JP5837769B2 - 自動ねじ締め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ねじあるいは六角ボルト等の締結部品を締結する自動ねじ締め装置に関する。
生産設備の稼動中において、設備の異常によりワークが損傷することがある。このような損傷したワークは、修正して再利用されるか修正不能と判断されると廃棄されるため、ワークに係るコストが増加する。このような問題を抱える生産設備の一例である従来の自動ねじ締め装置は、一般的に特許文献1に示すものが知られており以下に説明する。
特許文献1に示す従来の自動ねじ締め装置は、円筒状で側面に長穴を形成されたケーシングパイプと、このケーシングパイプ内にスプリングを配し、このスプリングに当接し下方へ付勢される摺動ブッシュを配し、この摺動ブッシュを前記ケーシングパイプから抜けないように規制するストッパリングを有する。前記摺動ブッシュには締結部品の一例であるねじの吸着を可能な吸着パイプが固定されており、この吸着パイプにねじの駆動部と係合可能でかつ回転可能なビットが内挿される。一方、前記摺動ブッシュにはL型のホース継手が固定されて、このホース継手は前記ケーシングパイプの長穴部から突出しており、このホース継手の突出部に係合レバーが固定されて吸着パイプの摺動と連動する。一方、前記係合レバーの摺動方向に延びるようにチェック軸が配置され、このチェック軸は係合レバーに当接して摺動可能であるとともに、この摺動状態に応じてチェック軸の端部を検出可能なセンサがねじ無し検出用として配置されている。次にこの自動ねじ締め装置の作用について説明する。ねじを吸着した吸着パイプは、軸方向に下降するとその先端が被締結物に当接し、ビットが前記スプリングの撓みによって押し出される形でワーク側に接近する。これにより、ねじの先端と締結物とが当接してビットとねじの駆動部とが嵌合して、ねじはビットの回転を受けて締結物に螺入される。その後、自動ねじ締め装置は、トルクアップあるいは前記ビットの下降開始から所定の時間経過するとビットの回転を停止するとともに、前記センサの検出信号に基づきねじ無しのチェックを行う。
実公平6-37869号広報
上述のような従来の自動ねじ締め装置において、ねじの落下などによりねじの無い状態でねじ締めが行われると、ビットは前述の通りトルクアップあるいはビットの下降開始から所定時間経過するまで回転および下降する。このため、ビットの先端がワークに当接してワークを削る等、ワークおよびビットが損傷する問題があった。
本発明は上記課題に鑑みて創成されたものであり、ねじをワークに螺入中、締結部品が無いことを判断して、即座にビットの下降および回転を停止させ、ワークにビットの先端を当接させずビットおよびワークの損傷を防止する自動ねじ締め装置の提供を目的とする。この目的を達成するために、本発明は、回転駆動源の駆動を受けて回転可能かつ締結部品の駆動部に係合可能なビットを有するドライバツールと、このドライバツールを前記ビットの軸方向に往復移動操作可能に支持した往復移動手段とを有する自動ねじ締め装置において、ビットの位置が判定開始設定点に到達すれば、ビットに作用する推力を検出し、この実ビット推力とあらかじめ設定した判定基準推力とを比較して前記締結部品の有無を判断するとともに締結部品が無いと判断すればねじ締めを中断するよう制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
なお、前記往復移動手段は、回転駆動源の一例であるACサーボモータと、このACサーボモータに連結したボールねじとから構成することが好ましい。また、ビットの推力をACサーボモータの負荷電流に基づき検出することが好ましい。さらに、ビットの位置をACサーボモータの出力パルス信号に基づき検出することが好ましい。
本発明の自動ねじ締め装置は、ねじ締め中にねじが無いことを検出して、ビットがワークに当接することなくビットの回転と下降とを停止するため、ビットおよびワークの損傷を防止する利点がある。また、正規のねじの首下長さよりも短いねじ(以下、短ねじという)が誤って供給された場合であっても、前記短ねじは通常よりも遅くワークに螺入され始めるため、ねじ締め異常として検出でき、異品ねじの締結を未然に防止する利点もある。
本発明に係わる一実施例の自動ねじ締め装置の一部切欠断面図である。 本発明に係わるねじ締め作業の動作図である。 本発明に係わるねじ締め制御のフローチャートである。 本発明に係わるねじ締め制御のフローチャートである。 本発明に係わるねじ締め制御のフローチャートである。 本発明に係わるねじ締め制御のフローチャートである。
