JP5846064B2 - 成形コークスの強度推定方法 - Google Patents
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Description
石炭軟化時の空隙充填度(-)=石炭軟化時の比容積(cm3/g)×コークス炉装入時の石炭の嵩密度(g/cm3)
(1) 劣質炭を用いて成形コークスを製造する際に、予め複数種の試験用劣質炭の膨張比容積とそれぞれの試験用劣質炭から得られる試験成形コークスのコークス強度との相関性を求めておき、その相関式に基づいて、実製造に使用する劣質炭の膨張比容積からその劣質炭を用いて得られる成形コークスのコークス強度を推定する方法であって、
前記膨張比容積は、細管内に充填した劣質炭の微粉末試料にピストンを載せて所定の昇温速度で加熱し、ピストン変位の最高点を求める膨張性試験で得られた劣質炭微粉末試料の最大膨張時体積Vと劣質炭微粉末試料の充填質量Wとの比(V/W)であり、
先ず、試験用劣質炭が少なくとも400℃に達した時点から500℃に達するまでの間の平均昇温速度H.R.400-500を3℃/min超にする第1の昇温条件による膨張性試験で膨張比容積を測定し、その膨張比容積がコークス強度との間で相関性を示す第1の試験劣質炭群の相関式を求め、
次いで、前記平均昇温速度H.R.400-500を第1の昇温条件よりも速めた第2の昇温条件による膨張性試験で膨張比容積を測定し、第1の試験劣質炭群以外の試験用劣質炭の膨張比容積とコークス強度との相関性から第2の試験劣質炭群の相関式を求めるようにし、
実製造に使用する劣質炭の膨張比容積を第1の昇温条件による膨張性試験で測定して、該膨張比容積が、ピストン変位がゼロの場合の基準膨張比容積a 1 に対して1.1倍以上(≧1.1×a 1 )であれば、第1の試験劣質炭群から求められた相関式を用いてコークス強度を推定し、
該膨張比容積が基準膨張比容積a 1 に対して1.1倍未満(<1.1×a 1 )であれば、第2の昇温条件による膨張性試験で膨張比容積を測定して、該膨張比容積が、ピストン変位がゼロの場合の基準膨張比容積a 2 に対して1.1倍以上(≧1.1×a 2 )の場合には、第2の試験劣質炭群から求められた相関式を用いてコークス強度を推定することを特徴とする成形コークスの強度推定方法。
先ず、本発明において使用する劣質炭とは、非微粘結炭等よりも粘結性を有さない極低膨張率炭であって、瀝青炭のなかで劣質炭として分類される石炭である。具体的には、JIS M 8801の膨張性試験方法により測定される全膨張率が5%以下の石炭、好適には全膨張率がほぼ0%の石炭であって、室炉式コークス炉では塊コークスにならないような石炭を対象とする。このような劣質炭から、直ちに室炉コークス並みのコークス強度を得ることは期待できないが、高炉周辺部に装入されて、主に還元材としての役割をする小塊コークスであれば、そこまでの強度は要求されない。
膨張比容積(cm3/g)=最大膨張時体積(cm3)/劣質炭微粉末試料の充填質量(g)={π×(0.8/2)2×h1}/2.413 ……(Z)
膨張比容積I≧1.1×a1 ……〈1-i〉
膨張比容積I<1.1×a1 ……〈1-ii〉
(ここで、a1は、第1の昇温条件による膨張性試験で劣質炭の微粉末試料を充填した細管内のピストン変位がゼロの場合の基準膨張比容積を表す。)
膨張比容積II≧1.1×a2 ……〈2-i〉
膨張比容積II<1.1×a2 ……〈2-ii〉
膨張比容積n≧1.1×an ……〈n-i〉
膨張比容積n<1.1×an ……〈n-ii〉
〔ここで、a2は、第2の昇温条件による膨張性試験で劣質炭の微粉末試料を充填した細管内のピストン変位がゼロの場合の基準膨張比容積を表す。また、膨張比容積nは、第nの昇温条件による膨張性試験で測定された膨張比容積であり、anは、その膨張性試験で劣質炭の微粉末試料を充填した細管内のピストン変位がゼロの場合の基準膨張比容積を表す(nは自然数)。〕
先ず、1.5mm以下が100%になるように粉砕して各試験用劣質炭の微粉末試料を用意して、内径φ8mm×高さ372mmのSUS310S製測定管(細管)に装入し、測定管内の上部側にピストンを載せて試験用劣質炭の微粉末試料の高さが60mmになるようにした。また、測定管内に装入する試験用劣質炭の微粉末試料は、いずれも無水ベースの質量で2.413gとなるようにし、その際の充填密度(嵩密度)は0.8g/cm3とした。
Claims (1)
- 劣質炭を用いて成形コークスを製造する際に、予め複数種の試験用劣質炭の膨張比容積とそれぞれの試験用劣質炭から得られる試験成形コークスのコークス強度との相関性を求めておき、その相関式に基づいて、実製造に使用する劣質炭の膨張比容積からその劣質炭を用いて得られる成形コークスのコークス強度を推定する方法であって、
前記膨張比容積は、細管内に充填した劣質炭の微粉末試料にピストンを載せて所定の昇温速度で加熱し、ピストン変位の最高点を求める膨張性試験で得られた劣質炭微粉末試料の最大膨張時体積Vと劣質炭微粉末試料の充填質量Wとの比(V/W)であり、
先ず、試験用劣質炭が少なくとも400℃に達した時点から500℃に達するまでの間の平均昇温速度H.R.400-500を3℃/min超にする第1の昇温条件による膨張性試験で膨張比容積を測定し、その膨張比容積がコークス強度との間で相関性を示す第1の試験劣質炭群の相関式を求め、
次いで、前記平均昇温速度H.R.400-500を第1の昇温条件よりも速めた第2の昇温条件による膨張性試験で膨張比容積を測定し、第1の試験劣質炭群以外の試験用劣質炭の膨張比容積とコークス強度との相関性から第2の試験劣質炭群の相関式を求めるようにし、
実製造に使用する劣質炭の膨張比容積を第1の昇温条件による膨張性試験で測定して、該膨張比容積が、ピストン変位がゼロの場合の基準膨張比容積a 1 に対して1.1倍以上(≧1.1×a 1 )であれば、第1の試験劣質炭群から求められた相関式を用いてコークス強度を推定し、
該膨張比容積が基準膨張比容積a 1 に対して1.1倍未満(<1.1×a 1 )であれば、第2の昇温条件による膨張性試験で膨張比容積を測定して、該膨張比容積が、ピストン変位がゼロの場合の基準膨張比容積a 2 に対して1.1倍以上(≧1.1×a 2 )の場合には、第2の試験劣質炭群から求められた相関式を用いてコークス強度を推定することを特徴とする成形コークスの強度推定方法。
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