JP2509750Y2 - 移植機における移植装置 - Google Patents

移植機における移植装置

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JP2509750Y2 JP12346590U JP12346590U JP2509750Y2 JP 2509750 Y2 JP2509750 Y2 JP 2509750Y2 JP 12346590 U JP12346590 U JP 12346590U JP 12346590 U JP12346590 U JP 12346590U JP 2509750 Y2 JP2509750 Y2 JP 2509750Y2
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俊郎 和田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、野菜などの苗を圃場の畝に移植する移植機
における移植装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種移植機の移植装置としては、例えば特開
昭63-30171号公報に示されているように、移植爪の苗植
付軌跡前方側に、畝上に敷設されるマルチシートに植付
穴を穿穴するマルチカッターを上下往復可能に支持し
て、このマルチカッターの往復動により前記マルチシー
トに植付穴を穿穴した後に、該植付穴から畝上に前記移
植爪で苗を順次移植させるようにしたものが知られてい
る。
(考案が解決しようとする課題) 所で、畝上に苗を植付けるときには、苗の種類などに
よってマルチシートを使用する場合と使用しない場合と
があるが、以上の移植機のように、前記移植爪の前方側
にマルチカッターを常備すると、マルチシートを使用し
ない場合にも前記マルチカッターが動作することにな
り、それだけ動力ロスを伴うと共に、前記マルチカッタ
ーの寿命に影響を与えることになる。
そこで、通常では、前記マルチカッターの装着を機種
仕様によって選択するか、または該マルチカッターを着
脱式として、マルチシートを使用する場合は前記マルチ
カッターを装着し、使用しない場合には取外すようにし
ている。所が、以上のように、前記マルチカッターの装
着を機種仕様によって選択すると、該マルチカッターが
装着されていない機種の場合、マルチシートを使用する
際に、該マルチシートに植付穴を穿穴できないし、一
方、前記マルチカッターが装着された機種の場合は、マ
ルチシートを使用しないときに、前述した場合と同様
に、前記マルチカッターの寿命に問題が発生するのであ
り、また、以上のように、前記マルチカッターを着脱式
とする場合には、マルチシートの使用時と非使用時と
に、その都度前記マルチカッターを着脱操作する必要が
あって、非常に煩雑な作業を強いることになる。
本考案は以上のような問題に鑑みてなしたもので、そ
の目的は、マルチシートの使用時と非使用時とで、マル
チカッターを作動状態と非作動状態とに簡単に切換操作
することができて、汎用性に優れた移植装置を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、移植部(10)
に、上下方向に植付動作する移植爪(11)を設けた移植
機における移植装置において、前記移植部(10)に、マ
ルチシート(S)に前記移植爪(11)による植付穴を穿
穴するマルチカッター(40)を往復動可能に支持すると
共に、前記移植部(10)の植付駆動軸(14)に連動し、
前記マルチカッター(40)を前記移植爪(11)の植付動
作に同調して往復駆動させる連動機構(50)を設ける一
方、前記マルチカッター(40)を非作動位置に保持し、
かつ、前記植付駆動軸(14)と連動機構(50)との連動
関係を解除する解除機構(60)を設けたことを特徴とす
るものである。
(作用) 前記マルチシート(S)を畝上に敷設して苗の移植作
業を行う場合は、前記植付駆動軸(14)に連動する前記
