JP5843205B2 - ナチュラルチーズの製造方法 - Google Patents

ナチュラルチーズの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5843205B2
JP5843205B2 JP2013059229A JP2013059229A JP5843205B2 JP 5843205 B2 JP5843205 B2 JP 5843205B2 JP 2013059229 A JP2013059229 A JP 2013059229A JP 2013059229 A JP2013059229 A JP 2013059229A JP 5843205 B2 JP5843205 B2 JP 5843205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cheese
starter
manufacturing
milk
natural cheese
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013059229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013143956A (ja
Inventor
圭介 古市
圭介 古市
史郎 川端
史郎 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Co Ltd
Original Assignee
Meiji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Co Ltd filed Critical Meiji Co Ltd
Priority to JP2013059229A priority Critical patent/JP5843205B2/ja
Publication of JP2013143956A publication Critical patent/JP2013143956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5843205B2 publication Critical patent/JP5843205B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C19/00Cheese; Cheese preparations; Making thereof
    • A23C19/02Making cheese curd
    • A23C19/032Making cheese curd characterised by the use of specific microorganisms, or enzymes of microbial origin
    • A23C19/0323Making cheese curd characterised by the use of specific microorganisms, or enzymes of microbial origin using only lactic acid bacteria, e.g. Pediococcus and Leuconostoc species; Bifidobacteria; Microbial starters in general
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C19/00Cheese; Cheese preparations; Making thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C19/00Cheese; Cheese preparations; Making thereof
    • A23C19/02Making cheese curd
    • A23C19/05Treating milk before coagulation; Separating whey from curd

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Dairy Products (AREA)

Description

本発明は、ナチュラルチーズを製造する技術に関し、詳しくは、ナチュラルチーズの製造装置の縮小化や製造工程の効率化を図るための技術に関する。
チーズ製造用のスターターは、通常、凍結状態あるいは凍結乾燥状態で保存されている。そして、この凍結菌や凍結乾燥菌を還元脱脂乳(脱脂粉乳の還元液)やチーズ用乳を用いて継代培養させることで、乳酸菌を増殖させてスケールアップし、実製造用のスターターを調製する。この調製後のスターターを1〜2重量%でチーズ用乳へ添加し、さらにレンネットを添加して、カードを形成させる(非特許文献1)。
このとき、チーズ用乳へ添加した直後のスターターでは酸生産の活性が低いため、この活性を所定レベルまで高める目的で、前熟工程が設けられる。また、乳酸菌の種類によりスターターを調製するための培養温度や培養時間は異なる。
一般的なナチュラルチーズの製造方法について、その処理条件などの一例を挙げて説明する。たとえば、還元脱脂乳(固形分濃度:9重量%)を培養液に用いて、乳酸菌を35℃、約16時間で培養することで、チーズ用のスターターを調製する。このスターターを2重量%でチーズ用乳へ添加して、35℃、30〜60分間で前熟処理する。そして、前熟処理したチーズ用乳にレンネットを添加して、カードを形成させるのである。カードを形成させてからは、必要に応じてカッティングやモールディングなどを行う。
つまり、ナチュラルチーズの製造では、原料乳の脂肪濃度などを調整して殺菌した後に、その原料乳(チーズ用乳)へ乳酸菌スターターを添加し、所定温度、所定時間で保持することで、所定のpH(酸性)となるように調整される。この所定温度、所定時間の保持には、チーズ用乳を所定のpHへ低下させる前段階として、スターターの酸生産の活性を安定化させる段階も含まれているのである。
たとえば、カマンベールやブリーなどのソフトタイプチーズでは、チーズ用乳へスターターを添加し、pHを約6.4へ低下させてからレンネットを添加することで、pHを短時間で低下させて、食感の良好なカードを形成させている(非特許文献2)。
このとき、ソフトタイプチーズの製造では前熟工程として、チーズ用乳へスターターを添加した後に、約30〜40℃、30分間〜1時間で保持するか、約5〜10℃(冷蔵状態)、半日以上で保持するなどして、乳酸菌の酸生産の活性を高めている(非特許文献3)。
ここで、チーズ用乳のpHの変化(低下)がカードの物性(品質)に大きく影響することとなる。そして、スターターの酸生産の活性は、pHの変化、つまりは前熟工程に影響することとなる。この前熟工程を安定化させ、pHの変化を一定に制御することで、カードの物性を一定に管理できることとなる。このことで、カードの水分やカルシウムの含量が適切に調整され、柔らかくて滑らかな食感のカードが得られる。
一方、スターターの酸生産の活性を一定に制御できないと、カードの物性を一定に管理することが困難となる。さらに、前熟工程を安定化できないと、製造時間も一定に管理できず、自動制御や大量生産などが困難となる。このように、ナチュラルチーズの製造では、スターターの酸生産の活性を一定に制御し、前熟工程を安定化させることは非常に重要である。
CHEESE Chemistry,Physics and Microbiology ThirdEdition Volume 1,General Aspects.Edited by Patrick F.F.,Paul L H.M.,Timothy M.C.,and Timothy P.G. CHEESE Chemistry,Physics and Microbiology ThirdEdition Volume 2,Major Cheese Groups.Edited by Patrick F.F.,Paul L H.M.,Timothy M.C.,and Timothy P.G. Cheese making.Edited by A.Eck.
