を設けると、摩擦抵抗
がさらに小さくなり基柱4の降下が一層滑らかになる。
【0028】図6(A),(B),(C),(D)に基
づいて、この発明に係る工法の他の実施形態例として、
少なくとも内外槽を備えた複数のガス槽3を有する有水
式ガスホルダー1の解体工法と組立工法の手順を説明す
る。なお、解体工法は図6の右向き矢印の手順で行い、
組立工法は図6の左向き矢印の手順で行う。この実施形
態例は、複数槽のガス槽3のうち最内部のガス槽内槽3
Aのみに空気を給排気して上昇又は降下させ、エアーリ
フト用部材17を移設しながら行う解体する工法、又は
組立てる工法である。この内槽3Aのみをエアーリフト
させて行う工法は、ガス槽3の重量は内槽3Aのみであ
るため、空気圧をその分だけ小さくできるとともに、空
気量も少なくできる。また、少なくとも内外槽を備えた
複数のガス槽3を有する有水式ガスホルダー1は、一般
的に架構14が大きく基柱4にかかる荷重が大きいもの
であるが、ガス槽中槽3Bやガス槽外槽3C等に圧力の
高い空気を入れて浮上させることがないので、複数の各
ガス槽間を接続するシール部に水封切れを生じることが
なく安全に適用できる。
【0029】解体工法は、図6(A)から(D)に至る
右向き矢印に従った手順で行う。まず、図6(A)に示
すように、基柱4の降下を垂直に案内する複数の基柱ガ
イド16を水槽2の側壁5の上下方向に所定間隔をおい
て設け、またガス槽内槽3Aの最上昇時の位置、例えば
上部ローラー8Aが当接する上記基柱4の所定高さ位置
に、エアーリフト用部材17を取付ける。次いで、ガス
槽3のガス出入管(図示省略)からガス槽内槽3Aへ、
空気を送って内槽3Aを最上昇位置まで上昇させ、上記
エアーリフト用部材17に上部ローラー8Aを当接して
基柱4にかかる荷重を保持し、この基柱4を保持した状
態で水槽側壁5周囲に固定した基柱取付部又は地面の基
礎取付部(図示省略)を切断除去して基柱4にかかる荷
重を支持する。この内槽3Aの空気圧を受けて基柱4を
支持した状態で、上記基柱ガイド16より下方に位置す
る基柱4A(図の斜線マーキング部)を地面上にて降下
可能に切断除去するとともに、水槽2の歩廊10上にて
ブレーシング(図示省略)等の基柱4を接続した架構1
4を切断除去する。
【0030】続いて、図6(B)の実線で示すように、
内槽3A内の空気を抜いて上記切断除去分だけ上記基柱
ガイド16に案内させて基柱4下端を地面近傍に降下さ
せる。この基柱4下端を地面又は水槽2の側壁に支持し
た状態で、再び上記エアーリフト用部材17を、図の一
点鎖線で示すように基柱4の所定高さ位置まで移動して
設置し、さらに内槽3Aへ空気を供給し内槽3Aを上昇
させ、図の一点鎖線で示すように支柱4にかかる荷重を
支持し、この支持状態で、再び所定高さ分の基柱4B
(図の斜線マーキング部)を切断除去する。
【0031】さらに続いて図6(C)に示すように、内
槽3Aの空気の排出で基柱4下端を地面近傍に降下さ
せ、この地面又は水槽2側壁での支持状態でエアーリフ
ト用部材17を移設し、空気圧支持状態で基柱4C(図
の斜線マーキング部)を地面上にて切断除去する。な
お、基柱4がさらに高い場合、又はエアーリフトの一回
当たりの距離、つまりストロークが小さい場合などで
は、上述の下部基柱4の切断除去と基柱4の降下の各手
順を、さらに細かく回数を増加させるなど順次繰り返し
て行う。このように、地面上及び水槽2の歩廊10上の
低い位置で、所定長さの基柱4及び基柱4に接続したブ
レーシング等の架構14を切断除去し、基柱4を降下さ
せながら下部から上部へと基柱4を含む架構14を順次
解体していく。
【0032】最後に、図6(D)に示すように、内槽3
Aの空気を排出し基柱4下端を地面又は水槽2の側壁に
支持した状態で、地面上及び水槽2の歩廊10上にて基
柱4D(図の斜線マーキング部)及び基柱4に接続した
上部のガーダー12等の架構14を解体撤去する。
