JP5836238B2 - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機 Download PDF

Info

Publication number
JP5836238B2
JP5836238B2 JP2012212593A JP2012212593A JP5836238B2 JP 5836238 B2 JP5836238 B2 JP 5836238B2 JP 2012212593 A JP2012212593 A JP 2012212593A JP 2012212593 A JP2012212593 A JP 2012212593A JP 5836238 B2 JP5836238 B2 JP 5836238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
seedling planting
planting
hole
support rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012212593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014064528A (ja
Inventor
和樹 福岡
和樹 福岡
野坂 健吉
健吉 野坂
征四郎 門脇
征四郎 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2012212593A priority Critical patent/JP5836238B2/ja
Priority to CN201310069586.2A priority patent/CN103650723B/zh
Publication of JP2014064528A publication Critical patent/JP2014064528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5836238B2 publication Critical patent/JP5836238B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Description

本発明は、たばこ苗、レタス苗等の苗を移植する苗移植機に関する。
苗移植機は、特許文献1に開示されているように、苗供給装置と苗植付け装置とを備えた苗移植機に、移植機構より前方に畝上面に適宜前後間隔にて凹所を形成するための土寄せ装置を備えており、前記苗植付け装置には、苗供給装置からポット苗を上昇位置の移植用カップに受け継がせるための苗取出し爪等からなる受け継ぎ機構を備え、移植用カップが上昇位置にあるとき、土寄せ装置は、その土寄せ体が、畝上面より下方に一定区間保持され、移植用カップが下降するとき、土寄せ体が畝上面より上方位置に保持されるように連動するように構成されている。
そして、前記土寄せ装置は、カム板で回動レバー及びターンバックルを介して回動片を回動させ、ねじりばねの付勢力に抗して土寄せ体を畝の上面より下方に押し下げるように構成されており、前記押し下げのタイミングは、移植用カップが上昇位置にて一定時間停止している間に実行され、土寄せ体が畝の上面より下方のレベルにて一定区間保持される。そして、移植用カップが下降するとき、従動コロがカム板の無い位相に位置して、ねじりばねの付勢力にて土寄せ体が畝の上面より上方位置に保持されるように連動する。
特開2000−175513号公報
前記従来技術においては、土寄せ体が畝上面より下方に一定区間保持されるので、形成される凹部(拡大穴)は穴底が平坦になり、灌水が苗に集中し難くなり、また、土寄せ体を畝の上面より下方に押し下げるタイミングを、移植用カップが上昇位置にて一定時間停止している間に実行されるので、移植用カップを下降して移植する動作と時間的にズレていて、株間距離を長くしたり、苗移植機の走行速度を遅くしたりする必要があり、穴掘り移植作業の効率を高めることが困難になっている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした苗移植機を提供することを目的とする。
本発明は、苗植付具が下降して上昇する移植動作中に鍬部材で拡大穴掘り動作させることにより、苗の植え付けをしながら、苗植付用穴の形成予定位置で底になる拡大穴を掘ることができるようにした苗移植機を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、畝Rを跨いで移動可能な移動機体Tと、この移動機体Tに設けられていて植付駆動軸30の回動により周期的に上下動して畝Rに突入して苗植付用穴W1を形成しながら苗Nを植え付ける苗植付具U1を有する苗植付装置Uと、この苗植付装置Uの上方に配置されていて上昇位置の苗植付具U1へ苗Nを供給する苗供給装置Kとを備え、前記苗植付装置Uの苗植付具U1の前方に苗植付用穴W1の形成予定位置の手前から前方まで苗植付用穴W1より浅くかつ大きい拡大穴W2を形成する拡大穴掘り機構130を設けており、
前記拡大穴掘り機構130は、苗植付具U1の上下動と連動して上下動することにより苗植付用穴W1の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴W2を形成する鍬部材131を有していることを特徴とする。
第2に、前記拡大穴掘り機構130は、移動機体Tに枢支されていて前記鍬部材131を取り付けた支持杆132と、この支持杆132を上方へ付勢する付勢部材133と、植付駆動軸30の回動により下動して支持杆132を下降させる作動部材134とを有することを特徴とする。
第3に、前記作動部材134に、作動部材134によって支持杆132を下降させるタイミングを調整するタイミング調整手段136を設けていることを特徴とする。
第4に、前記移動機体Tと支持杆132との間に、付勢部材133による支持杆132の上昇上限を設定する上限設定手段145を設けていることを特徴とする。
第5に、前記支持杆132に、鍬部材131に大抵抗が加わったときに鍬部材131を後上方へ逃がす鍬逃がし手段150を設けていることを特徴とする。
第6に、前記植付駆動軸30は回転動力が伝達される短軸85aにアーム85bを介してリンク軸85cを支持しており、このリンク軸85cに揺動アーム135の基部を枢支し、この揺動アーム135の先端に作動部材134を枢支しており、
前記作動部材134は、揺動アーム135の基部と当接して上向き回動を規制する規制部134aと、植付駆動軸30が回動して規制部134aが揺動アーム135の基部と当接した状態で下向き回動しかつ支持杆132と当接して下降させる押し下げ部134bと、支持杆132と係合していて押し下げ部134bを支持杆132から離す方向の揺動力を受ける揺動案内部134cとを有することを特徴とする。
第7に、前記苗植付装置Uは、移動機体Tに枢支された一対の第1リンク26と、この第1リンク26に設けられた植付揺動体27に枢支されていて先端に苗植付具U1を支持した一対の第2リンク28と、この一対の第2リンク28の一方と連結された回転アーム29と、この回転アーム29を回転駆動する植付駆動軸30とを有しており、前記拡大穴掘り機構130は第1リンク26、植付揺動体27及び第2リンク28の下方に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、苗の植え付けをしながら、苗植付用穴の形成予定位置で底になる拡大穴を掘ることができる。
即ち、請求項1に係る発明は、苗植付具U1の前方に、苗植付具U1の上下動と連動して上下動することにより苗植付用穴W1の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴W2を形成する鍬部材131を有しているので、苗植付具U1による苗移植動作と連動して、苗植付用穴W1の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴W2を効率よく形成することができる。
また、鍬部材131と、鍬部材131を取り付けた支持杆132と、この支持杆132を上方へ付勢する付勢部材133と、植付駆動軸30の回動により下動して支持杆132を下降させる作動部材134とで、苗植付具U1の移植動作と連動して拡大穴W2を形成する機構を簡単に構成することができる。
さらに、作動部材134にタイミング調整手段136を設けているので、作動部材134によって支持杆132を下降させるタイミングを調整することができる。