連動機構(50)により、前記移植爪(11)の植付動作に
同調して前記マルチカッター(40)が往復駆動され、該
マルチカッター(40)で前記マルチシート(S)に植付
穴が穿穴され、また、このマルチシート(S)を畝上に
敷設することなく、畝上に直接苗の移植作業を行う場合
には、前記解除機構(60)の操作で前記植付駆動軸(1
4)と連動機構(50)との連動関係を解除して、前記マ
ルチカッター(40)を非作動位置に保持することによ
り、該マルチカッター(40)が不必要に動作することな
く前記移植爪(11)による移植が行えるのである。
(実施例) 第6図は移植機の一例として歩行型のものを示してお
り、同図中、(1)は走行機体であって、その前方上部
にエンジン(2)を搭載し、該エンジン(2)の後部側
にミッションケース(3)を取付けると共に、このミッ
ションケース(3)の車幅方向両側に後下方に向けて延
びる一対の伝動チエンケース(4)を上下揺動可能に支
持して、該各伝動チエンケース(4)の遊端側にそれぞ
れ駆動車輪(5)を支持する一方、前記機体(1)の前
方下部に畝(A)の上面に沿って走行する鎮圧輪(6)
を支持し、かつ、該鎮圧輪(6)の車幅方向両側に前記
畝(A)の側面に沿って転動するガイド輪(6a)を支持
しており、また、前記機体(1)の後方側には移植装置
(7)を配設している。尚、同図中、(1a)は前記機体
(1)の後端部から後上方に向けて延設させた操縦ハン
ドルである。
そして、前記鎮圧輪(6)を畝(A)の上面側に、か
つ、前記各ガイド輪(6a)を畝(A)の両側面にそれぞ
れ位置させ、また、前記各駆動車輪(5)を畝(A)間
の溝に位置させて、この各駆動車輪(5)を前記エンジ
ン(2)からミッションケース(3)及び伝動チエンケ
ース(4)を介して伝達される回転動力で駆動させるこ
とにより、前記機体(1)を前記各ガイド輪(6a)で案
内させながら前記畝(A)に沿って直進走行させ、斯か
る状態で前記移植装置(7)で畝(A)上にポット苗を
列状に植付けるようにしている。
また、前記移植装置(7)は、多数のポット苗が縦横
方向に収容された苗トレイ(T)を縦搬送する搬送機構
(81)をもつ苗載台(8)と、前記搬送機構(81)で搬
送される苗トレイ(T)からポット苗を1個づつ取出し
て落下させる苗取出部(9)と、この苗取出部(9)か
ら落下されるポット苗を受取って畝(A)に移植する開
閉可能な移植爪(11)を備えた移植部(10)とから構成
している。更に、前記苗取出部(9)は、苗取出爪(9
1)と、前記苗載台(8)を前記苗トレイ(T)のポッ
ト苗収容ピッチ間隔で横移動させながら、その搬送終端
側において前記苗取出爪(91)で前記苗トレイ(T)か
らポット苗を取出して保持する苗取出保持機構(92)
と、この苗取出保持機構(92)を苗取出行程において直
線状に往復動させ、かつ、苗放出行程で下方側へと揺動
させる爪動作機構(93)とを備え、これら各機構(92)
(93)の連動動作により前記苗取出爪(91)で前記苗ト
レイ(T)からポット苗を取出し、その取出行程と放出
行程との間では前記苗取出爪(91)でポット苗を保持
し、また、前記搬送機構(81)を回避した苗放出位置で
前記苗取出爪(91)からポット苗を下方側に落下放出さ
せて、前記移植部(10)の移植爪(11)に供給し、以後
該移植爪(11)で前記畝(A)上に植付けるようにして
いる。
更に、前記移植部(10)は、その構成を理解し易いよ
うに展開して破断した第3図で明らかなように、前記ミ
ッションケース(3)の後端で機体外部側に、後下方に
向けて延びる植付伝動ケース(12)を配設し、該伝動ケ
ース(12)の前部側に入力軸(13)を支持して、この入
力軸(13)を前記ミッションケース(3)内に突入させ
て内部機構に連動させると共に、前記伝動ケース(12)
を後述するように前記入力軸(13)を中心に揺動可能に
支持させる。また、前記伝動ケース(12)の後部側に
は、機体両外側に向けて突出される植付駆動軸(14)を
支持して、該駆動軸(14)上で前記伝動ケース(12)内
