JPH05155285A - 車載用組立て構造体 - Google Patents

車載用組立て構造体

Info

Publication number
JPH05155285A
JPH05155285A JP34996991A JP34996991A JPH05155285A JP H05155285 A JPH05155285 A JP H05155285A JP 34996991 A JP34996991 A JP 34996991A JP 34996991 A JP34996991 A JP 34996991A JP H05155285 A JPH05155285 A JP H05155285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
floor
vehicle
roof body
box body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34996991A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Abe
俊▲ひろ▼ 阿部
Fumihiko Kudo
文彦 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP34996991A priority Critical patent/JPH05155285A/ja
Publication of JPH05155285A publication Critical patent/JPH05155285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め車両に載置して目的地まで移動し、目的
地で簡単に組立てができ、しかも床のみならず、屋根体
も簡単に組立てることのできる車載用組立て構造体を提
供する。 【構成】 車両上に載置した箱体16の側壁18,2
0,22,24及び天井壁26をその底壁28を中心に
展開して形成され、かつ各壁18,20,22,24,
26の外側面に設けた支持脚32にて支持される床部1
0と、箱体16の底壁28両端部付近上面に取り付けら
れ、かつ縮小状態で箱体16内に格納されると共に、床
部10より上方に伸長してその状態を維持可能な伸縮性
のある支持柱12と、支持柱12の頂部間に亘って掛け
渡され、折り畳み縮小状態で前記箱体16内に格納され
ると共に、張り出し伸長状態で前記床部10の上方空間
を覆う伸縮可能な屋根体14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用組立て構造体に
関し、特にトレ−ラやキャンピングカ−等に積載して野
外ステ−ジや野外での居住空間の拡大等、種々の目的に
利用し得る車載用組立て構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、広場や野球場等の野外に公演用
のステ−ジ等を形成する場合、現地に資材を搬送し、そ
こで資材を組み立てるようにしていた。
【0003】しかし、現地で資材を組み立ててステ−ジ
等を形成する場合、通常施工期間として1週間程度必要
とし、工期が長くなってしまい、しかも公演等が終了し
た段階では、ステ−ジ等を取り壊す必要があり、そのた
めには組立て時に要した程度の工期が必要となり、非常
に時間がかかり、非効率的なものであった。
【0004】そこで従来では、トレ−ラ等の壁面を平坦
に展開して、固定することにより、簡単にステ−ジ等の
床面を形成するようした移動ステ−ジ等が種々提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の各種の移動
ステ−ジ等にあっては、トレ−ラ等の壁面を平坦に展開
して簡単にステ−ジ等の床を形成することができるもの
の、単に床の形成に止まっており、床上方の屋根体等に
は配慮がなされておらず、したがって屋根体等の構築は
従前通り資材を現場に搬入して組み立てる必要があり、
組み立てに手間を要し、工期も長くなるという問題があ
った。
【0006】特に、屋根体等は、大掛かりなものである
ため、予めトレ−ラ等に設置するのが困難で、たとえ設
置できたとしても、屋根体等がトレ−ラからはみ出して
しまうおそれがあるという問題があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、予め車両に載置して目的地ま
