JP5843719B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明はプリンタに関し、詳細には、ロール状に巻かれた用紙(ロール用紙)の残量が少なくなってきたときの報知等に用いられるペーパーニアエンド(Paper Near End)検知の改良に関する。
従来のプリンタにおけるペーパーニアエンド検知は、ロール用紙を用紙ホルダーの軸で吊ってロール用紙の収容部(用紙収容部)に支持する形態のプリンタにおいては、用紙収容部内でロール用紙に突き当てられた押圧位置とロール用紙から離れた非押圧位置との間で回動可能とされ、バネなどにより非押圧位置の側に付勢された回動レバーと、この回動レバーが非押圧位置にあることを検出する検出装置とを備えて構成されている。
これらの回動レバーおよび検出装置は、いずれもプリンタ本体に備えられている。
回動レバーは、付勢により非押圧位置にあるが、用紙収容部に収容されたロール用紙の端面の所定位置に突き当たると、ロール用紙から押圧されて押圧位置に回動する。
このとき、回動レバーが突き当たるロール用紙の所定位置は、ロール用紙の中心部から半径方向の所定距離(所定巻径)の位置になるように設定されている。
この結果、ロール用紙の残量があって巻径が十分大きいときは、回動レバーはロール用紙の端面に突き当たって押圧位置にあるが、ロール用紙の残量が少なくなって巻径が小さくなると、回動レバーはロール用紙の端面から離れて付勢により非押圧位置まで回動し、検出装置が回動レバーの非押圧位置を検出し、この検出結果により、用紙の残量の報知等を行うようになっている(特許文献1)。
実開昭56−128264号公報
ところで、上述した特許文献1に記載された先行技術は、回動レバーと検出装置とが一体的にプリンタ本体に設けられていて、プリンタ本体における構造が複雑になるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、プリンタ本体に複雑な構造を設けることなく、しかも、用紙ホルダーをプリンタ本体に対して着脱操作する際の操作性を損なうことなく、ペーパーニアエンドの検知をおこなうことができるプリンタを提供することを目的とする。
本発明に係るプリンタは、プリンタ本体に対して脱着される用紙ホルダーに、用紙の残量に応じて変位する可動部材を設け、プリンタ本体に用紙ホルダーがセットされたとき可動部材の位置を検出する可動部材検出装置をプリンタ本体に設けたことで、プリンタ本体に複雑な構造を設けることなく、しかも、用紙ホルダーをプリンタ本体に対して着脱操作する際の操作性を損なわないようにしたものである。
すなわち、本発明に係るプリンタは、ロール用紙を支持する軸部と、前記軸部の片方の端部近くで鉛直上方の所定の高さ位置に、前記軸部に支持された前記ロール用紙の端面に突き当たって押圧されたときの押圧位置と突き当たってないときの非押圧位置との間で前記軸部の延びた方向に沿って変位し、前記非押圧位置の側に付勢されている可動部材とを備えた、プリンタ本体に対して着脱自在の用紙ホルダーと、前記用紙ホルダーが前記プリンタ本体に取り付けられた状態で、前記可動部材が非押圧位置にあることを検出する、前記プリンタ本体に設けられた可動部材検出手段と、前記可動部材検出手段によって前記可動部材が前記非押圧位置にあることが検出されたとき、前記ロール用紙の残量が少ないことを報知する残量報知手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るプリンタによれば、プリンタ本体に複雑な構造を設けることなく、しかも、用紙ホルダーをプリンタ本体に対して着脱操作する際の操作性を損なうことがない。
本発明に係るプリンタの一実施形態としてのインクリボン付きラベルプリンタの外観を示す斜視図である。 図1に示したプリンタのカバーを開けた状態を示す斜視図である。 ロール用紙を収容した状態を示す図2相当の斜視図である。 カバーを閉じた状態のプリンタを示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線に沿った面による断面図、をそれぞれ表す。 用紙ホルダーを示す斜視図である。 用紙ホルダーの取っ手を分解した分解斜視図である。 図6Aに示した用紙ホルダーを指掛け部の側から見た図である。 用紙ホルダーの軸部に沿った断面を示す断面図であり、用紙の残量が十分にある状態を示す。 用紙ホルダーの軸部に沿った断面を示す断面図であり、用紙の残量が少ない状態を示す。 可動部材とフォトセンサとの位置関係を示す図であり、(a)は図7相当の、用紙の残量が十分にある状態、(b)は図8相当の、用紙の残量が少ない状態、をそれぞれ示す。 可動部材の非押圧位置を検出するフォトセンサの設置位置を示す要部斜視図である。 ラベルを検出する用紙検出部が取り付けられている状態を示す斜視図である。 用紙検出部を用紙幅方向に移動した状態を示す図(その1)である。 用紙検出部を用紙幅方向に移動した状態を示す図(その2)である。 印字部を示す模式図である。 第2のリボン張力検出器を示す模式図である。 第2のリボン張力検出器の張力検知レバーの各位置(第1位置、第2位置、第3位置、第4位置)を示す模式図である。 図16に示した各位置(第1位置、第2位置、第3位置、第4位置)における各フォトセンサと各遮光板との位置関係を示す、図15におけるB−B線に沿った断面を示す断面図であり、(a)は第1位置、(b)は第2位置、(c)は第3位置、(d)は第4位置、をそれぞれ示す。
