JP2014181042A - 寝具収納袋 - Google Patents

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喜代磁 戸山
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Abstract

【課題】嵩の張る寝具でも容易且つコンパクトに収納できるとともに、複数の向きで保管でき、見栄えの向上と省スペース化を図ることが可能な寝具収納袋を提供する。
【解決手段】寝具8を収納するための内部空間Sを備えるものであって、平行に配された2つの円板面2,2と、これらの円板面2,2をつなぐ円筒面3とから構成される略円柱形状をなし、円板面2,2と円筒面3とを可撓性を有する素材を基に構成するとともに、円筒面3における軸方向の一端部近傍より他端部近傍にまで亘る領域に略U字状に配したファスナー5を設け、このファスナー5によって囲まれた部分領域を開閉部41として内部空間Sを開閉可能に構成した。
【選択図】図8

Description

本発明は、寝具を収納するための寝具収納袋に関するものである。
従来より、掛け布団や敷き布団等の寝具を収納するための寝具収納袋が知られており、その中でも下記特許文献1にみられるような直方体状のものが知られている。このものは、直方体を構成する6面のうち上面の周端部にファスナーを設けており、ファスナーを開いて内部空間を開放した状態で寝具を収め、ファスナーを閉じることで収納を行うようにしている。
また、特許文献1記載のものは、収納袋の内部に複数の寝具を収める構成となっているが、こうした物に限らず、単一の寝具を収納するもの形態のものも広く利用されている。
特開2003−81283号公報
しかしながら、上記のような直方体状の寝具収納袋であると、寝具を平面状に折り畳んだ形態で収納することになるため、羽毛布団のように嵩の張る寝具の場合には、これを圧縮しながらファスナーを閉じることが困難となって収納が難しくなる。
また、直方体状の寝具収納袋を用いて、単一の寝具を収納する場合には、ここの収納袋が比較的薄くなるため、立てた状態では保管することが困難であり、横置きの状態のまま保管することになる。そのため、寝具収納袋に収納した寝具の保管スペースとして広い面積が必要となり、省スペース化を実現することができなくなる。また、複数の寝具収納袋を重ねて保管する場合には、下側の寝具収納袋の内容物を確認することが困難になるとともに、下側の寝具収納袋のみを取り出すことも難しくなって、使い勝手が悪くなる。
さらには、寝具収納袋に収容した状態のままで数多くの寝具を店頭に並べる場合には、陳列のためのレイアウトが限られることから、見る者に対して角張った画一的な印象を与えてしまう。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、嵩の張る寝具でも簡単且つコンパクトに収納することが可能であるとともに、複数の向きで保管することができて、見栄えの向上と省スペース化を図ることが可能な寝具収納袋を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の寝具収納袋は、寝具を収納するための内部空間を備えるものであって、平行に配された2つの円板面と、これらの円板面をつなぐ円筒面とから構成される略円柱形状をなし、前記円板面と前記円筒面とを可撓性を有する素材を基に構成するとともに、前記円筒面における軸方向の一端部近傍より他端部近傍にまで亘る領域に略U字状に配したファスナーを設け、当該ファスナーによって囲まれた部分領域を開閉部として前記内部空間を開閉可能に構成したことを特徴とする。
このように構成すると、寝具収納袋単体では折り畳んで小さくした状態で保管できるとともに、寝具を略円柱状に圧縮して畳んだ状態で内部空間に収納することができるため、コンパクトに寝具を収納することが可能となる。また、円筒面にファスナーを設けることで開閉部を大きくして、羽毛布団のような嵩の張る寝具であっても容易に収めることができる上に、開閉部を閉じることでさらに圧縮して収納することが可能となる。さらには、寝具の収納形態が円柱状になることから保管した際の見栄えを向上させるとともに、円板面の方向を変えた縦置きも横置きも自在であることから省スペースで保管することが可能となる。
寝具の収納作業を効率的に行うためには、開閉部を広くして寝具の収容をより容易にするとともに、開閉部を閉止する際にも寝具が安定した状態で保持されることが好ましく、そのためには、前記開閉部が、前記円筒面の円周方向の約半分の領域を開放可能とするように設けられるように構成することが好適である。
