JP2010142020A - サーボ制御装置とサーボ制御方法 - Google Patents

サーボ制御装置とサーボ制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010142020A
JP2010142020A JP2008315743A JP2008315743A JP2010142020A JP 2010142020 A JP2010142020 A JP 2010142020A JP 2008315743 A JP2008315743 A JP 2008315743A JP 2008315743 A JP2008315743 A JP 2008315743A JP 2010142020 A JP2010142020 A JP 2010142020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
command
deviation
calculates
inertia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008315743A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hagiwara
萩原  淳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2008315743A priority Critical patent/JP2010142020A/ja
Publication of JP2010142020A publication Critical patent/JP2010142020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 実際の慣性モーメントが、慣性モーメント設定値からずれた場合でも、位置決め時間が延びることなく、振動も発生しないで位置決めすることができるサーボ制御装置とサーボ制御方法を提供する。
【解決手段】 規範速度と推定速度の偏差を基に、補正慣性モーメントを算出する慣性モーメント補正部(50)と、補正慣性モーメントを慣性モーメント設定値に加算して制御用慣性モーメントを算出する加算部(27)と、制御用慣性モーメントを使用して速度制御演算をする速度制御部(4)、トルクフィードフォワード演算をするトルクフィードフォワード部(30)、オブザーバ演算をするオブザーバ(9)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、慣性モーメントの設定値がずれた場合も安定且つ、性能を劣化させることなく位置決めが可能なサーボ制御装置に関する。
ロボットのアーム駆動や搬送機械などに適用されるサーボ制御装置は、慣性モーメントの変動が変動しても所定の応答性・精度が要求される。これらの要求に応えた従来のサーボ制御装置は、入力された指令を基に規範モデルの演算を行う規範モデル演算部と、モータ速度を推定するオブザーバを備え、前記規範モデルで演算されるモータ規範速度とオブザーバ推定速度の偏差にゲインを乗じた補正速度指令を速度指令に加算するとともに、前記補正速度指令を積分して位置指令に加算することにより、慣性モーメントの設定値が実際の値と異なる場合も不安定にならないように構成している(例えば、特許文献1参照)。
図6は、本発明のサーボ制御装置の構成図である。図において1は制御対象、2は制御対象の位置を検出する検出器を表す。3は位置制御部、4は速度制御部、5は電流制御部を表し、それぞれの部は比例あるいは比例積分制御を行う。6は微分演算部を表し、位置検出値を微分して速度フィードバックvfbを算出する。実際のコントローラでは離散信号を扱うため、微分には差分近似を用いるのが一般的である。7は規範モデル演算部部を表し、位置指令refから、慣性モーメント設定値と実際の慣性モーメントが一致している時の理想的な応答をした際の速度である規範速度vmdlを計算し出力する。9はオブザーバを表し、トルク指令trefと位置検出値xをもとに速度推定値を算出する。10は減算部を表し、規範速度信号vmdlから推定速度を減じる処理を行う。8はゲイン乗算部を表し、規範速度信号vmdlと推定速度の差にゲインGを乗じて補正速度指令vcompを出力する。11は演算部を表し補正速度指令vcompと位置制御部の出力である速度指令vrefを加算して新たな速度指令とし、新たな速度指令から速度フィードバックvfbを減算する。100は積分演算記を表し、速度ずれ補正信号vcompを積算する。積算された信号を位置指令に加算することで従来の制御装置は構成されている。
このように、従来のサーボ制御装置は、指令から算出された規範速度と推定速度の偏差に応じて速度および位置に補正をかけることで慣性モーメントのズレにロバストな制御装置を実現しているのである。
特開2007−306779号公報(第5−10頁、図11)