回分式(バッチ式)でカードを形成させる場合には、上述した通り、チーズ用乳にスターターを添加した後に、スターターの酸生産の活性が高まるまで、所定温度、長時間(所定時間)で保持する前熟工程が設けられる。前熟工程で所定時間が経過した後に、レンネットを添加し、pHを短時間で低下させて、カードを形成させることとなる。
これに対して、連続式でカードを形成させる場合には、所定温度、長時間(所定時間)で保持する前熟工程を設けることが困難である。例えば、前熟工程も連続式にする方法として、チーズ用乳へスターターを添加した後に、長距離の配管(チューブ)などを用いて、長時間で保持することなどが考えられる。
しかし、このような長距離の配管を設けると、前熟工程用の設置面積や設備投資費などが増大すると同時に、製造工程全体が複雑となり、カードの物性を一定に管理しにくくなる。具体的には、チーズを連続式で製造している途中で機器が停止した際などに、そのままチーズ用乳が配管で保持されると、停止時間だけ前熟処理が長時間になり、スターターの酸生産の活性を一定に制御できないなどの問題が起こる。
このように、連続式のチーズの製造では前熟処理の保持時間を、回分式(バッチ式)と同等に長時間にすることは非現実的である。このため、前熟工程を簡略化するか省略して、前熟処理を連続式のカード形成機へ適合させる必要があるが、そのためには、スターターの酸生産の活性を何らかの方法で高める必要がある。
スターターの酸生産の活性は、乳酸菌数に比例して高まることが予想される。よって、前熟工程を省略した場合であっても、スターターの容量(重量)を増加させ、チーズ用乳へ添加する乳酸菌数を増加させることによって、チーズ用乳のpHが従来と同等の速度で変化(低下)する可能性がある。
しかし、チーズ用乳へ添加するスターターの容量を増やしすぎると、レンネットを添加した後に、pHが急激に変化(低下)することもあり、従来と異なる物性でカードが形成される可能性もある。また、スターターの容量を増やしすぎると、その風味がチーズ用乳へ影響し、カードの風味が悪化する可能性もある。つまり、チーズ用乳へ添加するスターターの容量を増加させること自体については、カードの物性や風味へ悪影響を与えることが懸念される。
本発明のナチュラルチーズの製造方法は、酸生産の活性を高めたスターターを調製するスターター調製工程と、スターター調製工程により調製されたスターターを、pH無調整のチーズ用乳に添加する工程と、スターターの添加されたチーズ用乳に、前熟工程を経ることなくレンネットを添加する工程と、を備え、スターター調製工程は、酵母エキスを還元脱脂乳に添加して培養液を生成する工程と、培養液に乳酸菌を添加して培養を行う培養工程と、を含む
また、本発明のナチュラルチーズの製造方法は、酸生産の活性を高めたバルクスターターを調製するスターター調製工程と、スターター調製工程により調製されたバルクスターターを前熟処理用の第1チーズ用乳に加えて前熟処理する前熟工程と、前熟処理した第1チーズ用乳を、チーズ生成用の第2チーズ用乳に添加する工程と、第1チーズ用乳が添加された第2チーズ用乳にレンネットを添加する工程と、を備え、スターター調製工程は、酵母エキスを還元脱脂乳に添加して培養液を生成する工程と、培養液に乳酸菌を添加して培養を行う培養工程と、を含む
これにより、ナチュラルチーズの製造設備の縮小化や処理効率を向上させることが可能となった。また、連続式のナチュラルチーズの製造装置においても、スムーズに製造工程を進めることが可能となった。
さらに、本発明においては、培養液中の乳酸菌の濃度を高めることで、より酸生産の活性を高めたスターターを用いることとした。これにより、60分を超えるような長時間の前熟処理と同様の効果を維持することが可能となった。
それゆえに、この発明の目的は、ナチュラルチーズ製造において、前熟工程を簡略化や省略しつつ、従来と同様の品質を保持したナチュラルチーズの製造方法を提供することである。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面によって明白となる。
前熟処理を簡略化させた連続式チーズの製造システムを示す図である。 培養液に対するビール酵母エキス添加の効果を示す図である。 前熟処理を簡略化させた場合のpHの経時変化を示す図である。 前熟処理を省略させた連続式チーズの製造システムを示す図である。 前熟処理を省略させた連続式チーズの製造システムを示す図である。 前熟処理を省略した場合のpHの経時変化を示す図である。 培養液に対する緩衝剤添加の効果を示す図である。 培養液に対する中和剤添加の効果を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<実施の形態1:前熟工程を簡略化したナチュラルチーズの製造方法>
本実施の形態においては、ナチュラルチーズの製造工程の中で、前熟工程を簡略化することとした。そして、前熟工程を簡略化させるために、酸生産の活性を高めたスターターを調製した。
