JP5847338B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
モータと該モータに連結された機械系を備える制御対象を駆動するモータ制御装置において、制御対象の慣性モーメントや摩擦といった負荷が変化すると、負荷の大きさに基づいて目標位置指令を算出し直さねばならない。そのため、目標位置や負荷の大きさに自動的に適応し、最大トルクによる位置決め指令を自動で生成することが可能な技術開発が進められている。
このような従来技術として、例えば、特許文献1には、位置偏差と基準値との大小関係によって、最大速度指令、零速度指令及び位置偏差に比例した速度指令を切り替える速度指令発生手段と、アンチワインドアップ機能付き速度制御器と、を備える制御装置が開示されている。特許文献1に開示された技術によれば、前記基準値は、モータの実速度の二乗をモータの最大トルク、制御対象の慣性モーメント及び摩擦から求まる加速度を2倍した値で割った値とし、目標位置を与えるだけで、最大トルクを用いた理想的な速度パターンに従って、高速に位置決めすることが可能であるとされている。
特開2005−160152号公報
しかしながら、モータと該モータに連結された機械系からなる制御対象を駆動するモータ制御装置において、制御対象の負荷が未知である場合には、制御対象の慣性モーメントがモータの慣性モーメントの1倍から数十倍程度まで対応可能とすることが要求されるところ、上記従来の技術によれば、制御対象の負荷の大きさによって応答特性が変化してしまい、制御対象の負荷の大きさがノミナル値と大きく異なる場合には良好な応答を得ることができないという問題があった。また、速度指令値が最大速度から零速度に切り替わるため、切り替えに伴う過渡変化により応答が悪化する恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制御対象の慣性モーメントや摩擦といった負荷が未知である、または、負荷の大きさが大きく変化する場合においても、目標位置及び制限速度並びに負荷の大きさに適応した位置指令及び速度指令を自動で生成することが可能な、高速且つ良好な応答特性を実現するモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、速度指令に基づき、モータと該モータに連結された機械系を備える制御対象を駆動するモータ制御装置であって、1つ以上の変数である第1の状態変数と前記速度指令とに基づいて前記第1の状態変数の変化分を算出して前記第1の状態変数を更新し、更新後の前記第1の状態変数に基づいて速度フィードフォワード及び電流フィードフォワードを算出して出力する速度モデルと、前記モータの実速度と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードとに基づいて1つ以上の変数である第2の状態変数の変化分を算出して前記第2の状態変数を更新し、前記モータの前記実速度と、前記速度フィードフォワードと、前記電流フィードフォワードと、更新後の前記第2の状態変数とに基づいて電流指令を算出して出力する速度制御器と、前記電流指令を入力とし、制限電流値以下の制限後電流指令を出力する電流制限器と、前記電流指令と前記制限後電流指令とに基づき、前記第1の状態変数と前記第2の状態変数の変化分の補正係数である変化分係数を算出する変化分係数算出部と、を備え、前記速度モデルは、前記第1の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、前記速度制御器は、前記第2の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、制御対象の慣性モーメントや摩擦といった負荷が未知である、または、負荷の大きさが大きく変化する場合であっても、目標位置及び速度並びに負荷の大きさに自動で適応した位置指令及び速度指令を自動で生成することが可能な、高速且つ良好な応答特性を実現するモータ制御装置を得ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1にかかる非線形関数で表される電流−トルク特性を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる制御対象の負荷慣性比を変化させた場合の仮想時間τ軸上における速度応答を示す図である。 図4は、実施の形態1にかかる実時間t軸と仮想時間τ軸における速度応答を示す図である。 図5は、実施の形態1にかかる制御対象の負荷慣性比を変化させた場合における速度応答とトルクの応答を示す図である。 図6は、実施の形態2にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態2にかかる制御対象の負荷慣性比を変化させた場合における速度応答とトルクの応答を示す図である。 図8は、実施の形態1にかかる速度モデルの構成の一例を示すブロック図である。 図9は、実施の形態3にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。
以下に、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。図1に示すモータ制御装置は、制御対象1と、速度モデル21と、速度制御器33と、電流制限器34と、電流制御器35と、変化分係数算出部36と、を備える。
