JP5828977B1 - 布団カバーおよび布団 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の中材を容易に出し入れすることができるとともに安定した状態で収納することができる、意匠性が優れた布団カバーおよび布団を得る。【解決手段】布団カバー10は、布を縫合することによって略矩形の袋状に形成されるとともに略矩形の一辺に沿って外布開閉手段15を備えるものであって、略矩形の袋状に形成される布団カバー10の内部に少なくとも1枚の中布31を有し、中布31は、略矩形の袋状に形成される布団カバー10の内部空間を面方向に分割し、また、中布31には、中布31を開閉するための中布開閉手段35が設置され、さらに、中布開閉手段35は、外布開閉手段15を閉じた状態では外部から見えないものである。また、この布団100は、布団カバー10が有する少なくとも2以上の内部空間のそれぞれに、同種又は異種の中材を挿入して構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、布団カバーおよび布団の構造に関するものである。
布団カバーは、綿やパンヤ、羽毛などから構成される中材を包んで布団とし、使用者が座ったり、使用者が寝る時に敷いたり掛けたりすることができるようにするものである。布団カバーを用いることによって、布団が汚れることを防ぐことができるとともに、布団カバーを定期的に洗濯することによって、布団を衛生的に使用することが可能となる。
布団カバーの中に挿入される中材は、使用者が快適に布団を使用することができるように種々のものが用いられている。例えば、下記の特許文献1には、種々の中材が内部に積層されている敷き布団および敷き布団の中芯構造が開示されている。下記特許文献1に記載の敷き布団は、一側面に冬等の寒い季節に対応した材質を積層し、他側面に夏等の暑い季節に合わせた材質を積層して中芯部を構成し、中芯部を中地に収納して、敷き布団カバーで包んでいる。また例えば、下記の特許文献2には、肌掛け布団と上掛け布団を接合した掛け布団が開示されている。下記特許文献2に記載の掛け布団は、布団カバーを被せた肌掛け布団にホックによって上掛布団が接合されて構成されている。
特開平10−155603号公報 特開2001−211980号公報
しかしながら、上掲の特許文献1に記載の敷き布団では、使用者の動きによって種々の中材同士に摩擦が生じてしまうという課題があった。また、種々の中材のうちの一又はそれ以上の中材の交換を行うことが難しく、複数の中材のそれぞれの出し入れを容易にした布団カバーの実現が望まれていた。
また、上掲の特許文献2に記載の掛け布団は、肌掛け布団にのみ布団カバーを被せているため、上掛け布団が汚れることを防ぐことができないという課題があった。また、単に布団カバーを被せた肌掛け布団と上掛け布団とを一体化しただけでは意匠性が優れていないという課題があった。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて成されたものであり、その目的は、複数の中材を容易に出し入れすることができるとともに安定した状態で収納することができる、意匠性が優れた布団カバーおよび布団を提供することにある。
本発明に係る布団カバーは、布製で、略矩形の袋状であり、当該略矩形の一辺に沿って外布開閉手段を備える布団カバーであって、略矩形の袋状に形成される布団カバーの外郭は、略矩形の一枚布である上布と、略矩形の一枚布である下布とを有し、当該略矩形を構成する四辺のうちの三辺が縫合されているとともに当該略矩形のうち残りの一辺に沿って外布開閉手段が設置されており、略矩形の袋状に形成される布団カバーの内部に少なくとも1枚の中布を有し、前記中布は、略矩形の袋状に形成される布団カバーの内部空間を面方向に分割し、また、前記中布には、中布を開閉するための中布開閉手段が設置され、前記中布の外周全周が、略矩形の袋状に形成される布団カバーを構成する前記下布に縫合されており、前記外布開閉手段によって閉じられることで形成される内部空間の内側に、さらに、前記中布開閉手段によって閉じられることで形成される第二の内部空間が形成され、出し入れ可能な中材を布団カバーの内部空間に挿入したときに、前記外布開閉手段は布団カバーの側面における上下方向の略中央位置に配置するように構成されており、さらに、前記中布開閉手段は、前記外布開閉手段を閉じた状態では外部から見えないことを特徴とするものである。
また、本発明に係る布団カバーは、前記中布開閉手段が、前記外布開閉手段が設置される一辺に沿って平行配置されることとすることができる。
さらに、本発明に係る布団カバーは、前記中布が、細長方形をした第一布と、太長方形をした第二布と、これら第一布と第二布とを開閉自在に連結する中布開閉手段とを有して構成されているとともに、当該中布全体で略矩形の一枚布として構成されることとすることができる。
