JP3180356U - 養生設備用移動架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】坑内で二次覆工コンクリートの初期養生を行う場合に、養生パネルの組立と解体作業を減らすことができる養生設備用移動架台を提供する。
【解決手段】坑8のアーチ状の二次覆工コンクリート9を養生するための、複数の養生パネル11がアーチ状の保持材14に保持されることでアーチ状に組み立てられてなる養生設備10を、坑8の長さ方向に移動させるための養生設備用移動架台20とする。さらに、組み立てられた状態の養生設備10を支持する支持部35と、組み立てられた状態の養生設備10を、養生パネル11が二次覆工コンクリート9の内周面9aに当接する上昇位置と、該養生設備10の隣で二次覆工コンクリート9の養生に使用中の他の養生設備の内空間を移動できる下降位置とに、支持部35と共に昇降させる昇降手段27と、移動のための車輪26とを備えた養生設備用移動架台。
【選択図】図1

Description

本考案は、トンネル等の既打設の二次覆工コンクリートの初期養生に用いられる養生設備を移動するための移動架台に関するものである。
トンネル等の既打設の二次覆工コンクリートの初期養生に用いる養生設備として様々なものが提案されている。
例えば、特許文献1には、流体の供給によりアーチ状に膨らんで覆工コンクリート面に対しほぼ一様に外周面が密着する養生バールーンと、この養生バルーンをその内周面で支持して搭載するほぼ門型の移動台車とを備える養生装置が開示されている。
また、特許文献2には、図12に示すように、既打設でアーチ状の二次覆工コンクリート9の内周面9aの曲率に応じた形状の表面を有し、二次覆工コンクリート9の内周面9aを覆うように内周面9aの周方向に組立てられる複数の養生材91と、複数の養生材91の各裏面を押圧することで複数の養生材91を保持するアーチ状の保持材92とを有する養生設備90が開示されている。
特開2005−299323号公報 特許第3977849号公報
しかし、特許文献1に係る発明は、台車を用いていることから設備が大掛かりになっているうえに、養生バルーンの自重が大きいことから、全体の構造が複雑になると共に、コスト高になっている。
また、特許文献1に係る発明は、特許文献1の段落0019に「所定の養生期間経過後は、送風機の運転を停止して養生バルーン20からエアーを排出し、次の養生区間に移動台車11を前進させる。」との記載がある。これではせっかく形成した密閉状態を移動台車(養生装置)を移動させる度に解除しなければならず、養生途中で一時的に覆工コンクリートと縁切りされることから、養生装置による効果(保温と保湿)が一時的に解除されてしまい、効率的に養生が行えない。
特許文献2に係る発明は、台車を用いることなく、支持材により自立できることから、簡単な構造とすることができる。また、養生が終了するまで、二次覆工コンクリートと養生材とを縁切りしないことから、効率的に養生を行うことができる。
ところで、トンネル内壁面をコンクリートで覆工する場合は、セントル台車に設けられているアーチ形状の型枠を用い、坑口から逐次、型枠が設けられた区間毎に、二次覆工コンクリートの打設が行われる。そのため、特許文献2に係る発明は、セントル台車が移動する度に、新たに打設された二次覆工コンクリートに対して養生材の組立が行われている。また、初期養生が終了した二次覆工コンクリートに対して養生材の解体が行われている。
しかし、養生材の組立及び解体は人手で行っていることから、長大トンネルに特許文献2に係る発明を用いた場合には、養生材の組立と解体との繰り返し作業に多くの人手を費やすことになっている。