従来のサーボ制御装置は、実際の慣性モーメントが、制御装置内部で使用する慣性モーメント設定値と大きくずれた場合も不安定になることは無いが、実際の慣性モーメントと慣性モーメント設定値が一致している場合と比較すると、位置決め時間が長くなったり、位置決め時に振動が発生したりするという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、実際の慣性モーメントが、慣性モーメント設定値からずれた場合でも位置決め時間が延びることなく、振動も発生しないで位置決めすることができるサーボ制御装置とサーボ制御方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と、速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差である規範推定速度偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置において、前記規範推定速度偏差を基に、補正慣性モーメントを算出する慣性モーメント補正部と、前記補正慣性モーメントと慣性モーメント設定値を加算して前記制御用慣性モーメントを算出する第1加算部と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と、速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差である規範推定速度偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置において、前記規範推定速度偏差を基に、補正慣性モーメントを算出する慣性モーメント補正部と、前記補正慣性モーメントと慣性モーメント設定値を加算してフィードフォワード用慣性モーメントを算出する第2加算部と、記前記位置指令を2回微分して算出した加速度指令に前記フィードフォワード用慣性モーメントを乗算しトルクフィードフォワード指令を算出するトルクフィードフォワード部と、前記トルクフィードフォワード指令を前記トルク指令に加算し新たなトルク指令を算出する第3加算部と、を備えることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載のモータ制御装置において、前記補正速度指令を積分し補正位置指令を算出する第1積分演算部と、前記補正位置指令と位置指令を加算して新たな位置指令とする第5加算部と、前記位置指令と前記モータ位置に基づいて前記速度指令を算出することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2記載のサーボ制御装置において、前記慣性モーメント補正部は、前記規範推定速度偏差を積分し規範推定速度偏差積分値を算出する第2積分演算部と前記規範推定速度偏差積分値に不感帯を持たせた第2規範推定速度偏差積分値を算出する不感帯演算部と、前記第2規範推定速度偏差積分値の絶対値をとって規範推定速度偏差積分絶対値を演算する絶対値演算部と、前記規範推定速度偏差積分絶対値にゲインを乗じ第2規範推定速度偏差積分絶対値を算出するゲイン演算部と、前記第2規範推定速度偏差積分絶対値を積算して補正慣性モーメントを算出する積算部を備ることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載のサーボ制御装置において、前記規範推定速度偏差積分値と前記補正慣性モーメントを、位置決め完了ごとに0にリセットすることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と、速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置のサーボ制御方法において、前記規範速度と推定速度の偏差である規範推定速度偏差を積分して規範推定速度偏差積分値を算出し、前記規範推定速度偏差積分値に不感帯を持たせた第2軌範推定速度偏差積分値を算出し、前記第2規範推定速度偏差積分値の絶対値をとって規範推定偏差積分絶対値を演算し、前記規範推定偏差積分絶対値にゲインを乗じて第2規範推定速度偏差積分絶対値を算出し、前記第2規範推定速度偏差積分絶対値を積算して補正慣性モーメントを算出し、前記補正慣性モーメントを慣性モーメント設定値に加算し制御用慣性モーメントを算出するという手順で処理することを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と、速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置のサーボ制御方法において、前記規範速度と推定速度の偏差である規範推定速度偏差を積分して規範推定速度偏差積分値を算出し、前記規範推定速度偏差積分値に不感帯を持たせた第2軌範推定速度偏差積分値を算出し、前記第2規範推定速度偏差積分値の絶対値をとって規範推定偏差積分絶対値を演算し、前記規範推定偏差積分絶対値にゲインを乗じて第2規範推定速度偏差積分絶対値を算出し、前記第2規範推定速度偏差積分絶対値を積算して補正慣性モーメントを算出し、前記補正慣性モーメントを慣性モーメント設定値に加算しフィードフォワード用慣性モーメントを算出し、位置指令を2回微分した加速度指令に前記フィードフォワード用慣性モーメントを乗じてトルクフィードフォワート指令を算出し、前記トルク指令に前記トルクフィードフォワード指令を加算して新たなトルク指令を算出することを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載のサーボ制御装置のサーボ制御方法において、前記規範推定速度偏差積分値と前記補正慣性モーメントを、位置決め完了ごとに0にリセットすることを特徴とするものである。