制御対象1は、モータ11と、モータ11に連結された機械系12と、モータ11の速度を検出する速度検出器13と、を備える。または、速度検出器13に代えて、位置検出器(例えば、エンコーダまたはレゾルバ)が備えられ、位置検出器の出力を微分してモータ11の速度を算出してもよい。または、速度検出器13に代えて、電流検出器が備えられ、電流検出器の出力からモータ11の速度を推定してもよい。速度検出器13は、検出した実速度Vを出力する。
速度モデル21は、外部より入力される速度指令Vから、下記の式(1)に示される状態方程式を用いて、速度フィードフォワードVff及び電流フィードフォワードUffを算出して出力するモデルである。
Figure 0005847338
なお、式(1)における行列Aff,Bff,Cff,Dffは、予め設定された行列であり、変化分係数αは、後述するように変化分係数算出部36によって算出されるものであり、1つ以上の変数である状態変数ξは、速度モデル21の状態変数を表すベクトルである。式(1)の第1式は、状態変数ξの更新演算であり、式(1)の第1式によって状態変数ξの変化分が算出され、これを逐次積分することで、状態変数ξのそれぞれを算出する。
ここで、α=1とすると、式(1)は、一般的なモデルフォロイング制御と呼ばれる制御方式における速度モデルの状態方程式である。一般的なモデルフォロイング制御と呼ばれる制御方式では、速度モデルによって、外部から入力される速度指令Vから、速度フィードフォワードVff及び電流フィードフォワードUffが算出される。この速度フィードフォワードVffとしては、速度指令Vに対する理想的な応答波形となる信号が出力される。また、電流フィードフォワードUffとしては、速度フィードフォワードVffを微分し、制御対象1の慣性モーメントのノミナル値Jを乗じた信号が出力される。このとき、電流フィードフォワードUffと速度フィードフォワードVffの特性は、制御対象1のノミナルモデルの入出力特性と一致する。行列Aff,Bff,Cff,Dffは、速度モデル21が上述した特性となるように設定される。
このような特性が得られる速度モデル21の構成の一例を示すブロック図を図8に示す。図8に示す速度モデル21は、積分器211,212と、乗算器213,214,215と、減算器216,217と、を備える。図8において、α=1とすると、速度指令Vから速度フィードフォワードVffまでの入出力特性は線形のローパス特性となり、電流フィードフォワードUffには速度フィードフォワードVffの微分に相当する信号に制御対象1の慣性モーメントのノミナル値Jを乗じた信号が出力される。また、積分器211,212は、積分器への入力信号と変化分係数αとの積を積分変数の変化分とし、前記変化分を各時刻において積分することにより、積分変数の値を計算する。積分器211,212の値をそれぞれξ,ξとすると、図8に示すブロック図の状態方程式は下記の式(2)で表すことができる。よって、行列Aff,Bff,Cff,Dff及び状態変数ベクトルξを下記の式(3)のように設定することで、図8のブロック図の計算式を式(1)で表すことができる。
Figure 0005847338
Figure 0005847338
なお、本実施の形態では、速度モデル21が2つの積分器を備える場合、すなわち、速度モデル21の次数が2次の場合について説明したが、これに限定されるものではない。速度モデルの次数は、自然数であればよい。
速度制御器33は、速度フィードフォワードVffと実速度Vの差及び電流フィードフォワードUffと、予め設定された定数K(速度比例ゲイン),K(速度積分ゲイン)と、変化分係数αと、から下記の式(4)に示される状態方程式を用いて、電流指令Uを算出して出力する。
Figure 0005847338
ここで、α=1とすると、式(4)は、一般的な速度比例積分(PI)制御を表すことになる。なお、積分変数η(第2の状態変数)は、速度制御器33の積分変数を表すスカラー値である。ただし、本実施の形態のモータ制御装置では、実際の積分変数ηの変化分は、式(1)と同様に、一般的な比例積分演算によって得られた積分変数の変化分に、変化分係数αを乗じて得られた値とする。なお、速度制御器33に例えばローパスフィルタを追加すると、積分変数ηは、比例積分演算の積分変数と、追加したローパスフィルタの演算の状態変数からなるベクトルとなる。
電流制限器34は、電流指令Uを入力とし、入力された電流指令Uの絶対値が予め設定された最大電流指令値Umax以下となるように制限後電流指令Usatを出力する。すなわち、入力された電流指令Uの絶対値が最大電流指令値Umax以下である場合には制限後電流指令Usatは入力された電流指令Uに等しく、入力された電流指令Uの絶対値が最大電流指令値Umaxを超えている場合には制限後電流指令Usatは最大電流指令値Umaxとなる。
電流制御器35は、制限後電流指令Usatを入力とし、モータ11の電流iを出力する。