そこで、本考案は、複数の養生パネルを二次覆工コンクリートの内周面を覆うように組み立てて使用する養生設備により二次覆工コンクリートの初期養生を行う場合に、養生パネルの組立と解体との繰り返し作業を減らせるよう、複数の養生パネルが組み立てられた状態の養生設備を支持して、他の養生設備の内空間を移動できるようにする養生設備用移動架台を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の養生設備用移動架台は、坑のアーチ状の二次覆工コンクリートを養生するための、複数の養生パネルがアーチ状の保持材に保持されることでアーチ状に組み立てられてなる養生設備を、坑の長さ方向(二次覆工コンクリートの長さ方向)に移動させるための養生設備用移動架台であって、前記アーチ状の養生設備を支持する支持部と、前記アーチ状の養生設備を、前記養生パネルが二次覆工コンクリートの内周面に当接する上昇位置と、該養生設備の隣で二次覆工コンクリートの養生に使用中の他の養生設備の内空間を移動できる下降位置とに、前記支持部と共に昇降させる昇降手段と、前記移動のための車輪とを備えたものである。
本考案における各要素の態様を以下に例示する。
1.養生設備用移動架台
養生設備用移動架台は、特に限定されないが、打設後のセントル台車の移動により露出する二次覆工コンクリートの長さと同じ長さの養生設備を支持できるものであることが好ましい。なぜなら、打設後のセントル台車の移動により露出する二次覆工コンクリートの内面を養生設備用移動架台で移動させた養生設備で効率よく覆うことができるからである。
また、昇降手段としては、特に限定されないが、手動、油圧、エア又は電動等の昇降ジャッキや、電動チェーンブロック等を例示できる。
また、養生設備用移動架台は、支持している養生設備の保持材の両下端部を養生設備用移動架台に引き寄せるための引き寄せ機構を備えていることが好ましい。なぜなら、二次覆工コンクリートの初期養生に使用中の他の養生設備の内空間を移動する時に、支持している養生設備と他の養生設備との間隔を大きくできて、養生設備が互いに干渉することを低減できるからである。
引き寄せ機構としては、特に限定されないが、ターンバックル、レバーブロック(登録商標)等を例示できる。
また、養生設備用移動架台は、坑の長さ方向に間隔をおいて並ぶ複数の門型支柱が支持部で連結された門型の架台であることが好ましい。なぜなら、養生設備用移動架台を容易に通り抜けることができるからである。
また、車輪は、地面に敷設されたレール上を移動することが好ましい。なぜなら、地面に敷設されたレールは二次覆工コンクリートと略平行に設けられていることから、初期養生に使用中の他の養生設備に干渉することなく容易にその内空間を移動できるからである。また、車輪は、電動機等を備えた、所謂、自走式であることが好ましい。なぜなら、移動が容易に行えるからである。
2.養生設備
養生設備は、特に限定されないが、打設後のセントル台車の移動により露出する二次覆工コンクリートの長さと同じ長さであることが好ましい。なぜなら、初期養生に使用された養生設備を移動させることで、露出した二次覆工コンクリートをそのまま覆うことができるからである。
用いられる養生設備の数は、特に限定されないが、3又は4機を例示できる。
2−1.養生パネル
養生パネルの大きさは、特に限定されないが、長さが1000〜3000mm、幅が500〜1000mm、厚さが50〜200mmを例示できる。
養生パネルの材料は、特に限定されないが、保温性及び保湿性に優れると共に軽量で扱い易いことから、発泡スチロール、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン等の発泡樹脂が好ましく、二次覆工コンクリートの内周面の曲率に応じた形状に表面を簡単かつ確実に加工することができると共に、比較的高強度であることから発泡スチロールがより好ましい。
養生パネルの形態は、特に限定されないが、表面が二次覆工コンクリートの内周面の曲率に応じた形状を例示できる。また、略矩形状で周囲に係止凸部と係止凹部とがそれぞれ形成され、この係止凸部と係止凹部とを介して相隣接する養生パネル同士が係止されることが好ましい。なぜなら、相隣接する養生パネル同士の繋ぎ部分の隙間を簡単かつ確実に遮蔽することができ、外気を確実かつ有効に遮断することができるからである。