請求項2に係る発明は、移動機体Tと支持杆132との間に上限設定手段145を設けているので、付勢部材133による支持杆132の上昇を限定して、鍬部材131の下縁131aを畝Rの上面に近い位置に配置することが可能になり、拡大穴W2形成後に畝Rから抜け出た鍬部材131で、鍬部材131自身が押し動かした畝Rの土山を削ることができる。
請求項に係る発明は、支持杆132に鍬逃がし手段150を設けて、鍬部材131に大抵抗が加わったときに鍬部材131を後上方へ逃がすので、鍬部材131が石等に当たったときに逃がすことができ、鍬部材131、支持杆132等の損傷を防止できる。
請求項4に係る発明は、植付駆動軸30は回転動力が伝達される揺動アーム135の先端に設けた作動部材134によって、鍬部材131を取り付けた支持杆132を直接的に押し下げることができ、強力な穴掘りが可能になる。
請求項5、6に係る発明は、苗植付装置Uの第1リンク26、植付揺動体27及び第2リンク28の下方に拡大穴掘り機構130が配置されているので、拡大穴掘り機構130が苗植付具U1の移植動作を妨害することがなく、苗移植動作と同時に拡大穴W2の穴掘りが可能になる。
本発明の実施の形態を示す苗移植機の全体斜視図である。 同全体側面図である。 同全体平面図である。 移動機体の側面図である。 移動機体の平面図である。 苗植付装置及び苗供給装置の側面図である。 苗植付装置及び苗供給装置の平面図である。 苗供給装置の側面図である。 苗供給装置の平面図である。 苗供給装置の要部の側面図である。 苗供給装置の要部の背面図である。 苗供給装置の要部の平面図である。 供給連動手段の側面図である。 係合回転体の側面図である。 苗植付装置の側面図である。 苗植付装置の平面図である。 苗植付装置の要部の側面図である。 苗植付装置の要部の平面図である。 苗植付装置の苗植付動作開始時の側面図である。 苗植付装置の苗植付動作中の側面図である。 苗植付装置の拡大穴掘り機構の側面図である。 拡大穴掘り機構の穴掘り動作前半を示す説明図である。 拡大穴掘り機構の穴掘り動作後半を示す説明図である。 拡大穴掘り機構の作動部材の側面図である。 拡大穴掘り機構の変形例を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、畝Rを跨いで長手方向に移動しながら、たばこ、野菜等のセル成形苗、ソイルブロック苗、ポット苗等と称される苗Nを所定間隔をおいて植え付けていく歩行型の苗移植機1を例示している。
この苗移植機1は大別して、走行可能な移動機体Tと、この移動機体Tの後部に設けられた苗植付装置Uと、この苗植付装置Uの後上方に設けられていて苗植付装置Uへ苗Nを供給する苗供給装置Kと、移動機体Tの前上部に左右にわたって配置された苗台Yとを備えている。
移動機体Tは、ミッションケースMから前方へ架台7が突出してその上部にエンジン(駆動源)Eを搭載し、ミッションケースMの後部に前フレームと後フレームとを連接したメインフレーム8を取り付け、これらによって機本体T1を構成し、機本体T1の後部、即ちメインフレーム8の後端に操縦ハンドルHを連結しており、ミッションケースM及び架台7によって前輪(前走行装置)40と後輪(後走行装置)41とを懸架している。
前走行装置としての左右前輪40は、それぞれ畝間溝を転動するタイヤ輪であり、移動機体Tに対して左右位置調整自在である。後走行装置としての左右後輪41もそれぞれ畝間溝を転動する左右一対のタイヤ輪であり、移動機体Tに対して左右位置調整自在である。
図1〜7において、ミッションケースMはエンジンEからの動力をベルト伝動手段52を介して入力され、その動力をクラッチ及び変速機構等を有する動力伝達機構53を介して変速し、走行出力軸54から走行動力を出力すると共に、移植出力軸55から作業動力を出力している。
走行出力軸54はミッションケースMを貫通して左右に突出しており、左右両端には伸縮伝動軸57が連結され、伸縮伝動軸57の先端に先端軸58が直結され、この伸縮伝動
軸57及び先端軸58は車軸ケース59内に挿通され貫通支持されている。
車軸ケース59はミッションケースMの側面に固定された取付部材61と、この取付部材61に支持された外筒ケース59Aと、この外筒ケース59Aに挿入された内筒ケース59Bとを有する。
取付部材61は、内部に走行出力軸54が挿通され、外部に外筒ケース59Aが走行出力軸54廻り回動自在に支持されており、外筒ケース59Aには後連動アーム66が設けられている。内筒ケース59Bは角筒形状であって、外筒ケース59Aに対して一体回動自在にかつ左右方向位置調整可能に挿入されている。
この内筒ケース59Bの左右方向外端には後輪伝動ケース62の上部が連結され、この後輪伝動ケース62の上部には前記先端軸58が支持され、下部には後輪41を支持した車輪軸63が支持され、先端軸58と車輪軸63との間にチェーン伝動手段64が設けられている。
前記走行出力軸54からの動力は、伸縮伝動軸57、先端軸58、チェーン伝動手段64及び車輪軸63を介して後輪41に伝達される。なお、車輪軸63に対して後輪41は左右方向位置変更可能になっている。
前記左右前輪40はそれぞれ前輪支持アーム67の下部に前軸67aを介して回動自在に支持され、前輪支持アーム67の上部には角筒部67bが設けられ、前角軸68の角軸部分に左右方向位置変更可能かつ一体揺動自在に取り付けられている。
左右各前角軸68の左右方向内端側は、架台7の前下部に設けた前支持ブラケット69に前横軸69a廻り回動自在に支持されている。前角軸68の角軸部分には前連動アーム70が一体回動自在に装着され、この前連動アーム70の先端に連動杆71が連結されている。
連動杆71の後端は外筒ケース59Aの後連動アーム66と連結されており、外筒ケース59Aの回動が前角軸68に伝達されるようになっており、これらの回動により、外筒ケース59Aを中心とする後輪伝動ケース62の角度と前角軸68を中心とする前輪支持アーム67の角度とが同時に同一角度変更され、移動機体Tが水平姿勢で昇降できるようになっている。
前記左右各前角軸68と左右各外筒ケース59Aとには、前後支持体72の前後部が相対回動自在に嵌合されており、この左右前後支持体72の後端部は、ミッションケースMの底面に固定のパイプ製の取付体73と連結されており、これら前後支持体72及び取付体73によって、前角軸68と外筒ケース59Aとは移動機体Tから突出している外端部が回動可能に支持されている。
図2〜5において、移動機体Tの架台7と後輪伝動ケース62との間には、昇降機構42が設けられている。前記架台7には、移動機体T昇降用の昇降シリンダ75と、この昇降シリンダ75によって前後に押し引き移動される軸サポート76が設けられ、この軸サポート76にローリング軸77が回動自在に支持されている。
ローリング軸77には昇降レバー77a、77bとローリングアーム77cとが固定されている。昇降レバー77a、77bはローリング軸77の左右両端に直径方向で互いに反対方向に突出し、外筒ケース59Aに設けた連動部材78と連動リンク79を介して連結されており、ローリングアーム77cの先端には軸サポート76に支持されたローリングシリンダ74が連結されている。
前記ローリングシリンダ74の伸縮作動で、ローリングアーム77cを介してローリング軸77を回動し、昇降レバー77a、77bを反対向きに揺動し、連動部材78及び連動リンク79を介して左右外筒ケース59Aを逆向きに回動して、移動機体Tの左右一方を上昇しかつ他方を下降させて左右傾動させる。これらによって昇降機構42のローリング手段が構成されている。
前記昇降シリンダ75の伸縮作動で、軸サポート76、ローリング軸77及び昇降レバー77a、77bは一体的に前後移動し、連動部材78と連動リンク79を介して左右外筒ケース59Aを同方向に回動して、移動機体Tを昇降させる。これらによって昇降機構42の昇降手段が構成されている。
前記昇降機構42は、ローリングアーム77c及びローリングシリンダ74等のローリング手段を割愛して、昇降シリンダ75で移動機体Tに昇降動作を行わせる昇降手段のみで構成してもよい。
図5〜9において、ミッションケースMの後部にはメインフレーム8が取り付けられ、このメインフレーム8の下側に植付フレーム82が装着され、この植付フレーム82の左右一側(左側)に作業伝動ケース83が装着されている。