変化分係数算出部36は、トルク定数乗算器361と、非線形トルクモデル362と、比率演算器363と、を備え、電流指令Uと制限後電流指令Usatとの比率により変化分係数αを算出する。トルク定数乗算器361は、電流指令Uを入力とし、予め設定されたトルク定数Kを乗じてトルク指令Tcmdを算出して出力する。非線形トルクモデル362は、入力される制限後電流指令Usatから、予め設定されたモータ11の電流−トルク特性を用いて、モータ11の実トルクTを算出して出力するモデルである。なお、ここで、非線形トルクモデル362に用いられる電流−トルク特性は、モータ11の磁気飽和及び電圧飽和を考慮した非線形関数で表される。図2は、このような非線形関数(実線)で表される電流−トルク特性を示す図である。比率演算器363は、実トルクTにトルク指令Tcmdの逆数を乗じて変化分係数αを算出して出力する。なお、トルク指令Tcmdが0であるときには、比率演算器363が出力する変化分係数αは1とされる。
次に、実施の形態1のモータ制御装置の動作原理を説明する。
制御対象1が備える機械系12の剛性が制御対象1を慣性モーメントJの剛体とみなすことが可能な程度に高く、また、電流制御器35による遅れが無視できると仮定すると、制御対象1の電流指令Uから実速度Vまでの動特性は、下記の式(5)の状態方程式で表される。
Figure 0005847338
なお、ここで、g(U)は、電流指令Uの関数であり、電流制限器34による非線形特性及びモータ11の電流−トルク特性を表す。すなわち、g(U)は、実トルクTを表す。
また、トルク定数乗算器361において用いられるトルク定数Kは、下記の式(6)で表される。
Figure 0005847338
また、変化分係数αは、実トルクT=g(U)にトルク指令Tcmd=K*Uの逆数を乗じて算出された値であることから、変化分係数αは、下記の式(7)で表される。
Figure 0005847338
ここで、仮想時間τを下記の式(8)で定義する。
Figure 0005847338
仮想時間τは、その変化率が実時間tの変化率に対して式(8)の逆数を乗じたように、実時間tを伸縮させたものである。仮想時間τ軸上における制御対象1の状態方程式(実時間t軸上では式(5))は、仮想時間τ軸上では、下記の式(9)で表される。
Figure 0005847338
慣性モーメントJ及びトルク定数Kは定数であるため、式(9)は線形である。
同様に、仮想時間τ軸上における速度モデル21の状態方程式は、式(8)の右辺が式(5)の右辺の逆数であるため、仮想時間τ軸上では、下記の式(10)で表される。
Figure 0005847338
また、同様に、仮想時間τ軸上における速度制御器33の状態方程式は、仮想時間τ軸上では、下記の式(11)で表される。
Figure 0005847338
上記の式(9),(10),(11)はすべて線形であり、且つ電流指令Uには制限がない。そのため、仮想時間τ軸上での制御対象1の応答は、電流制限器34における電流制限の影響を受けない。また、仮想時間τ軸上での制御対象1の応答は、モータ11の電流−トルク特性が非線形であることにも影響を受けない。
また、上記説明したように、図1に示すモータ制御装置の制御系は、速度モデル21で所望の応答を生成し、この応答に制御対象1が追従するようにフィードバック制御を行うモデルフォロイング制御を基本としているため、速度制御系の応答特性は、速度モデル21における行列Aff,Bff,Cff,Dffにより、速度制御器33の特性とは独立に設定することが可能である。
図3は、速度制御器33の誤差抑圧性能が速度モデル21の応答特性と比べて十分に高くなるように(すなわち、速度モデル21の応答特性に対して誤差が抑圧されているといえる程度に)設定した場合における、制御対象1の負荷慣性比(慣性モーメント)を変化させたときの仮想時間τ軸上における速度応答を示す図である。速度制御器33の誤差抑圧性能が速度モデル21の応答特性と比べて十分に高くなるように行列Aff,Bff,Cff,Dff及び定数K,Kを設定すると、制御対象1の慣性モーメントが変化しても応答特性の変化が小さい制御系を実現することができる。
すなわち、制御対象1における慣性モーメントのノミナル値Jと制御対象1の慣性モーメントJとの間に誤差が存在しても、良好な応答が可能である。
図4は、実時間t軸と仮想時間τ軸における制御対象1の速度応答を示す図である。実時間t軸上における制御対象1の速度応答は、線形の状態方程式である式(9)と式(10)と式(11)と、から求まる仮想時間τ軸上の速度応答を、式(8)で求まる実時間tと仮想時間τとの関係に応じて、時間軸方向に伸張した応答となる。そのため、実時間t軸上での速度応答をオーバーシュートさせないようにするためには、仮想時間τ軸上で速度応答がオーバーシュートしないように速度モデル21及び速度制御器33の動特性を設定すればよい。これは、上記説明した本実施の形態の制御系がアンチワインドアップ効果を含んでいるということであり、速度指令Vにステップ信号として大きな値が入力され、U≧Umaxとなる場合であっても、実速度Vをオーバーシュートさせずに制御することができる。従って、上記のように構成することで、制御対象1の慣性モーメントJが未知である場合(Umaxにおける最大加速度が未知である場合)であっても、速度指令Vに目標速度をステップ信号として入力するだけで、最大加速度による高速な速度応答を実現することができる。