に設けた駆動ギヤ(14a)と、前記伝動ケース(12)内
で前記入力軸(13)上に設けた伝動ギヤ(13a)とをチ
エン(13b)を介して連動させ、前記エンジン(2)か
ら前記ミッションケース(3)の内部機構を経て前記入
力軸(13)に伝達される回転動力で前記駆動軸(14)を
回転させるようになす一方、前記伝動ケース(12)に連
結筒(17)を固定して、この連結筒(17)にロータケー
ス(15)を回転自由に支持し、かつ、前記駆動軸(14)
の一端側を延長して前記連結筒(17)を挿嵌させ、その
挿嵌端部側に前記ロータケース(15)の基部側を前記駆
動軸(14)と一体回転可能に支持させる。
また、前記ロータケース(15)の内部には、第5図で
明らかなように、前記駆動軸(14)の回転軸心周りに太
陽ギヤ(16)を配設して、この太陽ギヤ(16)を連結筒
(17)を介して前記伝動ケース(12)側に一体状に固定
すると共に、前記ロータケース(15)内に前記太陽ギヤ
(16)に常時噛合う遊星ギヤ(18)を支持軸(19)を介
して支持させる一方、前記ロータケース(15)の遊端側
に機体幅方向中心側に向けて突出する支持軸(20)を回
転可能に支持し、この支持軸(20)上に、前記ロータケ
ース(15)に内装され、前記遊星ギヤ(18)に常時噛合
う伝動ギヤ(21)を設け、かつ、前記支持軸(20)の突
出軸部にはクランクアーム(22)を取付ける。
更に、前記クランクアーム(22)の先端側には、概略
三角形状をなす植付アーム(23)を軸杆(24)を介して
揺動可能に枢着し、この植付アーム(23)の後方側に連
結部材(23a)を介して前記移植爪(11)を支持させ
る。また、前記ミッションケース(3)の後部側で前記
伝動ケース(12)とは反対側に取付板(25)を支持し
て、該取付板(25)に上下方向に延びるガイド溝(26
a)をもったガイド体(26)を固定すると共に、前記植
付アーム(23)における前記軸杆(24)の上方先端部に
案内軸(27)を介して案内ローラ(27a)を設ける一
方、この案内ローラ(27a)を前記ガイド体(26)のガ
イド溝(26a)に摺動及び揺動可能に支持させて、前記
駆動軸(14)の駆動に伴い前記ロータケース(15)とク
ランクアーム(22)とをそれぞれ共に回転させ、このと
き前記案内ローラ(27a)を介して前記植付アーム(2
3)を前記ガイド溝(26a)に沿って上下案内させること
により、第5図仮想線で示したように、前記移植爪(1
1)を楕円形状の植付軌跡(K)で上下動させるように
なすのである。尚、(26b)は前記案内軸(27)のガイ
ド孔である。
そして、以上の移植部(10)においては、前記ミッシ
ョンケース(3)側から伝達される回転動力により、前
記駆動軸(14)が第5図の矢印(イ)方向に回転され
て、該駆動軸(14)に結合された前記ロータケース(1
5)が、前記駆動軸(14)の回転方向と同一の矢印
(ロ)方向に回転され、これに伴い前記ロータケース
(15)内に設けた遊星ギヤ(18)が、前記伝動ケース
(12)側に固定した前記太陽ギヤ(16)の周りを矢印
(ハ)方向に回転されて、前記遊星ギヤ(18)の回転に
より前記伝動ギヤ(21)が、前記遊星ギヤ(18)とは反
対の矢印(ニ)方向に回転され、前記伝動ギヤ(21)に
連結された前記クランクアーム(22)が同一の矢印
(ホ)方向へと回転される。また、前記クランクアーム
(22)の回転に伴い該クランクアーム(22)に軸杆(2
4)を介して連結した前記植付アーム(23)が、前記案
内軸(27)を介し前記ガイド体(26)のガイド溝(26
a)に沿って上下方向に摺動され、かつ、前記案内軸(2
7)を中心に機体前後方向へと揺動されるため、前記植
付アーム(23)に支持された前記移植爪(11)が、第5
図の実線で示したポット苗の受取位置から機体進行方向
前方側に移動しながら、同図の仮想線で示したポット苗
の畝(A)への移植位置へと下動し、又、この下動位置
から再度上動位置に戻るように、上下方向に長い楕円形
