JP3221594U - 寝具カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 分割されていない敷き寝具であっても部分的に機能を異ならせることができる寝具カバーを提供する。【解決手段】寝具カバー1は、少なくとも敷き寝具3の上面を覆う基材部5を有する本体4と、前記基材部5の上に、前記敷き寝具3の就寝者の上下方向に連続して複数並べて配置され、前記基材部5に少なくとも一方の側面が開放可能に固定されて、前記基材部5との間に収納部9を形成する上面部8と、を備え、前記収納部9には機能性シート10が出し入れ可能に挿入される。【選択図】図1

Description

本考案は、マットレスや敷布団などの敷き寝具の少なくとも上面を覆う寝具カバーに関する。
マットレスや敷き布団は洗濯が容易ではないので、例えばシーツやベッドパッドなどの寝具カバーを取り付けて使用し、マットレスや敷き布団自体の汚れを抑制することが広く行われている。
また、使用しないときの収納場所を省スペース化するために3分割されたマットレスを収納する3つの収納袋を連ならせて形成した寝具カバーに収納して使用するものも知られている。3分割されていればマットレスを3つに折りたたんで重ねることができるので省スペース化することができる。さらに、マットレスが3分割されつつ、当該分割されたマットレスが厚さ方向に複数枚積層された構成とすることで、洗濯を容易にしたものも知られている。すなわち、マットレスを分割するとともに厚さを薄くすることで、洗濯槽や脱水槽に入れることができ、且つ乾燥時に内部までは乾きやすいものとすることができる(特許文献1参照)。
そして、本願の出願人は、3つに分割されたマットレスを3連の収納袋に収納する構成において、発熱性シートと、通気性の良い三次元網状構造体が積層されており、発熱性シートを出し入れすることで、冬場には暖かさが感じられるマットレスに変更し、夏場には涼しさが感じられるマットレスに変更するものを開示している(特許文献2参照)。このマットレスによると、3つに分割されているので、たとえば腰の部分だけ発熱性シートを挿入して一部のみ暖かくするなど、季節やユーザの好みに合わせて、一部のマットレスのみ機能性の異なるものとすることもできる。
特開2002−112853号公報 実用新案登録第3208227号公報
ところでマットレスや敷き布団などの敷き寝具は分割されていないものも多数存在しており、そのようなマットレスや敷き布団においては、一部のみ異なる機能性の敷き寝具とすることができない。
そこで本考案は、分割されていない敷き寝具であっても部分的に機能を異ならせることができる寝具カバーを提供することを目的とする。
本考案の寝具カバーは、少なくとも敷き寝具の上面を覆う基材部を有する本体と、前記基材部の上に、前記敷き寝具の就寝者の上下方向に連続して複数並べて配置され、前記基材部に少なくとも一方の側面が開放可能に固定されて、前記基材部との間に収納部を形成する上面部と、を備え、前記収納部には機能性シートが出し入れ可能に挿入されることを特徴としている。
本考案の寝具カバーは、前記機能性シートは、防水性シート又は吸水性シートを含み、前記上面部は通液性を有する網状に形成されることを特徴としている。
本考案の寝具カバーは、前記上面部は伸縮性を有することを特徴としている。
本考案の寝具カバーによると、少なくとも敷き寝具の上面を覆う基材部を有する本体と、前記基材部の上に、前記敷き寝具の就寝者の上下方向に連続して複数並べて配置され、前記基材部に少なくとも一方の側面が開放可能に固定されて、前記基材部との間に収納部を形成する上面部と、を備えており、収納部には出し入れ可能に機能性シートが挿入されるので、機能性シートを入れ替えることで、敷き寝具の機能性を変更することができるとともに、収納部が上下方向に並べて複数形成されることとなるので、これらの複数の収納部に異なる種類の機能性シートを挿入することで、上下方向に複数の異なる機能性を有する敷き寝具とすることができる。
本考案の寝具カバーによると、機能性シートに、防水性シート又は吸水性シートが含まれており、上面部は通液性を有する網状に形成されているので、例えば介助用や幼児用の敷き寝具として用いる場合には、就寝者の腰付近に配置される機能性シートを防水性シート又は吸水性シートとすることで、尿などが敷き寝具に付着することを防止でき、機能性シートを取り出すことで汚れた機能性シートを簡単に取り替えることもできる。また、網状に形成されていることで、寝具カバー自体には尿などの付着が少なく、且つ簡単に乾燥することができる。