また、養生パネルは、坑の長さ方向に間隔をおいて複数の係合凹部が裏面に凹設され、それぞれの係合凹部に保持材を係合していることが好ましい。なぜなら、係合凹部により保持材を養生パネルに確実に係合させることができると共に、坑の長さ方向に間隔をおいた複数の係合凹部にそれぞれ保持材が係合されることで、複数の保持材により一枚の養生パネルを押圧することができ、養生パネルの部位による二次覆工コンクリートへの押圧力のバラツキを小さくできるからである。
2−2.保持材
保持材の態様は、特に限定されないが、塩化ビニルパイプよりなり、両下端部に設けられたサーポートジャッキの伸長によって養生パネルを二次覆工コンクリートの内周面に当接させる態様が好ましい。なぜなら、塩化ビニルパイプよりなることで二次覆工コンクリートの内周面への養生パネルの当接に塩化ビニルパイプの復元力を利用することができると共に、サーポートジャッキによって、養生パネルを容易に二次覆工コンクリートの内周面に当接させて保持することができるからである。
サポートジャッキとしては、特に限定されないが、棒ジャッキ等を例示できる。
また、坑の長さ方向に間隔をおいて並ぶ複数の保持材は、坑の長さ方向に延びる繋ぎ材を介して連結されていることが好ましい。なぜなら、養生設備用移動架台による移動時に養生設備が解体することを防止できるからである。
3.坑
坑は、特に限定されないが、トンネル、暗渠等を例示できる。
本考案によれば、複数の養生パネルを組み立てて使用する養生設備により二次覆工コンクリートの初期養生を行う場合に、養生パネルの組立と解体との繰り返し作業を減らすことができる。
実施例1の養生設備用移動架台をトンネルの坑口側から見た図である。 同養生設備用移動架台をトンネルの側方側から見た図である。 養生設備の養生プレート組立時の斜視図である。 同養生設備の一部を示し、(a)は斜視図、(b)は繋ぎ材に沿って切断した端面図である。 同養生設備を示し、(a)はトンネルの坑口側から見た図、(b)はトンネルの側方側から見た図である。 実施例1の養生設備用移動架台による養生設備の移動をトンネルの側方側から見た状態を示し、(a)は坑口側の養生設備の内空間に同養生設備用移動架台を移動させた図、(b)は同養生設備用移動架台の支持部を上昇させた図、(c)は同養生設備用移動架台の支持部を下降させて同養生設備を同養生設備用移動架台で支持した図である。 実施例1の養生設備用移動架台による養生設備の移動をトンネルの側方側から見た状態を示し、(a)は養生設備を支持した養生設備用移動架台が初期養生中の他の養生設備の内空間を坑口側から切羽側へ移動している図、(b)はセントル台車の移動により露出した二次覆工コンクリートの内空間に移動してきた養生設備を自立させている図、(c)は坑口側の養生設備の内空間に同養生設備用移動架台を移動させた図である。 実施例1の養生設備用移動架台による養生設備の移動をトンネルの坑口側から見た状態を示し、(a)は坑口側の養生設備の内空間に同養生設備用移動架台を移動させた図、(b)同養生設備用移動架台の支持部を上昇させた図である。 実施例1の養生設備用移動架台による養生設備の移動をトンネルの坑口側から見た状態を示し、(a)は同養生設備用移動架台の支持部を下降させて同養生設備を同養生設備用移動架台で支持した図、(b)は養生設備を支持した養生設備用移動架台が初期養生中の他の養生設備の内空間を坑口側から切羽側へ移動している図である。 実施例2の養生設備用移動架台をトンネルの坑口側から見た図である。 同養生設備用移動架台をトンネルの側方側から見た図である。 従来の養生設備をトンネルの坑口側から見た図である。
本考案の実施例1の養生設備用移動架台20について図1〜9を用いて説明する。