以下、本発明に係るプリンタの具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示した本発明の一実施形態に係るプリンタは、インクリボンを備えたラベルプリンタ100(以下、単にプリンタ100という。)である。
プリンタ100は、図2に示すように、筐体10のカバー12を筐体10の本体11(プリンタ本体)に対して背面側に回動して開くことができ、カバー12を開いた筐体10の内部には、用紙収容部20が形成されている。
この用紙収容部20は、このプリンタ100によって印字等される用紙が収容される空間であり、用紙としては、帯状長尺の台紙上に所定間隔でラベルが貼付され、全体として円柱状に巻回された、例えば図3に示すようなロール用紙200(以下、単に用紙200という。)が用いられる。
そして、用紙200は、ラベルの部分に印字等されるようになっている。
用紙収容部20には、図2,3のようにカバー12が開いた状態でアクセスすることができ、この状態で、用紙収容部20に、後述する用紙ホルダー70にセットされた用紙200を収容したり、残った用紙200の芯材を除去したりすることが可能となっている。
用紙収容部20の、一方の側の壁部21には、用紙ホルダー70の、後述する軸部71の延びた方向(軸方向)および鉛直方向に沿った設置の位置決め基準となる位置決め受容部23が形成されており、他方の側の壁部22には、軸部71の鉛直方向に沿った設置の位置決め基準となる受容部24が形成されている。
そして、用紙200を用紙収容部20に収容した後は、カバー12を正面側に回動して図1に示すように閉じ、用紙200への印字等が行われる。
ここで、図2,3は、インクリボン(図示を省略)を含む印字部30を跳ね上げた状態を示しているが、図1に示したカバー12を閉じた状態では、図4(b)に示すように印字部30は下げられた状態となっている。
筐体10の正面には、図1に示すように、用紙200が排出される排出口13が開口して形成されている。
また、この筐体10の正面には、各種の操作指示を入力するためのボタンスイッチや、通電状態、報知、警告等を視覚的に表示するランプなどが備えられた操作部60が配置されている。
(用紙ホルダー)
用紙収容部20への用紙200の収容は、筐体10に対して着脱自在に設けられた用紙ホルダー70に用紙200を保持した状態で行われる。
用紙ホルダー70は、図5に示すように、棒状に延びた軸部71と、軸部71の一方の端部71aの側に設けられた取っ手72と、軸部71に対して着脱自在に設けられた用紙幅調整板77(用紙圧幅調整部材)とを備え、用紙200の中心部に形成されている貫通孔210(図5参照)に軸部71を通した状態で用紙200を回転自在に支持し、軸部71の他方の端部71bから用紙幅調整板77を軸部71に取り付けて、軸方向に沿って用紙200の端面230に突き当てた状態とし、用紙200を用紙ホルダー70に保持する。
ここで、軸部71の一方の端部71a(片方の端部)には、用紙ホルダー70を用紙収容部20の位置決め受容部23(図2)に、軸方向に沿った位置決めおよび鉛直方向に沿った位置決めをして取り付けるための位置決め載置部76が形成されている。
そして、用紙ホルダー70の位置決め載置部76が本体11の位置決め受容部23に、用紙ホルダー70の軸部71の他方の端部71bが本体11の受容部24に、それぞれ取り付けられることで、用紙ホルダー70は、位置決め載置部76を軸方向の位置基準として、水平に本体11に取り付けられる。
また、軸部71の一方の端部71aには、鉛直上方に延び、その先端部に指を下方から掛けて上方に持ち上げることができるように形成された指掛け部73を有する取っ手72が、軸部71と一体的に組み付けられている。
用紙幅調整板77は、平板状の板状部78と、板状部78の上端に、板状部78と一体に形成された指掛け部79とを備えている。
板状部78は、その略中心部分に、軸部71を貫通して通すための軸孔78bが形成され、軸孔78bの周縁にはボス78cが形成されている。
このボス78cは、板状部78のうち、軸部71の支持された用紙200の端面230に対向する側の面78a(以下、用紙押さえ面78aという。)とは反対向きに、用紙押さえ面78aに略直交して立ち上がるように形成されている。
また、ボス78cの内周面は、軸部71の横断面における外周輪郭形状に対応して形成されていて、軸部71を、その他方の端部71bから軸孔78bに通したとき、用紙押さえ面78aが軸方向に対して略直交した状態を維持しつつ、板状部78を軸部71の延びた方向に沿ってスライド自在に案内することができる。
したがって、図5に示すように軸孔78bに軸部71を通すと、用紙押さえ面78aを軸部71に対して略直交した状態で維持しながら、用紙幅調整板77を軸方向に沿ってスライドさせることができる。
この結果、軸部71に支持された用紙200の用紙幅(幅方向Wに沿った長さ)の広狭に拘わらず、用紙200の端面230に用紙押さえ面78aの全体を略均一に当接させて用紙200を押さえることができるため、印字などの用紙送りの際に用紙200が斜行するのを防止することができる。