状の植付軌跡(K)を描くのであり、斯かる植付軌跡
(K)に沿って前記移植爪(11)が水平姿勢を保持した
状態で上下動されるのである。
更に、第6図に示したように、前記機体(1)の下部
側で前記植付伝動ケース(12)の前方位置には、支持ア
ーム(71)を介して株間検出スイッチをもった検出ロー
ラ(70)を配設し、該検出ローラ(70)を畝(A)の上
面に沿って転動させることにより、前記検出ローラ(7
0)の回転に連動して前記スイッチから株間検出信号を
出力し、この株間検出信号で前記移植装置(7)、即
ち、前記苗載台(8)の搬送機構(81)や前記苗取出部
(9)の苗取出爪(91)及び前記移植部(10)の移植爪
(11)の駆動開始を指示すると共に、この指示を制御す
ることによりポット苗の畝(A)への植付間隔を所定の
ピッチ間隔に調整するようにしている。
この植付間隔の調整は、例えば前記検出ローラ(70)
又は該ローラ(70)と共に回転する回転体の側面に接触
して従動回転する従動回転体を設け、この従動回転体の
回転により前記検出スイッチを動作するように成すと共
に、前記従動回転体を前記検出ローラ(70)又は前記回
転体に対し、半径方向に位置調節可能として、その接触
位置を調整することにより行うのである。
前記移植爪(11)は、第1,2図及び第5図で明らかな
ように、半円錐筒形状をなす2つの分割部材(11A)(1
1B)から成り、この各分割部材(11A)(11B)の上部側
に、前記植付アーム(23)の連結部材(23a)側に揺動
可能に支持される支持杆(11a)(11b)をそれぞれ設
け、該各支持杆(11a)(11b)に2つの揺動板(11c)
(11d)を支持すると共に、この各揺動板(11c)(11
d)の下部間にスプリング(11e)を張設して、該スプリ
ング(11e)を介して前記各分割部材(11A)(11B)を
互いに対接させることにより、前記移植爪(11)を閉鎖
状態となし、かつ、前記揺動板(11c)(11d)の上部間
に、ピン(11g)と係合溝(11h)とを備えた開閉機構を
設ける。また、第3図に示すように前記植付アーム(2
3)の下部側に、前記軸杆(24)を回転可能に支持する
ボス部(23b)をもつ筒状支持体(23c)を設けて、該支
持体(23c)に前記一方側揺動板(11d)に係止した操作
ロッド(11f)を進退可能に支持すると共に、前記ボス
部(23b)の内部で前記軸杆(24)上に、前記操作ロッ
ド(11f)を進退動作させるカム体(24a)を一体回転可
能に設けて、前記クランクアーム(22)が一回転すると
き、前記カム体(24a)で前記操作ロッド(11f)を往復
動させることにより、前記各揺動板(11c)(11d)を介
して前記各分割部材(11A)(11B)の開閉動作を行うよ
うになすのである。即ち、前記移植爪(11)がポット苗
の畝(A)への移植位置へと下動されたとき、前記操作
ロッド(11f)を押動させて前記各分割部材(11A)(11
B)を開放し、該各分割部材(11A)(11B)内のポット
苗を畝(A)に植付け、植付後には前記操作ロッド(11
f)の後退に伴い前記各分割部材(11A)(11B)を閉鎖
するようにするのである。
しかして、以上の構成とした移植装置(7)におい
て、前記植付伝動ケース(12)における移植爪(11)の
前部側に、畝(A)上にマルチシート(S)を敷設して
移植作業を行う場合に作動し、該マルチシート(S)の
非使用時には非作動状態となるマルチカッター(40)を
配設するのであって、このマルチカッター(40)には、
前記伝動ケース(12)の植付駆動軸(14)に連動し、前
記移植爪(11)の植付動作に同調して前記マルチカッタ
ー(40)を上下方向に往復駆動させ、前記マルチシート
(S)に植付孔を穿穴する連動機構(50)を設け、ま
た、前記マルチシート(S)の非使用時に、前記マルチ
カッター(40)を非作動位置に保持して、前記植付駆動
軸(14)と連動機構(50)との連動関係を解除する解除
機構(60)を設けるのである。