請求項1、3、6、7に記載の発明によると、予め計算している規範速度と推定速度の偏差をもとに補正慣性モーメントを自動的に算出し、制御装置内で使用している慣性モーメント設定値を補正することで、制御装置内で使用する慣性モーメントと実際の制御対象の慣性モーメントの誤差が小さくなり、位置決め時間が延びたり、振動が発生するという問題が解決される。
また、請求項2に記載の発明によると、特に、トルクフィードフォワード指令の計算で使用している慣性モーメントのみを補正するため、フィードバック制御部はもともとの安定なままなので、万が一、補正慣性モーメントが大きな誤差を持った場合も、動作が若干指令に対してずれるものの発振などせず、安全なサーボ制御装置を実現できる。
また、請求項4に記載の発明によると、前記規範速度と推定速度の偏差を積分することで、元の偏差に対して補正の感度を鈍くすることができ、積分された信号がある閾値以下の時は0を出力する不感帯演算を行うことで、慣性モーメントがほぼ補正された場合にノイズや外乱等の影響で、さらに誤補正してしまうのを避けることができ、前記不感帯演算部の出力の絶対値を演算することで、実機が振動的に動作し、規範モデルとの偏差が正負に出力されても、常に補正信号を大きくすることで即応性を上げることができ、絶対値演算部の出力にゲインを乗じることで、補正信号の収束の度合いを調整でき、ゲイン演算部の出力を積算することで、規範モデルとの偏差が小さくなり不感帯の幅に収まるまで、学習的に補正量を収束させることがき、結果として、すばやく制御装置内で使用する慣性モーメントと実際の制御対象の慣性モーメントの誤差が小さくなり、位置決め時間が延びたり、振動が発生するという問題が解決される。
また、請求項5および請求項8に記載の発明によると、前記慣性モーメント補正部内部の、積分演算部および積算部、位置決め完了ごとに0にリセットすることで、動作中に予期せぬ外乱等で補正慣性モーメントが大きな誤差を持った場合も、次の動作の時にはその影響がなくなるため、外乱による誤差の影響を次の動作に影響させずに、常に良好な動作を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明のサーボ制御装置のブロック図である。
図1において1は制御対象であり、2は制御対象の位置を検出する検出器を表す。3は位置制御部、4は速度制御部、5は電流制御部を表し、それぞれの部は比例あるいは比例積分制御を行う。6は微分演算部を表し、位置検出値を微分してモータ速度である速度フィードバックvfbを算出する。実際のコントローラでは離散値を扱うため、微分には差分近似を用いるのが一般的である。7は規範モデル演算部を表し、位置指令refから、慣性モーメント設定値と実際の慣性モーメントが一致している時の理想的な応答をした際の速度である規範速度信号vmdlを計算し出力する。9はオブザーバを表し、トルク指令trefとモータ位置の位置検出値xをもとに推定速度vhatを算出する。10は減算部を表し、規範速度信号vmdlから推定速度を減じる処理を行う。8はゲイン乗算部を表し、規範速度信号vmdlと推定速度の差にゲインGを乗じて補正速度指令vcompを算出する。11は演算部で補正速度指令vcompと位置制御部が算出する速度指令vrefを加算して新たな速度指令とし、さらに速度フィードバック信号vfbを減算する。100は積分演算部を表し、補正速度指令vcompを積算し、補正位置指令を算出する。12の演算部は位置指令と補正位置指令を加算し新たな位置指令を算出する。
50は慣性モーメント補正部を表し、規範速度vmdlと推定速度vhatの偏差に基づいて補正慣性モーメントJcompを算出する。22は規範速度と推定速度の偏差の規範推定速度偏差を積分し規範推定速度偏差積分値を算出する積分演算部、23は規範推定速度偏差積分値がある閾値以下の時は0として不感帯をもたせた第2規範推定速度偏差積分値を算出する不感帯演算部、24は第2規範推定速度偏差積分値の絶対値をとり規範推定速度偏差積分絶対値を演算する絶対値演算部、25は規範推定速度偏差積分絶対値にゲインを乗じて第2規範推定速度偏差積分絶対値を算出するゲイン演算部、26は第2規範推定速度偏差積分絶対値を積算し補正慣性モーメントJcompを算出する積算部である。補正慣性モーメントJcompは、速度制御部4およびオブザーバ9で使用される慣性モーメント設定値Jnに加算され制御用慣性モーメントになるよう本実施例のサーボ制御装置は構成されている。
本発明が従来技術と異なる部分は、50の慣性モーメント補正部を有し、慣性モーメント補正部の出力である補正慣性モーメントJcompを、速度制御部4およびオブザーバ9で使用される慣性モーメント設定値Jnに加算し制御用慣性モーメントにするようにしたところである。
次に、各部ごとの具体的な処理方法について述べる。
以下、サンプリング時間はTs、今回のサンプリングをk番目、n回前のサンプリングをk−nと定義し、変数sのk−n番目のサンプリング時の値をs(k−n)と表記することにする。
まず、位置制御部では、式(1)に表すように位置指令ref(k)と位置検出値x(k)の差に後述する補正位置指令xcomp(k)を加算した信号に位置制御ゲインKpを乗じる計算を行い速度指令vref(k)を出力する。
vref(k)=Kp・{ref(k)+xcomp(k)−x(k)}・・・(1)