そして、用紙押さえ面78aを用紙200の端面230に当接させた状態で用紙幅調整板77を用紙200とともに軸方向に沿って取っ手72に向けてスライドさせることで、用紙200を取っ手72の側に寄せてセットすることができ、用紙200が軸部71の延びた方向に任意に動いてがたつくのを防止するとともに、軸部71に対する用紙200の貫通孔210の大きさに余裕がある場合にも、用紙200が軸部71に対して傾いた姿勢になるのを防止し、用紙200の姿勢を安定して水平に維持することができる。
なお、取っ手72の、軸部71に支持された用紙200の一方の端面220に対向する用紙対向面72aは、用紙ホルダー70を用紙収容部20に取り付けた状態で、用紙収容部20の位置決め受容部23が形成された側の壁部21の壁面21a(図7,8)よりも、軸方向の外側になるように形成されている。
したがって、用紙ホルダー70に支持されて用紙収容部20に収容された用紙200は、取っ手72の側の端面220が、用紙ホルダー70の用紙対向面72aに突き当てられるのではなく、本体11の壁面21aに突き当てられて、軸方向の位置決めがなされることになる。
このように、用紙200を、本体11の部分(壁面21a)を基準として軸方向の位置決めを行うことにより、用紙ホルダー70の部分(例えば用紙対向面72aなど)を基準として軸方向の位置決めを行うよりも、本体11に対する用紙200の位置決め精度を高めることができ、後述する、本体11に設けられた用紙センサによる用紙200の検出精度を向上させることができる。
用紙200が消費されるなどして交換を必要とするときは、用紙幅調整板77を他方の端部71bの側にスライドさせて軸部71から取り外した状態とすることで、用紙200の芯材などを端部71bから取り出すことができ、用紙200の交換を行うことができる。
用紙幅調整板77に形成されている指掛け部79は、取っ手72に形成されている指掛け部73と同様の機能を果たすのもであり、用紙幅調整板77の軸孔78bに軸部71を通した状態のとき、指掛け部73と指掛け部79とは、軸部71からの鉛直上方の高さ位置が略同じになるように形成されている。
この結果、軸部71に用紙200を支持し、用紙幅調整板77を軸部71に取り付けた状態で、両指掛け部73,79にそれぞれ指を掛けて上方に持ち上げたとき、両指掛け部73,79にそれぞれ掛けた指の高さを揃えると、用紙ホルダー70に支持された用紙200の姿勢も、両指間の姿勢と同様の水平状態にすることができる。
したがって、用紙ホルダー70に用紙200を支持した状態で、用紙ホルダー70を筐体10に着脱する操作の操作性を向上させることができる。
(可動部材)
用紙ホルダー70の取っ手72(軸部71の一方の端部71aの近く)には、軸部71の方向に沿って変位する可動部材74が設けられている。
この可動部材74は、その下面が、軸部71から鉛直上方の所定の高さ位置Hとなるように配置されていて、取っ手72の、用紙200の一方の端面220に対向する用紙対向面72aから突出した第1位置(以下、非押圧位置P1という。)と、軸部71に支持された用紙200の端面220に突き当って押圧され、取っ手72の内部に大部分が押し込まれた第2位置(以下、押圧位置P2という。)との間で変位する。
そして、この可動部材74は、図7に示すように、取っ手72の内部に設けられたコイルスプリング75の弾性力を受けて非押圧位置P1の側に付勢されている。
ここで、上述した高さ位置Hは、軸部71に支持された用紙200の残量の直径に対応したものとなる。
すなわち、付勢により非押圧位置P1に突出していた可動部材74が押圧位置P2にあるときは、図7,図9(a)に示すように、用紙200の端面220に押圧されているときであるため、用紙200の残量は、軸部71から鉛直上方の高さ位置Hを超えるものとなっている。
一方、可動部材74が非押圧位置P1にあるときは、コイルスプリング75の弾性力に抗する荷重を受けていないため、用紙200の端面220からの押圧力を受けていないときであるため、図8,図9(b)に示すように、用紙200の残量は、端面220における軸部71から鉛直上方の高さ位置Hを下回るものとなっている。
可動部材74は詳しくは、図6Aに示すように、取っ手72の用紙対向面72aから軸方向の中心方向に向かって突出する突出部材74aと、この突出部材74aを鉛直方向Vの所定の範囲でスライド可能に支持し、鉛直方向Vへの移動が規制されているスリーブ部材74bとを有していて、突出部材74aのスライド可能範囲内で適当な間隔で突出部材74aを、節度感を以った軽度の係止で停止維持させるように、スリーブ部材74bには、鉛直方向に沿って凹凸が繰り返すレール74g(図6B)が形成され、突出部材74aには、その凹凸のレール74gの凹部分に引っ掛かるとともに、鉛直方向Vに沿った荷重を受けたときは、凹凸のレール74gの凸部分を乗り越えるように撓む爪74dが形成されている。
そして、突出部材74aは通常、その爪74dがスリーブ部材74bの凹凸のレール74gのいずれかの凹部に係止されて停止しているが、鉛直方向Vに沿った荷重を受けると、爪74dが凹部から凸部に至る斜面からの反力を受けて撓み、荷重を受けている向きの先に位置する凸部を乗り越え、その先の凹部に係止される。
このようにして、突出部材74aを鉛直方向Vに沿って移動させて、その移動先の高さ位置Hで係止させることで、可動部材74の、軸部71からの高さ位置Hを調整することができる。