即ち、第1図〜第4図で明らかにしたように、前記植
付伝動ケース(12)の車幅方向側部に側板(28)を取付
け、該側板(28)の前部側に車幅方向に向けて延びる横
板(29)を固定すると共に、この横板(29)の他方側に
前記ガイド体(26)に結合させる連結板(30)を取付け
て、前記側板(28)に前記マルチカッター(40)を連動
機構(50)を介して上下方向に往復動可能に支持するの
であって、この連動機構(50)は、第1図に示したよう
に前記側板(28)の上下部位にそれぞれ枢支軸(51a)
(52a)を介して上下揺動可能に支持された後方に延び
る2つの支持アーム(51)(52)を備え、これら各支持
アーム(51)(52)の後方遊端側に、上下方向に延び、
下端側に前記マルチシート(S)に植付穴を穿穴するヒ
ータなどの焼切体(40a)を備えた前記マルチカッター
(40)を枢支軸(51b)(52b)を介して連結すると共
に、前記下部側支持アーム(52)の枢支軸(52a)上
に、この支持アーム(52)を介して前記マルチカッター
(40)を常時下方側へと付勢させるコイルバネ(53)を
設ける。更に、前記植付伝動ケース(12)の植付駆動軸
(14)上に、概略ハート形状をなすカム板(54)を取付
けると共に、前記上部側支持アーム(51)に前記カム板
(54)の外周カム面に常時接触されるピン(55)を突設
させて、前記移植爪(11)によるポット苗の畝(A)上
面への植付動作直前に、前記駆動軸(14)の回転に伴い
前記カム板(54)のカム面に形成した凹陥部(54a)を
前記ピン(55)に対向させ、このピン(55)を前記凹陥
部(54a)内へと落し込むことにより、第1図で示した
ように、前記コイルバネ(53)を介して前記マルチカッ
ター(40)を畝(A)上に敷設されたマルチシート
(S)側へと下動させ、該マルチシート(S)に前記マ
ルチカッター(40)の焼切体(40a)で植付穴(B)を
穿穴し、この植付穴(B)の穿穴後に、該植付穴(B)
から畝(A)内に前記移植爪(11)でポット苗の移植を
行うようになすのである。また、前記マルチカッター
(40)で前記マルチシート(S)に植付孔(B)を穿穴
した後には、前記駆動軸(14)に伴う前記カム板(54)
の回転により、前記凹陥部(54a)から前記ピン(55)
を離間させ、該ピン(55)を前記カム板(54)の径大部
(54b)で押動することにより、第2図で示したよう
に、前記上部側支持アーム(51)を介して前記マルチカ
ッター(40)を前記マルチシート(S)から上方側に後
退させるようになすのである。
更に詳述すると、前記植付伝動ケース(12)の植付駆
動軸(14)が一回転されることにより、前記移植爪(1
1)によるポット苗の一植付行程が行われ、また、前記
マルチカッター(40)の往復動による前記マルチシート
(S)への穿穴動作は、前記連動機構(50)を構成する
前記駆動軸(14)上のカム板(54)が一回転して、その
カム面が前記上部側支持アーム(51)に設けたピン(5
5)を上下動させることにより、前記移植爪(11)に同
調して行われる。また、斯きるマルチカッター(40)の
マルチシート(S)への穿穴動作は、前記連動機構(5
0)を介して前記移植爪(11)が植付動作を行う直前の
段階において行われ、つまり、第7図に示したように、
前記移植爪(11)による苗植付間隔(a)の同一範囲
内、即ち、該移植爪(11)がポット苗を植付動作する一
植付行程(a)内で、前記移植爪(11)の植付動作直線
に行われるのである。従って、植付けるポット苗の種類
などに応じて前記移植爪(11)による苗植付間隔(a)
を調整するとき、前記移植爪(11)の駆動に同調して動
作する前記マルチカッター(40)の動作も前記移植爪
(11)の駆動開始のずれに対応して制御され、従って、
穿穴間隔は、植付間隔(a)の変更に応じて自動調整さ
れることとなって、このマルチカッター(40)側の調整
を別途行う必要がなくなり、該マルチカッター(40)を
無調整状態で前記移植爪(11)によるポット苗の移植間