で移動し、目的地で簡単に組立てができ、しかも床のみ
ならず、屋根体も簡単に組立てることのできる車載用組
立て構造体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の車載用組立て構造体は、車両上に
載置した箱体の側壁及び天井壁をその底壁を中心に展開
して形成され、かつ各壁の外側面に設けた支持脚にて支
持される床部と、前記箱体の底壁両端部付近上面に取り
付けられ、かつ縮小状態で前記箱体内に格納されると共
に、床部より上方に伸長してその状態を維持可能な伸縮
性のある支持柱と、前記支持柱の頂部間に亘って掛け渡
され、折り畳み縮小状態で前記箱体内に格納されると共
に、張り出し伸長状態で前記床部の上方空間を覆う伸縮
可能な屋根体と、を備えることを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の車載用組立て構造
体は、請求項1において、前記支持柱は、伸縮可能な菱
形のパンタグラフ構造体を上下方向に複数連結し、かつ
各パンタグラフ構造体に伸長方向に付勢する弾性体を取
り付けると共に、最下段のパンタグラフ構造体に油圧シ
リンダを接続して支持柱全体を伸縮可能としたことを特
徴としている。
【0010】更に、請求項3に記載の車載用組立て構造
体は、請求項1又は2において、少なくとも前記屋根体
上に屋根体の伸縮に伴って伸縮し、前記屋根体上を覆う
シ−トを備えることを特徴としている。
【0011】また、請求項4に記載の車載用組立て構造
体は、前後及び左右方向に方向変換可能な車輪上に載置
され、かつ左右に分割離反可能にされた箱体と、前記箱
体の底壁間にかけ渡されて前記箱体内に折畳み収納さ
れ、左右に伸長,張設可能にされると共に、複数の折畳
み可能な支持脚にて支持される床部と、前記箱体の底壁
両端部付近上面に取付けられ、かつ縮小状態で前記箱体
内に格納されると共に、床部より伸長にその状態を維持
可能な伸縮性のある支持柱と、前記支持柱の頂部間に亘
って掛け渡され、折畳み縮小状態で前記箱体内に格納さ
れると共に、伸長状態で前記床部の上方空間を覆う伸縮
可能な屋根体と、を備えることを特徴としている。
【0012】更に、請求項5に記載の車載用組立て構造
体は、請求項4において、前記支持柱は多段に伸縮可能
なシャフトにて構成されることを特徴としている。
【0013】そして、更に請求項6に記載の車載用組立
て構造体は、請求項4又は5において、少なくとも前記
屋根体上に屋根体の伸縮に伴って折畳み,張設可能なシ
ートを備えることを特徴としている。
【0014】
【作用】前記構成の請求項1の発明にあっては、車両上
に載置した箱体の側壁及び天井壁をその底壁を中心に展
開し、かつ各壁を支持脚にて支持して床部を形成するた
め、簡単かつ短時間で床部を形成することができ、しか
も支持脚で床部を確実に支持して、転倒を防止すること
が可能となる。
【0015】また、前記箱体の底壁両端部付近上面に取
付けられた伸縮性のある支持柱を箱体内に縮小状態で格
納しておき、床部の展開後上方に伸長し、この支持柱の
頂部間に亘って掛け渡した伸縮可能な屋根体を折り畳み
縮小状態から張り出し伸長させることにより、簡単かつ
短時間で床部の上方空間を覆うことが可能となる。しか
も、この支持柱および屋根体は、箱体内に完全に収納さ
れるため、搬送時の邪魔になるようなことはない。
【0016】また、請求項2の発明にあっては、伸縮可
能な菱形のパンタグラフ構造体を上下方向に複数連結し
て支持柱を形成することにより、縮小状態でコンパクト
にして箱体内に確実に収納可能にすると共に、伸長状態
で十分な高さを得ることができ、また各パンタグラフ構
造体に伸長方向に付勢する弾性体を取り付けることによ
り、屋根体の大きな荷重を受けても、スム−スな昇降状
態を得ることができ、更に最下段のパンタグラフ構造体
に油圧シリンダを接続して支持柱全体を伸縮可能とする
ことで、最少限の駆動装置にて、支持柱を昇降させるこ
とができる。
【0017】更に、請求項3の発明にあっては、少なく
とも前記屋根体上に屋根体の伸縮に伴って伸縮し、前記
屋根体上を覆うシ−トを設けることにより、屋根体上に
自動的にシ−トを張設することができる。
【0018】また、請求項4の発明にあっては、車輪の
方向を左右に変換して箱体を左右に離反させることによ
って床部を容易に伸長,張設することができ、しかも折