次に、速度制御部では、式(2)に表すように、速度指令vref(k)と後で説明する補正速度指令vcompを加算して新たな速度指令とし、さらに速度フィードバックvfb(k)を減算して速度偏差を算出する。次に速度偏差に速度制御遮断周波数である速度制御比例ゲインKvを乗じsref(k)を算出する。
sref(k)=Kv・{vcomp(k)+vref(k)−vfb(k)} ・・(2)
ここで、vfb(k)はモータ位置である位置検出値x(k)の差分近似による擬似微分で求めても良い。
次に、式(3)のように、加速度指令sref(k)に積分制御ゲインKiおよびサンプリング時間Tsを乗じ、前回値に加算することにより積分演算を行いsi(k)を算出する。
si(k)=si(k−1)+Ts・Ki・sref(k) ・・・(3)
次に、式(4)のように、sref(k)とsi(k)を加算し、慣性モーメント設定値である慣性モーメントノミナル値Jnを乗算することでトルク指令tref(k)を算出する。
tref(k)=Jn・(sref(k)+si(k)) ・・・(4)
次に、電流制御部では、トルク指令tref(k)を入力し、単位変換および制御演算を行い電流値I(k)を計算する。ここで電流制御部内部の処理は実際には交流を直流に変換するなど複雑な処理が行われるが、電流制御部内部の処理方法は本発明に全く関係がなく、どのような処理をしても良いためここでは説明を省略する。
次に、規範モデル演算部の処理を説明する。規範モデル演算部では制御対象のモデル以外は実際の位置制御部と速度制御部と同様に式(5)〜式(9)の処理を行う。
vref(k)=Kp・{ref(k)−xmdl(k)} ・・・(5)
vmfb(k)={xmdl(k)−xmdl(k−1)}/Ts ・・・(6)
srefm(k)=Kv・{vmref(k)−vmfb(k)} ・・・(7)
sim(k)=sim(k−1)+Ts・Ki・srefm(k) ・・・(8)
trefm(k)=Jn・(srefm(k)+sim(k)) ・・・(9)
そして、制御対象のモデルは1/(Jn・s)とし、式(10)、(11)の演算を行うことで制御対象モデルの規範速度vmdlと規範位置xmdlを算出する。
vmdl(k)=vmdl(k−1)+Ts・trefm(k)/Jn・・・(10)
xmdl(k)=xmdl(k−1)+Ts・vmdl(k) ・・・(11)
そして、規範モデル演算部は式(10)で計算される規範速度vmdl(k)を出力する。
ここで実際には制御対象モデルのイナーシャを慣性モーメント設定値Jnとしているため、式(9)と式(10)の計算からJnの乗算を省略してもよい。
また、7の規範モデル演算部では、単純にフィルタの処理のみを行ってもよい。
例えば、位置ループ比例ゲインKpの逆数を時定数とする一次のローパスフィルタに微分を組み合わせた式(12)のようなフィルタ処理を行い、規範速度vmdlを算出すればよい。
vmdl=(Kp/(s+Kp)・s)ref ・・・(12)
ここでsはラプラス演算子を表す。
あるいは、規範モデル内の演算である、位置指令ref(k)からvmdl(k)を、そのまま伝達関数で表した式(13)のようなフィルタ計算をしてもよい。
vmdl =s・(Kp・Kv・s+Kp・Kv・Ki)/
(s+Kv・s+Kv(Kp+Ki)・s+Kp・Kv・Ki)ref・・(13)
次に、オブザーバ9の処理を説明する。ここで用いるオブザーバはどのような構成のものでも問題なく利用できるが、例えば式(14)に示すようなオブザーバを用いれば良い。


ここで、式(14)中の各変数はそれぞれ、xhat:位置推定値、vhat:速度推定値、dhat:外乱推定値、Ts:制御サンプリング周期、Jn:慣性モーメントノミナル値、k:サンプリング(k=1、2、3・・・)である。また、L1、L2、L3はオブザーバゲインであり、推定誤差に対する収束速度を決定する変数である。これらの設定は、推定値の信号が汚くならない程度に、大きめの値を設定しておけばよい。
式(14)から分かるようにオブザーバを使用すると、今回のトルク指令tref(k)からk+1番目の推定値が計算されるため、モータ速度vfbに対して推定速度vhatは位相が1サンプリング進んだ信号となり、遅れを小さくすることでゲインGの値を大きくすることができ、結果として慣性モーメントのずれや摩擦等の外乱があった場合の性能劣化をさらに改善することができるという利点がある。
次に、式(15)のように、補正速度指令vcompは規範速度指令vmdlと推定速度vhatの差にゲインGを乗じて求める。
vcomp(k)=G・{vmdl(k)−vhat(k)}・・・(15)
ここで計算に用いたゲインGの値は固定値でもよいが、速度ループゲインKvの値に応じて変更してもよい。例えば、Gを式(16)のようにKvの関数としておきKvの値によって変更するようにすればよい。
G = α/Kv ・・・(16)
式(16)のαは任意の定数でよいが、例えば5000という値にしておけばよい。
こうすることで、制御調整時にKvを調整するだけで最適なGの値が自動的に決定され、調整が簡単になる。
次に、積分演算部100にて式(17)のように補正速度指令vcompを積分し、補正位置指令xcompを算出する。
xcomp(k)=xcomp(k−1)+Ts・vcomp(k)・・・(17)