また、本発明に係る布団カバーは、前記上布と前記下布とからなる布団カバーの四隅に、三角形状をした耳形状部が形成されていることとすることができる。
さらに、本発明に係る布団カバーは、前記外布開閉手段が、略矩形の袋状に形成される布団カバーの一つの長辺の全長に亘って設置されていることとすることができる。
なお、本発明に係る布団は、上述した布団カバーが有する少なくとも2以上の内部空間のそれぞれに、同種又は異種の中材が入っていることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の中材を容易に出し入れすることができるとともに安定した状態で収納することができる、意匠性が優れた布団カバーおよび布団を提供することができる。
本実施形態に係る布団カバーの構成例を示す一部断面外観斜視図である。 本実施形態に係る布団カバーの耳形状部の周辺を示す図であり、図中の分図(a)は、本実施形態に係る布団カバーを裏返して耳形状部を表した図であり、図中の分図(b)は、図中の分図(a)の状態から布団カバーを裏返した耳形状部の周辺を示す図である。 本実施形態に係る中布を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る布団カバーの構成例を説明するための横断面概略図である。 本実施形態に係る布団カバーの外布開閉手段および中布開閉手段を開いた状態を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る布団カバーの中布開閉手段を閉じた状態を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る布団カバーに2つの中材を挿入した状態を説明するための横断面概略図である。 本実施形態に係る布団カバーを示す写真図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、本実施形態に係る布団カバー10の構成例について、図1〜図4を用いて説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る布団カバーの構成例を示す一部断面外観斜視図である。また、図2は、本実施形態に係る布団カバーの耳形状部の周辺を示す図であり、図中の分図(a)は、本実施形態に係る布団カバーを裏返して耳形状部を表した図であり、図中の分図(b)は、図中の分図(a)の状態から布団カバーを裏返した耳形状部の周辺を示す図である。図3は、本実施形態に係る中布を示す外観斜視図であり、図4は、本実施形態に係る布団カバーの構成例を説明するための横断面概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る布団カバー10の外郭は、略矩形の一枚布である上布11と、略矩形の一枚布である下布12とが縫製結合されることにより略矩形の袋状に形成される。そして、本実施形態に係る布団カバー10は、略矩形の一辺に沿って配置される外布開閉手段15と、布団カバー10の内部に縫合される中布31と、中布31を開閉するための中布開閉手段35と、を有して構成される。
本実施形態に係る布団カバー10は、上布11と下布12とで構成される略矩形の四辺のうちの三辺が縫合され、当該略矩形のうち残りの一つの辺の全長に亘って外布開閉手段15が設置される。外布開閉手段15は、出し入れ可能な中材50,51を、後述する布団カバー10の内部空間19,39に挿入したときに、布団カバー10の側面における上下方向の略中央位置に配置するように構成される。
本実施形態に係る布団カバー10の四隅は、図2に示すように、三角形状をした耳形状部20が形成されるように縫合されている。本実施形態では、上布11と下布12とを縫合して略矩形の袋状とする際、四隅には縫い代が生じる。この縫い代を外布開閉手段15の長手方向の両端部と略平行となるように縫合し、図2に示すように、外布開閉手段15の端部と略平行となる縫い目21を形成する。このように、縫い代に縫い目21を形成することによって三角形状となる耳形状部20が形成される。そして、本実施形態に係る布団カバー10は、その四隅に耳形状部20が形成されることにより、耳形状部20の三角形状の一辺となる縫い目21の長さ分の厚みを有する2つの中材50,51を、特に中材50,51の四隅が潰れることなく挿入することができるようになっている。したがって、本実施形態に係る布団カバー10によれば、その内部に挿入される中材50,51の、特に四隅のへたり等を防ぐことができるとともに、その内部に中材50,51を挿入する際、布団カバー10の四隅に中材50,51を容易に挿入して収納することができるようになっている。なお、本実施形態に係る布団カバー10に1つの中材を入れる場合には、特に限定されないが、1つの中材の厚さが耳形状部20の縫い目21の長さと略同一になっていることが好ましい。