図5は、制御対象1の負荷慣性比(慣性モーメントJ)を変化させた場合における速度応答(図5(A))とトルクの応答(図5(B))を示す図である。図5(A)及び(B)によると、いずれの場合も、最大トルク(最大加速度)で加速を行っても、実速度Vはオーバーシュートしていない。
以上説明したように、本実施の形態のモータ制御装置では、制御対象の慣性モーメントが未知である、または、負荷の大きさが大きく変化する場合であっても、目標速度が与えられれば、自動的に目標速度及び慣性モーメントに適応した高速且つ良好な速度応答を実現することができる。また、本実施の形態のモータ制御装置では、モータの電流−トルク特性(非線形トルクモデルの特性)の非線形性を補償し、モータの電流−トルク特性が非線形であることによる応答の劣化を防ぐことができる。
なお、上記の説明では、制御対象1における摩擦がない場合について説明している。制御対象1に摩擦が生じ、粘性摩擦係数をcとすると、制御対象1の動特性は、下記の式(12)の状態方程式で表される。
Figure 0005847338
摩擦が生じる制御対象1に対しても、摩擦がない場合と同様の制御を行うとすると、仮想時間τ軸での制御対象1は、下記の式(13)の状態方程式で表される。
Figure 0005847338
上記の式(13)は、粘性摩擦係数cが変化分係数αによって変化する線形時変の状態方程式とみることができる。上記説明したように、モデルフォロイング制御における制御系は、制御対象1の誤差と変動の影響を受けにくいため、慣性モーメントJが変動しても応答特性がほとんど変化しないのと同様、摩擦係数が変化しても応答特性はほとんど変化しない。そのため、本実施の形態のモータ制御装置は、摩擦の影響をほとんど受けず、目標速度を与えるのみで高速且つ良好な速度応答を実現することができる。
なお、慣性モーメントJ及び粘性摩擦係数cが予め設定されている場合には、変化分係数算出部36において変化分係数αを下記の式(14)により算出することもできる。
Figure 0005847338
このとき、上記式(8)に代えて仮想時間τを下記の式(15)で定義する。
Figure 0005847338
すると、仮想時間τ軸上での制御対象1の状態方程式は、下記の式(16)で表される。
Figure 0005847338
上記の式(16)は、上記の式(13)とは異なり、状態方程式を、変化分係数αを含まない線形時不変の状態方程式とみることができる。このように、変化分係数算出部36において算出される変化分係数αの算出方法は、上記に限定されず、様々な方法を適用することができる。
なお、上記では、連続時間の状態方程式を用いて説明しているが、離散時間の場合でも同様に各サンプリング時刻の状態変数の前サンプリング時刻との変化分を従来の状態変数の更新演算で求めた値のα倍とすることで、上記の特性を実現することができる。
なお、モータ11の電流−トルク特性の非線形性が無視できるほど小さく、または、そのような非線形性を無視できる範囲においてのみ動作させる場合には、変化分係数算出部36にトルク定数乗算器361及び非線形トルクモデル362を設けずに、比率演算器363に電流指令Uと制限後電流指令Usatとを入力すればよい。このような構成とすることで、電流制限器34における電流指令の制限値である最大電流指令値Umaxによる非線形性のみが考慮されることになる。
なお、速度制御器33にローパスフィルタや機械の共振を抑制するノッチフィルタが設けられている場合に、電流飽和が発生してもそれらのフィルタには誤差は蓄積されないため、それらフィルタの状態変数の変化分には変化分係数αを乗じなくてよい。特にノッチフィルタでは、状態変数の変化分に変化分係数αを乗じると機械の共振周波数に応じて設定するノッチ周波数が変化するため、変化分係数αを乗じなくてもよい。
以上説明したように、本実施の形態のモータ制御装置は、速度指令に基づき、モータと該モータに連結された機械系を備える制御対象を駆動するモータ制御装置であって、1つ以上の変数である第1の状態変数と前記速度指令とに基づいて前記第1の状態変数の変化分を算出して前記第1の状態変数を更新し、更新後の前記第1の状態変数に基づいて速度フィードフォワード及び電流フィードフォワードを算出して出力する速度モデルと、前記モータの実速度と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードとに基づいて1つ以上の変数である第2の状態変数の変化分を算出して前記第2の状態変数を更新し、前記モータの前記実速度と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードと更新後の前記第2の状態変数とに基づいて電流指令を算出して出力する速度制御器と、前記電流指令を入力とし、制限電流値以下の制限後電流指令を出力する電流制限器と、前記電流指令と前記制限後電流指令とに基づき、前記第1の状態変数と前記第2の状態変数の変化分の補正係数である変化分係数を算出する変化分係数算出部と、を備え、前記速度モデルは、前記第1の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、前記速度制御器は、前記第2の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行うことを特徴とする。
実施の形態2.