以下、図1ないし図6に基づき本発明の一実施例を説明する。自動ねじ締め装置10は、締結部品の一例であるねじ61の駆動部と係合可能なビット23を有するドライバツール20と、このドライバツール20を前記ビット23の軸方向に往復移動操作可能に支持した往復移動手段30と、前記ドライバツール20および前記往復移動手段30を制御可能な制御手段40とから構成される。
前記ドライバツール20は、その上部に回転駆動源の一例であるACサーボモータ(以下、単にモータ21という)と、このモータ21の出力軸の回転角を検出可能なエンコーダ22とを具備しており、前記モータ21の出力軸に磁化されたビット23が直結されている。
前記往復移動手段30は、ベース33に垂直に立設されたロッド34a、34bの上部にモータ取付板35が固定される。このモータ取付板35には回転駆動源の一例であるACサーボモータ(以下、単にモータ31という)と、このモータ31の出力軸の回転角を検出可能なエンコーダ32とが固定されており、前記モータ31の出力軸にはボールねじ36が接続されている。このボールねじ36には、ボールねじ36のリードに沿って往復可動するナット部材37が配されており、このナット部材37にブラケット38が固定されている。このブラケット38は、前記ロッド34a、34bのそれぞれに挿通されており、その前方には前記ドライバツール20が固定される。よって、前記モータ31の出力軸が回転することで、前記ボールねじ36が回転し、前記ブラケット38および前記ドライバツール20は、ボールねじ36の軸線と平行に昇降する。
前記制御手段40は、前記モータ21および前記エンコーダ22に接続されたモータ制御部41と、前記モータ31および前記エンコーダ32に接続されたモータ制御部42と、これらモータ制御部41,42への駆動指令およびプログラム処理等を可能な制御部43と、ねじ各部の寸法データ(ねじのリード、首下長さ等)等からなるねじ締めパラメータ、前記モータ21,31の制御データ(ねじ締めの過程における出力トルクや速度等)、前記ねじ締めパラメータおよび制御プラグラム等を記憶するとともに、ねじ締め結果データおよびねじ締め作業時に生成される一時データ等の記憶領域を有する記憶部44と、各種情報の入力画面およびねじ締め作業における各種情報を表示可能な表示部45と、前記各種データや前記ねじ締めパラメータ等を入力するための入力部46とを備えている。
前記制御データは、ねじ締めを開始する時点のビット23の昇降位置であるねじ締め開始設定点と、ビット23の下降速度を切り替えるビット23の昇降位置の下降速度切替設定点と、後述する実ビット推力を算出し始めるビット23の昇降位置の判定開始設定点と、ねじ61の有無判定の基準となる判定基準推力と、前記ねじ締め開始設定点から前記下降速度切替設定点に到達するまでのビット23の下降指令速度(以下、第1下降指令速度という)と、前記下降速度切替設定点に到達直後から前記推力切替設定点に到達するまでのビット23の下降指令速度(以下、第2下降指令速度という)と、前記推力切替設定点に到達直後からトルクアップするまでのビット23の下降指令速度(以下、第3下降指令速度という)と、ビット23の設定推力である第1指令推力および第2指令推力と、前記第1指令推力から第2指令推力に切り替えるビット23の昇降位置の推力切替設定点と、正常なねじ締めを完了した時点のビット23の昇降位置であるねじ締め完了設定点と、前記ねじ61のリードに規制されて回転しながら下降する実際のビット23の下降速度である螺入速度と、前記ボールねじ36のリードとからなり、これらのデータはあらかじめ前記入力部46を介して前記記憶部44に保存される。
前記モータ制御部41は、前記モータ21に生じている実際の負荷電流(以下、実負荷電流という)および前記エンコーダ22から出力される出力パルス信号を常時検出可能に構成されるとともに、これらモータ21の実負荷電流とエンコーダ22の出力パルス信号とを入力し、これらの情報を前記制御部43へ送信している。
同様に、前記モータ制御部42は、前記モータ31の実負荷電流および前記エンコーダ32から出力される出力パルス信号を常時検出可能に構成されるとともに、これらモータ31の実負荷電流とエンコーダ32の出力パルス信号とを入力し、これらの情報を前記制御部43へ送信している。
