JP4243903B2 - テントまたはテント用風除室 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレジャー用テントや災害時等の緊急避難生活用テント等において保温性を良好し、且つ内部空間を広くするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばレジャー用テントや災害時等の緊急避難生活用テント等において、例えば図6に示すように、骨格となる枠体部分を筒状のエアチューブ52で構成し、その外側に防水性のある帆布やターポリンや樹脂シート等の天幕シート53を被せるような方式のテント等が知られており、搬送時等はコンパクトな形態にすることが出来、設営現場では空気を充填するだけで手軽に組立てることが出来るため組立容易なテント等として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなテント等の構造は、天幕シート53が、一重構造かまたは薄いシート状物であるため保温性に乏しく、またエアチューブ52によって内部空間が狭く制約されるという問題がある。
【0004】
そこで本発明は、搬送時はコンパクトな形態にすることが出来、現場で手軽に組立が出来るようなテント等において、断熱性を向上させて保温性を良好にするとともに、内部空間を広く活用出来るようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、一定空間の上面と左右両側面を囲い込むよう地上に設置される天幕材と、少なくとも囲われる空間内の地面に敷かれる床敷き材を備えたテントまたはテント用風除室において、天幕材として、一定の厚みを有する平坦状のエアマットを折り曲げて構成するようにし、この折り曲げ構造は、マットレスの表面に、折曲げ線を挟んでV型テープで補強される雌雄一対のファスナを設け、これらファスナを連結自在にした。
【0006】
ここで、一定の厚みを有する平坦状のエアマットとは、例えば気密性のある表基布と裏基布を略一定長の多数の連結糸で連結し周縁を気密加工することで、一定の厚み以上に膨張しないようにした平坦状のエア膨張体とか、筒状のエアチューブを並列に並べて平坦状にしたエアマット等であり、このようなエアマットを折り畳んで天幕材とすれば、一定の厚みを有する膜面構造物となり、内部空間を広く活用出来るとともに、断熱性の向上が図られる。
この際、剛性の確保や断熱性等のため、エアマットの厚みを5〜10cm程度にすることが好ましい。
【0007】
また、エアマットと床敷き材等からなるテントまたはテント用風除室の縦方向の断面形状としては、五角形が好ましい。そして縦方向の断面形状を五角形とする場合には、天頂角、及び屋根部分と側面部分とで形成される角度が同程度の角度であるようにすれば強度的に強くなり好ましい。また、天頂角、及び屋根部分と側面部分とで形成される角度が120〜140度であれば、内部空間が有効に使え、好ましい。
【0008】
更に、床敷き材は、少なくとも天幕材で囲われる空間内の地面に敷くようにするが、天幕材の外側に張り出して敷くようにしても良い。
そして床敷き材の構成は任意であり、例えば防水性のあるターポリンシートや樹脂シート等からなるグランドシートでも良く、或いは、天幕材と同様な一定厚みを有するエアマットでも良い。
【0009】
尚、ここでいう風除室とは、主テントの入口等に隣接して設置される小部屋であり、例えば主テントに入る前に靴を脱いだり、雨着を脱いだりするような手間がかかる時でも、主テントに風が吹き込むのを防止したりテント内の暖気を逃がさない等のため、主テントと同じような形態で設置されるものである。
【0010】
また請求項2では、前記エアマットとして、気密性のある表基布と裏基布を略一定長の多数の連結糸で連結し周縁を気密加工して構成するようにした。
【0011】
エアマットを上記のような形態にすることで、高圧の空気を充填することが可能となって、組立てたテント等の剛性を高めることが出来、好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係るテント及びテント用風除室の一例を示す斜視図、図2はエアマットの形態例を示す説明図、図3はテント等の構成例を示す説明図、図4、図5はエアマットの折曲げ構造の一例を示す説明図である。
【0013】
本発明に係るテントまたはテント用風除室は、例えば図1に示すような形態のテント1A、またはこれに隣接する風除室1Bに適用されており、このテント1Aまたは風除室1Bは、それぞれ天幕材2A、2Bと共通の床敷き材3を備えるとともに、天幕材2A、2Bを所定厚みのエアマットにすることにより、テント内部の断熱性の向上を図り、また、内部空間を広く活用出来るようにしている。
【0014】
ここでテント用風除室1Bは、テント1Aの入口部に隣接して設置され、例えばテント1Aに入る際に時間がかかるような時に、この風除室1Bで準備して入れば、テント1A内に風が吹き込んだり、テント1A内の暖気が逃げたりするのを防止できるようにされている。
そしてこの風除室1Bの構造は、テント1Aの構造とほぼ同様の構成であり、例えばロープ等でテント1Aの入口部に固定されるが、以下の説明及び図面の一部では、テント1Aの場合を代表例にして説明する。
【0015】
前記天幕材2Aとなるエアマットは、例えば図2(a)に示すように気密性のある表基布4と裏基布5を略一定長の多数の連結糸6で連結し周縁をシール材7で気密状に覆って内部を密封するとともに、この内部に空気を充填することで平坦状になるようにした構造や、図2(b)に示すように、気柱式の複数のエアチューブ8の周囲をカバー材9で覆って平坦状になるようにした構造や、その他の方法で平坦状になるようにした構造のものが適用出来るが、実施形態では、高圧の空気を充気することが可能で、全体の剛性を高めることが出来る図2(a)の構造のエアマットを採用し、厚みを約8cm程度にしている。
【0016】
そして、表基布4と裏基布5の素材としては、例えば織布の表面にゴムや樹脂等の気密性素材をコーティングしたり、または織布の表面にゴムシートや樹脂シート等の気密性シート材料を貼着する等によって構成している。
また、表基布4か裏基布5の少なくとも一ヶ所には、空気を充填、排気するための給排気孔を設けており、ポンプ等を利用して給排気出来るようにしている。
【0017】
またエアマットの折曲げ構造は、例えば図4に示すように、エアマットの表面に、折曲げ線pを挟んでV型テープ10で補強される雌雄一対のファスナ11a、11bを設け、これらファスナ11a、11bを連結自在にした構造や、図5に示すように、ファスナ11a、11bの代わりに、一対の編み上げ帯12を設け、この編み上げ帯12のはと目13にロープ14を通して編み上げるようにした構造や、その他任意の構造を採用することが出来るが、本発明では、手軽な構造であるファスナ11a、11bを利用した構造を採用する。