次に、演算部12にて式(18)の演算を行い、位置偏差errを求め、3の位置制御部への入力とする。
err(k)=ref(k)+xcomp(k)−x(k) ・・・(18)
このように、位置指令refから規範となる規範速度vmdlを算出し、規範速度vmdlと推定速度vhatの差にゲインを乗じた信号を補正速度指令vcompとし速度指令に加え新たな速度指令とし、vcompを積算した補正位置指令xcompを位置指令に加えて新たな位置指令とし、慣性モーメントJのずれや摩擦等の外乱があった場合も、その影響少なくすることができ、結果的に、位置応答の劣化を最小限に押さえることができる。また、慣性モーメント設定値を設定しなくても、ゲインGを十分大きな値にしておけば、モータ単体の慣性モーメントの数百倍の負荷が付いた場合も制御系が不安定にならないため安全なサーボ制御装置を実現することができる。
さらに、本発明では慣性モーメント補正部を有する。その処理の詳細を以下に説明する。
まず、22の積分演算部では式(19)に示すように、規範速度指令信号vmdlと速度推定値vhatの差の信号を積分し、信号d1を出力する。
d1(k)=d1(k−1)+Ts・(vmdl(k)−vhat(k))・・・(19)
次に23の不感帯演算部では、式(20)に示すような場合わけを行い信号d2を出力する。
d1(k)≧dsetのとき d2(k)=d1
d1(k)<dsetのとき d2(k)=0 ・・・(20)
ここでdsetは予め設定した不感帯の閾値である。dsetの値は、慣性モーメントが真値に近づいた時に補正慣性モーメントを積算するのを停止する指針となる。また、慣性モーメントの誤差以外のノイズや外乱に対して、補正慣性モーメントが誤差を含むのを避ける効果もある。値は、予め試行錯誤のうえ決定すればよい。
次に24の絶対値演算部部では、d2の絶対値を求めd3として出力する。
d3(k)=ABS(d2(k)) ・・・(21)
ここでABSはd2(k)の絶対値をとることを意味する。
次に25のゲイン演算部ではd3にゲインGaを乗じてd4を出力する。
d4(k)=d3(k)・Ga ・・・(22)
ゲインGaの値は、補正信号の収束の度合いを調整するパラメータであり、システムが不安定にならない慣性モーメントの誤差の許容範囲であるロバスト安定範囲内で不安定にならないような最大の値を設定しておけばよい。
最後に26の積算部でd4を積算し補正慣性モーメントJcompを算出する。
Jcomp(k)=Jcomp(k−1)+d4(k) ・・・(23)
ここまでが慣性モーメント補正部50内部の処理の説明である。
次に、算出された補正慣性モーメントJcompをもとに、制御装置内で使用する慣性モーメント設定値Jnを補正する。速度制御部内の処理としては、具体的には図2に示すように、第1加算部27で慣性モーメント設定値Jnに補正慣性モーメントJcompを加算し、制御用慣性モーメントを算出する。式に表すと式(24)のようになる。
uref(k)=sref(k)+si(k)
tref(k)=uref(k)・(Jn+Jcomp(k)) ・・・(24)
また、オブザーバ9内部で使用する慣性モーメント設定値Jnにも補正慣性モーメントJcompを加算する。そして、加算された慣性モーメント設定値Jnを新たなJn制御用慣性モーメントとして式(14)に示すオブザーバ演算を行えば良い。
このように、位置指令refから規範速度vmdlを算出し、規範速度vmdlと推定速度推定vhatの差から補正慣性モーメントを算出し、速度制御部およびオブザーバで使用する慣性モーメント設定値Jnに加算することで、慣性モーメントのずれに対して安定性を保ったまま、制御部で使用する制御用慣性モーメントの値を真値に近づけることができるため、位置決め動作時に位置決め時間が延びたり、振動が発生するという問題が解決されるのである。
図3は第2実施例の構成を示す図である。本実施例が実施例1と異なる部分は、フィードフォワード制御を行っている部分である。図3の30はフィードフォワード演算部を示し、位置フィードフォワード指令xffと速度フィードフォワード指令vffとトルクフィードフォワード指令tffを作成する。
フィードフォワード指令の作成方法はどのようなものでもよく、例えば、指令をそのまま位置フィードフォワード指令xffとし、位置指令を一回微分した信号を速度フィードフォワード指令vffとし、位置指令を2階微分した加速度指令uffに慣性モーメント設定値Jnを乗じた信号をトルクフィードフォワード指令tffとしてもよい。
速度フィードフォワード指令vffは演算部11で速度指令と加算され新たな速度指令となり、トルクフィードフォワード指令tffは第3加算器でトルク指令と加算され新たなトルク指令をなる。
次に、実施例1の式(1)から式(4)を、式(25)および式(27)のように変更する。
vref(k)=Kp・{xff(k)+xcomp(k)−x(k)}・・・(25)
sref(k)=Kv・{vff(k)+vcomp(k)
+vref(k)−vfb(k)} ・・・(26)
tref(k)=tff(k)+Jn・(sref(k)+si(k))・・・(27)
この場合7の規範モデル演算部の処理も基本的に実際の制御部と同様の処理を行う必要があるため、実際の制御部と同様に式(5)から式(9)の処理を式(28)および式(31)に変更する。
vref(k)=Kp・{xff(k)−xmdl(k)} ・・・(28)