本考案の寝具カバーによると、前記上面部は伸縮性を有するので、敷き寝具の沈み込みに追従することができ、敷き寝具自体の寝心地を妨げることを抑制できる。また、敷き寝具の沈み込みに追従できることで、床ずれの発生も抑制できる。
敷き寝具としてのマットレスが収納された本実施形態の寝具カバーの外観構成を示す斜視図。 敷き寝具としてのマットレスが収納された寝具カバーの内部構成を説明する断面図。 寝具カバーの変形例を示す斜視図。
以下、本考案の寝具カバー1の実施形態について、各図を参照しつつ説明する。寝具カバー1は、図1に示すように、例えば、ファスナー2によって開閉可能な本体4に敷き寝具3としてのマットレスを収納するファスナー付きマットレスカバーである。なお、寝具カバー1はファスナー付きマットレスカバーに限定されるものではなく、例えば、ボックスシーツ、フラットシーツであってもよい。また、寝具カバー1は例えば図3に示すように、敷き寝具3としてのマットレスの両端を収納するベッドパッドであってもよい。また、敷き寝具3はマットレスに限られるものではなく、敷き寝具3は敷布団であっても良い。この場合に寝具カバー1は、ファスナー付きの布団カバーやフィットシーツ、ポケットシーツ、フラットシーツであってもよい。寝具カバー1は、マットレスや敷き布団などの敷き寝具3の上面を覆う構成のものであればどのようなものであってもよい。
寝具カバー1は、少なくとも敷き寝具3の上面を覆う基材部5を有する本体4と、基材部5の上に配置される上面部8とを備える。本体4は、図1に示すように、例えば布製で、敷き寝具3としてのマットレスを完全に覆って収納する袋状である。本体4は、図1及び図2に示すように、敷き寝具3の上面を覆う基材部5、敷き寝具3の下面を覆う底部6、及び敷き寝具3の側周面を覆う側部7を有する。本体4は、一方の側部7には開閉可能なファスナー2が設けられている。
上面部8は本体4の上面に形成される基材部5に縫い付けられる柔らかい網状のシートである。上面部8は液体を吸収することがない樹脂製の糸で形成されており、上面部8は当該上面部8上に流された液体が上面部8のシートを通過可能な通液性を有する。また上面部8は、少なくとも本体4内に収納された敷き寝具3の沈み込みに追従することができる程度の伸縮性を有している。上面部8は、本体4の基材部5の上下の縁及び中間部に幅方向に沿って縫い付けられており、敷き寝具3の両方の側面がそれぞれ開放されている。上面部8は前記敷き寝具3の就寝者の上下方向に向かって3等分されるように本体4の基材部5に縫い付けられており、基材部5と上面部8との間に両方の側面が開放可能な筒状の収納部9が3つ並んで形成されている。なお、上述のように基材部5と上面部8との間の収納部9が両方の側面が開放可能な筒状に形成されることで、後述する機能性シート10の出し入れを容易にするものであるが、上面部8は、少なくとも一方の側面が開放可能であればよく、収納部9は一方の側面が開放された袋状に形成されていても良い。また、本実施形態においては、上面部8は網状シートであるが、これに限定されるものではなく、例えばポリエステルなどの織布製であってもよい。
収納部9は、本実施形態においては、側面に向かって単に開放しているが、たとえば図示しないファスナーなどの開閉具を設けて、収納部9を開閉可能に構成してもよい。また収納部9は本実施形態においては、3つ並んで形成されているが、収納部9の個数は3つに限定されるものではなく、2つ又は4以上並べて形成されるものであってもよい。
収納部9は機能性シートを挿入するものである。機能性シート10は、収納部9に収納可能な大きさの矩形の薄いシートであり、敷き寝具3の沈み込みを妨げない柔軟性を有するものが好ましい。機能性シート10は、例えば、液体を通過させない防水性、液体を内部にとどめる吸水・保水性、熱伝導及び熱放射を防ぐ保温性、熱伝導や熱放射を促進する冷却性、吸湿発熱や化学的又は電気的な熱放出などの発熱性、機能性シート10の内部に空気が通過可能に形成されている通気性、消臭性などの機能のうちから選択される1又は複数の機能を有するシートである。機能性シート10は異なる機能を有する複数のシートの中から必要に応じて選択されて収納部9に挿入されることによって、寝具カバー1に収納された寝具に、所望の機能を付加することができるものである。