養生設備用移動架台20は、既打設の二次覆工コンクリート9の初期養生に用いられる養生設備10を移動するための移動架台である。
養生設備10は、例えば、山岳のトンネル8の内壁に坑口から逐次打設されたアーチ状の二次覆工コンクリート9の内周面9aを覆って、二次覆工コンクリート9の初期養生に用いられるものであり、二次覆工コンクリート9の内周面9aを覆うようにアーチ状に組み立てられた複数の養生パネル11と、組み立てられた複数の養生パネル11の表面(二次覆工コンクリート9側の面)が二次覆工コンクリート9の内周面9aに当接するように、養生パネル11の裏面(表面に対向する面)を押圧して複数の養生パネル11を保持する、二次覆工コンクリート9の周方向(トンネル8の周方向)に延びるアーチ状の複数の保持材14と、複数の保持材14を連結する、二次覆工コンクリート9の長さ方向(トンネル8の長さ方向)に延びる複数の繋ぎ材17とを備えている。養生設備10は、サポートジャッキ19の伸長により保持材14が養生パネル11を押圧することで自立している。なお、養生設備10より下方の二次覆工コンクリート9の内周面9aには、コーナー養生材18が設けられている。
また、養生設備10は、二次覆工コンクリート9の長さ方向の長さが10500mmであり、114枚(二次覆工コンクリート9の周方向19枚×二次覆工コンクリート9の長さ方向6枚)の養生パネル11と12本の保持材14と7本の繋ぎ材17とを有している。
養生パネル11は、発泡スチロールよりなり、長辺が1750mmの略区形状(厚さが100mm)である。表面は二次覆工コンクリート9の内周面9aの曲率に応じた形状に形成されている。裏面には保持材14を係合するための二本の係合凹部12が互いに離間して凹設されている。係合凹部12は養生パネル11の短辺と略平行に延びている。また、養生パネル11は、一方の長辺と一方の短辺とにそれぞれの辺に沿って延びる凸条の係止凸部13aが形成され、他方の長辺と他方の短辺とにそれぞれの辺に沿って延びる凹条の係止凹部13bが形成されている。養生パネル11は、組み立てられたときに、係止凸部13aを隣接する養生パネル11の係止凹部13bと係止させ、係止凹部13bを他の隣接する養生パネル11の係止凸部13aと係止させている。
保持材14は、塩化ビニルパイプよりなり、二次覆工コンクリート9の内周面9aより一回り小さい略半円環状に湾曲し、係合凹部12に係合している。また、保持材14と養生パネル11とは、ゴム等を用いた係合手段(図示省略)により互いに離脱しないように係合している。
繋ぎ材17は、鋼管よりなり、保持材14に取着して、二次覆工コンクリート9の長さ方向に離れて設けられている保持材14同士を連結している。そのため、複数の保持材14と複数の繋ぎ材17とにより略半割円筒状の格子が形成されている。繋ぎ材17と保持材14との接合にはUボルト15が用いられている。
サポートジャッキ19は、トンネル8内の地面7に置かれた棒ジャッキであり、保持材14の下端付近に取着された繋ぎ材17に上端部が当接することで、繋ぎ材17を介して保持材14を支持している。
養生設備用移動架台20は、鋼材からなっており、トンネル8内の地面7に互いに平行に敷設された2本のレール6に載っている2本の門型支柱21と、2本の門型支柱21を繋ぐ連結桁32、33、34、35とを備えている。
門型支柱21は、二次覆工コンクリート9の長さ方向に互いに間隔をおいて略平行に直立して並んでいる。門型支柱21は、上方へと延びる2本の脚部22と、この2本の脚部22を繋ぐ上下2本の繋ぎ部23、24とを有して門型をしている。脚部22の下端には、レール6に沿ってトンネル8内を容易に移動できるように車輪26が軸支されている。車輪26は、ゴム車輪又はプラスチック車輪である。レール6は溝型鋼からなり、この溝面を車輪26が移動する。