srefm(k)=Kv・{vff(k)+vmref(k)−vmfb(k)}
・・・(29)
sim(k)=sim(k−1)+Ts・Ki・srefm(k)・・・(30)
trefm(k)=tff(k)+Jn・(srefm(k)+sim(k))・(31)
また、規範モデルの応答はフィードフォワード指令通りに動作するため、式(28)〜式(31)の演算は行わずに、速度フィードフォワード指令vffを規範速度指令信号vmdlとして使用しても良い。
次に、実施例1で説明した50の慣性モーメント補正部の補正慣性モーメントJcompを算出し、第2加算部28で慣性モーメント設定値に加算し、フィードフォワート用慣性モーメントを算出する。図4にその場合の処理の一例を示す。
トルクフィードフォワード指令tffは式(32)で演算される。
tff(k)=(Jn+Jcomp)・uff(k)・・・(32)
ここでuff(k)は位置指令ref(k)を2回微分した値である。
このようにフィードフォワード制御で使用する慣性モーメントのみを補正することにより,モータ単体の慣性モーメントの数百倍の負荷が付いた場合も制御系が不安定にならず、且つ、フィードフォワードで使用する制御用慣性モーメントは真値に近づくため、位置決め応答は、慣性モーメント設定値が実際の慣性モーメントと一致している場合とほぼ同様の動きをし、結果として、安全かつ高性能な位置決め応答を実現するサーボ制御装置を構成することができる。
図5は第3実施例の構成を示す図である。図5中27は位置決め完了信号発生部を表し、指令払い出し後、位置決めが完了し、予め設定した偏差以内になった時に位置決め完了信号を発生する。位置決め完了信号が発生された時、26の積算部ならびに、22の積分演算部の値を0にクリアする。その他の処理は実施例1と同じである。また、これと同様に、本処理を実施例2と組み合わせても良い。
このように、位置決め完了時に毎回、積算部および積分演算部の値をクリアすることで、動作中に予期せぬ外乱等御用慣性モーメントが大きな誤差を持った場合も、次の動作の時にはその影響がなくなるため、外乱による誤差の影響を次の動作に影響させずに、常に良好な動作を実現できる。
本発明の第1実施例を示すサーボ制御装置のブロック図 本発明の第1実施例の速度制御部のブロック図 本発明の第2実施例を示すサーボ制御装置のブロック図 本発明の第2実施例のフィードフォワード演算部のブロック図 本発明の第3実施例を示すサーボ制御装置のブロック図 従来のサーボ制御装置のブロック図
符号の説明
1 制御対象
2 検出器
3 位置制御部
4 速度制御部
5 電流制御部
6 微分演算部
7 規範モデル演算部
8 ゲイン乗算部
9 オブザーバ
10 減算部
11 演算部
12 演算部
13 第3加算部
22 積分演算部
23 不感帯演算部
24 絶対値演算部
25 ゲイン演算部
26 積算部
27 第1加算部
28 第2加算部
29 位置決め完了信号発生部
30 フィードフォワード部
50 慣性モーメント補正部
100 積分演算部

Claims (8)

  1. 位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と、速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差である規範推定速度偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置において、
    前記規範推定速度偏差を基に、補正慣性モーメントを算出する慣性モーメント補正部と、
    前記補正慣性モーメントと慣性モーメント設定値を加算して前記制御用慣性モーメントを算出する第1加算部と、
    を備えることを特徴とするサーボ制御装置。
  2. 位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差である規範推定速度偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置において、
    前記規範推定速度偏差を基に、補正慣性モーメントを算出する慣性モーメント補正部と、
    前記補正慣性モーメントと慣性モーメント設定値を加算してフィードフォワード用慣性モーメントを算出する第2加算部と、
    前記位置指令を2回微分して算出した加速度指令に前記フィードフォワード用慣性モーメントを乗算しトルクフィードフォワード指令を算出するトルクフィードフォワード部と、
    前記トルクフィードフォワード指令を前記トルク指令に加算し新たなトルク指令を算出する第3加算部と、
    を備えることを特徴とするサーボ制御装置。
  3. 前記補正速度指令を積分し補正位置指令を算出する第1積分演算部と、前記補正位置指令と位置指令を加算して新たな位置指令とする第5加算部と、前記位置指令と前記モータ位置に基づいて前記速度指令を算出することを特徴とする請求項1または2記載のモータ制御装置。
  4. 前記慣性モーメント補正部は、前記規範推定速度偏差を積分し規範推定速度偏差積分値を算出する第2積分演算部と前記規範推定速度偏差積分値に不感帯を持たせた第2規範推定速度偏差積分値を算出する不感帯演算部と、前記第2規範推定速度偏差積分値の絶対値をとって規範推定速度偏差積分絶対値を演算する絶対値演算部と、前記規範推定速度偏差積分絶対値にゲインを乗じ第2規範推定速度偏差積分絶対値を算出するゲイン演算部と、前記第2規範推定速度偏差積分絶対値を積算して補正慣性モーメントを算出する積算部を備ることを特徴とする請求項1または2記載のサーボ制御装置。