外布開閉手段15は、上布11と下布12とで構成される外布13を開閉自在に連結するためのものであり、上述した様に、本実施形態に係る布団カバー10の略矩形の四辺のうちの縫合されていない一つの長辺の全長に亘って設置される。本実施形態では、特に限定されないが、外布開閉手段15としてスライドファスナーを用いている。外布開閉手段15としてスライドファスナーを用いる場合には、互いに噛み合う樹脂や金属などの小片が配置された2本のファスナーテープ16,16を、布団カバー10の略矩形状を構成する四辺のうちの縫合されていない一辺の上布11および下布12の端に設置することとなる(図2参照)。そして、2本のファスナーテープ16,16の長手方向の両端部は縫い合わされ、当該2本のファスナーテープ16,16の両端部同士が接続されることとなる。本実施形態では、2本のファスナーテープ16,16が連結された端部の一方に、1つのスライダー17が配置される(図1、図2、図5および図6参照)。スライダー17を移動させることにより、ファスナーテープ16に配置される樹脂や金属などの小片が互いに噛み合い、外布開閉手段15としてのスライドファスナーは、上布11と下布12とを開閉自在に連結することができるようになっている。
そして、この外布開閉手段15を閉じることによって、布団カバー10の内部に内部空間19が形成されることとなる(図4参照)。
中布31は、図3に示すように、細長方形をした第一布32と、太長方形をした第二布33と、これら第一布32と第二布33とを開閉自在に連結する中布開閉手段35と、を有し、当該中布31全体で略矩形の一枚布として構成される。
中布開閉手段35は、第一布32と第二布33とを開閉自在に連結するためのものである。図1に示すように、中布開閉手段35は、外布開閉手段15が設置される一辺に沿って平行配置されているとともに、外布開閉手段15を閉じた状態では外部から見えない構成となっている。本実施形態では、中布開閉手段35としてスライドファスナーを用いている。中布開閉手段35としてスライドファスナーを用いる場合には、上述した場合と同様に、互いに噛み合う樹脂や金属などの小片が配置された2本のファスナーテープ36,36を、第一布32および第二布33の端に設置することとなる(図3参照)。そして、2本のファスナーテープ36,36の長手方向の両端部は縫い合わされ、当該2本のファスナーテープ36,36の両端部同士が接続されることとなる。本実施形態では、2本のファスナーテープ36,36が接続された端部の一方に、1つのスライダー37が配置される(図3参照)。スライダー37を移動させることにより、樹脂や金属などの小片が互いに噛み合い、中布開閉手段35としてのスライドファスナーは、第一布32と第二布33とを開閉自在に連結することができるようになっている。
そして、中布31は、その外周全周が、略矩形の袋状に形成される布団カバー10の内部に縫合されることにより、外布開閉手段15によって閉じられることで形成される布団カバー10の内部空間19を面方向に分割することとなる。さらに、中布開閉手段35を閉じることによって内部空間19の内側に第二の内部空間39が形成されるようになっている。
図4に示すように、本実施形態に係る中布31は、特に限定されないが、略矩形の袋状に形成される布団カバー10の外布13の底面部分(下布12)にその外周全周が縫合されている。そして、本実施形態に係る布団カバー10では、中布開閉手段35が閉じられることで形成される第二の内部空間39と、外布開閉手段15が閉じられることで形成される内部空間19のうち第二の内部空間39を除いた内部空間19と、に2つの中材50,51を挿入することができるようになっている。
以上、本実施形態に係る布団カバー10の構成例について、説明した。次に、本実施形態に係る布団カバー10の使用方法について、図5〜図8を参照図面に加えて説明する。ここで、図5は、本実施形態に係る布団カバーの外布開閉手段および中布開閉手段を開いた状態を示す外観斜視図であり、図6は、本実施形態に係る布団カバーの中布開閉手段を閉じた状態を示す外観斜視図である。また、図7は、本実施形態に係る布団カバーに2つの中材を挿入した状態を説明するための横断面概略図であり、図8は、本実施形態に係る布団カバーを示す写真図である。
本実施形態に係る布団カバー10に、同種又は異種の中材50,51を挿入するためには、図5に示すように、外布開閉手段15および中布開閉手段35を開いた状態とする。外布開閉手段15および中布開閉手段35を開くことにより、中材50,51を挿入することができる開口が形成され、内部空間19および第二の内部空間39が開放されることとなる。