酸生産の活性を高めたスターターの調製方法について説明する。乳酸菌の増殖促進物質として酵母エキスを、適量で還元脱脂乳へ添加して培養液を生成した。そして、この培養液を用いて、乳酸菌を35℃、約2.5〜3.5時間で培養し、対数増殖期の途中で培養を終了して、酸生産の活性の高いスターターを調製した。このスターターは低乳酸濃度である。
スターターの酸生産の活性を高めるには、その培養液へ酵母エキスを0.1重量%以上で添加すれば良かった。ただし、スターターの酸生産の活性を実用的な程度にまで高めるには、その培養液へ酵母エキスを0.2重量%以上で添加する必要があった。一方、酵母エキスが多すぎると、カードの物性や風味への悪影響が懸念されるため、培養液に対して酵母エキスを0.5重量%以下で添加するのが妥当だと考えられる。
実際のチーズの製造では、上記の方法で生成したスターターをチーズ用乳と重量比で1:1に混合し、40〜45℃、15〜60分間で前熟処理した。つまり、従来であれば、スターターとチーズ用乳とを重量比で1:50などの割合で混合し、前熟処理していたが、本実施の形態においては、チーズ用乳の一部のみを用いて前熟処理するのである。このように、非常に少量のチーズ用乳を用いて前熟処理するようにし、前熟処理を大幅に簡略化させているのである。
さらに、この前熟処理したチーズ用乳を、未処理のチーズ用乳(スターターを含まない殺菌乳)へ4重量%で添加した。
本実施の形態では、スターターとチーズ用乳を略1:1の重量比で混合して、前熟処理しているが、後の説明で、適宜、この前熟処理を「1:1前熟」と呼ぶことにする。このとき、具体的にはスターターとチーズ用乳を好ましくは1:2〜2:1、より好ましくは1:1.5〜1.5:1、さらに好ましくは1:1.2〜1.2:1の重量比で混合して、前熟処理することとなる。これに対して、前述したように、スターターとチーズ用乳を1:50などの比で混合して前熟を行う従来の方法を「通常前熟」と呼ぶことにする。通常前熟は、前述したように、たとえばスターターをチーズ用乳へ2重量%で添加し、35℃、30〜60分間で前熟処理する方法である。
このように前熟工程を簡略化してレンネットを添加したところ、従来と同等にチーズ用乳のpHが低下した。このとき、チーズ用乳で前熟処理しなければならない重量が従来の一般的な方法に比べて約50分の1になる。その後の工程では、従来と同様にカードを形成させ、カッティングやモールディングなどを行うこととなる。
ところで、この前熟処理したチーズ用乳を冷蔵状態でタンクなどに貯液すれば、その活性を約7時間は維持できる。そのため、このチーズ用乳を連続式で未処理のチーズ用乳へ添加するなどの操作が可能となる。
<実施例1>
図1は、簡略化された前熟処理によりナチュラルチーズを連続的に製造する製造システムの概略図である。この実施例では、スターターとチーズ用乳とを重量比で1:1に混合して、前熟処理(「1:1前熟」)することとした。
まず、殺菌乳タンク11より、バルクファーメンター12にバルクスターターに使用する殺菌乳を送液する。バルクファーメンター12において、上述したとおり、殺菌乳に酵母エキスが添加されて培養液が生成され、この培養液にスターターが添加されて培養が行われる。この培養は対数増殖期の途中で終了され、酸生産の活性の高いスターターが調製される。
次に、酸生産の活性が高められたスターターが全量、前熟タンク13へ送液される。また、前熟に使用される殺菌乳が、殺菌乳タンク11から前熟タンク13へ送液される。上述した通り、このとき、スターターと殺菌乳との重量比は1:1である。前熟タンク13において、少量の殺菌乳を利用し、簡略化して前熟処理した後に、前熟処理した後の殺菌乳と、殺菌乳タンクから送液された未処理の殺菌乳とが比例混合され、コアギュレーター14へ送液されるのである。
図2は、酵母エキスとしてビール酵母エキスを用いた場合の効果を示す図である。図は、「1:1前熟」を行った前熟液のpHの経時変化と、従来の一般的に行われている通常前熟を行った前熟液のpHの経時変化とを比較したものである。
図の「通常前熟30分」で示されるグラフは、従来の一般的に行われている通常前熟を30分で行った後のpHの経時変化を、「通常前熟60分」で示されるグラフは、従来の一般的に行われている通常前熟を60分で行った後のpHの経時変化を示す。また、図の0%、0.4%、1.0%で示されるグラフは、培養液に、ビール酵母エキスをそれぞれ0%、0.4%、1.0%で添加した上で、「1:1前熟」を35℃、60分間で行った後の前熟液のpHの経時変化を示すものである。
この図から、ビール酵母エキスを添加したバルクスターターを用いた方が、酸生産の活性が高くなっていることが分かる。また、ビール酵母エキスを添加するだけでも、通常前熟を30分間で行った場合よりも、酸生産の活性が高くなっていることが分かる。
図3は、「1:1前熟」を15分間、あるいは60分間で行った場合の、pHの経時変化を測定した図である。具体的には、培養液にビール酵母エキスを1.0重量%で添加した上で、乳酸菌を3時間で培養し、対数増殖期の途中で培養を終了することでスターターを調製した。そして、このようにして調製されたスターターを用いて「1:1前熟」を15分間、あるいは60分間で行った後のpHの経時変化を測定した。