畳み可能な支持脚で容易かつ確実に床部を支持すること
が可能となる。
【0019】しかも床部の離反と共に屋根体も伸長する
こととなり、支持柱を伸長させるだけで容易に屋根体を
形成することができる。
【0020】更に、請求項5の発明にあっては、支持柱
を簡単な構造とし、かつ屋根体の支持も確実に行なうこ
とが可能となる。
【0021】そして更に、請求項6の発明にあっては、
請求項4又は5の屋根体上に自動的にシートを張設する
ことが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0023】図1〜図7は本発明の一実施例に係る車載
用組立て構造体を示す図である。
【0024】本実施例の車載用組立て構造体は、トレ−
ラに載置される移動ステ−ジとして構成されるもので、
床部10と、支持柱12と、屋根体14とを備えてい
る。
【0025】床部10は、トレ−ラの荷台を構成する箱
体16の前後側壁18、20、左右側壁22、24、天
井壁26及び底壁28にて形成されるようになってい
る。具体的には、前後側壁18、20、左右側壁22、
24を底壁28を中心に展開すると共に、天井壁26の
下部を右側壁24の上部と連結して天井壁26を右側壁
24と連続した状態で展開するようにしている。
【0026】また、前記底壁28と、前後側壁18、2
0、左右側壁22、24との間及び右側壁24と、天井
壁26との間には、それぞれ油圧ジャッキ30が取り付
けられ、これら油圧ジャッキ30の作動にて箱体16の
展開及び閉塞動作が行われるようになっている。
【0027】更に、前後側壁18、20、左右側壁2
2、24及び天井壁26の外側面には、それぞれ支持脚
32が折り畳み可能に組み込まれており、前記箱体16
を展開した後、各支持脚32を出して床部10を支持す
ることにより、安定化を図り、風によって煽られた場合
でも確実に転倒を防止し得るようになっている。
【0028】そして更に、左側壁22は、スライド床部
材34を格納した2重構造となっており、左側壁22を
展開した状態で、油圧ジャッキ等により、スライド床部
材34を左側壁22より突出させることによって、床部
10の面積を拡大し得るようにしている。なお、このス
ライド床部材34にも折り畳み可能な支持脚32が組み
込まれ、スライド床部材34を支持し得るようになって
いる。
【0029】また、前記前後側壁22、24の展開状態
上面側には、予めアンプやスピ−カ等の音響機器36が
取り付け固定され、前後側壁22、24を展開するだけ
で、音響機器36の設置がなされるようになっている。
【0030】なお、天井壁26及び右側壁24は、ステ
−ジの奥側に位置するもので、状況に応じて垂直状態に
設定し、後部壁面として用いることも可能である。
【0031】支持柱12は、前記箱体16の底壁28両
端部付近上面に一対取り付けられ、この一対の支持柱1
2間に人が入り得るに十分な空間を確保し得るようにし
ている。この支持柱12は、伸縮可能な菱形のパンタグ
ラフ構造体38を上下方向に複数連結し、縮小状態で前
記箱体16内に格納し得るようにすると共に、伸長状態
で十分な高さが得られるようにしている。なお、各パン
タグラフ構造体38は、一対の方形状枠体を交差させて
組み合わせた状態とし、伸長状態で安定し得るようにし
ている。
【0032】また、各パンタグラフ構造体38は、交差
連結部間に位置する屈曲部間にパンタグラフ構造体38
を伸長方向に付勢する弾性体としてのスプリング40を
取り付け、屋根体14等の大きな荷重が掛かっても安定
したスム−スな伸縮動作が得られるようにすると共に、
連結部のガタつきをも防止し得るようにしている。
【0033】更に、各支持柱12を構成する最下段のパ
ンタグラフ構造体38は、一方の下端部42を箱体16
の底壁28に固定すると共に、他方の下端部44を移動
可能にして下端部44に油圧ジャッキ46を取り付け、
この油圧ジャッキ46の作動によって下端部44を移動
させ、支持柱12を伸縮させるようにしている。
【0034】屋根体14は、前記支持柱12の頂部間に
亘って掛け渡され、前記床部10の上方を覆うもので、
支持柱12位置より左右方向に水平に伸縮可能なパンタ
グラフ構造体48からなる水平支持部材50の先端部に
垂下部材52を取り付けるようにしている。
【0035】また、水平支持部材50の基端に位置する
パンタグラフ構造体48は、その一端が支持柱12側に