図6は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態2の構成を示すブロック図である。ここで、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明を省略する。図6に示すモータ制御装置は、制御対象1aと、速度モデル21を含む位置モデル2と、位置制御器31と、微分器32と、速度制御器33と、電流制限器34と、電流制御器35と、変化分係数算出部36と、慣性モーメント推定部37と、減速度算出部38と、最大速度設定部39と、を備える。
制御対象1aは、モータ11と、モータ11に連結された機械系12と、モータ11の位置を検出する位置検出器14と、を備える。位置検出器14としては、例えば、エンコーダまたはレゾルバを用いればよい。
位置モデル2は、速度モデル21と、速度指令算出部22と、積分器23と、を備える。
速度指令算出部22には、残距離e(目標位置Xと位置フィードフォワードXffとの偏差)、予め設定された最大速度Vmax、及び後述するように減速度算出部38によって算出された減速度Adecが入力され、速度指令Vを出力する。なお、最大速度Vmaxは、最大速度設定部39によって設定される。
速度モデル21は、速度指令Vを入力とし、実施の形態1と同様に、速度フィードフォワードVff及び電流フィードフォワードUffを算出して出力するモデルである。
積分器23は、速度モデル21から出力されて入力される速度フィードフォワードVffを積分して、位置フィードフォワードXffを出力する。
位置制御器31は、積分器23から出力された位置フィードフォワードXffと位置検出器14で検出された実位置Xとの偏差を入力とし、予め設定された位置ゲインを用いて速度補正量Vを出力する。
微分器32は、実位置Xを微分して、実速度Vを出力する。
速度制御器33は、速度フィードフォワードVffと速度補正量Vの和と実速度Vとの差、及び電流フィードフォワードUffを入力とし、実施の形態1と同様に、電流指令Uを出力する。
電流制限器34、電流制御器35、及び変化分係数算出部36は、実施の形態1と同様である。
慣性モーメント推定部37は、電流制御器35が出力した電流iと実位置Xまたは実速度Vを入力とし、制御対象1aの慣性モーメント推定値Jhatを出力する。慣性モーメント推定値Jhatは、例えば、実位置Xを二階微分または実速度Vを一階微分して算出した加速度と電流iを用いて逐次的に推定を行うことで算出すればよい。
減速度算出部38は、慣性モーメント推定値Jhatを入力とし、予め設定された最大電流Umaxから算出される最大トルクTmaxを用いて、減速度Adecを算出して出力する。減速度Adecは下記の式(17)によって算出される。
Figure 0005847338
ここで、上記の式(17)における定数γは、予め設定された1以下の正の定数であり、減速時のトルクを最大トルクよりも小さくするために概ね0.8〜0.9とする。また、制御対象1aの摩擦の大きさが予め設定されている場合には、摩擦を考慮して、減速度Adecを上記の式(17)によって算出される値よりも大きくすることも可能である。
ここで、速度指令算出部22の動作について説明する。速度指令算出部22は、PTOS(Proximate Time−Optimal Servomechanism)法と呼ばれる制御方式の目標速度関数を用いる。この目標速度関数は、下記の式(18)〜(20)で表される。なお、eは、目標位置Xと位置フィードフォワードXffとの残距離である。
Figure 0005847338
Figure 0005847338
Figure 0005847338
このような目標速度関数を用いると、残距離eに応じて目標速度関数が連続的に切り替わるため、過渡応答を悪化させずに速度指令Vの切り替えを行うことができる。
次に、実施の形態2のモータ制御装置の動作を説明する。
現在の実位置Xから十分に離れた目標位置Xが設定されると、式(19)より速度指令算出部22は最大速度Vmaxを出力し、速度指令Vは、0からVmaxに切り替わる。すると、この制御系は速度ループに実施の形態1の速度制御系と同等の制御系を含むため、電流制限やモータ11の電流−トルク特性の非線形性に自動で対応し、高速且つ良好に応答してモータ11の実速度Vは最大速度Vmaxまで加速される。
このとき、加速中に電流飽和が発生すると、速度フィードフォワードVffの応答は、変化分係数αによって自動で調整されている。そのため、速度フィードフォワードVffを積分した位置フィードフォワードXffも同様に、電流飽和に対して自動で調整された応答となる。また、加速中に慣性モーメント推定部37が制御対象1aの慣性モーメントを推定し、速度指令算出部22に入力される減速度Adecは、上記の式(17)によって設定される。
残距離eが減少すると、速度指令算出部22の目標速度関数V’が式(18)の第1の式に切り替わる。そのため、速度指令Vは減速度Adecで一定減速する。この間、モータ11の実速度Vも減速度Adecで減速される。減速度Adecの値が制御対象1aの慣性モーメント推定値Jhatによって設定されているため、モータ11で発生可能なトルクを最大まで使用した理想的な減速応答を実現することができる。
最後に、残距離eが上記の式(20)によって算出されるe以下になると、速度指令算出部22の目標速度関数V’は上記の式(18)の第2の式に切り替わり、目標速度関数V’(速度指令V)は、残距離eに比例する。このとき、位置モデル2の全体が線形となるため、位置フィードフォワードXffは目標位置Xに滑らかに収束する。位置制御器31により、位置フィードフォワードXffと実位置Xの誤差は抑制されるので、実位置Xも目標位置Xに滑らかに整定される。
以上説明したように、本実施の形態のモータ制御装置では、目標位置Xの入力のみで、速度応答が理想的な台形波形となるように位置フィードフォワードXff、速度フィードフォワードVff、及び電流フィードフォワードUffが自動生成され、高速且つ良好な位置決め応答を実現することができる。
