JP5834953B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
また、図13(b)に示すように、スラットの隙間に微細部品が挟まって、スラットを折り返すことができなくなり、搬送装置の動作が停止してしまう可能性がある。
さらに、スラットの搬送方向幅よりも大きな径を有するスプロケットのような駆動部が必要となるため、搬送装置の厚みが増大してしまう。
搬送装置1は、スラット受けガイド10、搬送フレーム20、複数枚のスラット30、駆動機構40、およびプレート50等を具備する。
各低搬送面12・13は、互いに略同一の高さ位置に位置している。
搬送フレーム20は、搬送装置1の左右両端部に配設される。
搬送部2と逆送部3とは、スラット30が円滑に移動できるように、摩擦係数の低い滑らかな平面に構成されている。
スラット30の下面における左右両端部には、ブロック33が一つずつ取り付けられる。
スラット30は、ブロック33の穴部に後述する駆動機構40のチェーン44の連結ピン44aを挿通することで、駆動機構40に回転可能に支持される。
本実施形態のスラット30の後端面31は、上下両端部が回転軌跡30T上に位置する直線状に形成される。
このため、以下では、右側に配設される各スプロケット41・43、チェーン44、およびカバー45についてのみ説明を行う。
搬送装置1は、例えば、駆動スプロケット41と駆動スプロケット41の右方に配設されるスプロケットとを一体的に回転可能に連結軸41aで連結し、前記スプロケットをモータからの駆動力等で回転させることにより、駆動スプロケット41を回転させる。
すなわち、チェーン44の周回軌跡は、側面視において各スプロケット41・43の捲回部分を直線的に繋いだトラック形状である。
これにより駆動機構40は、ブロック33を介してスラット30の前側を回転可能に支持する。
また、上側を周回するチェーン44の上方にも、カバー45と同様のカバーが配設されている。
搬送装置1は、所定のセンサーによってプレート50が前方向に移動したことを検出可能に構成される。
また、駆動機構40は、逆送部3に位置するスラット30を後方向に移動させ、逆送部3の後端部でスラット30を逆送部3から搬送部2へ折り返す。
すなわち、本実施形態において搬送方向は、搬送部2に位置するスラット30を移動させる前方向であり、搬送方向と反対の方向は、逆送部3に位置するスラット30を移動させる後方向である。
このように、駆動機構40は、搬送部2の前端部で上下面を反転させることなく、スラット30を一枚ずつ搬送部2から逆送部3へ折り返す駆動手段として機能する。
従って、図5(b)に示すように、逆送部3へ折り返したスラット30Bは、後端部が前端部よりも下側に位置した状態となる。つまり、上下面が前後方向に対して傾斜する。
また、高搬送面11からスラット30Bを支持する連結ピン44aの中心までの上下方向における距離は、上下面が水平なスラット30Bの下面からスラット30Bを支持する連結ピン44aの中心までの上下方向における距離と略同一の距離が設定されている。
このとき、スラット30Cは、駆動側低搬送面12に支持されて上下面が前後方向に対して傾斜し、スラット30Bとの間に上下方向に沿った隙間が形成される。
例えば、搬送装置1が作業者を搬送する目的で自動車の組立設備に設置された場合には、作業者が誤って部品等を落としてしまい、搬送部2に位置するスラット30が前記部品を搬送してしまう可能性がある。
すなわち、微細部品Pは、スラット30Cを搬送部2から逆送部3へ折り返すときに、搬送装置1の内側、より詳細には、チェーン44の周回軌跡の内側に進入する。
そして、微細部品Pは、スラット30Aとスラット30Bとの隙間C1に進入し、チェーン44の周回軌跡の外側に排出される(図6に示す矢印A3参照)。
このため、仮に、微細部品Pがスラット30Aの上面に転がった場合でも、搬送装置1は、スラット30Aとその後側に位置するスラット30との隙間から微細部品Pを排出できる。
従って、搬送装置1は、微細部品Pに起因する動作の停止を防止でき、被搬送物を円滑に搬送できる。つまり、搬送装置1の作業性を向上できる。
すなわち、搬送装置1は、チェーン44の周回軌跡の内側に進入する微細部品Pを排出できるように、逆送部3の前端部に位置するスラット30の上下面を前後方向に対して傾斜させる構成であればよい。
従って、仮に微細部品Pがスラット30Aに乗らない場合には、スラット30Bだけを傾斜させても構わない。
このため、スラット130の前後方向における隙間を小さくした場合、スラット130は、後端部を落下させるときに、後側に位置するスラット130と干渉してしまう可能性がある。
これにより、搬送装置1は、図4(b)に示すように、スラット30Bの後端面31における上端部が、スラット30Bの後端面31における下端部よりも後方向に膨らむことなく、スラット30Bの後端部を落下させることができる。
従って、搬送装置1は、前後方向に隣接するスラット30の隙間を小さくした場合でも、スラット30B・30Cが干渉することなくスラット30Bの後端部を落下させることができる。
つまり、搬送装置1は、より確実に微細部品Pに起因する動作の停止を防止できる。
従って、スラット30Dは、後端部が前端部よりも下側に位置した状態となる。つまり、上下面が前後方向に対して傾斜する。
従って、スラット30D・30Eの上下面が前後方向に対して傾斜して、スラット30Dとスラット30Eとの間には、上下方向に沿った隙間C2が形成される。
すなわち、スラット30Dの前端部は、側面視において略半円状の軌跡を描くように移動する。一方、スラット30Eは、後方向に向かって移動する。
そこで、搬送装置1は、スラット30Dとスラット30Eとの間に隙間C2を形成することで、スラット30Eの後端部を隙間C2に進入させる。
そして、駆動機構40は、スラット30をさらに移動させることで、搬送フレーム20の後端部にスラット30Dの下面を接触させ、連結ピン44aを回転中心としてスラット30を回転させて、スラット30の後端部を逆送部3に移動させる。