作業伝動ケース83の前部はミッションケースMの側面に位置し、移植出力軸55と直結された前軸84を支持しており、作業伝動ケース83の後部は原動軸85を支持し、前軸84と原動軸85との間にチェーン伝動手段が設けられ、前記原動軸85が苗植付装置Uと苗供給装置Kの共通の動力伝達軸となっている。
原動軸85は植付フレーム82に枢支された同芯の左右短軸85aと、両短軸85aの内端に設けられたアーム85bと、左右アーム85bに架設されたリンク軸85cとを有し、図7、9の平面視で略クランク形状になっており、前記左短軸85aとリンク軸85cが苗植付装置Uの駆動を司る植付駆動軸30を構成し、右短軸85aが苗供給装置Kの駆動を司っている。
図6〜14において、前記苗供給装置Kは、縦軸10廻り間欠回転自在なターンテーブルSと、このターンテーブルSの周囲部に多数配置されていて苗Nを収納しかつ落下可能な苗供給具K1と、苗植付具U1の上下動に同期してターンテーブルSを駆動する供給駆動機構K2とを備えている。
前記原動軸85の右短軸85aは供給駆動機構K2の供給連動手段13の伝動始端であり、この右短軸85aにはブレーキディスク86が固定され、このブレーキディスク86には外周に凹部が形成されていて、ブレーキアーム87のローラ87aがスプリング87bによって弾圧されていて、右短軸85aが一定位置で停止するように、ブレーキディスク86で制動するようになっている。
このブレーキディスク86には連動ロッド88が枢支連結され、連動ロッド88はメインフレーム8に枢支された第1アーム89に連結され、この第1アーム89は中間軸90に設けられていて、同中間軸90に設けられた第2アーム91と一体揺動可能になっており、この第2アーム91にターンテーブルSを回動する供給連動部材17を連結している。なお、前記第1アーム89及び第2アーム91はベルクランクで一体に形成してもよい。
メインフレーム8には支持部材19が立設されており、この支持部材19にはターンテーブルSを回転自在に支持する縦軸10を取り付けた縦軸支持部19aと、横軸14を回転自在に支持する横軸支持部19bと、周囲支持部19cとが設けられている。
ターンテーブルSは、円盤の周囲部に苗供給具K1が周方向等間隔に多数配置されている。この苗供給具K1は、供給外カップ34a及びその中に挿入されていて実質的に苗Nを収納する供給内カップ(スリーブ)34bを有する供給カップ34と、供給外カップ34aの底口の下方にヒンジ35aを介して開閉自在に設けられていて苗Nを受持するシャッタ35とを有している。なお、シャッタ35のヒンジ35aは、供給外カップ34aとは別個にターンテーブルSの下面に支持してもよい。
前記苗供給具K1は15個設けられている。苗供給具K1は7、8個でもよいが、13ないし17個配置するのが好ましく、個数を倍増することにより移植速度を倍増して、移植作業をすることができる。15個の供給カップ34は1つおきに目印を付し、2人の伴走作業者が交互に苗Nを供給するようにしている。
ターンテーブルSの円盤は板金製であり、苗供給具K1近傍、苗供給具K1の配列の内周側に、スプロケット歯が係合可能な孔として形成された係合部11が、縦軸10を中心に環状に配列されている。
供給外カップ34aと供給内カップ34bとは共に下側から上側へ内径が拡大したラッパ形状であり、供給内カップ34bは移植する苗Nの大きさに応じて内径の異なるものと取り換え可能になっている。
ターンテーブルSの下方には、シャッタ35を開閉するシャッタ閉鎖部材36が支持部
材19の周囲支持部19cに受持されている。このシャッタ閉鎖部材36は棒材を平面視一部切欠略円形に形成しており、苗供給具K1のシャッタ35の下面に近接して配置されている。
前記ターンテーブルSは図9、12において時計廻りに回動し、その上の苗供給具K1は、メインフレーム8の左右方向中央に移動した位置がシャッタ35を開放して苗Nを落下供給する苗供給位置Pとなる。
前記シャッタ閉鎖部材36は、円形を一部切欠いた部位が苗供給位置Pに対応しており、この苗供給位置P以外の苗供給位置P前方から苗供給位置P直前までは、シャッタ35を開放姿勢から閉鎖しており、苗供給位置Pではシャッタ閉鎖部材36が切り欠かれていることによりシャッタ35の閉鎖が解除される。
略C字形状のシャッタ閉鎖部材36は、ターンテーブルSと同芯の円弧形状でかつシャッタ35を閉鎖姿勢にする中途閉鎖部36bと、苗供給位置P前方から上向き傾斜して中途閉鎖部36bに繋がりかつシャッタ35を開放姿勢から閉鎖する始端閉鎖部36cと、中途閉鎖部36bから苗供給位置P手前まで上面が中途閉鎖部36b上面より低い微少下動部36aとが形成されている。
シャッタ閉鎖部材36の微少下動部36aは、苗供給位置P手前部分にシャッタ35を供給カップ34から僅かに離して、収納している苗Nを微少下動させる部位であり、図6、8、10、11においては、中途閉鎖部36bから苗供給位置P手前まで下向き傾斜している。
葉が大きく広がった苗Nは、供給カップ34に収納された状態で、その上部口に葉が引っ掛かって落下抵抗を生じることがあるが、収納状態の苗Nを微少下動させると、予め落下体勢にすることができ、供給カップ34との葉の抵抗が減少し、シャッタ35全開で、苗Nの落下タイミングがずれることなく、スムーズにかつ確実に落下できる。
前記シャッタ閉鎖部材36の微少下動部36aは、図19に示す変形例のように、中途閉鎖部36bから下向き屈曲して、1段下がった水平部分で苗供給位置P手前まで延設してもよい。
図10〜14において、ターンテーブルSの下方の横軸14には、係合回転体12と間欠係合体15とが固定され、間欠揺動体16が揺動自在に支持されている。
係合回転体12はスプロケットで形成され、スプロケット孔として形成された係合部11と係合しており、横軸14の回転によって係合部11と係合してターンテーブルSを回転駆動する。
間欠係合体15は円板の外周に等間隔に突部15aを突出し、この突部15aの周方向両端に掛止部15bを形成しており、一方向の掛止部15bと係合するラチェット爪形状の係合爪18が間欠揺動体16に設けられている。
間欠揺動体16は中途部が横軸14に枢支され、一端がアーム形状でその先端に係合爪18と前記供給連動部材17の先端とが共通のピン94を介して連結され、他端に扇形状の爪解除部21が形成されており、供給連動部材17の押し引き移動によって揺動され、係合爪18を間欠係合体15の外周に沿って移動させる。
前記係合爪18は一端部に当接部18aを有し、この当接部18aが間欠揺動体16の止め部16aに当接することにより、図13、14において時計方向の回動が規制されており、供給連動部材17の引き移動で係合爪18が間欠揺動体16の掛止部15bと係合して間欠揺動体16を一定角度回動し、供給連動部材17の押し移動で係合爪18は反時計方向に後退回動して、間欠揺動体16を回動しないようになっている。
支持部材19には、間欠係合体15及び間欠揺動体16の前側にステーを介して正逆転ラチェット爪20A、20Bが設けられている。この正逆転ラチェット爪20A、20Bは間欠係合体15の外周面に当接可能であって、引っ張りスプリングによって間隔が狭まる方向に付勢されている。
逆転ラチェット爪20Bは、前記係合爪18が係合する間欠係合体15の一方向の掛止部15bと係合して、間欠係合体15の逆転(ターンテーブルSの逆転)を規制する。
正転ラチェット爪20Aは係合爪18が係合する間欠係合体15の反対方向の掛止部1
5bと係合して、間欠係合体15の正転(ターンテーブルSの正転)を規制する。
この正転ラチェット爪20Aは間欠揺動体16の扇形状の爪解除部21と当接可能になっており、係合爪18が掛止部15bと係合して間欠係合体15を回動するとき、爪解除部21が正転ラチェット爪20Aと当接してこれを掛止部15bと係合する位置から後退させ、正転ラチェット爪20Aによる間欠係合体15の正転規制を解除し、これにより間欠係合体15の正転が可能になって、係合爪18及び間欠揺動体16による間欠係合体15、横軸14及び係合回転体12の回動を行うことができる。
前記供給駆動機構K2は、ターンテーブルSの係合部11、係合回転体12及び供給連動手段13によって構成され、供給連動手段13は、原動軸85の右短軸85a、ブレーキディスク86、連動ロッド88、第1アーム89、第2アーム91、供給連動部材17、間欠揺動体16及び間欠係合体15等によって構成されている。
供給連動部材17が苗植付具U1を駆動する原動軸85と連結されていて、この原動軸85から動力が伝達されることにより、苗植付具U1と同期しており、原動軸85の1回転毎に供給連動部材17を1往復させて、間欠係合体15を掛止部15bの1間隔だけ回動し、ターンテーブルSを苗植付具U1の1間隔だけ間欠的に回動させる。