前記モータ21の実負荷電流は、モータ21の出力軸に生じている負荷トルク(以下、実負荷トルクという)とほぼ比例関係にあり、このモータ21の実負荷トルクは、ビット23に生じている反力トルクとほぼ一致する。一方、前記モータ31の実負荷電流は、前記ドライバツール20の昇降時に前記ボールねじ36から前記ナット部材37に与えられる前記ボールねじ36の軸方向の押圧力(以下、推力という)とほぼ比例関係にあり、このナット部材37に生じる推力(以下、実ナット推力という)は、ナット部材37の昇降と同期する前記ビット23に生じる推力(以下、実ビット推力という)と相関関係がある。
つまり、前記モータ21の実負荷電流は、ねじ61に与える締付けトルク(以下、実出力トルクという)に置き換えられる一方、前記モータ31の実負荷電流は、ビット23の実ビット推力に置き換えることがそれぞれ可能となる。
また、前記エンコーダ22,32の出力パルス信号は、前記制御部43によってモータ21,31の出力軸の所定時間に対する回転角度(以下、出力軸回転数という)に変換される。このモータ21の出力軸回転数は、前記ビット23の出力軸回転数と同一であるため、エンコーダ22の出力パルス信号から、ビット23の出力軸回転数を求めることができる。一方、前記モータ31の出力軸の回転角度は、モータ31の回転方向と前記ボールねじ36のリードとから前記ナット部材37の昇降方向の位置(以下、昇降位置という)を求めることができる。このナット部材37の昇降位置は、ナット部材37と前記ビット23との昇降が同期するため、前記モータ31の出力軸の回転角度から前記ビット23の昇降位置および昇降速度を求めることができる。
前記モータ21,31は、前記モータ制御部41,42を介し、前記制御部43の駆動指令によって駆動しており、この駆動指令の制御は、モータ21,31の出力軸回転数を確認した後、それぞれの出力軸回転数があらかじめ設定された回転数となるようにモータ21,31に与える電流を変更して行われる。具体的には、モータの出力軸回転数は、モータの出力軸回転数があらかじめ設定された回転数を下回る場合であればモータに与える電流を増加させ、上回る場合あればモータに与える電流を減少させて微調整される。このとき、モータ21,31に与えるそれぞれの最大の電流をあらかじめ制限することで、上述のビット23の実出力トルクあるいは実ビット推力とは、それぞれ制限することができる。
前記第1、第2、第3下降指令速度は、前記モータ31の出力軸回転数と前記ボールねじ36のリードによって決定される。このため、モータ31の出力軸の設定回転数は、あらかじめ設定された各下降指令速度をボールねじ36のリードで除し、さらに60秒を乗じて求めることができる。また、前記第1下降指令速度は、前記第2および第3下降指令速度よりも高く設定される。一方、前記第2および第3下降指令速度は、後述する螺入速度よりも高く設定されるため、この速度差によってねじ螺入中のビット23は、常時ねじ61を押し付けるため、前記実ビット推力を生じる。なお、前記第2下降指令速度と第3下降指令速度とは、同一の速度に設定してもよい。
また、前記第1指令推力および前記第2指令推力は、ビット23とねじ61との係合が解けるカムアウト現象の発生を防止し、かつねじ61の螺入中に生じる実ビット推力の抑制するために設定される。前記カムアウト現象は、前記実出力トルクが高くなるほどビット23が浮き上がりやすいため、図2に示すように前記第2指令推力は、前記第1指令推力よりも高く設定される。また、ねじ61の螺入中に生じる実ビット推力は、ねじ61を介してワークに負荷されるため、ワークが例えば精密部品であれば制限する必要がある。
ここで、本実施例における具体的なモータ31の駆動指令について、以下に説明する。前記制御部43からモータ制御部42に送る駆動指令信号は、図2に示す第1締結工程、第2締結工程および第3締結工程の3つの工程毎に発せられている。まず、第1締結工程で発せられる駆動指令信号は、前記第1下降指令速度のみに基づく駆動指令信号(以下、第1駆動指令信号という)であり、第2締結工程で発せられる駆動指令信号は、前記第2下降指令速度および前記実ビット推力を制限した駆動指令信号(以下、第2駆動指令信号という)であり、第3締結工程で発せられる駆動指令信号は、前記第3下降指令速度および前記実ビット推力を制限した駆動指令信号(以下、第3駆動指令信号という)である。このように、前記第1駆動指令信号は、実ビット推力が制限されておらず、上述のモータ31の負荷電流が制限されていない。これは、前記第1締結工程では、前記ねじ61の先端と締結物71とが当接しないため、実ビット推力が図2に示すようにほぼ0(零)となり上昇しないことと、前記ビット23の下降速度を停止状態の0(零)から高速へ即座に切り替えてねじ締めに係る時間を短縮するため、モータ31に与える電流を高く設定できるようにするためである。