固定され、他端が油圧ジャッキ54により移動されて伸
縮し得る状態となっている。
【0036】垂下部材52は、2枚の格子体56、58
を上下に連結し、下部側の格子体58を上下に移動可能
にすることで、屋根体14を縮小して前記箱体16内に
格納する際に、格子体58の下端が床部10の上面に当
接して、自動的に縮小し、また逆に支持柱12を伸長す
る場合には、自重によって下方に伸びるようになってい
る。また、この格子体56、58には、予め照明装置を
取り付けておき、屋根体14を伸長して床部10の上方
を覆った状態で、照明装置も設定されている状態になる
ようにしている。
【0037】更に、前記屋根体14上には、支持柱12
間位置及び水平支持部材50の先端位置に、シ−ト6
0、62の巻取装置64、66が取り付けられており、
この巻取装置64のシ−ト60の端部が水平支持部材5
0に取り付けられ、かつ巻取装置66のシ−ト62の端
部が左側壁22及び天井壁26のそれぞれの端部に取り
付けられるようになっている。従って、屋根体14を広
げて床部12の上方を覆った状態で、自動的にシ−ト6
0、62が巻取装置64、66より引き出されて屋根体
14上及びステ−ジの前面及び後面を覆うようになって
いる。なお、ステ−ジ後面側のシ−ト62は状況によっ
ては取り外しても良い。
【0038】次ぎに、本実施例の車載用組み立て構造体
を用いてステ−ジを組み立てる状態について説明する。
【0039】まず、支持柱12および屋根体14を縮小
した状態で箱体16内に格納し、この箱体16をトレー
ラ上に積載し、このトレーラを野外ステージの設置場所
まで移動させる。
【0040】次に、野外ステージの設置場所において、
箱体16の前後側壁18,20、左右側壁22,24お
よび天井壁26を底壁28を中心に展開して、それぞれ
の壁の外側面に取付けた支持脚32を起こして地面に設
置することにより、所定面積の床部10が安定した支持
状態で得られることとなる。また、情況に応じて、左側
壁22に設けたスライド床部材34を突出させて床部1
0の面積を拡大すれば、種々の条件に応じた床面積を形
成することが可能となる。この場合、床部10の展開時
においては、油圧ジャッキ30の操作のみで成し得るた
め、簡単かつ短時間で広い面積の床部10を形成するこ
とが可能となる。
【0041】次いで、床部10を展開形成した状態で、
油圧ジャッキ46を作動させてパンタグラフ構造体38
を伸長させ、支持柱12を上方に伸長させて所定の高さ
に達した状態で、油圧ジャッキ54を作動させ、パンタ
グラフ構造体48を伸長させ、水平支持部材50を水平
方向に突出させる。この場合、支持柱12の伸長ととも
に、水平支持部材50の先端に取り付けた垂下部材52
の格子体58が自重によって下方に伸び所定面積の垂下
部材52を構成する。また、前記支持柱12および水平
支持部材50の伸長に伴って、巻取装置64,66に格
納されたシート60,62が引き出され、屋根体14の
形成とともに、屋根体14上およびステージの前後面に
シート60,62が張設され、ステージ全体がシート6
0,62によって覆われる状態となる。
【0042】そして、床部10,支持柱12および屋根
体14が形成された状態で、前後側壁18,20に予め
取り付けられた音響機器36も自動的に設定され、また
屋根体を構成する格子体56,58に取り付けた照明装
置も自動的に設定された状態となるため、ステージの形
成のみならず、各種設備装置の設定も自動的に成される
こととなり、短時間でステージの設定が可能となるもの
である。
【0043】さらに、支持柱12の伸長時には、パンタ
グラフ構造体38に取り付けたスプリング40が屋根体
14の荷重を緩和させながら上方に伸びる状態となるた
め、スムーズな作動が成し得ることとなる。
【0044】図8〜図12には、本発明の他の実施例に
係る車載用組立構造体を示す。
【0045】この実施例では、前記実施例と同様にトレ
ーラに載置される移動ステージを構成するもので、箱体
70と、床部72と、支持柱74と、屋根体76とを備
えている。
【0046】箱体70は、トレーラの荷台を構成するも
ので、天井壁78を除いて左右に二分割された状態とな
っており、これら左右の分割部80の底壁82の下面に
は、前後および左右方向に方向変換可能な車輪84が取
付けられ、この車輪84上に載置された状態で、各分割