図6、7、15〜21において、前記苗植付装置Uは、移動機体Tの植付フレーム82の前上部に枢支された一対の第1リンク26と、この一対の第1リンク26に設けられた植付揺動体27と、この植付揺動体27に枢支されていて後上方へ延びる一対の第2リンク28と、この一対の第2リンク28の先端に開閉自在に支持された苗植付具U1と、一対の第2リンク28の一方とリンク軸85cを介して連結された回転アーム29と、この回転アーム29を駆動する植付駆動軸30と、放出手段95とを有しており、また、鎮圧輪101、植付深さ調整機構44、拡大穴掘り機構130等も備えている。
前記植付駆動軸30と回転アーム29とは、前記原動軸85の左側の短軸85aとアーム85bとであり、短軸85aが1回転することによりアーム85bを介してリンク軸85cが公転し、一対の第2リンク28の前後中途部を円形に回転することにより、一対の第1リンク26の揺動に拘束されながら、第2リンク28の先端の苗植付具U1が上下に長い略楕円形状の軌跡Lを移動する。
苗植付具U1は内部空洞の側面視略嘴形状であり、一対の第2リンク28の先端に装着された支持体96と、この支持体96に上側から苗Nが供給できるように開放したガイド部材97と、支持体96に枢支されていて下部が畝Rに突き刺し可能な尖端形状の前後一対の嘴部材98とを有している。
一対の嘴部材98は上部で枢支して下部を開閉自在とし、周期的(間欠的)な上下動により畝Rに突入して苗植付用穴W1を形成しながら、内部に保持した苗Nを下方に放出できるように構成されている。
前記放出手段95は、植付揺動体27に取り付けた支持腕95aと、この支持腕95aと一方の嘴部材98とを連結するロッド95bと、一方の嘴部材98と連動して他方の嘴部材98を反対揺動させる連動ピン95cとを有している。
苗植付具U1が上下移動範囲の下死点付近まで下降したときに、一方の嘴部材98が放出手段95のロッド95b及び支持腕95aによって外方へ揺動し、一方の嘴部材98の揺動が連動ピン95cによって他方の嘴部材98を反対方向に揺動を生じ、これにより一方の嘴部材98は開放されるようになる。
苗植付具U1は上下移動範囲の上死点において一対の嘴部材98が閉じた状態であって、苗供給位置PのターンテーブルSの苗供給具K1の直下に位置し、苗供給具K1から苗Nの供給を受け、上死点から前下向きに移動し、その途中から畝Rに突入し、下死点に近づくにつれて一対の嘴部材98を開放して苗植付用穴W1を形成すると同時に苗Nを放出し、苗放出後に一対の嘴部材98を閉じながら後上向きに移動する。
苗植付具U1の略楕円軌跡Lにおける前後移動は、移動機体Tが前進しているので相殺され、苗植付具U1は畝Rに対して垂直に近い姿勢で突入しかつ略垂直に近い姿勢で抜け出し、苗Nを略直立姿勢にして植付ける。
図1、2、15において、前記苗植付具U1の後方には左右一対の鎮圧輪101が配置
されている。この左右鎮圧輪101は植付フレーム82の後部側に支持機構102を介して高さ調整自在に支持されており、畝R上面の苗Nの植付け位置の左右両側を転動し、苗供給具K1で形成された苗植付用穴W1に投入された苗Nの左右両側の土を押圧して覆土する。
図2、3、6〜9、15、16において、前記苗植付具U1の前方には畝R上面を検出しかつ整地するために接地転動する接地体43が配置されている。この接地体43は畝上面に対する移動機体T及び苗植付具U1の高さを調整しかつ苗植付具U1の植付深さを設定する植付深さ調整機構44を構成しており、植付深さ調整機構44は調整レバー45によって調整される。
接地体43は畝上面の苗Nを植付ける予定の位置を広幅にわたって転動する略鼓形状(又は円筒形状)であり、支持枠105の後部に支持軸106を介して横軸廻り回転自在に支持されている。支持枠105の左右前部はミッションケースMの下部に固定の取付体73に支軸107を介して上下揺動自在に枢支されている。
左側の支軸107には筒材111が嵌装されており、この筒材111に第1センサアーム108が設けられ、この第1センサアーム108の上端は第2センサアーム109を介して昇降バルブ110と連動連結されており、この昇降バルブ110はミッションケースMの上部に配置されていて昇降シリンダ75を制御するものである。
また、筒材111には2又アーム112が設けられており、この2又アーム112の第1腕112aと支持枠105との間に接地体43を畝R側に付勢するスプリング113が設けられ、2又アーム112の第2腕112bには調整レバー45と連結するためのボーデンケーブル114のアウタケーブル114aの前端が連結されている。アウタケーブル114aの後端はメインフレーム8の後部に固定のケーブル取付部119に取り付けられている。
前記調整レバー45はメインフレーム8の後部に枢軸117を介して枢支され、この調整レバー45と一体回動するケーブルアーム118と支持枠105とがボーデンケーブル114のインナケーブル114bで連結されており、インナケーブル114bの先端は支持枠105に掛止されている。
調整レバー45を前後操作することにより、ボーデンケーブル114を介して支持枠105と第1センサアーム108との挟角が変化し、支持枠105が上下揺動して接地体43の高さが変更され、接地体43に対する移動機体T及び苗植付具U1の相対高さが調整される。昇降バルブ110を中立状態にしているときの接地体43の高さで苗植付具U1の上下動の下死点が決まり、畝Rの上面からの突っ込み深さが決定されるので、苗植付具U1の植付深さが設定される。
前記接地体43を設定高さで畝Rに接地させると昇降バルブ110は中立状態にあり、移動機体Tは昇降しないが、接地している畝Rの高さが変化すると、例えば、畝Rが高くなると、接地体43及び支持枠105が上向き揺動し、筒材111及び2又アーム112を介して第1センサアーム108を下動させ、これにより昇降バルブ110を作動し、昇降シリンダ75を伸張させて前後輪40、41を押し下げ、相対的に移動機体Tを上昇させ、苗植付具U1を畝R上面から設定高さに調整する。
調整レバー45は前方へ揺動すると、インナケーブル114bを介して支持枠105が下動し、接地体43が移動機体Tから下方へ離れ、第1センサアーム108及び第2センサアーム109が上動して昇降バルブ110を作動し、昇降シリンダ75を上昇側に制御する。従って、畝上面から移動機体T及び苗植付具U1の高さが高くなり、苗植付具U1による植付深さが浅く、即ち、苗植付具U1の下死点の高さが浅くなる。
逆に、調整レバー45を後方へ揺動すると、支持枠105が上動して第1センサアーム108、第2センサアーム109及び昇降バルブ110を介して昇降シリンダ75を下降側に制御し、接地体43が移動機体Tに近づき、畝上面から移動機体T及び苗植付具U1の高さが低くなり、苗植付具U1による植付深さが深くなる。
なお、図2、8、15において、畝Rの高さを2段に表示しているが、植付深さ調整機構44は植付深さを比較的深く設定した状態を示し、鎮圧輪101は移動機体Tを上昇さ
せたときに、相対的に下がっている状態を示している。
メインフレーム8の後部には調整レバー45の前後揺動を案内するガイド部材120が設けられており、このガイド部材120及び調整レバー45はターンテーブルSの側方に配置されており、調整レバー45の握り部45aは操縦ハンドルHの把持部の前方でかつターンテーブルSの左右側方であって、ターンテーブルSの苗供給具K1と略同一高さに配置されている。
図1〜3において、前記操縦ハンドルHの把持部の前方でかつターンテーブルSの左右両側方は、苗供給具K1へ苗Nを供給する作業者が、苗移植機1と伴走可能な伴走空間Gとなっており、左側の伴走空間G内の作業者は、苗供給具K1へ苗Nを供給しながら、そのままの姿勢で調整レバー45を操作できる。
移動機体Tの前上部には苗台Yが配置されている。この苗台Yは左右の前後支持体72に立設した台枠123に上下2段の予備苗台Y1を取り付け、左右上段の予備苗台Y1の後端同士を供給苗台Y2で連結している。
苗供給具K1に供給される苗Nは、セルトレイ(育苗トレイ)に入れた状態で育成されており、予備苗台Y1及び供給苗台Y2にはセルトレイごと載置され、供給苗台Y2上の苗Nから苗供給具K1へ供給され、供給苗台Y2上の苗Nが無くなれば、予備苗台Y1上のものを供給苗台Y2に移し替えて使用される。
なお、作業者は1人で苗移植機1を操縦し、左伴走空間Gで伴走しながら、苗供給具K1へ苗Nを供給し、かつ調整レバー45を操作できる。作業補助者がいるときは、右伴走空間Gでも苗供給作業を行う。また、左伴走空間Gを歩く作業者は、苗Nの植付け後の実姿を視認しながら、調整レバー45を調整することもできる。