したがって、可動部材74は、全体としては軸部71の方向(用紙200の幅方向W)に沿って変位可能であり、可動部材74のうち突出部材74aは、鉛直方向Vにも、節度感を以てスライド可能となっている。
なお、取っ手72の用紙対向面72aに形成された、突出部材74aを用紙200の端面220に向けて取っ手72の内部から突出させる開口72bは、突出部材74aのスライド可能の範囲に対応して鉛直方向に長く形成されており、突出部材74aがスライド可能の範囲で鉛直方向Vに沿ってスライドするのを阻害しないように形成されている。
このように、突出部材74aとスリーブ部材74bとは、突出部材74aを鉛直方向Vに移動させて、突出部材74aの、軸部71に対する鉛直上方の所定の高さ位置Hを調整する可動部材高さ位置調整機構となっていて、用紙200の残量報知として、より多い残量の段階で残量報知を得たいときは、突出部材74aの高さ位置Hをより高い位置に調整し、一方、より少ない残量の段階で残量報知を得たいときは、突出部材74aの高さ位置Hをより低い位置に調整すればよく、報知を得たい残量の多少を調整することができる。
また、突出部材74aの上部には突起74eが形成されており、突出部材74aを押圧位置P2に変位させた状態で鉛直方向に沿ってスライド可能の範囲の最上部の位置に移動させると、突起74eはスリーブ部材74bの上部に形成された孔74fから突出して指掛け部73の内部に形成された係止部73aに係合する。
これにより可動部材74を押圧位置P2に保持することが可能となる。この可動部材74を押圧位置P2に保持する機構(可動部材保持機構)によって可動部材74を押圧位置P2に固定しておくことで、後述する用紙200の残量報知が不要の場合に対応することができる。
また、スリーブ部材74bには、図6A,6Bに示すように、軸部71の方向に沿って延びる遮光板74cが形成されていて、可動部材74の押圧位置P2と非押圧位置P1との間での変位とともに軸部71に沿って変位する。
(フォトセンサ)
本体11の用紙収容部20の近傍の部分(本体11の一部)には、フォトセンサ40(可動部材検出手段)が設けられている。
このフォトセンサ40は、図10に示すように、本体11に形成された、軸方向に延びた溝11aを挟んで配置された光源41と、光源41から発光された光を、溝11aを介して検出する光検出器42とを備えてものであり、本体11の位置決め受容部23に用紙ホルダー70の位置決め載置部76を、本体11の受容部24に用紙ホルダー70の軸部71の端部71bをそれぞれ位置合わせして、用紙収容部20に用紙ホルダー70が収容された状態で、可動部材74が押圧位置P2にあるときに、溝11aに通された可動部材74の遮光板74cによって、光源41から光検出器42に向かう光路が遮断されるように設けられている。
このフォトセンサ40は透過型のもの(フォトインタラプタ)であり、図9(a)に示すように可動部材74が押圧位置P2にあるときは、遮光板74cによって光が遮られて光を検出できない状態(オフ状態)となり、図9(b)に示すように可動部材74が非押圧位置P1にあるときは、光を検出した状態(オン状態)となる。
したがって、フォトセンサ40は、可動部材74が非押圧位置P1にあることを、押圧位置P2にあることと区別して検出することができる。
可動部材74が非押圧位置P1にあるときは、前述したように、用紙200の端面220における高さが高さ位置Hよりも低い、残量の少ない状態であるため、フォトセンサ40が、可動部材74が非押圧位置P1をあることを検出することで、用紙200の残量が少ないことを検出することができる。
(残量報知部)
本体11には、さらに、フォトセンサ40の検出結果に応じて、用紙200の残量が少ないことを報知する残量報知部90(残量報知手段)が備えられている。
この残量報知部90は、フォトセンサ40によって可動部材74が非押圧位置P1にあることが検出されたとき、用紙200の残量が少ないことを報知するものであり、本実施形態のプリンタ100では、筐体10の正面に設けられた操作部60における報知ランプの一つとして設けられている。
ただし、この残量報知部90は、報知を、他の視覚的な表示として出力するものであってもよいし、音響的に出力する残量報知ブザーや、印字部を制御して用紙200に残量報知の印字を行わせるものなどであってもよい。
上述したように、本実施形態に係るプリンタ100によれば、用紙ホルダー70が本体11に位置決めして載置されているとき、本体11に設けられているフォトセンサ40が、用紙ホルダー70に設けられた可動部材74の非押圧位置P1への変位を検出可能であり、用紙200の残量が十分あるとき(軸部71の鉛直上方の高さ位置Hを超える量のとき)は、可動部材74が押圧位置P2にあるため、フォトセンサ40は可動部材74の非押圧位置P1を検出しないが、用紙200の残量が少なくなって軸部71の鉛直上方の高さ位置Hを下回る量になると、可動部材74が非押圧位置P1に変位して、フォトセンサ40が可動部材74の非押圧位置P1を検出し、この検出結果を受けた残量報知部90が、用紙200の残量が少ない(ペーパーニアエンド)との報知を出力することができる。
ここで、フォトセンサ40によって検出された結果は残量報知部90に供給されて残量の報知を出力するトリガーとなるものであるため、フォトセンサ40によって検出された結果はフォトセンサ40の内部で電気信号や光信号などに変換され、その電気信号や光信号を電気配線や光ファイバーなどを通じて残量報知部90に供給される。