この図から、従来の通常前熟を30分間で行った場合よりも、「1:1前熟」の方が、高い酸生産活性を示していることが分かる。また、通常前熟を60分間で行った場合と、同様の酸生産活性を示していることが分かる。ただし、上述したように、培養液への酵母エキスの添加は、0.5重量%以下が妥当と考えられるので、実用的には、この実験の結果より、少し酸生産の活性は低くなることを想定する必要がある。
<実施の形態2:前熟工程を省略したナチュラルチーズの製造方法>
本実施の形態においては、ナチュラルチーズの製造工程の中で、前熟工程を省略することとした。そして、前熟工程を省略させるために、さらに酸生産の活性を高めたスターターを調製した。
さらなる酸生産の活性を高めたスターターの調製方法について説明する。酵母エキスを0.2重量%で還元脱脂乳へ添加して培養液を生成する。この酵母エキスの添加濃度は、ホエイの風味への悪影響を勘案しながら設定した。そして、この培養液を用いて、乳酸菌を40℃、約4.5〜6.5時間で培養し、乳酸酸度が0.6〜0.8%(約0.7%)となるタイミングで培養を終了して、酸生産の活性の高いスターターを調製した。
実際のチーズの製造では、上記の方法で調製したスターターを3重量%でチーズ用乳へ添加し、前熟工程を省略して、レンネットを添加した。このような方法をとった結果、従来のスターターをチーズ用乳に2重量%添加し、約35℃、30分間で前熟処理した後に、レンネットを添加した場合と同等に、チーズ用乳のpHが低下した。つまり、従来の通常前熟30分と同等の効果を奏した。
また、上記の方法で調製したスターターを4重量%でチーズ用乳へ添加し、前熟工程を省略して、レンネットを添加した。このような方法をとった結果、従来のスターターをチーズ用乳に2重量%添加し、約35℃、60分間で前熟処理した後に、レンネットを添加した場合と同等に、チーズ用乳のpHが低下した。つまり、従来の通常前熟60分と同等の効果を奏した。
このとき、チーズ用乳のpHは従来と同等の速度で変化(低下)するために、カードの物性は従来と同等に良好であった。また、スターターの添加を4重量%以下とし、チーズ用乳に含まれるスターターの容量を少なく抑えたために、カードの物性や風味は従来と同等に良好であった。
上記の前熟工程を省略したチーズの製造方法では、チーズ用乳へ酸生産の活性を高めたスターターを適量で添加することが特徴であり、この添加量を適宜、調整することで、従来の前熟処理での保持時間に相当する製造条件を調整できた。つまり、この実施の形態の方法で調製したスターターのチーズ用乳に対する添加量を適宜、変更することで、レンネットを添加した後に、チーズ用乳のpHが低下する程度を調整できた。
<実施例2>
実施の形態2で調製されたスターター(以下、高活性バルクスターターと呼ぶ。)を用いて、図4あるいは図5で示す連続式チーズ製造システムを用いてナチュラルチーズを連続的に製造した。
図4は、高活性スターターと殺菌乳とを比例混合するシステムの構成図である。殺菌乳タンク21から殺菌乳が連続的にスタティックミキサー23に供給され、バルクスタータータンク22からバルクスターターが、一定時間内に一定量だけスタティックミキサー23に送液される。そして、スタティックミキサー23で混合された殺菌乳が、コアギュレーター24へ送液されるのである。このようにして、高活性バルクスターターを殺菌乳に添加した後に、前熟処理することなく、レンネットを添加するようにしている。
図5は、全量混合法を用いたシステムの構成図である。高活性バルクスターターを単独で冷却した後に、バルクスタータータンク32から殺菌乳タンク31へ、高活性バルクスターターの全量を投入する。あるいは、高活性バルクスターターが所定の酸度に到達した時点で、殺菌乳がチルド冷却されている殺菌乳タンク31へ、高活性バルクスターターの全量を投入する。そして、高活性バルクスターターが添加された殺菌乳が、殺菌乳タンク31からコアギュレーター33へ送液されるのである。このようにして、高活性バルクスターターを殺菌乳へ添加した後に、前熟処理することなく、レンネットを添加するようにしている。
第2の実施の形態の方法を用いて、カマンベールチーズを作製した場合と、従来の通常前熟を行って、カマンベールチーズを作製した場合における酸生産の活性を比較した結果を図6に示す。
高活性バルクスターターを用いて、前熟処理を省略した場合と、従来の通常前熟法を用いた場合とで、pHの経時変化に殆んど差がないことが分かる。図中、「高活性バルク3%、4%」で示されるグラフは、それぞれ上記の高活性バルクスターターを3重量%、4重量%でチーズ用乳に添加して、前熟処理することなく、カマンベールチーズを作製した場合のpHの経時変化を示す。また、図中、「前熟30分、60分」で示されるグラフは、従来のスターターを利用して、35℃で、30分間あるいは60分間で前熟処理した後に、カマンベールチーズを作製した場合のpHの経時変化を示している。
<実施の形態3:長時間の前熟処理への対応>