前記操縦ハンドルHには、走行クラッチレバー部124、植付クラッチレバー部125、変速レバー部126等が設けられており、走行クラッチレバー部124は操縦ハンドルHの左側部に配置され、調整レバー45の後方であって、調整レバー45と同様に左伴走空間Gを歩く作業者が操作できる位置に配置されている。
移動機体Tの前後下部には、長時間の停止やメンテナンスのために持ち上げ保持する前スタンド127と後スタンド128とが進退自在に設けられている。
図2、3、6、7、15〜24において、前記苗植付具U1の直前には接地体43の後方に拡大穴W2を形成する拡大穴掘り機構130が配置されている。この拡大穴掘り機構130は、苗植付装置Uの第1リンク26、植付揺動体27及び第2リンク28の下方に位置されている。
この拡大穴掘り機構130は、拡大穴W2を掘る鍬部材131と、この鍬部材131を後部に取り付けていて前部が移動機体Tに枢支された支持杆132と、この支持杆132を上方へ付勢する付勢部材133と、植付駆動軸30の回動により下動して支持杆132を下降させる作動部材134とを有する。
前記鍬部材131は板材で形成されていて、平面視が中央から左右側方へ後傾斜したV字形状で、下縁131aが中央から左右側方へ上向き円弧となった円弧形状であり、畝Rの上面に苗植付用穴W1の形成予定位置の手前から突入して形成予定位置で最も深くなり、形成予定位置から上昇して前方まで穴を掘り、苗植付用穴W1より浅くかつ大きく、しかも苗植付用穴W1の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴W2を形成する。
前記鍬部材131は側面視において、図19、20、22、23に示すように、拡大穴W2の掘り始めから終了まで後傾姿勢になり、図17、21に示すように、上昇して待機しているとき前傾姿勢になる。
前記支持杆132は、前後方向の中途部は接地体43との干渉を回避しかつ植付駆動軸30に近づくように上側に屈曲されており、この中途上部に当て板132aと、棒材132bと、ガイドピン132cとが固着されている。支持杆132の左右前端には筒軸132dが設けられ、この筒軸132dが支持枠105の支軸107に軸受を介して回動自在に支持されている。
支持杆132の棒材132bに付勢部材133の引っ張りスプリング133aの下端が掛止され、この引っ張りスプリング133aの上端はメインフレーム8に設けた調整ロッ
ド133bに連結され、調整ロッド133bの上下位置調整で支持杆132を引き上げる付勢力が調整される。
図17、18、21、24において、前記植付駆動軸30は回転動力が伝達される短軸85aに回動アーム29(アーム85b)を介してリンク軸85cを支持しており、このリンク軸85cに揺動アーム135の基部を枢支し、この揺動アーム135の先端に作動部材134を枢支している。短軸85aの回転により、アーム85bを介してリンク軸85cは円軌跡Jを描いて公転する。
前記作動部材134は、図24に示すように、円筒状のボス部材に4本脚形状の板材を固着した形状であり、ボス部材が揺動アーム135に揺動軸137を介して連結され、図17の上側に位置する脚部にナット部材138を固着しかつこのナット部材138に調整ネジ139を螺合して規制部134aを形成し、前上側に位置する脚部に小軸140を固定してコロ141を嵌合して押し下げ部134bを形成し、前下側に位置する脚部にガイドピン132cに嵌合する長孔142を設けて揺動案内部134cを形成し、後上側に位置する脚部にストッパ部134dを形成している。
作動部材134の押し下げ部134bは、コロ141が当て板132aと当接可能になっており、押し下げ部134bが下動することにより支持杆132の前後中途部を押し下げる。
作動部材134の規制部134aは、作動部材134が軸137廻りに回動するとき、調整ネジ139の先端が揺動アーム135の基部と当接して上向き回動を規制することができ、調整ネジ139を進退調節することにより、揺動アーム135の基部と当接するタイミングが変更され、揺動アーム135に対する押し下げ部134bの角度が変わり、作動部材134によって支持杆132を下降させるタイミングが変わる。
即ち、規制部134aの調整ネジ139は、支持杆132を介して鍬部材131を下降させるタイミングを調整するタイミング調整手段136を構成している。
揺動案内部134cの長孔142はガイドピン132cに嵌合しており、支持杆132は付勢部材133によって常に上方向に付勢されているので、ガイドピン132cが長孔142の上端にあるとき、作動部材134には上向きの付勢力が加わり、規制部134aを揺動アーム135の基部と当接する方向に付勢しており、ガイドピン132cが長孔142を下方へ移動するのを許容している。
前記ストッパ部134dは揺動アーム135の基部に当接可能であり、作動部材134が揺動軸137廻りに、図19反時計方向に一定角度以上回動するのを規制している。
規制部134aが支持杆132からの付勢力によって上向き回動(図24で時計方向の回動)が規制されて揺動アーム135の基部と当接していると、作動部材134は揺動アーム135と一体となって回動アーム29に押し下げられながら短軸85aの廻りを回動することになり、リンク軸85cの下向き回動(図24で反時計方向の回動)に伴って作動部材134が下動し、この回動により押し下げ部134bのコロ141が支持杆132の当て板132aと当接し、支持杆132を下降させる。
短軸85aの下方でリンク軸85cと揺動軸137が直線状に配列、即ち、回動アーム29と揺動アーム135とが直線状になったときが鍬部材131を最も下降するときであり、その状態を越えてリンク軸85cが公転すると、支持杆132からの付勢力によって揺動アーム135は反対方向に回動し、作動部材134は規制部134aが揺動アーム135の基部から一旦離れる。このとき、ストッパ部134揺動アーム135の基部に当接して作動部材134の揺動軸137廻り反時計方向の回動を規制する(後述する図23(D)の状態)。
そして、さらにリンク軸85cが公転して上向きに移動すると、規制部134aは揺動アーム135の基部に再び当接し、作動部材134はリンク軸85cの上動と共に上動する。
図17、21は苗植付具U1及び鍬部材131が略上死点にある状態を示し、図19は苗植付装置Uの苗植付動作開始時を示し、図20は苗植付装置Uの苗植付動作中を示し、図22(A)〜(C)は拡大穴掘り機構130の穴掘り動作前半を示し、図23(D)〜
(F)は拡大穴掘り機構130の穴掘り動作後半を示している。
図17、21において、短軸85aの回転によって、リンク軸85cは短軸85aを中心とする円軌跡Jを描いて公転し、第2リンク28を前後動させながら上下動させ、苗植付具U1に軌跡Lを描くように上下移動させ、この苗植付具U1の軌跡Lの下半分の移動と連動して、リンク軸85cの公転により鍬部材131を上下動させる。
図19、図22(A)及び図24において、回動アーム29は中心線Qが略水平姿勢(クランク角1°)にあり、苗植付具U1の先端は軌跡Lの上下方向略中央に位置し、鍬部材131は畝Rに食い込みを開始して拡大穴W2を形成し始める。
このとき、揺動アーム135はリンク軸85cから垂れ下がり、作動部材134の規制部134aは、調整ネジ139の先端が揺動アーム135の基部と当接して上向き回動が規制され、押し下げ部134bのコロ141が支持杆132の当て板132aと当接し、支持杆132を押し下げる動作を開始する。
図22(B)において、短軸85aが回転して回動アーム29は中心線Qが前下向き姿勢(クランク角30°)になると、鍬部材131は次第に畝Rに食い込んでいき、同時に、この頃から嘴部材98の先端は鍬部材131が形成する拡大穴W2の上面から畝Rに食い込んでいき、図22(C)のクランク角60°になると、さらに鍬部材131の畝Rへの食い込みが深くなり、嘴部材98による苗植付用穴W1の形成も急速に行われる。
前記状態からさらに短軸85aの回転が進み、短軸85aの略直下にリンク軸85cが移動するまでに、放出手段95が作動を開始し、苗植付具U1の嘴部材98が開放して苗植付用穴W1を形成すると同時に、収納していた苗Nを落下して植え付ける。
短軸85aの略直下にリンク軸85cが移動したときが、嘴部材98が最も大きく開放されるときであり、回動アーム29と揺動アーム135とが直線状になったときが、鍬部材131が最も下降されるときであり、苗植付用穴W1の形成予定位置で椀形状の拡大穴W2の最も低い底を形成する。