さらに寝具の収納作業の効率化を図るためには、ファスナーの閉止に応じて、徐々に寝具の圧縮が進むようにすることが好ましいことから、前記ファスナーが配される略U字状の方向が、前記円筒面の円周方向に延在する方向であるように構成することが好適である。
また、一般的なファスナーを用いることでコストの上昇を抑えるとともに、略U字状となる進行方向の変化に伴って特定の箇所で屈曲が生じ、開閉機能が損なわれることがないようにするためには、前記ファスナーが、略U字状に進行方向を変えつつ捻れを生じるように前記円筒面に縫い付けられるよう構成することが好適である。
さらには、寝具の収納作業の利便性を一層向上させるためには、ファスナーをいずれの方向からでも操作することが可能にすることが好ましいため、前記ファスナーがスライダーを2つ備えており、両端のいずれの方向からでも閉止可能とされるように構成することが好適である。
以上説明した本発明によれば、羽毛布団のような嵩の張る寝具であっても容易且つコンパクトに収納することが可能であるとともに、見た目の異なる複数の向きで保管することができて、見栄えの向上と省スペース化を図ることが可能な寝具収納袋を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る寝具収納袋の正面及び背面を示す説明図。 同寝具収納袋の左側面及び右側面を示す説明図。 同寝具収納袋の平面及び底面を示す説明図。 同寝具収納袋を斜めから見た状態を示す説明図。 同寝具収納袋の開閉部を開放した状態を示す説明図。 同寝具収納袋を構成する主な部材を示す模式図。 同寝具収納袋の縫製部の断面を拡大して示す模式図。 同寝具収納袋に寝具を収容する直前の状態を示す模式図。 図8の状態より同寝具収納袋に寝具を収容させた状態を示す模式図。 同寝具収納袋の内部に寝具を収納した状態を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る寝具収納袋の正面及び背面を示す図1に対応する写真。 同寝具収納袋の左側面及び右側面を示す図2に対応する写真。 同寝具収納袋の平面及び底面を示す図3に対応する写真。 同寝具収納袋を斜めから見た状態を示す写真。 同寝具収納袋における開閉部を開放した状態を斜めから見た写真。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の寝具収納袋は、図1〜図4に示すように構成されている。図1(a),(b)はそれぞれ寝具収納袋1の正面図、背面図を示し、図2(a),(b)はそれぞれ左側面図、右側面図を示し、図3(a),(b)はそれぞれ平面図、底面図を示している。また、図4(a)は左斜め上から寝具収納袋1を見た斜視図を示し、正面、平面、左側面が表れたものとなっている。さらに、図4(b)は寝具収納袋1を天地が逆になるように回転させた状態として左斜め上より見た斜視図を示し、背面、底面、左側面が表れたものとなっている。
この寝具収納袋1は、図4に示す斜視図より分かるように、一部の突出した部分を除いて略円柱形状をなすように構成されている。そのため、この寝具収納袋1は、図1に示す正面図、背面図、及び、図3に示す平面図、底面図では略矩形状をなし、図2に示す左側面図、右側面図では略円形状をなしている。
図1(a),(b)に示すように、寝具収納袋1は、大きくは平行に配された2つの円板面2,2と、これらの円板面2,2をつなぐ円筒面3より構成されており、円板面2の直径は約450mm、円筒面3の軸方向長さは約540mmに設定している。なお、寝具の大きさや収納する数に応じて、適宜大きさを変更することも可能である。
円筒面3には、正面より背面にかけて略U字状に配されたファスナー5が設けられている。ファスナー5はU字の底部となる中間直線部56が正面略中央において水平方向に表れ、この中間直線部56の左右には湾曲部57,57を介し、平行直線部57,57が軸方向端部近傍において下方に延び、背面側の高さ方向略中心位置にまで続いている。このように、ファスナー5は、円筒面3の軸方向に対しては両端部よりやや内側、すなわち一端部近傍より他端部近傍までの領域に亘るとともに、円筒面3の円周方向に対しては約半分の領域に亘る比較的広い領域に設けられている。