【0033】また、組立工法は、上述の解体工法の手順
とは全く逆の手順、つまり図6の左向き矢印で示した
(D)から(A)に至る手順に従って順次施工する。即
ち、図6(D)に示すように、地面上及び水槽2の歩廊
10上にて上部の基柱4D及び基柱4に接続する上部の
ガーダー12及びブレーシング等の架構14を組立て、
内槽3Aの上部ローラー8Aが当接する基柱4上部位置
にエアーリフト用部材17を取付ける。続いて、内槽3
A内への空気の供給と排出による空気圧支持と地上支持
で、図6(C),(B),(A)に示す手順に従って、
基柱4の上昇とエアーリフト用部材17の移設を順次繰
り返しながら、基柱4の下部に基柱4C,4B,4Aを
地面上にて順次接続するとともに、水槽2の歩廊10上
にてブレーシング(図示省略)等の架構14を接続して
基柱4を含む架構14を組み立てていく。
【0034】なお、上記エアーリフト用部材17は、長
いボルトやクランプ等の螺着構造の固定具などで基柱4
を挟み付けて固定し、着脱及び再使用が容易な構造に形
成すると、簡単容易に取付け取外しの作業ができる。つ
まり、このエアーリフト用部材17の基柱4上部への移
動設置は、ボルトやクランプ等を緩め、基柱4に沿って
ずらせながら基柱4上部へ移動し設置すると作業能率が
さらに向上する。
【0035】上述のように、空気圧を受けたガス槽3で
支持した状態で、基柱4を含む架構14を解体又は組立
てる作業は、大掛かりで高い仮設足場を使用せず危険を
伴う高所作業がなく、地面上の低所及び水槽2の周囲歩
廊10上で行うため、落下防止の安全設備や火花や溶断
片等の飛散防止の防護対策などを大掛かりにする必要が
なく、また大形の重機と広い敷地を必要としない。つま
り、火災等の心配がなく安全で低い圧力の空気を使用
し、空気の給排気で昇降を円滑簡単に繰返してでき、昇
降するための重機等の特別な装置を必要とすることな
く、基柱ガイド16やエアーリフト用部材17等の簡単
な治具、送風機やブロアー等の簡単な給排気設備を使用
して、作業能率良く解体作業又は組立作業ができるた
め、工期を短縮し、経済的にできる。
【0036】
【発明の効果】この発明に係る有水式ガスホルダーの工
法は、上述のように、ガス槽内に供給した空気圧で基柱
を支えその下部を切断除去又は組立て接続し、空気圧を
受けた支持状態で降下又は上昇させる工程を順次繰り返
して、地面上及び水槽の歩廊上の低所で、下部から上部
へと基柱を含む架構を順次解体、又は上部から下部へと
基柱を含む架構を順次組立てるので、解体するガス槽自
体を解体に有効利用し、又は組立てた製品自体を組立て
に有効利用するので、別途解体や組立て用の大形の重機
を必要とすることがない。また、大掛かりで高い仮設足
場を必要とすることがなく、高所での危険な作業がなく
地面上又は水槽歩廊上にて安全に解体又は組立作業がで
きる。また、落下防止用安全ネットを張りめぐらす必要
がなく、高所作業用の安全対策を必要とすることなく、
高所作業に熟練した作業員を必要とせず、難しい作業も
なく作業能率が良い。さらにまた、大形の重機等の移動
用の広い作業場所等を必要としないので、狭い限られた
敷地内でも、作業性が良く工期も短縮でき経済性の高い
有水式ガスホルダーの工法となる。
【0037】また、解体工法では、高い場所での火気の
使用と切断作業がないため、火花や溶断片の飛散落下防
止策として高く大掛かりな防炎シートや防護壁等による
養生などの防護対策を必要としない。また、解体した基
柱等の重量物を高い場所から吊って降ろすための大型レ
ッカーや大型クレーン、吊り装置等の大形の重機を必要
としない上、大形の重機を使用する広い作業場所や、大
形の重機を移動する広い通路を必要としない。また周囲
の既設設備へ解体物等が飛散などしないように配慮し防
護する必要がなく、防火対策、作業条件の制約などがな
いので、限られた狭い作業場所であっても解体作業が容
易にできる。
【0038】上述のように、この発明の有水式ガスホル