ところで、長時間で前熟処理すると、ナチュラルチーズの品質が向上する場合がある。そのため、上記実施の形態2で説明した前熟工程を省略したナチュラルチーズの製造方法が、長時間の前熟工程に該当する製造方法へ対応できることも重要となる。例えば、スターターを2重量%で添加し、約35℃、60分間以上で前熟処理する従来のチーズの製造方法へ、前熟工程を省略した製造方法を対応させることが必要となることもある。
実施の形態2で説明したように、酸生産の活性を高めたスターターを4重量%でチーズ用乳へ添加すれば、従来の約35℃、60分間で前熟処理した場合と同等に、チーズ用乳のpHは低下する。しかし、チーズやホエイの風味への悪影響などから、スターターを4重量%以上で添加できないこともあるため、従来の約35℃、60分間以上で前熟処理した場合への対応が問題となる。
そこで、従来の約35℃、60分間以上で前熟処理した場合へ対応できるように、さらに酸生産の活性を高めたスターターを調製した。具体的には、乳酸菌の濃度(培養液の単位重量当たりの乳酸菌数)を高めたスターターを調製した。
乳酸菌の濃度だけを高めたスターター(培養液)を調製すれば、チーズ用乳へのスターターの添加量(培養液量)を低くしても、乳酸菌の添加量を高く維持できる。このことで、酸生産の活性を高めたスターターを少量でチーズ用乳へ添加し、チーズやホエイの風味への悪影響を抑えつつ、従来の約35℃、60分間以上で前熟処理した場合へ対応できる。
本実施の形態においては、乳酸菌の濃度を高めたスターターを調製するために、所定の培養時間が経過した後に、中和剤の水酸化ナトリウムなどを所定の速度で培養液へ添加する中和培養法を採用した。
この他、乳酸菌の濃度を高めたスターターを調製する方法として、次のような培養方法も同様に採用することができる。1つは、培養を開始する前に、中和剤の水酸化Naなどを培養液へ予め添加して、培養液のpHを約7に調整しておく培養方法である。2つは、緩衝剤の炭酸水素Na、クエン酸三Na、リン酸水素二Naなどを培養液へ予め添加して、培養液のpHを7以下に調整しておく培養方法である。このとき、緩衝剤の培養液への添加濃度として、炭酸水素Naで0.1〜0.2重量%、クエン酸三Naで0.5〜1.5重量%、リン酸水素二Naで0.3〜1.0重量%が好ましく、クエン酸三Naで1.0重量%、リン酸水素二Naで0.5重量%がより好ましい。
ところで、乳酸菌の最適な増殖を保つためには、培養液のpHを所定の範囲で制御することが効果的である。そのため、中和培養法では、培養液のpHをpH計で表示しながら、その表示値を所定の範囲で制御するように、中和剤を間欠的に添加する方法を一般的には採用する。
しかし、pH計の表示値が実測値と異なった場合などに、乳酸菌が所定の濃度まで増殖せず、乳酸菌の濃度を高めたスターターが調製されない可能性がある。本実施の形態においては、そのような問題を回避するために、所定の培養時間が経過した後に、所定量の中和剤を連続的(定量的)に添加する方法を採用した。この方法で調製されたスターターの酸生産の活性は高く安定していた。
具体的には、培養開始から3時間後に、培養液に対して中和剤(4Nの水酸化Na)を0.67重量%、1.3重量%、2重量%で添加し、そのままpHが4.8となるまで静置培養することで、酸生産の活性を高めたスターターを調製した。このとき、中和剤の添加量が多いと、スターターの酸生産の活性は高くなった。また、中和剤を添加する速度が大きいと、培養液が凝固する可能性があるため、その速度は培養液の1.5kgに対して、1g/min以下にする必要があり、この速度よりも遅ければ、スターターの酸生産の活性に良く影響した。具体的には、その速度は培養液の1.5kgに対して、0.67g/minや、0.4g/minが妥当であることを確認している。つまり、中和剤(4Nの水酸化Na)の培養液の1.5kgへの添加速度として、0.3〜1g/minが好ましく、0.4〜0.67g/minがより好ましい。
実際のチーズの製造では、中和剤を0.67重量%、1.3重量%、2重量%で添加して調製した前記のスターターを4重量%でチーズ用乳へ添加し、前熟工程を省略して、レンネットを添加したところ、それぞれが従来のスターターを2重量%で添加し、約35℃、70分間、80分間、90分間で前熟処理して、レンネットを添加した場合と同等に、チーズ用乳のpHが低下した。
また、中和剤を2重量%で添加して調製した前記のスターターを3重量%でチーズ用乳へ添加し、前熟工程を省略して、レンネットを添加したところ、従来のスターターを2重量%で添加し、約35℃、60分間で前熟処理して、レンネットを添加した場合と同等に、チーズ用乳のpHが低下した。
なお、チーズ用のスターターとして一般的に使用されるStreptococcus属やLactococcus属でも、同様の現象を確認している。
<実施例3>
緩衝剤(クエン酸3ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム)を添加したスターター(バルクスターター)を用いて、カマンベールチーズを作製した結果を図7に示す。図の「高活性バルク」とは、上記の高活性バルクスターターを用いて、緩衝剤を加えることなく、チーズを製造した場合のpHの経時変化を示す。図から、緩衝剤を添加したことにより、カードのpHの低下速度が少し大きくなっており、従来の通常前熟75分を行った場合のpHの低下速度と近い変化を示していることが分かる。