また、脚部22は、上脚部22aと下脚部22bとからなる。上脚部22aは、下部を上下方向に摺動可能に下脚部22bに内挿している。下脚部22bの内部には昇降ジャッキ27が設けられている。昇降ジャッキ27の上端は、上脚部22aの下端に当接して、上脚部22aを支持している。昇降ジャッキ27を伸縮することにより、脚部22は伸縮して、後述する支持部が昇降する。また、下脚部22bの下部には、養生設備10を支持するときに、保持材14の両下端部を養生設備用移動架台20に引き寄せるためのレバーブロック(登録商標)28が設けられている。
また、門型支柱21には、2本の繋ぎ部23、24の中間部を繋ぐ中間連結体29と、上繋ぎ部23の中間部から下繋ぎ部24に係合して上脚部22aまで斜めに延びる第一斜体30と、上脚部22aの上端部から第一斜体と下繋ぎ部24との係合部まで斜めに延びる第二斜体31とが設けられている。
連結桁は、下脚部22bの下端部を繋ぐ第一連結桁32と、下脚部22bの上端部を繋ぐ第二連結桁33と、上脚部22aの中間部を繋ぐ第三連結桁34と、上脚部22aの上端部を繋ぐ第四連結桁35とからなる。第四連結桁35は門型支柱21を超えて延伸している。この第四連結桁35が養生設備10を支持する支持部である。また、第四連結桁35の上部には、養生設備10を支持するときに、繋ぎ材17に外嵌する嵌合体25が設けられている。
第四連結桁35にはその端部から上脚部22aまで斜めに延びる第三斜体36が設けられている。それぞれの連結桁の中間部には、第一連結桁32と第二連結桁33とを繋ぐ下連結体37と、第三連結桁34と第四連結桁35とを繋ぐ上連結体38とが設けられている。また、第一〜第四連結桁32、33、34、35と、上又は下連結体37、38と、門型支柱21とで囲まれた空間には筋交39が設けられている。
次に、10500mmの長さで坑口から逐次打設が行われる二次覆工コンクリート9の初期養生を3機の養生設備10を用いて行う場合について、図6〜9を用いて説明する。
(1)図6(a)、図8(a)に示すように、セントル台車5により、既打設の二次覆工コンクリート9の端より切羽側において二次覆工コンクリート9bの打設が行われている。また、既打設の二次覆工コンクリート9の中で初期養生中の部位は、その内周面9aが3機の養生設備10で覆われている。3機の養生設備10は、切羽側(セントル台車5側)より、第一養生設備10a、第二養生設備10b、第三養生設備10cの順に並び、それぞれがサポートジャッキ19の伸長により自立している。また、養生設備用移動架台20は第三養生設備10cの内空間で昇降ジャッキ27を縮退させた状態で待機している。
(2)図6(b)、図8(b)に示すように、二次覆工コンクリート9bの打設が終了したセントル台車5は脱型して切羽側に10500mm移動する。また、この時、3機の養生設備10で内周面9aが覆われている二次覆工コンクリート9の部位の中で、内周面9aが第三養生設備10cで覆われている部位については、初期養生が終了していることから、養生設備用移動架台20は、昇降ジャッキ27を伸長して第四連結桁35を上昇させる。
(3)そして、第三養生設備10cを支持しているサポートジャッキ19を縮退させて第三養生設備10cを第四連結桁35で支持した後、図6(c)、図9(a)に示すように、昇降ジャッキ27を縮退させることで、第四連結桁35を下降させて、第三養生設備10cを低い位置にする。また、レバーブロック(登録商標)28の一端を保持材14の下端付近に取着されている繋ぎ材17に掛止して、保持材14の両端(第三養生設備10cの下端部)をレバーブロック(登録商標)28により養生設備用移動架台20に引き寄せる。
(4)この状態で、図7(a)、図9(b)に示すように、第三養生設備10cと養生設備用移動架台20とが、サポートジャッキ19の伸長により自立している第二養生設備10b及び第一養生設備10aの内空間を切羽側へ移動する。