本実施の形態では、実施の形態1にて説明した構成による速度制御系を有しているため、従来のPTOS制御法と比較して、例えば制御対象1aの負荷の変動や電流制限といった非線形性に対してロバストな制御が可能である。また、従来のPTOS制御法では減速度Adecが固定されていたが、本実施の形態では制御対象1aの慣性モーメント推定値Jhatによって減速度Adecが動的に設定されるため、制御対象1aの負荷の大きさが未知の場合でも、加速、減速ともに理想的な応答を得ることができる。
また、移動距離が小さい場合でも、残距離eに応じた速度指令Vが算出され、速度指令Vと速度フィードフォワードVffの大小によって、加速と減速の切り替えが自動でなされるため、速度応答が理想的な三角波形となるように位置フィードフォワードXff,速度フィードフォワードVff,電流フィードフォワードUffが自動で生成される。
図7は、制御対象1aの負荷慣性比(慣性モーメントJ)を変化させた場合における速度応答(図7(A))とトルクの応答(図7(B))を示す図である。図7によると、いずれの場合も、理想的な速度パターンによる高速な位置決めが可能である。
以上説明したように、本実施の形態のモータ制御装置では、制御対象の負荷の大きさが未知である、または、負荷の大きさが大きく変化する場合であっても、目標位置が与えられれば、自動的に目標位置及び制御対象の負荷の大きさに適応した高速且つ良好な位置決めを実現することができる。
なお、本実施の形態では、目標位置が与えられると自動的に位置決め制御を行うことが可能な制御系について説明しているが、これに限定されず、本実施の形態は、時系列(例えばパルス列)で与えられる位置指令に対して追従制御を行う制御系にも適用することができる。この場合には、速度指令算出部22は、残距離eによらず、残距離eに比例した速度指令Vを出力するように設定する。また、このような制御系では、電流飽和していない状況では、一般的なモデルフォロイング制御と呼ばれる制御方式による位置制御と一致するため、与えられた位置指令Xに追従するようにモータ11の実位置Xが制御される。一方、電流飽和が発生した場合には、変化分係数αにより速度モデル21と速度制御器33の双方が補償されるため、アンチワインドアップ効果を得ることができ、例えばオーバーシュートのように不安定な応答をさせずに制御することができる。
以上説明したように、本実施の形態のモータ制御装置は、位置指令に基づき、モータを備える制御対象を駆動するモータ制御装置であって、前記位置指令と位置フィードフォワードとの偏差に基づき速度指令を出力する速度指令算出部と、1つ以上の変数である第1の状態変数と前記速度指令とに基づいて前記第1の状態変数の変化分を算出して前記第1の状態変数を更新し、更新後の前記第1の状態変数に基づいて速度フィードフォワード及び電流フィードフォワードを算出して出力する速度モデルと、前記速度フィードフォワードを積分し前記位置フィードフォワードを出力する積分器と、前記モータの実位置と前記位置フィードフォワードとの差分に基づき速度補正量を出力する位置制御器と、前記モータの実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードとに基づいて1つ以上の変数である第2の状態変数の変化分を算出して前記第2の状態変数を更新し、前記モータの前記実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードと更新後の前記第2の状態変数とに基づいて電流指令を算出して出力する速度制御器と、前記電流指令を入力とし、制限電流値以下の制限後電流指令を出力する電流制限器と、前記電流指令と前記制限後電流指令とに基づき、前記第1の状態変数と前記第2の状態変数の変化分の補正係数である変化分係数を算出する変化分係数算出部と、を備え、前記速度モデルは、前記第1の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、前記速度制御器は、前記第2の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行うことを特徴とする。
実施の形態3.
図9は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態3の構成を示すブロック図である。図9において、図1,6と同様の機能を有する構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すモータ制御装置は、制御対象1aと、位置モデル2bと、位置制御器31と、微分器32と、速度制御器33と、電流制限器34と、電流制御器35と、変化分係数算出部36と、慣性モーメント推定部37と、減速度算出部38と、最大速度設定部39と、モデル補正部40と、切り替えスイッチ41と、を備える。すなわち、図9に示すモータ制御装置は、図6に示すモータ制御装置にモデル補正部40及び切り替えスイッチ41を追加したものである。
なお、本実施の形態では、電流制限器34は、電流制限の有無を出力する構成を有する。また、積分器23には、速度モデル21から出力される速度フィードフォワードVffと切り替えスイッチ41の出力信号の偏差が入力される。
モデル補正部40は、積分器23から出力された位置フィードフォワードXffと位置検出器14で検出された実位置Xとの偏差(誤差信号)を位置制御器31と同様に入力とし、これに対して予め設定されたモデル補正ゲインWmを乗じたモデル補正信号を出力する。出力されたモデル補正信号は、切り替えスイッチ41に入力されている。
切り替えスイッチ41は、電流制限器34が出力する電流制限の有無によって接続または非接続とする構成である。電流制限器34において電流制限が発生しているときには切り替えスイッチ41は接続とし、電流制限が発生していないときには切り替えスイッチ41は非接続とする。換言すると、切り替えスイッチ41は、電流指令Uの大きさが制限電流値を越えているときに接続とし、電流指令Uの大きさが制限電流値以下であるときに非接続とする。
切り替えスイッチ41が接続状態であるときには、切り替えスイッチ41の出力はモデル補正信号であり、非接続状態であるときには、切り替えスイッチ41の出力は0である。
切り替えスイッチ41の出力により、積分器23は、速度フィードフォワードVffとモデル補正信号の偏差を積分して、位置フィードフォワードXffを出力する。
次に、実施の形態3のモータ制御装置の動作を説明する。