また、上述したように、培養開始から3時間が経過したタイミングで連続的に中和剤を添加したスターター(バルクスターター)で、カマンベールチーズを作製した結果を図8に示す。図の「高活性バルク」とは、上記の高活性バルクスターターを用いて、中和剤を加えることなく、チーズを製造した場合のpHの経時変化を示す。図から、中和剤を添加したことにより、カードのpHの低下速度が少し大きくなっていることが分かる。また、中和剤の添加量を増やすほど、pHの低下速度が大きくなっていることが分かる。中和剤を20g(1.3重量%)で添加した場合には、従来の通常前熟75分を行った場合より、カードのpHの低下速度が大きくなっており、中和剤を30g(2重量%)で添加した場合には、従来の通常前熟90分を行った場合と、カードのpHの低下速度が同等となっている。
<まとめ>
本発明により、ナチュラルチーズの製造工程を単純化し、製造時間を短縮できた。つまり、前熟工程を簡略化や省略できたことで、回分式(バッチ式)で前熟工程の製造設備を省略できたり、製造時間を短縮できたりするだけでなく、連続式でカードを形成する製造工程などへ安定かつ確実に対応できることとなる。
本発明のスターターは冷蔵状態(10℃以下)であれば、72時間以上で保存しても、酸生産の活性を維持していた。スターターを冷蔵状態で長時間に保存して、酸生産の活性を維持できれば、チーズの製造時間などに応じて柔軟に、スターターを供給できることとなり、チーズの製造管理が容易になる。また、スターターの活性がチーズの製造中で常に一定となるため、チーズの品質も安定することとなる。
この発明を添付図面に示す実施態様について説明したが、この発明は、その詳細な説明の記載をもって制約されるものではなく、特許請求の範囲に記載する範囲において広く構成される。

Claims (12)

  1. ナチュラルチーズの製造方法であって、
    酸生産の活性を高めたスターターを調製するスターター調製工程と、
    前記スターター調製工程により調製されたスターターを、3重量%以上で、pH無調整のチーズ用乳に添加する工程と、
    スターターの添加されたチーズ用乳に、前熟工程を経ることなくレンネットを添加する工程と、
    を備え、
    前記スターター調製工程は、
    酵母エキスを還元脱脂乳に添加して培養液を生成する工程と、
    前記培養液に乳酸菌を添加して培養を行う培養工程と、
    を含む、ナチュラルチーズの製造方法。
  2. ナチュラルチーズの製造方法であって、
    酸生産の活性を高めたバルクスターターを調製するスターター調製工程と、
    前記スターター調製工程により調製されたバルクスターターを前熟処理用の第1チーズ用乳に加えて前熟処理し、前記バルクスターターの酸生産の活性を高める前熟工程と、
    前記前熟処理により前記バルクスターターの酸生産の活性を高めた前記第1チーズ用乳を、チーズ生成用の第2チーズ用乳に添加して混合する工程と、
    前記第1チーズ用乳と前記第2チーズ用乳とを混合した直後に、前記第1チーズ用乳が添加された前記第2チーズ用乳にレンネットを添加する工程と、
    を備え、
    前記スターター調製工程は、
    酵母エキスを還元脱脂乳に添加して培養液を生成する工程と、
    前記培養液に乳酸菌を添加して培養を行う培養工程と、
    を含む、ナチュラルチーズの製造方法。
  3. 請求項2に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記前熟工程は、前記スターター調製工程により調製されたバルクスターターを、前記第1チーズ用乳に対して、重量比で1:2〜2:1で添加する、ナチュラルチーズの製造方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記培養工程が、乳酸菌の対数増殖期の過程で終了される、ナチュラルチーズの製造方法。
  5. 請求項1または請求項2に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記酵母エキスが前記培養液に0.1重量%以上で添加される、ナチュラルチーズの製造方法。
  6. 請求項1または請求項2に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記スターター調製工程は、
    前記培養液中の乳酸菌の濃度を高める濃度調整工程、
    を含む、ナチュラルチーズの製造方法。
  7. 請求項6に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記濃度調整工程は、中和培養法が用いられる、ナチュラルチーズの製造方法。