部80が左右方向に近接,離反可能にされている。ま
た、各分割部80の底壁82下面には、その隣接位置
に、連結機構86が取付けられ、この連結機構86にて
各分割部80が連結一体化されるようになっている。さ
らに、各連結機構86付近には、各分割部80を離反状
態で支持するための脚体88が底壁82の下面側に折畳
み可能に取付けられるようになっている。したがって、
脚体88を折畳み、各分割部80を連結機構86にて一
体化した状態で、車輪84を前後方向に位置決めし、ト
レーラにて牽引することにより箱体70を移動させ、目
的地において車輪84を左右方向に位置決めし、連結機
構86を解除して分割部80を左右方向に離反させた状
態で脚体88を下方に突出させることで、分割部80を
離反状態で維持することができるようになっている。
【0047】床部72は、箱体70の前後方向に亘る複
数の板体90を山型状に折畳み可能に連結したもので、
その両端部が前記箱体70を構成する分割部80の底壁
82上に回動可能に連結され、分割部80の連結状態に
おいて箱体70内に折畳み収納し得るようになってい
る。また、前記分割部80の離反動作に伴なって、各板
体90が左右に伸長,張設されて平坦な床部を形成し得
るようになっている。さらに、各板体90の下面側中央
位置には、折畳み可能な支持脚92が取付けられ、各板
体90の伸長,張設時に、各支持脚92が自重により垂
下して接地し板体90を安定支持し得るようになってい
る。尚、前記各支持脚92の下端には、図示せぬキャス
ターが取り付けられ、支持脚92の接地時に地面に対し
て垂直に立設し得るようになっている。
【0048】したがって、床部72を折畳んで箱体70
内に収納した状態で移動し、目的地に於いて各分割部8
0を左右方向に移動させることにより、簡単かつ確実に
床部72を伸長,張設することが可能となる。
【0049】支持柱74は、屋根体76を上方に迫上げ
て支持するもので、箱体70を構成する分割部80の底
壁82前後位置にそれぞれ2本ずつ立設されるようにな
っている。また、各支持柱74は、順次径の小さくなる
複数のシャフト94を組合わせ、多段に伸縮し得るよう
になっており、縮小状態で前記箱体70内に格納され、
且つ床部72より上方に伸長してその状態を維持し得る
ようになっている。従って、この支持柱92の伸長によ
って、屋根体76の迫上げが簡単かつ確実に成し得るこ
ととなる。
【0050】屋根体76は、各分割部80の対応する前
後位置の支持柱74の頂部にそれぞれ一端を固定し、他
端側を自由状態にしたパンタグラフ構造体96にて車両
の前後面を構成するようにしている。また、この各パン
タグラフ構造体96は、分割部80の連結時に、折畳み
縮小状態となって前記箱体70内に格納されるようにな
っており、且つ分割部80の離反時に伸長状態となって
支持柱74の頂部間で床部72の上方前後位置を覆うよ
うになっている。ところで、各パンタグラフ構造体96
は、一旦側のみが支持柱74の頂部に支持され、他端側
が自由状態となっているため、支持柱74の伸長時に水
平格納状態から一端側のみが支持柱74によって持ち上
げられ、他端側が垂下した状態となって接地されること
となる。さらに、各パンタグラフ構造体96は、支持柱
74に取り付けたワイヤ98によって左右方向途中位置
が吊り下げ支持され、下方への撓みが防止されるように
なっている。尚、このワイヤ98は、分割部80の近
接,離反に伴って支持柱74側に巻き取り、巻き戻し可
能にされている。また、パンタグラフ構造体96の中央
部には、前記箱体70を構成する天井壁78が連結さ
れ、パンタグラフ構造体96が左右方向に伸長した状態
で各パンタグラフ構造体96間のほぼ中央位置に前後方
向に亘って設置される状態となっている。また、屋根体
76は、シート100にて覆われるようになっており、
このシート100は両端部が前記パンタグラフ構造96
に張り渡されたワイヤ102に支持され、パンタグラフ
構造体96の縮小時には各ワイヤ102でシート100
が撓んで折畳まれた状態となり、パンタグラフ構造体9
6の伸長時にはワイヤ102の間隔が開いてシート10
0を張設し得る状態となっている。そしてさらに、支持
柱74の頂部と前記箱体70を構成する分割部80の壁
頂部との間にもシート104を取り付け、床部72の上
方空間左右両面をもシート104にて覆うようにしてい
る。尚、このシート104は支持柱74の縮小時に分割