つまり、フォトセンサ40には電気配線や光ファイバーなどを接続する必要があるが、この電気配線や光ファイバーが配索されるのは本体11の内部であり、本体から着脱される用紙ホルダー70には、そのような電気配線や光ファイバーを備える必要がないため、用紙200の交換などのために用紙ホルダー70を本体11から着脱する際に、電気配線や光ファイバーなどの配索状態に特段の注意を払ったり、これらの配索によって取り外された状態での、用紙ホルダー70と本体11との間の離間距離や用紙ホルダー70の姿勢の制限を受けることがなく、実用面での利便性を向上させることができる。
一方、本体11には、機械的に可動する複雑な可動部材74を備える必要がないため、本体11における構造を簡素化することができる。
また、本実施形態に係るプリンタ100によれば、用紙200の端面220が押圧することで変位する可動部材74は、軸部71から鉛直上方の所定の高さ位置Hに設けられているため、用紙200の中心部の貫通孔の直径の大きさに拘わらず、また、軸部71に対して用紙200が揺動等しても、これらの影響を受けにくく、軸部71が支持している貫通孔の上縁部から所定の高さ位置Hに対応した用紙200の残量を安定して検出することができる。
しかも、可動部材74は軸方向に沿って変位するが、用紙ホルダー70に用紙200をセットするときは、軸部71に用紙200の貫通孔を通して用紙200を軸方向に沿ってスライドさせるため、可動部材74の変位の方向が用紙200を用紙ホルダー70にセットするときの方向に一致し、可動部材74に、その可動方向以外の荷重を作用させることなく変位させることができ、可動部材74の耐久性を向上させ、あるいは可動部材74を過度に強固なもので形成する必要がなく、製造コストを低減することができる。
さらに、新品(残量が十分にある)の用紙200を用紙ホルダー70にセットする操作により、軸部71の端部71aまでスライドしてセットされた用紙200が、軸部71の端部71aの近傍に設けられた可動部材74を自動的に押圧位置P2に変位させることができ、使用者に余計な手間をとらせることがない。
なお、本実施形態のプリンタ100は、可動部材74が非押圧位置P1にあることを、押圧位置P2にあることと区別して検出する可動部材検出手段として、フォトセンサ40を適用したものであるが、このフォトセンサ40に代えて、反射型のフォトセンサ(フォトリフレクタ)を適用することもでき、また、これらフォトセンサのように光学的な検出手段に代えて、電気的または磁気的に検出するものを適用することもできる。
(用紙検出部)
本実施形態のプリンタ100に用いられる用紙200は、長尺の台紙上に粘着性のあるラベルが適当な間隔を以て貼付されて形成されたものであり、このプリンタ100は、ラベルの部分に印字を行うように、本体11に内蔵された制御装置52によって、用紙搬送用のプラテンローラ51等の駆動機構や印字部30等が制御されている。
この場合、用紙200のうちラベルが貼付されている範囲を正確に検出する必要があり、そのためにこのプリンタ100は、印字部30よりも手前(用紙200の搬送方向の上流側))の用紙200の搬送経路R上に、ラベルを検出する用紙検出部80が設けられている。
この用紙検出部80は、例えば、可動部材検出装置と同様に透過型のフォトセンサ(フォトインタラプタ)によって構成されている。
用紙200は、長尺の台紙上に多数のラベルが所定間隔で貼付されていて、透過型のフォトセンサは、用紙200のうち、台紙だけの部分についての光透過率と、台紙上にラベルが貼付された部分についての光透過率との差を検知して、ラベルの貼付された部分とラベルの貼付されていない部分(台紙だけの部分)とを区別して検知するものである。
したがって、図11に示すように、印字部30よりも手前の搬送経路R上において、その搬送経路Rを上下から挟むように、用紙200の一方の面の側(例えば、用紙200の下面側)に光源81を配置し、他方の面の側(例えば、用紙200の上面側)に光検出器82を配置して構成される用紙検出部80を設けることにより、光検出器82が検出する光量が低下したとき、ラベルの貼付されている部分の通過を検出することができる。
これにより、ラベルの貼付されている部分の通過を検出した位置を基準として、ラベルの貼付範囲を検出し、印字部30によるラベルへの印字を精度よく行うことができる。
ここで、本実施形態のプリンタ100は、用紙幅の異なる複数種類の用紙200を用いることができるため、狭い用紙幅の用紙200が用いられる場合もあるし、広い用紙幅の用紙200が用いられる場合もある。
そして、上述したラベルは、用紙収容部20に収容した用紙幅の違いに応じて、幅方向Wにおける貼付範囲が異なることがある。
用紙検出部80は、幅方向Wにおけるラベルの貼付範囲に対応して配置されないと、ラベルの貼付されている部分を適切に検出することができない。
本実施形態のプリンタ100は、用紙200の搬送経路R上に、図11に示すように、用紙200の下面側に配置される光源81が、幅方向Wに沿って移動可能に設けられているとともに、用紙200の上面側に配置される光検出器82も、幅方向Wに沿って移動可能に設けられており、しかも、幅方向Wに沿った光源81の位置と光検出器82の位置とを一致させつつ、これら光源81の位置と光検出器82とを連動させて幅方向Wに沿って移動させる連動機構83を備えている。