(5)そして、セントル台車5の移動により露出した二次覆工コンクリート9bの内空間に移動した養生設備用移動架台20は、図7(b)に示すように、昇降ジャッキ27を伸長させることで第四連結桁35を上昇させて、第三養生設備10cを上げると共に、サポートジャッキ19の伸長により養生パネル11を二次覆工コンクリート9bの内周面9aに当接させて、第三養生設備10cを自立させる。なお、第三養生設備10cの坑口側の端と第一養生設備10aの切羽側の端とは、互いの係止凸部13aと係止凹部13bとを係止させている。
(6)その後、養生設備用移動架台20は、昇降ジャッキ27を縮退させ、図7(c)に示すように、第二養生設備10bの内空間に移動して待機する。
本考案の実施例1の養生設備用移動架台20によれば、次の効果が得られる。
・二次覆工コンクリート9の初期養生に使用された養生設備10を、複数の養生パネル11が二次覆工コンクリート9の内周面9aを覆うように組み立てられた状態のまま、切羽側に移動して、新たに打設された二次覆工コンクリート9の初期養生に用いることができることから、養生パネル11の組立と解体との繰り返し作業を減らすことができる。
・初期養生が終わった二次覆工コンクリート9に使用されている養生設備10を、二次覆工コンクリート9の初期養生中の他の養生設備10の内空間を移動させて、新たに打設された二次覆工コンクリート9の初期養生に用いることから、初期養生が終わるまで二次覆工コンクリート9と養生設備10(養生パネル11)とを縁切りしないで、効率的に二次覆工コンクリート9の初期養生を行うことができる。
本考案の実施例2の養生設備用移動架台50について図10、11を用いて説明する。
養生設備用移動架台50は、鋼材からなっており、トンネル8内の地面7に互いに平行に敷設された2本のレール6に載っている2本の門型支柱51と、2本の門型支柱51を繋ぐ連結桁62、63と、電動チェーンブロック71によって昇降して、養生設備10を支持する支持部72とを備えている。
門型支柱51は、二次覆工コンクリート9の長さ方向に互いに間隔をおいて略平行に直立して並んでいる。門型支柱51は、上方へと延びる2本の脚部52と、この2本の脚部52を繋ぐ上繋ぎ部53及び下繋ぎ部54とを有して門型をしている。脚部52の下端には、レール6に沿ってトンネル8内を容易に移動できるように車輪56が軸支されている。車輪56は、ゴム車輪又はプラスチック車輪である。レール6は溝型鋼からなり、この溝面を車輪56が移動する。また、車輪56の一部には、減速機付きの電動機73が接続されて、自走できるようになっている。
脚部52は、養生設備10を支持するときに、保持材14の両下端部を養生設備用移動架台50に引き寄せるためのレバーブロック(登録商標)58が下部に設けられている。また、上部には、電動チェーンブロック71を支持するための支持片74が設けられている。
2本の繋ぎ部53、54は、その中間部を5個の中間連結体59で繋がれている。また、下繋ぎ部54は、脚部52まで斜めに延びる斜体60が設けられている。
連結桁は、脚部52の下部を繋ぐ下連結桁62と、脚部52の上部を繋ぐ上連結桁63とからなる。上連結桁63と下連結桁62との中間部には、上連結桁63と下連結桁62を繋ぐ桁連結体67が設けられている。
支持部72は、脚部52と略平行に伸び、下端が電動チェーンブロック71に支持され、電動チェーンブロック71の駆動により、脚部52に沿って上下する昇降体75と、二次覆工コンクリート9の内周面9aと略同じ曲率に湾曲し、両端部が昇降体75に支持されている支持棒76とを備えている。支持部72は、支持棒76が養生設備10に当接することで養生設備10を支持している。
本考案の実施例2の養生設備用移動架台50によれば、実施例1の養生設備用移動架台20で得られる効果に加え、次の効果が得られる。
・電動機73により自走できることから、移動が容易に行える。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。例えば、トンネル内に設置された風管を支持するためのローラを装備する。