ダーの工法は、大掛かりで高い仮設足場を使用せず危険
を伴う高所作業がなく、低所で行うため、落下防止の安
全設備や防護対策などを大掛かりにする必要がなく、ま
た大形の重機と広い敷地を必要とせず、エアーリフト、
つまり空気圧支持用の簡単な部材や給排気設備を使用し
て、作業能率良く、安全に、工期を短縮し、経済性良く
できる。
【0039】また、上記工法のうち、エアーリフト用部
材を基柱の最上部に取付け、単槽又は少なくとも内外槽
を備えた複数槽のガス槽全体を降下又は上昇させる工法
は、エアーリフト用部材を付け替える手間がなく、また
全体を最上部で支えるため安定性が良く、また一方向に
連続して昇降するため、作業能率が良い。
【0040】また、上記工法のうち、少なくとも内外槽
を備えた複数槽のガス槽のうち内槽のみに空気を給排気
して上昇又は降下させ、エアーリフト用部材を移設しな
がら解体する工法、又は組立てる工法は、空気による内
槽の上昇高さが低いため内槽の上昇下降の移動が安定し
安全性が向上する。また、内槽を浮上させるための空気
の圧力も小さくでき、また架構の重量が大きい場合でも
ガス槽の接続シール部の水封切れ発生もなく、さらに空
気の給排気量を少なくして施工することができる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る有水式ガスホルダーの工法の
解体工法、及び組立工法を説明する一部省略した側面説
明図である。
【図2】 図1に続く工程を示す説明図である。
【図3】 図2に続く工程を示す説明図である。
【図4】 エアーリフト用部材の取付け状況を示す側面
説明図である。
【図5】 基柱ガイドの取付け状況を示す斜視説明図で
ある。
【図6】 (A),(B),(C),(D)は、少なく
とも内外槽を備えた複数のガス槽を有する有水式ガスホ
ルダーの場合における、この発明に係る解体工法、及び
組立工法の手順を示す側断面説明図である。
【図7】 有水式ガスホルダーの一般例で、ガス槽が3
槽の複数槽の場合の全体側面を示し、左半分は基柱を含
む架構を記載し、右半分は基柱を含む架構を一部省略し
た説明図である。
【符号の説明】
1 有水式ガスホルダー 2 水槽 3,3A,3B,3C ガス槽 4,4A,4B,4C,4D 基柱 5 側壁 6 底壁 7 下部ローラー 8,8A 上部ロー
ラー 9 基柱取付部 10 歩廊 11,11A,11B,11C ブレーシング 12 ガーダー 13 ガス槽歩廊 14 架構 15 ガス出入口 16 基柱ガイド 17 エアーリフト
用部材 18 押え部材 19 案内ローラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有水式ガスホルダーの基柱を空気圧を受
    けたガス槽で支持した状態で、基柱を含む架構を解体又
    は組立てることを特徴とする有水式ガスホルダーの工
    法。
  2. 【請求項2】 有水式ガスホルダーのガス槽の上部と接
    続するエアーリフト用部材を基柱の最上部に取付け、ガ
    ス槽へ空気を送って上昇させ上記エアーリフト用部材に
    ガス槽の上部を接続して基柱にかかる荷重を支持し、上
    記ガス槽で基柱を支持した状態で所定高さ分の下部基柱
    を切断除去するとともに水槽の歩廊上にてこの所定高さ
    分のブレーシング等の基柱に接続した架構を切断除去す
    る工程と、ガス槽の空気を抜いて上記所定高さの切断除
    去分だけ基柱を降下させる工程とを設け、上記ガス槽で
    基柱を支持した状態で基柱を切断除去し降下させる工程
    を順次繰り返しながら基柱を含む架構を下部から解体す
    ることを特徴とする有水式ガスホルダーの解体工法。
  3. 【請求項3】 有水式ガスホルダーの基柱を地面又は水
    槽側壁から水槽の歩廊上の所定高さ位置まで立設し、こ
    の基柱に上部のガーダー及びブレーシング等の基柱に接