  5. 前記規範推定速度偏差積分値と前記補正慣性モーメントを、位置決め完了ごとに0にリセットすることを特徴とする請求項4記載のサーボ制御装置。
  6. 位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と、速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置のサーボ制御方法において、
    前記規範速度と推定速度の偏差である規範推定速度偏差を積分して規範推定速度偏差積分値を算出し、
    前記規範推定速度偏差積分値に不感帯を持たせた第2軌範推定速度偏差積分値を算出し、
    前記第2規範推定速度偏差積分値の絶対値をとって規範推定偏差積分絶対値を演算し、
    前記規範推定偏差積分絶対値にゲインを乗じて第2規範推定速度偏差積分絶対値を算出し、
    前記第2規範推定速度偏差積分絶対値を積算して補正慣性モーメントを算出し、
    前記補正慣性モーメントを慣性モーメント設定値に加算し制御用慣性モーメントを算出するという手順で処理することを特徴とするサーボ制御装置のサーボ制御方法。
  7. 位置指令とモータ位置の偏差を小さくするよう制御し速度指令を算出する位置制御部と、速度指令とモータ速度の偏差が小さくなるように制御し算出した操作量urefに制御用慣性モーメントを乗算しトルク指令を算出する速度制御部と、前記トルク指令に基づいてモータに電流を供給する電流制御部と、位置指令に基づいて規範速度を算出する規範モデル演算部と、前記トルク指令とモータ位置と前記制御用慣性モーメントに基づいて推定速度を算出するオブザーバと、前記規範速度と前記推定速度の偏差にゲインを乗じ補正速度指令を算出するゲイン乗算部と、前記速度指令と補正速度指令を加算し新たな速度指令を算出する演算部と、前記モータ位置を微分して前記モータ速度を算出する微分演算部と、を備えたサーボ制御装置のサーボ制御方法において、
    前記規範速度と推定速度の偏差である規範推定速度偏差を積分して規範推定速度偏差積分値を算出し、
    前記規範推定速度偏差積分値に不感帯を持たせた第2軌範推定速度偏差積分値を算出し、
    前記第2規範推定速度偏差積分値の絶対値をとって規範推定偏差積分絶対値を演算し、
    前記規範推定偏差積分絶対値にゲインを乗じて第2規範推定速度偏差積分絶対値を算出し、
    前記第2規範推定速度偏差積分絶対値を積算して補正慣性モーメントを算出し、
    前記補正慣性モーメントを慣性モーメント設定値に加算しフィードフォワード用慣性モーメントを算出し、
    位置指令を2回微分した加速度指令に前記フィードフォワード用慣性モーメントを乗じてトルクフィードフォワート指令を算出し、前記トルク指令に前記トルクフィードフォワード指令を加算して新たなトルク指令を算出することを特徴とするモータ制御装置のモータ制御方法。
  8. 前記規範推定速度偏差積分値と前記補正慣性モーメントを、位置決め完了ごとに0にリセットすることを特徴とする請求項6または7記載のサーボ制御装置のサーボ制御方法。
JP2008315743A 2008-12-11 2008-12-11 サーボ制御装置とサーボ制御方法 Pending JP2010142020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008315743A JP2010142020A (ja) 2008-12-11 2008-12-11 サーボ制御装置とサーボ制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008315743A JP2010142020A (ja) 2008-12-11 2008-12-11 サーボ制御装置とサーボ制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010142020A true JP2010142020A (ja) 2010-06-24

Family

ID=42351636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008315743A Pending JP2010142020A (ja) 2008-12-11 2008-12-11 サーボ制御装置とサーボ制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010142020A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014188764A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
WO2016056142A1 (ja) * 2014-10-10 2016-04-14 株式会社安川電機 電動機制御装置
WO2016056143A1 (ja) * 2014-10-10 2016-04-14 株式会社安川電機 電動機制御装置