  8. 請求項7に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記濃度調整工程では、所定の培養時間が経過した後に、所定量の中和剤が連続的に添加される、ナチュラルチーズの製造方法。
  9. 請求項8に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記中和剤は、水酸化ナトリウムである、ナチュラルチーズの製造方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記中和剤は、1.5kgの前記培養液に対して、1g/min以下の速度で添加される、ナチュラルチーズの製造方法。
  11. 請求項6に記載のナチュラルチーズの製造方法において、
    前記濃度調整工程は、培養液へ予め緩衝剤を添加する方法が用いられる、ナチュラルチーズの製造方法。
  12. 請求項1または請求項2に記載のナチュラルチーズの製造方法が、連続式チーズ製造方法である、ナチュラルチーズの製造方法。
JP2013059229A 2007-05-21 2013-03-22 ナチュラルチーズの製造方法 Active JP5843205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059229A JP5843205B2 (ja) 2007-05-21 2013-03-22 ナチュラルチーズの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007134253 2007-05-21
JP2007134253 2007-05-21
JP2013059229A JP5843205B2 (ja) 2007-05-21 2013-03-22 ナチュラルチーズの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009515230A Division JP5535619B2 (ja) 2007-05-21 2008-05-19 ナチュラルチーズの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013143956A JP2013143956A (ja) 2013-07-25
JP5843205B2 true JP5843205B2 (ja) 2016-01-13

Family

ID=40031921

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009515230A Active JP5535619B2 (ja) 2007-05-21 2008-05-19 ナチュラルチーズの製造方法
JP2013059229A Active JP5843205B2 (ja) 2007-05-21 2013-03-22 ナチュラルチーズの製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009515230A Active JP5535619B2 (ja) 2007-05-21 2008-05-19 ナチュラルチーズの製造方法

Country Status (5)

Country Link
JP (2) JP5535619B2 (ja)
KR (1) KR101453586B1 (ja)
CN (1) CN101677585B (ja)
HK (1) HK1138483A1 (ja)
WO (1) WO2008143224A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009028112B4 (de) * 2009-07-30 2016-02-11 Deutsche Telekom Ag Betriebsverfahren für mobiles elektronisches Gerät und dafür ausgebildetes Gerät
CN107105685B (zh) 2014-10-29 2020-10-30 中央大学产学合作团 用于缓解宿醉的含有乳球菌属菌株作为活性成分的食品组合物
JP6898713B2 (ja) * 2016-07-06 2021-07-07 雪印メグミルク株式会社 白カビ系チーズ及びその製造方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2537674B2 (ja) * 1988-10-27 1996-09-25 雪印乳業株式会社 低pH乳を用いたナチュラルチ―ズの製造法
JPH04349878A (ja) * 1991-05-29 1992-12-04 Morinaga Milk Ind Co Ltd スターターの製造法
JP3587536B2 (ja) * 1992-12-11 2004-11-10 株式会社バイオックス カルシウム補強剤及びその製造方法
JPH0856651A (ja) * 1994-08-26 1996-03-05 Morikawa Kenkoudou Kk 乳酸菌の増殖方法およびそれを利用する乳酸菌パウダーの製造方法