また、前記ねじ締めパラメータは、所謂ねじ61のリードおよび首下長さとからなり、前記入力部46を介して前記記憶部44にそれぞれ保存されている。
前記判定開始設定点は、以下の2つの条件に適合する範囲内で設定されている。
1.図2に示すように、ねじ61が前記締結物71に当接してビット23の推力が第1指令推力に到達するビット23の昇降位置から前記ねじ締め完了設定点までの範囲であること。
2.下降するビット23が判定開始設定点に到達して、ねじ無しと判定され下降を中止されても、ビット23の先端部が被締結物72あるいは締結物71に当接せず完全に停止できる位置であること。
前記判定基準推力は、前記判定開始設定点に到達した時点の前記実ビット推力と比較する値であり、前記第1指令推力未満に設定されている。これにより、前記実ビット推力が判定基準推力を超えていれば制御部43は、ビット23でねじ61を押し付けながら螺入していると判断して正常なねじ締めが行われていると処理する一方、前記実ビット推力が判定基準推力を超えていなければ、ねじが無いと判断してねじ締めを中断する処理を行う。
前記螺入速度は、ねじ61を締結物71に螺入し始めてからねじ61の頭部と前記被締結物72とが当接するまでのビット23の下降速度であり、正規のねじ61のリードと前記モータ21の出力軸の設定回転数によって規制された速度である。よって、この螺入速度は、上述のモータ21の出力軸の設定回転数に前記ねじ61のリードを乗じ、さらに60秒を除して求めることができ、前記制御部43において自動計算され、その後前記記憶部44に自動登録される。具体的な数値例として、ねじ61のリードが0.7mm、モータ21の出力軸の設定回転数が300rpmであれば、螺入速度は、300rpm×0.7mm÷60秒から求められる3.5mm/秒となる。なお、これらの数値例は、以下の説明にも用いる。
前記制御部43は、図3ないし図6に示すように、
S01:モータ制御部41に駆動指令を送るとともに、モータ制御部42に第1駆動指令信号を送る。
S02:モータ制御部42からエンコーダ32の出力パルス信号を取得する。
S03:ビット23の昇降位置を割り出す。
S04:判定開始設定点が第2下降指令の有効な範囲に設定されていなければS14にジャンプする。
S05:ビット23が下降速度切替設定点に到達するのを待つ。
S06:モータ制御部42に第2駆動指令信号を送る。
S07:ビット23が判定開始設定点に到達するのを待つ。
S08:モータ制御部42からモータ31の実負荷電流を取得する。
S09:実ビット推力を算出し、記憶する。
S10:実ビット推力が判定基準推力以下であればS13にジャンプする。
S11:ビット23が推力切替設定点に到達するのを待つ。
S12:モータ制御部42に第3駆動指令信号を送り、S23にジャンプする。
S13:モータ制御部41,42にモータ駆動停止指令信号を送る。
S14:ねじ無し異常表示信号を表示部45に送り、S30にジャンプする。
S15:ビット23が下降速度切替設定点に到達するのを待つ。
S16:モータ制御部42に第2駆動指令信号を送る。
S17:ビット23が推力切替設定点に到達するのを待つ。
S18:モータ制御部42に第3駆動指令信号を送る。
S19:ビット23が判定開始設定点に到達するのを待つ。
S20:モータ制御部42からモータ31の実負荷電流を取得する。
S21:実ビット推力を算出し、記憶する。
S22:実ビット推力が判定基準推力以下であればS30にジャンプする。
S23:モータ21の実負荷電流が目標の締付けトルクに相当する電流に到達していなければS27にジャンプする。
S24:モータ制御部41,42にモータ駆動停止指令信号を送る。
S25:ビット23がねじ締め完了設定点に到達していなければS29にジャンプする。
S26:ねじ締め正常表示信号を表示部45に送り、S30にジャンプする。
S27:ねじ締め開始から所定時間経過していればS23にジャンプする。
S28:ねじ空転異常表示信号を表示部45に送り、S30にジャンプする。
S29:ねじ浮き異常表示信号を表示部45に送る。
S30:モータ制御部42に逆転駆動指令信号を送る。
S31:ねじ締め開始設定点に復帰するのを待つ。
S32:モータ制御部42にモータ駆動停止指令信号を送る。
S33:エンド
となるねじ締め制御を行う。