揺動アーム135は回動アーム29との直線状態を通過すると、作動部材134の長孔142がガイドピン132cと連携されていることにより、揺動アーム135がリンク軸85c廻りに回動し、作動部材134はストッパ部134が揺動アーム135の基部に当接するまで反時計方向に回動する図23(D)の状態になる。
この図23(D)のクランク角93°の状態では、嘴部材98が最も大きく開放されるが、支持杆132は付勢部材133によって引き上げられ、この支持杆132の引き上げによって作動部材134が上移動している。
短軸85aによって回動アーム29がさらに回動するとき、揺動アーム135は後上方へ引っ張られる状態となり、作動部材134はガイドピン132cと連携により回動して、規制部134aが揺動アーム135の基部と当接するが、支持杆132の上移動を許容し、畝Rへの鍬部材131の食い込みは次第に浅くなり、図23(E)のクランク角142°に示す状態になる。
そして図20及び図23(F)のクランク角180°に示す状態になると、嘴部材98は苗植付用穴W1から抜け出して閉鎖動作を開始し、鍬部材131も畝Rから上方へ抜け出していく。
前記拡大穴W2は苗植付用穴W1より大きくかつ浅い椀形状であり、苗植付用穴W1とオーバラップしていて、側面視において苗植付用穴W1のところで最も深くなっており、また、正面視においては鍬部材131の下縁131aの円弧形状により苗植付用穴W1のところで最も深くなっており、拡大穴W2内に入った灌水は、最も深い苗植付用穴W1に集まり、苗Nに効果的に供給される。
苗植付具U1の嘴部材98は、鍬部材131が拡大穴W2を掘り始める当初から畝Rに突入しても、その先端は尖端形状であるので抵抗は小さく、また、拡大穴W2を壊すこともない。先行して拡大穴W2を形成するので、後行の苗植付具U1は嘴部材98を拡大穴W2のない場合よりも小さい抵抗で深く突き刺すことができ、深い苗植付用穴W1を形成し、かつ苗Nを深く植え付けることができる。
前記苗移植機1による移植作業を説明する。
苗移植機1を畝Rに沿って移動しながら、移動機体Tの進行に合わせて作業者が左側の後輪2の後方の伴走空間Gを歩き、苗台Yに載置されている育苗トレイのポット苗Nを各苗供給具K1に補給する。1人作業のときは苗Nを各苗供給具K1に連続して投入し、2人作業のときは各人が1つおきの苗供給具K1に投入する。
ミッションケースMの走行駆動系から分岐した動力で、植付駆動軸30から苗植付装置Uの植付駆動機構U2へ動力を伝達して、苗植付具U1を上下に長い略楕円形の軌跡Lを描かせながら周期的な上下動をさせ、苗植付具U1の上下動に連動して拡大穴掘り機構130の鍬部材13を上下動し、かつ、植付駆動機構U2へ伝達される動力を植付駆動軸30から分岐して苗供給装置Kの供給駆動機構K2へ伝達し、ターンテーブルSを間欠駆動する。
前記供給駆動機構K2は、植付駆動軸30(短軸85a)の回転により供給連動部材17が前後移動し、間欠揺動体16及び係合爪18を介して係合回転体12が横軸14廻りに間欠回転し、係合回転体12が係合しているターンテーブルSを縦軸10廻りに間欠駆動する。
ターンテーブルSの間欠回転により多数の苗供給具K1が円軌道上を間欠的に移動する。苗植付具U1はシャッタ閉鎖部材36の中途閉鎖部36bによってシャッタ35が閉鎖されていて、その上に苗Nが供給され、苗植付具U1が苗供給位置Pに至る前に、シャッタ閉鎖部材36の微少下動部36aによってシャッタ35が微少下動し、これによって収納されている苗Nが微少下動し、苗植付具U1が苗供給位置Pに達したときにシャッタ35が全面開放して苗Nが落下され、苗供給位置Pの直下の上死点に来ていた苗植付具U1へ供給する。
苗植付装置Uの苗植付具U1は上死点付近で苗供給具K1から苗Nの供給を受け、移動機体Tの移動と共に下動し、下死点に至るまで畝Rに突き刺さりながら開放し、苗植付用穴W1を形成しながら、内部に収納していた苗Nを畝Rに放出し、上動しながら閉じる。この上下動及び開閉動作をターンテーブルSの間欠回動と同期して周期的に行い、畝Rに一定間隔で苗Nを植え付けていく。
畝Rの上面に対する苗植付具U1の侵入深さ、即ち、植付深さを調整したい場合は、左側の伴走空間Gにいる作業者が植付深さ調整機構44の調整レバー45を前後揺動し、接地体43の設定高さを変更する。
苗植付具U1の嘴部材98による苗植付用穴W1に先行して、鍬部材131が畝Rに突き刺さりながら次第に深くなり、苗植付用穴W1を形成する予定の位置で最大深さとなる椀形状の拡大穴W2を形成し、嘴部材98が苗植付用穴W1から離脱する頃に、鍬部材131も上移動して待機位置へ至る。
図25は拡大穴掘り機構130の変形例を示している。
拡大穴掘り機構130は、移動機体Tと支持杆132との間に鍬部材131の上昇上限を設定する上限設定手段145を有し、支持杆132自体に鍬部材131を上方へ逃がす鍬逃がし手段150を設けている。
前記上限設定手段145は、支軸107に軸受を介して枢支された支持杆132の前端の筒軸132dにブラケット146が前方突出状に固定され、このブラケット146の先端に調整ネジ147がネジ軸心方向位置調整自在に設けられ、この調整ネジ147の頭部がミッションケースMに設けられた取付体73に当接可能になっている。
支持杆132が付勢部材133によって引き上げられ、鍬部材131の下縁131aが畝Rの上面から若干上方位置になったとき、前記調整ネジ147の頭部が取付体73に当接して、それ以上の支持杆132及び鍬部材131の上昇を制限する。
鍬部材131の上昇が制限されて、下縁131aが畝Rの上面に近い位置になった状態で移動機体Tが前進すると、鍬部材131が畝Rの上面の土山を削り取ることになり、鍬部材131が拡大穴W2を形成するために畝Rから押し動かしてきた土山の上部を自身で排除し、表土が拡大穴W2の前側で大きく堆積することを阻止する。
畝Rにマルチフィルムを被せたとき、拡大穴W2の前側に大きな土山ができていると、マルチフィルムがブカブカになり、拡大穴W2及び苗植付用穴W1の温室的効果が低下す
るが、拡大穴W2の前側の土山を削ることにより、マルチフィルムを適正に被覆することができるようになる。
作動部材134による鍬部材131の押し下げ開始は、下縁131aが畝Rの上面に近い位置から行われる。
なお、上限設定手段145は、付勢部材133を取り付けている調整ロッド133b又はこれを取り付けているメインフレーム8から下方へ調整ネジを突出し、その調整ネジの頭部を支持杆132に当接するように構成してもよい。
前記鍬逃がし手段150は、支持杆132を前支持杆132Fと後支持杆132Rとで形成し、前支持杆132Fの後端に金具151を固定し、この金具151に回動軸152を介して後支持杆132Rの上端を枢支し、前支持杆132Fと後支持杆132Rとの間に後支持杆132Rを前方へ付勢する引っ張りスプリング153を設けている。
金具151は外側面にガイドピン132cが固定されたものであり、後支持杆132Rの上端を前後揺動自在に支持しており、後支持杆132Rは引っ張りスプリング153によって金具151の前部に当接しており、後方への揺動は許容されている。
前支持杆132Fと後支持杆132Rとは、作動部材134によって押し下げられるときに一体となって鍬部材131を押し下げ、通常の拡大穴W2形成抵抗時には引っ張りスプリング153によって後支持杆132Rを金具151の前部に当接しているが、畝R中の石等によって鍬部材131に大抵抗が加わわると、引っ張りスプリング153に抗して後支持杆132Rが後方揺動し、逃げ軌跡Vで示すように、回動軸152を中心にして鍬部材131が後上方へ弾力的に逃げることになる。
この鍬部材131が後上方へ逃げることによって、支持杆132、作動部材134及び上限設定手段145等には過大な負荷がかからなく、損傷することを防止できる。
なお、鍬逃がし手段150は、前支持杆132Fの後端にバネ板製の後支持杆を固定し、このバネ板製後支持杆の下部に鍬部材131を取り付けて構成してもよい。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜25に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、タイミング調整手段136は、作動部材134の押し下げ部134bを、小軸140を回動可能な偏心軸にする、小軸140を作動部材134に位置調整自在に取り付ける、等により、作動部材134からのコロ141の突出量を調整自在にして、作動部材134による支持杆132の下降タイミングを調整するように構成してもよい。