    続する架構を水槽の歩廊上にて組立て、この基柱最上部
    にガス槽の上部と接続するエアーリフト用部材を取付
    け、ガス槽へ空気を送って上昇させ上記エアーリフト用
    部材に接続し基柱にかかる荷重を支持して基柱を所定高
    さ分だけ上昇させる工程と、上記基柱をガス槽で支持し
    た状態で上記上昇させた所定高さ分だけ下部基柱を組立
    て接続するとともに水槽歩廊上にて所定高さ分のブレー
    シング等の基柱に接続する架構を組立て接続する工程と
    を設け、上記ガス槽で基柱を上昇させる工程と基柱をガ
    ス槽で支持した状態で基柱及び基柱に接続する架構を組
    立て接続する工程を順次繰り返しながら基柱を含む架構
    を上部から組立てることを特徴とする有水式ガスホルダ
    ーの組立工法。
  4. 【請求項4】 少なくとも内外槽を備えた複数のガス槽
    を有する有水式ガスホルダーを解体する工法において、
    上記ガス槽の内槽上部と接続するエアーリフト用部材を
    基柱の所定高さ位置に取付け、内槽へ空気を送って上昇
    させ上記エアーリフト用部材に接続して基柱にかかる荷
    重を支持し、内槽で基柱を支持した状態で所定高さ分の
    下部基柱を切断除去するとともに水槽の歩廊上にてこの
    所定高さ分のブレーシング等の基柱に接続した架構を切
    断除去する工程と、内槽の空気を抜いて上記所定高さの
    切断除去分だけ基柱を降下させる工程と、上記基柱下端
    を支持した状態で再び上記エアーリフト用部材を基柱の
    所定高さ位置まで移設する工程とを設け、上記各工程を
    順次繰り返しながら基柱を含む架構を下部から解体する
    ことを特徴とする有水式ガスホルダーの解体工法。
  5. 【請求項5】 少なくとも内外槽を備えた複数のガス槽
    を有する有水式ガスホルダーを組立てる工法において、
    地面又は水槽側壁から水槽の歩廊上所定高さ位置まで基
    柱を立設し、この基柱に上部のガーダー及びブレーシン
    グ等の基柱に接続する架構を水槽の歩廊上にて組立て接
    続し、この基柱の所定高さ位置にエアーリフト用部材を
    取付け、上記ガス槽の内槽へ空気を送って上昇させ上記
    エアーリフト用部材に接続し基柱にかかる荷重を支持し
    て基柱を所定高さ分だけ上昇させる工程と、上記基柱を
    支持した状態で下部基柱を組立て接続するとともに水槽
    の歩廊上にてブレーシング等の基柱に接続する架構を組
    立て接続する工程と、内槽の空気を抜いて上記基柱下端
    を支持した状態で再び上記エアーリフト用部材を基柱の
    所定高さ位置まで移設する工程とを設け、上記各工程を
    順次繰り返しながら基柱を含む架構を上部から組立てる
    ことを特徴とする有水式ガスホルダーの組立工法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260582A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Ishii Iron Works Co Ltd 浮屋根式貯槽の浮屋根解体工事施工法
CN103835526A (zh) * 2014-03-21 2014-06-04 中国十九冶集团有限公司 大型混凝土结构拆除方法
CN103994318A (zh) * 2014-05-25 2014-08-20 秦家运 一种高压湿式沼气储存输送柜
CN105298105A (zh) * 2015-09-22 2016-02-03 中国建筑第八工程局有限公司 脚手架外挑网拆除方法
CN109538921A (zh) * 2018-11-20 2019-03-29 中国三冶集团有限公司 一种事故状态下煤气柜活塞系统悬挂拆除方法

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