まず、現在の実位置Xから十分に離れた目標位置Xが設定されると、実施の形態2にて式(19)を参照して説明したように、速度指令算出部22は最大速度Vmaxを出力し、速度指令Vは、0からVmaxに切り替わり、モータ11の実速度Vは最大速度Vmaxまで加速される。
このとき、加速中に電流飽和が発生すると、切り替えスイッチ41が接続状態となり、積分器23、モデル補正部40及び切り替えスイッチ41によりフィードバックループが形成される。このフィードバックループの状態方程式は、下記の式(21)で表される。
Figure 0005847338
モデル補正ゲインWmをオブザーバゲインとすると、上記の式(21)は、状態オブザーバの式と同様になっており、積分器23、モデル補正部40及び切り替えスイッチ41により形成されたフィードバックループは、位置フィードフォワードXffと実位置Xとの誤差が減少するように位置フィードフォワードXffを補正する。
実施の形態2にて説明したように図6に示すモータ制御装置では、電流飽和が発生しているときに変化分係数αにより速度モデル21の動作が補正されている。このように速度モデル21の動作が補正されると、位置モデル2と制御対象1aとの応答の乖離が抑制され、電流飽和が発生しても良好な応答を得ることができる。
本実施の形態における図9に示すモータ制御装置では、モデル補正部40により位置フィードフォワードXffと実位置Xとの誤差も補正されるので、電流飽和が発生しているときの位置モデルと制御対象1aとの応答の乖離はさらに抑制される。従って、電流飽和に対して実施の形態2よりもさらにロバストな制御を実現することができる。
さらには、電流飽和していない状況では、切り替えスイッチ41が非接続状態となるため、一般的なモデルフォロイング制御と呼ばれる制御方式による位置制御と一致し、制御対象のばらつきや外乱に対してロバストな制御を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態のモータ制御装置は、位置指令に基づき、モータを備える制御対象を駆動するモータ制御装置であって、前記位置指令と位置フィードフォワードとの偏差に基づき速度指令を出力する速度指令算出部と、1つ以上の変数である第1の状態変数と前記速度指令とに基づいて前記第1の状態変数の変化分を算出して前記第1の状態変数を更新し、更新後の前記第1の状態変数に基づいて速度フィードフォワード及び電流フィードフォワードを算出して出力する速度モデルと、前記モータの実位置の前記位置フィードフォワードとの差分に基づきモデル補正信号を出力するモデル補正部と、前記モデル補正信号を入力とし、接続状態では前記モデル補正信号を出力し、非接続状態では零信号を出力する切り替えスイッチと、前記速度フィードフォワードと前記切り替えスイッチの出力信号の偏差を積分し前記位置フィードフォワードを出力する積分器と、前記モータの実位置と前記位置フィードフォワードとの差分に基づき速度補正量を出力する位置制御器と、前記モータの実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードとに基づいて1つ以上の変数である第2の状態変数の変化分を算出して前記第2の状態変数を更新し、前記モータの前記実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードと更新後の前記第2の状態変数とに基づいて電流指令を算出して出力する速度制御器と、前記電流指令を入力とし、前記電流指令の大きさを制限電流値以下に制限した制限後電流指令を出力する電流制限器と、前記電流指令と前記制限後電流指令とに基づき、前記第1の状態変数と前記第2の状態変数の変化分の補正係数である変化分係数を算出する変化分係数算出部と、を備え、前記速度モデルは、前記第1の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、前記速度制御器は、前記第2の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、前記切り替えスイッチは、前記電流指令の大きさが前記制限電流値を越えているときに接続とし、前記電流指令の大きさが前記制限電流値以下であるときに非接続とすることを特徴とする。
以上のように、本発明にかかるモータ制御装置は、慣性モーメントや摩擦といった負荷が未知である、または、負荷の大きさが大きく変化する制御対象に対して適用するモータ制御装置として有用である。
1,1a 制御対象、2,2b 位置モデル、11 モータ、12 機械系、13 速度検出器、14 位置検出器、21 速度モデル、211,212 積分器、213,214,215 乗算器、216,217 減算器、22 速度指令算出部、23 積分器、31 位置制御器、32 微分器、33 速度制御器、34 電流制限器、35 電流制御器、36 変化分係数算出部、361 トルク定数乗算器、362 非線形トルクモデル、363 比率演算器、37 慣性モーメント推定部、38 減速度算出部、39 最大速度設定部、40 モデル補正部、41 切り替えスイッチ。

Claims (7)

  1. 速度指令に基づき、モータと該モータに連結された機械系を備える制御対象を駆動するモータ制御装置であって、
    1つ以上の変数である第1の状態変数と前記速度指令とに基づいて前記第1の状態変数の変化分を算出して前記第1の状態変数を更新し、更新後の前記第1の状態変数に基づいて速度フィードフォワード及び電流フィードフォワードを算出して出力する速度モデルと、
    前記モータの実速度と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードとに基づいて1つ以上の変数である第2の状態変数の変化分を算出して前記第2の状態変数を更新し、前記モータの前記実速度と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードと更新後の前記第2の状態変数とに基づいて電流指令を算出して出力する速度制御器と、
    前記電流指令を入力とし、前記電流指令の大きさを制限電流値以下に制限した制限後電流指令を出力する電流制限器と、