1 苗移植機
8 メインフレーム
30 植付駆動軸
85a 短軸
85b アーム
130 拡大穴掘り機構
131 鍬部材
132 支持杆
132a 当て板
133 付勢部材
134 作動部材
134a 規制部
134b 押し下げ部
134c 揺動案内部
135 揺動アーム
136 タイミング調整手段
J 円軌跡
K 苗供給装置
K1 苗供給具
N 苗
R 畝
T 移動機体
U 苗植付装置
U1 苗植付具
W1 苗植付用穴
W2 拡大穴

Claims (6)

  1. 畝(R)を跨いで移動可能な移動機体(T)と、この移動機体(T)に設けられていて植付駆動軸(30)の回動により周期的に上下動して畝(R)に突入して苗植付用穴(W1)を形成しながら苗(N)を植え付ける苗植付具(U1)を有する苗植付装置(U)と、この苗植付装置(U)の上方に配置されていて上昇位置の苗植付具(U1)へ苗(N)を供給する苗供給装置(K)とを備え、前記苗植付装置(U)の苗植付具(U1)の前方に苗植付用穴(W1)の形成予定位置の手前から前方まで苗植付用穴(W1)より浅くかつ大きい拡大穴(W2)を形成する拡大穴掘り機構(130)を設けており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、苗植付具(U1)の上下動と連動して上下動することにより苗植付用穴(W1)の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴(W2)を形成する鍬部材(131)を有しており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、移動機体(T)に枢支されていて前記鍬部材(131)を取り付けた支持杆(132)と、この支持杆(132)を上方へ付勢する付勢部材(133)と、植付駆動軸(30)の回動により下動して支持杆(132)を下降させる作動部材(134)とを有しており、
    前記作動部材(134)に、作動部材(134)によって支持杆(132)を下降させるタイミングを調整するタイミング調整手段(136)を設けていることを特徴とする苗移植機。
  2. 畝(R)を跨いで移動可能な移動機体(T)と、この移動機体(T)に設けられていて植付駆動軸(30)の回動により周期的に上下動して畝(R)に突入して苗植付用穴(W1)を形成しながら苗(N)を植え付ける苗植付具(U1)を有する苗植付装置(U)と、この苗植付装置(U)の上方に配置されていて上昇位置の苗植付具(U1)へ苗(N)を供給する苗供給装置(K)とを備え、前記苗植付装置(U)の苗植付具(U1)の前方に苗植付用穴(W1)の形成予定位置の手前から前方まで苗植付用穴(W1)より浅くかつ大きい拡大穴(W2)を形成する拡大穴掘り機構(130)を設けており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、苗植付具(U1)の上下動と連動して上下動することにより苗植付用穴(W1)の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴(W2)を形成する鍬部材(131)を有しており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、移動機体(T)に枢支されていて前記鍬部材(131)を取り付けた支持杆(132)と、この支持杆(132)を上方へ付勢する付勢部材(133)と、植付駆動軸(30)の回動により下動して支持杆(132)を下降させる作動部材(134)とを有しており、
    前記移動機体(T)と支持杆(132)との間に、付勢部材(133)による支持杆(132)の上昇上限を設定する上限設定手段(145)を設けていることを特徴とする苗移植機。
  3. 畝(R)を跨いで移動可能な移動機体(T)と、この移動機体(T)に設けられていて植付駆動軸(30)の回動により周期的に上下動して畝(R)に突入して苗植付用穴(W1)を形成しながら苗(N)を植え付ける苗植付具(U1)を有する苗植付装置(U)と、この苗植付装置(U)の上方に配置されていて上昇位置の苗植付具(U1)へ苗(N)を供給する苗供給装置(K)とを備え、前記苗植付装置(U)の苗植付具(U1)の前方に苗植付用穴(W1)の形成予定位置の手前から前方まで苗植付用穴(W1)より浅くかつ大きい拡大穴(W2)を形成する拡大穴掘り機構(130)を設けており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、苗植付具(U1)の上下動と連動して上下動することにより苗植付用穴(W1)の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴(W2)を形成する鍬部材(131)を有しており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、移動機体(T)に枢支されていて前記鍬部材(131)を取り付けた支持杆(132)と、この支持杆(132)を上方へ付勢する付勢部材(133)と、植付駆動軸(30)の回動により下動して支持杆(132)を下降させる作動部材(134)とを有しており、
    前記支持杆(132)に、鍬部材(131)に大抵抗が加わったときに鍬部材(131)を後上方へ逃がす鍬逃がし手段(150)を設けていることを特徴とする苗移植機。
  4. 畝(R)を跨いで移動可能な移動機体(T)と、この移動機体(T)に設けられていて植付駆動軸(30)の回動により周期的に上下動して畝(R)に突入して苗植付用穴(W1)を形成しながら苗(N)を植え付ける苗植付具(U1)を有する苗植付装置(U)と、この苗植付装置(U)の上方に配置されていて上昇位置の苗植付具(U1)へ苗(N)を供給する苗供給装置(K)とを備え、前記苗植付装置(U)の苗植付具(U1)の前方に苗植付用穴(W1)の形成予定位置の手前から前方まで苗植付用穴(W1)より浅くかつ大きい拡大穴(W2)を形成する拡大穴掘り機構(130)を設けており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、苗植付具(U1)の上下動と連動して上下動することにより苗植付用穴(W1)の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴(W2)を形成する鍬部材(131)を有しており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、移動機体(T)に枢支されていて前記鍬部材(131)を取り付けた支持杆(132)と、この支持杆(132)を上方へ付勢する付勢部材(133)と、植付駆動軸(30)の回動により下動して支持杆(132)を下降させる作動部材(134)とを有しており、
    前記植付駆動軸(30)は回転動力が伝達される短軸(85a)にアーム(85b)を介してリンク軸(85c)を支持しており、このリンク軸(85c)に揺動アーム(135)の基部を枢支し、この揺動アーム(135)の先端に作動部材(134)を枢支しており、
    前記作動部材(134)は、揺動アーム(135)の基部と当接して上向き回動を規制する規制部(134a)と、植付駆動軸(30)が回動して規制部(134a)が揺動アーム(135)の基部と当接した状態で下向き回動しかつ支持杆(132)と当接して下降させる押し下げ部(134b)と、支持杆(132)と係合していて押し下げ部(134b)を支持杆(132)から離す方向の揺動力を受ける揺動案内部(134c)とを有することを特徴とする苗移植機。
  5. 前記苗植付装置(U)は、移動機体(T)に枢支された一対の第1リンク(26)と、この第1リンク(26)に設けられた植付揺動体(27)に枢支されていて先端に苗植付具(U1)を支持した一対の第2リンク(28)と、この一対の第2リンク(28)の一方と連結された回転アーム(29)と、この回転アーム(29)を回転駆動する植付駆動軸(30)とを有しており、前記拡大穴掘り機構(130)は第1リンク(26)、植付揺動体(27)及び第2リンク(28)の下方に位置していることを特徴とする請求項〜4のいずれか1項に記載の苗移植機。