ファスナー5は、一般に利用されている物と同様、一対のテープ部51,51がそれぞれの内側にエレメント52,52を備えるとともに、エレメント52,52同士の噛み合わせ又は分離を行わせるためのスライダー53,53を備えるものとなっている。スライダー53,53は2つ設けられており、左右のいずれの方向からでもファスナー5の開閉が可能となっている。
ファスナー5の両端を結んで形成される部分領域は開閉部41として設定しており、これ以外の円筒面3は本体部31として設定している。ファスナー5を開くことで、図5に示すように、本体部31と連続する一部を除いて開閉部41を先端が外側に向かうよう開くことができ、こうすることで寝具収納袋1の内部空間Sを広く開放することが可能となっている。
図1に戻って、円筒面3を構成する本体部31及び開閉部41、並びに円板面2,2は可撓性を有する素材である不織布によって形成されている。そのため、この寝具収納袋1は、単体の状態において折り畳んでコンパクトに保管することが可能であるとともに、内部に収容する寝具に沿うように形状を変化することができることから、収納作業を効率的に行うことができるようになっている。また、不織布を用いていることから、通気を良くして内部に湿気がこもらないようにもなっている。
円筒面3を構成する本体部31の上部には、幅方向の両端部間に亘って帯状の補強テープ61が設けられており、その中央部には同様に帯状に形成された把手62が設けられている。補強テープ61及び把手62としては伸び難く、強度の高い織布を用いているため、内部に寝具を収納した状態で把手62を持ったとしても、把手62より与えられる上方への引張力が寝具収納袋1の幅方向全体に伝わって、効果的に支持することが可能となっている。
また、本体部31と円板面2との間の接続部には、これらと同一の不織布を帯状にカットした縁取りテープ72が設けられており、後に詳述するように、円板面2、円筒面3及び縁取りテープ72が重なった状態で縫製されている。同様に、ファスナー5のテープ部51と本体部31、及び、テープ部51と開閉部41は、縁取りテープ71を用いて縫製されている。
さらに、円筒面3の背面側には、中央の位置において本体部31と開閉部41とを接続するための水平方向に延びる縫い代としての接続部35が設定されるとともに、その左右にはファスナー5の両端と本体部とを接続するための縫い代としての接続部58,58が設定され、さらにその端部には本体部31の端部同士を接続するための縫い代としての接続部36,36が設定されている。これらの部分を利用して縫製を行うことで、無端ループ状に円筒面3が形成されている。
ここで、上記のような寝具収納袋1を製作するための工程について説明を行う。図6は、寝具収納袋1を構成する主な部材を分離した状態で示したものである。縫製を行う前段階においては、このようなパーツ構成となっている。
すなわち、主な部材は、円筒面3(図1参照)を構成するための本体部31及び開閉部41と、2つの円板面2,2と、ファスナー5と、補強テープ61と、把手62とに分けることができる。本体部31は、上述したように不織布を裁断することで形成されており、外形を矩形状にされた上で、長手方向の一端側には略U字形の開口縁32が形成されている。開閉部41も不織布より形成されており、上記開口縁32よりもやや小さい略U字形の形状となっている。そのため、開閉部41は、本体部31の開口縁32内部の材料を用いて形成することができ、材料の無駄を省くことができる。なお、円板面2,2も同じ不織布を用いて形成している。ファスナー5は、上述したテープ部51,51と、エレメント52,52と、スライダー53,53とから構成されているが、これらは一体として扱うことが可能となっている。
これらを縫製する際には、まず、本体部31の所定の位置、すなわち、寝具収納袋1正面を向いた際に上方となる位置に補強テープ61と把手62とを縫い付ける。
次に、本体部31の開口縁32とファスナー5の一方のテープ部52を縫い合わせる。この際、図7(b−1)に示すようにファスナー5に対して本体部31を裏表反対に重ね、テープ部52と開口縁32の端同士を位置合わせした状態で、二つ折りにした不織布からなる縁取りテープ72の間に挟み込む。縁取りテープ72の間に挟み込まれた部位は、本体部31において縫い代34を形成するともに、テープ部51において縫い代51aを形成する。そして、これらが重なった状態で図中の矢印Yで示す位置で縫製を行う。こうした縫製工程は、いわゆるヘム縫いとして、ラッパを用いる一般的な手法によって行うことができる。縫製を行った後には、図7(b−2)に示すように、縫い代34よりもやや内側に設定される屈曲点34aを基点にして、本体部31を逆方向に折り曲げることでファスナー5と表裏を同一の向きにすることができる。