隔を任意に調整することができるのである。
また、前記移植爪(11)による苗植付間隔(a)の同
一範囲内に、この移植爪(11)と前記マルチカッター
(40)とが互いに近接して配置されることから、これら
移植爪(11)とマルチカッター(40)とに近付けて前記
検出ローラ(70)を配設することにより、該検出ローラ
(70)により、畝高さを検出して、植付深さを制御する
場合、前記移植爪(11)とマルチカッター(40)とを前
記検出ローラ(70)による畝高さの検出に応じ、応答性
よく制御することができ、植付深さ及びマルチカッター
(40)による穿穴位置を精度よく制御できるのである。
尚、以上の実施例においては、前記移植爪(11)によ
る苗植付間隔(a)の同一範囲内で、該移植爪(11)の
近接前方位置に前記マルチカッター(40)を配設した
が、このマルチカッター(40)は、前記苗植付間隔
(a)の同一範囲内であれば如何なる箇所に設けてもよ
い。
また、前記マルチカッター(40)の解除機構(60)と
しては、第1図及び第2図で明らかなように、前記連動
機構(50)を構成する上部側支持アーム(51)の長さ方
向中間部に、先端にフック部(61a)を備えた係止杆(6
1)を揺動可能に支持すると共に、前記植付伝動ケース
(12)に後方に向けて延びる支持杆(62)を固定して、
この支持杆(62)の先端側に、前記係止杆(61)のフッ
ク部(61a)を係合可能な係合孔(63a)をもつ係合板
(63)を揺動自由に支持させるのである。そして、第2
図で示したように、前記支持アーム(51)を上方側に持
上げた状態で、前記係止杆(61)のフック部(61a)を
前記係合板(63)の係合孔(63a)に係合することによ
り、前記支持アーム(51)に設けたピン(55)を、前記
カム板(54)における径大部(54b)の軌跡より少なく
とも外周側に位置させ、該カム板(54)による前記ピン
(55)の押動操作、つまり前記支持アーム(51)の上下
揺動を中断させるようになし、斯かる支持アーム(51)
の中断によって前記マルチカッター(40)を前記マルチ
シート(S)から離れた上方側に後退させた状態で、前
記マルチカッター(40)の作動を停止させるのであり、
また、第1図で示したように、前記係止杆(61)のフッ
ク部(61a)を前記係合板(63)の係合孔(63a)から離
間させることにより、前述したように、前述マルチカッ
ター(40)を連動機構(50)を介して作動状態となすの
である。尚、第1,第2図においては、前記上部側支持ア
ーム(51)に前記係止杆(61)の保持体(64)を取付け
て、前記マルチカッター(40)の使用時に前記保持体
(64)で係止杆(61)を保持して、この係止杆(61)が
前記マルチカッター(40)の作動に邪魔になったりする
のを防止するようにしている。
次に、上記構成によるマルチカッター(40)の作用に
ついて説明する。
先ず、前記マルチシート(S)を畝(A)上に敷設し
てポット苗の移植作業を行う場合は、第1図に示したよ
うに、前記解除機構(60)の係合板(63)から前記係止
杆(61)を離間させて、該係止杆(61)を前記保持体
(64)側に保持させる。すると、前記出力軸(14)に伴
う前記連動機構(50)のカム板(54)の回転により、そ
のカム面で前記上部側支持アーム(51)のピン(55)が
押動操作されて、前記マルチカッター(40)が前記移植
爪(11)の植付動作に同調して上下方向へと往復駆動さ
れ、前記マルチカッター(40)の焼切体(40a)で前記
マルチシート(S)に植付穴(B)が穿穴されて、この
植付穴(B)の穿穴後に、該植付穴(B)から畝(A)
内に前記移植爪(11)によりポット苗が移植されるので
ある。
また、前記マルチシート(S)を畝(A)上に敷設す
ることなく、該畝(A)内に直接ポット苗の移植作業を
行う場合には、第2図に示したように、前記解除機構
(60)を構成する前記係止杆(61)を保持体(64)から
取外して、前記上部側支持アーム(51)を上方側に持上