【0018】
そして、このような構造では、特にエアマット内に高圧のエアが充填されている場合、エアマットには基本的に外側に広がって平らな状態に戻ろうとする復元力が作用するため、折曲げ部を含む全体の剛性を極めて高くすることが出来る。
【0019】
以上のような折曲げ構造によって、例えば図3に示すような切妻型の上面と左右両側面が囲まれる形態の天幕材2Aを構成し、前面と後面については、エアマットまたは遮蔽シート等によって塞ぐようにするが、断熱性等の面からは、前面と後面もエアマットにすることが好ましく、遮蔽シートにする場合は複層構造にすることが好ましい。
また、以上のようなテント1Aを、図1に示すように、前後方向に複数接続して内部空間を広くすることも可能である。この場合は、接続部等から雨水が浸入するのを防止するため、例えば天幕材2Aの接続部等の上から不図示の天幕シート等を被せるようにすれば好適である。
尚、天幕材2Aの上に天幕シートを被せると、使用する時の状況によって、テント1Aやテント用風除室1Bの外観を変えることが出来る。
【0020】
一方、床敷き材3としては、図3(a)に示すようなグランドシートでも良く、または図3(b)に示すようなエアマットでも良い。そして、グランドシートにする場合は、例えば防水性のある帆布やターポリンシートや樹脂シート等を採用することが出来、エアマットにする場合は、例えば天幕材2Aと同様の構成のエアマットを採用出来る。
そしてこれらの場合、必要に応じて天幕材2Aと床敷き材3をロープやファスナ等の任意の係止具で固定出来るようにしておけば好適である。
【0021】
以上のように構成したテント1Aまたはテント用風除室1Bにおいて、組立てる際は、ポンプ等を使用してエアマットに空気を充填し膨らませるだけで天幕材2A、2Bが所望の形状に成形される。
この際、充気量の如何に拘わらず連結糸6によって厚みが一定に保持されるため、高圧で充填することが可能であり、剛性を高めることが出来るとともに、膜面構造物となるため内部空間を広く活用出来るようになる。
また、テント1A等内部の保温性を良好にすることが出来る。
このため、特に災害時等において長期間テント生活を余儀なくされるような場合や、寒い日や、雨の日等には好適である。
【0022】
尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば天幕材1A、1Bのエアマットとして、図2(b)に示すようなエアチューブ8を使用した平坦状のエアマットや、それ以外の平坦状エアマットでも良く、また天幕材1A、1Bのサイズ、形態や床敷き材3のサイズ、形態等は任意である。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明は、一定空間の上面と左右両側面を囲い込む天幕材と、地面に敷かれる床敷き材を備えたテント等において、天幕材として、一定の厚みを有する平坦状のエアマットを折り曲げて構成し、折り曲げ構造として、マットレスの表面に、折曲げ線を挟んでV型テープで補強される雌雄一対のファスナを設け、これらファスナを連結自在にする構造を採用したため、一定の厚みを有する膜面構造物となり、内部空間を広く活用出来るとともに、断熱性の向上が図られる。
そして請求項2のように、エアマットとして、気密性のある表基布と裏基布を略一定長の多数の連結糸で連結し周縁を気密加工して構成すれば、高圧の空気を充填することが可能となって、組立てたテント等の剛性を一層高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテント及びテント用風除室の一例を示す斜視図
【図2】エアマットの形態例を示す説明図
【図3】テント等の構成例を示す説明図
【図4】エアマットの折曲げ構造の一例図
【図5】エアマットの他の折曲げ構造の説明図
【図6】従来のエアテントの説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図
【符号の説明】
1A…テント、1B…風除室、2A、2B…天幕材、3…床敷き材、4…表基布、5…裏基布、6…連結糸。
Claims (2)
- 一定空間の上面と左右両側面を囲い込むよう地上に設置される天幕材と、少なくとも囲われる空間内の地面に敷かれる床敷き材を備えたテントまたはテント用風除室であって、前記天幕材は、一定の厚みを有する平坦状のエアマットを折り曲げて構成され、この折り曲げ構造は、マットレスの表面に、折曲げ線を挟んでV型テープで補強される雌雄一対のファスナを設け、これらファスナを連結自在にした構造であることを特徴とするテントまたはテント用風除室。
- 請求項1に記載のテントまたはテント用風除室において、前記エアマットは、気密性のある表基布と裏基布を略一定長の多数の連結糸で連結し周縁を気密加工して構成されることを特徴とするテントまたはテント用風除室。
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---|---|---|---|
JP33995599A JP4243903B2 (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | テントまたはテント用風除室 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33995599A JP4243903B2 (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | テントまたはテント用風除室 |
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JP2001152708A JP2001152708A (ja) | 2001-06-05 |
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ID=18332359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33995599A Expired - Lifetime JP4243903B2 (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | テントまたはテント用風除室 |
Country Status (1)
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-
1999
- 1999-11-30 JP JP33995599A patent/JP4243903B2/ja not_active Expired - Lifetime
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