次に、図6に示す開閉部41の周縁42とファスナー5の他方のテープ部52を縫い合わせる。この場合においても、図7(b−1),(b−2)に示すように、テープ部52の端に設定した縫い代51aと、開閉部41の周縁42に設定した縫い代43とを表裏を逆にして重ね合わせ、縁取りテープ72によって挟み込みつつ縫製を行った後に、屈曲点43aを基点にして開閉部41を逆方向に折り曲げればよい。
上記のようにして、図6に示す本体部31、開閉部41、ファスナー5、補強テープ61及び把手62を縫製によって接続した後には、円筒面3(図1参照)を構成するように長手方向端部同士を重ね合わせて無端ループ状に縫製する。この際に重ね合わされる部分は上述した縫い代35,36.58,58(図1参照)として設定した部位である。
最後に、円筒面3(図1参照)の軸方向端部、すなわち本体部31の両端と円板面2の周縁とを縫製する。この際、図7(a)に示すように、本体部31の端部に設定した縫い代部33と、円筒面2の周縁に設定した縫い代部21とを重ね合わせた状態として、二つ折りにした不織布からなる縁取りテープ71によって挟み込み、図中で示す矢印Xの位置において縫製を行う。この場合においてもヘム縫いとして一般的な手法を用いることができる。このように、2つの円板面2,2と円筒面3との接続を行うことによって、寝具収納袋1としての形態となる。
上記のように縫製を行うことで、ファスナー5は、一方の端部から他方の端部に至るまでの間で、U字状に湾曲しながら捻れを伴うように寸法関係を設定している。図4(a)を用いて具体的に説明すると、ファスナー5は、左下側の平行直線部55において、円筒面31とほぼ平行になっているが、上方に向かって延び、湾曲部57に向かうに従って、進行方向に向かって反時計回りの捻れを生じ、中間直線部56においては円筒面31に対してほぼ直角になるようになっている。そのため、図2、図3に示すように、ファスナー5の上部は、円板面2よりも外側に突出した状態となる。図4に戻り、さらに、他方の湾曲部57に向かうに従って進行方向に向かって時計回りの捻れを生じ、右上側の平行直線部55においては、再び、円筒面31とほぼ平行になっている。このようにファスナー5が湾曲しつつ捻れを生じるようにしていることによって、ファスナー5の方向を略U字状に変えつつも、特定の箇所が大きく屈曲してファスナー5の開閉機能が損なわれることを抑制し、開閉操作を円滑に可能としている。
また、ファスナー5は、屈曲部34a,43aを基点として、本体部34及び開閉部41よりも外径方向に浮き上がった形状となる。そのため、図4(b)に示すように、ファスナー5の側方には、本体部31及び開閉部41との間で隙間が生じる。このような形状としていることから、屈曲部34a,43aを介して、ファスナー5は容易に向きを変更することが可能になっており、収納する寝具の形状に対応することが容易になっている。
上記のように構成した寝具収納袋1の内部には、次のようにして寝具を収納する。まず、図4(a)に示す把手62が上方にある向きより天地を逆にして、把手62が下向きになり底面が上側に位置した図4(b)の向きにする。なお、実際には、内部に物が入っていない場合には、円板面2および円筒面3が不織布で構成されていることから剛性を有さず、こうした円筒形状を維持することはできない。さらに、上記の状態より、ファスナー5を開けて開閉部41の先端部45が外側になるようにして開き、内部空間Sを開放する。
図8は、収納する寝具8が羽毛入りの掛け布団である場合を示したものであり、幅方向両端部8,8を中央に向かって折った三つ折り状態として、長手方向端部より丸めつつ圧縮して円柱状にする。なお、寝具8を円柱状にするためには、上記のようにロール状に丸めていく以外にも、折畳むことによっても実現することができる。円柱状にした寝具8は、寝具収納袋1の内部空間Sに押し込んで収容していく。この際、開閉部41が軸方向に対して広く開放されるとともに、円周方向に対しても略半分と広く開放されていることから、収容作業を効率的に行うことができる。
図9は、寝具8を内部空間Sに完全に収容した状態を示すものである。円周方向には略半分が広く開放されているものの、残りの半周分の円筒面3が効果的に寝具8を中心方向に向けて押し返すことで、寝具8の形態を維持し、開閉部41閉めない状態でも安定を保つことが可能となっている。