部80の壁面側に巻き取られ収納し得るようになってい
る。従って、箱体70を構成する分割80の左右方向へ
の離反および支持柱74の伸長によって、床部72,屋
根体76か簡単かつ確実に形成され、しかもシート10
0,104の張設も同時になされることとなり、短時間
でステージの形成ができることとなるものである。
【0051】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が
可能である。
【0052】例えば、本実施例においては、本発明の車
載用組立て構造体をトレ−ラに応用し、ステージを形成
する場合について説明したが、これに限らず、キャンピ
ングカーやその他の各種車両に適用し得るものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の車載用組
立て構造体にあっては、車両を目的地に移動させ、そこ
で箱体の側壁及び天井壁をその底壁を中心に展開し、支
持脚にて支持して床部を形成することにより、簡単かつ
短時間で床部を形成することができ、しかも支持脚で床
部を確実に支持して、転倒を防止することができるとい
う効果がある。
【0054】また、箱体内に格納した伸縮性のある支持
柱を伸長させると共に、伸縮可能な屋根体を折り畳み縮
小状態から張り出し伸長させることにより、簡単かつ短
時間で床部の上方空間を覆うことができ、しかも支持柱
および屋根体は箱体内に完全に収納できるため、容易に
搬送することができるという効果がある。
【0055】また、請求項2にあっては、伸縮可能な菱
形のパンタグラフ構造体を上下方向に複数連結して支持
柱を形成することで、コンパクトに縮小して箱体内に確
実に収納でき、かつ伸長状態で十分な高さを得ることが
でき、また各パンタグラフ構造体に伸長方向に付勢する
弾性体を取り付けることにより、屋根体の大きな荷重を
受けても、スム−スな昇降状態を得ることができ、更に
最下段のパンタグラフ構造体に油圧シリンダを接続して
支持柱全体を伸縮可能とすることで、最少限の駆動装置
にて、支持柱を昇降させることができるという効果があ
る。
【0056】更に、請求項3にあっては、少なくとも前
記屋根体上に屋根体の伸縮に伴って伸縮し、前記屋根体
上を覆うシ−トを設けることで、屋根体上に自動的にシ
−トを張設することができるという効果がある。
【0057】また、請求項4の発明にあっては、車輪の
方向を左右に変換して箱体を左右に離反させることによ
って床部を容易に伸長,張設することができ、しかも折
畳み可能な支持脚で容易かつ確実に床部を支持すること
ができるという効果がある。
【0058】しかも床部の離反と共に屋根体も伸長する
こととなり、支持柱を伸長させるだけで容易に屋根体を
形成することができるという効果がある。
【0059】更に、請求項5の発明にあっては、支持柱
を簡単な構造とし、かつ屋根体の支持も確実に行なうこ
とができるという効果がある。
【0060】そして更に、請求項6の発明にあっては、
請求項4又は5の屋根体上に自動的にシートを張設する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車載用組立て構造体の
組立て完了時の状態を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】箱体の展開状態を示す斜視図である。
【図5】床部の設置状態を示す側面図である。
【図6】図5の状態から支持柱を伸長した状態を示す側
面図である。
【図7】支持柱を構成するパンタグラフ構造体を示す拡
大斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る車載用組立て構造体
の折畳み収納状態を示す断面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】屋根体を示す平面図である。
【図11】車載用組立て構造体の組立て状態を示す側面
図である。
【図12】図11の正面図である。
【符号の説明】
10,72 床部 12,74 支持柱 14,76 屋根体 16,70 箱体 18 前側壁 20 後側壁 22 左側壁 24 右側壁 26,78 天井壁 28,82 底壁 30 油圧ジャッキ 32,92 支持脚 38,96 パンタグラフ構造体 40 スプリング 60,62,100,104 シート 80 分割部 84 車輪 94 シャフト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両上に載置した箱体の側壁及び天井壁