この連動機構83は詳しくは、搬送経路R上を搬送される用紙200の上面側に配置され、光検出器82が設けられた、幅方向Wに沿って延びたスパイラルシャフト83bと、搬送経路R上を搬送される用紙200の下面側に配置され、光源81が設けられた、幅方向Wに沿って延びたスパイラルシャフト83aと、両スパイラルシャフト83a,83bを同期して回転させるように両スパイラルシャフト83a,83bを連動させる歯車輪列83cとによって構成されている。
そして、この歯車輪列83cの一部を指などによって回転させると、この歯車輪列83cが回転し、この歯車輪列83cの回転に連動して両スパイラルシャフト83a,83bか回転駆動され、スパイラルシャフト83aに設けられた光源81とスパイラルシャフト83bに設けられた光検出器82とが、同期して、幅方向Wの位置を一致させた状態を維持して、幅方向Wに沿ってそれぞれ移動される。
このように構成された本実施形態のプリンタ100によれば、ひとつの動作(歯車輪列83cの一部を指などによって回転させる動作)によって、光源81と光検出器82とを連動して移動させることができるため、使用者に対して、光源81を移動させる動作と光検出器82を移動させる動作とを独立して行わせる手間を煩わせることがない。
しかも、光源81を移動させる動作と光検出器82を移動させる動作とを独立して行わせると、光源81と光検出器82との位置合わせ作業も行わせる必要があるが、本実施形態のプリンタはそのような手間も省かせることができ、使い勝手を向上させることができる。
なお、図11は、用紙200の上面側に配置された、光検出器82が設けられたスパイラルシャフト83bを跳ね上げた状態を示しており、用紙200を搬送経路Rに沿って配置するときなどの状態を示している。
ここで、歯車輪列83cを傘歯車を用いた歯車輪列で構成することにより、この跳ね上げられた状態であっても、光源81と光検出器82とを連動して移動させることができる。
図12,13は、スパイラルシャフト83bを使用時の状態に戻した状態であり、歯車輪列83cの一部を指などによって回転させたときに、光源81と光検出器82とが同期して、幅方向Wの位置を一致する様子を示している。
(印字部)
印字部30は、図14に示すように、本体11に配置されたプラテンローラ51に対向してプラテンローラ51の上方に配置される印字ヘッド31の他、用紙200に重ね合わされて送られるインクリボン35が備えられている。
使用前のインクリボン35は、用紙200と同様にロール状に巻回されて供給側支持軸33に回転自在に巻き付けられていて、この供給側支持軸33に歯車輪列を介して連結された供給側モータ36が回転駆動することにより、供給側支持軸33が回転し、供給側支持軸33からインクリボン35が送り出される。
一方、送り出されたインクリボン35は、搬送経路R上を搬送される用紙200に重ね合わされて、印字ヘッド31とプラテンローラ51との間の印字位置を通過する際に使用される。
そして、印字位置で使用された後の使用済みのインクリボン35の搬送方向下流側には、歯車輪列を介して巻取側モータ37に連結された巻取側支持軸34が設けられていて、巻取側モータ37が回転駆動することにより、巻取側支持軸34が回転し、印字ヘッド31において使用された後のインクリボン35が巻取側支持軸34に巻き取られる。
ここで、供給側支持軸33から印字位置までのインクリボン35の経路を供給側経路とし、印字位置から巻取側支持軸34までのインクリボン35の経路を巻取側経路とすると、供給側経路上には、供給側経路におけるインクリボン35の張力を4段階のレベルで検出する第1のリボン張力検出器38を備え、巻取側経路上には、巻取供給側経路におけるインクリボン35の張力を4段階のレベルで検出する第2のリボン張力検出器39を備えている。
また、本体11には、第1のリボン張力検出器38によって検出された供給側通路上でのインクリボン35の張力のレベルに応じて、供給側モータ36の駆動回転数を変化させるように供給側モータ36を制御し、かつ、第2のリボン張力検出器39によって検出された巻取側通路上でのインクリボン35の張力のレベルに応じて、巻取側モータ37の駆動回転数を変化させるように巻取側モータ37を制御する制御装置52が備えられている。
なお、この制御装置52はプラテンローラ51の回転・停止などの送り制御や、印字ヘッド31の印字制御なども行っているが、その詳細の制御内容は既に知られている内容のものであるため、説明を省略する。
制御装置52による、供給側モータ36の回転数制御は、具合的には、
(1)第1のリボン張力検出器38によって検出された供給側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが最も高いレベルのときは、供給側モータ36を最も速い回転数で回転させるように制御し、
(2)第1のリボン張力検出器38によって検出された供給側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが2番目に高いレベルのときは、供給側モータ36を2番目に速い回転数で回転させるように制御し、
(3)第1のリボン張力検出器38によって検出された供給側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが3番目に高いレベルのときは、供給側モータ36を3番目に速い回転数で回転させるように制御し、