5 セントル台車
6 レール
7 地面
8 トンネル
9 二次覆工コンクリート
9a 内周面
9b 二次覆工コンクリート
10 養生設備
10a 第一養生設備
10b 第二養生設備
10c 第三養生設備
11 養生パネル
12 係合凹部
14 保持材
17 繋ぎ材
19 サポートジャッキ
20 養生設備用移動架台
21 門型支柱
26 車輪
27 昇降ジャッキ
28 レバーブロック(登録商標)
35 第四連結桁
50 養生設備用移動架台
56 車輪
58 レバーブロック(登録商標)
71 電動チェーンブロック
72 支持部

Claims (9)

  1. 坑(8)のアーチ状の二次覆工コンクリート(9)を養生するための、複数の養生パネル(11)がアーチ状の保持材(14)に保持されることでアーチ状に組み立てられてなる養生設備(10)を、坑(8)の長さ方向に移動させるための養生設備用移動架台(20、50)であって、
    前記組み立てられた状態の養生設備(10)を支持する支持部(35、72)と、
    前記組み立てられた状態の養生設備(10)を、前記養生パネル(11)が二次覆工コンクリート(9)の内周面(9a)に当接する上昇位置と、該養生設備(10)の隣で二次覆工コンクリート(9)の養生に使用中の他の養生設備(10a、10b)の内空間を移動できる下降位置とに、前記支持部(35、72)と共に昇降させる昇降手段(27、71)と、
    前記移動のための車輪(26、56)とを備えた養生設備用移動架台。
  2. 前記養生設備用移動架台(20、50)は、打設後のセントル台車(5)の移動により露出する二次覆工コンクリート(9b)の長さと同じ長さの前記養生設備(10)を支持できるものである請求項1記載の養生設備用移動架台。
  3. 坑(8)の長さ方向に間隔をおいて並ぶ複数の前記保持材(14)は、坑(8)の長さ方向に延びる繋ぎ材(17)を介して連結されている請求項1又は2記載の養生設備用移動架台。
  4. 前記昇降手段は、昇降ジャッキ(27)又は電動チェーンブロック(71)である請求項1〜3のいずれか一項に記載の養生設備用移動架台。
  5. 前記養生設備用移動架台(20、50)は、前記支持部(35、72)に支持されている前記養生設備(10)の前記保持材(14)の両下端部を該養生設備用移動架台(20、50)に引き寄せるための引き寄せ機構(28、58)を備えている請求項1〜4のいずれか一項に記載の養生設備用移動架台。
  6. 前記養生設備用移動架台(20、50)は、坑(8)の長さ方向に間隔をおいて並ぶ複数の門型支柱(21、51)が前記支持部(35、72)で連結された門型の架台である請求項1〜5のいずれか一項に記載の養生設備用移動架台。
  7. 前記車輪(26、56)は、地面(7)に敷設されたレール(6)上を移動する請求項1〜6のいずれか一項に記載の養生設備用移動架台。
  8. 前記養生パネル(11)は、坑(8)の長さ方向に間隔をおいて複数の係合凹部(12)が裏面に凹設され、それぞれの係合凹部(12)に前記保持材(14)を係合している請求項1〜7のいずれか一項に記載の養生設備用移動架台。
  9. 前記保持材(14)は、塩化ビニルパイプよりなり、両下端部に設けられたサポートジャッキ(19)の伸長によって前記養生パネル(11)を二次覆工コンクリート(9)の内周面(9a)に当接させる請求項1〜8のいずれか一項に記載の養生設備用移動架台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104500096A (zh) * 2014-10-24 2015-04-08 国家电网公司 一种用于隧洞开挖的轮式移动台车

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