    をその底壁を中心に展開して形成され、かつ各壁の外側
    面に設けた支持脚にて支持される床部と、 前記箱体の底壁両端部付近上面に取り付けられ、かつ縮
    小状態で前記箱体内に格納されると共に、床部より上方
    に伸長してその状態を維持可能な伸縮性のある支持柱
    と、 前記支持柱の頂部間に亘って掛け渡され、折り畳み縮小
    状態で前記箱体内に格納されると共に、張り出し伸長状
    態で前記床部の上方空間を覆う伸縮可能な屋根体と、 を備えることを特徴とする車載用組立て構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記支持柱は、伸縮可能な菱形のパンタグラフ構造体を
    上下方向に複数連結し、かつ各パンタグラフ構造体に伸
    長方向に付勢する弾性体を取り付けると共に、最下段の
    パンタグラフ構造体に油圧シリンダを接続して支持柱全
    体を伸縮可能としたことを特徴とする車載用組立て構造
    体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 少なくとも前記屋根体上に屋根体の伸縮に伴って伸縮
    し、前記屋根体上を覆うシ−トを備えることを特徴とす
    る車載用組立て構造体。
  4. 【請求項4】 前後及び左右方向に方向変換可能な車輪
    上に載置され、かつ左右に分割離反可能にされた箱体
    と、 前記箱体の底壁間にかけ渡されて前記箱体内に折畳み収
    納され、左右に伸長,張設可能にされると共に、複数の
    折畳み可能な支持脚にて支持される床部と、 前記箱体の底壁両端部付近上面に取付けられ、かつ縮小
    状態で前記箱体内に格納されると共に、床部より伸長に
    その状態を維持可能な伸縮性のある支持柱と、 前記支持柱の頂部間に亘って掛け渡され、折畳み縮小状
    態で前記箱体内に格納されると共に、伸長状態で前記床
    部の上方空間を覆う伸縮可能な屋根体と、 を備えることを特徴とする車載用組立て構造体。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記支持柱は多段に伸縮可能なシャフトにて構成される
    ことを特徴とする車載用組立て構造体。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、 少なくとも前記屋根体上に屋根体の伸縮に伴って折畳
    み,張設可能なシートを備えることを特徴とする車載用
    組立て構造体。
JP34996991A 1991-12-09 1991-12-09 車載用組立て構造体 Pending JPH05155285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34996991A JPH05155285A (ja) 1991-12-09 1991-12-09 車載用組立て構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34996991A JPH05155285A (ja) 1991-12-09 1991-12-09 車載用組立て構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05155285A true JPH05155285A (ja) 1993-06-22

Family

ID=18407342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34996991A Pending JPH05155285A (ja) 1991-12-09 1991-12-09 車載用組立て構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05155285A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2265716A1 (es) * 2004-04-16 2007-02-16 Juan Manuel Gonzalez Villalba Trailer con nave desplegable.