(4)第1のリボン張力検出器38によって検出された供給側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが最も低いレベルのときは、供給側モータ36を最も遅い回転数で回転させる(あるいは回転を停止させる)ように制御する。
このように、供給側通路上でのインクリボン35の張力のレベルに応じて供給側モータ36を制御することにより、供給側通路上でのインクリボン35の張力を適正な範囲に調整することができる。
しかも、供給側モータ36の回転数を4段階に調整することができるため、供給側支持軸33に巻き付けられているインクリボン35の直径(残量)を考慮しつつ、供給側モータ36の回転数を調整することで、供給側通路上でのインクリボン35の張力をきめ細かく調整することが可能となる。
制御装置52による、巻取側モータ37の回転数制御は、具合的には、
(5)第2のリボン張力検出器39によって検出された巻取側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが最も高いレベルのときは、巻取側モータ37を最も遅い回転数で回転させる(あるいは回転を停止させる)ように制御し、
(6)第2のリボン張力検出器39によって検出された巻取側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが2番目に高いレベルのときは、巻取側モータ37を2番目に遅い回転数で回転させるように制御し、
(7)第2のリボン張力検出器39によって検出された巻取側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが3番目に高いレベルのときは、巻取側モータ37を3番目に遅い回転数で回転させるように制御し、
(8)第2のリボン張力検出器39によって検出された巻取側通路上でのインクリボン35の張力のレベルが最も低いレベルのときは、巻取側モータ37の回転を最も速い回転数で回転させるように制御する。
このように、巻取側通路上でのインクリボン35の張力のレベルに応じて巻取側モータ37を制御することにより、巻取側通路上でのインクリボン35の張力を適正な範囲に調整することができる。
しかも、巻取側モータ37の回転数を4段階に調整することができるため、巻取側支持軸34に巻き取られているインクリボン35の直径を考慮しつつ、巻取側モータ37の回転数を調整することで、巻取側通路上でのインクリボン35の張力をきめ細かく調整することが可能となる。
(リボン張力検出器)
なお、第1のリボン張力検出器38および第2のリボン張力検出器39は、インクリボン35の張力をそれぞれ4段階のレベルで検出するものであるが、その4段階のレベルで張力を検出する機能に対応する構成について説明する。
以下の説明では、第2のリボン張力検出器39について詳述するが、第1のリボン張力検出器38と第2のリボン張力検出器39とは基本的な構成が同じであるため、説明を省略した第1のリボン張力検出器38についても第2のリボン張力検出器39についての説明を援用することができる。
第2のリボン張力検出器39は、図15に示すように、印字部30の骨格部材に固定されたベース部材39aと、外周縁の一部にインクリボン35が掛け回される、ベース部材39aに対して、一方の端部近傍の回転軸39c回りに揺動可能に、ベース部材39aに支持された張力検知レバー39bと、張力検知レバー39bの一部に形成された2つの遮光板39d,39eと、遮光板39dによる遮光と透光とを区別して検出する、ベース部材39aに固定されたフォトセンサ(フォトインタラプタ)39sおよび遮光板39dによる遮光と透光とを区別して検出する、ベース部材39aに固定されたフォトセンサ(フォトインタラプタ)39tとを備えた構成である。
ここで、図15において、遮光板39eは遮光板39dの背面の側(紙面奥行き方向の奧側)にあって、遮光板39dによって全体が隠されており、フォトセンサ39tもフォトセンサ39sの背面の側にあって、フォトセンサ39sによって全体が隠されている。
張力検知レバー39bとベース部材39aとの間には、図示しないコイルスプリングが介在して設けられており、このコイルスプリングの弾性力により、張力検知レバー39bは、回転軸39c回りの時計回り方向に付勢されている。
そして、張力検知レバー39bの外周縁に掛け回されたインクリボン35の張力が高くなるにしたがって、図16に示すように、張力検知レバー39bはコイルスプリングの弾性力に抗して、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置へと、回転軸39c回りの反時計回りに回転する。
ここで、2つの遮光板39d,39eのうち図16の紙面奥行き方向手前側に配置されている遮光板39dは、紙面奥行き方向奧側に配置されている遮光板39eよりも、図17に示すように、回転軸39c回りの反時計回り方向の先端が長く形成されているとともに、フォトセンサ39sを通過する範囲の一部であって、図16に示した、張力検知レバー39bが第4位置にあるときのフォトセンサ39sの正面に対応する部分に、貫通孔39fが形成されている。