また、ファスナー5のなす略U字形状の軸方向外側には、僅かながら円周方向に連続する掛止部36,36が存在するようにしている。そのため、円柱状にした寝具8の中央部82が盛り上がろうとしても、両端部83,83が上記係止部36,36に引っ掛かることでより円柱状の形態を維持しやすくなっている。
このような状態で閉止部41を閉じ、閉止部41を介して寝具8により圧縮力を付与させつつファスナー5を閉めていく。ファスナー5は、2つのスライダー53,53(図1参照)を備え、いずれの端部側からでも操作することが可能であるため、寝具8を圧縮しやすい方向、または、作業者の利き手側の方向など、状況に応じて効率の良い方向から操作し、効率よく作業を行うことが可能となっている。また、ファスナー5が配される略U字状の方向が、円筒面3の円周方向に延在する方向となっていることから、ファスナー5を少しずつ閉止しながら、徐々に寝具8の圧縮を進めていくことができ、より収納作業を効率的に行うことも可能となっている。
このように寝具8を収納した状態では、寝具収納袋1は円柱形状になることから、円板面2を底面とした縦置きや、双方の円板面2,2を横位置にした横置きも可能となる。そのため、空きスペースに応じて寝具収納袋1の向きを適宜変更して保管することで、省スペース化を図ることができる。
寝具8を完全に収納した状態においては、通常、寝具の弾性によって寝具収納袋1に対して張力が作用する。そのため、図10に示すように、円板面2,2の中央は軸方向外側に向かって膨らみ、円筒面3の中央も外径方向に向かって樽状に膨らむことになる。この際、円周方向の張力が作用することで、ファスナー5も円周方向に向かって引っ張られ、中央直線部56もやや円筒面3に沿った向きになろうとする。しかしながら、張力が作用しない通常の状態において、上述したように捻れを伴いつつ湾曲することで特定の箇所における屈曲を抑える構成となっていることから、張力作用時においてもファスナー5の屈曲を抑制することができ、ファスナー5の操作を円滑に行うことが可能となっている。
上記のように図1〜10を用いて説明を行った本実施形態の寝具収納袋1の写真を図11〜図15に示す。図11(a),(b)はこの寝具収納袋1の正面、背面を示す図1に対応する写真であり、図12(a),(b)はこの寝具収納袋1の左側面、右側面を示す図2に対応する写真であり、図13(a),(b)はこの寝具収納袋1の平面、底面を示す図3に対応する写真である。また、図14(a)は寝具収納袋1の正面と左側面が表れるよう斜めから見た状態を示す写真であり、図14(b)は寝具収納袋1の背面と右側面が表れるよう斜めから見た状態を示す写真である。
これらは、実際に内部に物品を収納した状態を示したものであり、内部の収納物に沿った形状となっていることから図1〜10に示す図面よりも形状が変化している。図11〜14に表れた形状の変化やシワは、収納する物に応じて生じるものであり、その都度変化するものである。
さらに、図15は寝具収納袋1単体で支えた状態として、開閉部41を開放した状態を斜めから見た写真である。上述したように開閉部41を開くことで内部空間Sは大きく開放されるとともに、円板面2や円筒面3の可撓性によって、収納物を容易に収容することが可能となっている。
以上のように、本実施形態における寝具収納袋1は、寝具8を収納するための内部空間Sを備えるものであって、平行に配された2つの円板面2,2と、これらの円板面2,2をつなぐ円筒面3とから構成される略円柱形状をなし、円板面2,2と円筒面3とを可撓性を有する素材である不織布を基に構成するとともに、円筒面3における軸方向の一端部近傍より他端部近傍にまで亘る領域に略U字状に配したファスナー5を設け、このファスナー5によって囲まれた部分領域を開閉部41として内部空間Sを開閉可能に構成したことを特徴とする。
このように構成しているため、寝具収納袋1単体では折り畳んで小さくした状態で保管できるとともに、寝具8を円柱状に圧縮して畳んだ状態で内部空間Sに収納することができるため、コンパクトに寝具8を収納することが可能となっている。また、円筒面3にファスナー5を設けることで開閉部41を大きくして、羽毛布団のような嵩の張る寝具8であっても容易に収めることができる上に、開閉部41を閉じることでさらに圧縮して収納することができる。さらには、寝具8の収納形態が円柱形状になることから保管した際の見栄えを向上させるとともに、円板面2,2の方向を変えた縦置きも横置きも自在となり、場所に応じて省スペースで保管することが可能となる。