順序は特に限定されないが、例えば図6に示すように、第二の内部空間39に中材51を挿入して中布開閉手段35を閉じることにより、1つの中材51が布団カバー10内に収納されることとなる(図4、図6および図7参照)。さらに、図6に示した状態の布団カバー10において、内部空間19に中材50を挿入して外布開閉手段15を閉じることにより、もう1つの中材50が布団カバー10に収納され、図7および図8に示すように、2つの中材50,51の布団カバー10内への収納が完了する。このようにして、布団カバー10が有する2つの内部空間19,39のそれぞれに、同種又は異種の中材50,51を挿入して布団100が構成される。なお、最初に、内部空間19に中材50を挿入した後、第二の内部空間39に中材51を挿入しても良いことは言うまでもない。
本実施形態に係る布団カバー10は、上述した様に、中布開閉手段35が、外布開閉手段15が設置される一辺に沿って平行配置されているので、一度に2つの中材50,51を布団カバー10に挿入する場合、使用者は中布開閉手段35と外布開閉手段15とが平行配置されている布団カバー10の一辺の近傍のみで作業すれば良い。したがって、使用者が布団カバー10の別の一辺の近傍に移動したり、又は布団カバー10の別の一辺が使用者の近傍に来るように布団カバー10をひっくり返したりする必要がなく、本実施形態に係る布団カバー10によれば、複数の中材50,51を容易に入れることができるようになっている。
本実施形態に係る布団カバー10に対して収納される中材50,51は、種々の材質のものを用いることができる。例えば、クッション性に優れた中材50と、吸湿性に優れた中材51との組み合わせによって、クッション性と吸湿性に共に優れた布団100を提供することができる。また、本実施形態に係る布団カバー10によれば、中材50,51の組み合わせを種々変更するだけで、使用者の嗜好や体型、健康状態等に応じた布団100を簡単かつ安価に準備することができるので、販売競争力の高い布団100を提供することが可能となる。
なお、中材50,51は、剥き出しのままのものを布団カバー10に対して収納するだけでなく、カバーに包まれた中材50,51を、さらに本実施形態に係る布団カバー10に対して収納するようにしても良い。
また、本実施形態に係る布団カバー10では、図7に示すように、第二の内部空間39に挿入することができる中材51の横幅は、第二の内部空間39を除く内部空間19に挿入することができる中材50の横幅よりも僅かに小さくなっている。しかし、本実施形態に係る布団カバー10はある程度の伸縮性を備えているので、収納される中材50,51の幅寸法については、略同一のものを用いることも可能である。
内部空間19に収納された中材50を取り出す際には、外布開閉手段15を開いて内部空間19から中材50を取り出すこととなる。一方、第二の内部空間39に収納された中材51を取り出す際には、外布開閉手段15を開いた後、中布開閉手段35を開いて第二の内部空間39から中材51を取り出すこととなる。なお、外布開閉手段15を開くと大きな開口ができるため、第二の内部空間39から中材51を取り出す際には、内部空間19に収納されている中材50を取り出すことなく、第二の内部空間39から中材51を取り出すことができるようになっている。したがって、本実施形態に係る布団カバー10によれば、中材50,51を1つずつ容易に取り出すことができるようになっている。
また、上述した場合と同様に、本実施形態に係る布団カバー10では、中布開閉手段35が、外布開閉手段15が設置される一辺に沿って平行配置されているので、一度に2つの中材50,51を布団カバー10から取り出す場合、使用者が布団カバー10の別の一辺の近傍に移動したり、又は布団カバー10の別の一辺が使用者の近傍に来るように布団カバー10をひっくり返したりする必要がなく、複数の中材50,51を容易に取り出すことができるようになっている。
以上、本実施形態に係る布団カバー10の使用方法について、説明した。
本実施形態に係る布団カバー10によれば、中材50,51がそれぞれ外布13又は中布31によって収納される構成となっているので、中材50,51同士が擦れて傷んでしまうことを防ぐことができるとともに、中材50,51同士が接触することで一方の中材の汚れが他方の中材に伝播してしまうことを防ぐことができるようになっている。また、本実施形態に係る布団カバー10によれば、使用者の好みや用途、使用環境等に応じて、同種又は異種の中材を布団カバー10内に容易に出し入れして、使用することができるようになっている。そして、本実施形態に係る布団カバー10が、中材50,51を容易に出し入れすることができることによって、使用者は、布団カバー10を定期的に洗濯することができるとともに、中材50,51を外気に当てて干すことができるので、布団カバー10および布団100を衛生的に使用することができる。さらに、本実施形態に係る布団カバー10は、中布開閉手段35が、外布開閉手段15を閉じた状態では外部から見えない構成としているため、複数の中材50,51を収納しても、意匠性が優れているという特徴を有している。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、本実施形態に係る布団カバー10では、2つの中材50,51が布団カバー10内に収納されることとしているが、布団カバー10の中に収納する中材の個数は適宜変更することができる。