JP2007250196A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 搬送装置及び真空プロセス装置
JP2014012968A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Shimizu Corp 仮設屋根の設置方法
JP2018512337A (ja) * 2015-03-10 2018-05-17 カン, シングKANG, Singu キャンプコンテナ
JP6836296B1 (ja) * 2020-05-26 2021-02-24 株式会社ヨコハマ・モーターセールス 床保持機構および特装車両
CN113602381A (zh) * 2021-07-30 2021-11-05 中国人民解放军32181部队 一种具备狭窄空间原地转向功能的搬运车底盘及搬运车
JP2022512137A (ja) * 2018-12-04 2022-02-02 リ・スンウク キャンピングカーの活動空間可変拡張装置
EP4117963A4 (en) * 2020-03-10 2024-03-27 Darryl Clive Metz PARTIALLY COLLAPSIBLE GLAMPING AND LIVING UNIT

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2265716A1 (es) * 2004-04-16 2007-02-16 Juan Manuel Gonzalez Villalba Trailer con nave desplegable.
JP2007250196A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 搬送装置及び真空プロセス装置
JP2014012968A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Shimizu Corp 仮設屋根の設置方法
JP2018512337A (ja) * 2015-03-10 2018-05-17 カン, シングKANG, Singu キャンプコンテナ
JP2022512137A (ja) * 2018-12-04 2022-02-02 リ・スンウク キャンピングカーの活動空間可変拡張装置
EP4117963A4 (en) * 2020-03-10 2024-03-27 Darryl Clive Metz PARTIALLY COLLAPSIBLE GLAMPING AND LIVING UNIT
JP6836296B1 (ja) * 2020-05-26 2021-02-24 株式会社ヨコハマ・モーターセールス 床保持機構および特装車両
JP2021187425A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 株式会社ヨコハマ・モーターセールス 特装車両
CN113602381A (zh) * 2021-07-30 2021-11-05 中国人民解放军32181部队 一种具备狭窄空间原地转向功能的搬运车底盘及搬运车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7828367B2 (en) Expandable mobile facility
US9200462B2 (en) Mobile arched telescopic deployable stage system
US4720945A (en) Theater stage with multiple space extensions
US3737190A (en) Camper unit
US20160096465A1 (en) Railing system, particularly for travel trailers
US20080142059A1 (en) Mobile, expandable, inhabitable structure
CN204488618U (zh) 旅游车厢
KR20190003520A (ko) 접이식 루프탑텐트
JPH05155285A (ja) 車載用組立て構造体
US11242691B2 (en) Collapsible mobile stage system
CN108118787A (zh) 一种模块化可移动可拓展变形的活动房屋及房车
CN101796254B (zh) 讲台及用于讲台的支撑结构
US2755517A (en) Mobile building structure
KR102365923B1 (ko) 이동식 캠핑하우스
JPH0234809B2 (ja) Shohintenjisha
KR100928556B1 (ko) 폴딩형 하우스
US3774956A (en) Parallel attachable, two story expandable, trailable building structures
JP2013011112A (ja) 蛇腹式ガレージ
US3323827A (en) Fold-out camping shelter
JPH0598851A (ja) 車両搭載用テント
US4279440A (en) Motor vehicle camper
CN208668610U (zh) 可展开的移动商铺
JP2023503763A (ja) 拡張式屋根システム
US3046047A (en) Floor supporting structure for expandable trailers
KR20190141951A (ko) 차량 탈부착형 텐트

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010116