げながら、前記係止杆(61)のフック部(61a)を係合
板(63)の係合孔(63a)に係止させることにより、前
記カム板(54)のカム面に追従する前記ピン(55)の上
下動作、つまり前記上部側支持アーム(51)の上下揺動
が中断され、この中断に伴い前記マルチカッター(40)
が前記マルチシート(S)から離れた上方側の非作動位
置に保持された状態で、前記マルチカッター(40)の作
動が停止されるのであり、このため、該マルチカッター
(40)が不必要に動作することなく、前記移植爪(11)
によるポット苗の畝(A)への移植作業が行われるので
ある。
各図の実施例では、前記横板(29)の前部側に車幅方
向に延びる山形状の支持杆(31)を固定して、該支持杆
(31)の車幅方向両側に、それぞれ前記移植爪(11)の
後部側に向けて延びる一対の揺動アーム(32)に、一対
の培土ローラ(33)を支持している。
この培土ローラ(33)により前記畝(A)に凹凸があ
る場合には、前記植付伝動ケース(12)を揺動させて前
記畝(A)に植付ける苗の植付深さを一定に調整できる
ことになる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の移植装置では、移植爪
(11)を備えた移植部(10)に、マルチシート(S)に
前記移植爪(11)による植付穴を穿穴するマルチカッタ
ー(40)を往復動可能に支持させると共に、前記移植部
(10)の植付駆動軸(14)に連動し、前記マルチカッタ
ー(40)を前記移植爪(11)の植付動作に同調して往復
駆動させる連動機構(50)を設ける一方、前記マルチカ
ッター(40)を非作動位置に保持し、かつ、前記植付駆
動軸(14)と連動機構(50)との連動関係を解除する解
除機構(60)を設けたから、前記マルチシート(S)を
使使用する場合と使用しない場合とに、前記マルチカッ
ター(40)を作動状態と非作動状態とに簡単に切換操作
することができて、汎用性に優れたものとなるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に係る移植装置の要部を示す
側面図であって、第1図はマルチカッターの作動状態
を、第2図はマルチカッターの非作動状態をそれぞれ示
しており、また、第3図は同移植装置を理解し易いよう
に展開して破断した平断面図、第4図も同じく展開して
破断した背面図、第5図は同移植装置の縦断面図、第6
図は同移植装置を備えた移植機の一部を切欠いた側面
図、第7図はマルチカッターと移植爪との作動状態を説
明する説明図である。 (10)……移植部 (11)……移植爪 (14)……植付駆動軸 (40)……マルチカッター (50)……連動機構 (60)……解除機構 (S)……マルチシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中島 英夫 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭64−22248(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】移植部(10)に、上下方向に植付動作する
    移植爪(11)を設けた移植機における移植装置であっ
    て、前記移植部(10)に、マルチシート(S)に前記移
    植爪(11)による植付穴を穿穴するマルチカッター(4
    0)を往復動可能に支持すると共に、前記移植部(10)
    の植付駆動軸(14)に連動し、前記マルチカッター(4
    0)を前記移植爪(11)の植付動作に同調して往復駆動
    させる連動機構(50)を設ける一方、前記マルチカッタ
    ー(40)を非作動位置に保持し、かつ、前記植付駆動軸
    (14)と連動機構(50)との連動関係を解除する解除機
    構(60)を設けたことを特徴とする移植機における移植
    装置。
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