次に、自動ねじ締め装置10の作用について説明する。なお、この説明で使用する各設定の数値は一例である。
作業者(図示せず)は、前記ビット23の先端にねじ61を係合させて供給し、スタートスイッチ(図示せず)を押してスタート信号を発する。このスタート信号は、前記制御手段40へ入力され、前記制御部43は、前記モータ制御部41に駆動指令信号を送るとともに、前記制御部42に前記第1駆動指令信号を送る。これにより、前記モータ制御部41は、前記モータ21の出力軸をあらかじめ設定された回転数(300rpm)で駆動させる一方、前記モータ制御部42は、前記モータ31の出力軸を前記第1下降指令速度(例えば、200mm/秒)から算出された回転数(第1下降指令速度÷ボールねじ61のリード×60秒=200mm/秒÷12mm×60秒=1000rpm)で駆動させる。よって、前記ビット23は、前記ねじ61を締付ける方向に300rpmで回転しながら200mm/秒で下降する。
その後、前記制御部43は、前記モータ制御部42を介して前記エンコーダ32の出力パルス信号を取得してビット23の昇降位置を割り出し、前記判定開始設定点が第2締結工程内に設定されていなければ、図4に示すS15ないしS22のねじ締め制御を行う一方、第2締結工程内に設定されていれば、このビット23の昇降位置が前記下降速度切替設定点に到達するのを待つ。前記ビット23の昇降位置が下降速度切替設定点に到達していれば、制御部43は、前記モータ制御部42に前記第2駆動指令信号を送り、ビット23の下降速度を200mm/秒から例えば20mm/秒に切り替える。これにより、その後、ねじ61の先端と締結物71とが当接する際に生じる衝撃を軽減させワーク等の破損を防止している。また、ねじ61がその先端と締結物71とが当接して螺入され始めると前記ビット23の下降速度は、図2の螺入開始の位置を境に20mm/秒から前記螺入速度(3.5mm/秒)にさらに減速し、この速度差によって、実ビット推力は、ほぼ0(零)から前記第1指令推力へと上昇する。その後、ビット23の昇降位置が前記判定開始設定点に到達すれば、この時点の実ビット推力を算出して前記記憶部44に記憶する。
この実ビット推力が前記判定基準推力を超えていなければ、制御部43は、ねじ61が無いと判断し、前記モータ制御部41,42にそれぞれモータ21,31の駆動停止の信号(以下、駆動停止指令信号という)を送り、モータ21,31の回転を停止させる。また、前記判定開始設定点は、上述の条件に設定されているため、動作を停止した前記ビット23は、締結物71あるいは被締結物72に触れない位置に停止する。前記制御部43は、ねじ無し異常信号を前記表示部45へ出力するとともに、モータ制御部42を介してモータ31に逆転駆動する指令を与え、前記ビット23の昇降位置を前記ねじ締め開始設定点に復帰させてねじ締めを終了させる。このとき、表示部45は、ねじ無し異常の警告を表示しており、作業者にねじ締め異常であることを知らせる。
一方、前記実ビット推力が前記判定基準推力を超えていれば、制御部43は、正常なねじ締めが行われていると判断し、ビット23の昇降位置が前記推力切替設定点に到達するのを待つ。このビット23の昇降位置が推力切替設定点に到達すれば、制御部43は、前記モータ制御部42に前記第3駆動指令信号を送り、ビット23の下降指令速度が20mm/秒から例えば30mm/秒と上昇する。しかし、ビット23の実際の下降速度は、上述と同様に前記螺入速度(3.5mm/秒)が維持される一方、実ビット推力は、前記第1指令推力から前記第2指令推力へと上昇する。
その後、制御部43は、ねじ61の頭部の着座により上昇する前述のモータ21の実負荷電流があらかじめ設定された目標の締付けトルクに相当する電流に達していないことを確認すれば、ねじ締め開始からこの時点までの時間があらかじめ設定した時間を経過したか確認する。一方、ねじ締め開始からの時間があらかじめ設定された時間を経過していれば、制御部43は、ねじ61あるいは締結物71のめねじ等が破損したと判断し、前記モータ制御部41,42へそれぞれ前記駆動停止指令信号を送り、モータ21,31の回転を停止させるとともに、前記表示部45へねじ空転異常信号を出力する。これにより、表示部45は、ねじ空転異常の警告を表示して作業者にねじ締め異常であることを知らせる。その後、モータ制御部42は、制御部43の指令を受けてモータ31を逆転駆動させて前記ビット23を前記ねじ締め開始設定点に復帰させ、ねじ締めを終了させる。