これにより、搬送装置1は、スラット30の前後方向の寸法よりも短い外径を有する各スプロケット41・43を用いることが可能となる。従って、搬送装置1の厚みを低減できる。
具体的には、図11(b)に示すように、スラット30Eの後端面31がスラット30Dの前端面32に接触してしまう、あるいは、図11(c)に示すように、スラット30Eの後端面31がスラット30Dのブロック33の前端面に接触してしまう可能性がある。
このため、前後方向に隣接するスラット30の間には、スラット30D・30Eが干渉しない程度の隙間を形成する必要がある。
このため、前後方向に隣接するスラット30の隙間を、より大きくする必要がある。
すなわち、搬送装置1は、その厚みを低減させた上で、微細部品Pに起因する動作の停止を防止できる。
そこで、搬送装置1は、図2に示すように、下側を周回するチェーン44の上方にカバー45を配設し、微細部品Pがチェーン44のプレートに乗ることを防止している。つまり、搬送装置1は、逆送部3の前端部から後端部まで微細部品Pを確実に搬送可能な構成としている。
すなわち、搬送装置1は、スラット30Dを逆送部3から搬送部2へ折り返すときに、スラット30D・30Eが干渉しない程度の隙間を、スラット30Dとスラット30Eとの間に形成できればよい。
従って、図7(c)に示す状態において、スラット30Dおよびスラット30Eのいずれか一方の上下面だけを傾斜させ、スラット30D・30Eが干渉しない隙間を形成しても構わない。
しかし、このような構成を既に自動車の組立設備等に設置されている搬送装置1に対して適用する場合、全てのブロック33を取り替える、あるいは加工する必要がある。
このため、本発明を既に自動車の組立設備等に設置されている搬送装置1に適用する場合に要するコストを低減できる。
すなわち、搬送装置は、前端部から後端部まで水平な逆送部に対して、チェーンの周回軌跡を上下動させることにより、逆送部の前後両端部に位置するスラット上下面を前後方向に対して傾斜させても構わない。
すなわち、搬送装置1に要するコストを低減できるという観点から、本実施形態のようにスラット受けガイド10に各低搬送面12・13を形成し、逆送部3の前後両端部に位
置するスラット30の上下面を前後方向に対して傾斜させることが好ましい。
また、逆送部3は、チェーン44の周回軌跡に対する高さ位置を低くして、逆送部3の前後両端部に位置するスラット30の上下面を傾斜させるスラット受けガイド10の上面(各搬送面11〜13)に形成される。
ただし、スラット30は、本実施形態のように下面に取り付けられるブロック33を介してチェーン44に支持されることにより、スラット30の高さ寸法を調整可能となる。
このため、重い重量の被搬送物を搬送する際に要する搬送装置1のコストを低減できる。
すなわち、図10(a)に示すチェーン244のように、連結ピン244aでスラット230の後側を支持する構成であっても構わない。
これにより、搬送装置1は、スラット30Bを搬送部2から逆送部3へ折り返すときにスラット30Bの後端部をスラット30Cの前端部より逃がしている。
すなわち、搬送装置は、逆送部に位置するスラットの上下面を前後方向に対して常に傾斜させたままで、スラットを移動させても構わない。ただし、スラットの摩耗を低減できるという観点から、逆送部の前後中途部においては、スラットの上下面を水平な状態で移動させることが好ましい。
2 搬送部
3 逆送部
30 スラット
40 駆動機構(駆動手段)
Claims (5)
- 複数枚のスラットを、搬送部に沿って搬送方向に連続的に移動させるとともに、前記搬送部に対して前記スラットの厚みよりも長い距離を離間して配置される逆送部に沿って前記搬送方向と反対の方向に連続的に移動させる搬送装置であって、
前記スラットを回転可能に支持し、前記スラットに駆動力を付与して前記スラットを移動させ、前記搬送部の前記搬送方向における下流側端部で、前記スラットの上下面を反転させることなく、前記スラットを一枚ずつ前記搬送部から前記逆送部へ折り返すとともに、前記逆送部の前記搬送方向における下流側端部で、前記スラットの上下面を反転させることなく、前記スラットを一枚ずつ前記逆送部から前記搬送部へ折り返す駆動手段、
を具備し、
前記逆送部の前記搬送方向における上流側端部および下流側端部に位置する前記スラットの上下面を前記搬送方向に対して傾斜させ、
前記スラットの前記搬送方向における上流側端面の形状を、前記スラットの前記搬送方向における上流側端部の回転軌跡に対応する形状に形成し、
前記スラットの前記搬送方向における下流側端面の形状を、前記スラットの前記搬送方向における上流側端面の形状に対応する形状に形成する、
搬送装置。 - 前記逆送部の前記搬送方向における上流側端部および下流側端部に位置する前記スラットに対して、前記逆送部の上流側端部および下流側端部の高さ位置を低くする、
請求項1に記載の搬送装置。 - 前記駆動手段は、
前記スラットの前記搬送方向における下流側を回転中心として、前記スラットを回転可能に支持する、
請求項1または請求項2に記載の搬送装置。 - 前記駆動手段は、
前記搬送方向に沿って周回することで前記スラットに駆動力を付与するチェーン、
を備え、
前記逆送部は、
前記スラットを支持し、前記チェーンの周回軌跡に対する高さ位置を低くして、前記逆送部の前記搬送方向における上流側端部および下流側端部に位置する前記スラットの上下面を傾斜させるスラット受けガイドの上面に形成される、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の搬送装置。 - 前記スラットは、
下面に取り付けられるブロックを介して前記チェーンに支持される、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の搬送装置。
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