張力検知レバー39bは、巻取側通路上でのインクリボン35の張力に応じて、回転軸39c回りに反時計回りに回転するが、インクリボン35の張力が小さいときの張力検知レバー39bの位置である第1位置から、張力が順次大きくなったときの張力検知レバー39bの各位置である第2位置、第3位置、第4位置のそれぞれにおける、各フォトセンサ39s,39tと各遮光板39d,39eとの位置関係は、図17に示したものとなり、各フォトセンサ39s,39tの出力信号は下記(A)、(B),(C),(D)のようになる。
(A)インクリボン35の張力が最も小さいレベルである第1位置では、図17(a)に示すように、フォトセンサ39sは遮光板39dにより遮光されないためオン信号を出力し、フォトセンサ39tも遮光板39eにより遮光されないためオン信号を出力する。
(B)インクリボン35の張力が2番目に小さいレベルである第2位置では、図17(b)に示すように、フォトセンサ39sは遮光板39dにより遮光されるためオフ信号を出力し、フォトセンサ39tは遮光板39eにより遮光されないためオン信号を出力する。
(C)インクリボン35の張力が3番目に小さいレベルである第3位置では、図17(c)に示すように、フォトセンサ39sは遮光板39dにより遮光されるためオフ信号を出力し、フォトセンサ39tも遮光板39eにより遮光されるためオフ信号を出力する。
(D)インクリボン35の張力が最も大きいレベルである第4位置では、図17(d)に示すように、フォトセンサ39sは遮光板39dの貫通孔39fによって遮光されないためオン信号を出力し、フォトセンサ39tは遮光板39eにより遮光されるためオフ信号を出力する。
以上のように、2つのフォトセンサ39s,39tの出力(オン信号、オフ信号)の組み合わせは、(オフ信号、オフ信号の組み合わせ)、(オン信号、オフ信号の組み合わせ)、(オン信号、オン信号の組み合わせ)、(オフ信号、オン信号の組み合わせ)という4通りとなり、これらの出力の組み合わせに応じて、上述した(A)〜(D)の張力レベルを区別して検出することができ、巻取側通路上でのインクリボン35の張力をきめ細かく調整することが可能となる。
以上、第2のリボン張力検出器39についての構成および作用・効果は、第1のリボン張力検出器38についても同様であるため、供給側通路上でのインクリボン35の張力もきめ細かく調整することが可能となる。
本実施形態のプリンタ100は、インクリボンを用いたラベルプリンタとして説明したが、用紙の残量が少なくなったことを報知するための構成に係る本発明の本質部分は、この実施形態のプリンタに限定されるものではなく、ラベルが貼付された用紙以外のロール用紙を用いるものであってもよいし、またインクリボンを用いないものであってもよい。
また、感熱式のサーマルプリンタに限定されるものではなく、ドットインパクトプリンタや、インクジェットプリンタであってもよい。
11 本体(プリンタ本体)
20 用紙収容部
21 壁部
21a 壁面
23 位置決め受容部
40 フォトセンサ(可動部材検出手段)
70 用紙ホルダー
71 軸部
71a 端部
72 取っ手
72a 用紙対向面
73 指掛け部
74 可動部材
74c 遮光板
75 コイルスプリング
76 位置決め載置部
90 残量報知部(残量報知手段)
100 ラベルプリンタ(プリンタ)
200 ロール用紙
220,230 端面
H 鉛直方向の高さ位置
P1 非押圧位置
P2 押圧位置
V 鉛直方向

Claims (4)

  1. ロール用紙を支持する軸部と、前記軸部の片方の端部近くで鉛直上方の所定の高さ位置に、前記軸部に支持された前記ロール用紙の端面に突き当たって押圧されたときの押圧位置と突き当たってないときの非押圧位置との間で前記軸部の延びた方向に沿って変位し、前記非押圧位置の側に付勢されている可動部材とを備えた、プリンタ本体に対して着脱自在の用紙ホルダーと、
    前記用紙ホルダーが前記プリンタ本体に取り付けられた状態で、前記可動部材が非押圧位置にあることを検出する、前記プリンタ本体に設けられた可動部材検出手段と、
    前記可動部材検出手段によって前記可動部材が前記非押圧位置にあることが検出されたとき、前記ロール用紙の残量が少ないことを報知する残量報知手段と、を備えたことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記可動部材を前記鉛直方向に移動させる可動部材高さ位置調整機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記可動部材を前記押圧位置に保持する可動部材保持機構を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記用紙ホルダーは、
    前記軸部の一方の端部から鉛直上方に延び、その先端部に指を掛ける指掛け部を有する取っ手と、
    前記軸部の延びた方向に対して略直交して前記ロール用紙の端面に押し当てられる用紙押さえ面を有し、前記用紙押さえ面に前記軸部が通される軸孔が形成され、前記軸部の他方の端部から前記軸孔に前記軸部を通して前記軸部の延びた方向に沿ってスライド自在で、かつ前記軸部から着脱自在とされた、鉛直上方の先端に指を掛ける指掛け部を有する用紙幅調整部材と、を備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載のプリンタ。
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