本実施形態に係る布団カバー10の中に1つの中材を収納する場合には、上述した様に、1つの中材の厚さが耳形状部20の縫い目21の長さと略同一となっていることが好ましく、1つの中材を内部空間19に挿入して収納することが好ましい。
さらに、例えば3つの中材を布団カバー内に収納する場合には、本実施形態に係る布団カバー10の内部に第二の中布を設置すれば良い。第二の中布は、上述した中布31と同様に、細長方形をした第一布、太長方形をした第二布と、これら第一布と第二布とを開閉自在に連結する第二の中布開閉手段と、を有して構成すれば良く、略矩形の袋状に形成される布団カバー10の内部空間19又は第二の内部空間39を面方向に分割するように構成することができる。すなわち、第二の中布は、布団カバー10の外布13の側面部分に縫合しても良いし、布団カバー10の外布13の底面部分(下布12)に縫合しても良い。そして、上述した場合と同様に、内部空間19に中材50を収納し、第二の内部空間39に中材51を収納して、第二の中布の中に形成される第三の内部空間に1つの中材を挿入して収納すれば良い。3つ以上の中材を布団カバーに収納する場合には、上述した場合と同様に、布団カバーの内部に中布をさらに設置して、追加された中布の内部に中材を挿入して収納すれば良い。
また、例えば、本実施形態に係る布団カバー10では、中布31が、略矩形の袋状に形成される布団カバー10の外布13の底面部分(下布12)にその外周全周が縫合される構成としているが、中布31は布団カバー10の内部に設置されれば良く、例えば、中布31が布団カバー10の外布13の側面部分に縫合される構成としても良い。
さらに、本実施形態に係る布団カバー10では、図1および図5に示すように、外布開閉手段15と中布開閉手段35とは、開閉方向(スライダー17,37の移動方向)が同一方向となるように構成されている。しかし、外布開閉手段15と中布開閉手段35とは、開閉方向(スライダー17,37の移動方向)が、反対方向であることとすることができる。例えば、図6に示すように、使用者が外布開閉手段15としてのスライドファスナーのスライダー17を移動させてスライドファスナーを開いたときに、使用者の手の近傍に中布開閉手段35のスライダー37が配置されることとすることができる。すなわち、外布開閉手段15のスライダー17を、図6の紙面上の左から右方向に移動させることで外布開閉手段15が開くこととし、中布開閉手段35のスライダー37を、図6の紙面上の右から左方向に移動させることで中布開閉手段35が開くこととすることができる。逆も同様に、中布開閉手段35のスライダー37を、図6の紙面上の左から右方向に移動させることにより中布開閉手段35が閉じることとし、外布開閉手段15のスライダー17を、図6の紙面上の右から左方向に移動させることで外布開閉手段15が閉じることとすることができる。このような構成により、使用者が一度に外布開閉手段15と中布開閉手段35とを開く又は閉じる際に、使用者の手の移動動作の動線を短くすることができるようになる。
また、本実施形態に係る布団カバー10では、図1および図5に示すように、外布開閉手段15としてのスライドファスナーと中布開閉手段35としてのスライドファスナーは、1つのスライダー17,37を備えて構成されているが、スライダーの個数は適宜変更することができる。例えば、外布開閉手段15としてのスライドファスナーと中布開閉手段35としてのスライドファスナーとは、それぞれ2つのスライダーを有することとすることができる。このような構成により、使用者は、所望の位置で2つのスライダーを隣接させて外布開閉手段15又は中布開閉手段35を閉じることができ、また、所望の位置から2つのスライダーを移動させて外布開閉手段15又は中布開閉手段35を開くことができるようになる。
また、上述した本実施形態では、開閉手段としてスライドファスナーを用いる場合を例示した。しかしながら、本発明に係る開閉手段(外布開閉手段、中布開閉手段)については、従来公知の開閉手段を用いることができ、例えば、アメリカンホックやボタン、中かぶせ縫い、ヒモ(両方からヒモを出し中央で結ぶ形態のもの)など、あらゆる開閉手段を採用することが可能である。
さらに、本実施形態に係る布団カバー10では、布団カバー10の外郭は、略矩形の一枚布である上布11と、略矩形の一枚布である下布12とを縫合して略矩形の袋状に形成することとしているが、布団カバー10の外郭は、一枚の布を縫合して略矩形の袋状としても良い。一枚の布を縫合して略矩形の袋状とする場合には、四隅に縫い代が存在しないため耳形状部20を有さないこととなる。しかし、布団カバーの四隅には、耳形状部20に係る縫い目21が形成されることが好ましい。すなわち、布団カバーの四隅に、布団カバーの厚み方向に縫い目21を形成することが好ましい。このような構成により、縫い目21の長さ分の厚みを有する2つの中材50,51を、特に中材50,51の四隅が潰れることなく挿入することができるようになるとともに、布団カバーの中に中材50,51を挿入する際、布団カバーの四隅に中材50,51を容易に挿入して収納することができるようになる。