なお、本実施形態における敷き寝具3としてのマットレスは、図2に示すように、三層構造である。当該敷き寝具3は、上面にプロファイルと呼ばれる凹凸を加工した高反発無膜ウレタンフォーム3a、上面にプロファイル加工された高弾性無膜ウレタンフォーム3b、及び上面が平面状に加工された高弾性無膜ウレタンフォーム3cの三層から構成されている。なお、本発明の敷き寝具3は上述のものに限定されるものではなく、他の公知のマットレスであってもよい。また、敷き寝具3はマットレスに代えて敷き布団であってもよい。
また、図示しないが、敷き寝具3を収納した寝具カバー1はさらに外カバーに収納される。外カバーは、敷き寝具3を収納した寝具カバー1を完全に覆う形状のものであってもよく、例えばベッドパッドのような敷き寝具3の上面のみを覆う形状のものであってもよい。外カバーは、種々の機能性や肌触りのものから選択することで、寝具カバー1の収納部9に収納された機能性シート10とともに敷き寝具3の機能性を高めることができるものである。なお、本発明の寝具カバー1に収納される敷き寝具3は、必ずしも外カバーに収納される必要はなく、寝具カバー1の上面部8が露出する構成であってもよい。
例えば、寒い季節には、3つの収納部9にそれぞれ保温性又は発熱性を有する機能性シート10を挿入して、外カバーの下の敷き寝具3の上面を保温性又は発熱性を有するものとすることで、暖かい敷き寝具とすることができる。また、暑い季節には、例えば3つの収納部9に機能性シート10を挿入しないことで、外カバーの下には通気及び通水性に優れたウレタンフォームが配置され、蒸れない快適な敷き寝具3とすることができる。また、例えば、3つの収納部9に冷却性を有する機能性シート10を挿入することで、ひんやりとした敷き寝具3とすることができる。また、例えば乳幼児用や介護用の場合には、防水性や吸水・保水性を有する機能性シート10を腰の部分に位置する収納部9に挿入することで尿などを寝具カバー1で受けることができ、敷き寝具3自体が汚れることがを防止できる。
以上のように本実施形態の寝具カバー1によると、敷き寝具3の機能性を変更することができるとともに、上下方向に複数の異なる機能性を有する敷き寝具3とすることができる。そして、上面部8は通液性を有する網状に形成されているので、例えば介助用や幼児用の敷き寝具3として用いる場合には、就寝者の腰付近に配置される機能性シート10を防水性シート又は吸水性シートとすることで、尿などが敷き寝具3に付着することを防止でき、機能性シート10を取り出すことで汚れた機能性シート10を簡単に取り替えることもできる。また、上面部8が網状に形成されていることで、寝具カバー1自体には尿などの付着が少なく、且つ簡単に乾燥することができる。そして、上面部8は伸縮性を有するので、敷き寝具3の沈み込みに追従することができ、敷き寝具3自体の寝心地を妨げることを抑制できる。また、敷き寝具3の沈み込みに追従できることで、床ずれの発生も抑制できる。
本考案の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本考案の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本考案に係る寝具カバー1は例えば介護の用途に用いられる敷き寝具3の上面を覆う寝具カバー1として好適に用いられる。
1 寝具カバー
3 敷き寝具
4 本体
5 基材部
8 上面部
9 収納部
10 機能性シート

Claims (3)

  1. 少なくとも敷き寝具の上面を覆う基材部を有する本体と、
    前記基材部の上に、前記敷き寝具の就寝者の上下方向に連続して複数並べて配置され、前記基材部に少なくとも一方の側面が開放可能に固定されて、前記基材部との間に収納部を形成する上面部と、を備え、
    前記収納部には機能性シートが出し入れ可能に挿入される、
    ことを特徴とする寝具カバー。
  2. 前記機能性シートは、防水性シート又は吸水性シートを含み、
    前記上面部は通液性を有する網状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の寝具カバー。
  3. 前記上面部は伸縮性を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の寝具カバー。
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