    前記電流指令と前記制限後電流指令とに基づき、前記第1の状態変数と前記第2の状態変数の変化分の補正係数である変化分係数を算出する変化分係数算出部と、を備え、
    前記速度モデルは、前記第1の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、
    前記速度制御器は、前記第2の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 位置指令に基づき、モータを備える制御対象を駆動するモータ制御装置であって、
    前記位置指令と位置フィードフォワードとの偏差に基づき速度指令を出力する速度指令算出部と、
    1つ以上の変数である第1の状態変数と前記速度指令とに基づいて前記第1の状態変数の変化分を算出して前記第1の状態変数を更新し、更新後の前記第1の状態変数に基づいて速度フィードフォワード及び電流フィードフォワードを算出して出力する速度モデルと、
    前記速度フィードフォワードを積分し前記位置フィードフォワードを出力する積分器と、
    前記モータの実位置と前記位置フィードフォワードとの差分に基づき速度補正量を出力する位置制御器と、
    前記モータの実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードとに基づいて1つ以上の変数である第2の状態変数の変化分を算出して前記第2の状態変数を更新し、前記モータの前記実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードと更新後の前記第2の状態変数とに基づいて電流指令を算出して出力する速度制御器と、
    前記電流指令を入力とし、前記電流指令の大きさを制限電流値以下に制限した制限後電流指令を出力する電流制限器と、
    前記電流指令と前記制限後電流指令とに基づき、前記第1の状態変数と前記第2の状態変数の変化分の補正係数である変化分係数を算出する変化分係数算出部と、を備え、
    前記速度モデルは、前記第1の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、
    前記速度制御器は、前記第2の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 位置指令に基づき、モータを備える制御対象を駆動するモータ制御装置であって、
    前記位置指令と位置フィードフォワードとの偏差に基づき速度指令を出力する速度指令算出部と、
    1つ以上の変数である第1の状態変数と前記速度指令とに基づいて前記第1の状態変数の変化分を算出して前記第1の状態変数を更新し、更新後の前記第1の状態変数に基づいて速度フィードフォワード及び電流フィードフォワードを算出して出力する速度モデルと、
    前記モータの実位置の前記位置フィードフォワードとの差分に基づきモデル補正信号を出力するモデル補正部と、
    前記モデル補正信号を入力とし、接続状態では前記モデル補正信号を出力し、非接続状態では零信号を出力する切り替えスイッチと、
    前記速度フィードフォワードと前記切り替えスイッチの出力信号の偏差を積分し前記位置フィードフォワードを出力する積分器と、
    前記モータの実位置と前記位置フィードフォワードとの差分に基づき速度補正量を出力する位置制御器と、
    前記モータの実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードとに基づいて1つ以上の変数である第2の状態変数の変化分を算出して前記第2の状態変数を更新し、前記モータの前記実速度と前記速度補正量と前記速度フィードフォワードと前記電流フィードフォワードと更新後の前記第2の状態変数とに基づいて電流指令を算出して出力する速度制御器と、
    前記電流指令を入力とし、前記電流指令の大きさを制限電流値以下に制限した制限後電流指令を出力する電流制限器と、
    前記電流指令と前記制限後電流指令とに基づき、前記第1の状態変数と前記第2の状態変数の変化分の補正係数である変化分係数を算出する変化分係数算出部と、を備え、
    前記速度モデルは、前記第1の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、
    前記速度制御器は、前記第2の状態変数の変化分の算出において、前記変化分係数を乗じる補正を行い、
    前記切り替えスイッチは、前記電流指令の大きさが前記制限電流値を越えているときに接続とし、前記電流指令の大きさが前記制限電流値以下であるときに非接続とすることを特徴とするモータ制御装置。
  4. 前記モータの最大速度を設定する最大速度設定部と、
    前記モータの減速停止時の減速度を算出する減速度算出部と、を備え、
    前記速度指令算出部は、前記位置指令と前記位置フィードフォワードとの偏差、前記最大速度及び前記減速度に基づく関数により前記速度指令を算出することを特徴とした請求項2または請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記減速度算出部は、
    前記モータの電流及び実位置または実速度から推定した前記制御対象の慣性モーメント推定値に基づいて前記減速度を算出することを特徴とした請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記変化分係数算出部は、
    前記電流指令と前記制限後電流指令との比率により前記変化分係数を算出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記変化分係数算出部は、
    前記電流指令に、予め設定された前記モータのトルク定数を乗じてトルク指令を算出するトルク定数乗算器と、
    前記モータの電流とトルクとの間の非線形特性をモデル化した非線形トルクモデルを備え、
    前記トルク指令と、
    前記制限後電流指令と前記非線形トルクモデルに基づき算出した実トルクと、の比率により前記変化分係数を算出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
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