一方、制御部43は、前記モータ21の実負荷電流があらかじめ設定された目標の締付けトルクに相当する電流に達していることを確認すれば、前記モータ制御部41,42にそれぞれ前記駆動停止指令信号を送り、モータ21,31の回転を停止させる。その後、制御部43は、ビット23の昇降位置が前記ねじ締め完了設定点に到達しているか確認し、到達していなければ、前記表示部45へねじ浮き異常信号を出力する。これにより、表示部45は、ねじ浮き異常の警告を表示して作業者にねじ締め異常であることを知らせる。その後、モータ制御部42は、制御部43の指令を受けてモータ31を逆転駆動させて前記ビット23を前記ねじ締め開始設定点に復帰させ、ねじ締めを終了させる。
また、前述のビット23の昇降位置が前記ねじ締め完了設定点に到達していれば、制御部43は、ねじ締め正常表示信号を前記表示部45へ出力する。これにより、表示部45は、ねじ締め正常の表示をして作業者に知らせる。その後、モータ制御部42は、制御部43の指令を受けてモータ31を逆転駆動させて前記ビット23を前記ねじ締め開始設定点に復帰させ、ねじ締めを終了させる。
以上説明したように、本発明の自動ねじ締め装置10は、ねじ締め中にねじの有無判定が行えるため、ねじ61が無いと判断すればビット23が被締結物72あるいは締結物71に当接するまでにビット23の回転および下降動作を停止でき、ビット23およびワークの損傷を防止する利点がある。
また、締結するねじが前記短ねじであっても、前記判定開始設定点を図2の螺入開始直後の位置に設定すれば、前記短ねじがねじ無し異常として検出することができる利点がある。これは、前記判定開始設定点に到達した時点において、短ねじの先端と締結物71とが当接していないため、実ビット推力がほぼ0(零)であり、前記判定基準推力に到達しないからである。つまり、本発明の自動ねじ締め装置10は、今までねじ締め後に探し出すことが困難であった前記短ねじの締結を未然に防止できる優れた利点もある。
なお、本実施例において、ドライバツール20は、ビット23を磁化したものとしたが、磁化していないビットにして、このビットの外周に配置した摺動可能な吸着パイプと、この吸着パイプの内部に連通する空気孔を備えたケーシングパイプとを具備するとともに、前記空気孔から空気を吸引可能にして吸着パイプ内にねじ61を吸着保持可能に構成してもよい。また、ねじ61は、今回小ねじを想定して説明したが、締結物71に下穴が設けられ、ねじの螺入と同時にめねじを形成するタッピンねじ(図示せず)にも適用できることは言うまでもない。さらに、本実施例において、判定開始設定点を前記第2締結工程内に設定したが前記第3締結工程内に設定してもよい。これにより、例えばワークを支持する受け治具の摩耗やワーク自体の寸法のバラツキ等によりワークの高さが正規の位置に比べて低くなっても、実ビット推力が前記判定開始設定点に到達した時点において十分に得られているため、ねじ無し異常の誤判定をより低減できる。
10 自動ねじ締め装置
20 ドライバツール
21 ACサーボモータ
22 エンコーダ
23 ビット
30 往復移動手段
31 ACサーボモータ
32 エンコーダ
36 ボールねじ
37 ナット部材
40 制御手段
61 ねじ
71 締結物
72 被締結物

Claims (4)

  1. 回転駆動源の駆動を受けて回転可能かつ締結部品の駆動部に係合可能なビットを有するドライバツールと、このドライバツールを前記ビットの軸方向に往復移動操作可能に支持した往復移動手段とを有する自動ねじ締め装置において、
    ビットの位置が判定開始設定点に到達すれば、ビットに作用する推力を検出し、この実ビット推力とあらかじめ設定した判定基準推力とを比較して前記締結部品の有無を判断するとともに締結部品が無いと判断すればねじ締めを中断するよう制御する制御手段を備えたことを特徴とする自動ねじ締め装置。
  2. 往復移動手段は、回転駆動源の一例であるACサーボモータと、このACサーボモータに連結したボールねじとから構成したことを特徴とする請求項1に記載の自動ねじ締め装置。
  3. ビットの推力をACサーボモータの負荷電流に基づき検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動ねじ締め装置。
  4. ビットの位置をACサーボモータの出力パルス信号に基づき検出することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の自動ねじ締め装置。
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