  6. 畝(R)を跨いで移動可能な移動機体(T)と、この移動機体(T)に設けられていて植付駆動軸(30)の回動により周期的に上下動して畝(R)に突入して苗植付用穴(W1)を形成しながら苗(N)を植え付ける苗植付具(U1)を有する苗植付装置(U)と、この苗植付装置(U)の上方に配置されていて上昇位置の苗植付具(U1)へ苗(N)を供給する苗供給装置(K)とを備え、前記苗植付装置(U)の苗植付具(U1)の前方に苗植付用穴(W1)の形成予定位置の手前から前方まで苗植付用穴(W1)より浅くかつ大きい拡大穴(W2)を形成する拡大穴掘り機構(130)を設けており、
    前記拡大穴掘り機構(130)は、苗植付具(U1)の上下動と連動して上下動することにより苗植付用穴(W1)の形成予定位置で底になる椀形状の拡大穴(W2)を形成する鍬部材(131)を有しており、
    前記苗植付装置(U)は、移動機体(T)に枢支された一対の第1リンク(26)と、この第1リンク(26)に設けられた植付揺動体(27)に枢支されていて先端に苗植付具(U1)を支持した一対の第2リンク(28)と、この一対の第2リンク(28)の一方と連結された回転アーム(29)と、この回転アーム(29)を回転駆動する植付駆動軸(30)とを有しており、前記拡大穴掘り機構(130)は第1リンク(26)、植付揺動体(27)及び第2リンク(28)の下方に位置していることを特徴とする苗移植機。
JP2012212593A 2012-09-26 2012-09-26 苗移植機 Active JP5836238B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012212593A JP5836238B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 苗移植機
CN201310069586.2A CN103650723B (zh) 2012-09-26 2013-03-05 苗移植机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012212593A JP5836238B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 苗移植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014064528A JP2014064528A (ja) 2014-04-17
JP5836238B2 true JP5836238B2 (ja) 2015-12-24

Family

ID=50290449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012212593A Active JP5836238B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 苗移植機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5836238B2 (ja)
CN (1) CN103650723B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104126350B (zh) * 2014-07-20 2017-01-25 云南烟草机械有限责任公司 一种电动自行式秧苗移栽机
JP6277945B2 (ja) * 2014-11-21 2018-02-14 井関農機株式会社 移植機
CN104541707B (zh) * 2015-01-09 2016-08-17 浙江理工大学 蔬菜自动移栽机
CN106550637B (zh) * 2015-09-30 2020-06-09 株式会社久保田 移植作业机
CN106105522A (zh) * 2016-08-17 2016-11-16 沈阳农业大学 一种穴盘苗全自动移苗机
CN107041188A (zh) * 2017-03-06 2017-08-15 何云涛 一种三驱动自升式水稻插秧机的传动组件
CN109197063B (zh) * 2018-09-28 2023-12-26 巴州良佳农机制造有限公司 钵苗自动移栽机
CN111819953B (zh) * 2020-07-16 2021-04-23 浙江山友天然食品有限公司 一种地面开孔花苗栽种装置及使用方法
CN112243655B (zh) * 2020-10-21 2022-02-18 高淑兰 一种生态修复边坡绿化用无人自动移栽设备及其移栽方法
CN112385378B (zh) * 2020-11-18 2022-08-09 泉州市同益产品设计有限公司 一种小苗移栽机
CN116391478A (zh) * 2023-05-06 2023-07-07 海南大学三亚南繁研究院 一种可调节种植间距的瓜类作物幼苗栽种装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0994007A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Kubota Corp 移植機の覆土装置
JPH09191713A (ja) * 1996-01-18 1997-07-29 Iseki & Co Ltd 野菜移植機
JP2000050709A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Kubota Corp 苗植付装置
JP2000175513A (ja) * 1998-12-18 2000-06-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 苗移植機
JP4110312B2 (ja) * 1999-08-26 2008-07-02 井関農機株式会社 苗移植機
JP3845063B2 (ja) * 2003-02-27 2006-11-15 セイレイ工業株式会社 苗移植機
JP2008092881A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Iseki & Co Ltd 苗植付装置
JP5418445B2 (ja) * 2010-08-31 2014-02-19 井関農機株式会社 移植機
JP2013009609A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Iseki & Co Ltd 移植方法と移植機
CN202496196U (zh) * 2011-02-09 2012-10-24 井关农机株式会社 移植机

Also Published As

Publication number Publication date
CN103650723B (zh) 2016-02-03
JP2014064528A (ja) 2014-04-17
CN103650723A (zh) 2014-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5836238B2 (ja) 苗移植機
JP5836198B2 (ja) 苗移植機
JP6071817B2 (ja) 苗移植機
JP5973974B2 (ja) 苗移植機
CN103444326B (zh) 秧苗移栽机
JP4753858B2 (ja) 移植機の苗取り出し装置
JP6187002B2 (ja) 移植機
JP2013009609A (ja) 移植方法と移植機
JP5785522B2 (ja) 苗移植機
JP6096625B2 (ja) 苗移植機
KR101617077B1 (ko) 모종 이식기
JP4753857B2 (ja) 移植機の苗取り出し装置
JP4200299B2 (ja) 苗移植機
JP2013243974A (ja) 苗移植機
JP3719011B2 (ja) 苗移植機
JP2001028912A (ja) 植付装置
JP2009284830A (ja) 苗植機
JP3544248B2 (ja) 野菜移植機
JP2006158358A (ja) 苗移植機
JP2001213368A (ja) 走行体の前輪取付構造
JPH11318125A (ja) 苗移植機
JP4214676B2 (ja) 苗移植機
JP3356385B2 (ja) 移植機の植付装置
JP2509750Y2 (ja) 移植機における移植装置
JP4626733B2 (ja) 苗移植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5836238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150