CN112947160A (zh) * 2021-01-28 2021-06-11 中国大唐集团科学技术研究院有限公司西北电力试验研究院 一种锅炉主控前馈控制方法
KR20210099518A (ko) * 2020-02-04 2021-08-12 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 모터 제어 방법, 모터 구동 장치, 산업용 로봇의 제어 방법 및 산업용 로봇

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014188764A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
WO2016056142A1 (ja) * 2014-10-10 2016-04-14 株式会社安川電機 電動機制御装置
WO2016056143A1 (ja) * 2014-10-10 2016-04-14 株式会社安川電機 電動機制御装置
JP6041075B2 (ja) * 2014-10-10 2016-12-07 株式会社安川電機 電動機制御装置
JPWO2016056143A1 (ja) * 2014-10-10 2017-07-27 株式会社安川電機 電動機制御装置
US9893671B2 (en) 2014-10-10 2018-02-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Electric-motor control device, system and method
US9923499B2 (en) 2014-10-10 2018-03-20 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Motor control device and motor control method
KR20210099518A (ko) * 2020-02-04 2021-08-12 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 모터 제어 방법, 모터 구동 장치, 산업용 로봇의 제어 방법 및 산업용 로봇
CN113285644A (zh) * 2020-02-04 2021-08-20 日本电产三协株式会社 电动机控制方法、电动机驱动装置、工业用机器人的控制方法及工业用机器人
KR102567726B1 (ko) * 2020-02-04 2023-08-18 니덱 인스트루먼츠 가부시키가이샤 모터 제어 방법, 모터 구동 장치, 산업용 로봇의 제어 방법 및 산업용 로봇
CN112947160A (zh) * 2021-01-28 2021-06-11 中国大唐集团科学技术研究院有限公司西北电力试验研究院 一种锅炉主控前馈控制方法
CN112947160B (zh) * 2021-01-28 2022-11-18 中国大唐集团科学技术研究院有限公司西北电力试验研究院 一种锅炉主控前馈控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3739749B2 (ja) 制御装置
JP2009245419A (ja) システム制御装置及びシステム制御方法
JP2573120B2 (ja) 同期形交流サーボモータの速度制御方法及び制御装置
JP3892823B2 (ja) モータの速度制御装置
JP6046182B2 (ja) 振動を抑制する機能を備えたモータ制御装置
WO1998040801A1 (fr) Dispositif de commande de position
JP2009303432A (ja) モータによる位置制御装置
JP6281751B2 (ja) 位置制御システム
US10133246B2 (en) Position control device and position control method, optical device, and image pickup apparatus
JP6041075B2 (ja) 電動機制御装置
JP2010142020A (ja) サーボ制御装置とサーボ制御方法
KR101220915B1 (ko) 활성화 함수와 토크 보상기를 이용한 속도 리플 억제 방법
JP2009042985A (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
JP2009245420A (ja) システムを制御するための装置および方法
JP4867105B2 (ja) 数値制御装置
JP4226420B2 (ja) 位置制御装置
JP2015170208A (ja) 制御装置、制御方法及び制御プログラム
JP2011036061A (ja) モータ制御装置及びモータ制御システム
JPWO2014010020A1 (ja) モータ制御装置及びモータシステム
JP5017984B2 (ja) サーボ制御装置とその速度追従制御方法
JP2007306779A (ja) モータ制御装置
JP5660482B2 (ja) 工作機械の送り駆動系の制御方法及び制御装置
JP2013047868A (ja) 周期外乱抑制装置
JP4922954B2 (ja) 位置制御装置
JP5263143B2 (ja) 電動機制御装置