JP3299068B2 (ja) * 1994-09-01 2002-07-08 雪印乳業株式会社 乳酸菌スターター用培養基およびこれを用いたチーズの製造方法
FI100338B (fi) * 1995-07-18 1997-11-14 Danisco Sugar Finland Oy Menetelmä puhtaan maitohapon valmistamiseksi
JP3468955B2 (ja) * 1995-12-01 2003-11-25 三菱重工業株式会社 微細藻による乳酸の製造方法
JPH09173090A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Mercian Corp L(+)−乳酸の製造法及びその製造装置
US6177118B1 (en) * 1998-11-06 2001-01-23 New Zealand Milk Products (North America) Inc. Methods for producing cheese and cheese products
JP4291139B2 (ja) * 2001-08-03 2009-07-08 セーホーエル.ハンセン アクティーゼルスカブ 酪農製品を製造するための方法およびスターターカルチャーを製造するための装置
WO2003086093A1 (en) * 2002-04-12 2003-10-23 Meiji Dairies Corporation Cheese capable of disinfecting helicobacter pylori

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013143956A (ja) 2013-07-25
HK1138483A1 (en) 2010-08-27
KR20100017206A (ko) 2010-02-16
CN101677585B (zh) 2013-02-13
CN101677585A (zh) 2010-03-24
KR101453586B1 (ko) 2014-10-22
WO2008143224A1 (ja) 2008-11-27
JPWO2008143224A1 (ja) 2010-08-12
JP5535619B2 (ja) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5080913A (en) Process for preparing low fat cheese
US6475538B2 (en) Process for mozzarella cheese
JP5226820B2 (ja) モッツァレラチーズの製造方法
JP5843205B2 (ja) ナチュラルチーズの製造方法
JP2023165923A (ja) カマンベールチーズ
AU2014244900A1 (en) Method for producing processed cheese
AU2014239483B2 (en) White mold cheese and method for producing same
KR102091506B1 (ko) 치즈의 제조방법 및 제조된 치즈
JP4264371B2 (ja) ナチュラルチーズの製造方法
JP5087649B2 (ja) モッツァレラチーズの製造方法
AU2006278583B2 (en) Cheese with sodium gluconate to inhibit calcium lactate crystal formation
JP5979930B2 (ja) 白カビ系チーズ及びその製造方法
JP7319033B2 (ja) 軟質カビ系チーズ用スターター
US3840669A (en) Preparation of white pickled cheese
JP7401045B2 (ja) パスタフィラータチーズの製造方法
TWI842744B (zh) 軟質黴系乾酪用菌元
RU2541760C1 (ru) Способ подготовки молока для выработки сыра
WO2016181830A1 (ja) 保存性の良好な容器詰めの弾力性のあるナチュラルチーズの製造方法
JPH10210931A (ja) 半硬質又は硬質チーズ及びその製造法
BR102015016208A2 (pt) queijo coalho de leite de cabra (isolado ou em mistura com leite de vaca) maturado
JP2012016283A (ja) プロセスチーズ用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150706

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5843205

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350