また、本実施形態に係る布団カバー10の外郭形状は、矩形状に限定されず、円形等にすることができる。そして例えば、略円形状の布団カバーは、一枚布である上布と、略円形状の中布と、一枚布である下布と、外布開閉手段と、から構成することができる。さらに、上布と下布とを縫合して略円形状として、当該略円形状の側面に外布開閉手段を設置することができる。略円形状の中布は、中布開閉手段を有して構成され、略円形状の布団カバーの内部にその外周全周を縫合することにより設置することができる。そして、このような構成の略円形状の布団カバーは、外布開閉手段によって閉じられることで形成される内部空間と、中布開閉手段によって閉じられることで形成される第二の内部空間とに、複数の略円形状の中材を挿入して収納することができることとすることが可能である。
さらに、本実施形態に係る布団カバー10は、図2等でも例示したように、マチ付きの形態を採るものであったが、本発明は、マチ付きの布団カバーに限られるものではなく、例えば、マチ付きでない布団カバーや、上述した実施形態とは異なる別の方法でマチを付けたものであっても良い。すなわち、本発明に係る布団カバーは、上述した本実施形態で説明した構成を備え、同様の作用効果を発揮できる範囲において、あらゆる製法で製作することが可能である。
またさらに、本実施形態に係る布団カバー10は、掛け布団や敷き布団、座布団、クッション等に適用することができる。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 布団カバー、11 上布、12 下布、13 外布、15 外布開閉手段、16,36 ファスナーテープ、17,37 スライダー、19 内部空間、20 耳形状部、21 縫い目、31 中布、32 第一布、33 第二布、35 中布開閉手段、39 第二の内部空間、50,51 中材、100 布団。

Claims (6)

  1. 布製で、略矩形の袋状であり、当該略矩形の一辺に沿って外布開閉手段を備える布団カバーであって、
    略矩形の袋状に形成される布団カバーの外郭は、略矩形の一枚布である上布と、略矩形の一枚布である下布とを有し、当該略矩形を構成する四辺のうちの三辺が縫合されているとともに当該略矩形のうち残りの一辺に沿って外布開閉手段が設置されており
    略矩形の袋状に形成される布団カバーの内部に少なくとも1枚の中布を有し、
    前記中布は、略矩形の袋状に形成される布団カバーの内部空間を面方向に分割し、また、
    前記中布には、中布を開閉するための中布開閉手段が設置され、
    前記中布の外周全周が、略矩形の袋状に形成される布団カバーを構成する前記下布に縫合されており、前記外布開閉手段によって閉じられることで形成される内部空間の内側に、さらに、前記中布開閉手段によって閉じられることで形成される第二の内部空間が形成され、
    出し入れ可能な中材を布団カバーの内部空間に挿入したときに、前記外布開閉手段は布団カバーの側面における上下方向の略中央位置に配置するように構成されており、さらに、
    前記中布開閉手段は、前記外布開閉手段を閉じた状態では外部から見えないことを特徴とする布団カバー。
  2. 請求項1に記載の布団カバーにおいて、
    前記中布開閉手段は、前記外布開閉手段が設置される一辺に沿って平行配置されることを特徴とする布団カバー。
  3. 請求項1又は2に記載の布団カバーにおいて、
    前記中布は、細長方形をした第一布と、太長方形をした第二布と、これら第一布と第二布とを開閉自在に連結する中布開閉手段とを有して構成されているとともに、当該中布全体で略矩形の一枚布として構成されることを特徴とする布団カバー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の布団カバーにおいて、
    前記上布と前記下布とからなる布団カバーの四隅には、三角形状をした耳形状部が形成されていることを特徴とする布団カバー。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の布団カバーにおいて、
    前記外布開閉手段は、略矩形の袋状に形成される布団カバーの一つの長辺の全長に亘って設置されていることを特徴とする布団カバー。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の布団カバーが有する少なくとも2以上の内部空間のそれぞれに、同種又は異種の中材が入っていることを特徴とする布団。
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