また、開閉部41が、円筒面3の円周方向の約半分の領域を開放可能とするように設けられていることから、より容易に寝具8を収容することができるとともに、円筒面3の半周に沿わせることで形態を安定させた状態で容易に開閉部41を閉じることもできるため、収納作業を効率的に行うことが可能となる。
また、ファスナー5が配される略U字状の方向が、円筒面3の円周方向に延在する方向となるように構成しているため、ファスナー5の閉止に応じて、徐々に寝具8の圧縮を進めていくことができるため、より収納作業を効率的に行うことが可能となる。
また、ファスナー5が、略U字状に進行方向を変えつつ捻れを生じるように円筒面3に縫い付けられるように構成されていることから、一般的なファスナー5を用いることでコストの上昇を抑えるとともに、略U字状となる進行方向の変化に伴って特定の箇所で強い屈曲が生じて開閉機能が損なわれることを抑制することができる。
さらには、ファスナー5がスライダー53を2つ備えており、両端のいずれの方向からでも閉止可能に構成しているため、開閉部を閉止する際の操作性を向上して、寝具8の収納作業の利便性を一層高めることができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態においては、ファスナー5の向きを円筒面3の円周方向に延在する方向となるようにしていたが、これを軸方向に向かって延在する方向に設定することも可能である。こうした場合であっても、ファスナー5を円筒面3における軸方向の一端部近傍より他端部近傍にまで亘る領域に設けることも可能であり、円周方向の約半分の領域を開放可能とするように設けることも可能である。そのため、この場合においても、寝具8を容易且つコンパクトに収納でき、省スペース化を図ることが可能となる。
また、上述の実施形態においては、ファスナー5が、円筒面3の外径方向に向かって浮き上がるようにして取り付けられていたが、これを裏表逆にして、円筒面3の内側になるように構成することも可能である。この場合においては、ファスナー5を取り付けるための縁取りテープ71,71が円筒面3の内部に位置し、見た目を更に向上させることが可能となる。
また、円筒面3と円板面2,2とを接続するために用いた、縁取りテープ72の内部にワイヤーを組み込むことも可能であり、こうすることで内部空間Sに寝具8を収容しない状態でも自立させることができるとともに、形状の崩れを防止してさらに見た目を向上することが可能となる。
また、上述の実施形態では、円板面2,2及び円周面3の素材として不織布を用いていたが、可撓性を有する限り、織布や和紙、ビニールなど、上記以外の様々な素材を用いることができる。また、円筒面3の一部や円板面2の一部のみを、透明のビニールとして、内部の寝具が見えるようにすることも可能である。
また、収納物は寝具だけにとどまらず、衣類等の弾性を有するものであれば好適に収納することができ、その場合には寝具収納袋を衣類収納袋として用いることもできる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…寝具収納袋
2…円板面
3…円筒面
5…ファスナー
8…寝具
31…本体部
41…開閉部
53…スライダー
S…内部空間

Claims (5)

  1. 寝具を収納するための内部空間を備えるものであって、
    平行に配された2つの円板面と
    これらの円板面をつなぐ円筒面とから構成される略円柱形状をなし、
    前記円板面と前記円筒面とを可撓性を有する素材を基に構成するとともに、
    前記円筒面における軸方向の一端部近傍より他端部近傍にまで亘る領域に略U字状に配したファスナーを設け、当該ファスナーによって囲まれた部分領域を開閉部として前記内部空間を開閉可能に構成したことを特徴とする寝具収納袋。
  2. 前記開閉部が、前記円筒面の円周方向の約半分の領域を開放可能とするように設けられていることを特徴とする請求項1記載の寝具収納袋。
  3. 前記ファスナーが配される略U字状の方向が、前記円筒面の円周方向に延在する方向であることを特徴とする請求項2記載の寝具収納袋。
  4. 前記ファスナーが、略U字状に進行方向を変えつつ捻れを生じるように前記円筒面に縫い付けられていることを特徴とすることを特徴とする請求項3記載の寝具収納袋。
  5. 前記ファスナーがスライダーを2つ備えており、両端のいずれの方向からでも閉止可能とされていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の寝具収納袋。
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